【今回レビューする内容】2025年 20L以上の電子レンジ・オーブンレンジの性能とおすすめ・選び方:格安機を中心に
【比較する製品型番】 象印 EVERINO S-GW26-WA ES-GW26-BM ES-FA23-BA ES-GU26-BM ES-GU26-WA ES-JA23-BM ES-JA23-WA ES-GT26 ES-GT26-BA ES-GT26-WA STAN. ES-SB26-BA ES-SA26 Panasonic ビストロ NE-BS5C-W NE-BS5C-K NE-BS5B-W エレック NE-MS4C-K NE-MS4C-W NE-FS3C-W NE-FS30E4-W NE-FL1A NE-FS3A NE-FL222-K NE-MS4B-K NE-FS3B-W バルミューダ BALMUDA The Range K09A-BK アイリスオーヤマ IMB-F2202-W IMB-F2202-B IMB-F2001-B NE-MS267-K NE-FL1C-W 東芝 ER-XS23-K ER-XS23-W TWINBIRD DR-E273B DR-D278B ER-S10A 山善 NERV-F023 PRK-F250TSV YRV-F230(B) YRV-F230(W) ERA-020FE(B) シロカ SX-23G151 SX-23D152 SX-20G151 SX-23D151 日立 HMR-MF22A K MRO-F6B MRO-F6C-W MRO-HE4C(W) ハイアール Milaly JM-WFVH26A-K JM-WFVH20A-K JM-WFH20A-W JM-FHR20A-W Comfee’ CMO-EMP032XFPG(WH) アクア AQM-KF20P シャープ PLAINLY RE-WF235 REWME4B RE-W235J-B RE-WF234 REWME3B RE-W234J-B ほか
今回のお題
中型の電子レンジ・オーブンレンジのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2025年1月現在、最新の電子レンジ・オーブンレンジです。の比較です。
2-3人程度でも対応できる20Lクラス以上の製品を紹介します。
1・中型電子レンジの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:象印
1-4:バルミューダ
2・中型電子レンジの比較 (2)
2-1:日立
2-2:東芝
2-3:シャープ
2-4:シロカ
2-5:ハイアール・AQUA
3・中型電子レンジの比較 (3)
3-1:山善
3-2:他の企業
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、選び方の基本を最初に説明します。
その上で、以上のようなメーカーごと、各社の製品をみていくという構成です。
対応人数 1-4人対応
レンジ調理 ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★
グリル調理 ★★★★★
解凍調理 ★★★★★
レシピ充実度 ★★★★★
外観デザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論部分では、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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一方、1点だけお願いです。
1・小型電子レンジの比較
容量:15L〜18L
人数:1-2人向け
種類: レンジ or オーブンレンジ
2・中型電子レンジの比較
容量:20L〜26L
人数:2-4人向け
種類: レンジ or オーブンレンジ
3・小型スチームオーブンの比較
容量:18L〜26L
人数:1-2人向け
種類:スチームレンジ(庫内1段)
4・中型スチームオーブンの比較
容量:30L〜
人数:4人以上(世帯向け)
種類:スチームレンジ(庫内2段)
5・オーブン/レンジ全体の選び方 【まとめ】
=目的別・予算別のおすすめの提案
このブログの「電子レンジの比較記事」は、以上のように分けていて、今回は、2番目の記事です。
世帯用の中型レンジでも、過熱水蒸気を利用する上位のスチームオーブンの場合、、4回目記事での紹介となります。
とくに、5万円以上の予算で考えている場合、そちらのほうが性能面で上位で、できることも増えます。興味のある方は、4回目記事(こちら)
よろしくお願いします。
1-1・中型レンジの選び方の基本
はじめに、中型レンジの「選び方の基本」の説明からです。
センサーの違いやオーブン火力など、電子レンジ全体に共通する「選び方」は、このブログだと【オーブンレンジの選び方の説明記事】で相当詳しく説明しています。
繰り返しになるので、そういった部分が知りたい方は、【そちらの記事】をはじめにごらん下さい。
以下では、中型レンジの「サイズ面」の話だけ、簡単に書いておきます。
サイズは、オーブンレンジだと、中型は26Lがが売れ筋です。
26Lほどが料理を毎日するような、一般家庭の平均的なサイズと言えます。
例えば、トーストが4枚焼ける水準といえます。
23L前後のクラスのだと「トースト2枚」が限界だと思ってください。
単機能レンジならば、(用途の違いで)23Lクラスでも「世帯用」と言えそうです。
もちろん、1人暮らしでも「料理好きな方」で、設置スペースが許せば、オーブンレンジの26Lを選んだほうが便利ですし、使っている方も一定数います。
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以下の記事では、メーカーごと各社のオーブンレンジを大きめの機種から順番にみたあと、比較的安めの単機能レンジの紹介をするという順番で見ておきます。
ただし、単機能レンジのみしかない企業の製品もあるので、その点はご了承ください。
1-2・パナソニックの製品
では、比較に入ります。
はじめに、パナソニックのオーブンレンジ・単機能レンジからです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年9月発売】
1・Panasonic Bistro NE-BS5C-W
1・Panasonic Bistro NE-BS5C-K
¥60,000 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
センサー:赤外線
サイズ:幅47×奥行39×高さ350cm
【2023年発売】(上位仕様)
2・Panasonic Bistro NE-BS5B-W
¥54,950 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
センサー:スイングサーチ赤外線
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(両面対応)
センサー:スイングサーチ赤外線
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm
NE-BS5Cは、パナソニックの製品です。
同社の上位ライン「ビストロ」のエントリーモデルです。
本機の場合、このシリーズの高級機と違いスチーム機能はないのですが、後述するグリル皿は装備しているので、このシリーズ名を貰えています。
タイプは、オーブンも使える、オーブンレンジになります。
なお、新旧両機種あります。
新機種は、操作パネルが左側から下に移動しました(左図)。
ワイドオープンで開けやすくなりましたが、特に背の高めの人は、旧機の配置(右図)の方がやりやすいと思います。あとは、バックライトが、ブラックバックパネルになりましたが、ここは差ほど気にせずともOKです。
一方、新機種はレンジのセンサーのグレードが落ちました。
これに付随して、後述するエリア加熱にも非対応です。
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結論的にいえば、新機種のセンサーも悪くないほうですが、レンジのセンサー精度は大事です。
値段を含めて今選ぶならば、旧機種でしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。
庫内容量は、26Lです。
本体サイズは、幅47×奥行39×高さ350cmです。
先述のように、旧機より設置性はわずかに良くなりました。
幅が50cm以内なら、耐熱天板のある小型冷蔵庫の上への設置は可能でしょう。
なお、廃熱は、オーブンレンジの場合、設置スペース以上に空きスペースが必要です。
しかし、壁際にピッタリ設置可能です。廃熱のために、左右に2cmずつ、上方向は10cmの空きスペースが確保できれば、設置できます。
電子レンジは、センサーが赤外線センサーです。
このクラスのレンジだと、センサー自体がない機種、温度センサーのみの場合もあります。
センサーがない機種は、加熱ムラが生じやすいほか、自分で「700W」「1分」などと時間指定しないと、電子レンジがオートで加熱時間を判断できないからです
そのなかで、センサー搭載で、赤外線センサーであることは優秀です。
赤外線が充満した状態(オーブン利用後)では効かなくなる難点がありますが、同時に併用しなければ、あまり欠点がないと言えます。
一方、赤外線センサーは、グレードがあります。
旧機は、センサーがスイングして、広範囲の温度を監視する1眼・8点のスイングサーチ赤外線センサーでした(上表5位のもの)。
複数のポイントをみるので、普通の赤外線センサーより精度が良く、加熱ムラへの対策力がより高かったといえます。
2024年からは、(スイングしない)通常の赤外線です。
外観変更に由来する可能性もありますが、変更した理由に対する技術的な説明もないです。コストカットかと思います。
一方、あとで見る自動メニューレシピのうち、とくに揚げ物系のメニューは、スイングサーチできる製品だと、(場所ごとの温度が見れるので)エリア加熱ができました。
この場合、レシピに寄らず分量設定が柔軟でしたので、やはりセンサーの退化は残念です。
日経新聞の記事でもみましたが、最近のパナソニックは、ユーザー視点で、実際の家庭でで使われていない機能は省略するポリシーということで、こちらも「引っかかった」ということでしょう。
ただ、この機能の場合、現行品でも(スチームのある)上位のビストロならあるのは確かです。
レンジ加熱は、「お急ぎあたため」(スピード過熱)対応です。
アイリスが先行しましたが、あたためボタンの「2度押し」で、自動で最大出力(1000W)を利用してのになるというものです。やや便利ですが、仕上がり(加熱ムラ)はあるでしょう。
自動メニューは、ボタン数としては21種、自動メニュー数としては55種です。
レシピ集をみつつ、本体のジョグダイヤルでメニュー番号を合わせて使う方式です。
メニューは、ゆで野菜(根菜)ほか、パスタ・カレー、煮物(カボチャ・きんぴら・肉じゃが)、麻婆豆腐、グラタン、茶碗蒸しなどです。
なお、パナソニックが力を入れるワンボウルメニューは、注目点です。
市販の25cmのガラス製ボウルを使ったメニューです。
材料を全て入れて、各種パスタ・カレー・シチュー・煮物などを作れます。
変わったところでは(ガラスボウルで)ご飯を炊くもありますが、
iwaki 耐熱ガラス 丸型 2.5L 外径25cm
¥1,064 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
合計17種と多いです。旧機を含めて、このサイズのボウル前提のレシピが多いので、25cmのガラス製ボウルは、買っても良いでしょう。
解凍は、赤外線センサーだと優秀です。
半解凍が選べるほか、お肉の解凍の際は、(蒸気センサー式と違って)グラム設定不要でできます。
5段階の加減を調整するのみで可能です。
ただし、スチーム非対応なので、ビストロの上位機との差はあるとは言えます。
実際、パナソニックは、独自の「スクリューアンテナ」も装備するため、解凍は得意です。
出力調節は、1000W(3分間)と、800W・600W・500W・300W・150Wです。
1000Wは、24年機から自動あたため時以外も、手動で使えるようになっています。
トーストは、4枚同時の調理が可能です。
また、先述のグリル皿を利用できるので、裏返す必要なしに両面を焼ける仕様です。4枚でも6分程度で焼き上げることが可能です。
オーブン機能は、250度出力が5分間で、その後は220度となります。
この程度の出力があれば、十分です。
グリルは、グリル皿が付属です。
グリル機能は、主要企業のなかでもパナソニックが最も力を入れていると言えます。
本機は、上火の大火力平面ヒーター(旧機:遠赤Wヒーター)が強力で、お肉やお魚に焦げ目がつけやすい仕様です。
その上で、下面からレンジ用のサイクロウエーブ(マイクロ波)を放射することで下面から焼き上げられるヒートグリル皿が付属します。
実質的に「両面焼き」にできるため、「強火力で両面で焼くグリル料理」に高度に対応できます。
なお、24年機からヒーター出力が弱くなりました。ただ、この部分は上火ヒーターの方式の変更で、むしろ省エネ性が高まったと言っても良いように思います。
しっかり焼き目も付きます。
保証は、1年間です。訪問修理にも対応します。
なお、グリル皿は溝があるので、水を張ってスチームを出せますが、この部分については、機能的に「オマケ」です。
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以上、パナソニックのNE-MS4Cの紹介でした。
レンジとして信頼できるセンサーを装備し、解凍も得意です。その上で、しっかりした両面グリルが使える製品では、最も小型で性能が良い製品と言えます。
自動メニューもレシピ集を見ながらとなりますが、十分な数が用意されます。
解凍もうまいので、(スチーム不要と考えている)お料理好きには、コスパの部分から、良い選択肢になりそうです。
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【2024年9月発売】
3・Panasonic NE-MS4C-K
3・Panasonic NE-MS4C-W
¥40,590 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm
【2023年発売】
4・Panasonic NE-MS4B-K
¥31,900 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm
【2022年発売】NE-MS268-K 後継品
5・Panasonic NE-MS4A-K
¥38,900 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
センサー:スイングサーチ赤外線
サイズ:幅50×奥行40×高さ34.7cm
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
なお、パナソニックからは、26L機がほかにも2機出ています。
いずれの世代も、先ほどの機種と比べると、ヒートグリル皿が未装備です。
本機が「ビストロ」の名前を持たない理由です。
グリルを利用する場合は、(レンジではなく)下面は下ヒーターをつかう普通の仕様です。
ただ、上火は遠赤Wヒーターではあるので、料理によっては「裏返す必要」はあるにしても、他社機より焦げ目は「しっかり」付きます。トーストも裏返す必要はあるものの、6分で焼けます。
センサーは、ただ、蒸気センサーになります。
先ほど書いたように、ラップに弱く、解凍もしあがりはイマイチで、グラム設定も必要です。
2023年機は、先ほどの機種と同じですが、パネルが右配置です。
先ほどの上位機と同じで、24年から仕様が変わりました。
背の高い方は、この世代のが使いやすそうです。
ただ、24年機と同じ欠点は共有します。
なお、液晶はこの世代だけバックライトがありました。
2022年機も、パネルは右配置です。
センサーは、一方、この世代は、上位のスイングサーチ赤外線センサーでした。
そのため、解凍・ラップ対応の部分は「ビストロ」クラスです。
あと目立つのは、メニューの多少の入替程度です。
グリル皿は、未装備です。
とはいえ、本機も上火は強いので、グラタンなどに焦げ目を付ける分には問題ないです。
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結論的にいえば、旧機は、値段の安さの部分で、この価格クラスだと選択肢になり得るように思います。
22年機が良さそうですが、今の価格ならば(少し予算を足して)先ほどみた上位機のほうが良いように思います。
23年機は値ごろ感があります。
センサー部分は課題で、グリル皿もないですが、パナソニックの特長である上火の強さは持ちますし、「こんがり系」の調理をよくする方は、割と良いかもしれません。
【2024年9月発売】
6・Panasonic NE-FS3C-W
¥29,780 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【エディオン限定】
6・Panasonic 電子レンジ NE-FS30E4-W
¥32,800 楽天市場 (1/17執筆時)
【2023年発売】
7・Panasonic NE-FS3B-W
¥26,800 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【2022年発売】
8・Panasonic NE-FS3A-W
¥30,980 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(片面焼)
センサー:蒸気センサー
サイズ:幅45.5×奥行35.2×高さ29.3cm
NE-FS3Bは、パナソニックの中型のオーブンレンジです。
先ほどの機種と比べると、オーブンレンジで23Lクラスなので、世帯用としては「やや小さめ」になってきます。さほど多用しない場合に向くと言えます。
複数の型番があります。
第1に、2023年モデルです。
23年モデルは、基本性能の違いはないです。
第2に、2022年モデルです。
こちらは、お急ぎあたため(スピード機能)がないです。
新モデルと比べる場合、省略されるのは「お急ぎあたため」です。「あたため」ボタン2度押しで、1000Wの最大出力のあたために自動変更されるという機能性です。
時短ですが、自動あたため時のムラは増えるでしょうし、味の面でマストではないです。
第3に、エディオン限定モデルです。
こちらは、かんたんパスタコースの自動調理ボタンがあります。
旧機は、さらにマグカップスープも付属です。
他ボタンの省略もないので、(値段差を見ながら)純粋にこの2つの機能が欲しい場合、選ぶと良いです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
本体サイズは、幅45.5×奥行35.2×高さ29.3cmです。
デザイン的にシンプルで無印良品を思わせる感じです。
先ほどみた26Lクラスのオーブンレンジよりも、設置面積において一回り小型です。
廃熱については、壁際設置可能ですが、左右に4.5cmと上方10cmのスペースは必要です。
オーブン付きは、レンジより高温になるため基準が厳しいですから、棚などのボックス収納を考えている場合は、注意してください。
庫内容量は、23Lです。
内寸は、幅29.9×奥行35×高さ19.9cmです。
フラット庫内ですし、ピザならLサイズ相当の大きな食品の調理に対応できるでしょう。
電子レンジ機能は、蒸気センサーです。
価格からすると仕方ないですが、ラップをかけてある食品は(温度が測れないので)未対応です。
自動メニューは、「あたため」ボタンのほか、「飲みもの」のみですが付属します。
出力調節は、800W・600W・500W・300W・150Wです。
こちらも、自動時は最大1000W(3分間)がだせます。
問題のない構成でしょう。
トーストは、グリル機能で焼くことになります。
本機は、構造的な問題で、途中での裏返しが必要です。
6分で焼けますが、基本的にトースターとしては、不便です。
オーブン機能は、上位機と同じで、250度出力が5分間で、その後は220度となります。
なお、40度前後の発酵温度も出せるため、パン作りなどにも利用可能です。
グリルは、上火を強くした機種なので搭載です。
数値的に言えば、上火で、760Wの火力ですので、そこそこです。
保証については、1年間です。訪問修理にも対応します。
なお、本機は、角皿に水を張ってスチームを出せます。
ただ、この部分、機能的に「オマケレベル」で、本質的に普通の「オーブンレンジ」です。
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以上、パナソニックのNE-FS3Bの紹介でした。
3-4人家族に対応できる容量で、できるだけ小型でシンプルな製品を選ぶならば、選択肢になります。
小型冷蔵庫の上に置けそうなサイズでは、最も大きいので、そのニーズもありそうです。ただし、センサー部分は弱いので、お料理好き用か?といわれると、やや微妙です。
【2024年11月発売予定】
9・Panasonic 電子レンジ NE-FL1C-W
¥20,200 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【2023年発売】NE-FL100-W後継機
9・Panasonic 電子レンジ NE-FL1A-W
¥22,800 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量: 22L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ 幅48.8x奥行38.0x高さ29.0cm
NE-FL1Aは、パナソニックの発売する(オーブンのない)単機能の電子レンジです。
新旧ありますが、新機種のみ、自動あたため時、スピードボタンを押すと、自動で高出力(1000W)になる、スピード機能(お急ぎあたため)が付属です。
先述のように、速くなる代わりにしあがりはイマイチになるでしょう。ただ、本機の場合、(自動ではない)手動過熱だと600Wまでしか選べないので、意味性はあるかもしれません。
外観は、フラットでスッキリしたデザインです。
ただし、オーブンレンジではないので、レンジ・グリルは未付属です。
外径寸法は、幅48.8x奥行38.0x高さ29.0cmです。
冷蔵庫の耐熱天板に置けるサイズです。
一方、棚に置く場合、廃熱のために、左右どちらか一方は開放配置にし、反対側を3cm・後方3cm、上方10cm以上を開ける必要があります。
他社機の場合も同じですが、ボックスへの収納の場合は、注意してください。
庫内容量は、単機能の電子レンジとしてはかなり広めの22Lです。
間口も32cmとほぼ同じですが、奥行にゆとりがあります。
その上で、本機はターンテーブルのない「フラット庫内」です。
実際的にターンテーブル機より、庫内を広く利用できます。
電子レンジ機能は、本機は、蒸気センサーが搭載されています。
蒸気センサーは2つの温度計を併用し、庫内の湿度量(絶対湿度)を測る仕組みです。
センサーのない他機が「40年前の電子レンジ」と呼ぶとすれば、こちらは「20年前の電子レンジ」くらいに「進化」はしています。
ただ、赤外線センサーと比べると、蒸気量で検知する形式なので、ラップをかけてある食品は(温度が測れないので)未対応です。
例えば、ジップロックなどで封をした食品は、蒸気で密封が解けて、初めて検知されます。
解凍は、グラム指定後に、解凍ボタンを押す方式です。
半解凍ボタンはないです。
自動メニューは、「飲みもの」のみですが付属します。
出力調節は、600・500・150W相当です。
自動あたためは1000W(1.5分間)がだせます。一方、手動は3段階で、800Wは出せません。
とはいえ、ご飯などの自動あたためが素早いほか、(宅配)ピザなどを軽く温め直す際、水分が出にくいなどの利点があります。
本機は、同社の上位機にも搭載されるスクリューアンテナが採用です。
加えて、適切な出力制御ができるインバーター搭載なので、お肉の解凍など、繊細さが必要な動作において有利です。
フラット庫内は、ターンテーブル機に比べると温度ムラが生じやすいので、複数の解決策が提案されているのは、良い部分です。
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以上、パナソニックのNE-FL1Aの紹介でした。
オーブン機能のない大きめの単機能電子レンジでは、高いデザイン性をもちつつ、蒸気センサー・フラット庫内・900Wインバーターなど、使い勝手や性能のバランスもとれています。
他社機にも良い機種があるので比較は必要ですが、バランスがよい点で、本機は比較の際の「基準」とできる機種です。
【2021年11月発売】
10・Panasonic NE-FL222-K
¥20,509 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:850W【ヘルツフリー】
庫内容量: 22L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:
トースト:
センサー:蒸気センサー
サイズ 幅48.8×奥行38.2×高さ29.8cm
NE-FL221-Kは、パナソニックの販売する「プレミアム」な単機能レンジです。
オーブンなどの多機能は不要だが、デザイン的に格好良いレンジを志向する人々をターゲットにした製品です。
庫内容量は、22Lです。
こちらも、ターンテーブル(丸皿)がない、幅32.1cm×奥行36.5cmのフラット庫内と、他社よりも庫内が広いです。
かなり大きなお皿料理なども対応できるでしょう。
外形寸法は、 幅48.8×奥行38.2×高さ29.8cmです。
幅が結構あります。
棚ボックス収納する場合は、廃熱のために、左右どちらか一方は開放配置にし、反対側を3cm・後方3cm、上方10cm以上を開ける必要があります。
電子レンジ機能は、蒸気センサー(絶対湿度センサー)です。
価格からすると、重量センサーや赤外線センサーなど、上位のセンサーを採用していない点は、やや残念に思えます。
解凍については、本機も、同社の上位シリーズ(三つ星エレック)の技術の一部が下りてきており、解凍ムラを減らせる「スクリューアンテナ」が装備されます。
ただし、重量センサーなどがないので、解凍する重量入力は必要です。
自動メニューも、「のみもの・解凍」のみのシンプルな構成です。
出力調節は、手動の場合、600W、500W・150Wです。
ただし、1.5分間限定で、1000Wでの運転も可能です。
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以上、パナソニックのNE-FL221の紹介でした。
外観は格好良い製品で、22Lのフラット庫内も広いので、大きめの単機能レンジを探している方には候補です。
ただ、レンジのセンサーなどは、本体の価格からすれば平凡です。
結論的にいえば、レンジ部分も高性能な製品を求めるならば、(オーブン不要でも)オーブンレンジなどを選んだ方が良いでしょう。
1-3・象印の製品
つづいて、象印のレンジです。
日本の大手家電企業ですが、高性能電子レンジは2022年からの参入となります。
【2024年8月発売】
11・象印 EVERINO ES-GW26-WA
11・象印 EVERINO ES-GW26-BM
¥47,000 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【2023年発売】
12・象印 EVERINO ES-GU26-WA
12・象印 EVERINO ES-GU26-BM
¥44,800 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【2022年発売】
13・象印 EVERINO ES-GT26-WA
13・象印 EVERINO ES-GT26-BA
¥45,400 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅48.6×奥行39.9×高さ37.0cm
ES-GW26 エブリノ は、象印が2022年に出した製品です。
タイプは、オーブンも使える、オーブンレンジになります。
古豪の調理家電メーカーですがレンジは出しておらず、同社は、本機でレンジジャンルに「参入」しました。
旧機種が残りますので、それぞれの世代の新機軸を、はじめに確認しておきます。
2024年機は、凍ったままレジグリが新機能です。
指定したレシピでホームフリージングさせた料理に限りますが、レンジ解凍→グリルとワンボタンで自動調理できるというものです。
対応メニューは、鳥から・ハンバーグ・鳥の照り焼き・タンドリー・ローストポテトと、塩鮭・塩鯖です。
唐揚げは、粉末タイプでないと駄目なので、定番ですが「日清製粉のウェルシアの唐揚げ粉」ならいけるでしょう。逆に、漬けておいてカタクリ・小麦粉を付けるようなタイプは無理です。
これは、ノンフライ調理だとだいたいそのようには言えます。
2023年機は、ローストビーフ・ソース焼きの自動メニューの追加がありました。
あとは、レシピ集の変更があっただけで、本体部分の性能は同じです。
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結論的にいえば、新機種の「凍ったままレジグリ」は、ホームフリージング派にはわりと良いように思います。
メニューも定番ですし。唐揚げを除けば、味付けはそれなりにアレンジできそうですし、手放しにできるのも良いです。
あとは同じなので同時にみていきます。
本体サイズは、幅48.6×奥行39.9×高さ37.0cmです。
パナソニックとだいたい同じサイズですが、背が少し高めです。
冷蔵庫にもよりますが、ギリギリ耐熱天板の上に乗るかもしれません。
廃熱スペースは、壁ぎわは不要(電源部いれると奥行45.4cm)です。あとは、左右2cm・上方向は10cmの空きスペースが確保できれば設置できます。
外観は、格好良く、バルミューダのレンジを思わせます。
庫内容量は、26Lです。
容量としては、冒頭書いたように、家庭用の標準サイズです。
本機も、小型冷蔵庫の耐熱天板の上だと、設置は難しいです。
電子レンジは、赤外線センサーと温度センサーがダブル搭載です。
赤外線センサーは、固定の1眼なので、パナソニックのスイングサーチ式に較べれば、グレードは下です。
温度センサーは、利用方法の詳しい説明はないですが、オーブン利用後など赤外線が使えない状況で、補助的に使っていると思われます。
自動メニューは、本機は37種類(レシピとしては88種類)です。
引き出しの中に番号表があるのはユニークです。レシピ集をみてダイヤルを合わせるだけで、自動調理が可能です。
もちろん、牛乳・お酒・お弁当など一般的なメニューは網羅します。
なお、象印は、スチーム式の上位機を出していないため、本機が最上位機です。値段からしても、他社の【中型スチームオーブンレンジの比較】でみた各社の中位・上位機種と比較するべきモデルです。
対応できるレシピは、同社の【レシピ集】で確認できます。
あまり珍しいものは少なく、ふだんの基本メニューが多いですが、和洋中と幅広いです。
調理パターンとしては、後発機の利点で、先行したパナソニックのガラスボウルを使った調理法(ワンボウル)を改良して取り入れています。
かなり工夫があり、床にガラスボウルを置く(右図)ではなく、角皿の下に専用ボウルを差し込み入れる面白い方式です(左図)。
同社は「うきレジ」と呼びますが、底面を含めてマイクロ波が均一に照射されるように、ボウルを浮かせる構造にしています。
先述のように、象印は、赤外線センサーが1眼なので、他社高級機に比べて加熱ムラが生じやすい部分があるため、この欠点を補う工夫と言えます。
レシピ集では、上記のメニューほか、19件が「うきレジ」のレシピで、この部分に相当力を入れていることが分かります。
面白い部分では、炊飯(2合)も、この仕組みを利用していて、象印らしいと感じました。
一方、先ほど上で見たパナソニック機ほか、【中型スチームオーブンレンジの比較】でみた他社の高級機と比べ、先述のように、1眼赤外線センサーと弱いです。
ガラスボウルを使わない場合は、(調整はされるでしょうが)根本部分で「加熱ムラ」対策は弱いとは言えます。
ここを、同社の他で白物家電で培った「温度コントロール技術」で対処しているとします。ただ、長年レンジを生産(あるいは修理)してきた大手他社は、ある種ノウハウの蓄積があるため、(新機種だけに)加熱ムラについては、少し長期的なレビュー評価を待つ部分はあります。
解凍は、一方、本機は、あまり強調されない部分です。
赤外線センサーなので、グラム指定は不要です。最大500gまでです。全解凍・半解凍と選べるほどです。本機の値段を考えれば納得感はありますが、他社上位機と比べれば個性は弱めと言えます。
出力調節は、1000W(3分間)のほか、600W・500W・300W・150Wです。
象印の場合、手動レンジでも1000Wも使える仕様です。
トーストは、庫内容量として4枚焼けます。
ただ、途中での裏返しが必要ですが、8分で焼けます。
オーブン機能は、上位機と同じで、250度出力が5分間で、その後は220度となります。
そのほか、オマケ的ですが、温度センサーを活かして、庫内を30-45度にできるので、発酵に利用することが可能です。
グリルは、搭載です。
ガラス管ヒーターですが、上に2本のヒーター搭載なので、上火はそこそこあります。
レジグリ(芯までレジグリ)も、本機の大きな個性です。
レジグリとは、ようするに、レンジ→グリル(あるいはその逆)を同時に設定して調理させるモードです。併用は結構多いので「時短」につながるといえます。
三菱が以前出していたジタングと(ほぼ)同等といえます。
どの企業でもできるシンプルな工夫におもえますが、これを実現するためには、(マイクロ波の問題で)金属製の角皿は使えないので、セラミック製(陶磁器)の角皿を採用するなどの対策が必要です。力を入れている部分と言えます。
陶磁器は、金属に比べて熱伝導がかなり悪いため、グリルの調理時間としては、余熱が長くかかります。
ただ、「レンジ併用」なので、【レシピ集】を見ても、レジグリを利用する限りにおいては、さほど問題なさそうです。
この機能は、自動メニューにも使われ、単独の「サクレジ」ボタンが搭載です。
「レジグリ」の自動運転モードのようなもので、唐揚げ・天ぷらなどを入れると、レンジ→グリルの順で、揚げ物を「サクッと」再加熱してくれます。
冷凍唐揚げなどは不可で、グリル併用なので、プラスチック容器も不可です。また、(焼き網がなく)角皿に直置きになります。
また、スチーム式ではないので減油などはできないため、ダイエット用というわけでもないです。なお、本機については、ノンフライ調理などもあまり強調されません。
保証は、1年間です。
象印は、訪問修理網がありますが、執筆時のフォームを見る限り、レンジは出張修理対応商品ではないので、発送修理になるかと思います。
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以上、象印のエブリノの紹介でした。
「うきレジ」「レジグリ」「サクレジ」「凍ったままレジグリ」は、先行する各社の技術と、ユーザーの実際の利用状況とを考えた、象印っぽい工夫に思えました。
どちらかと言うと「全自動調理機」的な要素が強いオーブンレンジです。
一方、レンジのセンサーが「上級機」とみなせばやや弱です。解凍利用をふくめて、熱ムラの懸念は少しあります。
加えて、セラミック製の角皿を採用する部分で、オーブンの予熱時間は少しかかるでしょう。また、焼き網がない点で、(サクレジ利用で揚げ物直置き時などの)メンテ性の部分も懸念があります。
ただ、こうした部分を含めても、面白い工夫のある機種です。調理技法面の独自性は高く評価できます。基本部分では、改良の余地はあるでしょうが、先ほど書いた「工夫」に共感する部分があるならば、選んで良いでしょう。
最終的な「おすすめ」は最後に改めて考えます。
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なお、象印からは、以下のような製品の販売もあります。
順番にみておきます。
【2024年8月発売】
14・ 象印 STAN. ES-SB26-BA
¥69,000 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
【2023年8月発売】
15・ 象印 STAN. ES-SA26-BA
¥56,200 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:26L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:4枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅49×奥行39.9×高さ37.0cm
第1に、 STAN. シリーズです。
こちらは、外観デザインを外部デザイナーに依頼している「おしゃれ」タイプです。
ただ、装備自体は同じで、ドアの開閉も(高級仕様の)ソフトダンパードアにしているというわけでもないです。
メニューは、1つ上でみた、26Lの各世代のエブリノと基本的に同じです。
ただ、離乳食用のレシピ集が付き、自動メニューが1つ多い(離乳食用ゆで野菜)が付くだけです。
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【2023年8月発売】
16・象印 EVERINO ES-JA23-BM
16・象印 EVERINO ES-JA23-WA
¥42,800 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cm
第2に、 ES-JA23です。
エブリノの小型機で、23L機になります。
23年機なので「凍ったままレジグリ」は、非対応です。
特徴となる「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」「凍ったままレジグリ」機能を持ちつつ、筐体サイズを小型にしたと言えます。
本体サイズは、幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cmです。
コンパクトです。
ただし、幅は、本機の場合、左右に4cmの廃熱スペースが必要なので、実質先ほどの機種と同じです。奥行も同じなので、主に「背が低くて済む」部分だけが、26L機に比べての利点と考えてください。
トーストは、2枚焼きになります。
レンジ・オーブン火力も同等です。
あとは、庫内的に作るのが難しいメニューの関係で、若干自動メニューが少ない(蒸し鶏・ガトーショコラ)程度です。
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結論的にいえば、本機は1-2人暮らしの若い世代に向きそうな構成なので、小型化は悪くない方向性に思えました。
料理法の独自性を維持したので、全面的に小さいわけではないですが、背が低いほうが、一般的に、キッチンの見映えは良いと言えます。
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【2024年8月発売】
17・象印 ES-FA23-BA
¥33,250 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:1000W【ヘルツフリー】
庫内容量:23L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:2枚(片面焼)
センサー:赤外線・温度
サイズ:幅47.8×奥行39.8×高さ34.9cm
第4に、 ES-FA23です。
庫内容量は、こちらも、23L機になります。
24年登場で、こちらは、「エブリノ」の名前を貰えていない製品です。
筐体は同じですが、ガラスボウルと、(レジグリ用の)セラミック製角皿が未付属のためです。
角皿はむろん付属です。
しかし、鉄板ホーローなので、レンジ利用時にいれられない(火花が散る)からです。
センサーは、しっかり、赤外線・温度センサーです。
グリル・オーブン利用時の、火力も差は付きませんし、解凍も同じ精度を期待できます。
しかし、この仕様だと、象印独自の個性はないと言えます。
あえて言えば、引き出し式のメニューボードは、美観と実用性を兼ねる部分で、文字表示できるモニターのない下位機の場合、面白い工夫だとは思います。
結論的にいえば、本機の場合、象印独自の個性がない製品なので、同じような赤外線センサーを装備するグレードの他社機と「値段で勝負」にはなります。
ただ、象印を(あえて)選ぶ意味が薄いので、やはり、エブリノなり、スタンなりが良いでしょう。
1-4・バルミューダの製品
つづいて、日本のバルミューダです。
シロカ同様、デザイン性を重視しつつ、独特のオリジナル機能を売りにした展開です。
【2023年発売】
18・BALMUDA The Range K09A-BK
19・BALMUDA The Range K09A-WH
20・BALMUDA The Range K09A-SU
¥47,800 Amazon.co.jp (1/17執筆時)
レンジ出力:800W【ヘルツフリー】
庫内容量:20L(フラット庫内)
自動あたため:搭載
オーブン機能:250度
トースト:
センサー:温度センサー
サイズ:幅45.6×奥行43.5×高さ33.1cm
The Range K09Aは、バルミューダの製品です。
タイプは、オーブンも使える、オーブンレンジになります。
2017年発売の旧機(The Range K04A)の後継機です。
そちらは18Lだったので、同じほどの設置幅でありつつ、庫内がすこし広くなりました
本機はバルミューダらしく人目を惹くデザインです。
演出性が強いスポット照明が上部につくほか、仕上がりのアラーム音にもこだわった製品です。
本体サイズは、幅45.6×奥行43.5×高さ33.1cmです。
背はわりと低く、操作系も下部にあるので、背の低い方は扱いやすいでしょう。
ボックス収納する場合に必要な空間は、上方と右側面に10cmが最低必要です。
一方、奥側の壁ピタ配置はできるので、18Lの他社機より広めの奥行はあまり問題にならないでしょう。
庫内容量は、20Lです。
こちらも、回転する丸皿(ターンテーブル)がないフラットな仕様です。
庫内は、幅35.3×奥行29.3cmとなります。
電子レンジは、ただ、温度センサーのみです。
他社の場合、この価格だと、赤外線や重量センサーが普通なので、残念です。
温度センサーは、蒸気センサー(絶対温度センサー)と異なり、温度差を検知するものではないので(計測器の乾燥のため)立ち上がりに時間がかかるほか、庫内の湿度状況に影響を受けるといえます。
出力は、最大800W(3分)です。
手動運転では、100W・500W・600W・800Wが選択できます。
オーブン機能は、最高で250度(3分間)で、その後は200度での運転です。
本体価格からすれば、平均以下ですが、問題ないでしょう。
自動メニューは、相当シンプルで、冷凍ごはん・飲みもの・解凍のみです。
トーストとグリルは、非搭載です。
この部分は、メーカーによれば、以前【オーブントースターの比較記事】で紹介した同社のThe Toasterが「完成型」だからあえて付けなかったしています。
ただ、そちらも本格的なグリルではないですし、この価格帯の他社機と較べた場合、イマイチと言わざるを得ないでしょう。
保証は、1年間(マグネトロンは2年)です。
バルミューダは、訪問修理に未対応です。
ただ、発送修理は、家財便のように箱まで持ってきてくれる方式ですし、送料も保証期間中は無料です。修理日数が必要な点以外は、問題ないでしょう。
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以上、バルミューダのThe Range K09Aの紹介でした。
同社らしい、シンプルで格好良いデザインは高く評価できます。
ただ、センサーが弱い点、自動あたためがシンプルすぎる点、上火グリルがない点、訪問修理サービスがない点など、弱い部分が目立ちます。
総合的なデザイン性や、(開け閉め音を含む)高級感はあるので、デザイン性重視なミニマリスト系の方には良いかもしれません。
今回の結論
中型電子レンジ・オーブンのオススメは結論的にこれ!
というわけで、今回は、20L以上の中型レンジ・オーブンレンジの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・中型電子レンジの比較 (2)
2-1:日立
2-2:東芝
2-3:シャープ
2-4:シロカ
2-5:ハイアール・AQUA
3・中型電子レンジの比較 (3)
3-1:山善
3-2:他の企業
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)は、残してしまった日立などのレンジをみていきます。
対応人数 1-4人対応
レンジ調理 ★★★★★
オーブン調理 ★★★★★
グリル調理 ★★★★★
解凍調理 ★★★★★
レシピ充実度 ★★★★★
外観デザイン ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)は、全体の結論として、ここまでみた全機種から、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら