【今回レビューする製品】2025年 A3対応業務用スキャナーの性能とおすすめ・選び方:エプソン・キヤノン・PFU・コクヨ・サンワダイレクト業務用A3スキャナー:機種の違いと製品ランキング
【比較する製品型番】リコー 富士通 PFU GMW559 fi-7480 GMW560 PFU fi-7460 GMW553 fi-7800 GMW555 GMW554 GMW550 fi-7900 GMW552 GMW551 GMW558 fi-7600 エプソン DS-32000 DS-50000 DS-60000 DS-70000 DS-G30000 サンワサプライ PSC-12UF 400-SCN057 Plustek OpticSlim 1680H
今回のお題
A3対応のスキャナーのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のA3サイズ対応のスキャナーの比較をします。
さほど数がなかったので、A3フラッドベッドスキャナ(左図)とA3ドキュメントスキャナ(右図)と、両タイプを同じ記事で紹介することにしました。
画質の良さ ★★★★★
作業速度 ★★★★★
価格の安さ ★★★★★
耐久性と保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように各社のスキャナーを順番に比較していきます。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・ドキュメントスキャナの比較
2・フラットベッドスキャナの比較
3・ブックスキャナの比較
4・書画カメラ型スキャナの比較
5・フィルムスキャナの比較
6・ハンディスキャナの比較
7・A3スキャナーの比較
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のスキャナー関連記事の7回目記事として書きました。
1-1・A3フラッドベッドスキャナの比較
はじめに紹介するのは、一般的なフラッドベッドタイプのA3スキャナーです。
なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
1・サンワダイレクト PSC-12UF
¥78,732 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:2400dpi
サイズ:幅565x奥行394x高さ54 mm
対応:Windows & Mac
2・サンワダイレクト 400-SCN057
¥50,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:1200dpi
サイズ:幅565x奥行394x高さ54 mm
対応:Windows & Mac
PSC-12UFは、サンワダイレクト(サンワサプライ)が販売するスキャナです。
現行製品で10万円を切っているA3スキャナは珍しく、貴重と言えます。
原型機は、中国のViisanのViisan VF3240です(英語サイト)。
下位機も、同社のViisan VF3120となります。
両機を順番に見ていきます。
第1に、上位機です。
読取解像度は、最大2400dpiです。
ソフト補正なしの光学解像度は非公開です。
読取速度(A3:300dpi)
・グレー:約6秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー:約21.3秒
読取速度(A3:1200dpi)
・グレー:約100秒
読取速度(A3:2400dpi)
・グレー:約400秒
読取速度は、グレースケールの際だけ開示です。
300dpi程度ならば「速い」といえますし、600dpiでも実用性は担保されます。
一方、本機は、高解像度(2400dpi)でも、時間をかければA3は読めるようです。
しかし、仕様上の制限で出力自体はA5までになりますので、用途は限られるでしょう。
第2に、下位機です。
読取解像度は、最大で1200dpiです。
ハードのみの光学解像度は不明ですが、上位機と変わらないかもしれません。
読取速度(A3:300dpi)
・グレー:約12秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー:約27秒
読取速度(A3:1200dpi)
・グレー:約100秒
読取速度は、さほど速くないです。
この部分では選べないでしょう。
利便性は、両機種とも、厚みのある書類を挟めるなどの工夫が見られます。
一方、掲載された写真からにエッジまでスキャンできるのかと思いました。
しかし、範囲的にはガラスのだいぶ内側になるので、【ブックスキャナの比較】で書いたような製品とは少し違うようです。
ドライバーは、Windows向けは、TWAIN対応の「ViiScan」が用意されます。
画質補正は、この場合、退色補正や「文字くっきり」など、お馴染みの処理機能はあります。カラー・モノクロの自動判別は不可ですし処理内容の違いはあるにせよ、問題がある場合は、TWAINですし、サードパーティの編集ソフトも利用できます。
一方、Macについては、OS標準のドライバを利用することで動くので、あまり凝った処理はできません。
ユーティリティソフトは、Event Utilityという名前です。
ユーティリティソフトは、取り込み・画質調整・出力を管理するソフトです。
出力は、クラウド転送はできないものの、メール添付は自動化できます。
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以上、サンワサプライの PSC-12UFの紹介でした。
結論的にいえば、上位機は(用途によっては)購入時の選択肢にできる可能性はあります。
ただ、カラーの速度情報画ない部分など、注意すべき機種です。少なくとも、上で示した「本家の製品説明」は読んでから決めた方がよいでしょう。
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【2015年発売】
3・Plustek OpticSlim 1680 1680H
¥49,800 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:1200dpi
サイズ:幅589x高さ68x奥行407 mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約3秒
・カラー:約5秒
なお、台湾のPlustekがだすPlustek OpticSlim 1680は、サンワ機(下位機)よりは、少し速めのA3スキャナです。
Plustek の製品自体は【ブックスキャナの比較】の方で書きましたが、長年スキャナを製造する企業で、信頼性はあります。
ただ、本機は、大手の日本の代理店や販売店を介した製品ではなく保証も6ヶ月となります。価格差もあまりないですし、現在選ぶならば、先ほどの機種でしょう。
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4・リコー PFU ScanSnap SV600 FI-SV600B
¥52,731 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
5・サンワダイレクト CMS-V46W
¥17,999 Amazon.co.jp (8/29執筆時)
なお、この水準以上に「安い」A3スキャナというのは、ありません。
ただ、スタンドタイプのスキャナー ならば、A3原稿対応機は割と多くあります。
どちらかと言えば、スキャニング品質を問わない場合に使う製品ですので、今回は紹介しません。
このタイプのスキャナをお探しならば、【スタンドスキャナの比較記事】をご覧ください。価格は5万円前後です。
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1・A3ビジネスインクジェットの比較
2・エコタンク搭載プリンタの比較
加えて、A3スキャナ搭載の複合機というジャンルは「ニーズがある」ようで、国内大手も多くの機種を出します。
この場合、割と安めでA3スキャナを搭載する機種が購入できます。
スペースの問題さえなければ、プリンター自体の買い換えも選択肢に入れてください。以上のリンク記事で見ています。
【2012年発売】
6・EPSON DS-50000
¥142,000 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:4800dpi
サイズ:幅576x高さ72x奥行406 mm
対応:Windows & Mac
DS-50000 は、エプソンのA3対応スキャナです。
スキャナとその光学部品が自社生産できるメーカー製としては、最も安いA3対応スキャナです。
読取解像度は、4800dpiです。
ただし、ハードだけので光学解像度は600dpiです。
基本的には仕事書類向けです。
この点で言えば、同社のフィルム用のA4タイプのスキャナーに比べる場合、読取品質は少し落ちます。
ただ、業務用の図面などのスキャニングには十分すぎるクオリティです。
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約1.7秒
・カラー:約1.7秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー・モノクロ:約3.5秒
・カラー:約6.9秒
読取速度は、データの転送速度を考慮しない理論値で上表のデータとなります。
値段なりのスペックで、この点に問題を感じる方は少ないでしょう。ドライバーは、TWAINです(Epson Scan2)です。
画像処理部分は、かなり優秀です。
定番の「文字くっきり機能」ほか、ドロップアウトカラー、原稿のカラー・モノクロ・グレー自動判別など、全社とおしても、補正は網羅的です。
ユーティリティソフトは、初心者向けのEpson ScanSmartと、上級者(業務用)向けにDocument Capture Proの双方から選択できます。
特に、後者は、スキャン設定から出力まで、高度に自動化できるため、大量処理や毎回の定型処理には便利です。
出力も、メール転送ほか、各社のクラウド(Google Drive、Evernote、Dropbox)に対しても設定できます。
なお、Mac用は(Proのつかない)Document Captureですが、ジョブ登録などは可能です。
取り込んだデータを、指定枚数ごと分割したり、白紙を挟んで分割する、バーコード挿入、指定した場所の文字列をファイル名にするなど、(高度に)業務用な自動化がMacだとできないだけです。
ドライバー(Epson Scan2)自体は、MacもWindowsも同じなので、繰り返しますが、普通のジョブ登録と、画像処理部分は同じにできます。
この点は、これからみていく、同社の上位機も同じです。
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以上、エプソンのDS-50000の紹介でした。
業務用として耐えられる単独のA3スキャナーとなると、このグレードからです。
それなりに重くサイズ感もあるため、家庭用としてはオススメできません。しかし、図面のスキャニングなど、事務所用としては優れる製品です。
【2023年発売】DS-G20000後継機
7・EPSON DS-G30000
¥370,231 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:6400dpi
サイズ:幅656×高さ458×奥行158mm
対応:Windows & Mac
DS-G30000も、エプソンから発売されているA3スキャナです。
ドライバーは下位機種と同じですが、後述するように高解像度対応機です。また、正確には、A3プラスサイズ(310×437mm)です。
用紙側の用語では「A3ノビ」とも言えるでしょう。
対応するOSは、WindowsとMacです。
読取解像度は、最大6400dpiです。
注目するべきは、ハード的な光学解像度が600dpiではなく、Real 2400dpiにアップしている部分です。値段相応です。
専用機ではないですが、フィルムや写真などの高画質な取り込みに対応できるといえるグレードの機種です。
透過原稿ユニット DSA3FLU1
¥87,564 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
透過原稿用フィルムホルダ ESFLUHLD
¥8,985 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
さらに結構な追加投資は必要ですが、透過原稿ユニットとフォルダを買えば、フィルムスキャナとしても利用可能です。
この場合も2400dpiで取り込めるので、需要はあるでしょう。
また、オートフォーカス機能が搭載されるので、マウンターに入ったフィルムでもぼやけずにスキャンできる機種です。
そのほか、自動でほこりを除去する「ホコリ除去機能」、フィルムの「粒状低減」機能、古いフィルムに有効な「退色復元」機能など、A4のフィルム専用機にも搭載されない「写真向きの機能」が多く搭載されているのが目立ちます。
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約12秒
・カラー:約12秒
読取速度(A3:2400dpi)
・グレー・モノクロ:約210秒
・カラー:約634秒
読取速度は、データの転送速度を考慮しない理論値で上表のデータとなります。
Real 2400dpiで、A3を取り込んだ時の数字は、旧機種のスペックからの概算値です。
いずれにしても、高解像度対応になるため速度自体は下位機よりも下回ります。
と2400dpi取り込み時は相当遅いですが、面積比を考えるとL判写真ならば、1/10程度の時間でできると思います。
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以上、 エプソンのDS-G30000の紹介でした。
かなり「ニッチな」製品と言えるでしょう。
ある程度の画質を要求される仕事で、A4では対応できない原稿を利用する方が利用するべき製品です。
【2012年発売】DS-60000C
8・EPSON DS-60000
¥273,000 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:4800dpi
サイズ:幅640×奥行522×高さ289mm
対応:Windows & Mac
DS-60000C は、エプソンのA3対応スキャナです。
ただし、写真のようにADF(原稿自動送り)が付属するタイプです。
本体サイズは、約640×522×289mmです。
存在感はかなりあります。
読取解像度は、最大4800dpiです。
光学解像度は、600dpiなので、画質の部分では同社の下位機と同等です。
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約1.7秒
・カラー:約1.7秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー・モノクロ:約3.5秒
・カラー:約6.9秒
読取速度は、ADFを利用しない場合のスペックは上表の通りです。
エプソンのDS-50000Cと全く同じですから、同じ搬送ユニットを利用していると見なせます。
読取速度(A3:300dpi)
・モノクロ:約40枚/分
・カラー:約40枚/分
また、ADFを利用して送る場合は、上表の通りです。
速度的には、10万円以上のドキュメントスキャナと比較しても十分であり、作業速度は期待できます。
もちろん、上下にスキャンユニットがある両面対応ADFです。
給紙ローラーキット DSA3RKIT1
¥5,018 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
給紙構造は、ADFタイプの場合、しっかり見ておかないといけません。
こちらは上図のようなフィードローラーとリタードローラーを2つ組み合わせる堅実な方式です。10万枚で交換が必要ですが、紙の重送が起こりにくいという点で高品質でしょう。
また、重送が起こった場合でも、紙の重送を防ぐための超音波重送検知センサーが搭載されます。
給紙量も、200枚できるため、作業従事者の効率も良い製品です。
ドライバーは、TWAINです。
A4サイズのエプソンのスキャナと同じDocument Capture Proを用います。他社と比べても高度なので、一般的には不満はないでしょう。
インターフェイス パネル DSPNNW1
¥28,670 楽天市場 (5/14執筆時)
なお、接続はUSB方式ですが、上記のキットを付属させると、ネットワークスキャナとしてLANとつなげることが可能です。
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以上、DS-60000C の紹介でした。
小規模オフィスで、耐用度の高いコピー機兼用のスキャナが欲しいが、できるだけ費用を抑えたい、という場合選択肢になるでしょう。
スキャナ部分はメンテパーツが交換式で割安なので、レンタルに頼るよりも買った方が経費は安いでしょう。
【2012年発売】
9・EPSON DS-70000
¥297,509 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:4800dpi
サイズ:幅640×奥行522×高さ289mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約1.7秒
・カラー:約1.7秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー・モノクロ:約3.5秒
・カラー:約6.9秒
読取速度(A3:300dpi)
・モノクロ・グレー:約70枚/分
・カラー:約70枚/分
DS-70000 は、エプソンのA3対応スキャナの上級機です。
画質やオプション部品などの部分は、先ほど1つ上でみた下位機種と同じです。
読取速度は、しかし、ADFを利用する際の読取速度が、カラー・白黒300dpiで70枚/分と速いです。
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結論的にいえば、例えば、企業の資料室のファイルの電子化事業などを行う場合は、速度重視のこちらがむしろ良いでしょう。
1-2・A3ドキュメントスキャナーの比較
続いて、A3対応のドキュメントスキャナです。
廉価製品では、コクヨのキャミナックスW(NS-CA2)が有名でした。
ただ、残念ながら「生産終了」です。A3タイプとしては、10万円を切る格安機種でしたので残念です。
今回は、これを除く機種を紹介します。
【2016年発売】
10・リコー(富士通)GMW560 PFU fi-7460
¥283,126 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:1200dpi
サイズ:幅380x高さ168x奥行209 mm
対応:Windows
fi-7460 は、ScanSnapを出しているリコー(旧富士通 PFU)の業務用ラインのA3対応機です。
価格は高いですが、A3に対応させる場合は、20万円強が「最低ライン」です。
Atlasは、現在はキヤノンのA3機ユーザーですが、(これと同系統の配給紙システムを取る)富士通のA3機も、割と長い利用経験があります。
対応するOSは、Windowsのみです。
Macは非対応です。
読取解像度は、最大1200pdiです。
光学解像度は、600dpiとなります。ADFタイプの場合、これで問題ありません。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約60枚/分
・カラー:約60枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約21枚/分
・カラー:約21枚/分
読取速度は、上表の通りです。
ドキュメントスキャナ型は、各社とも、A4での1分間の取込速度の表記です。
A4の長辺(長さ)は、A3の長辺70%程度ですから、(単純に取込だけならば)42枚/分あたりですが、処理部分で、実際はもう少し遅いかもしれません。
なお、高級機はどれも両面に読み取りセンサーがあるので、両面読み取りでも同じ速度です。つまり、A4 300dpiでの取込ならば、(面数換算で)約120面/分ということになります。
いずれにしても、家庭用と比べると超高速です。
給紙構造も、万全です。
フィードローラーとリタードローラーを使うシステムですので、重送が起こりにくい機種です。重送検知機能も搭載されます。
また、左右のローラーが独立して駆動することで、斜行補整機能も付属します。この機能については、低価格機には搭載しないもので、この機種の魅力の1つです。
さらにこの機種は、左右のガイドがそれぞれ稼働する構造を採用します。
その上、音検知機能と原稿移動量監視機能で、紙詰まりの発生を検知する機能もあります。
いずれの機能も、一般的には不要です。
ただ、斜行補正機能を含めて、業務の上で、複数のサイズの用紙を混在させて取り込む場合は、これらの仕組みは作業の効率化とミス防止の点で有用でしょう。
ドライバーは、「Twain対応」です。
同社のScanSnap系とは異なるPaperStream IPという系列のドライバーです。
OCRをかけようと思う場合に、自動的に最適化する処理や、カラー原稿の自動トーン調整などの機能を装備します。マニュアル設定もかなりの程度できるため、苦労して使いこなすのが好きな人に向くでしょう。
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以上、PFU fi-5530C2の紹介でした。
性能面ではこれと言った欠点はない機種です。Macで使えれば個人的には「完璧」ですが。
個人買われる場合、このグレードの製品は、本体価格を元に修理代を換算するため、部品交換修理になると相当高い点は、注意しましょう。
なお、高速なスキャナは、(速度が速いほど)定期的な保守が重要です。
しっかりやらないと、重送や光線問題が起こります。一般的な【スキャンスナップのメンテ法】については、別に記事を書いていますので、よろしければお目通し下さい。
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【2016年発売】
11・リコー(富士通)GMW559 fi-7480
¥357,499 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:1200dpi
サイズ:幅380x高さ168x奥行209 mm
対応:Windows
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約80枚/分
・カラー:約80枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約25枚/分
・カラー:約25枚/分
なお、本機の上位機となるのが PFU FI-7480 です。
性能は下位機種に準じます。
読取速度は、しかし、より高速になります。
A4縦の場合、グレースケール300dpiで80枚/分、カラー300dpiでも80枚/分です。
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結論的にいえば、速度が要求される作業に利用する場合、選択肢になる機種です。
ただ、価格差は相応にあるため、無理に本機を選ぶことはないでしょう。
【2023年発売】DR-M1060後継機
12・ CANON imageFORMULA DR-M1060II
¥269,992 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:600dpi
サイズ:幅424x高さ120x奥行246mm
対応:Windows
DR-M1060は、キヤノンのA3対応機としては、最も格安なモデルです。
2023年にDR-M1060から更新されて出た新機種です。
色が白から黒になったのですが搬送性能や、ドライバ周りに変更はありませんでした。
本体サイズは幅424x高さ120x奥行246mmです。
この機種の良い部分は、収納時に奥行スペースを使わない部分、高さ方面にも圧迫感がない部分です。個人机にも置きやすい機種です。。
対応するOSは、Windows系のみです。
読取解像度は、最大600pdiです。
このタイプのスキャナならば、これでも十分です。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約60枚/分
・カラー:約60枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約40枚/分
・カラー:約9枚/分
読取速度は、A3縦原稿での取り込み速度は非開示です。
しかし、A4ヨコの場合以上の数値です。
とくに、高解像度時のモノクロとグレースケールは約40枚/分と優秀でしょう。
A3の場合は、おそらく7割程度の速だと思います。
いずれにしても、値段相応のスピードは期待できるでしょう。
センサーは、ただ、CISセンサーです。
富士通は、カラーに強いCCDを使っているのに対して、カラー原稿は少し弱いです。
もちろん、クオリティを要求する場合の話で、会議資料程度ならば十分以上です。
給紙構造は、しっかり、重送検知機能が付属します。
また、フィードローラーとリタードローラーを使うシステムですので、重送は起こりにくいと思います。ただし、富士通に見られるような、サイズ混在の文書を取り込む際の工夫は見られません。
給紙可能枚数は、80枚(80g/m2紙)です。
設置性がよく、給紙枚数も多いのが本機のよいところです。
ドライバーは、Twain対応です。
画像補整機能は、キヤノンの場合、A4の普及機と同じドライバーを使います。
そのため、斜行補正や、原稿のサイズやカラーの自動検知、古い本など状態の悪い文字に強いテキストエンハンストメント機能(白黒2値)など、便利で高性能な機能が一通り使えます。
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以上、キャノンのDR-M1060 IIの紹介でした。
ある程度の搬送性能と給紙枚数がありつつ、設置性も重視したい場合、選択肢になる機種です。業務用としては、カウンター業務向けの高性能機として、A3原稿(あるいはB4)もそれなりに、取り込み頻度がある方には選択肢になるでしょう。
【2020年発売】
13・ EPSON DS-32000
¥351,711 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:1200dpi
サイズ:幅371.4x奥行167x高さ245mm
対応:Windows & Mac
DS-32000 は、エプソンのA3対応です。
サイズは、幅371.4x奥行167x高さ245mmです。
完全に「業務用」のスキャナーで、1日4万枚という耐用水準の目安を示します。
まあ、そのような無茶な使い方をする企業もないでしょう。交換ローラーの耐用枚数が30万枚です。
対応するOSは、Windowsに加えて、Mac対応(10.6x〜)です。
業務用の高級機で「Mac対応」はレアで珍しいです。
読取解像度は、最大1200pdiです。
光学解像度は、600dpiとなります。全く問題ありません。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約90枚/分
・カラー:約90枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約25枚/分
・カラー:約25枚/分
読取速度は、エプソンは、実数ではA4 300dpiのみの情報開示です。
ただ、1ラインあたりの読取速度の情報を換算すると、A4 600dpiの読取速度は、上表の通りです。
A3原稿の速度は、300dpiで33枚程度、600dpiでは、18枚程度でしょう。
40万円以上の機種と比較すると見劣りしますが、値段からすると、妥当な速さです。
原稿搭載容量は、120枚です。
ドライバーは、「Twain対応」です。
給紙構造は、本機は工夫が多いです。
基本的に、2つのローラーで分離する点では、他社機と同じですが、ローラーが幅広で安定的です。
その上で、ホチキス留めの用紙を誤ってスキャンした場合に動作を止める「原稿保護機能」と、ガラス面に糊などが付着して汚れている場合に警告する「ガラス汚れ検知」があります。
そのため、作業効率は、値段相応に良いと言えます。
一方、他社機でも長尺原稿に対応できる機種は多いですが、本機のように完全に水平にできる機種は珍しいです(デリケート(水平)給紙モード)。
エプソンは、低速モードも備えるので、それを併用すれば、破損しては困る原稿のリスク軽減になります。
センサーは、本機もCISセンサーです。
そのため、カラーの読み取りは、CCDよりやや苦手ですが、白色LED光を2方向から照射することで、色再現性を高める工夫があります。
弱点の補強として、重要でしょう。
画像補整機能は、印刷物のモアレ除去機能、裏移りの軽減機能など、画像処理の部分でも、他社上位機並みの機能性があります。
ただし、昔のコピー資料などをOCR化する場合、相当状態の悪い原稿を取り込む場合については、おそらく、「テキストエンハンストメント」が充実するキヤノン機のほうが、恐らく処理は「うまい」です。
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以上、エプソンのDS-32000の紹介でした。
高解像度の取り込みだと速度が落ちる仕様とはいえ、ビジネス用でよくつかう300dpiの取り込みは十分な速度です。
その上で、重送対策のほか、原稿保護機能とガラス汚れ検知という、スキャン作業においてストレスとなる「作業のやり直し」を減らせる工夫が光ります。
画像補整機能も、優秀な水準ですし、ビジネス用にA3機を選ぶ場合は、(予算があれば)良い選択肢でしょう。
【2010年発売】
14・CANON imageFORMULA DR-6030C
¥(499,630) 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:600dpi
サイズ:幅398.4x高さ191.4x奥行312mm
対応:Windows
DR-6030Cは、キヤノンのA3対応の上位機です。
発売から10年も経ちますが、まだ現役な機種です。
現在的に、Atlasが自宅で長いこと自炊用に使っているモデルでもあります。
サイズは、約398.4x191.4x312mmです。
プリンター程度の大きさで、家庭でも邪魔にならないサイズです。
耐久性は、1日1万枚という水準で、エプソンより少し弱めです。
対応するOSは、Windows系のみです。Windowsは10まで対応しています。
読取解像度は、最大600pdiです。
問題ありません。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約80枚/分
・カラー:約80枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約45枚/分
・カラー:約23枚/分
読取速度は、A3縦原稿での取り込み速度は非開示です。
しかし、A4縦の場合、グレースケール600dpiで45枚/分、カラー300dpiで80枚/分と高速です。
A3の場合は、7割程度の枚数となるでしょう。ただ、普段の読み取りで、遅いと感じたことはあまりありません。
原稿搭載容量は、100枚です。
ドライバーは、「Twain ISIS対応」です。
画像補正は、斜行補正や、用紙サイズ・文字向き検知など、基本的なものは網羅します。
本機も「アドバンストテキストエンハンスメント(II)」に対応しますので、状態の悪い原稿のスキャンは、処理面では高度です。
色判別は、ただし、グレーの自動判別はがない、カラー・モノクロの自動判別です。
まあ、問題ないでしょう。
給紙構造は、キヤノンの下位機種と同じです。
重送検知機能とリタードローラーなどを搭載し、重送が起こりにくい仕様です。加えて、排紙ブレーキが搭載され、排紙の乱れによる詰まりが少ない構造です。
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以上、キャノンのDR-6030Cの紹介でした。
所有者として言えば、性能面で問題に感じるケースは少ない機種です。長年使っていますが、堅牢性も維持しています。
ただ、さすがに、発売から10年以上ですし、2020年に登場したエプソン機と比較しても、給紙構造の部分が(高級機では)新しい工夫もない「旧式」です。
ハード面で、現在的には、すこしおすすめしかねる部分もありますので、そろそろ新機種の登場を期待したいところです。
なお、これは、20万円以上の他社の業務用全てに言えますが、業務用機種は、メンテナンス料がかなり高いです。本機の場合、過去、光学部品の交換で12万ほどかかりました。そういった面では、このグレードの製品は、個人向けの機種ではないです。
【2019年発売】
【通常モデル】
15・リコー(富士通)GMW553 fi-7800
¥(781,166) 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:600dpi
サイズ:幅460×奥行430×高さ310mm
対応:Windows
fi-7460 は、リコー(旧 富士通PFU)の業務用ラインの高級機です。
完全に「業務用・法人用」ですが、一般的にも、現在の最高技術水準の一旦が分かる機種です。
一般機の「未来」を先取りした機能が多く搭載されますので、他山の石としてご覧ください。
対応するOSは、Windowsは10までです。Macは非対応です。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約110枚/分
・カラー:約110枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約37枚/分
・カラー:約37枚/分
読取速度は、種別にかかわらず、A4ならば、110枚分と、相当の作業効率です。
給紙構造は、高速化に伴い、新技術となる自動トルク制御を神道際します。
要するに、ローラーの摩耗・汚れを検知し、押しつけ圧を適切に調整する機能です。
さらに、超音波センサーを3基と増量しており、重送検知能力を高めています。不具合があると、ペーパープロテクション機能で自動停止します。
もちろん、下位機種でも見られた、左右のローラーが独立して駆動することで、斜行補整機能や左右のガイドがそれぞれ稼働する構造を採用します。
原稿搭載容量は、500枚です。
かなりの枚数を一括処理できます。
ドライバーは、「Twain ISIS対応」です。
同社のScanSnap系とは異なるPaperStream IPという系列のドライバーです。
画像処理部分では、とくに、付属ソフトを利用するアドバンスドクリーンアップテクノロジーは、注目点です。
白抜き文字の反転や・網かけ・地紋・印影を自動で高度に消去する新技術を採用します。
さらに業務用機ということで、(例えばカルテなど)同種のレイアウトの原稿を認識し、あらかじめ設定した数値で処理し、フォルダ分けしていく機能も付属です。
事務の省力化に大いに貢献するでしょう。
なお、本機は、手差し・単送モード時に、折り曲げて挿入する場合、最大A1までの原稿を読み取れます。
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以上、富士通(PFU)のPFU fi-7800の紹介でした。
富士通系の最上位機ですが、従来機に比べて搬送性技術の向上は見どころです。
値段面では高いですが、カラー原稿に強いCCD式で、ソフト処理も高度なので、同一フォーマットのカラー書類の一括OCR処理には、かなり向きます。
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【2019年発売】
【通常モデル】
16・リコー(富士通)GMW550 fi-7900
¥(1,044,384) 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:600dpi
サイズ:幅460×奥行430×高さ310mm
対応:Windows
なお、リコーのフラッグシップ機は、 fi-7900です。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約140枚/分
・カラー:約140枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約37枚/分
・カラー:約37枚/分
筐体は同一ですが、300dpi時のスピードが140枚分とさらに上がっています。
違いは、その部分と、1日あたりの推奨読取枚数(耐久性)が多少向上している程度です。
法人でも、一般的にはここまでのスピードは不要と思います。
【2017年発売】
17・リコー(富士通)GMW558 fi-7600
¥585,000 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:600dpi
サイズ:幅460×奥行430×高さ310mm
対応:Windows
fi-7600も、富士通(PFU)の業務用ラインの高級機です。
グレード的には、 fi-7800の下位機となりますが、現在のところ、あまり値段は変わらないです。
対応するOSは、Windowsは10までです。Macは非対応です。
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約100枚/分
・カラー:約100枚/分
読取速度(A4:600dpi)
・モノクロ・グレー:約30枚/分
・カラー:約30枚/分
読取速度、種別にかかわらず、A4ならば、100枚分となります。
一方、本機は、後面給紙・全面排紙ですので場所を取るのが難点です。
しかし、その代わり、紙厚には2倍以上の柔軟性がある(413g/m2)ので、特殊な用紙への対応力はむしろ高いでしょう。
折り曲げたくない(そらしたくない)書類にも良いかもしれません。
原稿搭載容量は、300枚です。
給紙構造は、一方、先ほどの機種とは方式が異なります。
自動トルク制御は非搭載で、その代わりに、インテリジェント・ピックアームを利用します。
どちらかというと、センサーのみを利用するfi-7480系の下位機種に近い構造ですが、ピックアームを制御する部分は、構造として面白いです。
後面給紙に最適化されたシステムと思われます。
ドライバーは、「Twain ISIS対応」です。
一方、こちらも、OCR用の処理は可能ですが、アドバンスドクリーンアップテクノロジーなど、ソフト処理については、上位シリーズと構成が異なります。
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以上、 富士通(PFU)の fi-7600の紹介でした。
基本的には、PFU fi-7800系列のほうを現状では選ぶべきです。スピードはあまり変わりませんが、搬送性能や、ソフト処理については、こちらがやや劣ります。
推奨読取枚数(耐久性)についても、評価値は1/3ですし。
ただ、紙厚の問題がある場合には、本機についても検討対象となるでしょう。
今回の結論
A3対応のスキャナーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、最新のA3サイズのスキャナーの比較をしました。
最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!の提案をしておきたいと思います。
第1に、主に、企業で業務用として利用する、A3スキャナを導入しようと思っている方には、
【2012年発売】
6・EPSON DS-50000
¥142,000 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:4800dpi
サイズ:幅576x高さ72x奥行406 mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約1.7秒
・カラー:約1.7秒
画質の良さ ★★★★★
作業速度 ★★★★☆
価格の安さ ★★★☆☆
耐久性と保証 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
DS-50000が最も良いと思います。
業務用に定期的に使うならば、後々の保守まで考えると、国産のエプソン機を選んでしまった方が良さそうです。
ADFは付属しませんが、画質の部分は20万円以上の上位機と同等ですから、割安感があります。
速度面・耐久性の面でも不満を感じる方は、あまりいない高性能機だと思います。
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【2012年発売】
10・EPSON DS-60000
¥273,000 楽天市場 (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:4800dpi
サイズ:幅640×奥行522×高さ289mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・モノクロ:約40枚/分
・カラー:約40枚/分
ただし、大量の書類や図面も取り込むという方は、利便性を考えてADFモデルを導入するのも手です。
このタイプはより上位の機種もありますが、費用対効果を考えると、この機種がベターでしょう。
第2に、カラー原稿をできるだけ品質良く取り込みたいと考えている方は、
【2023年発売】
7・EPSON DS-G30000
¥370,231 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CCD
解像度:6400dpi
サイズ:幅656×高さ458×奥行158mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・グレー・モノクロ:約13.3秒
・カラー:約13.3秒
画質の良さ ★★★★★★
作業速度 ★★★★☆
価格の安さ ★★★☆☆
耐久性と保証 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
エプソンのDS-G30000でしょう。
デザイン系の事務所などで、昔のカラーチラシなどを保存用のため取り込むなど、クオリティを確保したい場合は、この機種の取り込み解像度が有用です。
相当程度高い製品を除けば、これ以上のクオリティを出せるスキャナはないといえます。
第3に、比較的低予算で、A3対応のスキャナを選ぶ場合は、
【2018年発売】
2・サンワダイレクト 400-SCN057
¥50,800 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:1200dpi
サイズ:幅565x奥行394x高さ54 mm
対応:Windows & Mac
読取速度(A3:300dpi)
・グレー:約12秒
読取速度(A3:600dpi)
・グレー:約27秒
読取速度(A3:1200dpi)
・グレー:約100秒
画質の良さ ★★★★☆
作業速度 ★★★★☆
価格の安さ ★★★★★
耐久性と保証 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
サンワサプライの400-SCN025で良いでしょう。
Macの場合、ドライバは、OS標準のものを使うことになりますが、普通に使う分には利用上問題ありません。
10万円を超える機種は、故障時のメンテナンス料がかなり高いたこともあります。
また、代替案として提示した複合機も、場所をとるのは確かです。そのような意味では、サンワサプライのA3スキャナーは確実にニーズがありそうです。
第4に、大量の紙書類のスキャニングに適した製品としておすすめできるのは、
【2020年発売】
13・ EPSON DS-32000
¥351,711 Amazon.co.jp (5/14執筆時)
センサー方式:CIS
解像度:1200dpi
サイズ:幅371.4x奥行167x高さ245mm
対応:Windows & Mac
画質の良さ ★★★★☆
作業速度 ★★★★★
価格の安さ ★★☆☆☆
耐久性と保証 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
読取速度(A4:300dpi)
・モノクロ・グレー:約90枚/分
・カラー:約90枚/分
エプソンの DS-32000が良いでしょう。
20万円以上50万円以内のスキャナは、あまり、新機種への更新頻度が速くないです。
ただ、上位機を見れば分かるように、搬送の信頼性に関する技術革新はあるため、やはり旧世代の機種は選びにくいです。
そうなると、選択肢は、この価格帯では本機以外にないとも言えます。
給紙構造は、とくに、発売時期の違いが出やすい部分です。
本機は、基本部分で、ローラーが幅広で安定的であるほか、「原稿保護機能(ホチキス検知)」と「ガラス汚れ検知」という、近年登場した「新機軸」があります。
スキャン作業でストレスとなるのは、むろん、速度ですが、それ以上に、トラブルで「やり直し」になる際のストレスも大きいです。
その部分を未然に防ぐ技術は、本機は優秀です。
搬送速度も、ビジネス用の標準とエイル300dpiで取り込む分には、値段相応に高速です。
センサーは、一方、CISセンサーですから、カラー原稿は決して得意ではないです。
ただ、LED照明の配置で、弱点は緩和されます。
画像補整機能も充実しますし、Macにも対応するため、50万円以内で選ぶならば、本機が良いと思います。
Atlasは、先述のように、キャノンの上位機を利用していますが、現状で「買い替える」ならば、本機を選ぶと思います。
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1・ドキュメントスキャナの比較
2・フラットベッドスキャナの比較
3・ブックスキャナの比較
4・書画カメラ型スキャナの比較
5・フィルムスキャナの比較
6・ハンディスキャナの比較
7・A3スキャナーの比較
以上、今回は、A3対応のスキャナーを紹介しました。
その他のサイズでもお考えの方は、以上のリンク記事もよろしくお願いします。
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