Top 生活家電 比較2025'【軽い】コードレスアイロン42機の性能とおすすめ・選び方 (3)

2025年05月13日

比較2025'【軽い】コードレスアイロン42機の性能とおすすめ・選び方 (3)

1回目記事からの続きです→こちら

今回の結論
コードレススチームアイロンのおすすめは結論的にこの機種!

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1・コードレスアイロンの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:パナソニック〈日本〉
 1-3:東芝〈日本〉
 1-4:T-Fal〈仏国〉
2・コードレスアイロンの比較 (2)
 2-1:日立〈日本〉
 2-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
 2-3:3R〈日本〉ほか
3・コードレスアイロンの比較 (3)
 3-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、今回は、コードレスアイロンの比較でした。

 3回目記事では「結論」として、ここまでの記事で見てきた全製品から、目的別・価格別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。


 第1に、操作性、機能性を含めた総合力が高いアイロンとして、おすすめできる製品は、

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 【2025年3月発売】

  12・Panasonic NI-WL709-K
  13・Panasonic NI-WL709-PC
   ¥13,446 Amazon.co.jp (5/13執筆時)  

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 【2023年10月発売】

 14・Panasonic NI-WL708-PN
 15・Panasonic NI-WL708-K
 16・Panasonic NI-WL708-P
   ¥15,244 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面 :ミラーマジ軽
注水量 :160ミリリットル
スチーム量:13g/分(最大15g/分)
ハンガーショット:
かけ面サイズ:10×22.0cm
重さ :1.1kg

軽さ    ★★★★★
スチーム力 ★★★★☆
滑りやすさ ★★★★★★
操作性   ★★★★★★
総合評価  ★★★★★

 パナソニックNI-WL709でしょう。

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 ただ、新機種だと、立ててのハンガーショット非対応で、パワーショットのみにななります。

 「選び方の基本」で書いたように、そもそもハンガーショットにおいて実用性があるのは、T-Falほどなのでできなくても構わないとは思います。

 ただ、値段の安いうちは、2023年機でOKです。

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 本体の重さは、1.1Kgです。

 昔は「カルル」という名前で最軽量でしたが、今だと、他社より重い水準です。

 ただ、重心バランスの工夫と、かけ面の滑りやすさもあり、実際操作すると、重さを感じさせず、軽快に使えます。

 重さも、あえて比べれば、という話で、他社と200g前後の差に止まるため、当然と言えばそうです。

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 操作性は、本編で書いたように、どら焼き型の「Wヘッド形状」です。

 他社と比べてもかなり特徴的な外観ですが、前後左右に自在に動かしやすい形状です。

 適当に動かしてもわりと伸びる(シワが寄りにくい)ので、 アイロンがけが得意でないかたに向くように思います。

 ハンドル型で、体重もある程度のせやすく、荷重も均一にかかるのので、慣れてくれば、さっと短時間で伸ばせるでしょう。 

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 ボタン周りの処理も、前方が「スリムヘッド構造」なので、「ちょいがけ」できます。

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 かけ面のコーティングは、ニッケル系素材のミラーマジ軽ベースです。

 Atlasが試した限りでは、現行のコードレスアイロンでは最も「滑る」素材です。

 昔は東芝のボロン「推し」でしたが、終わったので、いまならこれです。

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 同社は、格安のフッ素樹脂のかけ面より2倍すべると説明しますが、実際、操作性は良いです。

 なお、ニッケルは熱せられた状態で滑るので、ここは実機を使って分かる部分です。

 装備も、同社の下位機と異なり、基本と言える、水タンクの目詰まり防止機能を装備します。もちろんマイコン制御なので、温度センサーに連動して、低温時に水栓を閉じる「水漏れストッパー」も装備です。

  この2つの装備は、アイロンにおいて欠かせないと思いますが、本機は備えます。

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 スプレーも、水粒子が細かいマイクロスプレーです。

 ただ、常温水で使うことになるスプレーについては、抗菌については東芝の方が装備は良いのですが、ここを重視して買う方はあまりいないかなとは思います。

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 スチームのパワーも、平均13g/分(最大15g/分)です。

 このサイズのかけ面ならば、これ以上あっても仕方ないので最大値と言えます。

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 ハンガーショットは、先述のように、25年機から非対応です。

 ニットをふっくらさせるパワーショットは対応です。

 これくらいできれば、十分でしょう。

 ケースも、パナソニックの上位機の場合、使用後すぐにふたができる仕様です。


 第2に、おしゃれ着の処理が得意な、小型・軽量モデルとしておすすめなのは、

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 【2024年発売】A-FDX970-K

 27・東芝 La・coo TA-FDX970(K)
   ¥13,799 楽天市場 (5/13執筆時)

 【2023年発売】TA-FDX960-K

 28・東芝 La・coo TA-FDX960(K)
   ¥15,400 楽天市場 (5/13執筆時)

かけ面 :ニッケル
注水量 :160ミリリットル
スチーム量:13g/分
ハンガーショット:対応
かけ面サイズ:10×21cm
重さ :0.95kg

軽さ    ★★★★★★
スチーム力 ★★★★☆
滑りやすさ ★★★★★
操作性   ★★★★★★
総合評価  ★★★★★

 東芝の「ラクー」シリーズのTA-FDX970が良いでしょう。

 パナソニックの最上位機と比べても、総合力で「まとまっている」ので、「軽さ」と、「アイロンの小回りの聞きやすさ」を重視する場合、こちらを選んでも良いかと思います。

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 同じ機能性の2023年機でも、むろんOKです。

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 本体の重さは、950gです。

 小型機の中でも最軽量で、パナソニックより優れます。

 体重の乗せやすさではパナソニックの形状に利があるので、普通のプレスのしやすさは、悪くないにせよやや負けます

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 ただ、東芝の場合、(パナソニック同様)前面でボタン周りなどの細かい部分が処理できるのに加えて、背部の傾斜を利用して、「面でのポイントプレス」ができます。

 プリーツやフリルなどの仕上げのため、仕上げの「ふんわりがけ」をしたり、スカートのラインを整えたり、仕上げにこだわりたい場合は、東芝が向くでしょう。

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 かけ面のコーティングは、ニッケルです。

 先述のように、ニッケルは、現状で展開されるコードレスアイロンでは、最も「滑る」素材です。

 これで問題ないです。

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 スチームのパワーは、13g/分です。

 パナソニックと同水準であり、ここも問題ないです。

 マイコン制御、温度管理もしっかりしています。

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 周辺装備も、カルキ対策、水漏れ対策(オートバルブ)を一通り装備します。

 その上で、本機はパナソニックに比べても、スプレー(常温水)の抗菌についても、プラチナ抗菌ミストで、配慮があります。

 スチームショットちがって、常温の水を出すことになるので、この部分の配慮もワンポイントに思えます。

 ケースも、使用後すぐにふたができる仕様です。


 第3に、軽量コンパクトで比較的安めのコードレスアイロンを探している人は、

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 【2025年3月発売】

  6・Panasonic NI-WL509-C
  7・Panasonic NI-WL509-H
   ¥5,709 Amazon.co.jp (5/13執筆時)   

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 【2023年発売】

 8・Panasonic NI-WL508-A
 9・Panasonic NI-WL508-P
   ¥11,300 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面 :セラミック
注水量 :160ミリリットル
スチーム量:13g/分(最大15g/分)
ハンガーショット:
かけ面サイズ:10×22.0cm
重さ :1.1kg

軽さ    ★★★★★
軽さ    ★★★★☆
スチーム力 ★★★★☆
滑りやすさ ★★★★☆
操作性   ★★★★★
総合評価  ★★★★☆

 パナソニックのNI-WL508をおすすめします。

 新機種が出ていますが、そちらは、ハンガーショットほか、アイロンの目詰まり防止機能が省略になりました。

 そのため、おすすめするのは旧機種で、新機種はおすすめしません。

 本体の重さは、1.1kgと、同社の最上位機と同じです。

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 かけ面のコーティングは、中級機らしくセラミックコートです。

 問題ないです。

 スチームも、しっかり(平均)13g/分の水準をクリアします。

 低温スチームが利用可能ですし、スチーム周りは無問題です。

 その上で、このグレードの場合、しっかり、「水漏れストッパー」も付属します。

 アイロンは、大事に使えば、(本当に)十年以上保つ家電です。

 それをふまえると、中位機以上は、水漏れ防止目詰まり防止機能が付いていないとイマイチ不安ですが、こちらならば付属です。

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 筐体も、指かけグリップがある、同社の上位筐体です。

 スプレー(霧吹き)がない部分と、ケースが冷めるまでふたができない仕様に問題ないならば、買って後悔のない中級機だと思います。

ーーー

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 【2024年発売】TA-FDX670-N

 17・東芝 La・coo TA-FDX670(N)
   ¥7,370 楽天市場 (5/13執筆時)

かけ面 :セラミック
注水量 :160ミリリットル
スチーム量:13g/分
ハンガーショット:対応
かけ面サイズ:10×20cm
重さ :0.95kg

軽さ    ★★★★★★
スチーム力 ★★★★☆
滑りやすさ ★★★★☆
操作性   ★★★★★
総合評価  ★★★★☆

 一方、パナソニックの型落ちが売り切れていた場合は、東芝のTA-FDX670(N)を推します。

 パナソニックの場合、新機種で「カルキ対策」があるのは、NI-WL600シリーズ以降です。2025年からの展開で高いので、今のところは選択肢にできません。

 こちらの場合も、水漏れ対策(オートバルブ)と、カルキ対策(アクアクリーンユニット)があるので、安心です。

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 かけ面のコーティングも、パナソニック同様のシルバーセラミックです。

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 スチームのパワーは、13g/分ですので、パナソニックと同クラスです。

 同じく、ムラのない全周スチーム配置ですし、こちらを選んでも全く問題ないです。

 パナソニック機と比べて、このグレードも「軽さ」と「ポイントプレス」の部分では特長があるので、その部分も選ぶ要素になります。

ーーー

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 【2019年発売】

 【ダイヤモンド・セラミック】

 35・アイリスオーヤマ SIR-04CLCD-A
  ¥3,950 Amazon.co.jp (5/13執筆時)
     

かけ面:ダイヤモンドセラミック
注水量:180ミリリットル
スチーム量:不明(弱め
ハンガーショット:対応
重さ :700g

軽さ    ★★★★★★
スチーム力 ★★★☆☆
滑りやすさ ★★★★☆
操作性   ★★★☆☆
総合評価  ★★★☆☆

 さらに、予算を節約したい場合は、アイリスオーヤマ SIR-04CLCD-Aが良いかと思います。

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 かけ面のコーティングは、ダイヤモンドセラミックコーティングです。

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 同社のコートの中ではもっとも良いものです。

 その上で、他社の格安機に比べて、スチーム孔の数が多く、ある程度、均一なスチーム力が期待できそうです。

 格安機としては珍しく、霧吹きも装備しますし、パワーはともかく、ハンガーショットボタンも付属します。

 ただ、先述のように、アイロンは結構長く保つので、予算をもう少しかけても良いかとは思います。


 第4に、スチーム力を重視して、小型のコードレスアイロンを選ぶ場合は、

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 【セラミックかけ面】

 26・T-Fal フリームーブミニ6470 FV6470J0
  ¥9,818 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

かけ面 :セラミック
注水量 :110ミリリットル
スチーム量:15g/分(最大)
ハンガーショット:95g/分
かけ面サイズ:10×21.0cm
重さ :約0.9kg

軽さ    ★★★★★★
スチーム力 ★★★★★★
滑りやすさ ★★★★☆
操作性   ★★★★★
総合評価  ★★★★☆

 T-Falフリームーブミニの最上位機でしょう。

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 スチームのパワーは、最大値表記ですが、15g/分です。

 各社の最上位機水準があり、問題ないです。

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 ハンガーショットは、スチームアイロンでは、唯一、T-Falが実用的な出力を持ちます。

 瞬間的に、「高温スプレー」したい場合、ジェットスチームを使えば95g/分が出せますから。

 現行の(コードレスではない)同社の最上位機の場合でも最大140g/分、上位機の場合、110g/分です。その値からしても、十分に強力と言えます。

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 かけ面のグレードも、セラミックですし、水準はあります。

 周辺装備も、水漏れ対策はあります。

 カルキ対策がないのが、若干気になるので、できれば、浄水器を使った水を使うなど、気をつけてください。

 なお、この部分が気になる場合、あるいは、毎日のアイロンの処理量が多めの方は、本機は水タンクの量が小さめな部分もあり、若干向かない部分があります。

 そのため、「スチームショット」の部ブナh別に考えて、このブログの【衣類スチーマーの比較記事】でみている専用製品を、アイロンとは別に考えて買うのが良いかと思います。

補足:おすすめアイロン台について

 以上、今回はアイロンの話でした。

 最後に「おまけ」でアイロン台について書いておきます。

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 アイロンで「疲れやすさ」を感じている場合、立ち掛けを試すと良い場合が多いです。

 腕の筋肉だけでなく、全身を使ってアイロンをかけられるため、座り掛けに比べて、疲れにくく、スピーディです。腰への負担も減ります。

 体重をかけてプレスする東芝パナソニックなどの小型機にもそう言えます。

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 また「座り掛け」でも、机の高さで行う方が基本的に疲れません。

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 山崎実業 スタンド式人体型アイロン台
   ¥5,980 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 オススメは、山崎実業のスタンド式人体アイロン台です。

 立ち掛けができるほか、13段階の高さ調節ができるため、椅子やカーペットに座っての利用も可能だからです。

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 また、人体型アイロン台となっているため、Yシャツのプレスがとても楽にできます。

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 アイリスプラザ アイロン台 IB-K004 SV
  ¥3,944 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 ただ、「やや高い」のは確かなので、立ち掛けを試せれば良い方は、こちらの機種を選ぶのもよいでしょう。

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 舟型 アイロン台 アルミコート
   ¥2,457 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

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 アイロン台 アルミコート
   ¥847 Amazon.co.jp (5/13執筆時)

 座り掛けや、テーブルを利用する場合は、熱伝導がよいアルミコートがなされた製品が良いと思います。

補足:このブログの関連記事の紹介

 というわけで、今回は、コードレスアイロンの比較でした。 

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1・コードレスアイロンの比較
2・コード付きアイロンの比較

3・衣類スチーマーの比較
4・ズボンプレッサーの比較

 このブログには、話題のスチーマーをふくめて、衣類にかかわる家電の関連記事もありますので、こちらもよろしくお願いします。

ーーー

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6・1人暮らしに必要な家電の紹介記事

  また、このブログ「モノマニア」では、1人暮らし向けに必要な家電や家具類を20ジャンル以上まとめた記事もあります。

 新生活をはじめる方で、掃除機のほかに色々お探しのものがありましたら、このリンク記事もよろしくお願いします。

 ではでは。

posted by Atlas at 20:06 | 生活家電

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