【今回レビューする内容】 2024年 最新ハンディカメラの性能とおすすめ・選び方:子供撮り:4K・フルHD 2K対応デジタルビデオカメラ:ファミリー向け(旅行・運動会・ペット撮り):スポーツ競技向け(部活・ゴルフ):仕事向け(会議・講義撮影)ほか、機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】パナソニック HC-V495M HC-V495M-K HC-V900 HC-V900-K HC-VX3 HC-VX3-K HC-VX3-W SONY ハンディカム HDR-CX680 SONY HDR-CX680-W SONY HDR-CX680-R SONY HDR-CX680-TI FDR-AX45A FDR-AX45A-BC FDR-AX45A-TIC ケンコー KC-Z4K10 KC-Z4K10 ST KEIYO AN-S101 ZOOM Handy Video Recorder Q8n-4k FFF フィールドスリー F3VC27-01
今回のお題
旅行や運動会に向くビデオカメラのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年11月現在、最新の家庭用のビデオカメラの比較です。
ファミリー向け(子供撮り・運動会・旅行)の撮影、部活などのスポーツ競技撮影、あるいは、仕事向け(講演会や講義の撮影)などに向く機種を、探していきます。
スマホの動画機能高性能化で展開数が少なくなってきました。
しかし、それでも各機の機能差はあるため、詳しく説明していきます。
とくに、画質に関わる部分(撮像素子・手ぶれ補正方式・AFなど)は、しっかり比較します。
1・ビデオカメラの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:ソニー〈日本〉
1-4:Kenko〈日本〉
1-5:KEIYO〈日本〉
2・ビデオカメラの比較 (3)
2-1:ZOOM〈日本〉
2-2:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、「選び方の基本」をはじめに説明します。
その後、2大メーカーと言えるパナソニック・ソニーから、メーカー順に製品をみていきます。
なお、ビデオカメラでも、GoPro製品など、小型のビデオカメラは、記事を分けました。
以上のリンク記事で、別にフォローしています。
そちらも、最新機をフォローしていますので、よろしければご覧ください。
解像感 ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
ズーム倍率 ★★★★★
被写体追尾 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、本文読んでみて、細かいスペックの意味が分からなかった方についても、最後に「結論」として、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!をいくつか提案します。
安心してお読みいただければと思います。
よろしくお願いします。
1-1・ビデオカメラの選び方の基本
はじめに、ビデオカメラの「選び方の基本」の説明からです。
画質面などで、現状選ぶ場合、注意したい点を書いておきます。
あらかじめ断っておくと、家庭用ビデオカメラは、JVCやキヤノンが撤退したので、大手だとパナソニックとソニーが残るほどの状況です。
この2社にしても、ラインナップはだいぶ整理しました。
そのため、大きな違いといえるのは、解像感の良さの面で(少し高い)4K機を選ぶか、(値段重視で)フルHD機を選ぶかを迷うほどです。
あとは、わりと、細かい(僅差の)違いになるだけです。
とはいえ使い勝手を含めて違いはまだあります。加えて、最近増えてきた、輸入品の格安ビデオカメラは、相当注意するべき点が多いです。
そのため重要な部分を、以下で、「ざっくり」確認していこうと思います。
1・画質面のスペック
第1に、画質面のスペックです。
撮像素子は、カメラの画質を決める、基本パーツとして最も重要なのはです。
大きいほど、取り込める光量が増えるので、画質が上がります。
ただ、近年は、4K機は1/2.5型、フルHD機は1/5.8型が定着した感じです。
昔は、家庭用の1型もありましたが。カメラの仕組み上重くので、業務用を除けば消えています。
レンズの明るさ(F値)も、最近はさほど差が付きません。
画像補正技術は、現状で、最も差が付く部分だと思います。
AI技術を含む技術革新に由来する部分なので、企業の力の入れ方というより、発売年に由来する部分で差を生んでいます。
例えば、(スマホでお馴染みの)HDR合成技術、顔、動体検出ほか、エンジンによる事後補正の精度に違いが見られると言えます。
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結論的にいえば、特に大手(パナソ・ソニー)だけで言えば、ビデオカメラでは、画像補正技術の部分以外、そう大きな差は見られなくなってきています。
しかし、輸入品を中心に格安機をだす企業の製品の場合は例外です。
例えば、(夜間撮影に強い)高感度型撮像素子を使用しない機種だったり、レンズが暗めだったり、そもそも、情報が非開示だったりします。
そのため、今回の記事では、このあたりに注意しながら、比較をするつもりです。
2・ズーム倍率
第2に、ズーム倍率です。
この部分も、大手だと差があまりなくなってきました。
カメラの場合、大事なのは、レンズによる光学ズームの倍率です。
倍率が20倍ほどあれば現状では合格点です。その程度あれば、運動会などでも対応できます。
フルHD機では、光学50倍ズームの機種もあります。
ただ、近年は、動画だと、プログレッシブズームの技術が実用水準になってきました。
電子ズームによる引き延ばしの際に超解像技術などの処理を加えることで、引き延ばし時の画質劣化を軽減する仕組みです。
そのため、20倍ほどを基準として、非常自体は、そちらを利用すれば、問題ない感じです。
光学ズーム倍率は、上げすぎると本体が重くなるか、レンズが暗くなります。
そのため、結局この水準に「落ちついた」感じがあります。
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結論的にいえば、大手の製品ならば、この部分でも、現状はあまり差が付かないと言えます。
ただ、やはり、格安機では注意点です。
光学ズーム自体が非搭載だったり、低倍率だったりする機種が見られますから。
また、そういった機種は(画質劣化が相当ある)単なる「画像の引き延ばし」に過ぎない電子ズームの数字を出す場合が多いです。
やはり、記事では注意して比較します。
3・手ぶれ補正
第3に、手ぶれ補正です。
カメラの場合、ジャイロセンサーで検出したブレ量を、光学式、電子式のハイブリッドな補正で、手持ち時のブレをおさえます。
動画の場合、この方法が最適です。
ここは、大手でもまだ差があります。
例えば、レンズを中空に浮かせて、微細ブレを防ぐ「空間光学式」(ソニー)や、重力センサーを併用し、撮影動画の画質の傾きを検知して補正する「傾き補正」(パナソニック)です。
格安機の場合、電子式のみの補正になる部分に注意が必要です。
4・フォーカス性能
第4に、フォーカス性能です。
ビデオカメラの場合、被写体の人体(顔)を認識した上で、動きを検知し、それを追尾してピントを合わせるオートフォーカス性能が重要です。
ここは、メーカーの技術力というより、発売年の新旧で差が付く状況です。
追尾できる対象や精度が重要なので、今回、ある程度詳しく言及するつもりです。
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以上、家庭用ビデオカメラの「選び方の基本」の説明でした。
先述のようにこうしたハード面の違いは現状ではあまり目立ちません。あえていえば、最近は、ソフト面の違いのが目立つと言えます。
例えば、ファミリー向けには、スマホで同時撮影した画像との合成機能(パナソニック)、スポーツ向けには、動体検出技術を応用し、動きの軌跡を表示するモーションショット(ソニー)、仕事向けには、動画のズームに連動しマイクの集音傾向を最適化するズームマイクなどです。
どのような方にべんりといえるのかは、本編でおいおい説明していこうと思います。
そのほか、バッテリー持続時間や、内蔵メモリー・カードの有無なども差が付く部分です。
製品による差が大きい部分なので、詳しくは各製品の説明でフォローするつもりです。
以下では、これらに注目しながら、最新のビデオカメラを比較していきます。
1-2・パナソニックのビデオカメラ
はじめに、パナソニックのビデオカメラです。
最近でもハンディカメラを新製品を継続的に出している企業です。
フルハイビジョン画質(2K)の製品から、4K機へという順番で紹介します。
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以下では、いつものように、Atlasのオススメポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で記載していきます。
【2023年発売】
1・パナソニック HC-V495M-K
¥63,280 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:フルHD
撮像素子:1/5.8型MOS(高感度)
画素数(動画):220万画素
ズーム:50倍
焦点距離:28.0-1740mm
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF:HDハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間10分
ネットワーク:
重量: 309g(バッテリー込)
HC-V495Mは、パナソニックの入門機です。
重さは、標準バッテリー込みで309gです。
サイズは、60×62×129mmです。
ズーム倍率が高い部分もあり、入門機としてはサイズと重さはあります。
しかし、それでも、一般的に言えば、軽量・小型です。
ズームは、50倍(デジタルで90倍)です。
入門機でも、パナソニックのズーム力はひときわ強力です。
軽量機で高倍率ズームを搭載できるのは、駆動するレンズ群を3つにするとい独自技術を採用しているからです。
ただし、ワイド側(=広く撮影できる1倍ズーム側)の画角は28.0mmです26mmのソニーのほうがやや広範囲に撮影できます。
旅行で風景を移す際などは、2ミリの差は多少は感じるでしょう。
撮影素子は、1/5.8型です。
フルHD水準のカメラとして平均的なものです。
220万画素の高感度MOSセンサーを採用し、夜間撮影にも高度に対応します。
レンズも、F1.8〜4.2という明るめのレンズで、スマホでお馴染みのHDR合成技術もあるので、暗い場所の対応度も入門機としては高いといえる製品です。
手ぶれ補正は、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正です。
電子式と光学式を併用しつつ高度にブレを補整します。
ジャイロセンサーを利用する物で、カメラではお馴染みです。
本機は「手ぶれロック」も付属です。いわば「手ぶれの強度の自動調整機能」で、強弱が自動で調整される点では便利です。
このほか、運動会などの際、手持ち撮影時に傾いて撮影してしまった画像を自動で補正する傾き補正が注目に値します。
実際、この機能は実用性が高いです。
上位の同社の4K機を含めて、全機に搭載される「売り」の機能です。
液晶モニターは、3型タッチパネル液晶モニター(約47万ドット)です。
入門機として標準的なものです。
オートフォーカスは、HDハイプレシジョンAFという名前です。
被写体の顔をタッチすると、ソニー同様に、被写体を顔レベルで追尾できます
顔認識は、オート撮影時は認識可能(最大5人)です。
実際の運用では、入門機ですし自動(おまかせiA・iA+)撮影で利用する方が主でしょう。
被写体、風景、ローライト(暗めの場所)などを自動で判断して、勝手に撮影してくれます。
この水準があれば、十分です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載です。
撮影した動画を外出先で転送してスマホ経由でアップロードするなどに使えます。
iOSもAndroid対応のアプリ(Panasonic Image App)を通して、SNSなどに直接アップロードする機能が「売り」です。
アプリ上で(自動で)ハイライト編集して、画像をコンパクトにして転送してくれるので、わりと賢いと言えます。
そのほか、スマホに撮影中の画像を転送し、外部ファインダとして利用する機能などがあります。
マイクは、2chステレオマイクです。
この部分は、次に見る上位機ほど工夫はないです。ただ、ズームマイクは同様に搭載です。
カメラズームに連動し、ピントの被写体の声を集音できるよう音レベルを自動で調整する仕組みです。風切り音の低減機能もあります。
Panasonic VW-VBT380-K
¥11,270 楽天市場 (11/3執筆時)
バッテリーは、同梱のバッテリーを使う場合、1時間10分です。
別売の大容量パックVW-VBT380-K を使うと、約1時間55分です。
[64GB](32GB〜512GBもあり)
・SANDISK SDSDXVA-64G-GHJIN
¥1,921 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
記録容量は、内蔵メモリー64GBです。
64GBならばHD動画で4時間ほどは記録できるでしょう。
予備に必要な場合は、購入しても良いでしょう。
防塵性能は、ないです。
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以上、パナソニックの HC-V495Mの紹介でした。
価格的に言って、ソニーのフルHD機がライバルです。
比較する場合、50倍ズームが魅力です。それをフォローする、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正で、ズーム時の手ぶれ対策もあるので、入門機として完成度が高いです。
カメラにおまかせで撮影するオートモードも充実するため、ファミリー向けとして良い機種に思います。スマホで撮る動画とは、確実に差をつけられるでしょう。
【2024年12月発売予定】(加筆予定)
2・パナソニック HC-V900-K
¥76,230 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:フルHD
撮像素子:1/2.5型MOS(高感度)
画素数(動画):617万画素
ズーム:24倍
焦点距離:28.8-693.7mm
手ぶれ補正:光学式
AF:HDハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:SDカード
バッテリー:1時間45分
ネットワーク:
重量: 478g(バッテリー込)
HC-V900は、パナソニックの中級機です。
同社のフルHD(2K)クラスの上位版になります。
ただ、先ほどの下位機とあまり価格差がなさそうなので、後継機になるかもしれません。
重さは、標準バッテリー込みで478gです。
サイズは、68×77×141mmです。
先ほどの機種に比べると、すこし重さがあります。
スマホ2台ほどなので手持ちでも問題ない水準です。
撮影素子は、1/2.5型です。
あまり詳しい説明はないのですが、おそらく、動画撮影で実際利用している撮像素子の範囲は、1/5.8と同等だと思います。
1/5.8センサーは(熊本地震以後)品薄で、利用範囲を1/5.8と同等にして採用する事例が近年あります。画質は同等ですが、バッテリー持続時間で少し不利な部分はあります。
とはいえ、高感度・省エネのMOSセンサーですし、品質も問題ないです。
解像度は、フルHDです。
センサー解像度は、617万画素です。(静止画はともかく)フルHDの場合、200万画素だせるセンサーならば画素は足りるといえます。
617万画素である意味は(写真撮影を除き)無意味です。採用には、ハンディカメラの市場規模の衰退もあり、マッチした撮像素子がなかった事情もありそうです。
必要以上に画素が大きいセンサーは、
低照度環境に弱くなるのですが、そもそも撮像素子が大型の1/2.5型で、本機はレンズも明るめ(F1.8-4.0)なので、総合的に言って、暗い場所には、値段相応に強いでしょう。
下位機同様に、HDR技術も使います。
ズームは、ただ、24倍(デジタル併用iAズームで48倍)です。
50倍のズームレンズを採用しなかったのは、先述の撮像素子(画素数)との兼ね合い、あるいは、コスト面で、次にみる4K機との部品を共通化させるためかもしれません。
ただ、 35mm換算で焦点距離は 28.9mm〜693.7mmですので、運動会などでもたいてい問題ないほど「寄れる」とは言えます。
撮像素子が大きなぶん、iAズームでも鑑賞に足る画質は得れると思います。
一方、本機は、スローモーション撮影が高度です。
MP4(28M)固定で、利用時音声記録もできませんが、通常の2倍のフレームレートでハイスピード撮影し、その上で、再生時、倍速補間で1/4倍速にまで、スーパースロー記録できます。
スポーツ分析などに便利な機能性です。また、通常撮影利用時でも、ボタンを押している間だけ、スーパースローにできる(計3回まで)ので、一般ユーザーにも何かしらの使途はあるでしょう。
手ぶれ補正は、本機も5軸手ぶれ補正です。
下位機と同じです。
ただ、ズーム時にボールO.I.S.機構の言及があるのは本機からで、ズーム利用時に、振動手ぶれが軽減されます。
一方、下位機で見られた「傾き補正」は、今回記述がないです(補足予定)
おそらく省略になるかと思います。手ぶれ補正の部分でジャイロセンサーはあるでしょうが、水平をとるために使う重力センサーが省略になったかもしれません。
あればあったで便利ですが、本機が「ミドルクラス」の製品であることをふまえると、「動画編集ソフトでやればOK」という話でしょう。
液晶モニターは、本機も、3型タッチパネルモニターです。
入門機として標準的なものです。
オートフォーカスは、下位機と同じ、HDハイプレシジョンAFです。
下位機種と機能性はほぼ同じです。被写体の顔認識、あるいは、自動追尾もできます。
ただ、逆効果でのHDRモードに加えて、逆効果での白飛び、黒つぶれを減らす「インテリジェントコントラスト機能」が強調されるので、下位機の機能性(コントラスト視覚補正)は、ハード面意外に、何かしらの強化があるかもしれません(補足予定)。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載です。
下位機種でみた機能性は本機も全て備わります。
その上で、「ワイヤレスワイプ撮り」に対応できます。
ようするに、(家族が)スマホで撮った別角度からの写真を合成し、同時記録する機能です。別々に撮るのと違い、両映像のタイミングが合うので、面白い映像が撮れます。
最大3台までのスマホを登録し、2台まで切り替えて表示できます。
マイクは、下位機より性能向上が見られます。
上位機は、形状が異なるウインドシールドズームマイクです。
本機も、ズームマイクなので、レンズズームに連動して、集音対象を自動で切替えます。
最近は、一部の小型アクションカメラにも見られますが、集音性能は良いでしょう。
その上で、このグレードの場合、5.1chサラウンド記録もできます。
・パナソニック VW-VMS10-K
¥7,327 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
こだわる場合、純正でも指向性マイクがあります。
Panasonic VW-VBT380-K
¥11,270 楽天市場 (11/3執筆時)
バッテリーは、同梱のバッテリーパック(VW-VBT190)を使う場合、1時間45分です。
VW-VBT380-K を使う場合の持続時間は、調査中です。発売後確認します。(補足予定)
なお、撮影時同時利用は不可能ですが、USB-C端子経由で、モバイルバッテリーでの充電は対応します。旅などには、【モバイルバッテリーの比較記事】で紹介している10000mAhあたりのサイズを1つ持っていくと、良いかと思います。
大容量バッテリーで約2回分満タンにできます。
[64GB](32GB〜512GBもあり)
・SANDISK SDSDXVA-64G-GHJIN
¥1,921 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
記録容量は、内蔵メモリーは未装備です。
SDカードが必要です。64GBでHD動画で4時間ほどです。
そのあたりの容量がやはりおすすめです。
防塵性能は、ないです。
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以上、パナソニックのHC-V900の紹介でした。
下位機種に比べて、ズーム力が24倍です。ただ、それでも強めですし、iAズームを併用すれば運動会などでも対応できるでしょう。
超解像をふくむ画質補正技術の向上もありますし、運動会などの場合も、常に最大ズームという撮り方はないでしょうし、ここは問題ないように思います。
一方、下位機種とは画質周りには、決定的な差はないように思います。
むしろ、先述のスローモーションを含めた撮影面、マルチチャンネル対応の集音部分、スマホを利用したワイヤレスワイプ撮り機能面で、おもしろい工夫があります。
それぞれ、スポーツ(競技)撮影用、オンライン会議・講義用、子供のイベント用と、縮小しつつあるビデオカメラ市場において、この手の家電を必要とする方向けに、しっかり機能強化がみられるのが、好印象です。
フルHD機で選ぶ倍、今の値段差ならば、下位機よりこちらがよいでしょう。
【2024年11月発売予定】(加筆予定)
3・パナソニック HC-VX3 HC-VX3-K
4・パナソニック HC-VX3 HC-VX3-W
¥108,900 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:4K(30P)
撮像素子:1/2.5型(高感度)
画素数(動画):829万画素
ズーム;24倍
焦点距離:29-694mm(4K/60P時)
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF: 4KハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:SDカード
バッテリー:3時間10分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 520g(バッテリー含む)
HC-V900は、パナソニックの4K解像度のハンディカメラです。
重さは、標準バッテリー込みで520gです。
サイズは、68×77×158mmです。
本体自体の重さ・サイズの違いは、後述するバッテリーサイズの違いに由来するので、筐体は中位機と同じと考えてください。
また、この重さならば、問題ないです。
撮影素子は、1/2.5型です。
下位機種と同じサイズで、やはり、同じ、高感度・省エネのMOSセンサーです。
部品は共通でしょう。
解像度は、先述のように、4Kです。
フレームレートは、4K/30Pまでです。
4K/60Pハイフレームレート撮影はできませんが、これはハンディカメラだとどれもそうです。どうしてもと言う場合は、1kgを越える(セミ)プロ用しかないですが、個人で、これを持ち歩くのは、重さもですが、見た目も「しんどい」でしょう。
この用途を目的とするならば【アクションカメラの比較記事】で書いたような製品が良いでしょう。ただ、レンズ性能や本体性能の部分で、総合的な画質はハンディカメラが上位です。
センサー画素は、下位機(フルHD機)と同じ617万画素です。
下位機と違い4K機ですので、画素数が高いことによる副作用はないと言えます。
レンズも同じく明るめ(F1.8-4.0)ですので、下位機に比べて解像感が高くなるだけでなく、室内撮影や、夜間撮影において、ノイズがより乗りにくいといえます。
例えば、運動会などでは差が付かないでしょうが、学芸会などでは画質に割と差が付くと言えます。
ズームは、本機も24倍(デジタル併用iAズームで48倍)です。
一方、スローモーション撮影、手ぶれ補正、オートフォーカスなど、ハード面の仕様は、1つ上でみた、フルHD機と仕様は変わりません。
この部分はパーツの共通化を測ることで、コスト削減をしていると思われます。
詳しい説明は、1つ上の製品の説明内容をご覧ください。
液晶モニターも、同じで、バリアングル式の3型タッチパネルモニターです。
入門機として標準的なものです。
ネットワーク機能も、同じ仕様で、Wi-Fiが搭載です。
「ワイヤレスワイプ撮り」に対応できます。
マイクも、中位機と同じで、5.1chのウインドシールドズームマイクです。
Panasonic VW-VBT380-K
¥11,270 楽天市場 (11/3執筆時)
バッテリーは、中位機より1サイズ大きなVW-VBT380が添付です。
先述のように、筐体は同じなので、下位機でもこのバッテリーは利用できます。
撮影時間は、4K/30Pで3時間10分です。
[4K対応 128GB](32GB〜512GBもあり)
・SANDISK SDSDXVA-128G-GHJIN
¥2,776 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
記録容量は、内蔵メモリーは本機も未装備です。
SDカードが必要です。
4Kで、だいたい64GBで2時間、128GBで4時間と見ておけば良いかと思います。
なお、4Kの場合転送量が大きいためV30規格に対応した、少し良いカードが推奨です。
メーカー的にもカメラ業界で信頼性が高いサンディスク(WD系列)ならば問題ないです。
防塵性能は、ないです。
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以上、パナソニックのHC-VX3の紹介でした。
1つ上でみたフルHDの中位機との違いは、画質です。
4K特有の解像感が楽しめるほか、先述のように、低照度での撮影性能もこちらの方が良いでしょう。その点で、室内撮影、夜間撮影での画質も、本機は優ると言えます。
例えば、4K撮影したテレビ放送が、地デジでも綺麗なように、ハンディカメラの場合も、4K撮影しておけば(フルHD以下のPCテレビでも)ディティールの再現性などの部分で有利です。
画質を優先する場合で、予算があれば本機を選んで良いでしょう。
ただ、一定の価格差があるため、運動会ほか日中の外で撮影を主に行う場合や、あるいは、室内撮影でも会議・講義用に利用する感じならば、予算面でフルHD機でも良いかと思います。
スポーツ(競技用)撮影などの場合も4K/30Pですし、スローモーション撮影の部分は下位機も同じなので、そちらで良いようには思います。
1-3・ソニーのビデオカメラ
はじめに、ソニーの「ハンディカム」シリーズです。
光学センサーを自社生産できる利点を活かし、良い機種を多く出す企業です。
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以下では、いつものように、Atlasのオススメポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で記載していきます。
【2017年発売】
5・SONY HDR-CX680 W
6・SONY HDR-CX680 R
7・SONY HDR-CX680 TI
¥61,745 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:フルHD
撮像素子: 1/5.8型(裏面照射形)
画素数(動画):229万画素
ズーム:30倍
焦点距離: 26.8-804.0mm
手ぶれ補正:空間光学式
AF:ファストインテリジェントAF
タフネス:防塵性能
記録:内蔵64GB+microSDカード
バッテリー:1時間15分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 355g(バッテリー含む)
HDR-CX680は、ソニーのハンディカムのフルHD解像度の入門機です。
本体の重さは、355gです。
パナソニックの入門機に比べても、軽いと言えます。
重たく感じることはないといえる水準です。
撮像素子は、1/5.8型です。
フルHDの入門機では一般的なサイズであり、問題ないです。
ソニーの裏面照射形のCMOS(Exmor R CMOSセンサー)です。
パナソニックと同じ高感度型で、夜間に強いです。
解像素は、フルHD(2K)です。
パナソニックの下位機と同じ フルHDで60フレーム/秒まで撮れる一般的な仕様です。
画素数は、251万画素です。
先述のように、フルHDの場合、この程度が適切です。
レンズは、パナソニックと同じ明るさ水準(F1.8- F4.0)です。
一方、HDR合成などのソフト系補正は未装備です。
ズーム倍率は、30倍です。
パナソニックの新型(24倍)と旧型(50倍)の真ん中です。
焦点距離は、26.8mm-800mmですし、問題ないです。
スローモーション撮影などは非対応です。
手ぶれ補正は、一空間光学手ブレ補正です。
ソニーのビデオカメラの「売り」といえる部分です。
レンズ全体を中空に浮いているように保つことで、動画撮影に多いこまかいブレを吸収する仕組みです。手持ち撮影では、なかなかの威力を発揮します。
インテリジェントアクティブモード(5軸補正)も装備し、同社の表現だと、ワイド撮影時「約15倍ブレない」という実力です。この部分だけで言えば、パナソニックより工夫があり、手持ちに強いと言えます。
一方、傾き補正の類はないですが、先述のように、ここは、編集で何ともなるでしょう。
オートフォーカスも、ファストインテリジェントAFです。
同社のデジカメにも採用されている同社の中級技術で、コントラスト式AFの改良版です。
ピントが速く合うので、運動会などにも強いといえます。
被写体追尾は、はっきりと「顔」とは書きませんが、「顔あたり」の認識は可能です。
そのため、顔と体にピントを合わせつつ追尾する、ロックオンAFが利用できます。
なお、ビデオカメラだと(スマホでお馴染みの)液晶タッチでのピント合わせは機能としてないです。パナソニックも同様です。
ただ、初心者には、推すだけで、勝手にシーンを選び撮影してくれる「おまかせオート」はあるので、その場合は、大きな差にはならないでしょう。
少し面白いのは、スマイルシャッターで、動画撮影中笑顔を検知すると、シャッターを切ります。赤ちゃん撮影には良さそうです。
マイクは、5.1chサラウンドサウンドマイクロホンです。
パナソニックの上位仕様と同じ、風切り音対策、5.1chサラウンド、ピントに連動するズームマイクなど、重要な部分は装備です。
液晶パネルは、3型の46万ドットです。
アングル変更を含めて、問題ないです。
【実撮影時間5時間25分】
SONY NP-FV100A
¥19,200 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
付属バッテリーは、1時間15分の撮影まで対応です。
しかし、上図の大容量バッテリーを利用することで、最大5時間10分のスタミナを得れます
[64GB](32G〜512GBもあり)
・Transcend S300 TS64GUSD300S-AE
¥980 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
具体的な記憶時間は示されませんが、64GBだと、HD動画で4時間、4K動画で2時間目安です。
マイクロSDカードが使えるので、買っておいても良いでしょう。
4K動画非対応なので、こちらなら安いもので良いです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備します。
スマホアプリは、Imaging Edge Mobile(旧名:PlayMemories Mobile)が用意されます。
動画の転送(MP4)や、リモート撮影などの設定も可能です。なお、デジカメと共通のアプリですが、そちらでできる機能の一部(位置情報の添付ほか)は未対応です。
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以上、ソニーのHDR-CX680の紹介でした。
ポイントは、手ぶれ補正が優秀さでしょう。手持ちでの撮影メインの方の入門用として最適です。
一方、生産開始年の古さで、若干エンジン補正周りの古さが目立つ部分はあるので、最終的なおすすめは、最後に改めて考えてみます。
【2022年発売】
8・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45A BC
9・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45A TIC
¥124,800 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:4K(30P)
撮像素子: 1/2.5型(裏面照射形)
画素数(動画):829万画素
ズーム:20倍
焦点距離: 26.8-536.0mm
手ぶれ補正:空間光学式
AF: ファストインテリジェントAF
タフネス:防塵
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間20分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 560g(バッテリー含む)
FDR-AX45A は、ソニーの家庭向けのハンディカムの上位機です。
解像度は、4Kです。
最高で30フレーム/秒ですが、先述のように家庭用機だと他社もこの水準です。
フルHDならば普通に60Pですので、問題ないです。
本体の重さは、560グラムです。
4K機ですので重さはあります。パナソニック4K機と比べても、多少重めの水準です。
撮像素子は、1/2.5型です。
パナソニックの4Kと同じサイズです。
下位機と同じ裏面照射型のExmor R CMOSセンサーですので、室内・夜間・逆光への対応力は、優れると言えます。
レンズは、高級レンズでお馴染みのカールツァイスのバリオ・ゾナーレンズです。
ソニーのカメラではお馴染みのコラボで、高品質です。
明るさは、F2.0-3.8です。レンズの径の部分を含めて、単純なスペックでは、パナソニックに多少負けるところはあります。とはいえ、小型レンズでは光学性能で定評があるZEISSレンズですし、単純な優劣は付けられません。
一方、HDR合成などのソフト的な処理は、やはり記載がないです。
ズームは、光学20倍です。
パナソニック機よりも、少し倍率では不利です。
パナソニック同様に電子ズームの部分に、TVでお馴染みの超解像技術も採用します。
デジタルズームを使う場合など、ある程度まで効果的に画像をアップコンバートはしてくれます。
スローモーション撮影は、対応です(ハイスピード撮影)。
フルHD/120Pのレートです。
一方、撮影画像の確認はアプリ上のみで対応です。また、パナソニックのスローモーションと比べると、撮影中に一時的にスローにするような処理(区間スローモーション)は非対応です。
[64GB](32GB〜512GBもあり)
・SANDISK SDSDXVA-64G-GHJIN
¥1,921 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
記録容量は、内蔵メモリー64GBです。
4Kでだいたい64GBで2時間です。
SDカード(あるいはメモリースティック デュオ)も、増設可能です。
例えば128GBで、4Kだと4時間と見ておけば良いかと思います。
なお、4Kの場合転送量が大きいためV30規格に対応した、少し良いカードが推奨です。
メーカー的にもカメラ業界で信頼性が高いサンディスク(WD系列)ならば問題ないです。
手ぶれ補正は、本機も、空間光学手ブレ補正です。
フルHD機の説明でもしましたが、レンズなど全体を中空に浮いているように保つことで、動画撮影に多いこまかいブレを吸収するという高度な仕組みです。
手持ち撮影の場合、性能が期待できます。
液晶パネルは、タッチパネル式です。
3.0型の46万ドットなので、下位機種と変わりません。
オートフォーカスは、下位機同様のファストインテリジェントAFが搭載です。
先述のように、コントラストAFを独自に改良した同社の中級の技術です。
しっかり、ロックオンAFもあり、被写体を追尾してくれます。
マイクは、5.1chサラウンドサウンドマイクロホンです。
パナソニック同様、上部に付属する高性能マイクで、風切り音、5.1chの集音、ズームマイクと、基本部分をおさえます。
加えて、撮影者の声を減じる「マイボイスキャンセリング」機能も利用できます。
【実撮影時間2時間20分】
SONY NP-FV100A
¥19,200 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【実撮影時間1時間20分】
SONY NP-FV70A
¥8,580 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
バッテリーは、添付の標準バッテリーで、実撮影時間が1時間15分です。
大容量バッテリーを購入すると、2時間20分となります。
割と長めですが、基本的に予備バッテリーを用意するのが基本です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載します。
ソニーの場合、撮影後の専用ソフト補正の部分で面白みを出しています。
撮影機能は、多彩なエフェクトが特徴的です。
一方、本体液晶パネル上のみですが、被写体の「動き検知」で、動きの軌跡を表示できる「モーションショットビデオ」や、動画と連続写真の同時撮影で、ゴルフのスイングを確認する「ゴルフショット」など、ソフト面で興味深い機能が多いです。
先述のように、このクラスだと、スローモーション撮影(ハイスピード撮影)もできますし、スポーツ(競技)撮影には割と良さそうです。
部活などの先生が利用して便利な機能が、4K機には多い印象です。
新・ハイライトムービーメーカーも、ファミリー向けには強調できる製品です。
MP4形式で同時に記録をさせておき、撮影後、指定した「ハイライトポイント」ほか、ズーム情報や、色味解析からカメラが選んだ「決定的シーン」を自動的に抜き出し、ムービーの自動作成ができます。
ここまでは、カメラだけで可能です。
一方、専用PCソフト(PlayMemories Home)を使うと、それに簡単にBGMを付けられるので、そのまま、家族でみるなり、SNSに投稿するなりも可能です。
わりと、良くできた仕組みで、とくに色味解析とズーム解析で、同じシーンばかり抜き出すようなこともありません。精度を含めて、最近の技術進歩について感心しました。
なお、ソニーの4Kビデオカメラは、他社製でも使えます。しかし、同社製のレコーダーとの相性(使い勝手)を考えた設計です。再生、ダビングともにそのように言えます。
一方、カタログだと対応するレコーダーの種類が古い(2017年機)で既に廃盤です。しかし、このブログの【ソニーのブルーレイレコーダーの比較記事】で書いた機種でも、同じことができるので、そのことは付記しておきます。
そのほか、本機は、防塵性能が明記されます。
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以上、ソニーのFDR-AX45Aの紹介でした。
パナソニックの4K機に比べて、光学部分はだいたい同じ性能です。手持ち時の手ぶれ補正はややソニーが有利である一方、ズーム倍率とオートフォーカスの使い勝手では少し負けます。
用途的には、一長一短ですが、ソフト面を含めて、スポーツ競技用の撮影はソニーが少し良さそうです。一方、ファミリー(子供撮り)向けに面白い機能性とと、会議・講義向けの撮影に便利な機能性は、パナソニックかなと思います。
難しいですが、スマホになれた世代の方で、本人他あまりビデオカメラに詳しくないご家族も撮影するならば、、パナソニックのほうがよいでしょう。一方、撮影後の補正などを含めて、じっくり映像撮影に取り組みたい場合は、ソニーが良さそうです。
1-4・KENKOのビデオカメラ
続いて、ケンコー(ケンコートキナー)のビデオカメラです。
レンズや光学カメラ周辺機器でむしろ有名な企業ですが、大手2社が元気のないところに、24年参入してきました。
【2024年発売】
【通常型番】
10・ケンコー KC-Z4K10
¥29,812 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
【Amazon限定】(バッテリー1個おまけ)
11・ケンコー KC-Z4K10 ST
¥34,800 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
画質:4K(30P)
撮像素子:1/2.8型
画素数(動画):860万画素
ズーム;3倍
焦点距離:36.5〜438mm
手ぶれ補正:電子式
AF:
タフネス:
記録:
バッテリー:不明
ネットワーク:
重量: 312g(バッテリー含む)
KC-Z4K10 は、ケンコーが発売するビデオカメラです。
おそらく、レンズ設計を含めて自社開発ではないように思います。外観も海外のノンブランドと似ていますし、低価格路線でだされた、OEMの4Kビデオカメラでしょう。
解像度は、4K(4K/30p)です。
フルHDならば、しっかり、60フレーム/秒ですから他社と変わりません。
重さは、312gです。
問題ないです。
撮像素子は、1/2.8型です。
裏面照射型など高感度である記述もないので、普通に使う場合、室内や夜間撮影には向かないです。
レンズのF値( F2.0〜3.7)はまあ悪くないですが、そう言えます。
マニュアル稼動の大きめのLEDフラッシュライト(補助光)が付属しますが、画質は期待できません。
ズームは、しかし大きな課題で、光学3倍です。
デジタルズームは3.3倍ですが、今どきのビデオカメラとして合格点は与えられないでしょう。
一昔前ならともかく、スマホでも4K動画が撮れる現代ですから、(正直)光学ズームが弱いとビデオカメラである必然性がないからです。
少なくとも、「孫の運動会向け」ではないです。
手ぶれ補正も、電子式の補整のみです。
動画撮影の場合、光学式の手ぶれは必ずしも必要ないです。
ただ、他軸補整でもないですし、手持ちでズーム利用したときは、今どきのスマホと比べてもブレが多いでしょう。
液晶パネルは、3インチです。
タッチパネル式ですが、解像度は不明です。
オートフォーカスは、機能性の説明がないです。
なお、スローモーション撮影は対応できます(コマ数は不明)。
マイクは、外付けです。
無指向性のものが付属しています。
3.5mmのマイク端子なので付替ようと思えば可能です。
付属バッテリーは、実撮影時間が非開示です。
ここは最大の問題点です。海外企業やノンブランド品でも明記はありますから。
どうしても本機を選ぶならば、純正バッテリー( NP-FV5)が2個付属するAmazonモデルを選んだ方が無難でしょう。
[4K対応 128GB](32GB〜512GBもあり)
・SANDISK SDSDXVA-128G-GHJIN
¥2,776 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
記憶容量は、本体メモリーの内蔵がない仕様です。
SDカードが必要です。256GBまで認識します。
ネットワーク機能は、未装備です。
リモコンは付属します。
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以上、 ケンコー KC-Z4K10 の紹介でした。
光学ズームが弱すぎて、用途は大幅に限定されそうな製品です。
最近はミドルクラスのスマホでも、動画画質が相当良くなっていますが、唯一、「スマホが適わないのはズーム力」なので、その部分の仕様が弱い機種は、時代遅れでしょう。
撮像素子やバッテリーの部分の問題点を含めて、日本のカメラ大手が、なぜ今さらこのような機種を企画して、出したのかが、相当に「謎」です。全くおすすめできません。
1-5・KEIYOのビデオカメラ
続いて、KEIYOが販売する製品です。
ドラレコなどカーエレクトロのイメージが強い企業ですが、ビデオカメラも取り扱っています。
【2022年発売】
12・KEIYO AN-S101
¥31,800 楽天市場 (11/3執筆時)
画質:4K(24P)
撮像素子:1/3型
画素数(動画):830万画素
ズーム;12倍
焦点距離:36.5〜438mm
手ぶれ補正:電子式
AF:
タフネス:
記録: SDカード 32GB付属
バッテリー:1時間40分
ネットワーク:
重量: 287g(バッテリー含む)
AN-S101 は、KEIYOが発売するビデオカメラです。
自社企画・開発のホームビデオカメラとして2022年に登場しました。
解像度は、4Kです。
ただし、フレームレートは24フレーム/秒です。
4K高級機とは差があります。動く被写体を撮って綺麗な水準ではないです。
とはいえ、フルHD解像度ならば、60フレーム/秒です。
価格的にも、SONYのフルHDと同じほどなので、比べるならば、そちらとでしょう。
本体の重さは、287gです。
やや無骨でメカ的なフォルムではありますが、重くはないです。
ズームは、12倍です。
フルHD機と比べると強力ではないですが、4K機と見れば弱いわけでもない、という水準です。
手ぶれ補正は、はっきりとした欠点です。
電子式の補整のみです。
撮像素子は、1/3型です。
高感度型表記はあるので、暗いところに強めと言えます。
液晶パネルは、3.5インチです。
IPSパネルですが、解像度は36万画素ですから、高詳細ではないです。
オートフォーカスは、あまり強調する部分はないです。
カメラマイク外付けマイク
¥3,199 Amazon.co.jp (11/3執筆時)
マイクは、内蔵です。
ただ、具体的なスペックの説明はなく重視しません。
シューと3.5mmのマイク端子はあるので、安いものでよいので、なにかしらの外部マイクを使った方が良いでしょう。
付属バッテリーは、実撮影時間で最大100分との表記です。
記憶容量は、本体メモリーの内蔵がない仕様です。
ただ、32GBのSDカードが付属です。
ネットワーク機能は、未装備です。
ただ、リモコンが付属します。
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以上、 KEIYO AN-S101の紹介でした。
4K撮影の部分は、上で書いた理由から、普通に使うには「オマケ」レベルです。
その点で、ライバルは、ソニーのフルHD入門機です。価格はだいたい同じですが、筐体デザインのほか、手ぶれ補整とズーム力の部分で、差があるかなと思います。
次回に続く!
ビデオカメラのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回はビデオカメラの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・ビデオカメラの比較 (3)
2-1:ZOOM〈日本〉
2-2:他の企業
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
解像感 ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
ズーム倍率 ★★★★★
被写体追尾 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、残りの企業の製品をみたあと、ここまで紹介した全機種から、最終的な「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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