Top 映像機器 比較2023'【高画質】ビデオカメラ42機の性能とおすすめ:4K子供撮り対応ハンディカメラ (1)

2023年02月15日

比較2023'【高画質】ビデオカメラ42機の性能とおすすめ:4K子供撮り対応ハンディカメラ (1)

【今回レビューする内容】 2023年 最新ハンディカメラの性能とおすすめ・選び方:子供撮り・運動会:高画質で人気の4Kビデオカメラ・安いフルHDビデオカメラ:ソニー ハンディカム・ パナソニック:旅行・運動会・スポーツ・子ども・ペット動画・防水機能むき、初心者向け機種の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】SONY FDR-AX45A BC TIC HDR-CX470 HDR-CX680 FDR-AX45 BC FDR-AX60 FDR-AX100 Panasonic HC-VX992MS HC-W590MS HC-W590M HC-WZ590M HC-V360MS HC-V480MS HC-VX985M HC-VZX992M HC-VX992M HC-VZX2M HC-VX2M HC-WZX2M HC-WX2M HC-WZXF1MHC-WXF1M JVC EVERIO GZ-F270 GZ‐R480 GZ‐RX680 GZ‐RY980 GZ‐RX690 ZOOM Handy Video Recorder Q8n-4k JVC teamnote cam GY-TC100 ソニー PXW-Z90 パナソニック HC-X1500 HC-X2000 AG-UX90T8 AG-UX90T8 KEIYO AN-S101

今回のお題
旅行や子ども撮りに向くビデオカメラのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年2月現在、最新のビデオカメラの比較です。

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1・ビデオカメラの比較 (1)
 1-1:ソニー〈日本〉
 1-2:パナソニック〈日本〉
2・ビデオカメラの比較 (2)
 2-1:KEIYO〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉
 2-3:ZOOM〈日本〉
 2-4:プロ用カメラ〈各社〉
3・ビデオカメラの比較 (3)
 =最終的なおすすめ機種の提案

 初心者向きのフルHD機から、4Kに対応する「画質を重視した上級機」まで、子ども撮りから旅行まで、色々便利に使えるハンディカメラを幅広くピックアップしました。

 ソニー・パナソニック・JVCというトップ3社の製品は、全機種を網羅します。

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3・アクションカメラの比較
4・全天球カメラの比較

 なお、ビデオカメラでも、GoPro製品など、小型のビデオカメラは、記事を分けました。

 以上のリンク記事で、別にフォローしています。

 そちらも、最新機をフォローしていますので、よろしければご覧ください。

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1・撮像素子
 =綺麗に撮れるか?
2・ズーム倍率
 =遠くが撮れるか?
3・オートフォーカスと手ぶれ補正
 =被写体がブレないか?
4・バッテリー寿命
 =何時間が撮れるか ?

 というわけで、今回は、手持ちの「ハンディカメラ」限定して紹介していきます。

 記事では、上表4点のスペックを特に重視して、「誰でも簡単・便利に使える機種!」を提案していきます。

画質(手持ち撮影)★★★★★
画質(三脚の利用)★★★★★
ズーム倍率    ★★★★★
バッテリーの量  ★★★★★
スマホとの連携  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 また、本文読んでみて、細かいスペックの意味が分からなかった方についても、最後に「結論」として、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!をいくつか提案します。

 安心してお読みいただければと思います。

 よろしくお願いします。

0・ビデオカメラの選び方の基本

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 ビデオカメラは、スマホ動画の高性能化にもかかわらず、売れ続けている映像家電です。

 運動会を含む子どもや孫の成長記録を取りたいニーズほか、YouTubeなどへの動画の投稿用にも一定の人気があります。

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 メーカー各社が最近強調する「選び方のポイント」は4K動画への対応の有無です。

 高画質機はほぼ「対応」してきましたが、ただ、これだけを基準に選ぶのは、Atlasとしては、あまりおすすめできません

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 なぜなら、4K対応高画質機は、画質が良い反面、ズーム力が劣ったり本体が重かったりする場合があるからです。

 結論的にいえば、後悔せずに最適なビデオカメラを選ぶ場合に「ポイント」となるのは、次の3点です。

0-1・撮像素子のサイズ

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 第1に、撮像素子のサイズ(画質)です。

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 ビデオカメラには光を電子データに変換する撮像素子というセンサーがあります。

 デジカメの場合と同じで、このサイズが大きいほど、多く光を取り込めるため、高画質の動画が撮れます。

 例えば、1/2.5型の撮像素子は、1/5.8型の撮像素子よりも、基本となる画質は上位です。

 ただし、熊本地震の影響で、1/5.8センサーが品薄で、1/2.5型を代用的に使っているが、実は1/5.8センサー並の機種と言う場合もあります。

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 そこで、今回の記事では、フルHD/4Kという区分だけでなく、この点にも注目して画質の比較をしたいと思います。

0-2・ズーム倍率と手ぶれ補正

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 第2に、ズーム倍率と手ぶれ補正です。

 ズーム倍率は、運動会など遠くから撮影する場合、ある程度のズーム倍率ないと「不便」です。

 しかし、冒頭に示したように、4K動画対応機は、ズームの倍率が下位機よりも低く、機種によって刃ですが運動会などに向かない場合もあります。

 手ぶれ補正も、ズーム倍率が高い機種は総じて手ぶれしやすくなるため、「子ども撮り」を考える場合に重要です。

 高級機は、「空間光学式」など動画専用に開発された最先端の補正技術が搭載されます。

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 そこで、今回の記事では、子ども撮りに向く下位機種について、これらの2点に特に注目して比較します。

0-3・バッテリーの持続時間と価格

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 第3に、バッテリーの持続時間とバッテリーの価格です。

 こちらの部分は、ビデオカメラを選ぶ場合、意外と軽視してしまいがちです。しかし、ビデオカメラは長くても1時間強の撮影時間でバッテリーが終わります。

 運動会などでは予備バッテリーが必須です。格安の「互換バッテリー」もありますが、Atlasの経験上、数回の充電で「満了充電できなくなる」などリスクがあります。

 そこで、今回は、純正バッテリーの価格も紹介し、総コストが分かるように比較しました。

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 以上、ビデオカメラを選ぶ場合に基本とするべき3点について書いていました。

 以下の記事では、これらに注目しながら、最新のビデオカメラを比較していきます。

1・ビデオカメラの比較

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1・ビデオカメラの比較 (1)
 1-1:
ソニー〈日本〉
 1-2:パナソニック〈日本〉
2・ビデオカメラの比較 (2)
 2-1:JVC〈日本〉
 2-2:プロ用カメラ〈各社〉
 2-3:最終的なおすすめ機種の提案

 というわけで、比較をはじめます。

 今回は、上表のように、メーカー別に各機をみていきます。

 各社とも、(安い)フルHD画質から、(高い)4K画質という順番で、価格順に並べています。

 ただし、10万オーバーのプロ・ハイアマチュア用は、最後に別にみています。

1-1・ソニーのビデオカメラ

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 はじめに紹介するのは、ソニーの「ハンディカム」シリーズです。

 光学センサーを自社生産できる利点を活かし、良い機種を多く出す企業です。

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 以下では、いつものように、Atlasのオススメポイントは「赤字」で、イマイチな点は「青字」で記載していきます。


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 【2017年発売】

 1・SONY HDR-CX470 W
 2・SONY HDR-CX470 B
   ¥38,000 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

画質:フルHD
撮像素子: 1/5.8型(裏面照射形
画素数(動画):229万画素
ズーム:30倍
焦点距離: 26.8-804.0mm
手ぶれ補正: 光学式
AF:
タフネス:
記録:内蔵32GB+microSDカード
バッテリー:1時間15分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 215g(バッテリー含む)

 HDR-CX470は、ソニーのハンディカムシリーズの入門機です。

 解像素は、フルHDです。

 フルHDで、60フレーム/秒まで撮れる一般的な仕様です。

 本体の重さは、215gです。

 上位機種と比べて、サイズがコンパクトで軽量な製品です。

 大きめのスマホと、ほぼ重さは変わらないといえます。

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 ズーム倍率は、30倍です。

 広角側の画角が広いので、遠くが大きく撮れるだけでなく、風景や建物の撮影などを「引いて」広範囲に撮るのも得意な機種です。

 手ぶれ補正は、光学式です。

 この部分は、強力ではないので、30倍など拡大したときは、手持ちでは「ブレ」やすいでしょう。

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 撮像素子は、1/5.8型です。

 高性能とは言えませんが、入門機でよく採用されるサイズです。

 タイプは、しかし、自社の裏面照射形のCMOSセンサーです。この場合、夜間撮影などの条件の悪い撮影は得意です。

 搭載されるマイクは、5.1ch対応の高品質のものです。

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 液晶パネルは、3.0型46万ドット クリアフォト液晶とクラス標準のものが搭載されます。

 タッチパネルは採用されません。

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 オートフォーカス(ピント合わせ)は、おまかせオートを搭載します。

 上位機にも採用されるもので精度は良いです。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載です。

 Wi-Fiで、データをPCに転送したり、スマホに直接転送させたりすることも可能です。  

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 【並行輸入品】

 SONY バッテリーパック NP-BX-1
  ¥2,950 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 付属バッテリーは、実撮影時間が55分とかなり短いです。

 多くの方には、別売の予備バッテリーが必須です。

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 以上、SONYHDR-CX470の紹介でした。

 軽量でスリムな機種として魅力があります。

 ただ、手ぶれ補正の弱さと、バッテリーの短さは、実用を考えるとあまり「おすすめ」とは言えなそうです。


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 【2017年発売】

 3・SONY HDR-CX680 W
 4・SONY HDR-CX680 R
 5・SONY HDR-CX680 TI  
  ¥60,062 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

画質:フルHD
撮像素子: 1/5.8型(裏面照射形
画素数(動画):229万画素
ズーム:30倍
焦点距離: 26.8-804.0mm
手ぶれ補正:空間光学式
AF:
タフネス:防塵性能
記録:内蔵64GB+microSDカード
バッテリー:1時間15分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 355g(バッテリー含む)

 HDR-CX680は、ソニーの中級機です。

 4K画質でないモデルでは現在ではソニーでは最も上級がこちらです。

 解像素は、フルHDです。

 本体の重さは、355gです。

 下位機種ほど軽量化は重視していません。

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 ズーム倍率は、30倍と下位機種と同率です。

 撮影範囲も下位機種と変わりません。

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 手ぶれ補正は、このグレードは、空間光学手ブレ補正が搭載されます。

 レンズ全体を中空に浮いているように保つことで、動画撮影に多いこまかいブレを吸収する仕組みです。

 ソニーの「売り」の機能です。手持ち撮影ではかなりの威力を発揮します。

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 オートフォーカス(ピント合わせ)は、基本、下位機種と同じです。

 ただし、こちらはタッチパネル液晶搭載なので、タッチ操作でフォーカスさせることもが能です。

 フォーカスしたい人物の顔をタッチすれば、明るさ・肌の色などを優先的に最適化する「優先顔キメ機能」が搭載されます。

 感覚的に使える点で、初心者向きです。

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 撮像素子は、本機も1/5.8型です。

 そのほか、搭載されるマイク液晶パネルネットワーク機能は、下位機種と同じです。

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【実撮影時間5時間25分】

 SONY NP-FV100A
  ¥20,800 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 付属バッテリーは、付属バッテリーでは、1時間15分が限界です。

 しかし、大容量バッテリーを利用することで、最大5時間10分のスタミナを得れます。

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 以上、HDR-CX680の紹介でした。

 手ぶれ補正が優秀なので、手持ちでの撮影メインの方の入門用として最適です。下位機種より、強力な手ぶれ補正があるため、実際撮れる映像は、(手ぶれが弱い他社機より)高品質でしょう。

 倍率的にも、運動会まで対応できるので、「ファミリー用にオススメの一台」です。


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 【2022年9月発売】FDR-AX45A B TIと同型

 6・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45A BC
 6・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45A TIC
  ¥96,000 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

 【2018年発売】

 7・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45 BC
 7・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX45 TI
  ¥99,800 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

画質:4K(30P)
撮像素子: 1/2.5型(裏面照射形)
画素数(動画):829万画素
ズーム:20倍
焦点距離: 26.8-536.0mm
手ぶれ補正:空間光学式
AF: ファストインテリジェントAF
タフネス:防塵
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間20分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 560g(バッテリー含む)

  FDR-AX45A は、ソニーの、上位のビデオカメラです。

 旧機種が残ります。違いは、ファインダーの解像度です。

 同じサイズですが、46万ドットから96万ドットに向上しました。

 液晶も「エクストラファイン液晶」になり、視野角が向上しています。

 選ぶならば新機種でしょう。

 解像度は、この製品から、4Kです。

 この場合、最高で30フレーム/秒ですが、家庭用機だと他社もこの水準です。

 本体の重さは、560グラムです。

 後ほどみるパナソニックの4K機より、やや重めの水準です。

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 ズーム倍率は、光学20倍ズームです。

 ただ、電子ズームの部分に、TVでお馴染みの超解像技術も採用します。デジタルズームを使う場合など、ある程度まで効果的に画像をアップコンバートはしてくれます。

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 撮像素子は、1/2.5型 です。

 4K機の場合、少し大きめです。

 その上で、ソニーは、裏面照射型のExmor R CMOSセンサーである点は、他社との差として強調できますj。

 この場合、室内・夜間・逆光への対応力は、優れると言えます。

 レンズも、高品質なドイツ製のカールツァイスのバリオ・ゾナーレンズを採用です。

 4Kというハイスペックを活かすための調達です。

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 手ぶれ補正は、空間光学手ブレ補正が搭載です。

 フルHD機の説明でもしましたが、レンズなど全体を中空に浮いているように保つことで、動画撮影に多いこまかいブレを吸収するという高度な仕組みです。

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 液晶パネルは、タッチパネル式です。

 3.0型46万ドット クリアフォト液晶と、クラス標準のものが搭載されます。

 ファインダーは、このグレードから装備です。

 同社のデジカメのような電子式(EVF)で、0.24型・155万画素の液晶です。

 必ずしも必要な装備ではないですが、晴天下で眩しい際などには便利でしょう。

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 オートフォーカスは、見所です。

 本機は、ファストインテリジェントAFが搭載です。

 同社のデジカメ上位機にも採用される技術で、空間被写体検出方式を使った、コントラスト式AFの改良版です。

 この場合、ピントが速く合うので、運動会などにも強いでしょう。

 搭載されるマイクは、5.1ch対応の高品質なものです。

 同級のパナソニックに較べても引けをとりません。

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 SONY NP-FV100A
  ¥20,800 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 バッテリーは、添付の標準バッテリーで、実撮影時間が1時間15分です。

 大容量バッテリーを購入すると、最大2時間20分となります。

 割と長めですが、基本的に予備バッテリーを用意するのが基本です。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載します。

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 撮影機能の面では、多彩なエフェクトが特徴的です。

 また、簡単にスローモーションが撮影できるハイスピード撮影など、下位機種より充実した面白い機能が多いです。

 パナソニックは、4Kはかなり「ファミリー向け」です。

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 ソニーも、子ども撮りに向く機能を持ちますが、どちらかというと年配層や、部活などの先生が利用して便利な機能が、4K機には多い印象です。

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 「新・ハイライトムービーメーカー」も、ファミリー向けには強調できる製品です。

 MP4形式で同時に記録をさせておき、撮影後、指定した「ハイライトポイント」ほか、ズーム情報や、色味解析からカメラが選んだ「決定的シーン」を自動的に抜き出し、ムービーの自動作成ができます。

 ここまでは、カメラだけで可能です。

 一方、専用PCソフト(PlayMemories Home)を使うと、それに簡単にBGMを付けられるので、そのまま、家族でみるなり、SNSに投稿するなりも可能です。

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 わりと、良くできた仕組みで、とくに色味解析とズーム解析で、同じシーンばかり抜き出すようなこともありません。精度を含めて、最近の技術進歩について感心しました。

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 なお、ソニーの4Kビデオカメラは、他社製でも使えますが、同社製のレコーダーとの相性(使い勝手)を考えた設計です。再生、ダビングともにそのように言えます。

 一方、カタログだと、対応するレコーダーの種類が古い(2017年機)で既に廃盤です。しかし、このブログの【ソニーのブルーレイレコーダーの比較記事】で書いた機種でも、同じことができるので、そのことは付記しておきます。

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 以上、ソニーのFDR-AX45Aの紹介でした。

 他社に比べると、ピント合わせなどの自動調整メニューの使い勝手が良いのが特長です。

 欲を言えば、もう少し倍率は欲しいところです。しかし、手ぶれなどの性能も良いですし、4Kでも裏面照射型レンズを採用するなど、カメラとしての基本部分を重視した堅実な4K機といえます。


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 【2018年発売】

 8・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX60
   ¥136,580 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

画質:4K(30P)
撮像素子: 1/2.5型(裏面照射形)
画素数(動画):829万画素
画素数(写真):829万画素
ズーム:20倍
焦点距離: 26.8-536.0mm
手ぶれ補正:空間光学式
AF: ファストインテリジェントAF
タフネス:防塵性能
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間5分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 585g(バッテリー含む)

 HDR-AX60は、ソニーの4K対応ハンディカムの高級機です。

 ただし、1つ上で見たHDR-AX45との機能差は2点だけです。

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 第1に、マニュアルフォーカス(手動でのピント合わせ)のための、フォーカスリングを搭載する点です。

 第2に、155万ドットのチルト式の電子ビューファインダーが付属する点です。

 いずれも、ハイアマチュア向けに利便性を高めたものです。

 一般的には価格面で値頃な下位機種で良いでしょう。


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 【2014年発売】(執筆時在庫切れ)

 9・SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX100
  ¥(198,000) Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

画質:4K(30P)
撮像素子: 1型(裏面照射形)
画素数(動画):1420万画素
ズーム:12倍
焦点距離: 29-348.0mm
手ぶれ補正:光学式
AF:
タフネス:
記録:
バッテリー:1時間5分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 790g(バッテリー含む)

  FDR-AX100 は、ソニーの4K対応ビデオカメラのハイエンド機です。

 業務用を例外とすれば、一番高いものです。とくに、レンズ周りの基本スペックが高い機種です。

 本機も、フォーカスリング電子ビューファインダが付属します。

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 本体の重さは、下位機種よりも200g以上重い、790グラムです。

 ビデオカメラの撮影環境を考えると、長時間なら、三脚を利用することが前提です。

 サイズも、81×83.5×196.5mmと結構あります。

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 ズーム倍率は、光学12倍ズームです。

 ズーム倍率は、画質を重視する場合、ある程度妥協しなければいけません。無理に搭載すると、本体が重くなりますので。

 電子ズームは、160倍ですが、画質は粗くなります。

 全画素超解像ズームを用いると、高度なソフト的な処理で画質の劣化をおさえつつ、18倍までのズームは可能です。

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 撮像素子は、裏面照射型の1.0型 Exmor R CMOSセンサを搭載します。

 撮像素子の大きさは、なにより、高画質であることを示します。

 高画質なデジカメ並みで、画質は明確に上位でしょう。

 三脚で固定して、風景などの4K映像を長時間撮影するなどの場合、美麗な映像が撮れそうです。

 レンズも、ドイツのカールツァイスのバリオ・ゾナーレンズを採用します。

 手ぶれ補正は、ただ、空間光学手ブレ補正が不採用で、通常の光学式になります。

 空間光学式は、ソニーによれば「(通常の)15倍ぶれない」品質となりますが、こちらは「10倍ぶれない」と表現されます。

 こうした高画質機は、用途的に固定撮影が多いでしょう。そうでない場合は必要に応じて、スタビライザーなどで対応、ということになります。

 液晶パネルは、3.5型91万ドットです。

 下位機種よりも大きめで、詳細です。こちらもタッチパネル式です。

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 ファインダーは、0.39型(144万)です。

 大きめであるほか、本機は、有機ELにアップグレードしています。

 ズーム状態やF値などの画像情報が高精度で表示できるTru-Finderですので、使い勝手が良いです。

 オートフォーカスは、ファストインテリジェントAFが不採用です。

 価格的にハイアマチュア向けなので、強いAFは不要と考えかと思います。

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 搭載されるマイクは、高度です。

 5.1ch対応という点では同じです。しかし、独立したマイクを搭載し、外部アダプタなしでもそれなりの音がとれます。

 また、下位機種の風音低減機能をより進化させた自動風ノイズ低減機能も注目でしょう。

 同社のノイズキャンセル技術が使われています。

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 【実撮影時間130分】

 SONY NP-FV100A
  ¥20,800 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 バッテリーは、4K撮影時、実撮影時間が1時間5分、大容量バッテリー使用時で最大130分となります。

 なお、バッテリーは、下位の機種と共通なので、NP-FV70Aなども利用できます。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載します。入門機同様にスマートフォンへの転送などもできます。

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 以上、FDR-AX100 の紹介でした。

 なによりも、撮像素子がひときわ大きい点が換えがたい魅力です。

 中級者以上で、高画質面を狙う場合相当有利です。例えば、環境映像などの撮影用に高画質機を狙っている方も、選んで後悔はないでしょう。

1-2・Panasonicのビデオカメラ

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 続いて、パナソニックのビデオカメラです。

 特にブランド名は付けていませんが、ソニーと並ぶ人気メーカーです。

 こちらも、フルハイビジョン画質の製品から、4K機へという順番で紹介します。


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 【2016年発売】

 【上位機】

 10・パナソニック HC-V480MS-K
 11・パナソニック HC-V480MS-W
  ¥58,500 Amazon.co.jp
(2/15執筆時)

 【下位機】

 12・パナソニック HC-V360MS-K
 13・パナソニック HC-V360MS-W
  ¥54,000 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

画質:フルHD
撮像素子:1/2.3型(高感度
画素数(動画):220万画素
ズーム:50倍
焦点距離:28.0-1740mm
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF:
タフネス:
記録:内蔵32GB+SDカード
バッテリー:1時間5分
ネットワーク:
重量: 256g(バッテリー込)

 HC-V480MS-Kは、パナソニックの入門機です。

 下位機としてHC-V360MS(生産終了)が残りますが、内蔵メモリが16GBになり、マイクが5.1chサラウンドマイクに非対応となります。

 重さは、256gで、サイズは53×59×121mmです。

 ソニーの軽量入門機に匹敵する小型機で、重さも20g程度しか変わりません。

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 ズームは、50倍(デジタルで90倍)です。

 ソニーの入門機は30倍でしたので、ズーム力はパナソニックの方が強力です。

 軽量機で高倍率ズームを搭載できるのは、駆動するレンズ群を3つにするとい独自技術を採用しているからです。

 ただし、ワイド側(=広く撮影できる1倍ズーム側)の画角は28.0mmです26mmのソニーのほうがやや広範囲に撮影できます。

 旅行で風景を移す際などは、2ミリの差は多少は感じるでしょう。

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 手ぶれ補正は、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正です。

 かなり昔からの技術ですが、電子式と光学式を併用しつつ高度にブレを補整します。

 実力としては、ソニーの空間光学式手ぶれ補正を例外とすると、高度と言えます。

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 液晶モニターは、2.7型液晶モニター(約23万ドット)です。

 オートフォーカスは、おまかせiA・iA+を搭載です。

 入門用としては基本的に問題ないです。

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 撮影素子は、一方、1/2.3型と大きめです。

 ただ、有効面積は1/5.8型相当であり、画質はソニーの入門機と同等です。

 冒頭で少し書きましたが、5.8型の撮像素子が、(熊本地震で)入手困難になってからの代替措置です。

 ただ、ソニーの「裏面照射型」に相当する高感度CMOSセンサーを採用し、夜間撮影にも高度に対応しますので、「ソニー並」とは言えます。

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 撮影機能は、高度です。

 運動会などの際、手持ち撮影時に傾いて撮影してしまった画像を自動で補正する「傾き補正」が注目に値します。

 実際、この機能は実用性が高く、補整力については十分な機種です。

 より上位の同社の4K機を含めて、全機に搭載される「売り」の機能です。

 一方、ただし、ソニーに採用されるスマイルシャッターや「優先顔キメ機能」などの便利機能は、パナソニックの入門機は不採用です。

 ただ、オート撮影モードのバリエーションは、パナソニックがよいです。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載しません

 マイクも、2chステレオマイクですので、5.1chサラウンド対応のソニーより劣ります

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 Panasonic VW-VBT380-K
  ¥11,900 楽天市場 (2/15執筆時)

 付属バッテリーは、同梱のバッテリーパックを使う場合1時間5分です。

 別売の大容量パックVW-VBT380-K を使うと、約1時間55分です。

 ソニーの入門機とさほどかわりません。

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 以上、パナソニックの HC-V360Mの紹介でした。

 ソニーの入門機と比較する場合、50倍ズームが魅力です。それをフォローする、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正もそれなりに強力なので、ズーム重視派には最適な一台です。

 一方、広角側の画角の広さや、Wi-Fi対応などの点では、ソニー入門機に及びません。この点で「ざっくり」言えば、旅行撮影などにはソニーが、運動会などにはパナソニックがやや有利です。


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 【2021年発売】

 14・パナソニック HC-W590MS-W
 15・パナソニック HC-W590MS-T
  ¥59,400 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

画質:フルHD
撮像素子:1/5.8型(高感度
画素数(動画):220万画素
ズーム:50倍
焦点距離:28.0-1740mm
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF: HDハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間10分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 268g(バッテリー込)

 HC-W590MS は、パナソニックのフルHDの上位機です。

 本体サイズは、下位機種よりやや大きめで、重さ268グラムです。

 さほど「重い」とも言えないですが、下位機種ほどは軽量性に特化していません。ただし、ソニーの同クラスの本体よりは軽量な作りです。

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 ズームは、50倍(デジタルで90倍)です。

 下位機種と同じです。

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 手ぶれ補正も、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正と、下位機種と同クラスです。

 ただ、本機のみ「手ぶれロック」が付属です。いわば「手ぶれの強度の自動調整機能」で、強弱が自動で調整される点では便利です。

 液晶モニターは、下位機種同様です。

 タッチパネル操作には対応しません

 オートフォーカスは、一方、下位機より性能が上です。

 こちらは、HDハイプレシジョンAFを搭載します。

 方式は、同じコントラスト式ですが、高速・高精度でピントが合うので、子どもや動物など、動く被写体に強い仕様です。

 ソニーの中級機よりこの点では優れていると言えそうです。ただ、タッチパネルによるピント合わせには対応しないので、一長一短でしょう。

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 撮影素子は、下位機種よりも小さな1/5.8型です。

 しかし、先ほど書いたように、有効面積は同等なので性能は同じです。

 こちらも、高感度センサーが搭載されます。

 その上で、HDR技術の搭載も目を引きます。

 HDRとは、コントラストの違う2枚の写真を自動で重ねて、画像の白飛びや黒つぶれを軽減する強力な画像補正機能です。

 スマホではお馴染みの機能ですが、ビデオカメラでは珍しいです。

 とくに、夜や逆光時の撮影に強いです。最近のAV家電の核心的な技術の1つなので、画質に好影響を与えるでしょう。

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 撮影機能の面では、ワイプ撮りの対応が目を引きます。

 メインカメラの他に補助的なサブカメラが付いており、別アングルの小写真が挿入できます。

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 また、サブカメラほか、スマホからWi-Fi経由で写真を取り込むことも可能で、上図のように、子画面を2つにもできます。

 マイクは、5.1chサラウンドマイク搭載など、下位機種の機能は網羅します。

 その上で、風切り音を削減する「風音キャンセラー」は本機から搭載です。

 付属バッテリーは、同梱のバッテリーパックを使う場合は、1時間10分です。

 バッテリーは下位機種と共通ですが、別売の大容量パックを使うと約2時間30分です。やや改善されますが、ソニーの方がスタミナはあります。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiが搭載です。

 撮影した動画を外出先で転送してスマホ経由でアップロードするなどに使えます。

 iOSもAndroidも対応です。

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 以上、パナソニックのHC-W590MSの紹介でした。

 目に付く部分の下位機種との大きな違いは「ワイプ撮り」です。

 これは、不要な人は不要といえそうです。

 ただ、(地味に)HDR動画機能と風音キャンセラーが、映像と音質との面で重要なので、少し追加投資しても、こちらを選ぶ価値はあります。

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 【2019年発売】

 【通常型番】(中古含む)

 16・パナソニック HC-W590M
  ¥(49,000) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 【特定販売店向け型番】(中古含む)

 17・パナソニック HC-WZ590M
  ¥(79,783) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 なお、すでに「中古市場」ですが、同型の旧型機が残ります。

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 新機種とは、録画時の表示画面が変わった以外、明示的な機能差は示されません。

 すでに新品はありませんが、中古の状態によっては候補にできます。


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 【2021年発売】

 18・パナソニック HC-VX992MS-W
 19・パナソニック HC-VX992MS-T
 20・パナソニック HC-VX992MS-R  
  ¥76,230 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

画質:4K(30P)
撮像素子:1/2.3型
画素数(動画):829万画素
ズーム;20倍
焦点距離:30.8-626mm(4K時)
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF: 4KハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:50分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 398g(バッテリー含む)

 HC-VX992MSは、パナソニックの販売する4Kビデオカメラです。

 解像度は、ソニーより少し安いですが、このグレードから4K画質(4K/30p)です。

 ただ、本機は「4K特有の映像美」より、4Kだからこそできる「多彩な編集機能」を全面に打ち出している点が、「面白く」独創的です。

 少し紹介してみます。

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 第1に、「あとから追っかけ」です。

 撮った後、帰宅後に映像のピント調整できる機能です。

 これは、4K高解像度で撮影した現画像の解像度をフルHDに落とす(1080/30p)ことで、事後のピント調整を可能にする仕組みです

 タッチパネルで簡単に調整できるのも売りです。

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 第2に、「あとからスロー&クイック」です。

 同じダウンコンバートの仕組み(1080/30p)で、決定的シーンについて、スロー/クイックモーションの効果が追加できます。

 同様に、クローズアップ・ズーム処理もあとからできます。

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 第3に、「あとから手ブレ補正」です。

 こちらも 同じ仕組み(1080/30p)ですが、フルHDの4倍とという4Kソースを活かしたものです。

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 結論的にいえば、多少価格は高くなるのですが、「後から機能」はどれも面白く、子ども撮りの「家庭用」として「あり」です。

 本体の重さは、365グラムです。

 4K対応機は、「しっかりとした重さ」があるものです。

 しかし、この機種は、400gを切る重さで優秀といえるでしょう。

 4Kは対応して欲しいが「重いのは勘弁」という方には、おすすめできます。

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 ズームは、20倍ズームです。

 ソニーもでしたが、4K対応ビデオカメラは、ズームの倍率は全体的に低いです。

 画質と倍率を維持しようとすると、本体が重なるので、実用水準に止めています。

 ただ、超解像度技術で画質劣化を防ぐという仕組みは、同社にもあります。

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 手ぶれ補正は、5軸式のハイブリッド手ぶれ補正が搭載されます。

 繰り返しとなりますが、ソニーの空間光学式手ぶれ補正を除けば、十分な性能を期待できます。先述の「傾き補正」を考慮すれば、「勝るとも劣らない」とも言えます。

 液晶モニターは、3型で解像度は約46万ドットです。

 タッチパネルは搭載しませんが、基本不要でしょう。

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 ファインダー(EVF)は、省略です。

 ソニーの4K機は家庭用でも搭載がありますが、パナソニックは「不要」との判断のようです。

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 オートフォーカスは、4KハイプレシジョンAFを搭載です。

 下位機種と同等でコントラストAFです。しかし 「微細駆動フォーカスユニット」で、追従性を4K向きに改良するなど、配慮があります。

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 撮像素子は、1/2.3型です。

 有効面積も広がっているので、フルHDの下位機より画素面積が1.7倍です。

 この部分で、画質のランクが「1つ上がり」ます。

 ただ、ソニーの4K機と違って高感度センサーは未搭載です。

 4K機としては少し安いので、これは仕方ない部分でしょう。

 撮像素子が大きい分明るく撮れますが、夜間撮影時などの「底上げ」効果はあまりない、と言えます。

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 撮影機能は、本機もスマホを利用する「ワイヤレスワイプ撮り」に対応です。

 本機には、ビデオ側に「子カメラ」はないですが、(家族が)スマホで撮った別角度からの写真を合成して「2画面表示」はできる機種です。

 このほか、お子さんの寝顔などが撮影できるナイトモード(赤外線撮影)が搭載されるのも特色ですね。

  マイクは、こちらも、5.1chサラウンドマイクで、ソニーと同等水準です。

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 Panasonic VW-VBT380-K
  ¥11,900 楽天市場 (2/15執筆時)

 付属バッテリーは、実撮影時間は50分です。

 しかし、上記の大容量バッテリーを使う場合、実撮影時間は1時間50分です。

 ネットワーク機能は。こちらも、Wi-Fi機能が搭載されます。

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 以上、パナソニックHC-VX992MSの紹介でした。

 しばらく新機種がでていないので、今回、改めて本機をみましたが、結構良く考えられていると、改めて見直しました。

 軽量ですし、明るい日中の「子ども撮り」については、4K対応であることを活かした多方面の工夫があり、高く評価できます。

 ソニーは、4K機については「年配層」をターゲットにしている感があります。

 パナソニックは、ファミリー向きの「4K上位機」をはっきりと志向しているので、その方面を重視したい場合、購入を考える価値があります。

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 【2019年発売】(中古含む)

 21・パナソニック HC-VZX992M
  ¥(77,474) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 22・パナソニック HC-VX992M
  ¥(79,795) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 なお、本機についても、スペックが変わらない旧機種が、中古市場にはわりとあります。

 予算と状態によっては、選択肢になるかと思います。


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 【2019年発売】

 【通常型番】

 23・パナソニック HC-VX2M-W
 24・パナソニック HC-VX2M-G
  ¥138,900 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 【特定店用型番】(中古含む)

 25・パナソニック HC-VZX2M-W
 26・
パナソニック HC-VZX2M-G
  ¥75,800) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

画質:4K(30P)
撮像素子:1/2.5型(ハイスピード)
画素数(動画):2590万画素
ズーム:24倍
焦点距離:25.06-600mm(4K時)
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF: 4KハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:内蔵64GB+SDカード
バッテリー:1時間40分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 479g(バッテリー含む)

 HC-VZX2MHC-VX2Mは、パナソニック4Kビデオカメラの中位機です。

 本機も流通経路の違いで型番が2種類ですが、性能は同じです。

 解像度は、本機も、4K(4K/30p)です。

 本体の重さは、479グラムです。

 「ずっしり」と言うほどではないですが、決して軽くはない重さです。

 一眼レフカメラの本体ほどはあります。

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 ズームは、24倍ズームです。

 超解像度技術を伴う電子ズームを併用すると最大48倍です。

 ただ、本機の場合、下位機種より「遠くが撮れる」というより、広角側が拡がり、より広く撮れるようになった点が、むしろポイントでしょう。

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 手ぶれ補正は、本機も、傾き補正5軸式のハイブリッド手ぶれ補正が搭載されます。

 その上で、このグレードから、撮りクセをふまえて補正を最適化するアダプティブOISと、ズーム時の微細なズレを抑制するポールOIS機構が加わる、新ハイブリッド手ぶれ補正となります。

 液晶モニターは、3型で解像度は約46万ドットです。

 下位機種と同じグレードです。

 ファインダー(EVF)は、やはり、省略です。

 オートフォーカスは、先ほど説明した、4KハイプレシジョンAFを本機も搭載です。

 撮像素子は、1/2.5型です。

 撮像素子のサイズは下位機種よりも小さいです。ただ、一画素あたりの面積に換算した場合、下位機種の1.7倍なので、実際の性能は上です。

 撮像素子の生産が安定するまで、しばらくは、こうした「ややこしい」状況が続きそうです。

 加えて、本機は、4KハイスピードMOSセンサーです。

 画像に線が入るローリングシャッター現象が起こりにくいため、4K画質でも動きの速い乗り物をなめらかに撮影できるとされます

 動く被写体には良さそうです。

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 一方、夜間撮影や逆光撮影に強い、高感度CMOS(裏面照射型)は不採用です。

 ただし、この部分は、写真を2枚合成してダイナミックレンジを確保するHDR動画技術が付属しますし、補正力はあります。

 画像エンジンは、4K用に開発されたクリスタルエンジン4Kが採用されます。

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 撮影機能は、スマホを使っての「ワイヤレスワイプ撮り」や、「後から追っかけ」など、先ほど紹介した、下位機種の機能は網羅します。

 その上で、逆光を自動的に防ぐインテリジェントコントラスト機能が、本機から搭載です。

 4K下位機種と比べて、本格的な補正が実装です。

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 液晶モニターマイクは、下位機種と同じ水準です。

 付属バッテリーは、「大容量バッテリー」が付属するので、実撮影時間1時間40分です。

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 ネットワーク機能は。こちらも、Wi-Fi機能が搭載されます。 

 なお、本機は、10秒のハイライト動画を自動で作成する「ハイライトシェア」機能が付属します。出先でスマホ経由で、友人などに送ることを想定する機能です。

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 以上、パナソニックHC-VZX2MHC-VX2Mの紹介でした。

 4K下位機の「家族用」の仕様はそのままに、撮像素子や手ぶれ補正を強化した部分など、画質を1段階強化した機種です。

 ファミリー向けに強い機種ですが、その上で、画質部分に「とことん」こだわりたい方に向くでしょう。


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 【2019年発売】

 【通常型番】

 27・パナソニック HC-WX2M-T
  ¥149,800 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 【特定店用型番】(中古含む)

 28・パナソニック HC-WZX2M-T
  (¥89,000) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

撮像素子:1/2.5型(ハイスピード)
画素数(動画):2590万画素
ズーム;24倍
焦点距離:25.06-600mm(4K時)
手ぶれ補正:ハイブリッド式
AF: 4KハイプレシジョンAF
タフネス:
記録:内蔵64GB, SDカード
バッテリー:1時間40分
ネットワーク:Wi-Fi
重量: 479g(バッテリー含む)

  HC-WZX2M は、パナソニックの4K対応機の上位機です。

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 基本的には上で紹介した機種と同じです。

 ただし、下位機の場合にもあった「ワイプ撮り」に対応する機種です。

 本体内蔵のサブカメラや、スマホの動画撮影機能、または、その両方を利用できます。

ーーー

 201906241528.jpg

 【2018年発売】(中古含む)

 29・パナソニック HC-WZXF1M-K
  (¥137,890 Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 30・パナソニック HC-WXF1M-K
  ¥(128,000) Amazon.co.jp (2/15執筆時)

 一方、パナソニックは、過去において、家庭用でさらに1ランク上での上位機がありました。

 現在は終売で、中古市場のみの製品です。

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 スペック的には、4K対応の下位機種と同じですが、図のような可動式のビューファインダーが付く本格的なカメラです。

 その他の点の改良点は、マニュアルリングが付く部分など、画質と言うよりも「使い勝手」の部分です。

 とくに、(オート撮影ではなく)マニュアル操作における利便性の向上を図っています。

 撮像素子のサイズなど基本部分は、下位機と同じですが、同社の2019年機から搭載の「ハイライトシェア」機能は持ちません

次回に続く!
ビデオカメラのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回はビデオカメラの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

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2・ビデオカメラの比較 (2)
 2-1:KEIYO〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉
 2-3:ZOOM〈日本〉
 2-4:プロ用カメラ〈各社〉
3・ビデオカメラの比較 (3)
 =最終的なおすすめ機種の提案

 続く2回目記事こちら)では、今回紹介できなかった各社のビデオカメラほか、一般流通にのる一部のプロ用を追加で紹介します。

画質(手持ち撮影)★★★★★
画質(三脚の利用)★★★★★
ズーム倍率    ★★★★★★
バッテリーの量  ★★★★☆
スマホとの連携  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、最終回となる結論編(こちら)で、ここまで紹介した全機種から、最終的な「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 18:10 | 映像機器

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