Top 調理家電 比較2026’【解説】マルチクッカー49機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2026年01月10日

比較2026’【解説】マルチクッカー49機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2026年 自動調理対応マルチクッカーの性能とおすすめ・選び方:時短調理機・全自動調理機・スロークッカー・多機能電気調理機:混ぜ方式・圧力方式の違い:可能な調理パターンやレシピ、使い勝手などの比較

【比較する製品型番】シャープ ヘルシオ ホットクック KN-HW16H KN-HW24H KN-HW16G KN-HW24G KN-HW10G ティファール T-fal Cook4me 6L CY8751JP Cook4me 3L CY8768JP T-fal Cook4me 3L CY8768JP ラクラ・クッカー プラス コンパクトCY353AJP CY380AJ0 CY3401JP ラクラ・クッカー プロ CY3811J パナソニック ビストロ NF-AC1000-K NF-AC700-H NF-PC400-K 象印 EL-NS23-CA EL-MB30-VD STAN. EL-KA23 ハイアール JJT-R10A 東芝 RCP-30R タイガー COOKPOT COK-A220 COK-B220 COK-N220 COK-N400 シロカ SP-2DM251 SP-2DF231 SP-D131 アイリスオーヤマ CHEF DRUM DAC-IB2-C KDAC-IA2 DAC-IA2 KPC-MA3 PC-MA3 PMPC-MA2 KPC-MA2 PC-MA2 PMPC-MA4 KPC-MA4 PC-MA4 SHOP JAPAN クッキングプロ V3 CKPV3WS1 Instant Brands Instant Pot DUO MINI コイズミ ハルクック AGP-2401/W ほか

今回のお題
最先端!の多機能マルチクッカーのおすすめはどれ?

 どもAtlasです。  

 今日は、2026年1月現在、最新の多機能調理機(マルチクッカー)の比較です。

 多彩な料理を「仕掛けたあとはほったらかし」で完成できる点が人気の家電です。

 一方で、圧力構造の有無やかき混ぜ機構の有無によって、得意な料理のジャンルや仕上がり、調理時間などが製品ごとに大きく変わります。

 こうした点をふまえつつ、各社の製品の特長欠点を説明していきます。

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1・マルチクッカーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:シャープ
 1-3:ティファール
2・マルチクッカーの比較 (2)
 2-1:パナソニック
 2-2:象印
 2-3:東芝  
 2-4:シロカ
3・マルチクッカーの比較 (3)
 3-1:タイガー
 3-2:アイリスオーヤマ
 3-3:ハイアール
 3-4:他の企業〈日本〉
4・マルチクッカーの比較 (4)
 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめにマルチクッカーの「選び方の基本」を説明します。

 の後メーカーごとに製品を取り上げる構成としました。

ほったらかし調理 ★★★★★
調理の時短効果  ★★★★★
タイマー予約調理 ★★★★★
和食メニュー   ★★★★★
洋食メニュー   ★★★★★
総合評価     ★★★★★  

 その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

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1・圧力鍋の比較
2・電気圧力鍋の比較
3・多機能調理機の比較

 なお、今回は「圧力かけられる」調理器具を含む、キッチン家電比較シリーズの3回目記事として書いています。

1-1・マルチクッカーの選び方の基本

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 はじめに、マルチクッカーの「選び方の基本」の紹介からです。

1・マルチクッカーとは何か

1・調理過程の「自動化」
2・調理過程の「時短」

 マルチクッカーとは、煮込み料理を中心に、下ごしらえ以降の調理過程を自動化し、調理時間の時短化を可能にする家電と言えます。20世紀に登場したスロークッカーと電気圧力鍋が進化して誕生しました。

 「ほったらかし調理家電」と揶揄されることもありますが、全自動調理機へ向けた第一歩といえる存在です。Atlasとしても、今後さらにユーザーが増え、進化してほしいジャンルだと考えています。

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 対応する調理法は、基本的には煮込み系です。

 しかし、近年は、焼く・炒める・揚げる・蒸す・無水調理に対応する製品も登場し、進化の速度は早まっています。

 また、アレンジによって新しい料理を生み出す余地もあり、料理好きの方にこそ早く触れてほしい家電です。

2・マルチクッカーの種類

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 マルチクッカーは、大きく「圧力式調理機」と「電気式調理器」の2タイプに分類できます。

 この区分が、選ぶ際の最も基本となるポイントです。

 以下、それぞれのメリットデメリットを確認します。

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 第1に、圧力式調理機です。

 代表例はティファールの「クックフォーミー」などです。

 利点は、煮込み料理の時短効果が高いことです。

 また、魚の骨やスジ肉など、常圧の長時間煮込みでも柔らかくなりにくい食材を短時間で調理できる点も大きな強みです。

 欠点は、調理パターンが少ないことです。

 圧力構造を持つため、対応できるのは「煮る・ゆでる・蒸す」が中心で、バリエーションが限られます。自動メニューを多く搭載する機種でも、基本は煮込み系が中心で、単調になりやすいのが難点です。

 さらに、圧力調理ゆえの使用上の注意点や、洗うパーツがやや多い点もデメリットに挙げられます。

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 第2に、電気式調理器です。

 代表例はシャープの「ヘルシオ ホットクック」などです。

 利点は、調理パターンが多いことです。

 パドル(混ぜ棒)を装備し、食材を混ぜられるので、圧力式よりも多様な調理に対応できます(炒める・砕く・かき混ぜるなど)。

 レシピも幅広く、同じ料理に偏りにくいのも特徴です。

 例えば、「混ぜながら煮る(煮物)」「芋を無水で煮てから砕く(ポテトサラダ)」「卵と具材をかき混ぜてから焼く(オムレツ)」といった複合的な調理を、人の手を介さずに行える点も優れています。

 消費電力は、圧力を使わない製品は600W前後が多く、1200W前後が中心の圧力式に比べて約半分です。時間はかかるため光熱費は同程度ですが、ブレーカーを気にせずに使いやすいという利点があります。

 欠点は、調理の時短効果が小さいことです。

 また、魚の骨やスジ肉など、常圧では柔らかくならない食材に対応できない点も不利です。

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 結論的にいえば、家事全体の時短効果では両方式に大きな差はありません。

 ただし「煮込みを短時間で柔らかくしたい」なら圧力式、「多彩な調理と飽きにくいレシピ」を重視するなら電気式が有利です。

 最終的には、使いたい調理法や作りたい料理の自動メニューを基準に選べばよいでしょう。

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 ちなみに、「パドルもあり、圧力もかけられる」ハイブリッド型の機種が、パナソニックからは2023年に登場しました(オートクッカー ビストロ)。さらに2025年には、ティファールからも、ラクラ・クッカー プロが発売されています。

 価格は高めですが、「良いところ取り」の要素がみられるので、今回の記事では特に詳しく紹介します。

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 以上、マルチクッカーの「選び方の基本」の説明でした。

 対応できるメニューや調理パターンは機種ごとに大きく異なるため、続くメーカーごとの紹介で詳しく見ていきます。

1-2・シャープのマルチクッカー

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 はじめに、シャープの「ヘルシオホットクック」の紹介からです。

 同社の製品は、圧をかけない電気式であり、その代表格と言えます。

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 以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で書いていきます。


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 【1.6Lタイプ】

 【2024年発売】(白と黒)

 1・ヘルシオ ホットクック KN-HW16H-W
 1・ヘルシオ ホットクック KN-HW16H-B
  ¥59,000 楽天市場 (1/10執筆時)

 【2021年発売】(白と黒)

 2・ヘルシオ ホットクック KN-HW16G-W  
 2・ヘルシオ ホットクック KN-HW16G-B
  ¥39,800 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:1.6L(1-2人家族)
圧力調理:
混ぜ機能:対応  
自動メニュー: 157種類
予約調理:対応
長時間煮込:対応

 【2.4Lタイプ】

 【2024年発売】(白と黒)

 3・ヘルシオ ホットクック KN-HW24H-W
 3・ヘルシオ ホットクック KN-HW24H-B
  ¥63,500 楽天市場 (1/10執筆時)

 【2021年発売】(白と赤)

 4・ヘルシオ ホットクック KN-HW24G-W
 4・ヘルシオ ホットクック KN-HW24G-R
  ¥62,621 楽天市場 (1/10執筆時)

調理容量:2.4L(2-3人家族)
圧力調理:
混ぜ機能:対応
自動メニュー: 161種類
予約調理:対応
長時間煮込: 対応

 ヘルシオ ホットクックは、シャープが水なし自動調理鍋として売る製品です。 

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 2024年に新機種に更新されました。

 新機種は後述する「炒める」の調理法が進化しました。

 具体的には、食材が炒まる前の固い段階で混ぜられるよう機構が改良されたことで、炒め系のさらなる「時短」と、調理メニューの増加がなされたのが最大の見どころです。

 モーターとパドルの変更はなさそうなので、駆動周りの改良に思われます。

 そのほか、炒め物、煮物系の「時短メニュー(パパッとおかず)が30レシピ加わったのも改良点でです。それに伴い減らされたメニューも目立たないので、進化と言えます。

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 あとは、メンテ部分で、内鍋下部の金属にコート(らっクリーンコート)がなされ、吹きこぼれの際の手入れが楽になったこと、一部レシピについて材料のアレンジ法をスマホで検索できる「手動調理活用術」が加わったことが違いです。

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 結論的にいえば、数年ぶりの更新だったので、改良点が目立つと言えます。

 新機種の登場で旧機は安いのですが、この手の調理器具の場合、特にメンテ性の向上は見逃せない点でもありますし、おすすめは新機種です。

 あとは、だいたい同じなので、同時にみていきます。

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 本体の大きさは、定格容量ごとことなります。

 1.6Lの小型タイプは、幅330×奥行282×高さ240mmです。

 2.5Lの中型タイプは、幅345×奥行305×高さ256mmです。

 家庭用炊飯器より多少大きな程度です。

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 調理方式は、かなり多いです。

 仕組みは、左図のように、パドル(=まぜ技ユニット)を使ってかき混ぜるという点、また、温度・蒸気センサーで、火加減を自動調整する部分に特長があります。

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 対応する調理技法は、多いです。

 「煮物を作る」・「スープを作る」・「炒める」「煮詰める」・「無水でゆでる」「蒸す」などです。

 シンプルに言えば、ヒーター加熱の温度と時間まぜ技ユニット回転数と時間とを組み合わせて、これらの調理技法を実現しています。

 調理法は、多すぎて全部は紹介できません。

 しかし、以下、主だったものを8つのカテゴリーに分けて紹介してみます。

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 第1に、煮物を作るです。

 簡単に、和洋の煮物ができます。

 適当に自宅にある材料を使って作る場合も、温度・蒸気センサーで火加減は勝手に見てくれるので手放しです。

 手動調理の場合、煮汁が少ない煮物は「まぜる」、柔らかい素材は(パドルで)「まぜない」を設定し、あとは、時間指定すれば、あとは全自動です。

 自動メニューは、和洋の煮込みレシピはかなり多く、それだけでも楽しめます。

 むろん、まぜ方法や時間の設定なしに、完全に手放しで煮物ができます。

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 第2に、無水でゆでるです。

 本機の密閉性を利用する調理機能です。

 食材の無水調理(無加水調理)に対応する点です。ほぼ食材の水分だけで加熱できます。

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 シャープによれば、水を使って調理する場合と較べて、ビタミンCが約1.5倍、葉酸が約1.8倍、ミネラルが約1.8倍残存させることができます。

 なにより、食材の持つ旨みを還元できるため、美味しさの点でメリットが高いです。

 手動調の場合、茹で時間を設定するだけで、あとは全自動です。

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 自動メニューも、かなり手が込みます。

 「無水」で野菜がゆでられると言うことは「水を捨てる必要がない」ことを意味します。

 その部分を利用して、生のジャガイモを無水でゆでて、そのまま潰してポテトサラダ・コロッケになる段階まで、本機は「自動化」できています。

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 第3に、ケーキを焼くです。

 手動調理の場合、材料を入れれば、時間設定だけで、温度・蒸気センサー制御で勝手に焼いてくれます。

 自動メニューは、 ケーキのスポンジ、野菜ジュースのスポンジケーキ、ブラウニーなどが見られます。

 一方、この機能の「応用」プレーンオムレツもメニューとしてあります。

 まぜ技ユニットで「生卵をかくはんし、焼き上げまで全自動です。

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 第4に、炒めるです。

 これは、正確に言えば、油を使わない炒め物です。

 美味しそうですが、混ぜつつ加熱するだけの機能です。

 手動では、炒める時間だけ設定し、あとは強火で勝手にまぜつつ調理されます。

 (炒めるという意味での)油は本機では使えないので、この部分の自動化は発展途上です。

 自動メニューは、旧機までは2種(鶏とカシューナッツの炒め煮・鶏とブロッコリーのオイスター炒め)でした。

 しかし、先述の24年の機構改良で、青椒肉絲・回鍋肉・八宝菜・麻婆茄子ほか、中華系の自動レシピが充実しました。

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 第5に、煮詰めるです。

 これは、蓋を開けて「煮詰めていく」という、使い方です。

 完全に「手放し」でつかう機能ではないですし、コンロのが便利なのでオマケでしょう。

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 第6に、低温調理です。

 他の家電ジャンルですが低温調理機ができる料理を再現するものです。

 手動調理の場合、加熱温度(35-90度)・加熱時間まぜる速度の3項目を設定できます。

 そのため、発酵食品から製菓までいろいろに対応できます。

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 自動メニューでは、ジップロックした製品に重しをして、ローストビーフ・ポーク・サラダチキンなどが作れます。

 加えて、「高速まぜしてから、低温加熱」の連続技でカスタードクリームも、卵の状態から完全自動で作れます。

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 第7に、スープを作る(煮る)です。

 ようするに、混ぜないで沸騰温度をキープする「煮る」機能です。

 それだけだと、利用の幅は低いのですが、「蒸し台」が付属するので、応用的に蒸し物ができます。それ用の自動レシピも複数あります。

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 一方、蒸し器を利用しつつ、2段調理も提案されます。

 上段で蒸し物、下段で、汁物・煮物など水気を伴うものを調理する際だけ利用できます。まぜ技ユニットを利用している場合は不可です。

 実際的には、レシピ集記載の5つのメニュー以外は使えないので、発想は面白いものの、2段調理については、「オマケ」です。

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 シャープ ヘルシオ もっとクック TJ-U2A
  ¥7,962 楽天市場 (1/10執筆時)

 第8に、ヘラでのかきまぜです。

 2.5Lタイプのみですが、別売の「ヘラ」形状のユニットを用意する場合、できる調理パターンです。旧機種でも対応できます。

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 この場合、鍋底全体をかき混ぜられるため、焦げ付かずに、粒子の細かいスパイスや、みじん切り野菜、粘性の高い素材が対応になります。

 色々なメニューが提案されますが、主には、スパイス対応(飴色の)タマネギを炒めるための、カレー専用ヘラのような開発意図かと思います。

 メニューは、後述する、無線LAN経由でダウンロードし、追加する形です。

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 手動調理は、好みの設定・加熱の設定ができます。

 ヒーターの火加減、まぜ技ユニットの回転数を及び、調理時間を組み合わせて、自由に自分でアレンジし使えます。

 使い込んで「アレンジ料理」したくなった場合は、似た料理の自動メニューを利用するのが普通です。しかし、細かく調整したい「こだわり派」に向きます。

 初心者向けにも、 24年からは、基本メニューに対して「素材アレンジ」をしたい場合のコツも検索できるようになっています(手動調理活用術)。そのほか、追加メニューもあります。

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 予約調理は、ホットクックの魅力です。

 食品の衛生状態に注意しつつ、設定した時刻にちょうど仕上げ、保温してくれるように、自動調理してくれます。

 炊飯のように、食材を入れておけば、予約した時間にできたてのものが食べれる点は魅力でしょう。

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 自動メニューは、本体の操作メニューから選択する形式です。

 カラー液晶は不採用ですが、使い勝手は十分です。

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 料理名か、「野菜」「肉」など食材のジャンルで番号を選びます。

 レシピ記載のメニューナンバーの入力でもOKです。

 自動レシピ数は、161の自動メニュー(小型機は157)です。

 小型機に省略されているメニューは、トウモロコシ・南瓜・キャベツの下ゆでなど、ようするにサイズがないと調理できないものだけです。

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 結論的にいえば、あまり便利そうな追加メニューはないので、レシピ数の部分だけで言えば、小型機を選んでも問題ないでしょう。

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 レシピ集は、国産メーカーということで、他社機よりかなり、(日本の)和洋食のレシピが豊富です。

 和風の家庭料理を中心に使いたいならば、おすすめと言える機種です。

 また、通常のスロークッカーと同じく、洋風の料理、カレーやビーフシチュー、お肉の煮込みなども対応できます。【レシピ集は→こちら】 

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 調理容量は、2機種で異なります。

 1.6Lサイズ2〜3人で、2.4Lサイズは、4人前程度まで対応するでしょう。

 例えば、豚の角煮ならば1200g(1.6Lは800g)の材料を、90分で仕上げます。

 レシピは、豚の角煮はゆでてから、肉を洗い一度あくを取ってから味付けする方式です。

 圧力式でないので、少量の水分ではつくれない(下ゆでしないと柔らかくならない)のでこの仕様です。

 圧力式は(味はともかく)一気に味を付けて仕掛ける方式ですので、「時短効果」「ほったらかし調理」の部分で、本機、角煮については、手間です。

 先述のように、電気調理鍋は、圧力に比べて、お肉と魚については、及ばない部分があります。

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 お手入れは、パーツがすべて取り外して洗えるため、最近の炊飯器並みに容易です。

 2020年機以降は、内鍋フッ素加工にもなりました。

 安全面は、圧がかかる製品ではないので、安心して利用できます。

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 ネットワークは、無線LANを搭載です。

 購入後に増えたメニューが追加できるほか、スマホアプリでのレシピ検索、仕掛けた料理の外出先からの予約時間の変更などが可能になります。

 以前のIOT家電は、「なんちゃってIOT」で、正直実用性に乏しいものが多かったですが、各社とも(やっと)実用的になり、家電好きにとって嬉しい限りです。

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 そのほか、ヘルシオはマイク搭載で、同社のキッチン系家電に搭載のAI(ココロキッチン)による案内が音声で聞けます。

 そのうち、同社の冷蔵庫などと連携して、メニューの提案もしてくれそうですが、そこは未来の話でしょう。

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 以上、シャープホットクックの紹介でした。

 本機の場合、圧力はかからないので調理の時短効果は望めません。

 ただ、「まぜる」仕組みが他社より高機能です。

 「煮てからまぜる」「まぜてから焼く」など、連続して複数の調理方法を勝手にやってくれるため、全自動性(ほったらかし調理)が極めて高いです。自動メニューの数という意味では、他社機に優秀なものはありますが「できる調理技法の種類」という点では、最も優れます。

 加えて、手動調理でも、混ぜる機構がある関係で、とくに、カレー・スープを含めた「煮る・炒める」系の料理のアレンジ力は高いと言え、見どころです。利用する食材に柔軟性を持たせられるので、残った材料(特に野菜)の処理に有利なほか、新しいアレンジ料理が「開発しやすい」る点にも「面白さ」があります。

 また、予約機能を活かして「朝に仕掛けて、夜食べる」などの利用法や、健康効果の高い無水調理への高度な対応は魅力です。こうした部分を考えるならば、買って後悔しないだろう、充実した家電だと思います。

 あとは値段でしょうが、この値段を出す価値は、個人的にはあると思います。

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 【1.6Lタイプ】

 【2024年発売】

 5・ヘルシオホットクック withシリーズ KN-MN16H-B
  ¥29,044 楽天市場 (1/10執筆時)

調理容量:1.6L(1-2人家族)
圧力調理:
混ぜ機能:対応  
自動メニュー: 90種類
予約調理:対応
長時間煮込:対応

 なお、2024年に ヘルシオ ホットクックのwithシリーズとしてKN-MN16H-Bという製品が出ています。

 先ほどの機種の下位シリーズと言え,少し安めです。

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 調理容量は、1.6Lです。 

 先ほどの機種の小さい方と同じになります。

 サイズは、幅316×奥行308×高さ221mmです。

 比べると少し小型です。

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 一方、本機は、パドル(=まぜ技ユニット)非装備です。

 その代わり、混ぜる必要のあるレシピにおいて、タイミングなると、チャイムが鳴り、まぜ方のコツをディスプレイに出す仕組みが採用されます(まぜナビ)。

  タイミング前に、あらかじめコツを確認しておくことも可能です。

 この部分は、要不要で考えてよいでしょう。

 「手混ぜ」なら、仕上がりは良いでしょうし、そこまでの「ほったらかし」が不要ならば、問題ないように思います。

 しかし、まぜナビ自体の、使い勝手は、イマイチ工夫に欠けます。

 スマホと連携しての音声案内(ココロボイス)などの仕組みはなく、ディスプレイも、上部ではなく側面なので、実際、わざわざ見る人がいるかを含めて微妙です。

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 その他の主要装では、そこまでの差はないです。

 センサーも、混ぜないので不要な、負荷センサーがないだけで、しっかり、蒸気・温度センサーは、あります。

 蒸気が逃げにくい、無水調理対応の蓋や内鍋も含めて、上位機に対する主要装備の違いは、さほどまではないです。

 したがって、「分量がアバウトでもOK」という、ヘルシオ・ホットクックのもうひとつの「魅力」は、失っていません。

 保温、タイマーなどの部分も、同じ仕様です。

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 対応する調理技法も、大きくは、変わりません。

 まぜ技ユニットがない関係で手動での「炒める」系がないのが目立つほどです。

 自動調理なら、「まぜナビ」利用で「炒める」調理はできます。

 ただ、回鍋肉、八宝菜など、「煮る」の延長線上の「簡単なもの」に止まりますので、やはり、本格的ではないです。

 自動メニュー数は、90種(+手動10種)です。

 数の上で上位機とはあります。

 長い時間「まぜ」ないといけないものが、搭載できなかった感じでしょう。

 ネットワークは、Wi-Fiが未装備です。

 メニューの追加は不可です。スピーカーもないので、先述のように、「まぜナビ」は喋りません。

 お手入れは、下部の熱板の汚れ落ちをよくする「らっクリーンコート」がないです。

 ただ、「機械が混ぜない」ので、まあ、ここはよいでしょう。

 内鍋はフッ素加工です。

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 結論的にいえば、調理中、そこまで「手放しでなくても良い」という方ならば、本機は選択肢になります。他社の普通の自動調理機に比べて、「適当な分量でもOK」という、ヘルシオの「楽しい」ところも、残っていますので。

 ただ、肝心な「まぜナビ(案内)」の仕様がイマイチです。その点で言えば、チャイムでのタイミング以外の「案内不要」という方以外は、上位機が良いでしょう。


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 【1Lタイプ】

 【2021年発売】

 6・ヘルシオ ホットクック KN-HW10G-B
 6・ヘルシオ ホットクック KN-HW10G-W
  ¥32,610 楽天市場 (1/10執筆時)

調理容量:1L(1人向き)
圧力調理:
混ぜ機能:対応
自動メニュー: 86種類
予約調理:対応
長時間煮込:対応

  KN-HW10Eは、ヘルシオホットクックの、小型モデルです。

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 サイズは、幅220×奥行305×高さ240mmです。

 ここまでみた機種より、かなりコンパクトです。

 1-2人暮らしや、それ以上でも、副食をつくれればOKという方には、設置性でメリットがあります。

 「これなら置ける!」という人は多いでしょう。

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 液晶は、モノクロです。

 視認性は十分で、無線LANとココロエンジンも搭載です。

 そのため、新しいメニューが増やせるほか、会話による料理提案もしてくれます。

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 調理方式は、調理技法の種類という意味では、上位機と差はないです。

 上表のメニューは全て備えます。

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 旧機だと低温調理が非対応でしたが、新機種になってそれもできるようになりました。

 ローストビーフ・ポーク・サラダチキンなどを含めて対応です。

 蒸し台もしっかり付属ですし、まぜ方や火加減などを自分で設定する「手動調理」ならば、これい上位機とできることの差は少ないと言えます。

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 自動レシピ数は、一方、86種類とだいぶ減ります。

 本機の場合、まぜ技ユニットのパワーが弱いので、ポテトを潰す、ホイップを泡立てるまでのパワーと回転数はないです。

 そのため、手動でそういった使い方ができないほか、「生ポテトからポテトサラダ」「玉子からカスタードクリーム」のような、パワーや回転数が必要な自動メニューが「省略」となります。

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 例えば、本機にも「ポテトサラダ」のレシピがありますが、「無水でゆでる」までの対応で、ポテトのマッシュは、自力でやる必要があります。

 それ以外は、上位機と同じです。

 肉じゃがや、筑前煮などの煮物関係、カレーなど主要レシピも、しっかり温存されています。

 あと、なくなっているのは、ジャム作りなど、量的に無理なものや、野菜の下ごしらえなど、1人暮らしでは使わないものがない感じですから、1人暮らし向けに「不要なものをうまく省略した」という印象です。

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 予約調理は、本機も、高度に対応です。

 最大で、15時間まで対応できます。

 レシピ集は、本製品も付属します。

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 調理容量は、1Lです。

 例えば、豚の角煮ならば400gを調理できます。

 お手入れは、パーツがすべて取り外して洗えるため、上位機同様に楽です。

 内鍋は、しっかりフッ素加工です。

 安全面は、圧がかかる製品ではないので、安心して利用できます。

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 以上、ヘルシオの KN-HW10Eの紹介でした。

 上位機よりメニュー数が減りますが、できる調理パターンは減っていません。

 設置に邪魔にならない小型なので、蒸しの同時調理など、とくに1人暮らし向けには便利な機能が魅力です。

 1人向けの自動調理器具はあまりなかったので、その点ですき間を付く製品と言えます。

 なお「コンパクトな1〜2人用」という触れ込みですが、2人の場合は、やや小ささを感じるため、設置場所が許されるならば、1.6Lが良いでしょう。メニュー数の部分でもそう思います。

1-3・ティファールのマルチクッカー

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 続いて、フランスのティファールのマルチクッカーです。

 同社は、圧力式と電気敷双方のラインナップがあります。


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 【2024年発売】(250レシピ)

  7・T-fal Cook4me 6L CY8751JP
   ¥32,564 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約4.5L(満水容量6L)
圧力調理: 70kPa 115度
混ぜ機能:
自動メニュー:250種類
予約調理:
長時間煮込:

 クックフォーミー 6Lは、フランスのT-Falの人気機種です。

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 本体の大きさは、幅365×奥行365×高さ310mmです。。

 容量が多いので、この手の調理器具として一回り大きいです。

 目安を言えば、だいたい、家庭用の大きめ「炊飯器」のサイズと言えます。

 この機種の場合、カラー液晶で、見かけ的に高級感があります。

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 調理方式は、蒸す、煮こむ、炒める、圧力調理という4パターンの調理法が可能です。

 シャープ機と違うのは「圧力」がかけられる部分です。

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 圧力は、70kPa 115度です。

 調理時の作動圧力については、このブログの【電気圧力鍋の比較記事】で詳しく説明しました。

 70kPaは汎用性があるので、各社とも採用する場合が多い圧力です。

 本機は、煮こむ(圧力調理)の際に、大きな「時短効果」も期待できます。マニュアル設定で75度の弱火で煮込めるので、一般的な「スロークッカー」にもなるでしょう。

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 一方、注意点もあります。

 シャープ機と違って、写真のようなかき混ぜるためのパドルがない仕様だからです。

 そのため、「まぜ」を伴う調理に対応できません。

 簡単に言えば、「カレーピラフはできても炒飯はできない製品」です。

 「煮こむ」「炒める」もメニューとしては持ちますが、「パドル」がないので、人間の補助が必要で「手放し」は難しいです。

また、日本の煮物のように、菜箸でかき混ぜつつ焦げないようにする系の煮物も、自動化は無理です。

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 自動メニューは、250レシピです。

 先述のようにカラー液晶です。

 料理名を選択し、人数を入力すれば、必要な材料まで表示されます。

 そのため、本体だけで完結できます。指示通りに料理すれば、美味しい料理ができます。

 昔「ドラえもん」を使ったCMを展開していましたが、まさに「未来の秘密道具」という感じの製品です。

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 レシピ集は、自動メニューを含め「煮る・蒸す」系の料理が多いです。

 シャープとことなりパドルがないためですが、その方面は逆にかなり充実します。

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 素材の味を引き出せる、無水レシピについても、新機種で40種になりました。

 和洋中・エスニック問わず増えていて、メキシコのチリコンカンから、白菜のミルク煮、麻婆白菜まで素材の味を活かせるレシピが増えました。

 なお、自動調理できるレシピについては 【ティファールのレシピ集】で確認できます。最新機ならば「6人用の250レシピ」という項目に記載です。

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 調理容量は、満水容量が6Lですから、4.5L程で大きいです。

 内臓の鍋は深底の両手鍋の形状であり、約4人分の大量調理も可能にしています。

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 例えば、豚の角煮の場合、600gの豚肉を利用する形式で30分で可能です。

 圧が加わる分、調理時間は短いです。

 なお、本機は、最初から全部の調味料を入れて(下ゆで・焼きなしに)作る方式です。

 下ゆでが必要な他社機に比べると、「時短効果」ほか、全自動で「ほったらかし調理」が可能です。この作り方は、味の面では論争的ですが、全自動調理機というジャンルで言えば、メリットでしょう。

 やはり、堅いお肉と魚の骨の処理は、圧力式が有利です。

 お手入れは、ふたや減圧ボール・バルブなどの掃除は必要です。ただ、面倒ではないです。クッキングカップや蒸し器(台)以外は食洗機非対応です。

 内鍋は、セラミックコートです。フッ素ではないのは、加熱性(焼き目)を重視したためでしょう。こびり付きも、セラミックなら(まあ)大丈夫です。

 安全面は、ロック検知を含めて、フル装備なので、安心して利用できます。

---

 以上、T-falのクックフォーミー 6Lの紹介でした。

 調理技法は、圧力式ゆえに「少なめ」です。基本的には、混ぜなくても、焦げ付かないようなレシピでに限定されますので。

 ただ、購入の目的としている料理が「豚の角煮」を含めた、圧力式に親和性のある料理なら、ダントツに本機のほうが「「手放し調理」と「時短調理」が両立できるのが魅力です。

 また、提案されるほぼ全ての料理が、「材料を入れて、スイッチを押すだけ」でできてしまうので、「あまり料理が得意でない方にこそおすすめ」と言えそうです。

ーーー

 このほか、T-FALからは、若干小型の製品がいくつか展開されます。

 本機との違いを中心に説明します。

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 【2024年発売】(250レシピ)CY876AJP

  8・T-fal Cook4me 3L CY8768JP
   ¥28,261 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約2L(満水容量3L)
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
混ぜ機能:
自動メニュー:250種類
予約調理:

 第1に、Cook4me 3L です。 

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 調理容量は、2Lサイズ(満水容量3L)です。 

 サイズは、幅324×長さ314×高さ268mmです。

 6L機と比べると、ひとまわり小型なので、少人数世帯ならばこれでも良いと思います。

 副菜ならば、3-4人分の調理に対応と言っても良いでしょう。

 マニュアル利用での「まとめて調理」はあまりせず、自動調理メインならこのサイズ良いでしょう。

 ちなみに、ご飯は4合まで炊けます。

 なお、白黒2色ですが、直営店はアイボリーの限定色があります。

 メニュー数は、250種類です。

 具体的なレシピは、【ティファールのレシピ集】で確認できますが、分量を除けばできる要理は上位機と基本的に同じです。

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 【2023年発売】(270レシピ)

  9・T-fal Cook4me Touch 3L CY9221JP
   ¥48,200 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約2L(満水容量3L)
圧力の最大値:100/70/40kpa -119℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):75度 90度
自動メニュー:270種類
予約調理:

 第2に、Cook4me Touch 3L です。

 小型の「プレミアム機」と言えます。6Lサイズの機種より仕様は「豪華」です。

 調理容量は、こちらも 2Lサイズ(満水容量3L)です。

 基本的には2-3人向きといえます。

 サイズは、幅324×長さ314×高さ268mmです。

 下位機種と全く同じです。

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 しかし、「クックフォーミータッチ」の名前通り、大きな「カラータッチパネル」を搭載します。

 操作性や、レシピや調理方法の視認性は下位機種以上に良いです。

 また、目線より下に置くことが多い調理器具ですが、パネルの角度も変更できます。

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 ネットワークは、こちらはWi-Fiを装備します。

 スマホで「冷蔵庫の食材など」からレシピを検索して、本体にレシピ転送ができます。高級オーブンレンジではこうした工夫がありますが、圧力鍋だと(たぶん)初めて見ました。

 圧力も、最大100kPaで、可変的に70Pa・40Paも出せる仕様です。

 その部分で言えば、自動調理はもちろん、マニュアル調理も高度にです。

 メニュー数は、270種類です。

 弱かった無水調理のレシピが40種類に増加したのが目立つ部分です。

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 鍋本体は、一方、総ステンレス(+セラミックコート)になります。

 アルミ合金より蓄熱性が良い素材で、メンテ性も多少よくなります。

 お手入れは、圧が強まった機種ですが下位機と同じなので面倒はないです。

 電気式だと蒸気も自動排気ですし、安全装備もあるので、他機同様に安全と言えます。

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 結論的にいえば、かなり高い機種ですが、高い理由はあると思える機種です。

 スマホとの連動は、レシピの検討段階を含めての「時短」にもつながります。視認性と操作性のよいカラータッチパネルも、準備段階の「時短」になります。

 その上で、マニュアルで利用する場合も圧を3段階で調整できるので、利用の幅が広く、ベテランユーザーも「納得」と言えます。


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 【2022年発売】(1台16役)

 10・T-Fal ラクラ・クッカー プラス コンパクトCY353AJP
  ¥17,500 Amazon co.jp (1/10執筆時)

 【2025年発売】(1台12役)CY3501JP後継機

 11・ティファール ラクラ・クッカーCY380AJ0
  ¥15,073 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約2L(満水3L)2-4人用
圧力調理: 70kPa 115度
混ぜ機能:
自動メニュー:4種類
予約調理:対応(一部)
長時間煮込:対応

 ラクラ・クッカープラス コンパクトは、フランスのT-Falが2021年に投入した製品です。

 クックフォーミーの下位シリーズといえる入門シリーズです。

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 なお、CY380AJ0(1台12役)は、後発ですが、機能面でそちらの下位機に当たります。

 こちらは、マイコンが簡易的で、高精度な温度制御ができるマイコンが非搭載です。

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 そのため、自動調理(カレー・角煮など)のモードがないです。マニュアル調理でも、低温調理(60℃〜)ができない仕様です。

 つまり、下位機種は「全自動調理機」といういうより、マニュアル式の「多機能調理機」というべきものになります。そのほか、メンテ部分で、スチーム洗浄機能が未搭載です。

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 結論的にいえば、少なくとも今の値段差ならば、下位機は選択肢にならないでしょう。

 炊飯だけでなく、調理技法で「焼き」も入るこの手の製品の場合、メンテ部分も含めて上位機が良いでしょう。

 以下では、上位機ベースに説明し置きます。

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 本体の大きさは、幅26×奥行28.5×高さ28.3cmです。

 上位機に較べると小型で設置性が良いです。シャープの1Lクラスを除けば、設置性は業界でも最高クラスでしょう。

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 自動メニュー(レシピモード)は、下位機の場合、炊飯を除くと4種類です。

 具体的には、カレー・角煮・肉じゃがです。

 上位機はこれに「鍋料理・玄米・七草がゆ・黒豆」も加わります。

 いずれにしても、できるだけシンプルにすることで、お年寄りなどへの訴求を狙った「入門機」といえそうです。

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 調理方式は、蒸す、煮る、炒める、圧力調理、低温調理、発酵調理という5パターンの調理法が可能です。

 低温調理は、60度〜90度の温度設定で、ローストビーフなどを作れるモードです。

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 上位機は、これにベイクが加わります。

 ベイクは、120〜150度の低温オーブンの火加減で、 パン類をつくれるメニューです。

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 発酵は、甘酒やクリームチーズなど発酵ほか、パン生地の発酵への利用が想定されます。

 その上で「ベイク」で仕上げるわけです。

 ただ、形状的な限界で、丸いパン(メロンパンやスポンジなど)しかできませんので、基本的には、「子どもとおやつ作りを楽しむ」レベルの話です。

 圧力は、上位機同様に、70kPa 115度です。

 レシピ集は、スタンダードなメニューを中心として105種類です。

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 調理容量は、満水容量(呼び容量)が3Lです。

 実容量としては2Lです。同社は2〜4人向けとします。

 例えば、豚の角煮の場合、600gの豚肉を利用する形式で20分で可能です。

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 お手入れは、上位機種と同様に、ふたやパッキン、上部のおもりなどです。

 先述のように、2022年機からは、こびり付く汚れのための洗浄機能もつきました。

 安全面は、さほど高圧がかかる製品ではないので、安心して利用できます。

 予約調理は、機能としてあります。

 ただ、煮る、炒める、低温調理、発酵に使えないので、実際、ご飯専用となります。

---

 以上、T-falのラクラ・クッカープラスコンパクトの紹介でした。

 大幅に自動メニューが省略されるため 「全自動化」という部分では残念感はあります。

 レシピを見ながら、「調理モード」・「調理方法」・「温度」・「時間」を設定し、料理によっては、途中で、それぞれの再設定が必要です。

 この点で「ほったらかし料理(手放し料理)」は不得意といえます。

 一方、超小型で設置性は良いですし、「レシピ集」を見ながら、じっくり料理を取り組む場合は、わりと面白く使えそうな製品です。

 「料理好き」で手間を厭わない場合は、選択肢になるでしょう。

ーーー

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 【2023年発売】

 (1台10役):CY3511JPA)

 12・ティファール ラクラ・クッカー ミニ CY3401JP
  ¥(12,800) Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約2.3L(1-2人用)
圧力調理: 70kPa 115度
混ぜ機能:
自動メニュー:3種類
予約調理:対応(一部)
長時間煮込:対応

 このほか、2023年にラクラクッカー・ミニという製品も登場しています。

 名前通りで、ラクラクッカーをコンパクトにしたモデルです。

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 サイズは、幅24.1×長さ25.5×高さ26.1cmです。

 満水容量(呼び容量)は、2.3Lで、調理容量が1.5Lです。

 基本的には1-2人用です。豚の角煮だと300gのレシピになります。

 ご飯だと4合程度炊けるので、狙いとしては、そうした用途で併用したい方かなと思います。

 調理方式は、圧力・煮る・蒸す・炒め・炊飯・温度調理・無水調理です。

 これに、自動メニューとして「鍋・スープ・ワンプレート」を加え「1台10役」になります。

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 ワンプレートは、ミニ独自で、 蒸し台を使って二段調理をするモードです。

 図は、ちゃんぽん麺とその具の同時調理です。

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 ただ、スープ・鍋モードを含めて、特定のメニューに特化した全自動調理というわけではないので、応用的な調理方式の1つと数えた方が良いかもしれません。

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 結論的にいえば、本機は、若干「手動調理」的な要素が他機より強い機種です。

 ただ、1人暮らしなどでこの手の製品が欲しい方は「料理好き」も多そうなので、そういった方に向けた訴求の製品です。圧力もしっかり70kpaでかかりますので。


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 【2025年発売】

 13・ティファール ラクラ・クッカー プロ CY3811J
  ¥37,620 Amazon co.jp (1/10執筆時)

調理容量:約2L(満水3L)2-4人用
圧力調理: 70kPa 115度
混ぜ機能:対応
自動メニュー:4種類
予約調理:対応(一部)
長時間煮込:対応

 ラクラ・クッカー プロは、ラクラクッカーシリーズ初の「混ぜ機能」付きモデルです。

 各社を見渡しても「混ぜ」と「圧力」を両立した製品は、次に見るパナソニックの高級機が先行しました。ただ、この価格帯での登場ははじめてであり、大きな特徴といえます。

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 本体の大きさは、幅31×奥行32.6×高さ27.4cmです。

 家庭用炊飯器より多少大きめといったところです。

 自動メニュー(レシピモード)は、重視されません。

 ご飯類を除けば、カレー・肉じゃが・味噌汁・麺類程度に限られます。

 これらも時間設定が必要な「半自動」に近い方式ですので、「多機能調理機」ではあるものの「全自動調理機」とは異なります。

 つまり、お料理をしっかり自分で仕込みたい方に向けた製品です。

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 調理方式は、蒸す、煮る、炒める、圧力調理、無水調理、ベイクには本機も対応です。

 パドル(混ぜユニット)は、常圧では自動メニュー(カレー・肉じゃが・味噌汁・麺類)で使用でき、マニュアル調理では圧力・無水・炒めに設定可能です。

 常圧調理で、人間の代わりに「かき混ぜてくれる」ことが便利なのは、ヘルシオでも説明しましたし繰り返しません。

 本機の新しさは「圧力をかけながら混ぜられる」点です。

 高圧状態では液体が対流しにくいため、途中で混ぜが入るとカレーや肉じゃがなどの仕上がりが良くなり、また、食材の焦げ付き防止にも役立ちます。

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 そのほか、圧力でマッシュ(つぶす)を行う手動メニューもあり、ポテトサラダの下ごしらえが時短できるのも便利です。

 注意点は、煮物など常圧で「煮る」モードではパドルが使えない点です。

 圧力下でも動作できるよう強めの構造としたため、常圧下で「優しく混ぜる」動作が苦手になったためと考えられます。

 さらに、混ぜ機能を利用できるモードでも、かき混ぜ方や時間をユーザーが指定することはできず、事実上、オン・オフのみの制御となります。

 低温調理は、一方、非対応です。

 ラクラクッカー下位機(CY380AJ0)同様、高精度温度制御が可能なマイコンを搭載していないためです。本機の場合、発酵温度も出せません。

 パドル着脱構造のため、底面に温度センサーを配置しにくいことも一因と推測できます。

 圧力は、本機も、70kPa 115度です。

 レシピ集は、65種類が付属しています。

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 調理容量は、満水容量(呼び容量)が3Lです。

 実容量としては本機も2Lです。2〜4人向けとします。

 例えば、豚の角煮の場合、本機も600gの豚肉を利用する形式で20分で可能です。

 この際もパドルを利用します。

 お手入れ・安全面は、下位機と大きく変わりません。

 予約調理は、圧力系の調理に限定されます。

 保温は12時間まで可能です。ただし、細かな温度制御を行うセンサー制御は搭載していないと考えられます。

---

 以上、ラクラ・クッカー プロの紹介でした。

 同じ「混ぜ機能」を備えるヘルシオとは異なり、本機は完全自動調理機ではなく、マニュアル調理の一部工程を「手放し・時短」にできるタイプです。

 特に加圧中に混ぜを行い、対流を促しつつ焦げ付きを防げる点は大きな利点で、カレーなどの汁物、煮豚、ポテトのマッシュなど、多くの場面で活用できます。

 ただし、パドルは繊細な動きが苦手なため、煮物や魚料理などを常圧で「煮る」場合には不向きです。この点は購入時に考慮が必要です。

次回に続く
多機能マルチクッカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、各社のマルチクッカーの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

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2・マルチクッカーの比較 (2)
 2-1:パナソニック
 2-2:象印
 2-3:東芝  
 2-4:シロカ
3・マルチクッカーの比較 (3)
 3-1:タイガー
 3-2:アイリスオーヤマ
 3-3:ハイアール
 3-4:他の企業〈日本〉
4・マルチクッカーの比較 (4)
 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)は、 NF-AC1000などのパナソニック製品を紹介します。

 その後、象印( STAN. EL-KA23-BA STAN. EL-KA23-WA)や 東芝 RCP-30Rほか、他社の人気製品を順番に見ていきます。

ほったらかし調理 ★★★★★
調理の時短効果  ★★★★★
タイマー予約調理 ★★★★★
和食メニュー   ★★★★★
洋食メニュー   ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、最終回となる4回目記事こちら)で、全機種から、用途別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 17:38 | 調理家電

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