【今回レビューする内容】2024年 OGKなどの自転車用ヘルメットの性能とおすすめ・選び方:オージーケー・GIRO・CATLIKE・キャノンデール GIRO CATLIKE:ロード クロスバイク マウンテンバイク 男性用 女性用 大きいサイズ 機種の違いと人気ランキング
【紹介する製品型番】OGK KABUTO RECT レクト FIGO Ladies FM-X REZZA-2 レッツァ2 VITT ヴィット OGK KABUTO HIKE ハイク AERO-R2 STEAIR-X2 STEAIR LADIES AERO-R2 AERO-R2TR AERO-SP4LW AERO-SP5 XS/S IZANAGI OGK KABUTO FLEX-AIR VOLZZA AERO-R2 Mips GIRO REGISTER II(レジスター 2) GIRO AGILIS MIPS SYNTAX MIPS AF SYNTHE MIPS AF AETHER SPHERICAL AF HELIOS SPHERICAL AF ECLIPSE SPHERICAL AF Cannondale Intake MIPS Giro ARIES SPHERICAL AF M L
今回のお題
安全で涼しい!自転車用ヘルメットのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年11月現在、最新の自転車用のヘルメットの比較です。
「涼しさ」ほか、「軽さ」「空力性能」にも注目しつつ、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイク向けの高性能ヘルメットを比較します。
OGKが新しい上位モデル(OGK KABUTO FLEX-AIR)を出したので加筆しました。
1・自転車用ヘルメットの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:OGK〈日本〉
1-3:GIRO 1〈米国〉
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:GIRO 2〈米国〉
2-2:Canondale〈米国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を簡単に説明します。
その後、最大手のOGK KABUTOから企業順に見ていきます。
スペインのカットライク(CATLIKE)が撤退したので、ライバルとなるGIROとキャノンデールの製品をとりあげるつもりです。
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・自転車用LEDライトの比較
2・サイクルコンピューターの比較
3・自転車用フロアポンプの比較
4・自転車用ヘルメットの比較
5・電動アシスト自転車の比較
6・子ども乗せ電動自転車の比較
1-1・高性能ヘルメットの選び方の基本!
1・ヘルメットの安全技術
2・ヘルメットの軽量性
3・ヘルメットの通気性
4・ヘルメットの装着性
具体的な製品の紹介の前に、「ロードバイク用ヘルメットの選び方の基本」を「4点」に絞りつつ、簡単に紹介します。
先述のように、今回は「空力重視」の製品を高く評価していきます。
その上で、ヘルメットとして大事になってくる、以上4点の部分について、あらかじめ書いておきたいと思います。
第1に、安全技術についてです。
車両ですし、もっとも気にしないといけない部分です。
ただ、この部分に問題があったら、商品として「まずい」ので、今回紹介する大手製のメーカーは、3000円前後の安いものでも、SG認証や、日本自転車競技連盟(JCF)の定める基準をクリアできています。
例えば、日本自転車競技連盟(JCF)認証を得たモデルは、耐衝撃性の数値(300G)を超えているものという基準に見合うヘルメットをチョイスしていきます。
JCFの公認は、大会競技利用にも関わるので、(分かる限りで)今回は対応の有無は記します。
一方、GIROが、安全技術について、最近推している新技術としてMIPS(多方向衝撃保護システム)は、言及に値します。
衝撃を受けた際に、ヘルメットの内側と外側を独立して動かすことで、脳に回転的な衝撃(Rotational motion)を伝えないことを念頭にいれています。
スウェーデン王立工科大学の研究に基づくもので、裏付けがあります。
第2に、ヘルメットの軽量性です。
上位機は、形状や素材を工夫しできるだけ軽く、また、(少しでも)空力的に有利になることを目指して設計されます。
軽量だと、競技的にやや有利に思えるため、各社とも上位機は、安全技術を担保した上で、軽さを追求していると言えます。
第3に、ヘルメットの通気性です。
Atlasを含めて、だれもが重視したい部分でしょう。
上位機は、エアホール形状を含めたエアフローの工夫のほか、内装されるインナーパッドについて「夏用」・「冬用」を用意するなど、対策があります。
なお、ホールが多めに見える製品でも、空力重視で、走行速度によっては必ずしも「涼しさMAX」でないものもあります。
この部分も、ニーズがあるので、今回はわりと注意してみるつもりです。
第3に、ヘルメットの装着性です。
上位機は、頭のサイズに合わせた細かいラインナップを用意している機種が多いです。
また、アジャスターに独自の工夫を凝らし、細かい部分でのフィット感を高める工夫をしている機種も見られます。
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以上、、「ロードバイク用ヘルメットの選び方の基本」を4点紹介しました。
1・自転車用ヘルメットの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:OGK〈日本〉
1-3:GIRO 1〈米国〉
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:GIRO 2〈米国〉
2-2:Canondale〈米国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
以下の記事では、こうした部分を「比較の基準」としながら、上記リンクのような順番で、各社の製品をみていくつもりです。
1-2・OGKの自転車ヘルメット
はじめに、OGKのヘルメットを紹介します。
同社は、日本の自転車部品のメーカーで、日本人の頭のサイズの特性に合わせたフィッティング重視のヘルメットを作っているメーカーです。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2019年発売】【各色】
【M/Lサイズ】245g
1・OGK KABUTO RECT
¥6,791〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【M/Lサイズ:女性用】245g
2・OGK KABUTO RECT Ladies
¥7,427〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★☆☆☆☆
フィット感 ★★☆☆☆
涼しさ ★★☆☆☆
RECT (レクト)は、OGK KABUTOシリーズのエントリーモデルで、同社のスポーツ自転車用の入門機です。
価格帯で言えば、これより下位にCANVASシリーズ(CANVAS-CROSS・CANVAS-SPORTS・CANVAS-URBAN)や防止型(KOOFU CS-1)もあります。
しかし、どちらかと言えば「普段用」なので、今回は紹介しません。
本体色は、上に表示した色のほかもあり、かなり多色展開です。
このシリーズは、RECT Ladiesの展開もあります。レディース系だと少し前まで、 STEAIR LADIESという上位品があったのですが、廃版です。
全体をユニセックスな作りにする方向性かなと思います。
サイズは、RECTは、男女用ともに頭囲57cm~60cmまで対応するM/Lサイズです。
アジャスターは、フィット感を高めるのに重要です。
本機は、上下4段階に調節できるXF-8アジャスターです。
以前の入門機のFigoに採用されていた「クラニウムロック-8」より、調整力があがりました。
安全技術は、日本自転車競技連盟公認ですから、300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
また、「公認」の場合、同協会の主催する競技での装着も可能ですね。
重さは、245gです。
従来の入門機(Figo)より少し軽くなりました。
しかし、基本的にはさほど軽量でもなく「普通の重さ」です。
通気性は、インナーパッドの部分が重要です。
本機は、上位機同様に、虫が入りにくく、快適性も高いA.I.(Anti-Insect)ネットです。
一方、夏向けの通気性の良い、ノーマルパッドは付いていませんが、下位機種ですし、仕方ないです。
フロントバイザー(日よけ)は、付かない仕様です。
マウンテンバイクでの利用の場合は、一部注意するべきでしょう。
一方、本機後部は、他社のテールライトをつけやすい構造を採用します。
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以上、OGK KABUTOシリーズのRECT (レクト)の紹介でした。
男女別はあるものの、基本フリーサイズ展開であること、通気性がイマイチなことがネックです。
ただ、クロスバイクでの通勤など、それほど長時間乗らないならば、こちらの商品でも十分かと思います。
【2022年発売】
【M/Lサイズ】280g
3・OGK KABUTO FM-X 【各色】
¥6,180 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★☆☆☆
涼しさ ★★☆☆☆
FM-Xは、OGK KABUTOシリーズの製品です。
以前あった、KABUTO FM-8の後継シリーズです。
サイズは、フリーサイズ1種類のみです。
アジャスターにより、男性の頭囲57cm~50cmまで対応するM・Lサイズだけの展開です。
形状は、旧 FM-8と似ていて、後頭部にやや張り出した形状をしており、後頭部の防護性を高めた製品です。
形状的にアイウェアとの相性を考えている製品で、ユニークなエアホールはそのためです。
アジャスターは、下位機と同じ上下4段階に調節できるXF-8アジャスターです。
以前は、XF-4アジャスターでしたので、今回改良されました。
フロントバイザー(日よけ)の部分は取り外せる仕様です。
ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも対応できます。
安全技術は、日本自転車競技連盟「推奨」です。
300Gの耐衝撃性が保証された設計です。また、「公認」ではないですが、この部分は同じです。
重さは、一方で、安全技術を重視する設計のため、重さが280gと重めです。
サイズもフリーサイズ(男性L・Mサイズ共用)1サイズ展開でフィットする方は限られるでしょう。
通気性は、内部に、通気性が良いノーマルパッドを採用する一方、オールシーズン通して快適性の高いAIネットは不採用です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのFM-8の紹介でした。
機能面で重めで通気性への配慮も並なので、ロードには向きません。普段の街乗り用、あるいはオフロードのマウンテン向きに思えます。
防護性も高そうですし、比較的安めでそういったタイプを探している場合は、良いかと思います。
【2020年発売】
【M/Lサイズ】215g
4・OGK KABUTO REZZA-2 M/L
¥8,900〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【XL/XXLサイズ】230g
5・OGK KABUTO REZZA-2 XL/XXL
¥8,798〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★☆☆
REZZA-2 (レッツァ2) は、OGK KABUTOシリーズの本格的なスポーツサイクルヘルメットとしては、最も安いといえる製品です。
本体色は、現状は上記3色とあわせて6色ほどの展開があります。
サイズは、この機種は2種類のサイズのラインナップがあります。
M/Lは、頭囲が57-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmに対応します。
例えば、標準サイズよりも大きめの帽子を被る男性は、最大サイズの方が快適でしょう。
アジャスターは、下位機のRECT (レクト)と同じ4段階調整のXF-8アジャスターです。
上下4段階ですから実用上問題ないでしょう。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、標準サイズで215g、大きいサイズでも230gです。
軽量性と安全技術の両立は各メーカーとも凌ぎを削りますが、OGKの場合、本機からは、スポーツ自転車用として納得できる重さと言えるでしょう。
通気性は、調整面ではノーマルパッドが付属しません。
しかし、エアホール(空気取り入れ穴)の改善で、エアフロー(通気性)の改善が見られます。
また、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
フロントバイザー(日よけ)は付属します。
これは、取り外せる仕様ですので、ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも、本製品は対応できます。
そのほか、シールドアタッチメントを買えば、AR-5などの別売シールドに換装もできます。
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以上、OGK KABUTOシリーズのREZZA-2の紹介でした。
ここまで見てきた機種と比較する場合、エアフローなどの面でより本格的です。1万円以内で、すこしグレードの高い製品を探している場合、良い選択肢になります。
とくに、大きめサイズの展開は本機からなので、この部分での需要もありそうです。その上で、ファッション性も高いと言えますし、ロングセラーの後継機であることも分かる製品です。
【2020年発売】
【S/Mサイズ】245g
6・OGK KABUTO VITT S/M
¥12,083〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【M/Lサイズ】255g
7・OGK KABUTO VITT M/L
¥11,866〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【XL/XXLサイズ】270g
8・OGK KABUTO VITT XL/XXL
¥12,431〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★☆☆
VITT (ヴィット) は、OGK KABUTOシリーズのシールド付モデルです。
サイズは、3種類です。
S/Mは、頭囲が54-58cm、M/Lは、頭囲が59-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmです。
小さめがあるため、男性でも頭が小さめの方は良さそうです。
シルエット的にも、コンパクトで、そこを意識した製品です。
アジャスターは、本機も4段階調整のXF-8アジャスターです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、S/Mサイズで245g、大きいサイズでも270gです。
REZZAより少し重いです。さらに、純正シールドAR-3の部分で+42gなので、軽量性は重視しません。
通気性は、本機もノーマルパッドが付属しません。
それなりにエアホールはありますので、熱いことはないでしょう。
本機も、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
OGK ARS-2シールド
¥7,845〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
フロントバイザー(日よけ)は、付属です。
AR-5シールドのライトスモークです(可視光線透過率:65%)。
上位のARS-2シールドも使えるので、透過率やファッション性を重視する場合は、交換も可能です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのVITT (ヴィット) の紹介でした。
どちらかというと、軽量性や涼しさなどの機能性よりも、スッキリした見た目やフィット感を一番に考えた製品でしょう。
たしかに、REZZA系列より形状がスリムでゴツくないので、デザイン的にシンプルな製品を望む方にはよさそうです。
【2024年発売】
【S/Mサイズ】250g
9・OGK KABUTO HIKE S/M
¥12,417〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【M/Lサイズ】280g
10・OGK KABUTO HIKE L/XL
¥12,417〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★☆☆
OGK KABUTO HIKE (ハイク) も、シールド付モデルです。
2023年登場です。VITTと装備が似ているので、その後継機になるのかもしれません。
サイズは、2種類です。
S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmです。
XXLはありません。
アジャスターは、同じ、4段階調整のXF-8アジャスターです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、S/Mサイズで250g、大きいサイズで280gです。
VITTとだいたい同じですが、10g重めです。
ここは空力構造の違いもありますが、リフレクターを全方位装備することに由来するかと思います。
通気性は、ノーマルパッドが付属しません。
AIネットは、独自(HIKE A.Iネット)ですが、機能性は同じです。
それなりにエアホールはありますので、熱いことはないでしょう。
本機も、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
OGK ARS-2シールド
¥7,845〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
フロントバイザー(日よけ)は、VITTと同じものが付属です。
AR-5シールドのライトスモークです(可視光線透過率:65%)。
上位のARS-2シールドも使えます。
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以上、OGK KABUTOシリーズのハイクの紹介でした。
VITと方向性は同じで、スリムスタイルの製品です。その上で、夜間の安全装備を充実させたものです。
多用途仕様(バーサタイルデザイン)なので、ふだん使いには結構良さそうです。シールドもあると便利ですので。
【2021年発売】
【S/Mサイズ】220g
11・OGK KABUTO VOLZZA S/M
¥15,000〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【L/XLサイズ】235g
12・OGK KABUTO VOLZZA L/XL
¥15,510〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
OGK KABUTO VOLZZAは、OGK KABUTOシリーズでは「ミドルクラスレーシングモデル」として売られるものです。
VITT・HIKEの1クラス上位の製品です。
サイズは、2種類です。
M/Lは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmです。
アジャスターは、KBF-2です。
同社の最上位機(イザナギ)に採用されるものと同じです。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
その上で、しっかりとフィットしつつ、深く被りやすい「セミフローティング構造」です。
安全技術は、本機も、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、S/Mサイズで235g、大きいサイズで250gです。
重くはないですが、上位機はより軽い点から、値段からすると平均的でしょう。
通気性は、エアホールの部分では下位機種より工夫があり、上位の「エアロ」に近いです。
冷感素材である冷感素材であるクールマックスを使っていますので、わりとバランスも良いです。
また、こちらは、AIネットを、より通気性を重視するノーマルインナーパッド(本体付属)に交換も可能です。
ウルトラスウェットパッド-03
¥1,665 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
フロントバイザーは、未付属です。
快適性の部分では、左図のような、ウルトラスウェットパッドを装備すれば、目に汗が入りにくくできます。
繊維についても、本機はアシックスの消臭素材MOFFを採用しています。
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以上、OGK KABUTOシリーズのOGK KABUTO VOLZZAの紹介でした。
ランクとしては、VITT以上で、かつ、次に紹介するAERO系 以下です。
発売時期の関係で値段が逆転していますが、これは間違いない部分です。
諸機能もそのように調整されています。ただ、KBF-2アジャスターやセミフローティング構造など、最上位機「イザナギ」の一部技術が(例外的に)下りてきている点は魅力でしょう。
空力・清涼感・軽量性などの部分ではむろん、上位機に負けますが、フィット感と被り心地の部分では、劣らない、というコンセプトかと思います。
もうすこし、値段が下がってきたら、「ミドルレーシングモデル」として良い候補になるかと思います。
【2021年発売】(在庫限り)
【XXL/XXXLサイズ】270g
13・OGK KABUTO STEAIR-X2 XXL/XXXL
¥14,984〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★★
STEAIR-X2 (ステアー・X2) は、大きめ展開の中級自転車ヘルメットです。
ただ、23年で展開終了で、在庫限りになります。
サイズは、XXL/XXXLサイズです。
頭囲で言えば63-66cmであり、同社だけでなく、日本市場で売っているモデルでは「最も大きい」頭が大きい人用です。
ニーズはあるでしょう。Atlasも(頭大きめですので)このくらいでも良いです。
アジャスターは、XF-7アジャスターです。
単純に調整力で言えば、 VOLZZAのKBF-2の方が上位です。
上下3段階なので、XF-8より幅は狭いのですが、部品費を含めてグレードはほぼ同じです。調整力の差は、ヘルメット自体の形状ゆえでしょう。
安全技術は、本機も、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、270gです。
2022年の改良で10gですが軽くなりました。
通気性は、本機も、 VOLZZAと同じような工夫があります。
前方にエアインレットホール、後方にリアアウトレットホールを配置し、走行中熱気が抜けるような設計思想です。
この方向性は、あとで紹介する上位機(AERO-R2)から降りてきたものです。通常走行でもそれなりに通気性は良いですが、一定以上の、高速走行時にはより涼しいタイプです。
その上で、こちらは、AIネットを、より通気性を重視するノーマルインナーパッド(本体付属)に交換も可能です。
フロントバイザー(日よけ)は、未付属です。
快適性の部分では、本機もアシックスの消臭素材MOFFを採用です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのSTEAIR-X2 の紹介でした。
すこし重めで特殊な製品ですが、やはり必要なジャンルでしょう。
サイズがどうしても合わないが、清涼性を求めたい場合は本機は良いと思います。
季節や用途に応じノーマルパッドが使えて、消臭繊維も採用で、機能性もミドルクラスとして充実します。
【2022年発売】
【XS/Sサイズ】235g
14・OGK KABUTO AERO-R2 XS/S
¥18,453〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【S/Mサイズ】245g
15・OGK KABUTO AERO-R2 S/M
¥18,449〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【Lサイズ】270g
16・OGK KABUTO AERO-R2 L/XL
¥18,455〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
OGKのAERO-R2は、OGKの上位機となるヘルメットです。
2018年発売のOGK KABUTO AERO-R1の後継機です。また、最近まで売られていたAERO-V1 (エアロ・V1) に対して上位機になる製品です。
期間限定で、AERO-R2 BGT BGT-22・AERO-R2 MTR MTR-22という別型番も出ています。ただ、カラーリングの違いのみになります。
一方、OGKの場合、上位機は、重視する方向性を「3系統」にわけて考えています。
「軽量」「空力」「涼しさ」のうち、どれを極めるかという話になります。
本機の場合、とくに「空力性能(エアロ)」を重視した製品となります。
旧機種(AERO-R1)も空力重視でしたが、風洞実験を経て、横風や頭を後ろに向けた際の抵抗の軽減性を高めたとされます。
本体色は、総計5色の展開です。
特徴的なシールドを装備しますが、取った状態だと、意外と普通のヘルメットです。
なお、マグネット式なので、シールドは簡単に取り外せ、またメガネとの兼ね合いも考えられた設計です。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmほどに対応します。
アジャスターは、BOAのKBF-2です。
同社のフラッグシップのIZANAGIに採用されていたものが、今回降りてきました。
上下4段階の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
重さは、XS/Sは235g、S/Mは245g、L/XLは270gです。
シールド(39g)なしの状態での重さですので、下位機より重めです。
旧機のAERO-R1時代の重さは、XS/Sは195g、S/Mは205g、L/XLは235gほどでした。
先述のJCFの安全基準の変更で、堅牢性が高められた部分で、重さが増えたという事情があります。
軽さを求める場合、次に見る、上位のIZANAGIのほうが水準は良いです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。
300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、本機も、虫をを通さないオールシーズン向けのAERO-R2専用A.I.ネットが付属です。
通気性はあまりよくないので、夏用のノーマルインナーパッドも付属します。
素材的には、吸収速乾素材のクールマックスを利用すること、あるいは、消臭素材(MOFF)を利用する工夫があります。
エアフローは、前モデルのAERO-R1同様、新しいエアーの発想を採用する製品です。
オートバイレース用のヘルメットから着想を得たもので、エアホールの位置と形状を工夫し、深めのエアルートとしています。深く届く分「涼しい」ともされます。
空力的には、前からの気流を内部で整流し、そのまま後方に流すエアトンネル構造(PAT.P)に特色があります。
加えて、後部の乱気流を防ぎ、ティアドロップ型の空気の流れを導く「ウェイクスタビライザー」を装備します。
数値的な説明はしにくい部分でしょうが、 走行に関わる部分で空力性能が向上しているのは、嬉しい部分です。
OGK ARS-2シールド
¥7,345〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
フロントバイザー(日よけ)は、付属です。
VITTと同じで、AR-5シールドのライトスモークです(可視光線透過率:65%)。
上位のARS-2シールドも互換するので、透過率やファッション性を重視する場合は対応できます。
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以上、OGKのAERO-R2シリーズの紹介でした。
空力的な魅力を高めたR-1から、エアフローの抜本的な見直しで、さらに改良した機種です。快適性に配慮しつつ、走行時の気流に対して突っ込んだ対応をした初めての製品と言えそうです。
「今までとは違った新しい」ヘルメットを探している方には良いでしょう。
ただ、上位機としては軽量性はイマイチになるので、そこにフォーカスするならば他機が良いでしょう。「涼しさ」についても、おそらく高速走行時に涼しいタイプで、全速度で涼しいというわけではないでしょう。
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なお、このシリーズにはいくつか派生品があります。
順番にみておきます。
17・OGK KABUTO AERO-R2TR
¥19,257 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
第1に、AERO-R2TRです。
同じグレードですが、オーバーシェル対応にした製品となるトライアスロン用です。
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【2024年4月発売】(数量限定)
18・OGK KABUTO AERO-R2 Mips
¥29,160
第2に、AERO-R2 Mipsです。
こちらは、エアロロードモデルとして展開する製品です。
安全装備の部分でMipsに対応する数量限定版です。
MIPSは、後で見るGIROのヘルメットに多く展開されているので、詳しくはそちらで解説します。
こちらは特約店(破損交換登録店)販売です。おそらく指定価格制かと思います。知り合いの自転車屋に聞いたら、予約しても手に入るか分からないと言われました。
【2020年発売】
【XS/Sサイズ】185g
19・OGK KABUTO FLEX-AIR
¥22,246〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【S/Mサイズ】195g
20・OGK KABUTO FLEX-AIR
¥21,555〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【L/XLサイズ】215g
21・OGK KABUTO FLEX-AIR
¥21,472〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★★★★★
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★★★★
OGKのFLEX-AIR(フレックス・エアー)は、同社のトラック競技向けを除けば、同社の最上位機となる製品です。
昨年までの最上位機となるIZANAGI、あるいは、以前のZENARD-EXの後継ラインです。
それらと比べると、軽量性の部分で特に改良がありました。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、Lは頭囲が59-61cmで調整できます。
ビッグサイズは今のところないですが、IZANAGIも後からの販売でした。
そちらの場合、XL/XXLは、頭囲が61-64cmでした。
アジャスターは、KBF-2です。
IZANAGIと変わらず、また、AERO R-2にも採用されていた、同社の上位品です。
上下4段階の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
重さは、小さい方から185g・195g・215gです。
振り返ると、数年前まで同社のFLAIR(フレアー)という製品があり、そちらがIZANAGIより軽量でした。
ただ、IZANAGIの終売以前にあった先述のJCFの安全基準見直し以後、基準外となり、早々と終売になりました。
こちらのFLEX-AIRは、新基準をふまえつつ、FLAIR水準並の軽さをだせた点が、注目点となります。
そのため、最上位機は最軽量クラスです。
安全技術は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。
一方、最上位機ですが、MIPSのような特別な技術面の説明はないです。
通気性は、下位機種より、工夫する部分と言えます。
素材として、冷感素材であるクールマックスを使っています。
その上で、フロントパッドについて、夏用の吸汗素材を使ったウルトラスウェットパッド-03が同梱され、ノーマルフロントパッドと交換することで、目への汗の浸入を防ぎます。
もちろん、夏用と冬用双方とも装備します。
そのほか、あごひも部分は消臭繊維(MOFF)を利用する工夫もあります。
エアフローは、方向性は従来と同じです。
全面級機で後ろに流す構造ですので。ただ、CFD解析で、従来よりも、後方下部に風を逃すような構造になっています。
やはり、「空冷性能」という言葉が強調されます。
快適性にも関わる部分ですが、エアフローパッドで、空気経路を確保させる工夫もあります。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらもバイザーは付かないタイプになります。
ただし、アイウェアをホールドしやすい構造で、ノンスリップラバー-03が同梱です。
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以上、OGKのIFLEX-AIR の紹介でした。
新基準以後に課題だった、軽量性を復活させた上で、従来通りの冷却性能と空力性能、そしてフィット感の両立を目指した、高級機と言えます。
涼しさの部分は一般的なサイクリングでも重要ですし、普段乗りの上位機として、本機は良いでしょう。
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【2020年発売】
【XS/Sサイズ】210g
22・OGK KABUTO IZANAGI
28,991〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【S/Mサイズ】225g
23・OGK KABUTO IZANAGI
¥30,648〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【Lサイズ】240g
24・OGK KABUTO IZANAGI
¥32,785〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
【XL/XXLサイズ】260g
25・OGK KABUTO IZANAGI
¥28,991〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★★★★
なお、従来の最上位機だったIZANAGI が残ります。
先述のように、大きな違いは重さです。
重さは、小さい方から210g・225g・240g・260gです。
一般的に言って、これでも軽いのですが、IFLEX-AIRほど突き詰めては軽くないとは言えます。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、Lは頭囲が59-60cmで調整できます。
また、あとから追加されたXL/XXLは、頭囲が61-64cmです。
安全技術は、先述のように日本自転車競技連盟「公認」です。
あとはだいたい同じです。
エアフローは、軽量化された以上、新機種とはもちろん子撮り増す。
ただ、「冷却性能」を含めて方向性は、新機種と同じです。
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結論的にいえば、とりあえず、旧機が現状で安いわけではないので、一般的には選択肢にしなくて良いように思います。
ただ、ビッグサイズは今のところIZANAGIの生産在庫だけなので、その部分で選択肢にしたい方はいるでしょう。
【2024年発売】(受注生産)
【XS/Sサイズ】370g
26・OGK KABUTO AERO-SP4LW XS/S
¥52,520〜 楽天市場 (7/26執筆時)
【S/Mサイズ】400g
27・OGK KABUTO AERO-SP4LW S/M
¥52,520〜 楽天市場 (7/26執筆時)
【L/XLサイズ】420g
28・OGK KABUTO AERO-SP4LW L/XL
¥42,520〜 楽天市場 (7/26執筆時)
空力性能 ★★★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★☆☆☆
OGKのAERO-SP4LWは、OGKの上位機となるヘルメットです。
完全にレーストラック競技用な感じですが、空力部分でOGKの最高峰です。
定価がある完全受注生産品ですが、ネットだと安めに出ています。24年にバックル部分の改良がありましたが、空力部分や重さを含めて従来機(AERO-SP4)と仕様上の差は説明されません。
なお、同社の最上位機は、AERO-SP5ですが、こちらはトラック専用で、公道などでの利用ができないので、(公道用では)実質的に本機が最上位です。
本体色は、ブラックのみです。
カーボン素材的に、そうなるでしょう。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmです
アジャスターは、IZANAGI同様のBOAのKBF-2です。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
重さは、XS/Sは370g、S/Mは400g、L/XLは420gです。
この部分は、特殊な競技用なので評価不能ですし、比較するべき点でもないかと思います。
ただ、(バイクの)フルヘルメットに近い形状にしては軽いのは、カーボンを利用するからです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、重さ同様に、皆無である点を強調しても仕方ないと言えます。
エアフローは、バイクのヘルメットと同様の発想です。
風洞実験で空力特性を調査し、最高の空力特性を持たせたと言えます。
「涼しい」というより、汗対策として、全方位的なウルトラスウェットパッド-03を装備です。
ARS-4シールド
¥11,000〜 楽天市場 (11/17執筆時)
シールドは、オプションです。
重さは、26gで、クリアと透過率が低い、ダークスモークが用意されます。
このほか、バックルは、アンチスリップバックルで、あごひもが絡みにくい仕様です。
YKKとの共同開発で、新機軸です。
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以上、OGKのAERO-SP4シリーズの紹介でした。
トラック競技用なので、今回省略しようと思ったのですが、空力部分に注目すると比較として外せない気もして載せました。
ニーズとしては特殊なので、必要な方が買うべき製品といえます。
【2024年発売】(受注生産)
【XS/Sサイズ】320g
29・OGK KABUTO AERO-SP5 XS/S
¥108,000〜 楽天市場 (11/17執筆時)
【S/Mサイズ】340g
30・OGK KABUTO AERO-SP5 S/M
¥108,000〜 楽天市場 (11/17執筆時)
【L/XLサイズ】360g
31・OGK KABUTO AERO-SP5 L/XL
¥108,000〜 楽天市場 (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★★★★★
安全技術 ☆☆☆☆☆(公道不可)
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★☆☆☆
なお、先述のように、公道での利用不可でタイムトライアル専用ですが、同社のロード用の最高峰となるのがSP-5です。
JCFの認証はむろん受けています。
比較する場合、本機は、S/Mでも340gですので、15%ほど軽量です。
同じくメイン素材に軽量で剛性のあるカーボンを利用していますが、流線型の空力重視の形状になっています。
アジャスターは、同じくKBF-2です。
明確に目的性がある方が選ぶような製品ですし、説明はこれほどにしておきます。
1-3・GIROの自転車ヘルメット
つづいて、GIRO(ジロ)のヘルメットです。
米国のヘルメットブランドですが、日本では、OGKに次いで展開数が多いです。また、MIPS(多方向衝撃保護システム)という、落車時などの安全技術強化技術が見どころです。
一方、同社の場合、日本人には小さめの「ユニバーサルフィット」と、1cm広めにつくるアジア専用設計の「アジアンフィット(AF)」を分けて売っている点が注意点です。
【2019年発売】
【S・M・Lサイズ】290g(M)
32・GIRO SYNTAX MIPS AF
¥18,000〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★☆
GIROの SYNTAX MIPS AFは、海外ブランド(アメリカ)のヘルメットです。
型番にAFが付く同社の製品は、アジア専用設計(Asian Fit)ですので、多くの場合「合いやすい」でしょう。ないもでるは、アジア専用設計ではなく、「ユニバーサルフィット」です。並行輸入などの場合は注意です。
サイズは、3サイズです。
Sは、頭囲が、51〜55cm、Mは頭囲が55〜59cm、Lは頭囲が59〜63cmです。
OGKと比較する場合、米国製でサイズ表記が多少異なっている点に注意しましょう。
LサイズはOGKに比べても大きめの作りなので、なかなかフィットしない方については、試してみても良いでしょう。
アジャスターは、同社の ROC LOC 5.5 フィッティングシステムが採用されます。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
重さは、Mサイズの参考値として290gです。
「ワイドで深め」になるため、重さの部分ではすこし不利です。
GIROは細かい情報を公開しないのです、この部分はご容赦下さい。
安全技術は、JCF公認の安全基準です。
欧州の」CE安全規格にも対応です。
加えて、この機種については冒頭書いた、MIPS(多方向衝撃保護システム)の採用が「売り」です。
衝撃を受けた際に、ヘルメットの内側と外側を独立して動かすことで、脳に回転的な衝撃(Rotational motion)を伝えないことを念頭にいれています。
通気性は、こちらは、IN-MOLD CONSTRUCTION技術が採用されます。
内装は衝撃吸収EPS素材を使っており、安全技術にも配慮があります。エアホールは25個です。
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以上、GIROのSYNTAX MIPS AFの紹介でした。
売りはやはり、MIPS(多方向衝撃保護システム)になるでしょう。
保護性能を重視する場合、有効な選択肢になるでしょう。
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【2020年発売】
【Mサイズ】259g
33・GIRO AGILIS MIPS
¥(14,960) 楽天市場 (11/17執筆時)
【Lサイズ】300g
34・GIRO AGILIS MIPS
¥(14,960) 楽天市場 (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★☆
なお、少し前までアジア専用設計(Asian Fit)ではないAGILIS MIPSも販売がありました。
多少軽めでしたが、すでに適正価格での販売がみられなかったので、終息するものと思います。
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【2024年発売】
【フリーサイズ】255g(バイザー18g)
35・GIRO REGISTER II(レジスター 2)
¥9,790〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★☆
一方、同社のREGISTER Uは、日本正規輸入のスポーツバイク用だと同社の最安です。
ただし、MIPには非対応になり、サイズもフリーサイズ(頭囲 54〜61cm)です。
その上で、AF(アジアンフィット)ではないので、横方向にスリムです。
この値段だと、OGKだと、フリーサイズでないものがありますし、イマイチかなと思います。
【2019年発売】
【S・M・Lサイズ】250g(M)
36・GIRO SYNTHE MIPS AF
¥29,920〜 Amazon.co.jp (11/17執筆時)
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
GIROのSYNTHE MIPS AFは、同社の高級ヘルメットです。
末尾がAFですので、アジア人に合いやすい形にした製品です。
サイズは、3サイズです。
Sは頭囲が51~55cm、Mは頭囲が55~59cm、Lは頭囲が59~63cmに対応します。
こちらも、(並行輸入品を除けば)、1cmほどワイドなAsianFitです。
重さは、一方、Mサイズで、252gとなります。
下位機種より水準としては軽いですが、軽量化については、最重要視はしていない設計です。
アジャスターは、同社のROC LOC AIR FIT SYSTEMが採用されます。
調整幅の柔軟さはROC LOC 5を踏襲しつつ、ベンチュリ管効果で流速を上げることで、後ろから前に向けてのエアフローを改善しています。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
通気性は、ベンチュリ管効果により、下位機種より格段に向上します。
IN-MOLD CONSTRUCTION技術が引き続き採用されるため、安全技術も確保しています。抗菌防臭効果のあるX-STATIC PADDINGも採用です。
安全技術は、こちらもJCF公認の安全基準もみたします。
MIPS(多方向衝撃保護システム)も搭載です。
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以上、GIROのSYNTHE MIPS AFの紹介でした。
安全技術については、他社機もJCF公認水準を満たします。
しかし、その上で、MIPS(多方向衝撃保護システム)という見所があるため、この部分を最重要視して高級ヘルメットを選ぶならば、選択肢となります。
エアフローもしっかりしていますし、レベルの高いヘルメットです。構造的に「最軽量」ではないですが、明らかな主張があるヘルメットとして、高く評価できます。
次回に続く
自転車用のヘルメットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スポーツサイクルのヘルメットの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ続きます。
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:GIRO 2〈米国〉
2-2:Canondale〈米国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
つづく、2回目記事(こちら)では、GIROの残してしまった上位モデルをみたあと、キャノンデールの上位機をみます。
その上で、今回取りあげた「全製品!」から、目的別・費用別に、Atlasのオススメヘルメット!を提案してみたいと思います。
2回目記事は→こちら
引き続きよろしくお願いします。
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