【今回レビューする内容】2022年 OGKなどの自転車用ヘルメットの性能とおすすめ・選び方:オージーケー・GIRO・CATLIKE・キャノンデール GIRO CATLIKE:ロード クロスバイク マウンテンバイク 男性用 女性用 大きいサイズ 機種の違いと人気ランキング
【紹介する製品型番】OGK KABUTO RECT レクト FIGO Ladies FM-8 REZZA-2 レッツァ2 VITT ヴィット AERO-R2 STEAIR-X STEAIR LADIES AERO-R1 AERO-R2CV FLAIR フレアー AERO-SP4 XS/S IZANAGI VOLZZA GIRO AGILIS MIPS SYNTAX MIPS AF SYNTHE MIPS AF AETHER SPHERICAL AF HELIOS SPHERICAL AF ECLIPSE SPHERICAL AF Cannondale Intake MIPS
今回のお題
安全で涼しい!自転車用ヘルメットのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2022年3月現在、最新の自転車用のヘルメットの比較です。
1・自転車用ヘルメットの比較 (1)
1-1:OGK〈日本〉
1-2:GIRO〈米国〉
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:Canondale〈米国〉
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
最大手のOGK KABUTOについては、特に、(知る限りの)全機種を網羅しました。
そのほか、スペインのカットライク(CATLIKE)が撤退したので、ライバルとなるGIROとキャノンデールの製品をみていくつもりです。
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、商品を紹介します。
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・自転車用LEDライトの比較
2・サイクルコンピューターの比較
3・自転車用フロアポンプの比較
4・自転車用ヘルメットの比較
5・電動アシスト自転車の比較
6・子ども乗せ電動自転車の比較
0・高性能ヘルメットの選び方の基本!
1・ヘルメットの安全技術
2・ヘルメットの軽量性
3・ヘルメットの通気性
4・ヘルメットの装着性
具体的な製品の紹介の前に、「ロードバイク用ヘルメットの選び方の基本」を「4点」に絞りつつ、簡単に紹介します。
先述のように、今回は「空力重視」の製品を高く評価していきます。
その上で、ヘルメットとして大事になってくる、以上4点の部分について、あらかじめ書いておきたいと思います。
第1に、安全技術についてです。
車両ですし、もっとも気にしないといけない部分です。
ただ、この部分に問題があったら、商品として「まずい」ので、今回紹介する大手製のメーカーは、3000円前後の安いものでも、SG認証や、日本自転車競技連盟(JCF)の定める基準をクリアできています。
例えば、日本自転車競技連盟(JCF)認証を得たモデルは、耐衝撃性の数値(300G)を超えているものという基準に見合うヘルメットをチョイスしていきます。
JCFの公認は、大会競技利用にも関わるので、(分かる限りで)今回は対応の有無は記します。
一方、GIROが、安全技術について、最近推している新技術としてMIPS(多方向衝撃保護システム)は、言及に値します。
衝撃を受けた際に、ヘルメットの内側と外側を独立して動かすことで、脳に回転的な衝撃(Rotational motion)を伝えないことを念頭にいれています。
スウェーデン王立工科大学の研究に基づくもので、裏付けがあります。
第2に、ヘルメットの軽量性です。
上位機は、形状や素材を工夫しできるだけ軽く、また、(少しでも)空力的に有利になることを目指して設計されます。
軽量だと、競技的にやや有利に思えるため、各社とも上位機は、安全技術を担保した上で、軽さを追求していると言えます。
第3に、ヘルメットの通気性です。
Atlasを含めて、だれもが重視したい部分でしょう。
上位機は、エアホール形状を含めたエアフローの工夫のほか、内装されるインナーパッドについて「夏用」・「冬用」を用意するなど、対策があります。
なお、ホールが多めに見える製品でも、空力重視で、走行速度によっては必ずしも「涼しさMAX」でないものもあります。
この部分も、ニーズがあるので、今回はわりと注意してみるつもりです。
第3に、ヘルメットの装着性です。
上位機は、頭のサイズに合わせた細かいラインナップを用意している機種が多いです。
また、アジャスターに独自の工夫を凝らし、細かい部分でのフィット感を高める工夫をしている機種も見られます。
ーーー
以上、、「ロードバイク用ヘルメットの選び方の基本」を4点紹介しました。
1・自転車用ヘルメットの比較 (1)
1-1:OGK〈日本〉
1-2:GIRO〈米国〉
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:Catlike〈スペイン〉
2-2:Canondale〈米国〉
2-3:最終的なおすすめ機種の提案
以下の記事では、こうした部分を「比較の基準」としながら、上記リンクのような順番で、各社の製品をみていくつもりです。
1-1・OGKの自転車ヘルメット
はじめに、OGKのヘルメットを紹介します。
同社は、日本の自転車部品のメーカーで、日本人の頭のサイズの特性に合わせたフィッティング重視のヘルメットを作っているメーカーです。
ーー
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2019年登場】【各色】
【M/Lサイズ:男性用】245g
1・OGK KABUTO RECT
¥6,120〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【M/Lサイズ:女性用】245g
2・OGK KABUTO RECT Ladies
¥6,873〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★☆☆☆☆
フィット感 ★★☆☆☆
涼しさ ★★☆☆☆
RECT (レクト)は、OGK KABUTOシリーズのエントリーモデルで、同社のスポーツ自転車用の入門機です。
本体色は、上に表示した色のほかもあり、かなり多色展開です。
サイズは、RECTについては、男女用ともに頭囲57cm~60cmまで対応するM/Lサイズです。
アジャスターは、フィット感を高めるのに重要です。
本機は、上下4段階に調節できるXF-8アジャスターです。
以前の入門機のFigoに採用されていた「クラニウムロック-8」より、調整力があがりました。
安全技術は、日本自転車競技連盟公認ですから、300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
また、「公認」の場合、同協会の主催する競技での装着も可能ですね。
重さは、245gです。
従来の入門機(Figo)より少し軽くなりました。
しかし、基本的にはさほど軽量でもなく「普通の重さ」です。
通気性は、インナーパッドの部分が重要です。
本機は、上位機同様に、虫が入りにくく、快適性も高いA.I.(Anti-Insect)ネットです。
一方、夏向けの通気性の良い、ノーマルパッドは付いていませんが、下位機種ですし、仕方ないです。
フロントバイザー(日よけ)は、付かない仕様です。
マウンテンバイクでの利用の場合は、一部注意するべきでしょう。
一方、本機後部は、他社のテールライトをつけやすい構造を採用します。
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以上、OGK KABUTOシリーズのRECT (レクト)の紹介でした。
男女別はあるものの、基本フリーサイズ展開であること、通気性がイマイチなことがネックです。
ただ、クロスバイクでの通勤など、それほど長時間乗らないならば、こちらの商品でも十分かと思います。
【2014年登場】
【M/Lサイズ:男性用】295g
3・OGK KABUTO FM-8 【各色】
¥6,955〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★☆☆☆☆
フィット感 ★★☆☆☆
涼しさ ★★★☆☆
FM-8は、OGK KABUTOシリーズの製品です。こちらは、ラインナップとしてやや特殊な製品です。
本体色は、年度によって変わりますが、白と黒が基本色です。
サイズは、フリーサイズ1種類のみです。
アジャスターにより、男性の頭囲57cm~60cmまで対応するM・Lサイズだけの展開です。
形状は特殊です。
こちらは、後頭部にやや張り出した形状をしており、後頭部の防護性を高めた製品です。
アジャスターは、本機も付属します。
しかし、XF-4アジャスターですから、下位機種よりグレードは低く、調整は2段階にとどまります。
フロントバイザー(日よけ)の部分は取り外せる仕様です。
ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも対応できます。
安全技術は、日本自転車競技連盟「推奨」です。
300Gの耐衝撃性が保証された設計です。また、「公認」ではないですが、この部分は同じです。
重さは、一方で、安全技術を重視する設計のため、重さが295gと重くなっています。
サイズもフリーサイズ(男性L・Mサイズ共用)1サイズ展開でフィットする方は限られるでしょう。
通気性は、内部に、通気性が良いノーマルパッドを採用する一方、オールシーズン通して快適性の高いAIネットは不採用です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのFM-8の紹介でした。
後頭部の防護性については、ここで紹介していくヘルメットの中では最も高いと言えます。その点で、クロスやMBT用と同社は説明しています。
やや重く、フォルムもスポーティではないですが、町乗りが主で、安全技術、とくに交通事故における安全技術を最重要視するならば、こちらの機種は良い選択肢です。
【2020年登場】
【M/Lサイズ:男性用】215g
4・OGK KABUTO REZZA-2 M/L
¥8,331〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【XL/XXLサイズ:男性用】230g
5・OGK KABUTO REZZA-2 XL/XXL
¥8,426〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★☆☆
REZZA-2 (レッツァ2) は、OGK KABUTOシリーズの本格的なスポーツサイクルヘルメットとしては、最も安いといえる製品です。
本体色は、現状は上記3色とあわせて6色ほどの展開があります。
サイズは、この機種は2種類のサイズのラインナップがあります。
M/Lは、頭囲が57-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmに対応します。
例えば、標準サイズよりも大きめの帽子を被る男性は、最大サイズの方が快適でしょう。
アジャスターは、下位機のRECT (レクト)と同じ4段階調整のXF-8アジャスターです。
上下4段階ですから実用上問題ないでしょう。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、標準サイズで215g、大きいサイズでも230gです。
軽量性と安全技術の両立は各メーカーとも凌ぎを削りますが、OGKの場合、本機からは、スポーツ自転車用として納得できる重さと言えるでしょう。
通気性は、調整面ではノーマルパッドが付属しません。
しかし、エアホール(空気取り入れ穴)の改善で、エアフロー(通気性)の改善が見られます。
また、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
フロントバイザー(日よけ)は付属します。
これは、取り外せる仕様ですので、ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも、本製品は対応できます。
そのほか、シールドアタッチメントを買えば、AR-5などの別売シールドに換装もできます。
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以上、OGK KABUTOシリーズのREZZA-2の紹介でした。
ここまで見てきた機種と比較する場合、エアフローなどの面でより本格的です。1万円以内で、すこしグレードの高い製品を探している場合、良い選択肢になります。
とくに、大きめサイズの展開は本機からなので、この部分での需要もありそうです。その上で、ファッション性も高いと言えますし、ロングセラーの後継機であることも分かる製品です。
【2020年登場】
【S/Mサイズ:男性用】245g
6・OGK KABUTO VITT S/M
¥12,924〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【M/Lサイズ:男性用】255g
7・OGK KABUTO VITT M/L
¥12,241〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【XL/XXLサイズ:男性用】270g
8・OGK KABUTO VITT M/L
¥13,067〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★☆☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★☆☆
VITT (ヴィット) は、OGK KABUTOシリーズのシールド付モデルです。
サイズは、3種類です。
S/Mは、頭囲が54-58cm、M/Lは、頭囲が59-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmです。
小さめがあるため、男性でも頭が小さめの方は良さそうです。
アジャスターは、本機も4段階調整のXF-8アジャスターです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、S/Mサイズで245g、大きいサイズでも270gです。
REZZAより少し重いです。さらに、純正シールドAR-3の部分で+42gなので、軽量性は重視しません。
通気性は、本機もノーマルパッドが付属しません。
それなりにエアホールはありますので、熱いことはないでしょう。
本機も、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
フロントバイザー(日よけ)は、未付属です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのVITT (ヴィット) の紹介でした。
どちらかというと、軽量性や涼しさなどの機能性よりも、スッキリした見た目やフィット感を一番に考えた製品でしょう。
たしかに、REZZA系列より形状がスリムでゴツくないので、デザイン的にシンプルな製品を望む方にはよさそうです。
【2021年登場】
【S/Mサイズ:男性用】220g
9・OGK KABUTO VOLZZA S/M
¥12,640〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【L/XLサイズ:男性用】235g
10・OGK KABUTO VOLZZA L/XL
¥12,891〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★☆☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
OGK KABUTO VOLZZAは、OGK KABUTOシリーズでは「ミドルクラスレーシングモデル」として売られるものです。
VITT (ヴィット) の1クラス上位の製品です。
サイズは、2種類です。
M/Lは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmです。
アジャスターは、KBF-2です。
同社の最上位機(イザナギ)に採用されるものと同じです。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
その上で、しっかりとフィットしつつ、深く被りやすい「セミフローティング構造」です。
安全技術は、本機も、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、S/Mサイズで235g、大きいサイズで250gです。
重くはないですが、上位機はより軽い点から、値段からすると平均的でしょう。
通気性は、エアホールの部分では下位機種より工夫があり、上位の「エアロ」に近いです。
冷感素材である冷感素材であるクールマックスを使っていますので、わりとバランスも良いです。
また、こちらは、AIネットを、より通気性を重視するノーマルインナーパッド(本体付属)に交換も可能です。
ウルトラスウェットパッド-03
¥1,650 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
フロントバイザーは、未付属です。
快適性の部分では、左図のような、ウルトラスウェットパッドを装備すれば、目に汗が入りにくくできます。
繊維についても、本機はアシックスの消臭素材MOFFを採用しています。
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以上、OGK KABUTOシリーズのOGK KABUTO VOLZZAの紹介でした。
ランクとしては、VITT以上で、かつ、次に紹介するAERO系 以下です。
発売時期の関係で値段が逆転していますが、これは間違いない部分です。
諸機能もそのように調整されています。ただ、KBF-2アジャスターやセミフローティング構造など、最上位機「イザナギ」の一部技術が(例外的に)下りてきている点は魅力でしょう。
空力・清涼感・軽量性などの部分ではむろん、上位機に負けますが、フィット感と被り心地の部分では、劣らない、というコンセプトかと思います。
もうすこし、値段が下がってきたら、「ミドルレーシングモデル」として良い候補になるかと思います。
【2020年登場】(在庫限り)
【S/Mサイズ:男性用】220g
11・OGK KABUTO AERO-V1 S/M
¥14,542〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【L/XLサイズ:男性用】235g
12・OGK KABUTO AERO-V1 L/XL
¥13,780〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★★
AERO-V1 (エアロ・V1) は、OGK KABUTOシリーズの中級機です。
まだ在庫はありますが、2022年初頭にはカタログ落ちしています。このグレードについては、在庫限りで終了のようです。
サイズは、2種類です。
M/Lは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-62cmです。
形状が異なるので、下位機とは適応頭囲が少し異なるので、注意してください。
アジャスターは、XF-7アジャスターです。
単純に調整力で言えば、 VOLZZAのKBF-2の方が上位です。
上下3段階なので、XF-8より幅は狭いのですが、部品費を含めてグレードはほぼ同じです。調整力の差は、ヘルメット自体の形状ゆえでしょう。
安全技術は、本機も、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、S/Mサイズで220g、大きいサイズで235gです。
この部分を突き詰めた製品でもないですが、軽量水準と言えます。
通気性は、本機も、 VOLZZAと同じような工夫があります。
前方にエアインレットホール、後方にリアアウトレットホールを配置し、走行中熱気が抜けるような設計思想です。
この方向性は、あとで紹介する上位機(AERO-R1)から降りてきたものです。通常走行でもそれなりに通気性は良いですが、一定以上の、高速走行時にはより涼しいタイプです。
その上で、こちらは、AIネットを、より通気性を重視するノーマルインナーパッド(本体付属)に交換も可能です。
ウルトラスウェットパッド-02
¥1,650 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
フロントバイザー(日よけ)は、未付属です。
ただし、シールドが欲しい方は、VITT (ヴィット) 採用のAR-3シールドを別に購入できます。
快適性の部分では、左図のような、ウルトラスウェットパッドを装備すれば、目に汗が入りにくくできます。
繊維についても、本機もアシックスの消臭素材MOFFを採用です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのAERO-V1 (エアロ・V1) の紹介でした。
軽量性などの側面のほかに、高速走行時の清涼性を求める場合、上位機の中でも良い選択肢になるでしょう。
より上位の機種もありますが、気軽なサイクリングならば、本機でも十分です。
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【XXL/XXXLサイズ:男性用】280g
13・OGK KABUTO STEAIR-X XXL/XXXL
¥18,080〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
なお、AERO-V1 (エアロ・V1) は、頭の大きな方用のモデルがないです。
そのため、サイズがどうしても合わないが、清涼性を求めたい場合は、大きい方むけのSTEAIR-X(63-66cm)が用意されます。
エアフローの構造が少し異なるのですが、ノーマルパッドが使えて、消臭繊維も採用なので、こちらを選ぶと良いでしょう。
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【S/Mサイズ:女性用】225g
14・OGK KABUTO STEAIR LADIES S/M
¥13,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
一方、女性用のスリム形状についても、やはりAERO-V1にはラインナップがないです。
清涼性を求めたい場合、代替案としては、STEAIR LADIESとなります。
こちらも、ノーマルパッドが使えて、消臭繊維も採用です。さらに、冷感素材の「クールマックス」も採用なので、選ぶならばこちらでしょう。
サイズは、頭囲で55-58cmとなります。
なお、女性用のスリムサイズは、同社の場合、このグレードのみの展開です。
【2018年登場】
【XS/Sサイズ:男性用】195g
15・OGK KABUTO AERO-R1 XS/S
¥21,800〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【S/Mサイズ:男性用】205g
16・OGK KABUTO AERO-R1 S/M
¥18,808〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【Lサイズ:男性用】235g
17・OGK KABUTO AERO-R1 L/XL
¥21,385〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
OGKのAERO-R1は、OGKの上位機となるヘルメットです。
同社の上位機は、ここから紹介していくように、「3系統」あります。
それぞれ「軽量」「空力」「涼しさ」のどれかを極める方向性です。
そして、本機の場合、とくに「空力性能(エアロ)」を重視した製品となります。
本体色は、総計10色の展開です。かなり気合を入れています。特徴的なシールドを装備しますが、取った状態だと、意外と普通のヘルメットです。
なお、マグネット式なので、シールドは簡単に取り外せ、またメガネとの兼ね合いも考えられた設計です。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-57cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmほどに対応します。
アジャスターは、本機もXF-7です。上下3段の調整が可能な仕様です。
重さは、XS/Sは195g、S/Mは205g、L/XLは235gほどです。
いずれも下位機種より軽量化されています。ただし、重さはシールド未装備時であり、シールドは20g強の重さがあります。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、本機も、虫をを通さないオールシーズン向けのAIネットと、通気性の良い夏用のノーマルインナーパッドが付属します。
エアフローは、一方、先述のように、新しい方式を採用した初号機でした。
オートバイレース用のヘルメットから着想を得たもので、エアホールの位置と形状を工夫し、深めのエアルートとしています。深く届く分「涼しい」とされます。
一方、「涼しい」下位機種もありますが、本機については、後部の乱気流を防ぎ、ティアドロップ型の空気の流れを導く「ウェイクスタビライザー」を装備します。
数値的な説明はしにくい部分でしょうが、 走行に関わる部分で空力性能が向上しているのは、嬉しい部分です。
なお、本機も、AIネットのほか、涼しいノーマルパッドを装備します。
ヘルメット AERO-R1用オプションシールド
¥6,675〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
シールドは、付属品のほか、同時発売のオプションで変更することも可能です。
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以上、OGKのAERO-R1シリーズの紹介でした。
抜群の軽量性のほか、エアフローの抜本的な見直しで、空力的な魅力を高めた機種です。快適性に配慮しつつ、走行時の気流に対して突っ込んだ対応をした初めての製品と言えそうです。
「今までとは違った新しい」ヘルメットを探している方には良いでしょう。それ以外の部分でもおすすめできそうな新型です。
ただ、「涼しさ」については、おそらく高速走行時に涼しいタイプで、全速度で涼しいというわけではなさそうです。
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18・OGK KABUTO AERO-R1CV
¥21,480 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
19・OGK KABUTO AERO-R1CVTR
¥19,648 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
なお、本機には、AERO-R1CVという派生品もあります。
こちらについては、オーバーシェル対応にした製品となります。AERO-R1CVTRは、その上でバックルをマグネットにして着脱速度を高めたトライアスロン競技用となります。
【2018年登場】
【S/Mサイズ:男性用】170g
20・OGK KABUTO FLAIR S/M
¥19,970〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【Lサイズ:男性用】185g
21・OGK KABUTO FLAIR L/XL
¥19,970〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★★★
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
OGKのFLAIR(フレアー)は、2018年に登場した同社の上級機です。
先述のように、「3タイプあるOGKの上位機」の2つめです。
形状は、どちらかといえば、従来の路線を踏襲した方向性で、とにかく軽量性を追求したと言えるラインです。
サイズは、2サイズです。
S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmに対応します。
アジャスターは、本機も、XF-7で、こちらは上下3段の調整が可能な仕様です。
ただし、SLW-1アジャスターという競技用の軽量アジャスターも添付します。
重さは、S/Mは170g、L/XLは185gほどです。
今回紹介する製品のなかでは「最も軽量」です。
この部分は最もこだわった機種で、肉抜き加工(パンチング加工)の徹底度は見るだけで分かります。
素材的には、衝撃吸収剤として高性能ポリスチレンを新採用し、ポリカーボネート製のシェルとで剛性も担保しています。
安全技術は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、エアフローの思想が同社の「エアロ系」とは違います。
全方向から風を吸引する方向性ですので、低速走行時でもそれなりに風が通りやすいと言えます。
本機も、オールシーズン向けのAIネットと、通気性の良い夏用のノーマルインナーパッドが付属します。
エアフローは、ただし、競技に利するような特別な仕組みは、AERO-R1シリーズと違ってとくに」表明がないです。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらは未付属です。
一方、目への汗の侵入を防ぐウルトラスウェットパッド-01も装備可能です。
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以上、OGKのFLAIR(フレアー)の紹介でした。
AERO-R1と同時期の発表でした。あちらは「新型のエアフロー」で、空力を重要視した製品、こちらは「新型の素材」で、軽量性を突き詰めた機種です。
軽量性をとにかく重視したい方には向くでしょう。
【2020年】
【XS/Sサイズ】210g
22・OGK KABUTO IZANAGI
¥30,339〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【S/Mサイズ】225g
23・OGK KABUTO IZANAGI
¥29,639〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【Lサイズ】240g
24・OGK KABUTO IZANAGI
¥29,283〜 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★★★★
OGKのIZANAGI も、同社の上位機です。
方向性としては、以前売られていたZENARD-EXの後継機といえ、極限までは重さは軽量化せず、冷却性能を最大限高めようという方向性です。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、Lは、頭囲が59-60cmで調整できます。
アジャスターは、KBF-2です。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
本機はLサイズまでの展開ですが、後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
重さは、小さい方から210g・225g・240gです。
空力重視のAERO-R1とだいたい同じです。
重くもないですが、徹底して軽量化もしていないと言えます。
安全技術は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。
通気性は、下位機種より、工夫する部分と言えます。
素材として、冷感素材であるクールマックスを使ってます。
その上で、フロントパッドについて、夏用の吸汗素材を使ったウルトラスウェットパッド-03が同梱され、ノーマルフロントパッドと交換することで、目への汗の浸入を防ぎます。
もちろん、夏用と冬用双方とも装備します。
エアフローは、やはり、「冷却性能」という言葉が強調されます。
「Kabuto歴代の空冷モデルに匹敵する冷却効果」といされます。
実際、サイドの開口部も広いですし、実際涼しいでしょう。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらもバイザーは付かないタイプになります。
ただし、アイウェアをホールドしやすい構造です。
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以上、OGKのIZANAGI の紹介でした。
「冷却性能」と「フィット感」の両立を目指した、高級機と言えます。
重さや空力的な部分では、FLAIR(フレアー)やAERO-R1(エアロ・R1)にそれぞれ負けます。
しかし、涼しさの部分は一般的なサイクリングでは、重要ですし、普段乗りの上位機として、本機は良いでしょう。
【2021年登場】
【XS/Sサイズ:男性用】370g
25・OGK KABUTO AERO-SP4 XS/S
¥43,980〜 楽天市場 (3/31執筆時)
【S/Mサイズ:男性用】400g
26・OGK KABUTO AERO-SP4 S/M
¥43,980〜 楽天市場 (3/31執筆時)
【L/XLサイズ:男性用】420g
27・OGK KABUTO AERO-SP4 L/XL
¥43,980〜 楽天市場 (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★☆☆☆
OGKのAERO-SP4は、OGKの上位機となるヘルメットです。
完全にトラック競技用な感じですが、空力部分でOGKの最高峰です。
なお、同社の最上位機は、AERO-SP5ですが、こちらはトラック専用で、公道などでの利用ができないので、(今回の比較の主旨的には)実質的に最上位機は本機です。
本体色は、ブラックのみです。
カーボン素材的に、そうなるでしょう。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmです
アジャスターは、IZANAGI同様のBOAのKBF-2です。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
重さは、XS/Sは370g、S/Mは400g、L/XLは420gです。
この部分は、特殊な競技用なので評価不能ですし、比較するべき点でもないかと思います。
ただ、(バイクの)フルヘルメットに近い形状にしては軽いのは、カーボンを利用するからです。
安全技術は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、重さ同様に、皆無である点を強調しても仕方ないと言えます。
エアフローは、バイクのヘルメットと同様の発想です。
風洞実験で空力特性を調査し、最高の空力特性を持たせたと言えます。
「涼しい」というより、汗対策として、全方位的なウルトラスウェットパッド-03を装備です。
ARS-4シールド
¥9,199〜 楽天市場 (3/31執筆時)
シールドは、オプションです。
重さは、26gで、クリアと透過率が低い、ダークスモークが用意されます。
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以上、OGKのAERO-SP4シリーズの紹介でした。
トラック競技用なので、今回省略しようと思ったのですが、空力部分に注目すると比較として外せない気もして載せました。
ニーズとしては特殊なので、必要な方が買うべき製品といえます。
1-2・GIROの自転車ヘルメット
つづいて、GIRO(ジロ)のヘルメットです。
米国のヘルメットブランドですが、日本では、OGKに次いで展開数が多いです。また、MIPS(多方向衝撃保護システム)という、落車時などの安全技術強化技術が見どころです。
一方、同社の場合、日本人には小さめの「ユニバーサルフィット」と、1cm広めにつくるアジア専用設計の「アジアンフィット(AF)」を分けて売っている点が注意点です。
【2020年】
【Mサイズ】259g 28・GIRO AGILIS MIPS
¥14,080 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
【Lサイズ】300g
29・GIRO AGILIS MIPS
¥14,080 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★☆
GIROのAGILIS MIPSは、海外ブランド(アメリカ)のヘルメットです。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲が55〜59cm、Lは頭囲が59〜63cmです。
OGKと比較する場合、米国製でサイズ表記が多少異なっている点に注意しましょう。
なお、LサイズはOGKに比べても大きめの作りなので、なかなかフィットしない方については、試してみても良いでしょう。
ただし、OGKと違って、アジア専用設計ではなく、「ユニバーサルフィット」です。
アジア専用設計のモデル(末尾にAFと付くモデル)もありますが、本機についてはそうではないです。
アジャスターは、同社の ROC LOC 5.5 フィッティングシステムが採用されます。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
重さは、GIROは公開しないのですが、海外の情報を見ると、Mサイズ 259g、Lサイズ 300gです。
この部分は、不確定ですが、ご容赦下さい。
安全技術は、日本の代理店(ダイアテック)が、JCF公認の安全基準を通例とります。
本機は(発売新しいせいか)JCF公認リストに記載がありませんでした(執筆時)。
ただ、この機種については冒頭書いた、MIPS(多方向衝撃保護システム)の採用が「売り」です。
衝撃を受けた際に、ヘルメットの内側と外側を独立して動かすことで、脳に回転的な衝撃(Rotational motion)を伝えないことを念頭にいれています。
通気性は、こちらは、IN-MOLD CONSTRUCTION技術が採用されます。
内装は衝撃吸収EPS素材を使っており、安全技術にも配慮があります。エアホールも広く、数も32カ所と通気性が確保されます。
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以上、GIROのAGILIS MIPSの紹介でした。
売りはやはり、MIPS(多方向衝撃保護システム)になるでしょう。
保護性能を重視する場合、有効な選択肢になるでしょう。
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【2019年】
【S・M・Lサイズ】290g(M) 30・GIRO SYNTAX MIPS AF
¥16,209 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★☆
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★☆
涼しさ ★★★★☆
なお、1つ上位の機種としてSYNTAX MIPS AFも販売中です。
サイズは、3サイズです。
Sは、頭囲が、51〜55cm、Mは頭囲が55〜59cm、Lは頭囲が59〜63cmです。
本機については、アジア専用設計(Asian Fit)ですので、多くの場合「合いやすい」でしょう。
こちらは、 JCF公認をとっています。
技術的には、本機も MIPSですし、アジャスタもRoc Loc 5の採用で、SAVANTとほぼ同等です。
ただ、「ワイドで深め」になるため、重さの部分ではすこし不利です。
エアフローについては、25のベントですが、明示的には下位機種との差はないでしょう。
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結論的にいえば、頭が少し大きめの方が、MIPSを試したい場合に選択肢になりそうです。
【S・M・Lサイズ】250g(M)
31・GIRO SYNTHE MIPS AF
¥29,920 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★
涼しさ ★★★★★
GIROのSYNTHE MIPS AFは、同社の高級ヘルメットです。
末尾がAFですので、アジア人に合いやすい形にした製品です。
本体色は、こちらも多色展開です。
サイズは、3サイズです。頭囲の対応幅は、下位機種と同じです。
再掲すると、 Sは頭囲が51~55cm、Mは頭囲が55~59cm、Lは頭囲が59~63cmに対応します。
こちらも、(並行輸入品を除けば)、1cmほどワイドなAsianFitです。
重さは、一方、Mサイズで、252gとなります。
下位機種より水準としては軽いですが、軽量化については、最重要視はしていない設計です。
アジャスターは、同社のROC LOC AIR FIT SYSTEMが採用されます。
調整幅の柔軟さはROC LOC 5を踏襲しつつ、ベンチュリ管効果で流速を上げることで、後ろから前に向けてのエアフローを改善しています。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
通気性は、ベンチュリ管効果により、下位機種より格段に向上します。
IN-MOLD CONSTRUCTION技術が引き続き採用されるため、安全技術も確保しています。
抗菌防臭効果のあるX-STATIC PADDINGも採用です。
安全技術は、 こちらも、JCF公認の安全基準もみたします。
MIPS(多方向衝撃保護システム)も搭載です。
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以上、GIROのSYNTHE MIPS AFの紹介でした。
安全技術については、他社機もJCF公認水準を満たします。
しかし、その上で、MIPS(多方向衝撃保護システム)という見所があるため、この部分を最重要視して高級ヘルメットを選ぶならば、選択肢となります。
エアフローもしっかりしていますし、レベルの高いヘルメットです。構造的に「最軽量」ではないですが、明らかな主張があるヘルメットとして、高く評価できます。
【S・M・Lサイズ】270g(M)
32・GIRO AETHER SPHERICAL AF
¥46,050 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★★★
AETHER SPHERICAL AFは、最近展開がはじまった、Giroの同じくMIPSを採用する最上位機です。
安全技術は、こちらも、MIPSに対応する点で高度です。
一般的なMIPS対応製品と同じく、内側と外側が「ズレる」ことで、衝撃を脳に対するダメージを防護します。
ただ、この上位製品は、内側が右図のようなプラスティックスリッププレーンではなく、外側同様のEPSシェルを採用した新設計です(MIPS SPHERICAL)。
結論的にいえば、脳へのダメージを避けるMIPSを採用した上で、シェルの安全技術に由来する30%の衝撃吸収性のアップを実現しています。
MIPS採用モデルは(海外には)数社ありますが、構造を進化させた点が見所です。
通気性は、下位機種とは方向性が異なり、横方向の溝から空気を取り入れるという発想です。
頭皮やパッドの熱上昇を防ぐ効果が期待できます。同社によれば、マイナス1.1度分の冷却効果の工場が期待できるとされます。
重さは、一方、Mサイズで、270gとなります。
この部分は、安全技術とバーターなので、妥協する部分でしょう。
アジャスターは、ROC LOC 5-PLUS-Airを採用します。
調整範囲が、下位機種に較べて向上しています。
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以上、GIROのAETHER SPHERICAL AFの紹介でした。
EPSシェルの構造により耐衝撃性を向上させる従来のシステム使いつつ、MIPS(多方向衝撃保護システム)に対応させた点が新機軸です。
完全に新設計なので、技術的にも面白い製品だと思います。
値段が高い点はネックですが、(重さの部分を割り引いても)一般的なサイクリングで、安全技術を最大限重視したいならば、第1の選択肢です。
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【S・M・Lサイズ】270g(M)
33・GIRO HELIOS SPHERICAL AF
¥28,600 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★★☆
なお、2021年登場のGIRO HELIOS SPHERICAL AFは、先述のMIPS SPHERICAL技術を取り入れた、AETHER SPHERICALの廉価版になります。
具体的な機能差は明示されません。
ただ本機については、縦方向にも補強材がはいり、ベンド(穴)が15個と倍増されるため、空力部分はダウングレードしていると言えます。
この部分に関連して、通気性(涼しさ)の部分で落ちるようで、冷却性について、数字的な説明が消えます。
値段的には、むしろ、先ほどみたSYNTHE MIPS AFのライバルと言えます。
比較する場合、安全技術がかなり増す一方で、重さと清涼感についてはやや及ばないと言えるかと思います。
【2022年4月発売予定】
【S・M・Lサイズ】270g(M)
34・GIRO ECLIPSE SPHERICAL AF
(¥36,300) Amazon.co.jp (3/31執筆時)
空力性能 ★★★★★★
安全技術 ★★★★★
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★★★★
涼しさ ★★★☆☆
AETHER SPHERICAL AFは、2022年に発売された「エアロ重視」なGiroの製品です。
こちらについては、先ほどのハイエンドモデル(AETHER SPHERICAL)と比較する場合、総合的には「下位機種」の位置づけです。
ただ、「最速のエアロロードヘルメット」として、空力性能については、風洞実験で最高のベンチマークを出した製品です。
安全技術は、MIPS SPHERICALですから、同社の最高水準の技術です。
通気性は、エアロ重視でかなり悪そうに見えますが、「AETHERに迫る」とされます。
海外レビューを見ても、以外とクーリングは良いようです。
重さは、Mサイズで、270gとなります。
先ほどの機種と同じです。
アジャスターは、ROC LOC 5の改良型(ROC LOC 5+Air)採用します。
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以上、GIROのAETHER SPHERICAL AFの紹介でした。
基本的には「空力性能」を重視したい方向けでしょう。
一方、このタイプでは、それなりに通気性が良い部分はありそうなので、エアロ最優先だが通気性もある程度確保したい場合に選択肢になりそうです
ただ、フォルムが格好良いかと言われると微妙で、あくまで実用性優先に思えます。
次回に続く
自転車用のヘルメットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スポーツサイクルのヘルメットを紹介しました。
1・自転車用ヘルメットの比較 (1)
1-1:OGK〈日本〉
1-2:GIRO〈米国〉
2・自転車用ヘルメットの比較 (2)
2-1:Canondale〈米国〉
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
空力性能 ★★★★★
安全技術 ★★★★☆
軽量性 ★★☆☆☆
フィット感 ★★★☆☆
涼しさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
つづく、2回目記事(こちら)では、キャノンデールの上位機を紹介したあと、今回取りあげた「全製品!」から、目的別・費用別に、Atlasのオススメヘルメット!を提案してみたいと思います。
後編記事は→こちら
引き続きよろしくお願いします。
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