【今回レビューする内容】2021年 安全/通気性重視!自転車用ヘルメットの性能とおすすめ・選び方:OGK・GIRO・CATLIKE・キャノンデール GIRO CATLIKE:ロード クロスバイク マウンテンバイク 男性用 女性用 大きいサイズ 機種の違いと人気ランキング
【紹介する製品型番】OGK KABUTO RECT レクト FIGO Ladies FM-8 REZZA-2 レッツァ2 VITT ヴィット AERO-V1 STEAIR-X STEAIR LADIES AERO-R1 AERO-R1CV FLAIR フレアー ZENARD-EX ゼナード EX IZANAGI GIRO AETHER MIPS AF SYNTHE MIPS AF AEON AF SAVANT AF Catlike CHUPITO Catlike WHISPER Evo VENTO Cloud 352 Catlike KILAUEA XL XL/XXL S/M
今回のお題
安全で涼しい!自転車用ヘルメットのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2021年2月現在、最新の自転車用のヘルメットの比較です。
OGKやCATLIKEなどが発売する、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイク(スポーツサイクル)向けの高性能ヘルメットを比較します。
また、大きいサイズ(XXL)や女性用ヘルメットも扱います。
1・堅牢性 ★★★★★
2・エアフロー ★★★★★
3・軽量性 ★★★★★
4・アジャスター ★★★★★
5・サイズ展開 ★★★★★
6・総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、商品を紹介します。
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・自転車用LEDライトの比較
2・サイクルコンピューターの比較
3・自転車用フロアポンプの比較
4・自転車用ヘルメットの比較
5・電動アシスト自転車の比較
6・子ども乗せ電動自転車の比較
1・高性能ヘルメットの選び方の基本!
スポーツ自転車用のヘルメットは、安いもので3000円前後、高いと2万円を超えるモデルまであります。
一方、「安全性」については、3000円前後の安いものでも、SG認証や、日本自転車競技連盟(JCF)の定める基準をクリアできています。
1・ヘルメットの軽量性
2・ヘルメットの通気性
3・ヘルメットの装着性
上位機は、「安全性」を保ったまま、以上の3点のスペックをどれだけ「改良」するか、という部分に比重が置かれています。
簡単に解説しておきましょう。
第1に、ヘルメットの軽量性です。
上位機は、形状や素材を工夫しできるだけ軽く、また、(少しでも)空力的に有利になることを目指して設計されます。
第2に、ヘルメットの通気性です。
上位機は、エアフローの工夫のほか、内装されるインナーパッドについて「夏用」・「冬用」を用意したり、冷感素材を利用するなどの工夫が見られます。
第3に、ヘルメットの装着性です。
上位機は、頭のサイズに合わせた細かいラインナップを用意します。その上で、アジャスターに独自の工夫を凝らし、細かい部分でのフィット感を高める工夫をしています。
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今回の記事では、これら3点を「比較の基準」としながら、良い製品を探していきます。
もちろん「安全性」についても、SG基準のほか、日本自転車競技連盟(JCF)の定める、耐衝撃性の数値(300G)を超えているものという基準に見合うヘルメットをチョイスしていきます。
2・OGKの日本人向けヘルメットの比較
はじめに、OGKのヘルメットを紹介します。
同社は、日本の自転車部品のメーカーで、日本人の頭のサイズの特性に合わせたフィッティング重視のヘルメットを作っているメーカーです。
外国製のヘルメットに較べると、日本人にマッチする形状で、高機能ヘルメットのシェアでは日本で1位です。
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2019年登場】
【M/Lサイズ:男性用】
1・OGK KABUTO RECT 【各色】
¥6,100〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【M/Lサイズ:女性用】
2・OGK KABUTO RECT Ladies 【各色】
¥6,780〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【S/Mサイズ:女性用】
3・OGK KABUTO FIGO Ladies 【各色】
¥5,782 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・245g
RECT (レクト)は、OGK KABUTOシリーズのエントリーモデルで、同社の製品では最も安いラインです。
本体色は、上に表示した色のほかもあり、かなり多色展開です。
サイズは、RECTについては、男女用ともに頭囲57cm~60cmまで対応するM/Lサイズです。
一方、女性用については、FIGO Ladiesという入門向けの別製品で、頭囲55cm〜58cmまで対応するスリムなS/Mサイズもあります(現在品切)。
アジャスターは、フィット感を高めるのに重要です。
本機は、上下4段階に調節できるXF-8アジャスターです。
以前の入門機のFigoに採用されていた「クラニウムロック-8」より、調整力があがりました。
安全性は、日本自転車競技連盟公認ですから、300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
また、「公認」の場合、同協会の主催する競技での装着も可能ですね。
重さは、245gです。
従来の入門機(Figo)より少し軽くなりました。
しかし、基本的にはさほど軽量でもなく「普通の重さ」です。
通気性は、インナーパッドの部分が重要です。
本機は、上位機同様に、虫が入りにくく、快適性も高いA.I.(Anti-Insect)ネットです。
一方、夏向けの通気性の良い、ノーマルパッドは付いていませんが、下位機種ですし、仕方ないです。
フロントバイザー(日よけ)は、付かない仕様です。
マウンテンバイクでの利用の場合は、一部注意するべきでしょう。
一方、本機後部は、他社のテールライトをつけやすい構造を採用します。
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以上、OGK KABUTOシリーズのRECT (レクト)の紹介でした。
男女別はあるものの、基本フリーサイズ展開であること、通気性がイマイチなことがネックです。
ただ、クロスバイクでの通勤など、それほど長時間乗らないならば、こちらの商品でも十分かと思います。
【2014年登場】
【M/Lサイズ:男性用】
4・OGK KABUTO FM-8 【各色】
¥7,057〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・295g
FM-8は、OGK KABUTOシリーズの製品です。こちらは、ラインナップとしてやや特殊な製品です。
本体色は、年度によって変わりますが、白と黒が基本色です。
サイズは、フリーサイズ1種類のみです。
アジャスターにより、男性の頭囲57cm~60cmまで対応するM・Lサイズだけの展開です。
形状は特殊です。
こちらは、後頭部にやや張り出した形状をしており、後頭部の防護性を高めた製品です。
アジャスターは、本機も付属します。
しかし、XF-4アジャスターですから、下位機種よりグレードは低く、調整は2段階にとどまります。
フロントバイザー(日よけ)の部分は取り外せる仕様です。
ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも対応できます。
安全性は、日本自転車競技連盟「推奨」です。
300Gの耐衝撃性が保証された設計です。また、「公認」ではないですが、この部分は同じです。
重さは、一方で、安全性を重視する設計のため、重さが295gと重くなっています。
サイズもフリーサイズ(男性L・Mサイズ共用)1サイズ展開でフィットする方は限られるでしょう。
通気性は、内部に、通気性が良いノーマルパッドを採用する一方、オールシーズン通して快適性の高いAIネットは不採用です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのFM-8の紹介でした。
後頭部の防護性については、ここで紹介していくヘルメットの中では最も高いと言えます。その点で、クロスやMBT用と同社は説明しています。
やや重く、フォルムもスポーティではないですが、町乗りが主で、安全性、とくに交通事故における安全性を最重要視するならば、こちらの機種は良い選択肢です。
【2020年登場】
【M/Lサイズ:男性用】
5・OGK KABUTO REZZA-2 M/L
¥8,009〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【XL/XXLサイズ:男性用】
6・OGK KABUTO REZZA-2 XL/XXL
¥7,846〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・215g 230g
REZZA-2 (レッツァ2) は、OGK KABUTOシリーズの本格的なスポーツサイクルヘルメットとしては、最も安いといえる製品です。
本体色は、現状は上記3色とあわせて6色ほどの展開があります。
サイズは、この機種は2種類のサイズのラインナップがあります。
M/Lは、頭囲が57-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmに対応します。
例えば、標準サイズよりも大きめの帽子を被る男性は、最大サイズの方が快適でしょう。
アジャスターは、下位機のRECT (レクト)と同じ4段階調整のXF-8アジャスターです。
上下4段階ですから実用上問題ないでしょう。
安全性は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、標準サイズで215g、大きいサイズでも230gです。
軽量性と安全性の両立は各メーカーとも凌ぎを削りますが、OGKの場合、本機からは、スポーツ自転車用として納得できる重さと言えるでしょう。
通気性は、調整面ではノーマルパッドが付属しません。
しかし、エアホール(空気取り入れ穴)の改善で、エアフロー(通気性)の改善が見られます。
また、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
フロントバイザー(日よけ)は付属します。
これは、取り外せる仕様ですので、ロードバイクなど体を傾けるタイプのバイクでも、マウンテンバイクでも、本製品は対応できます。
そのほか、シールドアタッチメントを買えば、AR-5などの別売シールドに換装もできます。
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以上、OGK KABUTOシリーズのREZZA-2の紹介でした。
ここまで見てきた機種と比較する場合、エアフローなどの面でより本格的です。1万円以内で、すこしグレードの高い製品を探している場合、良い選択肢になります。
とくに、大きめサイズの展開は本機からなので、この部分での需要もありそうです。その上で、ファッション性も高いと言えますし、ロングセラーの後継機であることも分かる製品です。
【2020年登場】
【S/Mサイズ:男性用】
7・OGK KABUTO VITT S/M
¥12,609〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【M/Lサイズ:男性用】
8・OGK KABUTO VITT M/L
¥11,600〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【XL/XXLサイズ:男性用】
9・OGK KABUTO VITT M/L
¥14,298〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・245g 255g 270g
VITT (ヴィット) は、OGK KABUTOシリーズのシールド付モデルです。
サイズは、3種類です。
S/Mは、頭囲が54-58cm、M/Lは、頭囲が59-60cm、XL/XXLは、頭囲が61-64cmです。
小さめがあるため、男性でも頭が小さめの方は良さそうです。
アジャスターは、本機も4段階調整のXF-8アジャスターです。
安全性は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
重さは、S/Mサイズで245g、大きいサイズでも270gです。
REZZAより少し重いです。さらに、純正シールドAR-3の部分で+42gなので、軽量性は重視しません。
通気性は、本機もノーマルパッドが付属しません。
それなりにエアホールはありますので、熱いことはないでしょう。
本機も、ヘルメットの中に虫が入りづらくなるAIネットを搭載しています。
フロントバイザー(日よけ)は、未付属です。
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以上、OGK KABUTOシリーズのVITT (ヴィット) の紹介でした。
どちらかというと、軽量性や涼しさなどの機能性よりも、スッキリした見た目やフィット感を一番に考えた製品でしょう。
たしかに、REZZA系列より形状がスリムでゴツくないので、デザイン的にシンプルな製品を望む方にはよさそうです。
【2020年登場】
【S/Mサイズ:男性用】
10・OGK KABUTO AERO-V1 S/M
¥11,999〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【L/XLサイズ:男性用】
11・OGK KABUTO AERO-V1 L/XL
¥14,900〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・220g 235g
AERO-V1 (エアロ・V1) は、OGK KABUTOシリーズの中級機です。
サイズは、2種類です。
M/Lは、頭囲が55-48cm、L/XLは、頭囲が59-62cmです。
形状が異なるので、下位機とは適応頭囲が少し異なるので、注意してください。
アジャスターは、XF-7アジャスターです。
上下3段階なので、XF-8より幅は狭いのですが、部品費を含めてグレードはほぼ同じです。調整力の差は、ヘルメット自体の形状ゆえでしょう。
安全性は、本機も、日本自転車競技連盟「公認」です。
重さは、S/Mサイズで2220g、大きいサイズで235gです。
この部分を突き詰めた製品でもないですが、軽量水準と言えます。
通気性は、本機は、特別な工夫があります。
前方にエアインレットホール、後方にリアアウトレットホールを配置し、走行中熱気が抜けるような設計思想です。
こうした方向性は、次に紹介する上位機(AERO-R1)の方向性に近いです。通常走行でもそれなりに通気性は良いですが、一定以上の、高速走行時にはより涼しいタイプです。
その上で、こちらは、AIネットを、より通気性を重視するノーマルインナーパッド(本体付属)に交換も可能です。
ウルトラスウェットパッド-02
¥1,650 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
フロントバイザー(日よけ)は、未付属です。
ただし、シールドが欲しい方は、VITT (ヴィット) 採用のAR-3シールドを別に購入できます。
快適性の部分では、左図のような、ウルトラスウェットパッドを装備すれば、目に汗が入りにくくできます。
繊維についても、本機はアシックスの消臭素材MOFFを採用するため、下位機より対策があると言えます。
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以上、OGK KABUTOシリーズのAERO-V1 (エアロ・V1) の紹介でした。
軽量性などの側面のほかに、高速走行時の清涼性を求める場合、上位機の中でも良い選択肢になるでしょう。
より上位の機種もありますが、気軽なサイクリングならば、本機でも十分です。
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【XXL/XXXLサイズ:男性用】
12・OGK KABUTO STEAIR-X XXL/XXXL
¥15,061〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・280g
なお、AERO-V1 (エアロ・V1) は、頭の大きな方用のモデルがないです。
そのため、サイズがどうしても合わないが、清涼性を求めたい場合は、大きい方むけのSTEAIR-X(63-66cm)が用意されます。
エアフローの構造が少し異なるのですが、ノーマルパッドが使えて、消臭繊維も採用なので、こちらを選ぶと良いでしょう。
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【S/Mサイズ:女性用】
13・OGK KABUTO STEAIR LADIES S/M
¥15,228 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・225g
一方、女性用のスリム形状についても、やはりAERO-V1にはラインナップがないです。
清涼性を求めたい場合、代替案としては、STEAIR LADIESとなります。
こちらも、ノーマルパッドが使えて、消臭繊維も採用です。さらに、冷感素材の「クールマックス」も採用なので、選ぶならばこちらでしょう。
サイズは、頭囲で55-58cmとなります。
【2018年登場】
【XS/Sサイズ:男性用】【各色】
14・OGK KABUTO AERO-R1 XS/S
¥17,022〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【S/Mサイズ:男性用】【各色】
15・OGK KABUTO AERO-R1 S/M
¥18,500〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【Lサイズ:男性用】【各色】
16・OGK KABUTO AERO-R1 L/XL
¥18,541〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・195g・205g・235g
OGKのAERO-R1は、OGKの上位機となるヘルメットです。
同社の上位機は、ここから紹介していくように、「3系統」あります。
それぞれ「軽量」「空力」「涼しさ」のどれかを極める方向性です。
そして、本機の場合、とくに「空力性能(エアロ)」を重視した製品となります。
本体色は、総計10色の展開です。かなり気合を入れています。特徴的なシールドを装備しますが、取った状態だと、意外と普通のヘルメットです。
なお、マグネット式なので、シールドは簡単に取り外せ、またメガネとの兼ね合いも考えられた設計です。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-57cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmほどに対応します。
アジャスターは、本機もXF-7です。上下3段の調整が可能な仕様です。
重さは、XS/Sは195g、S/Mは205g、L/XLは235gほどです。
いずれも下位機種より軽量化されています。ただし、重さはシールド未装備時であり、シールドは20g強の重さがあります。
安全性は、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、本機も、虫をを通さないオールシーズン向けのAIネットと、通気性の良い夏用のノーマルインナーパッドが付属します。
エアフローは、一方、先述のように、新しい方式を採用した初号機でした。
オートバイレース用のヘルメットから着想を得たもので、エアホールの位置と形状を工夫し、深めのエアルートとしています。深く届く分「涼しい」とされます。
一方、「涼しい」下位機種もありますが、本機については、後部の乱気流を防ぎ、ティアドロップ型の空気の流れを導く「ウェイクスタビライザー」を装備します。
数値的な説明はしにくい部分でしょうが、 走行に関わる部分で空力性能が向上しているのは、嬉しい部分です。
なお、本機も、AIネットのほか、涼しいノーマルパッドを装備します。
ヘルメット AERO-R1用オプションシールド
¥6,600〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
シールドは、付属品のほか、同時発売のオプションで変更することも可能です。
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以上、OGKのAERO-R1シリーズの紹介でした。
抜群の軽量性のほか、エアフローの抜本的な見直しで、空力的な魅力を高めた機種です。快適性に配慮しつつ、走行時の気流に対して突っ込んだ対応をした初めての製品と言えそうです。
「今までとは違った新しい」ヘルメットを探している方には良いでしょう。それ以外の部分でもおすすめできそうな新型です。
ただ、「涼しさ」については、おそらく高速走行時に涼しいタイプで、全速度で涼しいというわけではなさそうです。
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17・OGK KABUTO AERO-R1CV
¥19,480 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
18・OGK KABUTO AERO-R1CVTR
¥22,422 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
なお、本機には、AERO-R1CVという派生品もあります。
こちらについては、オーバーシェル対応にした製品となります。AERO-R1CVTRは、その上でバックルをマグネットにして着脱速度を高めたトライアスロン競技用となります。
【2018年登場】
【S/Mサイズ:男性用】【各色】
19・OGK KABUTO FLAIR S/M
¥17,509〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【Lサイズ:男性用】【各色】
20・OGK KABUTO FLAIR L/XL
¥18,920〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・170g 185g
OGKのFLAIR(フレアー)は、2018年に登場した同社の上級機です。
先述のように、「3タイプあるOGKの上位機」の2つめです。
形状は、どちらかといえば、従来の路線を踏襲した方向性で、とくに軽量性を追求したと言えるラインです。
サイズは、2サイズです。
S/Mは、頭囲が55-58cm、L/XLは、頭囲が59-61cmに対応します。
アジャスターは、本機も、XF-7で、こちらは上下3段の調整が可能な仕様です。
ただし、SLW-1アジャスターという競技用の軽量アジャスターも添付します。
重さは、S/Mは170g、L/XLは185gほどです。
今回紹介する製品のなかでは「最も軽量」です。
この部分は最もこだわった機種で、肉抜き加工(パンチング加工)の徹底度は見るだけで分かります。
素材的には、衝撃吸収剤として高性能ポリスチレンを新採用し、ポリカーボネート製のシェルとで剛性も担保しています。
安全性は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、エアフローの思想が同社の「エアロ系」とは違います。
全方向から風を吸引する方向性ですので、低速走行時でもそれなりに風が通りやすいと言えます。
本機も、オールシーズン向けのAIネットと、通気性の良い夏用のノーマルインナーパッドが付属します。
エアフローは、ただし、競技に利するような特別な仕組みは、AERO-R1シリーズと違ってとくに」表明がないです。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらは未付属です。
一方、目への汗の侵入を防ぐウルトラスウェットパッド-01も装備可能です。
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以上、OGKのFLAIR(フレアー)の紹介でした。
AERO-R1と同時期の発表でした。あちらは「新型のエアフロー」で、空力を重要視した製品、こちらは「新型の素材」で、軽量性を突き詰めた機種です。
軽量性をとにかく重視したい方には向くでしょう。
【2019年】
【S/Mサイズ:男性用】【各色】
21・OGK KABUTO ZENARD-EX S/M
¥29,961〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
【Lサイズ:男性用】【各色】
22・OGK KABUTO ZENARD-EX L
¥29,444〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・205g 220g
OGKのZENARD-EX(ゼナード EX)シリーズも、同社の上位機です。
OGKの場合、上位機は、AERO-R1とFLAIRと、こちらのZENARD-EXの「三強体制」です。
比較する場合、本機は、軽量性や空力性能ではなく、「冷却性能と涼しさ」を極限まで伸ばそうという意思がとくに強い製品となります。
サイズは、2サイズです。
S/Mは、頭囲が55-58cm、Lは、頭囲が59-60cmで調整できます。
大きなサイズの展開がないのは、Atlasとしては残念です。
アジャスターは、KBF-1です。
上下4段の調整が可能な仕様です。フィット感と締め付けを従来より向上させました。
構造的にみてもXF-7より1ランク高いと言えます。
重さは、S/Mが205g、Lが220gです。
OGKのフレアーほど、ストイックに突き詰めた機種ではありません。AERO-R1と同レベルです。
とはいえ、ホールの数と面積はこちらも広いです。
安全性は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。
補強のためのブリッジ構造を持ち、堅牢性も保証されます。
通気性は、こちらも、虫を通さないオールシーズン向けのAIネットと、通気性の良い夏用のNIPノーマルインナーパッドが付属です。
その上で、防寒性重視で風を通さないウィンターインナーパッドと、汗が顔に垂れるのをふせぐ、ウルトラスウェットパッド-01も付属します。
季節を問わずに快適に使えます。インナーパッドは、夏用・冬用含めて防臭繊維のMOFFを採用します。
エアフローは、本機については「冷却性能」という言葉が従来から強調されます。
高いフィット感を持ちつつ、頭部に空気を流しやすくする「エアチャンネルプレート」など独自の仕組みがあります。
ある程度の速度で走行する際の「冷却性能」は高級機の中でも高いでしょう。実際、OGKは、このシリーズを「冷感ヘルメット」というキャッチコピーで呼んできました。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらもバイザーは付かないタイプになります。
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以上、OGKのZENARD-EXシリーズの紹介でした。
「冷却性能」と「フィット感」の両立を目指した、高級機と言えます。
重さや空力的な部分では、FLAIR(フレアー)やAERO-R1(エアロ・R1)にそれぞれ負けます。
しかし、涼しさの部分は一般的なサイクリングでは、重要ですし、普段乗りならば、本機は良いでしょう。
【2020年】
【XS/Sサイズ】【S/Mサイズ】【Lサイズ】
23・OGK KABUTO IZANAGI
¥28,691〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・210g 225g 240g
OGKのIZANAGI は、同社の最上位機です。
方向性としては、ZENARD-EXに近く、極限までは重さは軽量化せず、冷却性能を最大限高めようという方向性です。
サイズは、3サイズです。
XS/Sは、頭囲が54-56cm、S/Mは、頭囲が55-58cm、Lは、頭囲が59-60cmで調整できます。
アジャスターは、KBF-2です。
上下8段の調整が可能であるほか、サイド方向に2段階の調整が可能です。
本機はLサイズまでの展開ですが、後頭部の頭の形状に合わせて、ある程度調整が効く仕様です。
重さは、小さい方から210g・225g・240gです。
空力重視のAERO-R1とだいたい同じです。
重くもないですが、徹底して軽量化もしていないと言えます。
安全性は、損なわれておらず、日本自転車競技連盟「公認」です。
通気性は、下位機種より、工夫する部分と言えます。
素材として、冷感素材であるクールマックスを使ってます。
その上で、フロントパッドについて、夏用の吸汗素材を使ったウルトラスウェットパッド-03が同梱され、ノーマルフロントパッドと交換することで、目への汗の浸入を防ぎます。
もちろん、夏用と冬用双方とも装備します。
エアフローは、やはり、「冷却性能」という言葉が強調されます。
「Kabuto歴代の空冷モデルに匹敵する冷却効果」といされます。
実際、サイドの開口部も広いですし、実際涼しいでしょう。
フロントバイザー(日よけ)は、こちらもバイザーは付かないタイプになります。
ただし、アイウェアをホールドしやすい構造です。
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以上、OGKのIZANAGI の紹介でした。
方向性としては、上位機のうち、ZENARD-EXシリーズの「フィット感」と「冷却性能」を強化した方向性です。
少しだけ重さはありますが、価格はさほど変わらないため、この目的では、ZENARD-EXより良いかもしれません。
5・キャットライクのヘルメットの比較
続いて、キャットライク(カットライク)のヘルメットを紹介します。
海外ブランド製では日本でも人気のある会社です。
【2019年モデル】【各サイズ】
24・Catlike CHUPITO(チュピート)
¥10,450〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・270g・300g
Catlike CHUPITOは、2019年から展開する、キャットライクの入門用のヘルメットです。
重量(軽量化)の部分で評価すれば、KABUTO FIGOと同等ほどでしょう。
ただ、発売時期と輸入品という関係でやや割高です。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲(56~59cm)、Lは頭囲(60~62cm)まで対応します。
アジャスターは、MPS Exeシステムが採用されます。
段階的には2段階の高さ調節と、1mm単位のダイヤル調整となります。
耳部分のストラップのフィット感を高めるvDivisorも搭載で、この部分の調整能力は良いです。OGKのREZZA ほどはあるでしょう。
基本的に欧州製品は、アジア系に最適化されていないため、こうした機能は重要です。
重さは、Mサイズでも270gです。
先述のように、OGKのFIGOレベルです。
安全性は、日本の安全基準に合致した指標はありません。ただ、EUの基準を満たす仕様ですから、問題ないでしょう。
技術的には、上位機にも搭載されるCES(クラッシュエネルギースプリッター)を搭載し、衝撃分散性を高めています。
通気性は、キャットライクの「売り」です。
特殊な形状で、エアホールが相当面積あります。デュアルフロー構造と呼ばれ、空気の流入効率が良い製品です。
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以上、Catlike CHUPITOの紹介でした。
従来、日本にはなかった入門用のキャットライクのヘルメットです。
デザイン性は良いですが、OGKの入門用ヘルメットと比較する場合、やや割高傾向です。値段的に、もうすこしこなれてこないと、競争力は乏しそうです。
【2019年モデル】【各サイズ】
25・Catlike WHISPER Evo(ウィスパーエボ)
¥13,064〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・270g・300g
Catlike WHISPER Evoは、、2つある同社の中級グレードのヘルメットの1つです。
同社でも人気のあるモデルです。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲(56~58cm)、Lは頭囲(58~61cm)まで対応します。
アジャスターは、MPS Evoシステムが採用されます。
下位機種と比較する場合、2段階の高さ、1mm単位のダイヤル調整は同じですが、後頭部のアジャスト機能と交換パッドを装備するため、つけ心地は良いです。
重さは、一方で、Mサイズでも260gです。
中位機ではより軽量な機種もありますが、伝統的な形状と安全性を優先した形状です。
安全性は、この機種の注目部分の1つで、ポリアミド(ナイロン)製の内部骨格が採用されます。
これは、軽量素材ながら強度を高める工夫で、LCPと呼んでいます。
通気性は、下位機種以上に、同社の製品ぽいエアフロー構造です。
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以上、Catlike WHISPER Evoの紹介でした。
レース用グレードではないですが、同社のヘルメットの特性を楽しめそうなモデルです。ただ、「機能性」を重視するならば、次に紹介する、新しく出た中位機も悪くない選択肢です。
【各サイズ】
26・Catlike VENTO(ヴェント)
¥14,108〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・210g・230g
Catlike VENTOは、2019年に登場したもうひとつの中位モデルです。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲(55~57cm)、Lは頭囲(58~60cm)まで対応します。
アジャスターは、MPS Exeシステムが採用されます。
WHISPER Evoよりグレードが低いですが、これは、重さの関係もありそうです。
重さは、一方で、Mサイズで210gです。
他社高級機並みの水準であり、この製品の「売り」となります。
安全性は、軽量化機はより重要な部分ですが、耐衝撃性があるアラミド繊維のメッシュ素材を利用し、この部分を補っています。
通気性は、かなり大胆なエアフロー構造です。フェイスも格好良く、人気が出そうです。
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以上、Catlike VENTOの紹介でした。
Catlike WHISPER Evoと比較した場合、安全性・フィット性を担保しつつも、軽量化を優先した機種です。
一長一短の部分はありますが、技術的にはこちらが新しいため、この部分を重視する場合、試す価値はありそうです。
【各サイズ】
27・Catlike Cloud 352(クラウド352)
¥20,378〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・330g・370g
Catlike Cloud 352は、キャットライクの「PRO HELMET」ラインの上級機です。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲(57~59cm)、Lは頭囲(60~62cm)まで対応します。
アジャスターは、同社の上級のMPS Evoシステムが採用されます。
重さは、一方で、Mサイズで330gです。
軽量化・清涼化というよりも、完全にエアロ効果を重視したものです。Dual AEROSystemを搭載し、通気性を優先するか、エアロ効果を優先するかを選択可能です。
安全性は、TRIANGLE SECURITY SYSTEMを搭載します。あまり軽さを意識しない機種ですから、充実します。
こちらは、衝撃時の柔軟性を高める Forza 2.0システムを機軸としています。
通気性は、必ずしも重視はされませんが、「エアロモード」でも、前方からのエアフローは一定程度配慮があります。
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以上、Catlike Cloud 352の紹介でした。
重さや使い勝手の部分で言えば、サイクリング用というよりもレース用です。一方、エアロ効果を重視するOGKに比べると、安全性は高そうですが、重さが多少ネックと言えそうです。
【各サイズ】
28・Catlike KILAUEA(キラウエア)
¥29,150〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・225g・245g
Catlike KILAUEAは、キャットライクの現在のフラッグシップ機です。MIXINO EVOの事実上の後継機です。
サイズは、2サイズです。
Mは頭囲(55~57cm)、Lは頭囲(58~60cm)まで対応します。
アジャスターは、先述の同社の上級のMPS Evoシステムが採用されます。
重さは、一方で、Mサイズで225gです。
最近、多方面で話題の新素材グラフェンを利用しているのが「売り」です。
このブログの【完全ワイヤレスイヤホンの比較記事】でも、この素材は紹介したことがありますが、剛性が高くて軽いため、(よく考えると)ヘルメットには最適な素材です。
安全性は、グラフェンの特性から判断するに、軽量型のヘルメットでは、最高クラスでしょう。
通気性は、この製品もデュアルフローです。
また、ネットのThermy-Tex素材は、抗菌性と吸湿性・放湿性に優れた素材を利用します。
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以上、Catlike KILAUEAの紹介でした。
値段は課題とは言え、グラフェン素材を利用した軽量・高剛性のヘルメットとして、価値がありそうです。
発売されたばかりのレースグレードの製品ですし、ファッション的な意味での新規性もあるでしょう。予算的に余裕がある場合は、選択肢として良いと思います。
3・他の海外ブランドのヘルメットの比較
最後に、海外ブランドの製品について、高級モデルを中心にいくつか紹介したいと思います。
29・GIRO SAVANT AF ロードヘルメット
¥12,018〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・226g(Mサイズ)
GIROのSAVANTシリーズは、海外ブランド(アメリカ)のヘルメットです。
そして、JCF公認の安全基準もみたします。
本体色は、こちらも多色展開です。
サイズは、3サイズです。 Sは頭囲が51~55cm、Mは頭囲が55~59cm、Lは頭囲が59~63cmに対応します。
OGKと比較する場合、米国製でサイズ表記が多少異なっている点に注意しましょう。
なお、LサイズはOGKに比べても大きめの作りなので、なかなかフィットしない方については、試してみても良いでしょう。
一方、GIROは日本市場に正規品を展開しており、こちらは、「日本人の頭にもフィットするAsian Fit製品」です。
アジャスターは、同社のROC LOC 5 FIT SYSTEMが採用されます。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
重さは、参考値としてMサイズのみ情報公開されており、226gとなります。
1万円前後のヘルメットとしてみても、軽量性の部分で遜色はないでしょう。
安全性は、日本市場向けの正規品なので、日本自転車競技連盟「公認」です。300Gの耐衝撃性が保証された設計です。
通気性は、こちらは、IN-MOLD CONSTRUCTION技術が採用されます。
内装は衝撃吸収EPS素材を使っており、堅牢性にも配慮があります。エアホールも広く、数も25カ所と通気性が確保されます。
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以上、GIROのSAVANTシリーズの紹介でした。
国際的なヘルメットブランドの日本モデルです。利用者があまり多くないので、ファッション的意味で選んでも良いと思います。また、頭囲が大きめの人は、こちらのブランドのLモデルはオススメですね。
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【S-L】【各色】
30・GIRO AEON AF ロードヘルメット
¥21,780〜 Amazon.co.jp (2/1執筆時)
重量・211g(Mサイズ)
なお、1つ上位の機種としてGIRO AEON AFも販売中です。
技術的には、こちらもAsianFitであり、ROC LOC 5の採用など、SAVANTとほぼ同等です。
ただ、エアフローの見直しで、重さが「Giroでは最軽量」となっています。
その上で、抗菌・防菌作用がある銀繊維を利用したX-STATIC PADDINGを採用するため、清潔性は上位です。
ただ、価格は相当差があるため、多少選びにくい部分があります。
【S-L】【各色】
31・GIRO SYNTHE MIPS AF
¥31,141〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・252g(Mサイズ)
GIROのSYNTHE MIPS AFは、同社の高級ヘルメットです。
こちらも、JCF公認の安全基準もみたします。
その上で、後述するように、MIPS(多方向衝撃保護システム:Multi-directional Impact Protection System)という、スウェーデン王立工科大学で開発された、高度な耐衝撃システムに準拠する点が「売り」です。
本体色は、こちらも多色展開です。
サイズは、3サイズです。頭囲の対応幅は、下位機種と同じです。
再掲すると、 Sは頭囲が51~55cm、Mは頭囲が55~59cm、Lは頭囲が59~63cmに対応します。
こちらも、(並行輸入品を除けば)、1cmほどワイドなAsianFitです。
アジャスターは、同社のROC LOC AIR FIT SYSTEMが採用されます。
調整幅の柔軟さはROC LOC 5を踏襲しつつ、ベンチュリ管効果で流速を上げることで、後ろから前に向けてのエアフローを改善しています。
片手で操作できる独自構造で、4段階でフィット感を調整できます。素材も超軽量で、重量の軽減に役立っています。
通気性は、ベンチュリ管効果により、下位機種より格段に向上します。
IN-MOLD CONSTRUCTION技術が引き続き採用されるため、堅牢性も確保しています。
抗菌防臭効果のあるX-STATIC PADDINGも採用です。
重さは、一方、Mサイズで、252gとなります。
軽量化については、最重要視はしていない設計です。
安全性は、この機種については、MIPS(多方向衝撃保護システム)の採用が「売り」です。
衝撃を受けた際に、ヘルメットの内側と外側を独立して動かすことで、脳に回転的な衝撃(Rotational motion)を伝えないことを念頭にいれています。
先述のように、スウェーデン王立工科大学の研究に基づくもので、裏付けはあります。Giroはこの技術を取り入れて、MIPS対応製品を製造している形です。
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以上、GIROのSYNTHE MIPS AFの紹介でした。
安全性については、他社機もJCF公認水準を満たします。
しかし、その上で、MIPS(多方向衝撃保護システム)という見所があるため、この部分を最重要視して高級ヘルメットを選ぶならば、選択肢となります。
エアフローもしっかりしていますし、レベルの高いヘルメットです。構造的に「最軽量」ではないですが、明らかな主張があるヘルメットとして、高く評価できます。
【S-L】【各色】
32・GIRO AETHER MIPS AF
¥44,660〜 楽天市場 (2/1執筆時)
重量・270g(Mサイズ)
AETHER MIPSは、最近展開がはじまった、Giroの同じくMIPSを採用する最上位機です。
安全性は、こちらのも、MIPSに対応する点で高度です。
一般的なMIPS対応製品と同じく、内側と外側が「ズレる」ことで、衝撃を脳に対するダメージを防護します。
ただ、この上位製品は、内側が右図のようなプラスティックスリッププレーンではなく、外側同様のEPSシェルを採用した新設計です。
結論的にいえば、脳へのダメージを避けるMIPSを採用した上で、シェルの堅牢性に由来する30%の衝撃吸収性のアップを実現しています。
MIPS採用モデルは(海外には)数社ありますが、その上で、構造を進化させた点が見所です。
通気性は、下位機種とは方向性が異なり、横方向の溝から空気を取り入れるという発想です。
頭皮やパッドの熱上昇を防ぐ効果が期待できます。同社によれば、マイナス1.1度分の冷却効果の工場が期待できるとされます。
重さは、一方、Mサイズで、270gとなります。
この部分は、堅牢性とバーターなので、妥協する部分でしょう。
アジャスターは、ROC LOC 5-PLUSを採用します。
調整範囲が、下位機種に較べて向上しています。
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以上、GIROのAETHER MIP AFの紹介でした。
EPSシェルの構造により耐衝撃性を向上させる従来のシステム使いつつ、MIPS(多方向衝撃保護システム)に対応させた点が新機軸です。
完全に新設計なので、技術的にも面白い製品だと思います。
値段が高い点はネックですが、(重さの部分を割り引いても)一般的なサイクリングで、安全性を最大限重視したいならば、第1の選択肢です。
後編に続く
自転車用のヘルメットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、スポーツサイクルのヘルメットを紹介しました。
1・堅牢性 ★★★★★
2・エアフロー ★★★★★
3・軽量性 ★★★★★
4・アジャスター ★★★★★
5・サイズ展開 ★★★★★
6・総合評価 ★★★★★
つづく、後編(こちら)では、キャノンデールの上位機を紹介したあと、今回取りあげた「全製品!」から、目的別・費用別に、Atlasのオススメヘルメット!を提案してみたいと思います。
後編記事は→こちら
引き続きよろしくお願いします。
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