Top カメラ 比較2023' 最新インスタントカメラ37機の性能とおすすめ・選び方:チェキ・ポラロイド (1)

2023年07月04日

比較2023' 最新インスタントカメラ37機の性能とおすすめ・選び方:チェキ・ポラロイド (1)

【今回レビューする内容】2023年 チェキなど!人気のインスタントカメラの性能とおすすめ・選び方:富士フイルム チェキ ポラロイドキャノン ロコグラフィ :画質の違いや人気ランキング

【比較する製品型番】instax mini Evo instax mini LiPlay チェキ instax mini 12 iinstax mini 11 nstax mini 90 instax mini 40 チェキ ネオクラシック instax mini 90 チェキWIDE instax INS WIDE 300 Lomography Lomo’Instant INSTAX MINI KY1 instax SQUARE SQ20 SQ10FUJIFILM instax SQUARE SQ40  SQ1 ポラロイドPolaroid Now Now+ Polaroid Go CANON iNSPiC ZV-123 CV-123-WH CANON NSPiC ZV-223-PK タカラトミー Pixtoss TCC-05 KENKO KC-TY01

今回のお題
最新インスタントカメラのおすすめはどの製品?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年7月現在、最新のインスタントカメラの比較です。

 富士フイルムのInstax(チェキ)は、全機種紹介します。

 用紙の展開数と印刷コストを含めつつも「画質重視」で説明しました。

 そのほか、ポラロイドロモグラフィ・キヤノンなどの他社機カメラもみています。

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1・インスタントカメラの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:富士フイルム〈日本〉
 1-2:キヤノン〈日本〉
2・インスタントカメラの比較 (2)
 2-1:ポラロイド〈米国〉
 2-2:ロモグラフィ〈豪州〉
 2-3:その他の企業〈各社〉
 2-5:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめにプリント方式の違いを含めた「選び方の基本」を説明します。

 その上で、メーカー順に、各社のインスタントカメラを紹介していきます。

画質     ★★★★★
セルフィ撮影 ★★★★★
撮れる範囲  ★★★★★
撮影の多彩さ ★★★★★
印刷コスト  ★★★★★

 また、最後の「結論」では、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していくつもりです。

 よろしくお願いします。

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1・インスタントカメラの比較
2・スマホ用フォトプリンタの比較

 なお、撮影自体はスマホでも良いのでプリントだけしたい場合は、姉妹記事となる、上記2番の記事が適当です。

 その場合、そちらの記事をご覧ください。

1-1・インスタントカメラの選び方の基本

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1・銀塩カメラ式
 =味のある昔風の写真
2・デジカメ式
 =綺麗な現代風の写真

 具体的な製品比較にはいる前に、インスタントカメラの「選び方の基本」です。

 はじめに考えてほしいのは、「どのような写真が撮りたいか」という点です。

 現在販売されているインスタントカメラは、大きく分けて2種類あり、撮れる写真や使い勝手の部分で大きく違う部分があるからです。

 いか、上表の2形式の違いについて解説しておきます。


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 第1に、銀塩カメラ式です。

 デジタルカメラができる前、昭和時代からあった形式です。

 化学反応で写真を写し、フィルムに現像(印刷)までする仕組みです。

 この場合、液晶モニターで写真を確認できないため、「うまく撮れているか分からない」ことになります。現像するまで分からない、「面白い写真」を友達と見ながらわいわい騒ぐのに向きます。

 ただし、データは残らず、撮影できるのも1枚だけなので、友人たちと同じ写真をシェアするのには向きません。

 とはいえ、撮った写真をスマホで(また)撮影してシェアというのは面白くは思います。


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 第2に、デジカメ式です。

 こちらは、スマホやデジカメと同じ仕組みを使うものです。

 使うフィルムは、(銀塩カメラと)同じシートフィルムです。しかし、撮影(感光)を化学的でなく、電気的にする仕組みです。

 そのため、現像(印刷)する前に写真を確認できる点と、友達にデータや、その場で焼き増しした写真を渡したりして、シェアできるメリットがあります。

 こちらも、現像はシートフィルム式ですから、写真屋さんの写真(銀塩プリント)質感ながら特長はあります。

 しかし、現像する前に「撮れる画像が分かってしまう」点ほか、遊び心の部分はイマイチに思えます。

 ただ、写真用紙も安くはないため、消耗品の節約を考えたい場合は、こちらでしょう。

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 以上、インスタントカメラの2形式について解説しました。

 まとめると、以上の表のようになります。

 銀塩カメラ式のが、Atlasは「面白い」と感じます。

 今の時代、この手のカメラは(記録を残すいうより)瞬間瞬間の楽しみをシェアする要素のが大きいと思うからです。

 デジカメ式も、実用的には「便利」です。

 例えば、パーティなどで、その場で使ったあと、友人たちとシェアしたいような場合は、良いでしょう。

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 結論的にいえば、家族や2−3人の友達で使うなら銀塩カメラ式が、もっと大勢のパーティなどの楽しみで使うならば、デジカメ式かと思います。

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 以上、インスタントカメラの「選び方の基本」の紹介でした。

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 これ以外にも、上表のようにプリント方式の違いで、実際の印刷コストや画質(味わい)、撮影できる写真の種類などが変わってきます。

 ただ、こうした部分は、記事の中でおいおい説明していくつもりです。

1-2・富士フイルムのチェキの比較

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 はじめに、富士フイルムの「チェキ」を紹介します。

 最大手となる同社は、銀塩カメラ式も、デジカメ式もラインナップするため、分けて紹介しようと思います。


 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。

1・銀塩カメラ式

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 【2023年発売】

 1・富士フイルム チェキ instax mini 12
  ¥9,782 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 【2020年発売】(旧モデル)

 2・富士フイルム チェキ instax mini 11
  ¥8,431 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 (鬼滅の刃コラボ)

 3・富士フイルム チェキ 禰豆子チェキBOX
 4・富士フイルム チェキ 炭治郎チェキBOX
  ¥13,000 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:306g
印刷コスト(1枚):約75円
写真サイズ:62×46mm
スマホ印刷:

  instax mini 12 は、富士フイルムのチェキでは最も安い入門機です。

 旧機種のinstax mini 11が残ります。

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 大きな改良点は「クローズアップモード用視差補正機能」の搭載です。

 従来機は、接写(マクロ撮影)する際、気持ちカメラを右にずらして撮る必要がありました。しかし、この機能を搭載したことで、普通の感覚で撮れるようになりました。

 カメラのダイヤルを「クローズアップ」に合わせるだけでモードが切り替わります。

 一方、これに伴い、従来のセルフィモードは省略です。しかし、クローズアップモードで接写もできますし不要だからなくなっただけです。

 あとは、この機能の搭載に伴い、重さとサイズが少し変更された程度です。

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 結論的にいえば、利便性が増した新機種を選ぶべきでしょう。

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緑:INS MINI 12 GREEN
桃:
INS MINI 12 PINK
青:
INS MINI 12 BLUE
紫:
INS MINI 12 PURPLE
白:INS MINI 12 WHITE

 大きさは、10.8cm×12.1cm×6.7cmです。

 重さは、306gです。

 普通のデジカメより「一回り大きめ」ながら、ずっしり感はないほどです。スマホで1.5台ほどの重さと言ったほうが良いかもしれません。

 色は、新機種は5種類から選べます。

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 INSTAX MINI JP フィルム 【10枚入】
  ¥1,270 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 INSTAX MINI JP2 【20枚入】
  ¥1,870 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 利用するフィルムは、こちらです。

 シートフィルム式ですから、インクがなくても印刷できる仕様です。

 印刷コストは、標準フィルムで、1枚あたりで約75円です。

 時期によって変わりますので、平均値です。

 高くも、安くもない水準です。

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 フィルムサイズは、86×54mmです。

 チェキの場合、フィルムのサイズは選べず、固定です。

 また、ふちなし印刷ができないので、実際は62×42mmの印刷幅とも言えます。

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 加えて、富士フイルムは(他社と違い)裏面が全面シールの製品がないです。

 ステッカーのように使いたい場合、一手間必要でしょう。

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 INSTAX MINI JP フィルム 【絵柄セット 10枚】
  ¥1,100 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 逆に、チェキ(INSTAX MINI)の強みは、15種類を超えるフレームカラーの多さです。

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 ふちなし印刷ができない部分を逆手に取ったものです。

 モノクロフィルムも用意されているので、沢山のフィルム(フレーム)から選べます。

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 絵柄フィルムは、ハローキティのほか、リラックマ・キキ&ララ・ ふしぎの国のアリス・ミッキー&フレンズなど豊富な種類があります。

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 INSTAX MINI JP フィルム 【ミッキーほか 10枚】
  ¥1,100 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 詳しくは、上のAmazonリンク先【こちら】で各商品がチェックできます。

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 画質は、銀塩式で、かつ、インスタントフィルムですから、写真屋さんのような「クッキリハッキリ」な写真は撮れません。

 基本的には写真の「手作り感・暖かみ・個性」などの「味わい」を楽しむべきものです。

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 使い方は、簡単です。

 電源ボタンを押して、自動明るさ調整ダイヤルを合わせて、シャッターを押すだけです。

 この3ステップだけ誰でも写真が撮れる簡単さが、人気の秘密です。

 接写の場合も、これにダイヤルを回す所作が加わるだけです。

 約90秒で現像完了です。

 写真の明るさは、自動露光なので、自動で判定されて、そこにダイヤルを合わせるだけです。

 撮影にあたっての難しい知識は必要ありません。屋内・夜間から晴天まで対応します。

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 慣れてきたら、「明るさ調整ダイヤル」を少し回せば、露出を高めてアートな明るい写真(美白写真)を撮ることも可能です。

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 この製品は、レンズ横にミラー(鏡)が付いています。

 ミラーを見ながら、「自分撮影」や、「自分と友達のツーショット写真」を撮ることも可能です。

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 撮影距離は、最大で50cmまで寄って撮れます。先述のクローズアップモードならば30cmまで寄れますので、手持ちで、セルフィ(あるいは友達との2ショット)も獲れます。

 シャッター速度は、常時一定です。

 フラッシュは、オフにすることができず、常時発光(強制発光)する仕組みです。

 このあたりは、あまり難しくせず、「簡単さ・わかりやすさを重視した」カメラです。

 結論的にいえば、この部分は、「誰でもシャッターを押せば「それなりのものが撮れる」カメラです。

 (構図の違いこそあれ)、正しい姿勢で撮れば、「誰でもだいたい同じ品質の写真」が撮れます。

 バッテリーは、電池式で、単三アルカリ乾電池を2本使用します。

 電池2本は最初から付属します。10パックまでの撮影ができます。

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 以上、富士フイルム instax mini 112チェキの紹介でした。

 チェキとしては、価格が最も安い製品です。難しく考えずに簡単に使える点で 入門用として優れていると思います。友達の他、子供と一緒に楽しむ目的にも良いでしょう。


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 【2021年発売】instax mini 40 INS MINI 40

 5・富士フイルム チェキ instax mini 40
  ¥11,555 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:330g
印刷コスト(1枚):約75円
写真サイズ:62×46mm
スマホ印刷:  

 instax mini 40も、チェキの入門機です。

 nstax mini12 との大きな違いは、外観です。

 ようするに、若い女性よりターゲット層をもう少し広くとるため、「かわいい」外観から「クラシックな」外観に変更があっただけと考えてOKです。

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 外観以外は、nstax mini12 と大きくは変わりません。

 ただ、発売時期が早かった関係で、先述のクローズアップモードに対応しない部分が、違いとなります。接写は、先ほどの製品のがやりやすい部分はあります。

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 以上、富士フイルム instax mini 40 の紹介でした。

 比較的安く、(若い女性以外でも)チェキを楽しめる機種です。

 本格的にみえる外観ですが、特別に撮影機能が優れるわけではないので、画質は同じですので、その部分を重視したいならば、次に見る製品のが良いかと思います。


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 【2013年発売】

 6・チェキ instax mini 90 ネオクラシック【黒】
 7・チェキ instax mini 90 ネオクラシック【茶】
  ¥20,949 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:296g
印刷コスト(1枚):約75円
写真サイズ:62×46mm
スマホ印刷:  

  instax mini 90「ネオクラシック」は、チェキシリーズの上位機です。

 先ほどのinstax mini 40と似たデザインですが、できることは格段に多く、画質も良いです。

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 本体のサイズは、11.3cm×10cm×5.7cmです。

 重さは、291グラムです。

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 撮影機能は、カメラ好きにも納得の「本格仕様」となっています。

 この機種には、背面にボタンが付いており、それにより細かい設定が可能です。

 下位シリーズと違う部分をいくつか紹介しましょう。

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 第1に、焦点距離(=ピントを合わせられる距離)が、電動3点切り替え方式になっています。

 そのため、30cmの「マクロ撮影」や、3m以上離れた風景を綺麗に撮れる「遠景モード」など、友達などとのポートレート以外にも、撮影の幅が広がっています。

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 第2に、背景が自動で綺麗な点です。

 専門用語では「自動露光」と言いますが、明るさ応じて、シャッター速度を自動調整できます。

 また、フラッシュも進化していて、発光量を細かく切り替えられます

 低輝度自動発光(輝度補正機能付き)・強制発光モード(輝度補正機能付き)・発光禁止モード・赤目軽減モードがそれぞれ選択可能です。

 その他、プリンターの濃淡コントロール機能(EV調整)もあります。

 本体のボタンで、プリントアウトを「明るめ」・「暗め」で指定できるので、写真の失敗が減り、表現力も向上できます。

 色々な機能を一度に書きました。

 ただ、簡単に言えば、どれも、夜間や部屋の中で「より綺麗に撮影させるためのもの」と考えてください。

 あまり深く考えなくてOKです。

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 第3に、自動で適切なシーンを選んでくれる点です。

 また、カメラについての詳しい知識がなくても、シーンに合わせて設定するだけできれいに撮りやすくなる「撮影モードもさらに充実」します。

 例えば、暗い場所でも被写体と背景を明るくキレイに撮影でできる「パーティーモード」や、動きの速い子どもやペットの撮影に強い「キッズモード」、風景写真につよい「遠景モード」が搭載されます。

 むろん、マクロモードもあり30cmまで寄れます(推奨40cm〜60cm)。

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 上級者向けには、固定して、シャッターを押しっぱなしにすることでバルブ撮影も可能です。

 また、2回シャッターを押して、2枚の写真を重ねるようなアートな写真(二重露光)もできます。

 こういった面白い写真は、SNSなどの投稿向けだと言えます。

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 第4に、タイマー撮影機能です。

 インスタントカメラはフィルムを使うので「焼き増し」はできません。

 そのため、友人用・自分用にその場で写真2枚欲しい場合、2枚連続で撮影できる2枚連写セルフタイマー機能が搭載されます。 

 利用するフィルムは、下位機種と同じINSTAX MINIシリーズです。

 印刷コストは、(普通のものの場合)60円/1枚です。 

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【NP-45A後継品】

 純正バッテリーNP-45S  
  ¥3,679 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 バッテリーは、製品に付属するリチウムイオン電池を使う方式です。

 コンセントからフル充電すれば、100枚撮影できます。そのため、基本的に予備バッテリーは不要でしょう。

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 以上、富士フイルム instax mini 90「ネオクラシック」の紹介でした。

 マニュアル設定が細かくできるために、より本格的に使いたい方に向いた機種です。また、撮影モードも充実しており、できるだけ高画質に撮影したい方にも良いでしょう。


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 【2014年発売】

 8・FUJIFILM ワイド instax WIDE 300
  ¥14,166 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:600g
印刷コスト(1枚):約145円
写真サイズ:62mm×99mm
スマホ印刷:

 instax WIDE 300は、「ワイドサイズのフィルム」を利用する特殊なチェキです。

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 本体のサイズは、16.8cm×9.5cm×12.1cmと、ここまで見た製品より大きめです。

 重さ600グラムです。

 下位機種の2倍ほどあります。

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 INSTAX WIDE WW 2【20枚入】
  ¥2,910 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 写真のサイズは、本機の場合、62mm×99mmです(枠込86mm×108mm)。

 フィルムは、通常のチェキに比べて「横長」です。

 普通のチェキより横に広く撮れるので、例えば、「友人との集合写真」や「パーティー撮り」に向きます。

 印刷コストは、約145円/1枚ということになります。 

 割高なのは、印画紙のサイズもありますが、このタイプは特殊で、流通量が少ない部分もあります。

 フィルム(フレーム)の種類も通常以外に、モノクロフィルムが選べるだけとなります。

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 撮影機能は、多少注意が必要です。

 こちらも、フラッシュの発光量を細かく切り替える機能や、マクロ撮影機能などが付属します。

 しかし、バルブなどの細かい撮影調整はできません。また、タイマー撮影機能も付属しません

 バッテリーは、単3アルカリ電池3本を利用する形式です。

 それにより、10パック(100枚)の撮影に対応できます。

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 以上、富士フイルムのinstax WIDE 300の紹介でした。

 チェキシリーズのなかでは、一般的ではなく「特殊」なカメラです。

 横長画像がはっきりと「好み」と言えるひと以外は、この機種を選ばない方が良いでしょう。


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 【2020年発売】

  9・FUJIFILM instax SQUARE SQ1 White
  10・FUJIFILM instax SQUARE SQ1 Orange
  11・FUJIFILM instax SQUARE SQ1 Blue
   ¥12,273 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:390g
印刷コスト(1枚):約90円
写真サイズ:62mmX62mm

 チェキ SQUARE SQ1 も、特別な形のフィルムを使う製品です。

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 本体のサイズは、13cm×11.8cm×5.7cmと、正方形に近い形です。

 重さは、390gです。

 ただし、電池の重さを除くので、実際はこれよりも少し重くなります。

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  INSTAX SQUARE WW 1【10枚】
  ¥955 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

  INSTAX SQUARE WW 2【20枚】
  ¥2,212 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 写真のサイズは、他のカメラと異なり、62mmX62mmの正方形サイズです。

 黒フレームのフィルムもあります。

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 見慣れないサイズですが、それだけに面白い写真が撮れるでしょう。お友達へのプレゼント写真にもよさそうです。

 印刷コストは、最近の平均では、90円/1枚です。

 世界的に流通するInstax miniに比べると、サイズが特殊なので少し高めです。 

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 フィルム(フレーム)の種類は、ただし、現状で3種類です。

 写真自体を楽しむ人のモデルなので、フレーム枠の選択肢は、スクエアタイプは少ないです。

 また、現状で、純正のモノクロフィルムがないのは、注意点です。

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 撮影機能は、さほど高度ではないです。

 明るさオートや、先ほども見たセルフィモードなど、あまり詳しくなくても「綺麗に撮れる」系の機能が入るだけです。

 タイマー撮影などもできません。

 バッテリーは、内蔵リチウム電池2本(CR2)を利用する形式です。

 30パック分持ちますので、十分です。

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 以上、SQUARE SQ1 の紹介でした。

 スクエア型の写真を試したい方は、オススメできる機種です。

 フィルム代金は少し高めになりますが、四角形のフレームは珍しいですし、あげて喜ばれるでしょう。富士フイルムが言うように、「場の空気感も移しやすい」ため、SNSなどにもむく、面白い写真が撮れると思います。

 ただし、画角は狭いので、風景写真などはあまり向きません。その点で言えば、色々な種類の写真を撮りたい方は、普通のフィルムのチェキを選ぶと良いでしょう。

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 【2023年発売】

  12・FUJIFILM instax SQUARE SQ40
   ¥16,830 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:453g
印刷コスト(1枚):約90円
写真サイズ:62mmX62mm

 なお、チェキ SQUARE SQ40も同じ、スクエアフィルムを利用するタイプです。

 後発ですが、画質や操作性にかかわる部分はSQ1同じです。

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 しかし、写真のように外観を、レザー調のデザインにした「大人向け」展開です。

 仕様変更で重さが増えていますが、主に装備の関係であり、基本性能は先述のように同じです。

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 INSTAX SQUARE SQ40 カメラケース
   ¥3,744 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 専用カメラケースとともにコーディネートできるのも売りでしょう。

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 【2018年発売】(在庫限り)

  13・FUJIFILM instax SQUARE SQ6
   ¥25,800 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:銀塩カメラ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:
印刷解像度 :
重さ:393g
印刷コスト(1枚):約90円
写真サイズ:62mmX62mm
スマホ印刷:

 このほか、すでに生産終了ですが、チェキ SQUARE SQ6も同じフィルムを使うものでした。

1・タイマー撮影
2・マクロ・遠景モード
3・露光調整(手動)

 本機の場合、上級者向けと言える以上の機能が追加装備されていました。

 まだ在庫はあるため、これらの機能がどうしても欲しい方は、押さえても良いでしょう。

2・デジカメ式

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 ここからは、富士フイルムの「デジカメ式」の紹介です。

 アナログなフィルムを利用するな「チェキ」と違い、「デジカメ」に「プリンターが付いた」機種となります。

 このような機種は 「チェキ」よりも、綺麗な写真が撮れる一方、何が撮れるか分からない」というアナログ独特の撮影の面白さは少ない製品といえます。


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 【2019年発売】

 14・FUJIFILM instax mini LiPlay 黒
 15・FUJIFILM instax mini LiPlay 銀
 16・FUJIFILM instax mini LiPlay 桃
  ¥18,570 Amazon.co.jp (7/4執筆時)
 

撮影方式:デジカメ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:1000万画素
印刷解像度 :318dpi
重さ:255g
印刷コスト(1枚):約75円
写真サイズ:62×46mm
スマホ印刷:対応  

  instax mini LiPlay チェキは、2019年に発売されたチェキの新シリーズです。

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 INSTAX MINI JP2 【20枚入】
  ¥1,870 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 印刷方式は、ここまで見た普通の「チェキ」と同じINSTAX MINI で。

 スクエア型ではない、普通のチェキ用フィルムです。

 印刷コストは、したがって、約75円ほどです。

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 カメラは、一方、本機は(銀塩カメラではなく)デジカメです。

 本機の場合、「デジカメ」で撮影した画像データを、「インスタントフィルム」に焼き付けていくという仕組みです。

 簡単に言えば、デジカメやスマホで撮影したデータを、写真屋さんでデジタル現像して貰うのとと同じと考えてください。

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 大きさは、123×83×36.7mmですので、相当コンパクトな設計です。

 色は、ブラック(INS MINI HM1 ELEGANT BLACK)ほか、シルバー(INS MINI HM1 STONE WHITE)・ピンク(INS MINI HM1 BLUSH GOLD)の3色です。

 重さもは、255gです。

 記憶メディアを含めても300gで済みますので、軽量機と言えます。

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 レンズは、F値2.0と明るいレンズを採用します。

 F値はレンズの明るさを示す値ですが、F2.0というのは、かなり優秀です。

 画素数は、1000万画素です。

 この部分は、さほど高いスペックではないですが、フィルムのサイズと解像度を考えれば、これ以上は、オーバースペックなので、問題ありません。

 ただ、このカメラの印刷機能を利用せず、自宅のプリンタや、写真屋さんに出す場合、少し画質は落ちるとは言えるでしょう。

 撮像素子は、1/5型 CMOSです。

 このパーツは、カメラに取り込める光量を示すもので、大きい方が優秀です。

 ただ、プリンタ機能のない普通のデジカメに比べると、少し小さいと言えます。

 ズームは、電子ズームも合わせて省略です。

 本体を軽量化するためでしょう。

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 撮影機能は、一方、インスタントカメラのような特殊な撮影機能はないです。

 露出やフラッシュのオンオフはできますが、「スマホ並み」な機能で、印刷面の面白さはあまり重視していません。

 液晶モニターは、2.7型のモニターが搭載します。

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 フィルムは、先述のように、ここまで見た銀塩式と同じinstaxです。

 印刷解像度は、デジタル式は示されますが318dpiです。

 写真屋さんのデジカメプリントは300dpiですので、(用紙は小さいながら)同じクオリティです。

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 画質は、インスタントカメラは上表のような諸方式があります。

 それらと比べても、instax優秀です。

 カメラ屋さんと同系統の方式、同じ解像度で現像するので、発色も良く、写真として十分な解像感も楽しめる方式と言ってよいです。

 写真の経年劣化は、一方、課題です。

 instaxは化学的な方式で現像するため、他方式よりも少し保ちは弱いと言えます。

 とはいえ、2-3年で色あせてしまうということもないです。

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 ネットワーク機能は、本機については、Bluetooth搭載です。

 (instax mini LiPlay)という名前の、本機専用のアプリが用意されます(iOS/Android) 

 これを通じて、スマホで撮った写真の印刷も可能です。データ転送もできます。

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 一方、この製品は「音まで撮れる」というキャッチコピーです。

 マイクを搭載し、最大10秒間の「メッセージ」が録音できます。

 写真と音声を合成したデータ(音付き写真)を、このアプリを経由して、富士フイルムのクラウドサーバーに送ります。

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 QRコード付写真として印刷したものを、友人に送れば、「QRコードにスマホをかざす」だけで、「画像とともに音が再生される」という仕組みです。

 クラウドに保存されるのは、データのアップロードから「1年間限定」ですが、写真の新しい楽しみ方として、高く評価できます。

 バッテリーは、リチウムイオン充電池です。

 1回の充電で、約100枚撮影可能です。

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 【Amazon限定】

 Samsung microSDカード64GB
  ¥980 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 データ保存は、こちらも、基本は、マイクロSDカードを別に買う方式です。

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 以上、富士フイルムの instax mini LiPlayの紹介でした。

 本機は「デジカメ」方式のカメラなので、ここまで見た銀塩カメラよりは、(慣れなくても)ピンボケせずに、ある種、スマホと同じような「綺麗な写真」が撮影できます。

 撮影面では銀塩式にくらべて「面白みがない」部分はありますが、その分、「音再生QRコード印刷機能」を楽しむという、別方向の楽しさはあるように思えます。

 「カメラの新しい楽しみ方の提案」で、実際面白い発想です。実際、この点だけで選んでも良いと、個人的には思います

 仮に、QRコード印刷機能に「飽きて」も「アプリ」を介して、スマホで撮った写真の印刷も可能なので、その後も無駄にはならないでしょう。


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 【2023年発売】

 【黒】型番:nstaxminievoblackc

 17・富士フイルム instax mini Evo
  ¥26,000 Amazon.co.jp (7/4執筆時)
 

 【茶】型番:instaxminievobrownc

 18・富士フイルム instax mini Evo
  ¥28,918 Amazon.co.jp (7/4執筆時)
 

 【2021年発売】

 【黒】

 19・富士フイルム instax mini Evo
  ¥26,500 Amazon.co.jp (7/4執筆時)
 

撮影方式:デジカメ式
印刷方式:インスタントフィルム
記憶画素数:1000万画素
印刷解像度 :635×318dpi
重さ:285g
印刷コスト(1枚):約75円
写真サイズ:62×46mm
スマホ印刷:対応

  instax mini Evoも、デジカメ+インスタントフィルムという仕組みのチェキです。

 旧機種が残ります。

 違いは、本体側のUSB端子が、USB-CではなくUSB-MicroBになる点です。大きな変更ではないですが、すでに価格差はないので、素直に新機種で良いでしょう。

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 外観から分かりますが、ターゲット年齢層は先ほどの機種よりも高めです。

 大きさは、87 mm × 122.9 mm × 36 mmです。

 重さも285gです。

 上でみた instax mini LiPlayとそう大きく変わらず、コンパクト性は保ちます。

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 レンズ・撮像素子・画素数などのスペックは、一方、 instax mini LiPlay同じです。

 クラシックな外観なので、画質の基礎になる部分が良さそうに思えますが、同じです。

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 ただ、プリント部分で、本機は635×318 dpiでの印刷になります。

 縦横で数字が異なりますが、同じinstaxフィルムでも下位機よりより高画質と言えます。

 スマホからデータを送る場合は、318 dpiですが、この水準ならば、フィルムサイズ的に問題ないです。

 この部分を利用して、色を濃いめに出せる"instax-Rich Mode"を搭載します。

 撮影機能は、一方、補整の部分でできることは増えます。

 例えばホワイトバランスは、オートほか、晴れ・日陰・蛍光灯・電球など、シーンに合わせた調整が可能です。

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 加えて、画像エフェクトが多彩です。

 ソフトフォーカス・二重露光・光漏れをはじめとする10種類のレンズエフェクトに、同社が得意とする、セピア・レトロほかのフィルムエフェクト10種類が利用できます。

 掛け合わせて100通りというキャッチフレーズですが、実際、いろいろな表現を楽しむという部分では、インスタントカメラでは今までなかったといえます。

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 INSTAX MINI STONE GRAY WW 1 【10枚入】
  ¥782 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 利用するフィルムは、下位機種と同じINSTAX MINIシリーズです。

 他機と同じですが、ストーングレーの枠のフィルムが本機と同時発売になりました。

 印刷コストは、(普通のものの場合)60円/1枚ほどです。 

 液晶モニターは、確認用の液晶モニターが3.0型(46万画素)なので、多少質が良いです。

 バッテリーは、リチウムイオン充電池です。

 1回の充電で、約100枚撮影可能です。

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 【Amazon限定】

 Samsung microSDカード64GB
  ¥980 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 データ保存は、こちらも、基本は、マイクロSDカードを別に買う方式です。

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 ネットワーク機能は、本機についても、Bluetooth搭載です。

 専用のスマホアプリ(instax mini Evo)が用意されます。

 アプリの機能面では、さほど面白い機能はなく、リモートシャッターくらいです。

 なお、先述のように、本機については、露光画素数が高いのですが、スマホからダイレクトで印刷する場合は、800×600 ドットと下位機種と同じ水準です。

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 以上、富士フイルムの instax mini Evo の紹介でした。

 言うまでもなく「少し大人」向けな製品です。プリント解像度が少し高い点、多彩なエフェクトを楽しめる点が、本機を選ぶ場合のポイントでしょう。

 ライバルはどちらかといえば、アナログ最高峰の「ネオクラシック」でしょうが、データを残せる面である程度「デジタル」の方が良いと考える場合、こちらを選ぶと良いかと思います。

1-3・キヤノンのインスタントカメラ

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 続いて、キヤノンのインスタントカメラです。

 同社は、デジカメ式のみの展開です。


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 【2019年発売】

 20・CANON iNSPiC ZV-223-PK
  ¥16,745 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

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 【2019年発売】

 21・CANON iNSPiC ZV-123-WH
 22・CANON iNSPiC ZV-123-MBK
  ¥15,000 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

撮影方式:デジカメ式
印刷方式:感熱式(ZINK)
記憶画素数:800万画素
印刷解像度 :314×600dpi
重さ:188g
印刷コスト(1枚):約50円
写真サイズ:76×50mm
スマホ印刷:対応

 iNSPiC ZV-223は、キャノンのインスタントカメラです。

 色違いの ZV-123は、旧機種です。

 カメラ・プリント部分の性能は同じですが、スマホを利用してのライブビュー撮影機能と、スマホなどからのSDカード経由のプリントは、新機種からの対応です。

 値段面でも新機種のが安いので、そちらで良いでしょう。

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 方式は、デジカメ式です。

 デジカメ(スマホ)と同じ方式で撮影して、フィルム現像する方式です。

 撮影に失敗しない方式ですが、本機は、背面にプレビューモニターがないので、「うまく撮れたか、印刷してみないと分からない」というスリルを友人と共有できる楽しみはあります。

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 大きさは、121×22×80mmです

 重さは、内蔵電池を含めて188gとなりますので、小型軽量機と言えます。

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 画素数は、800万画素です。

 レンズは、一方、F値や撮像素子のサイズなどは非公開ですので、品質は分かりません。

 一般的な意味での「画質」は重視していないと言えます。

 ただ、レンズ部分の周囲をミラー化して、(単純ですが)自分撮影や、友人との撮影を可能にする仕組みがとられます。

 なお、この部分について言えば、本機は、フラッシュ以外に、リングの回りにLED補助光ライトが付属するため、自分撮影に力を入れた機種と言えます。

 ズームは、「未付属(=単焦点)です。

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 撮影機能も、多機能でないです。

 ただ、Bluetoothを介して、同社が提供するCanon Mini Printというアプリが利用できるそれで加工することが可能です。

 エフェクトは日本的で、どちらかと言えば、女子をターゲットにしたものです。

 バッテリーは、電池式ではなく、充電式です。

 1回の充電で、25枚まで印刷が可能です。実用上は十分です。

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 フィルムは、キヤノンの場合、ZINKペーパーを利用します。

 ZINK(Zero Ink Technology)は、インクを利用しない感熱紙に似た方式のフォトペーパーです。

 もとは、米国のZINK社の製品ですが、今では各社が生産し互換性があります。日本では、HPやコダックなども、このインクを使う製品を展開していました。

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 用紙サイズは、5cm×7.6cmサイズです。

 富士のinstax miniは、5.4cm×8.6cmなので、用紙としてはだいたい同じサイズです。

 ただ、ZINKはふちなし印刷「も」できるため、実際はより大きいとも言えます。

 化学的な現像方式ではないため、写真自体の保ち(色あせ)にも強いとされます。

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 画質は、印刷解像度は、314×600dpiです。

 富士フイルムでいえば、デジカメ式の上位機(nstax mini Evo)と同じグレードで優秀です。

 縦横で数字が違いますが、写真に必要な「300dpi」はクリアしており、ある程度「はっきり・くっきり」です。

 しかし、本機の「フィルム」となるZINKペーパーは、発色や階調性が他方式に及ばない部分があります。

 富士フイルムのinstaxで撮った写真と並べると、ある程度差は分かるレベルです。

 もちろん、加工次第で面白い写真はできますし、人にあげて喜ばれるだろう画質は保持します。比べればという話です。

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 CANON ZINKフォトペーパー 50枚
  ¥2,473 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 印刷コストは、同社の純正の印画紙を利用した場合で50円です。

 ZINKは、この部分が強みです。

 サイズが同じならば、他社ののZINKペーパーでも利用可能です。

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 ただ、キヤノン純正のZINKはシール紙なので、そのまま貼り付けられる点で便利です。

 このほか、先述の「ふちなし印刷」ができる部分と、ランニングコストの安さを合わせ、この3点が、ZINKペーパーを選ぶ場合の魅力です。

 印刷速度は、50秒ほどです。

 もちろん、スマホカメラで撮影した写メの印刷も可能です。

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 【Amazon限定】

 Samsung microSDカード64GB
  ¥980 Amazon.co.jp
(7/4執筆時)

 データ保存は、「デジカメ」ですので、保存できます。

 本機の場合、最大256GB(ギガバイト)までのマイクロSDカードが使えます。

 もちろん、本機も「デジカメ」的製品なので、2枚・3枚と焼き増しして、その場で友達に配ることも可能です。

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 富士フイルム instax mini 12 カメラケース【各色】
  ¥2,500 Amazon.co.jp (7/4執筆時)

 なお、人気製品なのでカメラケースも純正で準備されています。

 サードパーティのものも結構あります。

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 以上、キャノンiNSPiC ZV-123の紹介でした。

 ターゲット層がハッキリした製品で、セルフィーや友人との撮影を楽しみたい「女子」です。シール式で消耗品価格を下げて楽しみやすくしている点など、評価できる部分が多いです。

 ただ、カメラの画質の部分で、かなり割り切った製品ではあります。

 しかし、「スマホカメラの印刷がメイン」で、セルフィーだけ使う、など「割り切り方」は理に適っているので、マイナスではないです。

 デジカメタイプでは、次に紹介するチェキの強力なライバルです。

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 【2019年発売】

 23CANON iNSPiC CV-123-WH
  ¥(12,282) Amazon.co.jp (7/4執筆時)    

 なお、旧機種になりますが、このグレードの下位機種としてCV-123-WHという製品がありました。

 少し安いですが、スマホとのBluetoothとの接続に対応しないほか、カメラの画素数も500万画素と水準が下がります。

 また、ミラーも未付属です。

 先述のように、本機の魅力が「セルフィーしやすいインスタントカメラ」部分にあることを考えると、イマイチです。

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 24・ポラロイド Snap デジタルインスタントカメラ
  ¥(15,999) Amazon.co.jp (7/4執筆時)  
 

 一方、ZINKペーパーを利用するインスタントカメラは、米国のPolaroidも販売していました。

 しかし、現在は終息しており、在庫限りです。

次回につづく!
インスタントカメラのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、外出先で使用できるインスタントカメラについて書いてきました。  

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・インスタントカメラの比較 (2)
 2-1:ポラロイド〈米国〉
 2-2:ロモグラフィ〈豪州〉
 2-3:その他の企業〈各社〉
 2-5:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)では、今回紹介できなかった、上記の製品を紹介します。

画質     ★★★★★
セルフィ撮影 ★★★★★
撮れる範囲  ★★★★★
撮影の多彩さ ★★★★★
印刷コスト  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、ここまで紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 11:53 | カメラ

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