【今回レビューする内容】2024年 10万円前後の小型モバイルノートパソコンの性能とおすすめ・選び方:13.3インチ 12.4インチ(13インチ):Windows11対応 WindowsノートPC人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】HP Pavilion Aero Laptop 13-be3000 13-be2008AU 13-be2009AU 13-be2010AU 13-be2011AU HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000 13-bg0009AU 13-bg0010AU 13-bg0011AU 13-bg0012AU ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FN001FJP 21FNCTO1WWJP3 21FN001GJP 21FQS28J00 21FQS28H00 ThinkPad L13 Gen 4 (第13世代Intel Core) 21FGCTO1WWJP2 21FHS69100 21FHS69100 ThinkPad X13 Gen 4 第13世代Intel vPro 21EX009RJP 21EX009SJP 21EX009TJP 21EX009UJP Yoga 6 Gen 8 13.3型 (AMD) 883B2006XJP 83B2002VJP 83B2009LJP 83B2002VJPS004 Dell Inspiron 13 Intel Surface Laptop Go 3 ほか
今回のお題
格安なモバイルノートパソコンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2024年9月現在、13.3型のノートパソコンの比較です。
若干小さめの12.4型のノートPCも含めます。
価格は、だいたい「10万円以内」、高くても「15万円まで」の予算で買えるものを「サイズ別」にみていきます。
CPU・GPUの性能(ベンチマーク)ほか、筐体グレード・パネルスペック・ネットワークやカメラの仕様などに注目して書きました。
1・小型ノートPCの比較
サイズ:13.3・12.4インチ
重さ:1.25kg前後
予算:9万円〜
用途:モバイル/自宅兼用(軽め)
2・中型ノートPCの比較
サイズ:14インチ
重さ:1.5kg前後
予算:6万円〜
用途:モバイル/自宅兼用(重め)
3・大画面ノートPCの比較
サイズ:15.6・16インチ
重さ:1.6kg以上
予算:6万円〜
用途:自宅・職場用の据置用
このブログの「ノートPCの比較記事」全体としては、1回目記事になります。
重さは、1.2kg前後と軽く「持ち運び&自宅のメインマシン」として人気の13.3型(12.4型)に特化した比較です。
価格は、しかし、激安モデルでも10万円前後が中心です。
小型機は、廃熱や省電力化のため、費用が余計かかるからです。
むしろ、少し大きなサイズ(14型〜15型)のほうが安いモデルは多いので、安めで探している方は、そちらもあとでご覧ください。
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1・小型13インチノートPCの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:レノボ〈ThinkPad〉
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:DELL〈米国〉
2-2:マイクロソフト〈米国〉
3・小型13インチノートPCの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
というわけで、比較をはじめます。
以上のようなメーカー順に製品を比較していきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論では、全製品から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・Macbook Pro Airの比較
2・VAIOのノートPCの比較
3・Surface Bookの比較
なお、Apple(MacBook)ほか、VAIOとマイクロソフトのノートPCは、別の記事を用意しています。
これらをお探しだった場合(今回の記事ではなく)上記リンクを直接お読み頂ければと思います。
よろしくお願いします。
1-1・HPの小型ノートPC(13.3型)
はじめに、アメリカのHP(ピューレットパッカード)の13インチ前後のノートPCの比較からです。
HPのノートPCは、「筐体部分の形状・種類(品質)」の違いでの4ランクがあります。
10万円以内ではENVYシリーズまでが「射程圏」です。
1・パフォーマンスモデル
2・スタンダードモデル
3・ベーシックモデル
4・エントリーモデル
さらに、各シリーズ内に、CPU性能・メモリ・ストレージ量などの違いで、以上のような「性能ランク」が示されます。
「パフォーマンスモデル」が最上位で、「エントリーモデル」が最下位です。
またモデル番号の末尾には「G2(ジェネレーション2)」などの表記があります。これは、「第2世代」を示していて、細かい仕様のマイナーチェンジがあることを示します。
Sから始まる数字は、シーズン表記なのでとりあえず無視してもOKです。また、「マウスチキ」などのオマケ付きのほうが安い場合もありますが、上の基準だけをみていれば、価格を見誤ることはないでしょう。
結構「分かりやすい」区分なので、今回はこれを利用しながら、各機をみていきます。
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なお、ここから先は、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。
【2023年発売】(後継機あり)
【スタンダードプラスモデル G3】
(型番:13-be2008AU 13-be2009AU)
1・HP Pavilion Aero Laptop 13-be3000
¥109,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
【 Aero 13-be 価格.com限定モデル】
2・HP Pavilion Aero Laptop 13-be3000
¥109,800〜 HP ダイレクト (9/6執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 7535U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
【パフォーマンスモデル G3】
(型番: 13-be2010AU 13-be2011AU)
3・HP Pavilion Aero Laptop 13-be3000
¥124,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
【 Aero 13-be 価格.com限定モデル】
4・HP Pavilion Aero Laptop 13-be3000
¥117,800〜 HP ダイレクト (9/6執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7 7735U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.1) HDMI
通信:Bluetooth 5.2 Wi-fi 6E
バッテリー: 10.5時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素
OS:Windows 11 Home
重さ:957g
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
HP Pavilion Aero Laptop 13-beシリーズは、HPの中級ラインのパビリオンに属するモデルです。
2021年に「フルモデルチェンジ」して、かなり良い機種になっています。また、2023年に、CPUの変更もありました。「G3」と末尾に付くものが新仕様です。
複数構成がありますが、「スタンダード」は10万円に近い価格で買えます。なお、HPの場合、モデルによって大幅なセール割引があるので、上位機種が必ず高くはないです。
なお、HPは(伝統的に)「価格.com限定」モデルがあります。
しかし、最近は、同じスペックで価格のみ変化する場合が多いです。
同じスペックの通常製品と値段を見比べておけばOKです。
OSは、windows11 Homeを搭載します。
ただし、パフォーマンスモデル G2については、windows11 Proを基本とします。
重さは、「エアロ」の名前通り、相当軽いです。
957gと1kgを切っているのは、各社の高級機を含めても最近では最も優秀な新型と言えます。
同社の中位機「Pavilion」の仲間なので、細部まで詰めた産業デザインで、10万円前後のPCと同等のエレガントさも「売り」です。筐体もマグネシウム合金です。
HPやDELLといったダイレクト販売メインで格安機も展開する企業の場合、エントリークラスの筐体だと、筐体の質のほか、キーボードのバックライト・指紋センサーなどが省略になります。本機はそうではないため、はっきりと質の高い「中級機」と言えるでしょう。
ディスプレイは、13.3インチです。
視野角が広く目も疲れにくい、IPSで非光沢なので、仕事や勉強に向きます。
一方、解像はがフルHD(1920×1020)ではなく、 WUXGA (1920×1200)です。
この場合、縦横比が16:10になるので、ワープロ・表計算など縦スクロールのビジネスソフトが使いやすいです。
なお、ノートPCだと最近はフルHDはほとんどなくなっています。
CPUは、2機種選べます。
下位構成は、6コア12スレッドの、AMD Ryzen 5 7535U(2.9GHz ×6)です。
上位構成は、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 7735U(2.7GHz ×10)です。
CPUスコアは、下位構成でも17000を超えます。
上表はAtlasの主観でスコアとノートPCの快適度を示したものです。
一般的な仕事・動画用として15000を越えると「快適」といえます。
本機の場合、いずれのCPUもその水準を超えているため、10万円以下で入手可能なPCとしては水準以上です。
GPU(グラフィックス)は、CPUとの統合型です。
下位機は660M、上位機は680Mです。
CPUスコアも、高水準です。
上表は、Atlasの主観でスコアとノートPCのGPU快適度を示したものです。
本機の場合、下位機種でも「かなり快適」な水準で、数字はかなり良いです。
メモリーは、16GBです。
オンボードですので、あとからの増設には非対応です。
ストレージは、SSDの512GBです。
PCIe 3.0世代ですので十分な速度が出ます。
OSの起動速度などのボトルネックにはならないでしょう。
ネットワークも、注目点です。
Wi-Fiは最新のWi-Fi 6Eに対応し、Bluetoothも、接続安定性の高いBluetooth 5.0です。
Wi-Fi 6Eは、2022年頃から普及した新規格です。新しく民間開放された6GHz帯が利用できるものです。
通信安定性が大きく高まりますが、話がそれるので、興味のある方は、このブログの【Wi-Fi6ルーターの比較記事】をご覧ください。冒頭で説明しました。
Bluetooth5.0も、通信安定性の部分で、Bluetooth4世代から、通信安定性の部分で大きな改善があります。
【Bluetoothイヤホンの比較記事】で紹介したような、Bluetoothを使った音楽機器などを多用する場合は、この部分を重視しても良いでしょう。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状が1つです。
速度規格は、端子により異なります。
USB-Aは、本機については、USB 3.0の速度ですので「昔ながら」です。
USB-Cは、しかし、USB3.1ですから、今どきの高速接続に対応します。
例えば、【ポータブルSSDの比較記事】で書いたような、外部ストレージを使う場合、この利点を享受できます。
本機は、専用の電源ポートもありますが、USB-C端子を経由しての受給電もできます。
【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介した65W以上のモバイル電源を利用すれば、PCへの充電も可能です。むろん、逆にバッテリーやスマホにも高速給電できます。
iPhoneも【ライトニングケーブルの比較記事】で紹介したような対応ケーブルを買えば、高速給電ができます。
さすがに、5万円を超えてくると、細かい部分の仕様も豪華です。
そのほか、プレゼン用にHDMI端子もあります。
キーボードは、アイソレーション式で打ちやすいです。
その上で、指紋センサーと、キーボードのバックライトが搭載です。
10万円以上の高級機は標準仕様ですが、格安機の場合これらがないモデルもあります。
カメラは、92万画素のHD画質です。
この部分は弱く、顔認証やWeb会議用に使えるほどの水準ではないです。
指紋認証には対応できます。
バッテリーは、MobileMark 2018の測定基準で10.5時間との表記です。
昔から使われている指標で、日本で多いJEITA2.0と同じほど「甘め」な基準の試験です。
なお、最も測定基準が厳しい「MobileMark 25」ほか、各企業で使う指標は乱立しています。測定基準が異なりすぎて、メーカー間での持続時間は比較しにくいです。
一応、上表で一般的なJEITA2.0に換算する場合の持続時間の目安を示します。しかし、CPUのメーカーや世代で大きく変わるので、あくまで「試験の厳しさの度合い」を示しただけものです。
なお、バッテリーは、スペックから客観的に比較しにくいので、今回の比較記事ではさほどまで重視しません。
Officeソフトは、パワポも使えるHome & Business 2021が追加できます。
価格は33,000円です。
なお、パッケージ版が2台まで利用可能なのに対して、PC購入時にカスタマイズする場合、購入されるノートPCに限って「1台のみ利用可能」です。
複数のPCで使いたい場合における、お得な買い方は、このブログの【Office2021の選び方の記事】で別に書いています。
DVDドライブは、非搭載です。
利用が必要な場合、【Windows向けブルーレイ・DVDドライブの比較記事】が別にあります。
興味のある方は、後ほどご覧ください。
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以上、HP Pavilion Aero Laptopの紹介でした。
最近は、13インチモバイルノートは、マイクロソフトなどの純正(Surface)などライバルも増えていますが、今回のモデルチェンジは、個人的には「かなり良い」と思っています。
軽量化した上で、CPUパワーも相当向上していて好きが無いです。画面のアスペクト比(縦横比)の部分で、主に、仕事や勉強向けですが、それ中心に考えるならば特にオススメです。
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【2024年発売】
【スタンダードモデル】
(型番:13-bg0009AU 13-bg0010AU)
5・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000
¥129,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
【HP Pavilion Aero 13-bg 価格.com限定モデル】
6・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg0000
¥119,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 8640U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
【パフォーマンスモデル】
(型番:13-bg0011AU 13-bg0012AU)
7・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000
¥149,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
【HP Pavilion Aero 13-bg 価格.com限定モデル】
8・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg0000
¥139,800 HP ダイレクト (9/6執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 8840U
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD /PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0)(3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-fi 6E
バッテリー:11.5時間(MobileMark 25)
カメラ:500万画素IRカメラ
OS:Windows 11 Home
重さ:990g
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
なお、HP Pavilion Aero 13-bgは、この筐体グレードの上位機(後継機)です。
こちらも価格コムモデルもありますが、性能は同じです。価格は都度変わるので、両方確認してください。
CPUは、25年登場のAMDの8940シリーズです。
価格は高くなりますが、両グレードの製品ともに、能力は上昇しています。
GPUは、特に注目点です。
下位機が760M、上位機が780Mです。
この2つのGPUは、共にAMDがAI処理に特化させた構成で、グラフィックスのベンチが良いです。NPU(AMD Ryzen AI)も搭載して、機械処理に強い仕様にしています。
ファイル検索や、Web会議時の映像・音声最適化ほか、AI利用時の駆動が未対応機よりも良くなります。Copilot(AIアシスタント)のショートカットもあります。
パネルは、こちらもIPSです。
色域は不明ですが、輝度は400ニトで少し質が良いものです。
バッテリーは、最大で11.5時間との明記です。
目立った数字ではないですが、本機の場合、基準が相当厳しいと言われるMobileMark 25での値なので、JEITA2.0で言えば、(3.5倍まで行くかは不明ながら)2-3倍は長いのではないかと思います。
すくなくとも、下位機より優秀と言えます。
カメラも、500万画素クラスです。
顔を認識し被写体追従するオートフレームや、背景ノイズ除去、常に「カメラ目線」に補正するアイコンタクト機能など、AI技術を利用した最近登場の機能は網羅的です。
物理的にカメラをオフにするプライバシーシャッターも、しっかりあります。
一方、顔認証の精度向上からか、指紋認証は省略です。キーボードのバックライトは、引き続き装備します。
あとは、旧機と、だいたい同じです。
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結論的にいえば、若干価格は高くなりますが、最新のトレンド(NPUの搭載とAI処理の高度化)をふまえると、本機に投資する価値は「あり」です。
2021年に「フルモデルチェンジ」して、かなり良い機種になっています。また、2023年に、CPUの変更もありました。「G3」と末尾に付くものが新仕様です。
複数構成がありますが、「スタンダード」は10万円に近い価格で買えます。なお、HPの場合、モデルによって大幅なセール割引があるので、上位機種が必ず高くはないです。
1-3・LenovoのThinkPad(13.3型)
続いて、レノボが販売するThinkPadです。
米国のIBMが販売していた時代からの古参のファンも多いブランドです。ビジネス用のThinkBookと合わせてみていきます。
【2023年発売】(CTO用型番:21FNCTO1WWJP3)
【下位構成】Win11proは 21FN001GJP
9・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FN001FJP
¥99,890 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU:AMD Ryzen 3 7330U
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【上位構成】
10・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FQS28J00
¥118,690 レノボダイレクト (9/6執筆時)
(オフィス付属)
11・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FQS28H00
¥140,690 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU: Ryzen 5 PRO 7530U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
重さ: 1.26kg
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6E
バッテリー:最大15.2時間(JEITA2.0)
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.0) ×2 USB-C (3.1) (3.0) HDMI
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2021(付属モデルあり)
保証:1年間
ThinkPad L13 Gen 4 (AMD)は、ThinkPadの13.3型の定番モデルです。
ThinkPadは、もともと米国のIBMの製品でした。十数年前から、レノボが権利を引き継いで生産中です。
こちらのLシリーズは、モバイル用では「最も安い」ラインです。
型番が多くあります。
基本的には、CPU・メモリ・ストレージ量をみて、あとは、OSがWin11 Proになるバージョンがあるのを理解すれば選べます。
ただ、CTO(カスタマイズ)むけ型番は、最小構成になっていて、指紋センサー・バックライトなどを外した価格表示です。即納モデルとの違いはみてください。
重さは、1.26kgです。
構成によって若干揺らぎますが、だいたい同じです。
画面サイズからすると、全く問題ありません。
バッテリーは、上位機だと15.3時間です。
AMD系のCPU採用機は、この部分の評価が高いです。
ディスプレイは、13.3インチです。
ビジネス向きですから、しっかり、IPSパネルで、非光沢です。
画面サイズは、フルHDなど一般的な縦横比(16:9)より縦方向に少し長い16:10のWUXGA(1920×1200)です。
この場合、Wordなど縦スクロールを多用するビジネスソフトの使い勝手が少し良くなります。ただし、解像度は「2K相当」ではなく、あくまでフルHDクラスです。
CPUは、2種類からの選択です。
下位構成は、4コア8スレッドのAMD Ryzen 3 7330U (2.3GHz ×4) です。
上位構成は、6コア12スレッドのRyzen 5 PRO 7530U (2.0GHz ×6)です。
CPUスコアは、2種で結構スコア差がでる部分が注意点です。当然価格差をふまえたものです。
とはいえ、モバイル用として考えれば及第点でしょう。10000は出ますので。
GPU(グラフィックス)は、統合型です。
下位構成はVega6、上位構成はVega7です。
GPUスコアは、快適水準にわずかに届かない水準です。
ただ、モバイル用のサイズですし、普通の仕事に利用する部分には十分でしょう。
メモリーは、16GB搭載です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、高速なPCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
キーボードは、もうひとつの注目点です。
IBMから引き継いだ、伝統の「赤ボッチ」トラックポイントを装備するからです。
また、凹みのついたパンタグラフ式のキーボードは押し味が良いです。剛性やキーピッチなどは、IBM以来の伝統を受け継いでいます。
仕事用で選ぶ場合は、この機種の「最も注目するべき部分」です。
指紋センサーもはオプションです。ただ、バックライトは選べません。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6E と、Bluetooth5に対応します。
先述のように、新しい6GHz帯に対応できるもので新しいWi-Fiです。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。
USB-C端子は、片側がUSB3.1の高速対応です。あとは、USB-Aを含めUSB3.1です。
ただし、USB3.1は充電にも使うので利用は制限的ですが、USB-PDに対応です。
45W給電なので【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したようなモバイルバッテリーならば、本機に対してフルスペックの充電も可能でしょう。
カメラは、フルHDカメラが搭載です。
顔認証(Windows Hello)に対応できますし、仕様は良いほうです。
バッテリーは、旧来のJEITA2.0表記ですが最大15.2時間です。
モバイル用として問題ない水準です。
オフィスソフトは、未付属です。
ただし、レノボもオプション対応は可能です。
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以上、ThinkPad L13 Gen 4 (AMD)の紹介でした。
基本となるキーボードを含めた筐体部分でも、ビジネス利用における堅実性は一歩抜けています。「質実剛健でトラディショナルな」製品としては、競合機はなく、群を抜いた機種といえます。
CPU性能は、上位機がやはり良いですが、モバイル用という部分では、下位機でも対応水準でしょう。
ただ、下位機相当の価格帯の製品の場合、14型以上の大画面の方が(発熱量が多いCPUが使えるので)スペックは良くなるため、据置用で考える場合、それらとの比較は考えてください。
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【2023年発売】
(指紋センサーなし) 21FGCTO1WWJP2
12・ThinkPad L13 Gen 4 (第13世代Intel Core)
¥124,894 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU:Core i3-1315U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
(Win11 home)21FHS69100
13・ThinkPad L13 Gen 4 (第13世代Intel Core)
¥159,380 レノボダイレクト (9/6執筆時)
(win11 Pro)21FHS69100
14・ThinkPad L13 Gen 4 (第13世代Intel Core)
¥159,380 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU: Core i5-1335U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
重さ: 1.26kg
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi6
バッテリー:最大20.7時間 (JEITA2.0)
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (USB4) (3.1) HDMI
OS:Windows 11 Home/ Pro
ソフト:Office 2021(付属モデルあり)
保証:1年間
なお、このシリーズは、Intel系プロセッサ採用の製品もあります。
先ほどの機種を、インテル系CPUにしたモデルです。こちらは、量販店モデルもありますが、執筆時(セールなのか)安めでしたが、おそらく数は少なく(あればチャンスですが)「ノイズ」に思えます。
CPUは、下位構成は、6コア8スレッドの Core i3-1315U (1.2GHz ×6)です。上位機は10コア12スレッドのCore i5-1335U (1.3GHz ×10です。
CPUスコアは、Intel系は、下位構成でも14000近く、普通に「快適」に使えそうです。
ターボ時のクロック数が良いためです。バッテリーの保ちも、Lシリーズだとインテルの方が良さそうです。
GPUは、上位機だと80EUsです。下位構成だと64EUsでした。
CPUもこの世代だと、AMDに性能(ベンチマーク)は負けません。
そのほか、接続端子の構成がAMD系と異なります。
本機もUSB-C給電ですが、USB-Cの構成が、USB4(Thunderbolt4)とUSB3.1といずれにしても、ハイスペックの高速ストレージを活かせる構成です。
利用するマザーボードの違いでしょう。あとは、最大20.7時間(JEITA2.0)と、バッテリーの保ちが先ほどの機種よりやや良くなる以外は、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、主に、価格の話として、同じほどのスコアのAMD系より、若干高めの値段かなとは思います。
時期によって割引がないならば、AMD系の方が少し費用対効果が良いようにみえます。
【2023年発売】CTO用型番:21EXCTO1WWJP4
【win 11 Home版】
15・ThinkPad X13 Gen 4 第13世代Intel vPro 21EX009RJP
¥164,780 レノボダイレクト (9/6執筆時)
【win 11 Pro版】
16・ThinkPad X13 Gen 4 第13世代Intel vPro 21EX009SJP
¥149,820 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU:Core i5-1335U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【2023年発売】CTO用型番: 21EXCTO1WWJP5
【win 11 Home版】
17・ThinkPad X13 Gen 4 第13世代Intel vPro 21EX009TJP
¥148,830 レノボダイレクト (9/6執筆時)
【win 11 Pro版】
18・ThinkPad X13 Gen 4 第13世代Intel vPro 21EX009UJP
¥189,860 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU:Core i7-1365U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.26kg
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6
バッテリー:最大22.9時間 (JEITA2.0)
カメラ:720p HDカメラ
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (USB4) ×2 HDMI
OS:Windows 11 Home /Pro
ソフト:
保証:1年間
ThinkPad X13 Gen4も、ThinkPadの13.3型です。
Xシリーズは(扱いとして)上で見たLシリーズより「上級」のラインです。
価格としては、今回の記事の上限(15万円)を越えてきますが、たまに安いモデルがあります。
筐体は、Lシリーズよりも、上級機は差が付きます。
シャーシにマグネシウム合金を利用し、軽量製を保ちつつ堅牢性を高めています。
耐落下性能でMILスペック表記がでるのもこのグレードからです。
重さは、1.25kgです。
Lシリーズとほぼ変わりません。
バッテリーは、22.9時間です。
この部分でハイスペックを必要とする方に向けた「モバイル用」です。
ディスプレイは、13.3インチです。
こちらもWUXGAの縦長画面でありつつ、IPS・非光沢です。
一方、こちらもIPSですが、色域が、sRGBカバー率100%になります。
ノートPCの場合、格安機はだいたいsRGB60%の普及用パネルです。Lシリーズよりこの部分の仕様も少し良いです。
CPUは、Intel系CPUです。
下位構成の場合、10コア12スレッドのCore i5-1335U (1.3GHz×2 0.9GHz×4)です。
上位構成の場合、10コア12スレッドのCore i7-1355U (1.7GHz×2 1.2GHz×8)です。
上位構成と下位構成は、スコアを見ても、さほどの差はない感じです。まあ、パフォーマンスコアのクロックは高めなので、瞬発力は高めとは言えます。
現状にないですが、より安いモデルの場合、6コア8スレッドの Core i3-1315U (1.2GHz×2 0.9GHz×4)が搭載されていました。
スコアは、どちらの構成でも「快適」水準と言えます。
一方、上位機・下位機はさほどスペックは変わりませんが、パフォーマンスコアのスペックが少し良いので、実用上、スコア以上の差はつくでしょう。ただ、下位機でも十分です。
GPUは、統合型です。
下位構成は、80EUs、上位構成は、96EUsです。
GPUスコアは、いずれも1000を超えます。
モバイル用としては水準は良く、問題ないです。
メモリーは、8GB・16GBの選択です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、PCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
速度的に問題ありません。
キーボードは、13インチの場合、Lシリーズと配置上の差はないです。
伝統の「赤ボッチ」トラックポイントもありますし、堅牢で打ちやすいです。
指紋センサーとバックライトは、オプションですが追加できます。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6E と、Bluetooth5.2に対応します。
【Wi-Fi6ルーターの比較記事】で書きましたが、Wi-Fi6Eは2022年登場の規格で、最近開放された6GHz帯を使えるため、実効速度ほか通信安定性が高まります。
対応ルーターはもちろん必要です。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。
USB-C端子は、Intel系CPU搭載機のみ、高速なUSB4.0(Tunderbolt 4)が2つです。
USB-C端子が不足する場合、レノボは純正のドッキングステーションが別売であります。
【レノボのドッキングステーションの紹介】を見て頂ければと思いますが、オフィスで、専用Dockにつなげることが可能です。
カメラは、720p HDカメラです。
フルHDの水準には至らないものの、顔認証に対応できる水準です。
オフィスソフトは、オプションで搭載は可能です。
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以上、ThinkPad X13 Gen4の紹介でした。
Lシリーズに比べて、仕様面でターゲット層は「モバイル上級者」と言えます。
バッテリーの保ちが良いほか、CPUや液晶パネル部分で優れますので。
下位機はとくに少し安めです。CPUパワーは「モバイル水準」なので、自宅や職場用との兼用で考える方はもう少しパワフルな機種でもよいでしょう。ただ、安めのサブノートとしてみれば、評価できそうです。
【2023年発売】
(オフィス付属)883B2006XJP
19・Yoga 6 Gen 8 13.3型 (AMD)
¥119,790 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 7530U
メモリ:8GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【下位構成】83B2002VJP
20・Yoga 6 Gen 8 13.3型 (AMD)
¥114,840 レノボダイレクト (9/6執筆時
(オフィス付属)83B2009LJP
21・Yoga 6 Gen 8 13.3型 (AMD)
¥131,450 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 7530U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【上位構成】83B2002VJPS004
22・Yoga 6 Gen 8 13.3型 (AMD)
¥134,640 レノボダイレクト (9/6執筆時)
CPU: AMD Ryzen 7 7730U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA 色域強化IPS 光沢 タッチ
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0)×2
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6
バッテリー:最大21.7時間(JEITA2.0)
カメラ:IR&1080p FHDカメラ
OS:Windows 11 Home
重さ: 1.39kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
Lenovo Yoga 660 AMD も、Lenovoの製品です。
同社の製品としては、多少カジュアルな「若者向け」のライン、あるいは、CPUスペック重視の格安ラインと言えます。
複数モデルがあります。CPU・メモリ・ストレージの違いがあるほか、一部、Office 2021 付属の型番があります。それらをみておけば、見分けは付くと思います。
本機は「YOGA」の名称があることから分かるように、ヒンジを回してタブレットのように使える製品です。
ファブリックカバーも付属し、デザイン性も独特です。
重さは、1.39kgです。
十分「モバイルサイズ」といえる重さです。
バッテリーは、最大21.7時間です。
後述するAMDのCPU搭載が奏功して、かなりの長時間です。
ディスプレイは、13.3インチです。
同社の他機にもありましたが、フルHDを縦長にして16:10にした WUXGAです。
パネルは、IP用です。
仕様的に本機はタッチパネルで、液晶も光沢液晶です。タッチペンも付属です。
色域は、こちらも、sRGBカバー率100%の上位版IPSです。
CPUは、2種類です。
下位構成の場合、6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 7530U(2GHz ×6)です。
上位構成の場合、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 7730U(2GHz ×8)です。
CPUスコアは、下位機でも15000を超える「快適」水準です。
上位機も価格相応に優秀です。
GPUは、下位機はVega7、上位機はVega8です。
最新世代ではないですが、1000前後はあるので、及第点でしょう。
メモリーは、8GB・16GBからの選択です。
いずれもオンボードで増設は不可です。
ストレージは、PCIe 3.0世代の.SSDドライブです。
容量も、下位機種で256GBですので十分でしょう。
キーボードは、しっかりアイソレーションです。
ただ、同社のThinkPadシリーズのような、特段の工夫はないです。
ネットワークは、 Wi-Fi6 と、Bluetooth5.0に対応します。
問題ないでしょう。
インターフェースは、(四角い)USB-Aが2ポートと、(丸い)USB-TypeC が2ポートです。
USB-Cポートの片方は充電にも利用するため、充電時に使えるのは1ポートです。
充電に使うUSB-C端子も含めてUSB3.0なので、高速通信は非対応です。
ただ、充電に使う側のUSB-Cは、USB-PDには対応なので、【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したような45W対応のモバイルバッテリーなら、本機に対して充電可能です。
Anker USB-C & HDMI 変換アダプター
¥2,390 Amazon.co.jp (9/6執筆時)
なお、本機はHDMI端子がないので、USB-C端子からの変換ケーブルが必要です。
カメラは、動画チャット用が搭載です。
また、セキュリティについては、パッドの横に指紋認証センサーが付属です。
DVDドライブは、未搭載です。
オフィスソフトは、付属モデルが選べます。
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以上、Lenovo Yoga 670 AMD の紹介でした。
ビジネス用のハイスペック機といえます。
光沢液晶ですので、見つめる仕事には疲れるので、デスクワークには向かないです。
タブレットにできる形態であることを含めて、むしろ、アクティブに持ち歩くビジネスマン向けでしょうし、この仕様でも問題ないかと思います。
その上で、省電力CPU採用機としてはCPU性能がかなり良いため、処理面を重視したい場合、とくに選択肢になるでしょう。
次回につづく!
小型ノートパソコンのおすすめは、結論的にこの機種!
というわけで、今回は、13インチ前後のモバイル用の格安ノートパソコンを比較してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:DELL〈米国〉
2-2:マイクロソフト〈米国〉
3・小型13インチノートPCの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
続く、2回目記事(こちら)では、DELLなど他社の製品をみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★☆
軽量性 ★★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最終回の3回目記事(こちら)は、結論編として、今回紹介した13インチ前後のノートPC全製品から、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら