【今回レビューする内容】2023年 10万円前後の小型モバイルノートパソコンの性能とおすすめ・選び方:13.3インチ 12.5インチ 12.4インチ:Windows11対応 WindowsノートPC人気機種の違いと性能ランキング
【評価する製品型番】HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000 13-be1017AU 13-be1018AU 13-be1019AU 13-be1020AU 13-be1021AU 13-be1022AU Aero 13-be 価格.com限定モデル HP ENVY x360 13-ay(AMD)13-ay1050AU 13-ay1051AU Dell Inspiron 13 Intel ThinkPad L13 Gen 3 21B3CTO1WWJP1 21B9CTO1WWJP1 ThinkPad X13 Gen2 (第11世代インテル) 20WKS1AJ00 ThinkPad X13 Gen 2 (AMD) 20WKS1AJ00 Lenovo ThinkBook 13s Gen 4 AMD 21AS001BJP 21AS001FJP 21AS001HJP Intel 21AR002VJP 21ARCTO1WWJP3
今回のお題
格安なモバイルノートパソコンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年1月現在、小型ノートパソコンの比較です。
だいたい「10万円前後」までの予算で買えるものを「サイズ別」にみていきます。
基本となるマシンパワー(CPUやメモリー)の情報の情報をしっかり出して比較しました。
ストレージの速さや量(HDD/ SSD)や、液晶画面の見やすさ(IPS液晶/TN液晶)などを、重要な要素として、各社の最新機を見ています。
1・超小型ノートPCの比較
サイズ:10.1・11.5・12.5インチ
重さ:1kg以下
予算:3万円〜15万円
用途:モバイル専用
2・小型ノートPCの比較
サイズ:13.3インチ
重さ:1.25kg前後
予算:7万円〜15万円
用途:モバイル/自宅兼用(軽め)
3・中型ノートPCの比較
サイズ:14インチ
重さ:1.5kg前後
予算:4万円〜15万円
用途:モバイル/自宅兼用(重め)
4・大画面ノートPCの比較
サイズ:15.6・16インチ
重さ:1.6kg以上
予算:5万円〜15万円
用途:自宅・職場用の据置用
このブログ「モノマニア」では、「画面サイズ別」に、4記事に分けています。
今回は、13インチ前後のノートPCを紹介する2回目記事です。
重さは、13インチの場合、1.2kg前後と軽量です。
毎日持ち運ぶような場合も「無理のない重さ」です。
画面サイズも、作業領域が「そこそこ」あるので、「持ち運び&自宅のメインマシン」として兼用できるモデルです。
価格面では、しかし、他サイズと比べると、激安モデルでも10万円前後が中心です。
5万円前後の予算だと少し厳しいです。
小型化は部品の調達コストがかさむ部分も多いためです。したがって、ノートPCは「画面が小さければ安い」という法則はありません。
ーー
なお、一点だけ、お願いです。
1・Macbook Pro Airの比較
2・VAIOのノートPCの比較
3・Surface Bookの比較
このブログでは、Apple(MacBook)ほか、VAIOとマイクロソフトのノートPCは、(少し高めの価格水準なので)別の記事を単独で用意しています。
10万円前後で買える一部機種は一部扱っていますが、こちらのメーカーでお探しの場合、基本的に(今回の記事ではなく)上記リンクを直接お読み頂ければと思います。
よろしくお願いします。
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1・小型13インチノートPCの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:DELL〈米国〉
1-3:レノボ〈ThinkPad系〉
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:レノボ〈中国〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:富士通〈日本〉
2-4:マイクロソフト〈米国〉
3・小型ノートPCの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
というわけで、比較をはじめます。
以下では、だいたい「10万円以内」で買える13インチのノートPCを出している、以上の企業の製品を順番にみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、記事の最後の「結論」編(こちら)では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案するつもりです。
1・格安小型ノートPCの選び方の基本
具体的な製品紹介に移る前に、小型13型のモバイルノートパソコンを選ぶ際の「ポイント」について、あらかじめ説明しておきます。
現状を見ると、「10万円以下」で「画面が13.3インチ」の小型ノートPCは、ほぼ全て「モバイルPC」として設計されています。
CPUは、最近の「格安ノートPC」は実力を増しており、10年前に流行した「ネットブック」のように「安かろう悪かろう」ということはほぼなくなりました。
とくに、13.3インチ前後の製品は「メインマシン」と言えるスペックの製品も、10万円以下で手に入ります。
今回は、上表のような、CPUベンチマークでも各機を比較します。
だいたいスコアが3000あれば、一般的な書類仕事やウェブブラウジングに利用する場合の、現状での最低限です。
しかし、最近は、「そこそこ快適」に使える水準と言える8000はもちろん、10万円台のメーカー製PCに匹敵するスコア15000を越える機種もあります。
以前よりコア数やクロック数が上がるなどした結果、(GPUの力が必要なグラフィック処理を例外ですが)多少重い処理でも「そつなくこなせる」性能になっています。
最近は、CPUの劇的な進化はないので、5000-6000あれば、(ゲーミング用などは例外として)一般的に「長く使える」ノートPCと言って良いです。
OSやソフトの起動速度も、内蔵ストレージより高速なストレージである、高速なPCIe 3.0世代のSSDを搭載するモデルが多くなり、大幅に改善が見られます。
液晶パネルの品質は、以前は視野角が狭く、表示品質が劣るTN液晶ばかりでした。
しかし、最近は広視野角で目も疲れにくいIPS液晶を採用する機種が普通になってきました。
画面の大きさも、13インチもあれば、(書類を複数ならべるなどの)ビジネスニーズが不要ならば、自宅と職場兼用の「メイン機」としても支障はありません。
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結論的にいえば、13.3インチの格安ノートPCは、、パソコンを初めて購入しようと思っている人や、小学生を含む子どもへのプレゼント用、2台目のモバイルパソコンを手に入れようと考えている人に、最適です。
もちろん、各機で性能の差はありますので、機種ごとに詳しく比較していくことにします。
なお、メーカーは、「ほぼほぼ」海外ブランドです。
最近のノートPCは「キット化」しているため、日本のメーカーは(値段の面では)「太刀打ちできない」ようです。
とはいえ、今回紹介するメーカーは、全て日本に販売網をもって長いメーカーばかりなので、保証やサポートの面では心配ありません。
1-1・HPの小型ノートPC(13.3型)
はじめに、アメリカのHP(ピューレットパッカード)の13インチ前後のノートPCの比較からです。
HPのノートPCは、「筐体部分の形状・種類(品質)」の違いでの4ランクがあります。
10万円以内ではENVYシリーズまでが「射程圏」です。
1・パフォーマンスモデル
2・スタンダードモデル
3・ベーシックモデル
4・エントリーモデル
さらに、各シリーズ内に、CPU性能・メモリ・ストレージ量などの違いで、以上のような「性能ランク」が示されます。
「パフォーマンスモデル」が最上位で、「エントリーモデル」が最下位です。
またモデル番号の末尾には「G2(ジェネレーション2)」などの表記があります。これは、「第2世代」を示していて、細かい仕様のマイナーチェンジがあることを示します。
結構「分かりやすい」区分なので、今回はこれを利用しながら、各機をみていきます。
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なお、ここから先は、Atlasのおすすめポイントは赤字で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。
【2022年発売】
【スタンダードモデル G2】
(型番:13-be1017AU 13-be1018AU)
1・HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000
¥109,000 HP ダイレクト (1/20執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 5625U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD /PCIe
【スタンダードプラスモデル G2】
(型番:13-be1019AU 13-be1020AU)
2・HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000
¥122,000 HP ダイレクト (1/20執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 5625U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
【パフォーマンスモデル G2】
(型番:13-be1021AU 13-be1022AU)
3・HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000
¥144,000 HP ダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7 5825U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.1) HDMI
通信:Bluetooth 5.2 Wi-fi 6
バッテリー: 最大10.5時間
カメラ:92万画素
OS:Windows 11 Home
重さ:957g
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000 シリーズは、HPの中級ラインのパビリオンに属するモデルです。
2021年に「フルモデルチェンジ」して、かなり良い機種になっています。また、2022年に、CPUの変更もありました。「G2」と末尾に付くものが新仕様です。
複数構成がありますが、「スタンダード」は10万円に近い価格で買えます。
【 Aero 13-be 価格.com限定モデル】
4・HP Pavilion Aero Laptop 13-be1000
¥97,800〜 HP ダイレクト (1/20執筆時)
なお、HPは(伝統的に)「価格.com限定」モデルがあります。
しかし、最近は、同じスペックで価格のみ変化する場合が多いです。
同じスペックの通常製品と値段を見比べておけばOKです。
OSは、windows11 Homeを搭載します。
ただし、パフォーマンスモデル G2については、windows11 Proを基本とします。
重さは、「エアロ」の名前通り、相当軽いです。
957gと1kgを切っているのは、各社の高級機を含めても最近では最も優秀な新型と言えます。
同社の中位機「Pavilion」の仲間何度絵、細部まで詰めた産業デザインで、10万円前後のPCと同等のエレガントさも「売り」です。筐体もマグネシウム合金です。
HPやDELLといったダイレクト販売メインで格安機も展開する企業の場合、エントリークラスの筐体だと、筐体の質のほか、キーボードのバックライト・指紋センサーなどが省略になります。本機はそうではないため、はっきりと質の高い「中級機」と言えるでしょう。
ディスプレイは、13.3インチです。
視野角が広く目も疲れにくい、IPS液晶で非光沢なので、仕事や勉強に向きます。
一方、本機は、解像度がフルHDではなく(1920×1020)、 WUXGA (1920×1200)です。
この場合、縦横比が16:10になるので、ワープロ・表計算など縦スクロールのビジネスソフトが使いやすいです。
一方、動画コンテンツ・ゲームは「フルHD・4K」を含め16:9の縦横比で作っています。そのため、フルスクリーン(全画面)表示する場合、画面左右に黒帯が出ます。
(今どきは少ないでしょうけど)アスペクト比固定できないソフトは、全画面時に「顔が伸びで」表示になります。
結論的にいえば、本機は、液晶の仕様の部分で、仕事や勉強用に特に向いた製品と言えます。
CPUは、強調できます。
下位構成の場合、6コア12スレッドの、AMD Ryzen 5 5625U(2.2GHz ×6)を採用します。
上位構成の場合、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 5825U(2.0GHz ×10)を採用します。
コア数が多いほど、ソフトの並行処理に強いですが、いずれも、最新・最高の水準と言えます。1コアあたりでみても、キャッシュ(メモリ)が多めなので速くなります。
インテル系は「信者」が多いですが、インテルはCPUの製造プロセスの小型化(省電力化)にやや遅れを取ったので、同じ消費電力ならば、AMDのがスコアは上です。
ただ、12世代インテルCPUはかなり差を縮めましたので、比較は必要です。
上表はAtlasの主観で、スコアとノートPCの快適度を示したものです。
(一般的な仕事・動画用として)10000近くで「快適水準」、15000を越えると「かなり快適」といえます。
本機の場合、いずれのCPUもその水準を超えているため、10万円以下で入手可能なPCとしては相当贅沢です。
GPUは、CPUとの統合型です。
単独GPU搭載機は10万円前後だと難しいです。できたとしても他のパーツのグレードが落ちますので。
ただ、本機は上位機ならば、(数が少ないながら)そのベンチマークをみても最近のApple M1に及ばないものの、良い数字は出ています。1-2世代前の(統合型でない)単独ビデオカード搭載の入門機と比しており優秀です。
下位機でも統合型としては、かなり優秀なほうです。
メモリーは、下位機種でも8GBです。
入門機としては、かなり余裕を持ったスペックです。
ストレージは、下位機種で、SSDの256GBです。
本機のSSDはPCIe 3.0世代なので、ハードディスクやeMMCはもちろん、少し前のS-ATAのSSDよりさらに速い水準です。
この部分がOSの起動速度などのボトルネックにはならないと思います。
ネットワークも、注目点です。
Wi-Fiは最新のWi-Fi 6 (11ax)に対応し、Bluetoothも、接続安定性の高いBluetooth 5.0です。
Wi-Fi 6は、2019年頃から普及した新規格です。このブログの【高速な無線LANルーターの比較記事】で書いている対応ルーターがあれば、接続安定性が高まります。
Bluetooth5.0も、通信安定性の部分で、Bluetooth4世代から、通信安定性の部分で大きな改善があります。
【Bluetoothイヤホンの比較記事】で紹介したような、Bluetoothを使った音楽機器などを多用する場合は、この部分を重視しても良いでしょう。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状が1つです。
速度規格は、端子により異なります。
USB-Aは、本機については、USB 3.0の速度ですので「昔ながら」です。
USB-Cは、しかし、USB3.1ですから、今どきの高速接続に対応します。
例えば、【ポータブルSSDの比較記事】で書いたような、外部ストレージを使う場合、この利点を享受できます。
なお、本機は、専用の電源ポートもありますが、USB-C端子を経由しての受給電もできます。
【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介したモバイル電源を利用すれば、PCへの緊急充電も可能です。むろん、逆にバッテリーやスマホにも高速給電できます。
iPhoneについても【ライトニングケーブルの比較記事】で紹介したような対応ケーブルを買えば、高速給電ができます。
さすがに、5万円を超えてくると、細かい部分の仕様も豪華です。
そのほか、プレゼン用にHDMI端子もあります。
キーボードは、アイソレーション式で打ちやすいです。
その上で、指紋センサーと、キーボードのバックライトが搭載です。
10万円以上の高級機は標準仕様ですが、格安機の場合これらがないモデルもあります。。
バッテリーも、最大10.5時間です。
「そこそこ」の持続時間です。
Officeソフトは、追加にて、33,000円で、パワポも使えるHome & Business 2021が追加できます。
買い方については、このブログの【Office2021の選び方の記事】をご覧ください。
なお、パッケージ版が2台まで利用可能なのに対して、PC購入時にカスタマイズする場合、購入されるノートPCに限って「1台のみ利用可能」です。
【2020年発売】
・ロジテック LDR-PMK8U2LBK
¥2,800 Amazon.co.jp (1/20執筆時)
DVDドライブは、別売です。
このブログでは【Windows向けブルーレイ・DVDドライブの比較記事】が別にありますので、興味のある方は、後ほどご覧ください。
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以上、HP Pavilion Aero Laptopの紹介でした。
最近は、13インチモバイルノートは、マイクロソフトなどの純正(Surface)などライバルも増えていますが、今回のモデルチェンジは、個人的には「かなり良い」と思っています。
軽量化した上で、CPUパワーも相当向上していて好きが無いです。画面のアスペクト比(縦横比)の部分で、主に、仕事や勉強向けですが、それ中心に考えるならば特にオススメです。
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なお、HPは、他サイズにあるパビリオンシリーズより安い、HPシリーズは、12型の場合ラインナップされません。
一方、10万円以内のノートPCとして、これ以外に、HP ProBook という系列もあります。HP ProBook 635 Aeroは、今回見た機種の「法人用」で、個人向けではないので注意してください。
【2021年12月発売】
【スタンダードモデルG2】
【通常型番】13-ay1050AU
5・HP ENVY x360 13-ay(AMD)
¥113,000 HPダイレクト (1/20執筆時)
【価格コム限定 1】
6・HP ENVY x360 13-ay(AMD)
¥99,000 HPダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen5 5600U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD /PCIe
【価格コム限定 2】13-ay1051AU同級品
7・HP ENVY x360 13-ay(AMD)
¥102,000 HPダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen5 5600U
メモリ:8GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
モニター:13.3型 フルHDタッチパネル IPS 光沢
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C(3.1)
通信:Bluetooth5.2 Wi-fi 6
バッテリー:最大15時間
カメラ:92万画素
OS:Windows 11 Home
重さ: 1.25kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
HP ENVY x360 13-ayは、HPの上級上位ライン「ENVYシリーズ」の製品です。
構成的に(だいたい)10万円を切る価格で購入できるのは、これらの構成となります。
価格コム限定と通常製品が違うページにあります。
買われる場合、値段を比べると良いかと思います。
重さは、1.25kgです。
下位機種(エアロ)のが軽いですので、その部分を重視したモデルではないです。
ただ、このシリーズは、ヒンジが特殊で、写真のように立て掛けて、タブレット的にも利用できるコンセプトのシリーズです。
筐体もアルミ合金であり、10万円以下の製品としては「高級感」も感じます。
バッテリーは、最大15時間です。
ディスプレイは、13.3インチです。
しっかり、視認性の良いIPS液晶を採用し、また、解像度はフルHDでアスペクト比も普通です。
ただ、本機はタッチディスプレイで、パネルは光沢仕様になります。
Pavilionほど書類仕事に特化せず、少し、エンターテインメントよりな製品と言えます。
CPUは、AMD Ryzen5 5600Uです。
6コア12スレッドのCPU(2.3GHz ×6)で、パフォーマンスも良いです。
不足に感じることはあまりないでしょう。
GPUは、CPUとの統合型です。
上位機・下位機とも構成は先ほど見た機種と同じです。
メモリーは、8GB搭載します。
なお、オンボード仕様で、後からの増設はできません。
記憶ストレージは、第3世代の256GBのSSDドライブです。
容量の多いモデルも選べます。
インターフェースは、(四角い)USB-A(USB3.0)形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状(USB3.1)が1つです。
Anker USB-C & HDMI 変換アダプター
¥2,390 Amazon.co.jp (1/20執筆時)
一方、HDMI端子はないため、利用したい場合は、USB-Cからの変換ケーブルを利用します。
USB-C端子が「Display Port互換」なので、プレゼンではそちらを利用する手もあります。
カメラは、動画チャット用が搭載です。
96万画素で顔認証(Windows Hello)は非対応(指紋認証は可)ですが、カメラ用の物理シャッターがあるのがユニークです。
キーボードは、日本語キーボードが付属します。
矢印部分を含めて、変則的なキー構成はないですし、打ちやすいです。
指紋センサーを搭載するほか、夜間用にバックライトも搭載です。
照明は2段階で調整も可能です。
オフィスソフトは、購入時に追加が可能です。
DVDドライブは未搭載です。
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以上、HP ENVY x360 13-ayの紹介でした。
ビジネス用としてはHP Pavilion Aero Laptopの完成度が高いので、そちらで良いかと思います。
本機については、タブレットPC的に使いたい場合、あるいは、仕事と言うよりも、動画視聴を含めた「アート・エンターテインメント方向に高性能」な、機種を探している場合に候補になるかと思います。
1-2・DELLの小型ノートPC(13.3型)
続いて、アメリカの大手PCメーカーであるDellの製品です。
HPのライバルですが、「カスタマイズ向き」な売り方で、PCに詳しい上級者向けのイメージです。
なお、DELLも、筐体が異なる複数のシリーズがあります。
1・プラチナ
2・プレミアム
3・スタンダードプラス
3・スタンダード
4・エントリー
HPと同じように、CPU・SSD・メモリなどの構成で「ランク表示」して、製品の能力を横断的に比較しやすくする配慮があります。
こちらは、最上位の「プラチナ」から、最下位の「エントリー」向けての順番なので、目安として、覚えておきましょう。
【2022年発売】Inspiron 13 5320
【スタンダード】
8・Dell Inspiron 13 Intel
¥104,119 DELL (1/20執筆時)
CPU:Intel Core i3-1215U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【プレミアム】
9・Dell Inspiron 13 Intel
¥126,000 DELL (1/20執筆時)
CPU:Intel Core i5-1240P
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 フルHD 広視野角 非光沢
接続:USB-A (3.0)×1 USB-C (4.0)×2
通信:Bluetooth5.1 Wi-fi 6
バッテリー:
カメラ:HD 1080p カメラ
OS:Windows 11
重さ:1.05kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
Inspiron 13は、アメリカのDELLの販売するノートPCです。
DELLの場合、Inspiron 13 5000シリーズに相当する本機が、13型では最安です。
「スタンダード」でギリギリ10万円のレベルです。リンク先でスクロールすると出ますが、面倒なようならCPU(Core i5)で指定したら見つかります。
本機の場合も、入門機ではなく、HPと同じ「中級装備」ですので、キーボードのバックライトや指紋センサーを搭載し、カメラなどの装備も良くなります。
重さは、1.25kgです。
「軽量」と言って良いでしょう。
液晶画面は、13.3型ワイドです。
一方、光沢液晶ではなく非光沢液晶(ノングレア)です。
HPは、ビジネス用(Pavilion Aero)は、縦横比19:10の仕事向けでした。
解像度は、フルHD(16:9)でありつつの非光沢なので、DELLは一般的で標準的です。
液晶パネルは、ただ、視野角が広く高品質なIPS液晶の明示がないです。
「WVAディスプレイ(WVAパネル)」というDELL独特の表現のパネルです。これは、単純に「広視野角(wide view angle)」の略です。
以前、DELLに問い合わせましたが、液晶の種類は「非公開」でした。
広視野角液晶には(目が疲れるので向かない)VA液晶もあります。ただ、調達価格や「ユーザー体験」からして、わざわざ搭載する意味は企業側にはないでしょう。
以前、WVA表記の現物をみましたが、VAではないです。上表で言えば、ADSパネルなど、ライセンス関係でIPSを名乗れない「IPS方式」のサードパーティ製なのだと思います。この場合、最近品質が向上してきているので、それでも大きな問題はないと思います。
本機については、300ニトと輝度も明示されているタイプですので、質において問題ないでしょう。
なお、IPSやVAなど、パネルの性質の違いについては、【液晶モニターの選び方の記事】で詳しく書きました。
CPUは、10万で収まる「スタンダード」の場合、6コア8スレッドのIntel Core i3-1215Uです。
(スコアが出にくい)インテル系ながら、10000を超えますし、値段相応に「快適」でしょう。
プレミアム構成だと、12コア16スレッドの Core i5-1240Pなので、値段相応に高速になります。
GPUは、統合型です。
下位のCPUから順番に以上のスペックです。
本機は、11世代と12世代の新しいCPUなので、Intel系CPUでも割と良いスペックと言えます。AMDに追いついてきた世代です。
メモリーは、8GB搭載です。
十分以上でしょう。
本機も、ユーザーによる増設は非対応です。DELLは、大画面機の一部は、スロット式で、メモリ交換ができるモデルがありますが、小型だとそうでもないです。(SSDは可)
ストレージは、256GBのSSDです。
PCIe 3.0世代なので、SSDのなかでも速い製品です。
ネットワークは、Wi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.1です。
最新世代であり、優秀です。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が2つと、(丸い)USB-C形状が2つです。
DELLの場合、USB-C端子の片側を本体充電用にも併用します。
そのため、【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介した製品の一部を使うと、本機に対する緊急充電も可能です。
通信速度は、端子により異なります。
USB-A端子は、USB3.0ですが、USB-Cは、2つともThunderbolt 4(USB 4.0)です。
Macが採用してきたThunderbolt 3とスピードは同じですが、USBとの互換性が上がっています。
DELLは、端子類の更新が遅い印象がありますが、本機は良いです。
Anker USB-C & HDMI 変換アダプター
¥2,390 Amazon.co.jp (1/20執筆時)
HDMI端子はないので、別売アダプタでUSBから変換しましょう。
バッテリーは、標準持続時間の情報がないです。
ただ、インテル系ながら11世代のCPUなので、さほど悪いスコアではないでしょう。
キーボードは、DELLも中位構成の筐体を採用する機種については、「他社並みに良い」日本語キーボードです。
矢印キーの部分が多少クセのある配置とも言えますが、他社もそうなので、大きな問題はないでしょう。
オフィスは、追加購入できます。
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以上、DELLのInspiron 13 5000シリーズの紹介でした。
すでにみた、ライバルのHP機は、Pavilionは縦横比が16:10で、Envyも光沢液晶でした。
それらの点で本機は「スタンダード」な構成ですので、それゆえ、ある意味「クセがなく、選びやすい」部分はあります。
選ぶ際に軽視されがちな端子類や通信規格も新しく問題ないです。
ただし、同じような構成で仕事優先で考える場合、次に紹介するThinkPadは強力なライバルでしょう。
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なお、HPの場合と同じで、DELLも個人用と法人用で、シリーズを分けます。
法人用の13インチは、Vostro 13 5000シリーズという名前で、時期によって、一部10万円以内のものがあります。
1-3・LenovoのThinkPad(13.3型)
続いて、レノボが販売するThinkPadです。
米国のIBMが販売していた時代からの古参のファンも多いブランドです。ビジネス用のThinkBookと合わせてみていきます。
【2022年発売】型番:21B3CTO1WWJP1
10・ThinkPad L13 Gen3 (第12世代インテル)
¥144,628 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:Core i5-1235U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (4, 3.1) HDMI×1
バッテリー:最大12.4時間
カメラ:HD 720p カメラ
【2022年発売】型番:21B9CTO1WWJP1
11・ThinkPad L13 Gen 3 (AMD)
¥151,136 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:Ryzen 5 Pro 5675U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (3.1, 3.0) HDMI×1
バッテリー:
カメラ:FHD 1080p カメラ
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6
OS:Windows 11 Pro
重さ: 1.26kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
つづいて、レノボのThinkPad L13 Gen 3の紹介です。
最近の世界事情で(だいたい)10万円という基準を超えます。
ただ、Lシリーズは、人気があるので、第12世代 Intel vPro採用機とAMD機の最安値機だけみておきます。
ThinkPadは、もともと米国のIBMの製品でした。
十数年前から、レノボが権利を引き継いで生産中です。
こちらのLシリーズは、モバイル用では「最も安い」ラインです。
重さは、1.26kgです。
構成によって若干揺らぎますが、だいたい同じです。
画面サイズからすると、全く問題ありません。
バッテリーは、12.4時間です。
インテル系は計測中表記でしたが、そう変わらないでしょう。
ディスプレイは、13.3インチです。
ビジネス向きですから、しっかり、IPSパネルで、非光沢です。
画面サイズは、フルHDなど一般的な縦横比(16:9)より縦方向に少し長い16:10のWUXGAです。
この場合、Wordなど縦スクロールを多用するビジネスソフトの使い勝手が少し良くなります。
CPUは、Intel系CPUは、10コア12スレッドのCore i5-1234U (1.3GHz ×10) です。
AMD系は、6コア12スレッドのRyzen 5 Pro 5675U (2.3GHz ×6)です。
どちらも、同じほどの数字です。ベースクロックはインテルは低いですが、ターボ時は同じほどですし、数字は妥当です。
いずれにしても、仕事用として快適水準です。
GPUは、統合型です。
いずれも2022年登場機ですが、こちらについては、AMD系が良いです。
数は少ないもののベンチマークの例をみても15%前後は差があります。
メモリーは、8GB搭載です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、高速なPCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
キーボードは、もうひとつの注目点です。
IBMから引き継いだ、伝統の「赤ボッチ」トラックポイントを装備するからです。
また、凹みのついたパンタグラフ式のキーボードは押し味が良いです。剛性やキーピッチなどは、IBM以来の伝統を受け継いでいます。
仕事用で選ぶ場合は、この機種の「最も注目するべき部分」です。
指紋センサーも付属です。ただ、バックライトはありません。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6 (11ax) と、Bluetooth5.2に対応します。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。
USB-C端子は、充電にも利用するため、充電時に使えるのは1ポートです。
速度規格は、USB-Aは、普通のUSB3.0です。
USB-Cは、充電に使う側は、両機ともUSB3.1です。
ただ、AMD機は、もう片側が高速のUSB4.0になります。
充電用に使う方は、USB-PDにも対応です。
そのため、【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したようなモバイルバッテリーのうち、45W以上のモデルなら、本機に対してフルスペック充電も可能です。
カメラは、動画チャット用が搭載です。
DVDドライブは、この機種も未搭載です。
オフィスソフトは、未付属です。
ただし、レノボもオプション対応は可能です。
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以上、ThinkPad L13 Gen2の紹介でした。
基本となるキーボードを含めた筐体部分でも、ビジネス利用における堅実性は一歩抜けています。「質実剛健でトラディショナルな」製品としては、競合機はなく、群を抜いた機種といえます。
一方、冒頭で書いたように、格安機の場合、画面が小さいサイズのほうが高い場合が多いです。ThinkPadもそうで、次に見るXシリーズを含め、これ以上安いものだと、別に紹介した14型より大きなサイズになります。
一方、予算が許す場合は、GPU部分の力をふまえて、AMD系を推します。USB4に対応する部分は、Intel系CPUの魅力ですが、数戦するべきはCPU・GPUでしょう。
【2022年発売】型番:20WKS1AJ00
12・ThinkPad X13 Gen2 (第11世代インテル)
¥138,160 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:Core i5-1135G7
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0)×2 HDMI×1
バッテリー:最大17.8時間
カメラ:HD 720p カメラ
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6E
【2022年発売】型番:20XJ002LJP
13・ThinkPad X13 Gen 2 (AMD)
¥138,600 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:Ryzen 5 Pro 5650U
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (3.1)×2 HDMI×1
バッテリー:最大14時間
カメラ:HD 720p カメラ
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
OS:Windows 11 Home
重さ: 1.25kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
つづいて、レノボのThinkPad X13 Gen2の紹介です。
上で見たLシリーズより、仕様は一般的に「上級」です。CPUが1世代古いので、かえって安く売っています。
OSは、Windows 11です。
一部、Windows10へのダウンロード行使権を使ったProがありますが、戻せます。
重さは、1.25kgです。
Lシリーズとほぼ変わりません。
このシリーズは、高級だとカーボン採用の軽量機もありますが、こちらはそうではないです。
バッテリーは、AMD系で17.8時間です。
Intel系CPUでも14時間ですので、電源面でタフなモバイルです。
ディスプレイは、13.3インチです。
仕様は、Lシリーズと変わりません。繰り返せば、WUXGAの縦長画面でありつつ、IPS・非光沢です。
CPUは、Intel系CPUは、4コア8スレッドのCore i5-1135G7 (2.4GHz ×10) です。
AMD系は、6コア12スレッドのRyzen 5 Pro 5650U (2.3GHz ×6)です。
スコアは、AMD系の方がだいぶ良いです。
バッテリーの保ちも先述のように、AMDは良いです。現行のCPUだとさほどでもないですが、少し前の世代だと差はつきます。
GPUは、統合型です。
Lシリーズとこちらは変わりませんが、先述のように、15%前後は差があります。
メモリーは、8GB搭載です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、PCIe 3.0世代の.SSDドライブです。
速度的に問題ありません。
キーボードは、13インチの場合、Lシリーズと配置上の差はないです。
伝統の「赤ボッチ」トラックポイントもありますし、堅牢で打ちやすいです。
指紋センサーは装備します。バックライトは、オプションで追加できます。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6 (11ax) と、Bluetooth5.2に対応します。
一方、Intel系CPU搭載機は、Wi-Fi6E(11ax)です。
詳しくは、【Wi-Fi6ルーターの比較記事】で書きましたが、2022年登場の規格で、あたらしい6GHz帯を使えるため、通信安定性が高まります。
対応ルーターはもちろん必要です。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。
USB-C端子は、Intel系CPU搭載機のみ、高速なUSB4.0ポートが2つ(AMD系は3.1)です。
なお、Xシリーズは(上位構成の場合)Nano SIMスロットがありますが、この価格だとありません。
また、USB-C端子は、ThinkPad上位機ではお馴染みのドッキングコネクタ仕様です。
詳しくは【レノボのドッキングステーションの紹介】を見て頂ければと思いますが、オフィスで、専用Dockにつなげることが可能です。
カメラは、動画チャット用が搭載です。
DVDドライブは、この機種も未搭載です。
オフィスソフトは、未付属です。
ただし、レノボもオプション対応は可能です。
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以上、ThinkPad X13 Gen2の紹介でした。
Lシリーズに比べて、ターゲット層はより上級者と言えます。
じっっさい、モバイル中級者以上で、職場でも兼用で使う場合、拡張性の高さから選ばれるシリーズなので。
CPUパワーは、値段からすると「並」なので、はじめて買われる方はそこだけ注意してください。
【2022年発売】型番: 21AS001BJP
14・Lenovo ThinkBook 13s Gen 4 AMD
¥99,990 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 6600U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【2022年発売】型番:21AS001FJP
15・Lenovo ThinkBook 13s Gen 4 AMD
¥124,740 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 6600U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【2022年発売】型番:21AS001HJP
16・Lenovo ThinkBook 13s Gen 4 AMD
¥134,530 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7 6800U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0) USB-C (3.1+4) HDMI
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6E
バッテリー:最大14.5時間
カメラ:DHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
重さ: 1.23kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
ThinkBook 13s Gen 4も、レノボのノートPCです。
ThinkPadではなく、同社のスタンダードラインなので、先述の「赤ボッチ(トラックポイント)」はありません。普通のタッチパッドです。
ただ、製品名に「Think」が製品付くことからも分かりますが、端子構成や、キーボード配置などの部分で「ビジネス」向けの製品です。
ほかに、ヒンジの工夫で、ミーティングなどの際にフラットにしても使いやすい工夫があります。
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結論的にいえば、ビジネス向けのThinkPadの「弟分」と考えれば良いかと思います。
重さは、1.23kgです。
モデルによって少し重さは違いますが、基本的にThinkPad系より軽量です。
画面サイズは、13.3インチです。
解像度は、本機も「少し縦長のフルHD」で、書類仕事がしやすい WUXGAです。
もちろん、IPS液晶の非光沢です。
CPUは、本機はAMD系CPUを採用します。
AMD Ryzen 5の場合、6コア12スレッドの Ryzen 5 6600U(2.9GHz ×6)、AMD Ryzen 7だと8コア16スレッドの Ryzen 7 6800U(2.7GHz ×8)です。
ベンチマークはいずれも15000を越えてきており、10万円を超えるノートに匹敵します。
特に、Ryden7の上位モデルは、10万円以下の小型ノートでは、最高クラスのスコアで、人気を博しています。
GPUは、CPUとの統合型です。
ベンチマークをみると、とくに上位機の場合、ノート用の単独GPU(GeForce GTX 1650)に比べても半分ほどまで伸びており、この価格帯の統合型GPUのノートPCでは(Appleを除くとして)最高水準といえます。
メモリーは、8GBからです。
オンボードで増設非対応ですが、十分でしょう。
記憶ストレージは、高速な M2規格のSSDです。
容量はグレードで変わります。
Wi-Fi(無線LAN)は、本機もWi-Fi6E(11ax)に対応します。
【Wi-Fi6ルーターの比較記事】で詳しく書いた2022年登場の規格です。
混雑度が低く、チャネルも多い6GHz帯を使えるため、通信安定性が高まります。
Bluetooth 5.2にも対応です。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が2つと、(丸い)USB-C形状が2つです。
速度規格は、USB-Aについては、USB3.0が1つです。
USB-Cは、USB3.1が1つとUSB4が1つです。
USB4の端子は、充電用の兼ねますが、いずれにしても高速志向の端子構成です。
そのほか、HDMIも付属します。
キーボードは、日本語キーボードです。
変な配置のクセもなく、普通のキーボードです。ただ、ThinkPad系に比べると、この部分にこだわりはないです。
ただ、指紋センサーとバックライトは装備です。
バッテリーは、最大14.5時間です。
CPUがAMD系なので優秀です。
オフィスソフトは、オプション対応です。
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以上、ThinkBook 13s Gen 4の紹介でした。
ThinkPad系と違って剛性やキーの打ちやすさへの配慮はないですが、強力なCPUですが、割と格安な値段で手に入るのが魅力と言えます。
USBやディスプレイについても問題ない水準でお買得感はあります。
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【2021年発売】型番: 21AR002VJP
17・Lenovo ThinkBook 13s Gen 4
¥109,890〜 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU: Core i5-1240P
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【2021年発売】型番:21ARCTO1WWJP3
18・Lenovo ThinkBook 13s Gen 4
¥119,900〜 レノボダイレクト (1/20執筆時)
CPU: Core i5-1240P
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0) USB-C (4)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 6E
バッテリー:最大17.8時間
カメラ:DHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
重さ: 1.23kg
ソフト:Office 2021(追加購入)
保証:1年間
なお、本機については、同じユニットで、インテル系の構成もあります。
本機の、CPUとGPUの性能は、1つ上のAMD機の方にまとめて掲載しています。
世代が新しいこともあり、CPU性能はさほどAMD系と変わらない良い水準です。ただ、GPU部分では差はあるため、選ぶならばAMD系かなと思います。
ただ、本機の方が、バッテリーは長持ちですし、端子がUSB4×2となる部分など、良いところはあります。
パワーユーザーが電源なしの状態で長時間使う場合は、とくに良い構成でしょう。
次回につづく!
小型ノートパソコンのおすすめは、結論的にこの機種!
というわけで、今回は、13インチ前後のモバイル用の格安ノートパソコンを比較してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:レノボ〈中国〉
2-2:ASUS〈台湾〉
2-3:富士通〈日本〉
2-4:マイクロソフト〈米国〉
3・小型ノートPCの比較 (3) 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く、2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかったレノボの他機種を見たあと、ASUSなど他社の製品をみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★☆
軽量性 ★★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最終回の3回目記事(こちら)は、結論編として、今回紹介した13インチ前後のノートPC全製品から、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら