【今回レビューする内容】2025年 10万円〜15万円前後の小型モバイルノートパソコンの性能とおすすめ・選び方:13.3インチ 12.4インチ(13インチ):Windows11対応 WindowsノートPC人気機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000 13-bg0009AU 13-bg0010AU 13-bg0011AU 13-bg0012AU レノボ ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FN001FJP 21FQS28J00 21FQ000TJP 21FNCTO1WWJP3 21FN001GJP ThinkPad X13 Gen 4 (AMD) 21J3006XJP 21J3CTO1WWJP3 21J3CTO1WWJP5 21J3CTO1WWJP2 21J3CTO1WWJP7 IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD) 83J20009JP 83J20009JPS4B05 83J20009JPS4B06 83J2000BJP 83J20008JPDell Inspiron 13 Intel Surface Laptop Go 3 ほか
今回のお題
格安なモバイルノートパソコンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、13.3型のノートパソコンの比較です。
若干小さめの12.4型のノートPCも含めます。
価格は、だいたい「10万円以内」、高くても「15万円まで」の予算で買えるものを「サイズ別」にみていきます。
CPU・GPUの性能(ベンチマーク)ほか、筐体グレード・パネルスペック・ネットワークやカメラの仕様などに注目して書きました。
1・小型ノートPCの比較
サイズ:13.3・12.4インチ
重さ:1.25kg前後
予算:9万円〜
用途:モバイル/自宅兼用(軽め)
2・中型ノートPCの比較
サイズ:14インチ
重さ:1.5kg前後
予算:6万円〜
用途:モバイル/自宅兼用(重め)
3・大画面ノートPCの比較
サイズ:15.6・16インチ
重さ:1.6kg以上
予算:6万円〜
用途:自宅・職場用の据置用
このブログの「ノートPCの比較記事」全体としては、1回目記事になります。
重さは、1.2kg前後と軽く「持ち運び&自宅のメインマシン」として人気の13.3型(12.4型)に特化した比較です。
価格は、しかし、激安モデルでも10万円前後が中心です。
小型機は、廃熱や省電力化のため、費用が余計かかるからです。
むしろ、少し大きなサイズ(14型〜15型)のほうが安いモデルは多いので、安めで探している方は、そちらもあとでご覧ください。
ーーーー
1・小型13インチノートPCの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:レノボ〈ThinkPad〉
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:DELL〈米国〉
2-2:マイクロソフト〈米国〉
3・小型13インチノートPCの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
というわけで、比較をはじめます。
以上のようなメーカー順に製品を比較していきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論では、全製品から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
ーー
1・Macbook Pro Airの比較
2・VAIOのノートPCの比較
3・Surface Bookの比較
なお、Apple(MacBook)ほか、VAIOとマイクロソフトのノートPCは、別の記事を用意しています。
これらをお探しだった場合(今回の記事ではなく)上記リンクを直接お読み頂ければと思います。
よろしくお願いします。
1-1・HPの小型ノートPC(13.3型)
はじめに、アメリカのHP(ピューレットパッカード)の13インチ前後のノートPCの比較からです。
HPのノートPCは、「筐体部分の形状・種類(品質)」の違いでの4ランクがあります。
10万円以内ではENVYシリーズまでが「射程圏」です。
1・パフォーマンスモデル
2・スタンダードモデル
3・ベーシックモデル
4・エントリーモデル
さらに、各シリーズ内に、CPU性能・メモリ・ストレージ量などの違いで、以上のような「性能ランク」が示されます。
「パフォーマンスモデル」が最上位で、「エントリーモデル」が最下位です。
またモデル番号の末尾には「G2(ジェネレーション2)」などの表記があります。これは、「第2世代」を示していて、細かい仕様のマイナーチェンジがあることを示します。
Sから始まる数字は、シーズン表記なのでとりあえず無視してもOKです。また、「マウスチキ」などのオマケ付きのほうが安い場合もありますが、上の基準だけをみていれば、価格を見誤ることはないでしょう。
結構「分かりやすい」区分なので、今回はこれを利用しながら、各機をみていきます。
ーーー
なお、ここから先は、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。
【2024年発売】
【スタンダードモデル】
(型番:13-bg0009AU 13-bg0010AU)
1・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000
¥117,800 HP ダイレクト (5/29執筆時)
【HP Pavilion Aero 13-bg 価格.com限定モデル】
2・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg0000
¥109,900 HP ダイレクト (5/29執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 8640U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD /PCIe
【パフォーマンスモデル】
(型番:13-bg0011AU 13-bg0012AU)
3・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg 13-bg0000
¥117,800 HP ダイレクト (5/29執筆時)
【HP Pavilion Aero 13-bg 価格.com限定モデル】
4・HP Pavilion Aero Laptop 13-bg0000
¥109,900 HP ダイレクト (5/29執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 8840U
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD /PCIe
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
接続:USB-A (3.0 3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-fi 6E
バッテリー:11.5時間(MobileMark 25)
カメラ:500万画素IRカメラ
OS:Windows 11 Home
重さ:990g
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
HP Pavilion Aero Laptop 13-beシリーズは、HPの中級ラインのパビリオンに属するモデルです。
2021年に「フルモデルチェンジ」した、同社のミドルクラスの筐体です。
複数構成がありますが、HPの場合、このサイズだと「スタンダード」でも10万円以下はないです。ただ、HPの場合、モデルによってセール割引があるので、その時は、安いかもしれません。
なお、HPは(伝統的に)「価格.com限定」モデルがあります。
最近は、同じスペックで価格のみ変化する場合が多いです。
同じスペックの通常製品と値段を見比べておけばOKです。
OSは、windows11 Homeを搭載します。
重さは、「エアロ」の名前通り、相当軽いです。
990gと1kgを切っているのは、この価格帯では珍しいです。
同社の中位機「Pavilion」の仲間なので、細部まで詰めた産業デザインで、10万円前後のPCと同等のエレガントさも「売り」です。筐体もマグネシウム合金です。
HPやDELLといったダイレクト販売メインで格安機も展開する企業の場合、エントリークラスの筐体だと、筐体の質のほか、キーボードのバックライト・指紋センサーなどが省略になります。
本機はそうではないため、はっきりと質の高い「中級機」と言えるでしょう。
ディスプレイは、13.3インチです。
視野角が広く目も疲れにくい、IPSで非光沢なので、仕事や勉強に向きます。
一方、解像はがフルHD(1920×1020)ではなく、 WUXGA (1920×1200)です。
この場合、縦横比が16:10になるので、ワープロ・表計算など縦スクロールのビジネスソフトが使いやすいです。
なお、ノートPCだと最近はフルHDはほとんどなくなっています。
CPUは、AMDの8940シリーズです。
下位構成は、6コア12スレッドの AMD Ryzen5 8540U(3.2GHz ×6)です。
上位構成は、8コア16スレッドのAMD Ryzen7 8840U(3.3GHz ×8)です。
スコアは、下位機は19300、上位機だと24700あたりです。
上表は、Atlasの感覚として示した、家庭用、仕事用における快適度の指標です。
下位構成(スタンダード)でも、メインマシンと考えても「快適」といえます。
GPUは、統合型です。
24年登場の700シリーズです。下位機は740Mで、上位機は780Mです。
この2つのGPUは、共にAMDがAI処理に特化させた構成で、グラフィックスのベンチが良いです。NPU(AMD Ryzen AI)も搭載して、機械処理に強い仕様にしています。
ファイル検索や、Web会議時の映像・音声最適化ほか、AI利用時の駆動が未対応機よりも良くなります。Copilot(AIアシスタント)のショートカットもあります。
GPUスコアも、高水準です。
最近はインテル系も強くなってきましたが、Radeonの700Mシリーズもスコア2000を超えてきますので。
特殊なAI処理にでも使わない限り、問題ないです。
メモリーは、16GBです。
オンボードですので、あとからの増設には非対応です。
ストレージは、SSDの512GBです。
PCIe 3.0世代ですので十分な速度が出ます。
OSの起動速度などのボトルネックにはならないでしょう。
ネットワーク機能は、Wi-Fi6EとBluetooth5.3に対応です。
2022年から普及したWi-Fi6Eは、特に注目点です。
新しく民間に開放された6GHz帯で通信が通信できる仕様です。まだあまり使われていないので近所の電波などとの混線がなく、通信が安定します。
速度は、本機は「アンテナ2本」なので、6GHz帯でも理論上1201Mbps(=150メガバイト/秒)の速度が得られます。
ただし、無線LANルーター側の対応も必要です。
とくに、2019年以後買い替えていない方は、Wi-Fi6にも非対応のルーターでしょうから、通信速度ほか、スマホやIOT家電と接続した場合の接続安定性も増すでしょう。この部分は、このブログだと【無線LANルーターの比較記事】で詳しく紹介しました。
Bluetooth 5.3も、通信安定性の部分で、Bluetooth4世代から、通信安定性の部分で大きな改善があります。
【Bluetoothイヤホンの比較記事】で紹介したような、Bluetoothを使った音楽機器などを多用する場合は、この部分を重視しても良いでしょう。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状が2つです。
速度規格は、端子により異なります。
USB-Aは、USB3.1と、USB 3.0の速度で1つずつです。
USB-Cは、2つとも、USB3.1です。
USB3.1対応ならば、今どきの高速接続に対応します。
例えば、【ポータブルSSDの比較記事】で書いたような、外部ストレージを使う場合、この利点を享受できます。
本機は、専用の電源ポートもありますが、USB-C端子を経由しての受給電もできます。
【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介した65W以上のモバイル電源を利用すれば、PCへの充電も可能です。むろん、逆にバッテリーやスマホにも高速給電できます。
キーボードは、アイソレーション式で打ちやすいです。
その上で、指紋センサーと、キーボードのバックライトが搭載です。
10万円以上の高級機は標準仕様ですが、格安機の場合これらがないモデルもあります。
カメラも、500万画素クラスです。
顔を認識し被写体追従するオートフレームや、背景ノイズ除去、常に「カメラ目線」に補正するアイコンタクト機能など、AI技術を利用した最近登場の機能は網羅的です。
物理的にカメラをオフにするプライバシーシャッターも、しっかりあります。
本機の場合、指紋認証はなく、カメラでの顔認証になります。
バッテリーは、最大で11.5時間との明記です。
目立った数字ではないですが、本機の場合、基準が相当厳しいと言われるMobileMark 25での値なので、JEITA2.0で言えば、(3.5倍まで行くかは不明ながら)2-3倍は長いのではないかと思います。
なお、最近は、各企業で使う計測方法は乱立しています。測定基準が異なりすぎて、メーカー間での持続時間は比較しにくいです。
本機の場合、少なくとも、HP製品の中では、かなりタフです。
Officeソフトは、パワポも使えるHome & Business 2024が追加できます。
価格は27,984円です。
なお、パッケージ版が2台まで利用可能なのに対して、PC購入時にカスタマイズする場合、購入されるノートPCに限って「1台のみ利用可能」です。
複数のPCで使いたい場合における、お得な買い方は、このブログの【Office2021の選び方の記事】で別に書いています。
DVDドライブは、非搭載です。
利用が必要な場合、【Windows向けブルーレイ・DVDドライブの比較記事】が別にあります。
興味のある方は、後ほどご覧ください。
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以上、HP Pavilion Aero Laptopの紹介でした。
最近は、13インチモバイルノートは、マイクロソフトなどの純正(Surface)などライバルも増えていますが、今回のモデルチェンジは、個人的には「かなり良い」と思っています。
軽量化した上で、CPUパワーも相当向上していて好きが無いです。画面のアスペクト比(縦横比)の部分で、主に、仕事や勉強向けですが、それ中心に考えるならば特にオススメです。
1-3・LenovoのThinkPad(13.3型)
続いて、レノボが販売するThinkPadです。
米国のIBMが販売していた時代からの古参のファンも多いブランドです。ビジネス用のThinkBookと合わせてみていきます。
【2023年発売】
【下位構成】Win11proは 21FN001GJP
5・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FN001FJP
¥97,900 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU:AMD Ryzen 3 7330U
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe 4th
【上位構成】
6・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FQS28J00
¥117,700 レノボダイレクト (5/29執筆時)
(オフィス付属)
7・ThinkPad L13 Gen 4 (AMD) 21FQ000TJP
¥143,880 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU: Ryzen 5 PRO 7530U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
重さ: 1.26kg
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6E
バッテリー:最大15.2時間(JEITA2.0)
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.0) ×2 USB-C (3.1) (3.0) HDMI
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
ThinkPad L13 Gen 4 (AMD)は、ThinkPadの13.3型の定番モデルです。
ThinkPadは、もともと米国のIBMの製品でした。十数年前から、レノボが権利を引き継いで生産中です。
こちらのLシリーズは、モバイル用では「最も安い」ラインです。
型番が多くあります。
基本的には、CPU・メモリ・ストレージ量をみて、あとは、OSがWin11 Proになるバージョンがあるのを理解すれば選べます。
ただ、CTO(カスタマイズ)むけ型番は、最小構成になっていて、指紋センサー・バックライトなどを外した価格表示です。即納モデルとの違いはみてください。
重さは、1.26kgです。
構成によって若干揺らぎますが、だいたい同じです。
画面サイズからすると、全く問題ありません。
ディスプレイは、13.3インチです。
ビジネス向きですから、しっかり、IPSパネルで、非光沢です。
画面サイズは、フルHDなど一般的な縦横比(16:9)より縦方向に少し長い16:10のWUXGA(1920×1200)です。
この場合、Wordなど縦スクロールを多用するビジネスソフトの使い勝手が少し良くなります。ただし、解像度は「2K相当」ではなく、あくまでフルHDクラスです。
CPUは、2種類からの選択です。
下位構成は、4コア8スレッドのAMD Ryzen 3 7330U (2.3GHz ×4) です。
上位構成は、6コア12スレッドのRyzen 5 PRO 7530U (2.0GHz ×6)です。
CPUスコアは、2種で結構スコア差がでる部分が注意点です。
当然価格差をふまえたものです。
とはいえ、メインマシンではなく「モバイル用」として考えれば、下位機でも及第点でしょう。10000は出ますので。
GPU(グラフィックス)は、統合型です。
下位構成はVega6、上位構成はVega7です。
GPUスコアは、快適水準にわずかに届かない水準です。
ただ、モバイル用のサイズですし、普通の仕事に利用する部分には十分でしょう。
メモリーは、16GB搭載です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、高速なPCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
キーボードは、もうひとつの注目点です。
IBMから引き継いだ、伝統の「赤ボッチ」トラックポイントを装備するからです。
また、凹みのついたパンタグラフ式のキーボードは押し味が良いです。剛性やキーピッチなどは、IBM以来の伝統を受け継いでいます。
仕事用で選ぶ場合は、この機種の「最も注目するべき部分」です。
指紋センサーもはオプションです。ただ、バックライトは選べません。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6E と、Bluetooth5に対応します。
先述のように、新しい6GHz帯に対応できるもので新しいWi-Fiです。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。
USB-C端子は、片側がUSB3.1の高速対応です。あとは、USB-Aを含めUSB3.1です。
ただし、USB3.1は充電にも使うので利用は制限的ですが、USB-PDに対応です。
45W給電なので【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したようなモバイルバッテリーならば、本機に対してフルスペックの充電も可能でしょう。
カメラは、フルHDカメラが搭載です。
顔認証(Windows Hello)に対応できますし、仕様は良いほうです。
バッテリーは、15.3時間です。
AMD系のCPU採用機は、この部分の評価が高いです。
オフィスソフトは、未付属です。
ただし、セットモデルがあるほか、カスタマイズ型番を選べば、オプション対応も可能です。
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以上、ThinkPad L13 Gen 4 (AMD)の紹介でした。
基本となるキーボードを含めた筐体部分でも、ビジネス利用における堅実性は一歩抜けています。「質実剛健でトラディショナルな」製品としては、競合機はなく、群を抜いた機種といえます。
CPU性能は、上位機がやはり良いですが、モバイル用という部分では、下位機でも対応水準でしょう。
ただ、下位機相当の価格帯の製品の場合、14型以上の大画面の方が(発熱量が多いCPUが使えるので)スペックは良くなるため、据置用で考える場合、それらとの比較は考えてください。
【2024年発売】CTO用型番:21J3CTO1WWJP2
〈カスタマイズ不可〉マグネシウム筐体不採用
10・ThinkPad X13 Gen 4 (AMD) 21J3006XJP
¥148,940 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU: Ryzen 5 PRO 7540U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
OS:Windows 11 Pro
カメラ:1080p FHDカメラ
〈カスタマイズ可〉Win Proは、21J3CTO1WWJP7
11・ThinkPad X13 Gen 4 (AMD) 21J3CTO1WWJP3
¥178,891 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU: Ryzen 7 PRO 7840U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
OS:Windows 11 Home
カメラ:1080p FHDカメラ
〈カスタマイズ可〉カメラ720p・指紋センサーなし
12・ThinkPad X13 Gen 4 (AMD) 21J3CTO1WWJP5
¥184,910 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU: Ryzen 7 PRO 7840U
メモリ:32GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
OS:Windows 11 Home
カメラ:720p HDカメラ
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.19kg
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6E
バッテリー:最大22.3時間 (JEITA2.0)
接続: USB-A (3.0)×2 USB-C (USB4) ×2 HDMI
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
ThinkPad X13 Gen 4 (AMD)も、ThinkPadの13.3型です。
Xシリーズは(扱いとして)上で見たLシリーズより「上級」のラインです。
価格としては、今回の記事の上限(15万円)を超えそうですが、人気のあるシリーズなので取りあげています。
なお、基本的に「カスタマイズ」する製品です。その点で以上の価格は「ベースモデル価格」といえます。とりあえず、CPUと搭載OSで目安を付けてから、選べば構いません。
ただし、一部のベースモデルに、指紋センサーと、フルHDカメラがない展開がある点と、筐体がマグネシウム合金でないモデルがある点に注意してください。
そこだけ、注意すれば簡単に選べるでしょう。
筐体は、Lシリーズよりも、上級機は差が付きます。
シャーシにマグネシウム合金を利用し、軽量製を保ちつつ堅牢性を高めています。
耐落下性能でMILスペック表記がでるのもこのグレードからです。
重さは、1.25kgです。
Lシリーズとほぼ変わりません。
バッテリーは、22.3時間です。
この部分でハイスペックを必要とする方に向けた「モバイル用」です。
ディスプレイは、13.3インチです。
こちらもWUXGAの縦長画面でありつつ、IPS・非光沢です。
一方、こちらもIPSですが、色域がsRGBカバー率100%になります。
ノートPCの場合、格安機はだいたいsRGB60%の普及用パネルです。Lシリーズよりこの部分の仕様も少し良いです。
なお、オプション(4,400円)でタッチパネル化できる構成があります。
そのほか、輝度を400ニト(通常300ニト)に高めた構成(+4400円)も選べます。輝度強化は、しても良いように思います。
CPUは、AMD系です。
下位構成の場合、6コア12スレッドのRyzen 5 PRO 7540U (3.2GHz×6)です。
上位構成の場合、8コア16スレッドのRyzen 7 PRO 7840U (3.3GHz×8)です。
なお、Pro(AMD PRO テクノロジ)は、同名のCPUに、AMDが企業向けのセキュリティ強化を施したプロセッサです。
スコアは、下位機でも「快適」水準と言えます。
これなら、ギリギリ15万円を切る水準にできます。
GPUは、統合型です。
下位構成は、740M、上位構成は、780Mです。
先ほど書いたように、700Mシリーズは、NPU搭載のAMDのAI世代のエンジンです。
スコアを含めて問題ないです。
メモリーは、16GBからです。
オンボードですので、増設はあとからできません。最大で32GBです。
ストレージは、PCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
速度的に問題ありません。
キーボードは、13インチの場合、Lシリーズと配置上の差はないです。
伝統の「赤ボッチ」トラックポイントもありますし、堅牢で打ちやすいです。
指紋センサーとバックライトは、オプションですが追加できます。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6E と、Bluetooth5.2に対応します。
【Wi-Fi6ルーターの比較記事】で書きましたが、Wi-Fi6Eは2022年登場の規格で、最近開放された6GHz帯を使えるため、実効速度ほか通信安定性が高まります。
対応ルーターはもちろん必要です。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIです。USB-C端子は充電にも使います。
速度は、USB-Aは、普通のUSB3.0です。ただ、USB-Cは、超高速なUSB4が2系統であり、充実します。
USB-C端子が不足する場合、レノボは純正のドッキングステーションが別売であります。
【レノボによるドッキングステーションの紹介】を見て頂ければと思いますが、オフィスで、専用Dockにつなげることが可能です。
カメラは、基本フルHDカメラです。
ただ、レノボの場合、顔認証に対応できる水準にしたい場合は、オプションで500万画素(IRカメラ)にします。4400円です。
オフィスソフトは、オプションで搭載は可能です。
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以上、ThinkPad X13 Gen 4 (AMD)の紹介でした。
Lシリーズに比べて、仕様面でターゲット層は「モバイル上級者」と言えます。
バッテリーの保ちが良いほか、CPUや液晶パネル部分で優れますので。
下位機ならば、ギリギリ「安め」と言える水準で買えます。CPUパワーもしっかりしているので、選んでも良いでしょう。
【2024年発売】(CTO用型番: 83J2CTO1WWJP2)
【下位構成】
(1年保証)
13・IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型 83J20009JP
¥99,880 レノボダイレクト (5/29執筆時)
(4年保証)
14・IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型 83J2002LJP
¥114,070 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
(オフィス付属)
15・IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型 83J2000BJP
¥125,840 レノボダイレクト (5/29執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 7535HS
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
【上位構成】
16・IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型 83J20008JP
¥123,860 レノボダイレクト (5/29執筆時)
(4年保証)
17・IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型 83J2002KJP
¥124,080 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7 7735HS
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
モニター:13.3型 WUXGA IPS 非光沢
重さ: 1.16kg
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6E
バッテリー:最大11.9時間(JEITA3.0a)
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.0) ×2 USB-C (3.0) ×2 HDMI
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(付属あり)
保証:1年間
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD)は、レノボのIdeaPadシリーズのモバイル機です。
ThinkPadとは違い、赤ボッチがない「普通」のノートPCです。
同社は、ほかにも、いくつかシリーズがありますが、IdeaPadは、最も「一般向き」に最適化されたシリーズと言えます。
本機の場合、モバイルしたい大学生向けに保証を充実させた構成があるのが目立ちます。故障部分の保証ほか、自己責任の部分も保証されるプランがあるので、安心です。もちろん、一般でも買えます。
重さは、約1.16kgです。
HPのエアロほどではないですが、モバイルするのに邪魔にならないでしょう。
なお、180度開けるヒンジ構造です。また、開いた時に、カメラ部分に突起があるデザインである部分は独特です。
筐体グレードは、同社のスタンダードクラスです。
エントリークラスより、外装や堅牢性の部分で上位で、特に落下耐性はMILスペックが記されます。
ディスプレイは、13.3インチです。
しっかり、IPSパネルで、非光沢です。
解像度は、縦に長めで書類が展開しやすいWUXGA(1920×1200)です。
その上で、sRGB100%の色域のある「ちょい上」水準のIPSです。
CPUは、グレードによって、2種類から選べます。
下位構成の場合、6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 7535HS (3.0GHz ×6)です。
上位構成の場合、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 7735HS (3.2GHz ×8)です。
CPUスコアは、下位機でも「快適」水準に近い約18000です。
上位構成だと、さらに良く、こちらならば、市販品だと20万円強のノートPCに匹敵します。
2種で結構スコア差がでる部分が注意点です。
当然価格差をふまえたものです。
とはいえ、メインマシンではなく「モバイル用」として考えれば、下位機でも及第点でしょう。10000は出ますので。
GPU(グラフィックス)は、統合型です。
下位機はRadeon 660M、上位機はRadeon 680Mです。
スコアは、一般用として十分以上です。
メモリーは、16GB搭載です。
オンボードですので、増設はあとからできません。
ストレージは、高速なPCIe 4.0世代の.SSDドライブです。
量も512GBですし、ここも十分です。
キーボードは、先述のように、ThinkPadと変わります。
とはいえ、普通のアイソレーション式のキーボードですし、一般用には問題ないでしょう。配置も、そこまで特殊な部分はないです。
バックライトも付きますし、ミドルグレードの装備はあります。
ネットワークは、 最新のWi-Fi6E と、Bluetooth5.2に対応します。
先述のように、新しい6GHz帯に対応できるもので新しいWi-Fiです。
インターフェースは、(丸い端子の)USB-C が2ポートと、(四角い端子の)USB-Aが2ポート、それにHDMIとマイクロSDカードスロットです。
速度は全てUSB3.0ですので普通です。
充電は、USB-Cで行う形です。
65W給電なので【USB-PDバッテリーの比較記事】で紹介したようなモバイルバッテリーのうち、65W給電ならば、本機に対してフルスペック充電も可能でしょう。
カメラは、フルHDカメラ(IR対応)が搭載です。
顔認証(Windows Hello)に対応できますし、仕様は良いです。
バッテリーは、動画再生時に11.9時間、アイドル時に23.9時間です。
先述のように、測定方法が同じ企業でもばらついていて、本機は、JEITA3.0なのでこの表記です。
ただ、一般的なJEITA2.0基準で考えても、大学などならば、日中は保つほどの水準でしょう。
オフィスソフトは、付属モデルがあります。
そのほか、カスタマイズモデルの場合、選択できます。大学生ならば、大学で共用ライセンスがあるかもしれませんし、別に考えても良いでしょう。
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以上、レノボのdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD)の紹介でした。
大学生ほか、一般向けとして、10万円前後のモバイル用を探している場合、候補になりそうです。
性能は下位構成でも問題ないですし、本体もしっかり軽めです。保証部分が充実する基本セットがある点も気が利いているように思います。
次回につづく!
小型ノートパソコンのおすすめは、結論的にこの機種!
というわけで、今回は、13インチ前後のモバイル用の格安ノートパソコンの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・小型13インチノートPCの比較 (2)
2-1:DELL〈米国〉
2-2:マイクロソフト〈米国〉
3・小型13インチノートPCの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案 【結論】
続く、2回目記事(こちら)では、DELLなど他社の製品をみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★☆
軽量性 ★★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最終回の3回目記事(こちら)は、結論編として、今回紹介した13インチ前後のノートPC全製品から、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら