Top 自転車関係 比較2023'【大手3社】電動自転車33点の性能とおすすめ・選び方 :電動アシスト自転車・ママチャリ型 (1-1)

2023年08月27日

比較2023'【大手3社】電動自転車33点の性能とおすすめ・選び方 :電動アシスト自転車・ママチャリ型 (1-1)

【今回レビューする内容】2023年 新モデルの電動アシスト自転車【26 20 24インチ】の性能比較と選び方: 買い物向け電動自転車 ママチャリタイプ電動アシスト自転車・大容量バッテリー車:パナソニック ・ブリヂストン ・ヤマハ バッテリー量の違いと人気ランキング

【比較する製品型番】PAS Cheer PA24CH PA26CH PAS With PA26W PA26W PAS with DX PA24WDX PA26WDX PAS with SP PA24WSP PA26WSP BRIDGESTONE アシスタU LT A6LC31 A4LC31 アシスタU DX A6XC41 A4XC41 アシスタU STD A6SC11 A4SC11 フロンティアDX F6DB42 F4DB42 ラクット RK4B42 RK0B42 RK6B42 ラクットワゴン RW0B42 パナソニック ビビ SX BE-FS431 BE-FS631 ビビSL BE-FSL432 ビビSL20 BE-FSL031 ビビ L BE-FL432 BE-FL632 ビビ MX BE-FM431 BE-FM631 ビビ DX BE-FD431 BE-FD631 ビビ・EX BE-FE431 BE-FE631

今回のお題
最新の電動アシスト自転車のおすすめモデルはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年8月現在、最新の電動自転車(電動アシスト自転車)の比較です。

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1・電動アシスト自転車の比較 (普通車)
2・電動アシスト自転車の比較 (シティ)
3・電動アシスト自転車の比較 (子乗せ)

 なお、今回の記事は3回連続記事の「1回目記事」です。

 最も一般的で、買い物用のママチャリ」と言っても良い、普通自転車タイプの比較です。

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 通勤・通学用子ども乗せタイプついては、記事を分けています。

 恐れ入りますが、上記リンク集から、それぞれの記事をご覧ください。

 よろしくお願いします。

ーー

加速性能   ★★★★★
走行安定性  ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
車体重量   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各機種を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ車種を提案する形式で執筆していきます。

1-1・電動アシスト自転車の選び方の基本

 具体的な製品の比較にはいる前に、「電動アシスト自転車の選び方の基本」をあらかじめ説明しておきます。

1:センサー
2:バッテリー量

 とくに、(自分でこぐ)普通の自転車と違う上記の2点について、あらかじめ説明しておきます。

1・センサー性能の違い

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 はじめに、センサーの違いについてです。

 (例外はありますが)各社とも上位モデルは、上記3つのセンサーを装備します。

 電動アシスト自転車は、法律で「最大アシスト力」が定められている関係もあり、センサー性能が、「アシストがなめらかさ」を規定する部分があります。

 重要な部分ですので、センサーの機能を解説しておきます。

ーー

 第1に、トルクセンサーです。

 これは、ペダルを踏みつける力を感知するセンサーです。

 要するに、アシストの力を決めるためのセンサーです。

 どの電動自転車にも(だいたい)搭載されるものです。

ーー

 第2に、スピードセンサーです。

 これは、文字通り速度を感知するセンサーです。

 一部の自転車は、これが未付属です。

 ただ、このセンサーがあると、ギアチェンジをしたときに、アシスト力がより効率よく持続します。

ーー

 第3に、クランクセンサーです。

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 クランクとは、自転車を回転させる部分のパーツです。クランクセンサーは、この回転数を感知するセンサーです。

 とくに、「乗り心地のなめらかさ」に影響する部分ですが、一部の自転車は、これも未付属です。

 トルクセンサーだけの場合、自転車のペダルを踏み込んだときだけのアシストになってしまいます。そのため、自転車ペダルを下に踏み込んだとき、下から上に戻すときでアシストにムラが生じます。

 搭載機は、クランクセンサーが、トルクセンサーを補完して、ペダルを踏みつけているときだけではなく、回転しているときにも正確なアシストをするために、加速がスムーズで乗り心地がアップします。

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 結論的にいえば、3つのセンサーを備えるかどうかが、まず「1つめのポイント」となります。

 一部メーカーの「最安機」は網羅しない場合、または、搭載の有無を、購入者向けのカタログで明示しない場合があります。

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 今回は、こうした機能や、それらを補完する機能(タフパワーアシストやスマートパワー)といった機能を含めて、センサー部分にできる限り注意して見ていきます。

2・バッテリー性能の違い

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 続いて、バッテリー性能の違いです。

 各社とも、モード別に、(購入当初の)バッテリーの最大持続時間を明示します。

 必要に応じて選ぶわけですが、この類の自転車が「補助力を期待してこそ買う」わけで、使えるならば、「最大」で使いたいわけです。

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 結論的にいえば、正直法的に許される最大出力を得やすい「強モード」以外の数値はあまり、意味がないと思います。

 長く使えるエコモードを仕方なしに使っても、かえってストレスを抱えるだけですから。この点で、ある程度、大きめのバッテリー搭載機を選ぶ方が、良いです。

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 一方、ブリヂストンについて言えば、運動エネルギーの回生システムがあります。

 F1のMGU-Kのようなもので、坂道など、前輪ブレーキ使用時に発生した電力を回生充電します。

 バッテリーの持続時間が回復するため、表記上の持続時間が他社より長めとなります。

 加えて、この仕組みだと、(自動車のエンジンブレーキのように)坂でのブレーキ性能が向上します。

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 一方、、坂がない平地だとやや短くなる部分があります。

 そのため、特に、街乗り平地ユーザーの場合、持続距離数より、バッテリー用の多寡を比較した方が実際的となります。

 そのため、バッテリー量(アンペア/時間)についても、今回は比較しています。

ーーー

 というわけで、「電動アシスト自転車の選び方の基本」の紹介でした。

 これら以外の重要な部分については、各機を説明するなかで、おいおい説明しようと思います。

1・普通車型電動アシスト自転車の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の紹介【導入】
 1-2:ヤマハ
 1-3:ブリヂストン
 1-4:パナソニック
2・普通車型電動アシスト自転車の比較 (2)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

 今回は、以上のようなメーカー順にみていきます。

1-2・ヤマハの電動アシスト自転車

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 では、比較をはじめます。

 はじめに、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車の紹介からです。

 なお、ヤマハは、他社同様に毎年「新車(新モデル)」を出します。しかし、同社に限っては、「型番が毎年同じ」ですので、購入される場合は「年度」を注意してください。

ーー

 では、具体的な製品の比較に入ります。

 以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記します。


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 【2021年12月発売】

 【24インチ】各色

 1・ヤマハ PAS Cheer PA24CH
  ¥99,799〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 2・ヤマハ PAS Cheerr PA26CH
  ¥99,799〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:141cm以上
適正身長【26インチ】:144cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:8.9アンペア/時間
バッテリー寿命:700〜900回  
走行可能距離(エコモード):57キロ
走行可能距離(フルパワー) :35キロ
急速充電時間:2.5時間 
自転車の重さ::25.4キロ/26.1キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 こちらは、ヤマハのPASシリーズの入門車PAS Cheerになります。

 2019年以前までは「ナチュラM」という車名でしたが、現在は変更になりました。

 なお、こちらは2022年秋にモデルチェンジがなかったので、こちらが最新になります。

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 走行可能距離は、フルパワーで35キロ、エコモードで57キロです。

 実用には、十分な数字ですが、上位機種に比べると多少短めです。

 充電に要する時間は、2.5時間です。

 ただし、30分で30%程まで充電することが可能です。短時間で済むために、ごく近所に買い物に行くにはこれでも十分でしょう。

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 センサーは、乗り心地に関係する3つのセンサーが「しっかり」搭載されています。

 先ほども紹介したトルク・スピード・クランクセンサーで同社の「売り」である「滑らかな乗り心地」は上位機種同様に楽しめます。 

 ただし、坂道などのアシストの快適性に関わる、スマートパワーというヤマハの売りにする技術が非搭載です。

 この機能は、詳しくはあとで説明しますが、この部分で、上位機と差があります。


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 変速は3段です。

 LEDバッテリーランプ、1キー2ロックなど、自転車として標準的な装備が搭載されます。

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 また、荷物の載せおろしの際、スタンドを立てるだけでハンドルが半固定となる、ハンドルストッパーが装備です。

 ヤマハ機の基本装備ですが、荷物の載せ卸せおろしが多い方は、結構便利でしょう。ちなみに、他社は、ハンドル下にあるリングを回しての半固定(くるピタ)となります。

 ライトは、前照灯のみ自動点灯機能付きです。

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 サドルは長時間乗りやすい「ふかふか」なタイプです。

 このほかヤマハの電動自転車は3年間の盗難保険が付いているところもメリット性です。

 ただし、全額保証ではなく、「本体価格の30%(1年目及び2年目)、50%(3年目)をご負担いただくだけで同型車の新車を購入できる」というものです。

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 以上、ヤマハのPAS Cheerの紹介でした。

 最も安い機種ですが、同社の基幹技術となるトリプルセンサー搭載です。

 一方、バッテリーが小さいのと、スマートパワーが非搭載な部分ではあるとはいえます。

 この点をふまえると、近所の移動かつ、急な上り下りがさほどはない、平野の地域にお住まいの方に、特に値段面でオススメと言えます。


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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 3・ヤマハ PAS With PA24W
  ¥119,500〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 4・ヤマハ PAS With PA26W
  ¥116,896〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:142cm以上
適正身長【26インチ】:146cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):78キロ
走行可能距離(フルパワー) :48キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ::26.0キロ(26.7キロ)
センサー:トルク・スピード・クランク

  こちらは、ヤマハのPAS Withです。1番目に紹介したチアの上位機種です。

 12月に新車種になりました。メーターやサドルの変更(ふかふか系)が目立ちますが、本体スペックはほぼ同じです。

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 走行可能距離は、フルパワーで48キロ、エコモードで78キロと下位機種よりもパワーアップしています。

 この部分が、ナチュラMと最も大きな違いです。

 こちらの機種の場合、12.3Ahと大きなバッテリーを搭載するため可能になりました。

 いずれにしても、1回の走行で76キロもママチャリで「ツーリング」する人は限られているでしょう。しかし、毎回充電しなくても良い、という意味では快適さは増すでしょう。

 充電に要する時間は、3.5時間と延びています。

 しかし、こちらの自転車も、30分で25%程の充電が可能です。  


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 センサーは、この機種も乗り心地に関係する3つのセンサーが「しっかり」搭載されています。

 その上で、スマートパワーモード(スマートパワーアシスト)が、このグレード以降の製品に搭載されます。

 これは、アシスト力を道の傾斜などに合わせて柔軟に変化させることで、バッテリー持続時間と快適性を高める工夫です。

 そのほか、坂道で低・中速ギアで、ペダルを高速に回す際の追随性を上げたことで、坂道でのアシスト力も下位機種の1.5倍となります。

 自転車の重さは、下位機種とだいたい同じです。

 (スポーツ車と違い)買い物用は、上位の装備が増えると基本重いのですが、本機はさほどでもないです。

 電動車の場合、重さは、充電忘れでアシストが切れたときに、とくに感じる部分です。

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 変速は、3段です。

 1キー2ロックやスタンド連動式のハンドルストッパー、砲弾型LED灯などは下位機種と同じです。

 ただ、バスケットの品質、力がいらない「かるっこスタンド」の採用など、細かいパーツレベルで上位です。

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 ライトは、前照灯だけではなく、テールランプも、太陽光充電で、夜間になると自動点滅します。

 その点、安全性がより高いです。なお、電動アシスト自転車は、バッテリーで照明を付けるため、走行は基本的に「楽」です。

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 その他の機能としては、ステンレス製のリムとスポークで錆びにくい点やがメリットです。

 また、メーターは、このグレードは時計機能ほか、カロリー表示に対応します(スマートクロックスイッチ)。

 カロリー計算は、ペダルを踏み込む力から計算する方法です。速度は出ません。

 こちらも3年の盗難保証が付きます。

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 以上、PAS Withの紹介でした。

 下位機種と比べると、バッテリー持続時間の向上がやはり目をひきます。このタイプの自転車で長距離を走る方はいないでしょうが、そのたび充電しなくて良いのはメリットでしょう。

 その上で、「スマートパワーアシスト」が加わっています。先述のように、坂道が多い地域などでは、快適性が向上しますので、地域の地形にかかわらず、入門機としてまとまった性能です。


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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 5・ヤマハ PAS with DX PA24WDX
  ¥135,200〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 6・ヤマハ PAS with DX PA26WDX
  ¥119,680〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:141cm以上
適正身長【26インチ】:145cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):78キロ
走行可能距離(フルパワー) :48キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ::27.1キロ(27.7キロ)
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS With DX(デラックス)は、同社の中級グレードの製品です。

 こちらはバッテリーに関わる性能は、2番目に紹介したPAS Withと同様です。

 装備だけが違います。

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 サドル(クラシカルテリーサドル)やキャリアなど、デザイン性にこだわった作りになっています。

 その他の点は、PAS Withと同様です。よりスタイリッシュに「街乗り」をしたいと考えている方は、こちらが良いでしょう。

 どちらかと言えば、若い世代をターゲットにしたデザインの商品ですね。


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 【2022年12月発売モデル】

 【24インチ】各色

 7・ヤマハ PAS with SP PA24WSP
   ¥159,498〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 8・ヤマハ PAS with SP PA26WSP
   ¥159,498〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:142cm以上
適正身長【26インチ】:145cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.4アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):100キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:4時間 
自転車の重さ::27.4キロ(28.1kg)
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS with SPは、ヤマハの「ママチャリ」タイプでは最高の性能を持つ車種です。

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 走行可能距離は、フルパワー59キロエコモード100キロヤマハ史上最大です。

 15.4Ahととても大きなバッテリーを搭載することで、これを可能にしています。

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 また、アシスト力もさらに強化されています。

 ただし、法定基準があるため、「速くなる」というのではなく、発進時などのアシスト力のバランスをやや「高出力」に傾けた感じです。

 乗り比べましたが、低速域での乗りやすさの点では上位です。

 また、アシストが強いのでそれに対応するため、「強化リヤハブ」仕様です。

 充電に要する時間は、4時間です。

 こちらの自転車も、30分で20%程の充電は可能です。

 自転車の重さは、27キロ前後と健闘しており、デザイン性重視のモデルよりも軽量です。

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 その他の装備はサドルとバスケットなどのデザインが変更されている程度となります。

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 以上、ヤマハのPAS with SPの紹介でした。

 アシストレベルが高いため、特に発進時が楽な仕様です。坂道の多い地域などで、非力な方には良いでしょう。ただ、それ以外の地域の方には、オーバースペックでしょう。

1-3・ブリヂストンの電動アシスト自転車


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 つづいて、ブリヂストンの「ママチャリ」タイプの、電動アシスト自転車を紹介します。

 ヤマハに比べると、ブリヂストンの電動アシスト自転車は「男性でも乗りやすい」シンプルなデザインが特長です。


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 【2021年1月発売】

 【26インチ】

 9・BRIDGESTONE アシスタU STD A6SC11
  ¥110,690〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【24インチ】

 10・BRIDGESTONE アシスタU STD A4SC11
  ¥95,678〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長:139cm/135cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:6.2アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):36キロ
走行可能距離(フルパワー):21キロ
急速充電時間:2時間 
自転車の重さ:25.1kg/24.4kg
センサー:スピード

 アシスタU STDは、ブリヂストンでは最も価格が安い車種です。

 同社は(車やバイクのように)毎年は仕様を替えないため、2021年発売の本機が最新です。

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 旧名は「アシスタファイン」という名称でした。

 新しくなってかわったのは、前後の鍵の部分です。旧機種は「一発二錠」という、後輪ロックと、前輪のハンドルロックを同時に行う仕様でした。

 新機種は、「くるピタ」で、リングで半固定する方式になりました。リコールがあったので、その対応だと思います。

 その他の面では、旧車種とほぼ同じです。

 走行可能距離は、フルパワーで21キロ、エコモードで46キロです。

 同価格帯のヤマハナチュラMとほぼ同じ仕様で、価格で勝負という製品です。ただし、バッテリー充電回数の評価はこちらのほうが多いです。

 充電に要する時間は、2時間で同等です。

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 センサーは、一方、ヤマハに及ばない部分です。

 ブリヂストンの場合、スピードセンサー(S.P.E.C.3)は搭載ですが、トルク・クランクセンサーが省略です。

 したがって、こぎ出しと、変速時などのアシストは少し弱めと言えます。

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 変速は3段です。

 1キー2ロックなど、部品の品質はナチュラMと同等クラスだと思います。ヤマハ同様、プチトリオバッテリーランプは、明るく、夜間走行性については、優れます。

 伝統的にブリヂストンの自転車フレームは頑丈ですが、こちらも剛性が30%高いアルミフレームを採用します。

 そのほか、3年間の盗難保険が付属します。  

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 以上、ブリヂストンのアシスタU スタンダードの紹介でした。

 自転車として使用されているパーツは、シマノの3段ギアをはじめ、クオリティは高いと思います。ただ、センサー部分で性能差があるため、全体的な性能は、ヤマハのナチュラMに及ばないと言えます。


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 【2021年1月発売】

 【26インチ】

 11・BRIDGESTONE アシスタU LT A6LC31
  ¥134,992〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【24インチ】

 12・BRIDGESTONE アシスタU LT A4LC31
  ¥135,000〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長:139cm/135cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):76キロ
走行可能距離(フルパワー):46キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ:22.9kg/22.4kg
センサー:スピード

 アシスタU LTは、アシスタU STDの上位機です。

 走行可能距離は、フルパワーで46キロ、エコモードで76キロです。

 同価格帯のヤマハPAS With DX(デラックス)と同じバッテリーを搭載しています。

 充電に要する時間も、3.5時間です。

 その他の部分の基本仕様は、アシスタUSTDと同じです。

 ただ、泥よけなどにアルミ材を利用するなど、軽量化を特に意識しており、自転車自体の重さが、他社機より1kg以上軽量というのは、言及に値します。

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 以上、ブリヂストンのアシスタU ライトの紹介でした。

 2020年にでた新作ですが、従来の電動自転車の難点だった重さの部分にメスを入れはじめたのは良いとお思います。

 ただ、上位機との価格差がさほどない製品で、あまり注目されないだろう点はやや惜しいでしょう。

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 【2021年1月発売】

 【20インチ】

 13・BRIDGESTONE アシスタUNI プレミア A2PC38
  ¥142,998〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【20インチ】:139cm/135cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):72キロ
走行可能距離(フルパワー):49キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ:22.4kg
センサー:スピード

 なお、同じサイズのバッテリーを搭載する、アシスタユニプレミアという車種もあります。

 こちらは、20インチの小径にして、乗り降りをしやすくしたモデルです。

 必要なモデルですが、どちらかというと、年配の方用でしょう。


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 【2021年1月発売】

 【26インチ】

 14・BRIDGESTONE アシスタU DX A6XC41
  ¥129,780 楽天市場 (8/27執筆時)

 【24インチ】

 15・BRIDGESTONE アシスタU DX A4XC41
  ¥121,800 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:135cm以上
適正身長【26インチ】:139cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.4アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):87キロ
走行可能距離(フルパワー) :52キロ
急速充電時間:4.0時間 
自転車の重さ:26.4キロ/25.7キロ
センサー:スピード

 アシスタU DXは、同社の中位機種で、ヤマハのPAS with SPのライバル機種と言えるモデルです。

 毎年新機種がでますが、今年は、「一発二錠」から「くるピタ」にヘッドロック(駐車時のハンドルの半固定)が変更された点が主な違いでした。

 以下で説明する機能は、同等です。

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 走行可能距離は、フルパワーで52キロ、エコモードで87キロです。

 同価格帯のヤマハPAS with SPとほぼ横並びの性能です。

 充電に要する時間も同様の、4時間です。

 おそらく、どちらのメーカーが充電部の供給を受けているのでしょう。充電池に関わる点での性能は両者とも同等です。

 センサーは、こちらも、スピードのみです。

 変速は、3段で、前後のLEDバッテリーランプ、1キー2ロックなど、その他の機能はPAS with SPと性能差は見られません。

 自転車の車体は構造の点では、トリプルセンサーで「滑らかな乗り心地」を信条とするヤマハに比べると、坂道などを含めた走行安定性は弱めです。

 また、凹凸のある歩道などはヤマハの方が向きます。

 一方、ブリヂストンは、舗装道路など平坦な道は安定走行ができる環境ならば、ある程度のスピード走行はしやすいでしょう。

 このほか、 パンクに強いマイティロードタイヤが採用されていたり、使い勝手や強度も十分です。

 ただし、錆びにくさや、強度を優先している点、またはバッテリー面で、同じほどの価格のアシスタU LTより重いのは言及に値します。

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 以上、アシスタU DXの紹介でした。

 平坦な都市部ならば、この製品のほうが良い場合はありますが、電動自転車の購入目的からすると、やはり仕様的にヤマハに及ばない面があります。


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 【2021年12月発売】

 【26インチ】各色

 16・BRIDGESTON フロンティアDX F6DB42
  ¥136,620〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【24インチ】各色

 17・BRIDGESTON フロンティアDX F4DB42
  ¥142,998〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:136cm以上
適正身長【26インチ】:140cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):200キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:27.5キロ/26.7キロ
センサー:トルク・クランク

  フロンティアDXは、ブリヂストンの電動アシスト自転車の上位機種です。

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 走行可能距離は、フルパワーで54キロ、エコモードで130キロです。

 この車種は、バッテリーサイズは14.3アンペアですが、他車種より航続距離がおおいのには理由があります。

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 こちらの場合、後輪ブレーキ(左ブレーキ)をかけたとき、自動で前輪のブレーキがかかり、そのエネルギーを充電する機構があります。

 これを回生充電と言います。

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 このほか、平地や下り坂でペダルを漕がない状態でも発電するので、坂道が多い場所などでこれを使う場合、走行可能距離はかなり伸びます

 これを加味すると、同じバッテリー量の他社機より、航続距離は長いです。

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 一方、航続距離の計算は、ある程度の勾配の坂道があることが前提ですので、平地だけの場合は、実際短くなります。

 14.3アンペア相当のバッテリーなので、車体重量とバッテリー量が近い他社機とさほど変わらなくなる、とは言えます。

 この部分で、坂道の多い地域にお住まいで、比較的移動距離が長い場合、わりと効果を発揮すると言えます。

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 安全性の面では、こちらも前照灯は夜間自動点灯機能などが一通り付属します。

 また、スリップ制御技術も採用されており、安全性の面では、シティサイクルでは最高レベルです。

 また、この機種は、いわゆる「両輪駆動」です。

 力を伝えやすいベルトドライブも採用されているため、加速時の安定性や安全性の面でメリットがあります。

 ブリヂストンは、普通自転車ではベルト車「アルベルト」を20年近く出してきました。

 その技術を電動アシスト自転車に応用したものになります。ベルトドライブは、チェーンと違って油を差す必要が無いため、メンテナンス要らずで、また、パンツの裾が汚れる心配もありません。

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 加えて、回生充電の部分が、車のエンジンブレーキのように、スピードを減じてくれるので、その部分でも安全性が高いと言えます。

 なお、かかり具合は調整できるため、平地でペダルを漕がない状態の航続距離にはさほど影響を与えません。

 センサーは、こちらの機種は、トルク・クランクセンサーの搭載です。

 したがって、アシスタシリーズと異なり、路面状況が悪い部分での乗り心地という点では、ヤマハと同等でしょう。

 一方、前輪のスピードセンサーが非搭載となるため、ギアポジションごとに必ずしも(法律で許される範囲の)最大のアシスト範囲にならない仕様です。

 変速は、同じく3段です。

 安全性の面では、こちらも前照灯は夜間自動点灯の前照灯・テールランプが付属します。

 また、先ほど書いたように、エネルギー回生機能を応用したアシストブレーキが使える点と、前輪タイヤがマンホールのつなぎ目などで空転すると、自動的にアシストをとめるスリップ制御機能など、安全性の面でも新技術が多く採用されます。

 ハンドルロックは、新形式の「くるピタ」です。

 もちろん、盗難補償も付属です。

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 以上、ブリヂストンのフロンティアの紹介でした。

 バッテリー寿命や、平地での加速性・安定性の点で、他社よりも魅力的な機種です。

 ヤマハのPAS Withあたりがライバル機種でしょう。

 トリプルセンサー搭載で、走行のなめらかさや加速の快適性をとるか、回生充電・両輪駆動の面で、加速時の走行安定性・アシストブレーキによる安全性を取るかの選択になります。

 一方で、ブリヂストンの場合回生充電込みの走行距離ですので、フラットな地形の場合はその効果を感じにくい部分はあるかもしれません。押し歩く際も、少し重い部分があります。

 なお、平地でもペダルをこがない際は充電しますが、漕がずに慣性運転できる距離はやや短くなりますし、そもそもバッテリー量の多い他社製品に、持続性において負けるシーンはありそうです。

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 【2022年発売】

 【24インチ】各色

 18・BRIDGESTON ラクット RK4B42
  ¥156,200 楽天市場 (8/27執筆時)

 【20インチ】各色

 19・BRIDGESTON ラクット RK0B42
  ¥154,198 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:130cm以上
適正身長【20インチ】:128cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):(110km)
走行可能距離(フルパワー) :65キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:26.7キロ/25.1キロ
センサー:トルク・クランク

 なお、ブリヂストンは、この「フロンティア」の改良モデルとして「ラクット」という製品も出します。

 202203281111.jpg

 バッテリー量回生充電などの仕組みはフロンティアと同じです。

 ただ、本機については、エコモードに相当するものがなく、強・弱の2段階です。

 弱の場合は、110kmの走行距離です。

  202010291037.jpg

 一方、形状は、フレームを相当低い場所にすることで、またぎやすくする改良がなされています。

 小径の20インチ機もラインアップします。

 一漕ぎで進む距離は、26インチと20cmほどしか違いません。個人的に小径のベロに長いこと乗りましたが、漕ぎ出しは軽く、疲れやすいなどはなかったです。

 ただ、小径車は、一般的に言って、市中の段差にやや弱い部分と、慣性の違いで、加速後の速度維持においては、少し不利です。

 なお、本機については、26インチ機も2022年から発売になっています。

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 【26インチ】各色

 20・BRIDGESTON ラクット RK6B42
  ¥163,900 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【26インチ】:139cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):200キロ
走行可能距離(フルパワー) :65キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:28.3キロ
センサー:トルク・クランク

 さらに、2022年から、26インチも出ました。

 202201121624.jpg

 こちらは、エコモードが付いていて、仕様はフロンティアとだいたい同じなので、またぎやすさの部分だけ改良したものと言えます。

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 【2022年発売】

 【20×16インチ】各色

 21・BRIDGESTON ラクットワゴン RE0B42
  ¥228,199 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:128cm以上
適正身長【20インチ】:128cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):(110km)
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:28.4キロ
センサー:トルク・クランク

 加えて、こちらは同シリーズの「三輪自転車」です。

 補助力などは基本同じです。安定するので、お年寄り向け、あるいは、移動販売向けとも言えるでしょうか。

1-4・パナソニックの電動アシスト車

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 最後に、パナソニックの電動アシスト自転車を紹介します。


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 【2022年10月発売】

 【24インチ】各色

 22・パナソニック ビビ SX BE-FS431
  ¥96,800〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 23・パナソニック ビビ SX BE-FS631
  ¥96,800〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:138cm以上
適正身長【26インチ】:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:8.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):57キロ
走行可能距離(フルパワー) :31キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ:24.5キロ/25.3キロ
センサー:トルク・スピード

 こちらは、パナソニックの入門車であるビビ・SXです。

 価格的にはヤマハのCheerブリヂストンアシスタファインと同じグレードです。

 202301231545.jpg

 走行可能距離は、フルパワーで31キロ、エコモードで53キロです。

 ほぼ同じ値段のヤマハ機と同等です。

 バッテリー量(8.0A)がパナソニックのがわずかに落ちますが、モーターの軽量化で車重がやや軽いので、この距離がだせるとも言えそうです。

 充電に要する時間は、4.5時間です。

 センサーは、一方、トルクセンサーのみです。

 その点で、「滑らかな加速、滑らかな乗り心地」や、歩道などの凹凸のある面での走行性能という点では、下位機種でもトリプルセンサーである、ヤマハの方が良いかと思います。

 センサーは、トルク・スピードセンサーです。

 本機は、モーター部分について「カルパワードライブユニット」を装備します。

 先述のように車重の軽さに寄与しています。

 202201121231.jpg

 また、軽量化はしていますが、加速力は自慢です。

 坂道などで加速を付けようと思ってペダルを強く漕いだときの加速力に効果を発揮します。(もっとも辛い)坂道の発進時にパナソニックは力強いといえます。

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 このモーターは、中速域の加速力も強めになるので、スピードの伸びは従来より良いとされます。

 町中で(法定速度を守りながら)快適に加速できます。

 一方、加速のなめらかさにかかわるクランク(回転)センサーは、少なくとも今年度のカタログ上、確認できません

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 なお、「カルパワードライブユニット」搭載機は、走行状態をセンサー感知し、また、走行中エコ運転した場合にランプが点灯する、同社ではおなじみだったエコナビ非搭載です。

 センサー制御によるアシスト調整はおこなっていて、オートマチックモードも付きますが、ランプはユーザーにエコ運転を促す(=電池の保ちが長くなる)部分はあったので、あっても良いかとはおもいました。

 202201121204.jpg

 変速は3段です。

 LEDバッテリーランプは、2灯で、直進性よりも、ワイドな配光を重視するタイプです。足もとの視認性を重視しているとの記載です。

 1キー2ロックなどは、他社と同等です。また、3年間の盗難保険も付属します

 202010291100.jpg

 なお、駐車時の荷かごの半固定は、ブリヂストンと同じで、リングを回しての「くるピタ」となります。

 以上、パナソニックのビビSXの紹介でした。

 パナソニックの入門機は従来は「バッテリー量」が自慢でしたが、今年はその要素はあまり見られません。

 ただ、従来このグレードになかった「カルパワードライブユニット」を装備して軽量化したので、走行距離は従来と変わりません。

 その上で、先述のように「加速力」という個性が出たので、総合的に性能により期待を持てる進化を遂げたように思えます。

ーーー

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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 24・パナソニック ビビSL BE-FSL432
  ¥129,999 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【20インチ】:136cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:8.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):57キロ
走行可能距離(フルパワー) :31キロ
急速充電時間:3時間
自転車の重さ:19.9キロ 
センサー:トルク・スピード

 一方、ビビ・SXより軽量化をさらに突き詰めた、普通の24インチ車も出ています。

 ビビ・SLというシリーズです。

 モーター性能やバッテリーは、ビビ・SXと同じですが、キャリア(荷物棚)やフレームなど全体的にアルミ素材を多用することで、軽量にしています。

 202301231544.jpg

 これによる走行距離の延長効果は、スペック的に「わずか」です。

 しかし、駐輪時ほかの押し歩き時ほか、5kgの車重の差というのは無視できないといえます。この部分は、漕ぎ出し時ほかの「軽さ」にもつながります。

 とはいえ、アルミはやや堅牢性が乏しい素材である部分で、荷棚の耐荷重(18kg)ほかに影響を与えます。前照灯も1灯なので、夜間にも弱くなります。

---

 結論的にいえば、値段があとで見る上位機のビビ・Lとそうそう変わらない部分もあるため、一般的には、そちらがよいかなと思います。

 そちらの方がバッテリー量が多くなるため、「惜しまずパワーが使える」点で、より楽に思えますので。

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 【2022年2月発売】

 【20インチ】各色

 25・パナソニック ビビSL20 BE-FSL031
  ¥121,000 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【20インチ】:136cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:8.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):50キロ
走行可能距離(フルパワー) :30キロ
急速充電時間:3時間 
自転車の重さ:19.6キロ
センサー:トルク・スピード

 加えて、この方向性で20インチの小径車にした、ビビ・SL・20という車種もあります。

 202301231536.jpg

 タイヤを小径にする部分他、あるいはカゴの部分の軽量化をすることなどで、さらに軽量化しています。

 こうした部分の相乗効果で、ショッピング向けのアシスト車では、最軽量でしょう。

 しかし、他社機でも書いたように、小径機は、推進力はさほどかわらず、漕ぎ出しも軽い一方で、街乗り時の段差にやや弱い部分と、加速後の速度維持において少し不利です。

 本機も、前照灯も1灯になので、夜の運転には少し弱いでしょう。

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 結論的にいえば、電動アシスト自転車の場合、「またぎやすい」という利点が欲しい場合以外は、普通の24インチなどで良いようには思えます。


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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 26・パナソニック ビビ L BE-FL432
    ¥119,000〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 27・パナソニック ビビ L BE-FL632
    ¥122,000〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【26インチ】:142cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):83キロ
走行可能距離(フルパワー) :46キロ
急速充電時間:4.0時間 
自転車の重さ:22.0キロ/22.4キロ
センサー:トルク・スピード

 ビビLは、パナソニックの中級グレードの自転車です。

 202301231510.jpg

 走行可能距離は、フルパワー46キロ、ロングモードで83キロです。

 十分なスペックでしょう。

 充電に要する時間は、5時間です

 やはり、ヤマハに較べると時間がかかります。また、急速充電には非対応です。

  202201121403.jpg

 センサーは、トルク・スピードセンサーです。

 下位機種同様の「カルパワードライブユニット」を装備します。

 一方、モーター以外の部分の軽量化もあり(マイナスの影響しかない)車体の重さは、22キロ(22.4キロ)に収めています。

 変速は、3段です。

 202301231520.jpg

 基本装備は、2灯のLEDバッテリーランプ、1キー2ロックなど、基本装備はビビSXと同じです。

 一方、後部のリアライトは、本機はソーラー式で自動点滅になるほか、スタンドが上位で、軽くあがるかろやかスタンドです。

 一方、SLシリーズほど過度ではないですが、車体の軽量化を詰めているので、キャリアの耐荷重は、本機も18kgまでです。

 ただ、多くの場合、ここは問題ないでしょう。

---

 以上、パナソニックのビビLの紹介でした。

 ビビSXよりバッテリー量多いが、車重は軽量という機種です。

 値段差はありますが、値段差に相応の快適度の差はあるでしょう。先述のように、車重は、軽ければ軽いほど良いですから。

 一方、本機と値段がだいたい同じビビ・SLと比べると、車重は本機のほうがあります。

 しかし、先述のように、多めのバッテリー量で、あまり遠慮なしにアシストを使える部分で、同じほど値段ならば本機の方が良いかと思います。

 同社の売りの「加速力」と合わせて、メリハリのある運転ができそうです。

ーーー

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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 28・パナソニック ビビ MX BE-FM431
    ¥119,900〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 29・パナソニック ビビ MX BE-FM631
    ¥119,900〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:138cm以上
適正身長【26インチ】:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):44キロ
走行可能距離(フルパワー) :80キロ
急速充電時間:4.0時間 
自転車の重さ:26.7キロ/27.5キロ
センサー:トルク・スピード

 なお、ビビLと同じバッテリー量の製品としてビビMXがあります。

 こちらについては、車重が重く26.7キロ(27.5キロ)です。

 太めで耐久性の高いタイヤ(ハードランナータイヤ& 肉厚チューブ)と、頑丈なキャリア(耐荷重27kg)を装備付いた「耐久性重視」のモデルと言えます。

 202301231625.jpg

 走行距離は、さほどビビLと変わらないのですが、さすがにこの重さだと、押し歩きや時や、漕ぎ出し時など、全体的に重量感は感じやすいでしょう。

---

 結論的にいえば、パナソニックの売りは、モーターの軽さです。

 そのため、重量級の製品は、そのメリット性を活かせているとは言いがたい部分はあるので、(スペック重視で)選ぶならば、ビビLが良いように思えます。


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 【2022年12月発売】

 【24インチ】各色

 30・パナソニック ビビ DX BE-FD431
    ¥118,200〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】各色

 31・パナソニック ビビ DX BE-FD631
    ¥115,555〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:138cm以上
適正身長【26インチ】:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ:27.1キロ/28.0キロ
センサー:トルク・スピード

 ビビ・DXは、パナソニックの買い物用電動自転車としては上級機に位置します。

 こちらも価格的にはヤマハのPAS With DXやブリヂストンのアシスタファインDXと同グレードです。

 202301231603.jpg

 走行可能距離は、フルパワーで59キロ、エコモードで100キロです。

 同グレードの他社機と比較すると、持続時間の点では、他社に比べても優位性があります。

 パナソニックはバッテリーが自社生産できる企業だからでしょう。

 充電に要する時間は、4.5時間です。

 バッテリー量に比して考えると短めです。 

  202201121403.jpg

 センサーは、下位機と同じでトルク・スピードセンサーです。

 下位機種同様の「カルパワードライブユニット」です。

 一方、従来(2021年機)まで、本機は、ヤマハのようにクランクセンサーも付いたトリプルセンサーで、下位機と差がありました(タフパワーアシスト制御)。

 加速を付けようと思ってペダルを強く速く漕いだときの加速力を重視する仕様だったと言えます。

 現行機ではそれは「不採用」ですので、旧来とアシストの傾向は変わったといえます。

 「軽さ」は大事なので進化とは言えますが、このグレードの場合(装備が豪華な部分で)車重は27.1キロ(28.0キロ)とありますので、「どうかな」と思う部分はあります。

 変速は、3段です。 

 202301231616.jpg

 基本装備は、本機については、タイヤが堅牢(ハードランナータイヤ& 肉厚チューブ)である点が目立ちます。

 キャリアもステンレス製(耐荷重27kg )ですし、軽くない分、丈夫な自転車と言えます。

 前照灯は下位機種同様に、照射範囲の広いLED(足も灯4-LEDビームランプ2 )で、テールランプもしっかりソーラーです。

---

 以上、パナソニックのビビDXの紹介でした。

 走行距離が長い上で、装備面の堅牢性を重視した方向性の上位機です。

 ただ、ビビLと比べても、車重がはっきりと重いのは注意するべきでしょう。

 パナソニックの「カルパワードライブユニット」を活かしきれているかというで、多少ですが、微妙と感じる部分はあります。

 走行系の機能面で、なにかしら(下位機にない)ワンポイントあると良いなと思いました。

ーーー

 202301231638.jpg

 【2022年12月発売】

 【24インチ】 各色

 32・パナソニック ビビEX BE-FE431
    ¥148,000〜 楽天市場 (8/27執筆時)

 【26インチ】 各色

 33・パナソニック ビビEX BE-FE631
    ¥145,980〜 楽天市場 (8/27執筆時)

適正身長【24インチ】:138cm以上
適正身長【26インチ】:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:5.0時間 
自転車の重さ:28.2キロ/28.7キロ
センサー:トルク・スピード

 なお、同社の最上位機は、パナソニック・ビビ・EXです

 下位機種ビビDXとの相違点は、主に、次の2点のオプション部分のみです。

 201801091744.jpg 

 第1に、「ラクイック」の搭載です。

 自動車によくある無線の電子キーで、持ち歩いていれは開錠せずとも自動で開錠できる便利キーです。

 第2に、パンクガードマンタイヤを採用です。

 これにより、ガラス片などでのパンクがしにくくなっています。メンテが不要な内蔵ハブと合わせて、メンテが少なくて済む機種です。

--

 バッテリーや走行性能に関わる部分では、ビビ・DXとは差がないです。

 利便性の面では、この2つの改善は大きいため、予算があれば選んでよいモデルですが、先述のように、(パナソニック機としては)車重が重い部分は難点に思えます。

次回に続く
電動アシスト自転車のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、電動自転車のスペックを比較しました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

 201807261710.jpg

普通車型電動アシスト自転車の比較 (2)
 =最終的なおすすめの提案【結論】

加速性能   ★★★★★
走行安定性  ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
車体重量   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 続く、2回目記事こちら )では、今回見た車種全部から、目的別・用途別にAtlasのオススメ車種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 17:56 | 自転車関係

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