Top キッチン用品 比較2023’【美味/安全】浄水器50機の除去性能とおすすめ・選び方:ポット式 蛇口式 カードリッジ式 (1)

2023年08月09日

比較2023’【美味/安全】浄水器50機の除去性能とおすすめ・選び方:ポット式 蛇口式 カードリッジ式 (1)

【今回レビューする内容】2023年 コスト別!家庭用の浄水器の性能とおすすめ・選び方:東レ・トレビーノ・クリンスイ・ブリタ・カセッティ・ポット式・キッチン蛇口用 交換用カードリッジの情報・コスパの違いとランキング

【比較する製品型番】BRITA ファン リクエリアルーナXL マレーラ スタイル フロー FILL&GO VITAL Active FILL&SERVE 東レ トレビーノ カセッティ スーパースリム SX705V SX705T SX606V SX607V MK307MX MK308T MK206SMX MK309SMX MK207SLX MK310MX PT502SV PT304SV PT302SV PT306SV 三菱ケミカル クリンスイ MD111-WT MD301-WT MD301i-WT CG104-WT CB013-WT CB073-WT CB073i-WT CSP801 CSP901-WT CSP501-WT CSP811-WT CB023-WT CB093-WT CP405-WT CP012-WT CP012W-WT CP015-WT CP407-WT CPC5W-NW CP503-GR CP508-GR パナソニック ミズトピア TK-CJ12-W TK-CJ22-S TK-CJ23-H ほか

今回のお題
不純物の除去能力の高い浄水器のおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年8月現在、最新の家庭用浄水器の比較です。

 蛇口式・ポット式と双方の浄水器に対応します。

 除去できる汚染物質の種類や数のほか、カードリッジの年間コストや、水流の速度(水量)も重視して、コスパの良いお買得製品を探していきます。

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1・家庭用浄水器の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:東レ〈蛇口式〉
 1-3:三菱ケミカル〈蛇口式〉
 1-4:パナソニック〈蛇口式〉
 1-5:ブリタ〈ポット式〉
2・家庭用浄水器の比較 (2)
 2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
 2-2:東レ〈ポット式〉
 2-3:ブリタ〈携帯式〉
 2-4:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめに、除去物質などの部分からの「選び方の基本」の説明をします。

 そのあと「蛇口式」・「ポット式」・「携帯式」の順番で各社の製品をみていきます。

除去性能   ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
流水量    ★★★★★
使い勝手   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、最後の「結論」部分では、いつものように、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

−−−

1・家庭用浄水器の比較
2・アルカリイオン整水器の比較
3・ミネラルウォーターの比較
4・炭酸水の比較

 なお、今回の記事は、このブログの水関係の記事の1回目記事として書きました。

1-1・家庭用浄水器の選び方の基本

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 具体的な製品の比較にはいる前に、あらかじめ家庭用浄水器の「選び方の基本」について書いておきます。

ーーー

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 上表は、各社の最上位機性能を「ざっくりと」示したものです(☆が最高)。

 最上位機はブリタのみポット式で、あとは蛇口取り付け式になります。

 ☆は、最高評価を示します。

 浄水器はどれも同じように見えますが、どの製品も長所欠点があります。

 値段だけでは分からない部分も多いので、今回の記事では、こうした部分に注目しながら比較していきます。

 あらかじめ、特に、注目したいポイント2点あげておきます。

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 第1に、消耗品価格です。

 ここは、注意が特に必要な部分です。

 というのも、消耗品(カードリッジ単価)について、各社で表記が統一されていない部分があるからです。

 そこで、今回の記事では、Amazonの実売価格から1リットルあたりの浄化に必要なコストを算出して、比べています。

ーー

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 第2に、除去可能物質数です。

 ここは、法で表記が定められている部分です。しかし、2020年10月に法改正があり、基準がすこし変わりました。 

 国が定めたJIS規格よれば、次の12項目浄水器の除去性能を示す「法定表示」の基準物質になります。

 【水の美味しさに関わる物質】

1・残留塩素
2・カビ臭 (2-MIB)

 【水の安全性に関わる物質】

3・濁り(鉄さびなど)
4・総トリハロメタン
5・農薬 (CAT)
6・テトラクロロエチレン(洗剤等)
7・トリクロロエチレン(洗剤等)
8・溶解性鉛
9・クロロホルム
10・ブロモジクロロメタン
11・ジブロモクロロメタン
12・ブロモホルム

 水の美味しさに関係する2項目は、ホームセンターで見られるような超格安機種でも対応します。

 水の安全性に関わる残り10項目は、製品によって、対応・未対応が分かれます。

 トリハロメタントリクロロエチレンなど、肝機能や神経障害、発がん性が疑われる物質など、必ずしも全製品は対応しません。

 フル対応するのは、一部の高性能浄水カードリッジ搭載機だけです。

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 なお、すこし古い製品は、12物質ではなく、法定除去物質に「1 1 1-トリクロロエタン」を加えた「13物質」表記の場合があります。

 先述の2020年10月の法改正(家庭用品品質表示法)で、モントリオール議定書以後すでに流通禁止で意味がなくなったため、この物質は除かれました。

 ようするに、旧式表示なままなだけです。

 結論的にいえば、12物質対応と13物質対応とは、同じと考えてOKです。

13・陰イオン界面活性剤
14・フェノール類
15・ジェオスミン(カビ臭)
16・シス/トランス1,2-ジクロロエチレン
17・ベンゼン

 一方、同法改正で「任意表示」ですが、5物質が加わりました。 

 洗剤成分(界面活性剤)や塩素溶剤(ジクロロエチレン)・ベンゼンなど「水の安全性」に関わる部分と、ジェオスミン(カビ臭)やフェノール類など「水の美味しさ」に関わる部分と、双方あります。

18・鉄(微粒子状)
19・アルミニウム(中性)

 その上で、(JISではなく)浄水器協会で定めた以上の2物質を加えて、合計19物質対応となるのが、(検証面での)現状の「最高水準」の浄水器です。

ーーー

 以上、除去物資についての解説でした。

 各物質の「最低除去率」を越えていれば名乗れるので、これだけで性能が分かる完璧な指標ではないです。しかし、十分に参考になるため、今回の記事では重要視しています。

 今回は、これらについての対応状況を中心に、冒頭書いたような順番で、各社の機種を比較していきます。

1-2・東レのカセット式浄水器

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 はじめに、東レのカセット式浄水器の紹介です。老舗ですし、ご家庭で使っている方も多いでしょう。

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 なお、ここからは、オススメポイントは赤字系で、イマイチな点は青字系で書いていきます。


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 【2023年発売】

 1・東レ トレビーノ スーパースリム SX705V
   ¥3,098 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【2019年発売】

 2・東レ トレビーノ スーパースリム SX705T
   ¥2,400 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+4種類
浄水可能量:600L
流水量:1.6L/分
コスト:約3.668円 (1,000L)

 X705Vは、東レのトレビーノ浄水器の「スーパーシリーズ」に属するモデルです。

 旧機のSX705Tが残ります。

 付属カードリッジが異なり、除去物質が少なくなります(7+5種類)。

  ただ、後述するように、カードリッジの互換性がはあるので、次に買う時に「同等」にできると言えます。

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 除去できる物質は、法定12物質と、陰イオン界面活性剤を除いた、任意4物質に対応するカードリッジがつきます。

 水準としては十分です。

 カードリッジの寿命は、1個で600リットルまでです。

 カードリッジは利用量にかかわらず長期間保つものではないです。

 6ヶ月で使い切るとすると、1日3.3Lくらい使うことになります。

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 【12+4種類】3668円/1000L

  交換用カートリッジ 3個入 STC.V2J-Z
  ¥6,602 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 ランニングコストは、ネット限定の3個入り(STC.V2Jの増量版)を買う場合、1000Lあたり約3,668円です。

 同じ除去率の三菱などに対しては、少し高めです。

 水流の速さは、1分間に1.6Lと普通です。

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 【7+5種類】2222円/1000L

  交換用カートリッジ 3個入り STC.T2J
  ¥4,000 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【1+1種類】11166円/1000L

  交換用カートリッジ 2個入り STC.2J
  ¥3,498 楽天市場 (8/9執筆時)

 なお、同社の「スーパーシリーズ」は下位のカードリッジ2種類あります。

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 7+5種類は、コストが少し安く、流水量も2.0L/分とやや多めです。

 しかし、イオン交換体(イオン交換樹脂)がないので、除去物質が少なく物足りないと言えます。

 1+1種類は、水道の「濁り対策」に買うもので、効果は限定的です。

 水流の種類は、スイッチ切替で、原水・シャワー・浄水に切り替えられます。

 レバーは手元にあるタイプで、小シンクにも対応します。

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 以上、東レSX703Tの紹介でした。

 上位カードリッジを利用する場合、除去率部分は問題ないです。

 ただ、ランニングコストは決して安くないので、「東レブランド」の信頼性を除けば、あまり選ぶ理由はないです。

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 【2021年発売】

 【モノクロ液晶】

 3・東レ トレビーノ スーパースリム SX606V
  ¥3,864 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【カラー液晶】

 4・東レ トレビーノ スーパースリム SX607V
  ¥5,250 楽天市場 (8/9執筆時)

除去対応物質:12+4種類
流水量:1.6L/分

 なお、「スーパーシリーズ」には、上位機もあります。

 レバー部分は、両機とも、下位機より明らかに「押しやすい」形状です。

 また、両者とも、 流量残量を示す液晶が付きます。

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 東レは、下位機を含めてキャップを外すと、中空糸の汚れ具合が分かります。

 しかし、中空糸以外のパーツの様子はわかりませんので、その部分を補えます。

 なお、SX607Vは、バックライト付きの液晶になりますが、ほかの機能性は変わりません。 


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 【2023年発売】

 【通常型】(抗菌加工)

 5・東レ トレビーノ カセッティ MK310MX
  ¥6,095 楽天市場 (8/9執筆時)

 【2014年発売】MK307MXと同じ製品

 【通常型】

 6・東レ トレビーノ カセッティ MK307MX-P
  ¥4,142 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【スリム型】

 7・東レ トレビーノ カセッティ MK308T
   ¥2,985 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+4種類
浄水可能量:600L
流水量:1.6L/分
コスト:約3.878円 (1,000L)

 MK310MXは、東レの「カセッティ」シリーズの製品です。

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 旧機種が残ります。

 MK307MXは、新機種と同じ形状です。

 ただ、レバー部分に抗菌加工がないほか、原水側のキャップが外せない構造です。

 MK308Tは、切替えレバーの部分を小さくした、小シンク向けです。

 こちらだけカードリッジが中級品(7+5種類)ですが、上位品との交換は可能です。

 あとは同じなので、同時に見ます。

 本体形状は、このシリーズはどれも縦型です。

 縦型はスリムタイプより場所をとる反面、フィルター交換時に、流水口を含めて、浄水流路がまるごと取り替えられるため、清潔性を重視する方には、好まれます。

 除去できる物質は、12+4種類です。

 「スーパーシリーズ」と同じです。

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 【12+4種類】3,878円/1000L

 東レ 浄水器 3個入りMKC.MX2J
  ¥6,980 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【7+5種類】2,017円/1000L

  交換用カートリッジ 3個入り MKC.T2J
  ¥3,630 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【1+1種類】1,333円/1000L

 塩素・濁り除去タイプ 2個 MKC.R2J
  ¥3,999 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 ランニングコストは、除去率が最大のものを使う場合、1000Lあたり約3,878円です。横型に比べてシャワー部分も取替なので、僅かに高めです。

 流水量は、その場合、1分間に1.6リットルです。

 本機も、除去率が低い互換カードリッジを使えます。

 なお、コストは、除去率に応じて安くなります。

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 水流の種類は、原水について極細原水シャワー機能が搭載です。

 節水になるほか、水はねが少なくなる効果が期待できます。

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 以上、カセッティMK307MXの紹介でした。

 12種類の法定物質が除去できるタイプの中では安い機種です。

 使い勝手の点でも、水飛びが少ない極細原水シャワーを搭載し高機能です。一方、ろ過速度は遅めですので、決して高性能ではありません。


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 【2016年発売】(23年追加)

 【液晶あり】MK205MX後継機

 8・東レ トレビーノ カセッティ MK206SMX
  ¥6,020 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶なし】

 9・東レ トレビーノカセッティ MK309SMX
  ¥4,145 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+4種類
浄水可能量:600L
流水量:3.0L/分
コスト:約5.523円 (1,000L)

 MK206SMXは、東レの縦型(トレビーノ)の上級機です。

 本体形状は、本機もカセッティ系列ですので縦型です。

 外観上の最も大きな違いは、使用水量がわかる液晶の搭載です。

 浄水器は、汚染物質をため込みます。そのため、使用期限も使い続けると、使わないよりも不潔になりかねないので、この機能は結構重要です。

 なお、MK309SMXは、同じ仕様だが液晶がない機種です。

 いずれも、選択肢にできません。

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 【12+4種類】5,523円/1000L

 交換用カートリッジ 2個入りMKC.SMX2
  ¥6,628 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 除去できる物質は、2機とも、法定12物質+4物質です。

 カードリッジは、「カセッティ」はシリーズ共通なので、ここまでの3種類も使えます。

 しかし、初期付属のカードリッジが本機は上位版です。

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 流水量が、3.0Lと多いす。

 カセット内の内部水流を2つに分けることで、スピードアップを測る構造です。

 カードリッジの寿命は、同じで600リットルです。

 6ヶ月で1本使い切るとすると、本製品も1日3.3Lくらいです。

 ランニングコストは、ただし、少し高めです。

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 水流の種類は、原水については、下位機種と同じです。

 極細原水シャワー機能が搭載です。

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 お手入れの部分では、このグレードはどれも原水のシャワー部を取り外し掃除が可能です。

 ここが一番汚れるので、良い仕様です。

 浄水がでる左側のシャワー口(吐水口)は、東レの場合、分解掃除ができない構造です。

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 東レの場合、縦型カードリッジと下部の吐水口が一体成形だからです。

 後ほど見るように、他社の横型機は、浄水口吐カバーが取り外し可能です。

 ただ、これは、一長一短があり、どちらが良いともいえません。

 なぜなら、東レの場合、カードリッジ交換時にシャワー口ごと交換なので、交換時に吐水部も、実質上新品にできるでからです。

 結論的にいえば、「まめに掃除したい方」には、本機は向かないが、「まめに掃除しない方」は、この仕様のほうが、(結局)清潔といえます。

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 以上、東レのMK206SMXの紹介でした。

 ろ過水量が多く高速な機種です。

 この部分にストレスを感じていた方には特にオススメします。

 ただ、その分、中空糸などが2倍必要のため、ランニングコストは悪いです。この部分は承知の上で、購入するべきモデルです。

ーーー

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 【2020年発売】

 10・東レ トレビーノ カセッティ MK207SLX
  ¥8,580 楽天市場 (8/9執筆時)

除去対応物質:12+5種類
浄水可能量:600L
流水量:3.0L/分
コスト:約4,513円 (1000L)

 なお、MK207SMXは、東レの「カセッティ」系の最上位モデルです。

 ただし、所期付属のカードリッジの種類以外は、下位機種と同じです。

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 交換用カートリッジ 1個 MKC.SLX
  ¥6,769 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 流水量は、このカードリッジも下位機と同じで、3.0L/分と高速型です。

 除去できる物質は、界面活性剤が増えて、12+5種類と同社最大です。 

 カードリッジの寿命は、大ぶりのカードリッジを利用するため、1500リットルです。

 カードリッジの交換頻度を少なくするための措置です。

 ランニングコストは、1000Lあたりとして約4,513円です。

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 結論的にいえば、流量の多いモデルで、交換の手間を避けたい方が選ぶべき製品です。

 ただ、コスト削減効果は僅かです。また、本体価格も(カードリッジの違いをふまえても)割高です。下位機でもこのカードリッジは使えますので、あえて最初に本機を買わなくても良いと思います。

1-3・三菱ケミカルの浄水器

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 ここからは、三菱ケミカル(旧三菱レイヨン)の浄水器「クリンスイ」シリーズを紹介していきます。

 東レ同様に、蛇口アダプターが搭載されており、どの蛇口にも取り付けられる仕様です。


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 【2017年発売】

 【液晶なし】

 11・三菱ケミカル クリンスイ MD111-WT
  ¥3,418 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 12・三菱レイヨン クリンスイMONO MD101-NC
  ¥3,780 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶あり】

 13・三菱ケミカル クリンスイ MD301-WT
  ¥4,900 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶あり・スマホ対応】

 14・三菱ケミカル クリンスイ MD301i-WT
  ¥6,345 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+5+2種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約2.400円 (1000L)

  クリンスイMONO MD111は、三菱ケミカルのMONOシリーズの製品です。

 4機種あります。

 三菱の場合も、同じシリーズならば、カードリッジは同じです。

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 下位機種は、液晶がなく、交換時期を中空糸の色だけで判別するタイプです。

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 中位機種は、総使用水量ほか、流量の適切さをランプで確認できる仕様です。

 浄水は、水を勢いよく出し過ぎると意味がないので、この機能は意義があります。

   201804011453.jpg

 上位機種は、FeliCaポートを内蔵するため、スマホと連携が可能です。

 かざすと残量と交換時期を確認できますが、正直液晶でこと足ります。おそらく、交換カードリッジ購入のサブスク購入を促す目的で付いているだけです。中位機で良いでしょう。

 あとは、同じなので、同時に紹介します。

 本体形状は、東レの「カセッティ」のような縦型です。

 場所をとる反面、浄水部分がまるごと交換できるため、清潔性は高いでしょう。

 交換時期は、中空糸の色で判別します。

 

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 除去できる物質は、JIS規格12の汚染物質全てが除去できます。

 ベンゼンほかの「任意表示」の5種もフル対応です。

 旧パッケージだと「13+2」表記です。冒頭で説明した「家庭用品品質表示法」改正前の旧表記というだけです。カードリッジ自体は同じ作りです。

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 フィルターは、中空糸とイオン交換体(セラミック)+活性炭フィルターが装備です。

 東レの「カセッティ」上位クラスに相当します。

 加えて、浄水器協会の定める、赤水などの原因となる微粒子状のと、浄水処理に使われるアルミニウムの除去性能も確認していて、総計で12+5+2=19物質です。

 アルミは、有害性も疑われる金属なので取ってくれるに越したことはないでしょう。

 カードリッジの寿命は、900Lまでです。

 6ヶ月で1本を使い切るとしても、1日5L使えます。 

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 【12+5+2種類】2400円/1000L

  交換カートリッジ 3個入 MDC01SZ-AZ
  ¥6,480 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 ランニングコストは、Amazon限定のお買得パックで、1000Lあたり約2,400円と安いです。

 流水量は、1分間に1.6Lです。

 この除去レベルの東レ機と同じです。

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 【11+0+2種類】2,005円/1000L

  交換カートリッジ 2個入 MDC03SW
  ¥3,609 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

  一方、互換する下位カードリッジもあります。

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 JIS12物質のうち、溶解性鉛がない11種と、鉄+アルミの2種です。

 上位番と違い任意表示の5物質全てに対応しないので、このブログでは「11+0+2」と表記しました。セラミック部分の性能が落ちるからと言えます。

 なお、本品の旧パッケージは「7+2種類」表記でした。テトラクロロエチレンほか4種が新基準だと基準内というだけで、カードリッジは昔と同じです。

 水流の種類は、原水・浄水・シャワーの切り替えが可能です。

 また、節水性と水ハネを軽減したナチュラルシャワーが搭載されます。

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 以上、三菱ケミカルの クリンスイMONO MD111の紹介でした。

 安いですが、JIS規格の12+5種類に、鉄とアルミニウムを加えた17物質の除去ができる点がスペックの上で魅力的に思えます。

 高コスパ・長寿命ですから、ランニングコストも優れるでしょう。

ーーー

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 【2022年発売】

 【液晶なし】

 15・三菱ケミカル クリンスイ CB023-WT
  ¥2,682 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶付き】

 16・三菱ケミカル クリンスイ CB093-WT
  ¥3,627 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶搭載】(2011年機)

 17・三菱ケミカル クリンスイ CB073-WT
  ¥2,602 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【スマホ対応】(2019年機)

 18・三菱ケミカル クリンスイ CB073i-WT
  ¥3,400 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:11+0+2種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約2.386円 (1000L)

 なお、三菱ケミカルは、除去率の部分ですこし劣る、横型タンクのCBシリーズがあります。

 CBシリーズは、JIS11物質のものだけです。

 消耗品は「7+2種類」表記ですが、先述のように旧基準表記になります。

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 【11+0+2種類】

 三菱ケミカル CBC03 CBC03W 4個
  ¥6,442 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 ランニングコストも、上位機と変わらず、あまり良いとは言えません。

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 【2016年発売】

 19・三菱ケミカル クリンスイ CG104-WT
  ¥1,809 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:10+0+2種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約1.152円 (1000L)

 一方、最下位機となるCGシリーズです。

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 【10+0+2種類】

 三菱ケミカル CGC4 CGC4W 2個
  ¥2,073 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 ランニングコストは、1000Lあたりで1163円です。

 他社を含めてもかなり良くトップクラスです。

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 除去できる物質は、しかし、JIS10物質です。

 こちらも旧基準だと4+2ですが、新基準だと10+2になりす。

 法定物質だと、新基準でも溶解亜鉛とクロロホルムに非対応になります。

 個人的には、法定12種はカバーすべきだと思いますが、必ずしも、完璧を期さなくても良いならば(まあ)選べるでしょう。

 シャワーも使えますし、最低限の機能性もありますから。


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 【2022年発売】

 20・三菱ケミカル クリンスイ CSP811
  ¥6,601 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【2015年発売】

 21・三菱ケミカル クリンスイ CSP801
  ¥5,150 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+5+2種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約1.955円 (1000L)

 CSP801は、三菱ケミカルの浄水器のCSPシリーズに属する機種です。

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 新旧両機種あります。

 新機種は、シャワー部などの取り外し掃除に対応できます。

 また、浄水口も外して洗えます。

 分解掃除は、几帳面な方が重視する部分ですが、その点で新機種の方が優れるでしょう。なお、後ほどみる上位機についても、これには対応です。

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 【アマゾン限定】 HGC9S同等品

 スーパーハイグレード 3個入 HGC9SZ-AZ
  ¥5,278 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 カードリッジは、CSPシリーズ独自のものです。

 除去できる物質は、法定12+5物質全てと、アルミニウムの基準です。

 上位機だけに問題ないです。

 ランニングコストは、Amazon限定の3個入りを利用する場合、1000Lあたり約1,955円と安いです。

 除去対応量からすると「安値」と言って良いです。

 流水量は、1分間に1.6Lです。

 東レと比べると、上位の「高流量・高速の時短カードリッジ」は未販売です。

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 パワーアップしている点は、デザイン性と使い勝手の部分です。

 適切な水量を知らせる部分がLEDランプになり、デザイン的にもスッキリしました。

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 以上、三菱ケミカルCSP801の紹介でした。

 スマートなデザイン性は相当の魅力でしょう。下位機種に引き続き、除去性能は最大15種類と高いですし、コスパも良いです。

 かなり良いですが、流水量の相対的な「遅さ」はあるので、この部分で「イライラしがち」な方は、注意です。

ーーー

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 【2020年発売】

 【液晶あり】

 22・三菱ケミカル・クリンスイ CSP901-WT
  ¥5,691 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶なし】

 23・三菱ケミカル・クリンスイ CSP501-WT
  ¥3,800 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+5+2種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約1.955円 (1000L)

 なお、三菱ケミカルのCSPシリーズからは上位仕様の製品の販売もあります。

 このグレードには、CSP501という機種もありますが、液晶がない点で下位です。

 交換時期の確認は中空糸の色でみれますが、浄水器は水を出しすぎることが多いため、適切な流量が分からない部分は、マイナスです。

 一方、1つ上でみた製品に対して進化しているポイントは、2点です。

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 第1に、液晶の視認性の向上です。

 大型化して見やすくなりました。また、(必ずしも)正確な表示ではないとの断りが付きつつ、100MLずつの流水量の軽量に対応しました。

 これは新しい発想だと思います。

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 第2に、シャワー水圧の改良です。

 シャワー利用時に、水流が飛び散りにくい新形状を採用しています。

 30%の節水効果もあります。

 一方、スマホ連動機能は省略です。

 さっきも書きましたが利便性を全く感じないので、これで良いと思います。

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 【アマゾン限定】 HGC9S同等品

 スーパーハイグレード 3個入 HGC9SZ-AZ
  ¥5,278 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 カードリッジは、下位機種と同じものを利用できます。

 除去できる物質は、19種類です。

 ランニングコスト・流水量も、当然同じです。

 本機も、シャワー部の取り外し洗いに対応できます。

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 結論的にいえば、同社の最上位機として、水量計・シャワーの飛び散り・お手入れしやすさという本質的な部分の強化が図られているので、たいへん好感が持てる最上位機です。

 性能だけで三菱から選ぶならば、本機は良いでしょう。同社はカードリッジが互換するので、コスト面の安さも嬉しいです。

1-4・パナソニックの浄水器

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 続いて、パナソニックの浄水器をみていきます。

 パナソニックは、住宅業もやっており、その一環で、浄水器も作っています。こちらも、他社同様に、蛇口アダプターが搭載されます。


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 【2017年発売】

 【液晶なし】

 24・パナソニック ミズトピア TK-CJ12-W
  ¥6,254 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【液晶あり】

 25・パナソニック ミズトピア TK-CJ22-S
  ¥9,182 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:11+3+2+1種類
浄水可能量:4000L
流水量:1.8L/分
コスト:約1.089円 (1000L)

 ミズトピア TK-CJ12-Wは、パナソニックの浄水器では、最も格安なモデルです。

 201807251213.jpg

 2機種ありますが、上位機のみ液晶が付く仕様です。

 交換までの使用可能水量が分かります。

 液晶表示が付く点は、長寿命で交換時期を逸しそうなパナソニック製品には必須のように思えますし、2機から選ぶならば、液晶付きでしょう。

   202101221443.jpg

 除去できる物質は、JIS規格(JIS S3201)12種類のうち11種類の対応です。

 具体的に言えば、12種類からクロロホルムに未対応です。

 一方、JIS規格の任意表示にあたるフェノール類・ジェオスミン(カビ臭)・ベンゼンの3種をフォローするほか、浄水器協会のアルミニウム・鉄の除去性能が検証されます(合計16)。

 パナソニック独自の四塩化炭素の検証をふくめると (数字としては)合計17種の除去対応となります。

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 交換用カートリッジ TK-CJ22C1
  ¥4,355 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 カードリッジの寿命は、4000Lまでです。

 大きめのカードリッジのためか、他社よりきわめて高寿命です。

 一方、ここまで長持ちする製品の場合、(使用量によらない)使用期限があることに注意するべきです。

 つまり、パナソニックは、使用量が4000Lに満たなくても1年で交換して欲しいとします。

 その場合、1日10L使ってという計算なので、飲料だけでなく、お米研ぎや野菜洗いなど、浄水を多用したい方に向きます。

 ランニングコストは、1000Lあたり約1,089円と、「11物質」だとダントツに安い水準です。

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 水流の種類は、原水・浄水・シャワーが選択可能です。

 パナソニックの場合、泡沫シャワーなので、20%程の水道代の節約になります。

 液晶は未付属ですが、パナソニックのロゴを含めて、本体はそれなりにデザイン性が高いです。

 流水量は、1分間に1.8リットルと、三菱レイヨンより速いです。

 数値としてはわずかの違いですが、このあたりに「心理学的な境界線」があるようです。比較して見ると、この水準だと「イライラ感が半減」します。

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 お手入れも、シャワーの部分は外して洗えるので清潔です。

 浄水口カバーも、取り外して洗える仕様です。

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 以上、TK-CJ12の紹介でした。他社に比べると、JIS規格の物質が1点対応できない点で、12物質対応の他社機と比較しても除去性能が多少落ちます。

 ランニングコストは安い機種ですが、やはり浄水器として考える場合「欠点」であり、やや魅力に欠けるでしょう。


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 26・パナソニック TK-CJ23-H
  ¥10,000 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

除去対応物質:12+4+2+1種類
浄水可能量:2000L
流水量:1.8L/分
コスト:約2.052円 (1000L)

 こちらは、パナソニックの最上位機種です。

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 本体のデザインは、液晶が付くなど下位機種と本体構造は同様です。

 しかし、レバーが高級感のあるメタリックグレー色です。

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 除去できる物質は、下位機と違って、JIS規格12物質は全対応です。

 JIS、任意表示物質は、シス1.2ジロロエチレン/1トランス1.2ジクロロエチレンの除去性能もあるので4物質です。浄水器協会の鉄・アルミニウムを加えて、合計18です。

 独自計測の四塩化炭素を加えて19物質となりますので、除去の点数だけで言えば「業界最高峰」となる製品の1つです。

 なお、フィルターは、中空糸フィルタ・活性炭フィルター・セラミック(イオン交換体と同等の役割)という構成です。

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 交換用カートリッジ 2個 TK-CJ23C2
  ¥8,209 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 カートリッジの寿命は、2000Lです。

 本機は(浄水量にかかわらず)6ヶ月が使用期間の目安なので、1日あたり10Lほど使うご家庭に合うでしょう。

 ランニングコストは、2個入りを買う場合、1000Lあたり約2,052円です。

 単価を考えると、下位機種までは安くはないです。

 しかし、価格と除去できる汚染物質の多さを考えれば、かなり「安い」です。

 水流の種類は、この機種についても、原水・浄水・シャワーが選択可能です。

 また、節水性の高い泡沫シャワーも搭載です。

 流水量は、1分間1.8Lと、十分です。

 202004211852.jpg

 お手入れも、本機は、汚れやすいシャワー部分が外して洗えます。

 浄水口カバーも取り外して洗えるので、浄水部分も清潔です。

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 もちろん、完全な分解掃除は難しいです。

 その点がどうしても気になるならば、カードリッジ交換時に浄水口も交換できる、東レの縦型浄水器の上位機が良いでしょう。

 ただ、先述のように、一丁一短があり、どちらの方式が「清潔」とは必ずしも言えません。

 お掃除部分こだわればキリがないのですが、個人的には、本機にも十分な配慮を感じます。

---

 以上、TK-CJ23の紹介でした。

 カードリッジの性能向上で、パナソニックの浄水器の問題点が解決している製品です。その上、他社と比べても「除去できる汚染物質数は最高」となっています。

 消耗品コストもかなり安いので、パナソニックから選ぶならば、こちらでしょう。とくに、1日あたりのお水の使用量が多いご家庭には本機が向きます。

1-5・ブリタのポット式浄水器の比較

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 続いて、ドイツのブリタポット型浄水器です。

 ポット式では、日本でも「ダントツ強い」企業です。

 2021年にカードリッジもリニューアルされたので、その部分を含めて解説します。


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 【2021年発売】(2023年追加)

 【1.26L:カードリッジ1個】

 27・ブリタ スタイル ブルー
 28・ブリタ スタイル ライム
  ¥3,860 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 29・ブリタ スタイル エコ KBSTCB3Q
 30・ブリタ スタイル エコ KBSTCG3Q
  ¥4,743 楽天市場 (8/9執筆時)

除去対応物質:10+5種類
浄水可能量:150L
流水量:0.25L/分
本体容量:1.26リットル
寸法:幅24.1×奥行10.5×高さ27.4cm
コスト:約5,180円 (1000L)

 スタイルは、ブリタが発売するポット式の浄水器の最上位モデルです。

 正式名称は「BRITA fill&enjoy スタイル」です。

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 2023年に、同じ形ですが「ブリタ スタイルエコ」として2色が追加されました。バイオプラスチックを6割使ったサステナブルです。

 除去できる物質は、JIS規格12物質のうち、濁り(鉄さびなど)・溶解性鉛を除く10物質に対応します。

 ブリタは「15物質」としています。先述のように、ベンゼンなど任意表示の5物質を足した数字です。

 ブリタは、濾過フィルターが「超微粒子活性炭(マイクロカーボンパール)+イオン交換樹脂」という構成です。

 同社は、中空糸フィルタを利用しないので、さびは対応しません。

 最近の新築物件は、半永久的に使える塩ビの配管であり、濁り(鉄さび)は問題にならない場合も多いです。古い住宅で濁り(鉄さびなど)がある方には注意です。

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 マクストラプラス Pure Performance ×6個
  ¥4,662 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 マクストラプラス Expert for hot drinks ×4個
  ¥4,610 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 2021年に、ブリタの標準カードリッジをブリタは替えています。

 マクストラプラス ピュアパフォーマンスという名前になりました。形状も、除去効果も、以前と同じです。

 マクストラプラス エキスパートも同時に出ました(右図)。

 「ホットドリンク向け」とされ、イオン交換樹脂を増やした特別仕様です。

 鉛・銅などの物質が(減少ではなく)除去との表記が加わります。

 味の面で、飲み口が「まろやか」になるほか、水あかが付きにくくなるため、コーヒーメーカーに適します。

 ただ、活性炭は減らしているので、コールド利用時、活性炭で除去しやすいもの(除草剤・農薬・医薬品)などの除去率は、少し弱くなるということです。

 カードリッジの寿命は、いずれも、総ろ過量150Lとの表記です。

 1日3.5L使うとすると、約43日で交換です。

 ランニングコストは、今回は1000リットルあたりに換算して比べますが、その場合、5,180円です。

 蛇口型の平均(約2500-3000円)より「高め」とは言えますが、(呼び水なしで)逃さずポットに「全量貯まる」部分では、単純に悪いと言えない部分はあります。

 水流の速さは、1分間に0.25Lです。

 蛇口式より遅いですが、使い方を考えれば、問題ないです。

 清潔性は、イオン交換樹脂の使用量が多いこともあり、水あかが付きにくい仕様です。

 201709191014.jpg

 浄水容量は、1.26Lです。

 サイズは、幅24.1×奥行10.5×高さ27.4cmです。

 奥行を狭めて冷蔵庫のサイドポケットに入るように工夫された仕様です。

 日本は水を冷たくして飲む国なので、このサイズがよく売れるのでしょう。

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 本体デザインは、片手で注水できるような工夫があります。

 給水量を計測する機構もあり、使用した水量を把握できます。

 上部のLEDで「緑・黄色・赤」と、カードリッジの交換時期を教えてくれる仕組みがあります。

---

 以上、ブリタのスタイルの紹介でした。

 ポット式では、浄水スピードが高速で、すぐに使える点がメリットです。

 除去物質も日本の状況にあわせて進化しています。日本市場で長く愛される理由でしょう。

 サイズも、夏に冷蔵庫で冷やして飲みたい日本のニーズをくみ取っていると言えます。

ーー

 一方、同じカードリッジを利用する、ブリタポッドの現行機種は、現在のところ、ほかに、次のような種類があります。

 202308091827.jpg

 【2021年発売】

 【1.15L:カードリッジ3個】

 31・BRITA (ブリタ) マレーラ
  ¥3,990 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

本体容量:1.15リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅25.8×奥行10.5×高さ25.8cm

  第1に、マレーラです。

 浄水容量は、1.15Lです。

 スタイルとほぼ同じ量が入るモデルで、冷蔵庫のサイドポケットに入る仕様です。

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 本体デザインは、スタイリッシュです。

 注水について、片手で水が入れられるレバーが付属します。

 使い勝手は良いでしょう。

 カードリッジの交換サインを表示する機能も付属ですが、本機については、LEDでお知らせする機能はないです。

ーーー

  202004211639.jpg

 【2021年発売】 

 【1.15L:カードリッジ1個】

 33・BRITA (ブリタ) リクエリ
  ¥2,960 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

本体容量:1.15リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅20.2×奥行11.0×高さ28.4cm

 第2に、リクエリです。

 202105041140.jpg

 浄水容量は、こちらも1.15Lです。

 ただ、幅が最も狭く、設置性は良いです。

 本体デザインは、「格安路線」の製品ではないため、外観の作りはしっかりしています。

ーーーー

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 【2021年発売】

 【1.0L:カードリッジ1個】KBFNCB1Q

 32・BRITA (ブリタ) ファン スリム
  ¥2,430 Amazon.co.jp (8/9執筆時)  

本体容量:1リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅17.3×奥行9.1×高さ24.5cm

 第3に、ファンFILL&ENJOY FUN)です。

 浄水容量は1Lの小型で、小型のエントリーモデルです。

 他機と違って持ち手がないので、この点は注意です。

ーーー

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 【2021年発売】

 【1.75L:カードリッジ1個】KBALXB1Q

 34・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【青】
 35・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【白】
  ¥3,080 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【1.75L:カードリッジ2個】KBALXB2P

 36・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【青】
  ¥3,680 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

本体容量:1.75リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅24.5×奥行14.5×高さ25.4cm

 第4に、アルーナXLです。

 浄水容量は、1.75Lと大きめです(旧表記2L)。

 炊飯などにも使う方向きの製品です。冷蔵庫に入れるというよりは、常温で保存する用途です。

ーーー

 202308091833.jpg

 【2021年発売】

 【4.85L:カードリッジ1個】KBFLCB1P

 37・BRITA (ブリタ) フロー
  ¥5,440 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

 【4.85L:カードリッジ1個+カバー】KBFLCB1C

 37・BRITA (ブリタ) フロー
  ¥7,600 Amazon.co.jp (8/9執筆時)

本体容量:4.85リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅21.4×奥行30.4×高さ22cm

 第5に、フローです。

 浄水容量は、4.85Lです。

 冷やさずにウォーターサーバー的に使うためのものです。

 使うカードリッジ同じです。1日満量使うとすると、ちょうど1ヶ月カードリッジが保つ計算です。

次回につづく!
家庭用浄水器のおすすめは結論的にこの製品!

 というわけで、今回は、家庭用の浄水器についてレビューしてきました。

 記事は、まだまだ続きます。

  202101221647.jpg

2・家庭用浄水器の比較 (2)
 2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
 2-2:東レ〈ポット式〉
 2-3:ブリタ〈携帯式〉
 2-4:最終的なおすすめ機種の提案

 続く2回目記事こちら)では、三菱ケミカル東レのポット型浄水器と、ブリタの持ちはこびタイプを追加で紹介します。

除去性能   ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
流水量    ★★★★★
使い勝手   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、今回の記事の「結論」として、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を最終提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事こちら

ーー

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posted by Atlas at 19:30 | キッチン用品

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