【今回レビューする内容】2023年 コスト別!家庭用の浄水器の性能とおすすめ・選び方:東レ・トレビーノ・クリンスイ・ブリタ・カセッティ・ポット式・キッチン蛇口用 交換用カードリッジの情報・違いとランキング
【比較する製品型番】BRITA ファン リクエリアルーナXL マレーラCooL スタイル 東レ トレビーノ SX705T MK307MX-P MK308T MK206SMX MK309MX-WH MK205MX SX607V MK207SLX 三菱ケミカル クリンスイ MD111-WT MD301-WT MD301i-WT CG104-WT CB013-WT CB073-WT CB073i-WT CSP801 CSP901-WT CSP501-WT CSP811-WT CB023-WT CB093-WT パナソニック ミズトピア TK-CJ12-W TK-CJ22-S TK-CJ23-H
今回のお題
不純物の除去能力の高い浄水器のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の家庭用浄水器の比較です。
1・家庭用浄水器の比較 (1)
1-1:ブリタ〈ポット式〉
1-2:東レ〈蛇口式〉
1-3:三菱ケミカル〈蛇口式〉
1-4:パナソニック〈蛇口式〉
2・家庭用浄水器の比較 (2)
2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
2-2:東レ〈ポット式〉
2-3:ブリタ〈携帯式〉
2-4:最終的なおすすめ機種の提案
以上のような順番で、ポット式・蛇口式と双方の浄水器をみていきます。
除去できる汚染物質の数のほか、カードリッジの年間コストや、水流の速度(水量)も比較しました。
−
除去性能 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
流水量 ★★★★★
使い勝手 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
−−−
なお、電気を利用するタイプの浄水器は、今回とは別の記事となります。
このブログの【アルカリイオン整水器の比較記事】をご覧ください。
0・家庭用浄水器の選び方の基本
具体的な製品の比較にはいる前に、あらかじめ家庭用浄水器の「選び方の基本」について書いておきます。
上表は、各社の最上位機の性能を「ざっくりと」示したものです(☆が最高)。
最上位機はブリタのみポット式で、あとは蛇口取り付け式になります。
☆は、最高評価を示します。
浄水器はどれも同じように見えますが、どの製品も長所と欠点があります。
値段だけでは分からない部分も多いので、今回の記事では、こうした部分に注目しながら比較していきます。
あらかじめ、特に、注目したいポイントを2点あげておきます。
第1に、消耗品価格です。
ここは、注意が特に必要な部分です。
というのも、消耗品(カードリッジ単価)について、各社で表記が統一されていない部分があるからです。
そこで、今回の記事では、Amazonの実売価格から1リットルあたりの浄化に必要なコストを算出して、比べています。
第2に、除去可能物質数です。
ここは、法で表記が定められている部分です。しかし、2020年10月に法改正があり、基準がすこし変わりました。
国が定めたJIS規格よれば、次の12項目が浄水器の除去性能を示す「法定表示」の基準物質になります。
【水の美味しさに関わる物質】
1・残留塩素
2・カビ臭 (2-MIB)
【水の安全性に関わる物質】
3・濁り(鉄さびなど)
4・総トリハロメタン
5・農薬 (CAT)
6・テトラクロロエチレン(洗剤等)
7・トリクロロエチレン(洗剤等)
8・溶解性鉛
9・クロロホルム
10・ブロモジクロロメタン
11・ジブロモクロロメタン
12・ブロモホルム
水の美味しさに関係する2項目は、ホームセンターで見られるような超格安機種でも対応します。
水の安全性に関わる残り10項目は、製品によって、対応・未対応が分かれます。
トリハロメタンやトリクロロエチレンなど、肝機能や神経障害、発がん性が疑われる物質など、必ずしも全製品は対応しません。
フル対応するのは、一部の高性能浄水カードリッジ搭載機だけです。
なお、すこし古い製品は、12物質ではなく、法定除去物質に「1 1 1-トリクロロエタン」を加えた「13物質」表記の場合があります。
先述の2020年10月の法改正(家庭用品品質表示法)で、モントリオール議定書以後すでに流通禁止で意味がなくなったため、この物質は除かれました。
ようするに、旧式表示なままなだけです。
結論的にいえば、12物質対応と13物質対応とは、同じと考えてOKです。
13・陰イオン界面活性剤
14・フェノール類
15・ジェオスミン(カビ臭)
16・シス/トランス1,2-ジクロロエチレン
17・ベンゼン
一方、同法改正で「任意表示」ですが、5物質が加わりました。
洗剤成分(界面活性剤)や塩素溶剤(ジクロロエチレン)・ベンゼンなど「水の安全性」に関わる部分と、ジェオスミン(カビ臭)やフェノール類など「水の美味しさ」に関わる部分と、双方あります。
18・鉄(微粒子状)
19・アルミニウム(中性)
その上で、(JISではなく)浄水器協会で定めた以上の2物質を加えて、合計19物質対応となるのが、(検証面での)現状の「最高水準」の浄水器です。
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以上、除去物資についての解説でした。
各物質の「最低除去率」を越えていれば名乗れるので、これだけで性能が分かる完璧な指標ではないです。
しかし、十分に参考になるため、今回の記事では重要視しています。
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1・家庭用浄水器の比較 (1)
1-1:ブリタ〈ポット式〉
1-2:東レ〈蛇口式〉
1-3:三菱ケミカル〈蛇口式〉
1-4:パナソニック〈蛇口式〉
2・家庭用浄水器の比較 (2)
2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
2-2:東レ〈ポット式〉
2-3:ブリタ〈携帯式〉
2-4:最終的なおすすめ機種の提案
今回は、これらについての対応状況を中心に、以上のような順番で、各社の機種を比較します。
1-1・ブリタのポット式浄水器の比較
はじめに紹介するのは、ドイツのブリタ社のポット型浄水器です。
2021年にカードリッジもリニューアルされたので、その部分を含めて解説します。
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なお、ここからは、オススメポイントは赤字系で、イマイチな点は青字系で書いていきます。
【2021年発売】 【1.26L】
1・BRITA (ブリタ) スタイル ブルー
2・BRITA (ブリタ) スタイル ライム
¥3,860 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:10+5種類
カードリッジ寿命:計2ヶ月
流水量:0.25L/分
本体容量:1.26リットル
寸法:幅24.1×奥行10.5×高さ27.4cm
コスト:約5,202円 (1000L)
スタイルは、ブリタが発売するポット式の浄水器の最上位モデルです。
ちなみに、正式名称は「BRITA fill&enjoy スタイル」です。
除去できる物質は、JIS規格12物質のうち、濁り(鉄さびなど)・溶解性鉛を除く10物質に対応します。
ブリタは「15物質」としていますが、先述のように、ベンゼンなど任意表示の5物質を足した数字です。
ブリタは、濾過フィルターが「超微粒子活性炭(マイクロカーボンパール)+イオン交換樹脂」という構成です。
同社は、中空糸フィルタを利用しないので、さびは対応しません。
最近の新築物件は、半永久的に使える塩ビの配管であり、濁り(鉄さび)は問題にならない場合も多いです。しかし、古い住宅で、濁り(鉄さびなど)がある方には注意と言える部分です。
マクストラプラス Pure Performance ×6個
¥4,662 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
2021年に、ブリタの標準カードリッジをブリタは替えています。
「マクストラプラス ピュアパフォーマンス」という名前になりましたが、形状も、除去効果も、以前と同じです。
マクストラプラス Expert for hot drinks ×4個
¥4,149 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
同時に、「マクストラプラス エキスパート」カードリッジが出ました(別売)。
こちらは「ホットドリンク向け」とされます。
イオン交換樹脂を増やした特別仕様です。
鉛・銅などの物質を除去との表記が加わります。「ピュアパフォーマンス」は、単に)減少との表記です。
味の面で、飲み口が「まろやか」になるほか、水あかが付きにくくなるため、コーヒーメーカーなどはに適します。
ただし、活性炭量は減らしているので、単純に「ピュアパフォーマンス」の上位互換品ではないです。コールドでも飲めますが、活性炭で除去しやすいもの(除草剤・農薬・医薬品)などの除去率は、少し弱くなるということです。
一般的には「ピュアパフォーマンス」で良いでしょう。
カードリッジの寿命は、いずれも、総ろ過量150Lとの表記です。
1日3.5L使うとすると、約43日で交換です。
ランニングコストは、今回は1000リットルあたりに換算して比べますが、その場合、5,202円と、後ほど見る蛇口型の平均(約2500-3000円)より、結構「高め」と言えます。
水流の速さは、1分間に、0.25Lです。
蛇口式より遅いですが、使い方を考えれば、問題ないです。
清潔性は、他社よりイオン交換樹脂の使用量が多いこともあり、水あかが付きにくい仕様です。
また、社内調査ですが、ブラインドテストで、味覚判定士の7割が下位機種よりもこちらを「美味しい」と判定したそうです。
浄水容量は、1.26Lです。
サイズは、幅24.1×奥行10.5×高さ27.4cmです。
奥行を狭めて冷蔵庫のサイドポケットに入るように工夫された仕様です。
日本は水を冷たくして飲む国なので、このサイズがよく売れるのでしょう。
本体デザインは、この機種も片手で注水できるような工夫があります。
また、この機種は、給水量を計測する機構があり、使用した水量を把握できます。
そして上部のLEDで「緑・黄色・赤」と、カードリッジの交換時期を教えてくれる仕組みがあります。
なお、ブリタの下位機種は、水量を計測できないため、交換時間の目安は、使用開始日からの日数を示す液晶が付属するのみです。
とくに、毎日使わないならば、総コストはこちらが減る可能性が高いですね。
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以上、ブリタのスタイルの紹介でした。
ポット式では、浄水スピードが高速で、すぐに使える点がメリットです。
除去物質も日本の状況にあわせて進化しています。ローカル化を意識している点が、同製品が日本市場で長く愛される理由でしょう。
水は腐らないので、必ずしも冷蔵庫に入る必要はないため必ずしも小型である必要はないのですが、夏に冷やして飲みたい日本のニーズもくみ取った形状である点も評価できるでしょう。
なお、同じカードリッジを利用する、ブリタポッドの現行機種は、現在のところ、ほかに、次のような種類があります。
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【2021年発売】
【1.15L】
3・BRITA (ブリタ) マレーラ CooL
¥3,800 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
本体容量:1.15リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅25.8×奥行10.5×高さ25.8cm
第1に、マレーラCooLです。
浄水容量は、それぞれ1.4L前後です。
スタイルとほぼ同じ量が入るモデルで、冷蔵庫のサイドポケットに入る仕様です。
このうち、ナヴェリアは縦長である一方、スリムなので、縦方向の空間に余裕があれば、設置性は良いでしょう。
本体デザインは、どちらもスタイリッシュです。
注水について、片手で水が入れられるレバーが付属します。
使い勝手は良いでしょう。
カードリッジの交換サインを表示する機能も付属ですが、本機については、LEDでお知らせする機能はないです。
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【2021年発売】
【1.0L】KBFNCB1Q
4・BRITA (ブリタ) ファン スリム
¥2,410 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
本体容量:1リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅17.3×奥行9.1×高さ24.5cm
第2に、ファン(FILL&ENJOY FUN)です。
浄水容量は1Lの小型で、入門向けの小型エントリーモデルです。
ただし、他機種と違って持ち手がないので、この点は注意です。
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【2021年発売】
【1.15L】
5・BRITA (ブリタ) リクエリ
¥3,640 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
本体容量:1.15リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅20.2×奥行11.0×高さ28.4cm
第3に、リクエリです。
浄水容量は、本機も1.1Lです。
量が少ない代わりに、幅が最も狭く、設置性は良い機種です。
本体デザインは、「格安路線」の製品ではないため、外観の作りはしっかりしています。
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【2021年発売】
【1.75L:カードリッジ1個】KBALXB1Q
6・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【青】
7・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【白】
¥2,990 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【1.75L:カードリッジ2個】KBALXB2P
8・BRITA(ブリタ) アルーナ XL【青】
¥(3,470) Amazon.co.jp (1/14執筆時)
本体容量:1.75リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅24.5×奥行14.5×高さ25.4cm
第4に、アルーナXLです。
浄水容量は、1.75Lと大きめです(旧表記2L)。
飲用だけでなく、炊飯などにも使う方向きの製品です。冷蔵庫に入れるというよりは、常温で保存する用途です。
本体デザインは、ホワイト・ブルーのモデルとなります。
ブルーモデルについては、たいへん涼しげで特にデザイン性が高いです。大きめタイプはキッチンの見える部分に置く製品であるので、外観にもこだわっているのでしょう。
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【2021年発売】
【4.85L】KBFLCB1P
9・BRITA (ブリタ) フロー
¥5,850 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
本体容量:4.85リットル
除去対応物質:10種類+5
寸法:幅21.4×奥行30.4×高さ22cm
第5に、フローです。
浄水容量は、4.85Lです。
言うまでもなく、冷やさずにブリタをウォーターサーバー的に使うためのものです。
使うカードリッジはほかと同じです。1日満量使うとすると、ちょうど1ヶ月カードリッジが保つ計算です。
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なお、国内メーカーでは、「三菱ケミカル(クリンスイ)」と「東レ(トレビーノ)」がポット型を出しており、ドイツのブリタの「ライバル」です。
これらは、各社の「カセット式(蛇口直結式)」を以下で説明したあと、今回の【浄水器の記事の2回目記事】で、それらは、ひととおり紹介するつもりです。
1-2・東レのカセット式浄水器
続いて、ここからは、カセット式の浄水器について説明します。
はじめに東レのカセット式浄水器の紹介から入ります。
【2019年発売】
10・東レ トレビーノ スーパースリム SX705T
¥2,255 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:7+5種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:2.0L/分
コスト:約2.076円 (1,000L)
SX705Tは、東レのトレビーノ浄水器の「スーパーシリーズ」に属するモデルです。
除去できる物質は、初期付属のカードリッジを使う場合、12種類です。
多いように思えますが、冒頭で書いた「任意表示」の5種類が入るからで、「法定表示」物質は12種類中、7種類です。
内蔵されているのは「活性炭と中空糸フィルター」です。
この作用で、上表の7物質は除去できますが、残り6物質に未対応です。
これは、イオン交換樹脂フィルターが内蔵されないからです。
その点で、水の美味しさは確保できるでしょうが、水の安全性については物足りないです。
【STC.T2J-Z】
交換用カートリッジ 3個入り STC.T2J
¥3,737 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カードリッジの寿命は、1個で600リットルまでです。
カードリッジは利用量にかかわらず長期間保つものではないので、6ヶ月で使い切るとすると、1日3.3Lくらい使えることになります。
ランニングコストは、3個入りを買う場合、1000Lあたり約2,076円と安いです。
水流の種類は、スイッチ切替で、原水・シャワー・浄水に切り替えられるオーソドックスな商品です。
水流の速さは、1分間に、2.0Lと高速です。
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以上、東レのSX703Tの紹介でした。
ランニングコストは最安レベルの製品です。
ただ、除去できる汚染物質が少ないため、他機種とは比較できないでしょう。浄水器の購入目的を考えるならば、「イマイチ」でしょう。
【2014年発売】MK307MX-P同型
11・東レ トレビーノ カセッティ MK307MX
¥4,000 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+4種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約3.878円 (1,000L)
MK307MXは、東レの「カセッティ」シリーズの製品です。
本体形状は、このシリーズ名が入る場合、縦型です。
縦型はスリムタイプより場所をとる反面、フィルター交換時に、浄水流路がまるごと取り替えられるため、清潔性を重視する方には、好まれます。
除去できる物質は、この機種は、法定12物質と、陰イオン界面活性剤を除いた、任意4物質に対応するカードリッジがつきます。
下位機種より多いのは、活性炭と中空糸フィルターのほか、イオン交換体(イオン交換樹脂)が付属するからです。
東レ 浄水器 3個入りMKC.MX2J
¥6,980 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
なお、本機が利用するカードリッジは以上のものです。
東レの場合、こちらのカセッティシリーズや、先ほどみたスーパーシリーズ共に、同じシリーズ内に除去力の異なる複数の互換カードリッジが存在します。
【2種類除去】1500L
塩素・濁り除去タイプ 2個 MKC.2J
¥4,126 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
例えば、最も安い、2項目除去のカードリッジを利用した場合、1000Lあたりの単価は、1,405円と、かなり安価になります。
ただ、値段なりに除去力が低いので、当初の除去性能が欲しい場合、同じものを買う必要があります。
カードリッジの寿命は、600リットルです。
6ヶ月で1本使い切るとすると、1日3.3Lくらい使える計算です。
ランニングコストは、1000Lあたりで、約3,878円となります。
少し高いですが、安全性には替えられません。
水流の種類は、原水について極細原水シャワー機能が搭載です。
これは節水になるほか、水はねが少なくなる効果が期待できます。
流水量は、1分間に、1.6リットルです。
下位機種より遅くなるのは、高除去タイプのカードリッジを利用するためです。ただ、他社には、同じ除去能力で、もっと高速な機種があります。
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以上、カセッティの上位モデルの紹介でした。
12種類の法定物質が除去できるタイプの中では安い機種です。
使い勝手の点でも、水飛びが少ない極細原水シャワーを搭載し高機能です。一方、ろ過速度は遅めですので、決して高性能ではありません。
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【2016年発売】
12・東レ トレビーノ カセッティ MK308T
¥3,250 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:7+5種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:2.0L/分
コスト:約2.400円 (1,000L)
なお、縦型のカセッティ系列は、MK308Tという入門機があります。
ただ、本機もイオン交換樹脂がないので、除去物質が少ないです。
交換用カートリッジ 3個入り MKC.T2J
¥4,320 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
ランニングコストはその分安めにはなりますが、浄水器を購入する根本的な目的を考えると、魅力に欠ける機種と言えます。
【2016年発売】
【液晶あり】
13・東レ トレビーノ MK206SMX
¥5,855 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶なし】
14・東レ トレビーノ MK309MX-WH
¥4,210 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+4種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:3.0L/分
コスト:約4.432円 (1,000L)
トレビーノ カセッティ MK206SMXは、東レのカセッティの上位モデルです。
本体形状は、本機も「カセッティ」系列ですので縦型です。
一方、MK206SMXが下位機種と異なるのは、使用水量がわかる液晶の搭載です。
浄水器は、汚染物質をため込みます。そのため、使用期限も使い続けると、使わないよりも不潔になりかねないので、この機能は結構重要です。
液晶が付属しないMK309MXという下位機種も期間限定で販売がありますが、その点で言えば、おすすめできません。
交換用カートリッジ 2個入りMKC.SMX2
¥5,318 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去できる物質は、本機も、法定12物質+4物質です。
カードリッジの寿命も、600リットルです。
6ヶ月で1本使い切るとすると、本製品も1日3.3Lくらいです。
ランニングコストは、2個入りを買う場合、1000Lあたり約4,432円とやや高めです。
他社モデルを含めて、良いとは言えない水準です。
ただし、これは、後述するように、「理由があって」のことです。
水流の種類は、原水については、下位機種と同じで、極細原水シャワー機能が搭載です。
流水量は、こちらは、1分間に、3.0リットルまでスピードアップしています。
要するに、濾過器内部の水流を2つに分けることで、スピードアップを測る構造ですね。
お手入れの部分では、本機は原水のシャワー部を取り外し掃除が可能です。
ここが一番汚れるので、良い仕様です。
一方、浄水がでる左側のシャワー口(吐水口)は、東レの場合、分解掃除ができない構造です。
東レの場合、縦型カードリッジと下部の吐水口が一体成形だからです。
後ほど見るように、他社の横型機は、浄水口吐カバーが取り外し可能です。
ただ、これは、一長一短があり、どちらが良いともいえません。
なぜなら、東レの場合、カードリッジ交換時にシャワー口ごと交換なので、交換時に吐水部も、実質上新品にできるでからです。
結論的にいえば、「まめに掃除したい方」には、本機は向かないが、「まめに掃除しない方」は、この仕様のほうが、(結局)清潔といえます。
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以上、東レのMK206SMXの紹介でした。
ろ過水量が多く高速な機種です。
この部分にストレスを感じていた方には特にオススメします。
ただ、その分、中空糸などが2倍必要のため、ランニングコストは悪いです。この部分は承知の上で、購入するべきモデルです。
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【2021年発売】
15・東レ トレビーノ カセッティ MK205MX
¥10,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
16・東レ トレビーノ スーパースリム SX607V
¥6,398 楽天市場 (1/14執筆時)
除去対応物質:12+4種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:1.6L/分
なお、同じく液晶を装備する下位機種が、2機種あります。
ただ、これらは、従来の濾過構造で、浄水スピードが遅いです。
価格も大差ないですし、特徴もないので、選ぶならば、先ほどの最上位機が良いでしょう。
【2020年発売】
17・東レ トレビーノ カセッティ MK207SLX
¥9,110 楽天市場 (1/14執筆時)
除去対応物質:12+5種類
カードリッジ寿命:6ヶ月
流水量:3.0L/分
コスト:約5,533円 (1000L)
MK207SMXは、東レのカセッティの最上位モデルです。
本機は、上で紹介したMK206SMXを一回り大きくした形状の製品です。
交換用カートリッジ 1個 MKC.SLX
¥8,300 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去できる物質は、法定12物質+任意5物質です。
下位機種と比べると、任意表示の「界面活性剤」が効果にプラスされました。
恐らく、サイズ部分が影響してのことでしょう。ただ、111-トリクロロエタンは、法改正後の基準では、引き続き非対応です。
カードリッジの寿命は、やや大ぶりのカードリッジを利用するため、1500リットルです。
本体の大型化は、カードリッジの交換頻度を少なくするための措置です。
ランニングコストは、一方、1000Lあたりとして、約5,533円です。
つまり、大容量化がコストダウンにつながってはいない機種です。
それならば、下位機をまめに交換して使った方が清潔だし良いでしょう。
水流の種類や3.0リットル/分の流水量は、同じです。
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以上、東レの MK207SLX の紹介でした。
大型化がコスパ削減につながる場合は魅力ですが、そうなっていないです。
今後の消耗品価格変化しだいですが、少なくとも「今買う」機種ではないでしょう。同じ流水量の下位機を「こまめに変えていく」のが、良いと思います。
1-3・三菱ケミカルの浄水器
ここからは、三菱ケミカル(旧三菱レイヨン)の浄水器「クリンスイ」シリーズを紹介していきます。
東レ同様に、蛇口アダプターが搭載されており、どの蛇口にも取り付けられる仕様です。
【2017年発売】
【液晶なし】
18・三菱ケミカル クリンスイ MD111-WT
¥4,390 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
19・三菱レイヨン クリンスイMONO MD101-NC
¥3,480 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶あり】
20・三菱ケミカル クリンスイ MD301-WT
¥5,500 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶あり・スマホ対応】
21・三菱ケミカル クリンスイ MD301i-WT
¥5,480 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+5+2種類
カードリッジ寿命:8ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約2.400円 (1000L)
クリンスイMONO MD111は、三菱ケミカルの浄水器では最も安価な機種です。
4機種あります。
下位機種は、液晶がなく、交換時期を中空糸の色だけで判別するタイプです。
中位機種は、総使用水量ほか、流量の適切さをランプで確認できる仕様です。
浄水は、水を勢いよく出し過ぎると意味がないので、この機能は意義があります。
クリンスイ浄水器IoTアプリ
¥0 Apple App store
クリンスイ浄水器IoTアプリ
¥0 Google Play
上位機種は、FeliCaポートを内蔵するため、スマホと連携が可能です。
かざすと残量と交換時期を確認できますが、正直液晶でこと足ります。おそらく、交換カードリッジ購入のサブスク購入を促す目的で付いているだけです。中位機で良いでしょう。
あとは、同じなので、同時に紹介します。
本体形状は、東レの「カセッティ」のような縦型です。
場所をとる反面、浄水部分がまるごと交換できるため、清潔性は高いでしょう。
交換時期は、中空糸の色で判別します。
除去できる物質は、JIS規格で定められた12の汚染物質全てが除去できます。 記載は13ですが、冒頭述べたように、旧式表記です。
このほか、新しく追加された、ベンゼンほかの「任意表示」の5種もフル対応です。
フィルターは、中空糸・イオン交換繊維・活性炭フィルターがフル装備なので、東レの「カセッティ」上位クラスに相当します。
加えて、こちらは「法定除去物質」でも「任意表示物質」でもないのですが、赤水などの原因となる微粒子状の鉄と、浄水処理に使われるアルミニウムの除去性能も独自に確認していて、総計で12+5+2=19物質ということになります。
アルミは、有害性も疑われる金属なので、取ってくれるに越したことはないでしょう。
【アマゾン限定】MDC01SW
交換カートリッジ 3個入 MDC01SZ-AZ
¥6,480 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カードリッジの寿命は、900リットルまでです。
6ヶ月で1本を使い切るとしても、1日5L使えます。
ランニングコストは、3個入りを買う場合、1000Lあたり約2,400円と安いです。
これは、「Amazon限定」の3個入「お買得パック」を購入した場合の計算ですが、除去項目数から言えば、かなりのコスパです。
水流の種類は、原水・浄水・シャワーの切り替えが可能です。
また、節水性と水ハネを軽減したナチュラルシャワーが搭載されます。
流水量は、1分間に、1.6Lと遅いです。
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以上、三菱ケミカルの クリンスイMONO MD111の紹介でした。
回忌で安いですが、JIS規格の12種類の汚染物質に加えて、鉄とアルミニウムを加えた15物質の除去ができる点がスペックの上で魅力的に思えます。
カセットも高コスパ・長寿命ですから、ランニングコストも優れるでしょう。
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【2022年発売】
【液晶なし】
23・三菱ケミカル クリンスイ CB023-WT
¥2,982 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶付き】
21・三菱ケミカル クリンスイ CB093-WT
¥1,837 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶搭載】(2011年機)
23・三菱ケミカル クリンスイ CB073-WT
¥5,546 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【スマホ対応】(2019年機)
24・三菱ケミカル クリンスイ CB073i-WT
¥2,458 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:11+2種類
カードリッジ寿命:3ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約2.468円 (1000L)
なお、三菱ケミカルは、除去率の部分ですこし劣る下位機が出ます。
三菱ケミカル CBC03 CBC03W 4個(11種+2)
¥6,631 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
こちらは、イオン交換体がないので、法定12種のうち溶解亜鉛に対応できません。
ランニングコストも、上位機と変わらず、あまり良いとは言えません。
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【2016年発売】
【液晶なし】
25・三菱ケミカル クリンスイ CG104-WT
¥1,837 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:10+2種類
カードリッジ寿命:3ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約1.163円 (1000L)
一方、最下位機となるCG104は、溶解亜鉛ほか、クロロホルムも非対応になります。
三菱ケミカル CGC4 CGC4W 4個(7種+2)
¥2,094 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
ただ、ランニングコストは、1000Lあたりで1163円です。
他社を含めてもかなり良く、今回みる製品でもトップクラスです。
個人的には、法定12種はカバーすべきだと思いますが、必ずしも、完璧を期さなくても良いならば(まあ)選べるでしょう。
シャワーも使えますし、最低限の機能性もありますから。
【2022年発売】
26・三菱ケミカル クリンスイ CSP811
¥6,691 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【2015年発売】
27・三菱ケミカル クリンスイ CSP801
¥5,524 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+5+2種類
カードリッジ寿命:8ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約2.047円 (1000L)
CSP801は、三菱ケミカルの浄水器の上位シリーズです。
新旧両機種あります。
新機種については、シャワー部などの取り外し掃除に対応できます。
また、浄水口も外して洗えます。
分解掃除は、几帳面な方が重視する部分ですが、その点で新機種の方が優れるでしょう。なお、後ほどみる上位機についても、これには対応です。
【アマゾン限定】 HGC9S同等品
スーパーハイグレード 3個入 HGC9SZ-AZ
¥5,527 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カードリッジは、イオン交換体からセラミックにろ材が変わりますが、下位機と除去性能は同じです。
除去できる物質は、したがって、JIS規格で定められた12の汚染物質、5の任意表示物質全てと、同社が独自に調査した、鉄とアルミニウムです。
ランニングコストは、Amazon限定の3個入りを利用する場合、1000Lあたり約2,047円と安いです。
除去対応量からすると「安値」と言って良いです。
流水量は、1分間に、1.6Lと、引き続き、三菱ケミカルの弱点です。
パワーアップしている点は、デザイン性と使い勝手の部分です。
適切な水量を知らせる部分がLEDランプになり、デザイン的にもスッキリしました。
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以上、三菱ケミカルのCSP801の紹介でした。
スマートなデザイン性は相当の魅力でしょう。下位機種に引き続き、除去性能は最大15種類と高いですし、コスパも良いです。
かなり良いですが、流水量の相対的な「遅さ」はあるので、この部分で「イライラしがち」な方は、注意です。
【2020年発売】
【液晶あり】
26・三菱ケミカル・クリンスイ CSP901-WT
¥3,909 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶なし】
27・三菱ケミカル・クリンスイ CSP501-WT
¥3,864 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+5+2種類
カードリッジ寿命:8ヶ月
流水量:1.6L/分
コスト:約2.407円 (1000L)
こちらは、三菱ケミカルの「新型」の最上位機種です。
本機については、CSP501という下位機種もありますが、液晶がないです。
交換時期の確認は中空糸の色でみれますが、浄水器は水を出しすぎることが多いため、適切な流量が分からない部分は、マイナスです。
進化しているポイントは、2点です。
第1に、液晶の視認性の向上です。
大型化して見やすくなりました。また、(必ずしも)正確な表示ではないとの断りが付きつつ、100MLずつの流水量の軽量に対応しました。
これは新しい発想だと思います。
第2に、シャワー水圧の改良です。
シャワー利用時に、水流が飛び散りにくい新形状を採用しています。
30%の節水効果もあります。
一方、スマホ連動機能は省略です。
さっきも書きましたが、これは利便性を全く感じないので、これで良いと思います。
【アマゾン限定】 HGC9S同等品
スーパーハイグレード 3個入 HGC9SZ-AZ
¥5,527 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カードリッジは、下位機種と同じものを利用できます。
除去できる物質は、したがって、15種類です。
ランニングコストは、1000Lで、約2,407円と安いです。
流水量は、1分間に1.6Lです。
なお、本機も、シャワー部の取り外し洗いに対応できます。
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以上、三菱ケミカルのCSP901の紹介でした。
最上位機として、水量計・シャワーの飛び散り・お手入れしやすさという本質的な部分の強化が図られているので、たいへん好感が持てる最上位機です。
性能だけで三菱から選ぶならば、本機は良いでしょう。同社はカードリッジが互換するので、コスト面の安さも嬉しいです。
1-4・パナソニックの浄水器
続いて、パナソニックの浄水器をみていきます。
パナソニックは、住宅業もやっており、その一環で、浄水器も作っています。こちらも、他社同様に、蛇口アダプターが搭載されます。
【液晶なし】
28・パナソニック ミズトピア TK-CJ12-W
¥5,409 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
【液晶あり】
29・パナソニック ミズトピア TK-CJ22-S
¥7,909 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:11+6種類
カードリッジ寿命:約3年
流水量:1.8L/分
コスト:約1.141円 (1000L)
ミズトピア TK-CJ12-Wは、パナソニックの浄水器では、最も格安なモデルです。
2機種ありますが、上位機のみ液晶が付く仕様です。
交換までの使用可能水量が分かります。
液晶表示が付く点は、長寿命で交換時期を逸しそうなパナソニック製品には必須のように思えますし、2機から選ぶならば、液晶付きでしょう。
除去できる物質は、JIS規格12種類のうち11種類の対応です。
具体的に言えば、冒頭示した表の12種類からクロロホルムに未対応です。
一方、JIS規格の任意表示にあたるフェノール類・鉄・ジェオスミン(カビ臭)・ベンゼンをフォローするほか、パナソニック独自に、アルミニウム・鉄・四塩化炭素の除去性能が検証されます。
(数字としては)合計17種類の除去対応となります。
交換用カートリッジ TK-CJ22C1
¥4,564 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カードリッジの寿命は、4000Lまでです。
大きめのカードリッジのためか、他社よりきわめて高寿命です。
一方、ここまで長持ちする製品の場合、(使用量によらない)使用期限があることに注意するべきです。
つまり、パナソニックは、使用量が4000Lに満たなくても1年で交換して欲しいとします。
その場合、1日10L使ってという計算なので、飲料だけでなく、お米研ぎや野菜洗いなど、浄水を多用したい方に向きます。
ランニングコストは、1000Lあたり約1,141円と、三菱ケミカルの最下位機と共に、ダントツに安い水準です。
水流の種類は、原水・浄水・シャワーが選択可能です。
パナソニックの場合、泡沫シャワーなので、20%程の水道代の節約になります。
液晶は未付属ですが、パナソニックのロゴを含めて、本体はそれなりにデザイン性が高いです。
流水量は、1分間に1.8リットルと、三菱レイヨンより速いです。
数値としてはわずかの違いですが、このあたりに「心理学的な境界線」があるようです。比較して見ると、この水準だと「イライラ感が半減」します。
お手入れも、シャワーの部分は外して洗えるので清潔です。
浄水口カバーも、取り外して洗える仕様です。
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以上、TK-CJ12の紹介でした。他社に比べると、JIS規格の物質が1点対応できない点で、12物質対応の他社機と比較しても除去性能が多少落ちます。
ランニングコストは安い機種ですが、やはり浄水器として考える場合「欠点」であり、やや魅力に欠けるでしょう。
30・パナソニック TK-CJ23-H
¥9,364 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
除去対応物質:12+7種類
カードリッジ寿命:1.5年
流水量:1.8L/分
コスト:約1.943円 (1000L)
こちらは、パナソニックの最上位機種です。
本体のデザインは、液晶が付くなど下位機種と本体構造は同様です。
しかし、レバーが高級感のあるメタリックグレー色です。
除去できる物質は、下位機と違って、JIS規格12物質は全対応です。
その上で、(下位機種同様に)上表のアルミニウム・フェノール類・鉄・ジェオスミン(カビ臭)・ベンゼン・四塩化炭素を持ちます。
さらに、JIS規格の任意表示で、塩素系の溶剤などに使われるシス1.2ジロロエチレン/1トランス1.2ジクロロエチレンの除去性能も持ちます。
合わせて12+7種類(19物質)となりますので、除去の点数だけで言えば「業界最高峰」となる製品の1つです。
なお、フィルターは、中空糸フィルタ・活性炭フィルター・セラミック(イオン交換体と同等の役割)という構成です。
交換用カートリッジ 2個 TK-CJ23C2
¥7,773 Amazon.co.jp (1/14執筆時)
カートリッジの寿命は、2000Lです。
本機は(浄水量にかかわらず)6ヶ月が使用期間の目安なので、1日あたり10Lほど使うご家庭に合うでしょう。
ランニングコストは、2個入りを買う場合、1000Lあたり約1,943円です。
単価を考えると、下位機種ほど安くはないです。
しかし、価格と除去できる汚染物質の多さを考えれば、かなり「安い」です。
水流の種類は、この機種についても、原水・浄水・シャワーが選択可能です。
また、節水性の高い泡沫シャワーも搭載です。
流水量は、1分間1.8Lと、十分です。
お手入れも、本機は、汚れやすいシャワー部分が外して洗えます。
浄水口カバーも取り外して洗えるので、浄水部分も清潔です。
もちろん、完全な分解掃除は難しいです。
その点がどうしても気になるならば、カードリッジ交換時に浄水口も交換できる、東レの縦型浄水器の上位機が良いでしょう。
ただ、先述のように、一丁一短があり、どちらの方式が「清潔」とは必ずしも言えません。
お掃除部分こだわればキリがないのですが、個人的には、本機にも十分な配慮を感じます。
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以上、TK-CJ23の紹介でした。
カードリッジの性能向上で、パナソニックの浄水器の問題点が解決している製品です。その上、他社と比べても「除去できる汚染物質数は最高」となっています。
消耗品コストもかなり安いので、パナソニックから選ぶならば、こちらでしょう。とくに、1日あたりのお水の使用量が多いご家庭には本機が向きます。
次回につづく!
家庭用浄水器のおすすめは結論的にこの製品!
というわけで、今回は、家庭用の浄水器についてレビューしてきました。
記事は、もう少しだけ続きます。
2・家庭用浄水器の比較 (2)
2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
2-2:東レ〈ポット式〉
2-3:ブリタ〈携帯式〉
2-4:最終的なおすすめ機種の提案
除去性能 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★
流水量 ★★★★★
使い勝手 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回の記事の「結論」として、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!について、最終提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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