【今回レビューする内容】2025年 加湿空気清浄機の性能とおすすめ・選び方:シャープ編
【比較する製品型番】SHARP KC-T50-W KC-S50-W KC-R50-W KC-50TH7-W KC-P50-W KC-N50-W KC-S500Y KC-T500Y KC-40TH7-W KI-RS40-W KI-PS40-W KI-TS50-W KI-TS50-H KI-SS50-W KI-SS50-H KI-RS50-W KI-RS50- KI-PS50-W KI-PS50-H KI-50SE4-W KI-50SE4-H KI-TX70-W KI-SX70-T KI-SX70-W KI-RX70-T KI-RX70-W KI-PX70-T KI-PX70-W KI-TX75-H KI-TX75-W KI-SX75-T KI-SX75-W KI-X75E3-T KI-X75E3-W KI-S75YX-T KI-S75YX-W KI-RX75-T KI-RX75-W KI-NX75-W KI-NX75-T KI-LX75-W KI-LX75-T KI-TX100-H KI-SX100-W KI-RX100-W KI-PX100-W
今回のお題
シャープ製の加湿空気清浄機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2025年4月現在、最新の加湿空気清浄機の比較の2回目記事です。
シャープの加湿空気清機を比較します。
1・加湿空気清浄機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:ダイキン〈日本〉
2・加湿空気清浄機の比較 (2)
2-1:シャープ〈日本〉
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
4・加湿空気清浄機の比較 (4)
4-1:ブルーエア〈北欧〉
4-2:他の製品
5・加湿 / 空気清浄機の選び方
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、加湿空気清浄機の『選び方の基本』に基づいて書いていきます。
6・空気清浄機の比較
そちらをお探しの方は、リンク先を見ていただくよう、よろしくお願いします。
2-1・シャープの加湿空気清浄機
ここからは、シャープの加湿空気清浄機について、機種ごとに個別の特長を見ていきます。
同社の製品は、ネットで型落ちも多く残るので、性能に比してわりと「安め」なのが特長です。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントは赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2024年発売】
30・シャープ 加湿空気清浄機 KC-T50-W
¥32,881 楽天市場 (4/10執筆時)
【2023年発売】
30・シャープ 加湿空気清浄機 KC-S50-W
¥24,423 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【2022年発売】
(通常型番)
31・シャープ 加湿空気清浄機 KC-R50-W
¥25,900 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
(特定店向け型番)
31・シャープ 加湿空気清浄機 KC-50TH7-W
¥17,720 楽天市場 (4/10執筆時)
【2021年発売】
32・シャープ 加湿空気清浄機 KC-P50-W
¥28,555 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【2020年発売】
33・シャープ 加湿空気清浄機 KC-N50-W
¥26,235 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
適用床面積:木造 8.5畳 コンクリ 14畳
清浄時間:17分/8畳
加湿量:500mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:3.4㎣/分
静音性:強:43dB 静音:24dB
サイズ:幅399×奥行230×高さ613mm
イオン:プラズマクラスター7000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:10年間
KC-T50Wは、シャープの加湿空気清浄機では最も安いスタンダードモデルです。
シャープは、2020年モデルから5年分の製品在庫があります。
特定店向け型番を含めて、本体性能は新機種と同じです。
デンキヤ店頭には既にない製品ですが、ネットでは「セール品」として大人気です。
全然在庫が減らないので、製造年度というよりも(デンキヤ店頭での値切り対策で)「ネット専用型番」として、製造年度の同じものを卸しているのかもしれません。
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結論的にいえば、この機種は、年度は無視して、値段の安さで決めて良いです。
適用床面積は、木造 8.5畳 コンクリ 14畳です。
適用畳数は、業界で標準化された数値で、加湿できる最大面積を示します。
コンクリは、「断熱材5cm」以上のお家のことです。
一方、本機の場合、空気清浄だけの単独評価だと(断熱材とわず)15畳です。
ただ、この値は、30分の運転で空気清浄できる面積です。普通30分もかかると花粉ではくしゃみ地獄です。
実際、本機は(木造でもコンクリでも)8畳あたり17分なので、そのあたりの部屋での利用が望ましいでしょう。
本体サイズは、幅399×奥230×高さ613mmです。
同じスペックの他社機と比べると体積はやや大きめでしょう。
ただ、邪魔になるほど大きいわけではなく、丸形のフォルムの採用で、圧迫感は少ないです。
「ほこり」用フィルターは、10年間交換不要のHEPA規格フィルターが搭載です。
「HEPA」は、除去率が99.97%以上のフィルターの製品が名乗れるJIS(日本標準)規格です。
例えば、PM2.5は、花粉より小さな微粒子です。
HEPAフィルターはこういった微粒子の多くを捕捉できる性能を表す規格です。対応製品だと、ハウスダストや花粉など多くの「ほこり」が集塵できます。
一方、HEPAフィルターは、高性能がゆえに、目が詰まりやすいという欠点があります。
その点で言えば、帯電しやすい繊維を採用し(多少)目詰まりしにくくなる、静電HEPAフィルターが採用され、弱点の緩和が図られています。
「ニオイ」用フィルターは、ダブル脱臭フィルターが搭載です。
こちらは、活性炭のほか、無機吸着剤と人工酵素・科学吸着剤を使って吸着させる四段方式をとります。
そのため、VOCなどの排気ガスも対応します。
ガスに対応するのは、ダイキンの上位機を除けばシャープだけです。
フィルター自体の性能は高いでしょう。
ただし、ダイキンに備わるような、脱臭力の再生機能は非搭載です。この点で言えば、脱臭力は、経年変化で弱まるとは言えます。
なお、こちらも、10年交換不要です。
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一方、本機は、これらのフィルタの手前に、プレフィルターがないです。
そのかわり、使い捨てプレフィルター(6枚入)も用意され、目詰まりを防止する仕組みをとっています。説明では、1ヶ月で交換とされますが、タバコを吸わないご家庭ならば(一般的に)2-3ヶ月は問題ないでしょう。
また、試供品的に3枚最初についています。
こちらは、必ずしも必要なパーツではなく、シャープは交換を「推奨」に止めます。ただ、汚れやすい場所でつかう場合、中のフィルタ寿命に影響しますし、様子をみつつ、たまに交換したほうが良いでしょう。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大3.4㎣/分です。
14畳クラスの中型機種として考えると、これは弱めです。加湿機能を用いない場合は5.1㎣/分と平均的な力になります。
使用時も風量が落ちないダイキンとの違いといえます。
ただ、未使用の場合はPM2.5対策力が落ちますし、加湿利用時のスペックも重要です。
気流制御は、背面から強力に吸引することで空気の流れを作り出すコアンダフロー(旧名:スピード循環気流)が採用されます。
パナソニック機ほどの工夫はないですが、風量の弱さという弱点を、多少緩和できています。
ほこりセンサーは、未付属です。
花粉の多い時期に「強めの自動運転」はできますが、粒状物質の検知自体はできないので、不徹底です。
においセンサーは、搭載します。
そのため、タバコのニオイ・化粧品・ガスなどのニオイは検知可能です。
なお、ニオイセンサーは、「タバコ・線香・料理のニオイ・化粧品・アルコール・スプレー類などのニオイ」などに反応し、空気清浄機を自動運転させる機能です。
そのほか、、加湿時に、室温をふまえた加湿ができる温湿度センサーも搭載するため、結露予防になります。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター7000が搭載です。
シャープの「マイナスイオン」のブランド名です。同社はイオン部分の適用畳数も示しますが「13畳」となります。
他社製品ですでに説明しましたが、衣類の付着臭の除去などに一定程度の効果を期待できます。
一方、花粉やウイルスについては(全く効果がないとは言いませんが)時間がかかります。部屋の換気(空気の入れ替わり)を考えれば、この部分では「オマケ」といえます。
繰り返し書いていますが、空気清浄機で重要なのは、フィルター部分です。
加湿機能は、加湿量が、最大500mL/hになります。
ダイキンよりは小さめですが、14畳間でのリビング用としては、平均点といえます。
水タンクは、2.5Lです。
こちらは、他社よりやや大きめ水準です。
こちらも気化式を利用するため、1時間あたり1円台です。
なお、シャープは、温度・湿度センサーを搭載するため、ダイキン同様に、温度に合わせた加湿運転が可能です。
本体のお手入れは、フィルター部分は掃除機で軽くほこりを取るだけです。
他社に較べても簡単と言えます。
水回りは、その一方で、こまめの手入れが必要です。
1ヶ月に1度は、加湿フィルターとトレーを取り出して、水道でゆすがないといけません。怠ると吹き出し口からカビ臭がます。
とくに、上の写真にある青色のプラスチック繊維の「じゃばら」の部分は汚れるので、定期的に水洗いする必要があります。
シャープのジャバラは押し洗いできず、すすぎ洗いしかできませんので、メンテナンスに少し時間がかかります。
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ただし、この欠点を緩和する仕組みもあります。
水のニオイを抑制し、掃除頻度を減らすために、銀イオン(Ag+)で、水のヌメリを抑制する機能を付けています。
この部品は消耗品であり1年で交換になります。
このほか、シャープの「じゃばら」は、円形の下部を切り取ったような形状ですが、これは、加湿運転しない際、ジャバラを乾かすための工夫になります。
この部分も、欠点を緩和する仕組みですが、銀イオンカードリッジをしっかり交換して使わないと、問題が発生するのは変わりません。
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以上、シャープのKC-T50Wの紹介でした。
比較的価格に値頃感がある上で、10年寿命のHEPAフィルターと脱臭フィルターを搭載する点が魅力です。
一方、14畳まで対応できるリビング用として考えると、加湿時にやや風量が弱く、除去に時間がかかる点、ほこりセンサーが未搭載な点など、欠点はある機種です。
消耗品の部分でも、まめに掃除しないならば、(安いとは言え)プレフィルター代は必要です。
とはいえ、加湿と、ニオイの除去をメインに考えて、6畳〜10畳あたりの部屋で利用する機種としては、価格面で魅力的です。
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なお、ほぼ同じ筐体で、このクラスの適用畳数の製品がほかにもあります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
34・シャープ 加湿空気清浄機 KC-T500Y
¥30,806 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 9畳 コンクリ 15畳
清浄時間:15分/8畳
加湿量:550mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:4㎣/分
静音性:強:47dB 静音:20dB
サイズ:幅399×奥行230×高さ613mm
イオン:プラズマクラスター7000
センサー :ニオイ/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
第1に、KC-S500Yです。
旧世代前の本体を利用した、アウトレット的な製品といえます。
本体サイズは、幅399×奥行230×高さ613mmです。
新機種と同じです。
しかし、若干風量・加湿量(550mL/h)が上がる一方、騒音値が多少悪くなります。
一長一短ですが、値段は安くないですし、いまのところ選択肢にはできなそうです。
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【2023年発売】KC-40TH5-W後継機
35・シャープ 加湿空気清浄機 KC-40TH7-W
¥18,480 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 7畳 コンクリ 11畳
清浄時間:20分/8畳
加湿量:400mL/h
最大風量:4.0㎣/分
加湿時風量:2.7㎣/分
静音性:強:36dB 静音:19dB
サイズ:幅399×奥行230×高さ613mm
イオン:プラズマクラスター7000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:2年間
第2に KC-40TH5です。
こちらは、2016年まで製造されていたKC-G40を基にした、事実上の「下位機」です。
余分なパーツを利用したアウトレット的な販売だと思います。
適用床面積は、コンクリで11畳、木造で7畳であり、子ども部屋などに向くサイズです。
ただし、HEPA規格の高性能フィルターが非搭載です。
2年で交換する集塵脱臭一体型フィルター(FZ-G40SF)となります。
風量も弱く、ほこりセンサーも未搭載で、花粉やハウスダストが検知できない機種です。そのため、基本的にずっとファンが回しっぱなしで使う機種です。
価格が安いとは言え、電気代と静音性の面ではネックです。
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結論的にいえば、小部屋用としても、現在では選択肢に入れない方が良い機種です。
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【2022年発売】(生産完了)
36・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS40-W
¥20,980 楽天市場 (4/10執筆時)
【2021年発売】
36・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS40-W
¥21,480 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 7畳 コンクリ 12畳
清浄時間:16分/8畳
加湿量:420mL/h
最大風量:4.0㎣/分
加湿時風量:4.0㎣/分
静音性:強:48dB 静音:19dB
サイズ:幅280×奥行260×高さ622mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:2年間
第3に、KI-NS40です。
もともとは、同社では(設置面積の上で)最も小型だった製品でした。
本機は、22年機で生産完了で、この畳数サイズだと後継機が出ていません。
ただ、まだ在庫が多く、ネットでは手に入ります。
適用床面積は、木造 7畳 コンクリ 12畳ほどです。
リビングでもギリギリ使える水準とはいえ、やや非力でしょう。
本体サイズは、幅280×奥行260×高さ622mmと「スリム」です。
この形状の空気清浄機は、バルミューダが発売して以降、各社が追随しているデザインです。
ほこり用フィルターは、しかし、HEPAフィルター未採用で、フィルターも2年寿命です。
ニオイ用フィルターは、ほこり用フィルターと一体型です。
性能は期待できないでしょう。
本体の風量は、加湿機能利用時に最大4.0㎣/分となります。
こちらは、(ダイキンと同じで)加湿時でも風量が落ちないような改良はありました。
気流制御・センサーなどは、先ほどの機種と変わりません。
つまり、気流はコアンダフローで、センサーはほこりセンサーがない形式です。
プラズマクラスターは、ただ、プラズマクラスター25000ですので、ここまでの機種より上位です。
加湿機能は、加湿量が最大400mL/hになります。
やはり小型機としても弱めのパワーです。
水タンクは、小さめの、2Lです。
本体のお手入れは、ジャバラ式のフィルター(FZ-H40MF)で、押し洗いできないタイプです。
寿命は5年間となります。
また、本機も、イオンカードリッジは消耗品であり、1年で交換になります。
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結論的にいえば、スリムですが、肝心なフィルター性能が期待薄です。
風量も、加湿時に落ちないとはいえ、逆に、加湿不使用時には新機種と差があります。
スリムで格好良い筐体ですが、先に生産完了になった理由はみられるといえ、あまりおすすめはできません。
【2024年発売】KIS50E3W
37・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TS50-W
37・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TS50-H
¥38,571 楽天市場 (4/10執筆時)
【2023年発売】KIS50E3W
38・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SS50-W
38・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SS50-H
¥30,789 楽天市場 (4/10執筆時)
【2022年発売】
39・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS50-W
39・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS50-H
¥31,400 楽天市場 (4/10執筆時)
【2021年発売】
40・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS50-W
40・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS50-H
¥36,800 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【エディオン型番】(24年発売) KI50SE4W KI50SE4H
41・シャープ 加湿空気清浄機 KI-50SE4-W
41・シャープ 加湿空気清浄機 KI-50SE4-H
¥47,800 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 10畳 コンクリ 17畳
清浄時間:17分/8畳
加湿量:550mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:3.6㎣/分
静音性:強:43dB 静音:19dB
サイズ:幅384×奥行230×高さ619mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ 温湿度
フィルタ寿命:10年間
KI-TS50は、シャープのスリムタイプの中級機です。
新旧ありますが、性能は変わりません。買われる際の値段で決めてOKです。
ただ、エディオン限定と書いた製品だけは、においパトロール運転がオマケで付きます。
ただ、通常製品も感度調整はできますので、トップパネルに1ボタンで切替できるボタンがあるだけの違いになります。あとは、こちらだけ、操作パネルに抗菌加工があります。
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結論的にいえば、あまり有用な違いに思えませんので、値段で決めてOKです。
適用畳数は、和室で10畳、コンクリ17畳です。
本体サイズは、幅384×奥行230×高さ619mmです。
本機の場合奥行がかなり薄く、設置性がよいです。
ほこり用フィルターは、10年保つHEPAフィルターが搭載です。
ニオイ用フィルターは、ガスに対応するW脱臭フィルターです。
プレフィルターは、本機の場合装備です。
抗菌・防かびホコリブロックプレフィルターという名前で、交換不要です。
ここは下位機種との違いです。実際の中身のフィルター寿命はより長くなるでしょう。
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¥936 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
なお、掃除機による掃除が面倒と感じる場合などは、さらにプレフィルターも使えます。
3枚同梱です。
本体の風量は、加湿機能利用時に最大3.6㎣/分です。
この適用畳数の製品としてはあまり強くないです。
ただ、シャープの場合(ダイキンと違い)加湿利用時で風量が落ちる仕様なので、加湿機能をオフにした場合は、5.1㎣/分です。
加湿機能のオフシーズンならば、ダイキンの小型機には及ばないとはいえ、水準としては十分です。
気流制御は、こちらもコアンダフロー(旧名:スピード循環気流)を備えます。
先述のように、本機は壁際に設置しやすい形状ですが、吸引自体は後方吸引なので、背部にはある程度スペースの余裕は必要です。
センサーは、一方、注意点です。
ニオイセンサーのみで、ほこりセンサーが省略だからです。
タバコのニオイ・化粧品・ガスなどが検知可能ですが、PM2.5を含む粒状物質には明らかに弱いです。
マイナスイオン発生機能は、本機も、プラズマクラスター25000が搭載です。
加湿機能は、一方、加湿量が最大600mL/hです。
本機はフィルターを二重にする工夫で、スリム型にしては加湿量を強めにしています。
逆に言えば、加湿時に風量がかなり弱くなるのは、この仕様も影響しているでしょう。
一長一短です。
とはいえ、先述の銀イオンカードリッジも使えますし、まめな手入れを欠かせなければ問題ないです。
水タンクは、2.7Lです。
スリム型の小型機としては十分でしょう。
本体のお手入れは、本機はフィルターは柔らかい繊維でないジャバラです。
ニオイが付いた場合の手入れは面倒であるほか、2重になるので手間も2倍です。
先述の銀イオンカードリッジも使えますが、全体としては、手入れは面倒な機種です。
静音性も、最小運転で19db相当ですので、配慮があります。
一方、加湿強運転時の運転音が、旧世代のモデルより少ないことが強調されます。
ただ、先述の構造で加湿時の風量を抑えた結果とも言えます。
IOT対応は、しません。
無線LANが省略です。
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以上、シャープのKI-TS50の紹介でした。
小さめのスリム型としては、加湿量がパワフルという機種です。
ただ、ジャバラが2重で手入れの手間が2倍である上で、風経路の関係で、加湿時の風量が弱い点が目に付くネックです。
ほこりセンサーがない部分で、PM2.5を検知でません。仕様上少し残念な面が多いです。
【2024年9月発売】(白のみ)
42・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX70-W
¥50,270 楽天市場 (4/10執筆時)
【2023年発売】
43・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX70-W
43・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX70-T
¥40,800 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【2022年発売】
44・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70-W
44・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70-T
¥45,750 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【2021年発売】
45・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX70-W
45・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX70-T
¥58,500 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 12.5畳/コンクリ 21畳
清浄時間:10分/8畳
加湿量:750mL/h
最大風量:7.0㎣/分
加湿時風量:6.3㎣/分
静音性:強:48dB 静音:21dB
サイズ:幅395×奥行265×高さ650mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
KI-SX70は、シャープのスリムタイプの上位機です。
新旧両機種ありますが、こちらも性能は同じです。
ただし、24年から本体色が白のみなりました。
本体のサイズは、幅395×奥行265×高さ650mmです。
現代的で格好良いスクエアフォルムです。
サイズもこの加湿量のモデルとしては小さめです。
適用床面積は、和室で12.5畳、コンクリ21畳までの対応です。
空気清浄にかかる時間は、8畳の部屋で10分です。
ほこり用フィルターは、10年保つHEPAフィルターが搭載です。
ニオイ用フィルターは、W脱臭フィルターです。
プレフィルターがある部分を含めて、先ほどの機種と変わりません。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大6.3㎣/分となります。
従来的に弱点だった加湿時の風量の弱さはすこし改善しています。
その上で、騒音値も案外抑えているので、優秀な改良だと思います。
気流制御は、下位機種と同じでスピード循環気流を備えます。
その上で、パナソニックのように、センサーに合わせて、ルーパーが3段階の角度で自動調整されます。
飛沫粒子・付着浄化・花粉ダストの3パターンです。
花粉ハウスダスト気流は、下位機と同じコアンダ効果を利用した気流ですが、飛沫粒子は、(ウイルス飛沫粒子がよどみやすいという)天井に向けての気流、付着浄化は、ファブリックや壁のある下部方向へ気流です。
ダブルのパナソニックとことなり、シングルルーパーですが、気流の工夫は有効な新機軸と言えます。
ほこりセンサーは、上位の高感度ほこりセンサーを採用します。
PM2.5に対応できる水準です。
においセンサーも、搭載します。
タバコのニオイ・化粧品・ガスなどが検知可能です。
本機は、微小粒子・ハウスダスト・ニオイについて3段階でLED表示される上で、空気の総合汚れ度を5段階のカラーで本体中央に示します。
他社にも同じような仕組みがありますが、かなり細かめに見れる点は、良いところでしょう。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスターネクストが搭載されます。
同社では最も強力です。
先述のように、空気清浄機はフィルターがメインで、この部分は「おまけ」ですが、その範囲内において「豪華」です。ある程度密閉された空間で、風が直で届く範囲において、静電気や不着臭の除去効果は、(それなりに)期待できます。
なお、シャープは、プラズマクラスター部分の適用畳数も出しますが16畳です。
加湿機能は、加湿量が最大750mL/hです。
水タンクが3.2Lです。
このクラスの他社水準に達しています。
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本体のお手入れは、手入れのしにくいジャバラ式です。
本機、加湿量を稼ぐため、二重構造の加湿フィルターを採用するので手間少し増えます。
【1シーズン:6枚セット】
シャープ FZ-PF10MF W
¥855 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
一方、やはり押し洗いできないジャバラではありますが、「使い捨て加湿プレフィルター」を備える工夫を新たにしています。
水中のミネラル分を付着させない工夫です。
別売の消耗品で1ヶ月に1回の交換ではありますが、水路のメンテ時に一手間増えるだけなので、(本質的な解決策とは言えませんが)利便性はやや改善しています。
ネットワークは、この機種は、Wi-Fiを搭載するIOT家電です。
スマホを通して、空気質の状態を細かく見たり、外出先から運転状況や、操作をすることができます。
また、Wi-Fiで天気・温度・地域の花粉・PM2.5予想などの情報を取得したうえで、ご自宅での運転傾向、生活パターン、空気質などのデータを、AIが分析し、自動運転に役立てる仕組みがあります。
空気清浄機・エアコンなど同社の空調家電における、こうしたクラウドサービスを同社はCOCORO AIRという名前で呼んでいます。
テレビ向けのCOCORO VISION、調理家電のCOCORO KITCHENなどと合わせて、同社のCOCORO+サービスの構成するシステムの1つです。
つまり、COCORO AIRは、空調家電の枠を越えた諸家電と「コネクト」するための仕組みと考えてください。
本機の場合、スピーカー搭載で「AI」が喋るので天気予報などの情報を取得し、喋らせることが可能です。
喋る声にもこだわりがあり、多言語対応であるほか、一部有料ですが、声優ボイスや方言で喋らせるようなこともできます。(COCORO VOICE)。
また、COCORO+サービスのネットワークを利用し、シャープ製のTVなどの対応端末に情報を送り、空気清浄機の運転状況、水タンクの状況などを確認させることなどもできます。
そのほか、COCORO AIR対応のシャープ製エアコンをお持ちの場合、連動運転もできます。
結論的にいえば、こうしたIOT対応・コネクテッド家電・AI導入の部分で、日本で最も進んでいるのは、シャープだと言えます。
ライバルのパナソニックもスマートホームに強い企業ですが、家電ジャンルだとシャープほど力は入れません。ダイキン、空調企業なので、その分野を超えられない部分があるからです。
こうした部分に注目する場合、ャープの家電は向くと言えます。
なお、AmazonとGoogleのスマートスピーカーにも対応です。
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以上、シャープのKI-SX70の紹介でした。
ダイキンやパナソニックの上位機がライバルですが、どちらかと言えば、気流制御に特色があるパナソニックよりな機種です。
加湿部分が「ジャバラ式」なのがネックですが、それ以外は(大きく目立つ部もがない一方で)特段問題と思える部分はないです。デザイン性も旧機種よりだいぶ良くなりました。
最終的な「おすすめ」については、結論編で改めて考えたいと思いますう。
【2024年発売】
(通常型番)
46・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX75-H
46・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX75-W
¥70,189 楽天市場 (4/10執筆時)
(エディオン限定型番)KI75XE4H KI75XE4W
47・シャープ e angle select KI-75XE4-H
47・シャープ e angle select KI-75XE4-W
¥(87,800) 楽天市場 (4/10執筆時)
【2023年発売】
48・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX75-T
48・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX75-W
¥52,980 楽天市場 (4/10執筆時)
【2022年発売】
(通常型番)
49・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX75-T
50・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX75-W
¥47,800 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
適用床面積:木造 15畳 コンクリ 25畳
清浄時間:11分/8畳
加湿量:900mL/h
最大風量:7.5㎣/分
加湿時風量:5.9㎣/分
静音性:強:45dB 静音:21dB
サイズ:幅395×奥行305×高さ650mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命10年間
KI-SX75は、シャープのコンクリ 25畳まで対応できる大型機です。
新旧機種と特定店向け型番があります。
2024年機からは、白とグレーの色構成になりました。
さらに、前面にAIモニターがつき、また、AI AUTO運転に対応しました。
この部分については後ほど説明しますが、加湿空気清浄機では最も先進的であり、魅力的に思えます。
加えて、特定店向けは「オマケ機能」があります。
エディオン限定(24年)は、先ほどみた機種と同じで、ニオイセンサーの感度を上げる「においパトロール運転」と操作パネルの「抗菌加工」がオリジナル要素です。
ただ、通常製品でも感度は変えられるのであまり魅力はないです。
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結論的にいえば、(利便性というより)「見映え」のするモニターがあるデザイン性の部分で、新機種を導入する意義はあると言えます。
ただ、改めてあとで書きますが、AI AUTO運転は、さほどの革新でもない点でいえば、今選ぶならば、旧機かなと思います。
適用床面積は、和室で15畳、コンクリ25畳までの対応です。
本体サイズは、幅395×奥行305×高さ650mmmとなります。
形状は、先ほどみたものと同じスクエア型フォルムです。
奥行は少し増えるものの、高さや幅は同じになります。
フィルター・マイナスイオン発生機能の部分は、1つ上でみた中型の同系機と同じです。
したがって、この部分には問題はありません。
本体の風量は、しかし、加湿時の風量が最大5.9㎣/分です。
下位機種ほか、他社のパワフルモデルに比べても弱いです。
花粉の除去スピードも、11分/8畳なので少し悪いです。
一方、24年機からは、先述のようにAI AUTOモードが加わりました。
写真にあるように、1μm相当の微粒子について、運転後43分で、旧機よりも10倍減少(832個/L)いう宣伝です。「クリーンルーム規格Class8レベル」を目指したとされます。
ただ、風量を含むメカは新旧同じで、ほこりセンサーの感度も同じです。
また、AIがWi-Fi経由で取得した諸情報に基づいて、自動運転を制御する部分も、従来機や、先ほどみた下位機と同じです。
つまり、新機軸と言えるのは、自動運転(AI AUTO)における、ほこりセンサーの感度を高めに設定しただけです。「空気が綺麗」と判断する基準を厳しくして、より強力に運転する傾向に微調整したと考えてください。
AI判断があるにせよ、ターボな強風運転の(うるさい)時間は長くなる副作用もあります。
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結論的にいえば、方向性としては良い進化です。ただ、感度の基準設定を変えただけで「そう大きな進化でもない」ともいえます。
とくに、本機の場合、加湿時風量が弱めの難点はそのままです。上にある時間で、「クリーンルーム規格Class8レベル」の水準に綺麗にできるのは、7.5㎣/分の風力を出せる、加湿モード非使用時というのが注意点でしょう。
加湿機能自体、粒状物質を床に落とす効果が期待できる点を組めて、やはりこの弱点は何とかして欲しいところです。
気流制御は、下位機種と同じです。
可動式のルーパーを備え、センサーに連動して適切な気流をだす工夫があります。
センサーも、高感度ほこりセンサーをはじめ、先ほどの機種と同じ構成です。
ただ、先述のように、全面にカラーモニター(AIモニター)があります。
一般的な温湿度表示や空気の汚れのモニターほか、お手入れ時期や、水タンクのお知らせ、あるいは、電気代の目安などが表示できます。
ここは機能的にかなり便利というより、主に「見栄えが良くなる」部分にとして魅力を感じます。
加湿機能は、加湿量が最大で900mL/hとなります。
シャープ、もうひとつ大型を次に紹介します。ただ、本機でも加湿のパワフルは相当です。
広い場所でもパワフルに加湿できると思います。もちろん、シャープの場合、温度センサーと湿度センサーが別に搭載されるので、冬場の結露の心配も少ないでしょう。
ただし、水タンクは、応じて大きくなっているわけでなく、下位機種同様の約3.2Lです。
この点では、デザイン性や下位機種との部品の共通化が優先で、使い勝手の部分がやや疎かにされた部分はあるでしょう。
スリム化を優先するならば、ダイキンの大型機ように、ヤカンやビーカーで給水できるような簡単な給水機構は欲しかったかと思います。
本体のお手入れは、やはり「じゃばら」の水洗いが面倒な機種です。
消耗品のプレフィルターや、銀イオンカードリッジは本機も使えます。
一方、本機は、(ほこりをとる)プレフィルター部分に、(高性能エアコンのような)自動お掃除機能があります。下のダストボックスにゴミを落とす工夫です。
ただ、プレフィルターの掃除はさほど面倒ではないですし、ブラシとゴミ箱の掃除は増えるわけで、家庭用では不要な機能に思えます。
しかし、企業の玄関や待合室などで、割とホコリっぽい場所ならば、一定の意義がありそうです。
ネットワークは、下位機種同様に、本機もWi-Fiを搭載です。
本機の場合、本体のAIモニターでも空気情報が見れますが、スマホやなどは、より細かい空気質の情報がとれます。
むろんCOCORO AIR対応です。
付属スピーカーを利用した天気予報などの情報発信、TVなどでの対応端末への運転状況の確認、スマホでの外出先からの運転操作、など下位機とおなじ機能性を持ちます。
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以上、シャープのKI-SX75の紹介でした。
家庭用としたは、IOT連携の部分を評価すれば、大きめでパワフルな機種として選択肢にできそうです。オフィスや病院の待合室のような場所にも向くでしょう。。
ただ、水タンクが少なめで、給水の手間がある部分と、加湿運転を利用する時期において、本体サイズにふさわしい、風量をやや得にくいのが弱点です。
とくに、オフィスなどでは阿、密閉性の悪い空間だと4時間持たない程度、そうでなくても、半日くらいで水補給になると思います。
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【2020年発売】
51・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NX75-W
51・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NX75-T
¥59,206 楽天市場 (4/10執筆時)
【2019年発売】
52・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LX75-W
52・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LX75-T
¥61,532 楽天市場 (4/10執筆時)
適用床面積:木造 14.5畳 コンクリ 24畳
清浄時間:12分/8畳
加湿量:880mL/h
最大風量:7.5㎣/分
加湿時風量:5.1㎣/分
静音性:強:45dB 静音:21dB
サイズ:幅400×奥行359×高さ693mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命10年間
なお、本機も、旧型のデザインとなる2020年機、2019年機が残ります。
富士山型のデザインで、フィルター自動掃除機能が同様に付属しますし、風量や加湿量は、新機種とそう大きく変わりません。
大きな違いは、プラズマクラスターのランク(25000)と、使い捨て加湿プレフィルターに対応しない点と、ルーパーが自動稼働しない点くらいです。
その上で、水タンクは 約3.6Lですので、少し多めに給水できます。
20年機は値段もだいぶ下がっていますし、本機を選んでも良いかと思います。
【2024年9月発売】(グレー)
53・シャープ 加湿空気清浄機 KI-TX100-H
¥102,200 楽天市場 (4/10執筆時)
【2023年発売】(白)
54・シャープ 加湿空気清浄機 KI-SX100-W
¥72,740 楽天市場 (4/10執筆時)
【2022年発売】(白)
55・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100-W
¥67,023 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
【2021年発売】(白)
56・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX100-W
¥54,380 Amazon.co.jp (4/10執筆時)
適用床面積:木造 17畳 コンクリ 28畳
清浄時間:8分/8畳
加湿量:1000mL/h
最大風量:10㎣/分
加湿時風量:8.1㎣/分
静音性:強:50dB 静音:23dB
サイズ:幅427×奥行345×高さ700mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
KI-PX100は、シャープの最上位機です。
家庭用と業務用の中間といえるパワフルモデルです。
2024年機から、本体色がグレーになった上で、下位機の場合と同じで、前面にAIモニターがつき、また、AI AUTO運転に対応した点が違いです。
ただ、価格差はありますし、旧機でも(モニターがないだけで)Wi-Fiを装備し、スマホやIOT家電と連携はできるので、お買得と言えます。
適用床面積は、和室で17畳、コンクリ28畳までです。
これは、今回紹介する機種の中では最もパワフルと言え、事務所などで利用するには最適な「大型機種」です。
本体サイズは、幅427×奥行345×高さ700mmです。
ビックリするほどではないにせよ、少なからず大きさはあります。
「ほこり」用フィルターは、10年寿命のHEPAフィルターが搭載になります。
「ニオイ」用フィルターは10年保つW脱臭フィルターです。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスターネクストが搭載されます。
したがって、これらの部分では下位機種と変わりません。
本体の風量は、一方で、加湿機能を使わない場合10㎣/分、加湿機能利用時でも、最大8.1㎣/分と、業界最高クラスです。
風量的に、加湿利用時でも8畳間を8分(加湿なしならば6分)で落としきる力があるので、加湿機能が付いた空気清浄機では、業務用を除けばおそらく業界最高です。
とくに、花粉症の方は帰宅後、ど れだけ短時間で花粉が落とせるかが重要なので、風量は大きければ大きいに越したことはありません。
気流制御は、下位機種と仕組みは同じです。
3方向に調整される、3方向気流制御ルーバーも搭載です。
加湿機能は、加湿量が最大1,000mL/hとなります。
数合わせっぽさがありますが、家庭用で初めて大台を超えました。
一方、水タンクは4.3Lなので、本機については、大きさ面での配慮があります。
本体のお手入れは、この機種もフィルターの自動お掃除機能が付属します。
ジャバラのプレフィルター、銀イオンカードリッジなどの工夫は下位機種と同じです。
ネットワークは、下位機種同様に、本機もWi-Fiを搭載です。
仕組みを含めて同じです。
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以上、KI-PX100の紹介でした。
一般家庭では少し大きすぎでしょう。ただ、パワフルですから、事務所にも向きそうな機種です。水タンクもしっかり大きめで、使いやすそうです。
一方、広めの続きのリビングがあるご家庭の場合も、8畳間を8分(加湿なしならば6分)という花粉などの除去スピードの速さの点で、本機は候補とできます。
ただ、ご家庭の空間にもよりますが、(花粉だけならば)本機の半額以下の中型機を2台買ったほうが効果は高いとはいえます。家庭用として買う場合は、よくよく検討してください。
電気代もさほど変わらないと言えますし、必要なのは「2台分の置き場所」だけです。
次回の予告!
加湿空気清浄機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、加湿空気清浄機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
4・加湿空気清浄機の比較 (4)
4-1:ブルーエア〈北欧〉
4-2:他の製品
5・加湿 / 空気清浄機の選び方
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く、3回目記事(こちら)では、日立・アイリスオーヤマ・ダイソンの製品を紹介します。
価格としては、シャープより安いモデルもあります。
フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら)の結論編で、条件別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
第3回記事は→こちら