【今回レビューする内容】2023年 シャープの加湿空気清浄機の性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】シャープ KC-R50 KC-P50-W KC-N50-W KC-L50-W KC-J50-W KC-40TH4-W KC-G40-W KI-RS40 KI-PS40-W KI-NS40-W KI-LS40-W KI-JS40-W KI-LS50-W KI-LS50-H KI-JS50-W KI-JS50-H KC-R500Y-W KI-RS50-W KI-RS50-H KI-PS50-W KI-PS50-H KI-NS50-W KI-NS50-H KI-RX70 KI-PX70-T KI-PX70-W KI-NS70-T KI-NS70-W KI-JS70-W KI-JS70-H KC-F70-W KI-RX75 KI-R75YX-T KI-PX75-T KI-NX75-W KI-LX75-W KI-RX100-W KI-PX100-W KI-NP100-W KI-LP100-W KC-40TH5 KC-40TH7
今回のお題
冬も春も使える加湿空気清浄機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新の加湿空気清浄機の比較の2回目記事です。
1・加湿空気清浄機の比較 (1)
1-1:パナソニック〈日本〉
1-2:ダイキン〈日本〉
2・加湿空気清浄機の比較 (2)
2-1:シャープ〈日本〉
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
3-4:エレクトロラックス〈北欧〉
4・加湿 / 空気清浄機の選び方【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、シャープの加湿空気清機を比較します。
初回記事で見たパナソニックやダイキンより、安い機種が多いのが特長です。
なお、1回目記事の冒頭(こちら)では、加湿空気清浄機の『選び方の基本』を書いています。
お時間のある方は、そちらからお読みいただくと、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
一方、加湿機能のないタイプの空気清浄機や、空気清浄機能のない単機能の加湿器 は、記事を完全に分けています。
お探しの方は、以上のリンクをご覧ください。
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フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、比較をはじめます。
いつものように各製品を順番に紹介したあと、最後の結論編(こちら)でおすすめ機種を提案していきます。
2-1・シャープの加湿空気清浄機
ここからは、シャープの加湿空気清浄機について、機種ごとに個別の特長を見ていきます。
同社の製品は、ネットで型落ちも多く残るので、性能に比してわりと「安め」なのが特長です。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントは赤字で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2022年発売】
20・シャープ 加湿空気清浄機 KC-R50W
¥30,300 楽天市場 (1/16執筆時)
【2021年発売】
20・シャープ 加湿空気清浄機 KC-P50-W
¥21,550 楽天市場 (1/16執筆時)
【2020年発売】
20・シャープ 加湿空気清浄機 KC-N50-W
¥20,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【2019年発売】
20・シャープ 加湿空気清浄機 KC-L50-W
¥19,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【2018年発売】
20・シャープ 加湿空気清浄機 KC-J50-W
¥19,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 8.5畳 コンクリ 14畳
清浄時間:17分/8畳
加湿量:500mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:3.4㎣/分
静音性:強:43dB 静音:24dB
サイズ:幅399×奥行230×高さ615mm
イオン:プラズマクラスター7000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:10年間
KC-N50は、シャープの加湿空気清浄機では最も安いスタンダードモデルです。
シャープは、2018年モデルから5年分の製品在庫があります。
いずれも、性能は新機種と同じです。
デンキヤ店頭には既にない製品ですが、ネットでは「セール品」として大人気です。
全然在庫が減らないので、製造年度というよりも(デンキヤ店頭での値切り対策で)「ネット専用型番」として、製造年度の同じものを卸しているのかもしれません。
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結論的にいえば、この機種は、年度は無視して、値段の安さで決めて良いです。
適応面積は、木造 8.5畳 コンクリ 14畳です。
適応畳数は、業界で標準化された数値で、加湿できる最大面積を示します。
コンクリは、「断熱材5cm」以上のお家のことです。
一方、本機の場合、空気清浄だけの単独評価だと(断熱材とわず)15畳です。
ただ、この値は、30分の運転で空気清浄できる面積です。普通30分もかかると花粉ではくしゃみ地獄です。
実際、本機は(木造でもコンクリでも)8畳あたり17分なので、そのあたりの部屋での利用が望ましいでしょう。
本体サイズは、幅399×奥230×高さ615mmです。
同じスペックの他社機と比べると体積はやや大きめでしょう。
ただ、邪魔になるほど大きいわけではなく、丸形のフォルムの採用で、圧迫感は少ないです。
「ほこり」用フィルターは、10年間交換不要のHEPA規格フィルターが搭載です。
「HEPA」は、除去率が99.97%以上のフィルターの製品が名乗れるJIS(日本標準)規格です。
例えば、PM2.5は、花粉より小さな微粒子です。
HEPAフィルターはこういった微粒子の多くを捕捉できる性能を表す規格です。対応製品だと、ハウスダストや花粉など多くの「ほこり」が集塵できます。
一方、HEPAフィルターは、高性能がゆえに、目が詰まりやすいという欠点があります。
その点で言えば、帯電しやすい繊維を採用し(多少)目詰まりしにくくなる、静電HEPAフィルターが採用され、弱点の緩和が図られています。
シャープ 使い捨てプレフィルター FZPF51F1
¥722 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
その上で、使い捨てプレフィルター(6枚入)も用意され、目詰まりを防止する仕組みをとっています。
「ニオイ」用フィルターは、ダブル脱臭フィルターが搭載です。
こちらは、活性炭のほか、無機吸着剤と人工酵素・科学吸着剤を使って吸着させる四段方式をとります。
そのため、VOCなどの排気ガスも対応します。
ガスに対応するのは、ダイキンの上位機を除けばシャープだけです。
フィルター自体の性能は高いでしょう。
ただし、ダイキンに備わるような、脱臭力の再生機能は非搭載です。この点で言えば、脱臭力は、経年変化で弱まるとは言えます。
なお、こちらも、10年交換不要です。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大3.4㎣/分です。
14畳クラスの中型機種として考えると、これは弱めです。
加湿機能を用いない場合は、5.1㎣/分と平均的な力になります。
ただ、未使用の場合はPM2.5対策力が落ちますし、加湿利用時のスペックも重要です。
気流制御は、背面から強力に吸引することで空気の流れを作り出すスピード循環気流が採用されます。
パナソニック機ほどの工夫はないですが、風量の弱さという弱点を、多少緩和できています。
ほこりセンサーは、未付属です。
花粉の多い時期に「強めの自動運転」はできますが、粒状物質の検知自体はできないので、不徹底です。
においセンサーは、搭載します。
そのため、タバコのニオイ・化粧品・ガスなどのニオイは検知可能です。
なお、ニオイセンサーは、「タバコ・線香・料理のニオイ・化粧品・アルコール・スプレー類などのニオイ」などに反応し、空気清浄機を自動運転させる機能です。
そのほか、、加湿時に、室温をふまえた加湿ができる温湿度センサーも搭載するため、結露予防になります。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター7000が搭載です。
シャープの「マイナスイオン」のブランド名です。同社はイオン部分の適応畳数も示しますが「13畳」となります。
他社製品ですでに説明しましたが、衣類の付着臭の除去などに一定程度の効果を期待できます。
一方、花粉やウイルスについては(全く効果がないとは言いませんが)時間がかかります。部屋の換気(空気の入れ替わり)を考えれば、この部分では「オマケ」といえます。
繰り返し書いていますが、空気清浄機で重要なのは、フィルター部分です。
加湿機能は、加湿量が、最大500mL/hになります。
ダイキンよりは小さめですが、14畳間でのリビング用としては、平均点といえます。
水タンクは、2.5Lです。
こちらは、他社よりやや大きめ水準です。
こちらも気化式を利用するため、1時間あたり1円台です。
なお、シャープは、温度・湿度センサーを搭載するため、ダイキン同様に、温度に合わせた加湿運転が可能です。
本体のお手入れは、フィルター部分は掃除機で軽くほこりを取るだけです。
他社に較べても簡単と言えます。
水回りは、その一方で、こまめの手入れが必要です。
1ヶ月に1度は、加湿フィルターとトレーを取り出して、水道でゆすがないといけません。怠ると吹き出し口からカビ臭がます。
とくに、上の写真にある青色のプラスチック繊維の「じゃばら」の部分は汚れるので、定期的に水洗いする必要があります。
シャープのジャバラは押し洗いできず、すすぎ洗いしかできませんので、メンテナンスに少し時間がかかります。
Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K1
¥780 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
ただし、この欠点を緩和する仕組みもあります。
水のニオイを抑制し、掃除頻度を減らすために、銀イオン(Ag+)で、水のヌメリを抑制する機能を付けています。
この部品は消耗品であり1年で交換になります。
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以上、シャープの、KC-L50の紹介でした。
比較的価格に値頃感がある上で、10年寿命のHEPAフィルターと脱臭フィルターを搭載する点が魅力です。
一方、14畳まで対応できるリビング用として考えると、やや風量が弱く、除去に時間がかかる点、ほこりセンサーが未搭載な点など、欠点はある機種です。
とはいえ、加湿と、ニオイの除去をメインに考えて、6畳〜10畳あたりの部屋で利用する機種としては、価格面で魅力的です。
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【2023年発売】
21・シャープ 加湿空気清浄機 KC-40TH7-W
¥18,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【2022年発売】
21・シャープ 加湿空気清浄機 KC-40TH5-W
¥17,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【2020年発売】
21・シャープ 加湿空気清浄機 KC-40TH4-W
¥12,000 楽天市場 (1/16執筆時)
【2016年発売】
22・シャープ 加湿空気清浄機 KC-G40-W
¥25,848 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 7畳 コンクリ 11畳
清浄時間:20分/8畳
加湿量:400mL/h
最大風量:4.0㎣/分
加湿時風量:2.7㎣/分
静音性:強:36dB 静音:19dB
サイズ:幅399×奥行230×高さ613mm
イオン:プラズマクラスター7000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:2年間
なお、本機は、 KC-40TH5という型番で、一部ショップに卸される製品もあります。
こちらは、2016年まで製造されていたKC-G40を基にした、事実上の「下位機」です。
適応面積は、コンクリで11畳、木造で7畳であり、子ども部屋などに向くサイズです。
ただし、HEPA規格の高性能フィルターが非搭載です。
2年で交換する集塵脱臭一体型フィルター(FZ-G40SF)となります。
風量も弱く、ほこりセンサーも未搭載で、花粉やハウスダストが検知できない機種です。そのため、基本的にずっとファンが回しっぱなしで使う機種です。
価格が安いとは言え、電気代と静音性の面ではネックです。
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結論的にいえば、小部屋用としても、現在では選択肢に入れない方が良い機種です。
【2022年発売】
23・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS40-W
¥39,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【2021年発売】
23・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS40-W
¥20,900 楽天市場 (1/16執筆時)
【2020年発売】
23・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NS40-W
¥21,000 楽天市場 (1/16執筆時)
【2019年発売】
23・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LS40-W
¥25,400 楽天市場 (1/16執筆時)
【2018年発売】
23・シャープ 加湿空気清浄機 KI-JS40-W
¥22,000 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 7畳 コンクリ 12畳
清浄時間:16分/8畳
加湿量:420mL/h
最大風量:4.0㎣/分
加湿時風量:4.0㎣/分
静音性:強:48dB 静音:19dB
サイズ:幅280×奥行260×高さ622mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ・温湿度
フィルタ寿命:2年間
KI-NS40は、シャープのコンパクト型の加湿空気清浄機です。
本機の場合も、新旧機種がありますが、こちらの場合も、性能は変わりありません。
シャープは、毎年長期間在庫が残り、旧機種が他社よりお買得です。
適応面積は、木造 7畳 コンクリ 12畳ほどです。
リビングでもギリギリ使える水準とはいえ、やや非力でしょう。
本体サイズは、幅280×奥行260×高さ622mmと「スリム」です。
この形状の空気清浄機は、バルミューダが発売して以降、各社が追随しているデザインです。
「ほこり」用フィルターは、しかし、HEPAフィルター未採用です。
さらに、フィルターも2年寿命です。
これらの点で言えば、完全に「入門機レベル」か、それ以下のスペックです。コスパの良い機種ではありません。
「ニオイ」用フィルターは、付属します。
しかし、ほこり用フィルターと一体型ですから、性能は期待できないでしょう。
本体の風量は、加湿機能利用時に最大4.0㎣/分となります。
小型機とはいえ、同じほどの設置面積のダイキン機より弱いです。
一方、こちらは、(ダイキンと同じで)加湿時でも風量が落ちないような改良はあります。
気流制御は、先ほども説明した、コアンダ効果を利用したスピード循環気流を採用します。
とはいえ、根本的に風量が足りないので、即効的な花粉対策にはならないでしょう。
ほこりセンサーは、非搭載です。
この点も、空気清浄機としての「弱さ」を示します。
においセンサーは、搭載します。
「タバコ・化粧品・ガスなどのニオイ」については検知可能です。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター25000が搭載です。
下位機種にも採用例がありますが、プラズマクラスター7000よりも放出数が多いです。
イオンの放出数が多く、前編で紹介したダイキンのアクティブプラズマイオンと同等数になっています。
濃度が高いため、壁などの静電気の耐電除去だけでなく、壁やクローゼットの服に付いた付着臭の除去効果も、効果として示され真ます。
一方、イオン部分の適応畳数は(下位機種より低い)10畳です。
発生機が強いのに、畳数が少なくなるのは、これらの「追加効果」を発揮するには、ある程度の濃度が必要だからということになります。
なお、パナソニック(ナノイー)でも書きましたが、濃すぎるとメーカーが想定する以上に、オゾン濃度が高まります。そのため、イオン発生装置を持つ家電を部屋に数多く置いて併用することは、あまりおすすめしません。
まあ、問題を感じたら、この部分だけスイッチをOFFにできます。
加湿機能は、加湿量が最大400mL/hになります。
やはり小型機としても弱めのパワーです。水タンクは2Lです。
本体のお手入れは、ジャバラ式のフィルター(FZ-H40MF)で、押し洗いできないタイプです。
寿命は5年間となります。また、本機も、イオンカードリッジは消耗品であり、1年で交換になります。
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以上、シャープのKI-JS40の紹介でした。
新形状のコンパクト設計が魅力の機種です。ただ、デザイン性を優先したためか、価格に見合った性能が期待できない機種です。あまりおすすめできません。
【2019年発売】(後継機あり)
24・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LS50-W
24・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LS50-H
¥33,400 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【2018年発売】
25・シャープ 加湿空気清浄機 KI-JS50-W
25・シャープ 加湿空気清浄機 KI-JS50-H
¥38,000 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 9畳 コンクリ 15畳
清浄時間:13分/8畳
加湿量:550mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:4.7㎣/分
静音性:強:52dB 静音:24dB
サイズ:幅345×奥行262×高さ631mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
KI-LS50は、シャープのスリムタイプの中級機です。
本機は、2020年以降の後継機も出ていますが、仕様がかなり変わったので、次に別に紹介します。
一方、以上の2019年・2018年モデルは型番のみの変更のため、買われる際の値段差によっては旧機種で良いでしょう。

適応畳数は、和室で9畳、コンクリ15畳です。
スリムタイプながら、中型機ほどのパワーを持つ機種です。
小さめのリビングでも使えるでしょう。
本体サイズは、幅345×奥行262×高さ631mmです。
サイズで言えば、ダイキンのMCK55シリーズとほぼ同じで、そのライバルとなる機種です。
こちらは、やや横長ながら、体積の上ではほぼ同じです。
「ほこり」用フィルターは、10年保つHEPAフィルターが搭載です。
ただし、メインフィルターの吸塵力の低下を防ぐための「プレフィルター」は消耗品です。
「ニオイ」用フィルターは、こちらも、ガスに対応する、W脱臭フィルターであす。
この部分は、問題ありません。
本体の風量は、加湿機能利用時に最大4.7㎣/分です。
本機は、(旧型なので)加湿すると風量が落ちます。
加湿機能をオフにする場合、5.1㎣/分ですから、ダイキンの小型機較べると、風量は劣ります。
気流制御は、こちらもスピード循環気流を備えます。
パナソニック機ほどの工夫はないですが、風量の割に吸引力は良いでしょう。
ほこりセンサーは、高感度ほこりセンサーを採用します。
高感度で、0.5μmの微小な粒子まで検知できるためPM2.5のモニタリングもできる製品です。
においセンサーも、搭載します。
タバコのニオイ・化粧品・ガスなどが検知可能です。
そのほか、部屋が暗くなると運転音を押さえられる明るさセンサーが搭載される点も、省エネ対策のためには魅力です。
マイナスイオン発生機能は、本機もプラズマクラスター25000が搭載です。
加湿機能は、加湿量が最大550mL/hとなります。
小型機にしては加湿量は多く、他社のスリムタイプよりも優れます。
また、小型化していますが、加湿タンクは2.5Lと標準サイズをキープしていて、利便性は削がれていません。電気代も1時間あたり1円台の水準をキープします。
本体のお手入れは、一方で、ジャバラ式ではない加湿フィルターが搭載されます。
枠を取り外す必要はありますが、同じ形状のダイキン機と比べると、押し洗い対応表記な分、手入れも楽です。
先述の銀イオンカードリッジも使えますし、手入れは楽です。
静音性も、最小運転で24db相当ですので、配慮があります。
ただ、ダイキンのように、強運転での運転音の低減には、取り立てて配慮はみられない機種です。
IOT対応は、シャープが昔から、力を入れている部分です。
Wi-Fiは、他社も上位機では採用していますが、この価格帯から採用されているのがシャープの「売り」といえます。
他社同様に、Wi-Fiを利用し、空気の状況をスマホで分析できます。
ライフロガー系の方には興味をそそるでしょう。
その上で、この機種は、ココロエア(人工知能)を搭載しています。
こちらは、部屋の空気状況の解析結果から最適な自動運転ができるほか、ユーザーの好みを学習して、運転方法を最適化できます。
例えば、花粉の多い時期、ネット経由で花粉に関する情報を収集すると、自動的に花粉モードに設定するなど、AIの賢さはかなりの評判です。
必須機能ではないですが、あると便利でしょう。
そのほか、2018年新型モデルについては、【スマートスピーカーの比較記事】で紹介した、AmazonとGoogleの端末で、音声操作ができるのが新機軸です。
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以上、シャープのKI-LS50の紹介でした。
現行製品ではないのですが、Wi-Fiと人工知能搭載が目を引きます。
とくに、重要な本質の部分、つまり、センサー・フィルター・風量の部分で、省スペース機としては、性能がかなり安定しています。
コンクリ15畳まで対応するコンパクト機・格安機としては、相当レベルの高い機種です。
さらに、HEPAフィルター・ニオイ・ほこりセンサーもしっかり採用している点も魅力です。
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【2022年発売】(旧筐体)
【木造 9畳 コンクリ 15畳】
26・シャープ 加湿空気清浄機 KC-R500Y-W
¥42,853 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
なお、同じ畳数の2022年機として KC-R500Yという機種が売られます。
ただ、これは既にだいぶ前に廃止された旧型の本体で、おそらく保守用の部品在庫を使ったものかと思います。
プラズマクラスターが7000である部分や、Wi-Fi(音声AI)が未搭載になる点、ほこりセンサーがない部分など、値段からしても選択肢にできません。
【2022年12月発売】
27・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS50-W
27・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RS50-H
¥37,099 楽天市場 (1/16執筆時)
【2021年12月発売】
28・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS50-W
28・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PS50-H
¥31,111 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【2020年12月発売】
29・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NS50-W
29・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NS50-H
¥31,249 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 10畳 コンクリ 17畳
清浄時間:17分/8畳
加湿量:550mL/h
最大風量:5.1㎣/分
加湿時風量:3.6㎣/分
静音性:強:43dB 静音:19dB
サイズ:幅384×奥行230×高さ619mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ 温湿度
フィルタ寿命:10年間
KI-NS50は、シャープのスリムタイプの中級機です。
2020年冬登場の新機種で、1つ上でみた機種の後継機となります。
2021年・2022年にその後継機も出ました。しかし、基本性能が変わりません。買われる際の、値段で決めてOKです。
適応畳数は、和室で10畳、コンクリ17畳です。
本体サイズは、幅384×奥行230×高さ619mmです。
この適応畳数の旧機種と比較すると、幅広になった代わりに、奥行がかなり薄く、設置性が増しました。
この部分は良い進化に思えます。
「ほこり」用フィルターは、10年保つHEPAフィルターが搭載です。
プレフィルターは今回から交換不要になったので、コスパもよくなりました。
「ニオイ」用フィルターは、こちらも、ガスに対応する、W脱臭フィルターです。
本体の風量は、加湿機能利用時に最大3.6㎣/分です。
この部分は、一見すると、4.7㎣/分だった、旧機種より能力が劣化したようにも思えます。
ただ、後述するように、本機の場合、フィルタの工夫で加湿量自体は逆に増えているので、一概に欠点とも言えません。
実際、加湿機能をオフにした場合は、5.1㎣/分です。
ダイキンの小型機には及ばないですが、水準としては十分です。
気流制御は、こちらもスピード循環気流を備えます。
なお、先述のように、本機は壁際に設置しやすい形状ですが、吸引自体は後方吸引なので、背部にはある程度スペースの余裕は必要です。
センサーは、一方、注意点です。
新機種になってほこりセンサーが省略されたからです。
においセンサーは、搭載なので、タバコのニオイ・化粧品・ガスなどが検知可能ですが、PM2.5を含む粒状物質には明らかに弱いです。
マイナスイオン発生機能は、本機も、プラズマクラスター25000が搭載です。
加湿機能は、加湿量が最大600mL/hです。
本機は加湿時の風量の弱さをフィルターを二重にする工夫で解決を図っています。
タンクは、2.7Lですので、小型機としては十分でしょう。
本体のお手入れは、本機はフィルターは柔らかい繊維でないジャバラです。
ニオイが付いた場合の手入れは面倒であるほか、2重になるので手間も2倍です。
先述の銀イオンカードリッジも使えますが、全体としては、手入れは面倒な機種です。
静音性も、最小運転で19db相当ですので、配慮があります。
一方、加湿強運転時の運転音が、旧機種より抑えられたことが今回強調されます。
ただ、加湿時の風量を抑えた結果なので、一長一短はあります。
IOT対応は、一方、本機は無線LANが省略です。
この部分も退化でしょう。
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以上、シャープのKI-NS50の紹介でした。
1つ上で紹介したKI-LS50の後継機ですが、進化した部分と退化した部分が混在していて、評価が難しい機種です。
例えば、低風量でも加湿能力が高いという部分は、「ファンの騒音」や「水分を含んだ冷たい風」を嫌う方は、「すばらしい進化」と思われるでしょう。
しかし、加湿時の風量の低下は、春の花粉とPM2.5への対策力を少し落とす側面もあります。
先述のように、PM2.5を床に落とす際に、加湿は有効です。
その点をふまえれば、短時間で花粉を取り切るため「風量」が必要な時期に「加湿」を併用すると風量が大きく落ちるのは、問題点でしょう。
ほこりセンサーも省略なので、PM2.5を検知できず、この部分の対策力は特に劣化したように思えます。掃除も面倒になりましたし、個人的には以前の仕様のほうが好ましいです。
【2022年9月発売】
30・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70-T
30・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70-W
¥60,500 楽天市場 (1/16執筆時)
【2022年1月発売】
31・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX70-T
31・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX70-W
¥44,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 12.5畳/コンクリ 21畳
清浄時間:10分/8畳
加湿量:750mL/h
最大風量:7.0㎣/分
加湿時風量:6.3㎣/分
静音性:強:48dB 静音:21dB
サイズ:幅395×奥行265×高さ650mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
KI-PX70は、シャープのスリムタイプの上位機です。
新旧両機種ありますが、こちらも性能は同じです。
本体のサイズは、幅395×奥行265×高さ650mmです。
現代的で格好良いスクエアフォルムです。
サイズもこの加湿量のモデルとしては小さめです。
適応面積は、和室で12.5畳、コンクリ21畳までの対応です。
空気清浄にかかる時間は、8畳の部屋で10分です。
いずれも、先ほどみたこのグレードの旧機種(KI-LS70)より少しずつ伸びています。
「ほこり」用フィルターは、10年保つHEPAフィルターが搭載です。
「ニオイ」用フィルターは、W脱臭フィルターです。
フィルター部分は、先ほどの機種と変わりません。
本体の風量は、加湿機能利用時に、最大6.3㎣/分となります。
従来的に弱点だった加湿時の風量の弱さはすこし改善しています。
その上で、騒音値も案外抑えているので、優秀な改良だと思います。
気流制御は、下位機種と同じでスピード循環気流を備えます。
その上で、パナソニックのように、センサーに合わせて、ルーパーが3段階の角度で自動調整されます。
飛沫粒子・付着浄化・花粉ダストの3パターンです。
花粉ハウスダスト気流は、下位機と同じコアンダ効果を利用した気流ですが、飛沫粒子は、(ウイルス飛沫粒子がよどみやすいという)天井に向けての気流、付着浄化は、ファブリックや壁のある下部方向へ気流です。
ダブルのパナソニックとことなり、シングルルーパーですが、気流の工夫は有効な新機軸と言えます。
ほこりセンサーは、上位の高感度ほこりセンサーを採用します。
PM2.5に対応できる水準です。
においセンサーも、搭載します。
タバコのニオイ・化粧品・ガスなどが検知可能です。
本機は、微小粒子・ハウスダスト・ニオイについて3段階でLED表示される上で、空気の総合汚れ度を5段階のカラーで本体中央に示します。
他社にも同じような仕組みがありますが、かなり細かめに見れる点は、良いところでしょう。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスターネクストが搭載されます。
先述のように、マイナスイオン部分は空気清浄においては「おまけ」なので、さほど重視しなくても良いでしょう。
加湿機能は、加湿量が最大750mL/hです。
水タンクが3.2Lです。
このクラスの他社水準に達しています。
Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K1
¥655 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
本体のお手入れは、手入れのしにくいジャバラ式です。
本機、加湿量を稼ぐため、二重構造の加湿フィルターを採用するので手間少し増えます。
シャープ FZ-PF10MF W
¥(964) Amazon.co.jp (1/16執筆時)
一方、やはり押し洗いできないジャバラではありますが、「使い捨て加湿プレフィルター」を備える工夫を新たにしています。
水中のミネラル分を付着させない工夫です。
別売の消耗品で1ヶ月に1回の交換ではありますが、水路のメンテ時に一手間増えるだけなので、(本質的な解決策とは言えませんが)利便性はやや改善しています。
IOT対応は、この機種も、Wi-Fiとココロエア(人工知能)を搭載します。
AmazonとGoogleのスマートスピーカーにも対応です。
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以上、シャープのKI-PX70の紹介でした。
ダイキンやパナソニックの上位機がライバルですが、どちらかと言えば、気流制御に特色があるパナソニックよりな機種です。
加湿部分が「ジャバラ式」なのがネックですが、それ以外は(大きく目立つ部もがない一方で)特段問題と思える部分はないです。デザイン性も旧機種よりだいぶ良くなりました。
最終的な「おすすめ」については、結論編で改めて考えたいと思いますう。
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【2020年発売】(後継機あり)
32・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NS70-T
32・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NS70-W
¥32,689 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
【2019年発売】
33・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LS70-T
33・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LS70-W
¥31,487 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 11畳/コンクリ 19畳
清浄時間:11分/8畳
加湿量:700mL/h
最大風量:7.0㎣/分
加湿時風量:5.5㎣/分
静音性:強:46dB 静音:19dB
サイズ:幅400×奥行339×高さ686mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
なお、この加湿量グレードの旧機種がまだ残ります。
形状は、先述のように今回大きく変わったので、旧機種は、多少古くさい「富士山型」です。
性能部分では、先述のように、「ダブルのジャバラ」の効果で、新機種は、加湿量のほか、加湿時風量6.3㎣/分と伸びたので、新旧で差はあります。
また、稼働式ルーパーの搭載も新機種からとなるため、コアンダ効果を利用した「花粉・ハウスダスト」気流のみ対応という点も異なります。
あとは、プラズマクラスターがNEXTではなく、25000になる点が主な違いです。
したがって、最も重要なセンサーやフィルター部分で、差はないです。
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今回は筐体自体が変わったので、変更点が多いものの、「価格差」が相当あります。
加湿量の面で同級となる他社機と比べる必要はありますが、相当に値崩れしているので、リビング用の格安中級機として候補の1つとできます。
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【2018年発売】
34・シャープ 加湿空気清浄機 KI-JS70-W
34・シャープ 加湿空気清浄機 KI-JS70-H
¥37,790 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 11畳/コンクリ 19畳
清浄時間:12分/8畳
加湿量:630mL/h
最大風量:6.7㎣/分
加湿時風量:5.2㎣/分
静音性:強:49dB 静音:24dB
サイズ:幅370×奥行293×高さ660mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
一方さらに、1年落ちの2018年機も残ります。
適応畳数は同級ですが、風量と加湿量がさらに落ちます。
その代わり、この世代の製品は、加湿の部分が掃除しやすい(じゃばら式ではない)加湿フィルターでした。
掃除のしやすさは魅力ですが、すでに割高なので、選択肢にはしづらいです。
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【2015年発売】(旧筐体)
【木造 11畳 コンクリ 18畳】
35・シャープ 加湿空気清浄機 KC-F70-W
¥19,800 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
さらに、もう一世代古い筐体になるのがKC-F70です。
発売は2015年機で相当古いのですが、やはり、部品在庫の関係での「再販」でしょう。
風量は、現行機とほぼ同等水準で、(高感度ではないものの)「ニオイ・ホコリ」のWセンサー、10年寿命のHEPAフィルターなので、性能面は結構良いです。
ただ、お手入れの部分では、この世代が「ジャバラ式」だったので面倒ですが、本機については、(加湿は使わず)「空気清浄機」としてほぼ割り切って使うならば、ありかなと思います。
さすがに、世代的にWi-Fi(音声AI)は付属しないのですが、問題ないでしょう。
【2022年9月発売】
(通常型番)
36・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX75-T
36・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX75-W
¥78,000 楽天市場 (1/16執筆時)
(特定量販店向け型番)
37・シャープ 加湿空気清浄機 KI-R75YX-T
37・シャープ 加湿空気清浄機 KI-R75YX-W
¥84,150 楽天市場 (1/16執筆時)
【2022年1月発売】
38・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX75-T
38・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX75-W
¥64,800 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 15畳 コンクリ 25畳
清浄時間:11分/8畳
加湿量:900mL/h
最大風量:7.5㎣/分
加湿時風量:5.9㎣/分
静音性:強:45dB 静音:21dB
サイズ:幅395×奥行305×高さ650mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命10年間
KI-PX75は、シャープのコンクリ 25畳まで対応できる大型機です。
新旧機種及び、特定量販店用型番がありますが、性能は同じです。
本機もWi-Fiと音声AI搭載(COCORO Air)です。
その上で、情報を得る際の声について、「日本語」(梶裕貴版/関西弁版)ほか「英語「中国語」音声にも変更できます(COCORO VOICE)。これが2022年の新機能とされますが、旧機でも、アプリアップデートでこれらに対応できます。
適応面積は、和室で15畳、コンクリ25畳までの対応です。
本体サイズは、幅395×奥行305×高さ650mmmとなります。
形状は、先ほどみたものと同じスクエア型フォルムです。
奥行は少し増えるものの、高さや幅は同じになります。
フィルター・マイナスイオン発生機能の部分は、1つ上でみた中型の同系機と同じです。
したがって、この部分には問題はありません。
本体の風量は、しかし、加湿時の風量が最大5.9㎣/分です。
下位機種ほか、他社のパワフルモデルに比べても弱いです。
花粉の除去スピードも、11分/8畳なので少し悪いです。
気流制御は、下位機種と同じです。
可動式のルーパーを備え、センサーに連動して適切な気流をだす工夫があります。
センサーも、高感度ほこりセンサーをはじめ、先ほどの機種と同じ構成です。
問題ないでしょう。
加湿機能は、加湿量が最大で900mL/hとなります。
シャープについては、もうひとつ大型を次に紹介します。ただ、本機でも加湿のパワフルさでは相当です。
広い場所でもパワフルに加湿できると思います。もちろん、シャープの場合、温度センサーと湿度センサーが別に搭載されるので、冬場の結露の心配も少ないでしょう。
ただし、水タンクは、応じて大きくなっているわけでなく、下位機種同様の約3.2Lです。
この点では、デザイン性や下位機種との部品の共通化が優先で、使い勝手の部分がやや疎かにされた部分はあるでしょう。
スリム化を優先するならば、ダイキンの大型機ように、ヤカンやビーカーで給水できるような簡単な給水機構は欲しかったかと思います。
本体のお手入れは、やはり「じゃばら」の水洗いが面倒な機種です。
消耗品のプレフィルターや、銀イオンカードリッジは本機も使えます。
一方、本機については、(ほこりをとる)プレフィルター部分に、(高性能エアコンのような)自動お掃除機能があります。
下のダストボックスにゴミを落とす工夫です。
ただ、プレフィルターの掃除はさほど面倒ではないですし、ブラシとゴミ箱の掃除は増えるわけで、家庭用では不要な機能に思えます。
しかし、企業の玄関や待合室などで、割とホコリっぽい場所ならば、一定の意義がありそうです。
IOT対応は、この機種もWi-Fiとココロエア(人工知能)を搭載します。
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以上、シャープのKI-PX75の紹介でした。
家庭用というより、おそらくオフィスや病院の待合室のような場所に向く大型機と言えます。
その用途ではパワフルな加湿量や自動お掃除機能が有効かと思います。
ただ、先述のように、水タンクが(加湿量の少ない)下位機種並みの大きさなので、密閉性の悪い空間だと、4時間持たない程度、そうでなくても、半日くらいで水補給になる部分は、注意点です。
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【2020年発売】
39・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NX75-W
39・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NX75-T
¥35,139 楽天市場 (1/16執筆時)
【2019年発売】
40・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LX75-W
40・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LX75-T
¥38,800 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 14.5畳 コンクリ 24畳
清浄時間:12分/8畳
加湿量:880mL/h
最大風量:7.5㎣/分
加湿時風量:5.1㎣/分
静音性:強:45dB 静音:21dB
サイズ:幅400×奥行359×高さ693mm
イオン:プラズマクラスター25000
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命10年間
なお、本機についても、旧型のデザインとなる2020年機、2019年機が残ります。
富士山型のデザインで、フィルター自動掃除機能が同様に付属しますし、風量や加湿量は、新機種とそう大きく変わりません。
大きな違いは、プラズマクラスターのランク(25000)と、使い捨て加湿プレフィルターに対応しない点と、ルーパーが自動稼働しない点くらいです。
その上で、水タンクは 約3.6Lですので、少し多めに給水できます。
値段もだいぶ下がっていますし、本機を選んでも良いかと思います。
【2022年9月発売】
41・シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX100-W
¥103,480 楽天市場 (1/16執筆時)
【2022年1月発売】
41・シャープ 加湿空気清浄機 KI-PX100-W
¥67,060 楽天市場 (1/16執筆時)
対応面積:木造 17畳 コンクリ 28畳
清浄時間:8分/8畳
加湿量:1000mL/h
最大風量:10㎣/分
加湿時風量:8.1㎣/分
静音性:強:50dB 静音:23dB
サイズ:幅427×奥行345×高さ700mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ
フィルタ寿命:10年間
KI-PX100は、シャープの最上位機です。
本機についても、家庭用と業務用の中間といえるパワフルモデルです。本機も新旧両機種ありますが、性能は同じです。
適応面積は、和室で17畳、コンクリ28畳までです。
これは、今回紹介する機種の中では最もパワフルと言え、事務所などで利用するには最適な「大型機種」です。
本体サイズは、幅427×奥行345×高さ700mmです。
ビックリするほどではないにせよ、少なからず大きさはあります。
「ほこり」用フィルターは、10年寿命のHEPAフィルターが搭載になります。
「ニオイ」用フィルターは10年保つW脱臭フィルターです。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスターネクストが搭載されます。
したがって、これらの部分では下位機種と変わりません。
本体の風量は、一方で、加湿機能を使わない場合10㎣/分、加湿機能利用時でも、最大8.1㎣/分と、業界最高クラスです。
風量的に、加湿利用時でも8畳間を8分(加湿なしならば6分)で落としきる力があるので、加湿機能が付いた空気清浄機では、業務用を除けばおそらく業界最高です。
とくに、花粉症の方は帰宅後、ど れだけ短時間で花粉が落とせるかが重要なので、風量は大きければ大きいに越したことはありません。
気流制御は、下位機種と仕組みは同じです。
3方向に調整される、3方向気流制御ルーバーも搭載です。
加湿機能は、加湿量が最大1,000mL/hとなります。
数合わせっぽさがありますが、家庭用で初めて大台を超えました。
一方、水タンクは4.3Lなので、本機については、大きさ面での配慮があります。
本体のお手入れは、この機種もフィルターの自動お掃除機能が付属します。
ジャバラのプレフィルター、銀イオンカードリッジなどの工夫は下位機種と同じです。
IOT対応は、下位機種と同水準で、Wi-Fiとココロエア(人工知能)を搭載します。
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以上、KI-NP100の紹介でした。
一般家庭では少し大きすぎでしょうが、パワフルですから、事務所にも向きそうな機種です。水タンクもしっかり大きめで、使いやすそうです。
一方、広めの続きのリビングがあるご家庭の場合も、8畳間を8分(加湿なしならば6分)という花粉などの除去スピードの速さの点で、本機は候補とできます。
ただ、ご家庭の空間にもよりますが、(花粉だけならば)本機の半額以下の中型機を2台買ったほうが効果は高いとはいえます。家庭用として買う場合は、よくよく検討してください。
電気代もさほど変わらないと言えますし、必要なのは「2台分の置き場所」だけです。
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【2020年発売】
42・シャープ 加湿空気清浄機 KI-NP100-W
¥59,800 楽天市場 (1/16執筆時)
【2019年発売】
43・シャープ 加湿空気清浄機 KI-LP100-W
¥59,999 Amazon.co.jp (1/16執筆時)
対応面積:木造 15.5畳 コンクリ 26畳
清浄時間:6分/8畳
加湿量:930mL/h
最大風量:10㎣/分
加湿時風量:8.8㎣/分
静音性:強:53dB 静音:22dB
サイズ:幅427×奥行371×高さ738mm
イオン:プラズマクラスターNEXT
センサー :ニオイ/ほこり/温湿度/明るさ/人感
フィルタ寿命:10年間
なお、本機も旧型があります。
下位機種の場合とことなり、形状は新旧で(それなりに)似ています。
機能面でも、旧機種は、プラズマクラスターNEXTをもともと積んでいたので、ジャバラのプレフィルターほか、ルーパーが稼働しないくらいの違いとなります。
逆に新機種で省略されてしまった、人感センサーが旧機種には付きます。
不在時に集中的にパワフル運転をし、人がいる際に少し運転音を抑えるなどの目的で搭載されていました(効果実感モード)。
とくに、不在時に加湿をしないことが可能なので、大型機につきものの水の補給頻度も抑えられる仕組みでした。
また、加湿量こそ930mL/hではありますが、加湿時の風量とは本機の方が強いです。水タンクも4.3Lとも同じ水準です。
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結論的にいえば、価格差があるうちは、旧機種を選んだ方が良いかと思います。
次回の予告!
加湿空気清浄機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、加湿空気清浄機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
3・加湿空気清浄機の比較 (3)
3-1:日立〈日本〉
3-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
3-3:ダイソン〈英国〉
3-4:エレクトロラックス〈北欧〉
4・加湿 / 空気清浄機の選び方【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く、3回目記事(こちら)では、日立とアイリスオーヤマほかの製品を紹介します。
価格としては、シャープより安いモデルもあります。
フィルター性能 ★★★★★
集塵スピード ★★★★★
センサー運転 ★★★★★
加湿力 ★★★★★
消耗品コスト ★★★★★
お手入れ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事(こちら)の結論編で、条件別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
第3回記事は→こちら