今回のお題
ビジネスインクジェットプリンタのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、ビジネスインクジェットの比較です。
今回は、A3サイズのビジネスインクジェットに限定しての比較です。
1・A4ビジネスインクジェット
2・A3ビジネスインクジェット
3・エコタンク搭載プリンタ
4・ビジネスプリンタのおすすめ【結論】
A4サイズでお探しだった方は、1回目の記事をご覧いただけければと思います。
また、検索エンジンから来られた方も、初回記事から読まれた方が分かりやすいと思います。
お時間がありましたら、1回目【こちら】からお目通しください。
よろしくお願いします。
1・エプソンのA3ビジネスプリンター
はじめに、エプソンのA3対応のビジネス用インクジェットプリンターの紹介からはじめます。
今回も、高評価できる点は「赤色」、イマイチな点は「青色」の文字色で説明をしていきます。
【2018年】
17・EPSON A3インクジェット PX-S5010
¥21,779 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:5万ページ
インク代:カラー8.6円/モノクロ2.7円
印刷速度:カラー11枚/分、モノクロ15枚/分
接続方法:USB/LAN/無線LAN
両面印刷:搭載(A4のみ)
給紙容量:200枚+50
スキャナ:なし
FAX:なし
サイズ: 476×369×159mm(収納時)
エプソンのPX-1004は。写真から分かるように、こちらは複合機ではなくて、印刷専用機です。
本体のサイズは、収納時に476×369×159mmです。
広げると、476×785×411mmとなります。
ただ、A3背面トレイを利用する場合で、A4用紙カセットだけ普段運用するならば、問題のない水準でしょう。
スーパーファイン紙 A3ノビ 100枚
¥1,579 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
なお、印字は、A3より大きなA3ノビまで対応します。
プリント速度は、A4換算でカラー11枚/分、モノクロ15枚/分です。
上位機はより速い機種はありますが、十分実用的です。
印刷品質は、4色とも顔料インクのためビジネス向きです。
エプソンは家庭用のエプソンのインクジェットプリンター(カラリオ)の場合、染料インクを使っています。
顔料インクは、写真のクオリティが出しにくいのですが、染料インクに比べて、文字印刷、文字/写真混在印刷に強いインクで、ビジネスに最適です。
にじみが少なく、耐水性もあります。 ビジネスプリンターで選ぶならば、顔料インクが良いでしょう。
EPSON 4色パック・黒2本入り IB06CL5A
¥6,920 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、A4換算でカラー8.6円/モノクロ2.7円となります。
カラーインクは「そこそこ」の価格ですが、モノクロ印刷は「安い」と言って良い水準です。なお、A3で印刷するの場合のコストは、面積比ですから、単純にこれらの2倍のコストです。
インクはアマゾンでは3割ほど安く売っているため、実際のランニングコストは2割ほど安上がりでしょう。
スキャナ・コピー機能は、先述のように「未搭載」です。ファックスも「未搭載」となります。
自動両面印刷は、この機種は搭載です。
ただし、A3プリンターの場合注意点があり、小型機はA4原稿のみ両面印刷可能です。こちらもそうなります。
PCとの接続方法は、USB方式のほか、有線/無線LANに標準対応します。
給紙トレイへの給紙は、注意が必要です。
200枚までの内蔵用紙カセットはA4のみ対応です。A3印刷の場合は、右図の背面トレイ(50枚)を利用する型式です。
先述のように、A3の自動両面印刷もできないので、この点で言えば「A3はときどき」という方に向きます。
本体の耐久性は、5万ページとやや少なめです。
---
以上、EPSONのA3ビジネスインクジェットの PX-1004の紹介でした。
A3ビジネス機としては、体積があまりなく、設置時に圧迫感がないのが最大の売りです。
一方、ビジネス用としては、自動両面印刷にA3のみ対応しないなど、A3に「本格的に」対応していない点は注意でしょう。
どちらかと言えば、小売店などのチラシ用などに、「たまにA3を印刷したい方が買う」機種です。
【2017年】
19・EPSON A3ビジネスプリンター PX-S5080
¥30,327 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:カラー7.6円/モノクロ2.6円
印刷速度:カラー10枚/分、モノクロ18枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:500枚
スキャナ:なし
FAX:なし
サイズ:H304×W567×D424mm(収納時)
PX-S5080 も、スキャナなどの機能がないA3プリンターになります。
本体のサイズは、H304×W567×D424です。
先ほどの製品とだいぶ形が違うのは、こちらが、しっかりとしたA3対応の用紙トレイを持つからです。こちらもA3ノビまで印刷が可能です。
プリント速度は、A4換算でカラー10枚/分、モノクロ18枚/分です。
多少は下位機種より改善したとは言え、カラーの速度はまだ遅いので、カラーの大量印刷には時間が必要な機種です。
印刷品質は、こちらも4色とも顔料インクのためビジネス向きです。
また、エプソンのA3機ではこのグレードから、PrecisionCoreプリントヘッドを採用しているので、高画質です。
数値的にも普通紙でも600dpi解像度での印刷に対応し、普通紙のカラー印刷のクオリティが上昇するほか、細かい文字の鮮明度も上がるでしょう。
EPSON インクカートリッジ IC4CL76 大容量
¥9,600 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、A4換算でカラー7.6円/モノクロ2.5円となります。
先ほどの製品より、さらにコスパが良いと言えます。これは、、1回で2200枚まで印刷できるかなり大容量のインクタンクを搭載するためですね。
スキャナ・コピー・ファックスは「未搭載」です。
自動両面印刷は、搭載されます。
「使うときに出す」プリンタではなく、常設して常に仕事で使うプリンタですので、装備は当然でしょう。A3用紙でも自動両面印刷に対応です。
PCとの接続方法は、無線LAN・有線LANを装備します。
スマホ・タブレットからのダイレクト印刷にも対応するため、複数の端末で使いたい方にも便利です。
給紙トレイへの給紙は、装備される2つの250枚トレイ、総計500枚まで対応できます。
A3ノビサイズまでいずれのトレイも対応します。
本体の耐久性は、15万枚です。
A3対応機種としては、頑丈なモデルです。業務用など、大量のプリントアウトを予定している場合はメリット性が高いといえます。
---
以上エプソンのPX-S5080 の紹介でした。
大容量インクが使えるのに加えて、インクヘッドの改良で下位機種よりも普通紙カラー印刷の鮮明度が増しています。クオリティを重要視するならば、この機種が良いでしょう。
また、無線LANや2段トレイの採用など、A3プリンタを常設し、「普段使い」したい場合、この機種は選択肢として優れるでしょう。
【2017年】
【1段トレイ】
20・EPSON A3ビジネス複合機 PX-M5080F
¥29,052 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【2段トレイ】
21・EPSON A3ビジネス複合機 PX-M5081F
¥37,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:カラー7.6円/モノクロ2.5円
印刷速度:カラー10枚/分、モノクロ18枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:500枚
スキャナ:1200dpi ADF付き(両面対応・35枚)
FAX:搭載
サイズ:H418×W567×D452mm(収納時)
PX-M5080シリーズは、エプソンのA3タイプのビジネスインクジェット複合機です。
PX-Mから始まる型番の製品は、エプソンの上位ラインで、スキャナ・ファックス・コピー機能が付属する「ビジネスインクジェット複合機」です。
製品は2つの構成です。違いは、トレイの段数で、上位機種は250枚トレイが2段となります。
本体のサイズは、2段トレイの場合H418×W567×D486mmです。
1段トレイの場合はH340×W567×D452mmです。
いずれにしても、ADFが付属する分、背は高いです。ただ奥行は意外に短いので、棚などへの設置性は良さそうです。こちらもA3ノビまで印刷が可能です。
プリント速度は、PX-S5080 と同じで、A4換算でカラー10枚/分、モノクロ18枚/分です。
カラー印刷は多少見劣りしますが、格安な本体価格からすれば、健闘していると言わざるを得ないでしょう。
印刷品質は、4色とも顔料インクです。
この点は、エプソンはどのビジネスインクジェットもそうでこだわりがあります。
EPSON インクカートリッジ IC4CL76 大容量
¥9,600 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、A4換算でカラー7.6円/モノクロ2.5円です。
PX-S5080 とユニットが同じなので、コスパも同じですね。
スキャナ・コピー機能は、この機種には付属します。
解像度は600dpiと普通ですが、ADF(現行自動送り装置)は35枚まで、両面での読み取りに対応します。
この点は「高品質」です。また、ADFを含めてA3サイズまでのスキャニングに対応します。
ファックスは、搭載です。
受話子機は付属せず、別売品もありません。
機能的には、高速通信規格のG3ファックスに対応し、PCでのFAXの送受信や、本体の液晶モニターでの送受信文書の確認など、業界で標準的といえる機能は網羅されており、不足はありません。
自動両面印刷も、搭載されます。
また、A3でも自動両面印刷に対応できます。
PCとの接続方法は、こちらも、USBのほか、無線LAN・有線LANを装備します。
スマホ・タブレットからのダイレクト印刷にも対応できます。
給紙トレイへの給紙は、2つの250枚の給紙トレイで総計500枚まで対応できます。
A3ノビサイズまでいずれのトレイも対応しますが、オプションでの増設には対応しません。
本体の耐久性は、15万枚です。
小規模オフィスや、課内向けの機種としては、この程度あれば安心です。
---
以上、エプソンのPX-M5080シリーズ の紹介でした。
オフィスで、A3に対応できる複合機をお求めの場合、この機種は良い選択肢でしょう。
カラープリントの速度は割り引いて考えないといけませんが、費用対効果は抜群な機種です。スキャナー部分もA3に対応するのは、地味ながら貴重な機種とも言えます。
【2018年】
22・EPSON A3 PX-S7110
¥49,526 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【ポストスプリクト互換】
23・EPSON A3 PX-S7110P
¥71,517 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:60万ページ
インク代:カラー6.1円/モノクロ1.8円
印刷速度:カラー24枚/分、モノクロ24枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:250枚
スキャナ:
FAX:
サイズ:613 x 755 x 386mm(収納時)
PX-S7110シリーズ は、エプソンのビジネスインクジェットの最上位機です。複合機でない機種としては、現状でもっとも高性能です。
なお、PX-S7110Pはポストスプリクト互換機です。
最近少なくなりましたが、DTP業界などの場合、一定の意味はあるでしょう。
本体のサイズは、613 x 755 x 386mmです。
やや背丈が低いのは、用紙トレイが1段のみだからです。
プリント速度は、A4換算でカラー24枚/分、モノクロ24枚/分です。
全メーカーを通してみても「最高速」といえる水準で、速度面での不満はないでしょう。両面印刷でも16枚ですし、ファーストプリントの速度も約7秒と高水準です。
印刷品質は、こちらも4色とも顔料インクのためビジネス向きです。
PrecisionCoreプリントヘッドを採用し、普通紙でも600dpiで印字できます。ビジネスインクジェットに限れば、最高水準です。
【11000枚】
EPSON 純正 IB02KB ブラック 大容量
¥16,690 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【8000枚】
EPSON 純正 IB02CB シアン 大容量
¥11,330 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、A4換算でカラー6.1円/モノクロ1.8円となります。
大きなインクタンクを採用するため、コスパがさらに良いという理屈です。
4色ばら売りしかないですが、ここまで大容量だと、減るインクの種類に偏りがあるため、セット販売は、逆に無駄が多いからでしょう。
【5800枚】
EPSON 純正 IB02KA ブラック
¥12,267 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【4600枚】
EPSON 純正 IB02CA シアン
¥7,942 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
なお、標準容量のインクもありますが、コスパは良くないです。
スキャナ・コピー・ファックスは「未搭載」です。
自動両面印刷は、こちらも搭載されます。
PCとの接続方法は、無線LAN・有線LANを装備します。また、Wi-Fiについては、EPSONで唯一5GHz帯に対応します。
増設カセットユニット PXA3CU2
¥41,600 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
給紙トレイへの給紙は、この製品については1段トレイ250枚までです。
ただ、3段まで上記の増設ユニットが装着できるため、最大で1750枚までの給紙が可能です。
フル装備したら、コピー機のような形になります。A3ノビサイズまでいずれのトレイも対応します。
本体の耐久性は、60万枚です。大きなオフィスでも耐えられると言える堅牢な作りです。
---
以上、エプソンのPX-S7110シリーズ の紹介でした。
大量に印刷するオフィスで使うのに向いた機種ですね。
ただ、増設ユニットの値段からも想像できるように、どちらかといえば法人用の製品です。個人やそのオフィスにはオーバースペックかもしれません。
【2018年】
24・EPSON インクジェット複合機 PX-M7110F
¥188,595 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【ポストスプリクト互換】
25・EPSON インクジェット複合機 PX-M7110FP
¥305,173 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:60万ページ
インク代:カラー6.1円/モノクロ1.8円
印刷速度:カラー24枚/分、モノクロ24枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi ADF付き(両面対応・50枚)
FAX:搭載
サイズ:613×755×493mm(収納時)
PX-M7110シリーズ は、エプソンのビジネスインクジェットのハイエンド複合機です。
機能的には、こちらの場合も、先ほど見たPX-S7110シリーズ というプリント専用機に、スキャナを搭載し複合機にした機種です。価格はかなり開きがありますけれども。
本体のサイズは、613×755×493mmです。こちらも、トレイは増設前提なので、本体の背は低めです。
プリント速度は、A4換算でカラー24枚/分、モノクロ24枚/分です。
エプソンの「最高速」となります。両面印刷でも16枚ですし、ファーストプリントの速度も約7秒です。
印刷品質は、価格差がありますが、特段新技術が使われているわけではなく、下位機種と同じです。
ただ、印字品質は高く、ビジネス向きであることは変わりありません。
EPSON 純正 ICBK93L ブラック 大容量
¥6,241 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
EPSON 純正 ICBK93L シアン 大容量
¥5,673 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、A4換算でカラー6.1円/モノクロ1.8円となります。PX-S7050 とインクは共用のため価格は同一です。
スキャナ・コピー機能は、付属します。
こちらも、ADF(現行自動送り装置)は50枚まで、両面での読み取りに対応します。
速度的にも、毎分23枚という高速性を誇ります。こちらも、ADFを含めてA3サイズまでのスキャニングに対応します。
ファックスは、こちらも、高速通信規格のG3ファックスに対応し、PCでのFAXの送受信や、本体の液晶モニターでの送受信文書の確認が可能です。
自動両面印刷も、搭載されます。A3も自動両面印刷に対応できます。
PCとの接続方法は、こちらも、USBのほか、無線LAN・有線LANを装備します。
スマホ・タブレットからのダイレクト印刷にも対応できます。
増設カセットユニット PXA3CU2
¥40,845 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
給紙トレイへの給紙は、1段トレイ250枚まで対応です。
こちらも3段まで増設ユニットが装着できるため、最大で1750枚までの給紙が可能です。A3ノビサイズまで対応します。
本体の耐久性は、60万枚です。堅牢性でも「ハイエンド」ですね。
---
以上、エプソンの PX-M7110シリーズ の紹介でした。
こちらについても、価格的に法人で購入することが前提とも言える製品です。
設置場所と予算があり、その耐久性が保証している枚数まで印刷するような業務には、応えてくれそうな製品です。
2・ブラザーのA3ビジネスプリンター
つづいて、ブラザーのA3ビジネスインクジェットを紹介します。
【2019年】
【トレイ一段 片面ADF】
26・ブラザー プリビオ MFC-J6583CDW
¥29,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【トレイ二段 両面ADF】
27・ブラザー プリビオ MFC-J6983CDW
¥39,462 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:カラー6.0円/モノクロ1.3円
印刷速度:カラー20枚/分、モノクロ22枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:250枚
スキャナ:2400dpi ADF(両面・50枚)
FAX:搭載
サイズ: 575×477×305mm
MFC-J6573CDWは、ブラザーのA3プリンター複合機です。
上位機種と下位機種がありますが、違いは用紙トレイの数と、ADF(原稿自動送り装置)の性能です。
これ以外の部分は、インクを含めて両機種とも同じです。
本体のサイズは、下位機種は、575×477×305mmです。
一方、上位機種は、2段トレイを装備するため、高さは375mmとなります。それなりに大きく、設置場所の考慮が必要な機種です。
プリントはA3まで対応で、A3ノビは非対応ですね。
プリント速度は、大きなヘッドを搭載することで、A4換算でカラー20枚/分、モノクロ22枚/分と向上させています。
エプソン上位機種に匹敵する速度です。
両面印刷時も、1分間11枚とだいぶ「健闘」しています。
印字品質は、ブラザーのビジネス用のA3については、カラーに染料インクを利用するA4機と異なり、2018年モデルから全色顔料インクに変わっています。
印刷サンプルを見ても、とくに文字やグラフなどの視認性の向上が見られます。にじみにくい品質でしょう。
ただ、新型の割にはこの部分の宣伝が少なく、(エプソンで言うところの)PrecisionCoreなどのヘッド性能の説明もあまりありません。
どちらかと言えば、染料+顔料インクに同社の「アイデンティティ」があるからでしょうか。
Brother LC3117-4PK
¥4,305 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
Brother LC3119-4PK 【大容量】
¥10,064 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、カラー6.0円/モノクロ1.3円とブラザーらしくかなり安価です。
Amazonでインクはさらに割引価格で売られていることから考えても、コスト面では有利なプリンタです。
ただし、製品付属の「スターターインクカートリッジ」は、(どの会社もそうですが)容量が通常より少ないですので、それをもって「すぐなくなる!」と思わないでください。
スキャナ・コピー機能は、この機種は、A3のスキャニングにも対応です。
ADFも両面対応で50枚まで挿入可と性能は良いです。
ADF(現行自動送り装置)は、下位機種は片面のみで30枚まで対応ですが、上位機種は、50枚までの両面同時スキャンができる点で、性能が上位ですね。
自動両面印刷も、A3でも自動両面印刷対応です。
ファックスは、高速通信規格のG3ファックスに対応し、PCでのFAXの送受信や、本体の液晶モニターでの送受信文書の確認が可能です。
そのほか、ブラザー独自の点では、EvernoteやDropboxに自動転送させ共有できる機能、また、企業側のインフラ対応が必要ですが、Eメールと結びつけ、インターネットで送るIPファクスにも、対応しています。
この部分では、この機種はかなり高機能ですね。
PCとの接続方法は、USBのほか、無線LAN・有線LANを装備します。
給紙トレイへの給紙は、下位機種は250枚入りで1段、上位機種は、250枚入りで2段に対応します。
耐久性は、15万枚です。
エプソンの上位機には及びませんが、同社のプリンタの耐用枚数としては最高レベルです。この価格帯の製品とすると、非常に堅牢な作りだと言えます。
---
以上、ブラザー MFC-J6583CDWとMFC-J6983CDWの紹介でした。
このモデルから顔料インクの採用が見られるため、エプソンのフルA3対応機の強力なライバルになりました。
インク代はエプソンとほぼ変わらないものの、大容量インクの全色セット販売がある点で、さほど枚数を印刷しない方も、「家庭用の延長」として導入しやすいというメリット性があるでしょう。
一方、実際の印字品質と速度の面では、多少エプソンに及ばない部分もあるので、一長一短です。この点をふまえて、最終的なオススメ機種については、記事の最後で改めて考えたいとおもいます。
----
【トレイ一段 片面ADF】
28・ブラザー プリビオ MFC-J5630CDW
¥28,498 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:カラー6.0円/モノクロ1.3円
印刷速度:カラー20枚/分、モノクロ22枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:250枚
スキャナ:A4 1200dpi ADF(両面・50枚)
FAX:搭載
サイズ: 530×398×304mm
なお、こちらの機種には、下位機種として、MFC-J5630CDWというモデルがあります。
こちらもA3機ですが、スキャナー部分がA4までとなり、「フルA3機ではない」点に注意してください。
その他の部分は、筐体がやや小さい点以外、上位機と同じです。
【2018年】
【プリンタのみ】
29・ブラザー A3 First Tank HL-J6000CDW
¥39,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【複合機・2段トレイ】
30・ブラザー A3 First Tank MFC-J6997CDW
¥69,273 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【複合機・3段トレイ】
31・ブラザー A3 First Tank MFC-J6999CDW
¥84,971 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
耐久性能:15万ページ
インク代:カラー3.7円/モノクロ0.7円
印刷速度:カラー20枚/分、モノクロ22枚/分
接続方法:無線LAN・有線LAN・USB
両面印刷:搭載(A3対応)
給紙容量:250枚/500枚/750枚
スキャナ:2400dpi ADF付き
FAX:搭載
サイズ: (下記参照)
ブラザーのファーストタンクシリーズは、同社の最上位機として2018年11月に登場した最上位機です。
本体のサイズは、プリンター機能のみの機種が575×477×315mm、2段トレイモデルで575×477×375mmです。
コンパクト機ではなく、ビジネス用として売られている製品です。
プリント速度は、カラー20枚、モノクロ22枚です。
搬送ユニット分は下位機種と共通であり、速度は同じです。
印字品質も、同様で、ブラザーとしては(珍しい)、全色顔料インクを利用する機種です。
ビジネス文書は、くっきり印刷ができるでしょう。一方で、染料インクを利用するモデルと比べると、写真混在印刷にはあまり向かないでしょう。
【4色別売】
Brother 交換インク LC3139
¥3,874 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
印刷コストは、ブラザーのプリンターでは「最安水準」です
コストは、カラー3.7円/モノクロ0.7円です。エプソンのA3上位機の約半額です。
正確に言えば、続く3回目記事で紹介する、エプソンの【エコタンク搭載プリンター】は、カラーコストが1円以下です。そのため「最安」ではないです。
しかし、エコタンクは、クオリティが落ちるため、通常の「ビジネス画質」のプリンターとしては、「ファーストタンクシリーズ」はインクコストが最安水準と言えます。
難点は、1本当たりのインク量が多い点です。利用途中でのインクタンクのトラブルの可能性を考えると、このあたりは一長一短です。
一方、4色セット売りのタンクはないですが、Amazonでは、定価より20%ほどインクが安いので、やはりコストを考えると、有利な機種であるのは間違いないでしょう。
スキャナ・コピー機能・自動両面印刷・FAXなどの部分は、下位機種と同等で、A3フル対応です。
PCとの接続方法は、こちらも、USBのほか、無線LAN・有線LANを装備します。
耐久性は、15万枚です。
60万枚だったエプソンの上位機に比べると、かなり少ない点は注意でしょう。耐久性は、本体の作りの堅牢性を示す指標でもあるため、15万枚利用しない場合でも、故障可能性の点から重視してよい数値です。
構造面では(インクが空になった際のための)サブタンクがあります。便利そうですが、経路的な複雑性からのトラブルはやや心配です。
----
以上、 ブラザーのファーストタンクシリーズの紹介でした。
大量に印刷するオフィス用の「低価格インクモデル」として、「新しいシリーズ名」を付け、満を持して登場した機種です。大量に印刷するオフィス向きに人気がでそうです。
ただ、エプソンの上位機と比較した場合、耐用枚数が15万枚と低い点と、1個あたりタンクが大きいので、インクトラブルの際は余計なコストがだいぶかかる点は、一定の注意が必要です。
インクは液体のため、開封後は6ヶ月程度が使用期限の目安です。古くなるとインクが固まるなどトラブルが発生しがちです。
その点で言えば、2-3年程度の(本体の)耐用年数で考えており、確実に「大量印刷する中規模以上のオフィス」用として「限定」してオススメできる機種です。
今回の結論
ビジネスインクジェットのオススメ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、A3のビジネスインクジェットの比較をしました。
1・A4ビジネスインクジェット
2・A3ビジネスインクジェット
3・エコタンク搭載プリンタ
4・ビジネスプリンタのおすすめ【結論】
次回の3回目記事【こちら】では、高コスパで評判のエプソンのエコタンクプリンタを紹介します。
A3サイズのモデルもわずかにありますので、比較すると良いかもしれません。
その上で、最終回記事【こちら】にて、今回紹介した機種を含めて、全機種から最終的なおすすめ機種を提案していきたいと思います。
第3回目の記事は→こちら!