Top ノートPC・タブレット 比較2024'【新型】VAIOノートPC 22機の性能とおすすめ:VAIO SX12 SX14 S15 S13 F16 F14 (1)

2024年09月04日

比較2024'【新型】VAIOノートPC 22機の性能とおすすめ:VAIO SX12 SX14 S15 S13 F16 F14 (1)

【今回レビューする内容】2024年 新モデルのバイオのノートPCの性能とおすすめ・選び方(バイオ株式会社・SONY) :機種の違いやスペック おすすめのカスタマイズ構成

【比較する製品型番】VAIO SX12 VJS126シリーズ VJS1261 VJS12690111B VJS12690112B VJS12690113T VJS12690114P   VAIO SX12 VJS 1261 ALL BLACK EDITION 勝色特別仕様 VAIO S13 VJS1358シリーズ VJS1351シリーズ VAIO SX14 VJS146シリーズ VJS1461 VJS14690111B VJS14690112B VJS14690113T VJS14690114S 1451 ALL BLACK EDITION VAIO F14 VJF141シリーズ VJF14190111L VJF14190211N VJF14190311W VJF14190411L VJF14190511N VJF14190611W VAIO F16 VJF161シリーズ VJF16190411L VJF16190311W VJF16190111L VJF16190211N VJF16190311N VJF16190111N VAIO F14 ムーミンモデル VJF1418 VJF1618 ほか

今回のお題
VAIOの最新ノートPCのおすすめ機種とその選び方は?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年9月現在、最新のノートPC・VAIOの比較です。

 最新シリーズについて、構成できるCPUのスコアを含めた能力を重視して比較しました。

 そのほか、ディスプレイ品質筐体グレードなどの情報を含めて「スペック重視」面で公開の少ない選び方を提案していきます。

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1・VAIOのノートPCの比較 (1)
 1-1:
選び方の基本の説明【導入】
 1-2:VAIO SX12シリーズ
  
用途:モバイル用〈12.5型〉
  予算;17.5万円〜
 1-3:VAIO S13シリーズ
  
用途:モバイル兼用〈13型〉
  予算;14万円〜
 1-4:VAIO SX14シリーズ
  
用途:モバイル兼用〈14型〉
  予算;17.5万円〜
2・VAIOのノートPCの比較 (2)
 2-1:VAIO F16シリーズ
  
用途:据置用〈15.6型〉
  予算;12万円〜
 2-2:VAIO F14シリーズ
  
用途:モバイル兼用〈14型〉
  予算;12万円〜   
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
  =予算別の選び方まとめ

 記事では、スペック面での「選び方の基本」をはじめに紹介します。

 その後、上表のように、シリーズごとに各製品を順番に見ていきます。

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マシンパワー   ★★★★★
読み書き速度   ★★★★★
ストレージの量  ★★★★★
軽量性      ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

 よろしくお願いします。

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1・VAIOのノートPCの比較
2・SurfaceBookの比較

3・Macbookの比較
4・激安ノートPCの比較

 なお、今回の記事は、このブログのノートPC比較シリーズの1回目記事として書きました。

1-1・VAIOのノートPCの選び方の基本!

1・シリーズ構成
2・販売形態
3・スペック

 具体的な製品紹介にはいる前に、VAIOのノートPCの「選び方の基本」を紹介しておきます。

 以上の3点について、順番に説明していきます。


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 第1に、シリーズ構成です。

 現行のVAIOの場合、基本と言えるシリーズが3種類あります。

 モバイル向けで12インチ画面のSX12シリーズ自宅・モバイル兼用の14インチ画面のSX14シリーズ自宅・職場向けの15.6インチ大画面機のS15シリーズです。

 性能を追い求める場合、これら3シリーズが「候補」です。

 一方、13.3インチ画面のS13シリーズは「少し安め」の中級ラインです。

 そして、さらに機能を絞った「廉価版」の、14インチのF14シリーズ・16インチのF16シリーズを加えた、全6シリーズが、現行ラインのVAIOです。

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 今年は、円安・物価高もあり、従来の「目的面」だけでなく、「価格面」の選択も増やした印象です。

 従来通り、かなりシンプルに整理されていて、スペックや機能でユーザーを惑わせる(悩ませる)ことがほぼないため、良い構成だと思えます。

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 第2に、販売形態です。

 大きなデンキヤの場合、店頭売りがあります。

 ただ、型番が微妙に異なるため比較しにくいほか、価格面でも(ポイントを加味しても)直販で買ったほうが安い場合が多いです。

 直販は、他社と異なり販売ルートが2ルートあります。

 従来からあったソニーストアこちら)での販売とVAIO株式会社のストアこちら)での販売です。

 価格は両方で異なり、キャンペーンも異なります。

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 ソニーストアは、(NECダイレクトのような)長期間価格が一定傾向な売り方です。

 ただ、割と長期間の割引キャンペーンを行う傾向があります。

 現在はアップグレードキャンペーン(こちら)が行われています。

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 VAIO直販は(DELLのように)以前は短期間での値動きが多い傾向でした。

 ただ、最近はソニーと同じ長期的なキャンペーン割引(こちら)が多いです。

 ただ時期によって割引額は変わるので、仕様を選ぶ際「○○円OFF」という表示を見逃さないのが、重要です。

 選べる構成は、基本同じです。

 しかし、パーツ選択によって割引額が大きく異なることがあるので、構成を決めたら、両方のサイトの値段をチェックしてみましょう。

ーーー

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 第3に、スペックです。

 今回の記事の主題はここです。

 CPU・メモリ・ストレージ・光学ドライブほか、さまざまなスペックを比較していくつもりです。

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 CPU性能は、とくに、ベンチマークを出しながら見ていきます。

 この部分についてだけ、あらかじめ説明しておきます。

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 Atlasが考えるに、CPUスコアは、一般的な書類仕事やウェブブラウジングに利用する場合の、現状で最低限は「5000」です。

 「そこそこ快適」に使える一般水準と言えるのは「10000」、現状で十分快適と言えるのが「15000」、かなり快適といえるのは、「20000」以上と言えます。

 他社機では「超快適」といえる25000以上のものもあります。

 ただ、VAIOは、単独GPU(ビデオカード)を搭載する「グラフィックス・ゲーミング用」の設計ではないので、そこまでは不要かと思います。

 結論的にいえば、最低でもスコア「10000」は超えるもの、仕事でガンガン使うならば「15000」が1つの目安です。

 この2値のあたりのスペックがあれば、「長く買い替えずに使える」と考えればよいでしょう。

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 というわけで、VAIOのノートPCの「選び方の基本」の紹介でした。

 以下では、冒頭示したようなシリーズ順に、各製品を紹介していきます。

 なお、VAIOは、CPU・ストレージ・ディスプレイなどを、細かくカスタマイズ可能です。

 ただ、説明しにくい(=分かりにくい)ので、今回は、VAIO社が提案する「最小構成」「標準構成」のほか、構成例を数パターン出つつ、説明を進めます。

1-2・VAIO SX12シリーズの比較

 はじめに、S12シリーズからです。

 モバイル兼用向けの同社では小さめのラップトップになります。

 同社の場合、CPUやストレージなどをカスタマイズ可能です。

 VAIO社の提案する標準構成のほか、予算に応じた「おすすめ構成」も数パターン提案しながら見ていきます。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。



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 【2023年6月発売モデル】

 【最小構成】

 1・VAIO SX12 VJS1261
  ¥174,800 ソニーストア
(9/3執筆時)

 1・VAIO SX12 VJS1261
  ¥177,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 256GB

 【Atlas推奨構成】

 2・VAIO SX12 VJS1261
  ¥179,800 ソニーストア (9/3執筆時)

 2・VAIO SX12 VJS1261
  ¥182,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB

 【標準構成】

 3・VAIO SX12 VJS1261
  ¥219,800 ソニーストア (9/3執筆時)

 3・VAIO SX12 VJS1261
  ¥222,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU:Core i5-1340P(1.9GHz)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:SSD(43h) 512GB

 【ハイスペック構成】

 4・ VAIO SX12 VJS1261
  ¥299,799 ソニーストア (9/3執筆時)

 4・VAIO SX12 VJS1261
  ¥302,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU:Core i7-1360P(2.2GHz)
メモリ32GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 1TB

 【共通の特徴】

OS:Windows 11 Home
モニター:12.5型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 899g〜960g
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6E LAN
カメラ:フルHD(207万画素)
バッテリー:最大27.5時間

 VAIO SX12(VJS126シリーズ)は、同社を代表するモバイル用ノートPCです。

 画面は小さいが、軽く持ち運びやすいというコンセプトになります。

 最新版は、2023年6月発売の本機です。昨年モデルからCPUが1世代新しくなりました。

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 なお、VAIOストアとはやはり仕様が同じでも価格が変わるので比べてください。

 また、そちらのみ、天板レッドのモデルも選べます。

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 主な用途は、したがって、モバイル利用です。

 ビジネス用に持ち運んで利用するのには向いた機種です。

 一方、家庭用としておいて使う場合は、画面が小さいので不向きです。この部分で「モバイル専用」と言えます。

 重量は、標準構成で929gです。

 他社のモバイル用と比較しても、十分に軽いといってよい水準です。

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 その上で、炭素繊維の採用で、筐体の剛性がより高い仕様です。

 「S12シリーズ」ではなく「SX12シリーズ」と名付けられているのは、筐体グレードが高いからです。

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 キーボードは、他社と比べても、VAIOは、品質が良いです。

 同社の製品はどれもそうですが、キーとキーの間のピッチ(19mm)も、キーを押し下げるストローク(1.5mm)も十分で確保されます。

 Fキーは小さめですが、変なキー配置もないので、ブラインドタッチもしやすいです。

 打ちやすさの部分を重視するのが、VAIOの「コアファン」なので、メーカーとしても、軽視できない部分はありそうです。

 キーは、パンタグラフ式ですが静音仕様です。暗い場所でも利用しやすいように、バックライトも付属です。

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 液晶パネルは、12.5 型ワイド液晶です。

 本機もアンチグレア(非光沢)で、日光の下でも視認性が良いため、ビジネスに向きます。

 ただ、液晶パネルの視野角・形式の記載がなく「非開示」です。

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 液晶パネルの種類は、一方、VAIOは、どの製品も液晶パネルの種類が非公開です。

 ただ、視野角や色域は(普通の)IPS相当の水準はありそうです。

 本機も、(証票上)IPSを名乗れないが性質は同じ、BOAのADSなのIPS系パネルでしょう。

 このパネルのインチ刻みだとTNはなく、「IPS系」ではあると言えます。

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 上の企業はどこもこのサイズのラインナップがあります。

 あとは、中国のIVOなどもつくるので、細かい特定はできません。

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 CPUは、4種類から選択可能です。

 いずれも23年登場の13世代のIntelコアです。

 同社の低発熱CPUは、近年の世代でのスペックアップが著しいです。

 実際、同グレードの12世代より20%ほどパワフルです。

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 上表は、最新のビジネス用PCとしての「快適」といえるPCスコアの目安を、Atlasの感覚から示したものです。

 Core i3は、モバイル用の「快適といえる15000にせまる性能です。

 物理コア数も6コア8スレットで、モバイル専用ならば文句ない水準です。

 Core i5・Corei7は、いずれも12コア16スレッドのCPUです。

 マルチコアだとスコア的にCorei5の数字が現状で多く出ています。ただ、実際のコアクロック数から判断すると、しっかり性能差はあります。

 ただ、1コアあたりを含めて、そう大きな差はなさげですので、この部分は節約しても良いかなとは感じます。

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 なお、Core i7以上の場合、「VAIO TruePerformance」という独自のチューニングをして、パフォーマンス向上を図っています。

 ようするに、余裕のある放熱構造と電力を供給し(熱問題による)CPUの処理能力低下を防ぐ、構造を採用しているという意味です。

 熱を逃がすシンク・パイプなどの工夫となります。

 バッテリーは、最大で26時間と長寿命です。

 メモリーは、8GB〜32GBで選択可能です。

 最小の8GBあれば、Windows11でも十分です。

 ただ、あとからの増設には対応しませんので、重い処理が想定される場合は、16GBに増設しておくのは良いことです。

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 ストレージ(ハードディスク)は、SSDです。

 最近のノートPCは、HDD搭載の場合は少なく、ほぼSSDドライブです。

 SSDは、「スタンダードSSD」と、「第4世代ハイスピードSSD」から選択できます。

 VAIO社独特の言い方です。一般的には、上表のPCIe-3rd・PCIe-4thにそれぞれ相当する製品になります。

 順番に説明します。

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 第1に、「スタンダードSSD(=SSD PCI-3rd)」です。

 専門的に言えば、PCI Express 3.0規格に対応するSSDになります。

 中身のストレージのメーカと型番が未確定なので、本機の実際の速度について正確なところはいえません。

 しかし、この規格だと、1500MB〜2000MB/秒以上の速度が出るのが普通で、少なくとも、普通のHDDの10倍の速度です。

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 第2に、「第4世代ハイスピードSSD(=SSD PCI-4th)」です。

 最新のPCI Express 4.0対応の製品で、第3世代よりさらに読込速度が速いです。

 中身のSSDは不定ですが、7000MB/s出るものもあります。

 VAIOは、(スタンダードに対して)最大210%の速度アップというので、導入効果はあるでしょう。

 ただし、core i3のモデルは、こちらは選択できません。

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 結論的にいえば、同容量ならば約5000円程度の差ですし、素直に、「第4世代ハイスピードSSD」を選べば良いかと思います。

 容量は、モバイル用ですし256GBあれば十分でしょう。

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 光学ドライブは、未付属です。

 USB接続のポータブルなDVDドライブ(読み込み対応)は3000円ほどで入手可能です

 このブログでは、【Windows向けDVD・ブルーレードライブの比較記事】があります。

 よろしければ、後ほどでもご覧ください。

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 接続端子は、昔ながらの(四角い)USB-A形状の端子は2つです。

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 速度は、USB3.0世代なので、そこそこな速度で使えます。

 高速対応の(丸い形状の)USB-C端子も2ポート付属です。

 USB-Cは、速度的にUSB4.0なので、かなり高速に書込・読込ができます。

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1・ポータブルSSDの比較
2・USB-Cメモリの比較

 例えば、このブログの上記のリンク記事で紹介したような製品のうち、(従来の)USB3.0の限界値(625MB/秒)を超えるモデルも活かせます。

 USB3.1・USB3.2とも下位互換があるので、問題ありません。

 USB-C端子は給電(USB-PD)対応なので、対応するケーブルとスマホをつなげた場合、高速充電が可能です。

 付属のUSBアダプタは65Wなので、【PC用USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で書いたようなモバイルバッテリーのうち、65W以上の給電対応のモデルならば、フルスペック充電もできるでしょう。

 ただ、内蔵バッテリーだけで「最大30時間」の電池の保ちなので、不要と言えばそうですが。

 むしろ、例えばiPhoneならば【Lightningケーブルの比較記事】で書いたLightning to USB-Cケーブルを用意した場合、スマホに対して高速充電できるメリット性のが強いでしょう。

 そのほか、HDMI端子も搭載されます。

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 ネットワークは、無線LAN・無線LAN(Wi-Fi6)・Bluetooth 5.1を装備します。

 特に、2022年頃に登場したWi-Fi 6Eに対応します。

 Wi-Fi 6Eは、2022年頃から普及した新規格です。新しく民間開放された6GHz帯が利用できるものです。

 対応するルータとのコンビだと通信安定性が大きく高まります。ただ、話がそれるので、興味のある方は、 このブログでは、【高速無線LANルーターの比較記事】、あるいは、【Wi-Fi6対応ルーターの比較記事】で詳しく説明しますので、そちらをご覧ください。

 加えて、こちらは、 20.000円の追加で、microSIM対応スロットが任意で増設できる【SIMフリー LTE(5G)対応】です。

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 オフィスソフトは、オプションです。

 Office2021がオプションで選べます。

 ただ、ライセンスは本機のみ使えるものにはなります。2PC以上のフリーライセンスでお考えならば、【Office2021の選び方の記事】をご覧ください。

 なお、格安の互換ソフト(WPS Office 2)をオプションとして選ぶこともできます。正規品との違いなどについても、上のリンク先で書いています。

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 搭載カメラは、207万画素のフルHDカメラです。

 「Windows Hello対応」となるので、顔認証が可能です。

 チャット時も、顔優先AE・背景ぼかし機能など結構便利で考えられた機能が付属します。

 フライバシーシャッター付ですので、必要に応じて簡単にオフにできます。

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 そのほか、VAIOは、人感センサーを内蔵させることで、顔認証連動させてオートログオンさせること、または、離席時にオートログオフさせる機能があります。

 人感センサーのノートPCの搭載は「珍しい」といえ、本機のワンポイントと言えます。同社の他機にも搭載ですが、本機が「据置向き」という部分で、この機能は利便性が特に高いと言えます。

 スピーカーは、音楽を聴くという意味ではあまり高性能ではないです。

 規格的に立体音響規格であるDolby Atmosには対応します。

 ただ、出力は弱いですし、あくまで「チャット用」レベルです。しっかり聴くならば、【PCスピーカーの比較記事】で書いたような、外部機器が必要です。

 マイクも、SXシリーズは、通話しやすいステレオアレイマイクで、AIノイズキャンセリング機能も付属する点で豪華です。

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 指紋認証機能も、搭載です。

 指紋は、複数人の登録が可能で、指紋に応じた自動ログインに対応します。

 また、カスタマイズで、TPMセキュリティーチップを搭載できます。

 PC管理がよりセキュアにでき、最近のノートPCでは搭載例が増えています。ただ、このセキュリティレベルが必要なのは、個人というより法人でしょう。

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 以上、VAIO SX12(VJS126シリーズ)の紹介でした。

 本機は、microSIMに対応する点を含めて、人気のVAIOを代表するモバイルパソコンです。最新のCPUを導入するなど本体の性能や堅牢性も十分ですし、なにより抜群に軽量です。

 多くの魅力を持ったモバイルノートだと思います。バッテリー持続時間が長い点も嬉しい部分です。

 キーボードはタイピングもしやすく、3年保証も付くため、長く快適に使えると思います。

 CPUパワーも第13世代で大きな改善を見せましたし、ハイスペックモバイルPCとも言えます。画面サイズに納得がいく場合、メインマシンにしても処理場のストレスは少ないでしょう。

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 【2023年6月発売】

 【Atlas推奨構成】

 2・VAIO SX12 VJS1261
  ¥179,800 ソニーストア (9/3執筆時)

 2・VAIO SX12 VJS1261
  ¥182,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB

 なお、カスタマイズについては、CPU性能・SSDのサイズ・メモリ量、そして現在の値段からして、おすすめは以上の構成です。

 上位構成もあります。

 しかし、(モバイル用ですし)20万円前後を目安水準と考えてこちらにしました。CPU・メモリとも、この用途で「快適に」つかえる水準を超えます。

 先述のように、Intel13世代になってCPU処理力は増したので、ハイスペックを要求する完全なメインマシンとして運用するわけでないならば、Core i3でも十分以上です。

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 【ハイスペック構成】

 5・ VAIO SX12 VJS 1261 ALL BLACK EDITION
  ¥264,801 ソニーストア (9/3執筆時)

CPU:Core i7-1370P(1.9GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 512GB

OS:Windows 11 Home
モニター:12.5型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 約 929g
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0) HDMI SD
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6E LAN
カメラ:フルHD(207万画素)
バッテリー:最大27.5時間

 SXシリーは、VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONという特別筐体の製品があります。

 本体デザインは、S15シリーズの場合と同じで筐体が「高級仕様」になります。

 外装にカーボンを使うため、カーボン素材の風合いを楽しめるような配色にしています。

 つまり、「デコレーション料金」のも、少し高いと考えてくだい。

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 性能面では、この仕様の場合に限って、最上位の14コア・20スレッドのCore i7-1370Pが選択可能です。

 SXシリーズでは選べない、相当高性能CPUです。

 しかし、GPU(グラフィックス)部分とのバランスを考えると、あえてここまでのスペックを必要なシーンはあまりないような気はします。

 下位グレードで選べば、もう少し安めで、専用塗装バージョンが手に入るので、通常はそれで良いかなと思います。

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 このほか、以前は、勝色特別仕様という配色もありました。

 武士の鎧の糸の色(威しの色)をイメージしたものです。カーボンには極小パールパウダー、金属部分も色合いを出すための独自の工夫をしていました。

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 結論的にいえば、やはり、選ぶ理由があるとすれば、デザイン面でしょう。

 この部分を重視しなくても良いならば、こちらを選ぶ理由はあまりないかと思います。

1-3・VAIO S13シリーズの比較

 続いて、自宅・モバイル兼用に向く、13インチ画面のS13シリーズの紹介です。

 こちらについても、構成例を複数あげてから、解説していきます。


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 【2023年7月発売】

 【最小構成】

 6・VAIO S13 VJS1351
  ¥139,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 6・VAIO S13 VJS1358
  ¥142,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 256GB

 【中位構成】

 7・VAIO S13 VJS1351
  ¥159,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 7・VAIO S13 VJS1358
  ¥162,800 VAIOストア (9/3執筆時)

 【中位構成】【SIMフリー】

 8・VAIO S13 VJS1358
  ¥187,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i5-1334U(1.3GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 512GB

 【ハイスペック構成】

 9・ VAIO S13 VJS1351
  ¥214,800 ソニーストア(9/3執筆時)

CPU: Core i7-1355U(1.7GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 512GB

 【共通の特徴】

OS:Windows 11 Home
モニター:13.3型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 最大1.07kg
接続:USB-A (3.0)×3 USB-C (4) HDMI
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6 LAN
カメラ:HDカメラ(92万画素)
バッテリー:最大約21.5時間

  VAIO S13シリーズは、同社の13.3型のノートPCです。

 サイズは、上で見たSX12シリーズと、次に見るSX14シリーズの真ん中です。

 ただし「SX13」ではなく「S13」であり、筐体グレードは1つグレード中級機になります。

 その代わり、価格は少し安めで、円安対策で、モバイル兼用を少し「安く売るため」に追加した、中級のラインナップと言えます。

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 主な用途は、本機の場合、モバイルと自宅の兼用と言えます。

 ただ、仕様面を見ると、どちらかと言うと「モバイル寄り」です。

 「バランス重視で選ぶ、本質モバイル」というキャッチコピーですが、軽量化重視なので、実際、その通りだと思います。

 したがって、基本持ちはこび用だが、会社や自宅でも使う、という方に向きます。

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 重量は、約1.07kgです。

 問題ありません。

 一方、SXシリーズと違って、炭素繊維は不採用の筐体なので、剛性は、一般的な(入門用の)ノートPCと同水準です。

 外観形状は同じに見えますが、この部分で違います。

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 キーボードは、しかし、SXシリーズと同じキーピッチ・ストロークです。

 やはり、真ん中に凹みがある構造で、打ち味は同じです。

 フッ素含有UV硬化塗装を施す部分も同じです。

 ただ、バックライトが非搭載なので、モバイル用としては暗い場所で使いにくい部分は注意点です。

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 液晶パネルは、13.3インチのフルHDディスプレイです。

 非光沢のビジネス用ですが、本機も液晶パネルの種類は非公開です。

 ただ、過去モデルについて、サイトに「IPS方式」との記述がみらました。

 13.3インチは(部品として)TN形式のパネルも多いため、確信はイマイチないです。ただ、Sシリーズより下位のFシリーズも「IPS系」ですし、こちらだけTNというのは考えにくいです。

 やはりこちらの場合も、ADSなどの「IPSジェネリック」のどれかだと思います。

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 CPUは、3種類から選択可能です。

  Core i3-1315Uは、1.2GHzの6コア8スレッド、 Core i5-1334Uは、1.3GHzの8コア12スレッド、 Core i7-1355Uは、1.7GHzの8コア12スレッドです。

 出はじめなので、Core i5のスペックが低めにでますが、クロック数を見ても、実際は、両者の中間的なスコアにはなるかと思います。

 とはいえ、むしろ、Core i3のスコアが良いのが特長かと思います。

 なお、Corei7上でも、こちらは格安ラインですから、「VAIO TruePerformance」(独自チューン)は不採用です。

 メモリーは、8GB〜32GBで選択可能です。

 やはり、後付けできない仕様です。

 選ぶCPUで最大量が決まる仕組みですが、エントリークラスのノートPCですから、8GBあれば十分だと思います。

 ストレージ(ハードディスク)は、一方、第4世代ハイスピードSSDは選択できません。

 ただ、入門機ですし、第3世代でも十分速いと言えます。 

 光学ドライブは、未搭載です。

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 接続端子も、SX12シリーズと構成は同じです。

 USBは、昔ながらの(四角い)USB-A形状の端子が3つと、高速対応の(丸い形状の)USB-C端子も2ポート付属です。

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 こちらの場合も、(四角い)USB-Aは、USB3.0規格、(丸い)USB-Cは、USB4.0規格で、高速対応です。

 ネットワークは、有線LAN・Wi-Fi 6・Bluetooth 5.1の構成です。

 他のシリーズと同じです。

 先述の最新の高速規格Wi-Fi6に対応する点が注目点です。

 なお、VAIO直販だとワイヤレスWAN(SIMフリー)モデルも展開され、外出先でLTE/4G/5G回線が利用可能です。物理SIMほか、eSIMもいけます。

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 オフィスソフトは、未搭載です。

 バッテリーは、最大で21.5時間保ちます。

 カメラは、普通のHDカメラです。

 顔認証は非対応です。

 ただ、指紋認証も搭載です。

 あとは、マイクを含めて、チャット関係の便利機能は、他機と変わりません。

 TPMチップにも対応できます。

--

 以上、VAIO S13シリーズの紹介でした。

 少し安めで「モバイル兼用」を探している場合は、SXシリーズよりも、値段面でこちらが候補になるでしょう。

 一方、液晶パネルが不定の部分と、筐体の堅牢性が担保されない部分はあります。

 ただ、CPUパワーは価格に見合った十分なレベルであり、Core i3以上ならば、マシンパワーは実用上問題ありません

 一方、画面サイズや端子構成の面で「モバイルより」ではあるので、(ほとんど)持ち運ばないならば、候補にしづらいでしょう。

 その場合は、次にみるSX14、あるいは、先ほどみたオールインワン型のS15シリーズなどのほうが良いかと思います。

ーーー

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 【最小構成】

 6・VAIO S13 VJS1351
  ¥139,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 6・VAIO S13 VJS1358
  ¥142,800 VAIOストア (9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 256GB

 なお、カスタマイズする場合のオススメ構成は、こちらです。

 S13シリーズは、先述のように、安価な売りのシリーズですので、「最安構成」にしました。

 この構成ならば、SXの下位機とCPUパワーが変わりません。十分な値頃感がありつつ、実用水準ですので、良い選択肢に思えます。

2-1・VAIO SX14シリーズの比較

 続いて、14インチ画面のSX14シリーズの紹介です。

 (そこそこ)大画面のVAIOとしては、上級と言える製品ですう。

 構成によっては、4Kディスプレイも選べる仕様です。


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 【2023年6月発売】

 【最小構成】

 10・VAIO SX14 VJS1461
  ¥174,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 10・VAIO SX14 VJS1461
  ¥177,800 VAIOストア
(9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 256GB
モニター:12.5型 フルHD

 【Atlas推奨構成】

 11・VAIO SX14 VJS1461
  ¥179,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 11・VAIO SX14 VJS1461
  ¥182,800 VAIOストア
(9/3執筆時)

CPU: Core i3-1315U(1.2GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
モニター:12.5型 フルHD

 【標準構成】

 12・VAIO SX14 VJS1461
  ¥219,800 ソニーストア (9/3執筆時)

 12・VAIO SX14 VJS1461
  ¥222,800 VAIOストア
(9/3執筆時)

CPU:Core i5-1340P(1.9GHz)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:SSD(43h) 512GB
モニター:12.5型 フルHD

 【ハイスペック構成】

 13・VAIO SX14 VJS1461
  ¥294,800 ソニーストア
(9/3執筆時)

CPU:Core i7-1360P(2.2GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:14.0型ワイド Ultra HD(4K)

 【共通の特徴】

OS:Windows 11 Home
光学ドライブ:なし
重量: 約1.08kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6E LAN
カメラ:フルHD(207万画素)
バッテリー:最大27.5時間

  VAIO SX14 (VJS146シリーズ)は、同社の「中くらいサイズ」のVAIOです。

 2018年登場で、その後CPUなどの細かい仕様が変わり、2023年で第6世代となりました。

 本機も、VAIOストア版もありますが、同じ仕様でもやはり価格は変わります。特典を利用しての割引率などは他機同様に比べてください。

 なお、天板レッドのモデルは、このサイズもVAIOストアのみです。

 価格は、一方、同一構成ならば(画面サイズによらず)前半で見た、同じグレードで画面が小さめの12.5型のSX12同じです。

 ただ、このサイズだと、4Kパネルが選択できるので、構成面での違いはあります。

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 サイズ感は、先ほどみたS13シリーズ(13.3インチ)と「ほぼ同じ」です。

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 ただ、上級のSXシリーズに属する機種なので、SX12シリーズと同じく、本体に炭素繊維の採用です。

 S13シリーズ・S15シリーズよりも剛性が高い、筐体の部分で上級なシリーズと言えます。

 重量は、構成で異なるものの、最大でも1.17kgです。

 そこそこ作業面積が広い画面サイズですが、かなり軽量です。

 筐体も薄型設計であり、多少画面が大きいPCを持ち運びたいというニーズにはSX14は最適です。

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 キーボードは、本機も、性能は良いです。

 キーピッチも通常キーは19mmのピッチを持つフルサイズです。キーストロークも、バイオ標準の1.5mmをキープします。パンタグラフの出来も良く、静音性が高いです。

 Fキーが多少小さいですが、打ちにくいということはありません。

 他機同様にフッ素含有UV硬化塗装を施すため、経年変化によるテカリも軽減されます。

 キーボードのバックライトがあるので、暗い場所での利用には便利と言えます。なお、バックライト搭載では、現状、最も画面が大きなモデルです。

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 液晶パネルは、3種類から選べます。

 第1に、フルHD解像度(1920×1080)です。

 これが標準で、一般的と言えます。画面はノングレア(非光沢)です。

 第2に、フルHDのタッチパネルです。

 写真のように、タッチペンも使える仕様です。

 ただ、タッチパネル式は他社機を含めて基本的にグレア(光沢)ですので、映り込みに注意が必要です。

 外部モニターについて書いた記事ですが、タッチパネル液晶については【タッチパネル液晶モニターの比較記事】に、その特性部分を含めて説明を書きました。

 タッチ式を選びたい方は、ご覧ください。

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 第3に、4K HDRパネルです。

 解像度が高いので、表示できる情報量も多いです。

 個人的には、上位パネルだけで言えば、タッチペンを利用しないならば、HDR対応の4K (3840×2160)を選んだ方が良いかと思います。

 さらに、本機の場合、4K HDRモニタです。

 HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、輝度表現の拡張技術で、最近4Kテレビなどでも対応する機種が増えています。

 コンテンツ側の対応が必要なので、PC用としては基本的に映画・ゲームなど向けです。ただ、最近は、NetflixやAmazonビデオをはじめとして4K HDRコンテンツも多くなっています。

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 ビジネス用として見れば、4Kはフォントサイズを小さくしても、くっきり視認しやすいので、実際の作業領域が広くなります。

 以前は、老眼だと(システムの文字も小さくなって)見にくいという弊害がありました。しかし、Windows10以降は、(iPhoneと同じ仕組みで)文字4倍の密度で「高詳細に」表示する設定が可能になりました。

 したがって、画質を向上させつつ、視認性も保つことが可能です。

 アンチグレア処理もなされます。

 ビジネス向けを意識したと言える仕様で、映り込みは少なく快適でしょう。

 202204131039.jpg

 液晶パネルの種類は、非公開です。

 ただ、少なくとも、ノングレアのフルHDモデルは、IPSあるいは、ADSなどの「IPS系」でしょう。

  202209021538.jpg

 SX14シリーズも、旧モデルでは「IPS」と説明があった時期があります。

 おそらく、それと同傾向の特性を持つADSほか「ジェネリックIPS」のどれかを使っていると思います。

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 4K HDRモデルも、パネル種は非公開です。

 ただ、こちらもIPS系のどれかでしょう。

 色域も同じ図のデータを公開していたS15と同じなので、Adobe RGBカバー率100%の広色域パネルでしょう。つまり、IPS系でも高品質なパネルと言えます。

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 CPUは、4種類から選択可能です。

 簡単にいってしまうと、先ほどみたSX12シリーズと全く同じCPUです。

 調達価格を下げるための工夫でしょう。

 したがって、ベンチマーク評価はそちらと同じです。

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 詳しくはそちらで説明しました。

 繰り返せば、core i3でも「快適」といえる水準に近いので、一般ユーザーはそちらが、費用対効果が良いかと思います。

 少しハードに使われる場合は、12コア16スレッドCore i5を選びましょう。

 Corei7は、性能差の割には価格が高めに感じます。

 202012011558.jpg 

 Corei7以上は、「VAIO TruePerformance」という独自のチューニングもなされます。

 先述のように、ヒートパイプなどの熱処理を意味するのだと思います。

 メモリーは、4GB〜32GBか選択が可能です。

 CPUを最上位構成にした場合のみ、32GBが選択できます。

 202111091048.jpg

 ストレージ(ハードディスク)は、「スタンダードSSD」と、「第4世代ハイスピードSSD」から選択できます。

 他機と同じなので、説明は繰り返しませんが、それぞれ上表のPCIe-3rd・PCIe-4thに相当するものと考えてください。

 値段差が5000円前後なので、素直に「第4世代ハイスピードSSD」を選ぶのが良いかと思います。

 光学ドライブは、本機も未搭載です。

 別に買う必要があります。

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 接続端子は、USBは、昔ながらの(四角い)USB-A形状の端子が2つと、高速対応の(丸い形状の)USB-C端子も2ポート付属です。

 USB-Cは、PCの充電との兼用です。

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 USB-Cは、速度的にUSB4.0なので、かなり高速です。

 本機の場合も、【ポータブルSSDの比較記事】で見たようなUSB3.1規格以上の超高速型の外部ストレージのスピードを殺さずに、つなげられます。

 外部充電器の利用など、その他の部分については、詳しくはSX12シリーズのところで書きましたので、そちらをご覧ください。

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 ネットワークは、有線・無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth5.1という構成です。

 SX12シリーズと同じです。やはり、2022年に登場した高速規格Wi-Fi6Eに対応する点が注目点です。

 対応するルーターが必要なので、詳しくはこのブログの【Wi-Fi6ルーターの比較記事】をご覧ください。

 本機も、+20,000円で、SIM対応となりLTE/4G回線が利用可能です。

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 オフィスソフトは、本機も未搭載です。

 本機の場合も、Office2021はオプションで選べます。

 ただ、ライセンスは本機のみ使えるものにはなります。2PC以上のフリーライセンスでお考えならば、【Office2021の選び方の記事】をご覧ください。

 バッテリーは、最大で27時間保ちます。

 ただし、4K HDR液晶パネルを選択した場合は、14.8時間です。

 搭載カメラは、207万画素のフルHDカメラです。

 「Windows Hello対応」となるので、顔認証が可能です。

 フライバシーシャッター付ですので、必要に応じて簡単にオフにできます。

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 先述のように、VAIOは人感センサーを付属させています。

 顔認証連動させてオートログオンさせること、または、離席時にオートログオフさせる機能があるため、これが便利に思える場合は、カメラオプションを付けても良いかと思います

 マイクも、SX12と同じで、通話しやすいステレオアレイマイクで、AIノイズキャンセリング機能も付属する点で豪華です。

 テレワーク利用時の利便性は、他社もですが、数年で進化しています。

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 指紋認証機能は、標準搭載です。顔認証もできますが、あるに越したことはないです。

 そのほか、本機もTPMセキュリティーチップもオプションで選べます。

 スピーカーは、内蔵です。

 ただ、他社機同様、内蔵スピーカーの音質はあまり期待できません

--

 以上、VAIO SX14シリーズの紹介でした。

 自分用のメイン機(一台目)として、自宅でも、職場でも、持ち運んでも利用するならば、本機が選択肢となります。

 一方、SX12は完全に「モバイルより」、S13も「本質はモバイル」な機種なので、値段を考えないならば、VAIOの「真の兼用機」はこのシリーズです。

 他シリーズと同じCPU構成で、値段は高くはなるのですが、自宅用なので、この部分はすこし張り込んでも良いでしょう。

 4K仕様がおすすめですが、予算によっては、フルHDでも十分OKです。

ーーー

 202307211505.jpg  

 【Atlas推奨構成】

 11・VAIO SX14 VJS1461
  ¥179,800 ソニーストア(9/3執筆時)

 11・VAIO SX14 VJS1461
  ¥182,800 VAIOストア
(9/3執筆時)

CPU:Core i3-1215U(1.20GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
モニター:14型 フルHD
カメラ:フルHD(207万画素)

 なお、カスタマイズする場合のオススメ構成は、こちらです。

 CPUは、20万前後の構成で考えたのでCore i3にしました。

 SSDだけ新世代にしました。

 一方、メインマシンとして運用するならば、Core i5まで投資する価値はあるかと思います。

 「自宅のメイン機」としても使うならば、長期間の使用でのCPU性能などの陳腐化を避ける意味でも、上位構成を考えても良いでしょう。

 4Kも、この画面サイズならば、投資する価値はあるでしょう。

ーーーー

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 【ハイスペック構成】

 14・ VAIO SX14 VJS 1451 ALL BLACK EDITION
  ¥289,800 ソニーストア (9/3執筆時)

CPU:Core i7-1370P(1.9GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:14.0型ワイド Ultra HD(4K)

 なお、SX14シリーズについても、本体が特別色になる2機の展開があります。

 詳しくは、SX12でも書きましたが、特別塗装の筐体が採用されるバージョンです。

 機能性は変わりませんが、「デコレーション料金」の分、少し高いと考えてくだい。

 ALL BLACK EDITIONは 外装にカーボンを使うため、カーボン素材の風合いを楽しめる仕様です。

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 性能面でも、このデザインだけは、14コア・20スレッドのCore i7-1370Pが選べます。

 かなり高性能です。

 ただ、本機の場合も、GPU(グラフィックス)部分とのバランスを考えると、あえてここまでのスペックを必要なシーンはあまりないような気はします。下位グレードにすれば、もうすこし安くなるのでCorei5あたりでも良いかと思います。

次回につづく!
新しいVAIOのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、VAIOの新モデルの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

   201901241203.jpg

2・VAIOのノートPCの比較 (2)
 2-1:VAIO F16シリーズ
  
用途:据置用〈15.6型〉
  予算;12万円〜
 2-2:VAIO F14シリーズ
  
用途:モバイル兼用〈14型〉
  予算;12万円〜   
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
  =予算別の選び方まとめ

 続く2回目記事こちら】では、今回紹介できなかった、同社の入門機となるF16・F14シリーズを追加でみていきます。

マシンパワー   ★★★★★
読み書き速度   ★★★★★
ストレージの量  ★★★★★
軽量性      ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、今回紹介した全機種から、目的別・用途別にAtlasのオススメ機種!を選定していきたいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら!

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posted by Atlas at 18:25 | ノートPC・タブレット

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