【今回レビューする内容】2022-2023年 最新のバイオのノートPCの性能とおすすめ・選び方(バイオ株式会社・SONY) :機種の違いやスペック おすすめのカスタマイズ構成
【比較する製品型番】VAIO S15 VJS155シリーズ VJS1551JS1559 VJS15590111B/ 0211W VJS15590311B/ 0411W VAIO S15 | ALL BLACK EDITION VAIO SX12 VJS125シリーズ VJS1258 VJS1259 VJS12590111B VJS12590111B VJS12590311T VAIO SX12 ALL BLACK EDITION VAIO S13 VJS139シリーズ VJS1349 VJS1348 VJS13490111B VAIO SX14 VJS145シリーズ VJS1451 VJS1458 VJS14590111B VJS14590211B VJS 1451 ALL BLACK EDITION VAIO Z VJZ142シリーズ VJZ1428
今回のお題
VAIOの最新ノートPCのおすすめ機種とその選び方は?
ども、Atlasです。
今日は、2022年12月現在、最新のVAIOのノートPCの比較です。
1・VAIOのノートPCの比較 (1)
1-1:VAIO S15シリーズ
用途:据置用〈15.6型〉
予算;14万円〜
1-3:VAIO SX12シリーズ
用途:モバイル用〈12.5型〉
予算;15万円〜
1-2:VAIO S13シリーズ
用途:モバイル兼用〈13型〉
予算;13万円〜
2・VAIOのノートPCの比較 (2)
2-1:VAIO SX14シリーズ
用途:モバイル兼用〈14型〉
予算;16万円〜
2-2:VAIO Zシリーズ
用途:モバイル兼用〈14型〉
予算;24万円〜
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
=予算別の選び方まとめ
VAIOシリーズを、2回の連続記事で比較していきます。
VAIOは、2014年にソニーから独立し、(長野県の旧ソニー社の工場を拠点に)再出発しています。
地方の家電量販店ではあまり売られなくなったため、SONYのキーボードに慣れた人や、旧VAIOユーザーは、主にネットを介して購入するという方式になりました。
そのため、すこし「分かりにくい」部分が出てきたので、まとめることにしました。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
今回の記事では、同社のノートPCを、「おすすめのカスタマイズ構成」を含めながら、全機種紹介します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
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1・VAIOのノートPCの比較
2・SurfaceBookの比較
3・Macbookの比較
4・激安ノートPCの比較
なお、今回の記事は、このブログのノートPC比較シリーズの1回目記事として書きました。
0・VAIOのノートPCの選び方の基本!
0-1・シリーズ構成
0-2・販売形態
0-3・スペック
具体的な製品紹介にはいる前に、VAIOのノートPCの「選び方の基本」を紹介しておきます。
以上の3点について、順番に説明していきます。
第1に、シリーズ構成です。
現行のVAIOの場合、基本と言えるシリーズが3種類あります。
モバイル向けで12インチ画面のSX12シリーズ、自宅・モバイル兼用の14インチ画面のSX14シリーズ、自宅・職場向けの15.6インチ大画面機のS15シリーズです。
これに、主に外観面で高級な14インチのZシリーズと、円安対策で出た廉価版の13.3インチ画面のS13シリーズが、「すきま」を補完していると考えれば、分かりやすいかと思います。
ユーザー目的別にかなりシンプルに整理されていて、スペックや機能でユーザーを惑わせる(悩ませる)ことがほぼないため、良い構成に思えます。
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第2に、販売形態です。
大きなデンキヤの場合、店頭売りがあります。
ただ、型番が微妙に異なるため比較しにくいほか、価格面でも(ポイントを加味しても)直販で買ったほうが安い場合が多いです。
直販は、他社と異なり販売ルートが2ルートあります。
従来からあったソニーストア(こちら)での販売と、VAIO株式会社のストア(こちら)での販売です。
価格は両方で異なり、キャンペーンも異なります。
ソニーストアは、(NECダイレクトのような)長期間価格が一定傾向な売り方です。
ただ、割と長期間の割引キャンペーンを行う傾向があります。
VAIO直販は(DELLのような)短期間での値動きが多い傾向です。
割引額も変わるので「○○円OFF」という表示を見逃さないのが、重要です。
選べる構成は、基本同じです。
しかし、パーツ選択によって割引額が大きく異なることがあるので、構成を決めたら、両方のサイトの値段をチェックしてみましょう。
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第3に、スペックです。
今回の記事の主題はここです。
CPU・メモリ・ストレージ・光学ドライブほか、さまざまなスペックを比較していくつもりです。
CPU性能は、とくに、ベンチマークを出しながら見ていきます。
この部分についてだけ、あらかじめ説明しておきます。
Atlasが考えるに、CPUスコアは、一般的な書類仕事やウェブブラウジングに利用する場合の、現状で最低限は「5000」です。
「そこそこ快適」に使える一般水準と言えるのは「8000」、現状で十分快適と言えるのが「10000」、かなり快適といえるのは、「15000」以上と言えます。
他社機では「超快適」といえる20000以上のものもあります。
ただ、VAIOは、単独GPU(ビデオカード)を搭載する「グラフィックス・ゲーミング用」の設計ではないので、そこまでは不要かと思います。
結論的にいえば、スコア「10000」を超えるものを選べば、そこそこ長く買い替えずに使えると言えます。
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というわけで、VAIOのノートPCの「選び方の基本」の紹介でした。
以下では、冒頭示したようなシリーズ順に、各製品を紹介していきます。
なお、VAIOは、CPU・ストレージ・ディスプレイなどを、細かくカスタマイズ可能です。
ただ、説明しにくい(=分かりにくい)ので、今回は、VAIO社が提案する「最小構成」「標準構成」のほか、構成例を数パターン出つつ、説明を進めます。
1-1・VAIO S15シリーズの比較
はじめに、S15シリーズからです。
自宅・職場向けで、置いて使うのに向く、VAIOでは最もベーシックなモデルです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2022年5月発売モデル】
【最小構成】
1・VAIO S15 VJS1559
¥133,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
【最小構成】+顔認証・指紋認証
1・VAIO S15 VJS1551
¥139,800 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU: Core i3-1215U(1.2GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:SSD(3rd) 128GB
モニター:15.6型 フルHD
光学ドライブ:DVDドライブ
【Atlas推奨構成】
2・VAIO S15 VJS1559
¥144,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
2・VAIO S15 VJS1551
¥150,800 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU: Core i3-1215U(1.2GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:SSD(3rd) 256GB
モニター:15.6型 フルHD
光学ドライブ:DVDドライブ
【標準構成A】VJS15590111B/ 0211W
3・VAIO S15 VJS1559
¥223,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU: Core i5-12500H(1.8GHz)
メモリ:16GB
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:15.6型 フルHD
光学ドライブ:DVDドライブ
【標準構成B】VJS15590311B/ 0411W
4・VAIO S15 VJS1559
¥254,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i7-12700H(2.3GHz)
メモリ:16GB
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:15.6型 フルHD
光学ドライブ:ブルーレイドライブ
【ハイスペック構成】
5・SONY VAIO S15 VJS1559
¥287,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i7-12700H(2.3GHz)
メモリ:16GB
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:15.6型 4K HDR
光学ドライブ:ブルーレイドライブ
【機種共通の特徴】
OS:Windows 11 Home
重量: 2.25kg
接続:USB-A (3.0)×3 USB-C (4.0) HDMI VGA
通信:Wi-Fi6 Bluetooth 5.1 LAN
カメラ:フルHD(207万画素)
バッテリー:最大7.4時間
VAIO S15シリーズは、同社の製品では唯一、光学ドライブ内蔵の「オールインワン型」です。
価格的には10万円以下の展開はないので、他社機を含めて考えれば「高級オールインワンノート」といえます。
価格は、VAIOストアとSONYストアだと、同じグレードでも値段の差があります。
ただ、本機の場合、「指紋認証」と「顔認証」機能が、VAIOストアだと外せないのが大きな理由です。
両ストアを較べる場合、(冒頭書いた割引ほか)この部分の仕様差も考えてください。
本体は、15.6インチという画面サイズを反映し、相当大きいです。
重量は、構成にもよりますが約2.25kgです。
米袋を想定すると良いと思いますが、外に持ちだすのは辛いスペックです。
モバイル用に配慮があるPCではない点は注意してください。
本機のターゲット層は、2系統あると言えます。
第1に、パソコン入門者やお年寄りです。
デスクトップPCは不要だが、自宅に置く「全部入りの大画面ノートが欲しい」という方だと思います。
あまり詳しくない方への、対面販売でも売れそうなモデルで、実際そういうモデルでしょう。
第2に、オフィス・書斎の据置用です。
外出先への持ちはこびはほぼないが、デスクトップPCを置くのは邪魔という、中・上級者です。
高級仕様にする場合、4K解像度を選び、作業領域を増やすことができるほか、ストレージ量を増やしたり、セキュリティ性を高められるため、この用途にも向きます。
キーボードは、他社と比べても、VAIOは、品質が良いです。
同社の製品はどれもそうですが、キーとキーの間のピッチ(19mm)も、キーを押し下げるストローク(1.5mm)も十分で確保されます。
この部分は、10万円前後の他社の格安機とは一線を画すると言えます。
大きいPCであるため、テンキー(数字キー)も付属します。
形状も、タイピング時に角度が付けやすい構造になっています。
一方、本機は、モバイルは意図していないので、キー部分のバックライトは装備されません。
液晶は、カスタマイズ可能な部分です。
順番に見ていきます。
第1に、フルHD解像度(1920×1080)です。
最も多くのノートPCで採用される解像度で、入門用として問題ありません。
液晶は、外光の反射を受けないノングレア(非光沢)で、日中にも使いやすいでしょう。
第2に、4K HDRディスプレイです。
オプションで選択可能で、こちらもノングレアです。
家庭用として見れば、テレビのように、高画質動画がそのままの解像度で見れるため鮮明です。
さらに、本機の場合、4K HDRモニタです。
HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、輝度表現の拡張技術で、最近4Kテレビなどでも対応する機種が増えています。
コンテンツ側の対応が必要なので、PC用としては基本的に映画・ゲームなど向けです。ただ、最近は、NetflixやAmazonビデオをはじめとして4K HDRコンテンツも多くなっています。
ビジネス用として見れば、4Kはフォントサイズを小さくしても、くっきり視認しやすいので、実際の作業領域が広くなります。
以前は、老眼だと(システムの文字も小さくなって)見にくいという弊害がありました。しかし、Windows10以降は、(iPhoneと同じ仕組みで)文字4倍の密度で「高詳細に」表示する設定が可能になりました。
したがって、画質を向上させつつ、視認性も保つことが可能です。
液晶パネルの種類は、一方、VAIOは、どの製品も液晶パネルの種類が非公開です。
ただ、このS15シリーズには、画面サイズ的に、視野角が支障が出ないように、何らかの広視野角パネルを利用しているようです(旧モデルで確認)。
旧モデルはIPSとの開示がありました。最近はないため、恐らく、IPSジェネリックにあたるADSを初めとする「IPS系」のどれかだと推定できます。
「IPS系」はいくつかパネルブランドがあります。
ただ、視野角はIPSと同質なので、基本どれでも問題ありません。
4K HDRモデルについては、Adobe RGBカバー率100%の広色域パネルですので、とくに性能は良いかと思います。
CPUは、インテルのCore i3 i5 i7から選ぶ方式です。
本機は、2022年に登場したばかりの第12世代のインテルのCPUを採用です。
Core i3でも6コア8スレッドで、スコア13000です。ビジネス用・家庭用に快適といってよい水準です。
1コアあたりのクロック数は1.2GHzなので、この部分は「入門機」ではあります。ただ、必要に応じてターボできますし、本体サイズが大きく廃熱も良いので、普通の仕事や自宅用なら、Core i3でも十分です。
Core i5だと12コア、Core i7だと14コアとなります。
上位機でも、GPU(グラフィックカード)は内蔵型なので、ゲーミング・デザイン用に強いわけではないですが、普通のビジネス用、家庭用としては、値段なりに「高水準」といえます。
ただ、仕事用に目的をもって買われる方を除くと、Core i5以上はオーバースペック気味ではあります。
バッテリーは、フルHD画質のモニターを選択した場合で、最大7.5時間、4KHDRで、5.3時間です。
モバイル用ではないので、この程度でOKです。
メモリーは、CPUに応じて、8GB〜64GBの範囲で、フレキシブルに選択が可能です。
最小の8GBあれば、Windows11でも十分です。
ただ、あとからの増設には対応しませんので、重い処理が想定される場合は、16GBに増設しておくのは良いことです。
ストレージ(ハードディスク)は、(ハードディスクより高速な)SSDです。
最近のノートPCはほぼSSDです。
SSDは、「スタンダードSSD」と、「第4世代ハイスピードSSD」から選択できます。
VAIO社独特の言い方です。一般的には、上表のPCIe-3rd・PCIe-4thにそれぞれ相当する製品になります。
順番に説明します。
第1に、「スタンダードSSD(=SSD PCI-3rd)」です。
専門的に言えば、PCI Express 3.0規格に対応するSSDになります。
中身のストレージのメーカと型番が未確定なので、本機の実際の速度について正確なところはいえません。
しかし、この規格だと、1500MB〜2000MB/秒以上の速度が出るのが普通で、少なくとも、普通のHDDの10倍の速度です。
第2に、「第4世代ハイスピードSSD(=SSD PCI-4th)」です。
最新のPCI Express 4.0対応の製品で、第3世代よりさらに読込速度が速いです。
中身のSSDは不定ですが、7000MB/s出るものもあります。
VAIOは、(スタンダードに対して)最大210%の速度アップというので、導入効果はあるでしょう。
ただし、core i3のモデルは、こちらは選択できません。
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結論的にいえば、選べるならば、現状では「第4世代ハイスピードSSD」が良いと言えます。
両社の値段差は5000円程度ですが、それ以上の効果はあるでしょう。
一方、本機は、SSDが内蔵形(取り外し不可)ですが、別にHDD用のスロットもあります。
HDDを追加でオプション増設可能です(1TB)
遅いので、OSをインストールする部分としてはHDDは不適です。しかし、何かしらの大容量データ(動画など)を保存したい場合、増設しても良いでしょう。
ただ、100gほどは重くなります。速度的にも、後で見るような、外付けのSSDを増設した方が、速度も速くてオススメです。
光学ドライブは、VAIOでは、唯一DVDドライブが標準搭載されます。
逆説的に言えば、それゆえに、2kgを越える重さになっています。
なお、+11,000円で、ブルーレイドライブに換装も可能です。
ただ、4K画質を扱える最新のUHDブルーレイドライブは選べません。この部分を重視したい場合は、やはり、外付けが良いでしょう。
【UHDブルーレイドライブの比較記事】で書いています。
接続端子は、昔からの(四角い)USB-A端子は3つです。
速度は、USB3.0世代なので、そこそこな速度で使えます。
また、1ポートのみですが、スマホなどへの給電も可能です。ただ、USB3.0は給電力に規格的な限界があるため、高速充電は不可です。
一方、(丸い)USB-Cポートも1ポートあります。
こちらの速度規格は、USB4.0なので、相当高速です。
例えば、このブログの上記のリンク記事で紹介したような製品のうち、(従来の)USB3.0の限界値(625MB/秒)を超えるモデルも活かせます。
USB3.1・USB3.2とも下位互換があるので、問題ありません。
USB-C端子は給電(USB-PD)対応なので、対応するケーブルとスマホをつなげた場合、高速充電が可能です。
ノートPC本体への給電も可能なので、【USB-PDバッテリーの比較記事】で書いたような、45Wのモバイル電源を導入すれば、そちらからも充電可能です。
(持ち歩き前提の重さではないので)さほど持続時間がないわけですが、非常時に持ち出す場合、この仕組みは利用できるでしょう。
そのほか、プレゼン用のHDMI端子・アナログVGA端子が装備されます。
いずれにしても、、端子部分で、新旧取りそろえての「全部入り」ですので、この部分で物足りなく感じる方は少ないと思います。
ネットワークは、無線LAN・無線LAN(Wi-Fi6)・Bluetooth 5.1を装備します。
無線LANは、2020年頃に登場した高速で安定性の高いWi-Fi6に対応します。
対応ルーターをお持ちならば、接続状況を改善できるでしょう。
このブログでは、【高速無線LANルーターの比較記事】と【Wi-Fi6対応ルーターの比較記事】で別に紹介しています。
近年ルーターを換えていない方は、同時に交換を考えても良いかと思います。
オフィスソフトは、オプションです。
2021年10月登場のOffice 2021が選べます。
別に買う場合との違いや、価格は、このブログの【Office2021の選び方の記事】で書いています。
簡単に解説しておけば、製品版ライセンスが「2台」まで同時利用可能なのに対して、VAIOのBTOで追加する場合、購入されるノートPCに限って「1台のみ利用可能」となります。
セキュリティ面では、指紋認証機能・顔認証機能が標準で付属します。
指紋は、複数人の登録が可能で、指紋に応じた自動ログインに対応します。
また、カスタマイズで、TPMセキュリティーチップを搭載できます。
PC管理がよりセキュアにでき、最近のノートPCでは搭載例が増えています。ただ、このセキュリティレベルが必要なのは、個人というより法人でしょう。
マイクは、チャット利用時のノイキャン機能や、高品質なステレオアレイマイクなど、テレワーク時代を反映し、割と充実します。
カメラは、フルHD解像度のフロントカメラが付属します。
Windows Helloに対応できる水準ですから、先述の顔認証もできます。
チャット関連では、背景ぼかし・自動フレーミング・背景ぼかしなど、同社の他シリーズにも搭載される機能が網羅されます。
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結論的にいえば、ビデオ通話部分は、他社機と比べてもVAIOの装備は「充実」します。
ただ、Sシリーズは、写したくない場合物理的にカメラを閉じてしまう、プライバシーシャッターは非搭載です。VAIOの場合は、SXシリーズのみ装備です。
そのほか、VAIOは、人感センサーを内蔵させることで、顔認証連動させてオートログオンさせること、または、離席時にオートログオフさせる機能があります。
人感センサーのノートPCの搭載は「珍しい」といえ、本機のワンポイントと言えます。同社の他機にも搭載ですが、本機が「据置向き」という部分で、この機能は利便性が特に高いと言えます。
スピーカーは、音楽を聴くという意味ではあまり高性能ではないです。
規格的に立体音響規格であるDolby Atmosには対応します。
ただ、出力は弱いですし、あくまで「チャット用」レベルです。しっかり聴くならば、【PCスピーカーの比較記事】で書いたような、外部機器が必要です。
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以上、VAIO S15シリーズの紹介でした。
自宅用の15インチの大画面PCを探している方で、予算を15万円前後とれる方には、選択して良いモデルです。
ドライブはもちろん、接続端子は「全部入り」です。ネットワークも最新世代ですから、買った後で問題になることが少ない、まさに「オールインワン」といえる製品です。
CPUのスコアも高いため、大事に使えば、かなり長い年月を現役で使えるでしょう。
【Atlas推奨構成】
2・VAIO S15 VJS1559
¥144,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
2・VAIO S15 VJS1551
¥150,800 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU: Core i3-1215U(1.2GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:SSD(3rd) 256GB
モニター:15.6型 フルHD
光学ドライブ:DVDドライブ
構成については、初心者・ファミリー向けとしては、以上のようなCore i3-1215Uで十分です。
最小構成に、SSDを256GBに換えただけですが、これで十分でしょう。
オフィス・書斎の据置用としても、ハードに使わないならば、この構成で問題ありません。
「ハイスペック機」が必要な場合は、(ブルーレイはともかく)Core i7 + 4Kディスプレイにする部分を最優先して考えると良いかと思います。
CPUはマシンパワー、モニター解像度は、作業領域に影響する部分で、最重要ですから。ストレージ(SSD)は、買った後からでも外付けで何とかできますが、これらは無理です。
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【通常構成】
6・VAIO S15 ALL BLACK EDITION
¥273,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i9-12900HK(2.5GHz)
メモリ:16GB
ストレージ:SSD(4th) 256GB
モニター:15.6型 フルHD
【ハイスペック構成】
7・VAIO S15 ALL BLACK EDITION
¥353,800〜 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i9-12900HK(2.5GHz)
メモリ:32GB
ストレージ:SSD(4th) 1TB
モニター:15.6型 4K HDR
なお、このシリーズの上位モデルとして、VAIO S15 | ALL BLACK EDITIONというモデルがあります。
ALL BLACK EDITIONは、筐体が特別な光沢ブラック塗装で、背面をヘアライン加工にして、高級感を出しています。
さらに、パームレスト部分の手触りにも配慮があるなど、通常製品と差をつけます。
その代わりに、「デコレーション」料金として、同じ仕様の通常モデルよりも(性能に比して)1万円以上、高くなります。
性能面では、このモデルだけ、14コア20スレッドのCore i9-12900HK(2.50GHz)になります。
ただ、ここまでのスペックが必要な方は限られるでしょう。
最近は、むしろGPU(グラフィックス)のが重要な場合が多いので、バランスは良くないように思えます。
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結論的にいえば、格好良い筐体が(どうしても)欲しいという場合を除けば、普通のS15シリーズで良いかと思います。
1-2・VAIO SX12シリーズの比較
つづいて、モバイル兼用向けとなる、12インチ画面のSX12シリーズの紹介です。
こちらも、CPUやストレージなどをカスタマイズ可能です。
VAIO社の提案する標準構成のほか、予算に応じた「おすすめ構成」も数パターン提案しながら見ていきます。
【2022年7月発売モデル】
【最小構成】
8・VAIO SX12 VJS1259
¥151,600 ソニーストア (12/11執筆時)
【最小構成】+顔認証・指紋認証
8・VAIO SX12 VJS1258
¥162,800 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU:Celeron-7305(1.10GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 128GB
カメラ:HDカメラ(97万画素)
【Atlas推奨構成】
9・VAIO SX12 VJS1259
¥193,100 ソニーストア (12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
9・VAIO SX12 VJS1258
¥204,300 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU:Core i3-1215U(1.20GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
カメラ:フルHD(207万画素)
【標準仕様】+指紋/ TPM
10・VAIO SX12 VJS1259
¥231,599 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i5-1240P(1.70GHz)
メモリ:16GB(増設不可)
ストレージ:SSD(43h) 512GB
カメラ:フルHD(207万画素)
【ハイスペック構成】
10・ VAIO SX12 VJS1259
¥236,599 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i7-1260P(2.10GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 512GB
カメラ:フルHD(207万画素)
【共通の特徴】
OS:Windows 11 Home
モニター:12.5型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 約 929g
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0) HDMI
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6 LAN
バッテリー:最大26時間
VAIO SX12(VJS125シリーズ)は、S15シリーズの「正反対」な機種です。
画面は小さいが、軽く持ち運びやすいというコンセプトになります。
主な用途は、したがって、モバイル利用です。
ビジネス用に持ち運んで利用するのには向いた機種です。
一方、家庭用としておいて使う場合は、画面が小さいので不向きです。この部分で「モバイル専用」と言えます。
重量は、標準構成で929gです。
他社のモバイル用と比較しても、十分に軽いといってよい水準です。
一方、上で見た、S15シリーズと較べる場合、本機は炭素繊維の採用で、筐体の剛性がより高い仕様です。
こちらが「S12シリーズ」ではなく「SX12シリーズ」と名付けられているのは、筐体グレードが高いからです。
キーボードは、本機も、キーピッチは19mmフルサイズで、ストロークもしっかり1.5mmです。
Fキーは小さめですが、変なキー配置もないので、ブラインドタッチもしやすいです。
打ちやすさの部分を重視するのが、VAIOの「コアファン」なので、メーカーとしても、軽視できない部分はありそうです。
キーは、パンタグラフ式ですが静音仕様です。暗い場所でも利用しやすいように、バックライトも付属です。
液晶パネルは、12.5 型ワイド液晶です。
本機もアンチグレア(非光沢)で、日光の下でも視認性が良いため、ビジネスに向きます。
ただ、液晶パネルの視野角・形式の記載がなく「非開示」です。
本機のような小型機の場合、S15シリーズと違って、価格重視で「TN液晶」を利用している場合があります。
他社の標準的な広告の仕方だと、TN以外パネルを利用する場合、視野角やパネル名を記載するか、「広視野角」という表記があるのが普通ですので、TNだと思われます。
率直に言ってこの部分は、残念です。
ただ、本機は12.5インチで、正面視認がメインなので、実用的にはTNでよいという、社の判断かもしれません。
TN液晶は画面応答速度が速いため、(映像美という意味はともかく)ゲームなど動きのある映像には、逆にやや強いです。
CPUは、4種類から選択可能です。
Cleronは、5コア5スレッドの廉価版です。
スコアが、下手な格安ノートより悪く、モバイル用の「最低水準」と言える3000にも未到達です。
Core i3は、モバイル用の「快適水準」といえる10000をクリアします。
物理コア数も6コア8スレットで、モバイル専用ならば文句ない水準です。
Core i5・Corei7は、いずれも12コア16スレッドのCPUです。
スコアは、共に17000前後です。
シングルコアあたりのクロック速度は差がある(1.7GHz と2.1GHz)のですが、値段差分の差はない印象です。
なお、Core i5以上の場合、「VAIO TruePerformance」という独自のチューニングをして、パフォーマンス向上を図っています。
ようするに、余裕のある放熱構造と電力を供給し(熱問題による)CPUの処理能力低下を防ぐ、構造を採用しているという意味です。
熱を逃がすシンク・パイプなどの工夫となります。
バッテリーは、最大で26時間と長寿命です。
メモリーは、8GB〜32GBで選択可能です。
本機も、メモリーが直付けとなるため、後から増設ができない仕様です。
そのため、画像編集など多少重たい処理を考えている方は、16GBを選んでも良いかと思います。
ストレージ(ハードディスク)は、SSDです。
SSDは、「スタンダードSSD」と、「第4世代ハイスピードSSD」から選択できます。
先ほどみたS15シリーズと同じで、上表のPCIe-3rd・PCIe-4thに相当するものと考えてください。
中身のSSDユニットのメーカー・型番は非開示なので、実効速度は不明です。
ただ、両者は210%の速度差ということなので、(少なくとも)5000MB/秒クラスにはなるでしょう。
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結論的にいえば、同容量ならば約5000円程度の差ですし、素直に、「第4世代ハイスピードSSD」を選べば良いかと思います。
容量は、モバイル用ですし256GBあれば十分でしょう。
光学ドライブは、未付属です。
USB接続のポータブルなDVDドライブ(読み込み対応)は3000円ほどで入手可能です
このブログでは、【Windows向けDVD・ブルーレードライブの比較記事】があります。
よろしければ、後ほどでもご覧ください。
接続端子は、昔ながらの(四角い)USB-A形状の端子は2つです。
USB-Aの速度は、USB3.0世代なので、ストレージでもそこそこ高速につながります。
高速対応の(丸い形状の)USB-C端子も2ポート付属です。
USB-Cは、速度的にUSB4.0なので、かなり高速に書込・読込ができます。
本機の場合も、【ポータブルSSDの比較記事】で見たような、USB3.1規格以上の超高速型の外部ストレージのスピードを殺さずに、つなげられます。
ただし、USB-Cについては、1ポートは本体の充電用にも使います。
一方、付属のUSBアダプタは65Wなので、【PC用USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で書いたようなモバイルバッテリーならば、フルスペック充電もできるでしょう。
ただ、内蔵バッテリーだけで「最大30時間」の電池の保ちなので、不要と言えばそうですが。
むしろ、例えばiPhoneならば【Lightningケーブルの比較記事】で書いたLightning to USB-Cケーブルを用意した場合、スマホに対して高速充電できるメリット性のが強いでしょう。
そのほか、HDMI端子も搭載されます。
ネットワークは、有線・無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth5.1という構成です。
本機も、2019年頃に登場した高速規格11ax(Wi-Fi 6)に対応します。
対応ルーターを導入すれば、速度ほか、接続安定性が増すでしょう。
このブログでは、【高速無線LANルーターの比較記事】と【Wi-Fi6対応ルーターの比較記事】で別に紹介しています。
加えて、こちらは、 16.500円の追加で、microSIM対応スロットが任意で増設できる【SIMフリー LTE(4G)対応】です。
月々の料金は必要ですが、Wi-Fiルーターなしで外出先からスマホ回線経由(4G/LTE)でインターネットが利用できます。
オフィスソフトは、未搭載です。
本機の場合も、Office2021はオプションで選べます。
ただ、ライセンスは本機のみ使えるものにはなります。2PC以上のフリーライセンスでお考えならば、【Office2021の選び方の記事】をご覧ください。
なお、格安の互換ソフト(WPS Office 2)をオプションとして選ぶこともできます。正規品との違いなどについても、上のリンク先で書いています。
搭載カメラは、標準構成だと、普通のチャット用のHDカメラです。
しかし、オプションで、207万画素のフルHDカメラに変更可能です。その場合、「Windows Hello対応」となるので、顔認証が可能です。
チャット時も、顔優先AE・背景ぼかし機能など結構便利で考えられた機能が付属します。
フライバシーシャッター付ですので、必要に応じて簡単にオフにできます。
マイクも、SXシリーズは、通話しやすいステレオアレイマイクで、AIノイズキャンセリング機能も付属する点で豪華です。
指紋認証機能も、オプションです(VAIO直販モデルは標準)。
片方だけ選ぶならば、チャットなどに汎用性がある、カメラのほうでしょう。
そのほか、先述のTPMセキュリティーチップもオプションで選べます。
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以上、VAIO SX12シリーズの紹介でした。
本機は、microSIMに対応する点を含めて、人気のVAIOを代表するモバイルパソコンです。
ただ、最新のCPUを導入するなど本体の性能や堅牢性も十分ですし、なにより抜群に軽量です。
多くの魅力を持ったモバイルノートだと思います。バッテリー持続時間が長い点も嬉しい部分です。
キーボードはタイピングもしやすく、3年保証も付くため、長く快適に使えると思います。
一方、15インチに比べると、CPUパワーは価格に比して割高になります。
その点で、持ち運ばず、かつ、ゲームなどCPUを多く消費するような使い方をするならば、S15シリーズのほうが良いでしょう。
【2022年7月発売モデル】
【Atlas推奨構成】
9・VAIO SX12 VJS1259
¥193,100 ソニーストア (12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
9・VAIO SX12 VJS1258
¥204,300 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU:Core i3-1215U(1.20GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
カメラ:フルHD(207万画素)
なお、カスタマイズについては、CPU性能・SSDのサイズ・メモリ量、そして現在の値段からして、おすすめは以上の構成です。
上位構成もあります。
しかし、(モバイル用ですし)20万円を目安水準と考えてこちらにしました。CPU・メモリとも、この用途で「快適に」つかえる水準を超えますので。
その上で、顔認証ができるように、カメラオプションを付けています。
ただ、先述のように、VAIOで販売される方の基本構成は、指紋認証も搭載(外せない)ので、そちらでも良いかと思います。
モバイル用でハードな処理をする方は少ないでしょうし、これほどで十分だと思います。
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【ハイスペック構成】
11・ VAIO SX12 ALL BLACK EDITION
¥263,799 ソニーストア (12/11執筆時)
CPU:Core i7-1260P(2.10GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 512GB
カメラ:フルHD(207万画素)
OS:Windows 11 Home
モニター:12.5型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 約 929g
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0) HDMI SD
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6 LAN/ 5G
バッテリー:最大26時間
なお、SXシリーズについても、VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONという特別筐体の製品があります。
本体デザインは、S15シリーズの場合と同じで筐体が「高級仕様」になります。
とくに、S15シリーズの場合、外装にカーボンを使うため、カーボン素材の風合いを楽しめるような配色にしています。
「デコレーション料金」の分も、少し高いと考えてくだい。
性能面でも、CPUが、14コア・20スレッドのCore i7-1260Pになります。
実際、普通のSXシリーズでは選べない、かなり高性能CPUです。
しかし、SGPU(グラフィックス)部分とのバランスを考えると、あえてここまでのスペックを必要なシーンはあまりないような気はします。
とくに、本機は、モバイル専用といえる製品ですから。ほかのCPUは選べない部分は少し残念です。
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結論的にいえば、やはり、選ぶ理由があるとすれば、デザイン面でしょう。
この部分を重視しなくても良いならば、こちらを選ぶ理由はあまりないかと思います。
1-3・VAIO S13シリーズの比較
続いて、自宅・モバイル兼用に向く、13インチ画面のS13シリーズの紹介です。
こちらについても、構成例を複数あげてから、解説していきます。
【2022年7月発売モデル】
【最小構成】+顔認証
12・VAIO S13 VJS1349
¥131,600 ソニーストア(12/11執筆時)
【最小構成】+顔認証・指紋認証
12・VAIO S13 VJS1348
¥139,800 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU:Celeron-7305(1.10GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(3rd) 128GB
【Atlas推奨構成】+顔認証
13・VAIO S13 VJS1349
¥171,100 ソニーストア(12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
13・VAIO S13 VJS1348
¥179,300 VAIOストア (12/11執筆時)
CPU:Core i3-1215U(1.20GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
【個人向け標準仕様】+顔認証 VJS13490111B
14・VAIO S13 VJS1349
¥176,099 ソニーストア(12/11執筆時)
CPU:Core i5-1240P(1.70GHz)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
【ハイスペック構成】+顔認証
15・ VAIO S13 VJS1349
¥206,599 ソニーストア(12/11執筆時)
CPU:Core i7-1195G7(2.5GHz)
メモリ:16 GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 512GB
【共通の特徴】
OS:Windows 11 Home
モニター:13.3型 フルHD
光学ドライブ:なし
重量: 最大1.06kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (4.0) HDMI
通信:Bluetooth 5.1 Wi-fi 6 LAN
カメラ:フルHD(207万画素)
バッテリー:最大24.2時間
VAIO S13シリーズは、2022年に数年ぶりに復活したモデルです。
上で見たSX12シリーズと、次に見るSX14シリーズの真ん中です。
円安対策で、モバイル兼用を少し「安く売るため」に追加したラインナップと言えます。
主な用途は、本機の場合、モバイルと自宅の兼用と言えます。
ただ、仕様面を見ると、どちらかと言うと「モバイル寄り」です。
「バランス重視で選ぶ、本質モバイル」というキャッチコピーですが、軽量化重視なので、実際、その通りだと思います。
したがって、基本持ちはこび用だが、会社や自宅でも使う、という方に向きます。
重量は、約1.05kgです。
問題ありません。
一方、SXシリーズと違って、炭素繊維は不採用の筐体なので、剛性は、一般的な(安めの)ノートPCと同水準です。
外観形状は同じに見えますが、この部分で違います。
キーボードは、しかし、SXシリーズと同じキーピッチ・ストロークです。
やはり、真ん中に凹みがある構造で、打ち味は同じです。
フッ素含有UV硬化塗装を施す部分も同じです。
ただ、バックライトが非搭載なので、モバイル用としては暗い場所で使いにくい部分は注意点です。
液晶パネルは、13.3インチのフルHDディスプレイです。
非光沢のビジネス用ですが、本機も液晶パネルの種類は非公開です。だいぶ前に終売になったS13シリーズはIPSでした。
ただ、「広視野角」との表記もない点と、今回はSXシリーズの「下位シリーズ」として出してきた部分もあるため、TNパネルの可能性は他機より高いです。
上位のディスプレイは、オプションで選択もできません。
CPUは、上表の4種類から選択可能です。
簡単にいってしまうと、1つ上でみたSX12シリーズと全く同じCPUです。
調達価格を下げるためでしょう。
したがって、ベンチマーク評価はそちらと同じです。
基本的には、Core i3以上をオススメします。(いくら安くても)Cleronだけは選ばないようにした方が良いです。
先ほど説明しましたが、最低限といえる水準を下回るので。
Corei5以上は、本機も「VAIO TruePerformance」という独自のチューニングをなします。この部分もSX12シリーズと同じです。
メモリーは、8GB〜32GBで選択可能です。
やはり、後付けできない仕様です。
選ぶCPUで最大量が決まる仕組みですが、エントリークラスのノートPCですから、8GBあれば十分だと思います。
ストレージ(ハードディスク)は、Core i3以上のCPUを搭載する機種は、第4世代ハイスピードSSDと選ぶことが可能です。
SX12シリーズの場合と同じで、同量ならば5000円程度の価格差です。改善効果が高い部分ですし、、第4世代を選ぶと良いかと思います。
光学ドライブは、未搭載です。
接続端子も、SX12シリーズと構成は同じです。
USBは、昔ながらの(四角い)USB-A形状の端子が2つと、高速対応の(丸い形状の)USB-C端子も2ポート付属です。
こちらの場合も、(四角い)USB-Aは、USB3.0規格、(丸い)USB-Cは、USB4.0規格で、高速対応です。
ネットワークは、有線LAN・Wi-Fi 6・Bluetooth 5.1の構成です。
他のシリーズと同じです。
やはり、先述の最新の高速規格Wi-Fi6に対応する点が注目点です。
+16,500円で、SIM対応となりLTE/4G回線が利用可能です。
オフィスソフトは、本機も未搭載です。
バッテリーは、最大で24.2時間保ちます。
カメラは、本機は、デフォルトで、フルHD解像度のカメラです。
そのため、顔認証に対応できます。
指紋認証も搭載なので、オプションと付けずともセキュアと言えます。先述の人感センサーも装備です。
SXシリーズとの違いは、プライバシーシャッターの未搭載な部分だけと言えます。
あとは、マイクを含めて、チャット関係の便利機能は、他機と変わりません。
TPMチップにも対応できます。
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以上、VAIO S13シリーズの紹介でした。
少し安めで「モバイル兼用」を探している場合は、SXシリーズよりも、値段面でこちらが候補になるでしょう。
液晶パネルが不定の部分と、筐体の堅牢性が担保されない部分はありますが、CPUなど中身は同じように構成できますから、マシンパワーは実用上問題ありません。
一方、画面サイズや端子構成の面で「モバイルより」ではあるので、(ほとんど)持ち運ばないならば、候補にしづらいでしょう。
その場合は、次にみるSX14、あるいは、先ほどみたオールインワン型のS15シリーズなどのほうが良いかと思います。
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【Atlas推奨構成】+顔認証
13・VAIO S13 VJS1349
¥171,100 ソニーストア(12/11執筆時)
【Atlas推奨構成】+顔認証・指紋認証
13・VAIO S13 VJS1348
¥179,300 VAIOストア (12/11執筆時)
メモリ:8GB(増設不可)
ストレージ:SSD(4th) 256GB
なお、カスタマイズする場合のオススメ構成は、こちらです。
S13シリーズは、先述のように、安価な売りのシリーズですので、「最安構成」と言いたいところですが、CPU的に相当の差があります。
この構成ならば、同じCPU(Core i3)グレードのSX12やSX14と比べて、十分な値頃感がありつつ、実用水準ですので、良い選択肢に思えます。
なお、(逆に)CPUをcore i5にしてもあまり値段差がないため、そこだけ追加投資しても良いでしょう。
後編につづく!
新しいVAIOのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、VAIOの新モデルについて書いてきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・VAIOのノートPCの比較 (2)
2-1:VAIO SX14シリーズ
用途:モバイル兼用〈14型〉
予算;16万円〜
2-2:VAIO Zシリーズ
用途:モバイル兼用〈14型〉
予算;24万円〜
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
=予算別の選び方まとめ
続く2回目記事【こちら】では、今回紹介できなかった、SX14シリーズなどを追加でみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した全機種から、目的別・用途別にAtlasのオススメ機種!を選定していきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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