Top 自転車関係 比較2024'【結論】子乗せ電動自転車20種の性能とおすすめ・選び方:チャイルドシート車 (1)

2024年11月15日

比較2024'【結論】子乗せ電動自転車20種の性能とおすすめ・選び方:チャイルドシート車 (1)

【今回レビューする内容】2024年 子育て用の子供乗せ電動アシスト自転車の人気機種の性能とおすすめ・選び方:前のせ・後のせ・3人乗り・2人乗りの違い:子育てモデルの電動自転車の性能人気ランキング

【比較する製品型番】ヤマハ PAS Kiss mini un SP PA20KSP Kiss Babby un SP PA20BSPR PA20BXL PAS Babby un SP coord. PA20BSPR PAS Crew PA24C ブリヂストン ビッケグリ dd BG0B40 ブリヂストン ビッケモブ dd BM0B44 アシスタC STD CC0C31 ビッケポーラーe BP0C44 HYDEE.U HY6B43 パナソニック ギュット・クルーム DX BE-FFD033 BE-FFD032 ギュット・クルームR・DX BE-FRD033 BE-FRD034 ギュット・クルーム EX BE-FFE032 BE-FFE033 ギュット・クルームR・EX BE-FRE033 BE-FRE034 ギュット・アニーズ DX BE-FAD031 BE-FAD032 ギュット・アニーズ DX 26 BE-FAD631 BE-FAD632 ギュット・クルーム F・DX BE-FHD031 BE-FHD032

今回のお題
子供のせ電動アシスト自転車のおすすめ車種はどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2024年11月現在、最新の電動自転車(電動アシスト自転車)の比較です。

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1・電動アシスト自転車の比較 (普通車)
2・電動アシスト自転車の比較 (シティ)
3・電動アシスト自転車の比較 (子乗せ)

 今回は、このブログの電動アシスト自転車の比較全体では「3回目記事」となります。

アシスト力」「バッテリー量」などに注目しつつ、「前乗せ」・「後乗せ」・「3人乗り」を含めて、子育て用の自転車を比較します。

シートの安全性  ★★★★★
こぎだしの軽さ  ★★★★★
走行安定性    ★★★★★
バランス     ★★★★★
バッテリー量   ★★★★★
見まもりやすさ  ★★★★★
夫婦での共用   ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各機種を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ車種を提案する形式で執筆していきます。

1-1・子育て電動アシスト車の選び方の基本

 具体的な製品の比較にはいる前に、「子育て用電動アシスト自転車の選び方の基本」をあらかじめ説明しておきます。

1:センサー性能
2:バッテリー量
3:子どもの乗せ方

 とくに、(自分でこぐ)普通の自転車と違う上記の3点について、あらかじめ説明しておきます。

1・センサー性能の違い

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 はじめに、センサー違いについてです。

 電動アシスト車は、法律で「最大アシスト力」が定められている関係もあり、センサー性能が、「アシストがなめらかさ」を規定する部分があります。

 そのため、上図の「3つのセンサー」で、その速度の枠内で「加速力」や「運転のなめらかさ」を制御しています。

 これらの詳しい仕組みは、(子乗せではない)【電動アシスト自転車のおすすめ】記事の冒頭で書きました。

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 一方、「子乗せ」については、「子乗せに向いたプラスアルファな装備」があるか、が重要です。

 特に、子ども分の「重さ」があっても、しっかりアシストしてくれる仕組みが重要です。ここは、メーカーによって異なります。

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 例えば、パナソニックだと、子供を載せた状態でも加速力を維持しやすい、カルパワードライブユニットを採用します。

 ヤマハも、似たような発想のスマートパワーモードがあります。

 ブリジストンは、子どもを乗せた不安定な状態でもブレーキが効きやすい両輪駆動の仕組みをとる機種があります。

 工夫は他にも多くあるため、記事の中で説明しようと思います。

2・バッテリー性能の違い

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 続いて、バッテリー性能の違いです。

 各社とも、モード別に、(購入当初の)バッテリーの最大持続時間を明示します。

 必要に応じて選ぶわけですが、子乗せは重量があるので、「強モード」以外の数値は、みてもあまり意味がないと思います。

 アシスト自転車は、「補助力を期待してこそ買う」わけで、エコモードを仕方なしに使っても、かえってストレスを抱えるだけですから。

 ある程度、大きめのバッテリー搭載機を選ぶ方が、良いです。

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 ブリヂストン車は、運動エネルギーの回生システムを乗せる機種があります。

 坂道で前輪ブレーキを使用した場合や、平地を含めてペダルを漕がない状態で慣性運転している場合に、モーターを回して、電力を回生充電します。

 バッテリーの持続時間が回復するため、表記上の持続時間が他社より長めとなります。

 加えて、この仕組みだと、(自動車のエンジンブレーキのように)坂でのブレーキ性能が向上します。

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 一方、、坂がない平地だとやや短くなる部分があります。

 そのため、特に、街乗り平地ユーザーの場合、持続距離数より、バッテリー量の多さを比較した方が実際的となります。

 そのため、バッテリー量(アンペア/時間)についても、今回は比較しています。

3:子どもの乗せ方

 続いて、子ども乗せ方です。

 ようするに、「前乗せ」が良いか、「後乗せ」が良いかという話です。

 それぞれ、メリット性と、デメリット性がありますので、 「前後2人乗せ」を含めて、順番にみておきます。

ーーー

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体重15kg以下、身長100cm以下、1〜4歳未満

 第1に「前乗せ」です。

 前乗せタイプは、その部分に昔からこだわりのあったヤマハほか、今では各社とも出しています。

 メリット性は、子どもの挙動ををしっかり見守れるため、安心感がある部分です。

 デメリット性は、走行時のバランスの悪さです。

 学生時代、前に大きな荷物を乗せた自転車が漕ぎにくかったのと同じで、安定性が歩くなります。

 実際、上表(ヤマハモデル)のように乗せられる子どもの体重制限がわりとシビアです。

ーーー

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特段の制限はなし

 第2に「後ろ乗せ」です。

 後ろ乗せタイプは、(電動でなければ)20年以上前からある方式で、ブリヂストンがわりと得意とします。

 メリット性は、走行安定性です。

 バランス的に後輪は操舵に関わらないタイヤなので、こちらの方が圧倒的に運転しやすいです。

 そういた事情もあり、後部については(常識的な限界はあるものの)体重制限などは各社とも基本的に記載しないのが普通です。

 デメリット性は、いうまでもなく、子どもの様子が見にくい点です。

 こういった点では、ある程度成長した段階の子どもの場合に向くでしょう。

ーーー

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 第3に「2人乗せ(3人乗り)」です。

 この場合は、(仕方ないですが)両方のデメリット性が出てしまいます。

 また、危ないので、運転者の「両足裏全体が地面に着く高さ」が必要です。

 今回は、車種ごとに「適正身長」を書き入れていますが、2人乗せの場合、10cmほどプラスになるため、背の低い方は注意しましょう。

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 また、車種によっては、増設用シートが、通常より簡易的なものになる場合があるので、その部分も注意しましょう。

ーーー

 というわけで、「子ども乗せ電動アシスト自転車の選び方の基本」の紹介でした。

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 このほか、安定的なスタンド、子乗せでも使いやすい施錠なども、重要です。

 ただ、今回紹介する大手3社は、どこもしっかり対応していることもあり、各機を説明するなかで、必要に応じて説明します。

1・子乗せ用電動アシスト自転車の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の紹介【導入】
 1-2:ヤマハ
 1-3:ブリヂストン
 1-4:パナソニック
2・子乗せ用電動アシスト自転車の比較 (2)
 2-1:パナソニック〈続き〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回は、以上のようなメーカー順にみていきます。

1-2・ヤマハの子育て電動アシスト車

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 はじめに、最も市場にシェアを持っている電動自転車メーカーであるヤマハの機種から紹介していきましょう。

 なお、ヤマハは、他社同様に、毎年1月納車予定で「新車(新モデル)」を出します。

 しかし、同社に限っては、「型番が毎年同じ」ですの。ネットや実店舗で購入される場合は「年度表記」を注意してください。

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 以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【20インチ】

 【2024年1月発売】24PA20KSP

 1・ヤマハ PAS Kiss mini un SP PA20KSP
  ¥157,980 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2023年1月発売】23PA20KSP

 1・ヤマハ PAS Kiss mini un SP PA20KSP
  ¥157,980 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:146cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):80キロ
走行可能距離(フルパワー) :55キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ:30.6キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS Kiss mini SP(パス キッス ミニ アン スーパー)は、ヤマハでは人気の子乗せアシスト車です。20インチの小径車になります。

 2024年モデルが発表になりました。

 先述のように、販売時の型番はヤマハの場合、旧モデルと同じなので、年式は注意してください。

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 2024年モデルは、バッテリー量が昨年モデルより小型化しました。

 容量も少し増えました。充電器もかなり小型になり、邪魔にならなくなった部分が違いです。

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 結論的にいえば、例年、旧機はさほど安くならない部分もあるので、素直に新機種で良いかなと思います。

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 タイヤ構成は、前後とも20インチです。

 一般的な普通車が26インチなので、小径車と言えます。

 なお、小径車と普通車ではギア比を替えているので、一漕ぎで進む距離は、ほとんど同じです。

 小径だから疲れるということは、ほぼありません

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 なお、こちらのモデルは、子育てが終わったら、最終的には、普通車として利用可能です。

 バッテリーは、15.4アンペアのバッテリーを搭載しています。

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 走行可能距離は、フルパワーで53キロ、エコモードで78キロです。

 ママチャリタイプの自転車に較べると、子ども乗せ用は走行距離が短いです。

 これは装備重量のほか、「子ども」が乗る分、低速時のアシスト力を強化しているためです。

 そのため、普通のママチャリタイプ(アシストレベル4)よりもアシストする力は強いです(アシストレベル6)。

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 センサーは、電動自転車の乗り心地において重要な部分です。

 先述のように、他社同様、ヤマハも性能の良い、トルク・スピード・クランクトリプルセンサーが搭載されます。

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 その上で、スマートパワーモード(スマートパワーアシスト)が搭載されます。

 これは、アシスト力を道の傾斜などに合わせて柔軟に変化させることで、バッテリー持続時間と快適性を高める工夫です。

 そのほか、坂道で低・中速ギアで、ペダルを高速に回す際の追随性を上げたことで、坂道でのアシスト力も、2019年以前のモデルの1.5倍となっています。

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 子供のせの方法は、自転車の前部と後部に子どもを乗せられる仕様です。

 1人の場合は、「目が行き届く」という意味で、前に乗せるモデルの方が(個人的には)安心感があります。

 お子さんは、前乗せの場合は体重15キロ以下、身長100センチ以下です。後部の場合は、体重22キロ以下、身長115センチ以下までの対応です。

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 フロントシートは、標準付属です。

 5点式シートベルトなど安全性への配慮があるほか、お子さんの成長に合わせて無段階でヘッドサポートとフットレストが伸ばせます。

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 【リヤチャイルドシート ハグシート】

 YAMAHA Q5KOGGY04012
 YAMAHA Q5KOGGY04013
  ¥16,400 楽天市場 (11/15執筆時)

 リアシートは、標準装備では付きません。

 必要に応じて増設すれば良いでしょう。 

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 安全性は、子どもを載せる自転車と言うことで、最重要視されています。

 例えば、スタンドを建てた際に連動してハンドルが固定される「スタンド連動式 ハンドルストッパー」や、安定した走行性能を誇る、太めのファットタイヤなど、充実します。

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 製品保証は、3年間の盗難補償のほかに、こちらの機種については1年間の傷害保険も付与されます。

 保証内容は、死亡・後遺障害保険金額200万円まで、入院保険金日額1,000円との表記でした。

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 以上、ヤマハのPAS Kiss mini unの紹介でした。

 ヤマハ製品としてアシスト性能は万全です。その上で、安全性にもこだわった作りであり、安心して利用できる電動自転車と言えます。

 保証も充実しており、価格も割安なためオススメだと思います。


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 【20インチ】

 【2024年1月発売】24PA20BSPR

 【リアシート付き】

 2・ヤマハ PAS Babby un SP PA20BSPR
  ¥152,700 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2024年3月発売】

 【リアシート別売】

 3・ヤマハ PAS Babby un PA20BXL
  ¥152,700 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ時)
適正身長:146cm以上(2人乗せ時)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):77キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ:32.7キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS Babby un SP(リヤチャイルドシート標準装備モデル)は、ヤマハが販売する、もうひとつのファミリー向けラインです。

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 こちらも、冬期は、23年モデルと24年モデルが、同じ型番でしばらく併売されます。

 主な違いは1つ上の機種と同じで、バッテリーの軽量化、充電器の小型化です。

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 結論的にいえば、定期的に持ち運ぶものですし、新機種の方が良いです。購入をさほど急いでいないならば、そちらが良いでしょう。新旧で、さほど値段差は付かないと思いますので。

 一方、同じ仕様でリアシート別売の PAS Babby unは、例年遅れて発売されます。

 これだけ少し遅く発売なので、例年あまり安くはならないです。リアシートを自分で選びたい場合を含めて、オススメはしません。また、バッテリー量が標準機とことなる年度があったので、その部分を選ぶ場合は確認してください。

 あとは、だいたい同じなので、同時にみていきます。

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 走行可能距離は、フルパワーで53キロ、エコモードで78キロです。

 1つ上で見た、先ほどの機種と同じバッテリー(15.8Ah)なので、ほぼ同じです。

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 センサーも、アシスト力も変わりません。

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 子供のせの方法は、こちらは、自転車の後部に子どもを乗せる仕様です。

 ここが先ほどの機種との決定的な違いです。

 写真のように、標準がリアシート仕様となっています。

 フロントシートで常に見守る必要がない年齢になった際に買うならば、バランス的にはこのタイプのほうが運転しやすいでしょう。

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 後部は見守れない部分はありますが、本機は、被う形でのヘッドレスト、車輪に足を巻き込みにくいフットレストほか、後部用としては安全面への配慮が充実します(ハグシート)。15kg以下、100cm以下の子供まで対応です。

 また、後ろのせは、重量的な許容範囲が拡がるので、1歳児から、小学校入学前までのお子さん(22kg以下、115cm以下)まで対応可能です。

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 安全性は、本機もスタンド連動型のハンドルストッパーほか、充実します。

 装備面のグレード自体は、1つ上で見た、先ほどの機種と同じです。

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 以上、ヤマハのPAS Babby unの紹介でした。

 ヤマハのドライブユニット特有の快適なアシスト性は、後ろのせタイプでも同じです。

 お子さんがある程度成長している方で、買い物などにも使いたいならば、前カゴがつくこちらでしょう。

 一方、当初から「2人のせ仕様」にする場合は、「前のせタイプ」を購入し、リアシートを増設する方向の方が、良いかと思います。

 増設用のフロントシートは、あまり選択肢がないからです。

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 【20インチ】

 【2024年1月発売】24PA20BSPR

 2・ヤマハ PAS Babby un SP Coord. PA20BSPR
  ¥151,580 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:144cm以上(1人乗せ)
適正身長:149cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):77キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ:32.3キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 なお、本機の姉妹品としてPAS Babby un SP coord.(パス バビー アン スーパー コーデ)という製品もあります。

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 ほぼ同じ製品ですが、サドル、ハンドル、カゴ、タイヤなどのパーツのデザインが、少し凝ったものになります。

 ただ、性能面で上級というわけでなく、ファッション的な意味に止まるので、皆さんの好みで選んで良いかと思います。

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 なお、2024年モデルは、この仕様で、限定色と、レインカバー、シートクッションのおまけが付いた、30周年記念モデルが3000台限定で出るようです。

 ネットで出るかは不明ですが、型番自体は他機と同じなので、あるようならば、上の商品リンクに先で出てくると思います。


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 【24インチ】

 【2024年2月発売】24PA24C

 5・ヤマハ PAS Crew PA24C
  ¥179,135 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:145cm以上(1人乗せ)
適正身長:150cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):80キロ
走行可能距離(フルパワー) :57キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ::35.4キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS Crewは、ヤマハの別タイプの子ども乗せアシスト車です。

 こちらも、当機だと同じ型番で、2023年、2024年モデルが併売されます。

 違いは、ここまで見た機種と同じで、バッテリーと充電器の小型化と、多少の容量アップです。急いでいないならば、待っても良いかと思います。

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 タイヤ構成は、前後とも24インチです。

 要するに、「幼稚園・保育園の送り迎え」の終わりに近いご家庭向けの製品です。

 走行可能距離は、フルパワーで57キロ、エコモードで80キロです。

 上位構成にしたのは、「子育て以後」をターゲットにしているからでしょう。

 センサーは、本機も、トリプルセンサーが搭載されます。 

 スマートパワーモード(スマートパワーアシスト)もありますし、アシストレベル6である部分も同じです。

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 子供のせの方法は、先ほどみた「後ろのせ」と同じです。

 シートも同じ品質のもので差はありません。

 こちらも、1歳児から、小学校入学前までのお子さん(21.8kg以下、115cm以下)まで対応可能です。

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 安全性は、AS Babby un SPと同じです。

 タイヤが大きいので、お子さんは高い場所に乗ることになりますが、ここは問題ないです。

 ただ、本機の適正身長は1人のせの場合145cm(2人の世辞150cm)ではありますが、背の低めの親御さんの場合、載せおろしなどの際に、20インチタイプよりはしにくくなります。

 「パパにもフィットする」というキャッチフレーズですが、(単純に運転経験がないだけで)小径でも男性が運転しにくいわけではないです。

 パートナーがベロタイプの自転車を運転した経験がないだけで「嫌だ」と言っている場合が多いと(Atlasは)思うので、それは振り切って、子ども乗せは基本、小径で考えて良いかとは思います。

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 以上、ヤマハのPAS Crewの紹介でした。

 「子供ファースト」に考える場合、載せる位置が高くなることには、特にメリット性はないです。チャイルドシートを外して、20インチも普通に運転可能です。子ども乗せとして、普通自転車と同じサイズの製品が存在する意味は、あまりないと思います。

 それならば、20インチで「外しても格好良い」製品を開発して欲しいですね。

1-3・ブリヂストンの電動子乗せ自転車


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 続いて、ブリヂストンの子育て用電動自転車です。

 同社はヤマハと協力関係があり、一部のパーツが共用となります。

 なお、ブリヂストンの子ども乗せの新年度モデルは、ハイディツーという車種を除いて、(その年の前の)毎年12月頃に登場する場合が多いです。



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 【24インチ+20インチ】

 【2023年12月発売】

 6・ブリヂストン ビッケモブ DD BM0B44
  ¥152,900 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:152cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):180キロ
走行可能距離(フルパワー) :54キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ::33.5キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 ビッケグモブdd は、ブリヂストンの子供のせ自転車です。

 なおこの形状は、23年で終了で、在庫限りです。

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 タイヤ構成は、前輪タイヤが普通車レベルの24インチ、後輪が小径車レベルの20インチの変則的な構成です。

 これは、小径車の利点である「子供の乗せやすさ」をキープしつつ、背の高い人でもある程度運転しやすくするための工夫です。家族の複数人で送り迎えする場合は向きそうです。

 また、写真のように、フレームが低い低床フレームなので、子供を乗せた状態でまたぎやすい配慮があります。

 バッテリーは、14.3Ah相当との表記です。

 実際のバッテリー量は、9.9Ah(36.5V)なのですが、それより多くなるのは、次に説明する、回生充電の部分を考慮するからです。

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 走行可能距離は、フルパワーで54キロ、エコモードで180キロです。

 ほぼ同じバッテリー量の他社機よりも持続距離が長いのは、ブリヂストンの場合、下り坂の際や、平地ででブレーキをかけている際に発電して、バッテリー寿命を回復する回生充電機能があるからです。

 この機能は、ブリヂストン独自であり、同社の持続距離の長さに貢献しています。

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 この場合、後輪ブレーキ(左ブレーキ)をかけたとき、自動で前輪のブレーキがかかり、そのエネルギーを充電する機構があります。

 これを回生充電と言います。

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 このほか、平地や下り坂でペダルを漕がない状態でも発電するので、坂道が多い場所などでこれを使う場合、走行可能距離はかなり伸びます

 これを加味すると、同じバッテリー量の他社機より、航続距離は長いです。

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 一方、航続距離の計算は、ある程度の勾配の坂道があることが前提ですので、平地だけの場合は、実際短くなります。

 14.3アンペア相当のバッテリーなので、車体重量とバッテリー量が近い他社機とさほど変わらなくなる、とは言えます。

 この部分で、坂道の多い地域にお住まいで、比較的移動距離が長い場合、わりと効果を発揮するシステムと言えます。

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 センサーは、トルク・スピード・クランクトリプルセンサーが搭載されます。

 また、この製品は、モーターが前部に付いて、ベルトドライブで後輪にパワーを伝える両輪駆動ですので、ペダルを踏み込んだとき「アシストされている感じ」は実際以上に感じます。

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 子供のせの方法は、標準では、後部座席に子どもを乗せるタイプです。

 安全面では、ヘッドレストフットレストとも、ヤマハとは構造が違いますが、配慮するべき部分は、こちらもしっかり行き届きます。

 目安として身長70〜115cm、体重8kg〜22kg以下とされます。 

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 【型番:FCS-BIK4】

 フロントチャイルドシート
  ¥17,815 楽天市場 (11/15執筆時)

 フロントシートは、増設対応できます。

 ただ、先ほども書きましたが、もともとフロントシート前提で設計している機種に比べると、増設用は、簡易的なものです。

 目安として身長70〜90cm、体重8kg〜15kg以下とされます。 

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 安全性は、回生充電構造が、功を奏します。

 つまり、前輪が、自動車で言う「エンジンブレーキ」の作用を果たすため、坂道や「子供乗せ」時にかなり安全にブレーキをかけることができます。

 また、前輪モーターは、スリップを感知し、回避する機能もあるため、メカ的な意味では、総合的な安全性は「最強」でしょう。

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 加えて、本機は「基本後ろのせ」で、前かご付きなので、「テモトデロックU」という、ハンドル部に、前輪のロック機能があります。

 ハンドルを半固定してから、スタンドを下ろして子供を下ろす構造で、安定的に子供を降ろせる工夫です。

 ヤマハは、スタンド連動式ですが、両足をついた状態でロックできるほうがより安全には思えます。本機のメリット性です。

 製品保証は、車両保証のほか、3年間の盗難補償が付属です。

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 以上、ブリヂストンのビッケモブ dd の紹介でした。

 両輪駆動・回生充電・エンジンブレーキ(モーターブレーキ)という独自機能が目立つ製品です。いずれも子供のせのような重量過多の自転車においてかなり効果的と言えます。

 スペック面で言えば、今年度において最も魅力的な製品の1つでしょう。

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 【24インチ+20インチ】

 【2022年12月発売】(生産完了)

 7・ブリヂストン ビッケグリ dd BG0B43
  ¥(159,500) 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:152cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3.アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):180キロ
走行可能距離(フルパワー) :54キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ::32.4キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 ちなみに、ほぼ同様の仕様のビッケグリ dd は、23年をもって生産完了になっています。

 こちらは、写真のように、モブに比べると、前輪後方のフレームが少し高いタイプでした。

 子育て以後、普通自転車にした場合、乗りやすく見た目も良いという感じでした。

 使用されているバッテリーや、両輪駆動・回生充電・エンジンブレーキ(モーターブレーキ)などの利点は、ビッケモブ dd と同じです。

 ご夫婦などで共用する場合は、やはり背の低い方でも扱いやすいモブのほうが良かったので、個人的には必然かなとは思いました。

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 【2022年12月発売】

 【20インチ】

 8・ブリヂストン アシスタC STD CC0C31
  ¥153,000〜 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:144cm以上(1人乗せ)
適正身長:155cm以上 (2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):61キロ
走行可能距離(フルパワー) :46キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ::31.5キロ
センサー::スピード

 一方、両輪とも20インチ系のタイヤを両輪装備する低床モデルとしてアシスタC STDという車種が、2021年から登場しました。

 ただ、こちらは、両輪駆動・回生充電・エンジンブレーキ(モーターブレーキ)・トルク・クランクセンサーなどが非採用です。

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 その上で、チャイルドシートが、格安品でクッション性の少ないものです。

 安全性の部分でも「グリップを握れる2歳以上」との註記がある点も注意してください。

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 結論的に言えば、同社の良い部分の多くが削られているため、性能の面でも、値段の面でも、選択肢にしない方が良い機種です。

ーーー

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 【2023年12月発売】BP0C40後継機

 【20インチ】

 9・ブリヂストン ビッケポーラーe BP0C44
  ¥151,800〜 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:138cm以上(1人乗せ)
適正身長:146cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.4.アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):78キロ
走行可能距離(フルパワー) :56キロ
急速充電時間:4.0時間 
自転車の重さ::30.8キロ
センサー:スピード

 このほか、20インチ系のタイヤを両輪装備する低床モデルながら、「前のせ」となる、ビッケポーラーeという機種もあります。

 こちらも、両輪駆動・回生充電・エンジンブレーキ(モーターブレーキ)・トルク・クランクセンサーなどが非採用です。

 いずれにしても、ブリヂストンの両輪駆動・回生充電の形状からしても、「得意」なのは、「後ろのせ」タイプなので、選ぶならば、そちらでしょう。


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 【2022年12月発売】

 【26インチ】

 10・ブリヂストン HYDEE.U HY6B43
  ¥167,900〜 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:145cm以上(2人乗せ)
適正身長:157cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3.アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):185キロ
走行可能距離(フルパワー) :56キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ::31.0キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 HYDEE.Uは、ブリヂストンの販売する子育て自転車ももうひとつのラインです。

 タイヤ構成は、こちらは、タイヤがママチャリとおなじ26インチで大きいです。

 バッテリーは、ピッケグリと同じ14.3Ahサイズのバッテリーを搭載しています。

 走行可能距離はフルパワーで56キロ、エコモードで185キロです。

 もちろん、回生充電対応ですので、ピッケグリとほぼ差はないです。

 センサーは、トルク・スピード・クランクトリプルセンサーが搭載されます。

 なお、センサーユニットは、ヤマハから供給を受けているため、その性能は基本的に同じです。

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 子供のせの方法は、標準では、後部座席に子どもを乗せるタイプの自転車です。

 装備されるユニットは、ビッケグリ dd と同じですから、同社の「プレミアム」なほうです。適正身長はそちらと同様です。

 5点式のシートベルトなどの安全性能に加えて、成長に合わせてフットレスト・ヘッドガードを調節できる機能が付きます。 

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 【型番:FCS-HDB3】

 HYDEE.II専用 フロントチャイルドシート
  ¥16,297 楽天市場 (11/15執筆時)

 フロントシートは、増設にて対応になります。

 車体に合わせた専用品で鵜が、基本的にハイディ系と同じ形で、同じグレードです。

 本機の場合も、5点締めのシートベルトなど安全装備は一通りありますが、あくまで「後ろのせ」で重心が安定する設計です。

 安全性は、本機も十分です。

 乗りおろしの際に、片手でハンドルがロックできるテモトデロックUや、出しやすく倒れにくい、スーパーラクラクワイドスタンド大型のフットガードなど、自転車メーカーの老舗として、堅実な作りです。

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 また、走行性能について言えば、独自設計のクルーザーハンドルが採用されるほか、マウンテンバイクのようなスリックタイヤが採用されます。

 このタイプのタイヤは、町中の段差などの悪路に強い特性があり、安全性・快適性の点でメリットが高いです。

 製品保証は、3年間の盗難補償のみ付属です。

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 以上、ブリヂストンHYDEE.Uの紹介でした。

 アシスト面の性能は、ヤマハと比較しても差がない状況です。考えるべきは、リアシートに乗せるか、フロントシートに乗せるか、という部分でしょう。

 ブリヂストンのようなリアシート重視の方式の場合、とくに男性は、タイヤが大きく、視点が高くなるため、運転しやすいとの声もあります。

 また、子どもが成長した後に、ママチャリとして使いやすいというメリットもあります。また、男女問わず、ハンドルが重くなると言う点で、前方に乗せることに抵抗のある方も、こちらの機種を選択する意味があるでしょう。

 子供から目を離さないという点ではフロントシートもメリット性がありますが、自転車の構造としては後ろに「荷物」を載せた方が安定するので、比較的長距離を送り迎えする場合は、最終的に後ろ乗せの方が疲れにくいでしょう。

1-4・パナソニックの子乗せ電動アシスト車

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 続いてパナソニックの子育て用電動アシスト自転車です。

 同社は、バッテリーが自社生産できるため、スタミナがある自転車が多いです。


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 【20インチ】

 【2024年12月発売】

 11・ギュット・クルーム DX BE-FFD033
  ¥172,500〜 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2023年12月発売】

 12・ギュット・クルーム DX BE-FFD032
  ¥156,000〜 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:154cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :50キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ::31.6キロ
センサー:トルク・スピード

 パナソニックギュット・クルーム・DXは、パナソニックの子育て用のスタンダードです。

 2024年モデルがでましたが、後述する空気チェック機能は24年機からです。バッテリーや走行関係の性能は旧機と変わりません。

 例年通り、大手店の店頭ほか、ネットでは、旧機が安めに出ますので、そちらでも良いでしょう。

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 タイヤ構成は、こちらも20インチの小径車です。

 先述のように、小径車だから男性は乗りにくい、ということはないです。

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 バッテリーは、16Ahのバッテリーです。

 同社は、バッテリーを自社製造できるメーカーですので、品質面でも信頼性があります。

 走行可能距離は、フルパワーで50キロ、エコモードで80キロです。

 3社通して見ても、回生充電を伴わずに、この距離が出せるのは、パナソニックだけでしょう。

 幼稚園保育園の送り迎えならば、1週間に1度ほど充電すれば持ちそうな容量です。

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 センサーは、同社の場合、トルク・スピードセンサーを搭載です。

 加速のなめらかさにかかわるクランク(回転)センサーは、少なくとも今年度のカタログ上、確認できません

 ただ、本機はモーター部分について「カルパワードライブユニット」を装備します。

 このモーターは、実際「軽い」のですが、、普通の電動自転車(ママチャリ型)と違って、供乗せの場合、車体重量がそもそも重いので、車体重量は31.9kgとヤマハと変わりません。

 ただ、重さがかさむ高寿命のバッテリーを搭載したうえでの重さなので、(決定的ではないにせよ)意味はあると言えます。

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 一方、軽量化モーターですが、加速力は自慢です。

 坂道などで加速を付けようと思ってペダルを強く漕いだときの加速力に効果を発揮します。

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 このモーターは、中速域の加速力も強めになるので、スピードの伸びは従来より良いとされます。町中で(法定速度を守りながら)快適に加速できます。

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 モニターは、「液晶スイッチ5」タイプです。

 かなりシンプルで、スピード表示もできません。

 ただ、同じスイッチタイプが常に搭載ではないですが、24年以降のティモ系の場合、タイヤの空気チェック機能があります。

 後述するセンサーの情報から空気圧を推定するというものです。時速10km-19kmでのアシスト走行で、10分以上、なだらかな平面を走行した場合、計測がはたらき、足りなそうならば、表示が出るという仕組みです。

 ビッグデータのAi学習による分析成果のように思える新機能です。

 実際の前後のタイヤの圧を見ているわけではないですが、目安にはなりそうです。

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 子供のせの方法は、こちらは、自転車の前部に子どもを乗せる仕様です。

 フロントシートは、標準装備です。

 名前通り「クルーム」ような製品です。載せおろしがより簡単になりました。

 着脱に便利なクイックアジャスターやウェルカムベルト、頭部を支えるエッグショックなど、安全面でのこだわりも高レベルです。ヤマハの前のせも良さそうですが、サンシェードも標準装備ですし、豪華に見えます。

 なお、前の乗せの場合、目安として、身長は100cm以下、体重は8kg以上15kg以下です。

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 プレミアムリアチャイルドシート NCD502S
  ¥23,700 楽天市場 (11/15執筆時)

 パナソニック クルームリアシート NCD491S
  ¥26,195 楽天市場 (11/15執筆時)

 リアシートは、パナソニックの場合も「別売」です。必要に応じて増設しましょう。

 以上のシートを増設する場合、22kg以下、115cm以下まで対応です。

 なお、後ほどみるこの車種のリアシートモデルと同じ、サンシェード付きも選べます。

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 安全性は、太めのタイヤ、乗せおろし時に操作しやすいスタンドなど工夫があります。

 その上で、後部ブレーキが放熱フィン付きのローラーブレーキで、制動性能に配慮がある部分がポイントです。ブリヂストンの「エンジンブレーキ」への対抗策でしょう。

 なお、乗せおろしの際の前輪(ハンドル)固定は、ヤマハと同じでスタンド連動型です(スタピタ2S)。

 スタンドを立てると半固定になりますので、乗せおろしが便利です。タイヤも幅広ですし、ヤマハの良い部分は、パナソニックも持つと言えます。

 製品保証は、3年間の盗難補償が付属します。

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 以上、パナソニックギュット・クルーム・DXの紹介でした。

 ヤマハの「前のせ」タイプのライバルです。安全性や乗せおろしの容易さなど、「子乗せ」に関わる部分では、正直、決定的な差はないです。

 一方、走行性能部分では、坂道でのアシストは両社とも個性があるのであまり変わらないでしょう。ただ、パナソニックは、バッテリー量は少し多めですので、送り迎えが相当長距離な場合や、バッテリー充電を忘れがちな方には、一定のメリット性があると思えます。


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 【2024年12月発売】(2025年モデル)

 【20インチ】

 13・ギュット・クルームR・DX BE-FRD034
  ¥169,800 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2024年1月発売】

 【20インチ】BE-FRD032後継機

 13・ギュット・クルームR・DX BE-FRD033
  ¥149,530 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:155cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :50キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ::31.1キロ
センサー:トルク・スピード

 ギュット・クルームR・DXも、「クルームシート」を採用したパナソニックの製品です。

 簡単に言えば、上で見た「前のせ」のギュット・クルーム・DXの車体を「後ろ乗せ用」として、再設計したものです。

 こちらも、新旧ありますが、走行系・バッテリー部分での差はないです。こちらの製品の場合、先述の「空気チェック」は新機種もありませんので。

 おそらく、後ろ乗せは荷重の関係で、関連データが取れていないからでしょう。

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 バッテリーは、したがって、同じものです。

 車体重量も、ほぼ変わりません。

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 リアシートは、ギュット・クルーム・DXのリア用のオプションにあった「サンシェード付」のものと同じです。

 夏の日差しから子どもを守る仕様です。なお、こうした仕様でも乗せやすくするため、左右どちらからでも乗せおろしが容易にできる構造を採用しています。

 対応身長の目安は、身長70cm以上120cm以下、体重は体重8kg以上24kg以下です。

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 クルームフロントシート(前用)NCD490S
 クルームフロントシート(前用)NCD489S
  ¥28,900 楽天市場 (11/15執筆時)

 チャイルドシート(前用)NCD514S
  ¥19,800 楽天市場 (11/15執筆時)

 フロントシートは、増設対応できます。

 2024年モデルから、サンシェード付きの「クルームフロントシート」も登場しました。

 ただカタログには「豪華版」のラインナップはなく、普通のリアシートだけの紹介です。成長段階からすると例外的になるのと、もともとカゴが付くからだと思います。

 あとの部分は、基本的に、ギュット・クルーム・DXとだいたい同じですので、説明は諸省略します。

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 以上、ギュット・クルームR・DXの紹介でした。

 後ろ乗せがデフォルトなので、成長したお子さんの場合はこちらで良いかと思います。

 一方、最初から「2人乗せ」が想定される場合で性能を重視したい場合は、リアシートを「増設」の方向性で考えた方が、費用対効果が良いといえます。

 その点で言えば、この場合は、先ほどのギュット・クルーム・DXをベースに考えた方が良いかと思います。

ーーー

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 【20インチ】

 【2024年12月発売】

 14・ギュット・クルーム F・DX BE-FHD032
  ¥169,800〜 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2024年1月発売】

 14・ギュット・クルーム F・DX BE-FHD031
  ¥150,800〜 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:155cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :50キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ::30.1キロ
センサー:トルク・スピード

 なお、前のせの「ギュット・クルーム」に、バスケットを装備させたギュット・クルームF・DXもあります。

 ようするに、これは、1つ上で見た「後ろ乗せ」のギュット・クルームR・DXの改良版です。

 こちらも、新旧ありますが、基本部分での性能差はないです。

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 後ろ乗せシートを取っ払い、通常オプションの「前のせ」用のクルームフロントシートを装備させています。

 シートは、年齢(1歳以上4歳未満)、体重(8kg−15kg )、身長(70cm-100cm)ですので、普通の前のせと基準は変わりません。

 ただ、バスケットに荷物を載せるとする場合、バスケットの荷物の重量も考えないといけないわけで、バランスが必ずしも良いは言えない感じはあります。

---

 結論的にいえば、前のせならば、「ギュット・クルーム・DX」などカゴのないものを利用し、カゴは(2のせしないなら)後部スタンドに増設する方が良いような感じは(個人的には)します。

 ただ、子供を送っていくさいは簡単な荷物くらいで、その帰りに「買い物して帰る」感じならば、「ありと言えばあり」なのかとは思います。

 ただ、最後発だったことをふまえても、子乗せの中では「特殊なモデル」だとは思って買ってください。


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 【20インチ】

 【2024年12月発売】

 15・ギュット・クルーム EX BE-FFE033
  ¥195,500 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2024年1月発売】

 15・ギュット・クルーム EX BE-FFE032
  ¥170,700 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:154cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :50キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ::32.4キロ
センサー:トルク・スピード

 パナソニックギュット・クルーム・EXは、パナソニックの子供乗せ自転車の上位モデルです。

 新旧両機種あります。

 2人のせの適正身長が1cm短い154cm以上となった部分と「空気チェック」に新対応したほか、以下で説明する「押し歩きモード」が新搭載です。

 このモードは、結構便利なシーンはあるかと思います。

 202411151735.jpg

 タイヤ構成は、この機種も前後とも20インチの小径車です。

 バッテリーは、こちらも、16Ahのバッテリーです。

 走行可能距離は、フルパワーで50キロ、エコモードで80キロですから、バッテリー周りのスペックは下位機種と同じです。

 センサーも、下位機種と同じ構成であり「カルパワードライブユニット」です。 

 相違点は、2点です。

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 第1に、ラクイックが搭載される点です。

 自動車によくある無線の電子キーで、持ち歩いていれは開錠せずとも自動で開錠できる便利キーです。  

 その他の点では、後部のリフレクターが太陽光充電で、自動点滅にな以外、ギュット・クルーム・DXと変わりません。シートも同クラスです。

 202411151739.jpg

 第2に、押し歩きモードです。

 サドルを上げた上で、手元のボタンを押しながらだと、押し歩く場所でアシストが働く工夫です。

 サドルを上げる動作で「乗れなく」した状態にすることで、道交法に抵触しないようにしている工夫かと思います。

---

 以上、ギュット・クルーム・EXの紹介でした。

  シンプルに「ラクイック」と「押し歩きモード」が欲しい場合選べば良い機種です。便利ではあるため、値段差をみつつ、決めてください。

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 【20インチ】

 【2024年11月発売】

 17・ギュット・クルームR・EX BE-FRE034
  ¥187,998 楽天市場 (11/15執筆時)

 【2023年11月発売】

 17・ギュット・クルームR・EX BE-FRE033
  ¥168,790 楽天市場 (11/15執筆時)

適正身長:142cm以上(1人乗せ)
適正身長:155cm以上(2人乗せ)
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :50キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ::31.7キロ
センサー:トルク・スピード

 なお、最上位機には、ギュット・クルームR・EXという、後ろ乗せタイプもあります。

 新旧両機種ありますが、こちらも、若干装備の変更はありましたが、バッテリー・アシスト部分の性能は同じです。空気チェック機能は、「後ろのせ」タイプなので、こちらも新旧ともないです。

  201801091744.jpg 

 こちらも、先述の施錠システム「ラクイック」が付く部分とリフレクターの部分以外、下位機のギュット・クルームR・DXとの差はないです。

 「押し歩きモード」はないので、これらの部分の要不要で決めれば良いでしょう。

次回に続く
子供のせ電動自転車のおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、子育て用の電動自転車の比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもうすこしだけ「続き」ます。

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2・子乗せ用電動アシスト自転車の比較 (2)
 2-1:パナソニック〈続き〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

シートの安全性  ★★★★★★
こぎだしの軽さ  ★★★★★★
走行安定性    ★★★★★
バランス     ★★★★☆
バッテリー量   ★★★★★
見まもりやすさ  ★★★★★★
夫婦での共用   ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 続く2回目記事こちら)では、パナソニックの製品をもう少しだけ追加でみます。

 その上で、ここまでの「結論」として、目的別・用途別にAtlasのオススメ車種を提案しておきたいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

ーーー

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posted by Atlas at 18:00 | 自転車関係

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