【今回レビューする内容】2024年 ボイスレコーダーの性能とおすすめ:ビジネス用起動文字起こし対応ICレコーダー・32bit float対応音楽用小型ICレコーダー ・リニアPCMレコーダ:インタビュー 講義 会議 語学学習 音楽録音 コンサート ネット配信:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】オリンパス OM SYSTEM WS-883 BLK WS-882 SLV LS-P5 VN-551PC DM-750 VP-20 + TP8 SONY ICD-PX470F ICD-UX570F ICD-TX650 AutoMemo S AM1WH AutoMemo R TASCAM VR-04-GY VR-04-S VR-03 VR-02 VR-01 フィリップス DVT2000-BK ASCAM DR-05X DR-07X DR-07MK2 DR-40X DR-40VER2 Portacapture X6 X8 SONY PCM-A10 PCM-D10 PCM-D100 ZOOM Handy Recorder H6/BLK H8 PodTrak P4 F2-BT/B ZOOM M2 MICTRAK MicTrak M4 M3 F2 TASCAM Portacapture X8 iFLYTEK VOITER SR302 Pro SR502J VOITER mini FlukeForest FFR-W600 Gillmar ボイスレコーダー Ai-16 キヨラカ ボイスDX GT-S01 ZOOM H6essential Handy Recorder H4essential Handy Recorder H1essential Handy Recorder サンワサプライ 400-SCNICR3BK 400-SCNICR4BK Nicebuild PLAUD NOTE PLD-64G-SI-JP PLD-64G-ST-JP B0D1XZWHD6 ほか
今回のお題
最新のICレコーダーのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2024年9月現在、最新のICレコーダー(ボイスレコーダー)を比較します。
「仕事用」・「音楽録音用」・「自動文字起こし用」に区別できますので、それぞれに対応できるように書きました。
1・ICレコーダーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:仕事用レコーダー
2・ICレコーダーの比較 (2)
2-1:音楽用レコーダー
3・ICレコーダーの比較 (3)
3-1:文字起こし用レコーダー
3-2: 最終的なおすすめの提案【結論】
今回は3回の連続記事です。
1回目記事(今回)では、ICレコーダーの「選び方の基本」を説明したあと、各社の仕事用の標準タイプ・小型タイプをみていきます。
最も一般的で、大昔からあるジャンルのICレコーダーとなります。
2回目記事は、音楽録音用のICレコーダーをみます。
ハイレゾ録音などに本格的に対応する機種だマルチチャネルをふくむ録音規格・耐音圧にも注目して比較します。
3回目記事は、音声解析システム(AI)を利用できるタイプをみます。
2020年代に出てきた新ジャンルで、自動で文字起こしできるICレコーダーです。
音質の良さ ★★★★★
取材の録音 ★★★★★
会議の録音 ★★★★★
音楽の録音 ★★★★★
語学学習 ★★★★★
携帯性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、「目的別・価格別」にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・ICレコーダーの選び方の基本
はじめに、ICレコーダーの「選び方の基本」の説明からです。
1・標準的なICレコーダー(仕事向け)
2・音楽用ICレコーダー
3・AI文字起こし対応ICレコーダー
冒頭でも書いたように、最近だと、ICレコーダーは、大きく分けて3ジャンルに分かれます。
用途が割と異なるので、あらかじめ、ジャンルごとの「選び方の基本」を説明しておきます。
1・標準的なICレコーダー(仕事向け)
第1に、標準的なICレコーダーです。
昔からあるタイプのスティック型を意味します。
対談や会議の記録、語学学習、契約時などの記録保持などの記録に使うものです。
ICレコーダーの場合、後でみrっように「音楽録音用」もあります。
比較的高価な機種はほぼ「音楽録音用」ですが、そういった機種は、重さの部分のほか、機能面でビジネス向きの機能が「省略」されていることが多いです。
そのため、AIによる「文字起こし」が不要なような使い方で、音楽の録音をしない場合は、この種類のICレコーダーを選ぶのが良いでしょう。
パンツなどにポケットインでき相当小型なモデルまであります。
以下、このジャンルのICレコーダーの「音質」に関わる部分を中心に、大事な部分を説明してみます。
チャンネル数は、格安機でも、最近はほぼ全てのICレコーダーは、ステレオ録音になりました。
マイクの種類と数は、ただ、各機の音質を分ける差として、今でも注意点です。
ICレコーダーの場合、ステレオ感を得やすく会議などの録音に向く指向性ステレオマイクを搭載する機種、また、前方の離れた話者の録音に強い、無指向性(全方位)マイクを搭載する機種があります。
いずれも欠点があるので、その部分を補う工夫をします。例えば、これらのマイクを複数組み合わせ、シーンあわせて、集音方法を変えるものなどです。
録音規格は、音質が良いリニアPCM録音ができる機種を選ぶのが重要です。
最近は格安機を除けば、MP3・リニアPCM双方に対応するのが普通になりましたが、念のため注意してください。
ノイズキャンセリング技術も、機種間でわりと差があるところです。
高性能機は、人の自然の声を減衰させずに、環境ノイズだけ減らせるため、文字起こしや確認のため、後から聴く際の品質が向上します。
このほか、再生時にもノイズキャンセル処理できる機種もあり、そのあたりも、選ぶ際の「ポイント」になります。
以上、仕事用のICレコーダーの「選び方の基本」でした。
おもに、音質面について書きました。
このほか、サイズや重さ、録音可能時間や、バッテリー量、あるいは、 語学用の「A-Bリピート」機能の有無や、無録音部分の「自動カット再生」なども重要です。
こうした部分は、本編の製品紹介で詳しく説明していくことにします。
2・音楽用のICレコーダー
第2に、音楽用ICレコーダーです。
コンサートや演奏時の録音、野鳥観察などの際の集音など趣味での録音ほか、プロ向けまで、多くの機種展開があります。音質を重視したい場合、仕事用にも使える機種もあります。
ただ、価格的には、仕事向けより高めですし、仕事向けの機能が省略される場合もあるので、やはり、そういった目的の場合、選ぶべきジャンルです。
サンプリング周波数は、音楽用ICレコーダーを選ぶ大きな意義の1つと言えます。
上表は、主な音源のサンプリング周波数・ビット数を示したものです。
仕事用の一般的なモデルだと、基本的にCD音質までの録音です。
しかし、音楽用だと、(CD以上の音質の)ハイレゾ品質に対応するのが普通です。
少なくとも96kHz/24bitに対応するのが普通で、192kHz/24bitなど、それ以上もあります。
音源規格は、ハイレゾ向けの圧縮規格であるFlac対応が普通です。
その上で、最近は、WAVの32ビットフロート録音に対応するのがトレンドです。
この方式は、小音量での録音を大きく再生する場合に音質劣化がない点、逆に大きすぎる音量を小さく調整する際にクリップ(飽和)しない点で、最近注目されています。
画像ファイルに例えると(拡大しても荒れない)ベクター画像の違いのようなものです。音楽編集の際に有用で、他ジャンルのAV家電でも少しずつ普及が進んでいます。
耐音圧も、重要視したい部分です。
簡単に言えば、音割れのしにくさです。
ICレコーダーの耐音圧の値が大きいほど、音割れしにくいので、音楽用の場合、多くのメーカーがこの値を開示します。
だいたい必要なスペックは上表の数字です。
実際的には、(格安機でも)大きすぎる音の録音レベルをピークレベルで自動調整する機能で抑えられますが、基本スペックが高いに越したことはないです。
録音距離の柔軟性も、見ておいて良い部分でしょう。
音楽用の製品の一部は、ステレオマイクが可動式になります。
A-B方式(左図)は、主に、自然なステレオ感で広範囲の音を収録したい際に利用します。
この場合、ワイドな臨場感を出せるので、クラシックや合唱などはこの配置が向きます。
ICレコーダーに対して演奏者が広範囲にいる場合は、この方法を用いると、中央部の音が抜けて不自然になりにくいというメリットがあります。
X-Y方式(右図)は、スピーカーを交差させることで、主に中央方向の音を集音させる形式です。
録音の際に中央時の音抜けがしにくいので、ソロや少人数の演奏者を録音する場合はこちらが向きます
ただ、この部分について言えば、マイクを余分に搭載することで、A-B方式でも中央の音が中抜けしにくい工夫をする製品もあります。
この部分は、機種ごとの差異が大きい部分でもあるため、注目して比較しようと思います。
ーーー
以上、音楽用のICレコーダーの「選び方の基本」でした。
このほか、本格的なものは、チャンネル数(入力系統の数)など見るべきところはほかにもありますが、本編で、おいおい説明していくつもりです。
3・文字起こし用のICレコーダー
第3に、文字起こし用のICレコーダーです。
ようするに、録音した音声データを、自動で「文字起こし」するところまで含まれたサービスです。
提供する企業は、主にアジアの海外企業ですが、大きく分けて2タイプあります。
オンライン音声解析は、最も多いサービス形態です。
OpenAI社の、音声解析AIエンジンになるWhisperや、その進化形で、日本語の文章解析(校正)もできるChatGPT-4oを利用するものなどが出ています。
使用料は、製品により、幅はあります。
各社とも1ヶ月に1時間〜5時間ほどのまでは無料で、それ以降は、一定度の利用量がかかります。
起こした後のデータは、OneDrive・Google Drive・DropBoxxなどのクラウドに送るサービスをもつ機種もあります。また、WEBベースで、PCでの編集も可能です。
仕組み的に、データを他社に預ける(送る)ことになるため、セキュアなシステムなのかは注意が必要ですが、実際、日本企業でも導入が進みます。
一方、ネット販売の製品を含めると結構種類がありますが、性質上、サービス提供企業の信頼性が重要になります。
運営企業情報については判断材料になるでしょうし、記事では(分かる限りで)ある程度、説明します。
オフライン音声解析は、iFLYTEKほか、一部の企業が対応させています。
こちらは、文字起こしエンジンが本体に内蔵なので、ボイスデータを外部に送信する必要がないのが利点です。
使用料も、基本的に無料です。
一方、オフラインのエンジンなので、データ精度はオンラインに及ばない点、今後「賢く」ならない点 がネックです。
---
以上、AI対応のICレコーダーの「選び方の基本」でした。
音声データさえあれば、普通のICレコーダーでも、PCなどで「AIによる文字起こし」はできます。ただ、シンプルに「パッケージ」にした点が新しいといえるジャンルです。
精度も、オンライン版は、AI学習の進化もあり、インタビューや、少人数の会議などならば、それなりに精度が出せるようになっています。オフライン版も、音声データを探すための「インデクス」にしたいようなニーズならば、すでに実用水準です。
ーーーー
以上、ICレコーダーの「選び方」について書きました。
1・ICレコーダーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明
1-2:仕事用レコーダー
2・ICレコーダーの比較 (2)
2-1:音楽用レコーダー
3・ICレコーダーの比較 (3)
3-1:文字起こし用レコーダー
3-2: 最終的なおすすめの提案【結論】
ここからは、具体的な製品紹介にはいります。
冒頭書いたように、3回の連続記事です。
探しているジャンルが定まっている方は、以上のリンクから、それぞれの記事に飛んでいただいてもOKです。
よろしくお願いします。
1-2・仕事用のICレコーダーの比較
はじめに紹介するのは、一般的仕事用のICレコーダーです。
20年前からある形状ですし、皆さんも一度は見かけたことがあるかと思います。
はじめに、大きめの製品をみた後、ポケットインタイプを見ていく予定です。
ーーー
なお、以下の記事では、高評価できる部分については赤系の文字色で、イマイチな部分については青字で表記していきます。
【2023年発売】V-873 BLK GLD後継品
1・オリンパス ボイストレック WS-883 BLK
¥8,287 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
記憶容量:8GB
電池寿命:32/53時間(PC充電可)
2・オリンパス ボイストレック WS-882 SLV
¥7,773 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
記憶容量:4GB
電池寿命:53時間(PC充電不可)
内蔵マイク:ステレオ(指向性)
外部編集:対応(USB MicroSD)
記録形式:リニアPCM(22.05kHz) MP3
重さ:77g(電池含む)
WS-883 は、オリンパス(現:OMシステム)の「ボイストレックシリーズ」の上位機種です。
下位機もありますが、本体色のほか、内蔵メモリの記憶容量が少ない点と、USB端子は付属するものの、データ転送のみでニッケル電池に対する充電機能がない点が違いです。
USBの電源供給面の仕様の違いで、別売電池を購入しても使えないということになります。
---
結論的にいえば、この程度の値段差ならば素直に「上位機」でしょう。
本体サイズは、幅39x高さ111.5x奥行18 mmです。
電池込みでの重さ77gなので、十分に「携帯用」と言えます。
内蔵マイクは、「ステレオ録音」に対応する製品となっています。
仕事用のICレコーダーに「ステレオ機能」不要と考える人もいるでしょう。
しかし、会議などで、多人数の声を録音する場合、ステレオの場合、距離感をふまえた録音ができるため、再生したとき、「音声が聞きわけやすい」利点があります。
音質は、しかし、ステレオ録音の場合、リニアPCM録音に非対応です。
リニアPCM形式の録音は、22.05kHz/16bitのモノラルの1chです。
ステレオ録音はMP3(128kbps)のみという制限があるのが注意点です。
この価格帯の製品ではリニアPCM機種もあります。この部分は少し魅力に欠けると言えます。
また、この製品は、「ボイスチェイサー」が搭載です。
部屋の広さに応じて感度を自動修正する機能があり、広い講義室での利用などの集音性は良好です。
似た機能に、離れた前方の集音性を高めるズームマイクモードを搭載する機種がありますが、ほぼ同様の機能と言えます。
1・音声起動録音(VOC)
=音に反応して自動的に録音を開始
2・インデックスマーク機能
=再生したい場所に「付せん」をはる
3・AB・リピート
=語学学習に便利な二点間再生
4・高速・低速再生
=テープ起こし用
また、ICレコーダーとして「確実に必要」と言える4つの機能も、しっかり装備します。
語学学習用としては、A・B・Cリピートのほか、シャドーイング再生にも対応します。
加えて、再生面の技術として、ボイスバランサー再生機能が搭載です。
先述のように、ステレオ録音の場合、距離感まで録音できる点で高性能です。
しかし、遠くの人の声は遠く聞こえてしまうため、(状況によっては)テープ起こしがやりにくい場合があります。
この機能がある場合、聞きやすいレベルに自動調整可能です。
PCとの接続は、対応です。
上図のような収納式のUSB端子を利用します。
先述のように、上位機のみUSBからの充電もできます。
電池寿命は、アルカリ電池(単4×2)で再生する場合、最大53時間です。
ただ、リニアPCM(モノラル 1ch)の時間なので、ステレオ(MP3)だと41時間と他社機並みです。例えば、他社(ソニー)はリニアPCM(ステレオ 2ch)で40時間ですので、比べる場合、やや注意です。
OM SYSTEM BR404
¥1,844 楽天市場 (9/10執筆時)
一方、上位機はニッケル水素電池が内蔵され、USB充電が可能です。仕様上、他社(エネループなど)は充電不可で、同社の電池のみ対応です。
この点で言えば、エネループなどを買って外部充電器を使ったほうが「楽」なような際します。なお、充電池を使う場合、録音時間も、リニアPCM(1ch)で32時間です。
---
以上、オリンパス(OMシステム)のWS-883などの紹介でした。
仕事用としてみても、基礎となる音質部分のスペックが(必要十分なレベルはありつつですが)微妙に他社に劣る部分が目立ちます。
PCMに対応したのは見どころですが、先述のように1chのみという仕様ですし、同社から買うにしても、後ほど見る上位機が良いかと思います。
ーーー
【2021年発売】
3・オリンパス VN-551PC
¥6,730 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:モノラル
記憶容量:4GB
電池寿命:60時間(単4電池2本)
外部編集:
記録形式:WMA
一方、オリンパスの最下位機となるのは VN-551PCです。
本機はモノラルのみの機種です。
一応基本機能は網羅しますが、先述のように、ICレコーダーは(ビジネス用でも)ステレオであることにメリットがあるので、あまりオススメしません。
【2015年発売】
4・SONY ICD-PX470F
¥9,650 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:4GB
電池寿命:40時間(PC充電可)
外部編集:対応(USB MicroSD)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:76g
ICD-PX470F は、ソニーから発売されているICレコーダーです。
本体サイズは、38.3×114.1×19.3mmです。
オリンパス同様の小型機で、電池を含めた重さもだいたい同じです。
音質は、本機は、ステレオでのリニアPCM音源に対応です。
そのため、音楽CDと同じクオリティでの録音が可能です。
先述のように、音楽の録音だけでなく、声や会議の録音でも効果的です。
リニアPCM音源で録音すると、非常に明快かつクリアに録音できます。
音質面の技術は、「指向性マイク」を採用するオリンパスと異なり、「全方向性マイク」を採用します。
「全方向性マイク」は、ステレオ感をより得やすく、インタビュー以外に音楽録音ほか、会議などの録音により強くなります。
一方で、インタビューなど1対1の録音時は、(広く音を拾いすぎるので)環境雑音系のノイズを拾いやすい点が難点です。
しかし、ソニーの場合は、この部分を補うためにS-Mic(Sマイクシステム)という独自技術で、遠くの音を聴きやすくする補整をしていますので、弱点は緩和されます。
ノイズキャンセリングは、ソニーも、再生時と録音時双方で補整を行います。
とくに、録音時の「クリアボイス機能」は定評があります。人の自然の声を減衰させずに、環境ノイズを減少できる点でかなり強力と言えます。
その他の機能面では、録音時に周囲の雑音を低減させるローカットフィルターやシーンセレクト・音声起動録音など、他社の中級機に搭載される主な機能は、「おおむね搭載」されます。
語学学習用としては、しかし、シャドーイング再生に未対応です。
この方面に特化した技術は少ないです。
テープ起こし用としては、0.5倍から2.倍の間で細かく調節できるDPC機能を持ちます。
便利に使えるでしょう。
PCとの接続は、対応します。
MicroSDカードは、この機種も増設対応です。
電池寿命も、最大40時間と長いです。
そのほか、ワイドFMラジオにも対応します。
---
以上、ソニーのICD-PX470F の紹介でした。
ステレオでのリニアPCMへの対応する点と、高度なノイズキャンセリングを搭載する点が評価できます。
この2点は「高級ICレコーダー」と「格安ICレコーダー」を分ける部分ですので、このグレード以上がビジネス向けの上級機と言えます。
むろん、上位機の範疇でも機種による向き不向きがあります。
本機は全方向性マイク搭載機ですから、1対1よりも、会議などの録音が得意な機種です。一方、ズームマイクモードがないので、遠くや前方の集音性にやや難ありといえます。
S-Mic(Sマイクシステム)の搭載で、ある程度緩和できていますが、その用途だけならば指向性マイクを装備する機種か、次に紹介するソニー機のような、明確な対策のあるものが良いでしょう。
【2019年発売】
5・SONY ICD-UX570F【4GB】
¥14,107 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:4GB
電池寿命:22時間 (PC充電可)
外部編集:対応(USB MicroSD)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:48g(電池含む)
ICD-UX570Fはソニーの上位機です。
本体色は、ブラック(ICD-UX570F BC)とゴールド(CD-UX570F NC)とシルバー(ICD-UX575F SC)から選択できます。
こちらには、録音容量が8GBのモデルもありますが、色は同じ構成です。
ステレオの音質は、高音質なリニアPCM音源に対応するモデルです。
一方、1つ上で説明した下位機種よりも「パワーアップ」している点は、主に3点です。
第1に、内蔵リチウムイオン電池を採用し、PC経由で充電できる点です。
こうしたモデルの場合、乾電池が使えないため「まさかの場合」が心配です。しかし、こちらのモデルは3分の充電で1時間使えるように急速充電が可能です。
第2に、フォーカス録音機能に対応する点です。
これは、全方向性マイクの左右の音をカットすることで、前方集音性を高める技術です。
この機種も指向性ズームが未装備ですが、その欠点を緩和するための技術と言えるでしょう。
第3に、おまかせボイス機能です。
こちらは、シーン指定をしなくても最適に感度を調整し、背景ノイズも軽減してくれる機能です。
録音のスイッチを押す以上のことをしたくない人、または、そのような人が利用することが想定される場合は、この機種を選ぶのは「あり」でしょう。
もちろん、こだわりたい場合は、細かいシーンの調節も可能です。
第4に、タイムジャンプ・イージーサーチ機能です。
全体でファイルを10分割し、10%ごとに「戻し」「送り」(タイムジャンプ)をしてから、早送り・戻しでシーンを探せます。
これらをボタン操作で行えるため、テープ起こしに有用です。
そのほか、音楽再生の際に自動的に録音レベルを調整してくれる「おまかせミュージック」機能が搭載されるほか、ディスプレイは視認性のよい、1.45インチ有機ELディスプレイを採用している点が目立つ違いです。
視認性の点では、他社製品と較べても良いですね。
---
以上、ソニーの ICD-UX570Fの紹介でした。
リニアPCM音源・強力なノイズキャンセル対応に加え、下位機種の弱点だった、遠くや前方の集音性が改善している点が魅力と言える機種です。
また、今回の改変で、自動録音機能も強化されましたので、初心者があまり考えず、ボタン一つで録音する場合、音質に最も期待できる機種でしょう。
会社に置いておき、あまり使い慣れていない人に貸すような使い方をするならば、最も向いている機種の1つだと思います。
【2018年発売】
6・オリンパス DM-750【黒】
7・オリンパス DM-750【銀】
¥12,090 楽天市場 (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(3マイク式)
記憶容量:8GB
電池寿命:31時間(PC充電可)
外部編集:対応(USB MicroSD)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:72g
ボイストレック DM-705は、オリンパス(OMシステム)のビジネス向けのハイスペック機です。
音質は、この機種は、同社の下位機と違って、しっかりステレオ(2ch)でのCD音質のリニアPCM音源に対応します。
音質面の技術は、このグレードの機種としては「かなり高度」です。
上図の様に、左右に指向性ステレオマイク、中央に無指向性(全方位性)マイク搭載する「3マイク方式」だからです。
つまり、ステレオ感を得やすく、会議などの録音に向く指向性ステレオマイク、前方の離れた話者の録音に強い、無指向性マイクという、互いの欠点を補う、ある意味「最強の組み合わせ」です。
このほか、録音時の環境雑音を低減するローカットフィルターと、録音時と再生時双方のノイズキャンセリングに対応します。
音質面の技術は、他社と比べても引けをとらないでしょう。
語学学習用としては、それに特化した機能は未搭載です
テープ起こし用としては、6段階の速度調節ができるほか、音声カット再生に対応する点が魅力です。
他のICレコーダーには、「音声起動録音」という機能が搭載される場合があります。
この方式は、ビジネスなどの重要な録音で、実際は発話があったのに、音声が録音されていない、といった事態が考えられます。
その点、音声カット再生は、「再生時に、音声のない部分をカットして再生する」機能であるため、機械のミスによる録音ミスを避けられます。
PCとの接続は、端子経由のダイレクトな接続に対応します。
MicroSDカードは、この機種も増設対応です。
電池寿命については、こちらの機種は、乾電池を利用しないリチウムイオン充電池の製品です。
稼働時間は通常録音で31時間、リニアPCM形式でも22時間です。
多少短いですが、使い勝手の部分では問題ないでしょう。
なお、パソコンからでも、コンセントからでも給電可能です。
---
以上、オリンパスのボイストレック DM-750の紹介でした。
リニアPCM・指向性/全方向性マイク・Wのノイズキャンセリングという、とくにビジネス利用において、音質上重要な要素を兼ね備えている点で、他社の上位機と較べて、かなり優れます。
最終的な「オススメ機種」については、最後で改めて考えますが、レベルが高いと言わざるを得ないでしょう。
【2021年発売】
8・TASCAM VR-04-GY 【黒】
9・TASCAM VR-04-S 【銀】
¥7,980 楽天市場 (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(3マイク式)
記憶容量:8GB
電池寿命:46時間(PC充電可)
外部編集:対応(USB MicroSD)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:53.5g
TASCAM VR-04は、TASCAMのビジネス向けのハイスペック機です。
タスカムは日本の音響ブランドとしてしられるTEACの法人向け部門で、ICレコーダーも音楽用を中心にプレゼンスがあります。
ステレオの音質は、この機種は、CD音質のリニアPCM音源に対応します。
音質面の技術は、オリンパス同様の3枚マイク式です。
一方、マイクは3機とも指向性(単一指向性)です。
会議やインタビューは問題ない性能を発揮しそうですが、(講演ほか)前方の遠目の話者の集音は、オリンパスの構成のがわずかに良いかと思います。
また、ノイズキャンセリングモードは搭載ですが、専用モードかつ、Lマイクからの録音になるので、機能性の部分でやはりオリンパスとは相違します。ローカットの設定もできません。
また、モードの自動選択機能もないので、詳しくない誰かに渡して取って貰うのにも適しません。しっかり感度なども調整した方が良いでしょう。
語学学習用としては、ABリピートはできますが、特化した機能はないです。
テープ起こし用としては、8段階の速度調節ができるますが、音声カット再生などは非対応です。
PCとの接続は、端子経由のダイレクトな接続に対応します。
MicroSDカードは、この機種も増設対応です。32GBまでとなります。
電池寿命については、本機は内蔵リチウム電池式です。
稼働時間は通常のステレオ録音で46時間、リニアPCM形式を最高音質(48kHz/16bit)でとって11時間です。
充電時間は、2.5時間です。
そのほか、本機はFMラジオチューナーが搭載です。
---
以上、TASCAM VR-04の紹介でした。
3枚マイク式で工夫はある機種です。ただ、ビジネス向けに特化した便利な工夫は、オリンパスやソニーほかにやや負ける機種です。
ーーー
【2022年発売】
10・TASCAM VR-03-S 【シルバー】
10・TASCAM VR-03-P 【ピンク】
10・TASCAM VR-03-BR 【ブラウン】
¥8,250 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:11.5時間(PC充電可)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:73g
なお、本機の下位機種としてVR-03という機種が出ています。
こちらは、マイクが無指向性の2マイクです。
フォーカス集音もないので、会議録音に向く一方、1対1のインタビューには不向きです。
また、MicroSDカードに非対応であるほか、ノイズキャンセリングにも非対応です。液晶も小さめです。
値段差以上に性能差が大きいと言えますし、オススメできません。
−
【2021年発売】
11・TASCAM VR-02-S【シルバー】
11・TASCAM VR-02-P 【ピンク】
¥8,558 楽天市場 (9/10執筆時)
12・TASCAM VR-02-BR 【ブラウン】
¥8,558 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(指向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:7時間(PC充電可)
外部編集:
外部編集:対応(USB MicroSD)
重さ:50g
13・TASCAM VR-01-S【シルバー】
13・TASCAM VR-01-P 【ピンク】
¥7,458 楽天市場 (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:8時間(PC充電可)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:73g
さらに、スリム型が2機種あります。
VR-02は、先ほどみたVR-04からマイクを1つ除いて、スリムにしたタイプといえます。
ノイキャンやMicroSDカードには対応します。
VR-01は、先ほどみたVR-03のスリム型と言えます。
ノイキャンやMicroSDカードには対応せず、集音についても無指向性のマイクになります。
---
結論的にいえば、(値段的に仕方ないものの)機能面で目立つ部分はないです。同社から選ぶとしてもVR-04でしょう。
【2022年発売】
14・フィリップス DVT2000-BK
¥6,780 楽天市場 (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:11時間
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:66g
DVT2000は、オランダの大手家電企業となるフィリップスのICレコーダーです。
日本の販売はフィリップスジャパンではなく、STAYERという商社を通した販売です。
同社の場合、中国工場で生産した小型家電について、このような形態(あるいは、商標貸与のような形態)がたまにみられます(問題ありません)。
サイズは、本機は高さ110×幅40× 奥行20mmです。
幅広ですが、単4アルカリ電池の重さを加味して66gで収まります。
記憶容量も、8GBです。
価格からすると多めです。
音質は、ステレオでのリニアPCM録音に対応です(48kHz/16bit)。
音質面の技術は、特段の目立つ技術の記載はないです。
とはいえ、ノイズキャンセラは搭載です。A-Bリピートもできますし、早聞き、遅聞きもできます。声に反応して録音する、音声起動録音も対応です。
ただ、マイク部分に特別な工夫はないので、この部分は値段相応です。
PCとの接続は、USB、マイクロSDカードによります。
電池寿命は、リニアPCM音質で11時間です。
やや短いと言えますが、音質をやや落とせばだいぶ長く使えます。
面白い部分では、ワイドFMの受信に対応します。録音もできます。
---
以上、フィリップスの DVT2000-BK の紹介でした。
主に値段面で選択肢にする機種でしょう。ただラジオ対応は個性と言えます。語学学習においては、(語学番組の聴講など)なにかしら便利に感じる部分はあるのかもしれません。
ーーー
このほか、音響企業の製品ではないものの、Atlasの目に付いた製品を、以下簡単にみておきます。
【2022年発売】
15・キヨラカ ボイスDX GT-S01
¥11,816 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:モノラル?
記憶容量:32GB
電池寿命:20時間
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:WAV
重さ:59.4g
第1に、GT-S01です。
中国からの輸入製品です。
1.33インチのカラー液晶(IPS)が目立つ製品です。
Bluetoothでスマホと接続し、そちらの音声録音ができることを特徴とします。
録音フォーマットは、WAV表記です。
録音はステレオではないようです。
機能的には、無音カット(VOR)はできますが、シャドーイングなどは不可です。
ーー
【2022年発売】
16・Gillmar ボイスレコーダー Ai-16
¥2,680 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:16GB
電池寿命:35時間(最長)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:MP3 WAV
重さ:59.4g
第2に、Ai-16 です。
ネットで人気の製品です。
こちらは、スピーカーは、ステレオ明記です。
マイクは指向性です。ステレオ感は得にくいですが、ノイズはのりにくい方式で仕事向きです。加えて、ノイズキャンセリング機能の明記もあります。
機能面は、無音カットほか、倍速・シャドーイング再生も対応です。
ユニークな部分では、3.4mmステレオ端子があり、PCなどの外部音声を録音できる機能があります。
音質は、MP3対応です。圧縮方式不明ながら、WAV(1536kbos)との表記です。
PCとの接続は、USB-Cです。
電池寿命は、おそらくMP3利用時ですが、35時間です。
---
結論的にいえば、格安ですが、機能はそろっており充実しています。音質を重視する音楽録音には向きませんが、仕事用に「たまに、簡単に」使う程度ならば、まずまず問題なさそうです。
一方、利用時に画面照明が消せない点(調整できない)ほか、ユーザー投稿の写真を見る限りさほどしっかりした筐体ではない点、特に、録音開始までのタイムラグなど操作性の部分は、ここまでみた大手との差といえるでしょう。
そこが値段の理由とも言えます。
【2022年発売】【電話録音用マイク付】
17・オリンパス VP-20 + TP8
¥10,680 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:8GB/4GB
電池寿命:24時間(PC充電可)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:37.5g(電池含む)
ボイストレック VP-20は、オリンパス(OMデジタルソリューションズ)の小型ICレコーダーです。
VP-20+TP8は、受話器ごしの集音のためのマイクが付いたセットになります。
現在はこのセットのみの販売です。
サイズは、13cm×1.7cmと携帯性の良いスティックタイプです。
重さも37gと軽量です。
音質は、小型機種ながら、リニアPCM録音に対応します。
ただし、22.05kHz/16bitではありますが、ステレオになります。
音質面の技術は、ノイズ対策について、録音時のローカットフィルターと再生時のノイズキャンセリングにダブルで対応します。
そのため、小型タイプとはいえ、「あなどれない性能」があります。
とくに、雑音については、ポケットに入れた際のワイシャツなどとのカスレを防止する擦れ音フィルターが搭載されます。
また再生時のノイズキャンセリングについても、新しいアルゴリズムの新型が搭載されており、機能に優れます。
ただし、指向性ズームマイクなど、遠くの離れた場所の録音に便利な機能は搭載されません。本機は全指向性マイクです。
要するに、1対1での取材に特化した「計量・小型」なレコーダーです。講義室などには向きません。
語学学習用としては、特化した機能は未搭載です。
テープ起こし用としては、残念ながら、オリンパス社の「売り」である音声カット再生にも非対応です。
ただし、15段階の再生速度調整は可能です。
PCとの接続は対応できます。
ただし、小型化を追求したため、MicroSDカードには対応しません。
電池寿命については、最大録音時間は24時間まで可能です。
これだけあれば問題ないと思います。ニッケル水素電池で、USB充電にも対応します。
---
以上、ボイストレック VP-20の紹介でした。
リニアPCM録音に対応するなど、スティック式ながら侮れない機種です。
小型、軽量ですので、普段に常備してもよいですね。ただ、基本的に、講義などの録音には不向きで、1対1のインタビュー向けの製品になると思います。
【2021年発売】ICD-TX650 後継機
18・SONY ICD-TX660 C
¥17,726 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:16GB
電池寿命:15時間(PC充電可)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:29g
ICD-TX660は、ソニーの高級機です。
液晶がやや小さめの旧機はAtlasも持っています。
サイズは、携帯性で言えば、大きさ10cm、薄さ0.74cm、重さは29gです。
やはり、収納性を最重要視したモデルです。
また、他社に比べると記憶容量が16GBと多めの機種です。
液晶も有機ELディスプレイ採用で、視認性が良いです。
本体デザインも、小型のスティックタイプの中では突出して良いと思います。
所有して持ち歩きたくなるデザインです。
ステレオの音質は、高音質なリニアPCM録音に対応です。
音質面の技術は、独自のパラボラ形状のデジタルマイクを採用している点が注目に値するでしょう。
この機能に加えて、左右のスピーカーの音を分離するステレオ強調録音機能も搭載されるため、複数の人の声が重なりにくいというメリットもあります。
一方、こちらの機種も、全方向性マイクのみで、指向性マイクは搭載されません。
テープ起こし用としては、再生速度を0.5倍から2倍の間で21段階で調整できる再生速度調整が搭載されます。
PCとの接続は対応です。やはり、マイクロSDカードには非対応です。
電池寿命は、電源は、リチウムイオン充電池でフル充電で15時間稼働します。
小型機種のため、他社よりも多少短めです。ただ、パソコンからは充電可能で、急速充電にも対応し3分の充電で1時間の録音が可能です。
---
以上、ソニーのICD-TX650 の紹介でした。
スティックタイプとしては最も小型ですが、記憶容量は多く、急速充電にも対応するなど使い勝手はワンランク上の印象です。
デザインも良くオススメしたい機種ですが、ネックは価格でしょう。ただ、値段に見合う性能はあると思います。
ーーー
このほか、目に付いた小型製品をまとめて見ておきます。
【2023年発売】
19・FlukeForest FFR-W600
¥18,260 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:(全方向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:20時間(PC充電可)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:リニアPCM MP3
重さ:27.2g
第1に、FlukeForest FFR-W600です。
ノンブランドのネット専売製品です。
機能的には全方向性マイクを搭載し、感度が調節できる程度です。
最近のスマートウォッチはボイスメモを取れるものも多いですが、メモリーを録音だけにふって、専用で使うという部分で、なにかしらこうしたものを必要としている方はいるかもしれません。
PCM音質でも、バッテリーの公称持続時間の20時間は録音できます。
なお、充電は、バンドを外し、USBコネクタを引き出しての、PC充電です。
ーーー
【2024年発売】
20・サンワサプライ 400-SCNICR4BK
¥6,780 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:8GB
電池寿命:13時間(最長)
外部編集:対応
記録形式:MP3 WAV Flac AAC APE
重さ:31g
第2に、サンワサプライの400-SCNICR4BKです。
重さが、31gと軽めであるうえ、サイズは、幅2.3×奥行1.05×高さ9.8cmと小型です。
その上で、そこそこ安い製品です。
特段強調するべき部分はないですが、全方位マイクを搭載したステレオです。
メモリーは、8GBです。
しかし、小型機では珍しく、最大64GBまでのマイクロSDカード録音に対応なので、ここは問題ないでしょう。
バッテリーは、ただ、最長で13時間、PCMで10時間ですのでやや短めです。
機能面では、ノイズキャンセル機能がある程度です。
とくだん、学習用や、仕事用に便利な機能はないです。
充電は、USB-C経由です。
そのほか、FMラジオ受信機能が付く部分、簡単なイヤホンが付く部分が目に付く特長です。
--
結論的にいえば、値段に注目する場合、小型機では選択肢になりそうです。
他社ほど小型ではなく、マイク性能や外観に値段は現れてはいます。とはいえ、なにかしらの事情で、一時的にだけ小型ICレコーダーが欲しい方はいるでしょうし、そういった方には良いでしょう。
ーーー
【2024年発売】
21・サンワサプライ 400-SCNICR3BK
¥10,800 Amazon.co.jp (9/10執筆時)
内蔵マイク:ステレオ(全方向性)
記憶容量:16GB
電池寿命:10時間(最長)
外部編集:対応(USBのみ)
記録形式:MP3 WAV
重さ:45g
第2に、サンワサプライの400-SCNICR3BKです。
こちらは、普通にボイスレコーダーとしても利用できます。
しかし、スイッチ切替で、スマホ録音に対応できる部分が「売り」です。
録音方法は、その場合、ピエゾセンサーで振動を捕まえる方式です。
自分の声も、相手の声も録音できます。
ネットの輸入品でこの仕組みは見かけますが、正規流通だと初めて見ました。
装着方法は、磁石で吸着する方式です。
しかし、iPhoneのようにMagSafeがある機種でなくても、付属のマグネットリングシールを添付で、装着可能です。
充電は、USB-C経由です。マイクロSDカードには非対応でアス。
---
結論的にいえば、スマホアプリやOSでも録音は可能でしょう。しかし、応答時の手順を考えると、この手のハードを必要としている方はいるのかと思います。必要に応じて選ぶべき、特殊な機種です。
次回につづく!
ICレコーダーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ICレコーダーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ICレコーダーの比較 (2)
2-1:音楽用レコーダー
3・ICレコーダーの比較 (3)
3-1:文字起こし用レコーダー
3-2: 最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、音質面で特長がある製品を中心にみていきます。
多くの機種は「音楽録音用」ですが、仕事にも使えます。OM SYSTEM LS-P5のように、ノイズキャンセル機能が強く、仕事にも便利に使える機種もあります。
音質の良さ ★★★★★
取材の録音 ★★★★★
会議の録音 ★★★★★
音楽の録音 ★★★★★
語学学習 ★★★★★
携帯性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)にはいります。
結論編して、今回紹介する製品全てから、目的別・予算別にAtlasのおすすめできる機種をあげていこうと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!