比較2017'【価格・用途別】ICレコーダー26製品の性能とおすすめ・選び方(前編):オリンパス・パナソニック・ソニー

2017年09月26日

比較2017'【価格・用途別】ICレコーダー26製品の性能とおすすめ・選び方(前編):オリンパス・パナソニック・ソニー

今回レビューする製品:2017年 メーカー別のボイスレコーダーの性能とおすすめ(小型〜音楽用)VN-703PC VN-7300 VN-722PC RR-QR210 RR-US310WS-805 V-821 SLV V-822 V-822 WHT V-823 V-862 V-863 BLK RR-XP007-K RR-XP008-K RR-XS455-K ICD-UX533F ICD-UX543F DS-901 DS-902 LS-1 LS-P2 LS-100 ICD-UX543F ICD-SX1000 ICD-TX650 PCM-D100 RR-US330-K RR-XS460 RR-XS360 ICD-UX533FA V-842 V-843 VP-10 VP-15 VN-541PC RR-QR220-W ICD-PX470F ICD-UX560F ICD-UX565F インタビュー・講義・会議・コンサート・音楽・語学学習など用途別人気ランキング

今回のお題
2017年最新のICレコーダーのおすすめはどの機種? 

 どもAtlasです。

 今日は、ICレコーダー(ボイスレコーダー)を比較します。

  

 ICレコーダーは、会議・講義などのテープ起こしから、語学学習コンサートの音楽録音まで、多様なニーズがあります。地味な家電ですが、年間100万台以上コンスタントに売れているそうです。

 今回の記事では、パナソニックオリンパスソニーの最新モデル全機種を格安の小型機から高級機まで計26種類紹介します。この3社でICレコーダーの市場のほとんどを占めているため、デンキヤに置いている製品はほぼ網羅できたと思います。

 以下では、それぞれの機種を詳しく紹介した後で、最後に「結論」として、「目的別・価格別」のAtlasのおすすめ機種!を提案します。

ICレコーダーの比較基準と選び方

 今回のICレコーダーの比較ですが、以下の3点を特に重要視して、評価します。

1・音質の良さ

 第1に、音質です。

 音質の良いステレオ・リニアPCM録音に対応する機種や、ノイズキャンセル集音機能が充実している機種を評価します。これらは、音楽録音だけでなく、ビジネスにおけるテープ起こしの際の音質のクリアさなどにもつながる点で、最も重要です。

2・用途別の利便性

 第2に、利便性です。

 ビジネス語学学習音楽録音などの用途に合わせて、用途に合った付加機能が充実している機種を高く評価します。

3・携帯性の良さ

 第3に、携帯性です。

 手軽に持ち運べるサイズであるか、電池が十分持つか?などを観点としながら評価します。

ーーーー

 なお、今回は、かなり多くの台数を紹介するため、以下の4つのカテゴリーにわけて、順番に紹介していきます。

1・モノラル録音の入門機
2・ステレオ録音対応の中級機
3・スティックタイプの小型機
4・ハイレゾ録音対応の高級機

 では、早速比較に入ります。

モノラル録音対応の入門機


 はじめに紹介するのは、格安なモノラル録音対応のICレコーダーです。それほど高度な機能が不要な方に向くグレードの製品です。

 なお、以下の記事では、高評価できる部分については赤字で、イマイチな部分については青字で表記していきます。。


 

1・オリンパス ボイストレック VN-541PC
  ¥4,093 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:モノラル
記憶容量:4GB
電池寿命:60時間(単4アルカリ2本)
記録形式:WMA

 ボイストレック VN-540PCは、オリンパスのICレコーダーです。同社はカメラ屋のイメージですが、ICレコーダーの開発も長年行っており、高性能機を多く出しています。この機種は、オリンパスのICレコーダーでは最も新しい機種で、2016年10月に登場するモデルです。

 内蔵マイクは、モノラル録音しかできないモデルです。あくまで「ボイスメモ」を取るためのICレコーダーで、、音楽の録音には向きません。

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 音質面の技術は、 上位機種にも採用される、ノイズ低減機能(ノイズキャンセリング)の他、音に反応して自動で録音を始める音声起動録音(VOC)、頭出しをしたい場所にあらかじめ「付せん」を入れられるインデックスマーク機能、語学学習やテープ起こしに便利なA・Bリピート機能高速・低速再生機能などが搭載です。そのため、使い勝手の部分では、上位機種と同等の機能です。

 その他、シーン別の録音調整機能が搭載される点が目に付きます。自分の声のメモ、会話録音、音楽録音などを選択し、状況に合わせた録音が可能です。ただ、声のクリアな集音に関する機能も目立った機能は付属しませんので、音質は「値段相応」でしょう。 

 記録形式は、WMAのみです。MP3に対応しないのは、ICレコーダーとして珍しいです。内蔵メモリーは4GBと最低限確保されていますね。

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 パソコンとの接続は、対応します。付属のUSBケーブルを介して接続する仕組みですね。

 以上、 VN-540PCの紹介でした。PC接続が可能など、見所はある機種です。ただ、音質がイマイチのため、性能面からはおすすめしがたい機種です。マイクに向けて自分の声を発生するようなボイスメモとしては良いですが、取材で使うなどの用途にはあまり向かない感じがします。

ーーー

 

2・オリンパス ボイストレック VN-7300【在庫限り】
  ¥4,930 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:モノラル
記憶容量:2GB
電池寿命:86時間(単4アルカリ2本)
記録形式:Sub Band CODEC/CELP

 こちらの製品には【在庫限り】で、旧機種の VN-7300があります。ほぼ同型のモノラルICレコーダーですが、記憶容量が2GBである点と、PCへの接続に対応しない点が異なります。

 やはり、ICレコーダーだけを使ったテープ起こしなどに用途が限定される格安機種と言えます。


 

 3・パナソニック RR-QR220-W
  ¥4,152 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:モノラル
記憶容量:2GB

電池寿命:22時間(単4電池2本
記録形式:MP3
本体重量:66グラム

 RR-QR220は、パナソニックの入門機です。

 内蔵マイクは、こちらもモノラル録音しかできないモデルです。

 音質面の技術は、オリンパスと比べた場合性能は似ています。シーン別の自動録音調整機能が搭載されます。ほかに、イズ低減機能や音声起動録音(VOC)インデックスマーク機能A・Bリピート機能高速・低速再生機能など使い勝手の部分では、同等の機能です。

 オリンパスと同じく、声のクリアな集音に関する機能は、こちらも非搭載ですね。

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 語学学習用の機能は、オリンパスより充実しています。A・Bリピートの間に無音時間を入れるシャドーイング再生ができるからです。

 パソコンとの接続は、こちらの場合非対応です。その点で、メモ録音や、語学学習用に特化しての利用形態に限定される機種と言えそうです。

 以上、パナソニックのRR-QR220の紹介でした。オリンパスの入門機に比べると、語学学習の面でシャドーイング再生ができる点が評価できます。一方、パソコンと接続できないなど、こちらはあくまで自分の声を取る端末です。「ボイスメモ」機能以上の使い方をするならば、こちらより上位機種が良いでしょう。


  

 4・パナソニック RR-US330
  ¥3,666 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)
 5・パナソニック RR-US310【在庫限り】
  ¥4,456 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:モノラル
記憶容量:2GB

電池寿命:22時間(単4電池2本
記録形式:MP3(32kbps)
本体重量:66グラム

 RR-US330 は、パナソニックでは2番目に安い機種です。なお、RR-US310という旧製品が併売していますが、色だけで機能面での変化はありません。

 内蔵マイクは、こちらもモノラル録音しかできないモデルです。

 音質面の技術も、下位機種と変化画なく、自分以外の他人の声をはっきり入力させ、クリアな音でテープ起こしができるような高品質な録音機能は付属しません

 語学学習用の機能は、こちらの場合も、シャドーイング再生に対応します。パナソニックは、語学学習面では下位機種でも充実していると言えそうです。

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 パソコンとの接続は、対応する機種です。また、この機種は、USB端子が下部のキャップに内蔵されるタイプですので、USBケーブルも不要です。

 以上、RR-US330 の紹介でした。PC接続に対応する点で、下位機種より使い勝手の幅が広がっています。ただ、集音のクリアさに関係する技術は、上位機に比べると乏しいので、やはりボイスメモとしての利用に限定される機種です。

 ビジネス用でも、自分の声ではなく会議の集音などに利用する場合は、上位の機種が良いでしょう。

ステレオ録音対応の中級機

 さて、ここからはステレオ録音に対応する「中級機」と呼べる機種を紹介してきます。

 ビジネス用途でもクリアで聞き取りやすい音質にこだわるならば、このグレ−ドが良いでしょう。


    

 6オリンパス ボイストレック V-862 【2017】
 
¥5,596 Amazon.co.jp (9/5執筆時) 
 7オリンパス ボイストレック V-842 【2016】
 
¥6,183 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:37時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM非対応/MP3
重さ:57g(本体のみ)

 こちらは、 オリンパスボイストレック V-862です。なお、在庫限りで旧製品が売られています。こちらは、、語学学習に便利なシャドーイング再生機能が付属しません。価格的にも逆転しているため新機種で良いでしょう。

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 内蔵マイクは、このグレードの機種から、ステレオ録音に対応する製品となっています。仕事用のICレコーダーにステレオ機能は無駄な機能か?というとそうではありません。会議など、多人数の声を録音する場合、距離感をふまえた録音ができるため、総じて音声が聞き取りやすくなるからです。とくに、オリンパスは、全指向性ではなく、指向性マイクを使っているため、左右のステレオ感が得られやすいといえます。

 ステレオの音質は、音楽CD並の音質で記憶できるリニアPCM録音に非対応です。この価格帯の製品では、リニアPCM対応機種もあります。その点で、多少魅力に欠けると言えますね。

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 音質面の技術は、最適な録音シーンを調整する機能が搭載されます。このほか、エアコンの音などを拾いにくいローカットフィルターノイズキャンセリング機能はも搭載されており、こうした部分では十分に良い機種と言えそうです。

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 また、下位機種と較べた場合、この製品は、「ボイスチェイサー」が搭載で、部屋の広さに応じて感度を自動修正する機能があります。広い講義室での利用などの集音性は良好だと思います。似た機能に、離れた前方の集音性を高めるズームマイクモードというものがありますが、こちらは、これとほぼ同様の機能と言えます。

 語学学習用としては、オリンパスの場合、この機種から、語学学習のためのシャドーイング再生に対応します。

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 PCとの接続は、また収納式のUSB端子が付属し、PCへのデータ転送が可能です。MicroSDカードは、別売りですが32GBまで対応できます。ただ内蔵メモリも4GBあるため、十分な容量です。

 電池寿命も、37時間と長めですので、ビジネス用としても実力を持つ機種ですね。

 以上、ボイストレック V-862の紹介でした。ビジネス用に考える場合、快適に使いたいならばこのグレードが最低限だと思います。リニアPCM録音に非対応な点が、使い勝手の幅という意味で、多少残念とは言えそうです。


   

 8・オリンパス ボイストレック V-863 【2017】
   ¥6,578 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

 9・オリンパス ボイストレック V-843 【2016】
 
 ¥7,119 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:41時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM非対応/MP3
重さ:57g(本体のみ)

 V-863 は、オリンパスのボイストレックの上位機種です。大きさや形は、V-862 と変わりません。ただし、こちらはメモリーが2倍の8GB搭載され、録音時間が倍に増加しています。

 なお、こちらも旧機種が売られています。相違点は、やはり、シャドーイング再生の有無のみですが、価格的にも新機種を選んでよいでしょう。

 下位機種に較べて、重要な追加機能と言えるのは、次の2点です。

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 第1に ボイスバランサー再生への対応です。ステレオ再生は距離感まで録音できて高性能なのですが、遠くの人の声は遠く聞こえるため、テープ起こしがやりにくい部分があります。しかし、この機能がある場合、再生時にそれを聞きやすいレベルに自動調整します。

 第2に USB充電機能です。こちらの機種はUSB端子を経由してデータをやり取りするだけではなく、ニッケル水素電池を使うとで、ICレコーダーを充電することができます。

 一方、下位機種と同じく、こちらはリニアPCM録音に未対応です。その点で高機能なのですが、あくまでビジネス用に限定される機種であり、音質面では、あまり期待できません。


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 10・パナソニック RR-XS460 【上位機種】
  ¥8,229 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:59時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3/WMA
重さ:55グラム

 RR-XS460は、パナソニックのステレオ対応のICレコーダーです。

 ステレオの音質は、この機種の場合、リニアPCM音源に対応する点が魅力です。CDと同じクオリティでの録音が可能です。これは、音楽の録音だけでなく、声や会議の録音でも効果的で、リニアPCM音源で録音すると非常に明快かつクリアに録音できます。

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 音質面の技術は、離れた場所の音声を集音しやすいズームマイクモードを搭載します。また、ノイズキャンセル技術は、録音時に周囲の雑音を低減させるローカットフィルターと、再生時に、雑音を低減させるノイズキャンセリングがダブルで搭載されます。また、シーン選択もより細かくできるため、録音ミスが少なくできます。 

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 その他にも優れる点は多いです。

 例えば、オリンパスと比べて、マニュアル調整がより緻密にできます。録音レベルを調整して、最適に録音する機能は、特定の場所で同じものを取る人(歌など)にはメリット性が高いと言えます。また、録音や再生時の自動音質調整や、より細かい周波数別の録音レベルの調整ができるため、コンサートなどの録音にも向く機種だと思います。

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 また、オリンパスのボイスバランサー再生に似た機能として、フォーカス再生機能が搭載されます。これは、再生時に、前方、右、左から発生される音声を強調して再生する機能です。

 語学学習用としては、語学学習のためのシャドーイング再生に対応します。

 テープ起こし用としては、再生速度の調整機能がこの機種は充実しています。この機種は1/2倍速から2倍速まで21段階でスピードが調整できます。ICレコーダーで直接テープ起こしをする場合、とくに便利だと思います。

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 PCとの接続は、対応します。また、付属のニッケル水素電池を利用する場合、パソコンで充電が可能な点など利便性も持ち合わせています。このほか、AMラジオも受信できるワイドFM対応ラジオが搭載されます。

 電池寿命も、最大59時間と長いですし、microSDHCカードにも対応するため、ヘビーユーザーにも向くでしょう。

 以上、パナソニックRR-XS460の紹介でした。リニアPCMへの対応・ノイズキャンセリングズームマイクモードの搭載は、高級機とそうでない機種とを分ける重要な指標です。その点、この2つを搭載するこの機種は魅力です。

 ビジネス面では、スピード調整機能が充実し、語学学習面では、シャドーイング再生などを装備し、音楽録音面でもマニュアルでの録音感度の調整が細かくできるため、「とりあえず色々使いたい」という方にも満足できる汎用モデルとして、オススメできます。

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 11・パナソニック RR-XS360  【下位機種】
  ¥6,100 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

 なお、多少価格が安い機種として、下位機種のRR-XS360が発売されています。

 こちらについては、上で説明した機能のうち、FM受信機能が付属しない点、フォーカス再生機能が付属しない点が異なります。ただ、前方集音は、ICレコーダーの音質に影響する部分ですので、多少高くても、上位機種をおすすめしたいところですね。


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 12・SONY ICD-PX470F
  ¥7,157 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:40時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3/WMA/AAC
重さ:58グラム

 ICD-PX470F は、ソニーから発売されているICレコーダーです。

 ステレオの音質は、この機種も、CD並の音質のリニアPCM音源に対応するモデルです。

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 音質面の技術は、搭載されるマイクは全指向性マイクで、ズームマイク機能も未搭載です。そのため、講義など遠くから一点の音声を収集するのは苦手です。一方、この部分を補うためにS-Mic(Sマイクシステム)という独自技術で遠くの音を聴きやすくする補整ができますが、どちらかと言えば、広域の録音は不得手な機種でしょう。

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 ノイズキャンセリングについては、ソニーは他社より強力です。ソニーの場合、再生時だけでなく録音時にノイズをカットするソニー独自の仕組み「クリアボイス機能」を採用します。人の自然の声を減衰させずに、環境ノイズを減少できる点でかなり強力と言えます。主に、1対1のインタビューなどを録音する場の音質は、ソニーに優位性があります。

 その他の機能面では、ローカットフィルターシーンセレクト、音声起動録音など、他社の中級機に搭載される主な機能は搭載されます。

 語学学習用としては、シャドーイング再生に未対応で、この方面に特化した技術は少ないです。

 テープ起こし用としては、0.5倍から2.倍の間で細かく調節できるDPC機能を持ちます。パナソニック同様に便利に使えるでしょう。

 PCとの接続は、対応します。マイクロSDカードにも対応です。電池寿命も、最大40時間と長いですね。その他、ワイドFMラジオにも対応します。

 以上、ソニーのICD-PX470F の紹介でした。他社に比べると、録音時のノイズ処理に強い「クリアボイス機能」の搭載が光ります。エアコンやマイクなどの雑音が酷い場所など、あまりよい録音環境ではない場所でICレコーダーを使うことを想定するならば、この点でこの機種は向いていると思います。一方、講演などを遠くから録音する場合は、ズーム録音機能に強い他機種を選ぶと良いと思います。


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 13・SONY ICD-UX560F【4GB】
  ¥11,190 Amazon.co.jp (9/5執筆時)
 14・SONY ICD-UX565F【8GB】
  ¥15,120 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:29時間 パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3/WMA/AAC
重さ:58グラム

  ICD-UX560Fはソニーの上位機です。こちらには、録音容量が8GBのモデルもあります。

 ステレオの音質は、リニアPCM音源に対応するモデルですね。

 なお、1つ上で見た下位機種よりもパワーアップしている点は、主に3点です。

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 第1に、内蔵リチウムイオン電池を採用し、PC経由で充電できる点です。こうしたモデルの場合、乾電池が使えないため「まさかの場合」が心配ですが、こちらのモデルは3分の充電で1時間使えるように急速充電が可能です。そのため、それほど問題にはならないでしょう。

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 第2に、フォーカス録音機能に対応する点です。前方集音性が下位機種より改善しているため、離れた場所からの録音について下位機種より強くなっています。ただ、こちらも、全指向性マイクを採用し、ズーム機能が未装備であるため、遠くの録音は他社に比べて多少劣ります。

 第3に、おまかせボイス機能です。こちらは、シーン指定をしなくても最適に感度を調整してくれる機能です。録音のスイッチを押す以上のことをしたくない人、または、そのような人が利用することが想定される場合は、この機種を選ぶのは「あり」でしょう。もちろん、こだわりたい場合は、細かいシーンの調節も可能です。

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 その他、ディスプレイは視認性のよい有機ELディスプレイを採用している点が目立つ違いです。視認性の点では、他社製品と較べても良いですね。

 以上、 ICD-UX560Fの紹介でした。リニアPCM音源強力なノイズキャンセル対応に加え、下位機種の弱点だった、遠くや前方の集音性が改善している点が魅力と言える機種です。自動録音機能も優れますので、初心者があまり考えず、ボタン一つで録音する場合、音質に最も期待できる機種でしょう。会社に置いて、あまり使い慣れていない人に都度貸すような使い方をするならば、最も向いている機種だと思います。


  

 15・オリンパス ボイストレック DS-901
  ¥14,127 Amazon.co.jp
  (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB
MaicroSD対応
電池寿命:29時間 パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3/WMA/AAC
重さ:105グラム

 ボイストレック DS-901は、オリンパスのハイスペック機になります。写真で分かるように、この機種は、カラー液晶ディスプレイが搭載されます。その点で、高級感がある上位機です。

 ステレオの音質は、オリンパスの下位機種と異なり、CD音質のリニアPCM音源に対応します。

 音質面の技術は、遠くの録音に強い、ズームマイクモードが搭載されます。この点で、このグレードからがオリンパスの場合「高級機」と言えそうです。このほか、録音時の環境雑音を低減するローカットフィルターと、再生時に雑音をカットするノイズキャンセリングにも対応します。他社と比べても引けをとらないでしょう。

 語学学習用としては、それに特化した機能は未搭載です。

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 テープ起こし用としては、6段階の速度調節ができるほか、音声カット再生に対応する点が魅力です。

 他のICレコーダーには、「音声起動録音」という機能が搭載される場合があります。この方式は、ビジネスなどの重要な録音で、実際は発話があったのに、音声が録音されていない、といった事態が考えられます。その点、音声カット再生は、「再生時に、音声のない部分をカットして再生する」機能であるため、機械のミスによる録音ミスを避けられます

 PCとの接続は、この機種はかなり充実していると言えます。こちらはWi-Fi機能を持ち、スマートフォンとも連携ができるからです。

 OLYMPUS Audio Controller
 ¥0 iTunes Store
 OLYMPUS Audio Controller
 ¥0 Google Play  

  iOSとAndroid用にそれぞれ用意されるアプリケーションで操作可能です。例えば、演壇に置いたICレコーダーを舞台裏から操作するなどの利用方法が考えられます。オンラインストレージのDropboxOneDriveにそのまま音声データをアップロードすることも可能です。

 電池寿命については、こちらの機種は、乾電池を利用しないリチウムイオン充電池の製品です。稼働時間は通常録音で29時間、リニアPCM形式でも20時間です。カラー液晶の分多少短いですが、使い勝手の部分では問題ないでしょう。パソコンからでも、コンセントからでも給電可能です。

 以上、オリンパスのボイストレック DS-901の紹介でした。リニアPCM・ズームマイクモード・ノイズキャンセリングという、音質上重要な3点を兼ね備えている点で、他社の上位機と較べても遜色ない製品です。

 その上で、スマホを使って遠隔操作できる点は、他社には見られない非常に画期的なアイデアだと思います。これにより、今までに無いICレコーダーの使い方が考えられます。とても良い製品だと思います。

スティックタイプの機種

 続いてここからは、スティックタイプの小型機を紹介します。

 ここまで通常のICレコーダーも、パンツなどにポケットインできる点で十分小型の機種ですが、こちらはさらに小型な機種になります。


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16・オリンパス ボイストレック VP-15 【黒】
17・オリンパス ボイストレック VP-15 【白】
 ¥7,679 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB

電池寿命:24時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3 WMA
重さ:37.5g(電池含む)

 ボイストレック VP-10は、オリンパスの小型ICレコーダーです。

  201508231200.jpg  

 サイズは、13cm×1.7cmと携帯性の良いスティックタイプです。重さも37グラムと軽量です。

 ステレオの音質は、小型機種ながら音質のよいリニアPCM録音に対応します。

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 音質面の技術は、ノイズ対策についても、録音時のローカットフィルターと再生時のノイズキャンセリングダブルで対応し、小型タイプとはいえあなどれない性能があります。とくに、雑音については、ポケットに入れた際のワイシャツなどとのカスレを防止する擦れ音フィルターが搭載されます。また再生時のノイズキャンセリングについても、新しいアルゴリズムの新型が搭載されており、機能に優れます。

 一方、音質の面では、ズームマイクモードなど会議録音に便利な機能は搭載されません。どちらかといえば、1対1での取材向きのレコーダーであり、講義室などには向きません

 語学学習用としては、それに特化した機能は未搭載です。

 テープ起こし用としては、残念ながら、オリンパス社の「売り」である音声カット再生にも非対応です。ただし、15段階の再生速度調整は可能です。

 PCとの接続は対応できます。ただし、小型化を追求したため、MicroSDカードには対応しません

 電池寿命については、最大録音時間は24時間まで可能です。これだけあれば問題ないと思います。ニッケル水素電池で、USB充電にも対応します。

 以上、ボイストレック VP-15の紹介でした。リニアPCM録音に対応するなど、スティック式ながら侮れない機種です。小型、軽量ですので、普段に常備してもよいですね。ただ、基本的に、講義などの録音には不向きで、1対1のインタビュー向けの製品になると思います。


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 18・パナソニック RR-XP008-K 【各色】
  ¥7,826 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)
 19・パナソニック RR-XP007-K【在庫限り】
  ¥7,829 Amazon.co.jp
(9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:4GB

電池寿命:28時間(単4アルカリ1本)パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3
重さ:33グラム(電池含む)

 10番目に紹介するのは、パナソニックのRR-XP008です。色々な色がありますが、全て同じ性能です。また、旧モデルのRR-XP007が併売中ですが、性能は同様で、お買得です。

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 サイズは、サイズは12.6×1.4cm、重さも33グラムとオリンパスのスティックタイプよりも小型です。また、録音ボタンが上部にあるため、ポケットに入れたまま操作できます。探偵のような使い方には向く機種?ですね。

 ステレオの音質は、高音質なリニアPCM録音に対応です。

 音質面の技術は、オリンパス同様にノイズキャンセリングに対応します。ただ、こちらもズームマイクモードや音声カット機能は未搭載です。

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 面白い機能としては、左右のマイクの距離差を利用してステレオ感を強調できるモードが搭載されます。録音シーンを選択して最適化するシーン選択機能も搭載です。

 語学学習用としては、語学学習のためのシャドーイング再生に対応します。

 テープ起こし用としては、通常タイプのパナソニックの機種にも見られましたが、自然な音で、21段階で再生速度をコントロールできる技術が光りますね。

 PCとの接続は対応です。ただ、こちらも小型化を追求したため、MicroSDカードには対応しません。内蔵メモリーは4GBですね。

 電池寿命については、最大録音時間は28時間まで可能です。これだけあれば問題ないと思います。この機種もUSB充電に対応しますが、非常時にはアルカリ電池でも使えます。

 以上、パナソニックのRR-XP007の紹介でした。オリンパスのボイストレック V-823 とどちらを選ぶか難しいところです。機能面ではほぼ互角ですから。ただ、このクラスで重要なのは、携帯性であることを考えると、パナソニックがやや有利かもしれません。


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 20・SONY ICD-TX650 (B) [ブラック]
 21・SONY ICD-TX650 (S) [シルバー]

  ¥15,600 Amazon.co.jp (9/5執筆時)

内蔵マイク:ステレオ
記憶容量:16GB
MaicroSD対応
電池寿命:15時間パソコン充電可
記録形式:リニアPCM対応/MP3/WMA/AAC
重さ:29グラム

 ICD-TX650 は、ソニーの高級機です。やはり収納性を最重要視したモデルです。他社に比べると記憶容量が16GBと多めの機種ですね。

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 サイズは、携帯性で言えば、大きさ10cm、薄さ0.74cm、重さは29グラムと、パナソニックやオリンパスよりもだいぶ小型軽量です。

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 液晶も有機ELディスプレイ採用で、視認性が良いです。本体デザインもスティックタイプの中では突出して良いと思います。所有して持ち歩きたくなるデザインです。

 ステレオの音質は、高音質なリニアPCM録音に対応です。

 音質面の技術は、独自のパラボラ形状のデジタルマイクを採用している点が注目に値するでしょう。この機能に加えて、左右のスピーカーの音を分離するステレオ強調録音機能も搭載されるため、複数の人の声が重なりにくいというメリットもあります。

 一方、こちらの機種もズーム機能搭載されません。ただ、スティックタイプについて言えば、どちらかと言えば、対面に立った人の音声を録音するのに向く製品であるため、遠くの音を拾えなくても問題ないかもしれません。

 テープ起こし用としては、再生速度を0.5倍から2倍の間で21段階で調整できる再生速度調整が搭載されます。

 PCとの接続は対応です。やはり、マイクロSDカードには非対応ですね。

 電池寿命については、電源は、リチウムイオン充電池でフル充電で15時間稼働します。小型機種のため、他社よりも多少短めですね。ただ、パソコンからは充電可能で、急速充電にも対応し3分の充電で1時間の録音が可能です。

 以上、ICD-TX650 の紹介でした。スティックタイプとしては最も小型ですが、記憶容量は多く、急速充電にも対応するなど使い勝手はワンランク上の印象です。デザインも良くオススメしたい機種ですが、ネックは価格でしょう。ただ、値段に見合う性能はあると思います。

後編記事につづく!
最新モデルでオススメのICレコーダーは結論的にこの機種!

 以上、今回の前編記事では、ICレコーダーを紹介してきました。

  

   続く後編記事こちら】では、音楽録音に向く機種であるオリンパス Linear PCM Recorder LS-P2, LS-14, LS-100・SONY PCM-D100 などを順に紹介します。  

 その後、今回紹介してきた全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめできる機種をあげておこうと思います。

 後編は→こちら

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posted by Atlas at 21:22 | Comment(0) | 情報家電

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