【今回レビューする内容】2025年 40インチ前後の激安大画面液晶テレビの性能とおすすめ・選び方:フルHD大画面テレビ・チューナーレスのフルHDテレビ対応:視聴用、サイネージ用ほか、機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】東芝 TVS REGZA 40S25R 40V35N 40V34 シャープ LED AQUOS 2T-C43GE2 2T-C43GF2 2T-C42BE1 アイリスオーヤマ LUCA LT-32WGX-F1 LT-40FSX-F1 LT-40D420B LT-40D420W 40FEA20 ハイセンス 40A4N 40E4N 40E45N 40E30K 40A30H 40A40H H30E 40A48N オリオン OL40CD500A OL40CD500 OL40CD500C OLS40WD10A OLS40WD10 OLS40WD10C SAFH421 山善 QRTN-40W2K QRK-40TL2K TCL 40S5400 40S5401 40S5402 マクスゼン MAXZEN CHiQ JL40G7EG JL40G7E J40CH06 J50CH06 J43CH06 40L5AG MV40CH06 ユニーク UQPATV42FHD-E グリーンハウス GH-TV40A-BK GH-TV40B-BK KEIYO NewBridge by oboni OBN-40TWD1
今回のお題
格安な大画面テレビのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今回は、2025年4月現在、最新の大画面テレビの比較をします。
基本となるパネルの質と画像エンジンなど画質面の性能を重視して比べます。
そのほか、番組表などの利便性や、ニーズのあるGoogle TVなどへの対応状況を含めて、このサイズで「最も性能が良いテレビ」を探していきます。
1・40型 フルHD液晶テレビの比較
:40インチ〜
2・4K液晶テレビの比較
:43インチ〜
3・有機ELテレビの比較
:48インチ〜
4・8Kテレビの比較
:60インチ〜
なお、大画面テレビは、結構な数があるので、このブログでは5つの記事に分けています。
今回は、上記リンクで言えば、1番の記事です。
40インチを超えるモデルで、(4Kではない)フルHD(フルハイビジョン)の大画面液晶テレビを比較します。一部、チューナーレステレビも含みます。
そのほか、解像度の部分で、4K対応の液晶テレビをお探しの方は、2回目記事(こちら)となります。有機ELテレビは、3回目記事(こちら)です。
値段的には上表のような感じです。
どの記事から読んでも分かるようにしていますので、よろしくお願いします。
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液晶パネルの品質 ★★★★★
バックライト ★★★★★
画像エンジン ★★★★★
番組表の視認性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を比較します。
そして、最後の結論では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
1・フルHD大画面TVの選び方の基本
具体的な製品の説明に入る前に「大画面フルHDTVの選び方の基本」を紹介しておきます。
1・大画面フルHD機の現状
想像されているでしょうが、フルHD解像度の大画面テレビは、4K対応の液晶テレビの登場で、市場が急速に縮小しています。
・32型 HD/フルHD液晶TVの比較
サイズ:32インチ
解像度:HD/フルHD画質
現在的には、上記の記事で見た、中型画面の各社のTVシリーズと同グレードの機種の「画面の大きい版」しか出ていないと言えます。
つまり、高性能な画像エンジンを積む機種、または、スポーツなどの動きのある映像に強い、倍速(オーバードライブ)対応の機種は、壊滅状態です。
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結論的にいえば、(一般人が)あえて、この解像度を選ぶ意味は、現状であまりないです。
4Kも値下がりしていますし、アップコンバート技術も進んでおり、フルHDのソースでも画質の上で問題はなく、滑らかに表現します。
フルHDを選ぶ「明確な理由」がないならば、素直に4Kを選んだ方が、現状では良いかと思います。
とはいえ、フルHDは、格安モデルもあります。
また、PC兼用として利用する場合、4K表示にPCスペックが耐えられない、ないし、使いたいソフト(ソース)が4K相当までの拡大が苦しい、サイネージ用など特別な理由はあるかもしれません。
そのため、他の記事同様、しっかり比較していきます。
2・画面サイズの選び方
フルHDの場合の適切な視聴距離は、上表の通りです。
解像度の関係で、4K機より視聴に距離が必要です。これは、各メーカーとも言っていることです。
40インチの場合、8畳程度のリビングならば、視聴距離は問題ないでしょう。
しかし、ワンルームを含む、6畳程度の部屋の場合は、部屋の短辺だと配置が難しいので、長辺の長さをうまく使う工夫が必要です。購入前には注意しましょう。
実際、視認距離を得るのが無理そうならば、よいテレビもたくさんありますし、32インチの液晶をおすすめします。そちらについては、【32型液晶テレビの比較記事】でのフォローします。
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というわけで、以下では、フルHD画質の大画面機を比較していきます。
1・40型液晶テレビの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: 東芝〈REGZA〉
1-3:シャープ
1-4:ハイセンス
1-5:TCL
1-6:アイリスオーヤマ
2・40型液晶テレビの比較 (2)
2-1:オリオン
2-2:Maxzen ほか
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、メーカーごとに、以上のような順番で、解説していきます。
1-2・東芝の大画面液晶TV
つづいて、東芝(現:TV REGZA)の大画面フルHDテレビを紹介します。
同社の場合、画像エンジン部分の性能が特に強調できるといえます。
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なお、以下では、Atlasがおすすめできると考えるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2024年2月発売】
1・東芝 TV REGZA 40V35N
¥44,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:VA
バックライト:全面直下型
ネット動画視聴:自社方式
スピーカー: 14W
HDMI端子:2 (ARC)
40V35Nは、REGZAシリーズのフルHD解像度の液晶テレビです。
画面サイズは、40インチです。
フルHD解像度のパネルだけで言えば、本機が東芝で最後に残った1モデルです。
液晶パネルは、カタログに液晶の種別の表記がないです。
最近の調達価格からすると、大手の中級機でTNはないです。
同型のハイセンスを参考にすれば、VAかなと推測します。ロット単位で、パネル種まで替えることは最近の大手でははないでしょう。
調達の問題というより、同じシリーズの別サイズのパネル全部と同種のパネルで揃わないので公開しなくなったのかと思います。
バックライトは、全面直下型です。
東芝は、直下型LEDのうち、バックライトの多いモデルをこのように表現します。
その上で、バックライトのグローバルディミング(簡単なエリア制御)制御もあるのです。輝度・コントラスト制御において上位です。
画像エンジンは、レグザの「売り」です。
固有名があるレグザエンジンHRを搭載します。
2024年登場の新しい名前のエンジンです。
大画面テレビでなくても、性能が良いものは優れた画質向上機能を載せられますし、リモコンなどの反応も良くなります。
パソコンのCPUのような感じです。
画像処理は、大画面4Kテレビにはむろん及びませんが、この画面サイズでは優れた機能性を持ちます。
地デジのノイズを軽減する地デジビューティと、そのネット動画用のネット動画ビューティが搭載です。
以前、同社がこのクラスで搭載していた「地デジ精細感復元」がパワーアップしたものと考えれば良いです。とくに、ノイズ除去は、字幕などの文字の表示向上につながるため、有用に思えます。
一方、旧機にはあった美肌補正系の機能(質感リアライザー)や、色域強化技術(カラーテクスチャー復元)は省略です。
そのかわり、明るさセンサー搭載で、部屋の照度に合わせて、画質の調整をする機能があります(おまかせオートピクチャー)
値段的に「全部入り」は無理ですし、この技術のほうが画質向上効果が見込めるため変更したのだと思います。
いずれにしても、全体的に値段相応に上位と言えます。
録画機能は、HDDは必要ですが、対応します。
チューナー数は2つで、下位機種と同じです。
しかし、機能面では大幅なパワーアップがあります。
同社の【東芝のブルーレイレコーダーの比較記事】で書いたような専門的な機能が多く搭載です。総合して「みるコレ」という機能名を付けています。
細かく言えば、例えば、テーマ登録で、AIがおすすめ番組を自動で選び録画してくれる「おまかせ録画」、独自の特番や新番組の紹介、連ドラを一度予約すると最終回まで録ってくれる「簡単連ドラ予約」などです。
【Amazon限定】
バッファロー 2TB HD-AD2U3
¥11,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
かなり多彩なので、本機を購入する場合、格安なものでも良いので、HDDを購入すると良いかなと思います。
このほか、【REGZAブルーレイレコーダーの比較記事】で紹介した同社の全録レコーダーや、タイムシフト対応の同社の4Kテレビとネットワーク連動させると、EPGのような「過去番組表」の表示・再生もできます。
ネット動画サービスも、充実します。
同社の場合、自社で開発したOSに基づくため、Android TVやGoogle TVは載せません。
ただ、AmazonプライムビデオやNetflix・YouTube・Tverをはじめ、主要なコンテンツは全て網羅します。
スマホからのキャストも対応できます。
番組表は、UIを含めて本機も、見やすく、便利に作られています。
また、REGZAの場合、「みるコレ」サービスとして、先述の録画・ネット動画サービスと連携しています。
単純に取得した電子番組表の情報を得られるだけでなく、放送予定・放送中・録画・ネット動画を横断して、コンテンツを探してくれる部分で、高度です。
出演者や、番組ジャンルなどを指定すれば、簡単に見たい番組にたどり着けるでしょう。
使い勝手の部分も、CMとの境などを自動でチャプター分けする「マジックチャプター」、音質を維持しつつ早送りで聴ける「早見早聞」など多様です。
他社より充実するのは、先述の高性能なエンジンのパワーがこちらにも使えるからです。
接続端子は、HDMI端子が2つとアナログ端子です。
なお、ネット接続は、有線・無線LAN双方とも対応しています。
スピーカーは、クリアダイレクトスピーカーを搭載です。
多少強めで、14Wの出力ですが、この部分はあまり期待できません。
非力なので、音質を重視する場合は、このブログの【サウンドバーの比較記事】で紹介したような、写真のような製品を導入してもよいでしょう。
このクラスならば、1万円台の製品でも、劇的な改善効果が望めます。本機のHDMI端子は、ARC対応なので、音声を機器に対して出力可能です。
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以上、レグザのV35Nシリーズの紹介でした。
ネット動画とテレビ録画を楽しむ人には、フルHD解像度の大画面モニターでは、かなりオススメです。どうしても(4Kではなく)フルHDという方には、性能面で希少な上級機の1つです。
画質部分も、高性能なエンジン処理・グローバルディミング対応の全面直下型バックライト、明るさセンサーの搭載と総合力も高いです。
先述のように、パネル種類自体は非開示ですが、ここまでの先例をふまえてADSにせよVAにせよ、問題ないでしょう。
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このほか、REGZAからは、このテレビサイズの下位機、あるいは、旧機として、次のような製品展開があります。
違いを確認しておきます。
【2021年発売】【40V型】
2・東芝 REGZA 40V34
¥45,800 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:
バックライト:直下型
ネット動画視聴:自社方式
スピーカー: 14W
HDMI端子:2 (ARC)
第1に、40V34です。
1つ上でみたモデルと同グレードの旧機にあたります。
バックライトは、この世代だと(全面ではない)普通の直下型です。
画像エンジンは、一方、レグザエンジン Power Driveという名前でした。
20年登場で、4Kも動かせるという触れ込みのものでした。
処理をみると、新機種で省略された美肌リアライザーが搭載されます。
人間の肌の質感を(色飽和を起こさず)適切に表現するための処理になります。
ただ、明るさセンサーが未搭載になるので、総合的な画質は、やはり新機種が良いです。
あとは、だいたい同じで「みるコレ」の諸機能もあります。
ただ、先述のように、本機がGoogle TVではないので、動画配信サービス(アプリ)の個別インストールは不可なので、新機種に比べて、対応しない動画配信サービス(DAZNほか)があります。
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結論的にいえば、現状で、新機種と比べて、そこまで価格差がなくなっています。
爆発的なセールがない限り、新機種が良いかと思います。
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【2025年発売】(加筆予定)
3・東芝 REGZA 液晶テレビ 40S25R
¥44,382 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル;
バックライト:全面直下型
ネット動画視聴:
スピーカー: 12W
HDMI端子:2 (ARC)
第2に、40S25Rです。
発売時期の関係で価格差があまりないですが、REGZAの下位モデルになります。
パネルは、種類が不定です。
現品の確認がとれれば加筆しますが、上位機と同じVAかと思います。
いずれにしても、パネル種にこだわりたい方には向きません。
バックライトは、こちらも、全面直下型表記です。
エンジンも、冒頭に見た上位機同様のレグザエンジンHRです。
画質に関わる機能性は上位機と変わらず、ノイズ対策となる「地デジビューティ」ほか、明るさセンサーによる「おまかせオートピクチャー」もしっかり対応です。
録画機構は、ただ、上位機と大きな差があります。
先述の「見るこれ」機能がなく、おまかせ録画や、簡単連ドラ予約などのような上位機能は全省略です。
シンプルに録画して、その番組をリスト表示して再生できるだけです。「早見」再生の機能はあります。
ネット動画サービスも、省略です。
あとは、上位機に対して言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、録画・ネット動画対応が不要な方向けに出された下位機と考えれば良いかと思います。ただ、現状では、上位機より価格が高いため、選択肢にしにくいです。
1-3・シャープの大画面液晶TV
続いて、シャープのフルHD画質の大画面液晶TVを紹介します。
【2024年12月発売】【43V型】
【上位機】
4・シャープ AQUOS 2T-C43GF2
¥63,067 楽天市場 (4/12執筆時)
【下位機】(25年追加)
5・シャープ AQUOS 2T-C43GE2
¥63,067 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:43V型(フルHD)
モニターパネル:VA?
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー: 10W
HDMI端子:2 (ARC)
2T-C43GF2 は、GF2ラインに属する、シャープでは2番目に安い入門機です。
なお、下位機として2T-C32GE1があとから追加されました。
ただ、後述する画像エンジン(Medalist L1)を備えず画質補正部分で差があります。Google TVも備えませんし、この値段だと若干選びにくいです。
以下、基本的に上位機をベースに見ていきます。
画面サイズは、43インチです。
シャープだと2024年からでたインチ刻みです。
因果関係は不明ですが、堺工場が閉じる前までは42型でした。
液晶パネルは、種類の情報は非開示です。
ただ、おそらく)VAでしょう。
ADSをはじめとする(商標の関係でIPSを名乗れない)IPS系パネルの可能性もありますが、このサイズだとVAかなと思います。
このタイプはコントラスト性能が良く、「黒の引き締まり」もよいので「TV向き」です。
表面処理は、本機は、低反射パネルとの記載があります。
TV向けのハーフグレアパネルに反射防止加工をなしたものです。
シャープの4Kテレビによく見られるものですが、フルHDだと他社を含めてこうした加工は珍しいです。
バックライトは、直下型LEDバックライトが採用されます。
液晶は自発光しないのでライトの性能も画質には重要です。
直下型は、明るさが均一で、輝度やコントラストが出しやすいです。
この部分は優秀です。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は対応です。
HD解像度のテレビでの対応は珍しいです。
例えば、次世代ゲーム機やネット動画サービスなど、HDR情報を付与したコンテンツの場合、輝度表現が高まります。
従来放送の視聴時は関係ないですが、後述するように本機は「スマートテレビ」なので、搭載に意味はあります。
画像エンジンは、同社のMedalist L1です。
同社の4Kパネルの入門機と同じものです。
質が良いものだと、リモコンの駆動が良くなるほか、上位の画質補正が期待できます。
画質向上機能は、ネット画像ほか解像度の低い映像の精細感復元・ネット動画クリア補正が、機能として見られます。
先述のように、そもそもHD画質のテレビなので、 そこまでの意味性は感じない気はしますが、あって損ではないです。
ただ、シャープでは昔からお馴染みの発色を良くする「広色域化技術」(リッチカラーテクノロジー)の類の言及がないのは、少し残念です。
入力端子は、HDMI端子は2つです。
【Amazon限定】
バッファロー 2TB HD-AD2U3
¥11,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
録画機能は、搭載です。
HDDを別に買う必要はありますが、2TBで約174時間の録画ができます。
この種のテレビの場合、長時間録画は非対応です。
ダブルチューナーなので、裏番組録画はできます。
番組表は、一般的な水準はあります。
ただ、それなりのエンジンを採用していますし、操作性は良いでしょう。
ネット動画サービスは、対応です。
世代が新しいこともあり、しっかりGoogle TVが搭載です。
STB機器として別売りされる同社の端末を使う場合と同じで、(スマホのように)TVアプリを好きにインストールできます。
無料のTver、You Tubeなどほか、定額動画サービスの類は、ほぼ使えます。
この部分で言えば、先ほどの画像補正は、一定の意味があるように思います。
本機はいわゆる「スマートテレビ」であり、この部分が充実します。
動画関係のサブスクは、日本ローカルのものを含めて、ほぼ対応できます。
スピーカーは、総合10Wです。
32インチのTVの、業界における平均値で、可も不可もないでしょう。
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以上、シャープの2T-C43GF2の紹介でした。
パネル部分の低反射処理ほか、4K映像も扱えるスペックの画像エンジンを搭載と、見どころが多い製品です。パネル種は特定できませんが、ここは問題ないでしょう。
とくに、Google TVを多用したいかたは、エンジン周りの補正を含めて、このサイズでは良い選択肢に思います。
一方、画像エンジン処理の部分は、低解像ソースのアップコンバートが主ですので、ネットコンテンツなどはともかく、地デジ放送などには、そこまで効果的ではない構成に思います。
そういった部分では、(画質が怪しい)ネットコンテンツ視聴に使わないならば、ほかに良い機種はありそうです
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【2019年発売】【42V型】
6・SHARP LED AQUOS 2T-C42BE1
¥40,101 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:42V型(フルHD)
モニターパネル:VA?
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー: 10W
HDMI端子:3 (ARC)
なお、本機の旧機となるのは 2T-C42BE1です。
新機種より安いとは言えますが、本機は2019年登場と言うことで、特にエンジン周りにおいて、性能差が結構あります。
パネルも低反射処理がなく、その部分でも差です。
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結論的にいえば、値段差を加味しても、シャープから買うとしても今選ぶべきは、間違いなく新機種です。
1-4・ハイセンスの大画面液晶TV
つづいて、中国のハイセンスの大画面液晶TVを紹介します。
東芝映像ソリューションとの統合して以来、黒物家電において、日本市場でのプレゼンスがかなり高くなっている企業です。
【2022年発売】
7・ハイセンス 40E30K
¥38,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
8・ハイセンス 40A30H
¥39,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:14W
HDMI端子:2 (ARC)
40E30Kは、中国のハイセンスのA30Gシリーズに属する液晶テレビです。
また、40A30Hは、別の流通ルートで販売されていた同じ性能の製品です。
画面サイズは、40インチです。
液晶パネルは、VAです。
このシリーズは画面サイズで種類を替えていますが、40型はVAです。
コントラスト比が高く、黒が引き締まるTV向きの液晶です。
バックパネルは、直下型配置です。
その上で、画面の隅に注目して欲しいのですが、本機については下部以外、ベゼル(額縁)がない「3辺ベゼルレス」です。
ゲームなどをする際、映像への没入感が高めでしょう。
画像エンジンは、NEOエンジン2Kです。
技術の出所は東芝で、「レグザエンジンNEO」と呼ばれていたものの2K仕様の後継機です。
能力としては、「高精細化」「ノイズ除去」に関連して、エリア別クリア復元・テクスチャー復元を持ちます。東芝系と同じで、画質の最適化の部分で強みがあります。
画面の自動調整も、映画・ゲーム・ダイナミックと各種モードがあります。
ゲームについては、倍速液晶ではないですが、(恐らく輝度調整で)低遅延化させる仕組みもあり、やや高度です。
録画機能は、この機種の場合も、ハードディスク録画に対応です。また、裏番組録画にも対応します。
ネット動画サービスは、特に対応しません。
番組表は、昔の海外製に比べるとだいぶ改善しました。
ただ、日本のTVメーカーの番組表に比べると情報量や視認性が多少劣ります。このあたりは、グローバル仕様なので、仕方ないでしょう。
入力端子は、ARC対応のHDMI端子が2つです。
スピーカーは、14Wのステレオです。
とくに強調できるものではないです。
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以上、ハイセンスの40E30Kの紹介でした。
TVの部分のスペックだけでは、広視野角のADS・直下型LED・優れた画像エンジンと三拍子揃います。
価格を考えると相当程度魅力です。
また、ベゼルや液晶パネルなど、PCモニターの仕様に近いので、兼用機としてもわりと良い感じがします。
あとは、解像度の部分で、フルHDに対応していれば、例えばゲーム用機などとして、よりおすすめできたのですが、この部分が課題でしょう。
そのほか、番組表の使い勝手などは課題ですが、優れたエンジンを搭載したものは、UIの反応も良いはずなので、費用対効果は間違いなく高いです。
3年保証ですし、予算重視ならば、選択肢として良い機種です。
【2024年発売】
【通常型番】
9・ハイセンス 40A4N
¥32,693 楽天市場 (4/12執筆時)
10・ハイセンス 40E4N
¥41,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【エディオン限定】
11・ハイセンス 40A48N
¥38,800 楽天市場 (4/12執筆時)
【GEO限定】
12・ハイセンス 40E45N
¥-----
【2022年発売】
13・ハイセンス 40A40H
¥44,800 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:VIDAA(自社方式)
スピーカー:14W
HDMI端子:2 (ARC)
32A40Hは、ハイセンスの40インチの液晶です。
複数の型番があります。
エディオン型番は、画像エンジンの名前が異なります(Rエンジン2K)。
プロセッサ自体が異なるかは不明です。しかし、画像補正部分の機能性においてプラスαはないので、気にしなくて良いでしょう。
あとは、Gen限定を含めて性能差は見られません。
ただ、2022年機についてはエンジンが旧世代です。
また、動画サービスの部分で、対応幅が狭い(DAZN非対応など)部分が違いです。
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結論的にいえば、旧型を除いて、最も安いものを選べばOKです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
パネルは、VAです。
コントラスト比は5000:1なので、VAらしいスペックです。
バックライトは、しっかり直下型です。
画像エンジンは、上位のHI-VIEWエンジン2Kです。
細かい処理は未記載ですが、ネット動画用の高画質処理とあるので、低解像度特有のノイズ処理はしています。
負荷がかかるネット動画処理に対応するためでしょう。
その恩恵で、AIネット映像高画質処理として、ネット動画専用の高画質化処理もなされます。
画面の自動調整は、一方、明るさセンサー(おまかセンサー)を装備します。
これは節電のためと言うより、部屋の照度にあわせて画質を調整するための装備です。
ネット動画サービスは、対応です。
Google TVなどではなく、ハイセンス独自のOS(VIDAA)です。
上図の大手のVODほか、日本独自のサービスを含めて充実します。
また、Wi-Fi搭載なの、で別売スピーカーの導入で、音声操作に対応です。
興味のある方は、詳しくは【スマートスピーカーの比較記事】をご覧ください。
スピーカーは、こちらも12Wです。
ただ、Eilex Prismほか、Eilex社の補正技術に対応で、音声補正の部分が充実します。
あとの部分は、ゲーム用の低遅延モードがある点が目立つほどで、下位機と変わりません。
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以上、ハイセンスの40A4Nの紹介でした。
諸機能が増えますが、基本的には動画サービスを利用したい方向けの製品です。この部分に興味がない場合は、下位機種で良いでしょう。
1-5・TCLの大画面液晶TV
続いて、中国のTCLです。
2019年から日本に本格参入したメーカーで、グローバルな家電企業です。デンキヤでも多く見かけるようになってきました。
【2023年発売】
14・TCL 40S5400
¥32,200 楽天市場 (4/12執筆時)
15・TCL 40S5401
¥37,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
16・TCL 40S5402
¥31,400 楽天市場 (4/12執筆時)
17・TCL 40L5AG
¥36,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー:18W
HDMI端子:2 (ARC)
TCL 40S5400は、TCLが発売するテレビです。
流通ルートで型番を替えていますが、性能は同じです。
ハイセンスにもありましたが、液晶の3辺がベゼルレスで、格好がいいです。
没入感も高めでしょう。
液晶パネルは、VAです。
明確に言及はないですが、コントラスト比の値と視野角から判断してそう言えます。
黒の締まり通いTV向きの液晶です。
コントラスト比は4000:1、応答速度は6.5msとの値も公開です。
解像度は、フルHD解像度です。
バックライトは、直下型です。
その上で、マイクロディミング技術搭載です。
バックライトを1296ゾーンにわけて輝度を補正する技術です。
明暗差をうまく出せます。
高級テレビに採用されるエリア制御(ローカルディミング)とは違うのですが、32インチのTVへの搭載は珍しいですし、高評価できます。
単純な直下型パネルより画質は良いでしょう。
画像エンジンは、Algo Engine Liteです。
補正は「高精細化」「ノイズ除去」かかわる部分ほか、「広色域化」の部分の言及もあります。
メーカー間で細かい精度差はもちろんあるでしょうが、大事な3点は抑える点で優秀と言えます。
東芝・ハイセンス系に比べるとエリアごとの処理には言及がないものの、水準以上でしょう。
HDRも、しっかり対応します。
通常映像(SD)のアップコンバートこそしませんが、先述のエンジンで解析で、最適に表示します。
先述のように、HDRは、最新ゲーム機他、定額動画サービスでも対応する規格なので、スマートテレビである本機の場合、重要です。
録画機能は、チューナー数は2つなので、裏番組録画にも対応します。
ネット動画サービスは、Wi-Fi搭載であり、対応です。
さらに、本機は、Android TV世代ではなく、新世代のGoogle TVです。
動画サービスはほぼ対応しますし、串刺し検索もできる点で、良いです。
4Kには他社の搭載の事例がありますが、このクラスでは珍しいです。
なお、Wi-Fi部分では、Amazon系の「Work with Alexa」にも対応です(要アップグレード)。
番組表は、視認性、操作性はわりとよいです。
ただ、多機能ではないです。この部分が、日本向けにより「ガラパゴス化」したら、より良いのは確かですが。
入力端子は、HDMI端子が2つとRCA端子です。
そのほか、光デジタル音声出力も見られます。
一方、ゲーム関係について言えば、パネルの基礎的な応答速度が、6.5msと速めです。
ここも本機のポイントです。
スピーカーは、総合18Wです。
規格としてはドルビーアトモス対応ですが、普通の2chスピーカーなので再現性は普通でしょう。
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以上、TCLの40S5400の紹介でした。
テレビ向きのVA液晶に直下型+ソフト制御で、そしてGoogleTV対応でこの価格ですので、国内勢にはかなりの脅威でしょう。
新機種になって、エンジンの部分の補正も(東芝系を除くと)言葉で機能をしっかり説明する度合いが増えました。
既報のように、パナソニックの低価格のテレビは、2022年以後TCLに生産を委託します。この機種を見たとき、、バランス良く総合的に性能を高める部分は2社は似ているので、親和性が高かったような気もしました。
1-6・アイリスオーヤマの大画面液晶TV
続いて、アイリスオーヤマの大画面液晶TVです。
同社は、最近家電のラインナップの充実化を図っており、2018年秋からTV分野にも新規参入しました。
パナソニックが、フルHDの大画面機から撤退したので、ある意味貴重な国内勢です。
【上位機】【40V型】
【2025年発売】執筆時ページクーポンあり
18・アイリスオーヤマ LUCA LT-32WGX-F1
¥45,801 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【下位機】
【2025年発売】
19・アイリスオーヤマ LUCA LT-40FSX-F1
¥43,820 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【2021年発売】
20・アイリスオーヤマ LUCA LT-40D420B
21・アイリスオーヤマ LUCA LT-40D420W
¥44,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:16W
HDMI端子:2 (ARC)
アイリスオーヤマの LT-32WGX-F1 は、同社の40型のスタンダードモデルです。
下位機となるLT-40FSX-F1 もありますが、こちらは、ネット動画用端末自体が未付属になる「普通のテレビ」です。
あとは、変わりませんので、同時にみていきます。
画面サイズは、40インチです。
液晶パネルは、他社同様にVAを採用します。
バックライトも、しっかり、直下型を採用します。
この部分にエッジ型を使わないのは、画質的にはよいことです。
他社とはLEDの個数などで差はあるかもしれませんが、大手もこの部分のスペックは公開しないので、比較は無意味でしょう。
画質エンジンは、しかし「無名」です。
機能としても、目立った高画質化処理の言及はありません。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、ただ対応です。
入力端子は、ゲームなどに使うHDMI端子が2つと、AV端子が1つです。
録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設で、4TBで約480時間録画できます。
裏番組録画にも対応する機種で、タイマー録画もできます。ただし、シャープのような長時間録画には未対応です。
ネット動画サービスは、先述のように、最新上位機は、Google TVです。
また、リモコンのボタンを押す必要はありますが、Google Assistatを呼び出しての、音声検索も可能です。
番組表も、情報量としては標準的です。番組表からの予約録画も対応できます。
スピーカーは、特段の工夫はないものの、平均よりは少し強めの総合16Wのステレオスピーカーです。
もちろん4K機は、20Wが最低ラインなので、そうした高級機並というわけではないです。
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以上、アイリスオーヤマの LT-32WGX-F1 の紹介でした。
上位機にGoogle TVを搭載する点を除けば、メーカー独自の個性には乏しい製品です。
TCLなど自社でテレビ生産できる希少の製品と比べて、画質補正部分が弱いと言えますし、価格部分を含めて、若干「厳しい戦い」といった風です。
やはり、海外のテレビメーカーはコスパ面で強いですので。
【2023年発売】
22・アイリスオーヤマ LUCA 40FEA20
¥47,080 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:40V型(フルHD)
モニターパネル:
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Android TV
スピーカー:16W
HDMI端子:2 (ARC)
40FEA20は、アイリスオーヤマの上位モデルです。
先ほどの機種との違いは主に1点で、スマートテレビ化している部分です。
ネット動画サービスの部分で、Android TV搭載でなっています。
こちらはGoogle TVの廉価版(あるいは旧版)と言えます。動画サービス間の串刺しビデオ検索はできません。
一方、リモコンのボタンを押す必要はありますが、Google Assistatを呼び出しての、音声検索は可能です。
なお、リモコンは、赤外線とBluetoothに切替対応です。
テレビ向ける必要がないので便利な部分があります。
液晶パネルは、一方、本機は情報が非開示です。
他社の場合と同じで、おそらくVA系でしょう。
ノンブランド系だと、こうした場合、視野角・輝度・応答速度などの細かいスペックを出すのですが、アイリスを含めた大手だと「非開示」です。
あとは、先ほどの機種と差はないです。
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以上、アイリスオーヤマのLUCA 40FEA20 の紹介でした。
スマートテレビである部分が個性です。ただ、Android TVの水準です。
TCLが同価格帯でGoogle TVを搭載し、ある程度の画像エンジンを積む機種を出している点をふまえると、若干高めかなと思います。
やはり、テレビメーカーは強いです。
次回に続く!
フルHD大画面テレビのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、大画面フルHD液晶テレビの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・40型液晶テレビの比較 (2)
2-1:オリオン
2-2:Maxzen ほか
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
液晶パネルの品質 ★★★★★
バックライト ★★★★★
画像エンジン ★★★★★
番組表の視認性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の2回目記事(こちら)は、オリオンほか、残り数社の製品をみたあと「結論編」に入ります。
いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種をあげておきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!