【今回レビューする内容】2023年 最新の液晶テレビの価格・性能とおすすめ・選び方(まとめ記事):LGエレクトロニクス・シャープ AQUOS・パナソニック VIERA・ 東芝 REGZA ・SONY BRAVIAなど: 1人暮らし用のテレビ・リビング用の大画面液晶テレビ:ゲーム・アニメ・スポーツ・映画向け、倍速液晶搭載TVなど
今回のお題
最新のテレビはどのように選ぶのがおすすめ?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のテレビに関する「まとめ」です。
1・10v-15v型の超小型防水TVの比較
予算:2.5万円〜
用途: お風呂・キッチン用
2・19v-22v型の小型液晶TVの比較
予算:2.5万円〜
用途:寝室・個室向け
3・24v型の小型液晶TVの比較
予算:2万円〜
用途:1人暮らし向け(小さめ)
4・32v型の液晶TVの比較
予算:2.5万円〜
用途:1人暮らし向け(標準)
5・40v型の液晶TVの比較
予算:3万円〜
用途:リビング向け(格安)
6・4K液晶テレビの比較
予算:7万円〜
用途:リビング向け(標準)
7・有機ELテレビの比較
予算:13万円〜
用途:リビング向け(上級)
8・8Kテレビの比較
予算:30万円〜
用途:リビング向け(最高)
9・テレビの選び方まとめ 【結論】
=全体のまとめと解説
このブログ「モノマニア」では、最新のテレビについて、製品ごと、比較・紹介記事を書いてきました。
改めて、表にすると、全部で9カテゴリーの記事があります。
液晶だけで150機以上、有機ELを合わせると200機以上は紹介しています。
文字数だけでも相当あるので、全部読んでくれた方は(おそらく)おられないと思います。
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そこで、最終回(9回目記事)となる、今回は、「テレビ全般の選び方の基本」を紹介し、「ざっくりと」ですが「最終的なオススメ機種の提案」をしてみたいと思います。
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では、「失敗しないTVの選び方の基本!」の解説に入りましょう。
1・視聴距離からの画面サイズの選び方
はじめに説明したいのは、テレビの「適切な視聴距離」です。
部屋に置けるテレビの「サイズ」に関係する部分ですから、TV選びにおいて「最も重要」であり、かつ、「最も失敗しやすい」部分です。
テレビというのは、要するに「強い光」です。
そのため、不適当に大きなサイズを買ってしまうと、視聴距離が合わず、目が疲れたり、健康を害したりします。
上表は、画面サイズ別の「最低視聴距離」として、業界が「参考」として示すデータです。
例えば、55インチの液晶テレビの場合です。
(4Kでない)普通のTVの場合、約2.0mの視聴距離が最低限、必要とされます。
4Kテレビは、一方、解像度が高く、粗く見えにくいので、視聴距離は約1.0mと「短くても良い」とされます。8Kテレビも然りです。
ただ、これは、あくまで(大画面を売りたい)業界が提案する「視聴距離」だとAtlasは考えています。
「Atlas目線」で言えば、「目への負担」を考えると、この基準では「かなり辛い」です。
なぜなら、4Kテレビも、目に入ってくる光の量は普通のTVと同じだからです。
しかも、輝度を重視する4K HDR時代になり、最近のテレビは昔よりも明るくなっています。
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結論的にいえば、目の疲れやすい方は、「4Kテレビ」でも「HD基準の距離」をもとに、テレビのサイズを決めるのが「無難」です。
あまり疲れない方でも「適切な視聴距離」は、4K基準より少し長めをおすすめしています。
いくつか、場合分けして解説しておきます。
第1に、スポーツなど動きの速い映像をよく見る場合です。
動きのある映像は見疲れしやすいため、先ほどの「4K視聴距離表」の「1.2倍」くらいは遠くから見た方が良いです。
第2に、ゲームや字幕映画をよく見る場合です。
テキストが全て視界に入らないと、目の視点の移動が頻繁に発生します。
やはり先ほどの「4K視聴距離表」の「1.2倍」くらいは遠くから見た方が良いです。
この点で言えば、一般住宅では、画面サイズは、43〜55インチあたりが適当です。
第3に、子ども部屋に置くテレビの場合です。
この場合、画面を食い入るように見る子どもの「習性」を考慮に入れる必要があります。
画面サイズは、視聴距離にかかわらず、大きくても32インチの中型液晶テレビが適当です。
逆に画面が小さすぎても、近くに「寄って」しまいます。
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結論的にいえば、「欲張りすぎて大きすぎるテレビを選ばないようにする」のが、満足のいくTVを選ぶ際の「基本中の基本」です。
2・テレビの設置スペースからの選び方
続いて、TVを設置するスペースについて、解説しておきます。
あまり考えずに買うと、「大きすぎてTVボードに置けない」サイズを買ってしまいます。
上表は、TVを置くのに必要な横幅と高さを表したものです。
大画面テレビと、小型テレビの場合、それぞれについて詳しくみてみます。
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第1に、大画面型テレビの場合です。
例えば、55インチのテレビなら、125センチの幅と、約78センチの高さが必要です。
8〜10畳程度の長方形のリビングにおくならば、長方形の短辺の側におくとしても、55インチ程度までは圧迫感なく置けるでしょう。
ただし、60インチを超えるサイズについては、テレビ本体の横幅が相当出てくるので、長辺に置くか、サイドにおく配慮が必要です。
ソファなどを置く場合、前の項目で書いた「TVまでの視聴距離」がとれるかも、合わせて確認してください。
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結論的にいえば、こうした点や、コスパ的な観点から、Atlasは、43〜55インチに収まるサイズのTVをリビング用として、おすすめすることが多いです。
それならば、図のような、TVボードの規格にも「すんなり」収まるからです。
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第2に、小型液晶テレビの場合です。
2段のカラーボックスの上にテレビを置こうと考えている方は多いと思います。
手持ちのものの実寸を調べたら、幅40cm・高さ59.5cm・奥行29cmほどでした。
したがって、縦に置く場合は19V型が限界で、横に置く場合も32V型あたりが限界です。
なお、耐荷重は全体で50kgですので、重さ面では問題なさそうです。
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部屋の美観を考えるならば、やはりTVラックを購入するべきです。
例えば、32インチテレビが置けるラックでも十分低価格です。
こちらは、幅89cm×奥行29.5cm×高さ42cmです。
3・価格面からのテレビの選び方
続いて、テレビの本体価格についてです。
TVは、高い買い物なので、予算をいくら組めるかも重要なポイントです。
上表は、今回の比較記事で、Atlasが性能面で「おすすめ」にあげた、信頼できる安めの機種について、年間の平均的な価格を示したものです。
こちらも、大画面テレビと小型テレビに分けて説明します。
第1に、大画面液晶テレビは、既に4Kでもだいぶ安く買えます。
40v型なら、HD(フルHD)画質もまだ安いですが、高性能エンジンや倍速パネル搭載機が「既にない」ので、正直なところ、4Kテレビが良いかと思います。
OLED(有機EL)も、かなり安くなりました。
最小は49Vクラス(正確には48V)です。ただ、後述するように、性能面で、OLEDは、単純に「液晶の上位互換」とは言えないので、注意してください。
大型画面テレビは、金に糸目をつけないならば、100万円以上の機種もあります。
ただ、液晶テレビは、バックライト寿命があり、段々輝度が落ちること、有機ELでも焼き付け問題と無縁ではないこと、そして、技術革新のペースが速いことを考慮すべきでしょう。
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結論的に言えば、20万円以上は「高い費用対効果は望めない」と思います。
Atlasならば、40万円のテレビを(無理に)10年使い続けるより、20万円のテレビを途中で買替えて、リサイクルに出します。
第2に、小型液晶テレビは、最も売れ筋で、お買得と思えるのが32インチです。
24インチより小型の液晶もありますが、市場が狭いこともあり、画面サイズに比して、少し高めです。
また、性能が期待できる機種も少ないです。
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結論的に言えば、小型機は、基本的に、32インチのTVをベースにして、考えるのがよいと思います。
4・パネル品質からの選び方
第4に、液晶テレビのパネルのグレードです。
家電好きの方以外は、一番聞くのが面倒な部分でしょう。
しかし、とても重要なのでしっかり選び方を説明します。
1・液晶の解像度
第1に、「液晶テレビの解像度」についてです。
上表のように、最近のTVは、「解像度」によって、大きく4種類に分けられます。
順番に詳しく解説します。
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HDテレビ(ハイビジョンTV)は、小型機種に多いです。
24インチ以下の小型ならば、テレビ番組を見る専用ならばこの解像度で良いです。
むしろ、次項で説明する「液晶パネルの品質」のほうがが重要です。
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フルHDテレビ(2Kフルハイビジョン)は、32インチ以上のテレビに多く見られます。
HDテレビの約2.3倍の画面密度で表示できます。
フルHDテレビの場合、地デジほか、ブルーレイなどの高解像度放送がそのままの画質で見られます。
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4Kテレビは、フルHDの4倍となる、解像度の高い4K放送に採用される規格です。
4K映像は、地上波では未対応です。
しかし、Netflixなどのネット動画サービスのほか、BS・CSでも新4K放送が始まりました。
そのため、専用チューナー内蔵型のテレビか、【新4K衛星放送チューナーの比較記事】で書いた別売チューナーやアンテナ類を導入すれば、一般家庭でも「観れる」状態になりつつあります。
最近は、地デジなどの通常画質の画像を、再計算により「4K画質」にアップコンバートする機能をテレビに内蔵するメーカーが大半です。
そのため、地デジの場合でも、画質は4K対応機の方が有利です。
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8Kテレビは、現状で解像度の面では最高のテレビです。
液晶もOLEDもラインナップがあります。
ただ「NHK BS8K」ほどしか放送コンテンツがないので、今は完全に「趣味の世界」です。
8Kテレビの「旗手」といえるシャープによると、4K放送のコンテンツの多くは「実際に8Kで撮影されている例も多い」ので、画質向上効果はあるとされます。
とはいえ、まだ先進的な「家電好き」向けで、一般ユーザーには時期尚早です。
2・液晶パネルの品質
第2に、「液晶パネルの品質」です。
なお、有機EL(OLED)のパネル特性については、後ほどべつに説明します。
液晶TVを選ぶ際に、最も重要視するべき点は、この部分です。
例えば「アクオス」とか「ビエラ」とか「ブラビア」とか、各社のTVのブランド名がありますが、同じ名前のテレビでもTN液晶だったり、VA液晶だったり、IPS液晶だったりします。
注意が必要な部分なので、順番に簡単に解説しておきます。。
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TN液晶は、最も安価なTVに採用される方式です。
色味も悪く、視野角が狭い格安液晶です。
また、メーカーがカタログで液晶パネルの種類を書いていない場合、TN液晶であることが「疑われ」ます。
「見やすい液晶TV」を購入したければ、TNは検討対象から外すべきです。
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VA液晶は、格安機から上級機まで広く使われています。
TN液晶よりも視野角が広く高性能です。
特に正面からの視聴の場合は、コントラストが良く「黒が引き締まり」ますので、あえて、VA液晶を使う会社も多いです。
しかし、視野角と近接視聴時の「目の疲れにくさ」の点で、IPS液晶とは差がある液晶です。
IPS液晶は、ぎらつきが少なく見やすい良い液晶です。
視野角はスペック的にはVAと同じですが、正面以外から見た場合の画質は、実質的にIPSのが良いです。TVの場合、3万円ほどの小型テレビでも、IPS液晶を搭載するモデルがあります。
一方、「黒の引き締まり(画質)」はVAに負ける部分があります。ただし、後述するするように、この部分に高度な対策をなした、上級製品もあります。
なお、IPS液晶には、2種類の「下位機・互換機」があり、この部分は注意が必要です。ADS液晶と、RGBW-IPS液晶です。
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第1に、ADS液晶です。
これは、いわばIPS液晶の「ジェネリック製品」です。
電界の利用法が異なりますが、表示品質はIPSに準じます。
販売元の生産管理の違いから、品質はIPSの名を冠したものが上回ると言えます。
しかし、最近評価を上げているので、ADSなら過度に気にしなくても良いかと思います。
第2に、RGBW-IPS液晶です。
格安4K液晶テレビに見られるIPS液晶の一種で、赤・緑・青の三原色に、白のピクセルを加えた構成のIPS液晶です。
これは、単に、価格を下げるための手段です。
結論的に言って、RGBW-IPSは「安売り用」であり、TV画質に重要な「引き締まった黒」を表現できません。
一部メーカーは、品質の劣るRGBW-IPSを、単に「IPS液晶」という表記で売っています。そのため、画質を重視したいならば、格段の注意が必要です。
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以上、パネルの種類による、性質の違いについて書きました。
高級機ならば、VAかIPSを使っていれば、それなりの性能と言えます。
一方、その上で注意して欲しいのが、Atlasが「ブランド液晶」と呼ぶものです。
ようするに、テレビ製造メーカーが、VAかIPSに、表面やバックパネルに「細工」することで、パワーアップさせた特別なパネルです。
代表的な製品を、少し細かく見てみましょう。
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第1に、シャープの「低反射液晶パネル」です。
これは、VA液晶パネルの改良版です。
「黒の締まり」のよいVAパネルにの表面に、外光反射がしにくい特殊処理をすることで、昼間の視認性の強化を図ったパネルです。
「パネル部分の品質」で成長してきた会社なので、4Kの低価格入門機でも、特別なパネルを載せています。
8K機では、さらに、UV2A(UVVA)液晶パネルという、上位の技術も見られます。
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第2に、東芝の「低反射高コントラスト液晶」です。
これも、VA液晶パネルの改良版です。
VAの特性を活かしつつ、日中の視認性の強化を主眼に置いた改良です。
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第3に、LGエレクトロニクスの「ナノセルディスプレイ」です。
光波長の吸収のため1nmの粒子を敷き詰めた自社製の特別なIPSパネルです。
「広色域化技術」の一種で、IPSの苦手なコントラストも強化します。
4KHDR時代にマッチする良い改良といえます。
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第4に、東芝やシャープ、あるいは、TCLやフナイほかが採用する、「QLEDパネル」です。
これは、量子ドット(QLED)技術を取り入れて、「広色域化」させたものです。
もとは中国勢が得意として、発展させてきた技術です。表面パネルは、VAパネルの場合や、ADSやIPSの場合もあるので、その性質を継いでいます。
正確には、青色LEDと特殊フィルムの部分の工夫ですが、QLEDパネルと呼ぶのが普通です。
なお、LGも、ナノセルIPSにQLED技術用いた新型を、2021年から出しています。
第5に、ソニーのトリルミナスディスプレイです。
VA液晶を基に、バックライトやパネル制御を高次元で組み合わせて、「広色域化」したものをこう呼びます。
同社のパネル独特の赤系の「鮮やかさ」はこの技術から生まれています。
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以上、「ブランド液晶」を少し細かくみました。
なお、格安テレビは、スペック表を見ても、液晶パネルの種類や仕組みが分からない場合も多いです。
また、先述のように、「IPS液晶」でも、RGBW-IPS液晶など、表示性能が劣るIPSパネルの場合もあるので、注意が必要です。
しかし、このブログ「モノマニア」では、独自調査したものを含めて、機種ごとに使用パネルを記載してあります。(ある程度は)ご安心ください。
3・バックライトの品質
第3に、「バックライトの品質」です。
バックライトとは、液晶パネルを後方から照らすLED光源のことです。
液晶は、有機ELと違って電圧を掛けても自発光できないので、バックライトを使います。
バックライトの性能が悪いと、画面の立体感や奥行感を出すのに重要な、輝度やコントラストを出せません。
酷い場合だと、画面全体の明るさのムラが生じます。視野角にも影響します。
多くのTVメーカーは液晶パネルを外注しているので、パネルよりもバックライトの品質に性能差が現れることも多く、重要です。
とりわけ、大画面TVの場合、輝度ムラが「命取り」で、この部分の品質がとにかく重要です。
こちらも順番に詳しく見ておきます。
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エッジ型LEDバックライトは、最も低コストな形式です。
図のように、LEDライトを隅(エッジ)だけに配置する方式です。
24インチなど小型液晶TVの場合は問題ありません。しかし、大きくなるほど、画面全体の輝度ムラや、奥行感がでないという弊害が生じます。
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エッジ型LED+エリア制御は、4K液晶テレビの高級機の一部に使われます。
エッジ型は、パネル幅を薄くできる利点があるので、「壁掛け」向けの高級テレビなどでは、(あえて)この形式を採用する場合があります。
こうした高級機では、先述のエッジ型固有の欠点を緩和するために、パネルをいくつかの縦エリアに分けて、部分部分で輝度を調整できるような仕組みが加わります(エリア制御)。
そうした製品は、上位の「直下型」より表現力が優れる機種もあります。
例えば、パナソニックです。
同社は、輝度のエリア制御に加えて、ソフト的にコントラスト制御もするWエリア制御が自慢です。
上位機では、これに加えて、放熱対策をしつつ、エッジLEDの密度を細かくし、詳細なエリア制御できるようにした「プレミアム液晶ディスプレイ(IPS)」を採用しています。
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直下型LEDは、現在のテレビでは最も多いパネル形式です。
格安機も4Kテレビも、最近このタイプが多いです。
LEDを隅(エッジ)ではなく、パネルの直下に配置して、画面の輝度やコントラストを高めています。
ただ、直下型は、そのLEDの数(密度)で性能差が大きいです。
例えば、激安テレビは、直下型でもLEDの個数が少ないことがあります。
この場合、視野角に・輝度ムラ影響が出がちです。
高品質な「直下型」で有名な東芝も、自社のテレビを(普通の)「直下型」と(優れる)「全面直下型」とに、表現を分けます。
結論的にいえば、直下型パネルなら何でもよい、というわけではないです。
なお、直下型は、LEDをパネル下に配置するため、エッジ型よりテレビの厚みがでますので、壁掛けに向かない場合があります。
ただ、「スリム直下型」というタイプも出てきたので、エッジ型は今後消えていくかもしれません。
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直下型LED+エリア制御は、東芝やLGほか、一部の企業の最高級テレビにだけ使われる方式です。
図のように、画面を「縦と横のエリア」に細かく分けて、高精度に輝度やコントラストを制御しています。
そのため、画面の奥行き感・立体感が最高に出せます。
直下型Mini LED+エリア制御は、2020年末から採用する企業が増えてきた方式です。
20万円以上の高級機に限られますが従来よりも細かいminiLEDを敷き詰め、LEDを細かくエリア制御する方式です。
8K機ですが、ソニーは、1LED単位で光源を制御する上位技術も採用します。
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以上、液晶パネルの選び方の紹介でした。
結論的に言えば、液晶パネルの品質・バックライトの品質双方に、注目して選ぶべきです。
改めて確認すると、液晶パネルは、「外光反射の低減」・「色彩の鮮やかさの強化」のいずれかを強化するのが近年のトレンドです。バックライトは「コントラストや輝度」の強化を狙った改良が主です。
Atlasが思うに、TVの「どこ」を重視して強化したかに、各メーカーの「個性」が表れます。
「販売価格」という制限がある中、理想とする「鮮やかで美しい色」をできるだけ再現するため、各社は技術にしのぎを削っています。
幸いなことに、TVにおいては「コモディティ化」は進んでいません。
同じ値段なら「どこの製品を選んでも同じ」と言えませんので、考えて選ぶことが必要です。
5・付加機能からのTVの選び方
ここからは、パネル以外のハード面の性能について説明します。
基本的に、「質の良いパネル」と「優れたバックライト」を搭載するモデルに注意すれば、液晶テレビを選ぶのはさほど難しくありません。
しかしながら、4K液晶テレビやOLEDを選ぶ場合は、とくに、上の3つの機能にも注意するべきです。
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第1に、倍速パネル(オーバードライブ)です。
画面の大きなテレビでとくに重要になる技術です。
搭載機は、モータースポーツや球技など動きの速い画像の画質が格段に上昇します。
倍速パネルは、放送局から送られてくる信号(絵)の2倍にあたる毎秒120枚のフレームの表示を可能にするパネル技術です。
テレビ側で、2枚のフレームの中間画像を生成することで可能にします。
ただ、格安の液晶テレビは、「廉価版」の方式として、高級な「倍速パネル」ではなく、LEDバックライトの点滅・発光制御で、倍速を「仮想的」に実現する仕組みをとります。
この場合、「2倍速相当」など、あいまいな表現となります。
この方式も相当な効果はありますが、画面が暗くなりやすいなど弊害もあるので、基本的に、補正力は倍速パネルを採用する場合より「下位」です。
ただし、効果はあるので、最上位機は「倍速パネル」と「バックライトの点滅」の合わせ技で、「4倍速相当」としている場合もあります。
なお、PS5(プレステ5)の登場でゲーム好きににわかに注目されてきた、HFR(ハイフレームレート)は、倍速パネル(120Hz)の搭載だけでは対応できません。
そのため、対応するTVは、このブログの紹介記事では明示しています。
HFR対応テレビは、120フレーム/秒(4K/120Hz)の表示ができるので、ゲームが「なめらかに」動きます。
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第2に、高画質化技術(画像エンジン)です。
画像エンジンは、パソコンで言うCPUで、TVの「脳みそ」です。
パネルが高品質でも、この部分が弱いと「宝の持ち腐れ」と言えるほど、画質には重要です。
処理能力の高い画像エンジンを装備する製品は、ソフト的に、画像を高度に処理する技術が多く採用されます。4Kでない小型テレビでも、良いものを積む機種があります。
各社とも機能に色々な名前を付けますが、画像解析による、地デジを含む低解像度画像の「高精細化」「ノイズ除去」「超解像技術」「広色域化処理」が、機能としての4本柱です。
いずれも、画質の低い、昔の番組の再放送や、アニメの再放送などの画像を再分析し、画像を補完して綺麗に見せるために、必要とする技術です。
このうち、今回キーワードとしたいのは「超解像技術」です。
4K時代に突入した現在は、特に重要な技術なので、詳しく説明しておきます。
4Kテレビは、放送局の地デジ解像度(1920×1080)の画像情報を、4K解像度(4096×2160)に「アップコンバート(引き延ばし)」して表示しています。
この際、普通のテレビは、隣接する画像との違いを関数的に「なだらかに」拡大表現するだけです。
極端に言えば、「YouTubeの低解像度動画を無理やり全画面表示」させたような「色と色の境目がボケボケな」感じに、スクリーンに投影されるようなものです。
その際に使われるのが、「超解像技術」です。
高度な「画像解析」と「再計算」により、自然な形で「拡大」することが可能です。
地デジ以外でも、BSの再放送など古い映像を愛好する方は、とくに、綺麗に見るためにあって損はない機能です。
「超解像技術」は、前後のフレームまで解析する「フレーム間処理」ができる機種と、単純に1フレーム(静止画)だけ見て解析する「フレーム内処理」をする機種の、2パターンあります。
高度な「フレーム間処理」も併用するのは、現在のところ東芝とハイセンスの一部上位機です。
両社は、強力な画像エンジンを積むことで、複数回の解析を行うなど、複雑なシステムを実現しています。
「フレーム内処理」も、画像中の諸データ(物体・文字・色・輪郭など)をどの程度、エンジンが認識・解析できるかは、メーカーごとに差があります。
技術に「自信」があるメーカーは、情報を細かいレベルまで「分かりやすく」開示するので、カタログを注意してみると良いでしょう。
ほかにも、鮮鋭化フィルタ(エッジ強化)など、別の「高精細化技術」を使っている場合もありますが、効果は下回ります。
一方、高度の画質補正は「映像制作者の意図」を削ぐので、「原画質」をそのままみる方がよいという映画制作者が、最近一部現れています。
LGは「フィルムメーカーモード」として、画像処理を1ボタンですべて落とす機能を搭載してきました。
ただ、個人的には、映像自体が現実の「劣化した複製」ですし、こういう主張にはある種の原理主義を感じます。
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第3に、HDR技術(HDR10)です。
HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)は、画面のピーク輝度を従来より上昇させる技術のことです。
そうすることで、画像の立体感や解像感を高めることとを目的としています。
HDR技術は、簡単に言えば「3D眼鏡なし」で、TVの立体感(奥行感)を出すことを目指すための一歩となる、最新規格です。
各社の新機種がこの機能を搭載しはじめています。
対応するコンテンツも増えています。
例えば、次世代のブルーレイ規格であるUltra HD ブルーレイは、HDR10規格が採用されました。
また、新4K衛星放送でも、HLG形式のHDRがフォローされました。
Netflixなどのネット動画サービスでも、「HDR10」規格に準拠するコンテンツが利用できます。
現状では、地デジは、HDR対応でありません。
しかし、一部の高級テレビは、「画像エンジン」を利用し、通常画質の映像を、HDRに疑似的に底上げする機能を持たせています。
「HDRアップコンバート技術」と呼びますが、対応機は高画質化がはかれます。
8Kが普及する前に、HDR技術が先行して普及していくだろうといわれています。HDRは、ここ数年のTVのトレンドになるだろう重要なキーワードです。
6・液晶テレビと有機ELテレビの違い
最後に、有機ELテレビ (OLED)が、液晶テレビと「何が違うのか」を解説します。
有機ELテレビは、次の4点で、液晶テレビとは違う部分があります。
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第1に、設置性です。
OLEDは、バックライトが不要なので、画質を犠牲にせず「超薄型」にできます。
壁掛けにするとたいへん「スマート」です。
ただし、画面サイズは48インチ機が「最小」となるので、狭い部屋には厳しいです。
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第2に、装置寿命です。
有機ELテレビは、パネル寿命が10万時間と言われます。
液晶より短いですが、家庭用としては問題ないでしょう。
また、よく話題に上がる「長期間使用時の画面焼き付け」問題は、第2世代の有機ELテレビパネルの登場で、2層の監視体制となり、ある程度解決されました。
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第3に、画質です。
黒表現とダイナミックレンジ(白と黒の明暗の幅)は、どの液晶テレビよりも優れます。
バックライトが不要で、素子自身が自発光できる仕様ですから、完全にライトをオフにできるからです。
その点で、シアターのように、暗くして使う際は、とくに映像は美しいです。
ただ、白表現(光線表現)は、液晶パネルより苦手です。
白色LEDで白を表現できる液晶TVと違って、色を重ねて白系の色味を出さざるを得ないからです。
この部分は、各社とも対策を練っていて、パネル制御やソフト的な処理で、ある程度緩和してはいます。
第4に、日中における視認性です。
この部分は、LEDで明るさを簡単に強化できる液晶テレビとの大きな差です。
日中の明るい場所で見る場合、有機ELだと少し輝度が足りない部分があり、外光で見えにくくなる場合があります。
センサーなどで補正する機種などもありますが、パネル自体の性質が明るい場所に向いていません。
両方の種類のパネルを生産する大企業のLGも、液晶は「明るい光のなか」で見やすく、OLEDは「映画を楽しみたい方」に向くと、場合分けをして「おすすめ」しています。
各社とも「有機ELが液晶の上位機」のような売り方をするなか、LGは親切だと思います。
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以上、液晶テレビと有機ELテレビの相違点を4点較べてみました。
結論的にいえば、基本的に、外光が入るリビングで日中使うならば、液晶テレビの方が扱いやすく、満足度は高いです。
とくに、先ほど書いた上位の「低反射パネル」ならば、なおさらそう言えます。
一方、カーテンを閉めればOKという場合は、OLEDは画質部分を含めて「おすすめ」です。値段も液晶に近づきました。
なお、OLEDについても、倍速液晶・画像エンジンなど、各機で機能差があります。
しかし、基本、液晶テレビの話を踏襲して考えてOKです。
パネル部分は、2021年から「パネルのランク」といえるものでてきたので、その部分は注意してください。
詳しくは【有機ELテレビの比較記事】で詳しく説明しています。
今回の結論
最新テレビのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、どのようにテレビを選べば良いのかについて、色々書いてきました。
これらの基準に則った上で、目的別・予算別・サイズ別にAtlasのおすすめしたい機種を最後にいくつかあげておきたいと思います。
第1に、寝室などに置く「小さいTV」としておすすめできる超小型機種は、
【2021/6】
1・パナソニック VIERA UN-19FB10H
¥56,430 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
画面:19V型 (HD)
モニターパネル:VA液晶
バックライト:エッジ型
ネット動画視聴:対応
スピーカー: 6W
HDMI端子:2 (ARC)
パナソニックの19インチの液晶テレビとなる、FB11シリーズでしょう。
本機は、チューナーとTV部分が別で、無線で飛ばすというポータブル式です。
ベッドサイドへは、モニター部分だけで良いため設置しやすいほか、3.5時間分のバッテリー搭載なので、好きに持ち運んでも使えます。
22型以下の小型液晶テレビは、画質面であまり個性的な機種がないです。
そのため、本機のような機能性を重視した方が、良い機種を選べます。
ネット動画サービスも、標準対応です。
寝室に置きつつどこでも使える「映像用の端末」として、本機は優秀です。
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1・10v-15v型の超小型防水TVの比較
2・19v-22v型の小型液晶TVの比較
なお、このサイズの液晶テレビについては、2番の記事で紹介しました。
それ以下は、お風呂用ですが、1番の記事で見ています。
第2に、ワンルーム用の1人暮らしの方が、すこし小さめのTVが欲しい場合は、
【2022年発売】
13・ハイセンス 24A40H
¥26,055 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
画面:24V型 (HD)
モニターパネル:VA液晶
バックライト:直下型
ネット動画視聴:対応
スピーカー:8W
HDMI端子:2 (ARC)
ハイセンスの24A40H良いでしょう。
同社は、東芝と協業状態ですが、格安機についてはハイセンスブランドの方が、性能のバランスが良いです。
液晶パネルは、テレビ向きで「黒がしまる」VAパネルです。
バックライトは、直下型、そして、東芝系の技術を取り入れた画像エンジンNEOエンジン2K Smartの搭載です。
つまり、画質に重要な基礎部分が、本機は、小型機としてはとても強力です。
十分な数のHDMI端子があるほか、主要な動画サービスにもネイティブ対応できるので、20代くらいの「1人暮らし初心者」には、かなり良い構成だと思います。
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なお、このサイズのTVについては、上記リンクで、国内メーカーのモデルを含めて、より多くの機種を紹介しています。
第3に、性能のよい中型の32V型のテレビとしておすすめできるのは、
【2021年発売】(フルHD画質)
3・TCL 32S5200A
¥27,400 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
画面:32V型(フルHD)
モニターパネル:VA液晶
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー:10W
HDMI端子:2 (ARC)
TCL の 32S5200Aが良いと思います。
LGがフルHD+IPSパネル機を出していましたが、2021年に終売になった今、候補はこちらです。
液晶パネルは、本機は、黒が締まる点でTV向きのVA液晶です。
その上で、バックパネルが直下型である上、フルHD表示に対応できます。
VA+直下型という機種は32型だとほかにもありますが、フルHD表示まで備える機種は稀です。それでいて安いので、本機を選びました。
地デジを解像度的に劣化させずにみれるため、32インチの現行機では水準が高いです。
これら3点を兼ね備える32インチ機は、他にはないです。
画像エンジンは、手の込んだ技術は採用しません。
しかし、ソフト的なマイクロディミングで、輝度を調整する制御法を採用します。
同社は、自社でTVを生産する世界的メーカーですので、安価なTVでもこうした技術を搭載できます。
ネット動画サービスもGoogleTVを搭載します。
色々に使える点で、今どきですし、優れると思います。
なお、TCLは海外企業ですが、日本に出張修理網もあります。これは、ハイセンスも同じですが、日本でテレビを輸入販売している商社のテレビに比べて、保守面で安心です。
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【2022年3月発売】
3・ LGエレクトロニクス 32LX7000PJB
¥35,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
画面:32V型(フルHD)
モニターパネル:VA液晶
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Web-OS
スピーカー:10W
HDMI端子:2 (ARC)
もう1機あげれば、同じくVA液晶+フルハイビジョンのコンビのLG機が候補でしょう。
本機は、32インチ機では珍しく、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応します。
最近は、映画などのコンテンツだけでなく、ゲーム機でも対応するものが増えてきましたので、この点は重要でしょう。
音周りも、わりと強力なので、1人暮らしで、映画やゲームが好きな方は、本機の方が良いでしょう。
画像エンジンも、4コアのα5 Gen5であり処理能力は高いです。
UIもサクサク動くでしょう。
ストリーミング配信も、対応コンテンツが多いです。
自社アプリ(Web-OS)ですが、アップデート(アプリ追加)もできますので、問題ありません。
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なお、これらの機種については、上のリンク記事で、もっとたくさんの機種と比較・紹介してあります。よろしければ、続けてご覧ください。
第4に、リビングに置く4Kテレビとしておすすめできるのは、
【2021年2月発売】
【50インチ】
6・東芝 REGZA 50Z740XS
¥131,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
7・東芝 REGZA 55Z740XS
¥138,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
8・東芝 REGZA 65Z740XS
¥236,500 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:低反射高コントラスト液晶
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像美を追求するならば、東芝の740XSシリーズ がオススメです。
装備面では、有機ELや超高級8Kテレビを除けば、最も高度な技術を採用します。
新型のVA低反射パネル・倍速液晶・超解像技術・HDRという、今回の記事で紹介した重要な要素を網羅します。
バックライトも、エリア制御を伴う上級の直下型です。
東芝は、LEDの数で「直下型」と「全面直下型」に表記を分けるのですが、しっかり本機は「全面直下型」です。
とくに、超解像技術は、「フレーム間解析」に対応する、相当高度な処理ができるモデルです。
定評ある、アニメや昔のドラマの再生から、HDR技術を活かした映画・紀行番組の視聴まで1レベル高い性能を得られるでしょう。
スポーツや動きのあるゲームを綺麗に見たい場合も、この機種が搭載する「4倍速相応の液晶」が活きるでしょう。
その上で新4K放送用チューナーもダブルで付属するため、長期間陳腐化の危険がないのが良い点です。
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【2021年6月登場】
【48インチ】
9・ 東芝 REGZA 49X9400S
¥169,911 楽天市場 (7/20執筆時)
【65インチ】
10・ 東芝 REGZA 55X9400S
¥211,600 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:OLED
バックライト:自発光
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
なお、740XSシリーズ と「同等クラス」となる有機ELテレビ(OLED)を選ぶとすると、東芝の場合、X9400Sシリーズとなります。
2機の価格差は、ほぼ「パネル部分」の違いからと考えて貰ってもOKです。
画像エンジンやその他の部分については、だいたい同じなので。
先述のように、光の差し込む明るい部屋は、有機ELは「苦手」です。
ただ、シアター目的でカーテンを閉めた暗めの部屋で使う場合、「深みのある美しい黒」は、液晶を凌ぎます。
利用形態によりますが、そういった利用法で問題ないならば、画質はOLEDが上位です。
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【2022年7月発売】
【43インチ】
11・ハイセンス 43A6H
¥48.945 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
12・ハイセンス 55A6H
¥69,565 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
13・ハイセンス 65A65H
¥89,800 楽天市場 (1/9執筆時)
【75インチ】
14・ハイセンス 75A6H
¥132,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:ADS液晶
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(1)
一方、コスパを優先するならば、ハイセンスの4K液晶テレビでしょう。
流通経路と発売時期の違いで型番が複数ありますが、性能は同じです。
同社は東芝と協業してから、「格安・高品質」なモニターを多く展開し、価格面で他社が対抗できないほどの低価格で出しています。
パネルは、ADS液晶+直下型のバックパネルという、堅実な構成です。
その上で、東芝の技術を使った画像エンジン、NEOエンジンLITEがかなり優秀です。
動く映像にも、独自技術で「2倍速相当」のオーバードライブがあるため、充実していると言えます。
新4K放送用チューナーも搭載し、ネット動画サービスにもしっかり対応します。
保証も3年ですし、番組表なども東芝を踏襲して「ガラパゴス化」が済んでいるため、あまり「穴もない」です。
画質の自動調整機能も、本家の中位機並みです。
「何も設定せずに、テレビ任せでほったらかしで高画質を得たい」方は、東芝やハイセンス機は特に向きます。
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6・4K液晶テレビの比較
7・有機ELテレビの比較
8・8Kテレビの比較
詳しい機能などに興味がある方は、こちらも、ご利用ください。
補足:このブログの関連記事について
というわけで、今回は液晶テレビのまとめ記事でした。最後に「おまけ」で、同時にそろえると良いだろういくつかの機器について補足します。
第1に、ブルーレイレコーダーです。
テレビと同時に購入することの多い家電でしょう。
同時購入の場合、ブルーレイレコーダーの選び方の基本は、TVメーカーと併せることです。
両者は、電源回り・ネットワーク周りの連携機能が多いので、利便性の面でこの方法が最適です。
なお、ブルーレイレコーダーについてもまとめ記事がありますので、よろしくお願いします。
第2に、スピーカーです。
今回紹介したテレビも、上位機は優れたスピーカーを採用します。
ただし、その音質は、あくまで「テレビレベル」であり、映画館のような、「オーディオグレード」とはほど遠いと言えます。
「テレビを購入する」場合、意外と「音質」が軽視されます。
しかし、少数の例外を除けば、ど最大でも20W程度の出力の貧弱なスピーカーしか採用していません。
家電雑誌でこの点があまり書かれないのは、「家電評論家は、TV付属のスピーカーを信頼せず、そもそも自宅で使っていないから」というだけです。
音声は、映画や音楽番組だけでなく、ニュース番組や紀行番組を見る際にも、アナウンスの聞き取りやすさなどに関係する点で重要な要素です。
良い音が得られることで、「TVを購入した満足感」はさらに高まるでしょう。
実際、テレビの前面に配置する1本のスピーカーで手軽にTVの音質を強化できる製品が、1万円前後から手に入ります。
設置が手軽な機種を上記の記事で比較しています。よろしければご覧ください。
そのほか、より本格的なホームシアターの構築を考えておられる方は、以下のようなものがあります。
10・AVアンプの比較
11・シアター用スピーカーの比較
12・ブルーレイレコーダーの比較
13・ブルーレイプレーヤーの比較
14・家庭用プロジェクターの比較
とくに、後方にもスピーカーを置きサラウンド環境を構築したい方については、上記1番と2番の記事で対応できます。これらの記事もよろしくお願いします。
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最後になりましたが、今回の記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで、話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは!