【今回レビューする内容】2025年 最新4Kテレビの性能とおすすめ・選び方:10万円以下〜20万円台 パナソニック シャープ東芝 ソニー LG 三菱電機 TCL ハイセンスほか:スポーツ 映画 アニメ ゲーム向け4K/120Hz 4k/120p HDMI2.1対応 人気機能の違い:40 43 49 50 55 65 75インチ
【比較する製品型番】東芝 TVS REGZA M550Mシリーズ 43M550M 55M550M 55M550M 65M550M 75M550M 85M550N E350Mシリーズ 43E350M 50E350M 55E350M 65E350M 5E350M Z670Rシリーズ 43Z670R 50Z670R Z670Nシリーズ 43Z670N 50Z670N 55Z670N 65Z670N 75Z670N Z570Lシリーズ 43Z570L 50Z570L 55Z570L 65Z570L Z870Nシリーズ 55Z870N 55Z870M 65Z870N 65Z870M 75Z870N 5Z870M Z770Rシリーズ 55Z770R 65Z770R 75Z770R Z770Lシリーズ 55Z770L 5Z770L Z970Nシリーズ 65Z970N 75Z970N Z970Mシリーズ 65Z970M 75Z970M 85Z970M Z770Nシリーズ 85Z770N 100Z770N Z990Rシリーズ 110Z990R 970Rシリーズ 65Z970R 75Z970R 85Z970R ほか
今回のお題
最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今回は、2025年4月現在、最新の4K対応の液晶テレビの比較です。
5万円台〜50万円台で購入できる、各メーカーの4K液晶テレビを(ほぼ)全機種紹介していきます。
1・4K液晶テレビの比較【導入編】
:選び方の基本の説明
:東芝・レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
:LUCA〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン〈日本〉
:マクスゼン〈日本〉 ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめの提案
4K液晶テレビは、新機種だけで100機近くあります。
そのため、記事は、上記リンクにあるように、ブランド別に10回の記事に分けています。
1回目記事(今回)は、全体の導入編です。
4Kテレビの「選び方の基本」を書いたあと、TVS REGZA(東芝)の製品の紹介をします。
最も人気のあるブランドですし、「全体の基準」として最初に紹介しています。
その後、シャープ・ソニー・パナソニックなど、日本企業のテレビを比較したあと、LG・ハイセンス・TCLなどの海外企業の4Kテレビをみていくという構成になります。
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。
よろしくお願いします。
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1・10v-15v型液晶TVの比較
2・19v型液晶TVの比較
3・24v型小型液晶TVの比較
4・32v型中型液晶TVの比較
5・40v型のFHD液晶TVの比較
6・4K液晶テレビの比較
7・有機ELテレビの比較
8・8Kテレビの比較
9・チューナーレス4Kテレビの比較
10・テレビの選び方まとめ 【結論】
今回の記事は、TVを紹介した一連の記事としては「6回目記事」として書きました。
なお、(TV)チューナーレスタイプの4Kは、このブログでは、9回目記事で完全に別にして書いています。
1-1・4Kテレビの選び方の基本
はじめに、「4Kテレビの選び方の基本」の紹介です。
4Kテレビは新世代のテレビであり高画質だと、我々は日々のCMで「すり込まれて」います。しかし、「4Kテレビ」なら、どれでも、高画質に見れるとは必ずしも言えません。
なぜなら、テレビの画質を決めるのは、解像度だけではないから」です。
1・TVの画質を決める要素

1・液晶パネルとバックライト
:画質を決める基本要素
2・画像エンジン
:画質補整・リモコン操作の速度向上
3・超解像技術
:低画質映像の画質の底上げ
4・ 倍速パネル
:動きのある映像への対応
結論的に言えば、以下の4要素の性能が、液晶テレビの画質を「ほぼ」決めます。
今回の記事では、これらの要素や、4K HDRを含む最新の状況をふまえて(少なくとも)「5年以上は使えそうなテレビ」を探していきます。
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液晶パネルの性質などを含め、スペック面での「テレビ選び方の基本」は、このブログの別記事となる【おすすめテレビのまとめ】で、かなり詳しく書いています。
ただ、細かいスペックの「意味」まで興味のある方は別ですが、今回の記事だけでも、ある程度「しっかり分かる」ように書きました。
ここでは、1点、「画面サイズの選び方」についてだけ、詳しく解説しておきます。
なぜなら、この点を間違って選ぶと「目が相当疲れるテレビ」を選んでしまうからです。
2・画面サイズの選び方
4K解像度のTVの最小サイズは、最近だと43インチです。
PC用を除けば、これ以下のサイズの4Kテレビは発売されていません。
4Kテレビを選ぶ場合、はじめに考えるべきは、TVまでの視聴距離です。
上表は、業界団体が示す、適切な最低視聴距離(メートル単位)を示したものです。
4Kテレビは、高詳細ですから、地上波デジタル放送など、画像の粗いHD(フルHD)の映像も「4K相当」にアップコンバートするため、画面に近づいても粗く見えません。
そのため、視聴距離は、フルHDテレビの半分ほどの距離で良くなります。
しかし、画面全体を視野に入れる必要があるゲームなどに対応させる場合は、視点の移動による「目の疲れ」を考慮するべきです。
目が疲れやすい方は、上表の「普通のHD画質のテレビの基準」を使い、その上で、サイズも最大で、50インチ前後で収めた方が良いでしょう。
ゲーム以外でも、ご家族に目が疲れやすい方がいる場合は、上表の「普通の液晶テレビ(HD)の基準」に合わせた方が良いです。
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結論的に言えば、8-10畳間に置くならば、43インチ〜55インチがオススメです。
55インチ以上でも、8畳間の長辺に置くならば置けます。ただ、部屋のバランスとの兼ね合いになりますし、一般的には、あまりオススメしません。
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というわけで、4Kテレビの「選び方の基本」の紹介でした。
1・4K液晶テレビの比較【導入編】
:東芝・レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
3・ソニーの4K液晶TVの比較
4・パナソニックの4K液晶TVの比較
5・LGの4K液晶TVの比較
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
7・TCLの4K液晶TVの比較
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
9・他社の4K液晶TVの比較
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
前提となる選び方の情報はお伝えしました。「決め打ち」のメーカーや製品がある方は、以上のリンクをご利用ください。
順番に読まれなくても分かるように書いています。
1-1・東芝の4K液晶テレビの比較
というわけで、東芝(TVS REGZA)のREGZAからです。4K液晶だと最も人気なブランドなので、最初に見ることにしました。
正確には、現在は、TVS REGZA株式会社です。企画・製造は、東芝映像ソリューション(Toshiba Visual Solutions)が引き続きやっています。
入門機から順番で紹介していきます。
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なお、以下では、いつものように、Atlasのおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書きます。
【2023年発売】
【43インチ】
1・東芝 REGZA 43M550M
¥69,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】
2・東芝 REGZA 55M550M
¥78,700 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】
3・東芝 REGZA 55M550M
¥90,600 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
4・東芝 REGZA 65M550M
¥129,300 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【75インチ】
5・東芝 REGZA 75M550M
¥181,300 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【85インチ】(24年追加)
6・東芝 REGZA 85M550N
¥290,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:VA / ADS(広色域)
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
M550Mシリーズ・M550Nシリーズは、レグザの代表的な入門機(エントリーモデル)です。
これより安いグレード(E350M )もありますが、本機を説明してからのが説明しやすいため、、後ほど改めて説明します。
液晶パネルは、レグザの場合、2020年からパネル種の情報が非開示になりました。
上位機・旧機の例を参考にすると、50型と85型がVAで、それ以外がBOEのADSかと思います。ただ、50型は、LGのIPS(Fast-IPS)かもしれません。
いずれにしても「高コントラスト」(黒の締まり)を宣伝文句の1つにしているので、そこは信頼して良いです。
VAは、テレビ向けの液晶です。
コントラストがあげやすく、メリハリが付けやすいため、黒が締まります。こちらは普通のVAですが、30万円を超えるような液晶テレビの上位機には、各社ともVAパネルをベースに、改良して使う場合も多いです。
ADSは、大手のBOEが生産する、IPSとほぼ同じ性質のパネルです。
TV採用歴も多く、IPSと比べて信頼性も変わらないです。
黒の締まり(コントラスト比)はVAに及ばないですが、標準クラスのIPSと比べる場合、Aコントラスト比が(少し)高めのパネルが多いです。
実際の視野角も、VAより少し優ります。大画面パネルについて言えば、色域も広めです。
どのサイズも、採用パネル部分で、入門機として問題ないです。
色域は、広色域パネルとの明言があります。
広色域化は、新開発パネルと広色域LEDの組み合わせによるものです。
後ほど見る上位機と違い、QLED(量子ドット)やmini-LEDによるものではなく、また、「ハイセンス」のブーストフィルム方式でもないです。
見本写真だと、特に赤色が強化されているようなので蛍光体の工夫でしょう。
いずれにしても、広色域でない普通のパネルは、色域(NTSC・DCI-P3)カバー率で80%程度ですが、DCI-P3で90%は超えてくるでしょう。
入門機としては贅沢な仕様です。さらにソフト的な処理で、色域を自然にする処理(カラーリマスター)の工夫もあります。。
バックライトは、直下型です。
液晶は有機ELと違い自発光しないので、後ろからライトで照らす構造です。直下型は、一部他社が使うエッジ型に比べ、均一に画面を照らせるので色ムラが生じにくい 方式です。
正確には、全面直下型です。
同社の場合、ライトの数が多い上位仕様のみこう記します。
その上で、次に見る中級機とは別の簡易的な方式ですが、エリア制御(グローバルディミング)を伴います。やはり、入門機と考えると贅沢です。
4Kチューナーは、内蔵します。
2018年末にはじまったBS/CSの4K新放送を受信可能です。
2機内蔵でですので、裏番組録画もできます。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、対応です。
HDR10(通称HDR)は、最近の4KTVでは対応が標準となっている規格です。
画像の立体感や解像感を高める4K向きの技術です。
簡単に言えば、HDRは、眼鏡なしでも奥行感を感じられるように進化していく必要な技術です。夜間など暗いシーンでも明晰感を得るのに必要な技術とも言えます。
メディア側の対応も必要です。
しかし、最近は、Ultra HD ブルーレイ、新4K放送(HLG形式)、定額動画サービス(Netflix, Amazn VIDEO)、ゲームソフトなど、対応コンテンツは多いです。
なおレグザの場合、圧縮情報からの輝度の再計算(HDR復元)と、コントラスト制御(HDRリアライザー)により、HDR映像の強化もなしています(HDRオプティマイザー)。
HDR復元は通常のTV番組(SD画質)で有効で、画像のクオリティをHDR水準に近づける仕組みもあります。
倍速液晶は、非搭載です。
この部分が中級機との差です。動きの速い映像への対処への工夫は少ないです。
ちなみに、倍速パネルは「言うほど効果がない」という説明を、同社の「中の人」がしていました。
論争的ですが、格安の点滅制御で倍速を「仮想的」に実現するような「疑似倍速」との比較では、たしかにそう言えるかもしれません。ただ、パナソニックのようにそこの工夫を「詰める」企業もあります。
画像エンジンは、レグザエンジンZR(23年新エンジン)です。
処理能力の高いエンジンを装備する製品は、計算で画像を高度に処理する技術が多く採用できます。
レグザの特長と言えるのがクラウドAI高画質テクノロジーです。
ネット経由で視聴中の番組ジャンル情報を取得し、上図の諸データを適切に調整します。
他社に対する独自性で、入門機でのレグザの画質の良い理由の1つです。
他社機の場合、TV映像の情報を、記憶されたプログラム(またはAI)で処理するだけです。レグザは、映像情報だけでなく、クラウドで視聴中の番組情報も参考にして処理するので、この部分で精度が期待できます。
伝統的に、同社は画像エンジンについて「最もこだわる」メーカーですが、本機もこの部分で特長があります。
そのほか、映像処理の部分で特徴的な機能を上げておきます。
第1に、美肌フェイストーンです。
他社にも似た機能がありますが、同社は伝統的に肌色にこだわった開発です。
レグザは、日本だけの展開なので、そのあたりの「ガラバゴス」性を感じます。
第2に、地デジAIビューティです。
4Kにアップスケーリングする際の画質強化技術としてまとめられます。
クラウド情報ほか、AIに深層学習させたデータなどを利用して、フレーム内処理ながら同社が得意の超解像処理、ノイズ抑制などを行います。
第3に、ネット動画ビューティです。
低解像度のネット動画のノイズ除去に注目した高画質化のための処理です。
結論的にいえば、4K液晶の入門機としては、後ほどみるパナソニック同様に、エンジン周りの処理は強めです。
画質の自動調整も、対応です(おまかせAIピクチャー)
コンテンツの内容をみて、ジャンルに合わせて調整します。
また、本機は環境光センサーを内蔵するので、部屋の明るさと照明色が把握し、それをふまえて調整してくれます。
このブログにも【LEDシーリングライトの比較記事】がありますが、最近は、調色できるのが普通なので、良い機能です。
実際この機能はレグザが先行しましたが、後から各社も取り入れはじめています。
録画機能は、別売の外付けHDDを増設することで、搭載です。
トリプルチューナー搭載なので2番組録画が可能です。
ただ、TVの録画機能は、別売レコーダーの場合違って長時間モードがないです。
この仕様は各社とも同じです。だいたい、2TBのHDDで約241時間です。
SeeQVaulも非対応ですので、他のテレビにHDDををつなげても再生できません。
録画の使い勝手の部分では、レグザはかなり充実します。
ジャンルや時間帯などのテーマを設定することで「おまかせ」で録画してくれる「みるコレ」機能は、とくに力を入れて宣伝します。
また、録画した番組だけで、「専用の番組表」が自動生成されるため、使い勝手が良いです。同社が昔から保っていた、タイムシフト技術の進化形でしょう。
簡単に連ドラが予約できる機能や、自動のチャプター分割(マジックチャプター)など、使い勝手は他社と比べても良いです。
番組表は、カラフルで情報量が多く、視認性も良いです。
全く問題なく、見やすく便利に作られています。
番組表からすぐに録画に入ることができます。
無線LANも、内蔵です。
Wi-Fi5に対応し、速度面も十分です。
映像配信サービスは、自社方式の独自のシステムです。
コンテンツは、YouTube・Netflix・Amazon Video・DAZNなどメジャーなサービスは対応です。
他社テレビは、Google TVやFire TV(Amazon)など大手のシステムを内装する場合も多いです。それらは、自由にアプリ(視聴アプリ・ゲームなど)の入替ができる部分で便利です。
比較する場合、アプリ式ではないレグザは強いとも言えない部分はあります。
ただ、映像配信サービスは、このブログの【STB機器の比較記事】で紹介したような、他社製端末を導入しても、十分な使い勝手が得られると言えます。
スピーカーは、普通のリビング向けとしては、内蔵スピーカーでも足ります。
ただ、音質に注目したい場合、このクラスだとイマイチに感じる方は多そうです。
平均的な20Wの出力のステレオスピーカー(バスレフ型フルレンジ)に止まるからです。85型のみは30Wですが、仕組みは同じです。
最近流行する3D立体音響規格であるドルビーアトモスには非対応です。仮想的に3D立体サラウンドを実現する工夫もないです。
ただ、そこに大きなこだわりはない場合、先述のように、十分です。
先述の「クラウド情報」は、音声でも使われ、おまかせAIサウンドとして、コンテンツに合わせて音質(モード)を自動調整させることもできます。
圧縮送信された地デジの音源を適切に復元する機能(レグザ サウンドプロセスVIR)で音質の底上げもしています。他社でも採用するEilex PRISMを使っています。
ニュース番組などに向く「クリア音声」も対応なので、シニア世代への配慮もあります。
また、マイクを利用して、部屋の環境に合わせて音を調整するオーディオキャリブレーションも、レグザだと、入門機から備わります。
ただし、より高レベルな音質が欲しい場合、また、あとから欲しくなった場合は、このブログの【サウンドバーの比較記事】で書いたような製品を購入するとよいでしょう。
eARCに対応なので、上位機の接続も楽です。
音声アシスタントサービスは、Amazon Alexa・Googleアシスタントに対応します。
【Amazon Echoの比較記事】で書いたような対応スピーカーを購入した場合、Wi-Fi経由で、テレビの入/切、ボリューム、チャンネルなどの操作が音声にて可能です。
一方、付属リモコンのボイスボタンを押しての音声操作は、独自の「レグザボイス」を利用できます。ただ、テレビ操作を超えての情報取得は無理です。そのため、天気予報などの情報を希望する場合は、「Amazon Alexa」にボタンを設定します。
HFR(ハイフレームレート)は、未対応です。
上位機だと、120フレーム/秒(4K/120Hz)の表示に対応でき、PS5(プレステ5)など次世代ゲーム機を利用する場合、「なめらかな動き」が楽しめます。
同社の場合、もう1グレード上からの対応です。
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以上、レグザの550Mシリーズの紹介でした。
入門機とはいえ、同社の画質を決めると「画像処理」の部分でかなり力強いスペックです。
基本となるパネルも、広色域・高輝度・高コントラストパネル採用で、実際このクラスでは映像美の部分で優れると言って良いです。
ただ、後ほど見る中級機に比べると、倍速液晶と4K/120Hz非対応で、画質処理も高度なエリア制御や、超解像処理などが加わります。
しかし、リビング向けとして十分な能力はあるので、さほどまでは「こだわり」がない場合、本機も入門機として「まとまった性能」はあるので、おすすめできます。
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【2021年8月発売】
【43インチ】
7・東芝 REGZA 43M550L
¥60,380 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】
8・東芝 REGZA 55M550L
¥70,700 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】
9・東芝 REGZA 55M550L
¥82,716 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:(VA)
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:自社方式
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第1に、M550Lシリーズです。
上でみた550Mシリーズの旧機種です。
大きな違いはパネルです。こちらは、広色域LEDを採用した新型パネルではないです。あとは、目に付く違いはないです。
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結論的にいえば、価格差が大きく開いていない限り、入門機ならば先ほどの製品がおすすめです。画像エンジンが1世代古いM550Kシリーズを含めて、あまりオススメしません。
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【2023年11月発売】
【43インチ】43C350M同型
10・東芝 REGZA 43E350M
¥90,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】50C350M同型
11・東芝 REGZA 50E350M
¥100,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】55C350M同型
12・東芝 REGZA 55E350M
¥79,397 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】65C350M同型
13・東芝 REGZA 65E350M
¥130,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【75インチ】(24年追加)
14・東芝 REGZA 75E350M
¥189,999 楽天市場 (4/11執筆時)
【85インチ】(25年追加)
15・東芝 REGZA 85E350N
¥247,900 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:VA or ADS?
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:
ネット動画:自社方式
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第2に、E350Mシリーズです(85型のみE350N)。
現行機では、最も安い「廉価版」ラインです。
パネルは、種類が非開示です。
おそらく、550Mシリーズと同じ、VA・ADSからの構成でしょう。
ただし、広色域パネルが非搭載で、色域(鮮やかさ)の部分で差があります。
バックライトは、全面直下型です。
簡易的なエリア制御もあります。
画像エンジンは、レグザエンジンZR(23年エンジン)搭載です。
同じ名前ですが、上位機とは、処理面で差があります。
超解像処理を伴わず、また、肌色補正(ナチュラルフェイストーン)もないです。
加えて最大の「売り」である、クラウドAI高画質テクノロジーも非対応です。
自動画質調整も、AI技術も使わないものになります。
スピーカーも、55型以下は、新機種より出力が弱めです。
あとは、目に付く違いはないです。
ちなみに、43C350Mほか、本機と全く同じグレード製品として「C350Mシリーズ」があります。ただ、サイネージなどに向けた機能だけ付けた法人向け型番になります。
特段安くもないので、価格は載せませんでした。
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結論的にいえば、レグザの「売り」といえるエンジン処理部分の工夫と、広色域パネルではない部分で差が付きます。
とくに、パネルは、一口にVA(ADS)パネルと言っても、その中で、色域・輝度などのグレード差があるため、実際、店頭で、両機を見ても差は感じます。
現状の価格差ならば選択肢にできないでしょう。
【2025年4月発売予定】(加筆予定)
【43インチ】(エリア制御 別仕様)
16・東芝 REGZA 43Z670R
¥148,500 楽天市場 (4/11執筆時)
【50インチ】
17・東芝 REGZA 50Z670R
¥178,200 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:VA ?
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/ 144p
新4K放送チューナー:搭載(2)
Z670Rシリーズは、最新のレグザの中級機(スタンダードモデル)です。
なお、このクラスだと旧機が安めに残ります。
後ほど見ますが、本機の説明をお読みになってからのほうが、違いが分かりやすいかと思います。
液晶パネルは、種類が非開示です。
50型はおそらくVAでしょうが、43型は、VAの可能性ほかADSの可能性もあります。
この部分は発売後に分かるでしょうから、発売日以降に補記します。お待ちください。
バックライトは、全面直下型です。
下位機種より「高輝度」の上位版です(新開発全面直下型高輝度LEDパネル)です。
明暗表現がより巧みと言え、HDRコンテンツを見る場合、特に違いを感じられそうです。
また50型以上は、特に高度なエリア制御を伴います。
リアルブラックエリアコントロールという名称で、下位仕様(グローバルディミング表記)より上位です。
明かりの点滅制御の高度化で、輝度調整を高度化させており、より「黒が締まる」と考えてください。
4Kチューナーは、しっかり2つ搭載です。
HDR10技術も、補正を含めて、下位機と同じ水準搭載です。
地デジなどのSD画質をHDR水準に底上げする技術(HDR復元)も対応です。
倍速液晶は、4K倍速パネルです。
ここは、入門機との大きな違いです。
LEDバックライトの点滅制御ではなく、本物の倍速パネルです。
倍速液晶とは、放送局から送られてくる信号(絵)の2倍にあたる毎秒120枚のフレームの表示を可能にするパネル技術です。
テレビ側で、2枚のフレームの中間画像を生成することで可能にします。
モータースポーツや球技など動きの速い画像の画質が格段に上昇します。画面の大きな、大画面液晶では重要な技術です。
画像エンジンは、レグザエンジンZRです。
補正技術は、クラウドAI高画質テクノロジーを含め、下位機の機能性は全て持ちます。
一方、このグレードは、バンディングノイズの抑制機能が加わります。
圧縮されたネット動画に多いバンディングノイズ(シマシマ)の抑制機能で、いまどきだと有効でしょう。
最近各社とも注目して、対策を加えている部分です。
画質の自動調整も、下位機と同じで、おまかせAIピクチャーに対応できます。
環境光センサーで明かさと部屋の照明色をみれるので、自動最適化の精度は高いです。
録画機能は、基本的に下位機と同様です。
あえて言えば、録画番組の自動分類(俳優・ジャンル)と、AIがよく見る番組から「おすすめ」を教えてくれる機能が加わります(新ざんまいスマートアクセス)。
SeeQVaultは非対応です。2021年機以降、各社とも非対応機が増えています。
番組表の部分などの機能は、冒頭の入門機と同じ仕様なので、説明は省略します。
スピーカーは、総合出力60Wです。
同じほどの価格の他社中級機と比べても、音圧は割と強力です( 重低音立体音響システムZ)。
構成は、2.1.2chです。
ミドルレンジ(中音域)とトゥイーター(高音域)からなる2WAY式スピーカーに、低音域を強調するウーファーが真ん中に内蔵されます。そして、上部に、トップダブルトゥイーターを装備します。
上下方向の立体サラウンド感を表現するための配置で、TVスピーカーの構成として「今どき」です。
ゲームや映画コンテンツなどに採用される、3D立体音響技術の規格であるドルビーアトモスに「リアルに」対応させるために付けています。
部屋の形状などに合わせて設定しないと効果が少ないのですが、本機は、内蔵マイクを利用する調整にも対応するため、高度です。
別に、スピーカーを買わない場合も対応できるのは、見どころです。
・REGZAサウンドシステム TS216G
¥26,900 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
外部スピーカーの増設を希望する方もいるでしょう。
その場合、本機は台座の固定位置が2段階で調整できます。24年機からの新機軸なのですが、60mmまで上がるようになります。
レグザは下方のすき間が狭めでしたので、壁掛けでなくても、バータイプが接続しやすくなったといえます。
改良にともない、このブログの【サウンドバーの比較記事】で書いたように、レグザ純正のサウンドシステムの販売も始まりました。
HDMI端子がeARC対応できるので、接続も容易です。
なお、スタンドは、画面が左右15度に向けられる仕様です。スタンドが稼働するのは、レグザほかは、シャープくらいで、近年だとわりと珍しいです。
HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Pに対応です。
PS5など次世代ゲーム機に関係ある規格で、あると「なめらかな動き」が楽しめます。
また、AMD FreeSync Premium対応なので、ゲーム用PCモニターとしても評価できる水準です。
FPSゲーム向けだとカクツキを減らす、VRR(バリアブル・リフレッシュ・レート)と、自動的に遅延時間を短縮するALLM設定もフォローです。
ゲーム関係のスペックにつなので、こうした部分は、このブログの(PC用)【ゲーミングモニターの比較】のほうを参考にしてください。
なお、ゲームはレグザは高度なエンジン処理をするので、(本格的な)ゲーム用だと遅延が問題になります。
しかし、処理をスルーする瞬速ゲームモードがあり、この部分は対策されます。
逆に、レトロなゲーム(2K)は、とくに不満が高いだろう、文字部分の視認性に補正(自己合同性超解像技術で)がかかるので、そちら目的でも良い仕様です。
音声アシスタントサービスは、下位シリーズと同じ対応幅です。
ただ、リモコンの「ボイス」ボタンを押した際、Googleの生成AI(Gemini)を呼び出し、対話型で、放送中の番組・録画した番組・未来番組・YouTubeなどのおすすめコンテンツを探して貰える機能が追加です(レグザAIボイスナビゲーター)
AI方式のポイントは、ネット上の情報とTV内に保存された録画情報と双方から、AIが分析する点です。
一方、ボイス機能を旧機同様Amazon Alexaに割り当てられるかは、調査中です。発売後補足します。
あとの部分は、既に見た入門機(M550M)と目立つ仕様の違いはないです。
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以上、レグザのZ670Rシリーズの紹介でした。
最初に見た入門機(M550M)と比べて、全方位で性能がアップしています。
例えば、画質面では「高輝度パネル+エリア制御」「倍速パネル」、音響面では、「ドルビーアトモス」の出力の大きなスピーカー、端子面では、「4K/120P入力対応」で、ゲームをするに利便性の良い仕様、などです。
価格面でも性能に比して納得感はあるので、新機種だけから選ぶならば、10万円台ではまとまった性能の機種です。
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なお、東芝の中級機(Z670系)には、旧機が数世代残ります。
違いを順番にみておきます。
【2024年6月発売】
【43インチ】VA(エリア制御 別仕様)
18・東芝 REGZA 43Z670N
¥97,900 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】VA
19・東芝 REGZA 50Z670N
¥107,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】VA
20・東芝 REGZA 55Z670N
¥126,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】ADS
21・東芝 REGZA 65Z670N
¥165,800 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】ADS
22・東芝 REGZA 75Z670N
¥228,800 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:VA ADS
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/ 144p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第1に、Z670Nシリーズです。
2024年登場の先ほどの製品の1世代前です。
主な違いは、パネルとバックライト周りです。
液晶パネルは、この世代は、55インチまでがVAで、65インチ以降がADSです。
バックライトは、新機種と同じ全面直下型です。
ただ、パネルは別の名前(全面直下型「広色域」高輝度LEDパネルモジュール)でした。
パネルの詳細は非開示ですが、この書き方だと旧機の方が色域が広い可能性が高いです。輝度はやや向上した可能性がありますが、旧機でも問題ないです。
あとは、先述の「レグザAIボイスナビゲーター」が利用できない点、2画面表示ができない点を除けば、明示的な違いは見られません。
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結論的にいえば、値段が安いうちは、やはり旧機はお得な価格なので、こちらを選んでもOKだと思います。ネットだとわりと長く残る傾向です。
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【2022年8月発売】
【43インチ】
23・東芝 REGZA 43Z570L
¥76,747 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【50インチ】
24・東芝 REGZA 50Z570L
¥92,248 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【55インチ】IPS系
25・東芝 REGZA 55Z570L
¥113,000 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】IPS系
26・東芝 REGZA 65Z570L
¥141,646 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
パネル:VA / IPS
バックライト:スリム直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
第2に、Z570シリーズです。
2022年発売で、Z670よりは下位の旧機ですが、同じく倍速パネル搭載のテレビです。
液晶パネルは、55インチまでがVAで、55型以上はIPSです。
バックライトは、全面直下型配置ですが、エリア制御は対応しません。
高輝度・広色域パネル採用の明言もないので、この部分では、冒頭で見た現行世代の下位機(M550M)より劣ります。
スピーカーは、トップトゥイーターが不採用な40W構成です。
入門機よりは良いですが、立体音響は仮想的な再現になります。
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結論的にいえば、「倍速パネル」搭載をマストとしつつ安いレグザを探している場合、選択肢になります。
ただ、パネル・バックライト部分がやはり中級機の中では劣るので、いまだと若干選びにくい気はします。
【2025年4月発売】(加筆予定)
【55インチ】
27・東芝 REGZA 55Z770R
¥227,000 楽天市場 (4/11執筆時)
【65インチ】
28・東芝 REGZA 65Z770R
¥277,200 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
29・東芝 REGZA 75Z770R
¥300,970 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:
バックライト:MiniLED
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/144P
新4K放送チューナー:搭載(2)
Z770Rシリーズも、レグザの中級機です。
画面サイズは、55型からです。
1つ上で見たZ670Rシリーズは、50型までの展開でした。
後述するように55型以上は、バックライト強化ができるので、シリーズ名ををかえている感じに理解してください。機能的には、中級機の範疇です。
液晶パネルは、種類は現状で非開示です。
旧700シリーズだとIPSでしたが、おそらく変わっています。
発売後、分かり次第で加筆しますが、心配ないでしょう(加筆予定)
バックライトは、このグレードから強化されます。
直下型Mini LEDを採用するからです(新開発高輝度Mini LED液晶パネル)。
テレビの輝度強化には欠かせない上位技術です。65型で言えば、未搭載の直下型の中級機(65Z670N)に対して、5倍のピーク輝度とされます。
エリア制御も細かい分、5倍の細かさになるので、この方式だと黒表現が高まります。
一方、後ほど見る上位機と違って、量子ドット技術は使われないので、色域は(3次元カラーリマスターにての強化はあるとは言え)下位機と変わらないと言えます。
あとの部分は、1つ上で見たZ670Rシリーズと変わりません。
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以上、東芝のZ770Rシリーズの紹介でした。
液晶テレビにおいてMini LEDは、テレビの高画質化に(今や)必須装備ですので、輝度表現は下位機種と大きな差が付くでしょう。
一方、色域は(もうひとつ重要な要素と言える)量子ドット技術が不採用なので、次に見る上位機とは差が付くといえます。
その点で言えば、今のところ、上位機の24年モデルのが安いので、値段差が逆転しない限り、そちらを選べば良いとも言えます。
【2024年6月発売】(旧機は23年)
【55インチ】
30・東芝 REGZA 55Z870N
¥170,490 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
30・東芝 REGZA 55Z870M (旧機種)
¥143,999 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
31・東芝 REGZA 65Z870N
¥244,000 楽天市場 (4/11執筆時)
31・東芝 REGZA 65Z870M (旧機種)
¥219,750 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【75インチ】
32・東芝 REGZA 75Z870N
¥300,970 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:ADS(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/144P
新4K放送チューナー:搭載(2)
Z870Nシリーズは、レグザの上級機です。
仕様的に、レグザで上位機と呼べるのはこのグレードからと言えます。
なお、2023年発売の55Z870M シリーズが残ります。
後述するパネルの違いが主です。
あとは、新機種のみ、中級機で説明したネット動画視聴時のバンディングノイズ対策と、サウンドバー導入時に便利な、スタンドの高さ調整に、対応したのが目立つほどです。
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結論的にいえば、パネル部分の強化があるので、基本的には新機種がよいです。
液晶パネルは、23年機はIPS(LG)でしたが、24年機はBOEのADSです。
IPSとADSは、以前だと差を感じましたが、BOEも高スペックパネルを多くなったので、区別しなくても良いように思います。
なお、パネル種は公式には非開示ですが、AMDの情報で確認しました。
その上で、こちらは量子ドット(QLED)技術を利用したパネルです。
量子ドットパネルは、青色のLEDを用いています。
パネル後方の広色域量子ドットシートに青色の光を経由させることで、赤と緑の色合いを出します。これにより、広色域の色表現をなす方式です。
映像コンテンツ自体の画質が劇的に向上している4KHDR時代には、この方式が最も適切なようで、各社とも上位機は、ほぼこの方式です。
画質は、やはり非採用モデルに比べると発色が良く鮮やかです。
その上で、パネル表面に低反射処理がある特注品の「ブランド液晶」になります。
バックライトは、こちらも(直下型)Mini LEDを採用です。
24年機は、 Mini LEDモジュールの変更で明るさが30%アップしました。
Z870M(ADS)は500ニトほどの標準輝度でしょうから、新機種は700ニトほどかと思います。
Mini LEDと先述の量子ドット技術をハイブリッドさせるのが、最近のテレビの「最先端」であり、本機もその仕組みです。
4K HDRテレビ時代にふさわしい色域や輝度を得られます。
4Kチューナーは、こちらも、ダブルで搭載です。
HDR10技術も、中位機と同等水準で対応です。
倍速液晶は、4K液晶倍速パネルです。
画像エンジンは、レグザエンジンZR(2024年)です。
既にみた、同世代の中位機と同じで、機能差はないです。
ちなみに、フレーム間補整など、複数の手法を複合的に取り入れる超解像技術は、もう1グレード上のフラッグシップ機からです。
Mini LED+量子ドット技術をの採用を優先したほうが、画質の改善効果があるからでしょう。
画質の自動調整は、照明色に応じた調整(おまかせAIピクチャー)をふくめ、下位機種同様に充実します。
録画機能は、一方、中級機までとは、大きく異なります。
「全録」対応のタイムシフト機となるからです。
別売の外付けHDDの大きさに応じて、地上波デジタル放送最大6チャンネルを自動で録画し、「過去番組表」から「過去数日分の番組」を振り返って見ることができます。(通常録画も可能)
チューナー数は、4Kチューナー2基ほか、地デジ用を9基、BS/CS用を3基搭載し、同時録画に対応するようにしています。
一方、ハードディスクは「別売」となる点、注意してください。
番組表自体も、タイプシフト対応機は、4K表示なので、情報量が多くなります。
本機は、合計2台までハードディスクを取り付けられます。
6チャンネルを24時間録画すると、4TBのHDDで3日間です。
時間やチャンネルを限定すれば、1週間分も余裕です。
【2024年発売・タイムシフト対応】
【HDDタイプ:4TB】(3TB・6TBもあり)
・IODATA AVHD-AS4/E
¥20,980〜 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【SSDタイプ:1TB】(2TBもあり)
・ IODATA AVSSD-RS1
¥19,032〜 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
なお、24時間(ほぼ)常時稼動になるタイムシフト録画を運用する場合、タイムシフト機に対応表明のあるストレージを選ぶのが無難です。
容量・コスパ・設置台数を重視する場合は外付けHDD型、設置性を重視する場合、超小型のSSD型があります。PC周辺機器メーカーのアイオーデータが積極的に出します。
1・外付けHDDの比較記事
2・ポータブルSSDの比較記事
3・東芝ブルーレイレコーダーの比較
興味のある方は、後ほど、以上の記事で、対応機をご覧ください。
映像配信サービスは、中位機までと同じ仕様です。
GoogleTVなどではなく独自の仕組みですが、主要なサブスクには対応できます。
スピーカーは、下位機種と同じ、60Wです。
トップツイーターより、メインスピーカー(2WAY式)の出力をやや上げた構成ですが、明確な理由は示されていません。。引き続き、リアルに近いといえる環境でDolby Atmosに対応できます。
また、この製品も、スタンドの高さ調整が可能なので、サウンドバーは導入しやすいです。
あとの部分は、中位機とほぼ変わりません。eARC・4K/120Pともに対応です。下位機種同様に、この部分は優れます。
一方、このグレードは、現状で2024年モデルが現行機なので、既に見た25年登場機種と比べる場合、先述の「レグザAIボイスナビゲーター」と2画面表示はできません。
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以上、東芝のZ870Nシリーズの紹介でした。
中級機までと比べると、低反射仕様のIPS系(ADS)のパネルとMini LEDと、基礎部分で値段相応に性能がしっかり上位といえる機種です。
一方、他社にもこの構成の上位機はみられます。
レグザの場合、定評のある画像エンジン部分でプラスアルファがあるのが見どころです。この部分を利用するつもりがある場合、とくにおすすめになります。
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【2022年8月発売】
【55インチ】
33・東芝 REGZA 55Z770L
¥142,200 Amazon.co.jp (4/11執筆時)
【65インチ】
34・東芝 REGZA 65Z770L
¥209,800 楽天市場 (4/11執筆時)
パネル:IPS(量子ドット)
バックライト:スリム直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
ネット動画:自社方式
フレームレート: 4K/120P
新4K放送チューナー:搭載(2)
なお、2世代前のZ770Lシリーズが若干数残ります。
正確には、上級機ではなく、先ほどみた、中級機のZ770Rシリーズの旧機です。
しかし、この世代だと、量子ドットが採用で、かつタイムシフト機だったので、Z870Nの旧機とみたほうが、理解しやすいと思います。
液晶パネルは、IPS+量子ドットという構成です。
ただ、この世代だと、miniLEDが不採用で、低反射パネルでもないです。
したがって、色域は上回るとはいえ、輝度や反射の部分では(あくまで)中級機です。
録画機能は、しかし、先述のように「全録」対応のタイムシフト機です。
細かく言えば、6ch分割表示や、ジャンルを指定して、あとはAIにおまかせでそのジャンルの全録する「みるコレ」に対応しない世代ですが、そこまで大きな違いではないです
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結論的にいえば、主に、録画機能に魅力を感じる方で、価格を抑えたい場合、選択肢にできそうです。
パネル性能は特に輝度の部分では最新上位機とは差がありますが、IPS+量子ドットで、倍速パネルですし、中級機として問題なく、また、時代遅れでもないです。
後編に続く!
4K液晶テレビのおすすめ機種はこちら!
というわけで、今回は、東芝レグザの4K液晶テレビの比較の1回目記事でした。
しかし、東芝機は多いため、記事は後編に「続き」ます。
【2025年4月発売】
【65インチ】
・東芝 REGZA 65Z970R
¥495,000 楽天市場 (4/11執筆時)
・東芝 REGZA 65Z970N(旧機)
¥302,428 楽天市場 (4/11執筆時)
【75インチ】
・東芝 REGZA 75Z970R
¥660,000 楽天市場 (4/11執筆時)
・東芝 REGZA 75Z970N(旧機)
¥408,255 楽天市場 (4/11執筆時)
1・4Kテレビの比較 (レグザ:後編)
つづく、1回目の後編記事(こちら)では、(大画面のみの展開の)Z770Nを確認したあと、最上位シリーズとなる、Z970R・Z970N・Z890Rなどを、引き続きみていきます。
2・シャープの4K液晶TVの比較
3・ソニーの4K液晶TVの比較
4・パナソニックの4K液晶TVの比較
5・LGの4K液晶TVの比較
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
7・TCLの4K液晶TVの比較
8・アイリスオーヤマの4K液晶TVの比較
9・他社の4K液晶TVの比較
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
その上で、次回記事からシャープなど、東芝以外の各社のテレビの紹介に移っていきます。
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また最終回の10回目記事(こちら)では、全機種から、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案します。
ひきつづき、よろしくお願いします。
レグザ4Kの後編記事は→こちら
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