【今回レビューする製品】2019-2020年 紙フィルター不要のコーヒーメーカーの性能とおすすめ:フィルタレレスコーヒーメーカー:パーマネントフィルタ・メッシュフィルタ・金属フィルタ・ゴールドフィルタ・タイガー 蒸気プレス式コーヒーメーカー機種の違いと性能ランキング
【評価する製品型番】 タイガー GranX Tiger Press ACQ-X020 デロンギ ドリップコーヒーメーカー ICM14011J ケーミックス COX750J-BK RD WH シロカ カフェばこ SC-A351 SC-A371 STC-501 STC-401 象印 珈琲通 EC-AS60 EC-YS100-XB STC-A221 STC-A211 クイジナート SS-6BKJ
今回のお題
ペーパー不要のコーヒーメーカーのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今日は、2019年12月現在、最新のコーヒーメーカーの比較です。
とくに、メッシュフィルター・ゴールドフィルターを採用し、紙フィルター不要で利用できる製品を紹介します。
また、タイガーの「蒸気プレス式」という、フレンチプレスに近い方法を使う新しい「フィルタレス」なコーヒーメーカーも扱います。
1・抽出の工夫 ★★★★★
2・長時間保温 ★★★★★
3・お手入れ ★★★★★
4・濃さの調整 ★★★★★
5・総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各社のコーヒーメーカーを比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、Atlasのおすすめ機種!を提案するしていきます。
ーーー
1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・全自動ミル付コーヒーメーカー
3・ペーパーレスコーヒーメーカー
4・カプセル式コーヒーメーカー
5・デロンギ・エスプレッソメーカー
6・イリーのエスプレッソマシン
7・ おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
なお、今回の記事は、このブログのコーヒー関連記事の第3回目記事として書きました。
1・紙フィルタ式とメッシュ式の味の違い
メッシュ式フィルターは、とかく「ペーパーフィルター不要」という経済性・節約性の面が注目されがちです。
しかし、同じコーヒー粉を利用しても、コーヒーの味が劇的に変わる点は、あまり知られていません。
1・紙フィルター式
第1に、紙フィルター式です。
この場合、紙で丁寧に濾過するため、えぐみのないスッキリとした味わいのコーヒーに仕上がります。クリアな味です。
2・メッシュフィルター式
第2に、メッシュフィルター式です。
この場合、メッシュ式フィルターは、多かれ少なかれ「目が粗い」ので、コーヒーの油分がカップに多く入ります。 そのため、コクや「とろみ」がある「まったり濃厚なコーヒー」に仕上がります。
このタイプは、デロンギなどイタリアのコーヒーメーカーでよく使われます。フレンチプレスなどのように、コクを楽しみたい人に向いています。
ハリオ ドリッパー カフェオール CFOD-02B
¥1,065 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
なお、念には念を入れたい方は、あらかじめメッシュ式のハンドドリッパーを購入し、ハンドドリップで味の傾向を確かめても良いかもしれません。上記の「ハリオ」のカフェオールは、メッシュ式では「定番」です。
また、あとで説明するように、ペーパーレスでも、ペーパーでも利用できる機種もあります。「どちらにするか迷っている方」にはオススメできる機種です。
2・各社のメッシュ式コーヒーメーカー
それでは、ここから各社のコーヒーメーカーを紹介していきます。
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
1・デロンギ アクティブ ICM14011J
2・デロンギ アクティブ ICM14011R
3・デロンギ アクティブ ICM14011W
¥3,765 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:
ミル:なし
サーバー:ガラス製
最大容量:5杯分
サイズ: 幅180×奥行200×高さ270mm
ICM14011Jは、イタリアのデロンギが販売する「アクティブシリーズ」のコーヒーメーカーです。
同社は、製品のデザイン性の高さで評判ですが、このシリーズは、調理家電でトータルコーディネートができる製品です。
サイズは、幅180×奥行200×高さ270mmです。小型で設置性は良さそうです。
コーヒーポットは、この機種の場合、5カップまでのコーヒーが入ります。
家庭用として、標準的なサイズです。
フィルターは、デロンギの場合、金属製のコーティングのないメッシュ式フィルターです。
耐久性はあり、万一、破れた場合も、消耗品として購入可能です。
また、バスケットにペーパーフィルターを取り付けることで、普通のコーヒーメーカーとしても利用できます。
コーヒーの味は、基本的に、冒頭で示したメッシュ式フィルターの傾向に準じます。
ただ、デロンギの場合は、水を間欠に淹れ、ゆっくり抽出する「アロマ機構」が選択できるため、味と香りを高めることもできます。
一方、機構的に高温抽出ができないため、味の面では上位機に及びません。
先ほど書いたように、メッシュフィルター式は油分が通りやすいです。その際、独特の「えぐみ」を除くには、ある程度の高温が必要であり、若干この機種は「不利」と言えます。
保温は、一般的なガラスサーバーです。
この場合、長時間保温時に煮詰まってしまう点に注意です。長時間かけて一日で飲みきるような使い方には向きません。
使用後のお手入れは、基本的には「簡単」です。一方、水タンク部分が外して洗えない点は、気にされる方は注意してください。欧米製品の場合、真水を使う製品についてh、このあたりまでの配慮はありません
---
以上、デロンギのICM14011の紹介でした。
この機種は、ペーパー式・ペーパーレス式と両方に対応する点で汎用性がある機種です。その一方で、デロンギの上位機種に比べると、抽出温度などの点で差があります。
本体は格好が良く、安いですが、この点では注意が必要でしょう。
4・象印 珈琲通 EC-AS60
¥4,312 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:95度抽出
ミル:なし
サーバー:ガラス製
最大容量:6杯分
サイズ: 幅230×奥行155×高さ290mm
EC-AS60は、象印の珈琲通 シリーズ のコーヒーメーカーです。
サイズは、幅230×奥行155×高さ290mmです。
電源キーが横ですが、縦置きも可能なので、設置性はさほど悪くなさそうです。
コーヒーポットは、6カップまでのコーヒーに対応できます。
大きめですから、職場などでも便利そうです。
フィルターは、デロンギと同じメッシュフィルター式です。
一方、フィルターは消耗品扱いではなく、破れたら「メーカー保守」となります。
ただ、この機種も、構造的にペーパーフィルタも付けることができます。そのため、そのような場合でも使えるでしょう。
コーヒーの味は、象印の場合、その抽出温度に注目です。
水路で複数回加熱する機構があるため、95度で抽出できるからです。
高温での抽出ができることは、コーヒーの味に最も影響を与える要素です。その点、この機種は、美味しさのために重要な基準をクリアしています。
保温は、一方で、一般的なガラスサーバーによります。長時間保温時は味が落ちる点がネックな機種です。
使用後のお手入れは、バスケットはもちろん、水タンクも外して丸洗いできるために、簡単です。
日本のメーカーはこの部分を重視します。
---
以上、珈琲通 EC-AS60の紹介でした。
5000円以下ですが、紙フィルターの有無が選べる点、高温での抽出が可能な点、価格が値頃である点がアピールポイントです。
デロンギの上位機種ケーミックス CMB6と比べると外観デザインは実用重視ですが、機能性は十分です。
5・アイリスオーヤマ IAC-A600
¥5,319 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ
抽出技術:
ミル:プロペラ式(全自動)
サーバー:ガラス製
最大容量:4杯分
サイズ: 幅17.7×奥行28.6×高さ29.1cm
こちらは、ミルが付属する全自動タイプとなります。
全自動機は【全自動コーヒーメーカーの比較】でも扱いましたが、こちらはとびきり格安です。
サイズは、幅17.7×奥行28.6×高さ29.1cmと、キッチンへの設置は容易です。
基本容量は、一方で4杯分までです。多く淹れられない分、小型で設置性の良いタイプです。
豆の挽き方は、回転するプロペラカッターを使う方式で、自動式です。
プロペラカッターは、やや挽きが粗いという欠点があるのですが、メッシュ式の場合、あまり大きな問題ではないでしょう。
ただ、挽き加減は調整できるものの、投入するコーヒー豆の杯数に応じてミルの稼働時間を変える機構がみあたらず、挽き加減は上位機に比べると「イマイチ」です。
一方、専用の豆ホッパーはないため、必要な量の豆を都度入れる仕様です。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
プラスチックの部分が多く、お手入れ時に破けにくいメリットがありそうです。メッシュフィルターは、保守部品であり、別売されないので、頑丈に作られているのでしょう。
コーヒーの味は、それを高める温度的な配慮は特別に言及はないです。
コーヒー粉からの利用も可能ですが、それを前提に考える場合、高温抽出の象印の方が味が良さそうです。
使用後のお手入れについては、水タンクまで分離して洗うことができます。
ただ、ミルがある分を加味しても、洗う点数は多いので、その点は、次期製品に期待したい部分です。
コーヒーサーバーは、ガラス製です。煮詰まるので、保温にはあまり適しません。
---
以上、 IAC-A600の紹介でした。
比較的格安で全自動機を買える点がメリットです。ペーパードリップはできない形式ですが、フィルターが堅牢なので、多人数で共用する場合は、メリットがあるでしょう。
一方、カッターの品質や抽出温度は、価格並みです。1万円以上の機種とは差がありますね。
【2019年】
【ガラスサーバー】
6・シロカ カフェばこ SC-A351
¥15,160 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
【ステンレスサーバー】
7・シロカ カフェばこ SC-A371
¥17,360 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ
抽出技術:
ミル:プロペラ式(全自動)
サーバー:ガラス製
最大容量:4杯分
濃さ調整:
サイズ: 幅16.2×奥行28×高さ26.4cm
カフェばこは、オークセールの「シロカ」ブランドのコーヒーメーカーです。
調理家電において最近目立っているメーカーです。
2機種ありますが、ポットの部分以外、性能は同じです。
こちらも、ミルが付属する全自動タイプです。
サイズは、幅16.2×奥行28×高さ26.4cmと、アイリスオーヤマに比べても一回り小型で設置性が良さそうです。
コーヒーポットは、こちらもやや小さめで、4カップまでのコーヒーが一度に抽出可能です。
豆の挽き方は、回転するプロペラカッターを使う方式で、自動式です。
一方、挽き加減については、上位機については「杯数に応じた4段階の中細挽き」です。
アイリスオーヤマは、「粗挽き・中挽きの選択」でしたので、選択肢はシロカは少ない一方、シロカは「杯数に応じてミルの稼働時間を制御」する点で、コーヒー自体の出来は良いでしょう。
ただし、下位機については、2段階の選択に止まります。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
ペーパードリップには対応できない仕様ですが、破れた場合はAmazonなどでフィルターのみ販売があります。
コーヒーの味は、杯数に応じた豆の引き具合を調整する点で、アイリスオーヤマより期待できます。
抽出温度については、引き続き言及がありません。600Wの製品ですし、温度面はあまり期待できないでしょう。
保温は、下位機種がガラス製ポット、上位機種が、ステンレス製ポットです。
ただし、シロカの場合、ステンレスでも真空断熱ではなく、保温効果はない点は注意してください。あくまで、「割れにくい」という要素のみです。
いずれにしても、基本的に淹れてすぐ飲むことを前提に作っている機種なので、30分後に電気が自動停止します。
使用後のお手入れは、やや複雑です。
メッシュフィルタとミルが一体であるため、ミル部分とフィルター部分を同時に掃除する必要があるからです。また、どれもパーツが小さく、デロンギに比べて洗いにくいのがネックです。
ただ、全体としては、水タンクを含めて、主要機構を取り外して洗えるので、きわめて手間とは感じないでしょう。
そのほか、この機種は、本体に時計機能があり、タイマー設定ができます。
---
以上、オークセール(シロカ)のカフェばこの紹介でした。
価格的にアイリスオーヤマのライバルでしょう。味の面で言えば、豆の引き具合が杯数ごとに調整される点で、上位でしょう。
一方、抽出温度・保温性能などは、他社の高級機と開きはあります。
----
【ミル4段階】【ガラスサーバー】
8・siroca crossline STC-A221
¥13,900 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
【ミル2段階】【ガラスサーバー】
9・siroca crossline STC-A211
¥9,980 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ
抽出技術:
ミル:プロペラ式(全自動)
サーバー:ガラス製
最大容量:4杯分
濃さ調整:
サイズ: 幅17.3×奥行22×高さ27cm
なお、シロカの場合、旧モデルが在庫限りで残っています。
新機種と比較すると、デジタルディスプレイがないためタイマー・時計機能がない部分が、最も大きな違いです。
そのほか、水タンクの取り外しができない点などが異なります。
10・クイジナート SS-6BKJ
11・クイジナート SS-6WJ
¥14,275 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(カプセル可)
抽出技術:
ミル:なし
サーバー:
最大容量:10杯分 (1.5Lタンク)
サイズ: 幅185×奥行300x高さ310mm
SS-6シリーズは、アメリカの高級調理家電メーカーである、クイジナートのコーヒーメーカーです。
正確には、コーヒー&ホットドリンクメーカーという名称で、「蒸らし機構」を加えることで、紅茶や緑茶の抽出にも対応させています。
一方で、ミルはないため、コーヒー粉のみの対応です。
サイズは、幅185×奥行300x高さ310mmと、やや背丈があります。
コーヒーポットは、未付属です。
ただ、受け皿がなくコップをそのままおく形式なので、1回の抽出量は、120ml,150ml,180mlの「3段階のボタン選択式」です。水タンク自体は1.5Lと大きめです。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
アイリスオーヤマのように堅牢性重視の仕様です。実際、食洗機にも対応します。フィルターの単品販売もあります。
コーヒーの味は、こちらは、抽出中の「自動蒸らし機構」が目立ちます。
お茶を入れるための機能でしょうが、コーヒーでも使われ、コクのアップにつながります。
UCC ベーシックロースト 8g×12個
¥1,584 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
なお、この機種は、K-KUP規格のカプセルにも対応しています。先述のように、杯数に応じたボタンがあるため、「朝の忙しい時に1杯だけ」という場合は手軽です。
保温は、先述のように機能として持たない機種です。
使用後のお手入れは、ミルがない構造なので、楽ですね。ドリップ関係の部分は、食洗機にも対応します。
コーヒーサーバは、ステンレス製です。真空二層式なので、こちらはコーヒーが冷めない仕様です。
---
以上、SS-6シリーズの紹介でした。
マグに直接淹れる方式で、「一杯ごとコーヒー粉を替えて」利用する形式で考えているならば、この機種はよい選択肢となります。
K-KUPにも対応し、その場合は、差し込むだけで抽出ができるので、忙しい時には便利でしょう。
【2018年】
12・デロンギ ケーミックス COX750J-BK
13・デロンギ ケーミックス COX750J-WH
14・デロンギ ケーミックス COX750J-RD
¥10,817 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:9孔シャワー/アロマスイッチ
ミル:
サーバー:ガラス製
最大容量:6杯分
サイズ: 幅190×奥行255×高さ305mm
ケーミックスCOX750Jシリーズは、デロンギのフィルタレス式の上位機です。
2018年に、6年ぶりにデザインを一新した、久しぶりの最新機です。
サイズは、幅190×奥行255×高さ305mmです。
背丈がありますが、上部がカップラックになるため、お洒落に置けるでしょう。
コーヒーポットは、6カップまでのコーヒーが入ります。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
素材は、丈夫なステンレスです。下位機種同様に、デロンギはフィルター単体での販売があるため、万一の場合も問題ないでしょう。
また、バスケット受けがある構造なので、この機種はペーパードリップにも対応可能です。サイズは1×2が推奨されます。
コーヒーの味は、蒸らしながらドリップをする「アロマスイッチ」と、蒸らしの均一化をはかる「9孔シャワー」がポイントとなるでしょう。
蒸らしは、アロマを引き出す「最も重要なポイント」ですから、能力が高いです。
一方、抽出温度に関する言及は(旧機種は94度でしたが)今回なくなりました。
保温は、一般的なガラスサーバーで、電気を利用するタイプです。
40分後にオートオフする仕様ですが、基本的には、飲みきるか、電子レンジを利用するべきです。
使用後のお手入れは、基本的に洗いやすく清潔に利用可能です。
水タンクは取り外せませんが、真水ですしあまり大きな問題ではないでしょう。ただし、食洗機には非対応です。
---
以上、ケーミックス COX750Jシリーズの紹介でした。
デザイン性の高さは、所有欲をくすぐります。
その上で、抽出温度と水流という「味に欠かせない部分でのこだわり」もあるため、全自動式である必要がないならば、オススメできる機種です。
15・デロンギ コンビ BCO410J-W
16・デロンギ コンビ BCO410J-B
¥23,849 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:ゴールドフィルタ(紙も可)
抽出技術:15気圧ポンプ(エスプレッソ)
ミル:
サーバー:ガラス製
最大容量:10杯分
サイズ:幅370×奥行295×高さ320mm
こちらは、コーヒーメーカーですが、エスプレッソを淹れられる構造を持ちます。
サイズは、幅370×奥行295×高さ320mm です。エスプレッソ部分とコーヒー部分は機構が別なので、サイズとしては大きめです。
コーヒーポットは、10カップまでのコーヒーが入ります。また、それとは別にエスプレッソが2杯まで同時抽出できます。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
また、高級機の扱いですから、ゴールドフィルター(23.8K)を採用しています。金は味に変化を与えないと言う点で「上位」です。
ペーパードリップも構造的に対応できます。
コーヒーの味は、一方で、抽出温度・シャワー水流の工夫への言及は省略されています。
一方、受け皿となるバスケットの形状に工夫があり、蒸らしには配慮がありますが、基本的には、同社のコーヒー専用機(ケーミックス)には及びません。
エスプレッソは、15気圧で抽出できる本格派です。
ミルクを泡立てるフロストノズルも付くため、かなり本格的なカプチーノも楽しめます。なお、デロンギの場合、コーヒー粉のほか、市販の44mmのカフェポッドからも抽出ができる仕様です。
保温は、一般的なガラスサーバーで、電気を利用するタイプです。
使用後のお手入れは、コーヒーメーカー部分があるため、掃除点数は多いですが、それぞれの単体機種に比べてより掃除が面倒という部分はありません。
---
以上、デロンギのBCO410Jの紹介でした。
コーヒーメーカーとエスプレッソメーカーを「両方欲しい!」方にオススメできます。
なお、エスプレッソ抽出の部分の詳しい説明は【デロンギのエスプレッソメーカーの比較記事】により詳しく書いたので、興味のある方はご覧ください。
【2017年】
17・象印 EC-YS100-XB
¥13,405 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:
ミル:
サーバー:真空断熱サーバー
最大容量:10杯分
サイズ:幅270×奥行20×高さ37.5mm
EC-YS100-XBは、象印の大容量対応のペーパーレスコーヒーメーカーです。
サイズは、幅270×奥行20×高さ37.5mm です。
縦長の形状で、設置面積は意外と少なくて済むタイプです。
コーヒーポットは、10カップまでのコーヒーが入ります。
フィルターは、メッシュフィルターを使う方式です。
品質的にはステンレスメッシュフィルターで耐久性重視です。なお、メッシュフィルターを外した状態で、ペーパーフィルタも利用可能です。
ただし、浅煎りのコーヒーや、デカフェ(カフェインレス)などの場合は「溢れやすい」という但し書きがあります。基本はメッシュフィルタで利用するべき機種です。
コーヒーの味は、一方で、導管の「マイコン余熱」「マイコン蒸らし」の言及はあります。
ただ、抽出温度にこだわる象印としては、温度の言及がないのは注意点でしょう。
おそらく、メッシュフィルタ式を好む方は、「濃いめ」「苦め」にこだわる方が多いという理由から、高温抽出は省略した、ないし、抽出時間を優先したと思われます。
保温は、ステンレスサーバーで、煮詰まらないタイプです。
また、デジタル式の24時間タイマーがあり、抽出時間の予約ができます。
使用後のお手入れは、水タンク部分も外せますし、楽な部類です。
---
以上、象印のEC-YS100-XBの紹介でした。
想定購買者は、「粉からの抽出をできるだけ簡単にしたい」小規模法人の業務用でしょう。
味の部分ではさほどのこだわりを感じないものの、ステンレスサーバーや予約機能の採用など、利便性は高く評価できるでしょう。
18・タイガー GranX Tiger Press ACQ-X020
¥10,136 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:チタンコートメッシュフィルタ
抽出技術:蒸気プレス式
ミル:
サーバー:
最大容量:3杯分
サイズ:幅226×奥行19.9×高さ298mm
ACQ-X020は、タイガーが発売する「蒸気プレス式」のコーヒーメーカーです。
2017年9月に発売された新コンセプトに基づく、コーヒーメーカーです。
サイズは、22.6×19.9×29.8mmです。比較的小型で邪魔になりにくいと言えます。
コーヒーポットは、こちらは、やや少なめであり、3カップまでの対応です。
ただし、下部にサーバーは付属せず、自分で用意したのカップやサーバーなどを置く形です。上部のタッチパネルで、120ml 180ml 240mlの「3ボタン」から抽出杯数を選ぶ形式です。
フィルターは、チタンコートメッシュフィルターです。
後述するように抽出法は独自ですが、目の粗いメッシュ式フィルターですから、味の傾向は、他と似ているでしょう。
コーヒーの味は、独特の形状が影響し、独特です。
仕組みとしては、上部シリンダー内にお湯をシャワーで充填させた後、タッチパネルで指定した浸し時間(30秒〜90秒)後に、蒸気圧をかけ、サーバーに抽出する仕組みが取られます。
コーヒーにある程度水分を浸透させる時間があると言う点で、味は、ハンドドリップにおける「フレンチプレス式」に相当します。コーヒーの濃度は、お湯の浸し時間(30秒〜90秒)と、お湯の設定温度(85-95度)で、15通りに味が選べます。
保温は、機能として持ちません。
使用後のお手入れは、シンプルな構造が幸いし、非常に簡単です。水タンクも外せるため、ほぼ全ての場所を丸洗い可能ですね。
---
以上、タイガーのACQ-X020の紹介でした。
新発想のとても面白い製品です。「コーヒーの入れ方に関わる技術の発明」は、今世紀初めて、と言っても過言ではないでしょう。味の面では、通常のメッシュフィルター式より「雑味が少ないが濃い」系統です。
その上で、蒸らし時間と湯の温度で、味のバリエーションが付けられるため、飽きずに長いこと使えると思います。久しぶりに「面白い」技術を見ました。
今回の結論
ペーパーレスコーヒーメーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日はペーパーレス方式のコーヒーメーカーの比較でした。
最後にいつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
第1に、「まったり濃厚なコーヒー」が楽しめる点で最もオススメなコーヒーメーカーは、
18・タイガー GranX Tiger Press ACQ-X020
¥10,136 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:チタンコートメッシュフィルタ
抽出技術:蒸気プレス式
ミル:
サーバー:
最大容量:3杯分
サイズ:幅226×奥行19.9×高さ298mm
1・抽出の工夫 ★★★★★★
2・長時間保温 ☆☆☆☆☆
3・お手入れ ★★★★★
4・濃さの調整 ★★★★★★
5・総合評価 ★★★★★★
タイガーのACQ-X020でしょう。
「蒸気プレス式」は、ノンフィルター式の欠点だった「多少の雑味」を緩和する良い手段でしょう。
コク・アロマを残したままですから、従来「ペーパーレス式」の愛用者だった方も違和感なく飲めると思います。
抽出温度も95度と高く、味の好みも細かく調整できます。欠点は「3杯まで」という杯数でしょうが、これで問題ならば、現在はこの機種で「決め打ち」で良いと思います。
シンプル構造で掃除も楽です。
第2に、朝大量に作り置きするご家庭にオススメなコーヒーメーカーは、
【2018年】
12・デロンギ ケーミックス COX750J-BK
13・デロンギ ケーミックス COX750J-WH
14・デロンギ ケーミックス COX750J-RD
¥10,817 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:9孔シャワー/アロマスイッチ
ミル:
サーバー:ガラス製
最大容量:6杯分
サイズ: 幅190×奥行255×高さ305mm
1・抽出の工夫 ★★★★★
2・長時間保温 ★★★☆☆
3・お手入れ ★★★★★
4・濃さの調整 ★★★★☆
5・総合評価 ★★★★★
ケーミックス のCOX750Jでしょう。6杯まで対応できますので。
ペーパーレス・紙フィルターが同時に選べる選択性がある上で、水流・蒸らしという味に重要な部分で、工夫がある点が評価できます。
最新製品で、デザインも産業デザイナーのダレン・ミューレンによる、品の良いものですので、台所のアクセントとしても良いと思います。
お手入れも手軽ですし、作り置きして、沸かして飲みたい方はこちらでしょう。
第3に、比較的低予算で「コクのある」コーヒーを試して見たい方にオススメな機種は、
4・象印 珈琲通 EC-AS60
¥4,312 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ(紙も可)
抽出技術:95度抽出
ミル:なし
サーバー:ガラス製
最大容量:6杯分
サイズ: 幅230×奥行155×高さ290mm
1・抽出の工夫 ★★★★☆
2・長時間保温 ★★★☆☆
3・お手入れ ★★★★★
4・濃さの調整 ★★★★☆
5・総合評価 ★★★★☆
象印のコーヒーメーカー珈琲通 EC-AS60 です。
また、メッシュフィルターのほか、ペーパーフィルターも利用できますので、万一、味の好みが合わなかった場合にも対応できると思います。
価格も値頃なので、予算が限られている場合にもオススメですね。
第4に、コーヒー豆に対応できるペーパーレス式としておすすめできるのは、
【2019年】
【ガラスサーバー】
6・シロカ カフェばこ SC-A351
¥15,160 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
【ステンレスサーバー】
7・シロカ カフェばこ SC-A371
¥17,360 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
抽出方式:メッシュフィルタ
抽出技術:
ミル:プロペラ式(全自動)
サーバー:ガラス製
最大容量:4杯分
濃さ調整:
サイズ: 幅16.2×奥行28×高さ26.4cm
1・抽出の工夫 ★★★★★
2・長時間保温 ★★★☆☆
3・お手入れ ★★★★★
4・濃さの調整 ★★★★☆
5・総合評価 ★★★★★
オークセールの「シロカ」ブランドのコーヒーメーカーの上位機でしょう。
上位機もありますが、いずれにしても保温はできないため、ガラスサーバーモデルで良いと思います。
また、アイリスオーヤマの機種も格安で良いですが、杯数に応じた挽き加減が自動調整される点で、挽かれるコーヒー粉の質は、シロカの方が上でしょう。
味の面でも蒸らしに工夫がありますし、豆から利用するならば、この機種は良い選択肢です。サイズもコンパクトで、設置性も良いです。
ーーー
1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・全自動ミル付コーヒーメーカー
3・ペーパーレスコーヒーメーカー
4・カプセル式コーヒーメーカー
5・デロンギ・エスプレッソメーカー
6・イリーのエスプレッソマシン
7・ おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
なお、このブログには、【おすすめ全自動コーヒーメーカーの比較記事】もあります(2回目記事)。
フィルター式を含めて10機種以上紹介していますので、よろしければご覧ください。
補足:コーヒー粉/ミルについて
最後におまけでコーヒー粉とミルの話です。
ヒルス リッチブレンド AP 750g
ヒルス マイルドブレンド AP 750g
¥915 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
こちらは、ヒルスコーヒーの豆です。
ヒルスコーヒーは、アメリカ西海岸のコーヒーショップですが、要するに日本ではUCC(上島珈琲)が取り扱っているブランドの1つです。
1グラムあたり1円台という、格安コーヒーの基準を満たしたお買い得なパッケージです。
【AGF マキシム】
豊かなコクのスペシャル・ブレンド 1kg
爽やかなコクのキリマンジャロ・ブレンド 1kg
女性が好きな酸味のあるモカ・ブレンド 1kg
¥1,382〜 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
こちらは、AGFの1グラム1.5円ほどのブレンドコーヒーです。
1キロ入りでお得なパッケージとなります。キリマンジャロ・ブレンドやモカ・ブレンドも選べます。女性はとくに、モカの酸味を好む傾向があるので、モカ・ブレンドがあるのは嬉しいですね。
【小川珈琲店 】
小川プレミアムブレンド 豆 180g
¥595 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
有機珈琲バードフレンドリーブレンド 豆 170g
¥649 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
有機珈琲フェアトレードモカブレンド 豆 170g
¥649 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
ブルーマウンテンブレンド 豆 180g
¥1,512 Amazon.co.jp (12/13執筆時)
アマゾンで、京都の1952年創業の老舗コーヒー店の小川珈琲店の豆が手に入ります。
Atlasは、モカブレンドが好きです。
ーーー
そのほか、100gで500円以上クラスの(挽いて貰える)コーヒ豆については、産地別・グレード別に以上の記事でまとめています。こちらもよろしくお願いします。
ーーー
なお、味により「こだわり」たいならば、グラインダーの購入もおすすめです。
2000円台の製品から高級機まで、【コーヒーグラインダーの比較記事】で紹介しました。
よろしければご覧ください。
ーーー

コーヒーに向いている市販のミネラルウォーターについては、【おすすめミネラルウォーターの比較記事】があります。
約20種類の天然水ペットボトルを比較しています。
なお日本の水道水はの大半中硬水(軟水よりの硬水)ですが、市販のペットボトルの国産天然水には軟水が、外国産天然水には硬水が多いです。
軟水でいれるとコーヒーがよりまろやかで甘くなり、硬水で入れると苦みが強調されます。
コーヒーメーカー同様にコーヒーの味に変化が付けられますので、よろしければ、【おすすめミネラルウォーターの比較記事】もご覧ください。
また、水があまり美味しくない地域では、より美味しいコーヒーを入れるために、上水道水フィルターを導入するのは有効です。詳しくは【家庭用浄水器の比較記事】で紹介しています。
ーーー
最後になりましたが、記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題をシェアしていただければ嬉しいです。ではでは。