Top カメラ 比較2025’ CANONミラーレス一眼40機の性能とおすすめ・選び方(3)

2025年06月23日

比較2025’ CANONミラーレス一眼40機の性能とおすすめ・選び方(3)

【今回レビューする製品】2025年 詳しく解説!ミラーレス一眼カメラ人気機種の性能の違いとおすすめ・選び方:キヤノン編

【比較する製品型番】CANON EOS R50シリーズ RF-S18-45 IS STM レンズキット 5812C011 5811C011 ダブルズームキット 5812C021 5811C021 5812C001 5811C001 EOS R100シリーズ 6052C011 6052C021 6052C001 EOS Kiss M2シリーズ EOS Kiss Mシリーズ EOS M200シリーズ EOS M100シリーズ EOS R10シリーズ EOSR101845ISSTMLK EOSR1018150ISSTMLK EOS M6 Mark II CANON EOS R7シリーズ EOSR718150ISSTMLK CANON EOS R50 V RF-S14-30PZ EOSR50V ほか

今回のお題
最新のミラーレス一眼カメラのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年6月現在、最新のミラーレスデジタル一眼カメラの比較の3回目記事です。

 201812091210.jpg

APS-C
 1・ソニーのミラーレスの比較
 2・ニコンのミラーレスの比較
 3・キヤノンのミラーレスの比較

 4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ

 5・パナソニックのミラーレスの比較
 6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
 7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
 8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】

 3回目記事では、キヤノンの製品を紹介します。

 APS-Cサイズの撮像素子を搭載する点で、ここまでみてきた企業と同じです。

  201904021542.jpg

 ただ、キヤノン製でも、20万円以上となる「フルサイズミラーレス」は、7回目の記事で、他社機と一緒にまとめています。

  202108291222.jpg

 なお、このブログでは、メーカー横断的な意味での、スペック面の「選び方の基本」は、まとめ記事こちら)の冒頭に書いています。

 あまり詳しくない方は、そちらを先にお読みいただけると、より分かりやすいかと思います。

画質の良さ    ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正    ★★★★★
動画撮影     
★★★★★
軽量性      ★★★★★
防塵・防滴性   
★★★★★
セットレンズ   
★★★★★
総合評価     
★★★★★

 というわけで、以下では、同社のミラーレスカメラを順番に比較していきます。

 また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に「Atlasのおおすすめ機種」を選定していきます。

 長めの記事ですが、よろしくお願いします。

3・キヤノンのミラーレス一眼の比較

 201804271006.jpg 

 というわけで、キヤノンのミラーレス一眼の紹介をします。

 キヤノンも老舗の光学メーカーで昔からカメラを作っている老舗です。

 今でも、入門機から高級機までしっかり新機種を展開している数少ない企業とも言えます。

ーーー

 なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。


 201804281003.jpg

 【2023年発売】

 【 RF-S18-45 IS STM レンズキット】

 1・CANON EOS R50 5812C011【白】
 2・CANON EOS R50 5811C011【黒】
  ¥110,449 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 3・CANON EOS R50 5812C021【白】
 4・CANON EOS R50 5811C021【黒】
  ¥137,662 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 5・CANON EOS R50 5812C001【白】
 6・CANON EOS R50 5811C001【黒】
  ¥94,490 楽天市場 (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF II
連写速度:7.6コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(162万)
大きさ:116.3×85.5×68.8mm
重さ:375グラム

 EOS R50は、キヤノンのミラーレスの入門機です。

 型落ちだともう少し安いものがありますが、現行機に限ると本機が最安です。

 202304272137.jpg

 「ファミリー向け」に人気だったKissシリーズの実質的な後継機です。

 今回は「クリエータの卵向け」という要素も加わったように思えます。

 重さは、375gです。

 他社にはより小型なモデルはありますが、キヤノンの現行機だと最軽量です。

 201612112225.jpg

 撮像素子は、APS-Cサイズです。

 「撮像素子」は、「画質の決め手」になるという点でカメラで最も重要なパーツです。これは、純粋に、大きければ大きいほど、高画質です。

 パナソニックやオリンパスが採用するフォーサーズよりも大きいため、取り込める情報量が多く、画質は良いです。

 画素数は、2420万画素と、入門機としては優秀です。

 画素数が増えると、ノイズが増加するというデメリットがあります。

 しかし、同社の場合、画像エンジンDIGIC Xの処理能力で解決させています。

 常用ISO感度は、この画素数でも最大ISO 100〜32000です。

 低感度側も、ISO 100がネイティブですし、同社はここははっきり重視しています。

202206241538.jpg

 HDR機能も、対応です。

 スマホなどでお馴染みの、写真合成機能で、あると逆光時などに有利です。

 合成枚数が各社違いますが、本機は3枚合成なので、この分野の先駆けといえるソニーと同等で、優秀です。

 一方、本機は、HDR PQ撮影ができます。

 HDR PQ撮影は、【4K液晶テレビの比較記事】や【4Kモニターの比較記事】で説明した、最新のHDR対応モニターで写真を表示する場合、パネルの持つ輝度表現力を活かせるという撮影方式です。

 本機の場合、撮影モードの選択でHDRモードHDR PQの「重ねがけ」ができます。

 202206241553.jpg

 併用した場合、対応パネルで表示するとき、モニターの輝度表現(ダイナミックレンジ)がより「活かせる」ということになります。

 202204121610.jpg

 最近は、PC用だと、ピーク輝度が1000ニト(HDR1000)を超えるHDRモニターも出ているので、そういったものを活かせると言えます。

 また、3枚合成も、JPEGではなくHEIFで行うので、写真データ自体がもつ情報量(表現力)もアップしたといえるかと思います。

 202112211725.jpg

 オートフォーカスも、本機の見所です。

 なお、オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。

 キヤノンの場合、像面位相差AFの改良版といえるデュアルピクセルCMOS AF IIです。

 各社とも上位機には「ハイブリッドAF」という、位相差AFとコントラストAFを併用するセンサーを採用する場合が多いです。

 しかし、キャノンは、デュアルピクセルCMOSAFにこだわります。

 同社によると(レンズの行き来がある)ため、ハイブリッドAFでも合焦速度は遅れるとします。

 それを解決するために、(あえて)像面位相差AFを研ぎ澄ましたということです。

 201808241211.jpg

 (そもそも)コントラストAFがないため、合焦するまで「行ったり来たり」がほぼなくなるので、速いでしょう。

 202304271918.jpg

 測距点は、エリアで言えば651分割です。

 新エンジンで伸びた部分です。測距エリアも100%です。デュアルピクセルCMOSAFが「第2世代」になり、この部分が良くなりました。

 「ハイブリッドAF」と単純に比較はできませんが、センサーが誤判断で「コントラストAF側」を使ってしまう可能性を織り込めば、キャノン方式も良いと思います。

 オートフォーカスは、デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載します。

 そのため、位相差AFだけで高速に合焦できます。

 暗い場所でのAFの効きは、最大でEV-4ですので、ここも良いです。

 202004131820.jpg

 顔検出機能は、本機も、瞳検知に対応します。

 本機の場合、追従時も(顔や人体ではなく)瞳を追える精度があるため、瞳サーボAFという名前になります。

  202112211822.jpg

 動く瞳の追尾もできる水準は、上位機に限られるので高度と言えます。

 瞳・顔に加えて「頭部・動体検出」に対応します。左右の瞳も、通常は近い方の瞳ですが、タッチパネルでの選択ができます。

 202304271929.jpg

 そのほか、一部の動物(犬・猫・鳥)検出にも対応します。

 動物も「瞳・顔・全身検出」対応なので、ペット撮りなどには向くでしょう。動画時も、顔レベルですが追尾します。乗り物優先として、レースカー・バイクの検出も可能です。

 かなり高機能です。

 2021年前後以降、ディープラーニング技術の進展で、各社とも識別できる物体がかなり増えました。

 フルサイズ機を含めて見ると、他社の場合、飛行機・鉄道などに対応するものも出てきたので、最近はこの部分の対応力で「競争」している印象です。

 201808241247.jpg

 連写は、追尾AF(サーボAF)時でも7.6コマ/秒です。

 ワンショットAF時は12コマ/妙です。

 シャッターは、前幕にメカシャッターがない仕様です。そのため、電子先幕電子シャッターしか選べません。

 ミラーレスの場合、この2つが使えれば問題ないとは思いますが、弊害はゼロでもないでしょうし、こだわる場合は本機の注意点です。

 フラッシュは、内蔵式です。

 202010241007.jpg

 液晶パネルは、182万画素のタッチパネルが採用です。

 バリアングル式で、開角175度、手前90度・奥側180度まで回転します。

 180度回しての「セルフポートレート」など、撮影の自由度が高い仕様です。 

 201804281042.jpg

 ファインダーは、内蔵式で、236万ドットの、有機LE製のEVFです。

 倍率は非開示です。サイズは0.39型ですし、特段、問題なさそうです。

 動画撮影は、4K動画に対応です。

 フレームレートは、4Kだと30フレームです。フルHDだと120Pに対応できます。

 そのほか、解像度の高さを活かして、6Kオーバーサンプリングで、4K動画の解像感をあげる仕組みもあります。他社にもみられた技術です。

 熱による撮影時間の制限は4K/30pならば実質ないようです(1時間まで)。フルHD/120Pだと15分ですが、まあ問題ないです。

 この部分で、本機は、「VLOGでも」という売り方をしています。ただ、この部分についていえば、本機を改良した「Vlog動画用」が出たので、後ほど紹介します。

 202112220901.jpg

 手ぶれ補正は、ボディ内補正は非対応です。

 本機の場合、レンズ内手ぶれ補正です(2軸)です。

 型番に「IS」とある対応レンズならば、2軸補正になります。

 ミラーレスの場合、仕組み的にボディ内手ぶれ補正のが強力ですが、本機は非対応です。

 本機のセットレンズを利用する場合、補正力は、最大4段分です。

 202304271949.jpg

  ただ、動画撮影に限定して言えば、レンズの2軸補正と動画電子IS(Digital IS)を併用します。

 写真だと、「ボディ内5軸補正(IBIS)」のように見えますが、撮像素子自体を物理的に動かすわけではない、デジタル式なので、クロップは生じますので、画質は落ちます。

 201804281045.jpg

 ネットワーク機能は、Wi-FiBluetoothLEに両対応です。

 スマホからのA-GPSの位置情報の取得や、スマホへの写真の自動転送にも対応し、現在的には「最高クラス」の使い勝手です。

  202304271954.jpg

1・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
2・RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

 レンズキットは、これらの組み合わせとなります。

 RF-S18-45mmは、手ぶれ4段補正の130gの2.5倍ズームです。

 RF-S55-210mmは、手ぶれ4.5段補正の270gの3.8倍ズームです。

 ダブルズームキットは、1と2の両方が添付です。

---

 以上、キヤノンのEOS R50の紹介でした。

 APS-Cのミラーレスでは、久しぶりの「完全新型」でした。

 従来このグレードは「EOS Kissシリーズ」として、ファミリー向けの高画質機だったのですが、本機の場合、動画部分も強化することで「クリエータの卵」向けにも向いた製品になった感じがあります。

 一方、他社機に比べると、新エンジンの効果で、オートフォーカスが強力になりました。人や動物を中心に撮影している方の買換には向く機種です。

 逆に、弱い部分は、手ぶれ補正でしょう。

(動画は問題ないですが)静止画の手ぶれ補正が、レンズになる部分がネックです。ミラーレスに限っては、手ぶれ補正はボディ式のが確実に上位ですから。

 以前、キヤノンの技術者の方の発言を記事でみた記憶がありますが、「5軸補整を載せられれば、そうしたかった」類のことのようです。キヤノンも、フラッグシップクラスはそのような仕様になっています。

 結論的にいえば、本機は、写真も撮るが、動画をある程度中心に考えたい方の場合に選べる機種の1つだと思います。ただし、その場合は、【 Vlog動画向きカメラの比較記事】で書いた他社機と、競争にはなるでしょう。

ーーー

 なお、キヤノンの場合、エントリー機について、旧機・下位機を含めて、他に選択可能なバリエーションがあります。

 以下、簡単に紹介していきます。

 202506231314.jpg

 【2025年発売】

 【 RF-S14-30 IS STM PZ レンズキット】

 7・CANON EOS R50 V RF-S14-30PZ
  ¥140,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 8・CANON EOS R50 V EOSR50V
  ¥90,980 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:
AF:デュアルピクセルCMOS AF II
連写速度:7.6コマ/秒
動画: 4Kクロップ(60p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:119.3×73.7×45.2mm
重さ:370グラム(本体のみ 323g)

 第1に、EOS R50 V です。

 先ほどの機種を「Vlog動画用」の改良した製品です。

 202506231320.jpg

 重さは、370gとそこまで変わりません。

 ただ、サイズは、Vlog動画撮影に不要な機能性を削いだことで、若干小さめになりました。

 202506231322.jpg

 装備の面では、したがって、内蔵フラッシュと、EVFファインダー省略です。

 その代わり、本体前面に、正面撮影や、縦撮りに使いやすい動画撮影ボタンと、状況が見える、タリーランプなどの装備が加わっています。

 202506231331.jpg

 動画は、こちらは、4Kクロップ時で、60Pに対応させています。

 ただ、クロップなので、画角・被写体深度やノイズなどは、リアル対応(全画素)の場合とは違います。

 エンジンの更新はなかったので、ここは仕方ないでしょうが、シンプルに「画質」だけでいえば、本機も4K/30P機です。

 そのほか、動画専用機なので、あとで編集しやすい、フラットで色味の薄いLog記録の規格部分で、動画編集に強い仕様にしています(10bit・4:2:2記録、 Canon Log 3 )。

 202506231337.jpg

 一方、Log記録した編集用画像(あえて色味の薄くして破綻可能性を減らした画像)を、カメラ内でLUT(Look-Up Table)を適用して記録する機能性もあります(LUTプレビュー)。 

 編集不要で使えますし、その場で完成時点の色確認もできます。

 ただ、このグレードの場合、焼付け自体はカメラ内ではできません。できる機種は、他社でももう少し高級な機種ですし、ログ撮影できるだけ良い感じです。

 202506231357.jpg

 もう少しカジュアルな機能性としては「商品レビュー用モード」があります。

 これは、Vlog動画向けカメラだと、各社とも標準装備です。

 熱対策は、動画向けの場合重要です。

 高解像度で長時間使うと、熱暴走を防ぐため安全のため停止してしまうからです。

 そのために空冷ファンなどをつけるのですが、本機の場合、単体で2時間の長時間撮影に対応とされます。ただ、4Kクロップ/60Pは例外で、これは4K/30P時の話です。

 この部分は、解決したメーカーはないので、弱点ではないですが。

 バッテリー量は、一方、本機はそこまで多くない(LP-E17:1,040mAh)です。

 4K撮影で、45分前後でしょうから、長時間録画に使う場合は、USBバッテリー(USB-PD)で給電しながら使う感じです。

 202506231353.jpg

 手ぶれ補正は、本機も、ボディ内補正はなく、レンズ側の機能性によります。

 動画も同様(光学式IS)ですが、動画のみ電子式ISを併用する形です。

 ただ、利用する場合、クロップが生じるので画質は少し落ちます。

 202506231355.jpg

1・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM PZ

 レンズは、以上のレンズがセットされます。

 35mm換算で29-72mmの標準ズームで、重さは130gです。レンズは7群7枚です。 

 ISなので、手ぶれ補正(4.0段)に対応できます。

 なお、本機は、パワーズーム(PZ)なので、ズーミングが「しなやか」で、動画向きです。

---

 結論的にいえば、手持ちだと手ぶれ補正が弱いので、動画撮影に向くとしても、商品撮影などの固定利用かと思います。

 固定して利用する用途では、ライブ配信も対応できますし、何より、小型単体で、別の装備なしに、長時間使える部分は魅力でしょう。 

 ニーズはありそうです。なお、動画撮影用のミラーレスについては、このブログだと【Vlog動画むけカメラの比較記事】があります。そちらで、本機も、コンデジ型などと合わせて見ています。

ーーー

 202308081520.jpg

 【2023年発売】

 【 RF-S18-45 IS STM レンズキット】

 9・CANON EOS R100 6052C011
  ¥88,811 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 10・CANON EOS R100 6052C021
  ¥115,184 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 11・CANON EOS R100 6052C001
  ¥73,489 楽天市場 (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2410万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF II
連写速度:3.5コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万
大きさ:116.3×85.5×68.8mm
重さ:356グラム

 第2に、CANON EOS R100です。

 EOS R50と同一世代の下位機種です。

 比較する場合、いくつか目立つ違いがあります。

 202308081528.jpg

 第1に、オートフォーカスです。

 本機は「第1世代」のデュアルピクセルCMOSAFでした。

 そのため、測距エリアがやや狭く、新機種に劣ります。

 202308081530.jpg

 第2に、顔認識機能です。

 ここが最も大きな違いに思います。

 本機は、顔ほか瞳の認識まではできます。

 しかし、被写体が動く場合、瞳での追従は無理で、顔までです。

 そのほか、動物・乗り物の検知を含めて、上位機で説明した技術は「ざっくり省略」です。

 本機の場合、2023年発売ですが、エンジン自体は2021年以前のDigic8なので、ここでだいぶ差が付きます。

 202308081536.jpg

 第3に、ドライブ(連続撮影)です。

 本機は追尾時で3.5コマ秒、1ショットAFでやっと6.5コマ/秒です。

 ここは、DIGIC 8から、新エンジン(DIGIC X)に載せ替えた効果とも言えます。

 そのほか、常用ISO感度も、この世代だと ISO25600と僅かに低かった点と、HDR PQ撮影ができない部分が目に付く違いです。

 第4に、動画撮影です。

 これもエンジン差によりますが、動画撮影時は、コントラストAFのみの利用になります。

 測距輝度も動画だと-2.0EVなので比べると弱いです。 

 第5に、モニターです。

 解像度が104万ドットになるほか、タッチパネルも不採用です。

 角度調整もできません。

 ファインダーは同じものが付属ですが、水準器がないほか、情報表示などの面で差があります。

 202304271954.jpg

1・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
2・RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

 レンズキットは、上位機と同じ構成でした。

 振り返ると、RF-S18-45mmは、手ぶれ4段補正の130gの2.5倍ズーム、RF-S55-210mmは、手ぶれ4.5段補正の270gの3.8倍ズームです。

---

 結論的にいえば、最終的にどのくらいの価格差が付くかにもよりますが、比べると、価格差以上に性能差を感じます。

 あえて言えば、動く被写体はまず撮影しない場合は選択肢になるとは言えます。

ーーーー

 201804281003.jpg

 【2020年発売】(中古含む)

 【EF-M15-45 IS STM レンズキット】

 12・CANON EOS Kiss M2 【白】
 13・CANON EOS Kiss M2   【黒】
  ¥79,207 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ダブルレンズキット】

 14・CANON EOS Kiss M2  【白】
 15・CANON EOS Kiss M2  【黒】
  ¥119,700 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 16・CANON EOS Kiss M2 【白】
 17・CANON EOS Kiss M2   【黒】
  ¥126,850 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 18・CANON EOS Kiss M2 【白】
 19・CANON EOS Kiss M2  【黒】
  ¥90,980 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2410万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)+CMOS情報
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF
連写速度:7.4コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:116.3×88.1×58.7mm
重さ:387グラム

 第3に、EOS Kiss M2です。

 こちらは、EOS R100と違い下位機ではなく、EOS R50同グレードの旧機種になります。

 201808241244.jpg

 先述のように、旧世代は、伝統的なブランドであるKissシリーズで、「ファミリーフレンドリー」なカメラとして売られていました。

 重さサイズ感は、新機種とほとんど変わりません。

 EOS R50との主な違いだけ説明しておきます。

 202304272015.jpg

 第1に、オートフォーカスです。

 この部分は、現行世代でいえば、1つ上で見たEOS R50と同じです。。

 したがって、測距エリアがやや狭く、新機種に劣ります。

 202004131820.jpg

 第2に、顔認識機能です。

 こちらは、EOS R50よりは上位です。

 瞳検知、追従時も(顔や人体ではなく)瞳を追える精度があり瞳サーボAFまでは、対応しているからです。

 しかし、動物・乗り物の検知を含めて、新機種で説明した技術は「ざっくり省略」です。

 そのほか、常用ISO感度も、この世代だと ISO25600と僅かに低かった点と、HDR PQ撮影ができない部分が目に付く違いです。

 201812091749.jpg

 手ぶれ補正は、一方、旧機種が、良かった部分があります。

 こちらもレンズ2軸でした。

 しかし、単焦点を除くセットレンズならば、センサーの画像情報からブレを検出するデュアルセンシングISに対応していて、いわば、「2軸+1」のような補正でした。

 ただ、新エンジンとアルゴの高度化で、この機能が新機種では無用になった可能性はあります。実際、すこし触ってみても、違いは感じません。

 そのほか、旧機種には、メカシャッターも搭載でした。

 あとは、だいたい同じです。

 こちらは、(上位機の旧機なので)可動式モニターでしたし、連射時のコマ数も同等でしたので。

---

 結論的にいえば、現行世代でいえば、「 EOS R100よりは上」な性能です。

 ただ、現状ほどの値段差ならば、新機種(EOS R50)を買ってしまった方が良いようにみえます。

 先ほどEOS R50は「クリエータの卵」向けでもあるとまとめました。しかし、今の「ファミリー層」だと、動画も使うでしょう。

 実際的に Kissの最新世代の後継機と言えますし、予算があれば、新機種(EOS R50)がおすすめです。

ーー

201804281003.jpg

 【2018年発売】(中古価格)

 【CANON EOS Kiss M】

 【EF-M15-45 IS STM レンズキット】

 20・CANON EOS Kiss M【白】
 20・CANON EOS Kiss M【黒】
  ¥63,880 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【EF-M18-150 IS STM レンズキット】

 21・CANON EOS Kiss M【黒】
 21・CANON EOS Kiss M【白】
  ¥114,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルレンズキット】

 22・CANON EOS Kiss M【白】
 22・CANON EOS Kiss M【黒】
  ¥118,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 23・CANON EOS Kiss M【白】
 23・CANON EOS Kiss M【黒】
  ¥148,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2410万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)+CMOS情報
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF (143点)
連写速度:7.4コマ/秒
動画: 4K非対応
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:116.3×88.1×58.7mm
重さ:387グラム

 第4に、EOS Kiss Mです。

 すでに中古市場ですが、1つ上で見たEOS Kiss M2のさらに1つ前の世代です。

測距輝度:EV-2 → EV-4
連続撮影枚数:33枚→36枚
液晶:タッチパネル
ネットワーク:Bluetooth LE搭載
動画:4K25P→4K30P

 EOS Kiss M2と比較した場合の主なスペックの相違は上表の通りです。

 大きな違いは、タッチパネル式液晶の有無でしょう。

 旧機種だと、タッチシャッター・ピント合わせなどに非対応です。

 ファミリー向けと考える場合、中古で買うとしても、これ以後のモデルが良さそうです。

ーー

 202004131654.jpg

 【2019年発売】(中古含む)

 【ボディのみ】

 24・CANON EOS M200 EOSM200BK-BODY
 24・CANON EOS M200 EOSM200WH-BODY
  ¥73,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 25・CANON EOS M200 EOSM200BK-WZK
 25・CANON EOS M200 EOSM200WH-WZK
  ¥109,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルレンズキット】

 26・CANON EOS M200 EOSM200BK-WLK
 26・CANON EOS M200 EOSM200WH-WLK
  ¥95,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【15-45mmレンズキット】

 27・CANON EOSM200BK-1545ISSTMLK
 27・CANON EOSM200WH-1545ISSTMLK
  ¥73,880 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:デュアルピクセルCMOS AF (143点)
連写速度:4.0コマ/秒
動画:4K(23.08p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:108.2×67.1×35.1mm
重さ:299グラム

 第5に、EOS M200 です。

 2世代前の時代に存在した「安い入門機のミラーレスと言えます。

 最近はスマホの高性能化もあり、このグレードは廃止です。

 初心者のカメラニーズが「ありし時代」だったころの入門機と考えてください。

 202108301606.jpg

 重さは、299gでした。

 「かわいい」感じの色の機種で、別売のフェイスジャケットも豊富でした。 

 201711141818.jpg

 小型機ながら、チルト式の液晶も装備していました。

 発売時期に「セルフィ」がブームだったからです。

 EOS Kiss Mと比べる場合、撮像素子解像度フォーカス部分の基本技術は同じです。

 一方、ファインダーがない点ほか、連射速度が4コマ、動画が4K/23pである点、ファインダーがない点などで、入門機でした。

---

 結論的にいえば、状態の良い中古で安いものがあった場合、コンパクトさを評価できるならば、選んで良いかと思います。

 もちろん、とくに、顔・動物の検知などの部分で新世代と大きな開きはありますので、あくまで「中古市場」で安く買う場合、という話として理解してください。

ーー

201711141617.jpg

 【2017年発売】(中古含む)

 【CANON EOS M100】

 【標準レンズキット】

 28・CANON EOS M100
  ¥64,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット】

 29・CANON EOS M100
  ¥81,890 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルレンズキット】

 30・CANON EOS M100   
  ¥85,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:デュアルピクセルCMOS AF (49点)
連写速度:4.0コマ/秒
動画: 4K未対応
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:108.0×67.1×35.1mm
重さ:302グラム

 ついでに、さらに1世代前の2017年世代の入門機も紹介しておきます。

 画像エンジンが、さらに昔のDiGIC7でした。

 そのため、4K動画に対応できていません。

 また、Wi-Fi・Bluetoothは搭載ですが、全画像の自動的な転送に対応しません。そのほか、デュアルピクセルCMOSAFではありますが、測距点が49点と少ないです。

 大きな違いは、それくらいです。

--

 結論的にいえば、1世代あとのEOS M200も動画面でさほど強いともいえないため、差はあまりないです。

 中古同士で考えるならば、こちらを選んでも良いかと思いますが、ここまで古いと、状態はよくよく見るべきです。


 202206241702.jpg

 【2022年発売】

 【 RF-S18-45 IS STM レンズキット】

 〈型番:EOSR101845ISSTMLK〉

 31・CANON EOS R10
  ¥132,737 楽天市場 (6/23執筆時)

 【RF-S18-150 IS STM レンズキット】

 〈型番:EOSR1018150ISSTMLK〉

 32・CANON EOS R10
  ¥165,045 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 33・CANON EOS R10
  ¥118,681 楽天市場 (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:2420万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF II(143点)
連写速度:15コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:122.5×87.8×83.4mm
重さ:429グラム

 CANON EOS R10 は、キヤノンのミラーレスの中級機です。

 202206241525.jpg

 APS-Cのミラーレス機では、ハイアマチュア向けです。

 「わかりやすさ重視下位シリーズと違って、サブダイヤルを含め、パラメータ調整が細かく、素早くできるようにしています。

 重さは、429gです。

 「ずっしり重い」わけではないですが、ミラーレスの平均値よりは重いです。

 もちろん、デジイチ時代の中級機と比べると、軽い」とはいえますが、そこを追求した機種ではないです。

 機能面では、EOS R50と、ほとんど差がないです。

 撮像素子・画素数常用ISO感度・HDR機能・手ぶれ補正・ネットワーク機能と、大事な部分の多くは、同じ仕様です。

 202206241557.jpg

 オートフォーカスも、だいたいはEOS R50と同じです。

 暗い場所でのAFの効きは、最大でEV-5ですが、その程度です。

 顔検出機能も、力強いとはいえ、やはり動物検知などを含めて、EOS R50と同じです。

 202206241606.jpg

 連写は、最も大きな違いでしょう。

 先述のように、新機種になって、入門機からメカシャッター機構(先幕)が省略になりましたが、このグレードだとあります。

 速度は、メカシャッター時で最大15コマ/秒です。

 追尾AF(サーボAF)でもこの数字です。ただし、追尾時は条件により、速度低下もあるとの追記はあります。

 電子シャッター時は、最大30コマ/秒ですし、入門機との最も目に付く違いです。

 フラッシュは、内蔵式です。

 202206241608.jpg

 液晶パネルは、104万画素のタッチパネルです。

 液晶はバリアングルで、水平175度、手前90度、奥側180度と柔軟に動きます。

 ファインダーは、内蔵式で、236万ドットの、有機EL製のEVFです。

 0.39型の有機ELとなりますので、入門機と同じです。しかし、倍率(0.95倍)はこのグレードのみの記載です。テイストも3段階で調整できます。

 動画撮影は、4K動画に対応です。

 フレームレートは、下位機同様で、30フレームにしっかり対応です。

 手ぶれ補正も、同じです。レンズとボディ内5軸との協調制御に加えて、動画電子ISを併用できる仕様です。

 動画撮影時に6K記録そなし、それを4Kにリサイズする「6Kオーバーサンプリングプロセッシング」にもやはり対応します。

 202206241614.jpg

1・RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
2・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM

 レンズキットは、ただ、RF-S18-150 IS STMがこちらの場合だけ選べます。

 310gの「8倍ズーム」です。本体と合わせても739gで収まるのは強調して良いでしょう。

---

 以上、CANON EOS R10 の紹介でした。

 EOS R50の登場で、中身の機能性については、ほぼ差がなくなった印象です。

 こちらを選ぶ理由は、先述のメカシャッターの有無を除けば、操作性と周辺機器の拡張性以外、あまりないような気はします。

 とはいえ、この仕様でないと困る中級者はいるわけですから、そういった方が買うべき機種で、ある意味「正統なミドルクラス機」におもえました。

 一方、EOS R50と同じと言うことは、手ぶれ補正部分は、課題を感じなくもないとは言えません。光学2軸でカバーできない部分はありますし、問題ないとするならば、それについての言葉での説明も尽くされていません。

ーー

 201910051223.jpg

 【2019年発売】(中古含む)

 【CANON EOS M6 mark2】

 【ダブルズームキット】

 34・EOS M6 Mark II
  ¥119,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ダブルズームキット+EVF】

 35・EOS M6 Mark II
  ¥196,760
Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【EF-M18-150 IS STM レンズ】

 36・EOS M6 Mark II
  ¥177,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【EF-M18-150 IS STM レンズ+EVF】

 37・EOS M6 Mark II
  ¥179,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

 【ボディーのみ】

 38・EOS M6 Mark II
  ¥92,100 Amazon.co.jp (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:3250万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)+CMOS情報
ファインダー:付属あり
AF:デュアルピクセルCMOS AF (143点)
連写速度:14コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:119.6×68.4×49.2mm
重さ:408グラム

 なお、中級機の旧機種となるのが、EOS M6 Mark IIです。

 2019年発売ですから、下位機種の場合と同じで、画像エンジンが1世代前です。

 201910051231.jpg

 顔認識は、とくにその影響が色濃く、動物や乗り物に対応できない部分を含めて、新しい、新しい入門機のEOS R50にも及ばない状況です。

 瞳の検出と、追尾ができる水準に止まります。

 202004131742.jpg

 フォーカスも、デュアルピクセルCMOS AFも「第1世代」です。

 測距エリアも最大で143エリアですから、この部分も差があります。

  201403061614.jpg 

1・EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
2・EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
3・EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM

 あとは、セットレンズの構成を除けば、CANON EOS R10と大きな差は見られません。

 201808241230.jpg

 そのほか、EVFがこの世代だと外付けになる点が注意です。

 上で「EVFあり」と書いた製品は、通常別売のEVF-DC2が同梱です。

 本機は0.39型、有機ELの236万ドットで、視野率100%、倍率重さ29gです。

 倍率は、理由不明ながら、情報がないです。
 202004131803.jpg
 あとは、手ぶれ補正が、旧機種だけ、CMOS情報の取得に対応したデュアルセンシングISだった点が違いですが、先述のように、改悪というより、不要だから削がれたような気がします。

---

 結論的にいえば、中級機特有の装備はあるので、値段差次第の部分はあるものの、大事なAFなどの部分で、現行の入門機より劣るのは、ミドルクラスとしては残念感があるように思えます。

 できれば新機種が良いでしょう。逆に、そういった装備が不要な入門者は、EOS R50を買った方が「綺麗に撮れそう」です。


 201804281003.jpg

 【2022年発売】

 【RF-S18-150 IS STM レンズキット】

 〈型番:EOSR718150ISSTMLK〉

 39・CANON EOS R7
  ¥238,762 楽天市場 (6/23執筆時)

 【ボディのみ】

 40・CANON EOS R7
  ¥195,774 楽天市場 (6/23執筆時)

撮像素子:APS-C
画素数:3250万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)+CMOS情報
ファインダー:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOS AF II (143点)
連写速度:15コマ/秒
動画: 4K(30p)
液晶モニター:3型タッチパネル(162万
大きさ:132×90.4×91.7mm
重さ:612グラム

 CANON EOS R10 は、キヤノンのミラーレスの上級機です。

 撮像素子がAPS-Cのミラーレス機では、キヤノンの最上位機になります。

 おそらく、(後継機はでるにせよ)これ以上のグレードは、APS-Cサイズでは今後も作らないと思います。

 202206241712.jpg

 重さは、バッテリー込みで612gです。

 上位機らしく、しっかりとした重さがあります。

 その分本機については、本体の剛性が高く、防塵・防滴構造になります。

 防塵防水等級は示されませんが、一般的な意味での@水滴は埃」は防ぐでしょう。

 202206241531.jpg

 撮像素子は、APS-Cサイズです。

 画素数も、3250万画素です。

 下位のR10よりも画素数が伸びています。エンジンはR10と同じく、2022年登場の映像エンジンDIGIC Xです。

 202206241534.jpg

 常用ISO感度は、常用感度で、最高ISO32000です(拡張51200)。

 ここは下位機と同じですが、画素数と反比例する部分なので、むしろ「頑張った」というべき部分に思えます。

 202206241538.jpg

 HDR機能は、R10と変わりません。

 先ほど説明した、HDRモードHDR PQの「重ねがけ」もできます。

 202206241720.jpg

 オートフォーカスは、本機も、デュアルピクセルCMOS AF IIです。

 先述のように、画像エンジンがR10と共通なので、このあたりの仕様は同じになります。

 暗い場所でのAFの効きは、本機も、最大でEV-5です。

 顔検出機能も、動物検出を含めて、R10と同じように対応します。

 連写も、15コマ/秒です。

 繰り返しですが、エンジンが同じだと、そうそう変わりません。

 フラッシュは、内蔵式です。

 202206241608.jpg

 液晶パネルは、本機は3インチとR7と同じです。

 ただし、解像度は162万画素なので少し良いです。

 同じく、バリアングル対応です。

 ファインダーは、内蔵式で、236万ドットの有機LE製のEVFです。

 0.39型で、倍率は1.15倍です。ここもR10との差です。

 動画撮影は、4K動画に対応です。

 こちらについては、7Kオーバーサンプリングですので、R10より少しだけ伸びています。

 202206241744.jpg

2・RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM

 キットレンズは、先ほどみたR10のレンズ(8倍)の方が付属するモデルがあります。

 202206241736.jpg  

 手ぶれ補正は、注目に値します。

 なぜなら、本機は、5軸手ブレ補正機構(In body Image Stabilizer:IBIS)レンズ内光学式手ブレ補正(Optical Image Stabilizer:OIS)のハイブリッド仕様だからです。

 キャノンは、レンズ式に長いこと傾注したので、ボディ内5軸では遅れをとってきましたが、APS-C搭載機では、R7が初搭載です。

 その上で、(IS非搭載のレンズを含め)EF/RFレンズほぼ全て対して協調制御します。最大8段の手ぶれ補正効果という触れ込みです。

 キットレンズ(RF-S18-150mm)も対応で、こちらの場合7倍の補整が得られます。

 同じレンズのR10で使う場合、4.5段ですから、下位機と最も違うのは手ぶれの部分だとも言えます。

 対応するレンズも、キットレンズほか、各サイズとも出そろってきています。

 その他の部分の性能は、ネットワークなどの部分を含めて、1通絵で見たR10と同じです。

---

 以上、CANON EOS R10 の紹介でした。

 剛性が高い部分ほかで、本体は結構重いです。

 ただ、対応レンズを使う場合は、特に手ぶれの部分でかなり強力になるのが魅力です。

 防水防塵性が高い部分を含めて、野外で望遠撮影をするような方に特にむくでしょうし、そういった方がターゲットに思えます。 

 価格面でも、上位機としては割と「値頃感」を感じますし、フルサイズが不要と考えるならば、とくに従来のキヤノンユーザーについては、選べる製品でしょう。

次回に続く
ミラーレス一眼のおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、ミラーレス一眼カメラの比較の3回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

 201808241403.jpg 

APS-C
 4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ

 5・パナソニックのミラーレスの比較
 6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
 7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
 8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】

 続く、4回目記事こちら】では、富士フイルムのミラーレス一眼を紹介します。

画質の良さ    ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正    ★★★★★
動画撮影     
★★★★★
軽量性      ★★★★★
防塵・防滴性   
★★★★★
セットレンズ   
★★★★★
総合評価     
★★★★★

 その上で、「結論編」となる8回目記事こちら)の最後では、今回紹介する全機種から、「予算や目的別に最もおすすめできる機種」について、まとめていきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 4回目記事は→こちら

posted by Atlas at 15:54 | カメラ

 このブログ家電批評モノマニアには家電やモノの比較記事が約400本あります。

 よろしければ、各記事へのリンク集をご利用ください!

 家電批評モノマニアは、「家電ブログランキング」に参戦中です。右のリンクから「クリックで応援」お願いします!  201302192014.jpg
          

Googleなどの検索エンジンでは

「家電批評モノマニア」「家電ジャンル」or「型番」

の単語入力で、このブログの個別記事検索ができます!





          




 今後の記事は、【Twitter アカウント】でツイートしています。お題も募集中!

monomani31.png