【今回レビューする製品】2022年 USB外付けハードディスクの性能とおすすめ・選び方:ゲーム・テレビ録画・レコーダー向けの外付けHDD
【比較する製品一覧】エレコム ELD-QEN2020UBK ELD-QEN2030UBK ELD-QEN2040UBK ELD-QEN2060UBK ELD-QEN2080UBK ELD-FTV020UBK ELD-FTV040UBK ELD-FTV060UBK バッファロー HDV-SAM2.0U3-BKA HDV-SAM3.0U3-BKA HDV-SAM4.0U3-BKA HDV-LLD1U3BA/N HDV-LLD2U3BA/N HDV-LLD3U3BA/N HDV-LLD4U3BA/N HD-SQS2U3-A HD-SQS4U3-A HD-SQS6U3-A HD-SQS8U3-A HD-SQS2U3-A/N HD-SQS4U3-A/N HD-SQS6U3-A/N アイオーデータ AVHD-AUTB1S AVHD-AUTB2S AVHD-AUTB3S AVHD-AUTB4S HDPZ-UT1K HDPZ-UT2K HDPZ-UT3KD HDPZ-UT4KD HDCY-UT1K HDCY-UT2K HDCY-UT3K HDCX-UTL2K HDCX-UTL4K HDCX-UTL6K IODATA AVHD-UTSQ2 AVHD-UTSQ4 AVHD-UTSQ6 WD WDBA3P0080HBK-NESN WDBA5E0120HBK-NESN HDD-AUT2 HDD-AUT3 HDD-AUT4
今回のお題
壊れにくい!外付けハードディスクのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年11月現在、最新の外付けUSBハードディスクの比較の2回目記事です。
1・外付けHDDの比較 (1)
1-1・一般モデル(汎用)
価格:7千円〜
2・外付けHDDの比較 (2)
2-1・テレビ専用〈静音〉
価格:1万円〜
2-2・ゲーム専用〈高速〉
価格:3万円〜
3・外付けHDDの比較 (3)
3-1・ビジネス専用〈堅牢/高速〉
価格:2万円〜
3-2・予算別・容量別のおすすめの提案
前回の1回目記事では、わりと安めで購入できる、各社の汎用製品を紹介しました。
今回の2回目記事では、テレビなどのAV機器向け特化された製品を紹介します。
具体t系にはTV録画(SeeQVault対応)及びTVでのゲーム利用(高速対応)に専門化された高級機を紹介します。
どちらから読んでいただいてもOKです。
ただ「外付けHDDの選び方の基本」は1回目記事(こちら)に書いたので、順番にお読み頂いた方が分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
信頼性 ★★★★★
静音性 ★★★★★
スピード ★★★★★
TV利用 ★★★★★
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、外付けHDDを比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
2-1・TV向けの外付HDDの比較
1:エレコム〈日本〉
2:バッファロー〈日本〉
3:IODATA〈日本〉
というわけで、TV録画向けに専門特化された、外付けHDDの紹介をしていきます。
「TV・ブルーレイ向きに高機能」な製品といえますが、どの方面に「高性能」かは、メーカーによって異なります。
1・エレコムの外付けHDD
はじめに、日本のエレコムの外付けHDDからです。
---
なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】
【2TBモデル】
1・エレコム ELD-QEN2020UBK
¥11,600 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【3TBモデル】
2・エレコム ELD-QEN2030UBK
¥------ Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
3・エレコム ELD-QEN2040UBK
¥17,000 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TBモデル】
4・エレコム ELD-QEN2060UBK
¥22,400 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【8TBモデル】
5・エレコム ELD-QEN2080UBK
¥23,150 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:120×35×183mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:
SeeQVault:対応
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
ELD-FTVシリーズは、日本のエレコムが販売するブルーレイ・TV向けの製品です。
この製品は、各社のブルーレイレコーダーやTV専用に設計された特別の製品です。
価格が高いのは、この機種がSeeQVault対応だからです。
SeeQVaultは、近年始まった業界規格です。
この規格に未対応の場合、ブルーレイレコーダーやTVを買い換える際、録画したデータを上図のように、ブルーレイに「ムーブ」してから移す必要がありました。
しかし、SeeQVault規格に対応するこの製品の場合、「ムーブ」が不要です。
ただ、USB端子を差し替えるだけで使えます。
とても便利な機能です。
しかし、この機能を利用する場合、TVやブルーレイレコーダーがSeeQVaultに対応している必要があります。
2015年末頃から搭載されるようになった機能なので、だいたいが対応していると思います。
なお、対応レコーダーを同時購入したい方は、このブログの【ブルーレイレコーダーの比較記事】をご覧ください。各社の現行機はほぼ全て比較しています。
容量は、最大で8TBです。
SeeQVault対応機で8TBを出したのは、同社が最初でした。
廃熱構造は、「ファンレス設計」です。
ただ、エアーフローの記述があるため、安心感はあります。
静音性は、ファンレスなので、問題ないでしょう。
中身のHDDは、メーカー不明です。
またTV用ですが、「AV用設計」などの記載もないです。
省エネ性は、この機種も、TVに連動して省電力待機するモードが付属します。
保証期間は、1年です。
エレコムは、電話によるユーザーサポートが余り充実しない(有料のナビダイヤル)上、チャットサポートも電話と連動しないので、国内メーカーである利点はさほどないです。
---
以上、エレコムのELD-FTVシリーズの紹介でした。
SeeQVaul対応機であることが唯一の個性です。
ただ、ほかに2社が作っているので、それらとの比較は必要でしょう。
ーーー
【2020年発売】
【2TBモデル】
6・エレコム ELD-FTV020UBK
¥8,061 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
7・エレコム ELD-FTV040UBK
¥9,299 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TBモデル】
8・エレコム ELD-FTV060UBK
¥12,580 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:207×40.5×123mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
一方、エレコムは、TV録画用機として、以上のシリーズも販売しています。
ただ、SeeQVault「非対応」で、中身のHDDも特定できません。
電話サポートの部分を含め、基本的には選択肢にはならないでしょう。
2・バッファロー外付けHDD
続いて、日本のバッファローのTV録画用特化型の外付けハードディスクです。
【2022年発売】
【通常型番】
【2TBモデル】
9・バッファロー HD-SQS2U3-A
¥11,800 楽天市場 (11/16執筆時)
【4TBモデル】
10・バッファロー HD-SQS4U3-A
¥14,720 楽天市場 (11/16執筆時)
【6TBモデル】
11・バッファロー HD-SQS6U3-A
¥19,900 楽天市場 (11/16執筆時)
【8TBモデル】
12・バッファロー HD-SQS8U3-A
¥24,500 楽天市場 (11/16執筆時)
【Amazon限定型番】
【2TBモデル】
13・バッファロー HD-SQS2U3-A/N
¥14,980 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
14・バッファロー HD-SQS4U3-A/N
¥18,081 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TBモデル】
15・バッファロー HD-SQS6U3-A/N
¥22,980 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【8TBモデル】
16・バッファロー HD-SQS8U3-A/N
¥29,580 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:206×33×114mm
付属品: USB3.0ケーブル 2m
HDDメーカー:
SeeQVault:対応
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
HD-SQS-Aシリーズは、バッファローがTV用として売っている製品です。
型番末尾に/Nが付く製品も同型ですが、Amazon限定で卸している製品となります。
結論的にいえば、セールに注意しつつ、値段を比べて決めてOKです。
本体サイズは、206×33×114mmです。
横置きですが、コンパクトで設置性が良いです。
SeeQVaultは、本機は対応です。
先述のように、レコーダーを買い替えた場合も、そのまま新規に移行可能です。
なお、この規格は、業界規格ですがメーカー横断的な移行は、各社とも「未フォロー」になる点だけは、注意してください。
一方、バッファローの場合、もうひとつ注目点があります。
1回目記事でも触れたものですが、故障時のバッファロー録画番組引越しサービスです。
本機は、TV用として利用する際、ランプによる「故障予測」が可能です(みまもり合図 for AV)
・1週間ほど
・固定額:1.3万〜2.3万(税別)
警告があった場合、バッファローに修理に出すと、自社工房で(中身の)ハードディスクを交換した上で、番組データの復元をして送り返してくれます。
前回記事もふれましたが、このサービスがなくても、故障警告がでた段階で、ユーザーが自宅で、録画番組を「最低1回」は「ムーブ(ダビング)」して、新HDDに移すことは可能です。
ただ、預けた場合は、専門的な機器を使っての移行になるため、規則で定まっているムーブ(ダビング)回数の制限を受けることなく、また、破損部分のデータを飛ばして、「まるごとダビング」して貰えるのが、このサービスの「利用価値」です。
SeeQVaultが、欲しい方は、ある程度「大事な録画」を残したい方が多いでしょう。ある種「多重防護」といえる、この機能があるのは、良いかと思います。
なお、ご自宅のテレビがAndroid TVの場合、みまもり合図 はアプリでも情報を受け取れます。
加えて、HDDの録画残量がわかる「使用量メーター」が新搭載されます。
ただ、デジタル表示ではなく、「暗号のような」ランプの点滅表示では、ユーザーの利便性の向上にはつながらないでしょう。
廃熱構造については、本機も「ファンレス設計」です。
静音性は、本機は、防振ゴムの採用とフローティング構造、通気孔を塞ぐ設計であることが強調されます。
中の空気層を薄くすることで、本体からの放熱をしやすくする工夫で、孔を塞ぎました。
中身のHDDについては、ただ、不特定です。
メーカーは特定されません。低振動の「録画用ドライブ」でもないため、先述の静音性も完全ではないです。
保証期間は、1年です。
保証期間の短さは、同社のネックです。
---
以上、バッファローのHD-SQS-Aシリーズの紹介でした。
SeeQVault搭載の部分ほか、故障時の「録画番組引越しサービス」は、ある種の「保険」としてもう1つ見どころです。
本当に大事なデータはディスクを含めて保存するべきですが、全部するには手間がかかります。ただ、(そこそこ)大事な録画データならば、この「多重保護」は割と評価できるコンビにも思えます。
ーーーー
【2019年型番】USB3.1(gen1対応)
【通常型番】
【2TBモデル】
17・バッファロー HDV-SAM2.0U3-BKA
¥12,366 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【3TBモデル】
18・バッファロー HDV-SAM3.0U3-BKA
¥14,041 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
19・バッファロー HDV-SAM4.0U3-BKA
¥18,066 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【Amazon限定型番】
【2019年型番】USB3.1(gen1対応)
【1TBモデル】
20・バッファロー HDV-LLD1U3BA/N
¥10,240 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【2TBモデル】
21・バッファロー HDV-LLD2U3BA/N
¥13,350 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【3TBモデル】
22・バッファロー HDV-LLD3U3BA/N
¥15,420 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
23・バッファロー HDV-LLD4U3BA/N
¥18,530 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:206×33×114mm
付属品: USB3.0ケーブル 2m
HDDメーカー:
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
なお、バッファローの場合、テレビ用にはほかにいくつかラインナップがあります。
HDV-SAM2.0U3シリーズは、先ほどみた機種と同じ筐体ですが、SeeQVaultを省略した下位機種です。
本機もみまもり合図 for AVと、有償の録画番組引越しサービスに対応するものの、多少「残念感」はあります。
静音性は、本機の方が、SeeQVault機よりも質が良いです。
先述の工夫に加えて、録画用静音ドライブを採用するため、(同社だけで比べるならば)最高クラスの静音性とのことです。
ただ「特別設計」というわけではないようで、図のように工場内チェックで「厳選された録画用静音ドライブ」という表現です。
センサーなどで、個体差でうるさいドライブを除いたという意味でしょう。 実際、HDDに振動面の個体差はあるので、しっかりチェックしてくれることは、一定の意味はあります。
HDDのメーカーは、不明です。
ただ、上述の検査を含めて、PanasonicのDIGA内蔵のドライブと同等品とのことです。
なお、Amazon限定のほうは、上図の推奨マークはないですが、個体チェックの記述はあるため、実際の中身は、通常製品と同じかと思います。
---
結論的にいえば、この「選別」の精度をある種の「保険」と考えられるならば、SeeQVault機不要ならば、選択肢にはできるでしょう。
ただ、ユーザーの購入意図をふまえれば、(作りたくても、仕様上の限界はあるのかもしれませんが)SeeQVault対応機こそ、こちらのドライブにして欲しかった気は少なからずします。
3・アイオーデータの外付HDD
続いて、日本のアイオーデータのTV録画用の外付けHDDからです。
【2020年12月発売】
【1TBモデル】
24・IODATA AVHD-AUTB1S
¥13,591 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【2TBモデル】
25・IODATA AVHD-AUTB2S
¥13,800 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【3TBモデル】
26・IODATA AVHD-AUTB3S
¥16,240 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
27・IODATA AVHD-AUTB4S
¥19,950 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:207×40.5×123mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:WD?
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
AVHD-AUTBSシリーズは、IODATAの発売するブルーレイ・TV向けの製品です。
容量は、1TB〜4TBです。
ラインナップはかなり整理されています。
SeeQVaultは、この機種は「非対応」です。映像再生に特化した「最高性能機」としては物足りないです。
廃熱構造は、この機種は「ファンレス設計」ですから、あまり良くないです。
旧機種となる2017年発売の機種については、エアフローに余裕がある設計であることが示されていました。
しかし、2020年機は、先述のように「静音化」を重視しており、この記述が省略されています。
静音性は、先述のように、かなりこだわります。
ファンレスのハードディスクであるのに加えて、こちらは、AV用ハイグレードカスタムハードディスクを採用します。
これは、パナソニックのブルーレイに内蔵されるディスクと同じ仕様であり、信頼性と防振性は高度です。
中身のHDDについては、パナソニック採用という情報と、アイオーデータとWDの関係密度から推定すると、WDのWD AV-GPシリーズである蓋然性が高いと思います。
いずれにしても、性能は期待できます。
省エネ性は、この機種も、TVに連動して電源のON/OFFをする機能が付属します。
また、この機種の場合、ATA-7規格のAVコマンドに対応するブルーレイについて、TV側から録画のコントロールを受けられるAVHDコントローラーが付属する点が重要です。
要するに、ATA-7規格を採用するパナソニックのブルーレイならば、本体内蔵HDDと同レベルに録画エラーを減らせるよ!と言うことです。
そのほか、東芝機のタイムシフト機の推奨も出ています。
これは、本機が、「長時間加速エージング」検査に合格したHDDだけを、「全データ領域の品質検査」の上に出荷しているからです。
タイムシフト機は24時間稼働しっぱなしなので、この部分は重要です。むろん、パナソニックの全録機にも向くでしょう。
保証期間は、1年です。
---
以上、IODATAのAVHD-AUTBSシリーズの紹介でした。
パナソニックのディーガや、東芝のタイムシフト機を利用している方は、選ぶメリット性が高いといえる機種です。
他メーカーのTVやブルーレイの動作保証もありますが、他機種ならばSeeQVaultに対応する製品が良いですね。
ーー
【2022年発売】
【2TBモデル】
28・IODATA HDD-AUT2
¥13,728 楽天市場 (11/16執筆時)
【3TBモデル】
29・IODATA HDD-AUT3
¥13,728 楽天市場 (11/16執筆時)
【4TBモデル】
30・IODATA HDD-AUT4
¥13,728 楽天市場 (11/16執筆時)
本体寸法:W35×D172×H115mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:WD?
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
なお、2022年に同じ仕様の「廉価版」といえるHDD-AUTシリーズが登場しました。
こちらについても、中身のHDDは同じで、パナソニック系のためにAVHDコントローラーも付属します。
違いは、静音性の部分です。
先ほどの機種は、横置きの脚付きで、中に防振処理をしていましたが、本機はそれらが不採用です。
脚がない分、縦置きできるメリットはありますが、マイナス面が優る気がします。
---
結論的にいえば、テレビ・レコーダー利用時に、HDDが静音であることはかなり意義があることですし、選ぶならば、先ほどの機種でしょう。
廃熱面や、設置時の安定性も、先ほどの機種のが有利だと思います。
【2021年発売】
【1TBモデル】
31・ IODATA HDPZ-UT1K
¥8,243 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【2TBモデル】
32・ IODATA HDPZ-UT2K
¥10,606 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:130×12.5×25mm
【3TBモデル】
33・ IODATA HDPZ-UT3KD
¥14,800 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
34・ IODATA HDPZ-UT4KD
¥15,409 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:130×12.5×30mm
付属品: USB3.0ケーブル 1.5m
HDDメーカー:WD?
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
HDPZ-UTシリーズは、IODATAの発売するブルーレイ・TV向けの製品です。
一本機については、USBバスパワー駆動で、ACアダプタなしに接続可能です。
その点で言えば、【ポータブルHDDの比較記事】で紹介するべき製品ですが、300gを越える重さと、大きなサイズからして、「外付けHDDの仲間」と言えます。
SeeQVaultは、この機種は「非対応」です。
廃熱構造は、本機は「ファンレス設計」ですから、あまり良くないです。
また、普通のTV録画用外付けHDDからすると小型であり、廃熱のためのエアフローにはあまりこだわりがなさそうです。
静音性は、本機のこだわるところです。
HDDの固定に工夫を凝らすほか、内部カバーに凹凸と厚みを持たせることで、振動と遮音効果をアップさせる仕組みです。
静粛性は一定度担保されるかと思います。
中身のHDDは、明記がないですが、本体の厚みからして、3.5インチではなく、2.5インチでしょう。
小型でも速度的に問題ないですし、消費電力が少し有利なので、発熱は控えめかと思います。
ただ、製造企業・シリーズの明記はないです。
省エネ性は、この機種も、TVに連動して電源のON/OFFをする機能が付属します。
保証期間は、1年です。
一方、アイオーデータについては、同社が対応調査した対応テレビ・レコーダー(こちら)に限って、接続できない場合、返金保証が付きます。
格安TVの場合、USBの出力が弱いことがあり、USB電源だけで駆動が難しい場合があります。
実際、稼働しないTVも掲載されていますので、未記載機に対して保証性がない点は注意が必要です。
---
以上、IODATAのHDPZ-UTシリーズの紹介でした。
同社は手厚い電話サポートがありつつ、先述の返金保証もあるため、検証済み機種については、本機を選ぶ際に安心感はあります。
ただ、保証自体は1年間で、HDDというものは、酷使しても、1年目で壊れることは「まずない」点と、本機は(旧機種と比べても)廃熱・エアフローへの言及がないことをふまえると、耐久性を一番には重視しない製品設計に思えます。
ーーー
【2020年発売】
【1TBモデル】
35・ IODATA HDCY-UT1K
¥9,400 楽天市場 (11/16執筆時)
【2TBモデル】
36・IODATA HDCY-UT2K
¥10,200 楽天市場 (11/16執筆時)
【2TBモデル】
37・IODATA HDCY-UT3K
¥12,180 楽天市場 (11/16執筆時)
本体寸法:172×34×115mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
なお、IODATAのHDCY-UTシリーズもテレビ用として売られている製品です。
本機も、USBバスパワー駆動で、SeeQVault非対応で、かつ、中身のHDDの特定できない格安品です。
ただ、このシリーズについては、返金保証がないので、今選ぶとしても、先ほどの機種でしょう。
ーーー
【2020年発売】
【2TBモデル】
38・ IODATA HDCX-UTL2K
¥7,810 楽天市場 (11/16執筆時)
【4TBモデル】
39・IODATA HDCX-UTL4K
¥9,273 楽天市場 (11/16執筆時)
【6TBモデル】
40・IODATA HDCX-UTL6K
¥12,950 楽天市場 (11/16執筆時)
本体寸法:172×34×115mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:
SeeQVault:
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
なお、1つ上のUSB駆動モデルの「特定量販店向け」もあります。
こちらは、縦置き用のスタンドが未付属であるほか、付属(ダウンロード)アプリの構成が異なり、HDDの状況診断ソフトのかわりに、バックアップアプリが付属する形です。
問題点は、先ほどの機種で指摘したのと同じです。
【2021年発売】
【2TBモデル】
41・ IODATA AVHD-UTSQ2
¥15,582 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TBモデル】
42・ IODATA AVHD-UTSQ4
¥20,927 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TBモデル】
43・ IODATA AVHD-UTSQ6
¥27,524 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:120×183×30mm
付属品: USB3.0ケーブル 1m
HDDメーカー:
SeeQVault:対応
空冷ファン:
速度:約120MB/秒
保証:1年間
AVHD-UTSQシリーズも、IODATAの発売するブルーレイ・TV向けの製品です。
容量は、2TB〜6TBです。
SeeQVaultは、本機については対応です。
同社の据置だとでは初めての対応機です。
したがって、ライバルは、既にみたエレコム・バッファローの対応機ということになります。
廃熱構造は、この機種は「ファンレス設計」です。
ただ、エアフローに配慮した設計で、本体も無理に小型にはしていないため、この部分は(一定の)安心感があります。
静音性は、ただ、不明です。
ファンレス機なので過度にうるさいことはないです。ただ、同社の場合、静かな製品には「静音グレード」を表示するのですが、本機はありません。
中身のHDDについては、本機については、不明です。
省エネ性は、この機種も、TVに連動して電源のON/OFFをする機能が付属します。
保証期間は、1年です。
---
以上、IODATAのAVHD-UTSQシリーズの紹介でした。
正直なところ、SeeQVaultに対応する他社機と比べて、これといったポイントが見あたらない印象です。
あえて言えば、アイオーデータの方が電話サポートが、050電話であり、対応時間も長いです。エレコムは、有人サポートが平日のみで0570電話ですので、割とストレスです。
2-2・ゲーム向け外付け高速HDDの比較
つづいて、ゲーミング用に開発された、高速モデルを紹介します。
とにかく「高速性」を重視するタイプで、WDが生産しています。
【2019年型番】
【WD_Black D10 Game Driveシリーズ】
【8TBモデル】
44・WD WDBA3P0080HBK-NESN
¥31,628 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【12TBモデル】
45・WD WDBA5E0120HBK-NESN
¥52,551 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
本体寸法:125x195x44mm
付属品: USB3.0ケーブル
HDDメーカー:WD
SeeQVault:
空冷ファン: 搭載
速度:約250MB/秒
保証:3年間
WD_Black D10 Game Driveシリーズは、アメリカのWestern Digital(ウェスタンデジタル)が発売している製品です。
最近は、日本ではアイオーデータを通して販売していますが、保証や信頼性は従来と変わりません。
本機は、ゲーム用に開発された高速の外付けHDDです。
ゲーミングPCのほか、PS4やXBox Oneなどのゲーム機ユーザーのための「ゲーミングモデル」として一定のシェアを得そうです。
速度は、本機の場合、最大250MB/秒(2Gbps)という下手なSSDより早い値を公開しています。
これは、7200RPMの高速HDD(おそらくWD Black)を内蔵するためです。
RAID 0を使わずにこの数値というのは凄いです。
容量は、最大12TBまでです。
ただし、日本発売なのは8TBまでです。
これは、主要ターゲットであるPS4について、12TBをフォローしていない関係もありそうです。
廃熱構造については、本体後部に廃熱ファンがあります。
エアフローという意味では問題ないです。
静音性は、ただし、高速回転のHDDを入れているため、振動ノイズはそれなりでしょう。通常機に7,200RPMを採用しないのは、この部分もあります。
その部分では米国らしく「大味」ですが、ヘッドホンしながらゲームするスタイルならば、問題ないと思います。
中身のHDDについては、種類は不明ですが、WDの7200RPM対応製品と言うことは確定しています。
保証期間は、3年です。
そのほか、背面に、充電用のUSBポートがある点、横置きでも問題のない点などが言及に値します。
---
以上、WD社のWD_Black D10 Game Driveシリーズの紹介でした。
本次に紹介するような、複数のHDDを搭載する「ビジネス向けモデル」を購入し、Raid0を組むのでないならば、現状で「最速」はこちらでしょう。
ただ、回転数の関係で騒音は発生します。この点の環境を心配する方は、同シリーズには、5TBまでのポータブル版もあるので、そちらを選択肢にしても良いかもしれません。
詳しくは【おすすめポータブルHDDの比較記事】で紹介しました。
次回につづく!
信頼性の高い外付けハードディスクは結論的にこの機種!!
というわけで、今回は、外付けハードディスクの話でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・外付けHDDの比較 (1)
1-1・一般モデル(汎用)
価格:7千円〜
2・外付けHDDの比較 (2)
2-1・テレビ専用〈静音〉
価格:1万円〜
2-2・ゲーム専用〈高速〉
価格:3万円〜
3・外付けHDDの比較 (3)
3-1・ビジネス専用〈堅牢/高速〉
価格:2万円〜
3-2・予算別・容量別のおすすめの提案
1・信頼性 ★★★★★
2・静音性 ★★★★★
3・スピード ★★★★★
4・TV利用 ★★★★★
5・保証期間 ★★★★★
6・総合評価 ★★★★★
最終回となる3回目記事(こちら)では、ビジネス用のHDDを追加でみていきます。
その上で、ここまで紹介してきた機種から、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!