1回目記事からの続きです→こちら
2-1・シャープのサイクロン式掃除機の比較
2回目記事のトップバッターは、シャープのキャニスター型のサイクロン式掃除機です。
割と安めの機種からラインナップがあります。
1・サイクロン式式掃除機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: 東芝〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
1-4:日立 〈日本〉
1-5:三菱電機〈日本〉
1-6:ダイソン〈英国〉
2・サイクロン式掃除機の比較 (2)
2-1:シャープ 〈日本〉
2-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-3:マキタ〈日本〉
2-4:おすすめ機種の提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら)で示した「選び方の基本」に沿いながら説明していきます。
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また、引き続き、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2011年発売】
31・SHARP パワーサイクロン EC-CT12-C
¥14,980 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.35リットル
吸込仕事率:450W
騒音値:64〜約57db
フィルター:サイクロンHEPAフィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:3.8kg
スティック重量:1.2kg
センサー:
本体サイズ:257x248x363mm
シャープのEC-CT12-Cは、国産のサイクロン掃除機としては最も安い機種です。
2011年登場のロングラン機ですが、実際「売れる」ので、廃版にならず現在まで残っています。
本体の重さは、3.8kgです。
他社機と比較した場合、かなり重いです。
スティック部(ホース+ヘッド)は1.2kgと軽いものの、総重量は5kgです。
他機と比べてもかなりの重量なので、非力なお年寄りにはあまり向かないでしょう。
掃除機のパワーは、吸込仕事率として言えば、450Wです。
先述のように、吸込仕事率は、掃除機本体の集塵力を示す値です。
掃除機本体の「風量と真空度」から計算したもので、掃除機のパワーを示す数値と考えてください。
ただ、この値は、掃除機のヘッド部分の性能が考慮されない値です。
特に、サイクロン式は、複数のサイクロン(気筒)をもつ高級機の場合、スペックが低く出てしまうので、吸込仕事率は、(サイクロン式の場合)過度には信用できません。
とはいえ、この機種のサイクロン機構は中位機以上と比しても遜色はなく、カーペットを含めて十分対応できる製品です。
掃除機のヘッドは、「弱点」です。
「高級機」といわれる掃除機のヘッドは、一般的に極小モーターが搭載された自走式です。
しかし、この機種は、風の力だけで回すエアタービン式です。
その点で、「すいすい動く」掃除機とはいえず、操作性はいくぶん劣るでしょう。
ダストボックスは、0.35Lサイズです。
他機種と比較すると大きめですが、本機は、ゴミ圧縮機能が付属しない製品です。
この場合、ゴミ捨ての頻度が多くなります。
また、ダストカップのカバーを外してから捨てる構造のため、ゴミ捨ての際の衛生面で劣ります。構造的にほこりが手につくことは避けられないでしょう。
センサーは、ゴミ量センサー・床面検知センサーとも未搭載です。
ダストカップの満量が検知できる程度です。
お手入れは、水洗いに非対応です。
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以上、シャープのEC-CT12-Cの紹介でした。
パワーに比して、価格はかなりお買い得のため、1万円前後の予算ならば選択肢にできます。
特に重さは気にならない方で、フローリングなどのワンルームを掃除するならこの機種でも十分でしょう。
ただし、上位機種に比べると機能面に差があるため、予算に都合がつくならば上位機が良いと思います。
【2020年6月発売】
32・シャープ サイクロン掃除機 EC-VS530-N
¥ 26,580 楽天市場 (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率:200W
騒音値:68〜約64db
フィルター:ウレタンフィルター
ヘッド:自走式
本体重量:2.4kg
スティック重量:1.3kg
センサー:床面検知
本体サイズ: 219×378×253mm
EC-VS530は、シャープのサイクロン式掃除機です。
掃除機の重さは、2.4kgです。
その上で上位機については、ドライカーボン製のスティックを採用し、重さは1.3kgとかなり軽量です。
台湾の鴻海との提携効果の1つで、高性能軽量素材を利用できました。
そのため、総重量では4.7kgと、トルネオミニとほとんど同じで、業界最軽量の部類です。
掃除機のパワーは、200Wです。
数値としては低いですが、この機種の場合、10気筒の小型サイクロンが付属するため、実際は「強力」です。
気筒の多いサイクロンは、実際のパワーよりも、仕事率が相当低くでます。
また、大きなゴミを処理する旋回分離式のサイクロンが付くため、小型機としては強力で、吸引力の持続性も高いと言えます。「フィルターレス」なので、メンテ性も良いです。
掃除機のヘッドは、自走式です。
「倍トルヘッド」という名前です。
モーターとサイクロンの力を活かすため、ブラシの回転数を上げて、じゅうたんのゴミを取りきる力を重視しています。
センサーは、日立ほかと同じ、床面検知センサーを搭載です。
強力すぎる掃除機の場合、マットなどの張り付きが心配ですが、自動モードだと床面検知センサーが働くので、過度な心配は不要かと思います。
なお、運転強度は、シャープは2段階(強・弱)です。
ダストボックスは、0.25Lです。
小型ですが、ゴミ圧縮機構が付くため、2LDKあたりまでなら対応できます。
また、ゴミが固まるため、ゴミ捨ても、清潔で楽です。
お手入れは、この機種も手軽であり、ダストカップごと丸洗いできる清潔仕様です。
フィルターは、ウレタンフィルターです。
抗菌消臭加工はないですが、水洗いできます。
静音性は、68〜約64dbです。
騒音値は、他社よりやや高めです。
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以上、シャープのEC-VS530の紹介でした。
多気筒のサイクロンは、「メカ好き」にはある種「憧れ」です。東芝のトルネオ ミニに比べると掃除機としてのパワーは、1ランク上でしょう。
重さもそれなりに軽いため、「2LDKあたりまでのメイン機」として、できるだけ軽量な機種で「パワフルな機種」を探している場合は、良い選択肢の1つです。
ただ、静音性の部分でややスペックが悪いので、その部分を重視したい方は気をつけましょう
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【2024年発売】
33・シャープ EC-U100-N
¥ 30,000 楽天市場 (4/13執筆時)
【2021年発売】
34・シャープ EC-MS330-N
¥ 28,234 楽天市場 (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率:300W
騒音値:68〜約61db
フィルター:高性能プリーツフィルター
ヘッド:自走式
本体重量:2.4kg
スティック重量:1.4kg
センサー:床面検知
本体サイズ: 177×304×239mm
また、シャープからは「デカ車輪」モデルとして、やや形状が異なる製品も売られます。
旧機種が残ります。型番がえらく異なりますが、性能は同じです。
ヘッドは、毛絡み防止」を重視した「からみにく〜いブラシ」を採用します。
本体は、 面白い形状で、10年以上前からのロングセラーな製品の後継機です。
しかし、この機種の場合、遠心分離サイクロンが2段階ではなく、ゴミ圧縮も未搭載です。
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結論的にいえば、独特の形状で面白みはありますが、技術水準としては、EC-VS530に負けると言えます。基本的にはそちらが良いでしょう。
2-2・マキタのサイクロン掃除機の比較![]()
続いて、マキタのサイクロン式掃除機です。
世界的なモーター生産企業で、日本より、海外のが有名ともいえる大企業です。
掃除機は、このブログでは、【軽量コードレス掃除機の比較】でみたような、業務用向けのスティック型が有名です。
しかし、キャニスター型サイクロン式も展開しています。
【2016年発売】
【本体】CL501D
35・マキタ サイクロンクリーナー CL501DZ
¥41,227 楽天市場 (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率:75W
騒音値:
フィルター:
ヘッド:
本体重量:(3.8kg)
センサー:
本体サイズ: 352×189×252mm
CL501DZは、電動工具などの世界的なモーターメーカーのマキタが販売する、キャニスター式のサイクロン掃除機です。
本機は、充電池が内蔵されている製品です。
マキタ BL1860B 18V 6.0Ah A-60464
¥16,000 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
マキタ 2口充電器 DC18RD
¥16,390 楽天市場 (4/13執筆時)
バッテリー持続時間は、標準運転で77分です。
強運転でも35分とかなり優秀です。
一方、バッテリーは、換装式で、別に充電器が付くので、複数のバッテリーを用意して、間断なく使える利点があります。
ただし、いずれも別売です。
本体の重さは、この機種の場合、ホースやヘッドを入れて3.8kgです。
普通のコンセント式と比べても、重さ面で負けていない機種です。
掃除機のパワーは、仕事率として75Wです。
掃除機のヘッドは、この機種は、内部にエチケットブラシのみが付く単純構造です。
そのため、カーペットなどに使えず、フローリングなどのゴミ取りが主な用途です。
モーターヘッドなどが搭載されない分、スティックとヘッドは1kgを切る軽量性なので、持ち手の軽さを優先したい方に向くでしょう。
ダストボックスは、0.25Lです。ゴミ圧縮機構は明示されません。
センサーは、未付属です。
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以上、 マキタのCL501DZの紹介でした。
家屋用と言うよりも、電源の取れないような事務所などの、リノリウムの廊下などを広く掃除したい場合に向きそうです。
家庭用としては、やや不利でしょうが、その「無骨な」デザインは魅力です。
2-4・ダイソンのサイクロン式掃除機の比較
続いて、イギリスのダイソンのキャニスター型掃除機の紹介です。
同社は、(吸引力の点で)掃除機は、「スティック型でもうOK」と宣言し、そちらの開発に注力しています。
ただ、ゴミ箱の量が多いキャニスター型も、業務用をふくめ、酷い面積を一度に掃除する方など根強い人気があります。
【2022年発売】TH SB後継品
36・Dyson Ball DC48 タービンヘッド TH SB N
¥30,800 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.5リットル
吸込仕事率: 170 W
最大騒音値:-----
フィルター:(マイナスイオン)
ヘッド:エアータービン
本体重量:2.7kg
スティック重量:2.1kg
センサー:
本体サイズ: 212 x 698 x 694 mm
Dyson Ball DC48 Turbinehead は、ダイソンのキャニスタータイプの掃除機です。
ロングセラー機ですが、2022年に型番が変更になりました。
ただ、旧機と性能は変わりません。
本体の重さは、2.7kgです。
本機は、ダストボックスが大きいのですが、軽量化も相当意識しています。
なお、ダイソンの場合はコード重量が入るので単純に国内他社と比較できませんが、スティックとヘッド(+コード)は約2.1kgです。実際手に取ったときも「しっかり」しています。
掃除機のパワーは、仕事率としては170Wです。
ただし、サイクロンの気筒は12気筒と多いです。
先ほども書いたように、気筒が多いサイクロンは、仕事率が低く出ます、
実際の吸引力は数字より高いでしょう。
掃除機のヘッドは、しかしながら、この機種はヘッドが自走式ではありません。
価格もそれなりに高いため、この点は残念な部分です。
ダストボックスは、集塵容量は0.5Lと多めです。
容量は問題ないですが、圧縮式ではない点は、取扱いにおいてはやや不便でしょう。
フィルターは、空気清浄機と同じグレードの交換不要のHEPAフィルターを採用するなど排気の面でも工夫が見られます。
センサーは、非搭載です。
必須機能ではないですが、こうした点は、やや残念かもしれません。
静音性は、一方ダイソンの「強み」です。
ダイソンは騒音値のスペックを出しませんが、音響工学を駆使した本体構造と、同社が開発したデジタルモーターV4の力で、人間が「うるさい」と感じる高周波の低減が図られています。
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以上、Dyson Ball DC 48 Turbineheadの紹介でした。
およそ掃除機とは思えないキューブなデザインでとてもオシャレな機種です。
また、高い静音性など、国内他社の製品にはみられず、この点で魅力の高い機種です。ただ、自走式ではないのが難点です。
以前は、対応の上位機( Dyson V4 Digital Fluffy+・ Dyson Ball Motorhead+など)ががあったのですが、日本では展開終了です。スティック型に注力する方針ゆえでしょう。
今回の結論
サイクロン式掃除機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、キャニスター式のサイクロン掃除機の比較でした。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
第1に、ワンルームに便利な、小型軽量掃除機として、もっともオススメできるのは、
【2024年8月発売】
1・東芝 トルネオ ミニ VC-CF33(H)
¥24,231 楽天市場 (4/13執筆時)
【2023年8月発売】VC-CF30-R VC-CF31-R後継機
2・東芝 トルネオ ミニ VC-CF32(R)
¥34,400 楽天市場 (4/13執筆時)
【2019年発売】
3・東芝 トルネオ ミニ VC-C7-R
¥19,817 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率: 290 W
騒音値:63dB〜約58dB
フィルター:高集塵プリーツフィルタ
ヘッド:自走式
本体重量:2.2kg
スティック重量:1.4kg
センサー:風圧
本体サイズ:220x295x255 mm
掃除機の軽さ ★★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★☆
集塵力の強さ ★★★★☆
センサー性能 ★★★☆☆
ゴミ箱のサイズ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
東芝のトルネオ ミニでしょう。
本編で書いたように、旧機種を選んでもOKです。
いずれもマイナーチェンジですので。
性能面では、小型機ですが、本機は、ゴミ圧縮機構が付属です。
その上で、2.5キロと非常に軽いボディであり、また、自走式ヘッドを備える製品です。
利便性の部分で、必要な性能を網羅しており、小型機としては最も使いやすいと言えます。
もちろん小型機なので、一軒家のメイン機としてはおすすめできません。
しかし、サブ機として、また、1ルーム〜1DK程度の部屋で利用するならば、本機が良いでしょう。
第2に、小型軽量なサイクロンでも「よく吸う」掃除機としておすすめなのは、
【2023年6月発売】
8・東芝 TORNEO V VC-SG940X(R)
¥39,800 楽天市場 (4/13執筆時)
【2022年発売】VC-SG920X後継機
9・東芝 TORNEO V VC-SG930X(R)
10・東芝 TORNEO V VC-SG930X(N)
¥49,800 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.2リットル
吸込仕事率: 180 W
騒音値:64dB〜約58dB
フィルター:(マイナスイオン)
ヘッド:自走式
本体重量:2.3kg
スティック重量:1.4kg
センサー:ゴミ量・床面検知
本体サイズ: 180×300×276mm
掃除機の軽さ ★★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★☆
集塵力の強さ ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東芝の VC-SG940Xをおすすめします。
新旧機種あります。
本編で書いたように、旧機種だとふとんブラシが電動です。
その代わり、ヘッドに内蔵されるブラシについて「毛がラミしにくい」という機能性がないことになります。
要不要ですが、今の値段だと、旧機種がだいぶお買得です。
重さは、本体が2.3kg、スティックとヘッドが1.4kgです。
現在の掃除機の平均値よりかなり軽量で、この部分は問題ありません。
性能面では、自走式ヘッドのほか、本機は、10気筒のサイクロンを搭載します。
(重い)ダイソンを除けば最も多気筒であり、仕事率も十分です。
あくまで軽量機であり、スティックも細身ですので「最高の吸引力」とは言えないものの、「一部がじゅうたん」の2DK程度のマンション程度ならば、十分過ぎるでしょう。
床面検知センサーで、じゅうたんなども適切に自動運転できますし、吸引力もは、あまり心配しなくて良いでしょう。
センサーも、ゴミ量センサーと床面検知センサーがダブルで搭載です。
パナソニックと違って、ゴミ量センサーの感度は非公開ながら、掃除機として重要なこの2つのセンサーを備えるのは、キャニスター型だと、本機だけと言えます。
ダストボックスは、0.2Lです。
大きくないですが、ゴミの圧縮率は1/7ですから、2DK程度までならば問題ありません。
一方、本機には下位機種にもあります。しかし、さほど価格が変わらず、こちらは、ふとんブラシとロングアタッチメントが付属します。
大掃除の際などには便利ですし、選ぶならばこの機種でしょう。
第3に、ご家庭のメイン機として、パワー重視で選ぶ場合は、
【2024年8月発売】
16・パナソニック MC-SR620K-W
¥43,500 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
【2023年発売】
17・パナソニック MC-SR610K-W
¥44,280 楽天市場 (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率: 60W
騒音値:62〜約59dB
フィルター:抗菌消臭フィルター
ヘッド:自走式
本体重量:2.6kg
スティック重量:1.5kg
センサー:ゴミ量(高感度)
本体サイズ:238×327×290mm
掃除機の軽さ ★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
集塵力の強さ ★★★★★★
センサー性能 ★★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
戸建てや部屋の多いマンションのメイン機にするならば、パナソニックのMC-SR590Kが良いでしょう。
とくに、ペットがいるご家庭の場合、本機は向きます。
新旧両機種ありますが、各年モデルとも基本性能は同じです。値段で決めてOKです。
吸引力は、仕事率としては低いです。
しかし、一次遠心分離ユニットと、メタルコートがされた8気筒の2次遠心分離ユニットをダブル搭載する「ダブルメタル」ですから、実際のパワーは強力です。
自走式ヘッドはもちろん、(子ノズルを含めた)LED照明、ふき掃除を再現できるヘッドなど、他社が装備する機能は、ほぼ網羅されます。
その上で中央で2つ分かれる円錐型ダブルローラー構造の「からまないブラシ」は、掃除をする上での「嫌な部分」に効果的にメスを入れたと言えます。
絨緞の対応力も、高いです。
十分なパワーを持ちつつ、センサーも高感度ゴミ量センサーといってよいクリーンセンサーです。
20μmまでのダストを補足対応と表明するのは、キャニスター型ではパナソニックだけです。
清潔性も、配慮があります。
ゴミにふれずに捨てられるダストボックス構造や、掃除機自体の丸洗い対応構造は、この部分を重要視するひとには、最適でしょう。
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いずれにしても、メイン機として一戸建てに使うのには、総合的に最も適した機種だと言えます。
とくに、ペットを飼っている方には、「からまないブラシ」と、高感度の「ゴミ量センサー」を備えつつ、手軽に水洗いできる構造である本機はは、有力な候補にできます。
第4に、メイン機として、操作性や静音性を重視して選ぶ場合は、
【2024年7月発売】
【上位機種】CV-SP900M-V
21・日立 CV-SP900M(V)
¥38,510 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
【下位機種】CV-SP300M-N
22・日立 CV-SP300M(N)
¥33,756 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
【2023年発売】
【上位機種】CV-SP900L-V
23・日立 CV-SP900L(V)
¥41,900 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
【下位機種】CV-SP300L-N
24・日立 CV-SP300L(N)
¥32,740 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.25リットル
吸込仕事率: 290W
騒音値:59〜約54dB
ヘッド:自走式
本体重量:2.5kg
スティック重量:1.3kg
センサー:床面検知
本体サイズ: 300×224×287mm
掃除機の軽さ ★★★★★
操作性の良さ ★★★★★
静音性 ★★★★★★
集塵力の強さ ★★★★★★
センサー性能 ★★★☆☆
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
日立の CV-SP900Mがおすすめです。
旧機種が残りますが、本編で書いたように、ブラシのマイナーな改良だけなので、基本的に値段の安い旧機種が良いでしょう。
一方、下位機と上位機があります。
そちらも、あとで説明する付属品のみの違いなので、必要に応じて選んでOKです。
パナソニックも良い機種ですが、静音性を重視したい場合ほか、「お掃除好き」には日立が良いです。
静音性は、最小運転時54デシベルで、最大運転時でも59デシベルです。
日立は、絨緞にも強力に対応できる機種でありつつ「静音性」にある程度担保があるため、この部分では上です。
パワーは、300Wです。
ホースの小径化で同社の昔の機種より多少仕事率が落ちました。
この部分で、パナソニックより「吸う」とは必ずしも言えないです。
センサーも、ゴミ量センサーは非搭載です。
その部分で、毛の長いカーペットで、ゴミを確実に取り切りたい場合は、比べてしまうと、やや劣勢かと思います。
しかし、じゅうたん対応の機種で吸塵力が高い製品では問題になりがちが「張り付き」は、それを防ぎやすい、シンクロフラップ構造で対処があります。
本機の場合、(ゴミ量センサーはないものの)床面検知センサーで自動運転(強/中/弱)もできますし、吸いつき対策という部分では、高度でしょう。
加えて、特にへやの「すきま」へのスティックの対応力は、全社を通しても工夫があります。パナソニックと比べても、スティックを外さず利用する場合の、稼働性の良さは評価できます。
脚でさっと外して、ブラシ掃除に移行できる工夫は他社にもあるものの、やはり便利です。
フローリングの利用でも、ゴミの視認性が高まる緑色のLEDナビライトが付属ですし、やはり、お掃除好きには良いでしょう。
・2024年・2023年(上位機)
・パッとブラシ
・ワイドふとんブラシ
・すき間用吸口
・2023年(上位機)
・パッとブラシ
・ワイドふとんブラシ
・ほうきブラシ
・各年(下位機)
・パッとブラシ
・すき間用吸口
アクセサリーは、上位機と下位機、あるいは世代で変わります。
各年とも、上位機は付属品も充実しますし、高所以外の部分は、あればだいたい対応できます。
ゴミ捨ても、圧縮機構があるので、たいていの場合、1ボタンで処理できます。
もちろん、フィルターレスでない点など、全方位的に良いわけではないですが、頻繁に掃除をするような方は、日立は向くように思います。
ーー
パナソニックとどちらを買うか迷ってしまう機種です。
ただ、あえて言えば、パナソニックは、ペットと住んでいる家族ほか、そうでなくても、センサーが強い点で「おそうじが苦手」な人に向きそうと言えます。
日立は、すき間や壁際への対応力が高いのと、その操作性の良さで、おそうじが「得意で大好き」なベテランの方に満足度が高いように思えます。
多少軽めの本体ですし、時間をかけて、じっくりお掃除にとりくむような方に好まれそうです。
第5に、1人暮らし初心者などによい、1万円前後のモデルとしてオススメと言えるのは、
【2011年発売】
31・SHARP パワーサイクロン EC-CT12-C
¥14,980 Amazon.co.jp (4/13執筆時)
集塵方法:サイクロン式
集塵容量: 0.35リットル
吸込仕事率:450W
騒音値:64〜約57db
フィルター:サイクロンHEPAフィルタ
ヘッド:エアタービン式
本体重量:3.8kg
スティック重量:1.2kg
センサー:
本体サイズ:257x248x363mm
掃除機の軽さ ★★★★☆
操作性の良さ ★★★☆☆
静音性 ★★★★☆
集塵力の強さ ★★★★☆
センサー性能 ★★★☆☆
ゴミ箱のサイズ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
シャープのEC-CT12-Cでしょう。
ここで紹介しなかった、激安の「ジェネリック掃除機」を含めて、1万円前後までの予算で買うならば、素直にこちらを買うのが良いでしょう。
吸引力は、本機の場合、自走式ヘッドを採用していない部分がネックです。
とはいえ、フローリングや畳の部屋ならこれで十分ですし、カーペットについても、賃貸のワンルームマンションなどに見られる毛の短い絨毯ならば、対応できます。
ただ、掃除機は「なかなか壊れない」ので、できれば2万円前後の自走式ヘッド搭載機を買った方が、長く快適に使えるとは思います。
補足:掃除機関連の記事の紹介!
1・サイクロン式式掃除機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:東芝〈日本〉
1-3:パナソニック〈日本〉
1-4:日立 〈日本〉
1-5:三菱電機〈日本 〉
2・サイクロン式掃除機の比較 (2)
2-1:シャープ 〈日本〉
2-2:マキタ〈日本〉
2-3:ダイソン〈英国〉
2-4:おすすめ機種の提案【結論】
もう一度、スペックなどを確認されたいかたは、以上のリンクをご利用ください。
ーー
1・サイクロン式の掃除機の比較
:車輪型(キャニスター)
2・紙パック式の掃除機の比較
:車輪型(キャニスター)
3・コードレス掃除機の比較
:スティック型(手持ち)
4・ロボット掃除機の比較
:ロボット型(自動掃除)
5・おすすめ掃除機の選び方
:掃除機全体の選び方の解説【まとめ】
また、このブログには、以下のような掃除機に関係する比較記事がほかにもあります。
とくに5番の記事は、紙パック式を含めた「まとめ記事」なので、よろしければ、引き続きご覧ください。
6・高圧洗浄機の比較
7・スチームクリーナーの比較
また、このブログ「モノマニア」では、1人暮らし向けに必要な家電や家具類を20ジャンル以上まとめた記事もあります。
新生活をはじめる方で、掃除機のほかに色々お探しのものがありましたら、このリンク記事もよろしくお願いします。
ではでは。