Top 扇風機 比較2023’【1万円前後】激安扇風機38機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2023年05月05日

比較2023’【1万円前後】激安扇風機38機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2023年 1万円以下・1万円前後の激安扇風機の性能とおすすめ:機能の違いとランキング:1人暮らし向け・リビング向け

【比較する製品型番】パナソニック F-CW324 F-CV324 日立 HEF-AL300E HEF-AL300D HEF-130R2 シャープ PJ-R3AS PJ-P3AS 三菱電機 R30J-RC R30J-RB R30J-RW R30J-MC R30J-MB R30J-HRC 山善 AHX-FGD301 BHX-FGD301W YHX-FGD302 AELX-EGD30 YLX-HD301 YLX-HD30-LA YLX-SAHD301 YLX-SSD30 YLX-SD30E YLX-SD30 YLX-VD30 YLX-MR23 YLX-CKD352 YHR-CKD352 YLR-HED305 YLR-BGT303 YLR-BG304 YLR-BGT303 東芝 TF-30AL26 TF-30AL25 トヨトミ FS-30NHR TEKNOS KIFI-373DC KII-350DC S KI-325KDC siroca SF-C151 SF-L251 ほか

今回のお題
安くて高品質な最新扇風機のおすすめモデルはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年5月現在、最新の扇風機の比較です。 

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1・高性能なDC扇風機の比較
 予算:1.2万円〜4万円
2・1万円前後の扇風機の比較
 予算:4,000円〜1.2万円
3・タワー型スリム扇風機の比較
 予算:5,000円〜3.5万円
4・ダイソンの空調家電の比較
 予算:3万円〜9万円
5・サーキュレーターの比較
 予算:3,000円〜3万円

 扇風機は機種が多いので、このブログでは、5つのカテゴリーにわけて紹介しています。

 今回は、2回目の記事です。

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 1万円前後までの予算で買える、激安ながら良質な扇風機を紹介します。

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 単純に「安い」だけでなく、高級扇風機にみられるような、3D立体首振り機能や、独自の空力思想による羽根を装備したような「安いが高品質な機種」を多く紹介します。

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1・激安な扇風機の比較 (1)
 1-1:パナソニック〈日本〉
 1-2:日立〈日本〉
 1-3:シャープ〈日本〉
 1-4:三菱電機〈日本〉
 1-5:山善〈日本〉
2・激安な扇風機の比較 (2)
 2-1:東芝〈日本〉
 2-2:その他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案

直進風の強さ  ★★★★★
風あたりの良さ ★★★★★
首振り機能   ★★★★★
静音性の良さ  ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 以下では、いつものように、各社の扇風機を一機ずつ比較していきます。

 そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

1-1・パナソニックの扇風機の比較

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 はじめに紹介するのは、パナソニックの扇風機です。

 なお、ここから下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。

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 【2023年発売】

 1・パナソニック F-CW324-C
  ¥15,974 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

左右首振り:85°
風速:2.3m/s
風量:38㎣/分
高さ: 71.2cm〜86.2cm
静音性:

 【2022年発売】F-CU324-C後継品

 2・パナソニック F-CV324-C
  ¥11,230 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

左右首振り:90°
風速:2.7m/s
風量:42㎣/分
高さ: 71.5cm〜96cm
静音性:14db-

モーター:ACモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
上下首振り:
立体首振り:
直進風:
風量調節:3段階

  F-CW324 は、パナソニックでは、最も低価格な扇風機です。

 例年型番を変えてでますが、デンキヤでは、毎年、一定の人気がある製品です。

 型落ちだと例年、1万円前後で買える機種です。

 新旧両機種あります。

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 写真のように、今年は外観がモデルチェンジになりました。

 台座などがシンプルになった部分が目立ちます。しかし、前後のガード(顔)のつなぎ部分が、昭和時代以来の真ん中からフロントになり、形状的に「モダン」になりました。

 一方、モーターの変更(インバーター採用)で、上表で示したように風速・風量は、実用水準を保ちつつも、少し落ちました。

 高さの調整範囲も変更ですが、これは現代の生活スタイルに合わせ、やや低めにしたということかと思います。

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 結論的にいえば、一長一短があります。

 ただ、見た感じ風量はあまり問題にならなそうでしたから、値段と外観の好みを勘案して決めたら良いでしょう。

 以下、新機種をベースに解説します。

 高さは、71.2cm〜86.2cm の範囲で調整できます。

 少し前のリビング用の平均(90cm)より低めですが、あまり問題ないです。

 背を低くして、畳部屋などにも柔軟に対応できます。

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 風質は、直進風の力強さとなめらかさを特長とします。

 そのため、一般的な5枚羽根ではなく、7枚羽根を採用します。

 最近の扇風機は羽根の工夫が盛んです。

 パナソニックの場合は、業界トレンドをふまえたなめらか気流7枚羽根を採用します。

 不快に感じる風のムラを、羽根の工夫で中心に寄せるため、風ムラが少なく、(自然風のような)なめらかさな直進風が得られます。

 羽根も30cmと無理に小型化していませんし、値段の割には能力が高いと言えるでしょう。

 実際、この価格帯の製品だけで言えば、空力面の「羽根の工夫」の説明は、パナソニックが最も「説得力」があるように思えます。

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 リズム風は、1/fゆらぎ風というバイオリズムを考慮に入れつつ、自然風と同じように強さが不規則な風を発生させます。

 パナソニックによれば、長時間あたっても疲れにくい風です。

 モーターは、ACモーター機(交流)です。

 後ほど見る山善など、格安機でも、上級のDCモーター(直流)を採用する事例はあります。

 ただ、パナソニック・日立・東芝など大手製だと、個の値段だと、DCモーターは少し難しいです。

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 風量調節は、3段階です。

 DCモーターに比べて、ACモーター機の弱い部分で、細かい調整力はイマイチです。

 とくに、微風の方向で「繊細さ」がなく「大ざっぱ」な風質と言えます。

 風速は、2.3m/sです。

 強いほど、風の到達距離が長くなりやすいと考えてください。

 風量38㎣/分です。

 多いほど、拡散性が高まると考えてください。

 風速風量ともに、同社のDCモーター扇風機(高級機)より弱めです。

 しかし、格安機の平均値はキープします。

 本機の場合、風速(風当たり)は標準的ですが、風量は多く、(首振りを使わずとも)風は拡散しやすいので、広めのリビングには向くでしょう。

 ACモーターだから「風が弱い」ということはないです。

 消費電力は、35W(60Hz地域は40W)です。

 DCモーター機はさらに「節電」なのですが、ACモーターでも、電気代が格段に「安くなる」わけではないです。

 扇風機はあまり電力を必要としない家電でだからです。

 静音性は、しかし、ACモーター機は、期待値が低めです。

 DCモーターとの大きな違いです。本機は、強風でも弱風でも「昔と同じモーター音」です。

 ただ、強風時のファンの音も「気にならない」ならば、AC・DCの違いは重要視しなくて大丈夫です。

 実際、不快な騒音を被い隠す家電である、「マスキング型」のノイズキャンセラーは、扇風機のファンの音を「ホワイトノイズ」として使う場合があります。

 扇風機のファンの音を不快に感じない方は、世の中に意外に多と言えます。

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 首振り機能は、左右の自動首振りのみ対応します。

 ごく普通の90度の首振りです。

 上下については、12度/18度まで傾斜ができますが、手動操作です。

 最近の高級機は、立体首振り機能が搭載されますが、このグレードでは未搭載です。

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 リモコンは、シンプルなものですが搭載です。

 タイマーは、切タイマーのみの搭載です。

 なお、他社機もですが、リモコンに「首振り機能」がない機種は、本体もボタンではなく、(レトロな)首振りツマミがあるのが普通です。

 最近の新型は「ボッチ」がなく、デザイン的にスリムな製品も増えています。

 その他、「チャイルドロック」がついている点も配慮がある機種です。

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 以上、パナソニックの F-CW324の紹介でした。

 ACモーター機です。そのため、電気代は(さほど)変わらないにせよ、静音性風量調整の部分では、DCモーター機より「落ちる」とは言えます。。

 しかし、風質の工夫は優れ、 なめらか気流7枚羽根の搭載も最大の「みどころ」です。羽根の空力設計は、大手の場合、緻密な計算で、しっかり行われる場合が多いと言えますし、信頼性は高いです。

 高級機は「独自形状の羽根」でしのぎを削っている状況ですが、技術的に最も「面白い」部分が、エントリークラスの本機にもあります。

 入門機ながら同社の上位機も使用する形状の羽根を採用していますし、予算1万円前後で考えるなら、良い選択肢の1つです。

 ただし、大手の中では次に見る日立の入門機も良いので、それと比べる必要はあります。

1-2・日立の扇風機の比較

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 続いて、日立のACモーター扇風機の紹介です。

 日立も古くから扇風機を作っている会社です。


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 【2022年発売】

 3・日立 リビング扇 HEF-AL300E
  ¥14,233 楽天市場 (5/5執筆時)

 【2022年発売】

 4・日立 リビング扇 HEF-AL300D
  ¥11,780 楽天市場 (5/5執筆時)

  【Amazon限定】(2022年)

 5・日立 リビング扇 HEF-130R2
  ¥8,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

モーター:ACモーター
羽根:8枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.3m/s
風量:38㎣/分
直進風:  
風量調節:4段階
高さ: 73.5cm〜95cm
静音性:

 HEF-AL300Cは、日立では最も安い扇風機です。

 新旧両機種あります。

 新機種はリモコンが変更(抗菌加工の終了)です。その上で、タイマーの入切同時設定ができなくなりました。そのため、旧機のが僅かに機能性は良いかと思います。

 一方、Amazon限定HEF-130R2という名前で出しています。

 文字盤部分の配色が異なるほか、操作部とハンドルの抗菌加工が省略になります。ただ、それ以外は同じです。

 色々変更点があり、どれを選ぶでよいかは難しいです。ただ、本質的な性能差はないため、購入時の値段で決めて良いでしょう。

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 高さは、73.5cm〜95cmの範囲で調整できます。

 リビングでも、ワンルームでもOKでしょう。

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 は、日立は、滑らかさを重視する方向性です。

 そのため、独自の8枚羽根を採用します。

 パナソニック機より枚数は多いです。

 ただ、形状は従来の扇風機に羽根を増やしただけであり、最近のトレンドである、「直進風の力強さ」を強調する作りではないです。

 ただ、羽根が多いと風を切る際のリップル(風圧の差)を抑えられるので、風当たりのなめらかさは向上します。

 とはいえ、5枚羽根と8枚羽根の違いは明確に体感できますが、7枚羽根との差を感じられる人はあまりいないでしょう。

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 一方、「見本にした地域」は不明ながら、不規則なリズム風も対応します。

 また、就寝時に、風量を徐々に下げていく「おやすみ運転機能」は面白い部分でしょう。

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 風量は、4段階の調節が可能です。

 ACモーター機にしては多いです。

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 これは、日立の場合、「うちわ風」という微風がだせるからです。

 「うちわ風」は、日立がこだわる部分で、少量でも風圧を感じられる点で、定評があります。

 風速は、2.3m/sで、量38㎣/分です。

 パナソニックは2023年からスペックを変えたので、数字上の差はないです。

 首振り機能は、左右のみ75度で対応です。

 だいたい2人位だと75°は使いやすい場合が多いです。

 上下は、手動で20度/10度まで傾斜ができます。


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 タイマーは、入・切タイマー双方対応です。

 リモコンは、付属です。

 タイマーほか、首振り操作も対応する「フルスペックリモコン」です。

 一方、本機は扇風機後部に首振り用ノッチ(ツマミ)がなくスリムです。

 パナソニックとの違いですが、リモコンに「首振り」がある機種は、首振りモーターが別に付くタイプとなり、少し「上級」です。

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 使い勝手も、気が利いていると言えます。

 インジゲーター(表示パネル)を座面ではなくて、扇風機の柱の部分に持ってきていることです。

 リモコン操作時など、遠くからの視認性も良く、扱いやすいです。

 安全面はチャイルドロックが付属します。

 さらに「前ガード」に保護リングが搭載されており、子供が扇風機の棒を「こじ開けて」いたずらすることができにくい構造になっています。

 静音性は、ACモーター機ですので期待薄です。

この部分は「昔ながらのモーター音」です。

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 以上、日立のHEF-AL300Cの紹介でした。

 大手家電メーカーの格安機として、パナソニック機の「ライバル」です。比較する場合、「うちわ風」の部分を含めて、弱風時の優しさは本機が優位でしょう。

 また、首振り対応の多機能リモコンと本体のスリム感も少し優ります。

 最終的な「おすすめ」は、記事の最後に改めて書きますが、こちらを選んでも後悔はしないでしょう。

1-3・シャープの扇風機

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 つづいて、シャープの扇風機です。

 比較的小型なファンが得意なメーカーです。


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 2022年発売】PJ-N3AS-W後継品

 6・シャープ PJ-R3AS-W
  ¥14,755 楽天市場 (5/5執筆時)

 2021年発売】

 7・シャープ PJ-P3AS-W
  ¥7,908 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

モーター:ACモーター
羽根:5枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.7-3.0m/s
風量:49-51㎣/分
直進風:   
風量調節:3段階
高さ:69cm〜84m
静音性:

 PJ-R3ASは、シャープの扇風機では最も格安な製品です。

 売出時価格だと1万をやや超えます。

 新旧両機種ありますが、性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。

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 高さは、69cm〜84cmの範囲で調整できます。

 リビング用の平均的な最大高は、90cmほどですから、多少低めです。

 ただ、小人数世帯がふえたためでしょうが、最近はこの程度の場合も多くなりました。

 小型で取り回し重視の製品とも言えそうです。

 つまり、リビング用と考えて問題ないです。

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 風質は、あまり工夫がないです。

 シャープは、高級機の場合、いたずらに「枚数を追わず」に、自然の動物の羽根を真似たネイチャーウイングを開発・採用します。

 【DCモーター扇風機の比較記事】で書いたように、1万円以上の機種ではそのようなものが多く見られます。

 しかし、本機はそういった工夫がない上での単純な5枚羽根です。

 最近重要視される、直進風の「なめらかな風あたり」の部分では、あまり評価できません。

 風量も、3段階の調節です。

 ACモーター機なので、調整力は低いです。リズム風は備えます。

 風速は、東日本だと、3.0m/s風量51㎣/分です。

 西日本(60Hz)だと、少し低くなります。

 幅があるのは、モーター種の違いによるものです(非インバータ)。

 ただ、東・西日本を含め、他社機に比べるとパワフルではあるので、風量や拡散性の部分では、むしろ力強いほうといえます。

 むろん「5枚はね」ですから、風質の滑らかさ(心地よさ)では負けるでしょう。

 首振り機能も、左右のみですが、75°で対応です。

 ただ、手動の上下角度調整は、上21°・下21°として、そこそこ広くしています。

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 リモコンは、付属します。

 ただ、タイマーと風量切替だけで、首振り機能はないです。

 したがって、本体後部に、「首振りつまみ」がある古風なデザインになります。

 タイマーは、入・切タイマー双方が搭載です。ただし、リモコンでの首振り操作の切替はできません。

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 一方、他社機と比べると、プラズマクラスター7000の搭載は一定の魅力があります。

 浮遊カビ菌などに作用することが謳われますが、むしろ、マイナスイオンは、消臭と静電気の除去に期待ができます。

 洗濯物の乾燥や、濡れた靴の乾燥、食品臭などのニオイ除去などに、扇風機を使う場合は、一定の魅力がありそうです。

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 以上、シャープのPJ-3ASシリーズの紹介でした。 

 プラズマクラスター7000の搭載がポイントでしょう。

 正直、扇風機の部分はあまり秀でた機種ではないため、この部分にどの程度の「魅力」を感じられるかが、ポイントとなりそうです。

1-4・三菱の扇風機の比較

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 つづいて、三菱電機の扇風機を紹介します。

 同社も小型機が多いですが、割と面白い製品を出しています。


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 【2023年発売】

 8・三菱 リビング扇 R30J-RC-R
 8・三菱 リビング扇 R30J-RC-T
  ¥15,162 楽天市場 (5/5執筆時)

風速:3.1m/s
風量:24.2㎣/分
静音性:-35dB

 【2021年発売】R30J-RA後継品

 9・三菱 リビング扇 R30J-RB-R
 9・三菱 リビング扇 R30J-RB-T
  ¥8,608 楽天市場 (5/5執筆時)

 【2019年発売】

 10・三菱 リビング扇 R30J-RW-R
  ¥11,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

風速:3.3-3.4m/s
風量:26.5-27.3㎣/分
静音性:19-36dB

モーター:ACモーター
羽根5枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:85°
上下首振り:
立体首振り:
直進風:13M
風量調節: 3段階
高さ:68cm〜86cm

 R30J-RCは、三菱の扇風機では最も格安な製品です。

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 新旧両機種あります。

 第1に、2023年機です。

 上表で示したように、新機種は風速・風量部分のスペックが少し落ちた一方、静音性は若干上昇しました。

 羽根部分の「はずしボタン」の新設に伴う部分と、モーターのインバーター化に伴う部分双方がありそうです。

 第2に、2019年機です。

 出たのが(コロナ前なので)リモコンと操作部の抗菌加工がないです。

 ほかは同じです。

 結論的にいえば、一長一短がありますので、重視したい部分で決めてください。ただ、基本値段で決めて良いようには思います。

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 高さは、68cm〜86cmの範囲で調整できます。

 最大高は昔より低めですが、今だとこのくらいがリビング用です。

 扇風機の羽根の直径は30cmです。小型機ですが、羽根は小径ではありません。

 他社機と比べると、モーターが小さいため、収納がしやすい点もメリットがあります。

 モーターは、格安機に多いACモーターで、他社大手と同じです。

 しかし、三菱のACモーターは、消費電力が25Wですから、DC扇風機並に省エネです。 

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 風質は、羽根の部分の工夫に由来すると言えます。

 三菱は、シャープのように無理に羽根の枚数を増やさない哲学があるメーカーです。

 5枚羽根ながら、独特のウィングレット形状を採用します。

 ただ、パナソニックのような「ムラのないなめらかな直進風」を志向したものではなく、静音性を得るための工夫です。

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 静音性は、したがって、本機の特長です。

 強運転時でも、35デシベルです。

 新機種になって弱運転時の値は出しませんが、旧機(19dB)水準だと思います。

 実際、ACモーター機だけでなく、DCモーター機を含めても静かです。

 格安機では、最も静かな機種と言って良いかと思います。

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 ファンガードは、扇風機の回転とは逆向きの形状になっています。

 これは、「ロング気流ファンガード」という三菱オリジナルの仕組みで、風を分散させずに、力強い直進風た出す仕組みです。

 「途切れのないなめらかさ」では、他社の羽根の多い機種が優れるでしょうが、「力強さ」は負けていません。

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 直進風の到達距離は、三菱はスペックを出していて、約13mです。

 一方、スペック的に言えば、風量は24.2㎣/分で、風速は3.1m/sです。

 つまり、直進風は力強いけれども、上下左右への拡散性は、国内他社ほど重視しない機種です。

 一人用としては、良いです。

 しかし、首振りを使わない前提で、広範囲に風を届けるのはやや不得意です。

 風量は、3段階の調節に止まります。

 ただし、リズム風は備えます。

 首振り機能も、左右だけ85度の範囲で可能です。

 手動の上下角度調整については、手動で20度/10度となります。

 小型機ですが、上方向に余裕があるため、利用しやすい機種です。

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 リモコンは、付属します。

 リモコンでの首振り操作の切替はできません。

 したがって、本体後部に「首振りツマミ」があります。

 ただ、三菱電機はモーターカバー部が薄く「格好良い」ので、デザイン的には気になりにくいでしょう。

 本体表示パネルは、日立と同じでスティック部分にあるため、視認性も良いです。

 タイマーは、入・切タイマー双方が搭載です。

 おやすみ運転時に、風量を自動的に弱める機能もあります。

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 以上、三菱R30J-RCの紹介でした。

 オフシーズンに収納する場合に、有利なコンパクト機です。また、コンパクト機としては、「ロング気流ファンガード」などの効能で、力強い直進風も犠牲になってない点が魅力でしょう。

 また、ACモーター機では唯一、静音性が強調できる製品です。特に寝室には向く機種の1つでしょう。

 一方、風の拡散性はイマイチなので、広めのリビングでは、首振り機能を使うことが前提となってくるでしょう。

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 【2023年発売】

 11・三菱 リビング扇 R30J-MC-W
  ¥13,799
楽天市場 (5/5執筆時)

 【2022年発売】

 11・三菱 リビング扇 R30J-MB-W
  ¥8,34
0 楽天市場 (5/5執筆時)

高さ:68cm〜86m

 【2023年発売】

 12・三菱 ハイポジション扇 R30J-HRC-W
  ¥16,800
楽天市場 (5/5執筆時)

高さ:84.8cm〜104.8m

モーター:ACモーター
羽根5枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:85°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.3m/s
風量:24.2㎣/分
直進風:13M
風量調節: 3段階
静音性:-35dB

 なお、本機には、下位機種がいくつかあります。

 第1に、R30J-MCです。

 リモコンが付かない以外は、上位機と、だいたい同じです。

 ただ、デザインがかなりシンプルで、上位機のような格好良さはないです。

 第2に、R30J-MBです。

 旧機種になります。

 そのため、羽根部分にウイングレッド構造を省く形です。静音性の評価は落ちる(42dB)ことになりますし、あまり魅力はないです。

 第3に、R30J-HRCです。

 背の高いハイポジション機です。

 こちらはリモコンは付属で、首振りも可能です。

 ただ、本体のスティック部分に、風量などを表示するLEDパネルがない仕様になります。

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 結論的にいえば、どの機種も先ほどの機種に比べると、個性に欠けるように思います。

1-5・山善の扇風機の比較

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 つづいて、山善の扇風機です。

 山善は、有名な「ジェネリック家電メーカー」で、上場企業です。ホームセンターなどで見かける生活家電をたくさん作っています。

 そして、大手メーカーと同等の技術の製品を、低価格で製造している会社です。


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 【2023年発売】

 13・山善 AHX-FGD301(W)
 13・山善 AHX-FGD301(BK)
  ¥12,420 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

 14・山善 BHX-FGD301-W
  ¥11,800 楽天市場 (5/5執筆時)

 15・山善 YHX-FGD302-W
  ¥14,362 楽天市場 (5/5執筆時) 

モーター:DCモーター
羽根:9枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:30° 60° 90° 110°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.8m/s
風量:
直進風:  
風量調節: 8段階   
高さ:64cm〜92cm
静音性:

 AHX-FGD301などは、山善の販売するDC扇風機です。

 本機は、同社の「最上位機」で、DCモーター採用なので、【高級DCモーター扇風機の比較記事】の方でも取りあげた機種にあたります。

 流通ルートの違いで型番が多いですが、色以外は同じです。

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 モーターは、ACモーターではなく、DCモーター(直流)です。

 この場合、静音性、風量設定、消費電力の部分で「有利」になります。

 大メーカーだとDCモーターは、型落ちでも1万円前後では不可能です。しかし、格安機に強い山善は、DCモーター機を出せます。

 全体的なデザイン性や機能性・信頼性は大手水準とは必ずしも言えません。しかし、基本部分の性能の期待値は高めです。

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 高さは、54cmと95cmに調整できます。

 ちなみに、本機は、中間のジョイントポールの装着の有無で調整する方式です。

 外せば、小部屋や床座りのリビングなどでも使いやすいでしょう。

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 風質は、本機も工夫があります。

 羽根は、珍しい形状野9枚羽根です。

 特別な名前はないですが、海藻から着想を得た「わかめブレード」といわれたら信じそうです。

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 一方、風速・風量のスペックは非開示です。

 ここまで見たように、日本の大手家電メーカーは、扇風機は、風量と風速の測定値を公開します。

 山善も一部モデルで示しますが、本機は(理由不明ながら)開示がないです。

 現実的なパワーは不明です。信頼性に関わる情報がない部分は問題点といえます。

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 そのため、手持ちの風量計で実測しました。羽根径30cmのJIS計測基準に合致させた場合、2.8m/sあたりでした。

 他機(日立・Panasonic)のデータとも付け合わしたので、ある程度正確かなと思います。

 実際、羽根形状からして、風速はそこそこで、風量が多めなタイプです。山善も「ふんわりと優しい風」と形容します。

 直進風の強さをあまり追わず、風を広範囲に拡散するタイプのリビング用といえるでしょう。

 風速は、8段階です。

 DCモーターは細かい制御がしやすいため、風速制御は基本的に細かいです。

 微風を上図にだせるのが特長です。

 首振り性能は、左右の角度については4段階と充実します。

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 リモコンは、首振り操作にも対応できるフルリモコンです。

 DCモーター扇風機は、構造的に首振りは別モーターを使わないと行けないので、この仕様の場合が多いです。

 この場合、本体に首振りツマミがなく「格好良い」です。

 本体の操作部も、通常「つまみ」がある上部にあり使いやすいです。

 この方式は、バルミューダが先発ですが、はや「ジェネリック」でしょう。

 タイマーも、入・切タイマーが搭載です。

 静音性は、DCモーターは、静音性が高いです。

 騒音値は開示されませんが、無理に風力を高めるような機種でもないですので、同じパワーのACモーター機よりは静かでしょう。

---

 以上、山善のAHX-FGD301の紹介でした。

 1万円前後で、羽根の工夫も一定程度あり、その上で、DCモーターを採用し、フルスペックリモコン付属ですので、基本スペックは高いです。

 風量・風速のデータが未公開であるなど心配な部分はありますが、実用性と安さを重視するならば、選択肢になるでしょう。

 実際、長年の扇風機の販売歴がある会社ですし、過度に気にする必要はないです。

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 【2022年発売】YLX-EGD301後継

 16・ 山善 AELX-EGD30(W)
 16・ 山善 AELX-EGD30(GR)
 16・ 山善 AELX-EGD30(CG)
  ¥9,880 Amazon.co.jp
(5/5執筆時)

モーター:DCモーター
羽根:9枚羽根
羽根径30cm
左右首振り:90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.5m/s
風量:
直進風:  
風量調節: 5段階   
高さ:54cm・94cm
静音性:

 なお、同じ羽根を採用した廉価版となるのが、AELX-EGD30(W)です。

 新機種と同じく、DCモーターですが、種類が異なり多少消費電力が多めです。

 高さは、本機もジョイントポール式で、54cmと94cmに調整できます。

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 風量調節も、5段階と、DCモーターとしては少なめです。

 風速・風力は、非開示ですが、実測では少し弱めでした。

 首振りも、左右の1段階(90°)のみです。

 一方、本機は、おそらくジョイントポール部の内部配線パーツ台の節約のためでしょうが、電源コードが台座ではなく、ポール上部にあります。

 台座から露出で上に回すので、美観はすこし削がれると言えます。

 そのほか、先ほどの機種は、オフシーズンの収納性に配慮した部分がある構造ですが、本機はそれがないとも言えます。

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 結論的にいえば、上位機とは少なからずがあります。

 しかし、DCモーター扇風機で1万円を切る機種として考えれば「高性能」です。

 DCモーターは、静音性や微風運転がうまい部分があるので、羽根の工夫を含めて、個の値段だと評価できる部分は多いです。

 ただ、露出配線になる部分の美観がきになるようならば、すこし値段を出しても、先ほどの機種が良いように思えます。


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 【2022年発売】

 17・山善 YLX-HD301-LS
 17・山善 YLX-HD301-LA
  ¥8,980 楽天市場 (5/5執筆時)

 【2019年発売】(グレーは終売)

 18・山善 YLX-HD30-LA
  ¥10,800 楽天市場 (5/5執筆時)

モーター:DCモーター
羽根7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3m/s
風量:52㎣/分
直進風:
風量調節: 5段階
高さ:68cm〜86cm
静音性:24dB

 YLX-HD301も、山善の扇風機です。

 先ほどの機種と同クラスの製品ですが、機能は異なります。

 本機も、電気代が安く静音性の期待値も高いDCモーターが採用されます。

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 高さは、68cm〜86cmの範囲で調整できます。

 こちらは、ジョイントポールではないので、中間の長さでも固定できます。

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 風質は、直進風の力強さが強調できる風質です。

 7枚の羽根を2重化させた7枚羽根ツインブレードが搭載されるからです。

 パナソニックの「なめらか気流7枚羽根」と方向性は同じで、拡散性は重視しない仕様です。

 この部分で、先ほどの山善製品とは傾向が180度異なります。

 風量は、52㎣/分風速は、3m/sというスペックが公開されます。

 この部分は、おそらく「山善では最高」で、他社機と比べてもかなり強力です。

 ただ、直進風を重視する高級機は、風のムラのなさの工夫に言及があるものですが、本機は特段ないです。つまり、肌あたりという部分では、羽根の多い同社の製品には負けます。

 風量調整は、5段階です。

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 首振り機能は、左右のみ対応で、90°の1段階です。

 上下角度は手動で、37°の調整が可能です。

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 リモコンは、首振り操作に対応できるフルリモコンです。

 また、扇風機本体の後部に「首振りツマミ」がない「スッキリデザイン」です。

 なお、風量などと同じ文字盤で首振りは制御できます。

 タイマーも、入・切タイマーが搭載です。

 静音性は、微風時は24dBです。

 最大風量時のスペックは不明です。

 静音DCモーターではありますが、風をパワフルに出すことを目的にした機種ですので、そこは、ポイントとはしないと言えます。

---

 以上、山善のYLX-HD301の紹介でした。

 「とにかく遠くまで届く」風質なので、その部分を重視するならば選択肢でしょう。「なめらかさ」などを捨て去って、とにかく、「大風量を直進的に飛ばし」ます。

 一方、DCモーターながら、パワフルに運転する場合は、羽根形状を含めて静音性は課題です。

ーーー

 なお、山善の「7枚はね」モデルは、結構バリエーションがあるので、確認しておきますう。

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 【2022年発売】YLX-SAHD30後継機

 19・山善 YLX-SAHD301(WS)
  ¥9,980 楽天市場 (5/5執筆時)

モーター:DCモーター
羽根7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:30°・60°・90度
上下首振り:
立体首振り:
風速:3m/s
風量:52㎣/分
直進風:
風量調節:5段階
高さ:66cm〜84cm
静音性:

 第1に、LX-SAHD301です。

 同じ筐体で、同じ羽根の仕組みを持りますが「プチ上位機」といえます。

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 先ほどの機種の機能にプラスアルファで、本機は、左右首振りの際、角度の調整には3段階で対応します(旧機種は45°・70°・90°)。

 それ以外は同じです。

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 【2023年発売】

 20・山善  DCリビング扇 YLX-SSD30(W)
  ¥7,980 楽天市場 (5/5執筆時)

左右首振り:30° 60° 90°
風量調節: 9段階
高さ:75cm-86.5cm

 21・山善  DCリビング扇 YLX-SD30E
 21・山善  DCリビング扇 YLX-SD30(BK)
  ¥6,980 楽天市場 (5/5執筆時)

左右首振り:90°
風量調節: 9段階
高さ:66cm-85cm

 22・山善  DCリビング扇 YLX-VD30(W)
  ¥8,980 楽天市場 (5/5執筆時)

左右首振り:30° 60° 90° 120°
風量調節: 8段階
高さ:92.3・100.5cm 

モーター:DCモーター
羽根7枚羽根
羽根径:30cm
上下首振り:
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
静音性:

 第2に、YLX-SSD30などです。

 「7枚はね」ですが、形状がここまでの製品と異なります。

 エアコン利用時の空気のかくはんに主眼を置いた機種です。

  202205271811.jpg

 立体首振り非対応ですが、扇風機が(手動で)上向き90°にできるからです。

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 左右の自動首振りは、30° 60° 90°と3段階に調整できます。

 風質は、ツインブレードの製品ほど工夫はないと言えます。

 その点で言えば、かくはん不要ならば、他機で良いかと思います。

 一方、似た仕様の機種がほかに2機あります。

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 YLX-SSD30は、同じタイプの羽根の機種で、羽根径も30cmと同じす。

 しかし、上向き90度に調整できない点で異なります。左右首振りも1段階です。

 高さ調整幅も若干ですが、変わります。

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 LX-SSD30(W)は、ほぼ同じ仕様のハイポジション機です。

 ただ、92.3cm・100.5cmの2段階だけのジョイントポール式になるため、調整力に課題はあるでしょう。

ーーー

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 【2022年発売】

 23・ 山善 YLX-MR23(W)
  ¥13,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

モーター:DCモーター
羽根7枚羽根
羽根径:23cm
左右首振り:80°
上下首振り:対応
立体首振り:対応
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:69.5cm-80cm
静音性:

 第3に、YLX-SSD30です。

 こちらも「7枚はね」です。

 ただ、羽根の径が23cmと小径になる点で、やや特殊です。

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 首振り機能は、一方、本機の特長です。

 こちらについては、立体首振りに対応します。

 衣類乾燥モードとして、部屋干し時に広範囲に「風あて」をすることを想定します。

 左右の自動首振りは、80°のみ可能です。

 リモコンは、首振り操作にも対応できるフルリモコンです。

 タイマーも、入・切タイマーが搭載です。

--

 結論的にいえば、立体首振りができるDCモーター扇風機としてとしては「安い」ので、その部分を重視するならば選べます。

 ただ、先述のように、羽根が小径なので、その目的以外としては、リビングで多人数で利用するのには向かないと言えます。小部屋で、衣類も乾燥するような使い方なら合うタイプです。

 羽根も拡散性を重視した形状ではないですから。

ーーー

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 【2022年発売】

 【DCモーター】

 24・山善  DCリビング扇 YLX-CKD352(W)
  ¥9,380 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

 25・山善  DCリビング扇 YHR-CKD352(W)
  ¥8,980 楽天市場 (5/5執筆時)

モーター:DCモーター
羽根7枚羽根
羽根径:35cm
左右首振り:80°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.3m/s
風量:64㎣/分
直進風:
風量調節:5段階
高さ:78cm-105cm
静音性:

 第4に、YLX-CKD352などです。

 ハイポジション機の旧型になります。

 202305051406.jpg

 先ほどの機種と違って、78cm-105cmの幅で段階的に調整できる仕様です。

 羽根径も35cmとワイドサイズなので、割と安定して大風量を飛ばせるでしょう。

 待合室などの業務用の格安機として良いかと思います。


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 【2022年発売】

  【温度センサーあり】

 26・山善 YLR-HED305(MS)
  ¥10,800 楽天市場 (5/5執筆時)

  【温度センサー/立体首振りなし】

 27・YAMAZEN YLR-HED304
  ¥---- 楽天市場 (5/5執筆時)

モーター:DCモーター
風量調節:5段階
風速:3m/s
風量:41㎣/分
左右首振り:80度
上下首振り:38°
立体首振り: 対応

 27・YAMAZEN YLR-BGT303(WH)
  ¥7,173 Amazon.co.jp (5/5執筆時)

モーター:ACモーター
風量調節: 3段階
風速:
風量:
左右首振り:80度
上下首振り:
立体首振り:

羽根5枚羽根
羽根径:30cm
高さ:66cm〜85cm
静音性:

 YLR-HED305などは、山善の扇風機の上位機になります。

 3系統あります。

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 YLR-HED304は、立体首振りほか、温度センサーがないタイプです。

 後者、エアコンと連動させつつ、設定した温度まで下がると、運転を止める機能です(逆も可)。室温は24・26・28度で設定可能です。

 YLR-BGT30、ACモーター機になります。

 風量調整力のほか、静音性消費電力の部分で、差が付きます。

 あとはほぼ同じですが、機能面で言えば、やはり、 YLR-HED305が抜けて良いと言えます。以下、YLR-HED305をベースにに見ていきます。

  202104201844.jpg

 高さは、68cm〜85cmの範囲で調整できます。

 やや低身長ですが、リビング向けとして十分です。

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 風質は、特に工夫はないです。

 羽根も、伝統的な5枚羽根です。

 風速は、DCモーター機については、5段階切替対応です。

 リズム風にも対応しますが、特段、計算された風ではありません。

 スペック的に言えば、DCモーター搭載機は後悔されていて、風量は41㎣/分・風速3m/sです。

 だいたいリビング用の平均値です。西日本(60Hz)の場合もほぼ同じです。

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 首振り機能は、「売り」といえる部分です。

 左右80°、上下38°の自動首振りができるからです。

 上下左右に首振りができる部分を利用し、この価格の製品では珍しく「立体首振り」できます。

 上下と左右を合わせて、「8の字」に動くので空気のかくはん性が高いです。

 エアコンの補助用として、部屋の温度の均一化を狙うならば、この機能は重要です。

 本体の高さをやや低めに設計しているのも、この用途のためでしょう。

 202205271730.jpg

 リモコンは、シンプルですが、首振り操作に対応できるフルリモコンです。

 したがって、、本体上部に「首振りツマミ」がなくスッキリしたデザインです。

 本機の場合も、本体の首振り制御は、扇風機下部の操作ボタンで行います。

 タイマーも、入・切タイマーが搭載です。

 静音性は、羽根や風速などの部分で過度に冒険していないので、DCモーター機については、多少良いでしょう。

---

 以上、山善のYLR-HED305などの紹介でした。

 立体首振り対応機としてだいぶ安いです。温度センサーの部分もあれば便利なシーンはあるでしょう。

 エアコンの補助用などで、温度の均一化のためのかくはん性を重要視して買うならば、実用面では選択肢になります。

 ただ、羽根や風質についての工夫がない点で、面白みには欠けます。

次回に続く
格安の扇風機のオススメは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は比較的値頃感のある1万円前後の扇風機の紹介でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・ACモーター扇風機の比較 (2)
 2-1:東芝〈日本〉
 2-2:その他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案

直進風の強さ  ★★★★★
風あたりの良さ ★★★★★
首振り機能   ★★★★★
静音性の良さ  ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 続く、2回目記事こちら】では、山善の残りの機種をみたあと、東芝ほかの製品を引き続きみていきます。

 その上で、「結論編」に入ります。

 いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!について書いていきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 16:27 | 扇風機

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