【今回レビューする内容】2025年 1万円以下・1万円前後の激安扇風機の性能とおすすめ:機能の違いとランキング:1人暮らし向け・リビング向け
【比較する製品型番】パナソニック F-C324C-W F-C324B-W 日立 HEF-AL300G HEF-AL300F HEF-AL300E HEF-130R2 シャープ PJ-T3AS-W PJ-S3AS-W PJ-R3AS-W 三菱電機 R30J-RC R30J-RB 山善 YHX-FGD304(W) AHX-FGD301 RLX-HHD030 (W) YLXP-AJD30 (W) RLX-SAP030 (W) YLX-AJD301 (W) YLX-AJD30E (W) ALX-AJD30 (W) YLX-AJD30 (W) RLX-CP030 (W) YLR-DJD30 YLX-AJD30E (W) YLX-AED30 YHX-BED351(W) RLX-MP023 YLX-EHD252 (W) YLRX-CMD301-W YKLCX-GHD301 YLT-AG30E (W) 東芝 TF-30AL27-W TF-30AL26-H トヨトミ FS-H30P FS-H3024 FS-30NHR-W テクノス KIFI-373DC siroca SF-C151-K SF-C151-W SF-L251 アイリスオーヤマ LFD-306L LFA-306 コイズミKLF-2056/A KLF-2057/G KLF-2035/A ビックカメラ ORIGINAL BASIC CDV504BK-WH Amazonベーシック FTS30-21MRD-W FTS30-21M-W ほか
今回のお題
安くて高品質な最新扇風機のおすすめモデルはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年7月現在、最新の扇風機の比較です。
比較的安くてお買得な製品を中心に、各社の製品をみていきます。
1・激安な扇風機の比較 (1)
1-1:パナソニック
1-2:日立
1-3:シャープ
1-4:山善
2・激安な扇風機の比較 (2)
2-1:山善(格安機)
2-2:東芝
2-3:他の企業
3・激安な扇風機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
上表のような順番で、各社の製品をみていきます。
なお、記事をお読みいただくにあたって、1点だけお願いです。
1・高性能なDC扇風機の比較
2・1万円前後の扇風機の比較
3・タワー型スリム扇風機の比較
4・ダイソンの空調家電の比較
5・サーキュレーターの比較
今回は、予算的に1万円前後までの扇風機に限定して紹介する、このブログの扇風機関係の記事では「2回目記事」となります。
1万円後半以上の高性能扇風機は、1回目記事(こちら)で、既に各社の製品を総覧しています。
とはいえ、1万円以内の製品でも、実用性が担保される上で、モーター・羽根・首振りなどに工夫がある機種はしっかり選べます。
その部分は安心してください。
一方、モーターや、羽根の空力部分など、扇風機のスペック面での「選び方の基本」も、1回目記事の冒頭(こちら)でまとめて説明しています。
今回の記事から読んでも分かるように書いています。
ただ、細かいスペック面に興味のある方は、そちらからお目通しいただいてもよいかもしれません。
よろしくお願いします。
直進風の強さ ★★★★☆
風の拡散性 ★★★★☆
風あたりの良さ ★★★☆☆
首振り機能 ★★★★☆
静音性の良さ ★★★★☆
微風運転 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
というわけで、以下では、いつものように、各社の扇風機を一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
1-1・パナソニックの扇風機の比較
はじめに紹介するのは、パナソニックの扇風機です。
---
なお、ここから下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。
【2025年発売】
1・パナソニック F-C324C-W
¥9,480 楽天市場 (7/12執筆時)
【2024年発売】
2・パナソニック F-C324B-W
¥12,500 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:85°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.3m/s
風量:38㎥/分
直進風:
風量調節:3段階
高さ: 71.2cm〜86.2cm
静音性:
F-C324Bは、パナソニックでは、最も低価格な扇風機です。
一新旧ありますが、性能は変わりません。買われる際に、旧機が安いようならば、値段で決めてOKです。
新旧両機種あります。
新機種は、羽根枚数・速度・風量スペックは同じですが、羽根形状が変わっているかもしれません。調査時、旧機が並んでなかったので、残念ですが目視はできていません。
ただ、価格はすでに逆転ですし、新機種で良いと思います。
高さは、71.2cm〜86.2cmの範囲で調整できます。
少し前のリビング用の平均(90cm)より低めですが、最近はこのくらいの仕様がトレンドです。
背を低くして、畳部屋などにも柔軟に対応できます。
羽根径は、30cmです。
リビング用の標準です。
これより小さくても、大きくても弊害がでることがあるので、定型と言えます。
羽根の枚数は、7枚です。
最近は1万円以下でも、5枚ではなく、7枚羽根が多いです。
形状は独特の流線型です。
風質は、なめらかさを特長とします。
扇風機は、プロペラを使うので、どうしても渦を巻いた間断的な風が体に届きます。
風当たりにムラがでるので、心地悪さのほか、体の疲れ(冷やしすぎ)にもつながります。そのため、各社とも羽根の空力的な工夫をしています。
パナソニックの場合、羽根枚数や形状の工夫がそれにあたります。風ムラの少ない「なめらか」な風質を出すための工夫です。
一方、風速は2.3m/s、風量は38㎥/分です。
風速は、強いほど、風の到達距離が長くなりやすいと考えてください。
風量は、多いほど、短い距離でも風の拡散性が高まると考えてください。
ただ、(中央に風を寄せるような)羽根形状の工夫などで例外はでてきます。リビング用の場合、風量・風速のスペックのバランスがよい機種が良いです。
本機の場合、風の到達距離は並の水準です。風の拡散性は、羽根径が広めで、無理に風速を上げない仕組みなので、首振りなしでも、ある程度リビングに拡がります。
パナソニックらしい堅実な風質であり、問題ないです。
リズム風は、パナソニックの扇風機は「人にやさしい風」をだせます。
蓼科高原の風のデータに沿ったリズム風(1/fゆらぎ風)を工夫することで、「長時間あたっても疲れにくい」自然風を出すことができるからです。
1万円以下のクラスの扇風機だと、先述のような風ムラの軽減はできますが、羽根だけでは「疲れにくい」風質を作るのは難しです。
長時間あたる場合、この部分の工夫があるのは高級機以上に重要だと思います。
ここは(エアコンを含め)パナソニックの空調機器全体の昔からの「こだわり」です。
モーターは、ACモーター機(交流)です。
後ほど見る山善など、格安機でも上級のDCモーター(直流)を採用する事例はあります。ただ、パナソニック・日立などの大手だと、この価格でのDCモーターは少し難しいです。
消費電力は、35W(60Hz地域は40W)です。
DCモーター機はさらに「節電」なのですが、ACモーターでも、電気代が格段に「安くなる」わけではないです。
扇風機は、そもそもあまり電力を必要としない家電だからです。
風量調節は、3段階です。
DCモーターに比べて、ACモーター機の弱い部分で、細かい調整力はイマイチです。
とくに、微風の方向で「繊細さ」がなく「大ざっぱ」な風質と言えます。
静音性は、ACモーター機は、期待値が低めです。
強風でも弱風でも「昔と同じモーター音」です。
ただ、強風時のファンの音も「気にならない」ならば、AC・DCの違いは重要視しなくて良いです。
実際、不快な騒音を被い隠す家電である、「マスキング型」のノイズキャンセラーは、扇風機のファンの音を「ホワイトノイズ」として使う場合があります。
扇風機のファンの音を不快に感じない方は、Atlasを含めて、世の中に意外に多そうです。
首振り機能は、左右の自動首振りのみ対応します。
ごく普通の90度の首振りです。
上下は、12度/18度まで傾斜ができますが、手動操作です。
最近の高級機は、立体首振り機能が搭載されますが、このグレードでは未搭載です。
リモコンは、シンプルなものですが搭載です。
首振り制御はできません。
なお、リモコンに「首振り機能」がない機種は、本体もボタンではなく、(レトロな)首振りツマミがあるのが普通でした。
しかし、本機を含め、最近の新型は「ボッチ」がなく、デザイン的にスリムな製品が増えています。
タイマーは、切タイマーのみの搭載です。
なお、他社機もですが、 その他、「チャイルドロック」がついている点も配慮がある機種です。
---
以上、パナソニックの F-C324B(W)の紹介でした。
ACモーター機ですので、電気代は(さほど)変わらないにせよ、静音性と風量調整の部分では、DCモーター機より「落ちる」とは言えます。
しかし、羽根形状の工夫で、近年のトレンドであり、風ムラのない「なめらかさ」を出すための工夫があります。また、疲れにくい「リズム風」の工夫があるのが見どころです。
堅実な作りなので、とくに扇風機をもっぱら「強風(あるいはリズム風)」しか使わない方は、とくに本機が向くでしょう。
ただし、大手の中では次に見る日立の入門機も良いので、それと比べる必要はあります。
1-2・日立の扇風機の比較
続いて、日立のACモーター扇風機の紹介です。
日立も古くから扇風機を作っている会社です。
【2025年発売】
3・日立 リビング扇 HEF-AL300G
¥12,600 楽天市場 (7/12執筆時)
【2024年発売】(執筆時在庫切れ)
4・日立 リビング扇 HEF-AL300F
¥(13,038) Amazon.co.jp (7/12執筆時)
【2023年発売】
5・日立 リビング扇 HEF-AL300E
¥19,811 楽天市場 (7/12執筆時)
【Amazon限定】(2022年)
6・日立 リビング扇 HEF-130R2
¥12,700 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:ACモーター
羽根:8枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.3m/s
風量:38㎥/分
直進風:
風量調節:4段階
高さ: 73.5cm〜95cm
静音性:
HEF-AL300Fは、日立のACモーター扇風機です。
数世代残りますが、以下で説明する性能は同じです。
一方、Amazon限定で HEF-130R2という名前で出しています。
文字盤部分の配色が異なるほか、操作部とハンドルの抗菌加工が省略になります。そのかわり、こちらだけ、タイマー運転について入切タイマーの同時設定ができます。
それ以外は同じです。
結論的にいえば、本質的部分での性能差はないため、基本的には購入時の値段で決めて良いでしょう。
あとは同じなので、同時に見ていきます。
高さは、73.5cm〜95cmの範囲で調整できます。
パナソニックより多少、ハイポジションが取れる感じです。
立ち仕事の利用などでは便利なシーンはあるかもしれません。
羽根径は、30cmです。
羽根の枚数は、独自の8枚羽根です。
入門機だとパナソニックより羽根が多いです。
部材費は変わりませんし、多ければ優秀というわけではないです。
風質は、空力的な工夫について、従来から詳しい解説がないです。
ただ、羽根の枚数を増やしたのは、風ムラのない「なめらかさ」のためといえ、5枚はねあたりの格安製品とは、差を感じます。
風速は2.3m/sで、風量は38㎥/分です。
パナソニックと同じ値です。
風の到達距離は必要最低限のレベルですが、風の拡散性はあるので、8畳程度のリビング用として問題ないです。
ただ、日立の場合、むしろ強調するべきは、微風運転の「うちわ風」です。
少量でも風圧を感じられる点で、定評があります。
DCモーター機でも、羽根形状が特殊で強風が出せる扇風機は、微弱運転に風を感じにくい機種が最近増えましたので、ここはワンポイントです。日立は、この風を重視するため、特殊形状な羽根を(あえて)採用しない感じはあります。
リズム風は、対応です。
ただ、パナソニックほどこだわりはないです。
ただ、就寝時に風量を徐々に下げていく「おやすみ運転」は、パナソニックはこのクラスだと非装備なので、ポイントでしょう。
風量は、4段階の調節が可能です。
首振り機能は、左右のみ75度で対応です。
だいたい2人位だと75°は使いやすい場合が多いです。
上下は、手動で20度/10度まで傾斜ができます。
タイマーは、入・切タイマー双方とも付属です。
ただし、現行機は同時設定はできません。
リモコンは、付属です。
タイマーほか、首振り操作も対応する「フルスペックリモコン」です。
パナソニックとの違いです。リモコンに「首振り」がある機種は、首振りモーターが別に付くタイプとなり、少し「上級」です。
扇風機後部に首振り用ノッチ(ツマミ)もなくスリムです。
使い勝手も、気が利いていると言えます。
インジゲーター(表示パネル)を座面ではなくて、扇風機の柱の部分に持ってきていることです。
リモコン操作時など、遠くからの視認性も良く、扱いやすいです。
安全面は、チャイルドロックが付属します。
さらに「前ガード」に保護リングが搭載されており、子供が扇風機の棒を「こじ開けて」いたずらすることができにくい構造になっています。
静音性は、ACモーター機ですので期待薄です。
この部分は「昔ながらのモーター音」です。
---
以上、日立のHEF-AL300Cの紹介でした。
先ほどみたパナソニック機の「ライバル」です。同じくACモーター機で、風速・風量も同じです。
比較する場合、風の「なめらかさ」部分の工夫と、自然風を再現する「疲れにくい」リズム風は、パナソニックに多少負けるでしょう。
ただ、微弱運転(うちわ風)の精度は、日立は良く、とくに「おすすめ」できます。 加えて、リモコンで首振り制御ができる部分、おやすみ運転機能などが目立ちます。
機能性や高さ調整力を含めて、リビング・キッチン・寝室と、場所問わず利用する場合は、わりと向きそうな製品です。
最終的な「おすすめ」は、記事の最後に改めて書きますが、こう言った場合、本機を選んでも後悔はしないでしょう。
1-3・シャープの扇風機
つづいて、シャープの扇風機です。
比較的小型なファンが得意なメーカーです。
【2025年発売】
7・シャープ PJ-T3AS-W
¥11,833 楽天市場 (7/12執筆時)
羽根:7枚羽根
風速:4.16m/s
風量:32㎥/分
【2024年発売】
8・シャープ PJ-S3AS-W
¥12,887 楽天市場 (7/12執筆時)
【2022年発売】
8・シャープ PJ-R3AS-W
¥10,800 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
羽根:5枚羽根
風速:2.7m/s,・3.0m/s
風量:49㎥/分・51㎥/分
モーター:ACモーター
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
直進風:
風量調節:3段階
高さ:69cm〜84m
静音性:
PJ-T3ASは、シャープの扇風機の入門機です。
2025年にモデルチェンジがあり、羽根の枚数が7枚はねになりました。加えて、モーターがインバーター化したことで、東日本・西日本でも出力が同じになっています。
風質も、羽根が多い分「なめらか」である上で、直進風の風当たりも良くなっています。
---
結論的にいえば、旧機は(昔ながらの)短距離でも風が拡がるタイプでしたが、新機種は、近年「流行の風質」になった感じです。
旧機の風質も(それはそれで)良い部分もありますが、モーター種の変更もありますし、今なら新機種が良いでしょう。
以下は、新機種をベースに説明していきます。
高さは、69cm〜84cmの範囲で調整できます。
リビング用の平均的な最大高は、90cmほどですから、多少低めです。
ただ、小人数世帯がふえたためでしょうが、最近はこの程度の場合も多くなりました。
小型で取り回し重視の製品とも言えそうです。
つまり、リビング用と考えて問題ないです。
羽根径は、30cmです。
羽根の枚数は、7枚羽根です。
風速は、4.2m/s、風量は、32㎥/分です。
風の拡がりより、直進性をやや重視した羽根に思えます。
この部分で、日立やパナソニックとは異なると言えます。
風質は、同社は高級機の場合、自然の動物の羽根を真似たネイチャーウイングを開発・採用します。
【DCモーター扇風機の比較記事】で書いた1万円以上の機種では、そのようなものが多く見られます。
本機はそういった工夫の記述はないです。
ただ、羽根の枚数が多い関係で風ムラのない「なめらかさ」な風質で、かつ、ある程度、直進性もあるため、お風呂上がりや帰宅時に涼むのも良さそうです。
風量は、3段階です。
本機はACモーター機なので、調整力は低いです。リズム風は備えます。
首振り機能も、左右のみですが、75°で対応です。
ただ、手動の上下角度調整は、上21°・下21°として、そこそこ広くしています。
リモコンは、付属します。
タイマーと風量切替だけで、首振り制御はないです。
本体も、後部に「首振りつまみ」がある古風なデザインです。
タイマーは、入・切タイマー双方が搭載です。
首振り操作の切替はできません。
マイナスイオン発生機能は、お馴染みのプラズマクラスターです。
誰でも知るだろう、同社のマイナスイオン発生装置です。
発生量の多さでグレードあります。プラズマクラスター7000は、ベーシックなラインです。ただ、風量があるので、イオンの適用畳数は、「10畳まで」と広めです。
プラズマクラスターは家電ジャンルで、機能性が変わります。
扇風機の場合、基本的に衣類やファブリックの不着臭の除去だけです。風のあたらない部分に効果はない点に注意してください。
---
以上、シャープのPJ-T3ASの紹介でした。
日立・パナソニックと同じ羽根径ですが、羽根形状の違いで、実際の風質は結構違った印象です。
本機も最近の扇風機ですので「なめらかな」風当たりですが、風はそこまで拡がらず、変わりに、とくに強風時の風当たりが強めといえます。
アップデート記事が最近だった関係もあり、ここまで見た他社よりは「トレンド」な風質に思えます。背が低くできる点も含めて、6-8畳前後の小部屋で使う場合、大手3社のなかでは、本機は良さそうに思います。
その上で、プラズマクラスター7000はポイントでしょう。
先マイナスイオンは、風があたる部分の消臭効果は、科学的に認められる部分なので、衣類の室内干しや、スーツの不着臭の除去には、(他タイプの家電の搭載機より)便利といえます。
1-4・山善の扇風機の比較
つづいて、山善の扇風機です。
扇風機の展開だと日本トップといえる企業で、どこでも見かけます。
低価格なDCモーター機を多く展開している上で、一芸のあるモデルも多いです。
山善は展開数が多いので、7〜9枚羽根以上の中級機から見ていくことにします。
【2025年発売】
9・山善 YHX-FGD304-W
¥15,800 楽天市場 (5/25執筆時)
【Amazon限定】白・ベージュ・黒
10・山善 AHX-FGD301(W)
10・山善 AHX-FGD301(GR)
10・山善 AHX-FGD301(BK)
¥13,500 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:9枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:30° 60° 90° 110°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.8m/s
風量:
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:64cm・92cm
静音性:
YHX-FGD304などは、山善の販売するDC扇風機です。
本機は、同社の「最上位機」で、DCモーター採用なので、【高級DCモーター扇風機の比較記事】の方でも取りあげた機種にあたります。
なお、Amazonでは、白以外の限定色も売られますが、性能は同じです。
モーターは、ACモーターではなく、DCモーター(直流)です。
この場合、静音性、風量設定、消費電力の部分で「有利」になります。
大メーカーだとDCモーターは、型落ちでも1万円前後では不可能です。しかし、格安機に強い山善は、DCモーター機を出せます。
全体的なデザイン性や機能性・信頼性は大手水準とは必ずしも言えません。しかし、基本部分の性能の期待値は高めです。
高さは、64cm・92cmで調整可能です。
中間のジョイントポールの装着の有無で調整する方式です。
外せば、小部屋や床座りのリビングなどでも使いやすいでしょう。
羽根径は、一般的な30cmです。
羽根枚数は、9枚です。
わかめのような形状です。
風質は、羽根の多いタイプですが、同じ9羽根クラスの高級機と比べると、風ムラの少ない「なめらか」な風質ではないです。5枚羽根・7枚羽根などと比べると、渦巻き風が分散される分、質は良いとは言えます。
風速・風量のスペックは、JISの計測基準に基づく風速・風量は非開示です。
実測しましたが、風速計は日立とだいたい同じ数値を示していたので、2.8m/sあたりです。
リビング向けとしてそれなりに強風でありつつ、短距離での拡散性(風の広がり)にもが配慮があります。
一方、風速・風量のスペックは非開示です。
ここまで見たように、日本の大手家電メーカーは、扇風機は、風量と風速の測定値を公開します。
山善も一部モデルで示しますが、本機は(理由不明ながら)開示がないです。
現実的なパワーは不明です。信頼性に関わる情報がない部分は問題点といえます。
そのため、手持ちの風量計で実測しました。羽根径30cmのJIS計測基準に合致させた場合、2.8m/sあたりでした。
他機(日立・Panasonic)のデータとも付け合わしたので、ある程度正確かなと思います。羽根形状からして、風速はそこそこで、風量が多めなタイプです。山善も「ふんわりと優しい風」と形容します。
直進風の強さをあまり追わず、風を広範囲に拡散するタイプのリビング用といえるでしょう。
風速は、8段階です。
DCモーターは細かい制御がしやすいため、風速制御は基本的に細かいです。
微風を上図にだせるのが特長です。
首振り性能は、左右の角度については4段階と充実します。
リモコンは、首振り操作にも対応できるフルリモコンです。
DCモーター扇風機は、構造的に首振りは別モーターを使う必要があるので、この仕様の場合は多いです。
本体も、首振りツマミがなく「格好良い」です。本体の操作部も、通常「つまみ」がある上部にあり使いやすいです。バルミューダの高級機が先発ですが、はや「ジェネリック」でしょう。
タイマーも、入・切タイマーが搭載です。
静音性は、DCモーターは、静音性が高いです。
騒音値は開示されませんが、無理に風力を高めるような機種でもないです。
同じパワーのACモーター機よりは静かです。
一方、本機は4工程で、相当小さくして収納(箱に入れて約38×38×28cm)できます。
バルミューダはじめ、組立が楽な機種は多いですが、箱に入れたときの収納性は、本機の美点でしょう。
---
以上、山善のYHX-FGD304の紹介でした。
1万円前後で、羽根の工夫も一定程度あり、その上で、DCモーターを採用し、フルスペックリモコン付属ですので、基本スペックは高いです。
風量・風速のデータが未公開であるなど心配な部分はありますが、実用性と安さを重視するならば、選択肢になるでしょう。
実際、長年の扇風機の販売歴がある会社ですし、過度に気にする必要はないです。
【2025年発売】
11・山善 RLX-HHD030(W)
¥11,100 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:90°
上下首振り:30°
立体首振り:対応(8の字型)
風速:3m/s
風量:52㎥/分
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:68cm〜86cm
静音性:
RLX-HHD030も、山善の扇風機です。
先ほどの機種と同クラスの製品ですが、機能は異なります。
モーターは、本機もDCモーターです。
高さは、66.5cm〜85cmの範囲で調整できます。
こちらは、ジョイントポールではないので、中間の長さでも固定できます。
羽根径は、30cmです。
羽根の枚数は、7枚羽根です。
ただ、7枚の羽根を2重化させた7枚羽根ツインブレードです。
風の到達距離を伸ばすための工夫で、シャープも高級機だと似た仕組みを使っていました。
風質は、直進風の力強さが強調できる風質です。
風ムラの少ない「なめらか」さは強調できませんが、力強い風質です。
風速は、3m/s、風量は、52㎥/分です。
同じ羽根の旧機のデータですが、本機も同じかと思います。
風速はしっかり出ており「直進風の力強さ」数字上保証できています。
一方、風量も結構スペックが良いですが、風の拡散性は、羽が中央に風をよせて到達距離を伸ばす方向なので、拡散にはある程度の距離が必要でしょう。
ただ、少し離せば良いだけなので、広めのリビングならば問題ないです。
逆に小部屋向きではないです。
風量調整は、8段階です。
DCモーター機らしい部分です。
首振り機能は、左右90°・上下30°です。
角度は1段階ですが、上下対応で、立体首振りに対応です。
真上まで向く360度ターンではないですが、この方式だと、ガードを持って手動で行う角度調整に制限がかからないので、却って、普段では使いやすそうです。
上下角度は手動で、35°の調整も可能です。
リモコンは、首振り操作に対応できるフルリモコンです。
また、扇風機本体の後部に「首振りツマミ」がない「スッキリデザイン」です。
タイマーは、入・切タイマーともに搭載です。
入切の同時設定もできます。
モードは、リズム風ほか、温度センサー運転に対応です。
高級機だとパナソニックなどが搭載ですが、この値段だと珍しいです。
同社の場合、24・26・28℃に設定した上で、その温度を基準に、ON・OFFとなる仕様です。
一方、設定時は、最弱の1(設定しても3)と弱〜弱中風しか設定できない仕様です。温度差で段階的に、強弱調整もなされません。
かなり謎仕様ですが、「おやすみモード」の一種と考えれば、まあ納得できます。
静音性は、情報非開示です。
微風1の際は「静か」とされます。
先述のように、DCモーター機ならばどれも静かというわけではないので、直進風が強い本機は、強運転時には(相応に)うるさいです。
---
以上、山善の RLX-HHD030-Wの紹介でした。
「とにかく遠くまで届く」風質なので、その部分を重視したいならば選択肢でしょう。「なめらかさ」などを捨て去って、とにかく、「大風量を直進的に飛ばし」ます。
DCモーターながら、パワフルに運転する場合は、羽根形状を含めて静音性は課題です。
ーー
なお、山善からは、同じく7枚羽根の製品で、羽根径が30cm・35cmのリビング用の製品を他にも出しています。
以下、順番にみておきます。
【2025年発売】(一部24年)
【USB-C給電対応】
12・山善 YLXP-AJD30(W)
¥9,380 楽天市場 (7/12執筆時)
12・山善 RLX-SAP030 RLX-SAP030(W)
¥9,078 楽天市場 (7/12執筆時)
高さ:64.5cm〜83cm
【USB給電非対応】
13・山善 YLX-AJD301(W)
¥8,780 楽天市場 (7/12執筆時)
14・山善 YLX-AJD30E(W)
14・山善 YLX-AJD30E(IG)
¥7,632 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
15・山善 ALX-AJD30(W)
¥9,681 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
16・山善 YLX-AJD30 YLX-AJD30(W)
¥9,681 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
高さ:66.5cm〜85cm
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 10段階
静音性:
第1に、YLXP-AJD30(W)です。
同じ7枚羽根・30cm径の羽根のDCモーター機の下位機になります。
複数の製品がありますが、基本的には流通ルートと発売年の違いだけです。
ただ、上で書いたように、コンセントプラグが20WのUSB-C(PD)になる製品があります。
このブログだと【モバイルバッテリーの比較記事】で紹介している製品のうち、20W以上の出力を出せる製品ならば、屋外や停電時でも利用できます。
一方、付属のケーブルを利用する場合は問題ないですが、別のケーブルを利用する場合20W以上対応のケーブルでないと使えない部分は注意点です。
意外と便利な工夫に思いました。
高さは、66.5cm〜85cmです。
先ほどの機種とほぼ同じです。
羽根径も、30cmで同じですし、羽根枚数も同じです。
ただ、こちらは、ツインブレードではない普通の7枚羽根です。
風質は、したがって、特段の機能性はないです。
首振りも、左右90度のみです。
風量は、10段階です。
細かいですが、こちらはボタン調整なので、多段にわたる調整はかなり面倒です。
静音性は、最弱運転時の静音性以外、強調されません。
温度センサーは、本機も搭載です。
ただ、先述のように、機能的には「おやすみ運転用」といえ、設定時、強風運転に設定できません。
タイマー運転は、入り切り対応です。
同時設定も可能です。
---
結論的にいえば、 オーソドックスな構成で、温度センサーがある部分以外は、特段の特徴が見られない製品です。
逆に言えば、リビング用として欠点も見られないので、30cm径のリビング用で、安めのDCモーター機を探している場合、候補にはなりそうです。
ーーー
【2025年発売】
【USB-C給電対応】(白・グレー)
17・山善 YLRP-CJD30(W)
17・山善 YLRP-CJD30(H)
¥7,480 楽天市場 (7/12執筆時)
高さ:64.5cm〜83cm
風量調節:7段階
【USB-C給電対応】(ライトグレー、ブルー、グレージュ)
18・山善 RLX-CP030 RLX-CP030(W)
¥6,800 楽天市場 (7/12執筆時)
高さ:64.5cm〜83cm
風量調節:9段階
【USB給電非対応】(白・グレー)
19・山善 YLR-DJD30(W)
¥6,980 楽天市場 (7/12執筆時)
高さ:66.5cm〜84.5cm
風量調節: 7段階
【USB給電非対応】(24年機)
20・山善 YLX-AJD30E(W)
20・山善 YLX-AJD30E(IG)
¥7,632 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
高さ:66.5cm〜85cm
風量調節: 10段階
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
静音性:
第2に、YLX-AJD30Eです。
こちらも、同じ7枚羽根・30cm径の羽根のDCモーター機の下位機です。
本機も、USB-C PD電源の製品と、従来通りのコンセントプラグの製品があります。
風量は、25年機は7段階調整です。
あとは、高さを含めて、1つ上の製品とほぼ同じです。
唯一、節電センサー(温度センサ−)はないのですが、現状の仕様だと、あってもあまり便利に思えないので、価格によってはこちらでも良いです。
代わりに、おやすみモードとして、風量を段階的に弱くしていく機能があります。
ーーー
【2024年発売】【Amazon限定】
21・山善 YLX-AED30(WH)
21・山善 YLX-AED30(SB)
21・山善 YLX-AED30(NV)
¥6,280 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:85°
上下首振り:
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 12段階
高さ:67cm〜87cm
静音性:
第3に、YLX-AED30です。
Amazonの特注モデルです。
本体色は、羽根を含めて濃いめで、昔のプラスマイナスゼロの製品のような感じです。
こちらも、同じ7枚羽根・30cm径の羽根のDCモーター機の下位機です。
高さは、67cm〜87cmです。
他機と変わりません。
風量は、12段階調整です。
Amazon側の情報として日本電産のDCモーターのようです。
先述のように、段階が多いと、切替が面倒には思いますが、モーターの出所が分かっているのは、安心感があります。
風質は、他機と変わりません。
ツインブレードではない普通の7枚羽根で、オーソドックスな風です。
首振りは、85度です。
オンオフタイマーや、風量を落としていくモードも搭載です。
---
結論的にいえば、1つ上の製品と同じで、スタンダードで、特長もないが、欠点も少ない格安機です。
デザイン性(色)も、Atlasが学生時代だった頃のだいぶ昔に流行った感じのものですが、一回り回って、クラシックで新しいとも言えるかもしれません。
ーーー
【2025年発売】YHX-BED35(W)後継機
22・ 山善 YHX-BED351(W)
¥12600 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:35cm
左右首振り:90°
上下首振り:(手動)
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 12段階
高さ:82cm-108.5cm
静音性:
第3に、YHX-BED35です。
同じく7枚羽根ですが、羽根径が35cmの製品となります。
高さは、82cm〜108.5cmなので、ハイポジション機です。
最近は大手でハイポジション機の生産が減っています。
とくに、羽根径が35cmのものは、トヨトミの高級機ほどです。
風質は、一方、ツインブレードの工夫はないようです。
到達距離より、拡散性を重視した設計だと思います。
ただ、風速・風量を含めて情報非開示ですので、見れるようならば調査します。
センサーは、温度センサーが搭載です。
先ほどの機種と同じで、24・26・28℃に設定し、オンオフができるというものです。
あとは、追加で言及したい機能性はありません。
---
結論的にいえば、これは、リビング用の「パワフル」な機種というわけではなく、待合室などで、左右首振りをしながら、エアコンの風を、部屋中にマイルドに送り込むのに適した製品です。
35cmの羽根だと、ヘッドが大きく邪魔に感じやすいです。ハイポジションなので、座り生活に対応できない部分も注意点です。大は小を兼ねません。
【2025年発売】
【USB-C給電対応】
23・ 山善 ミニリビング扇風機 RLX-MP023
¥13,800 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
ブルーグレー RLX-MP023(A)
グレージュ RLX-MP023(A)
ブラウン RLX-MP023(A)
ホワイト RLX-MP023(A)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:23cm
左右首振り:40° 70° 100°
上下首振り:30° 60° 90°
立体首振り:対応(上下左右)
風速:2.9m/s
風量:
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:72cm-86cm
静音性:
RLX-MP023も、山善のDCモーターの扇風機です。
こちらも、USB-C PD給電対応になります。
普段コンセントで普通に使えますが、停電の際に、モバイルバッテリーがあれば利用できます。
このブログだと【モバイルバッテリーの比較記事】で紹介している製品のうち、20W以上の出力を出せる製品ならば、屋外や停電時でも利用できます。
なお、付属充電器は36Wと余裕がありますが、扇風機自体は20W(10V 1A)です。どうして大きめの容量にしているかは(まあ問題ないですが)不明です。
高さは、72cm〜86cmの範囲で調整できます。
こちらも伸縮式です。
羽根径は、23cmです。
30cmがリビング用の平均なので小径です。
リビングで使えないわけではないですが、首振りをしない場合、拡散性に乏しいので「個人用」です。
羽根の枚数は、7枚羽根です。
羽根の色や説明書では強調されませんが、同社の「7枚羽根ツインブレード」です。
風質は、直進風の力強さが強調できます。
一方、風ムラの少ない「なめらか」さほか、風の拡散性は(羽根径の狭さもあり)強調できません。
風速は、同型旧機ですが、先述の方法のAtlasの計測だと2.9m/sあたりでした。
強力な小径機です。風量は非公開ですが、見た感じ20㎥/分を下回るでしょう。
風量調整は、8段階です。
首振り機能は、左右90°・上下90°です。
細かい範囲指定はできませんが、範囲は広いです。
360度ターンは非対応ながら、上下と左右を組み合わせた首振りも可能です。
この部分もあり、本機は「サーキュレーター扇風機」として、エアコンの涼風の拡散目的にも売られます。
リモコンは、首振り操作に対応できるフルリモコンです。
タイマーは、入・切タイマーともに搭載です。
新規は、入切の同時設定もできます。
モードは、リズム風のみです。
静音性は、情報非開示です。
一般的に小型の小径機で強風なもでるはうるさめです。
---
以上、山善のYKLX-MR231の紹介でした。
小径の大風量タイプの1つです。
立体首振りを利用すれば、リビングに対応できますが、DCモーター機は、首振りモーターが別なので、他種の騒音が加わる点と、風が常にあたらないストレスはあります。そのため、リビング用ならば、山善機を含めて30cm径のが無難です。
一方、サーキュレーター的に利用するにはパワーがイマイチで、逆に、扇風機として、小部屋で使おうとすれば、風当たりと静音性がイマイチです。
外観も若干「もっさり」なデザインで少しクセがあるように思います。
ーーー
【2025年発売】
24・ 山善 YLX-EHD252(W)
¥8,980 Amazon.co.jp (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:25cm
左右首振り:90°
上下首振り:(手動)
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:64cm・48cm
静音性:
なお、山善は、7枚羽根の小部屋向きの小径機ととして、YLX-EHD252という製品展開もあります。
高さは、中間のスティックを外すことで調整する方式です。
48cmと64cmですので、いずれも低めです。
宣伝では「ハイポジション」とありますが、平均的なリビング用としては、背が高くないので、ここは注意してください。
羽根径は、25cmです。
羽根の枚数は、7枚羽根で同じです。
こちらは、ツインブレードではないです。
風質は、したがって、風速が強いタイプではないです。
見た感じ、短い距離で風が拡がりやすくしている類の扇風機です。
羽根径も狭いので、個人用・小部屋用としては良さそうです。
その用途では問題なさそうです。
首振りは、左右90度のみです。
ただ、手動で上向き90度に調整はできるため、スティックを外した状態での衣類乾燥には便利です。
静音性は、騒音値の情報がないです。
ただ、DCモーター機で、到達距離を自慢とするタイプではないので、ここはあまり心配しなくても良いでしょう。
---
結論的にいえば、小部屋用で、設置面積が狭く済み、収納時も楽な小型としては、わりと良い機種に思えます。
立体首振りは、先述のように甲乙があるため、小部屋用ならば、こちらで良いでしょう。
【2025年発売】
25・ 山善 YLRX-CMD301-W
¥15,800 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:8枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:80°
上下首振り:
立体首振り:対応(360°)
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 12段階
高さ:53.5cm・88.5cm
静音性:
YLRX-CMD301も、山善のDCモーターの扇風機です。
旧機種があります。
ただ、新機種は風量が12段階調整になった上で、調整がタッチ式になりました。旧機は、10段階です。段階数は問題ないですが、旧機は、1段階ごとボタン押す方式で、面倒だったので良い改良です。
あとは、タイマーの入/切同時設定ができるようになった程度の違いです。
高さは、本機はポールジョイントによる切替です。
53.5cmと88.5cmです。
畳などの座り生活だと低身長が良いのですが、床に近いと、羽根にゴミを貰いやすいのと、床ほこりを巻き上げやすい部分はあります。
羽根径は、普通の30cmです。
リビング用として問題ないです。
羽根の枚数は、8枚羽根です。
こちらは、風を2重化して風量を増すツインブレードの工夫はないです。
風質は、こちらは到達距離(風圧)より、風の拡散性を重視した形状です。
リビング用としては、こちらの風質のほうが(昔ながらですが)良いかと思います。
ただし、風ムラの少ない「なめらか」な風質を出す工夫は明示がないです。
とはいえ、羽根径が広い上で、羽根の枚数が多いのでさほど悪いわけでもないでしょう。
風速・風量は非開示です。
風量調整は、12段階です。
扇風機の場合、多ければ良いというわけではない(調整が面倒)です。
操作自体も、新機種はタッチパネルでは楽になりましたが、リモコン利用時は別でしょう。
首振り機能は、言及に値します。
首振りは、左右は80度、上下は手動です。
立体首振りは、対応です。
ただ、支柱自体が回る仕組みで360°自動首振りができる構造です。
正面のポジションから上に向いて、戻ってくる感じです。真後ろへの送風はしませんが、むしろその仕様のが便利です。
左右方向と、支柱の360度回転は同時に利用できるので、かなり複雑な動きが可能です。
リモコンは、首振り操作に対応できるフルリモコンです。
タイマーは、入・切タイマーともに搭載です。
新規は、入切の同時設定もできます。
モードは、リズム風のみです。
静音性は、情報非開示です。
---
以上、山善のYLRX-CMD30の紹介でした。
立体首振りは、湿気を追い出したい場合などの換気や、広い範囲での洗濯物の乾燥などに便利な部分があります。30cm径での搭載は珍しいので、欲しい方はいるかもしれません。
ただ、大きな径の扇風機が、縦横無尽に動くのは結構「目にうるさい」部分はあるので、広めのリビングで常にこのモードで運転というのは、現実的な使い方ではないように思います。
ーー
【2024年発売】(執筆時在庫なし)
26・ 山善 YKLCX-GHD301
¥(9,080) 楽天市場 (7/12執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:90°
上下首振り:
立体首振:
風速:
風量:
直進風:
風量調節: 8段階
高さ:67.5cm〜85cm
静音性:
なお、リビング用の30cm径で、衣類乾燥などには利用したいが、360°回転までは不要という場合は、YKLCX-GHD301も候補です。
高さは、こちらは、伸縮式で67.5cm〜85cmです。
畳でもソファ・テーブルでも対応できます。
羽根径は30cmで、7枚羽根のツインブレードではない普通のタイプです。
風質は、したがって、先ほどの機種と変わりません。
首振りは、左右90度のみです。
ただ、手動で上向き90度にはできるため、換気や、衣類乾燥には便利です。
風量は、8段階です。
ボタン調整ですが、8段ならば(ぎりぎり)面倒に感じないかと思います。
あとは、先ほどの機種と同じです。
---
結論的にいえば、360°自動首振りがオーバースペックと感じる方はこちらでしょう。
風あたりの「なめらかさ」など風質に工夫はないにせよ、プロペラが30cm径なので、普通のリビング用として堅実な性能が期待できます。
その上で、上方面の手動での角度調整が柔軟ですので、たまに、換気や室内干しに使いたいような場合には良さそうです。
次回に続く
格安の扇風機のオススメは結論的にこの機種!
というわけで、今回は1万円前後の扇風機の紹介の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・激安な扇風機の比較 (2)
2-1:山善(格安機)
2-2:東芝
2-3:他の企業
3・激安な扇風機の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、2回目記事【こちら】では、山善の格安機をみたあと、東芝ほかの製品を引き続きみていきます。
直進風の強さ ★★★★☆
風の拡散性 ★★★★☆
風あたりの良さ ★★★☆☆
首振り機能 ★★★★☆
静音性の良さ ★★★★☆
微風運転 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
その上で、3回目記事(こちら)の「結論編」に入ります。
いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!について書いていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら