1回目記事からの続きです→こちら
2-1・リビング向けの中型除湿機
2回目記事は、やや大きめのリビング対応の除湿機をみていきます。
適用畳数として、木造11畳・鉄筋20畳以上の製品で、一般家庭としては、続きのリビングでの利用に主に向くタイプです。それ以下でも、「短時間で湿気を取りきりたい」場合は、選べます。
このサイズは、温泉などの脱衣所などでもよく見ます。
1・除湿機の比較 (1)
1-1・選び方の基本の説明【導入】
1-2・小型除湿機(衣類乾燥・小部屋用)
:木造10畳・鉄筋20畳以下
2・除湿機の比較 (2)
2-1・中型除湿機(広めリビング用)
:木造11畳・鉄筋20畳以上
3・除湿機の比較 (3)
3-1・冷風扇タイプ
:木造10畳・鉄筋20畳〜
3-2・衣類乾燥タイプ(衣類特化型)
:木造9畳・鉄筋18畳以下
4・除湿機の比較 (4)
4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
:木造 6畳 鉄筋 13畳以上
4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
:木造 6畳 鉄筋 13畳以上
5・除湿機の比較 (5)
5-1・目的別のおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でみた、スペック面の選び方の基本に沿いながら各機をみていきます。
なお中型の場合、1回目記事でみた小型機と違って、デシカント式はないです。
そのため、コンプレッサー式とハイブリッド式の紹介になります。
1・コンプレッサー式の中型除湿機
はじめに、冬場にうまく対応できない反面、省エネ性に優れるコンプレッサー式大型除湿機を比較していきます。
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なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2025年発売】
25・シロカ SDC-10D171
¥29,700 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜10畳 鉄筋 〜20畳
消費電力:260W/325W
除湿量(1日): 8.5L /10L
静音性:35-50dB
センサー:湿度センサー
タンク容量:約2.8L
サイズ:高さ515×幅290×奥行240mm
SDC-10D171 は、シロカのコンプレッサー式の除湿機です。
日本のファブレス型の家電企業で、一芸のある家電で最近プレゼンスがあります。
本体サイズは、高さ515×幅290×奥行240mmです。
設置面積ベースで言えば、鉄筋20畳以上の中型機だと最もコンパクトでしょう。
実際そこを「狙った」製品です。
なお、小型でもそこそこの重量(13.4kg)はあるので、キャスターをつけています。
適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造10畳、鉄筋20畳です。
西日本(60Hz)だと、木造13畳・鉄筋25畳です。
除湿量は、1日8.5Lです(西日本10L)。
多めでもないですが、この適用畳数ならば問題ないです。
消費電力は、除湿時・衣類乾燥時とも265W(西日本325W)です。
1時間で約10円です。
コンプレッサーも中型になると、そこまで光熱費が安いわけでもないです。
とくに、西日本だと300Wを超えてきます。
センサーは、湿度センサーです。
特段凝ったものではないですが、湿度に応じた運転はできます。
目安湿度の表示もできます。
衣類乾燥機能は、搭載です。
2kgあたりの乾燥時間は、120分です。
遅くはないですが、小型のデジカント式だとこれ以上速い機種はあります。
なお、ルーパーは稼動するため、ある程度の範囲の衣類は乾きます。
イオン発生機能は、搭載されません。
水タンクの容量は、2.8Lです。
本体が小さな割に、それなりに多いです。
水捨ては、ふたを開けなくても、注ぎ口から捨てられれる仕様にしています。
清潔性は、自動での内部乾燥運転に対応します。
静音性は、衣類乾燥時で最大50dBです。
除湿時の最大運転音は非開示です。
弱ならば35dBなので、小型ですが、この部分に犠牲があるわけではないです。
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以上、シロカのSDC-10D171の紹介でした。
小型で設置性が良く、パワーにも問題がないと言えます。設置性を重視する場合、候補にできそうです。
一方、このサイズクラスのコンプレッサー式だと、三菱ほか、センサー部分や、清潔性の部分で工夫がある機種が多いと言えます。
そういった製品と比べると、性能面の個性はないとはいえます。
【2025年発売】
26・三菱 SARARI MJ-M120YX-W
¥49,700 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
27・三菱 SARARI MJ-M120WX-W
¥49,700 楽天市場 (6/7執筆時)
【2023年発売】
28・三菱 SARARI MJ-M120VX-W
¥42,500 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
【2022年発売】MJ-M120SX後継
29・三菱 SARARI MJ-M120TX-W
¥38,830 楽天市場 (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜14畳 鉄筋 〜28畳
消費電力:325W/385W
除湿量(1日): 11L /12L
静音性:39-47dB
センサー:3D温度センサー
タンク容量:約3.0L
サイズ:高さ534×幅360×奥行210mm
MJ-M120YXは、三菱電機のコンプレッサー式の除湿機です。
「サラリ」という相性です。
旧機種がありますが、23年機までは差がないです。
22年機も、それ以降、ケーブルが3Mと少し長めになったほかは、水タンクにメモリが付いた程度の違いです。
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結論的にいえば、基本的に、旧機を含めて値段で決めて良いでしょう。
本体サイズは、高さ534×幅360×奥行210mmです。
存在感のあるサイズですが奥行が短いので、中型では設置性は良さそうです。
適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造14畳、鉄筋28畳です。
西日本(60Hz)だと、木造15畳・鉄筋30畳です。
除湿量は、1日11Lです(西日本12L)。
サイズに相当して強力で、実用的です。
消費電力は、除湿時・衣類乾燥時とも325W(西日本385W)です。
1時間で約10円です。
本機のような中型だと、節電性に利点があるコンプレッサー式の特長がみえにくくなります。
強弱の調整はできますので、弱ならば加減はあるでしょうが、消費電力は非開示です。
センサーは、ただ、三菱電機の注目点です。
同社のエアコンにも搭載される3Dムーブアイセンサーを搭載します。
通常の除湿時、窓際などの湿気たまりを発見し、集中的に運転できるので、除湿面で力を発揮するでしょう。
衣類乾燥機能は、センサーは有効です。
前方529エリアの温度状況をふまえて、ピンポイントで乾いていない洗濯物に送風できます。加えて、ピンポイントで乾いていない洗濯物に送風されます。
また乾いていない部部を、光ガイド(LED)で視覚的に教えてくれる機能があります。
衣類乾燥時の送風は、180cmです。
かなり広く左右方向にパワフルにです。
2段干しせず、横に広く干す場合、有利です。
(日本電機工業協会が定める基準での)2kgあたりの乾燥時間は105分ですが、ワイドに大量に乾かせる本機の場合、あまり参考にならないと思います。
実際、広範囲なので、衣類は6kgまで乾燥できます。
ただ、コンプレッサー式ですから、冬の衣類乾燥は苦手です。赤外線センサーもシンプルに表面温度をみるものなので、冬だと、窓などを「洗濯物」と誤認します。
また、平均的な乾燥時間も示されません。
一方、「ズバッと乾燥モード」は言及に値します。
本体の「光ガイド」コントローラーで、狙いを定めて、定点的に速乾させる機能です。
大きめの機種は少量乾燥の効率が悪い部分があるので、こうした機能は良いかと思います。
「ふとんサラリモード」も注目点です。
こちらも「光ガイド」コントローラーで狙いを定めておき、布団を「さらり」とさせる機能です。
このほか、お風呂のカビを見張る「浴室カビガード」、室内を標準より低湿にして、カビのを抑制する「部屋サラリモード」など、同社は専用モードが多いです。
あまり多いと操作が面倒そうですが、操作部は整理されているので、問題ないです。
イオン発生機能は、搭載されません。
【1m-10m】
タカギ 内径15mm ソフトホース
¥260〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
水タンクの容量は、3Lです。
ハンドルはないですが、一般的な形状ですし、持ちはこびに不便はないです。
また、市販の15mm径のホースでの排水にも対応できます。
清潔性は、使用後の自動の内部乾燥モードを装備します。
先述のように、コンプレッサ式は、これがないとカビ対策が不十分ですので。
そのほか、トリプルバリアフィルター(MJPR-829VFT)も搭載です.
こちらは、不織布フィルタの類なので、2年での交換が推奨です。定価2,750円です。
静音性は、除湿時48dB、衣類乾燥時49dBです。
弱運転で39dBですので、寝室利用などでないならば問題ないといえます。
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以上、三菱のMJ-M120YXの紹介でした。
コンプレッサー式としては「3Dムーブアイ」の効果で、特に衣類乾燥などの使途で用途性が拡がっている点が魅力です。
ただ、仕組み上、冬場に弱くなる部分は引き続きあるため、基本的には、夏場の部屋全体の強力な除湿を望む方に向く製品です。
【2025年発売】
30・三菱 サラリPro MJ-P180YX-W
¥42,599 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
31・三菱 サラリPro MJ-P180WX-W
¥42,599 楽天市場 (6/7執筆時)
【2023年発売】MJ-P180TX-W SX-W後継機
32・三菱 サラリPro MJ-P180VX-W
¥45,600 楽天市場 (6/7執筆時)
【2020年発売】
33・三菱 サラリPro MJ-P180RX-W
¥43,251 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜19畳 鉄筋 〜39畳
消費電力:330W /390W
除湿量(1日): 15.5L/18L
静音性:38-48dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.7L
サイズ:高さ594×幅372×奥行281mm
サラリPro MJ-P180YXは、三菱電機のコンプレッサー式の除湿機のハイパワー機です。
新旧ありますが、基本性能は同じです。
2020年機は、フィルターが旧式(銀イオン抗アレルフィルタ)です。そのほか、水位目盛がないですが、その程度の違いです。
結論的にいえば、新旧かかわらず、値段で選んでOKです。
適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造19畳、鉄筋39畳までです。
西日本(60Hz)だと、木造13畳、鉄筋45畳までです。
制御の関係ですが、10%ほどの地域差だった他社機より差は大きく、西日本では15%強力な分、15%消費電力が増えます。
地域で「損」をしているわけではないので、あまり気にしないでください。コンプレッサーだと除湿機の場合はそのような仕組みです。
ただ、いずれにしても、業務用な除湿力です。
実際、強力なので、こちらは、行きつけの温泉宿の脱衣場でも活躍しています。
本体サイズは、高さ594×幅372×奥行281mmです。
タンクが少し大きいので、サイズもやや大きめです。
除湿力は、一方、1日15.5リットルです(西日本 18L/日)。
業務用と言っても文句ないです。
もちろん、コンプセッサー式なので、寒いところだと能力が落ちます。
センサーは、ムーブアイセンサーが不採用です。
衣類乾燥機は6kgまで対応ではありますが、冬場を苦手とするほか、ピンポイントの乾きムラは、下位機種より生じやすいでしょう。
この部分で言えば、大きな空間の除湿用であり、家庭向けに便利な製品ではないです。
消費電力は、330Wです(西日本390W)。
広いと言える適用畳数に比して、1時間10円水準なので、光熱費は安めといえます。本機の良い部分です。
静音性は、除湿強めで46dB、衣類乾燥で47dBです。
弱運転で38dbです。大きいモデルで寝室で利用するものではないので問題ないです。
ただし、冬だと、全開運転になる関係か48dBです。
【1m-10m】
タカギ 内径15mm ソフトホース
¥397〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
水タンクの容量は、4.7Lです。
水捨ての頻度は少ないでしょう。
本機も、ホースを使った常時排水に対応できます。
清潔性は、しっかり、使用後の自動の内部乾燥モードを装備します。
また、本機も消耗品(2年)ですが、下位機種と同じで、高性能フィルタ(トリプルバリアフィルター)も備えます。
なお、ホースを付けて常時排水している場合は、内部乾燥は不要です。停止させるときに行えばOKです。
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以上、三菱のMJ-180YX の紹介でした。
衣類乾燥用や家庭のリビング用としては微妙ですが、広い空間の湿気を取りたい目的に利用する場合、パワフルさの部分で良いかと思います。
光熱費も、除湿量をふまえると優秀と言えます。
銭湯の脱衣所など、冬場でもさほど寒くないところで、とにかく強力に除湿したい場合、わりと良い機種であり、実際わりと見かけます。
ただ、強力な除湿機としては、後ほど紹介するコロナ機も魅力的ですので、比較は必要です。
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【2025年発売】
34・三菱 サラリ MJ-PV250YX-W
¥86,980 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
35・三菱 サラリ MJ-PV250WX-W
¥74,800 楽天市場 (6/7執筆時)
【2023年発売】
36・三菱 サラリ MJ-PV250VX-W
¥75,200 楽天市場 (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜31畳 鉄筋 〜62畳
消費電力:415W
除湿量(1日): 24.5L
静音性:36-49デシベル
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約5.5L
サイズ:高さ630×幅410×奥行299mm
なお、三菱電機のコンプレッサー式の除湿機で最もハイパワーなのはこちらです。
消費電力は、適用畳数に比して低めです。
本機は、インバーターモーターなので、東・西日本で同じ能力です。
つまり、電気代は安い機種です。
7畳を約13分でとりきるという速度は、デンキヤでかえる機種としては、最高クラスです。
サイズは、ただし、高さ630×幅410×奥行299mmです。
とにかく、力強いですが、これは、まちがいなく「業務用」でしょう。
水タンクも、5.5Lです。
過度に大きいわけでないので、ホース利用が便利な機種と思います。
家庭向けに、静音性は、「夜干しモード」でふまえられてはいますが、パワーと設置面積から言えば、先述のように、家庭での利用にはあまり向かないでしょう。
【2025年発売】
37・シャープ CV-T190-W
¥64,701 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜21 鉄筋 〜52畳
消費電力:300W/340W
除湿量(1日): 16.5L /18L
静音性:25-48db
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
サイズ:高さ655×幅359×奥行248mm
CV-T190-Wは、シャープのコンプレッサー式の除湿機の大型機です。
家庭向けに売られるコンプレッサー式では、最もパワフルといえます。
サイズは、高さ655×幅359×奥行248mmです。
小型ではないですが、適用畳数にたいして、設置面積にはそれなりに加減があります。
適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造21畳、鉄筋52畳です。
西日本(60Hz)だと23畳〜47畳です
相当にパワフルですので、家庭用だけでなく、企業でも十分対応できそうです。
除湿力は、1日16.5Lです(西日本18L)。
かなり広い空間に対応させるため、この部分のスペックが良いです。
消費電力は、除湿時に300Wです(西日本340W)。
コンプレッサー式の良い部分で、大きくても光熱費に「優しい」といえます。
衣類乾燥運転の場合も、示される消費電力は同じです。
光熱費のよいコンプレッサー式ですので、除湿量からすれば良いほうです。
静音性は、弱運転時37db(西日本37dB)、強運転時42db(52dB)です。
衣類乾燥時は、最大43dB(43dB)です。
パワーの強さから考えると、数字はかなり優秀といえます。
ただし、衣類消臭に後述するプラズマクラスターを利用する場合は、48dBとそれなりに音がします。
同社は掃除肝ですが、静音化処理に力を入れる企業で、本機も、防音パネルの採用と、風経路の改良で、この部分にメスを入れています。
衣類乾燥機能は、2キロで最短74分です。
コンプレッサー式としてはスペックが良いです。
デュアルルーパー採用で、風も拡がるため、乾かせる洗濯物の量も多いです。
ただし、コンプレッサー式ですから、冬の衣類乾燥除湿は不得意とは言えます。
本機の稼働温度は、4度からではありますが(暖房しながらなどを除けば)効果は低いでしょう。
マイナスイオン発生機能は、プラズマクラスター7000です。
パナソニックのナノイーと同じで、乾いた衣類については不着臭の除去、衣類乾燥時は生乾きのニオイの予防に有効です。
そのほか、静電気除去や、衣服の付着臭の除去には効果が期待できます。
イオンの放出範囲は、同社によると16畳までとなります。いずれも、基本的には風が直接あたる場所で「効果的」と言えます。
一方、先述のように、衣類消臭時にプラズマクラスターを利用する場合(衣類消臭)、48dBと、稼働音が増します。
洗濯物の乾燥時も、自動でプラズマクラスターを照射していますが、それより静かなのは、おそらく、消臭のためには「風あて」が重要なので、風量を強めているためでしょう。
まあ、問題ないです。
センサーは、温湿度センサーが付属します。
ハイパワータイプだけに、電気代の部分で節電機能は必須で、しっかり搭載です。
湿度は、目標湿度を40%〜70%まで、5度刻みで設定できます。
衣類乾燥後の自動停止は、もちろんしっかり対応します。
一方、三菱と違って、シンプルな温湿度センサーなので、そこまで細かいモードはないです。
ただ、エコモードがあり、設定湿度到達/逸脱時に、送風・除湿を自動で切り替える運転ができます。
水タンクの容量は、4.5Lです。
一方、本機は「感動タンク」という名前で、従来モデルに比べて、ハンドルで引き出して、簡単に水捨てができるような工夫があります。
【1m-10m】
タカギ 内径15mm ソフトホース
¥307〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
同社の下位機種同様に、内径15mmの別売ホースを買えば常時排水もできます。
清潔性は、本機も自動の内部乾燥が設定可能です。
コンプレッサー式特有の「熱交換器のカビ」の問題はありません。
フィルターは、ほこりブロックプレフィルターです。
水洗いして繰り返し使える永続タイプですが、除菌などの機能性はないものです。
ただ、本機の場合、先述のプラズマクラスターを内部乾燥時にも使うため、それは不要という言い方ができます。
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以上、シャープのCV-T190-Wの紹介でした。
コンプレッサー式で、1日16.5Lというパワフルさでありつつ、静音性も高く、水タンクの水捨ても楽といえる機種です。
その上で、プラズマクラスターの効果で、清潔性も高いといえます。除湿機で一番重要な部分を伸ばしているため、大畳数用では「選べる」製品に思えます。
ただし、方式的な限界で、冬場の衣類乾燥などにも使うならば、コンプレッサー式は非力です。オールシーズン使うならば、あとで見る、ハイブリッド式の大畳数用もあわせて検討する必要はあるでしょう。
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【2024年発売】
38・シャープ CV-T180-W
¥36,800 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
39・シャープ CVS180W CV-S180-W
¥36,800 楽天市場 (6/7執筆時)
【2023年発売】
40・シャープ CV-R180-W
¥34,980 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜20畳 鉄筋 〜40畳
消費電力:325W/370W (345W/385W)
除湿量(1日): 16L(18L)
静音性:39-52dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約3.1L
サイズ:高さ665×幅359×奥行248mm
なお、本機の旧機となるのがこちらです。
今年は、筐体ごとフルモデルチェンジしたので、大きく仕様は変わります。
比べると、旧機は、消費電力高めで、除湿量が少なく、水タンクも小さいです。
水タンクも旧形状で、ワンタッチの水捨てはできず、静音性も風経路が旧式なので、サイズ相当する、音はします。
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結論的にいえば、相当値段差がありますが、性能差がかなりあるため、今だと新機種がおすすめです。
また、この価格帯で館得たい場合も、後ほど見るハイブリッド方式とは比較した方が良いでしょう。
【2025年発売】
41・コロナ CD-WH1825(W)
41・コロナ CD-WH1825(K)
¥56,260 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
42・コロナ CD-WH1824-W
42・コロナ CD-WH1824-K
¥46,500 楽天市場 (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜20畳 /鉄筋 〜40畳
消費電力:305W/355W(605W/655W)
除湿量(1日): 16L/18L
静音性:35-55dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約5.5L
サイズ:高さ657×幅378×奥行235mm
CD-WH1825は、コロナのコンプレッサー式の最上位機種です。
もう少し安めの機種もありますが、同社の場合、最上位機に魅力があるので、こちらを先に見ています。
新旧両機種がありますが、性能は同じです。
本体サイズは、高さ657×幅378×奥行235mmです。
適用畳数は、木造20畳まで、鉄筋40畳までです。
他社のコンプレッサ機と同様、60Hz地域(西日本)木造23畳・鉄筋45畳までと、パワーが上がります。
三菱の最常機と同じで、家庭用として本機を必要とされる方は限られるでしょう。ただ、気密性の高い続きの間の多い住宅で、家中の湿気を取りたい場合などはあるかもしれません。
除湿量は、16L/日です(西日本は18L)。
三菱のハイエンドを除けば、コンプレッサー式では最高水準といえる機種の1つです。
消費電力は、305Wです(西日本は355W)。
1時間9円ほどです。
この適用畳数のモデルでは、三菱・シャープと比べても東日本だと特に「安め」です。
同社の場合、送風に省エネ性能の高いDCモーターを採用する工夫で、効率の良い運転を実行できているからという部分があります。
衣類乾燥機能は、2kgの洗濯物の乾燥に58分です。
日本電機工業協会の統一基準があるので、このスペックは信頼でき、実際強いです。
少量(給食着)ならば14分とされます。
ただし、注意点もあります。
衣類乾燥時(標準運転)では、搭載される300Wのヒーターを併用する方式です。この場合の消費電力は、最大605W(西日本655W)です。
1時間の運転で18円という計算です。
コンプレッサ式の弱点である冬場にもある程度使えそうな部分がありますが、夏場のエアコン下で、より室温が上がりやすい部分を含めて問題です。
除湿と送風だけで乾燥させる「エコ」モードがありますが、先述の「短時間」な乾燥スペックは、ヒーター利用時の話でしょう。
衣類乾燥だけを目的にせず、自動停止させず「連続除湿」で使うことも可能ですので、洗濯物を乾かす際だけ、ヒーターを使うようなことはできます。不在時にはある程度「使える」モードです。
ルーパーは、上下左右にスイングする機構です。
本機の場合、ルーパーが2種類です。
風質制御が巧みにできるので、「広く浅い風(ワイド)」「遠くまでとぶシャープな風(スポット)」などを作れます。
「ワイド」の場合、広い範囲の乾燥(最大240cm)が、「スポット」の場合、タオルの繊維を立ち上げふんわり感を高める効果が期待できます。
ジーンズなどの厚手を下から乾かすのに向く「上拭き」も選べます。
これらの風質は、本体のルーパーボタンでワンボタンで設定できます。
かなり「芸が細かい」です。
センサーは、湿度(温湿度)センサーです。
三菱のムーブセンサーほどの芸はないですので、自動停止にする場合、洗濯物の乾きムラはあり得るでしょう。
つまり、全てにおいて「完璧」というわけではないです。温湿度の表示もしませんので、マシンがどのように現状(現湿度)を認識しているかは不明です。
静音性は、コロナの注目点です。
衣類乾燥時の強運転で最大55dB、除湿時で最大44dBです。
ヒーターを併用する形で、衣類乾燥時はうるさいですが、昼間に使うものなので、問題ないでしょう。
ただ、低出力の調整が上手なDCモーター採用の利点で、最小運転時は35dBです。
大型機としてはある程度、夜でも静かに使えそうなスペックです。
この部分は、DCモーター採用の良さが出ています。
水タンクの容量は、5.5Lです。
十分な容量です。
清潔性は、本機も内部乾燥に対応します。
また、熱交換器にカビ対策(クリアフィンコート)があるのも、ワンポイントです。
その上で、本機は、アクアドロップ洗浄Self(セルフ)として、コップ1杯の水を注入し、レバーを引くだけで、熱交換器のよごれを洗い落とす機能があります。処理後内部乾燥させます。
初めて見た仕組みです。高級エアコンも結露水で似たことをしますので、実際、効果が見込めると言えます。
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以上、コロナの CD-WH1824の紹介でした。
実用的に思える工夫が多く、高級機ながら良い機種に思えます。
ルーパー制御もですが、とくに、アクアドロップ洗浄Selfは、コンプレッサー式の場合、絶対あった方が良いとおもいました。
静音性も、DCモーター採用なので、同じ除湿量クラスの他社機より弱風時は静かです。
除湿機としては、多くの家庭の場合オーバースペックですが、短時間での衣類乾燥できる部分に魅力を感じる方はいそうです。
ただ、寒い時期にコンプレッサー式は衣類乾燥が苦手という本質は変わりません。ヒーター搭載ですが、使うとしても、日中で、ある程度暖かい部屋でないと、ヒーターを全力で使うことになり、光熱費はかかりそうです。
本機の場合、使用可能温度も5度からです。人間が寒くない程度の温度の温度でないと、本機を衣類乾燥に使うのは非効率で、不経済でしょう。
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【2025年発売】
43・コロナ CD-WH1225-W
¥53,800 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
44・コロナ CD-WH1224-W
¥46,000 楽天市場 (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜14畳 鉄筋 〜28畳
消費電力:295W/345W(595W/645W)
除湿量(1日): 11L(12L)
静音性:32-45dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約5.5L
サイズ:高さ657×幅378×奥行235mm
なお、本機の適用畳数をや加減したモデルがDC-WH1225です。
こちらも、新旧ありますが、性能は同じです。
適用畳数は、東日本で木造 〜14畳 鉄筋 〜28畳です。
サイズは、ただ、上位機と同じ、高さ657×幅378×奥行235mmです。
水タンクの量も同じなので、パワー(と静音性)が変わるだけです。
消費電力は、295W(西日本345W)で、除湿量が 11L/日(12L/日)です。
この部分で言えば、それほど広い空間でないご家庭ならば、こちらで問題ないです。
ただし、本機も衣類乾燥にヒーターを使う場合は、電気代は高い(東日本で595W)です。
静音性は、パワーが低いぶん、最大でも45dBですし、加減があります。
あとの、基本性能は上と同じなので、良い部分もイマイチな部分も同じです。
色々な考えがあります。
ただ、年中の衣類乾燥が不得意なコンプレッサ式に、ヒーターを搭載して対処する方法は、やはり、問題点が目立つように思います。
同社によると、室温10度の際の乾燥時間で、ヒーター併用で乾燥時間が40%縮まるようです。しかし、乾燥時間が短くなった分だけ、「光熱費がいくら浮く!」との説明ができないのが、この方式の欠点を示すようには感じました。
むろん、寒い時期には使わないなら、良い機種ですし、先述のように、メンテ性など、良い部分はたくさんあることは記しておきます。
【2025年発売】
45・コロナ BD-H1825(AG)
¥40,799 楽天市場 (6/7執筆時)
【2024年発売】
46・コロナ BD-H1824(AG)
¥39,500 楽天市場 (6/7執筆時)
【Amazon専用型番】
47・コロナ CD-H18A(K)
47・コロナ CD-H18A(W)
¥39,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜20畳 鉄筋 〜40畳
消費電力:280W/310W(580W/610W)
除湿量(1日): 16L/18L
静音性:39-50dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
サイズ:高さ570×幅365×奥行202mm
BD-H1825も、コロナの下位機となるHシリーズの除湿機です。
こちらも、ヒーター乾燥機能付きです。
新旧両機種ありますが、基本性能は同じです。
ただし、Amazonモデルだけ、熱交換器のクリアフィンコートがないので、やや差があります。
適用畳数は、木造20畳まで、鉄筋40畳までです。
西日本(60Hz)だと木造23畳・鉄筋45畳です。
本体サイズは、高さ570×幅365×奥行202mmです。
ルーパーの工夫がないので、さきほどの上位機より背の高さはとくに低めで、圧迫感はないです。
上位機と比較する場合、Wのルーパーではないです。
とはいえ、上下左右にスイングはしますのでギミック面で、そう差が付くわけでもないです。送風幅もさほど変わらないでしょう。
適用畳数が広いハイパワー機としては、少し小型で、設置性は良さそうです。
除湿量は、16L/日(西日本18L)ですし、上位機と変わりません。
消費電力は、しかし、280Wです(西日本310W)。
1時間8円ほどです。
ルーパーの工夫がない部分でしょうが、光熱費の水準がかなり良いです。
上位機同様に、寒い時期に衣類乾燥にヒーターを使うならば+300Wです。
しかし、先述のように、その使用法自体、Atlasとしては(光熱費部分で)おすすめできないので、問題とはならないでしょう。
水タンクの容量は、4.5Lです。
上位機より少し少なめですが、十分です。
清潔性は、交換器にカビ対策(クリアフィンコート)がしっかりあります。
先述の、コップ水による熱交換器洗浄は非対応ですが、これは値段的に仕方ないです。
静音性は、除湿時47dB・衣類乾燥時50dBです。
水準として上位機種と差があります。
静音運転時も、39dBですので、うるさくないにせよ、上位機より劣ります。
あとは、上位機と目に付く違いはないです。
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以上、コロナの BD-H1823の紹介でした。
除湿力もパワフルな上で、光熱費の水準が他社機より良いです。
一般的な家庭用としては、サイズやパワーの面で「オーバースペック気味」です。ただ、家中まかなえる実力を持つため、複数につながるいくつかの部屋を同時に除湿したい場合などにかなりは向くでしょう。
ヒーターを利用する寒い時期の乾燥は1つ上の上位機の説明で書いたように「おすすめしにくい」ですが、冬場の衣類乾燥に使わないならば、大型機として本機は選んで良い製品に思えます。
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【上位モデル】
(2025年発売)
48・コロナ CD-H1025(AE)
¥37,363 楽天市場 (6/7執筆時)
(2024年発売)
48・コロナ CD-H1024-AE
¥35,904 楽天市場 (6/7執筆時)
【下位モデル】
(2025年発売)
49・コロナ BD-H1025(AG)
¥33,700 楽天市場 (6/7執筆時)
(2024年発売)
49・コロナ BD-H1024-AG
¥33,700 楽天市場 (6/7執筆時)
【Amazon専用型番】
50・コロナ CD-H10A(W)
50・コロナ CD-H10A(AE)
¥35,640 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:コンプレッサー式
適用畳数:木造 〜11畳 鉄筋 〜23畳
消費電力:195W /230W(495W/530W)
除湿量(1日): 9L /10L
静音性:36-41dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
サイズ:高さ570×幅365×奥行202mm
なお、コロナからはややパワーの劣る(CD-H10シリーズ)が出ています。
新旧ありますが、こちらも性能差はないです。
一方、各年度とも上位モデルと下位モデルがあります。
上位モデルは、サーキュレーター機能(送風のみ)が付属する部分が違います。
ただ、ほぼ不要な機能なので、とくに上位機を選ぶ必要性はないです。
下位モデルは、サーキュレーターがありません。
ただこのサイズだけで言えば、値段がお得なので、同社の製品だと最も選べる製品です。
CD-H10Aは、一方、Amazon型番です。
先ほどの機種と同じで、カビ対策(クリアフィンコート)が不採用となります。
あとの部分は、変わりません。
サイズは、どの機種も、高さ570×幅365×奥行202mmです。
1つ上で見た上位機と本体が同サイズで、設置性は同じです。
適用畳数は、木造 〜11畳・鉄筋 〜23畳(西日本:木造 〜13畳・鉄筋 〜29畳)です。
消費電力は、195W (西日本230W)です。
パワーの違いをふまえても、若干西日本は不利でしょう。
なお、本機も、ヒーターを利用した衣類乾燥対応で、その場合は、
除湿量は、9L/日(西日本10L)です。
家庭用として悪くない数字ですが、本体サイズは大きいですし、大きさとのバランスは必ずしも良くないです。
水タンクは、ただ、4.5Lです。
大きめで、水捨ての回数が減るのは良い部分でしょう。
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結論的にいえば、先述のヒーター部分の課題ほか、除湿量に対して本体サイズが大きいのがネックです。
ただ、水タンクは、4.5Lなので、本体サイズに問題なければ、水捨ては少なくて済む部分はありそうです。
2・ハイブリッド式の中型除湿機
続いて、ハイブリッド式の大型除湿乾燥機の紹介です。
「選び方の基本」で書いたように、コンプレッサー型とデシカント式双方の機構を装備する製品です。
ただ、パナソニックは、コンプレッサー式と空冷除湿を併用した新しい方式(エコ・ハイブリッド方式)を利用した製品を出していますので、同時にみるつもりです。
【2024年発売】
51・パナソニック F-YEX120B -W
¥70,000 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:エコ・ハイブリッド式
適用畳数:木造 〜13畳 鉄筋 〜27畳
消費電力:205W/225W(205W/225W)
除湿量(1日): 10.5L(12.5L)
静音性:41〜49dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約3.2L
サイズ:高さ583×幅370×奥行225mm
F-YHVX120は、パナソニックのエコ・ハイブリッド式除湿機です。
冒頭の「選び方の基本」で少し書いた、新方式の「ハイブリッド」です。
ハイブリッド方式は、除湿機の場合、コンプレッサー方式とデシカント方式の機構をデュアルで搭載するものを意味します。
エコ・ハイブリッド方式は、この組み合わせではないです。
(エアコンと同じ)冷却器を用いるコンプレッサーは装備しますが、デシカント素子ではなく、空冷式熱交換器(空冷除湿機)とのデュアルになります。
仕組みも変わり、ヒーターはないです。
1段目(冷却器)で結露させて除湿した冷気を、さらに2段階目(空冷式)で2段階除湿する方式です。
2段目は、1段目で除湿した冷気を触媒に、冷却器を通さないバイパスされた空気を結露させる方式で、かなりユニークです。
冬場の除湿は、コンプレッサー(冷却器)は不得意です。
そのため、従来のハイブリッド型はヒーターを併用のデシカントにします。。
エコ・ハイブリッド方式は、そうではなく、先述のバイパス風路を閉じ、メイン風路の風量を多くして冷却器の凍結を防ぐことで、冬場の能力低下を抑える方式です。
結論的にいえば、適用畳数当たりで言えば、経済性はデシカント式より向上します。
その上で、ハイブリッド式ほどではないですが、冬場の除湿(衣類乾燥)の能力向上がみられるという仕組みです。
上表は、本機と、同じ旧機の衣類乾燥モードの運転時間(6畳・温度20度・湿度70%)です。パナソニックが言うように、時間は新方式のほうが多くかかります。
しかし、それなりに時間をかければ「乾く」ようになっています。
動作温度(1℃〜40℃)も新旧で同じですし、やはり冬にある程度使えるためこの方式にしたのでしょう。
本体サイズは、高さ583×幅370×奥行225mmです。
ハイブリッド型だった旧機と同じサイズです。
リビング向けモデルですので、大きめです。
強力さだけに注目して、狭い場所に設置するのはあまりオススメできません。
適用畳数は、東日本(50Hz)だと木造13畳、鉄筋27畳までです。
西日本(60Hz)だと木造16畳、鉄筋32畳ですが、消費電力は相応に上がります。
消費電力は、205Wです(西日本225W)です。
1時間6円の水準で済みます。
エコハイブリッド式の大きなメリットがみえる部分で、除湿だけでなく、衣類乾燥でもこの低消費電力です。
新方式の利点でしょう。
先述のように、冬場に弱い(使えない)部分は、「冬場でも時間がかかるが使える」という水準になっています。
除湿力は、10.5L/日(西日本12.5L/日)です。
2回結露させて水をとる方式ですので、この部分も消費電力から言えば優秀です。
水タンクは、約3.2Lです。
少し小さくなったのですが、問題ないでしょう。
静音性は、さほどよくありません。
除湿・衣類乾燥時に49dBで、弱運転でも37dBです。
ハイブリッド型に比べて最小運転音は多少悪化しました。しかし、適用畳数の広さを考えると、問題ない水準です。
ただ、寝室で夜に使うには(このサイズの他機と同じで)あまりおすすめしません。
衣類乾燥は、先述のように、冬でも対応水準です。
吹き出し口が広いため、165センチまで衣類が乾かせます。
日本電機工業協会の測定基準での2キロの洗濯物(20℃)の乾燥時間は、従来の75分から90分にはなりましたが、1回の乾燥にかかる電気代では圧勝です。
ルーパーは、ツインルーパーです。
左右のルーパーが独立して稼働するため、扇風機の「リズム風」のような風質にできます。この場合、「2列干し」のような詰めた状態の洗濯物でも乾きやすいと言えます。
マイナスイオン発生機能は、ナノイーXです。
先述のように、発生量で差がありますが、同社最上位のナノイーX 48兆です。
また、風のかかる範囲で、衣類の付着臭や生乾き臭を防げます。
センサーは、温湿度センサー(カラッとセンサー)を搭載します。
本体には、乾き具合が分かるエコドライナビ表示もあります。
清潔性の点では、しっかり、内部乾燥機能がつきます。
コンプレッサー式の場合、カビ対策に必要ですが、搭載です。
【1m-10m】
タカギ 内径15mm ソフトホース
¥260〜 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
そのほか、ホースによる連続排水に対応になっています。
ホースは別売で、内径15mmです。上記ホースならば対応です。
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以上、パナソニックの F-YHVX120はの紹介でした。
新機軸のエコハイブリッドは、時間がかかるが、コンプレッサ式を上回る抜群の光熱費で(零下の部屋でないならば)年中使えるようになった部分で、高く評価できます。
価格は高いですが、従来の除湿機の難点を解決している部分が魅力です。騒音値の部分で、夜間寝室などに利用するには向かない部分を除けば、あとは特に気になる部分はないです。
【2024年発売】F-YHVX200-S後継機
52・パナソニック F-YHX200B-W
¥97,980 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:ハイブリッド式
適用畳数:木造 〜19畳 鉄筋 〜38畳
消費電力:320W/340W (800W/830W)
除湿量(1日): 18L (20L)
静音性:44〜49dB
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約5.0L
サイズ:高さ662×幅378×奥行296mm
F-YHVX200は、パナソニックの除湿機のパワー面の最上級機です。
除湿方式は、こちらは、旧来のハイブリッド式です。
本体サイズは、高さ662×幅378×奥行296mmです。
適用畳数をふまえても、ハイブリッド式ですし、かなり大きめです。
どちらかといえば、病院の待合室や、ホテルのリネン類などの乾燥に向く「業務用機」です。
適用畳数は、東日本(50Hz)で木造19畳、鉄筋38畳までとなります。
西日本だと、木造21畳、鉄筋43畳です。
消費電力は、コンプレッサ運転の場合は、320W水準です。
1時間10円ほどです。
しかし、冬場などデシカント式と併用する場合は、800W水準です。
この場合、1時間25円という水準です。
衣類乾燥は、165cmの幅の洗濯物に対応し、2kgの洗濯物なら58分で乾かす力があります。
高速ですが、先ほどの機種の衣類乾燥の「電気代の安さ」をみてしまうと、その用途での利用は躊躇します。
洗濯量を見極めながらエコ運転(エコナビ)や、季節ごとの運転モード(冬モード・梅雨モード)などの工夫はありますが、夏以外は、電気代がだいぶかかるでしょう。
水タンクの容量は、5Lと、パナソニックでは最大量です。
マイナスイオン発生機能は、本機もナノイーX装備です。
こちは、一定の湿度(40%)で、ナノイーXを放出し続け、ファブリックのニオイ、または、カビの原因となる湿気を取り除く「まるごとモード」があります。
静音性は、標準運転・速乾運転時49dBです。
最小運転音も44dBなので、あまり静かではないです。
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以上、パナソニックの F-YHVX200の紹介でした。
基本的には、スペック通りの適用畳数が必要な方向け、つまり業務用と言えます。
1クラスサイズが下の製品の光熱費水準が劇的に上がったため、家庭用としては(なんとなく)選びにくいです。
業務用としても、ハイブリッド式である必要はあまりないように思うので、コンプレッサー式の三菱のハイエンドのほうが、良いかと思います。
静音性も、大少し不利です。
【2023年発売】
53・アイリスオーヤマ KIJH-L160-W
¥56,800 楽天市場 (6/7執筆時)
53・アイリスオーヤマ IJH-L160-H
¥49,800 Amazon.co.jp (6/7執筆時)
方式:ハイブリッド式
適用畳数:木造 〜14畳/鉄筋 〜28畳
消費電力:260W /300W(660W/700W)
除湿量(1日): 11L /13L
静音性:38dB-
センサー:湿温度センサー
タンク容量:約4.5L
サイズ:高さ715×幅334×奥行300mm
KIJH-L160-Wは、アイリスオーヤマの販売するハイパワータイプです。
方式は、ハイブリッド式です。
サイズは、高さ715×幅334×奥行300mmです。
結構存在感がある点、注意してください。
適用畳数は、東日本(50Hz)で木造14畳、鉄筋28畳までです。
1つ上のパナソニック機に比べると若干背が高いタイプです。
除湿量は、ただ、11Lです。
悪くない水準とは言え、筐体サイズに比べると、弱めです。
消費電力は、冬場でヒーターを併用する場合、最大660W(西日本700W)です。
センサーは、ただ、温湿度センサー搭載です。
デシカント方式を利用するかは、判断して運転はしますし、電気代を抑えるエコモードはあります。
衣類乾燥は、本機もルーパーが動くなど、配慮があります。
ただ、衣類の乾燥を見る機能はないです。切タイマーは、ありますが、適切に判断して止めるわけではないです。
水タンクの容量は、4.5Lと十分です。
ここは良い部分でしょう。
清潔性も、内部乾燥運転もしますので、清潔性も問題ないです。
静音性は、低騒音モード利用時最小38dBです。
ただ、通常運転時の騒音が非開示で、そこが懸念材料です。
常時排水は非対応です。
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以上、アイリスオーヤマの KIJH-L160-Wの紹介でした。
ここまでパワフルな機種が必要な方は、他社機同様限られるようには思います。
一般的には、同じ除湿量のコンプレッサ式のほうが安くて良いでしょう。一方、冬にも使う場合は、少しお金を出しても、パナソニックのエコハイブリッド式を選んだ方が、長期間の光熱費差を織り込むとだいぶお得でしょう。
次回に続く!
おすすめの除湿機は結論的にこの機種!
というわけで、今回は、除湿機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・除湿機の比較 (3)
3-1・冷風扇タイプ
:木造10畳・鉄筋20畳〜
3-2・衣類乾燥タイプ(衣類特化型)
:木造9畳・鉄筋18畳以下
4・除湿機の比較 (4)
4-1・除加湿空気清浄タイプ(加湿あり)
:木造 6畳 鉄筋 13畳以上
4-2・除湿空気清浄タイプ(加湿なし)
:木造 6畳 鉄筋 13畳以上
5・除湿機の比較 (5)
5-1・目的別のおすすめの提案【結論】
続く、3回目記事【こちら】は、除湿以外の機能性を持つ、少し特殊なジャンルの除湿器をまとめてみます。
部屋の除湿力 ★★★★★
衣類乾燥 ★★★★★
電気代の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上、最終回記事(こちら)にはいります。
全体の結論として、ここまで紹介してきた機種全体から、価格別・目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら !