【今回レビューする内容】2023年 GPS内蔵スポーツウォッチの性能とおすすめ・選び方:ジョギングウォッチ マラソン・自転車レース・ワークアウト:GPS 心拍数計:性能の違いの説明
【比較する製品型番】ガーミン ForeAthlete 55 Forerunner 265 Music 265S Music Forerunner 255 Music Forerunner 255S Music Forerunner 965 Forerunner 955 Dual Power Enduro Enduro 2 fēnix 6 Sapphire スント SUUNTO 9 BARO SUUNTO 9 Peak SUUNTO 7 SUUNTO 5 Peak SUUNTO 3 FITNESS SUUNTO VERTICAL Titanium Solar ポラール Polar Pacer Pacer Pro POLAR Ignite 3 Ignite 2 Polar Vantage M2 Polar Vantage V2 Grit X Pro ファーウェイ HUAWEI WATCH GT Runner 46mmほか
今回のお題
GPSランニングウォッチのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今回は、2023年5月現在、最新のGPS内蔵ランニングウォッチを比較します。
1・ランニングウォッチの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: ガーミン〈米国〉
1-3:ファーウェイ〈中国〉
2・ランニングウォッチの比較 (2)
2-1:スント〈北欧〉
2-2:ポラール〈北欧〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
各社の製品のうち、ランニング速度・運動強度・心拍数など、データがしっかり測れるモデルを多く紹介します。
とくに、計測したデータを分析して、細かいトレーニングプランを「科学的に」計画したい方に向けた記事です。
今回は、最大手の米国のガーミンは、ほぼ全ての機種を扱います。
他社については、、EPSONが撤退した状況をふまえて、フィンランドのスント、ポラール・ファーウェイなどの「海外勢」の製品を比較します。
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一方、GPS搭載機としては、米国のフィットビット(Fitbit)も展開しています。
1・ランニングウォッチの比較
2・スマートウォッチの比較
3・ワイヤレス活動量計の比較
4・Apple Watchの比較
そちらの機種も、ランニングウォッチとしても利用できますが、どちらかというと、カジュアルなジョギング向きで、「総合健康管理」という側面が強いです。
フィットビットの製品は、別の観点での評価が必要になります。
そのため、2回目記事となる【スマートウォッチの比較記事】のほうで多く紹介しています。
よろしくお願いします。
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GPSの精度 ★★★★★
計測データの種類 ★★★★★
本体の軽量性 ★★★★★
日常の健康管理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のGPSランニングウォッチを比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。
1-1・ランニングウォッチの選び方の基本
1・GPS(位置センサー)
2・モーションセンサー
3・心拍センサー
具体的な製品比較にはいる前に、はじめに、GPSランニングウォッチの「選び方の基本」について書いておきます。
今回の記事では、できるだけ「科学的」なデータがとれるという点を重視して比較するつもりです。
その場合、各社のアプリの出来も重要ですが、最重要となるのは、間違いなく搭載センサーの種類と質です。
性能面で、機種間でかなりの差が付く部分といえるため、あらかじめ簡単に説明しておこうと思います。
1・GPS(位置センサー)
第1に、GPS(位置情報)センサーです。
自動車やスマホにも使われるので皆さんご存じでしょう。
ランニングウォッチでも、速度・距離の計測において最も重要な計器です。
GPSランニングウォッチの場合、どの製品も最低、アメリカのGPS衛星からデータを受け取れます。
しかし、GPS衛星を補助する形で、日本の準天頂衛星「みちびき」や、ロシアのグロナス衛星からもデータを受け取れるモデルがあります。
実際測位できる衛星数には機種(発売時期)による部分もあるのですが、単純に言って、対応する衛星の種類が多いほど、計測誤差が生じにくいと言えます。
なお、他国のヨーロッパの衛星でも、日本の上空にいるので、意味があります。
加えて、選ぶ場合に注目して良いのは「マルチGNSS」への対応です。
各衛星は、複数の周波数帯で位置情報を発信します。「マルチGNSS」は、複数の周波数帯を受信できる仕組みがあります。
加えて、両方から同時に受信できる機種(マルチバンドGNSS)も出はじめました。
その分、電池は食うのですが、とくに、ビルの多い都会では精度が相当伸びます。
今回は、この部分の機能性にも注目しています。
なお、一部の高級機は、GPSセンサーを利用して「道案内」をしてくれる機種があります。
8色カラーの液晶を装備する安い対応機だと、シンプルな案内(左図)ですが、高級機だと、フルカラー液晶で、詳細な地図(右図)を表示できるものもあります。
こうした、計器の優劣については、以下の記事でもしっかり説明しています。
2・モーションセンサー
第2に、モーションセンサーです。
ストライドセンサー、3Dジャイロとも呼ばれますが、このセンサーも重要です。
GPSだけでも移動(速度)は把握できます。
ただ、歩幅や上下動などのデータはそれだととれないので上位機の場合積んでいます。
また、室内のランニングマシン、屋外での天候不順や、地形的な問題がある場合など、(お空の)GPSが意味をなさない場合の測定にも重要になります。
今回紹介する機種は、どれもモーションセンサーを搭載しています。
ただ、格安な機種は、ジャイロがなく、加速度センサーだけで距離しか見れないモデルがありますので、注意を要します。
3・心拍数計
第3に、心拍数計です。
ランニングウォッチへの「手首式心拍数計」の搭載は「常識」となっています。
以前は、光学部品の差で結構な性能差がありました。
今でも、スマートウォッチの場合は注意するべき点の1つです。しかし、「GPSランニングウォッチ」と呼べるような製品に限れば、精度の差は減っています。
今回紹介する機種は、どれも、心拍センサーのデータから、VO2max(最大酸素摂取量)が計測・表示可能です。
年齢に見合った走行能力があるか確認できるほか、VO2max推定計測結果から、フルマラソンを走った場合の予想タイム表示なども可能です。
そのほか、正確な消費カロリーも計算できるため、ダイエットを兼ねて走行する方のモチベーション維持にもつながります。
なお、手首式心拍数計は、ベルト式よりも精度がやや低いため、相当科学的にやる場合は、こうした機器に対応する製品を選ぶのも手です。
ただし、肌に直付けなので、ベタベタになります・・。
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以上、「計測データ重視」で選ぶ場合に重要となる3つの計器について説明しました。
そのほか、センサーとしては、気圧高度計・電子コンパスも重要です。
坂道などの負荷が分かるので、トレーニング強度の計算がより緻密になりますから。
1-2・ガーミンのランニングウォッチ
というわけで、比較を始めます。
はじめに、アメリカの大手GPS専門メーカーであるガーミンのランニングウォッチをみていきます。
EPSONが、2019年をもってWristable GPSシリーズから撤退のため、ガーミンは、日本市場のシェア1位ということになるでしょう。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2021年発売】
1・ガーミン ForeAthlete 55
¥27,555 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック: 010-02562-40
グレー:010-02562-43
ホワイト:010-02562-41
アクア:010-02562-4
パネル:8色カラー液晶(1.04型)
ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:化学強化ガラス
バンド:シリコン
GPS:4衛星
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:14時間
ネットワーク:Bluetooth
重さ:37g
防水:5気圧
ForeAthlete 55は、ガーミンのランニングウォッチです。
同社の本格的なモデル場合、「ForeAthlete 」あるいは「ForeRunner」などの製品名に付くのですが、そういった機種の入門機となるのが、こちらです。
なお、同社にはもう少し安めのGPS搭載機(vivosport)もあります。しかし、ターゲット層が異なるため、このブログでは【リストバンド型活動量計の比較記事】でみています。
液晶は、1..4型のカラーディスプレイです。
フルカラーではなく、8色カラーです。
例えば、地図表示など、細かい表示はできません。あくまで、視認性を助けるためのカラーです。
対応するGPSは、アメリカのGPS衛星と、日本の準天頂衛星システム「みちびき」です。
その上で、ロシアのグロナスとヨーロッパのGalileoにも対応するため、高精度です。
ただ、上位機と比べるとGNSSマルチバンドは非対応なので、実用水準以上とは言え、上には上があるとも言えます。
モーションセンサーは、搭載です。
これは、ランニングマシンなど、室内の有酸素運動を行う場合、GPS衛星は役に立たないので、搭載しています。
GPSより正確ではないですが、GPSデータ受信利用時のデータを利用し、ペース・ピッチなどを自動修正するため、搭載する意義は大きいです。
運動データは、基本部分として、「走行距離・ペース・速度・ピッチ」が計測できます。
その上で、ラップも、「時間・距離・ペース・スピード」に対応するほか、ステップ数の記録も対応します。
そのほか、トレーニング履歴をふまえつつ、フィィットネスレベル・リカバリータイムの情報から、「おすすめワークアウト」を提案する機能もあります。
上位機にもありますが、その「LITE」版です。
日常生活データは、ステップ計測ができるので、歩数計として利用できます。
また、スリープトラッキングもできるため、装着時に睡眠量と睡眠レベル(深度)の分析も可能です。
これらは【リストバンド式活動量計の比較記事】で書いたような、活動量計の人気機能であり、それらも利用できる点で、多機能です。
心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。
心拍数の変化による客観的な運動強度の測定が可能なので、より科学的なトレーニングが可能です。
カロリー計算なども、運動強度に基づくため、一般的に言って正確さが増します。そのほか、心拍数からストレスレベルの計測も可能です。
もちろん、心拍数からVO2max(最大酸素摂取量)が計測・表示可能です。
単純に計測できるだけでなく、フルマラソンに換算した場合の想定タイムと、リカバリータイムの表示が可能です。
GPSの最大稼働時間は、11時間です。
基本的に1回ごとに充電する必要があるでしょう。充電はUSBケーブルを用いる方式です。
Garmin Connect Mobile
¥0 Apple iTunes Store
Garmin Connect Mobile
¥0 Google Play
スマホとの連動は、上記のアプリを用います。
Bluetoothでの接続です。パソコン経由でもデータは確認できます。
Bluetoothでの接続です。もちろん、GPS機なので、走行ログを地図で見ることも可能です。
なお、パソコン経由でもデータは確認できます。
なお、本機は、ペアリングにより、スマホの通知を受け取ること、着信を確認すること、音楽再生の操作も可能です。
また、カレンダーや天気など、簡易的な情報も表示可能です。
【スマートウォッチの比較記事】で紹介したような製品では常識といえる機能ですが、同社のGPSランニングウォッチでは、このグレードで搭載です。
また、、専門家的なアドバイスを得られるGarmin Coachや、Garmin Connect 経由で、友人・コミュニティとの競争などもできます。
ランニングを「楽しませる」機能は多いと言えるでしょう。
防水性は、5気圧防水(水深50M)で、汗で汚れても水洗い可能です。
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以上、ガーミンのForeAthlete 55シリーズの紹介でした。
同社のアスリート向け「入門機グレード」の製品です。
一昔前の製品に備わっていた、プロ用の基本機能は網羅していますので、中級者以上の買換ニーズにも良いでしょう。
【2023年発売】
2・ガーミン Forerunner 265 Music
¥57,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02810-40
ホワイト:010-02810-41
アクア: 010-02810-42
パネル:有機EL(1.3型)
重さ:47g
3・ガーミン Forerunner 265S Music
¥55,273 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02810-43
ホワイト:010-02810-44
ピンク:010-02810-45
パネル:有機EL(1.1型)
重さ:39g
ケース: FRP
ガラス:Gorilla ガラス 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:20時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
防水: 5気圧(50M)
Forerunner 265 Musicは、ガーミンの中級のGPSランニングウォッチです。
Fore Athleteというブランド名ではないですが、水泳・バイクを含めた30種類のスポーツに利用できます。純粋に先ほどの機種の上位機と考えてください。
名前を変えたのは、主な利用者が「ランナー」だったからでしょう。
一方、今回のラインナップは、2種類あります。
Forerunner 265は、バンド幅が22mmで、液晶が1.3型です。
Forerunner 265Sは、バンド幅が18mmで、液晶が1.1型です。
重さが10g前後変わるので、このあたりは好みです。
ただ、後ほど見る同社の上位シリーズでも50g前後はあるので、一般的には普通サイズ(Forerunner 265)を基本に考えて良いでしょう。視認性も含めてです。
一方、末尾にMusicとあるのは、各社の定額聴き放題サービスを利用することが可能だからです。
Bluetooth以外にWi-Fiも装備するためです。
詳しくは、後ほど説明します。
本体の外観は、ForeAthlete 55と似ています。
ただ、画面密度はほぼ同等のまま、(特に265は)文字盤が大きいため、視認性はより良いです。
強度の部分でもガラスがスマホグレードの「ゴリラグラス3」になるなど、値段に見合う差は付けられています。
パネルは、本機は、AMOLED(有機EL)です。
高級スマホではお馴染みの素材で、フルカラー表示ができます。
その分、電池の持続にやや影響するのですが、後述するように、その部分は、本機の場合問題なさそうです。
一方、フルカラー液晶に比べると、日差し対応の部分で有機ELは少し弱いと言えます。
ただ、最近はこのタイプの時計を普段使いする方も多いですし、最近は視認性もだいぶ良くなったための採用かと思います。タッチパネルなので、操作性も良くなります。
実際、環境光センサーを装備することで、照度の部分で最適化する仕組みも新たに加わりました。
対応するGPSは、ヨーロッパのガリレオ衛星を含む4衛星フル対応です。
その上で、GNSSマルチバンド(マルチGNSS・デュアルバンドGPS)対応です。
2021年頃から、GPS機器に増えてきた規格で、1つの衛星から、2つの周波数で位置情報が同時受信できます。
ビルなどの密集地帯での受信に強くなるため、GPSウォッチの精度の向上が見込めます。この部分の仕様は「力強い」です。
ただし、バッテリーの減りは早くなるので、測位精度が高い通常モードのほか、マルチGNSSを補足するが受信は片方とするモードと、普通のGPSモードと、合計3種類のモードに分けています。
なお、ガーミンの場合、スマホアプリでリンクさせた時、今後数日間の衛星の位置情報を取得する(A-GPS)ので、その間は、GPS受信が少し速くなります。
モーションセンサーは、この機種の注目点です。
下位機種は「加速度センサー」でしたが、この機種から「3Dジャイロセンサー」になります。
上下動・設置時間(GCT)・GCTバランスも測定できるため、ランニング時のフォームや歩幅など、相当細かいフォーム分析が可能となります。
【ステップ計】
Running Dynamics Pod
¥8,156 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【ボディ式心拍数計】(2022年発売)
HRM-Pro Plus 010-13118-10
¥18,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
測定表示には、別売の心拍数計かピッチ計測器のいずれか、あるいは両方が必要です。
室内でのワークアウトにも対応可能です。
なお、ボディ式心拍数計はBluetooth搭載で、スマホなどに直接データを送れます。グローブで時計が付けられない格闘技など向きとされます。ANT+にも対応です。
また、ガーミンの場合、このグレードから「マルチスポーツ対応」を表明しています。
そのため、下位機種でも対応可能な、ラン・スイムに加えて、自転車をふくむ、トライアスロン系競技にも対応します。
例えば、水泳においては、水泳時のドリルやストロークの記録まで対応します。
センサーは、そのほか、気圧高度計・電子コンパス・温度計を備えます。
とくに、高度計の採用で、上昇/下降速度と昇降速度の測定が可能になるため、「山系・自転車系」のワークアウトで、アップダウンに注目したい場合、良いかと思います。
運動データは、「走行距離・ペース・速度・ピッチ・ラップ」など、下位機種が計測できるデータは全て網羅します。
その上で、このグレードから、下位機種にはない、トレーニング効果(TE)の測定と表示に対応します。
適度な運動効果を確認できるほか、オーバートレーニングの警告をしてくれる点は、重宝しそうです。
応用的に、1週間分のトレーニングの「トレーニング負荷」の表示も可能です。
その上で、心拍数計を利用して乳酸閾値の計測表示にも対応しています。
トレーニング強度が高すぎると、乳酸閾値が低下し急速に疲労するため、その状況を監視する機能となります。
また、リカバリーアドバイザーをもち、計測値に基づき、次のトレーニングまでの推奨休憩時間を表示します。
このグレードからのユニークな機能は他にも多くあります。
主要な物を順番に見ておきます。
第1に、負荷比の表示です。
現在的な負荷(短期的負荷)と中期的な負荷を比較して、追い込み状況に活かすほか、オーバートレーニングを防ぐための機能です。
第2に、トレーニングレディネスです。
トレーニングデータ・睡眠データほかを総合的に分析し、その日に最適な負荷をお知らせしてくれる機能です。
第3に、リアルタイムスタミナです。
競技開始前に、自分の「スタミナ量」の推定値を出してくれるものです。
第4に、ランニングパワーです。
心拍数計と連動させつつ、地面にどれだけのパワーを伝えられているかを計測する機能です。
先述の周辺機器(HRM-Pro )を用いる場合、より正確ですが、手首だけの計測もできます。
そのほか、トレーニングの準備状態をお知らせするモーニングレポート、日常のトレーニングデータと、コース・天気を付き合わせて、レース予想タイムを表示できる「レースウィジェット」なども面白い機能です。
そのほか、「PACE PRO」も魅力があります。
高度計と心拍数計(VO2Max)のデータを利用しつつ、無理なくゴールに届くための、スプリットペースを表示可能です。
日常生活データは、ステップ計測ができるので、歩数計として利用できます。
高度計があるので、階段などの上下移動した距離(階数)も記録します。
そのほか、スリープトラッキングも対応です。
心拍数センサーは、腕時計に内蔵されます。
下位機種同様に、VO2max(最大酸素摂取量)が計測や、フルマラソンの予想タイムの表示も対応します。
一方、「血中酸素の常時測定」にも対応します。
Apple系でも最近付きましたが、心拍数計にも使う光学センサーを利用して、光の反射量を測定して、血中酸素量を把握するものです。
スポーツというより、ライフログ系の機能ですが。
GPSの最大稼働時間は、最大20時間です。
マルチGNSSを稼動しておくと16時間、それをマルチバンドで受信する場合14時間です。
音楽再生機能を利用する場合は、さらに短くなります。
基本的に1回ごとに充電する必要があるでしょう。充電はUSBケーブルを用いる方式です。
スマホとの連動は、下位機種と同じで、Garmin Connect Mobileを利用します。
一方、このグレードからは、Connect IQ ストアに対応です。
スマホのように、特定のアプリを【Garmin Connect IQ】アプリを利用することで、ダウンロード可能です。
天気アプリ・音楽アプリのほか、デフォルトにないワークアウトなども適宜ダウンロードできます。
一方、冒頭で少し書きましたが、本機は音楽再生機能があります。
また、Wi-Fiを標準装備するため、各社の定額聴き放題サービスを利用することも可能です。
Connect IQ ストアで、アプリがインストールできますので、それを利用します。SpotifyやAmazon Music Line Musicなどに対応します。
Wi-Fiでスマホにダウンロードして利用する形式なので、スマホ持ち歩きは不要です。
Amazon Musicアプリの場合の例を紹介しておきます。
Amazon Musicは、定額聴き放題サービスです。
100万曲を誇りますが、配送無料のプライム会員の付帯サービスとして、会員は無料で使えます。
体験されたい場合は、現在キャンペーン中の【Amazonプライム会員】の「30日間の無料体験登録」を利用すると良いでしょう。
大学生・専門学校生の方ならば、よりお得なPrime Student会員になれます(こちら)。
なお、4000万曲のフルサービスは、【こちら】のAmazon Music Unlimited の契約が必要ですが、こちらも、無料キャンペーン中です。
いずれも、ランニングウォッチのほか、スマホやPCでの視聴も可能です。
もちろん、こうしたサービスを使わず、手持ちの楽曲でも、500曲までの楽曲が時計にインストール可能です。
なお、イヤホンは、このブログでは【Bluetoothイヤホンの比較記事】で、スポーツタイプを含め紹介しています。
一方、運動と関わらない部分では、本機はFeliCaベースのGarmin Payに対応します。
VISAと提携しており、ローソンなどでも使えます。
日本では、Suica対応となりました。
そのほか、ミュージックプレーヤー機能は、基本搭載です。
防水性は、5気圧防水(水深50M)で、汗で汚れても水洗い可能です。
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以上、ガーミンのForerunner 265 の紹介でした。
シンプルに計測できるだけでなく、準備状態や走行状態について、他種のアナウンス・アドバイスをしてくれるまさに「ランナー向き」の製品です。
特に、トレーニング効果(TE)の測定は、ランニングほか、ジムなどでのワークアウトを含めて、「データ重視派」のモチベーションアップにつながるでしょう。
趣味のファンランを超えた競技用としても、2022年機から、(別売器具を利用した)フォーム分析などに対応するようになりました。
本格的な競技者でも、このグレードで問題ないと言えます。
一方、カジュアルな方面でも、音楽再生機能があるほか、睡眠分析、活動量分析など、毎日の生活に便利な方向性での機能も充実します。
全方位的にそつのない「中級機」と言えます。
あえて言えば、有機ELの採用もありややバッテリーの保ちが悪い点がありますが、1日1回充電する習慣があれば、フルGPS利用でも問題なさそうです。
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【2022年発売】
【音楽再生機能なし】
4・ガーミン Forerunner 255
¥45,273 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
グレー:010-02641-42
ブルー:010-02641-52
【音楽再生機能あり】
5・Garmin Forerunner 255 Music
¥44,968 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ホワイト:010-02641-57
ブラック:010-02641-47
パネル:8色カラー液晶(1.3型)
重さ:49g
【音楽再生機能なし】
6・ガーミン Forerunner 255S
¥44,698 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
グレー:010-02641-62
ピンク:010-02641-72
【音楽再生機能あり】
7・Garmin Forerunner 255S Music
¥46,182 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02641-67
ホワイト:010-02641-77
パネル:8色カラー液晶(1.1型)
重さ:39g
ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:Gorilla ガラス 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:30時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
防水: 5気圧(50M)
なお、本機の旧機種となるのが、Forerunner 255です。
もっとも大きな違いは、パネル部分で、旧機の場合、フルカラータッチパネルのOLED(有機EL)である新機種と異なり、8色カラー液晶でした。その分、バッテリー持続時間は旧機のが長いとはいえ、明確な差です。
機能面では、負荷比・トレーニングレディネスの表示が非対応であるほか、ランニングパワーの計測には、別売のハートレートセンサーが(必ず)必要である部分が、目につく主な違いです。
その上で、旧機の場合、「Music」と末尾にない機種は、Wi-Fi未搭載で、各社の定額聴き放題サービスが利用できない点が違いとなります。
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結論的にいえば、GPS性能などコア部分は同じなので、納得できる値段差がついているようならば、(プチ下位機)としても選んでも良いかと思います。
ただ、各機とも1万円以上の差がなければ、新機種が良いようには思います。
【2023年発売】
8・ガーミン Forerunner 965
¥77,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02809-60
ホワイト:010-02809-61
イエロー: 010-02809-62
パネル:有機EL(1.4型)
ケース: チタン
ガラス:Gorilla ガラス DX
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:22時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:53g
防水: 5気圧(50M)
ForeAthlete 965は、ガーミンのFore Runnerシリーズの最上位機です。
従来は中間グレード(Fore Athlete745)がありましたが、現行製品では出ていません。
パネルは、本機も、タッチパネル式の有機ELです。
ただし、文字盤は1.4型と広めです。
本機は地図内蔵(Japan DKG map)なので、それを操作する際の利便性に配慮して大きくしています。
なお、地図は、国土地理院の日本詳細地形図を基にしたものなので、スマートウォッチのものと違って、コンビニや観光情報を示すようなものではないです。
あくまでストイックにトレーニングの道順を把握するために利用します。
もちろん、道案内機能はあります。
外装は、ベゼルはチタン合金で、ガラスは強固な Gorilla Glass DXです。
値段差分、これらにも差をつけています。
対応するGPSは、本機も4衛星対応(マルチGNSS)です。
モーションセンサーも、下位機種と同じ水準です。
しっかりと、気圧高度計・コンパス・ジャイロ・温度計も搭載されており、相当細かい走行データをとれる仕様です。
運動データも、下位機種同様のものが測定できます。
逆に言えば、先ほどみた下位機(Forerunner 265 )と比べて、こちらのみ対応する上位機能というのはありません。
日常生活データ・マルチスポーツ対応の部分でも同じです。
心拍数センサーも、精度を含めて変わりません。
GPSの最大稼働時間は、最大31時間です。
マルチGNSSを稼動しておくと19時間、音楽再生機能も利用する場合、8.5時間です。
スマホとの連動は、下位機種同様の仕組みです。
ただし、このグレードから、先述のように地図のインストールに対応するため、トレイルランなどには割と有効です。
また、地図でコースを把握できるため、これまで、これからの勾配や距離上昇量をデータ表示させるClimbPro機能も利用可能です。(右図)
なお、最上位機も、ミュージックプレーヤー機能は、標準装備です。
Wi-Fiも装備するので、定額音楽サービスも利用できます。ダウンロードして、オフラインで曲も聴けるでしょう。
メモリ量が多いので、圧縮音源で最大2000曲(下位機種は500曲)です。
あとは、Garmin Pay (Suica)対応の部分を含めて、下位機と同じです。
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以上、 ガーミンの Forerunner 965の紹介でした。
下位機のForerunner 265と較べる場合、地図表示とそれに連動するコース把握(ClimbPro)ができる部分が大きな違いです。あとは、外装の高級感(堅牢性)が主な違いです。
したがって、これらの部分に魅力を感じれば本機、そうでもないならば下位機と、シンプルに決められるかと思います。
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【2022年発売】
【通常製品】
9・ガーミン Forerunner 955
¥67,383 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02638-E0
ホワイト:010-02638-E1
【屋外充電対応】
10・ガーミン Forerunner 955 Dual Power
¥77,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02638-D0
ホワイト:010-02638-D1
文字盤:フルカラー液晶(1.2型)
ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:Gorilla ガラス DX
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:22時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:53g
防水: 5気圧(50M)
なお、本機の旧機種となるのが、Forerunner 955です。
旧機の場合OLEDではなく、フルカラー液晶でした。
先述のように、この2社だと一長一短があるので、どちらが上とは言えません。ただ、外装部分で、新機種はチタン合金ですので、それなりに差はつけています。
機能面では、新機種と大きく変わりません。
地図も見れますし、GPSも同等水準です。あえて言えば、負荷比の表示ができない点と、手首だけの計測では、ランニングパワーが見れない部分が、新機種との違いです。
一方、旧機種の場合、仕様面の上位版として「Forerunner 955 Dual Power」という製品がありました。
ソーラーグラスを採用し、ソーラー充電に対応するものです。
通常だとGPS利用で22時間の電池の保ちです。ただ、ソーラー充電を併用する場合、最大49時間まで延びます。ただし、晴天下(5万ルクス)で利用した場合の数字です。
スマートウォッチとしての利用は、1日3時間の晴天の場合、20日の保ちです。使わない場合は15時間です。
結論的にいえば、普段の日常生活でも使うつもりならば、ソーラー充電は有効な場合は「ある」でしょう。
そうでないならば(山などの用途を除けば)普通のモデルで良いかと思います。
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【2022年発売】
【チタン】
11・ガーミン Enduro 2
¥147,473 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02754-11
文字盤:フルカラー液晶(1.4型)
ケース:チタン
ガラス:パワーグラス
バンド:ナイロン
GPS:4衛星
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:110時間+40時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:61g/71g
防水: 10気圧(100M)
このほか、ガーミンからは、トレイルランなどに向く、ロングバッテリー機の発売があります。
こちらも、ソーラーグラスを採用していて、晴天下(5万ルクス)の常時利用では、10時間分のチャージ量になるとされます。
GPS・心拍数系を利用しないスマートウォッチモードならば、3時間の充電で15日分の充電が可能ということなので、実用性はあります。
ソーラーを勘案せずとも、GPSモードで約110時間ですから、超タフと言えます。
また、時計としてだけ使うならば、(原理上)約111日間 +約1年間、GPSオフで、スマートウォッチとして利用するならば、約34日間 + 約12日間ですので、長期間の登山などには良さそうです。
重さは70g(ケースのみで64g)ですし、この手のモデルだと、かなり優れると言えます。
ソーラーパネル(パワーグラス)を採用することもあり、文字盤を1.4型と少し大きくしています。強度は問題ないでしょう。
基本的な計測項目は、(Wi-Fi音楽機能がない)Fore Athlete 945とほぼ同じです。
先述の「レディネス」に関わる機能が未付属となりますが、用途的に問題ありません。
GPSは、本機もマルチGNSSに対応できます。
マルチバンドで利用する場合でも、約68時間 + 約13時間の電池の保ちですし、十分でしょう。
加えて、地図についても、ダウンロードではなく、最初から日本詳細地形図(2500/25000)がプリインストールです。詳細道路地図・日本登山地図なども、他機と同様、有料ですがダウンロードできます。
【2019年発売】
【スチールバンド】
12・ガーミン fēnix 6 Sapphire
¥69,102 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック:010-02158-430
レッド:010-02158-53
文字盤:フルカラー液晶(1.3型)
ケース:FRP
ガラス:サファイアクリスタル
バンド:上記参照
GPS:4衛星
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:60時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:82g
防水: 10気圧(100M)
ガーミン fēnix 6は、ガーミンの別ラインのGPSウォッチです。
Forerunner955とは別のビジネスアスリートという高級ラインです。
正確には「MARQコレクション」が同社の最高級ラインですが、30万円を超えますし、ニーズとしてはだいぶ特殊でしょう。
外観は、高級感があります。
ガラス部分に、高級時計でもお馴染みな「サファイアクリスタル」を採用するなど、Forerunner系とは差を付けます。
ようするに、「ビジネスアスリート」の意味は、「プロアスリート」というより「ビジネス&アスリート」という意味で、両方に使えるという意味です。
ただし、タッチパネルは不採用です。ガラスに仕込むのは難しいからでしょう。
本体の重さは、バンド込みの重さが、82gです。
いずれにしても、「重めの腕時計を気軽にできるスポーツ」向けであり、ランニングウォッチとしてみると異質です。
計測できるデータは、Fore Athlete 955とほぼ同様です。
センサーが同じ構成なので、目立った部分でできることの差はありません。
正確には、「レース準備(レディネス)」に関わる「トレーニングレディネス」「リアルタイムスタミナ」などはないですが、これは発売時期の関係でしょう。
別売機器の対応もあります。
ただ、スキー場やゴルフ場の地図、トレッキングに便利な機能が(ダウンロードではなく)標準付属する点で言えば、用途性は少し異なります。
GPSには、しかし、マルチGNSS非対応です。
これも、発売時期の関係だと思います。
本機も道路地図内蔵です。
GPSの最大稼働時間は、心拍数計も利用する場合、約60時間です。
さらに、音楽再生を使って、16時間です。
そのほか、下位機種と比較する場合、10気圧防水にパワーアップしています。
あとは、スポーツ用と大まかな部分は変わりません。
音楽データのインストール(圧縮音源で2000曲)とGarmin Payも対応です。
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以上、ガーミン fēnix 6の紹介でした。
ランニングウォッチの部類ですが、重さがある部分を含めて、多少用途は特殊です。
競技者向けと言うより、コーチなどに向く製品と言えるかもしれません。
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【2020年発売】
13・ ガーミン fenix 6 Pro Dual Power
¥77,666 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ホワイト:010-02410-34
ブラック:010-02410-35
14・ ガーミン fenix 6S Pro Dual Power
¥96,223 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ゴールド:010-02409-21
パープル 010-02409-22
【2019年発売】
15・ ガーミン fenix 6X Pro Dual Power
¥86,324 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック: 010-02157-53
そのほか、ガーミン fēnix 6 proというより上位の製品も発表されています。
3機種ありますが、いずれも強靱なゴリラガラスになっています。昔iPhoneにも採用されていました。
その上で「Dual Power」ということで、本機はパネル内蔵です。晴天下では6時間の寿命を延ばせます。
短いようですが、普段の出勤・通学に時計代わりに使う場合、晴天下毎日3時間で、24時間の充電となるため、充電頻度は減るでしょう。
:fenix 6 Pro Dual Power
:1.3インチ・62g
:fenix 6S Pro Dual Power
:1.2インチ・61g
:fenix 6X Pro Dual Power
:1.4インチ・82g
一方、3機種の違いは、文字盤のサイズと重さです。
fenix 6X Proは、ベゼルもDLCコーティングとした、「高級ウォッチ」ですが、基本的に中身は同等です。
また、6S以外は、チタンバンド(010-02157-5A)とDLCチタニウムバンド(010-02157-5D)のモデルもあります。ただし、15万ほどです。
結論的にいえば、こちらは、ファッション性を重視したシリーズで、主に重さとストラップ素材の機能性の面で、純粋なランニングウォッチとも言えない部分が合います。
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【2022年発売】
16・Garmin tactix 7 PRO Sapphire Dual Power
¥154,682 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
ブラック: 010-02704-34
なお、このシリーズに近く、少し高めの上位機となるのは tactix 7 PRO Sapphire Dual Powerです。
ただ、どちらかと言うと、「ミリタリーウォッチ」の上位機のようなモデルです。
ソーラー充電の時間を強化したほか、暗視用の緑色LEDライト、ナイトビジョンを装備するほか、航空情報の取得など、そちら系統の製品です。
今回の記事の趣旨からは、すこし外れる製品と言えます。
1-3・HUAWEIのランニングウォッチ
続いて、ファーウェイのランニング専用ウォッチです。
【2021年発売】
17・HUAWEI WATCH GT Runner 46mm
¥19,200 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
パネル:有機EL(1.43型)
ガラス:
バンド:シリコン or レザー
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質 血中酸素
スポーツ: 競技モード (12種?)
GPS:5衛星
スマホ対応:IOS Android
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
バッテリー: 14日
重さ: 38.5g(ベルトなし)
HUAWEI WATCH GT Runnerは、HUAWEIの発売するランニングウォッチです。
2021年に登場した製品で、ランニング専用モデルとしては、同社初かと思います。
リストバンドは、1サイズで、140-210 mmで対応です。
パネルは、本機については、有機EL(AM-OLED)です。
ランニングウォッチについては、日中の明るい場所に強い液晶より、有機ELが必ずしも優れるとは言いがたいのですが、発色は良いです。
実際、スマホででもこの方式の問題はなくなってきていますし、(逆に言えば)有機ELだから悪いとは言えません。
GPSは、搭載です。
中国の北斗を合わせて5衛星に対応するほか、L1波とL5波双方を捕捉できるデュアルバンドです。測位は良いでしょう。
その上で、高度気圧計・電子コンパス・加速度・ジャイロセンサーもしっかり内蔵されています。
気圧計を利用する、天候予測機能にも対応です。
GPSを利用したルート表示については、ポラール同様、元来たルートを戻るルートバック機能があり、道に迷った際に強い機種です。
運動データは、「走行距離・ペース・速度・時間・ルート」など基本部分は全てが計測できます。アップダウン表示にも対応できます。
日常生活データは、本機も睡眠量の計測を含めて、日常的なデータの計測は可能です。
心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。
精度についてはダイオード数を8個に増量したHUAWEI TruSeen 5.0対応です。
とくに、運動時の常時測定の精度があがります。
また、最近流行する「血中酸素の常時測定」も可能です。
GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて20時間です。
トレイルランモードの際は、自動的にGPS取得などを抑制し、40時間保ちます。
Huawei Health
¥0 Apple App Store
Huawei Health
¥0 Google Play
スマホとの連動は、本機も、Bluetoothを用いる形式です。
省電力のBluetooth LEで、着信通知などを受けられます。
トレーニング分析は、 スマホアプリベースですが、「AIランニングコーチ」というトレーニングの分析機能があります。
数値面で特徴的なのは、ランニング 能力指数(RAI)です。
発想は、VO2MAXを利用する各社のシステムと同じですが、計測データに基づき、自分の現在のレベルを数値として表示する機能があります。
防水性は、5気圧防水(水深50M)です。
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以上、HUAWEI WATCH GT Runnerの紹介でした。
新参となりますが、GPS・心拍数計の精度が高い上で、カラー液晶搭載の機種として格安といえます。
もちろん、スポーツ情報サービスの長年の蓄積があるガーミンやポラールに比べると、アプリ・ソフトベースの分析や、連携面でまだ差はあります。
ただ、値段面を考慮すれば、やはり本機に競争力はあると言え、ミドルクラスのランニングウォッチでは、強力な黒船の登場にみえます。
次回に続く!
GPSランニングウォッチのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、GPSランニングウォッチを紹介しました。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ランニングウォッチの比較 (2)
2-1:スント〈北欧〉
2-2:ポラール〈北欧〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
GPSの精度 ★★★★★
計測データの種類 ★★★★★
本体の軽量性 ★★★★★
日常の健康管理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
つづく、2回目記事(こちら)では、ポラールやスントの製品を追加で紹介したあと、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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