Top 健康家電 比較2023' GPSランニングウォッチ37機の性能とおすすめ:Garmin スント Polar (1)

2023年05月27日

比較2023' GPSランニングウォッチ37機の性能とおすすめ:Garmin スント Polar (1)

【今回レビューする内容】2023年 GPS内蔵スポーツウォッチの性能とおすすめ・選び方:ジョギングウォッチ マラソン・自転車レース・ワークアウト:GPS 心拍数計:性能の違いの説明

【比較する製品型番】ガーミン ForeAthlete 55 Forerunner 265 Music 265S Music Forerunner 255 Music Forerunner 255S Music Forerunner 965 Forerunner 955 Dual Power Enduro Enduro 2 fēnix 6 Sapphire スント SUUNTO 9 BARO SUUNTO 9 Peak SUUNTO 7 SUUNTO 5 Peak SUUNTO 3 FITNESS SUUNTO VERTICAL Titanium Solar ポラール Polar Pacer Pacer Pro POLAR Ignite 3 Ignite 2 Polar Vantage M2 Polar Vantage V2 Grit X Pro ファーウェイ HUAWEI WATCH GT Runner 46mmほか

今回のお題
GPSランニングウォッチのおすすめはどの製品?

 どもAtlasです。

 今回は、2023年5月現在、最新のGPS内蔵ランニングウォッチを比較します。

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1・ランニングウォッチの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2: ガーミン〈米国〉
 1-3:ファーウェイ〈中国〉   
2・ランニングウォッチの比較 (2)
 2-1:スント〈北欧〉
 2-2:ポラール〈北欧〉
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 各社の製品のうち、ランニング速度・運動強度・心拍数など、データがしっかり測れるモデルを多く紹介します。

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 とくに、計測したデータを分析して、細かいトレーニングプランを「科学的に」計画したい方に向けた記事です。

 今回は、最大手の米国のガーミンは、ほぼ全ての機種を扱います。

 他社については、、EPSONが撤退した状況をふまえて、フィンランドのスントポラール・ファーウェイなどの「海外勢」の製品を比較します。

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 一方、GPS搭載機としては、米国のフィットビット(Fitbit)も展開しています。

1・ランニングウォッチの比較
2・スマートウォッチの比較
3・ワイヤレス活動量計の比較
4・Apple Watchの比較

 そちらの機種も、ランニングウォッチとしても利用できますが、どちらかというと、カジュアルなジョギング向きで、「総合健康管理」という側面が強いです。

 フィットビットの製品は、別の観点での評価が必要になります。

 そのため、2回目記事となる【スマートウォッチの比較記事】のほうで多く紹介しています。

 よろしくお願いします。

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GPSの精度   ★★★★★
計測データの種類 ★★★★★
本体の軽量性   ★★★★★

日常の健康管理  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 というわけで、以下では、各社のGPSランニングウォッチを比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。

1-1・ランニングウォッチの選び方の基本

1・GPS(位置センサー)
2・モーションセンサー
3・心拍センサー

 具体的な製品比較にはいる前に、はじめに、GPSランニングウォッチの「選び方の基本」について書いておきます。

  今回の記事では、できるだけ「科学的」なデータがとれるという点を重視して比較するつもりです。

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 その場合、各社のアプリの出来も重要ですが、最重要となるのは、間違いなく搭載センサーの種類と質です。

 性能面で、機種間でかなりの差が付く部分といえるため、あらかじめ簡単に説明しておこうと思います。

1・GPS(位置センサー)

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 第1に、GPS(位置情報)センサーです。

 自動車やスマホにも使われるので皆さんご存じでしょう。

 ランニングウォッチでも、速度・距離の計測において最も重要な計器です。

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 GPSランニングウォッチの場合、どの製品も最低、アメリカのGPS衛星からデータを受け取れます。

 しかし、GPS衛星を補助する形で、日本の準天頂衛星「みちびき」や、ロシアのグロナス衛星からもデータを受け取れるモデルがあります。

 実際測位できる衛星数には機種(発売時期)による部分もあるのですが、単純に言って、対応する衛星の種類が多いほど、計測誤差が生じにくいと言えます。

 なお、他国のヨーロッパの衛星でも、日本の上空にいるので、意味があります。

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 加えて、選ぶ場合に注目して良いのは「マルチGNSS」への対応です。

 各衛星は、複数の周波数帯で位置情報を発信します。「マルチGNSS」は、複数の周波数帯を受信できる仕組みがあります。

 加えて、両方から同時に受信できる機種(マルチバンドGNSS)も出はじめました。

 その分、電池は食うのですが、とくに、ビルの多い都会では精度が相当伸びます。

 今回は、この部分の機能性にも注目しています。

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 なお、一部の高級機は、GPSセンサーを利用して「道案内」をしてくれる機種があります。

 8色カラーの液晶を装備する安い対応機だと、シンプルな案内(左図)ですが、高級機だと、フルカラー液晶で、詳細な地図(右図)を表示できるものもあります。

 こうした、計器の優劣については、以下の記事でもしっかり説明しています。

2・モーションセンサー

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 第2に、モーションセンサーです。

 ストライドセンサー、3Dジャイロとも呼ばれますが、このセンサーも重要です。

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 GPSだけでも移動(速度)は把握できます。

 ただ、歩幅や上下動などのデータはそれだととれないので上位機の場合積んでいます。

 また、室内のランニングマシン、屋外での天候不順や、地形的な問題がある場合など、(お空の)GPSが意味をなさない場合の測定にも重要になります。

 今回紹介する機種は、どれもモーションセンサーを搭載しています。

 ただ、格安な機種は、ジャイロがなく、加速度センサーだけで距離しか見れないモデルがありますので、注意を要します。

3・心拍数計

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 第3に、心拍数計です。

 ランニングウォッチへの「手首式心拍数計」の搭載は「常識」となっています。 

 以前は、光学部品の差で結構な性能差がありました。

 今でも、スマートウォッチの場合は注意するべき点の1つです。しかし、「GPSランニングウォッチ」と呼べるような製品に限れば、精度の差は減っています。

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 今回紹介する機種は、どれも、心拍センサーのデータから、VO2max(最大酸素摂取量)が計測・表示可能です。

 年齢に見合った走行能力があるか確認できるほか、VO2max推定計測結果から、フルマラソンを走った場合の予想タイム表示なども可能です。

 そのほか、正確な消費カロリーも計算できるため、ダイエットを兼ねて走行する方のモチベーション維持にもつながります。

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 なお、手首式心拍数計は、ベルト式よりも精度がやや低いため、相当科学的にやる場合は、こうした機器に対応する製品を選ぶのも手です。

 ただし、肌に直付けなので、ベタベタになります・・。

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 以上、「計測データ重視」で選ぶ場合に重要となる3つの計器について説明しました。

 そのほか、センサーとしては、気圧高度計・電子コンパスも重要です。

 坂道などの負荷が分かるので、トレーニング強度の計算がより緻密になりますから。

1-2・ガーミンのランニングウォッチ

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 というわけで、比較を始めます。

 はじめに、アメリカの大手GPS専門メーカーであるガーミンのランニングウォッチをみていきます。

 EPSONが、2019年をもってWristable GPSシリーズから撤退のため、ガーミンは、日本市場のシェア1位ということになるでしょう。

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 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。


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 【2021年発売】

 1・ガーミン ForeAthlete 55
  ¥27,555 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック: 010-02562-40
グレー:010-02562-43
ホワイト:010-02562-41
アクア:010-02562-4

パネル:8色カラー液晶(1.04型)
ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:化学強化ガラス
バンド:シリコン
GPS:4衛星
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:14時間
ネットワーク:Bluetooth
重さ:37g
防水:5気圧

  ForeAthlete 55は、ガーミンランニングウォッチです。

 同社の本格的なモデル場合、「ForeAthlete 」あるいは「ForeRunner」などの製品名に付くのですが、そういった機種の入門機となるのが、こちらです。

 なお、同社にはもう少し安めのGPS搭載機(vivosport)もあります。しかし、ターゲット層が異なるため、このブログでは【リストバンド型活動量計の比較記事】でみています。

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 液晶は、1..4型のカラーディスプレイです。

 フルカラーではなく、8色カラーです。

 例えば、地図表示など、細かい表示はできません。あくまで、視認性を助けるためのカラーです。

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 対応するGPSは、アメリカのGPS衛星と、日本の準天頂衛星システム「みちびき」です。

 その上で、ロシアのグロナスとヨーロッパのGalileoにも対応するため、高精度です。

 ただ、上位機と比べるとGNSSマルチバンドは非対応なので、実用水準以上とは言え、上には上があるとも言えます。

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 モーションセンサーは、搭載です。

 これは、ランニングマシンなど、室内の有酸素運動を行う場合、GPS衛星は役に立たないので、搭載しています。

 GPSより正確ではないですが、GPSデータ受信利用時のデータを利用し、ペース・ピッチなどを自動修正するため、搭載する意義は大きいです。

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 運動データは、基本部分として、「走行距離・ペース・速度・ピッチ」が計測できます。

 その上で、ラップも、「時間・距離・ペース・スピード」に対応するほか、ステップ数の記録も対応します。

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 そのほか、トレーニング履歴をふまえつつ、フィィットネスレベル・リカバリータイムの情報から、「おすすめワークアウト」を提案する機能もあります。

 上位機にもありますが、その「LITE」版です。

 201910300956.jpg

 日常生活データは、ステップ計測ができるので、歩数計として利用できます。

 また、スリープトラッキングもできるため、装着時に睡眠量と睡眠レベル(深度)の分析も可能です。

 これらは【リストバンド式活動量計の比較記事】で書いたような、活動量計の人気機能であり、それらも利用できる点で、多機能です。

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 心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。

 心拍数の変化による客観的な運動強度の測定が可能なので、より科学的なトレーニングが可能です。

 カロリー計算なども、運動強度に基づくため、一般的に言って正確さが増します。そのほか、心拍数からストレスレベルの計測も可能です。

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  もちろん、心拍数からVO2max(最大酸素摂取量)が計測・表示可能です。

 単純に計測できるだけでなく、フルマラソンに換算した場合の想定タイムと、リカバリータイムの表示が可能です。

 GPSの最大稼働時間は、11時間です。

 基本的に1回ごとに充電する必要があるでしょう。充電はUSBケーブルを用いる方式です。

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 Garmin Connect Mobile
  ¥0 Apple iTunes Store
 
Garmin Connect Mobile
  ¥0 Google Play

 スマホとの連動は、上記のアプリを用います。

 Bluetoothでの接続です。パソコン経由でもデータは確認できます。

 Bluetoothでの接続です。もちろん、GPS機なので、走行ログを地図で見ることも可能です。

 なお、パソコン経由でもデータは確認できます。

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 なお、本機は、ペアリングにより、スマホの通知を受け取ること、着信を確認すること、音楽再生の操作可能です。

 また、カレンダーや天気など、簡易的な情報も表示可能です。

 【スマートウォッチの比較記事】で紹介したような製品では常識といえる機能ですが、同社のGPSランニングウォッチでは、このグレードで搭載です。

 また、、専門家的なアドバイスを得られるGarmin Coachや、Garmin Connect 経由で、友人・コミュニティとの競争などもできます。

 ランニングを「楽しませる」機能は多いと言えるでしょう。

 防水性は、5気圧防水(水深50M)で、汗で汚れても水洗い可能です。

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 以上、ガーミンのForeAthlete 55シリーズの紹介でした。

 同社のアスリート向け「入門機グレード」の製品です。

 一昔前の製品に備わっていた、プロ用の基本機能は網羅していますので、中級者以上の買換ニーズにも良いでしょう。


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 【2023年発売】

 2・ガーミン Forerunner 265 Music
  ¥57,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02810-40
ホワイト:‎010-02810-41
アクア: 010-02810-42

パネル:有機EL(1.3型)
重さ:47g


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 3・ガーミン Forerunner 265S Music
  ¥55,273 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02810-43
ホワイト:‎010-02810-44
ピンク:010-02810-45

パネル:有機EL(1.1型)
重さ:39g

ケース: FRP
ガラス:Gorilla ガラス 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:20時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
防水: 5気圧(50M)

 Forerunner 265 Musicは、ガーミンの中級のGPSランニングウォッチです。

 Fore Athleteというブランド名ではないですが、水泳・バイクを含めた30種類のスポーツに利用できます。純粋に先ほどの機種の上位機と考えてください。

 名前を変えたのは、主な利用者が「ランナー」だったからでしょう。

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 一方、今回のラインナップは、2種類あります。

 Forerunner 265は、バンド幅が22mmで、液晶が1.3型です。

 Forerunner 265Sは、バンド幅が18mmで、液晶が1.1型です。

 重さが10g前後変わるので、このあたりは好みです。

 ただ、後ほど見る同社の上位シリーズでも50g前後はあるので、一般的には普通サイズ(Forerunner 265)を基本に考えて良いでしょう。視認性も含めてです。

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 一方、末尾にMusicとあるのは、各社の定額聴き放題サービスを利用することが可能だからです。

 Bluetooth以外にWi-Fiも装備するためです。

 詳しくは、後ほど説明します。

 本体の外観は、ForeAthlete 55と似ています。

 ただ、画面密度はほぼ同等のまま、(特に265は)文字盤が大きいため、視認性はより良いです。

 強度の部分でもガラスがスマホグレードの「ゴリラグラス3」になるなど、値段に見合う差は付けられています。

 パネルは、本機は、AMOLED(有機EL)です。

 高級スマホではお馴染みの素材で、フルカラー表示ができます。

 その分、電池の持続にやや影響するのですが、後述するように、その部分は、本機の場合問題なさそうです。

 一方、フルカラー液晶に比べると、日差し対応の部分で有機ELは少し弱いと言えます。

 ただ、最近はこのタイプの時計を普段使いする方も多いですし、最近は視認性もだいぶ良くなったための採用かと思います。タッチパネルなので、操作性も良くなります。

 実際、環境光センサーを装備することで、照度の部分で最適化する仕組みも新たに加わりました。

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 対応するGPSは、ヨーロッパのガリレオ衛星を含む4衛星フル対応です。

 その上で、GNSSマルチバンド(マルチGNSS・デュアルバンドGPS)対応です。

 2021年頃から、GPS機器に増えてきた規格で、1つの衛星から、2つの周波数で位置情報が同時受信できます。

 ビルなどの密集地帯での受信に強くなるため、GPSウォッチの精度の向上が見込めます。この部分の仕様は「力強い」です。

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 ただし、バッテリーの減りは早くなるので、測位精度が高い通常モードのほか、マルチGNSSを補足するが受信は片方とするモードと、普通のGPSモードと、合計3種類のモードに分けています。

 なお、ガーミンの場合、スマホアプリでリンクさせた時、今後数日間の衛星の位置情報を取得する(A-GPS)ので、その間は、GPS受信が少し速くなります。

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 モーションセンサーは、この機種の注目点です。

 下位機種は「加速度センサー」でしたが、この機種から「3Dジャイロセンサー」になります。

 上下動・設置時間(GCT)・GCTバランスも測定できるため、ランニング時のフォームや歩幅など、相当細かいフォーム分析が可能となります。

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 【ステップ計】

 Running Dynamics Pod
  ¥8,156 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

 【ボディ式心拍数計】(2022年発売)

 HRM-Pro Plus 010-13118-10
  ¥18,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)  

 測定表示には、別売の心拍数計かピッチ計測器のいずれか、あるいは両方が必要です。

 室内でのワークアウトにも対応可能です。

 なお、ボディ式心拍数計はBluetooth搭載で、スマホなどに直接データを送れます。グローブで時計が付けられない格闘技など向きとされます。ANT+にも対応です。

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 また、ガーミンの場合、このグレードから「マルチスポーツ対応」を表明しています。

 そのため、下位機種でも対応可能な、ラン・スイムに加えて、自転車をふくむ、トライアスロン系競技にも対応します。

 例えば、水泳においては、水泳時のドリルやストロークの記録まで対応します。

 センサーは、そのほか、気圧高度計・電子コンパス・温度計を備えます。

 とくに、高度計の採用で、上昇/下降速度と昇降速度の測定が可能になるため、「山系・自転車系」のワークアウトで、アップダウンに注目したい場合、良いかと思います。

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 運動データは、「走行距離・ペース・速度・ピッチ・ラップ」など、下位機種が計測できるデータは全て網羅します。

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 その上で、このグレードから、下位機種にはない、トレーニング効果(TE)の測定と表示に対応します。

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 適度な運動効果を確認できるほか、オーバートレーニングの警告をしてくれる点は、重宝しそうです。

 応用的に、1週間分のトレーニングの「トレーニング負荷」の表示も可能です。

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 その上で、心拍数計を利用して乳酸閾値の計測表示にも対応しています。

 トレーニング強度が高すぎると、乳酸閾値が低下し急速に疲労するため、その状況を監視する機能となります。

 また、リカバリーアドバイザーをもち、計測値に基づき、次のトレーニングまでの推奨休憩時間を表示します。


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 このグレードからのユニークな機能は他にも多くあります。

 主要な物を順番に見ておきます。

 第1に、負荷比の表示です。

 現在的な負荷(短期的負荷)と中期的な負荷を比較して、追い込み状況に活かすほか、オーバートレーニングを防ぐための機能です。

 第2に、トレーニングレディネスです。

 トレーニングデータ・睡眠データほかを総合的に分析し、その日に最適な負荷をお知らせしてくれる機能です。

 第3に、リアルタイムスタミナです。

 競技開始前に、自分の「スタミナ量」の推定値を出してくれるものです。

 第4に、ランニングパワーです。

 心拍数計と連動させつつ、地面にどれだけのパワーを伝えられているかを計測する機能です。

 先述の周辺機器(HRM-Pro )を用いる場合、より正確ですが、手首だけの計測もできます。

 そのほか、トレーニングの準備状態をお知らせするモーニングレポート、日常のトレーニングデータと、コース・天気を付き合わせて、レース予想タイムを表示できる「レースウィジェット」なども面白い機能です。

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 そのほか、「PACE PRO」も魅力があります。

 高度計と心拍数計(VO2Max)のデータを利用しつつ、無理なくゴールに届くための、スプリットペースを表示可能です。

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 日常生活データは、ステップ計測ができるので、歩数計として利用できます。

 高度計があるので、階段などの上下移動した距離(階数)も記録します。

 そのほか、スリープトラッキングも対応です。

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 心拍数センサーは、腕時計に内蔵されます。

 下位機種同様に、VO2max(最大酸素摂取量)が計測や、フルマラソンの予想タイムの表示も対応します。

 一方、「血中酸素の常時測定」にも対応します。

 Apple系でも最近付きましたが、心拍数計にも使う光学センサーを利用して、光の反射量を測定して、血中酸素量を把握するものです。

 スポーツというより、ライフログ系の機能ですが。

 GPSの最大稼働時間は、最大20時間です。

 マルチGNSSを稼動しておくと16時間、それをマルチバンドで受信する場合14時間です。

 音楽再生機能を利用する場合は、さらに短くなります。

 基本的に1回ごとに充電する必要があるでしょう。充電はUSBケーブルを用いる方式です。

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 スマホとの連動は、下位機種と同じで、Garmin Connect Mobileを利用します。

 一方、このグレードからは、Connect IQ ストアに対応です。

 スマホのように、特定のアプリを【Garmin Connect IQ】アプリを利用することで、ダウンロード可能です。

 天気アプリ・音楽アプリのほか、デフォルトにないワークアウトなども適宜ダウンロードできます。

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 一方、冒頭で少し書きましたが、本機は音楽再生機能があります。

 また、Wi-Fiを標準装備するため、各社の定額聴き放題サービスを利用することも可能です。

 Connect IQ ストアで、アプリがインストールできますので、それを利用します。SpotifyやAmazon Music Line Musicなどに対応します。

 Wi-Fiでスマホにダウンロードして利用する形式なので、スマホ持ち歩きは不要です。

 Amazon Musicアプリの場合の例を紹介しておきます。

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 Amazon Musicは、定額聴き放題サービスです。

 100万曲を誇りますが、配送無料のプライム会員の付帯サービスとして、会員は無料で使えます。

 体験されたい場合は、現在キャンペーン中の【Amazonプライム会員】の「30日間の無料体験登録」を利用すると良いでしょう。

 大学生・専門学校生の方ならば、よりお得なPrime Student会員になれます(こちら)。

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 なお、4000万曲のフルサービスは、【こちら】のAmazon Music Unlimited の契約が必要ですが、こちらも、無料キャンペーン中です。

 いずれも、ランニングウォッチのほか、スマホやPCでの視聴も可能です。

 もちろん、こうしたサービスを使わず、手持ちの楽曲でも、500曲までの楽曲が時計にインストール可能です。

 なお、イヤホンは、このブログでは【Bluetoothイヤホンの比較記事】で、スポーツタイプを含め紹介しています。

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 一方、運動と関わらない部分では、本機はFeliCaベースのGarmin Payに対応します。

 VISAと提携しており、ローソンなどでも使えます

 日本では、Suica対応となりました。

 そのほか、ミュージックプレーヤー機能は、基本搭載です。

 防水性は、5気圧防水(水深50M)で、汗で汚れても水洗い可能です。

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 以上、ガーミンのForerunner 265 の紹介でした。

 シンプルに計測できるだけでなく、準備状態や走行状態について、他種のアナウンス・アドバイスをしてくれるまさに「ランナー向き」の製品です。

 特に、トレーニング効果(TE)の測定は、ランニングほか、ジムなどでのワークアウトを含めて、「データ重視派」のモチベーションアップにつながるでしょう。

 趣味のファンランを超えた競技用としても、2022年機から、(別売器具を利用した)フォーム分析などに対応するようになりました。

 本格的な競技者でも、このグレードで問題ないと言えます。

 一方、カジュアルな方面でも、音楽再生機能があるほか、睡眠分析、活動量分析など、毎日の生活に便利な方向性での機能も充実します。

 全方位的にそつのない「中級機」と言えます。

 あえて言えば、有機ELの採用もありややバッテリーの保ちが悪い点がありますが、1日1回充電する習慣があれば、フルGPS利用でも問題なさそうです。

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 【2022年発売】

 【音楽再生機能なし】

 4・ガーミン Forerunner 255
  ¥45,273 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

グレー:010-02641-42
ブルー:010-02641-52

 【音楽再生機能あり】

 5・Garmin Forerunner 255 Music
  ¥44,968 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ホワイト:010-02641-57
ブラック:‎010-02641-47

パネル:8色カラー液晶(1.3型)
重さ:49g

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 【音楽再生機能なし】

 6・ガーミン Forerunner 255S
  ¥44,698 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

グレー:010-02641-62
ピンク:010-02641-72

 【音楽再生機能あり】

 7・Garmin Forerunner 255S Music
  ¥46,182 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02641-67
ホワイト:‎010-02641-77

パネル:8色カラー液晶(1.1型)
重さ:39g

ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:Gorilla ガラス 3
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:搭載
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:30時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
防水: 5気圧(50M)

 なお、本機の旧機種となるのが、Forerunner 255です。

 もっとも大きな違いは、パネル部分で、旧機の場合、フルカラータッチパネルのOLED(有機EL)である新機種と異なり、8色カラー液晶でした。その分、バッテリー持続時間は旧機のが長いとはいえ、明確なです。

 機能面では、負荷比・トレーニングレディネスの表示が非対応であるほか、ランニングパワーの計測には、別売のハートレートセンサーが(必ず)必要である部分が、目につく主な違いです。

 その上で、旧機の場合、「Music」と末尾にない機種は、Wi-Fi未搭載で、各社の定額聴き放題サービスが利用できない点が違いとなります。

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 結論的にいえば、GPS性能などコア部分は同じなので、納得できる値段差がついているようならば、(プチ下位機)としても選んでも良いかと思います。

 ただ、各機とも1万円以上の差がなければ、新機種が良いようには思います。


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 【2023年発売】

 8・ガーミン Forerunner 965
  ¥77,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:‎010-02809-60
ホワイト:010-02809-61
イエロー: 010-02809-62

パネル:有機EL(1.4型)
ケース: チタン
ガラス:Gorilla ガラス DX
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:22時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:53g
防水: 5気圧(50M)

  ForeAthlete 965は、ガーミンのFore Runnerシリーズ最上位機です。

 従来は中間グレード(Fore Athlete745)がありましたが、現行製品では出ていません。

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 パネルは、本機も、タッチパネル式の有機ELです。

 ただし、文字盤は1.4型と広めです。

 本機は地図内蔵(Japan DKG map)なので、それを操作する際の利便性に配慮して大きくしています。

 なお、地図は、国土地理院の日本詳細地形図を基にしたものなので、スマートウォッチのものと違って、コンビニや観光情報を示すようなものではないです。

 あくまでストイックにトレーニングの道順を把握するために利用します。

 もちろん、道案内機能はあります。

 外装は、ベゼルはチタン合金で、ガラスは強固な Gorilla Glass DXです。

 値段差分、これらにも差をつけています。

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 対応するGPSは、本機も4衛星対応(マルチGNSS)です。

 モーションセンサーも、下位機種と同じ水準です。

 しっかりと、気圧高度計・コンパス・ジャイロ・温度計も搭載されており、相当細かい走行データをとれる仕様です。

 運動データも、下位機種同様のものが測定できます。

 逆に言えば、先ほどみた下位機(Forerunner 265 )と比べて、こちらのみ対応する上位機能というのはありません。

 日常生活データ・マルチスポーツ対応の部分でも同じです。

 心拍数センサーも、精度を含めて変わりません。

 GPSの最大稼働時間は、最大31時間です。

 マルチGNSSを稼動しておくと19時間、音楽再生機能も利用する場合、8.5時間です。

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 スマホとの連動は、下位機種同様の仕組みです。

 ただし、このグレードから、先述のように地図のインストールに対応するため、トレイルランなどには割と有効です。

 また、地図でコースを把握できるため、これまで、これからの勾配や距離上昇量をデータ表示させるClimbPro機能も利用可能です。(右図)

201910301151.jpg

 なお、最上位機も、ミュージックプレーヤー機能は、標準装備です。

 Wi-Fiも装備するので、定額音楽サービスも利用できます。ダウンロードして、オフラインで曲も聴けるでしょう。

 メモリ量が多いので、圧縮音源で最大2000曲(下位機種は500曲)です。

 あとは、Garmin Pay (Suica)対応の部分を含めて、下位機と同じです。

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 以上、 ガーミンの Forerunner 965の紹介でした。

 下位機のForerunner 265と較べる場合、地図表示とそれに連動するコース把握(ClimbPro)ができる部分が大きな違いです。あとは、外装の高級感(堅牢性)が主な違いです。

 したがって、これらの部分に魅力を感じれば本機、そうでもないならば下位機と、シンプルに決められるかと思います。

ーーー

  202207041208.jpg

 【2022年発売】

 【通常製品】

 9・ガーミン Forerunner 955
  ¥67,383 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02638-E0
ホワイト:010-02638-E1

 202207041209.jpg

 【屋外充電対応】

 10・ガーミン Forerunner 955 Dual Power
  ¥77,091 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02638-D0
ホワイト:010-02638-D1

文字盤:フルカラー液晶(1.2型)
ケース: 繊維強化ポリマー
ガラス:Gorilla ガラス DX
バンド:シリコン
GPS:4衛星 (マルチGNSS)
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:22時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:53g
防水: 5気圧(50M)

 なお、本機の旧機種となるのが、Forerunner 955です。

 旧機の場合OLEDではなく、フルカラー液晶でした。

 先述のように、この2社だと一長一短があるので、どちらが上とは言えません。ただ、外装部分で、新機種はチタン合金ですので、それなりにはつけています。

 機能面では、新機種と大きく変わりません。

 地図も見れますし、GPSも同等水準です。あえて言えば、負荷比の表示ができない点と、手首だけの計測では、ランニングパワーが見れない部分が、新機種との違いです。

 一方、旧機種の場合、仕様面の上位版として「Forerunner 955 Dual Power」という製品がありました。

 202207041217.jpg 

 ソーラーグラスを採用し、ソーラー充電に対応するものです。

 通常だとGPS利用で22時間の電池の保ちです。ただ、ソーラー充電を併用する場合、最大49時間まで延びます。ただし、晴天下(5万ルクス)で利用した場合の数字です。

 スマートウォッチとしての利用は、1日3時間の晴天の場合、20日の保ちです。使わない場合は15時間です。

 結論的にいえば、普段の日常生活でも使うつもりならば、ソーラー充電は有効な場合は「ある」でしょう。

 そうでないならば(山などの用途を除けば)普通のモデルで良いかと思います。

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 【2022年発売】

 【チタン】

 11・ガーミン Enduro 2
  ¥147,473 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02754-11

文字盤:フルカラー液晶(1.4型)
ケース:チタン
ガラス:パワーグラス
バンド:ナイロン
GPS:4衛星
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:110時間+40時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:61g/71g
防水: 10気圧(100M)

 このほか、ガーミンからは、トレイルランなどに向く、ロングバッテリー機の発売があります。

 202108191650.jpg

 こちらも、ソーラーグラスを採用していて、晴天下(5万ルクス)の常時利用では、10時間分のチャージ量になるとされます。

 GPS・心拍数系を利用しないスマートウォッチモードならば、3時間の充電で15日分の充電が可能ということなので、実用性はあります。

 ソーラーを勘案せずとも、GPSモードで約110時間ですから、超タフと言えます。

 また、時計としてだけ使うならば、(原理上)約111日間 +約1年間、GPSオフで、スマートウォッチとして利用するならば、約34日間 + 約12日間ですので、長期間の登山などには良さそうです。

 202108191652.jpg

 重さは70g(ケースのみで64g)ですし、この手のモデルだと、かなり優れると言えます。

 ソーラーパネル(パワーグラス)を採用することもあり、文字盤を1.4型と少し大きくしています。強度は問題ないでしょう。

 基本的な計測項目は、(Wi-Fi音楽機能がない)Fore Athlete 945とほぼ同じです。

 先述の「レディネス」に関わる機能が未付属となりますが、用途的に問題ありません。

 202210171403.jpg

 GPSは、本機もマルチGNSS対応できます。

 マルチバンドで利用する場合でも、約68時間 + 約13時間の電池の保ちですし、十分でしょう。

 加えて、地図についても、ダウンロードではなく、最初から日本詳細地形図(2500/25000)がプリインストールです。詳細道路地図・日本登山地図なども、他機と同様、有料ですがダウンロードできます。


  202105011352.jpg

 【2019年発売】

 【スチールバンド】

 12・ガーミン fēnix 6 Sapphire
  ¥69,102 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック:010-02158-430
レッド:010-02158-53

文字盤:フルカラー液晶(1.3型)
ケース:FRP
ガラス:サファイアクリスタル
バンド:上記参照
GPS:4衛星
モーションセンサ:3Dジャイロ
心拍数計:搭載(VO2Max対応)
最大稼働時間:60時間
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi
重さ:82g
防水: 10気圧(100M)

  ガーミン fēnix 6は、ガーミンの別ラインのGPSウォッチです。

 Forerunner955とは別のビジネスアスリートという高級ラインです。

 202305271438.jpg

 正確には「MARQコレクション」が同社の最高級ラインですが、30万円を超えますし、ニーズとしてはだいぶ特殊でしょう。

 202207041317.jpg

 外観は、高級感があります。

 ガラス部分に、高級時計でもお馴染みな「サファイアクリスタル」を採用するなど、Forerunner系とは差を付けます。

 ようするに、「ビジネスアスリート」の意味は、「プロアスリート」というより「ビジネス&アスリート」という意味で、両方に使えるという意味です。

 ただし、タッチパネルは不採用です。ガラスに仕込むのは難しいからでしょう。

 本体の重さは、バンド込みの重さが、82gです。

 いずれにしても、「重めの腕時計を気軽にできるスポーツ」向けであり、ランニングウォッチとしてみると異質です。

 201910301301.jpg

 計測できるデータは、Fore Athlete 955とほぼ同様です。

 センサーが同じ構成なので、目立った部分でできることの差はありません。

 正確には、「レース準備(レディネス)」に関わる「トレーニングレディネス」「リアルタイムスタミナ」などはないですが、これは発売時期の関係でしょう。

 別売機器の対応もあります。

 ただ、スキー場やゴルフ場の地図、トレッキングに便利な機能が(ダウンロードではなく)標準付属する点で言えば、用途性は少し異なります。

 202207041321.jpg

 GPSには、しかし、マルチGNSS非対応です。

 これも、発売時期の関係だと思います。

 本機も道路地図内蔵です。

 GPSの最大稼働時間は、心拍数計も利用する場合、約60時間です。

 さらに、音楽再生を使って、16時間です。

 そのほか、下位機種と比較する場合、10気圧防水にパワーアップしています。

 あとは、スポーツ用と大まかな部分は変わりません。

 音楽データのインストール(圧縮音源で2000曲)とGarmin Payも対応です。

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 以上、ガーミン fēnix 6の紹介でした。

 ランニングウォッチの部類ですが、重さがある部分を含めて、多少用途は特殊です。

 競技者向けと言うより、コーチなどに向く製品と言えるかもしれません。

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  202010191046.jpg

 【2020年発売】

 13・ ガーミン fenix 6 Pro Dual Power
  ¥77,666 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ホワイト:010-02410-34
ブラック:010-02410-35 

 202010191048.jpg

 14・ ガーミン fenix 6S Pro Dual Power
  ¥96,223 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ゴールド:010-02409-21
パープル 010-02409-22

 201910301249.jpg

 【2019年発売】

 15・ ガーミン fenix 6X Pro Dual Power
  ¥86,324 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック: 010-02157-53

 そのほか、ガーミン fēnix 6 proというより上位の製品も発表されています。

 3機種ありますが、いずれも強靱なゴリラガラスになっています。昔iPhoneにも採用されていました。

 その上で「Dual Power」ということで、本機はパネル内蔵です。晴天下では6時間の寿命を延ばせます。

 短いようですが、普段の出勤・通学に時計代わりに使う場合、晴天下毎日3時間で、24時間の充電となるため、充電頻度は減るでしょう。

:fenix 6 Pro Dual Power
 :1.3インチ・62g
:fenix 6S Pro Dual Power
 :1.2インチ・61g
:fenix 6X Pro Dual Power
 :1.4インチ・82g

 一方、3機種の違いは、文字盤のサイズと重さです。

 fenix 6X Proは、ベゼルもDLCコーティングとした、「高級ウォッチ」ですが、基本的に中身は同等です。

 また、6S以外は、チタンバンド(010-02157-5A)とDLCチタニウムバンド(010-02157-5D)のモデルもあります。ただし、15万ほどです。

 結論的にいえば、こちらは、ファッション性を重視したシリーズで、主に重さとストラップ素材の機能性の面で、純粋なランニングウォッチとも言えない部分が合います。

ーーー

 202207041331.jpg

 【2022年発売】

 16・Garmin tactix 7 PRO Sapphire Dual Power
  ¥154,682 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

ブラック: 010-02704-34

 なお、このシリーズに近く、少し高めの上位機となるのは tactix 7 PRO Sapphire Dual Powerです。

 ただ、どちらかと言うと、「ミリタリーウォッチ」の上位機のようなモデルです。

 202207041336.jpg

 ソーラー充電の時間を強化したほか、暗視用の緑色LEDライト、ナイトビジョンを装備するほか、航空情報の取得など、そちら系統の製品です。

 今回の記事の趣旨からは、すこし外れる製品と言えます。

1-3・HUAWEIのランニングウォッチ

 202108191302.jpg

 続いて、ファーウェイのランニング専用ウォッチです。


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 【2021年発売】

 17・HUAWEI WATCH GT Runner 46mm
  ¥19,200 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

パネル:有機EL(1.43型)
ガラス:
バンド:シリコン or レザー
心拍数計:搭載
測定:活動量 睡眠質  血中酸素
スポーツ: 競技モード (12種?)
GPS:5衛星
スマホ対応:IOS Android
音楽サービス:
電子マネー:
アプリ追加:
バッテリー: 14日
重さ: 38.5g(ベルトなし

 HUAWEI WATCH GT Runnerは、HUAWEIの発売するランニングウォッチです。 

 2021年に登場した製品で、ランニング専用モデルとしては、同社初かと思います。

 リストバンドは、1サイズで、140-210 mmで対応です。

 パネルは、本機については、有機EL(AM-OLED)です。

 ランニングウォッチについては、日中の明るい場所に強い液晶より、有機ELが必ずしも優れるとは言いがたいのですが、発色は良いです。

 実際、スマホででもこの方式の問題はなくなってきていますし、(逆に言えば)有機ELだから悪いとは言えません。

 202112161515.jpg

 GPSは、搭載です。

 中国の北斗を合わせて5衛星に対応するほか、L1波とL5波双方を捕捉できるデュアルバンドです。測位は良いでしょう。

 その上で、高度気圧計・電子コンパス・加速度・ジャイロセンサーもしっかり内蔵されています。

 気圧計を利用する、天候予測機能にも対応です。

 GPSを利用したルート表示については、ポラール同様、元来たルートを戻るルートバック機能があり、道に迷った際に強い機種です。

 202112161539.jpg

 運動データは、「走行距離・ペース・速度・時間・ルート」など基本部分は全てが計測できます。アップダウン表示にも対応できます。

 日常生活データは、本機も睡眠量の計測を含めて、日常的なデータの計測は可能です。

 202112161555.jpg

 心拍数センサーも、腕時計に内蔵されます。

 精度についてはダイオード数を8個に増量したHUAWEI TruSeen 5.0対応です。

 とくに、運動時の常時測定の精度があがります。

 また、最近流行する「血中酸素の常時測定」も可能です。

 GPSの最大稼働時間は、心拍数センサーも稼働させて20時間です。

 トレイルランモードの際は、自動的にGPS取得などを抑制し、40時間保ちます。

 201905221427.jpg

 Huawei Health
  ¥0 Apple App Store

 Huawei Health
  ¥0 Google Play

 スマホとの連動は、本機も、Bluetoothを用いる形式です。

 省電力のBluetooth LEで、着信通知などを受けられます。

 202112161547.jpg

 トレーニング分析は、 スマホアプリベースですが、「AIランニングコーチ」というトレーニングの分析機能があります。

 数値面で特徴的なのは、ランニング 能力指数(RAI)です。

 発想は、VO2MAXを利用する各社のシステムと同じですが、計測データに基づき、自分の現在のレベルを数値として表示する機能があります。

 防水性は、5気圧防水(水深50M)です。

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 以上、HUAWEI WATCH GT Runnerの紹介でした。

 新参となりますが、GPS・心拍数計の精度が高い上で、カラー液晶搭載の機種として格安といえます。

 もちろん、スポーツ情報サービスの長年の蓄積があるガーミンやポラールに比べると、アプリ・ソフトベースの分析や、連携面でまだはあります。

 ただ、値段面を考慮すれば、やはり本機に競争力はあると言え、ミドルクラスのランニングウォッチでは、強力な黒船の登場にみえます。

次回に続く!
GPSランニングウォッチのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、GPSランニングウォッチを紹介しました。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

 201808211816.jpg

2・ランニングウォッチの比較 (2)
 2-1:スント〈北欧〉
 2-2:ポラール〈北欧〉
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

GPSの精度   ★★★★★
計測データの種類 ★★★★★
本体の軽量性   ★★★★★

日常の健康管理  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 つづく、2回目記事こちら)では、ポラールやスントの製品を追加で紹介したあと、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 16:00 | 健康家電

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