1回目記事からの続きです→こちら
2-1・コードレスミキサーの比較
2回目記事のトップバッターは、小型のコードレスミキサーです。
基本的に超小型の「1人用」で、最近増えてきたタイプです。
小量タイプで、ボトルを逆さ挿入して、切削させる点で、次に見る(少し大きめの)ボトルブレンダーの類型に入ります。
ただ、コードレス型で、より小さい部分で、別の観点が必要なのでカテゴリを分けています。
1・ジューサー・ミキサーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:スロージューサー
1-3:パワージューサー
2・ジューサー・ミキサーの比較 (2)
2-1:コードレスミキサー〈0.3L -〉
2-2:ボトルミキサー〈0.4L -〉
2-3:パワーミキサー〈0.6L -〉
3・ジューサー・ミキサーの比較 (3)
3-1:パワーミキサー〈1L -〉
3-2:料理用パワーミキサー 〈1.2L-〉
4・ジューサー・ミキサーの比較 (4)
4-1:料理用パワーミキサー 〈続き〉
4-2:他のミキサー
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら)の「選び方の基本」で書いた基準に沿って解説していきます。
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また、以下では、Atlasが高評価するポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2022年発売】
16・Shark Ninja Blast BC151JEM
¥9,680 楽天市場 (5/11執筆時)
グリーン:BC151JEM
パープル:BC151JPR
ホワイト:BC151JWH
ブラック :BC151JBK
ブルー :BC151JNV
タイプ:高速ミキサー
回転数:不明
連続運転時間 30秒
定格容量:470ml
サイズ:幅8.9×奥行8.9×高さ27.2cm
Ninja Blast BC151JEM は、米国の家電企業シャークが販売する製品です。
米国では「シャークニンジャ」が企業名ですが、日本だと「シャーク」なので「ニンジャ」は日本だと製品名になります。
方式は、先述のように、ボトルブレンダーと同じです。
ボトルを逆さにして、切削したあと、カッターをふたに替えて、持ち歩くことを想定します。
本体の大きさは、幅8.9×奥行8.9×高さ27.2cmです。
重さは、本体を含めた持ち運び時に790gです。
ただ、自宅でつくって飲むだけならば、500mLクラスの水筒と変わらないでしょう。
ドラムの容量は、470mlです。
コードレスタイプとしては大きめです。
各社の中型の水筒と同じほどです。
電池の保ちは、コードレスの場合重要です。
本機は、約30秒の利用で15回分です。
この点では、ソロキャンプ用にも良さそうです。
ただ、定格時間が30秒なので、休ませずの連続使用は想定外です。
サーモが働いて、モーターが冷めるまで利用できないタイプです。ここだけ注意してください。
充電は、USB式で、満充電まで2時間です。
モバイルバッテリーでの充電もできます。
ただし、内蔵バッテリーは消耗するため、300-500回ほどで買換でしょう。
ブレードは、ステンレスの4枚刃です。
静音モーター採用で、稼働音に配慮があるタイプです。
回転数は、非公開です。
パワーはただ、小型でも、15Wあります。家庭用製氷機の氷は砕ける製品です。
お手入れは、構造的に簡単です。
汚れた場合、本体のブレードは多少気を使いますが、あとの部分は食洗機でも洗えます。
ただし、ブレードは取り外せないので、付属ブラシで洗います。食洗機は未対応です。
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以上、ビタントニオのVBL-1000の紹介でした。
自宅用としてほか、持ち運んでの利用も、個人利用ならばよさそうに思える製品です。とくに、料理にも使うよう場合、ソロキャンプのギアにはわりと良さそうにみえました。
【2024年発売】VBL-1500後継機
17・ビタントニオ VBL-2000-i
17・ビタントニオ VBL-2000-K
¥6,237 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:不明
連続運転時間 40秒
定格容量:300ml
サイズ:幅9.5×奥行9.5×高さ18.5cm
VBL-2000は、輸入商社の三栄が、ビタントニオというブランドで売る製品です。
コードレスマイボトルブレンダーという製品名で、24年モデルで3代目となる人気製品です。
本機は、USB充電式で、電源フリーで利用できる製品です。
今回は、ボトルの形状が一新されました。
方式は、「ミキサー」型のコードレスボトルブレンダーです。
充電は、USB式で、満充電まで2時間です。
満量で10回利用できますので、実用性はあります。
ただし、バッテリーは消耗するため、300回ほどで買換です。
本体の大きさは、幅8.5×奥行8.5×高さ21.5cmです。
重さは約500gです。軽いので、機械自体は持ち歩けます。
ただ、作成した飲料そのものを持ち運ぶことは想定外です。
作ったものを職場などに持ち運ぶことは想定しません。
ドラムの容量は、300mlです。
大きめのマグカップといった形状で、名前通り「マイボトル」といってよいサイズです。
回転数は、非公開です。
ブレードは、ステンレスの2枚刃で、あまり強力ではないです。
角氷は砕けますが限界はあります。5Wの電力では仕方ないでしょう。
定格時間は40秒なので、家族2人分連続で作るようなことは無理です。1人用です。
お手入れは、構造的には簡単です。
ただし、ブレードは取り外せないので、付属ブラシで洗います。
食洗機は未対応です。
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以上、ビタントニオのVBL-2000の紹介でした。
職場などに持ち運んで使うケースはレアでしょうが、小型なので、家庭でちょっと利用したり、キャンプの際の利用には、ある程度便利そうです。
ただし、先述のように、パワーは期待できないため、基本的には、スムージー専用の1人用と言えます。
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このほか、1杯分程度の小型のコードレスボトルブレンダーは、以下のような製品が各社から出ています。
順番にみておきます。
【2020年発売】
18・阪和 PRISMATE PR-SK034
¥ 2,900 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:20000万回転
連続運転時間 30秒
定格容量:300ml
サイズ:幅8.4×奥行8.4×高さ19.3cm
第1に、阪和のPR-SK034です。
本体色は、ネイビー(PR-SK034-NV)とライトベージュ(PR-SK034-LB)とレッド(PR-SK034-RD)の3種類です。
やや無骨ですが、電力は11Wで、20000回転です。
パワーは、本機がすこし上でしょう。
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【2020年発売】
19・アイリスオーヤマ IBB-C301-C
19・アイリスオーヤマ IBB-C301-G
¥ 4,570 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:18500万回転
連続運転時間 70秒
定格容量:300ml
サイズ:幅9.1×奥行9.1×高さ20.5cm
第2に、アイリスオーヤマのIBB-C301です。
仕組みは他機と変わりません。
ただ、定格時間が70秒とやや長めです。
2回までの連続利用ができるのは、ポイントでしょう。
充電は、こちらもUSB式で、充電時間は3時間です。1回のフル充電で16回利用できます。
2-2・ボトルブレンダーの比較
続いて、ボトルブレンダーです。
ここまで見てきた、コードレスの小型と同じで、高速回転で材料を切断していくミキサータイプ(パワーブレンダー)です。
ただ、サイズ感からして、メインは「ジュース作り用」として設計されている、小型の製品をです。家電ジャンルとしては、タンブラーミキサーとも呼ばれます。
このタイプは、上に具材投入口がないので、ボトルを逆さまにして具材を入れて、ボトルにふたをしてから利用します。
この方式だと、小型化しやすいので比較的小さな製品に多いです。
ただ、後から加えるような使い方ができないのが欠点で、回転数調整もできないので、スープは無理で、「ジュースやドレッシング作り」専用のミニ機です。
【2022年発売】【400ml】
20・TIGER ミキサー SKR-W400-KD
20・TIGER ミキサー SKR-W400-WS
¥7,600 楽天市場 (5/11執筆時)
20・TIGER ミキサー SKR-W400KD
20・TIGER ミキサー SKR-W400WS
¥7,600 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:9000回転
連続運転時間 1分
定格容量:400ml
サイズ:幅11.9×奥行14.9×高さ32.9cm
SKR-W400は、タイガーの発売するボトルブレンダーです。
同社のTIGER6value+という、機能性を売りにしたシリーズの製品の一角です。
Amazonだと型番表記が少し変わりますが、同じ製品です。
方式は、「ミキサー」になります。
先ほど紹介しましたが、このタイプは、遠心分離でカスを分離する機能はありません。
とはいえ、ジュースを作るのに特化された製品です。Amazonでは、「スムージージューサー」と書いて販売していますが、間違いなくミキサーです。
本体の大きさは、幅11.9×奥行14.9×高さ32.9cmです。
先述のように、ボトルブレンダー型は、容量の割にかなり小さめです。
ドラムの容量は、400mlです。
定格時間が1分ですので、モーターを冷やす時間を考えると連続利用不可です。
1回で、1〜2人分だけつくるという製品です。
回転数は、9000回転と、ミキサーとしては低速です。
なお、スロージューサーは「遅ければ遅いほど良い」と書きましたが、ミキサー方式は基準が異なります。
遅いと作業時間が遅くなるだけなので、高速なほど、または、速度調整ができる方が高級です。
ブレードは、ブラックチタンコート刃です。
刃自体は、ステンレス素材にチタンコートを掛けた普通のものです。
ただ、並刃とギザ刃を組み合わせる工夫が見られます。
先述のように、回転数はイマイチながら、氷などの固い食材の切削力はそれなりに期待できそうです。
栄養素の点では、冒頭書いたように、ミキサー方式は「課題」があります。
繰り返せば、ビタミンC・ポリフェノール・ペクチン・葉酸などの栄養素が多少砕かれてしまうからです。
加えて、スロージューサーに較べると、果汁の分離が早いため、作り置きにも向きません。
味の点では、氷・水・豆乳・牛乳などの水分を加えないと本体が壊れるため、純粋な100%ジュースは作れない仕様です。
これは、ミキサー式の「宿命」で、どれも同じです。
一方、スロージューサーには不得意な、バナナなど粘度の高い食材も扱えます。
こう言った食材は、スロージューサーでは、果実の大半が「かす」として放出されて美味くできません。
お手入れは、基本的にはぬるま湯を入れてボタンを押しシェイクする方式で簡単です。
念を入れたい場合は手洗いです。
カップ部分は、軽量で、食洗機も使えるトライタン樹脂ですので、問題ありません。チタン製の刃の部分を含めて、その他の部分は手洗いになります。
また、トライタンは(変形可能性から)煮沸はできないため、なにかしら清潔を要するような使い方(離乳食ほか)は、ガラス製が良いかもしれません。
静音性は、ミキサー型の場合、気にして良い部分です。
本機の場合、稼働音が65dBと静音化です。
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以上、タイガーのSKR-W400の紹介でした。
低速ジューサーに較べて魅力なのは、導入コストが安いことです。
最先端の工夫は見られないのですが、従来のジューサーの延長線として、1人分のジュースを手軽に作るには良い機種だと思います。
また、パワージューサーとしては、小型で設置製が良い部分ほか、静音性に対する配慮がある点も、魅力と言えます。朝早い時間に利用する婆など、有利でしょう。
【2019年発売】MX-XP102-K
21・Panasonic MX-XP102-W
¥6,055 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:11,200回転
連続運転時間 4分
定格容量:400ml
サイズ:幅12.3×奥行12.3×高さ32.7cm
タンブラーミキサー MX-XP102は、Panasonicが発売する製品です。比較的小型サイズのミキサーとして、タイガーのライバルと言えます。
方式は、こちらも「ミキサー」になります。
本体の大きさは、幅12.3×奥行12.3×高さ32.7cmです。
タイガーの小型機よりは背が5cmほど高いです。
ただ、同社のスロージューサーやパワージューサーに比べると、ミキサー式は小型です。
ドラムの容量は、400mlです。
「軽めに2人分」一度に取れる製品です。
定格運転時間も4分なので、2回は連続でも使えそうです。
素材は、タイガー同様、トライタン樹脂で、軽いです。
回転数は、11,200回です。
タイガーの下位機種は速いですが、水準としては、低速です。
作業時間はそれなりにかかりますし、基本的にはジュース用でしょう。
ブレードは、一方で、特段工夫のないステンレスカッターを採用します。
栄養素や味の点では、ミキサー式なので、本機も純粋な100%ジュースは作れない仕様です。
氷などの添加が必要ですが、これは高速ミキサーならばどれもそうです。
お手入れは、本体を外して、それぞれのパーツを洗うのが基本です。
タイガー同様に、水を入れてシェイクしてから行います。
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以上、パナソニックのMX-XP102-0の紹介でした。
昔ながらの「バナナベースのジュース」などを作りたいかたで、2人暮らしの方には向くでしょう。
一方、タイガーに較べると、静音性など、「一芸」がない無個性な製品なので、面白みにはやや欠けるでしょう。
【2024年発売】
22・ アイリスオーヤマ IBB-601-W
23・ アイリスオーヤマ IBB-601-H
¥5,030 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:
連続運転時間 1分
定格容量:600ml/330ml
サイズ:幅11.4×奥行11.4×高さ38.9cm
IBB-601は、アイリスオーヤマの販売する製品です。
本体の大きさは、幅11.4×奥行11.4×高さ38.9cmです。
やや背が高いですが、こちらは、600mLの大ボトルを付けた場合です。
方式は、こちらも「ミキサー」になります。
「ボトルブレンダー」という名前で売られますが、ここまで見た製品と同じで、逆さまにして食材を投入するタイプです。
ドラムの容量は、600mlのボトルほか、330mLの小ボトルも付属します。
簡易的な「水筒」のように使えるキャップも付くので、臨機応変に使えそうです。
定格運転時間は、1分です。
ただ、1分利用後に、1分休止なので、2本分まとめて作れるでしょう。
ただ、5回繰り返すと30分は使えないので、大容量だから料理に使える、というわけでもないです。
回転数は、非開示です。
ブレードは、4枚刃です。
前世代だと、耐久性を高めるチタンコートでしたが、今回は普通のステンレス刃です。
ここが問題で、ミキサー方式のものは家庭の氷を入れる場合が多いため、各社気を使っていのですが、それがないです。
お手入れは、ボトル口が他社より結構細めなので、洗うのはやや面倒です。
素材は、前世代の、トライタンからコポリエステルになりました。
熱湯を使わないので、これでも良いようには思います。
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以上、アイリスオーヤマのIBB-600の紹介でした。
値段の安さは魅力で、ボトルが2本つくのも便利です。
ただ、外観に値段が見えるほか、ブレードの耐久性の面と、連続運転時間、ボトル形状にやや課題があります。
特にブレードについて言えば、小型のボトルブレンダー型は、ボトルのふたとブレードとが一体成形で、(安全のため)あまりブレードを大きくできない面があります。
そのため、大きなミキサーと違って、何かしらの工夫がない製品は、カッターの耐久性は高くないです。
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このほか、各社のボトルブレンダーで目に付いたものを、「ざっくり」ですが、順番にみておきます。
【2021年発売】JTN-01(MW)
24・NUTRI BULLET PRO NB-201
¥ (27,500) 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:22000万回転
連続運転時間 60秒
定格容量:300ml/550ml
サイズ:幅13.7.4×奥行13.7×高さ20cm
第1に、NUTRI BULLET PROです。
LIMONというキッチン用品の輸入商社が中国から輸入して、デンキヤなどで販売しています。なお「真空」ではないです。
300mLと660mLの2つのボトルが付く点と、ボトルがタイガー同様、トライタン製で割れない点が良い部分です。
回転数(900W/2.2万回転)で、堅いものでも短時間で砕けるとされます。
ただ、他社機より値段が高めです。その分の性能差が、どの部分に由来するのかが、少し分かりにくいです。
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【2020年発売】
【400ml】シルバーは 53101-103
25・Zwilling ENFINIGY 53101-101
¥9,582 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:12000回転
連続運転時間 1分
定格容量:550ml
サイズ:幅13.9×奥行15.6×高さ36.2cm
第2に、ENFINIGY 53101-101です。
ドイツの刃物メーカーのツヴィリングもボトルブレンダーの製品です。
家電ジャンルは、2020年から「エンフィニジー」というブランド名ではじめたようです。同社の刃物は日本製造が多いですが、家電は中国です。
デザイン自体は、ただイタリアです。産業デザイナーによるもので格好良いです。
最近このパターンの調理家電を他社でもたまに見かけます。
本機も、トライタン製のカップで550mLです。
また、頑丈さと切れ味の良さを両立させた、ステンレス製の「スモールクロスブレード」です。実際、結構切れそうな見かけです。
機能面では、基本調理(混ぜ・刻む・する・おろす・つぶす・挽く・.砕く・泡立てる)もできる部分がすこしユニークです。
ただ、大きいジャーが別に付くわけでもないですし、形状や回転数の部分を含めてその用途で本機が便利かは微妙でしょう。
定格時間は不明です。
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【2020年発売】
26・T-fal ミックスアンドムーブ BL150DJP
¥6,000 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:21000回転
連続運転時間 4分
定格容量:400ml
サイズ:幅12.5×奥行12.5×高さ28.5cm
第3に、フランスのT-Falの BL150DJPです。
形状は、裏返して使うボトルブレンダーです。
写真だと分かりにくいですが、利用時(左図)上部のふたは、ボトルの穴の空いていないほうに上置きしているだけで、処理後に逆さにして、飲み口に付け替える方式です。
定格容量は、400mLです。
ボトルは軽量で丈夫なトライタン製です。
キャップとミキサー容器を含めて、食洗機にも対応です。
ただ、真空構造など、鮮度保持に関する仕組みはないので、他社と比べるとそのあたりの工夫がイマイチかなと思います。
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【2024年発売】
27・ビタントニオ マイボトルブレンダー VBL-70-i
28・ビタントニオ マイボトルブレンダー VBL-70-k
¥3,850 楽天市場 (5/11執筆時)
【2023年発売】(ミル付き)
29・ビタントニオ マイボトルブレンダー VBL-90
¥6,800 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:400ml
サイズ:幅11.0×奥行11.0×高さ30.5cm
第4に、日本のビタントニオのVBL-70-iです。
すでに同社のコードレス型はみましたが、こちらは、電源が必要なタイプです。
定格容量は、400mLです。
回転数ほか、細かいスペックは不明です。
ブレードは6枚刃で、この価格帯としては、切削性は良さそうです。
家庭用の製氷機で作った氷ならば、こちらも切れます。
また、カップの凹凸の工夫で、対流を促す構造を採用します。ミキサーでは、割と重要なぶぶんで、かくはん性が良くなるので、ムラが少なくなりそうです。
他社にも、ボトルに溝を付ける機種がありますが、仕上がりが良くなるからです。
こちらは、同社のコードレス型と違って、持ちはこびは想定していて、ふたをして持ち運んだり、冷蔵保存したりすることを想定します。
一方、VBL-90は、同じような形ですが、150mlのミルと追加ボトルが付属します。
ただ、発売時期の関係もあり、ブレードと溝の工夫はない世代になります。
また、追加ボトル付きですが、本機は定格時間が40秒で、30分の休憩が必要な機種です。洗い物が終わっていないが、毎日使いたいようなシーン以外は便利とは言えません。
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結論的にいえば、切削面の性能は、タイガーと比する感じです。ただ、鮮度保持に関する仕組みはないので、そこが課題かと思います。
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【2022年発売】RSB-4(PK) RSB-4(W) RSB-4(BL)
30・レコルト ソロブレンダー シエル RSB-4(BL)
¥3,960 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:430ml
サイズ:幅8.6×奥行8.5×高さ29.0cm
第5に、日本のレコルトです。
安めの小型のブレンダーです。
回転数ほか、当然出すべきスペックも分からず値段相応です。
とはいえ、作ってそのまま「ボトリング」という基本的な仕組みは同じですので、デザインと値段面では選択肢にできるかと思います。
2-2・パワーブレンダーの比較(600Lクラス)
続いて、パワーブレンダーの比較からです。
さきほど小型の「ボトルミキサー」をみました。
このタイプも同じくミキサー(切削型)なのですが、やや大きめで、上ふたから食材を投入できる構造です。
後から食材が入れやすいので、スムージーなどの食感調整がしやすいほか、だいたいの製品が、耐熱性をもつ容器で、回転数が調整できる機種なので、スープ作りなど、料理全般に便利に使える製品となります。
なお、このタイプは結構数があるので600MLクラスと、1L以上クラス分けました。
はじめに、2人までのご家庭に向くと言える600MLクラスからです。
【2024年発売】
【下位機種】
31・T-fal ミックス&ドリンク ネオ BL1601JP
¥6,480 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【上位機種】
32・T-fal ミックス&ドリンク ネオ BL1605JP
¥8,000 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:15000回転/20000回転
連続運転時間 4分
定格容量:700ml
サイズ:幅11.6×奥行11.6×高さ32.9cm
ミックス&ドリンク ネオも、フランスのT-Falの製品です。
価格的には、1つ上で紹介した同社のクリック&テイストの下位機です。
赤色のBL1605は、上位機です。
こちらのみ、ブレードにチタン加工があります。
値段差からしても上位機が良いでしょう。
本体の大きさは、幅11.6×奥行11.6×高さ32.9cm です。
それなりにスマートな外観です。
ドラムの容量は、700mlです。
家族2人で利用するには、十分以上でしょう。
なお、70度耐熱のプラスチックなので、料理利用は想定しません。
ブレードは、同社のPOWELIX LIFEブレードです。
先述のように、上位機のみチタンコートがあります。
同社によると、コートがある場合、耐久性は2倍です。
なお、氷を砕くことは、下位機でも可能です。
回転数は、15000回転と20000回転の2段階です。
最初に高速運転であら潰しして、そのあと超高速運転に移行するなど、食材の堅さなどに合わせて柔軟に利用できるのが魅力です。
こちらは、出力が大きく大型製品に比する300Wです。
小型で出力が高い製品だけに持続力は心配です。
しかし、エアークーリングシステムで、モーターを冷ましつつ運転するという対策がしっかりあります。
栄養素と味の点では、本機は、(パワー)ミキサータイプです。
1回目記事の冒頭で多方式と比較しましたが、食物繊維をこし取らないため、飲みものと一緒に採れるのがメリットです。
ただ、前半で見たようなミキサー方式のジュース専用機に比べれば、このタイプは、栄養素の部分で特段の工夫はありません。
お手入れは、本機も手軽です。食洗機に対応します。
付属品は、とくにありません。
ミルなどはありません。
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以上、ミックス&ドリンク ネオの紹介でした。
「コンパクトでパワフル」という機種を探しているならば、この値段の製品では、割と良い選択肢でしょう。
安全面も、手軽に開け閉めできる2段階ロックシステムがあります。氷や固い食材への対応力は良いでしょう。
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なお、T-Falほかの企業から、この容量クラスの製品が他にもいくつか出ています。
順番に確認しておきます。
【2014年発売】(白のBL1431JPは生産終了)
33・T-fal クリック&テイスト BL143GJP
¥6,600 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:19000回転/24000回転
連続運転時間 4分
定格容量:600ml
サイズ:幅9.5×奥行9.5×高さ33.5cm
第1に、T-Falの クリック&テイスト BL143GJPです。
ロングセラー機です、2014年から展開がある製品です。
容量は、600mLです。
耐熱温度は85度ですが、やはり料理利用は想定しません。
付属品は、一方、こちらのが豪華で、2種のミルが付属です。
アタッチメントを交換すれば、珈琲や胡椒などをひけるコーヒーミルと、粉末茶ができるティーミルとしての機能も持ちます。
ブレードは、形状はことなるものの同じくチタンコートです。
回転数は、19000回転と24000回転と、新機種より速いです。
ただ、ここはミルが付属するためという理由だと思います。
パワー自体も200Wで、新機種より弱いです。
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結論的にいえば、ミルが欲しい場合は、こちらでも良いでしょう。
そうでないならば、冒頭の新機種が良いかと思います。
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【2021年発売】
34・ ラドンナ Toffy K-BD1-RB
¥5,020 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:20000回転/21000回転
連続運転時間 2分
定格容量:600ml
サイズ:幅16.5×奥行12.0×高さ31.5cm
第2に、ラドンナの Toffy K-BD1です。
セレクトショップ系のブランドで、デザイン性の高い家電を企画販売する企業です。
本体色は、現状だと白( K-BD1-AW)のみの在庫です。
以前は、黒〈Toffy K-BD1-RB 〉のほか、ピンク( K-BD1-SP)・アクア( K-BD1-PA)もありました。
同社が得意なレトロモダンな外観でオシャレな製品です。
定格容量は、こちらも600mlの製品です。
ジャーはガラス製です。ただ、耐熱ガラスではない(40度まで)です。
回転数は、本機も2段階で調整できます。
ただ、1000回転の差しかない点で、この機能はオマケでしょう。
ブレードは、4枚刃で切れ味は良さそうです。ただ、コートはないです。
一方、定格運転時間が2分と短い点と、食洗機に非対応な点は注意点です。
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【2024年発売】
35・ラドンナ Toffy K-BD5-AW
35・ラドンナ Toffy K-BD5-PA
¥8,250 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:205,00回転/21,500回転
連続運転時間 2分
定格容量:600ml
サイズ:幅15.5×奥行14.4×高さ33.5cm
第3に、ラドンナのToffy K-BD5です。
先ほどの機種の上位機にあたります。
機能性は、回転数他ほぼ同じです。
ただ、容器が耐熱ガラスで、スープ他の調理ができます。
温度差120℃まで対応なので、熱・冷の連続利用でも問題ないとされます。
後述するように、料理用の大型ミキサーだと、耐熱ガラスの製品になりますが、600mLの中型で、この仕様なのは珍しいかなと思います。
むろん、食洗機もOKです。
調理容量は、ただし注意点です。
コールドは600mLですが、ホットは400mLが最大です。
とはいえ、提案されるパスタソースほか、意外と小量利用のニーズはありそうです。
ブレードは、料理用を想定しているためでしょうが、4枚刃のチタンコートです。
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【2023年発売】
36・ ラッセルホブス 2300JP
¥8,800 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:
連続運転時間 1分
定格容量:600ml
サイズ:幅12.0×奥行13.0×高さ32.0cm
第4に、ラッセルホブスの2300JPです。
英国の調理家電ブランドの製品です。
ラドンナと同じく、コートのない4枚刃です。
一方、間欠運転はできますが、定格時間が短いほか、回転数の情報がない部分が、イマイチです。
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【2022年発売】
37・テスコム Pure Natura TML20B-W
¥4,070 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
定格容量:400ml
回転数:(20,000回転/分)
連続運転時間 1分
サイズ:幅10×奥行10×高さ30.0cm
第5に、Pure Natura TML20B-Wです。
日本の家電メーカーのテスコムの製品です。
定格容量は、400mlです。
ボトルブレンダークラスですが、上下に穴があるタイプですから、そのままボトルとして持ち出せるタイプではないです。
付属品は、写真のように、75mlのミルが付くのが特長です。
ウェット対応ミルなので、離乳食ほか、ドレッシングも対応できます。
ドライは、コーヒー豆は刃の形状的にうまくは難しいと言えますが、お茶や乾物などは無難にこなせるでしょう。
そのほか、粉末茶を作るためのお茶用カップもつきます。
回転数は、一方、ミル使用時のデータですが、20,000回転/分です。
速度調整はできません。
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結論的にいえば、付属品は充実します。
しかし、ジューサー部分は、「そのままボトル仕様ではない」ので、ボトルブレンダー型である意味は、設置性の良さ以外はないです。
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【2024年発売】
38・コイズミ KMZ-0601/W
¥3,540 楽天市場 (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:22,000回転/16,000回転
連続運転時間 1分
定格容量:400ml
サイズ:幅14.7×奥行13.2×高さ30.0cm
第5に、日本のコイズミのKMZ-0601/W です。
シンプルなデザインで、価格も安い製品です。
定格容量は、こちらも、400mlです。
やはり、持ちはこびは想定していません。
付属品は、85mLのプロペラ式ミルです。
コーヒー豆にはオススメしませんが、スパイスやゴマすりなどには良いでしょう。
こちらも、ウェット対応ミルです。
回転数は、こちらは、2段階で調整できます。間欠運転もできます。
ブレードは、チタンコートを施した6枚刃です。
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結論的にいえば、低価格製品として、テスコム機のライバルです。
比較する場合、お茶用のミルはないですが、回転数調整ができる部分で、食材屋、希望する仕上がりにはしやすい部分はあります。
【2024年発売】
【スープジャーなし】
39・シロカ siroca SM-S151
¥16,038 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【スープジャーあり】(近日登場)
40・シロカ siroca SM-S151S
¥(19,980) Amazon.co.jp (5/11執筆時)
タイプ:高速ミキサー
回転数:不明
連続運転時間 10分(4分後2分休止要)
定格容量:800ml
サイズ:幅18×奥行15×高さ36cm
siroca おうちシェフ BLENDER SM-S151は、日本のシロカの製品です。
白物家電で「一芸」がありつつデザイン性の良い製品を出すのが得意のファブレス企業です。
本機も、(パワー)ミキサータイプです。
なお、上位版は、スープジャーがつきます。持ち運びたい方には便利かもしれません。
本体の大きさは、幅18×奥行15×高さ36cm です。
スマートで長細い形状です。
ドラムの容量は、800mlです。
一方、本機は、800Wのヒーターを搭載していてホット調理対応です。
火力的には、電気ポットに及ばない出力です。
どちらかというと、スローフード的な製品で、弱火でゆっくり加熱(最大90度)して、30分くらい強で、スープを作っていく感じです。T-falが昔似たタイプを出していました。
ガラス製で耐熱性はあるタイプですが、他社の同素材機同様、それなりに重量感はあります。
ブレードは、大変ユニークな形状です。
写真のような、変則的な8枚刃です。
用途的に、スープ作りを目的にした機種なので、加熱系のかくはんも意図した形状でしょう。
一方、チタン加工などはなく、氷を砕くことも非対応です。
ただ、例えば、乾物、冷凍果物ほか、乾燥大豆の掘削程度ならば余裕で、そのまま温めて豆乳を作る機能もあります。
自動メニューは、本機は対応です。
先述の豆乳ほか、(フローズン・ホットを含む)スムージー、(ポタージュを含む)スープ、(ジャム、パスタソースを含む)ソース、おかゆと、(薬膳茶と薬膳かゆ、スープ)を含む薬膳、あとは、野菜ペーストとヨーグルト、(味噌を含む)こうじです。
レシピは、【同社のサイト】でPDFの公開がありますが、かなり充実します。
同社も言うように「体に良いもの」という方針で、全67レシピの提案があります。
操作は、写真のようなパネルで行います。
この部分では、ミキサーの域を超えた「ハイブリッド調理家電」です。
回転数は、非公開です。
定格時間は、4分です。
ただ、2分やすめたあと1回は使えるので10分とされます。
お手入れは、自動洗浄モードがあり、予洗いができます。
ただ、食洗機は非対応です。
付属品は、とくにありません。
ミルなどはありません。
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以上、siroca おうちシェフ BLENDER SM-S151の紹介でした。
ホット系のミキサーは日本市場にあまり定着しない印象です。ただ、本機は、自動モードがつき、メニュー面に従来みた製品よりだいぶ個性があるように思います。
とくに、豆乳が乾燥大豆から作れる部分は訴求力があるように思います。
【多機能調理機の比較記事】で見たように、この種の「時短家電、ほったらかし家電」は人気ですし、そのミキサー版として、プレゼンスがあります。
素直に面白い製品だと思いますし、Atlasも試してみたい家電です。
次回の予告!
ジューサー・ミキサーのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、各社のジューサー・ミキサーの比較の2回目記事でした。
記事は、まだまだ「続き」ます。
3・ジューサー・ミキサーの比較 (3)
3-1:パワーミキサー〈1L -〉
3-2:料理用パワーミキサー 〈1.2L-〉
4・ジューサー・ミキサーの比較 (4)
4-1:料理用パワーミキサー 〈続き〉
4-2:他のミキサー
4-3:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、3回目記事(こちら)では、1L以上の大きめのパワーミキサーを見たあと、料理用の大型のパワーミキサーなどをみていきます。
ビタミンの保持 ★★★★☆
食物繊維 ★★★★★★
レシピの多さ ★★★★★
片付けのしやすさ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら )では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!