1回目記事からの続きです→こちら
今回の結論!
高性能デジタルカメラのおすすめは結論的にこれ!

1・高画質なコンデジの比較(1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:キヤノン
1-3:パナソニック
2・高画質なコンデジの比較(2)
2-1:ソニー
2-2:ライカ
3・高画質なコンデジの比較(3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、ここまでの記事では、小型で高性能なコンデジを比較してきました。
最終回となる3回目記事は、全体の「結論」として、ここまで見た全機種の中から、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。
第1に、静止撮影も、動画撮影も得意な、「旅向けカメラ」としておすすめな高級コンデジは、

【2025年発売】
5・CANON PowerShot V1 6390C001
¥122,480 楽天市場 (2/20執筆時)
光学ズーム:3.1倍
撮像素子:1.4型CMOS
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F4.5
画素数:2390万画素
焦点距離 :16mm〜50mm
手ぶれ補正:2軸(5段)
モニター:3型タッチパネル(104万)
ファインダー:なし
AF:デュアルピクセルCMOSAF (425点)
連写:約8.2コマ/秒
動画:4K(60p)
重さ:379g(電池/カード込426g)
画質の良さ ★★★★★★
ズーム倍率 ★★★☆☆
フォーカスと連写 ★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★★★
軽量性 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
キヤノンのPowerShot V1 が良いでしょう。
ズーム倍率が10倍以下の高級コンデジ全体でみても、性能面で最も「バランスが良い」と思える機種です。
時代的に動画撮影向きの機種としての開発ですが、後述するように、写真(静止画)カメラとしても、各社が上位機から撤退する状況では、最も「現代的」な製品に思えます。

動画撮影時では、現行の高級コンデジで、クロップながら、4K/60Pを撮影できるのは本機だけです。

冷却ファンの搭載で、熱に由来する、撮影ストップも最小限ですし、長時間撮影にも向くと言えます。
ミラーレスを含めた動画向けカメラ全体で言えば、手ぶれ対策が若干弱めですが、ここは、スタビライザーほかで対策可能でしょう。

画像エンジンは、2020年登場のDiGICXです。
コンデジ採用のエンジンとしては新しく、その機能性も高いです。

動画部分で言えば、被写体を中央にキープしつつ、クロップできる被写体追尾ISは、良い工夫でしょう。
そのほか、オート撮影時の「アドバンスA+」も、夜間逆光など撮影の難しい状況で、自動で強力な補正が得られる部分に魅力があります。

ズームは、光学3.1倍ズームです。
ここは、そこまで強力ではないですが、広角側が16mmとかなり広めなので、スマホなどとおなじで「ひいて」全体を撮りきる力は強いです。
小型の動画向けの場合、旅行に欲しい方も多そうで、このほうが使い勝手がよいという方は、多いでしょう。
レンズのF値も、広角側でF2.8はあるため、十分でしょう。

ネットワーク機能も、ライブ配信に対応しやすい機種です。
同社は、クラウドサービスも充実しますし、ここを含めて評価できます。

一方、本機は、静止画向けにも、かなり優秀だと思います。

AFは、同社のデュアルピクセルCMOS AF II for PowerShotで、合掌が速いです。
その上で、夜間撮影に重要な感度も、AF時、ISO32800まで伸びています。
連写速度も、追尾時に8.2コマ/秒です。
こうした部分で、動画を優先する場合以外でも、本機は良さそうです。
価格も「値ごろ感」がありますし、動画撮影ほか、今どきの「旅カメラ」として、高度にまとまっていると言えます。

【持続時間65分:4K/60P】
バッテリーパック LP-E17
¥5,588 楽天市場 (12/11執筆時)
液晶保護フィルム
¥890 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
Panasonic ソフトケース DMW-CTX2-K
¥5,518 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
アクセサリー類は、以上のものが対応です。
なお、本機は、4K/60Pでも、気温条件が合えば2時間以上撮影できます。
ただ、バッテリーの方が先に切れるため、予備バッテリーはあっても良い機種です。
第2に、動く被写体への強さで、ペットや子供の写真撮影に向きそうな高級コンデジは、

【2019年発売】
15・SONY Cyber-shot DSC-RX100M7
¥185,156 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
光学ズーム: 8.3倍
撮像素子:1型CMOS(裏面照射型)
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F4.5
画素数:2010万画素
焦点距離 :24mm〜200mm
手ぶれ補正:2軸(4段補正)
モニター:3型タッチパネル (92万)
ファインダー:有機EL(約235万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写:10コマ/秒
動画:4K HDR(30p)
重さ:約275g(電池込み302g)
画質の良さ ★★★★★★
ズーム倍率 ★★★★☆
フォーカスと連写 ★★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★★
軽量性 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
SONYのDSC-RX100M7でしょう。
ファミリー向けに重要な、「動く被写体の撮影」において、飛び抜けた能力を持つ点が評価できますので。

動画撮影は、キヤノンにだいぶ負けるので、今どきの「旅カメラ」としては、そちらが良さそうです。
ただ、旅行などでも、ある程度のズーム倍率が欲しい場合で、重さも軽めが良いというニーズだと、本機も良くみえます。
ファインダ搭載で、302gですし、軽量性の部分でも本機はメリット性もあります。
オートフォーカスは、コントラスト式(425点)と、像面位相差式(357点)を併用する「ファストハイブリッドAF」です。

測距点の点だけ見ても、コンデジでは「最強の合焦速度」と言えます。

連写に関する基礎能力も、メカシャッター利用時10枚/分というスペックだけでも不満はないです。
その上で、電子シャッター利用で20コマ/秒まで伸びますし、ブラックアウト現象の回避も考えられており性能が期待できます。
電子シャッターは、シャッター音を消せるので、子どもの寝顔などを取る場合にも有利でしょう。

その上で顔検出機能も、本機はかなり強いです。
「瞳AF」の精度はコンデジでは最高で、「物体認識アルゴリズム」で動く被写体への対応力も高いです。

さらに、一部の動物の目にも対応できます。

動画撮影も、「動く被写体」の撮影には有利です。
その面で言えば、4K動画に対応する上で、強力な手ぶれ補正が利用できる部分も見所といえます。

その上で、(抜群に良いわけではないですが)比較的大きな「1型の撮像素子」と「明るめのレンズ」を採用した上、そこそこ実用的と言える、「8.3倍ズーム」を搭載します。
重さも300g前後に収まりますし、コンパクトなので、総合力で考えれば、相当良い機種だと思いました。

自分撮影用のチルト式液晶も、高性能ファインダーも付きますし、あまり穴がない製品です。
さらに、本機もBluetoothを搭載でGPSの位置情報の自動取得もできます。

SONY バッテリーパック NP-BX1
¥5,430 楽天市場 (2/20執筆時)
KENKO 液晶保護フィルム
¥833 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
対応する周辺機器は、こちらです。
第4に、一眼ユーザーなどで画質面を最も重視して「サブ機」を選びたい場合は、

【2017年発売】
(中古価格)
6・CANON Power Shot G1 X Mark III
¥88,800 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
(新品価格)
6・CANON Power Shot G1 X Mark III
¥180,800 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
光学ズーム: 3倍
撮像素子:APS-C
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F5.6
画素数:2420万画素
焦点距離 :24mm〜172mm
手ぶれ補正:2軸+CMOS(4段)
モニター:3型タッチパネル(104万)
ファインダ:有機EL(236万)
AF:デュアルピクセルCMOSAF (49点)
連写:約7コマ/秒
動画: 4K非対応
重さ:399g(バッテリーなし375g)
画質の良さ ★★★★★★★★
ズーム倍率 ★★★☆☆
フォーカスと連写 ★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★★
動画撮影 ★★★☆☆
軽量性 ★★★☆☆
スマホ連携 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
キヤノンのPower Shot G1 X Mark IIIでしょう。

撮像素子が大きく、コンデジとしては最も大きいAPS-Cサイズという点を評価した結果です。
撮像素子は、カメラの全ての基礎となる部分ですので、最も重要視して良い部分です。それに加えて、広角側F値は2.8ですし、芸術的なボケ味のある写真も得意でしょう。

また、改良版の位相差AF(デュアルピクセルCMOSAF)を採用する部分も面白いです。
合焦は一眼レフなどに及ばない部分でしたが、相当程度こちらは期待できます。ハイブリッドAFを除けば、この部分で、最も性能が良いと思います。
連写も速いです。

その上で、携帯性が良く、かつ軽量ですから、気軽に持ち運べるのが良いです。Bluetooth LEも採用です。
電子ビューファインダー(EVE)も付きますし、液晶はバリアングル対応ですし、最近のデジカメの「良いとこ取り」したような名機といえるでしょう。
欠点は、4K動画に対応しない部分くらいです。
こうした点で、「写真美」を楽しめる高級機としては、最も完成度が高いと言えます。
ただ、パナソニックのDC-LX100M2と比較すると、スマホとの連携面と動画撮影面でわずかに弱い部分があるのと、風景写真については、ローパスレスであることに意味があるため、「旅行用」に気軽に持ち運びたい場合は、パナソニックでしょう。
逆に、「本格的」「芸術的」な方向性なら、こちらです。

Kenko 液晶保護フィルム
¥1,745 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
バッテリーパック NB-13L
¥5,942 楽天市場 (2/20執筆時)
対応する液晶保護フィルムとバッテリーパックはこちらです。
予備バッテリーは、通常不要ですが、海外旅行の際などはある便利でしょう。とくに、フラッシュを使いすぎて電池がなくなることは、Atlasもよくあります。
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【2018年発売】(中古価格)
9・パナソニック LUMIX DC-LX100M2
¥126,900 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
光学ズーム: 3.1倍
撮像素子:フォーサーズ(高感度)
広角側の明るさ:F1.7
望遠側の明るさ:F2.8
画素数:2166万画素
焦点距離 :24mm〜75mm
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
モニター:3型タッチパネル(約124万)
ファインダー:液晶(約276万)
AF:空間認識AF(49点)
連写:5.5コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ:350g(電池込392g)
画質の良さ ★★★★★★★
ズーム倍率 ★★★☆☆
フォーカスと連写 ★★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
中古で良いならば、パナソニックの DC-LX100M2も、候補になるでしょう。

撮像素子は、広角側F1.7と最大級に明るいレンズを採用している点が評価できます。

重さが350gと、軽量と言える最低限の水準を守りつつ、先述のように、1型より相当大きなフォーサーズの撮像素子を持つ点が評価できます。
ズームは最低限の3倍ですが、この価格グレードの製品としては、最も画質部分の性能が「まとまって」いると感じます。

動く被写体については、フォーカスの部分で性能が上回る、ハイブリッドAF採用のソニー上位機のが優れます。

しかし、本機も、空間認識AFと10コマ/秒という速い連写性能で、平均値以上の性能は期待できます。

画質面も、ローパスレスで、風景写真などにおいてクリアな品質を期待できるほか、優れた画像エンジンの補整機能で、ソフト面の事後処理は、他社と比較しても高レベルです。

ネットワークの部分も、比較的近年の設計だったこともあり、BluetoothLEの搭載で、全く問題ないです。
その上で、パナソニックは、4K動画関係の性能が良いですし、撮影を楽しめる要素は相当盛り込まれ、飽きのこない作りの製品だと言えます。
欠点は、さほどないですが、あえて言えば、液晶がチルト式ではないので「自分撮影ができない点」は注意点です。

バッテリーパック DMW-BLG10
¥6,040 楽天市場 (2/20執筆時)
KENKO 液晶保護フィルム
¥1,011 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
Panasonic ソフトケース DMW-CLXM2-K
¥5,980 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
対応する周辺機器は、こちらです。

自動開閉キャップ DMW-LFAC1-K
¥2,970 Amazon.co.jp
なお、レンズが大きいコンデジは、キャップ式です。
しかし、パナソニックは自動開閉キャップも安価で用意されます。
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【2024年発売】Leica D-LUX 7後継機
17・Leica ライカ D-LUX 8
¥318,500 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
光学ズーム: 3.1倍
撮像素子:フォーサーズ(高感度)
広角側の明るさ:F1.7
望遠側の明るさ:F2.8
画素数:2166万画素
焦点距離 :24mm〜75mm
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
モニター:3型タッチパネル(約184万)
ファインダー:液晶(約276万)
AF:49点
連写:2コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ:357g(電池込397g)
画質の良さ ★★★★★★★
ズーム倍率 ★★★☆☆
フォーカスと連写 ★★★★☆
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方、ソフト的な部分を除いて、パナソニックの実際的な後継機といえるのは、ライカ D-LUX 8です。
新品限定で考えると、現状で最も良い「静止画用」はこちらです。

外観ほか、中身のUIが「ライカ流」になりますが、レンズ・撮像素子周りの性能は、パナソニックと同じです。
本編で書いたように、AFや連写周りで省略された機能性もありますが、「サブカメラ」として、中上級者が利用し、普通に「1枚ずつ」撮影するだけならば、不便と思える部分はないとも言えます。
ライカのロゴを含めた「ブランド力」もありますし、なにより、新品が手に入る点で「レア」なので、選択肢に入れても良いように思います。

バッテリーパック DMW-BLG10
¥6,040 楽天市場 (2/20執筆時)
D-LUX 8 液晶保護フィルム
¥999〜 Amazon.co.jp (2/20執筆時)
対応する周辺機器は、こちらです。
バッテリーは引き続き、パナソニックの7.2Vを使っています。
補足:SDカードの選び方など
最後におまけと注意です。

SDカードについてです。
今回紹介したカメラには、撮影用のSDカードが付きません。
とくに、4K動画を撮影する場合の注意ですが、スペックの低いカードだと、録画ができません。対応するカードを買う必要があります。
興味のある方は、以上の記事でみていますので、よろしくお願いします。
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というわけで、今回は、明るく高性能なコンパクトデジカメの紹介でした。

なお、このブログには、デジカメの記事が他にもあります。
1・高画質な小型デジカメの比較【3倍-】
2・高倍率な中型デジカメの比較【25倍-】
3・単焦点のデジカメの比較
4・入門用の格安デジカメの比較
5・高耐久の防水デジカメの比較
6・Vlog動画向けデジカメの比較
7・ミラーレス一眼の比較
8・一眼レフカメラの比較
9・デジカメ全体の選び方【解説】
なお、 このブログ「モノマニア」には、デジカメ関連記事が全部で9本あります。
とくに、9番の記事は、デジカメ全般の選び方について基本的な情報をまとめました。興味のある方はぜひご覧ください。
ではでは。
