【今回レビューする内容】2023年 電気代の安い電気ポット/電気まほうびんの性能とおすすめ・選び方(乳幼児用のほ乳瓶対応)象印 優湯生 蒸気レス 電動ポット 優湯生 タイガー とく子さん パナソニック ピーコック魔法瓶 蒸気レスVE電気まほうびん アイリスオーヤマ 人気機種の電気代の違いや性能ランキング
【比較する製品型番】CP-EA20 CD-WZ22-TM CD-WZ30-TM CD-WZ40-TM CD-SE50 PDR-G221 PDR-G301 PDR-G220-WU PDN-A400 PIQ-A221-W PIQ-A301-W CV-TE22 CV-TE30 CV-GC22-TL CV-GC30-TL CV-GV22-WA CV-GV30-WA CV-GA22-TA CV-GA30-TA PIS-A221 PIS-A301 PIP-A221 PIP-A301 PIE-A501 PIM-A300-T CV-WB22-WA CV-WB30-WA STAN. CP-CA12 NC-SU224-T NC-SU304-T NC-SU404-T WMJ-40 WMJ-30 WMJ-22 IAHD-122 IAHD-130 IMHD-122-W IMHD-130-W CV-RA50 PIM-G300 PIM-G220 PIG-J300 PIW-A220 PIW-A300 NC-HU224-W NC-HU304-W NC-BJ225-W NC-BJ305-W ROOMMATE RM-207H-BK ほか
今回のお題
家庭用の電気ポット(魔法瓶)のおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年7月現在、最新の魔法瓶(電気ポット)の比較です。
多機能で便利な「電気まほうびん」を「電気代の安さ」を基準にしつつ調査しました。
1・電気ポットの比較
容量:2L〜5L
2・小型電気ケトルの比較
容量:0.5L〜1.5L
なお、「電気ポット」は、「2つの家電ジャンル」に区分して売られています。
1回目記事(今回)は、写真のような「大きな家庭用タイプ」を比較します。
小型のケトルと比べると場所は取ります。ただ、沸かした後に、長時間保温できる点でメリット性があります。
電気代はかかりますが、保温時に省エネ性が高い製品も多いです。
2回目記事では主に個人用として売られる、「片手でも持てる小型タイプ」を扱います。
最近は、センサー付きで温度設定できるモデルもでています。ただ、沸騰させてからの保温(温度調整)は基本無理なので、(70度前後の)ミルク作りなどは、やはり大型が好ましいです。
なお、この用途でお考えの方は、2回目記事となる【おすすめ電気ケトルの比較記事】をご覧ください。
よろしくお願いします。
電気代の安さ ★★★★★
沸騰の速さ ★★★★★
蒸気対策 ★★★★★
保温温度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各製品を1機種ずつ「比較」します。
そして、、最後の「結論」では、上表のような基準から、Atlasのおすすめ機種を提案します。
1・電気ポットの選び方の基本!
具体的な製品の比較に先立って、「電気ポットの選び方の基本」について、3点紹介しておきます。
第1に、最大水量の多さです。
電気ポットの場合、2.2L、3L、4L、5Lが基本です。
ピンと来ない方は、家庭用のヤカンの適正水量は2Lほどなので、それを目安に考えてください。
・2.2L
:2人までの家庭用
・3〜4L
:3人以上の家庭用
・5L
:職場や業務用
一般的に、2.2Lは2人までに最適なサイズで、3L以上は、3人以上の世帯用です。
必要以上に大きいと、保温時の電気代がかさみます。
例えば、2.2Lと3Lでは、15%ほど電気代が変わってくるので、「大は小を兼ねる」という考えは、経済的ではないでしょう。
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第2に、電気代の安さです。
電気ポットの電気代は、どの機種を選んでも、恐らく皆さんが想像するより「低コスト」と言えます。
例えば、ガスコンロで湧かす場合、2Lで約0.8円ほどのガス代がかかっています。
一方で、電気ポットで沸かす場合は、2Lで約0.9円ほどの電気代です。
なんとなく、電気代がかかるイメージがありますが、お湯を沸かすだけなら、ガスと変わりません。
しkさい「保温」については、電気ポットの電気代は、製品によって大きく異なります。
とくに、「真空断熱構造(=魔法瓶構造)」持たない格安品は、年間1万円ほどと、かなり高額な期間電気代になります。
逆に、「真空断熱構造」を持つ機種は、保温しても、年間5,000円ほどで収まる機種があります。
もちろん、(普通の魔法瓶と同じで)電気なしでも、数時間は熱湯ですし、経済性は高いです。ただ、密閉性などの違いで、より省エネ度は、各製品で異なります。
・1日2回の沸騰
・1日1回再沸騰
・90度での23時間の保温
なお、日本電機工業会の定める自主基準に基づき、各製品の年間消費電力量を各社公表しています。
上表のように使った場合の光熱費になり、各社が示す電気代はこの数字です。
ただ、2022年7月に、計算する場合の電気代単価が(記憶にないくらい久しぶりに)0.027円から、改定されました。
メーカーによっては旧水準での計算表記なので、今回は新基準に修正しつつ使いながら比べます。
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こうした点をふまえて、今回の記事では、保温時の「温度維持」にかかるコストも含めて、光熱費の点は、しっかり記事で説明します。
第3に、使い勝手に関わる便利機能です。
例えば、上位機種は、蒸気を水に戻す構造をとる「蒸気レス機能」があります。
ほかにも、細かい温度設定に対応し、お茶に最適な温度や、赤ちゃんのほ乳瓶に対応できる温度にキープできる機能など、各社工夫を凝らした「便利機能」が搭載されます。
こうした便利機能は、今回の記事でもしっかり分かるように書きました。
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以上、「電気ポットの選び方の基本」を3点紹介しました。
1・電気ポットの比較 (1)
1-1:格安な電気ポット
1-2:省エネ型の電気ポット
1-3:蒸気レス型の電気ポット
2・電気ポットの比較 (2)
2-1:大容量電気ポット(5L)
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
以下では、冒頭書いたように、「本体価格が安めのもの」と「光熱費が安めのもの」「蒸気が出ないもの」に分けつつ、紹介を進めていきます。
1-1・価格の安い電気ポットの比較
はじめに、本体価格が安めの1万円以下のモデルを比較します。
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以下ではいつものように、評価できるポイントを赤字で、イマイチな点を青字で書いていきます。
【2022年発売】
【2.2L】〈362kWh/年〉
1・象印 電動ポット CD-WZ22-TM
¥12,150 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
1・象印 電動ポット CD-WU22-TM
¥8,700 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈432kWh/年〉
2・象印 電動ポット CD-WZ30-TM
¥13,230 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
2・象印 電動ポット CD-WU30-TM
¥9,250 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【4L】〈504kWh/年〉
3・象印 電動ポット CD-WZ40-TM
¥14,311 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
3・象印 電動ポット CD-WU40-TM
¥10,360 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:905W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :
こちらは、象印の電気ポッドでは最も安いモデルです。
なお、2022年に型番の変更がありました。
WUとある型番は前モデルですが、パネル部分のデザイン以外は同じです。値段で決めてOKです。
最大水量は、2.2L・3L・4Lの幅から選べる製品です。
電気代は、水準としてあまり良くないです。
先ほど説明した新しい電気代に基づく計算式だと、1年間で、2.2Lで11,222円、3Lで13,392円、4Lで15,624円ですから。
本機は「真空保温構造(魔法瓶構造)」を持たないので、保温に無駄に電気代がかかる製品です。
沸騰に要する時間は、2.2Lが26分、3Lが33分、4Lが42分です。
お世辞にも、すぐに湧くという製品ではないですね。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃から選べます。
お茶や紅茶の最適温度に合わせられるだけでなく、ほ乳瓶用にも使えるでしょう。
蒸気対策については、格安ですが、蒸気カット機能が搭載されます。
ただし、こちらの蒸気カット機能は、沸騰温度以下でお湯を沸かすことで蒸気をセーブするという仕組みです。
水道水のカルキを抜くには、沸騰温度以上で沸かす必要があるので、水道状況によっては利用できない仕様です。
蛇口取付式の活性炭などを用いたカルキ除去機を使っておらず、沸騰によるカルキ抜きが必要な方は注意してください。
その他、写真のように、珈琲ドリップ用にお湯を細めに出す機能も搭載しています。珈琲ドリップをする人にはオススメと言えます。
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以上、象印のCD-WUシリーズの紹介でした。
最も安いグレードの製品ながら、割と省エネです。
ただ、保温時に熱の低下を防ぐ真空構造を採用していないため、総合的な電気代の点ではあまりお買得感はないかもしれません。
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【2022年発売】
【2L】〈357kWh/年〉
4・象印 電動ポット CP-EA20
¥8,700 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:905W
保温温度:98℃・90℃・70℃
カルキ抜き:搭載
なお、2022年に、形状と色合いを相当モダンにした、新型が登場しました。
水量は、2Lと少し小さくした代わり、設置面積 はかなり小型にしています。
本体色は、スレートブラック(CP-EA20-BM)とホワイト(CP-EA20-WA)が選べます。
保温温度は、3段階で設定できます。
(ミルク作りに便利な)70度保温も可能です。魔法瓶の場合、沸騰してからの保温になるので、(湯温表示付きの小型電気ケトルより)便利な部分があります。
これは、他機もそういう仕様ではありますが。
そのほか、本機もコーヒー向けにゆっくり細く出す機能も装備します。
一方、電気代は、年間で11,067円ですので、ランニングコストはやはり良くないと言えます。
【2016年発売】
【通常型番】
【2.2L】〈382kWh/年〉
5・タイガー 電動ポット PDR-G221
¥7,363 楽天市場 (7/3執筆時)
【3L】〈440kWh/年〉
6・タイガー 電動ポット PDR-G301
¥8,506 楽天市場 (7/3執筆時)
【4L】〈529kWh/年〉
7・タイガー 電動ポット PDR-G401
¥8,858 楽天市場 (7/3執筆時)
【Amazon型番】
【2.2L】〈440kWh/年〉
8・タイガー 電動ポット PDR-G220-WU
¥6,973 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈529kWh/年〉
9・タイガー 電動ポット PDR-G300-WU
¥7,884 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・70℃
カルキ抜き:あり
蒸気カット:
蒸気レス機能:
コードレス :
PDR-Gシリーズは、タイガーの格安製品です。
2.2Lのみ旧型をベースにしたモデルがAmazonにあります。比べると「転倒流水防止」機能の言及がこちらだけないのですが、構造的には同じに見えます。
(おそらくですが)改めて言及しただけで、性能は同じでしょう。
最大水量は、2.2L・3L・4Lの幅から選べる製品です。
電気代は、先ほどの計算式での年間合計額で、2.2Lで11,842円、3Lで13,640円、4Lで16,499円ほどです。
象印と同じ消費電力量ながら、多少スペックが低いです。
こちらも「真空保温構造(魔法瓶構造)」を持たないので、保温に無駄に電気代がかかる製品です。
沸騰に要する時間は、2.2Lが26分、3Lが33分、4Lが42分です。
スペック的に、象印と全く同じ時間です。やはり、すぐに湧くという製品ではないですね。
保温温度は、98℃・90℃・70℃から選べます。
設定できる数は3段階と少なく、珈琲ドリップ給湯などもありません。ほ乳瓶用にも使えますが、象印と比べると機能性に乏しいです。
蒸気対策については、未搭載です。
なお、仕様書に書いてある「蒸気セーブ機能」は、消費電力量を抑えることで蒸気が減らすという機能で、一般的に言うところの蒸気カット機能ではありません。
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以上、PDR-Gシリーズの紹介でした。
格安ですが、やはり、長時間保温すると、電気代にかなりの差が出る製品です。その部分は難点であると言えます。
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【2.2L】〈387kWh/年〉
10・Peacock ピーコック魔法瓶 WMJ-22
¥6,000 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈453kWh/年〉
10・Peacock ピーコック魔法瓶 WMJ-30
¥6,680 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【4L】〈536kWh/年〉
10・Peacock ピーコック魔法瓶 WMJ-40
¥7,395 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:
カルキ抜き:あり
蒸気カット:
蒸気レス機能:
コードレス :
なお、日本のピーコック魔法瓶もこのクラスの電気ポットを出しています。
低価格機に存在感のある老舗の日本メーカーで、電動はこちらのみの展開です。
最大水量は、2.2L・3L・4Lの幅から選べる製品です。
電気代は、先ほどと同じ計算式で算出する場合、年間合計額は、2.2Lで11,997円、3Lで14,403円ほどです。
価格差があるため仕方ないですが、水準としては象印・タイガーを多少下回る数値です。
沸騰に要する時間は、2.2Lが21分、3Lが28分です。
カルキ飛ばし沸騰時の時間ですし、この部分は、低価格機ながら優れたスペックです。
一方、保温温度が選べない点、蒸気対策がなされない点は、他機との差です。
なお、仕様書に書いてある「蒸気セーブ機能」は、消費電力量を抑えることで蒸気が減らすという機能で、一般的に言うところの蒸気カット機能ではありません。
【2021年発売】
【2.2L】
【保温温度調整可】〈456kWh/年〉
11・アイリスオーヤマ IAHD-122-B
¥6,282 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【保温温度調整不可】〈454kWh/年〉
12・アイリスオーヤマ IMHD-122-W
¥6,441 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】
【保温温度調整可】〈509kWh/年〉
13・アイリスオーヤマ IAHD-130-B
¥8,073 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【保温温度調整不可】〈500kWh/年〉
14・アイリスオーヤマ IMHD-130-W
¥7,689 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:あり
蒸気カット:
蒸気レス機能:
コードレス :
IAHD-122-B は、アイリスオーヤマが販売する電気ポットです。
本体色は、ブラック( IAHD-122-B IAHD-130-B )・レッド( IAHD-122-R IAHD-130-R)・ブラウン( IAHD-122-T IAHD-130-T)です。
Amazon限定で白色モデルがありますが、温度調整機能がない下位機種となります。
最大水量は、2.2L・3Lから選べる製品です。
電気代は、他機と同じ計算式で算出する場合、(年間合計額は、2.2Lで14,136円、3Lで15,779円です。温度調整なしだと少し安いですが、誤差の範囲です。
モダンで格好良いデザインですが、電気代は食うと言えます。
その点で言えば、伝統的な形状は、省エネ性の部分で「意味はある」ということを再認識できます。
沸騰に要する時間は、2.2Lが21分、3Lが28分です。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃と3段階で可能です。
蒸気対策については、未搭載です。
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以上、アイリスオーヤマの電気ポットの紹介でした。
デザイン重視で考えたい場合は、選択肢になるでしょう。ただ、デザインと省エネ性は両立していない点が、ネックでしょう。
その意味で、産業デザインとしては「イマイチ」に感じます。
【2019年発売】
【1.2L】〈293kWh/年〉
15・象印 STAN. CP-CA12 (BA)
¥13,380 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:1300W
保温温度:90℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:
蒸気レス機能:
コードレス :
象印ののCP-CA12 シリーズは、象印が2019年に発売する電気ポットです。
今年から展開するSTAN. by zojirushiという同社のデザイン家電シリーズの一角を担う製品です。
同系列の製品は【ペーパーフィルタ式コーヒーメーカーの比較記事】でも紹介しました。1人暮らしや少人数家庭に向けた、コンセプト家電ですね。
最大水量は、したがって、1.2Lと小さめです。
電気代は、1年間で、1.2Lで9,083円です。
ライバルとなる製品がないので比較しにくいですが、「真空保温構造(魔法瓶構造)」を持たないので、この部分を重視されているとは見なせないです。
沸騰に要する時間は、6分です。
容量が少ないにしても、沸騰時間は、電気ポットの中ではダントツに早く、この部分が売りです。
ただし、注意点は、1300Wという最上位機並みの電力を利用する点です。
この点で言えば、朝の忙しい時期、例えば、オーブンや食器洗い機と併用する場合、少人数世帯の賃貸住宅のブレーカーや小ブレーカーが落ちる危険があります。
保温温度は、90℃・70℃から選べます。
蒸気対策は、未搭載です。
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以上、象印のCP-CA12 シリーズの紹介でした。
沸騰速度と本体のデザイン性が「自慢」です。
「時短家電」は最近の白物家電の流行であり、それに合わせた感がある製品です。ただ、少人数世帯におけるブレーカーの問題は、割と切実なので、その部分の配慮が欲しかったとことろです。
また、今回の「光熱費」を重視する視点からは、いまいちとも言えます。
1-2・省エネな「電気魔法瓶」の比較
さて、ここからは省エネ性能が高い、高機能な魔法瓶を紹介していきます。
いずれの機種もVE構造(バキューム and エレクトリック)を採用します。
ここまで紹介してきた機種は、真空構造(魔法瓶構造)を持たず、断熱材を利用する電動ポッドでした。しかし、ここから紹介する機種は、魔法瓶構造を持つため保温性が高いです。したがって、年間電気代がとても安いモデルと言えます。
【2022年発売】
【2.2L】〈262kWh/年〉
16・タイガー とく子さん PIQ-A221-W
¥9,271 楽天市場 (7/3執筆時)
【3L】 〈302kWh/年〉
16・タイガー とく子さん PIQ-A301-W
¥10,567 楽天市場 (7/3執筆時)
【2017年発売】
【2.2L】〈262kWh/年〉
17・タイガー とく子さん PIQ-A220-W
¥10,180 楽天市場 (7/3執筆時)
【3L】〈302kWh/年〉
17・タイガー とく子さん PIQ-A300-W
¥10,120 楽天市場 (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :
PIQ-Aシリーズは、タイガーの製品です。愛称は、「とく子さん」です。
2022年年に型番が変わりましたが、性能は同じです。定価がある製品なので、最近の物価高による価格改定のための型番変更だと言えます。
最大水量は、2.2L・3Lの幅から選べる製品です。
電気代は、かなり安いです。
先ほどと同じ基準で比較すると、年間電気代の推定合計額は、2.2Lで8,122円、3Lで9,362円ほどです。
これは、真空構造で断熱するため保温に必要な電気が軽減されるからです。
魔法瓶構造を持たない電気ポッドに比べると30%ほど安い計算です。
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、2時間後に、2.2Lの場合86度、3Lが89度になります。
真空断熱構造なので、このような利用法も「あり」でしょう。
沸騰に要する時間は、省エネを売りにする機種のため平均的です。
2.2Lが24分、3Lが、31分です。
保温温度は、98℃・90℃・80℃から選べます。ただ、こちらは、70度にも非対応ですね。
蒸気対策は、カルキ抜き沸騰と蒸気セーブ機能はWで搭載されます。
また、この機種の蒸気カット機能は、沸騰温度の判定プログラムを強化し、沸騰後の加熱を停止するもので、下位機種より精度が高いでしょう。
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以上、PIQ-Aシリーズの紹介でした。
「とく子さん」の愛称が示すように、電気代の面ではかなり「有利」な機種です。
光熱費を考慮すれば、ほぼ1年で下位機種との差額をペイできるため、選ぶならこのグレード以上でしょう。
【2022年発売】
【2.2L】〈262kWh/年〉
18・象印 優湯生 CV-TE22-WA
¥11,114 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈262kWh/年〉
18・象印 優湯生 CV-TE30-WA
¥11,460 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【2018年発売】
【2.2L】〈262kWh/年〉
19・象印 優湯生 CV-TZ22
¥10,000 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈262kWh/年〉
19・象印 優湯生 CV-TZ30
¥10,073 Amazon.co.jp (8/3筆時)
消費電力:905W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :
象印のCV-TEシリーズは、優湯生(ゆうとうせい)という愛称をもつ機種です。
電気を使わない保温ができるVE電気まほうびんでは同社で最も安い機種です。
2018年発売の旧機種が残りますが、わずかに配色が異なる以外は電気代を含めて同じです。
最大水量は、2.2L・3Lの幅から選べる製品です。
電気代は、先ほどと同じ基準で比較すると、年間電気代の推定合計額は、2.2Lで7,600円、3Lで8,900円です。
こちらも真空構造で断熱します。
ただ、905Wと消費電力が多くパワーが強いため、タイガーの「とく子さん」よりも年間500円ほど電気代で不利です。
ただ、2時間動作しないと、自動的に電気保温を停止する機能も付属するため、通常利用時の電気代の安さこちらが上でしょう。
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、しかしながら、2時間後に、2.2Lの場合88度、3Lが91度、4Lが93度になります。
どのサイズも、タイガーよりも温度保持率が優秀であることがわかります。
沸騰に要する時間も、湯沸かし完了まで、2.2Lが21分、3Lが26分、4Lが32分と優秀です。ハイパワーであることが有利に働いています。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃から選べます。
下位機種に引き続き、象印の方が細かいですね。
蒸気対策は、こちらもカルキ抜き沸騰と蒸気セーブ機能はWで搭載されます。
そのほか、少量でゆっくりと注がれる珈琲ドリップ給湯のなどの機能が象印のオリジナルです。
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以上、象印のCV-TEシリーズの紹介でした。
タイガーの「とく子さん」のライバル機です。消費電力量が多い分、こちらのほうが年間費用は500円ほど悪く出ますが、保温停止機能があるので相殺されるでしょう。
ただ、次に紹介する上位機種のほうが、断熱性はよいので、選ぶならそちらでしょう。
【2022年発売】
【2.2L】〈236kWh/年〉
20・象印 優湯生 CV-GC22-TL
¥12,360 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
20・象印 優湯生 CV-GB22-TA
¥10,080 Amazon.co.jp (7/3執筆時
【3L】〈273kWh/年〉
20・象印 優湯生 CV-GC30-TL
¥13,480 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
20・象印 優湯生 CV-GB30-TA
¥10,880 Amazon.co.jp (7/3執筆時
【4L】〈317kWh/年〉
20・象印 優湯生 CV-GC40-TL
¥13,970 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
20・象印 優湯生 CV-GB40-TA
¥13,998 Amazon.co.jp (7/3執筆時
【Amazon型番】(旧モデル)
【2.2L】〈236kWh/年〉
21・象印 優湯生 CV-GA22-TA
¥11,802 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈273kWh/年〉
21・象印 優湯生 CV-GA30-TA
¥12,987 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:905W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :
象印のCV-GCシリーズは、1つ上で紹介した象印のCV-TZシリーズの「上位機」です。
「GB」とある型番は、1世代前の旧モデルです。加えて「GA」とあるのは、実質的なAmazon型番で、アウトレット的なものです。
性能はどれも同じで、配色異なるだけです。値段次第で選んでもOKです。
最大水量は、2.2L・3L・4Lの幅から選べる製品です。
電気代は、1年間で2.2Lで7,316円、3Lで8,463円、4Lで9,827円です。
905Wというパワーをキープしたままで、電気代だけ下位機種より安くなっているのは優秀です。
こちらも、2時間動作しないと、自動的に電気保温を停止する機能も付属します。
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、2時間後に、2.2Lの場合88度、3Lが91度、4Lが94度になります。
どのサイズも、タイガーよりも温度保持率が優秀であることがわかります。
沸騰に要する時間も、湯沸かし完了まで、2.2Lが19分、3Lが24分、4Lが31分と優秀です。ハイパワーであることが有利に働いています。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃から選べます。
下位機種に引き続き、象印の方が細かいですね。
蒸気対策は、こちらもカルキ抜き沸騰と蒸気セーブ機能はWで搭載されます。
このほか、水量計のデザインがワイドで見やすくなっています。
さらに、湯沸かし完了時に音でお知らせしてくれる機能(オフにすることも可能)が付属します。
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以上、象印のCV-GCシリーズの紹介でした。
下位機種に比べてパワーを維持したまま、消費電力を抑えている点で優秀です。ここまで出た機種だけで選ぶならば、この機種は最も水準が高いと言えますね。
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【2022年発売】
【2.2L】〈236kWh/年〉
22・象印 優湯生 CV-GV22-WA
¥15,767 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
22・象印 優湯生 CV-GT22-WA
¥13,000 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈273kWh/年〉
23・象印 湯湯生 CV-GV30-WA
¥16,300 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
22・象印 優湯生 CV-GT22-WA
¥13,000 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:905W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :搭載
なお、象印のCV-GVシリーズは、ここまで見た象印のCV-GBシリーズの上位機になります。
こちらの場合も「GT」とある型番は旧機種ですが、色以外同じです。
ただ、機能や省エネ性は同じです。
唯一、コードレス給湯に対応する点が相違点です。
この製品の場合、単3電池2本入れておくと、電源がない状況でも給湯が可能です。その場合も温度表示は可能で、電池は1年ほど保ちます。
これら以外は相違点がないので、不要ならば下位機種でも良いと思います。
【2014年発売】
【2.2L】〈190.16kWh/年〉
24・パナソニック NC-SU224-T
¥19,054 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈226.48kWh/年〉
25・パナソニック NC-SU304-T
¥19,800 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【4L】〈279.64kWh/年〉
26・パナソニック NC-SU404-T
¥21,500 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:910W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :搭載
パナソニックのマイコン沸騰ジャーポットは、パナソニックが販売する電気ポットです。
ラインナップは、象印・タイガーほどはないですが、(同じく断熱が重要な)冷蔵庫を作っているだけに、見所のある製品を出しています。
最大水量は、2.2L・3L・4Lの幅から選べる製品です。
電気代は、パナソニックも省エネに力を入れています。
断熱材として、同社の冷蔵庫にも使われるU-Vacua(ユーバキュア)を周囲に回しているからです。
年間電気代は、パナソニックは数字としては公開しません。
ただ、日本電機工業会の自主基準に照らした年間消費電力量は公開しているので、比較することは可能です。
その場合、年間電気代は、2.2Lで5,895円、3Lで7,021円、4Lで8669円です。
象印のCV-WBシリーズに較べると、数値はやや劣りますが、定格消費電力が910Wですから、ブレーカー落ちの問題もないでしょうし、使いやすいでしょう。
一方、本機については、学習型節電機能がああります。
時計が内蔵されていて、「給湯した時間を記憶する方式」で、夜間など利用していない際に、再沸騰させず節電するシステムです。
この部分は、年間電気代に入らない数字なので、生活スタイルに合う方は、節電効果がより高まります。
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、一方、データの公開がありません。
ただ、断熱材を利用している機種なので、悪くない数字ではあると思います。
沸騰に要する時間は、2.2Lが17.6分、3Lが23分と、割と高速です。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃から選べます。
なお、設定した温度でお湯を沸かす「お好み温調」という機能がありますが、そちらの場合、カルキ抜きはしません。
蒸気対策は、一方、独断の工夫はなく、蒸気は出る機種です。
カルキ抜きについては、ボタン操作で追加沸騰が可能です。
なお、パナソニックは、この機能を「弱アルカリ沸騰」と名付けており、カルキを抜くことで「お茶が美味しい」ことを強調します。
そのほか、この機種も、電動給湯に対応します。
同社の場合、電池を利用しない、自動充電式で、8-10時間使えます。
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以上、パナソニックのマイコン沸騰ジャーポットの紹介でした。
学習型節電機がポイントの機種です。とくに、夜や、出勤中にに電源を落とし忘れるような方はとくに節電効果は高い機種といえます。
一方、本機については、蒸気レスではないので、置き場所には気を使う部分があります。
後ほどみるように、象印は、光センサーを使う形式で、節電を行える蒸気レス機があるので、それとの比較は必要でしょう。
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【電動給湯あり】
【2.2L】
27・パナソニック NC-HU224-W
¥10,836 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】
27・パナソニック NC-HU304-W
¥12,190 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【電動給湯なし】
【2.2L】
28・パナソニック NC-BJ225-W
¥8,573 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】
28・パナソニック NC-BJ305-W
¥9,282 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:910W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:
コードレス :搭載(上位機)
なお、本機については、以上の下位機種もあります。
NC-HU4シリーズは、先ほどの製品と比べて、学習型節電機が省略です。
NC-BJ5シリーズは、さらに、コードレス電動給湯が省略です。
やはり、パナソニックの魅力は、学習型節電機ですし、選ぶとしても上位機でしょう。
1-3・蒸気レスのVE方式魔法瓶の比較
つづいても、真空断熱層(VE方式)を持つ魔法瓶の紹介です。
ただ、沸騰時に蒸気が出ない構造の上位機種となります。
【2022年発売】PIS-A220-T PIS-A300-T後継品
【2.2L】〈220kWh/年〉
29・タイガー PIS-A221-T
¥13,473 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈256kWh/年〉
29・タイガー PIS-A301-T
¥13,800 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:搭載
コードレス :搭載
タイガーのPIS-A221/A301は、タイガーの蒸気レス式の魔法瓶です。
同社の蒸気レス機は他にも多くありますが、本機は割と安く、入門機といえます。
蒸気レスモデルとしては、最も安価な機種です。
蒸気対策は、「蒸気レス」ということで、こちらは蒸気が出ない構造です。
図のように蒸発した蒸気を一旦冷やして水滴に戻すという仕組みです。
蒸気レス炊飯器と似たような構造です。ただ、炊飯器と違って水を沸かすだけなので、お手入れも普通の魔法瓶と同じく簡単です。
蒸気が出ないと、結露の防止になるほか、子どもなどの安全対策にもなります。これはタイガーが力を入れている機能です。
カルキ抜き沸騰に対応でき、約8分の運転で、ほぼ完全に除去が可能です。
最大水量は、2.2L・3Lの幅から選べる製品です。
電気代は、蒸気を抑えるため、消費電力は700Wと低く抑えているため、それなりに安いです。
2.2Lで6,820円、3Lで7,936円になります。
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、2時間後に、2.2Lの場合87度、3Lが91度です。十分な性能でしょう。
沸騰に要する時間は、2.2Lが25分、3Lが31分です。
お湯を沸かす時間は、象印の同価格帯のハイパワーモデルに比べると時間がかかります。
これは、電力消費とバーターなので仕方ないでしょう。
保温温度は、98℃・90℃・80℃から選べます。
70度の保温に対応できない部分は家庭用としてはネックです。
この機種の注意するべきポイントです。蒸気レスを達成するため、カルキの抜ける100度以上にならないからです。
そのほか、この機種は、湧くまでの時間が表示され、沸騰お知らせブザーも付きます。
また、昔ながらのエアー給湯もできるため、コンセントにつながずにコードレス給湯することも可能です。
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以上、タイガーのPIS-A221/A301の紹介でした。
蒸気レスは一定の魅力があります。たタイガーの蒸気レスの利便性を取るか、象印の沸騰速度を取るかを選ぶかは、難しい2択ですね。
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【2020年発売】
【2.2L】〈225kWh/年〉
31・タイガー PIW-A220-T
¥12,680 楽天市場 (7/3執筆時)
【3L】〈263kWh/年〉
32・タイガー PIW-A300-T
¥13,000 楽天市場 (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:搭載
コードレス :搭載
なお、本機については、ほぼ同級で別デザインの製品もあります。
本体デザインは、こちらのほうが、オーソドックスです。
しかし、電気代・蒸気レス構造・保温性能など、基本部分は上で紹介したPIS-A221/A301と同じです。
その他の部分は、給水量が2段階(ゆっくり・たっぷり)で調整できるようになった点が主立った違いです。
基本的には、外観の好みで選んで良いかと思います。
【2020年発売】
【2.2L】〈221kWh/年〉
33・タイガー PIM-G220-K
¥12,745 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈255kWh/年〉
34・タイガー PIM-G300-K
¥13,927 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃・70℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:搭載
コードレス :搭載
タイガーのPIM-G220/G300は、タイガーの魔法瓶では「最上位機種」になります。
魔法瓶としては、デザイン家電として台所に映えそうな優れたデザインです。
もちろん、蒸気を冷却して戻す蒸気レス方式とVE方式の魔法瓶構造を併せ持つ高機能な機種です。
最大水量は、2.2L・3Lの幅から選べる製品です。
電気代は、こちらも、あまり電気を使わず消費電力は700Wと低く抑えています。
1年間で、2.2Lは約6,851円、3Lでも7,905円と、デザイン性の高い3Lの魔法瓶では最安クラスの電気代です
電気を使わずに保温した場合の保持温度は、2時間後に、2.2Lが88度、3Lが91度です。
この点では、下位機と差はあまり見られません。
沸騰に要する時間は、2.2Lが24分、3Lが31分です。
この部分は、象印の高級機に遠く及びません。これは、電力消費とバーターなので仕方ないでしょう。
保温温度は、98℃・90℃・80℃・70℃から選べます。
本機は、70度に対応する点では、ほ乳瓶用などの家庭用として利便性が高いでしょう。
蒸気対策は、この機種も完全な蒸気レス方式を採用します。
カルキ抜き沸騰に対応でき、約8分の運転で、ほぼ完全に除去が可能です。
なお、この機種は、電動給湯のスイッチが左右両側に付くワイドレバー式電動給湯機能も付属します。
また、停電時などに対応するために、昔ながらの手押し式のエアー給湯も付属します。
また細かい所では、水量計にバックライトが仕込んでありお湯の残量がかなり見やすくなっています。
そのほか、液晶画面で、沸騰時間が書くにできるだけでなく、画面に10mlの幅で現在の給油量が出る仕組みがあります。そのため、湯量が指定されている料理の軽量の際に便利です。
また、カップラーメン用のキッチンタイマー機能など「かゆいところに手が届く」機能がありますね。
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以上、タイガーのPIM-G220/G300の紹介でした。
非常にデザイン性が高い上、蒸気レス構造というメリット性がある機種です。
魔法瓶としての保温性能も高く、また、レバー周りや液晶の使い勝手も下位機種に比べてもランクが上です。
一方、象印に較べた場合も難点は、沸騰に要する時間が長いことですが、これは蒸気レス方式を採用する以上仕方ない部分でしょう。
少々長めの沸騰時間でもよければ、欠点がみあたらず、お手入れも楽なのでオススメしたい「プレミア機」です。
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【2022年発売】
PIP-A220-R・PIP-A300-R後継品
【2.2L】〈232kWh/年〉
35・タイガー PIP-A221-R
¥10,636 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
【3L】〈270kWh/年〉
36・タイガー PIP-A301-R
¥12,242 Amazon.co.jp (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃
カルキ抜き:
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:搭載
コードレス :
一方、タイガーのPIP-A221/A301は、蒸気レスタイプの下位機酒です。
先ほどの製品と比較する場合、本機はコードレス給湯に対応しない機種です。
消費電力は、700Wと同じです。
しかし、年間電気代が、2.2Lで7,192円、3Lで8,370円と悪化しています。
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結論的にいえば、本体価格には差がありますが、断熱性(光熱費)がイマイチなので、これは選ばない方が良いでしょう。
【2022年発売】
【3L】〈201kWh/年〉
37・タイガー・とく子さん PIG-J300
¥18,160 楽天市場 (7/3執筆時)
消費電力:700W
保温温度:98℃・90℃・80℃
カルキ抜き:搭載
蒸気カット:搭載
蒸気レス機能:搭載
コードレス:搭載
タイガーのPIG-Jシリーズです。
本機も「最上位機」ですが、1つ上で見たタイガーのPIM-Gシリーズを標準的なデザインの魔法瓶にしたモデルです。
最大水量は、こちらも3Lのみの展開です。
電気代は、しかしながら、年間電気代は、3Lで約6,231円と、同容量だと年間電気代が約1000円ほど安いです。
電気代で選べばこの機種がダントツです。どうも、スタイリッシュなデザインは、保温性がある程度犠牲になるようで、「昔ながらの円筒形」というのは、理に適った形状なのだといえます。
電気を使わずに保温した場合の保持温度も高く、2時間後で約94度です。
同一形状の旧機種では、3時間後にも90度をキープとの記載がありましたので、新機種もそれに準じるでしょう。
沸騰に要する時間は、3Lが31分と下位機種とほぼ同等です。
この点は、象印のほうがが優秀です。
保温温度は、98℃・90℃・80℃から選べます。
蒸気対策は、この機種も完全な蒸気レス方式を採用します。
カルキ抜き沸騰に対応でき、約8分の運転で、ほぼ完全に除去が可能です。
そのほかの部分では、液晶画面による、沸騰までの時間表示、10ml単位での給油量の表示、エアー給湯機能、ワイドレバー式給湯など、機能面は多くの点で同じです。
その上で、この機種は、電動給油に2種類の選択肢があり、カップラーメンなどのためにゆっくり給湯と、料理用などにたっぷり給湯が選択できます。
また、電動給湯時に液晶に給湯量が表示される製品ですので、料理などに使う場合にも便利でしょう。
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以上、タイガーのPIG-Jシリーズの紹介でした。
実用性で省エネモデルを選ぶとすると、この機種が最も良いですね。
デザインも従来的ではありますが、ステンレス素材やオレンジライトの液晶を使うなど高級感があり良いと思います。
次回の予告!
電気ポットのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、最新モデルの電気ポット(電気魔法瓶)を比較しました。
記事は、もう少しだけ続きます。
象印
CV-WB22-WA
CV-WB30-WA
CD-SE50-WG
CV-RA50-XA
タイガー
PDN-A500
PDN-A400
PIE-A501-K
次回の2回目記事(こちら)では、このクラスの象印の「ハイパワー機」を見たあと、やや大きめの各社のポットを追加でみていきます。
電気代の安さ ★★★★★
沸騰の速さ ★★★★★
蒸気対策 ★★★★★
保温温度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した全ての電気魔法瓶から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!