【今回レビューする内容】2023年 Macで使えるオフィスソフトの比較:ワープロ・表計算・プレゼンソフト:互換ソフトとの違い アクティベーション・インストール台数などについて:Windows版との互換性:オンライン認証に関する情報・互換性・アップグレード・購入法・ライセンス数 Office 2021対応
【紹介する製品一覧】Apple Keynote Pages Numbers Microsoft Office Home & Student 2021 For Mac Office Academic 2021 For Mac Home and Business 2021 for Mac Nisus Writer Pro 3J for MacPro Nisus Writer 3.0 EXPRESS :Microsoft Office for Mac 2021 キングソフト WPS Office for Mac
今回のお題
Mac用のオフィスソフトをお得に購入する場合におすすめなモデルはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2023年1月現在、最新のMac用のOfficeソフトの比較です。
Mac用のMicrosoft Office 2021をはじめ、Apple純正のPagesなどのオフィスソフトや、サードパーティ製のMacで動く互換ソフトを紹介します。
インストール可能台数などアクティベーション情報も含めて解説します。
その上で、Office2021 for Macについては、ビジネス版・アカデミック・ファミリー版などを含めて、どれを買えば最もお得なのか?について、詳しく考察していきたいと思います。
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1・Mac用Officeソフトの比較
2・Mac向け仮想化ソフトの比較
3・Mac向けウイルス対策ソフトの比較
今回の記事は、このブログのソフト関係記事の2回目記事として書きました。
1・Macで動くオフィスソフトの種類
はじめに、Microsoft Officeをはじめとする、「Macで動くOfficeソフト」の紹介です。
【Mac2台で利用可】
【オンラインコード版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥26,180 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
【Mac/Win計2台で利用可】
【オンラインコード版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥34,452 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥38,280 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
マイクロソフト Office 2021は、Mac用のOfficeソフトとしては、最も標準的なものです。
WindowsOSを売っているMicrosoft製のものですが、現状の世界のビジネス標準がOfficeフォーマットであるため、これは仕方ないことです。
ファイルの互換性は、今回紹介するソフトでは「最も高レベル」です。
以前のMac向けOfficeと異なり、Excelマクロを含めて、ファイルのやり取りで書式が崩れることはほぼなくなりました。
利用できるソフトは、Mac用のWord・Exce・PowerPointです。
上位機( Home Business 2021 )については、スケジュール管理ソフトのOutlookと高性能メモ帳のOneNoteが加わります。
また、上位版だけは、Windows版Officeとクロスライセンスとなります。
MacのOffice場合は、しかしながら、AccessやPublisherなどの業務用ソフトはオフィスに入りません。
ただし、「どうしても使いたい!」という場合は、後ほど説明する仮想化ソフトなどを利用する必要があります。
ソフトの軽快さは、以前と違ってWindowsに較べても「もたつく」ことは減りました。
とくに、Office 2021では、前モデルに対して速度パフォーマンス面での強化がはかられたため、ワードほか、エクセルのIF関数などの処理を含め、全面的に速いです。
ただし、(軽量エディタと比べれば)「キーに対する反応が素晴らしく良い」とは言えない標準レベルではあります。
ワープロについては、より軽快に打てるMac OSX用ソフトが他社から販売されている状況です。
皆さんの利用しているMacOSが古い場合は、注意が必要です。
Office2021は、2018年登場のMac OS X 10.14 mojave以降のみインストール可能な仕様だからです。
加えて、同社はセキュリティアップデートの提供を過去3年分のOSに限定しています。
したがって、Mac OS X 10.14のフォローは2021年末まです。Mac OS X 10.15は、2022年末まで、Mac OS 12は、2023年末までのフォロー、ということになります。
つまり、使えるけど「セキュリティは自己責任」で、ということです。
何らかの事情で、これ以前のOSを利用せざるを得ない場合は、次に見ていく他のソフトをうまく使う必要があるでしょう。
3・Apple プレゼンテーションソフト Keynote
4・Apple 日本語ワープロソフト Pages
5・Apple 表計算ソフト Numbers
¥0 App Store (1/28執筆時)
1・ページズ(ワープロ)
2・ナンバーズ(表計算)
3・キーノート(プレゼン)
Keynote Pages Numbersは、Mac純正のオフィスソフトです。
一応、(有償販売されていた時期の)定価は2400円でしたが、最近のMacには、プリインストール済みなので、実際は、無料で最新版が手に入ります。
大昔は、Apple Work、一昔前は、iWorkという名前でセット販売されていました。
しかし、これを知る方は、結構な年齢でしょう。
ソフトの軽快さは、これらのソフトの「売り」です。
マック用に最初から開発されているので、機能に無駄がなく、Macに完全に最適化された設計です。
マイクロソフトのOffice 2021も、安定感・軽快性を増しましたが、こちらに較べるとそこまでは軽快とは言えない状況です。
ファイルの互換性は、一定程度、期待できます。
Windows用のOfficeと同じ形式で出力できます。そのため、Office2021のユーザーとのファイルのやり取りは、基本問題ありません。
この点で言えば、ビジネスに使うわけではない方は、こちらのソフトで済ませるのも「あり」です。互換性はかなり良く、よほど難しいレイアウトにしていない限り、書式が崩れることも、さほどありません。
ただし、注意点もあります。
例えば、エクセルなどのマクロに対応しない点、一部の関数が異なる点、プレゼンソフトのアクション・アニメーションが異なる点、ワード専用のフォントが付属しない点、などです。
また、特に、デフォルトだと拡張子がAppe独自(.pagesなど)で、取引先などに渡す書類、大学に提出するレポートなどで、気をつけないと見て貰えない可能性もあります。
個人的にも、教えている学生が.pagesでレポートを提出してきたことが今年ありました。
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結論的にいえば、マイクロソフトのオフィスと「全く同じ」とはいえません。
たしかに、自宅で個人的に使う分には、これらのソフトで問題ありません。
しかし、完全に互換しているわけではないので、会社の書類を編集する場合は、マイクロソフトの純正ソフトを利用する方が良いでしょう。
プレゼンソフトのKeynoteだけは例外です。
故スティーブ・ジョブズ時代以来の伝統である、Appleイベントでお馴染みの「格好いいプレゼン」を作りたい方は、このソフトだけは使ってみることをおすすめします。
Mac 10.12〜13対応
【2019年】
6・キングソフト WPS Office for Mac
¥7,800 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ライター(ワープロ)
2・スプレッドシート(表計算)
3・プレゼンテーション(プレゼン)
4・PDF(PDF閲覧・加工)
WPS Office for Mac は、中国のキングソフトが販売するOffice互換ソフトです。
Windows版のOffice互換ソフトでは「草分け的存在」ですが、2019年からMac版も出しています。
インターフェースは、通常の「ライトモード」のほか、iPhoneのような「ダークモード」も選べます。
ソフト構成は、ワープロ・表計算・プレゼンという基本構成に加えて、PDF編集ソフトも付きます。
その上で、全ソフトがタブで開けるため、「タブ使い」には便利な部分があります。
また、純正オフィスが採用するリコーの「HG系フォント」も付属するため、フォントの互換性の部分でも配慮があります。
ただし、完全互換ではなく、マクロなど使えない機能が多いです。
ファイルの互換性は、一方、Windows版と比べると、「今後の課題」といえる部分が多いです。
縦中横をふくめて、書式に関わる部分が完全互換ではないので、レイアウトズレはかなりあります。
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結論的にいえば、こちらについては、互換性を重視すべき、ビジネスやアカデミックでの使用に足るとは言えません。
Macの場合、先述のようにApple純正ソフトが「実質無料」で使えるので、市場規模が小さいのが影響しているともみられます。
基本的には、WPSオフィスのタブ仕様が好きな方が、Macに移行してきた場合に売れるソフトなのかと思います。
Mac 10.11〜13対応
7・Nisus Writer 4 EXPRESS
¥4,100 App Store (1/28執筆時)
8・Nisus Writer Pro 3 for Mac
¥10,000 App Store (1/28執筆時)
Nisus Writerは、老舗のMac向けのワープロソフトです。表計算・プレゼンソフトはラインナップされず、ワープロだけです。
アップル純正のワープロソフトであるPages同様に、軽快にソフトが動きます。
機能面では、スタイルシートを指定できたり、日本語/英語で別フォントを指定できたりする点で、純正のPagesよりも使い勝手の良いワープロソフトです。
cocoaで完全に作成したソフトなので、軽快さはテキストエディタ並で、全くストレスというものを感じません。Atlasも、他人とやり取りしないレジメの作成などにおいては、Nisus Writer 2.0 Pro を愛用しています。
Nisus Writer Pro 3とNisus Writer 3.0 EXPRESSの違いは、機能面です。
1・コメントの挿入機能
2・ 目次作成機能(章の目次)
3・ 変更履歴保存機能
4・ ブックマーク(脚注機能)
5・ インデックス作成機能(語彙の目次)
6・ マクロ
7・ 図形描画
8・ウォーターマークの挿入
9・ラインナンバー(1,2,3などの自動挿入)
10 ・メールのエディット
以上の機能は、プロ版にのみ搭載です。
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結論的にいえば、論文などを書く場合は、プロ版が良いでしょう。
一方、通常版(Express版)でも、テーブル(表)の作成、画像の挿入などは可能なので、凝ったことをしないならば、下位版で問題ありません。
ファイルの互換性は、作成したファイルをMacやWindowsのWordでも問題なく閲覧可能です。
doc方式のファイルも扱えますが、通常は、rtf方式(リッチテキスト)方式で書きますので、他ソフトとの互換性は高いです。
ただし、Wordで作成したファイルを読み出す場合は、一部の書式が崩れるので、「一方通行」と考えてください。
こういった点で、現状で、Office2021(ないしその過去バージョン)の入力速度に不満がある方は、ワープロソフトだけでもこちらを使うことは意味があります。
Mac 10.11〜13対応
9・Polaris Office for Mac
¥4,378 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
Polaris Office は、数年前から互換Officeソフトを売っている韓国のメーカーです。
ワープロ、表計算、プレゼンテーションと3つのソフトを網羅する格安のオフィススイートです。
スマホ用のアプリも展開しています。
ソフトの軽快さは、基本的に問題ないレベルです。
ただ、駆動はナイサスほど軽くはありません。
ファイルの互換性は、こちらも、Office形式で出力できます。
ただし、完全互換ではなく、例えば、エクセルの関数の一部やマクロなどは非対応です。
一方、ワープロについては、縦書きは対応するものの、複雑な書式は不可能です。
「レイアウト崩れ」の問題があるため、信用が大事であるビジネスや学校のレポートでの利用には向きません。ただし、プライベートでの単純な利用ならば難なくこなすでしょう。
Macで利用可能な統合オフィスソフトをできるだけ安く探している場合、Appleの純正を揃えるよりも「安上がり」ですので、このソフトのニーズはあると思います。
クラウドを利用したスマホなどとのファイルのやり取りも用意なので、便利に使えるでしょう。
2・互換ソフトの信頼性について
以上、代表的な互換ソフトを紹介してきました。ワープロ(ナイサス)や、プレゼン(キーノート)は、快適性を追求するために、単体で購入されるのも良いでしょう。
ただ、いくつかの用途に限っては、マイクロソフト社のOffice for mac 2021を購入すべきといえる方がいます。
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第1に、ビジネスマンや大学生です。
こういった方は、職場や大学でのファイルのやり取りが想定されますので、互換性が高度に保証される純正品を購入した方が良いです。
とくに、ワードやエクセルで記入するタイプの申請書などは、複雑な書式の場合があるので、純正をおすすめします。
また、大学生などでリテラシーの授業などでワードやエクセルを習う可能性のある方も、互換性の高いOffice 2021の方がいいでしょう。
第2に、編集者や文章を書く仕事をしている方です。
特にワープロソフトですが、縦書きでの執筆や、行間マージンの設定など、Appleのソフトはあまり細かくできません。マイクロソフト純正を買った方が良いでしょう。
第3に、表計算を仕事にしている方です。
Appleの表計算ソフトのNumbersは、関数の数や式は、Officeと同じです。しかし、グラフの種類などがやや異なるため、WindowsのOfficeで仕事馴れしている人には向きません。
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結論的に言えば、家庭で簡単に使う程度ならば、AppleのPagesやNumbersで十分です。軽快で安定しているので、ストレスなく利用できます。
しかし、ビジネスや大学で使う方、ないし、Officeをかなり使い慣れている方は、以下で紹介するOffice 2021買われれば良いでしょう。
3・Office 2021の「お買得」な選び方
さて、ここからは、Mac用Office2021のラインナップを紹介していきます。
【1ユーザー・Mac2台で利用可】
【オンラインコード版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥26,180 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
Microsoft Office Home & Student 2021 for Macは、最もオーソドックスなMac用のOfficeと言えます。
主なターゲット層は、「家族向け」「学生向け」です。
家族用と共用なので、購入時、「学生証」などの提示も求められません。
一方、商用利用は、禁止されていません。
以前は禁止されていて、現在も国によってはそうなのですが、Microsoftの【日本版の規約】では、「Home」「Family」などの文字が入るOfficeでも認められています。
付属ソフトは、Mac用のWordとExcelとPowerPointがパッケージされています。
ライセンス数は、1ユーザー・2ライセンスです。
Office2021からは、全てのライセンス形態で「1ユーザー用」と明記されるようになりました。
ご家庭に置いてある、2台までのMacを、家族でアカウントを分けず「全員用」として使うような場合は例外ですが、基本的に「1ユーザー用」のライセンスになります。
なお、Macの台数はオンラインでのアクティベーション(認証)により台数を管理するので、ライセンスキー1つで2台までインストール利用できるという仕組みです。
製品の形態は、パッケージ版とダウンロード版があります。
パッケージ版といっても、認証コードが書かれた紙が付属しているだけで、インストール用のメディアは添付されません。
ご存じのように、最新のMacbookやiMacは、CD/DVDドライブが搭載されないようになっていますので、このような方式は時代の流れなのでしょう。
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以上、Office for Mac Home and Student 2021の紹介でした。
基本的に、個人で持っているMacにインストールするならば、この製品で問題ありません。所定の率のAmazon割引もあり、割と安めです。
【1ユーザー・Mac/Win計2台で利用可】
【オンラインコード版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥34,452 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥38,280 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
Microsoft Office Home & Business 2021は、主に、ビジネスマン向けに販売されている、Officeです。
主なターゲット層は、「家庭向け」「ビジネス向け」です。
だれでも購入できますし、先述のように、商用利用権も認められています。
ライセンス数は、こちらも1ユーザー・2ライセンスです。
しかし、こちらは、クロスライセンスです。
つまり、Windows・Macにかかわらず2台までインストール利用できます。
付属ソフトは、 Word・Excel・PowerPointのほか、メールソフトのOutlook、高性能メモ帳のOneNoteがパッケージされています。
製品の形態は、こちらも、パッケージ版とダウンロード版です。
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以上、Office for Mac Home and Business 2021の紹介でした。
ライセンス対象と規約の部分で「ビジネス用」になる永久ライセンスです。
構成ソフトが多いだけ、価格もすこし上がりますので、必要に応じて選ぶべき製品です。また、このグレードについては、価格面で、時限ライセンス版(Office366)と競合するので、比較も必要です。
後ほど説明します。
【1ユーザー・Mac2台で利用可】
【アカデミック版】
10・Microsoft Office Academic 2021 for Mac
¥34,800(16,800) Amazon.co.jp (1/28執筆時)
10・Microsoft Office Academic 2021 for Mac
¥18,480 大学生協 (1/28執筆時)
※カッコ内はAmazon Prime Student加入割引実施時の価格
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
Microsoft Office Academic 2021 for Mac は、学生と教職員用に販売される製品です。
ライセンスの形態は、一般的に言う「アカデミックライセンス」です。
大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生と教職員が対象です。
「最も安く買う方法」は、学生の場合と、教職員の場合で異なります。
順番にみていきます。
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第1に、大学生・大学院生の場合、Amazonでかなり安く購入できます。
ただし、皆さんがブラウザで見ても、おそらく、ビジネス版と同じ価格になっていると思います。
ただ、時期によりますが【リンク先】に「プロモーション情報」との表記が出ている場合、割引価格になります。
この割引を受けるためには、「Prime Student会員」になる必要はあるのですが、Office Mac Home and Student 2021より、割安に購入可能です。
Amazon Prime Student会員 とは、「アマゾンプライム会員 」の「学生版」です。
「お急ぎ便送料無料」や「本の10%ポイント還元」「アマゾンビデオ・ミュージック使い放題」などの特典が付属する有料サービスです。
年会費2,450円ですが、6ヶ月無料で退会自由ですので、大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生ならば、この買い方が最もお得です
【Amazon Studentの特典について詳しくは→こちら】
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第2に、教職員の場合、Amazonでは割引が適用になりません。
そのため、大学生協・アップルストア・大手デンキヤで手に入れる必要があります。
価格はAmazonの「学割」よりもやや高めの水準です。もちろん、学生証・職員証などが必須です。
付属ソフトは、構成は基本的に、Mac Microsoft Office Mac Home Business と同じで、やはりOutlook・OneNoteまで付属します。
ライセンスの数は、こちらも1ユーザー・2台までのインストールが可能です。
ただし、Windowsとのクロスライセンスではなく、Mac専用です。
なお、購入時の資格が問題なので、卒業しても継続利用できます。また、先述のように、商用利用してもOKです。
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以上、Microsoft Office Academic 2021 for Macの紹介でした。
振り返ると、2016年ごろから販売条件が相当厳しくなり、入手方法はかなり限定的です。
ただ、基準外となってしまった方も、Office for Mac Home and Student 2021でまかなえるため、全体としては、さして問題ないでしょう。
【1ユーザー・Mac/Win 計5台で利用可】
11・Microsoft Office 365 Personal (1年版)
¥11,682 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
Microsoft Office 365 Personalは、永続ライセンスではなく、1年間の時限ライセンスで更新が必要な製品です。
今回は永続ライセンスの紹介ですが、比較のために出しました。
価格面で損なようですが、メリット性もあります。
いくつかあるので、順番にみていきます。
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第1に、クロスライセンスである点です。
ビジネス版と同じで、Mac2台での利用も可能ですが、ライセンスをWindowsにも割り当てられる仕様です。
とくに、Windows用としては、(永続版の)Professional版と同等なので、Acces・Publisherを含めて、Mac版にないソフトも利用できます。
そのため、例えば、Parallelsユーザーなどにはオススメできます。
先述のOneNote(Windows版)も利用できます。
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第2に、OneDriveという同社のオンラインストレージ(1TB)の利用権です。
OneDriveの利用権は大きいです。
例えば、同様の機能を持つDropboxの場合、1TBで年間1万円以上の利用料が必要です。
Microsoft Office 365 はオンラインストレージに「おまけ」で、Officeソフトが付いているとも言えるでしょう。
オンラインストレージの契約や乗り換えを考えている方は、Microsoft Office 365 が良いかもしれません。
OneDriveは、Dropboxと同じような仕組みです。
つまり、ウェブブラウザに依存せずにフォルダ単位で同期可能です。
フォルダに保存したいファイルをドラックアンドドロップするだけです。
また、フォルダ上のファイルを上書き保存(つまりファイルを保存する場所をワンドライブのフォルダに設定)すれば、自動更新もできます。
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第3に、ライセンス数が多い点です。
こちらは、1ユーザーが「同時使用台数5台まで」という制限しかないです。
つまり、「本人なら、どこで、どうやって使ってもOK」なフリーパスのようなものです。
また、Officeの場合、スマホ用・タブレット用オフィスがありますが、ライセンス数はそちらも含みます。
正確に言えば、iPhoneやiPadは、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNoteなどのアプリを(買わずとも)無料で使えます。
ただ、無料版だと機能が限定されます。
例えばパワポでは、発表者ノートが表示できないほか、ワードでは、ヘッダー・フッターを改編できないなどです。
そういった制限を「解除」できる点で、このライセンスを得る意義があります。
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第4に、新しいオフィスソフトが出た場合、無料でアップグレードできる点です。
常に最新版に買い換えている方は、こちらのほうが出費が減るでしょう。
こうした点に魅力を感じるならば、時限ライセンス版を選ぶのは大いに「あり」でしょう。
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そのほかにも、Microsoft エディターの利用権、Skypeの60分/月の無料通話、Microsoft Teamsの連携機能などが、こちらだけの特典です。
【6ユーザー・Mac/Win5台(計30台)で利用可】
12・Microsoft Office 365 Family (1年版)
¥16,560 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
なお、2022年に「家族用」の6ユーザーライセンス付属のMicrosoft Office 365 Family が登場しています。
ここまで見てきた製品は、Office2021を含めて「1ユーザー」用ライセンスでした。
こちらは、本人とそれ以外の5人の家族(合計6人)というかなり手厚いライセンスです。しかも、1人について「5台までの同時利用」をみとめます。
次期バージョンが出るだろう年(2024年)まで使う場合、2人家族でもこの契約形態が最も費用が安いです。1人あたり、年額8,000円ですので。
もちろん、3人以上ならば、さらに安いと言えます。
ただし、セキュリティ更新期限(2026年)まで使うのならば、Macの場合、永久ライセンスのOffice2021を(2人分)買った方が安いです。
ただ、 Office 365 Familyが、Windowsとのクロスライセンスである部分ほか、先ほど書いた「Office365だけの特典」の部分を含めて言えば、決して「損ではない」でしょう。
機能面でも、通常有料となる「Microsoft Family Safety」という同社のサービスが無料で利用できます。
家族での予定共有、ペアレンタルコントロール、位置情報の共有(子供の安全管理)など、家族に便利なサービスアプリです。
なお、繰り返しの言及になりますが、商用利用は、「Family」文字が付く製品ですが、日本では可能です。
なお、定額制Office365と、永久ライセンス版のOffice2021とをコスト面で比較して考えたい方は、別に詳しく書いた記事があります。
このブログの、上記のリンク記事をご覧ください。
4・アクティベーションとインストール可能台数
インストール可能台数は ここまででも確認してきました。
Office2021については、どれも1ライセンスで2台という規約です。
過去においては3つ以上のライセンス数だった時代もありますが、現在は、Windows用と同じです。
アカウント数も、Office2021からは「1ユーザー用」と(はっきり)明記されています。
ライセンス認証(アクティベーション)は、Windowsと同じように、不正インストール防止のためのアクティベーション(オンライン認証)があります。
これは、インストール後に、マイクロソフトアカウントを入力することで規定台数認証される仕組みです。
機種やOSのバージョンが送信されるので、制限台数は厳格に管理されています。
今回の結論
Mac用のOfficeソフトはこのように買えばお得!
というわけで、今回は、Macで利用可能なOfficeソフトについて紹介しました。
最後に、いつものように、目的別・用途別に、Atlasのオススメ購入方法を書いておきます。
第1に、一般の方に最もオススメの購買方法といえるのは、
【1ユーザー・Mac2台で利用可】
【オンラインコード版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥26,180 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
Office for Mac Home and Student 2021 のダウンロード版で良いでしょう。
メールソフトのOutlookは付属しませんが、Mac純正のメールソフトがありますし、個人では問題ないでしょう。
価格面でも、Macについては、Windowsより構成ソフトが少ない関係で、Office365を買うよりもだいぶ安いです。
セキュリティ更新期限(2026年)まで使うとすると、約2万円ほどの差を生みますので。
注意点は、Windowsとのクロスライセンスではない点と、「1ユーザー」ライセンスである点です。ただ、Macに使いたいだけならば、問題ありません。
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【6ユーザー・Mac/Win5台(計30台)で利用可】
5・Microsoft Office 365 Family (1年版)
¥15,560 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
ただし、「家族2人以上」いる場合は、現状では、Office 365 Family を契約してしまう方が良いように思えます。
次期「Office2024」発売まで使うとすれば、2人分の総コストは、Office2021を「2パック」買う場合とさほど変わらないからです。
にもかかわらず、Windowsとのクロスライセンスになりますし、クラウドを利用して、タブレット等の作業にも、こちらなら対応できます。
つまり、同じほどの経費で、Office365のほうが利便性の部分でメリット性が大きいと言えます。
3人家族ならば(問答無用)でこちらが「お買得」です。
2人家族でも(Parallelsなどの仮想環境を含め)PC3台以上を利用する場合は、やはりOffice 365の契約が「お買得」といえるでしょう。
こちらが「損」といえるパターンは、2人家族でセキュリティパッチの更新期限(2026年)までOffice 2021を頑張って使おうと考える場合くらいかと思います。
その場合は、Office 365の契約は1万円ほど割高ですから。
クロスライセンスを得られるメリット性などを勘案し、皆さんの予算とニーズにあわせて考えてみてください。
ーー
「家族の定義」を含めた、この契約形態の詳細は、以上の別記事で書いています。Office2021の契約とも比較しています。
結論的にいえば、ユーザーが不利になるような要素はないと思います。
あえて言えば、更新を自動更新にせず、1年ごとに、Amazonでライセンスを買った方が「安い」ことを忘れないようにする、といった程度です。
詳しくは上の記事で書いています。
第2に、大学生・教育関係者の個人利用の場合にオススメなのは、
【1ユーザー・Mac2台で利用可】
【アカデミック版】
10・Microsoft Office Academic 2021 for Mac
¥34,800(16,800) Amazon.co.jp (1/28執筆時)
10・Microsoft Office Academic 2021 for Mac
¥18,480 大学生協 (1/28執筆時)
※カッコ内はAmazon Prime Student加入割引実施時の価格
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
Microsoft Office Academic 2021 for Macが最も安いです。
大学生などの場合は、Amazon Studentに体験入会し、割引で買っても良いでしょう。
それ以外の場合や、教育関係者で大学生協がある場合、さほど急ぎでなく、かつ、証明書類が用意できる場合は、そちらで買えばよいでしょう。
ただし、ライセンス的にビジネスに使ってはならない点は、気をつけましょう。
【1ユーザー・Mac2台で利用可】
【オンラインコード版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥23,562 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版(永続版)】
1・Office Mac Home and Student 2021
¥26,180 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
一方、証明書などでの確認が無理な場合は、この方法を選べません。
同じく2台までインストール可能な、Office for Mac Home and Studentのダウンロード版が良いでしょう。
第3に、個人利用で、Windowsと併用したい方、大容量のクラウドストレージが欲しい方には、
【1ユーザー・Mac/Win 計5台で利用可】
11・Microsoft Office 365 Personal (1年版)
¥11,682 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
大容量のオンラインストレージが欲しい場合や、3台以上のライセンスが欲しい場合、Windows用のOfficeも併用したい場合は、時限ライセンス版のMicrosoft Office 365を購入するのが最も良い選択肢です。
ただし、「Home やFamily」ではなく、あくまで「個人用(Personal)」として売られているので、家族でのライセンス共用はできません。
実際、ライセンスとMicrosoft ID全体と紐付いているので、同じPC(=同一アカウント)で使うにしても、面倒は生じやすいです。
なお、定額制Officeについてより詳しく知りたい方は、上記の記事をご覧ください。
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【1ユーザー・Mac/Win計2台で利用可】
【オンラインコード版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥34,452 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
【パッケージ版】
2・Office Mac Home Business 2021
¥38,280 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
1・ワード(ワープロ)
2・エクセル(表計算)
3・パワーポイント(プレゼン)
4・アウトルック(スケジュール管理)
5・ワンノート(高性能メモ帳)
一方、Windowsとのクロスライセンスが欲しい方で、永久ライセンスが「マスト」という場合は、Home Business 2021が候補となります。
価格面では、ただ、セキュリティ更新の期限となる2026年まで「目一杯」使った場合でも、1万円以内の差に止まります。
6・パブリッシャー(出版・DTP)
7・アクセス(データベース作成)
その部分と、Windowsでは、上の2つのソフトもOffice365ならば使える部分、あるいは、クラウドストレージほかの「オマケ要素」を勘案すると、やはり、Office365を選んでしまったほうが良いかと思います。
第4に、「一芸」に秀でたオフィス互換ソフトとして、追加投資する場合におすすめなのは、
Mac 10.11〜13対応
7・Nisus Writer 4 EXPRESS
¥4,100 App Store (1/28執筆時)
8・Nisus Writer Pro 3 for Mac
¥10,000 App Store (1/28執筆時)
Apple プレゼンテーションソフト Keynote
¥0 App Store (1/28執筆時)
ワープロソフトは軽快なナイサス、プレゼンソフトとは、「格好いい」プレゼンができるKeynoteです。
もちろん、互換性を考えた場合、Office2021を1本手元に置くのが前提ですが、この2つのソフトがあれば、さらに快適に作業を進められるでしょう。
補足1:どうしてもWindows版Officeが必要な方へ
最後に、AccessやPublisherなど、Mac版が用意されていないソフトを「どうしても」利用しないといけない方に補足です。
【2022年発売】
2・Parallels Desktop 18 for Mac
¥10,918 Amazon.co.jp (1/28執筆時)
Windowsからの乗り換えユーザーで、たとえば、Microsoft Accessなども使っているために、どうしてもWindows用Officeが使えないと困るというかもいるでしょう。
また、操作が慣れているWindows版のOfficeがどうしても使いたいという方、MacでもWindowsソフトを手軽に動かす方法があります。
それは、Parallels Desktopというソフトを利用する方法です。
簡単に言えば、「MacOS上でWindowsOSを動かせるソフト」です。
Parallels Desktopとを利用すると、MacのOS上でMacのアプリケーションを操作しているかのように、Windows版のOfficeを操作することができます。
もちろん、周辺機器を使って、印刷やデータの保存も普通に可能です。
Officeソフト以外にも、ゲームでも何でもWindowsソフトを動かせます。長年の更新で、安定度も相当高くなっています。
必要なのは、Officeソフトのほか、このエミュレーターソフトとWindowsのOSです。
もし興味のある方は【Mac用仮想化ソフトの比較記事】で紹介しましたのでよろしければご覧ください。
Atlasも年に1回、どうしてもMacだと罫線がずれる官公庁のワード書式の申請書があるため、仕方なしにこちらを年に1度だけ使っています・・・。
補足2・Mac関連記事の紹介
というわけで、今回はMacで動くOfficeソフトを比較しました。
1・Macbook Air Macbook Proの紹介
2・iMacの紹介
3・Mac miniの紹介
4・Mac向きのディスプレイの紹介
5・Mac向きのキーボードの紹介
6・Mac向きのプリンターの紹介
7・Mac向きのDVD・BLドライブの紹介
8・Mac用のテレビチューナー
なお、Mac本体や周辺機器について、このブログではほかにも記事があります。
よろしければ、ご覧ください。
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