【今回レビューする製品】2024年 高画質で安い!ドライブレコーダーの性能・おすすめ・選び方: 前後2カメラ・リア専用ドラレコ 360度カメラ 後方用ドラレコ 駐車監視機能対応:機能の違いとランキング Car Dash Cam
【比較する製品型番】 パイオニア NP1 NP-001 VREC-DZ800DC VREC-DH301D NP-RDR001 ユピテル SN-TW97c N-TW9700d Y-200R TW-840D DRY-TW7650d DRY-TW7650dp SN-TW9600d SN-TW78d SN-TW83d SN-TW81d SN-TW9200dP Y-230d DRY-TW6000d SN-TW9880d WDT510c JVCケンウッド DRV-MR870 DRV-MR770 DRV-MR775 DRV-MR570 DRV-MR575C DRV-MR8500 DRV-MR760 DRV-MP760 DRV-MR480 DRV-EM4800 DRV-EM4700 DRV-EM3700 コムテック ZDR048 HDR965GW HDR701 HDR301 ZDR048 HDR801 ZDR045 ZDR055 ZDR035 ZDR045 ZDR045WL ZDR043 HDR967GW DR017 ZDR018 ZDR036 セルスター RD-60 RD-40 CS-93FH CS-91FH CSD-790FHG CS-92WQH CD-20 CS-72FH CS-53FH + GRO-28 CS-71FW + GRO-28 トランセンド DrivePro 620 TS-DP620A-32G サンコー THCADVSNA アイリスオーヤマ IDR-C121 ほか
今回のお題
最新のドライブレコーダーのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年9月現在最新のドライブレコーダー(ドラレコ)の比較です。
カメラの画質や画角、レコーダーの録画性能・防犯機能、あるいは、個人設置の簡単さなどに注目しながら、各社の代表的な製品を比べました。
とくに、「あおり運転対策」「車上荒らし対策」が最近の製品トレンドなので、その部分に注目して書きました。
1・前後2カメラのドラレコの比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:パイオニア〈日本〉
1-3:ユピテル〈日本〉
2・前後2カメラのドラレコの比較 (2)
2-1:ユピテル〈続き〉
2-2:JVCケンウッド〈日本〉
2-3:セルスター 〈日本〉
3・前後2カメラのドラレコの比較 (3)
3-1:コムテック〈日本〉
3-2:トランセンド 〈台湾〉
3-3:アイリスオーヤマ 〈日本〉
3-4:他の企業
4・ドラレコの比較(まとめ)【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
記事では、はじめに、ドラレコ全体の「選び方の基本」を説明します。
その後、2カメラ式のドラレコを、メーカーごとみていきます。
1・2カメラのドラレコの比較
あおり対策:高度
設置: 標準
価格:2万円〜
2・1カメラのドラレコの比較
あおり対策:不可
設置: 簡単
価格:8千円〜
3・360度カメラのドラレコの比較
あおり対策:弱い(一部)
設置: 簡単
価格:2.5万円〜
4・カーナビ専用のドラレコの比較
あおり対策:不可(一部可)
設置: やや難
価格:1.5万円〜
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
=目的・予算別のおすすめ機種の提案
2カメラ式は、最も「スタンダード」なので、一連の記事の初回記事(今回の記事)で見ています。
このほか、設置が簡単な「1カメラ式」や、「360度カメラ式」などは、2回目記事以降でみます。
ただ、ドラレコ全体の「選び方の基本」を知りたい方は、とりあえず、今回記事をお読み頂いてから、各リンク記事を読んでいただくのが分かりやすいかなと思います。よろしくお願いします。
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画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のドライブレコーダーを、詳しく紹介していきます。
そして、最後の「結論」部分(こちら)では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasおすすめ機種を提案していきます。
1-1・ドラレコの選び方の基本!
1・カメラの画質と画角
2・夜間・トンネルの対応力
3・駐車時の防犯撮影
4・危険運転の検知(あおり)
5・LED信号への対応
ドラレコは「単純」に見えて結構複雑な家電です。
「カメラ」・「センサー」・「レコーダー」と複数のメカを合わせた家電だからです。
性能面で間違いのない機種を選びたい場合 少なくとも、上記の5点について理解しておくとよいでしょう。
以下、(できるだけ簡単に)説明してきます。
1・カメラの画質と画角
1・センサーの画素
標準:フルHD(200万画素)
高度: WQHD(370万画素)
2・レンズの画角(撮影範囲)
標準:130度前後(広角)
高度:160度前後 (超広角)
第1に、ドライブレコーダーの画質と画角です。
これらに影響するスペックは、「カメラセンサー(撮像素子)」・「光学レンズ」です。
1・センサーの画素は、最近のドラレコの場合、フルHD(フルハイビジョン)解像度が普通です。
ただ、最近は、WQHD(Quad HD)ほか4K解像度を達成する高級機がでてきました。
この場合、対向車のナンバーなどの可読性が格段に上昇します。
なお、フルHDで必要な解像度は200万画素です。
ドラレコの場合、フルHDで200万画素以上あると感度が落ちるので、夜間撮影の画質が落ち、逆効果です。部品の調達価格の関係で、こうした(無意味な)機種もあるので、注意して説明するつもりです。
2・レンズの画角は、基本広い方が、広範囲を撮影できます。
160度前後の画角がある製品だと「高性能」と言えます。
一方、最近は、全周360度が1カメラで撮れる製品もあるのですが、そういったカメラは、ナンバーの可読性に難があるので、基本的におすすめしていません。
また、むやみに画角だけあげると、レンズが暗くなり、夜間対応力が落ちるので、こちらもバランスが重要です。
この部分も今回、注意してみていきます。
2・夜間・トンネルなどの撮影性能
1・センサーの種類
標準:普通のCMOS
高度: スタービス(高感度)
2・ソフト的な補整
標準:WDR
高度:HDR
3・レンズの明るさ
標準:F値2.0以上
高度:F値1.8以下
第2に、暗い場所での撮影性能です。
これらに影響するスペックは、「センサーの種類」・「ソフト的な補整機能」・「レンズの明るさ」です。
1・センサー種類は、スタービス(スーパーナイト)の採用の有無が重要です。
ソニーが開発したセンサー(撮像素子)で、 デジタルカメラでは「裏面照射型センサー」とも呼ばれるもので、防犯カメラなどにも利用されます。
採用機の場合、未対応の通常センサーのドラレコで比べると、夜間の視認性が格段に高くなります。
スタービスは、上表のようにグレードがあります。ドラレコで重要なのは、対応解像度ほか、低照度感度(SNR1s/ lux)です。
値が小さいほど優れるのですが、画質の良い高解像度のドラレコ(WQHD)は、WQHD動画に適切な動画解像度(370万画素)を出せる製品がないので、一般的に言って、照度は少し落ちます。
2・ソフト的な補正は、HDR(ハイダイナミックレンジ)の有無が重要です。
HDRは、画像の、黒潰れ・白飛びを防止する技術です。
HDRといってもスマホ写真のような「合成」ではなく、画像のダイナミックレンジ(輝度の幅)をソフト的な計算で拡張する技術なので、(4K HDRテレビなどにちかい)動画の技術です。
搭載機だと、明暗差のあるトンネル出口や夜間の明るい街灯下などの画質が大幅に向上します。
夜の場合、センサーやレンズの性能で「何とかなる」場合が多いですが、昼間で逆光となるトンネル出口については「HDR機能」の有無は大きさ差になりやすいです。
一方、メーカーによっては、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能を搭載する場合があります。
HDRとWDRの違いは、ドラレコの場合、(AV家電と異なり)正直「曖昧」です。
メーカーに問い合わせをしても、ハッキリ答えてくれません。
ただ、実際のところは、輝度拡張は伴わず、コントラスト調整などで「HDR的な表現をなしている」というのが、最も近いでしょう。
HDR制御は、CPUパワーがかなり必要で、無理に搭載すると処理落ち(コマ落ち)するので、性能面(コストカットの面)でWDRに止めているといえます。
WDRは無力ではないですが、HDRの方がこの用途では高性能で上位と言えます。
あえて言えば、WDRは(輝度をいじらない分)トンネル出口などでのナンバーの視認性は高いとも言われますが、正直、全体の画質はHDRに劣ります。
とはいえ、そもそも、WDR自体搭載しない製品もありますので、搭載していること自体は評価できます。
3・レンズの明るさは、F値が重要です。
F値は「明るさ(光の透過量)」を示す数値です。
この値が低ければ低いほど、夜間に強いです。
わりと地味なスペックですが、ドラレコも「カメラ」なので、光学部品の品質はかなり重要です。
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というわけで、夜間走行やトンネル出口などの撮影について説明しました。
昨今起きた「あおり運転事件」がトンネルシーンだったので、関心の高い部分でもあるでしょう。この部分のスペックについても、今回詳しく書くつもりです。
3・駐車時の防犯機能
第3に、駐車時の防犯機能(撮影機能)です。
これは「車上荒らし」の防犯対策になるほか、停車状態での「もらい事故」の記録にも関係してきます。
そのほか、悪者にドラレコを持ち去られる可能性を除けば、車上荒らしの防犯にもなります。
各社とも、(トランセンドを除けば)たいてい「オプション装備」にしているため、機能が分かりにくいです。
1・常時撮影(連続撮影)
2・衝撃検知
3・動体検知(カメラ)
4・動体検知(マイクロ波)
5・タイムラプス撮影
しかし、まず、重要なのは撮影形態です。5種類あります。
順番にみていきましょう。
1・常時撮影は、各社ともだいたいは装備する「オーソドックス」な撮影方法です。
名前の通り、走行時と同じ方式で記録を続ける形式です。
なにかしらイベント(衝撃)があった場合、その時間のファイルを「上書き禁止」にして保存する方式です。
ただ、SDカードの書込寿命が短くなる(1-2年で交換)点、車載バッテリーが減りやすい点などがネックです。
そのため、ほかの諸方式が考案されていきました。
2・衝撃検知方式は、ケンウッドほか多くのメーカーが採用します。
常時記録はせず、Gセンサーが衝撃を検出した際にだけ記録します。
衝撃前の記録ができない点、風などの誤反応が多い点がネックです。
振動がある立体駐車場や雨天など誤動作が起きやすいのも難点といえます。
3・動体検知方式(カメラ)は、ユピテル・セルスターなどが採用します。
カメラが人影(動体)を検知すると記録がはじまるため、イベント前の記録が可能な点で衝撃検知よりは実用的です。
ただ、人通りの多い場所は用をなさないので、人が少ない場所用(夜間用)とは言えます。
4・動体検知方式(マイクロ波)は、ユピテルの上位機が採用します。
専用のマイクロ波(ドップラー式)を設置する必要があります。
しかし、カメラ式と異なり、車の周囲のみで検知が可能です。
この点で、人通りが多い場所でもある程度精度が期待できる上で、暗さに影響されない部分で、夜間の対応水準も高いと言えます。
最近登場したての仕組みなので、問題点の洗い出しは今後で、導入費用も高めとはいえ、技術的に言えば、カメラ式・衝撃検知式の「上位互換」と言えます。
5・タイムラプス方式は、ユピテル・コムテックなどが採用します。
この場合、撮影間隔を1コマ/秒くらいにして、SDカード寿命やバッテリーの減りを抑えます。ただ、画質が落ちるので、確認性が悪くなります。
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やや強引ですが、以上のことをまとめれば、上表のようになります。
結論的にいえば、駐車監視については、全てにおいて完璧な動作を期待できるシステムはないです。
そのため、それぞれ欠点を補うため、上で書いたようなモードが「複数用意されている機種」を選ぶのが現状は良さそうです。
あえて言えば、バッテリー残量や、SDカードへの負担を重要視しない場合は常時録画が、そでもない場合は、「動体検知方式」と「タイムラプス方式」が併用可能な機種が実用度が高いと言えるでしょう。
このあたりはややこしいので、今回は、できるだけ詳しく説明しています。
4・危険運転の検知
1・あおり運転対策
標準:後続車検知
高度:AIセンシング
2・安全運転支援機能
標準:3種類
高度:5種類
第4に、危険運転の検知(安全運転支援機能)です。
こちらについては、昨今関心のむく「あおり運転対策」と、自分自身の運転技術に関わる「安全運転支援機能」が重要です。
あおり運転対策は、2020年頃から各メーカーの2カメラモデルで進化が進んだ部分です。
高精度といえるのは、ケンウッドのAIセンシング機能です。
単純に、後続車の接近を警告するだけなら他社にもあります。しかし、こちらの場合、最大3台まで、後方車両を認識しつつ、蛇行や急接近を範囲検知できます。
自動運転技術とAIの進歩の産物ですが、この部分も重要です。
安全運転支援機能(セーフティドライブ機能)は、自分自身の運転技術への警告機能です。
基本となるのは、前方車発進警告・車線逸脱警告(レーンキープ)・前方車接近警告です。
充実する機種は、これ以外に速度警告などが付属し、後方車検知も含め、5種類ある機種もあります。
ただ、車載ナビや自動車自体の基本装備と「かぶる」場合もあるので、こちらについては、マストではない方もいると思います。
5・LED信号対応の有無
第5に、LED信号への対応です。
信号が点滅信号を発しているとき、撮影コマ数と合致してしまう場合、ドラレコは点滅状態を正確に記録できません。
結構前から、ドラレコの問題点として言われてきている部分です。
しかし、現在でも海外製を中心に、一部機種が未対応です。
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この機能がないと、ドラレコとして相当問題なので、今回紹介する機種は、最低限この機能を持つ機種を紹介しました。
今回はこの点にも注目して比較します。
以上、ここまでは、選ぶ際の注意点を5点説明してきました。
このほか、事故時ファイルを上書きさせないための衝撃検知センサー(Gセンサー)や、位置情報(緯度・軽度・走行速度)を記録するためのGPS精度など、重要な部分はまだあります。
ただ、これらは、本文中でおいおい詳しく書きます。
1・2カメラのドラレコの比較
2・1カメラのドラレコの比較
3・360度カメラのドラレコの比較
4・カーナビ用のドラレコの比較
5・ドラレコの選び方とおすすめ【結論】
冒頭書いたように、今回は記事を分けています。
1回目記事(今回)は、以下、前後の「2カメラ式」に集中します。
他形式に限定してお探しの方は、以上のリンクをご利用ください。
よろしくお願いします。
1-2・パイオニアのドラレコ(2カメラ)
はじめに、日本のパイオニアの前後2カメラ式のドライブレコーダーです。
2カメラモデルにわりと力を入れていて、特長ある良い製品を展開しています。
1・前後2カメラのドラレコの比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:パイオニア〈日本〉
1-3:ユピテル〈日本〉
2・前後2カメラのドラレコの比較 (2)
2-1:ユピテル〈続き〉
2-2:JVCケンウッド〈日本〉
2-3:セルスター 〈日本〉
3・前後2カメラのドラレコの比較 (3)
3-1:コムテック〈日本〉
3-2:トランセンド 〈台湾〉
3-3:アイリスオーヤマ 〈日本〉
3-3:他の企業
4・ドラレコの比較(まとめ)【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
パイオニア紹介以後は、以上のような企業順で、2カメラ式のドラレコを説明していきます。
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以下では、いつものように、高評価できる部分は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきたいと思います。
【2022年発売】VREC-DH300D後継機
1・パイオニア VREC-DH301D
¥21,749 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
画素数:370万画素+200万画素
記録画角: 135度+128度
液晶:3インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis F1.4レンズ
防犯機能:(別売)
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB(128GBまで)
VREC-DH300Dは、日本のパイオニアが販売するドラレコです。
カメラは、前後にカメラのある2カメラタイプです。
後方カメラはケーブル配線となります。
設置は1カメラ式より面倒ですが、個人でも(半日くらいあれば)配線可能です。
「あおり運転被害」の記録用として、このタイプは、最近人気です。
画角は、前方カメラは対角135度、後方カメラは、対角128度です。
記録できる範囲は、他社上位機に少し負けます。
ただ、あおり運転の対策には、これくらいでも問題ないです。
画素数は、前方カメラが注目点です。
370万画素のセンサーで、フルHDを超えるQUAD HD(WQHD)での記録ができます。
解像感(画質の細かさ)が良くなるため、逆にナンバーなどの可読性が高まります。
後方カメラは、200万画素のフルHD(フルハイビジョン画質)です。
「並な性能」ですが、ナンバーは記録できます。
ドラレコの画質は 撮像素子(センサー)に、先述のソニーのWQHDのSTARVIS(IMX335)を採用します。
記事冒頭で書いたように、スタービスは夜間対応力が高いです。ただ、WQHDは(解像度が高いので)フルHDのスタービス機よりは、受光量が少なくなります。
その場合、各社による対策が重要なのですが、本機は冒頭で説明した「HDR・WDR」とも不採用です。
センサーが良い分、HDR処理に割り当てるマシンパワーがなかったのだと思います。
ただ、前方F値1.4、後方F値1.8という、かなり性能が良い(明るい)レンズを採用します。
HDRは弱点もありますし、「全部入り」は無理なので、解像度や光学レンズ部分を高めた本機の方向性は、個人的には良さげな構成かとは思います。
LED信号対策は、本機は、完備です。
問題ないです。
安全機能は、一方で、運転支援機能が省略されている機種です。
駐車監視ユニット RD-DR00
¥4,935 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、本機は別売ケーブルで対応します。
上図の様にエンジン停止中も電源をとる方式で、最大12時間(1時間からのタイマー設定も可)です。
電圧監視機能があり、設定以下の電圧になったら止める設定もできるので、バッテリーについてはわりと安心です。
記録方式は、今回の記事の冒頭で説明したでは、常時録画のみです。
最大12時間まで常時記録(動画)ができます。
8段階の衝撃センサーと連動でき、衝撃の前後の記録だけ、イベント記録として別ファイルで保存されていきます。
GPSも、搭載です。
GPSがあると、走行記録を取る場合、パソコン上で、地図と連動して記録することができます。
また、GPSデータから、常時録画の際に走行速度を割り出すことも可能なため、事故などの検証のためにも、有利と言えるでしょう。
[128GB](1万時間)
・SANDISK ドラレコ対応カード 128GB
¥2,534 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
SDカードは、16GBのMicroSDカードが付いている製品です。
基本それでOKですが、先述の駐車監視をする場合、長時間記録(12時間)で残すには、128GBが必要です。
なお他社のMicroSDカードを買う場合、「どれでもOK」ではなく、ドラレコのように激しく書き換えが生じるカードの場合、監視カメラやドラレコ専用の高耐久カードを使います。
詳しくは、【MicroSDカードの比較記事】で、詳しく紹介しています。
上記のカードもそのようなものです。
パイオニア CD-MSD128G
¥12,800 楽天市場 (9/14執筆時)
なお、パイオニアの純正カード(CD-MSD128G)も別売であるのですが、同社は、カードを自社製できないため、3倍以上割高です。
純正利用時は(正確な)耐久期限を知らせてくれる利便性はありますが、「実質的には割高なサブスクリプション」のようですし、普通に高耐久タイプの市販のカードでOKだと思います。
ネットワークは、Wi-Fiなどは未装備です。
設置は、基本的に、他社機と同じで、シガーライターです。
パイオニア RD-010
¥1,293 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
ただ、別売ケーブルを使うと、オーディオ電源からとることは可能です。
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以上、パイオニアVREC-DH300Dの紹介でした。
QUAD HD(WQHD)と高い解像度を持つ前面カメラで、撮像素子やレンズスペックも高い点で「基本部分に忠実な作り」の高級機という印象です。HDR不採用の部分は、先述のように、問題なく、夜間でも明るく撮れるでしょう。
画角的に撮影範囲は狭めとは言え、自家用車ならばこれで良いかと思います。わりと「まとまった性能」の機種なので、他社の2カメラと比較する場合に基準とするのに、ふさわしい良質な製品です。
【2022年発売】
2・パイオニア VREC-DZ800DC
¥27,385 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
画素数:200万画素×2
記録画角:160度+137度
液晶:2インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis F2 WDR
防犯機能:(別売)
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 16GB(128GBまで)
VREC-DZ800DCも、日本のパイオニアが販売するドラレコです。
値段としては、先ほどの製品とほぼ変わりません。ただ、画質が「そこそこ」になる代わり、「あおり運転対策」においては、高度になります。
「全部入り」の上位機といないのは、小型のドラレコの場合、値段面ほか、CPU処理に限界があるからです。何かしら機能を省略しないと収まらないと言えます。
結論的にいえば、ユーザーは必要な機能をしっかり自分で選ぶ必要があります。
カメラは、前後にカメラのある2カメラタイプです。
前方カメラ(写真左)は、窓に沿うユニークな形状です。先ほどの機種と違い吊り下げではないので、視界を遮りにくいメリット性があります。
液晶は2インチと小さくなりますが、ドラレコは大きい必要はないかと思います。
後方カメラ(写真右)はケーブル配線です。
目立ちにくい仕様です。9Mのケーブルが付属し、SUVでも回せる長さです、
画角は、前方カメラは対角160度、後方カメラは、対角137度です。
よりすぐれる機種は他社機にあるものの、これだけあれば、「ほぼ全周」と言えるでしょう。問題ないです。
画素数は、前後とも200万画素のフルHD(フルハイビジョン画質)です。
したがって、先ほどの機種と比べると「並な性能」です。ただ、ドラレコの場合、フルHDあればナンバーは記録できますので、実用上、さほど問題ありません
ドラレコの画質は 撮像素子(センサー)に、本機もソニーのSTARVIS CMOSを採用します。
その上で、HDRこそないですが、冒頭説明したWDRは対応します。
レンズ自体も、前方F値2.0、後方F値1.9で明るいですし、画素数を含めて、十分に実用水準の画質です。
LED信号対策は、対応です。
安全機能は、本機も、運転支援機能が省略されている機種です。
ただ、先述のように「あおり運転対策」は高度です。
40km以上の速度で運転中、昼間・夜間に応じた「危険距離」に近づいた後方車がる場合、音と液晶パネルで注意が促されます。
その上で、「イベント記録」として、別フォルダ保存もなされるため、普通の常時記録となる、同社の他機と比べて優れます。
一方、検知できるのは、同一車線の後方車1台だけなので、このあたりは、複数の車を認識できる他社機(ケンウッドなど)に負けると言えます。
そのほか、イベント記録については、前方車の急ブレーキ、強引な割り込みも、「イベント記録」で別ファイル保存になるので、(自分のではなく)誰かの危険運転には「厳しくチェック」してくれる機種です。
駐停車中のバッテリー録画は、本機は、デフォルト対応です。
ただ、先ほどの機種と比べると仕様が異なります。
本機の場合、上表の「常時録画」と「衝撃検知」の「合わせ技」のような感じです。
駐車時の常時録画を最大40分(10分から設定可)し、その後は、衝撃を受けたあとから1分間の録画(イベント検知録画)になります。
この場合でも、短時間の買い物時の「当て逃げ」はフォローできるほか、イベント検知録画なら、事実上、24時間無制限で行える点にメリットがあります。
一方、例えば、40分以上買い物する、長時間コインパーキングに入れるなどの際は、さきほどの製品の方式に負けると言えます。
ただ、日常的な使い方ならば、十分に「お守り」と言えます。バッテリー電圧についても、電圧の常時監視があるので、本機も「干上がり」は避けられます。
GPSも、搭載です。
この部分は、先ほどの機種と同じです。
SDカードは、16GBのMicroSDカードが付いている製品です。
長時間残す場合は、128GBまで対応します。
やはり、ドラレコ専用のSDカードが良いかと思います。
ネットワークは、Wi-Fiなどは未装備です。
設置は、先述のように、本機はデフォルトで駐車監視ができるタイプなので、シガープラグ非対応で、上記のような配線です。
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以上、パイオニアのVREC-DZ800DCの紹介でした。
先述のように、あおり運転対策において、同社の製品の中では「最も対策力」のある製品です。
一方、画質は先ほどの機種に負ける部分はありますが、先述のように、(映像を見て楽しむわけでもないならば)問題にならないでしょう。
価格面も、駐車監視機能のため、追加ユニットを別に買う必要のない部分をふまえれば、値頃感もあると言えます。
ただ、接続は、シガープラグ非対応ですので、(常時の駐車監視を設定しない前提ならば)先ほどの機種より難易度は高くなります。
【2022年発売】
【自分で取付】
3・パイオニア NP1 NP-001 (3)
¥36,290 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
【取付出張料込み】
4・パイオニア NP1 NP-001 (1)
¥53,550〜 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
画素数:200万画素×2
記録画角: 159度+151度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis F1.4レンズ
防犯機能:(別売)
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:Wi-Fi4
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB(512GBまで)
NP1 NP-001も、パイオニアの販売するドラレコです。
値段が高いですが、後述するクラウドサービスの年間利用が込みの価格になるためです。
本機は、スマホを利用しつつの(音声だけの)ナビ機能もある点で、面白い機種です。
カメラは、前方のみに設置する形式です。
ただし、本体の裏側に車内・後方撮影用カメラがあるので、後方監視もできるタイプです。
取付が楽である一方、後方監視については、後述する限界があります。
画角は、前方カメラについて、対角159度で、後方カメラは、対角151度です。
撮影範囲としては広く、全周囲に近いです。
ただ、リアカメラを配線せず、ドラレコ本体の裏面カメラから撮影する方式になるため、後方車についてナンバーの撮影までは実際的には、無理です。
【リア用オプション】
・パイオニア NP1 NP-RDR001
¥24,200〜 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
画素数:200万画素
記録画角: 127度
液晶:
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis F2.1 WDR
通信機能:Wi-Fi4
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB(512GBまで)
ただ、この点については、2023年に本機のオプションとして、別付のリアカメラがでました。
こちらを併設するならば、リアのナンバーも確認もできます。スタービスですし、夜間でも大丈夫でしょう。
設置については「別のドラレコをもう一台買う」感じになのですが、本機は、後述宇する用に、Wi-Fi経由でスマホアプリで管理する仕組みなので、そこまで不便ではないです。増設は「あり」かなと思います。
画素数は、全カメラとも200万画素です。
普通のフルHD画質の解像度となり、この値段の高級ドラレコとして言えば「並」です。
これは、あとで説明するクラウド対応で、データ転送量の制限がうまれるからかなと思います。
ドラレコの画質は 、先述のソニーのSTARVIS CMOSを採用します。
HDRとWDRは本機も不採用ですが、それなりに夜間に強いと言えます。
なお、パイオニアで夜間撮影の強い機種は「ナイトサイト」と記しますが、これはスタービス搭載と同義で、HDRを意味しないです。
LED信号対策は、完備です。
安全機能は、限定的です。
あおりを受けた際の、後続車異常接近通知機能だけです。
最近では、もっとも「あって欲しい」機能であり良いかと思います。
ただし、車内方向を向く可動式カメラが、しっかり水平に向いていて、後ろに人や荷物やヘッドレストがない状況という、厳しい制限はあります。
また、最近は、複数車両の検知ができる機種も現れてきましたが、本機は未対応です。
駐車監視ユニット NP-BD001
¥3,950 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
駐停車中のバッテリー録画は、本機は別売ケーブルで対応します。
先ほどみた機種の場合、駐車後一定時間は(事故前後の記録も撮れる)常時録画をしましたが、本機は、起動後最初から衝撃センサーが振動を検知した直後から、撮影が始まる仕様です。
衝撃前の記録がない部分では、(多少)徹底度が劣るとは言えそうです。
本機も、設定した電圧でのカットオフができるので、バッテリー面では安心でしょう。
駐停車時に異常を検知した場合、スマホに通知が届きます。
クラウド保存なので、マイクロSDカードの容量不足でもデータは残りまし、かなり便利です。
検知後の録画時間は約10秒と短く、月60回までとなります。これは、通信量(通信料)からの限界でしょう。
ただ、通知を受けたら、さっさと画像を確認し、必要そうならば、さっさと自車に「飛んで」行けるわけですから、効果的な安心保険にはなるでしょう。この機能はオフにもできます。
なお、ドア開閉時の衝撃については、センサー作動開始時間の調整で、スルーできます。
【2020年】 [128GB](1万時間)
・SANDISK ドラレコ対応カード 128GB
¥2,520 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
SDカードは、32GBのMicroSDカードが付いている製品です。
クラウド保存もできますが、運転中の常時監視をしたい場合は、(ドラレコ用の)高耐久カードを買う意味はあるでしょう。
設置は、基本的に、シガーライターです。
なお、本機については、出張取付込みのタイプがAmazonでも購入できます。
国産機だけに取り付け説明書も丁寧ですし、リアカメラが別でないタイプなので、個人設置で良いかと思います。
ネットワークは、ドコモのLTEほか、Wi-Fi(Wi-Fi4)を装備です。
クラウド(LTE)利用する関係で、契約年数(ベーシックなら1年)が終わると、15.840円の年間サービス利用料が発生します。
更新しない選択もできます。
ただ、その場合は、ナビ機能は意味がなくなりますし、ドラレコとしても、先述の通知機能などが使えないわけで、性能比で「相当割高」な買い物となります。
先述のような「通知機能」を活かす部分もありつつ、スマホのLTE(5G)を使うようなことは不可としています。
結論的にいえば、ご自身の乗換(買い換え)周期の年数を勘案したトータルコストで考えるべき製品です。
クラウド対応の部分では、本機は便利な機能を幾つか持ちます。
第1に、Wi-Fiサービスです。
通信用がドコモのLTE回線(docomo in Car Connect)であることを利用して、Wi-Fiのアクセスポイントが作れます。
この部分も有料で、13,200円/年です。
ただ、1ヶ月(1650円)、あるいは1日のスポット利用も550円で可能なので、(スマホのギガを消費したくない家族旅行時など)使い道はあるかと思います。
第2に、画像のシェアです(ドライブコール)。
後述するスマホアプリを利用する形で、家族と画像共有と音声通信が可能です。
ドラレコにマイクとスピーカーがあるので手放しで通信できますし、受けて側もアプリで画像も確認できるので、結構、高度な道案内ができるでしょう。
あまり使う機会はないでしょうが、面白いかと思います。
第3に、情報取得です(ドライブトピック)。
時間や位置情報を取得できるため、それに応じた情報を得ることができます。
大手の音声AIについては、AmazonのAlexaが呼び出せます(2022年実装予定)
こうなると、かなり広範な情報の取得が車から可能になるでしょう。このAIにできることについては、詳しくは【AmazonのAlexaデバイスの比較】で詳しく書きました。
ただし、AlexaについてはWi-Fiでの接続ではなく、Bluetoothでスマホ経由です。
GPSも、搭載です。
スマホと連携させ、本体のマイクを通じて音声ナビを利用できるので、GPS部分は贅沢です。
スマホの基地局の位置情報をとれるA-GPSに対応するほか、中国のBeiDou(北斗)を除く全衛星情報を取得可能です。
6軸ジャイロも搭載なので、トンネルなどGPS域外移動でもある程度正確に案内してくれると思います。
ナビ機能は、My NP1というスマホアプリを利用して設定可能です。
地図自体は、同社の車載ナビ(カロッツェリア)と同じで、MapFanをベースにしているようです。
一般的なカーナビと違って、自分の利用状況(よく行く店やよく使う道)や、社会の状況(道路の開通、新しい施設の営業)で情報が進化する点で、クラウド型が今後メインになるように思いました。
本体にスピーカーほか、マイクもあるので、スマホを介さずに言葉の設定も可能です。
AIの音声分析の「賢さ(=認識力)」については、今後の検証が待たれるところですが。
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以上、パイオニアのNP1 NP-001の紹介でした。
仕組み上、「サブスクリプション型」ではありますが、それでなければできない機能が多いですし、良いサービスかと思います。
先述のように、サブスク契約を切る場合、ほとんど意味のない端末になる点と、後方監視面の限界は注意点です。
とはいえ、クラウド部分に面白みを感じる「新しもの好き」の方は試してOKな、近未来的な製品と言えます。
1-3・ユピテルのドラレコ(2カメラ)
続いて、日本のユピテルのドライブレコーダーです。
ドラレコ販売の老舗で、どこでも見かけるブランドです。
ただ、販路によって仕様を換えているので、ラインナップが相当複雑で、一般ユーザーには、性能からの選択難易度が極めて高いブランドです。
(とはいえ)できるだけ、分かりやすく書いてみます。
【2021年発売】
【量販店向け】
5・ユピテル SN-TW99c(32GB)
¥21,800 楽天市場 (9/14執筆時)
【WEB限定】 Y-300r同型
6・ユピテル WDT700c(16GB)
¥19,800 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
【一般業者むけ】
7・ユピテル TW-840D(32GB)
¥(21,500) 楽天市場 (9/14執筆時)
画素数:200万画素×2
記録画角: 162度+155度
液晶:2インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis F2.2 HDR
防犯機能:
GPS記録: 搭載
安全運転支援:搭載(5種類)
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB(128GBまで)
SN-TW99cは、ユピテルの2カメラ式のドラレコの上位機です。
複数の型番があります。
第1に、SN-TW99cは、(家電)量販店向けに売られる型番です。
4mのシガープラグケーブルが標準装備で、個人でも付けやすい仕様にしています。
第2に、 WDT700cは、Amazonで売られるWEB限定モデルの型番です。
同じ仕様ですが、MicroSDカードが16GBと半量です。
他の流通でうられるY-300rも同じです。
12/24V車対応 OP-E1159
¥2,680 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
第3に、 TW-840Dは、一般向け(業者むけ)としてして売られる型番です。
シガープラグは未付属で、通常別売の電源直結コードが付属します。
MicroSDは32GBです。
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結論的にいえば、カードは別に買ってもさほど高くないです。どうせならば大きな容量のを買っても良いでしょう。業者向けを除いて、一番安いもので良いようにみえます。
カメラは、前後にカメラのある2カメラタイプです。
後方カメラはケーブル配線となります。
後方カメラは角度調整できるため、目立たない場所に付けやすいです。
カメラの画角は、前方162度、後方155度です。
超広角レンズで、撮影範囲はかなり広いです。
全周記録はできませんが、これだけあれば十分以上です。
リアカメラとの接続はデジタル伝送なので、画質の劣化問題もありません。
画素数は、200万画素です。
解像度は、フルHD画質です。
前方カメラがQUAD HDでないのは、値段からすればやや物足りないです。
ドラレコの画質は 夜間に強いスタービス(SUPER NIGHT)と、トンネル出口などの画質が良いHDRをダブルで搭載します。
しっかり、HDRに対応する点はパイオニアより良いです。
夜間と言うより、逆光になるようなトンネル出口などでは本機の方が強そうです。
ただし、レンズのF値は、それぞれ、前方F2.2・後方F2.0なので、光学的な部分はパイオニア上位機に及びません。
単純に、単純な夜間走行ならば、パイオニアの方が優秀です。一長一短です。
LED信号対応も、むろん対応します。
安全機能は、充実します。
わりと力も入っており、前方発進警告・車線逸脱警告・前方車接近警告を網羅する上で、(前方車がいない状況で)青信号を検知して知らせる「信号発信警告」も付属です。
また、後方カメラが、後方からの異常接近を検知すると、お知らせした上で自動的にイベント記録をはじめる「後方異常接近 記録・警告」は見どころです。
あおり運転対策は、かなり高度と言え、本機の見どころです。
駐停車中のバッテリー録画は、別売で対応です。
先述のようにこの機能は、「車上荒らし」の防犯対策としては限定的ながら、停車状態での「もらい事故」の記録には、有効に使えます。
設置には、別売バッテリーか電源直結ユニットが必要です。
A・電源直結ユニット OP-VMU01
¥4,300 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
Aは、車のバッテリーを利用するタイプです。
12時間まで利用できる点や、電圧監視がある点、また接続方法を含めて、基本的にパイオニアの「ユニット式」と同じです。
B・マルチバッテリー OP-MB4000
¥21,999 Amazon.co.jp (9/14執筆時)
Bは、ニッケル水素電池を内蔵するタイプです。
直結型は電圧監視機能はありますが、各社とも完璧ではないので、電池式を好む方はいるでしょう。
仮に事故が起こってエンジンが止まった場合も、バッテリーがあれば録画が続けられるメリットもあります。最大12時間まで録画可能です。
ユピテルの場合、駐車監視について、いくつかのモードが選べます。
第1に、常時記録モードです。
パイオニアのユニット式と同じで、最大12時間(30分から)まで、あるいは、指定したバッテリー電圧低下量まで、録画し続ける方式です。
衝撃検知センサーが検知した場合、上書きできない別ファイルにします。半日程度の短時間ならば、それでOKでしょう。
存)だけの選択でした。
第2に、動体検知モード(カメラ)です。
車への衝撃ではなく、動体をカメラが検知した際に撮影を始める仕組みです。この方式だと、車への衝撃がトリガーではないため、実用性が高いといえます。
常時記録はMicroSDカードの寿命に良くない部分を含めて、長時間駐車の場合はこれが良いでしょう。
第3に、タイムラプスモードです。長時間撮影を可能にする方法です。
一見すると、動体検知があれば不要に思えますが、大通りのコンパーキングなど、動体を常に検知するような場所に駐車する場合に有利でしょう。
そのほか、(機械式の立体駐車場など)他社が採用する衝撃センサー(Gセンサー)で検知する方式が使えない場所でも記録ができるメリット性があります。
結論的にいえば、駐車記録に関しては、3モードの使い分けの可能なユピテルは「高度」です。
パイオニアほか、衝撃センサー(Gセンサー)をトリガーにする方式は、実際トラブルが生じた際に、(衝撃前の)記録が残らない部分が難点ですが、本機は問題ありません。
とくに、(高いですが)バッテリーが付いたユニットを増設すれば、この部分で「完璧な仕様」でできると言えます。
GPSは、付属です。
SDカードは、最初から32GBのMicroSDカードが付いている製品です。
ユピテルは、SDカードのフォーマットが必要ないため、この点では有利です。
ネットワークは、Wi-Fiは未装備です。
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以上、ユピテルのSN-TW99cの紹介でした。
パイオニア機と比較する場合、記憶範囲は広く、HDR対応で(逆光になる)トンネル出口などの撮影が強い一方、夜間撮影と前方車のナンバー可読性は、及ばない機種です。
どちらが明確に上、というのはないですし、本機も夜間走行に対応しますが、夜間走行がメインの場合はパイオニアのほうが画質は良いでしょう。
ただ、あおり運転対策をふくめ、安全運転支援機能が相当充実するため、自家用車の基本装備においてそのあたりが不足気味の場合は、本機が良いかと思います。
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【2021年発売】(2インチ大画面)
【量販店モデル】(16GB)
8・ユピテル SN-TW97c
¥(16,980) 楽天市場 (9/14執筆時)
【指定店モデル】(16GB)
9・ユピテル SN-TW9700dP
¥14,800 楽天市場 (9/14執筆時)
【2022年発売】(3インチ大画面)
【指定店モデル】(16GB)
10・ユピテル Y-230d
¥24,490 楽天市場 (9/14執筆時)
画素数:200万画素×2
記録画角: 160度+150度
液晶:2インチ/3インチ
衝撃センサ:搭載
夜間対応: Starvis+HDR
防犯機能:
GPS記録: 搭載
安全運転支援:
通信機能:
音声記録: 対応(ON/Off)
SDカード: microSD 32GB(128GBまで)
なお、ユピテルからは、下位機種が発売中です。
3機種あります。
指定店とあるモデルは、こちらもシガープラグ未付属の業者向けです。 Y-230dは、確認画面が少し大きめです。
利用するユニットは、1つ上で見た上位機種と同じです。
違うのは、安全運転支援機能が全部「省略」され、「後方異常接近 記録」ができない部分です。
それ以外は、基本的に上位機と同じ仕様です。
また、わずかに画角が狭いほか、駐車時の長時間記録の際に、動体検知が不採用で、タイムラプスと衝撃検知の選択になります。
この点をふまえると、選ぶならば新機種か、先ほど見た上位機種でしょう。
次回につづく!
ドラレコのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、2カメラのドライブレコーダーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・前後2カメラのドラレコの比較 (2)
2-1:ユピテル〈続き〉
2-2:JVCケンウッド〈日本〉
2-3:セルスター 〈日本〉
3・前後2カメラのドラレコの比較 (3)
3-1:コムテック〈日本〉
3-2:トランセンド 〈台湾〉
3-3:アイリスオーヤマ 〈日本〉
3-4:他の企業
4・ドラレコの比較(まとめ)【結論】
=最終的な「おすすめ」の提案
つづく、2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、前後2カメラのドラレコを追加で紹介します。
画角の広さ ★★★★★
解像度の良さ ★★★★★
夜間の画質 ★★★★★
駐車監視機能 ★★★★★
安全運転支援 ★★★★★
後方監視 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる結論編【こちら】で、今回紹介した全機種から「目的別・予算別」にAtlasのおすすめ機種!を提案してみたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事記事は→こちら