1回目記事からの続きです→こちら
2-1・レザインのサイコンの比較
つづいて、米国のレザインのサイコンです。
日本では、自転車部品を販売する大阪の吉貝機械金属が2017年から日本で販売しています。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを「赤字系」で、イマイチと思う部分を「青字系」で書いていきます。
【2019年発売】
【上位機】
26・レザイン SUPER PRO GPS
¥24,750 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【下位機】
27・レザイン MACRO PLUS GPS
¥23,076 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2インチ(白黒)
重さ:60g
GPS:内蔵 (2衛星)
ナビ:オンラインナビ
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:28時間(内蔵バッテリ)
SUPER PRO GPSは、米国のレザインのサイコンです。
同じ筐体で重さも同じ下位機種としてMACRO PLUS GPSがあります。こちらは、ロシアのグロナス衛星に対応しないほか、ANT+と気圧高度計が省略です。
値段差をふまえても、上位機でしょう。
本体の重さは、60gです。
モノクロのGPS搭載機としては、平均より少し重いでしょう。
電池の持ち時間は、1回で28時間ほど持ちます。
画面サイズが、大きめの約2インチということをふまても、ガーミンのモノクロ機より、電池の保ちは優秀です。
ただ、先述のように、こちらは重めとはなります。
計測できるデータは、GPSを用いる形です。
ロシアのグロナスも利用できますが、日本のみちびきは非対応です。
一方、ケイデンスセンサーや心拍数計は、自社ブランドでは製造していません。
無線は、Bluetooth LEほか、Ant+対応なので、他社のセンサー類は利用できます。
ただ、自社製できるメーカーと違って、必ずしも稼働保証はなされません。
バックライトは、搭載されます。
スマホとのデータ連係は、データをBluetootht経由で送付する方式です。
Lezyne GPS Ally v2というアプリ(iOS/Android)が用意され、他社のように、走行ルートの分析や作成が可能です。
PCについても、ウェブベースで、GPS ROOTという自社の無料サービスが利用できます。Stravaとの連携も可能です。
GPS情報(位置情報)は、取得可能です。
米国のGPS衛星のほか、ロシアのグロナスのデータを取得します。
ただし、日本のみちびきは非対応です。
地図表示は、対応です。
ただし、あらかじめスマホで作ったルートデータのみを扱える道案内(オンラインナビゲーション)に止まります。
スマホで設定したルートを表示するだけの簡易的なものです。
変速システムは、本機は、シマノのシマノDi2電子シフトには、しっかり対応します。
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以上、レザインのSUPER GPS CYCLE COMPUTERSの紹介でした。
画面の大きめなモノクロGPS液晶搭載のサイコンとしては割と安めといえます。
スマホ・PC連携面も、問題ない仕様です。
ただ、本体がやや重めなのはともかく、みちびき衛星が非対応な面、GPS以外のセンサーは他社製品を利用する必要がある点は注意が必要です。
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【2018年発売】
28・レザイン MEGA XL GPS Black
¥28,215 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2.7インチ(白黒)
重さ:83g
GPS:内蔵 (2衛星)
ナビ:オンラインナビ
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:48時間(内蔵バッテリ)
なお、同社からは、メガXL GPSサイクルコンピュータという、2.7インチの大きな液晶を採用する製品も販売されます。
モノクロとしては業界最大サイズで、地図も表示できて83gの重量・48時間のバッテリーなので、優秀だと思います。
基本的に、画面サイズと電池寿命以外は、先ほどのSUPER PRO GPSと同じ仕様です。
この値段を出せば、カラー液晶搭載サイコンも狙えるので、ニーズとしては「ニッチ」でしょう。
長時間バッテリーを活かしての、日をまたいでのロングライドなどでしょうか。
2-1・ブライトンのサイコンの比較

続いて、台湾のGPSメーカー、ブライトンのサイコンです。
最近、日本に本格的に進出しました。
【2020年発売】
【本体のみ】
29・bryton Rider 750E
¥32,780 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【本体+心拍数計+ケイデンスセンサー】
30・bryton Rider 750T
¥42,360 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2.8インチ(カラータッチ)
重さ:約92g
GPS:内蔵 (5衛星)
ナビ:オンラインナビ
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: ANT+ Wi-Fi
変速システム:
電池寿命:20時間(内蔵バッテリ)
BRYTON RIDER 750は、台湾のGPSメーカー「ブライトン」の発売する製品です。
価格帯的に「ガーミン」より安く、地図が無料版のOSMである部分ではPolarあたりがライバルになります。
なお、本機については、執筆時在庫がありませんでした。
本体の重さは、92グラムです。
心理的な節目とも言える100gをギリギリ切っています。
2.8インチで画面もそこそこ大きいですし、優秀でしょう。
操作性についても、タッチパネル対応で、解像度も十分あります。
その上で、IPX7等級という強力な防水性能がありますし、性能は似通っています。
電池の持ち時間は、最大16時間表記なので、本機の方が少し優秀です。
計測できるデータは、本機も、GPSを用いる形で、この部分も同じです。
気圧・高度計も内蔵です。
ブライトン・スピードセンサー
¥5,000 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
ブライトン・ケイデンスセンサー
¥4,500 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
ブライトン・心拍数計
¥6,811 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
一方、センサー類は、付属モデルもありますが、別売でも買えます。
いずれも電池交換に対応します。
無線は、ANT+対応です。
ただ、あえて他社機を利用せずとも、自社製センサーが用意されるので、それを使う方が良いでしょう。
安定性・保証性が担保されますから。
心拍数計は、ベルト式です。
GPS情報は、取得可能です。
米国のGPS以外に、ロシアのグロナス、欧州のガリレオ、中国のQZSS、日本のみちびきにフル対応です。
ガーミンの最上位機のように、マルチGNSSには対応できませんが、十分優秀で、測位は正確でしょう。
地図表示は、本機もできます。
ただし、日本の地図は、無料のOpenStreetMapです。
また、地図はインストールされますが、ナビ自体は「オンラインナビゲーション」です。
要するに、スマホアプリで、事前にルートを作って使うタイプです。
Bryton Active
¥0 Apple App Store
Bryton Active
¥0 Google Play
スマホとのデータ連係は、対応します。
ただ、自社の健康管理システムが高度な、ポラールやガーミンとは違い、基本的にはStravaなどを使うのが普通でしょう。
本機については、Wi-Fiを装備し、自社アプリのほか、STRAVA・TrainingPeaks・Selfloopsなどとの自動同期への対応を表明しています。
変速システムは、シマノのシマノDi2電子シフトほか、SRAM RED eTap・Campagnolo EPSにも対応です。
この部分で、ガーミンに並びます。
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以上、bryton Rider 750E の紹介でした。
カラーのタッチパネルとGPSを搭載するモデルで「安め」というのが「売り」でしょう。
後ほどみるように、ノンブランド系はより安いモデルもあります。
ただ、ANT+に対応し、GPSの対応度が高く、さらに、スマホアプリを介さずとも、Wi-Fiで自動同期できるなど、利便性の部分では、ガーミン上位機により近いです。
ただ、カラー液晶の利点と言える地図については、OpenStreetMapなので、この部分に妥協しなければならないのはネックでしょう。
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【2019年発売】
【本体のみ】
31・bryton Rider 420E
¥18,150 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【本体+ケイデンスセンサー】
32・bryton Rider 420C
¥21,450 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【本体+心拍数計+ケイデンスセンサー】
33・bryton Rider 420T
¥27,500 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2.3インチ(白黒)
重さ:約67g
GPS:内蔵 (5衛星)
ナビ:オンラインナビ
ケイデンス計:選択可
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+
変速システム:
電池寿命:35時間(内蔵バッテリ)
なお、白黒液晶ですが、この次のグレードの製品としてbryton Rider 420Eという製品もあります。
電池寿命が長く、地図表示できるオンラインナビ搭載機という部分で、レザインのMEGA XL GPS Blackあたりがライバルでしょう。
比較すると、画面は小さめですが、軽量で、ケイデンス付でもそれなりに安いため、総合的なバランスは本機の方が良く感じます。
ただ、この価格を出せば、後で見るiGPSSPORTのカラー機が狙えてしまうので、少し競争力はないかもしれません。
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【2020年発売】
【本体のみ】
34・bryton Rider 320E
¥13,400 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【本体+ケイデンスセンサー】
35・bryton Rider 320C
¥17,380 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2.3インチ(白黒)
重さ:約67g
GPS:内蔵 (5衛星)
ナビ:
ケイデンス計:選択可
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+
変速システム:
電池寿命:35時間(内蔵バッテリ)
なお、同じ見かけ、同じサイズのbryton Rider 320Eは、地図機能が省略になります。
そうなると、他社と較べた場合の優位性は、GPSの部分だけです。やや訴求力がない感じです。
2-3・ACERのサイコンの比較

続いて、台湾のACERのサイコンです。
どちらかと言えば、PC周辺機器メーカーとして有名です。
【2017年発売】
36・Acer Xplova X5 Evo
¥50,000 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:3インチ(カラータッチ)
重さ:120g
GPS:内蔵 (2衛星)
ナビ: オフラインナビ
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:12時間(内蔵バッテリ)
Xplova X5 Evo は、台湾のPC周辺機器メーカーのAcerが販売する製品です。
本体の重さは、120グラムです。
大きめの3インチ(240x400dpi)の液晶を搭載する機種なので、やはり重いです。
一方、本機は、本体前面にダッシュボードカメラを搭載します。前方120度の記録が可能です。
要するに【アクションカメラの比較記事】で紹介した製品の「サイコンとのハイブリッド」です。
サイクリング中の簡単な録画(ビデオ・タイプラプス写真)ができるほか、循環録画ができるので、万一の事故時の「保険」になります。
一方、防水仕様なので、記録領域は内臓で8GBで、ビデオは720p@30fpsに固定です。
バッテリーの問題もあり、ビデオの場合「自動録画トリガー」で、センサー連動で、特定の瞬間(スタート・加速時など)の撮影をするか、コマ数を落としたタイプラプス写真を利用します。
電池の持ち時間は、最大12時間までです。
Wi-Fiを使う場合、さらに短くなります。
計測できるデータは、GPSを用いる形で、衛星情報を使って、スピード・高度・移動距離を計測する仕様です。
ハードとしてのセンサー類は販売されません。、必要な場合はANT+ 対応機を探す必要があるでしょう。
GPS情報(位置情報)は、取得可能です。
米国のGPS衛星のほか、ロシアのグロナスを使います。日本のみちびきには非対応ですね。
地図表示は、専用の地図は未付属なので、無料のOpenStreetMapを利用する形式です。
Wi-Fi付属で、アプリもあるので、さほど難しくはないです。
スマホとのデータ連係は、本機もBluetoothを用いる方式です。
純正アプリはサイクリング(Xplova eBike Assistantt)とビデオ(Xplova Video )とアプリが別です。
一方、Strava と TrainingPeaksへのデータ転送には対応できます。
変速システムは、本機は、シマノのシマノDi2電子シフトには、しっかり対応します。
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以上、Xplova X5 Evo の紹介でした。
カメラとの「ハイブリッド」の部分が評価できる機種です。
ただ、さすがに同社はPC機器メーカーなので、自転車用アクセサリーの充実度を含めて、他の自転車メーカーほどは専門的ではないとは言えます。
2-4・iGPSSPORTのサイコンの比較

続いて、iGPSPORTのサイコンです。
中国の武漢斉物科技(Wuhan Qiwu Technology)の製品ですが、「スペイン・イタリアで大躍進」の結果、日本に正規代理店ができたという経歴です。
【2019年発売】iGS618後継品
37・iGPSPORT GPS iGS620
¥18,420 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:約2.2インチ(カラー)
重さ:約90g
GPS:内蔵(4衛星)
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:22時間(内蔵バッテリ)
iGPSPORTの iGS618は、最近ネット通販で見かけるようになったサイコンです。
タッチパネルではないものの、カラーGPS内蔵のサイコンでは、抜群のコスパです。
本体の重さは、90グラムです。
画面サイズ的に抜群に軽量ではなく「そこそこ」です。
電池の持ち時間も、22時間です。
こちらも、利便性を削がない水準をキープします。
液晶サイズは、最近のカラー機の平均より小さな2.2インチです。
タッチパネル操作にも非対応です。
ただ、この価格ならば大健闘のように思えます。
計測できるデータは、GPSを利用した速度や移動距離などです。
【ケイデンスセンサー】
・iGPSPORT CAD70
¥2,836 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【スピードセンサー】
・iGPSPORT SPD70
¥2,782 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【心拍数計】
・iGPSPORT HR60 ANT+
¥5,499 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
そのほか、以上のセンサーも別売で対応します。
心拍数計は、商品説明に「ハートレートモニタ」とあります。
しかし、これは画面に表示できるという意味なので、別に揃える必要があります。
無線は、一方、Bluetoothほか、ANT+方式にも対応する製品ですので、センサーを含めて他社対応機との互換性は保証されまので、必ずしも、「純正」でなくてOKです。
GPS情報は、4衛星に対応です。
上表のガリレオ以外全て取れます。
マルチGNSSや、A-GPSに対応しませんが、十分でしょう。
iGPSPORT
¥0 Apple App Store
iGPSPORT
¥0 Google Play
スマホとのデータ連係は、データをBluetooth経由で送付する方式です。
そのほか、日本語対応の明記はないものの、USB経由でPC管理についても記述があります。
そのほか、スマホの通知に対応するほか、天気の取得などに新たに対応しています。
シマノDi2電子シフトにも、アップデートで対応となります。
加えて、Wi-Fiも装備です。
地図データをワイヤレスでダウンロードし、更新が可能です。
地図表示は可能です。
ナビも、オンラインナビゲーションながら、できます。
地図は、購入後同社のサイトから導入する方式です。STRAVAの地図作成も利用可能です。
ただ、精度の良い日本の有料地図は搭載していないほか、周辺地図の表示ができないなど、大手とは少し差があります。
また、電子コンパスがないので、進行方向の推定が不正確です。ざっくりとしたコースアウトは把握可能ですが、この部分は大手との差です。
そのほか、ガーミンほど細かい分析がとは言えないものの、実際のレースのシミュレーションが可能です(スマートトレーナー機能)
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以上、iGPSPORTの iGS618の紹介でした。
この値段で、カラーGPSサイコンが発売できることが驚愕です。
ただ、電子コンパスがない部分と「地図利用上の問題」は課題ですが、粉の値段ならば、競争力が高いです。
カラー液晶と地図表示をマストとするならば、選択肢の1つにできるでしょう。
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【2022年発売】
38・iGPSPORT GPS iGS630
¥26,532 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:約2.8インチ(カラー)
重さ:約90g
GPS:内蔵(5衛星)
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:35時間(内蔵バッテリ)
なお、同社の現状での「ハイエンド」は、iGPSPORTのGPS iGS630 です。
重さは90gと同じままで、液晶が2.8インチとなり視認性が良くなっています。
さらにGPSもマルチバンドではないですが、5衛星にフル対応です。
さらに、気圧高度計のほか、電子コンパスを搭載なので、進行方向(方角)も正確に表示されます。
バッテリー量も、35時間分で、カラーサイコンとして「最長」という触れ込みです。
照度センサーも装備しました。
【ケイデンスセンサー】
・iGPSPORT CAD70
¥2,836 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【スピードセンサー】
・iGPSPORT SPD70
¥2,782 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【心拍数計】
・iGPSPORT HR60 ANT+
¥5,499 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
なお、利用する別売アクセサリー類は、下位機種と同じです。
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結論的にいえば、同社の製品だけで言えば、値段差を考えても本機が良いでしょう。
測位精度の部分は、みちびき対応と電子コンパス採用でしっかりしましたし、悪天候でGPS電波が届きにくい場合も、ある程度、ゴールまでの方角が推定しやすくなりました。
今回の結論
サイクルコンピューターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、サイクルコンピューターの比較でした。
最後に、いつものように、「Atlasのおすすめ機種」を提案しておきます。
第1に、スマホやPCと連携できる、比較的格安なサイコンとしておすすめなのは、
【2018年発売】
【スピードセンサーのみ】
7・キャットアイ ストラーダスマート CC-RD500B
¥5,618 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【SP+ケイデンス付】
8・キャットアイ ストラーダスマート CC-RD500B
¥9,755 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【SP+ケイデンス+心拍数計付】
9・キャットアイ ストラーダスマートCC-RD500B
¥13,230 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:約1.3インチ(白黒)
重さ:17g
GPS:対応(A-GPS)
ナビ:
ケイデンス計:選択可
心拍数計:ベルト式
照明:
ネットワーク: Bluetooth
変速システム:
電池寿命:5ヶ月(ボタン電池)
軽量性 ★★★★★
画面のみやすさ ★★★★☆
測れるデータ数 ★★★★★
地図とナビ ★★★☆☆
スマホアプリ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
日本のCATEYEのストラーダ・スマートでしょう。
値段だけで言えば、もっと安い機種もあります。
ただ、本機は、サイクリングが終わったあと「スマホやPCでデータを確認して楽しめる」ため、長く楽しんで使えるでしょう。
重さは、17gと軽量です。
ロードバイクなどで、軽量化を突き詰めたい場合にも、邪魔にならないシステムです。
CATEYE Cycling
¥0 Apple App Store
CATEYE Cycling
¥0 Google Play スマホアプリも良くできています。
地図やナビ機能こそないですが、キャットアイのスマホアプリも使い勝手が良く、GPSデータとリンクができるなど、「走った後も楽しい」サイコンです。
3モデルのうちでは、ケイデンスメーター・スピードセンサーが付属した中級モデル以上が良いでしょう。
特に、自転車に乗るときはケイデンス(自転車のペダル回転数)を一定に保ったほうが疲労が少ないです。
また、80以上の高ケイデンスをキープできる自転車の変速のポジションを知れば、自転車トレーニングで足のパワーを使いすぎ「足が太くなる」弊害を防ぐことができます。
第2に、カラー液晶が付属するモデルで、比較的価格の安い製品を選ぶとすると、
【2022年発売】
38・iGPSPORT GPS iGS630
¥26,532 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:約2.8インチ(カラー)
重さ:約90g
GPS:内蔵(5衛星)
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2)
電池寿命:35時間(内蔵バッテリ)
軽量性 ★★★★☆
画面のみやすさ ★★★★★
測れるデータ数 ★★★★★
地図とナビ ★★★★☆
スマホアプリ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
iGPSPORTの iGS618でしょう。
下位機種もありますが、測位精度の部分で、電子コンパスとフルGPS(フルGNSS)である本機との差は大きいのでこちらにしました。
日本ではあまりなじみのないブランドですが、発売から3年以上経過しても、さほど問題が指摘されません。
地図も有料地図ではないですし、事前にコースを設定して、地図をダウンロードする必要があるオンラインナビにはなります。
しかし、この値段では、おオンラインでも搭載されるだけで優秀と言って良いです。
その他の部分も、ANT+対応を含め、必要な要素は揃います。
【ケイデンスセンサー】
・iGPSPORT CAD70
¥2,836 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【スピードセンサー】
・iGPSPORT SPD70
¥2,782 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【心拍数計】
・iGPSPORT HR60 ANT+
¥5,499 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
オプションパーツも、継続的な販売が続きます。
もちろん、ガーミンやbrytonの高級カラー液晶とは値段差分の差はあるのですが、格安なカラー液晶製品として、現状でプレゼンスがあるのは確かです。
第3に、週末のサイクリングや通勤時の利用に向く、質の良いサイコンは
【2019年発売】
【通常製品】010-02703-40
17・ガーミン Edge Explore 2
¥52,800 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【eバイク向け】010-02703-41
18・ガーミン Edge Explore 2 Power
¥60,800 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:3インチ(カラー)
重さ:104g
GPS:内蔵 (4衛星)
ナビ: オフラインナビ
ケイデンス計:別売
心拍数計:別売
照明:対応
ネットワーク: Bluetooth ANT+
変速システム:対応(Di2 etc)
電池寿命:16時間(内蔵バッテリ)
軽量性 ★★★☆☆
画面のみやすさ ★★★★★★
測れるデータ数 ★★★★★
地図とナビ ★★★★★
スマホアプリ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ガーミンの Edge Explore 2でしょう。
これまで、高級機は、基本的に競技用の設計でしたが、こちらは、大きめのタッチパネルで、視認性が良いほか、十分安いという部分で、これまでにない製品と言えます。
【型番】010-12845-10
SP・ケイデンスセンサーセット
¥10,500 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
ハートレートセンサー 010-12883-01
¥7,855 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
先述のように、計測部分のパーツを「ざっくり別売」にすることで値頃感をだします。
とはいえ、4衛星対応のGPSと、加速度計・気圧高度計のフォローで、値段相応の精度で「ナビ」してくれます。
室内トレーニングにも使うなどなら話は別として、サイクリング用には完成度が高いです。
実際のところ、本編で書いたように、【GPSランニングウォッチの比較記事】や【スマートウォッチの比較記事】で書いた同社の時計と連動させれば、一般人が計測したいデータのほぼ全ては取れると言えると思います。
視認性の良い液晶で、スマホ通知なども受けやすすいでしょうし、アプリを通した仲間との通信にも、同じことが言えます。
パワーマウントケーブル USB-A 010-13207-10
パワーマウントケーブル SHIMANO 010-13206-10
パワーマウントケーブル BOSCH 010-13205-10
¥5,911〜 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
なお、eBike用のEdge Explore 2 Powerは、別売のケーブルが必要です。
国内大手のものは、(だいたい)USBタイプでいけるでしょう。
第4に、高度なトレーニング管理機能の他に、知らない道路をよく走るなど地図機能が欲しい方は、
【2019年発売】
【SP+ケイデンス+心拍数】010-02061-42
21・Garmin Edge 830 セット
¥71,778 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:2.6インチ(カラータッチ)
重さ:79.1g
GPS:内蔵 (4衛星)
ナビ: オフラインナビ
ケイデンス計:搭載
心拍数計:ベルト式
照明:搭載
ネットワーク: Bluetooth ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2 etc)
電池寿命:20時間(内蔵バッテリ)
軽量性 ★★★★☆
画面のみやすさ ★★★★★
測れるデータ数 ★★★★★★
地図とナビ ★★★★★★
スマホアプリ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
米国のGarmin Edge830が良いでしょう。
下位機種に同じ液晶サイズのEdge530もあります。
しかし、タッチパネル操作に対応しないため、ナビ利用の面で利便性に劣ります。
一方、最上位機のDGE 1030 Plusもありますが、値段面のほか、重さも100gを超えてきます。
知らない土地のロングライドではないならば、こちらが良いでしょう。
GPSは、ガーミンは、日本のみちびきを含む4衛星と、測位の正確性が担保されます。
ナビゲーションも、主要な自転車道のデータも掲載される「昭文社全国詳細道路地図 (Citynavigator Plus) 2019年度版」が内蔵されます。
その上で、スマホに依存せず、現地でもリルートや目的地の変更ができる「オフラインナビゲーション」なので、この部分で穴はないでしょう。
重さも、79.1gと、カラー液晶モデルとしては軽量です。
測定できるデータも、標準でケイデンス・スピード・心拍数センサーが付属します。
また、ポラール同様、ガーミンも自社サーバーを利用したPCベースのサービスを提供できる、総合的な健康管理システムを持つ会社です。
そのため、トレーニング結果をパソコンで高度に分析することも可能です。
なお、こうした自社システムを持つメーカーは、この2社に限られます。
スマホアプリも、使い勝手がこなれています。
この部分は、全メーカーの純正アプリを通してみても、出来が最も良いです。
もちろん、STRAVAと連動できる機種です。
また、仲間の位置を地図上で把握できるGroupTrack機能は、ポラール同様に便利です。重さを考えても、現状ではこちらが良いでしょう。
1・リストバンド型活動量計の比較
2・スマートウォッチの比較
3・ランニングウォッチの比較
ガーミンは、心拍数計内蔵の活動量計を販売し、サイクルコンピューターに、心拍数データを送れます。
また、転送しない場合も、サイクルコンピュータと同じアプリで管理できるため、自転車だけではなく、日常生活を含めて総合的なライフログを取るつもりならば、ガーミン製品で統一するのもありです。
このブログでは、上記3つの記事で、【ガーミンの活動量計を紹介 】しています。よろしければ、これらの記事もご覧ください。
第5に、知らない土地のロングライドなどに向く、高性能な自転車ナビと言えるのは、
【2022年発売】
【上位機種】
【本体のみ】010-02503-26
22・GARMIN Edge 1040 Solar
¥109,800 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
【下位機種】
【SP+ケイデンス+心拍数】010-02503-16
23・GARMIN Edge 1040 セット
¥99,800 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:3.5インチ(カラータッチ)
重さ:124g
GPS:内蔵 (4衛星)+マルチGNSS
ナビ: オフラインナビ
ケイデンス計:搭載
心拍数計:ベルト式
照明:対応
ネットワーク: Bluetooth ANT+ Wi-Fi
変速システム:対応(Di2 etc)
電池寿命:25時間+10時間(バッテリ/ソーラー)
軽量性 ★★★☆☆
画面のみやすさ ★★★★★★
測れるデータ数 ★★★★★
地図とナビ ★★★★★★★
スマホアプリ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
GARMIN Edge 1040でしょう。
世界中みても、これ以上は望めないです。
本編でも書いたように、「知らない土地のロングライド」を趣味としている方には、ナビの精度と使い勝手の部分で、かなりマッチしそうです。
ただ、ソーラー充電については、先述のように「条件がかなり厳しい」ので、あえてない方のモデルで良いと思います。
【型番】010-12845-10
SP・ケイデンスセンサーセット
¥10,500 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
ハートレートセンサー 010-12883-01
¥7,855 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
実際ソーラー付きにしてしまうと、センサー類が別売なので、値段差以上にコスト差はあります。
センサー性能の部分は、本機はマルチバンドGNSS対応です。
測位のしやすさと精度の部分で、他社機や下位機種とは差が付きます。
液晶が大きく地図が見やすい点バッテリー量が多い点で、この用途には向くでしょう。
もちろん、オフラインナビ対応である点も、事後にコースを買える場合に相当有利で、ポイントが高いです。
拡張バッテリーパック 010-12562-30
¥24,365 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
バッテリー量も拡張できますし、この方面でも融通が利くと言えます。
第6に、「町乗り」用のクロスバイクなどに、手軽に導入できる製品としては、
【2018年発売】
5・キャットアイ QUICK CC-RS100W
¥4,509 Amazon.co.jp (2/21執筆時)
画面:
重さ:24g
GPS:
ナビ:
ケイデンス計:
心拍数計:
照明:
ネットワーク:
変速システム:
電池寿命:1年(ボタン電池)
軽量性 ★★★★★
画面のみやすさ ★★★☆☆
測れるデータ数 ★★★☆☆
地図とナビ ★☆☆☆☆
スマホアプリ ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★☆☆
キャットアのQUICK CC-RS100Wでしょう。
今回の比較基準では、あまり評価できませんが、街乗りのクロスバイクなどは、本機がむしろ良いかと思います。
着脱が簡単で、デザインもスマートですから。
計測できるデータは、速度、最高速、走行時間、走行距離などに限定されますが、一般的にはこれで良いかと思います。
時計機能もあるので、実用性もあります。
補足:自転車関連記事の紹介
というわけで、今回はサイクルコンピューターについて書いてみました。
なお、本ブログ「モノマニア」では自転車関連製品について、以下のような記事があります。
1・自転車用LEDライトの比較
2・サイクルコンピューターの比較
3・自転車用フロアポンプの比較
4・自転車用ヘルメットの比較
5・電動アシスト自転車の比較
6・子ども乗せ電動自転車の比較
これらの記事も、よろしければご覧ください。
ではでは。