今回の結論
高性能で安い!4K液晶TVのおすすめは結論的にこちら!
ども!Atlasです。
今回は、4K液晶TVの比較記事の10回目(最終回)記事です。
1・東芝の4K液晶TVの比較
:レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・各社の4K液晶TVの比較
:フナイ〈日本〉
:アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン・三菱
:maxzen・DMM ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
1回目の記事【こちら】から、4Kに対応する40インチ以上の液晶テレビを紹介してきました。
10回目記事となる今回の記事では、ここまで紹介してきた機種から、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!について書いておきたいと思います。
第1に、映画・ドラマ・アニメ・スポーツに強い高性能な4K液晶テレビを選ぶ場合におすすめと言えるのは、
【2021年2月発売】
【50インチ】
19・東芝 REGZA 50Z740XS
¥131,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
19・東芝 REGZA 55Z740XS
¥138,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
19・東芝 REGZA 65Z740XS
¥236,500 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:低反射高コントラスト液晶
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★★
音質の良さ ★★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
東芝の上位機となるZ740XSシリーズ がオススメです。
画質エンジンは、言うまでもなく、この機種の最大の見所です。
クラウドを利用して番組ジャンルを識別しつつ、内部のデータを付け合わせて補正するレグザエンジン Cloud PROは、確実に他社を凌駕する性能です。
また、そのパワーを利用した、「フレーム間処理」による高度な超解像技術をはじめ、画像解析・補正技術の質と数は圧倒的です。
技術部分の独自性を言葉(カタログ)で示せるメーカーは他にないでしょう。
液晶パネルは、VA液晶です。
VAは格安機でも採用されますが、本機はそれらとは一線を画した性能です。
VAを改良し、明所でのコントラストを従来の2倍にしたリアルブラックエリアコントロール技術を採用した「ブランド液晶」であり、期待値は高いです。
バックライトも、新方式の点滅制御方式(エリア制御)を伴う、直下型のバックライトを採用し、普通の直下型より優秀です。
LEDの数も、東芝機で「全面直下型」と記載がある機種は、通常機より多くなりますが、本機もそうです。
倍速液晶も、4倍速相当の倍速液晶を搭載するため、動画にも相当強いです。
アニメ・ドラマ・映画からまでマルチに活躍するでしょう。動きのあるスポーツにが、特に向きます。
スピーカーも、出力が高く、総合的な期待値は非常に高いです。
映像配信サービスも、AndroidTVにこそ対応しませんが、充実し、全般的に「優れた機種」と言えます。
さらに、新BS4K衛星放送対応チューナーを搭載する点も、評価できる機種です。
やや高額ですが、(ネットでは)割と安くなってきているため、多方面で「欠点がない」モデルとしてオススメできます。
画質の自動調整は、東芝機の場合、照明色も把握できる明るさセンサーを搭載します。
見ているコンテンツの種類を理解した上で、部屋の環境を理解できる部分は「高度」です。
「特に設定せず、調整はテレビに全部おまかせしたい」というタイプの方は、本機が向きます。
映像表現についもは、色味の面で、他社より「味付け」が少なめと言う点でどのコンテンツでも合います。この部分でも、東芝機は向いてます。
録画機能も、テレビとしては充実します。
「全録」対応のタイムシフト機で、(解像度を問わなければ)6チャンネルを約1週間録画できます。
過去番組帳など、使い勝手もかなり良いので、導入を考えても良いかと思います。
【2TB-4TB】【タイムシフト対応】
I-O DATA AVHD-AUTB2/EX
¥11,920〜 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
USB HDDは2台まで増設できます。
最大増に設すれば、最大解像度で、6チャンネルを24時間、約1週間分録画できます。
チャンネル数や時間を制限すれば、2TB程度のHDDが1基でも、十分便利に使えるので、余裕があれば試すと良いかと思います。
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【2022年8月発売】
【55インチ】
18・東芝 REGZA 55Z770L
¥164,286 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
18・東芝 REGZA 65Z770L
¥183,688 楽天市場 (1/9執筆時)
【75インチ】
18・東芝 REGZA 65Z770L
¥183,688 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:IPS(量子ドット)
バックライト:スリム直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
一方、実質的に「後継機」になると思われるZ770Lシリーズが既に登場しています。
「★」を出していませんが、Atlasの総合的な評価は、新機種も旧機種も同じです。
こちらについては、東芝中位機でははじめての「量子ドット技術(QLED)」で、パネルもIPS液晶です。
映像美という観点で言えば、この仕組みのほうが、高画質なコンテンツの再生力は高いといえます。
画像エンジン部分についても、クラウドAI高画質テクノロジーを含めて、東芝の良い部分は出ています。
ただ、超解像技術の部分で、「フレーム間処理」を伴う超解像技術が未搭載なので、とくに、地デジを含む一般コンテンツについては、先ほどの機種のほうが逆に「少し良い」ように思えます。
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結論的にいえば、4K HDRを含む高画質コンテンツを楽しみたいならば、現状ではこちらの方が良いかと思います。
一方、普段は地デジを含む一般コンテンツという場合は、先ほどのZ740XSシリーズを基本に考えつつ、買われる際に(同じサイズで)値段差が逆転しているようならば、本機も検討すれば(だいたいの場合)良いかと思います。
第2に、紀行番組・自然描写に強く、見疲れしにくい4K液晶テレビを選ぶ場合におすすめと言えるのは、
【2022年7月発売】
【43インチ】
11・パナソニック TH-43LX900
¥124,230 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:VA
【55インチ】
12・パナソニック TH-49LX900
¥139,929 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:IPS
バックライト :エッジ型+Wエリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★★
音質の良さ ★★★★☆
ネット動画 ★★★★☆
番組表 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
パナソニックのVIERA 4K LX900シリーズが良いでしょう。
液晶パネルは、IPS液晶です。
視野角が広い上、見疲れしにくいですし、この用途に合っていると思います。
パナソニックはIPSに最初から今まで「こだわって」採用してきているメーカーであることも、言及に値するでしょう。
43インチはVAです。VAも黒が引き締まる点でTV向きであり映像美を楽しめます。ただ、見疲れしにくさだけで言えばIPSがよいです。
バックライトは、本体の薄さを重視するためエッジ型です。
しかし、通常のエリア制御よりも機能性のある、高度なWエリア制御技術を持ちます。
この場合並の直下型より性能は良いです。
その上で、標準画質のHDRアップコンバート機能を含めて、HDR技術と倍速液晶を搭載するため、およそ必要と思われる機能は網羅します。
画像処理も、ヘキサクロマドライブとして、とくに「広色域化技術」に力を入れます。
しっかりした彩度があり、鮮やかさでは、東芝以上です。
画像エンジンも、フレーム内の高詳細化(高画質化)をなしているため、フレーム間処理をする東芝を除けば、高性能といえます。
とくに、パナソニックのブルーレイや、PS4・PS Vitaなどを使っている場合は、お部屋ジャンプリンクなどと相性が良いこちらが良いと思います。
画像設定なども、それらに適したように自動調整されます。
映像配信サービスも、Google TVこそ搭載ではないですが、自社のスマートTVアプリは、結構充実します。
画質の自動調整は、東芝とは方式が違いますが、本機も高度です。
ディープラーニング技術を利用した新しいデータベースをAI(人工知能)が利用しつつ、コンテンツの種類を、「シーン」別に細かく分析する方式ですから。
やはり「設定は面倒だから、テレビに全ておまかせしたい」という、一般ユーザーに本機は向きます。
とくに、2022年機からは、環境光センサーを利用して、部屋の照明色に酔っての調整もされるので、より高度です。
第3に、AndroidTVに対応した、ネット動画サービスに強い4K液晶テレビとして魅力があるのは、
【2020年6月発売】
【40インチ】
13・シャープ AQUOS 4T-C40CL1
¥79,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
14・シャープ AQUOS 4T-C50CL1
¥71,500 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:4K低反射液晶パネル
バックライト :エッジ型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート;4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★☆
ネット動画 ★★★★★★
番組表 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
【2022年発売】
【43インチ】10月発売
20・ソニー ブラビア KJ-43X85K
¥135,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【2021年発売】
【43インチ】
23・ソニー ブラビア KJ-43X85J
¥131,381 楽天市場 (1/9執筆時)
【50インチ】
24・ソニー ブラビア KJ-50X85J
¥120,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
25・ソニー ブラビア KJ-55X85J
¥123,700 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
26・ソニー ブラビア KJ-65X85J
¥161,818 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:トリルミナス(VA)
バックライト:エッジ型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(3)
映像の美しさ ★★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
2機種あります。
比較的予算が制限された中で選ぶとするとシャープ機が、画質を含めてある程度お金をかけるならば、ソニー機が良いでしょう。
ソニー機は、新旧両方だしました。
本編で書いたように、性能差はGoogle Assistantをリモコンのボタンを押さずに呼び出せない点と、別売カメラのBRAVIA CAMに対応しただけですので、値段で決めて良いかと思います。
映像配信サービスは、他社の場合、自社独自のOSを採用する場合も多いです。
ただ、使い勝手やコンテンツの数を考えると、現状では、AndroidTVに対応するものを選ぶのがベストです。
その上で、値段の安さほか、ある程度の「映像面での性能」を持つ機種、という観点からは、これらの機種となります。
いずれも、「HDR10・倍速液晶・ブランド液晶」を網羅しますので、性能面では期待して良いでしょう。
画質は、両メーカーとも、「広色域化技術」にこだわるので、業界標準より「派手で鮮やかな色合い」に調整されています。
一方、ソニー機は少し高いですが、これらに加えて、4倍速相当の倍速液晶を搭載するほか、最新のHDR X1エンジンの力で画像補正技術の部分で性能が良いです。
とくに、スポーツなど動く映像と、輝度調整が要求される新4K放送には、ソニー機の方がすこし対応度が高いように思えます。
第4に、比較的値ごろ感がある製品のうち、PS5など次世代家庭用ゲーム機を中心に考えた場合におすすめなのは、
【2021年5月発売】
【43インチ】
6・東芝 REGZA 43Z670K
¥95,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
7・東芝 REGZA 50Z670K
¥102,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
8・東芝 REGZA 55Z670K
¥119,801 楽天市場 (1/9執筆時)
【65インチ】
9・東芝 REGZA 65Z670K
¥199,800 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:VA
バックライト:スリム直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
コンバート:4K+HDR
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東芝のレグザのZ670Kシリーズでしょう。
新しいZ670Lシリーズがパネル部分の仕様を変えたこともあり、旧機となる本機が割と値下がりし、価格面での値ごろ感がある部分を含めての評価です。
この場合、HDMI2.1規格に公式対応し、eARC対応のHDMI端子と4K/120P入力に対応できる機種が良いですが、本機はそれに該当します。
PlayStation5も公式対応しますし、対応するテレビとつなげた場合、4K画質でゲームが「ぬるぬる」動きますので。
そうした機種は、他にもあります。
しかし、本機は、しっかり倍速液晶を装備するほか、ゲーム音楽という部分でも、トップツィーター4機を配置した、60Wと強力なスピーカーを装備します。
3D立体音響は、ゲームでも採用されますし、リアルにドルビーアトモスを楽しめる点も、本機のポイントでしょう。
無論テレビとしても、東芝の中級機ですから、ゲームを含めた画質補正は優秀です。
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【2021年5月発売】
【50インチ】
34・ソニー ブラビア XRJ-50X90J
¥125,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
35・ソニー ブラビア XRJ-55X90J
¥135,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
36・ソニー ブラビア XRJ-65X90J
¥219,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:トリルミナス(VA)
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(3)
映像の美しさ ★★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、多少予算が出せる場合は、ソニーの X90Jシリーズは、候補にできます。
こちらも、選んだ要因の1つは「値段」で、後継機となるX90Kシリーズの登場で安くなっているからです。
本機も、4K/120P入力に対応します。
その上で、画質面で、直下型+エリア制御を行う部分、また、トリルミナスによる広色域化補正もあるので、東芝の670Kシリーズより、画質部分では上でしょう。
その上で、本機も、ドルビーアトモスに対応しますし、3Dサウンドアップスケーリングで、対応しないコンテンツも立体音響を疑似的に再現します。
ただ、出力自体は20Wと東芝に及ばないので、(音にこだわるならば)【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を追加投入しても良いかと思います。そうなると、予算がより必要ですが、効果は期待できるでしょう。
一方、PS5に限定して言えば、ソニーの上位機は、自動でのゲームモードへの変更(コンテンツ連動画質モード)のほか、PS5と連動させてのHDR画質の調整(オートHDRトーンマッピング)を行います。
他社機でも、(このグレードの高性能機ならば)画像エンジンで処理できる範囲でしょうが、 ワンポイントとは言えます。
第5に、費用対効果が高く、画質も期待できる4K液晶テレビとして、おすすめなのは、
【2022年5月発売】
【50インチ】(VA)
10・LGエレクトロニクス 50QNED80JQA
¥95,173 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
10・LGエレクトロニクス 50QNED80JQA
¥104,800 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:量子ドットNano Cell VA
【55インチ】(IPS)
11・LGエレクトロニクス 55QNED80JQA
¥119,800 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:量子ドットNano Cell IPS
バックライト;エッジ型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)
映像の美しさ ★★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★☆
番組表 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
LGの中級機となる、50QNED80JQA、あるいは、 QNED80JQAシリーズでしょう。
「画質が良い割に安い高性能機」ことを望む場合は、海外ブランドを選択する必要があります。その中でも、技術的に新しさを最も感じる機種と言えるのは、本機です。
液晶は、量子ドットNano Cell です。
HDR時代に突入した現在、輝度や色域を拡張しやすい量子ドット技術は「マスト」になりつつあります。
そうした機種は他にもあります。しかし、LGの場合、自社のナノセルとの「合わせ技」となる「量子ドットナノセル」です。
ここが「ポイント」と言えます。
量子ドット(QLED)は、本編で繰り返してきたように、格安機に載せると弊害もあります。本機はしっかり対策もあるので問題ありません。
なお、IPSモデルは、視野角の安定性、VAモデルについては黒の締まりが期待できます。
どちらも同じほど良いので、必要な画面サイズで選んで良いでしょう。
バックライトは、直下型ではないです。
しかし、エッジ型の上位版と言って良い「エッジ型+エリア制御」ですので、安心感があります。
機能面でも、「4倍速液晶」・「HDR技術」・「高性能な画像エンジン」という、最新のトレンドをほぼ押さえています。
映像配信サービスも、AndroidTVこそ使いませんが、充分に充実します。
画質の自動調整も、東芝やパナソニックほど高度でないですが、対応です。
コンテンツの種類に合わせて勝手にモードを選んでくれるので、この部分も便利です。
一方、番組表や予約機能などについて、日本への「ガラパゴス化」という意味ではイマイチです。
エンジンは優秀ですが、サクサク動きますが、リモコンなどの点で「自分が機械に合わせる(操作を覚える)のが嫌」という場合は、国産機が良いかと思います。
スピーカー部分は、出力が20Wと弱いのですが、そもそも、入門機にはさほど良いものはないです。
その点で言えば、中途半端に良いものを選ぶより、むしろ、この部分はあとで「増設」なりを考えれば良いでしょう。
その部分を含めて、「最先端のパネル技術」を少し安めに楽しみたい場合、本機は良い選択肢です。
第6に、比較的予算が限られる中で、画質が期待できる4K液晶テレビとして、おすすめなのは、
【2022年7月発売】
【43インチ】
1・ハイセンス 43A6H
¥47.945 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
2・ハイセンス 43A65H
¥64,800 楽天市場 (1/9執筆時)
【55インチ】
3・ハイセンス 55A6H
¥69.695 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
4・ハイセンス 65A6H
¥(108,808) Amazon.co.jp (1/9執筆時)
5・ハイセンス 65A65H
¥89,800 楽天市場 (1/9執筆時)
【75インチ】
6・ハイセンス 75A6H
¥132,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:ADS液晶
【50インチ】
7・ハイセンス 50A6H
¥56,581 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
8・ハイセンス 50A65H
¥69,800 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:ADS液晶
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(1)
映像の美しさ ★★★★☆
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★★☆
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
この場合も、海外ブランドを選ぶことになるでしょう。
43A6Hほか、ハイセンスのこれらの製品が「おすすめ」です。2021年機についても、本編で書いたように、実質的に性能差がないので、値段次第で選んでOKです。
日本企業の製品も安いものがないわけではありません。
しかし、無理にコストカットせざるを得ず、「IPS-RGBW」などの液晶を使ったり、パネル性能が開示されないなど、画質で選べる製品がほぼないです。
また、テレビメーカーではない委託生産のメーカーは、画像エンジンの工夫がないのが普通です。
そういった点をふまえると、やはり、ハイセンスが販売する本機が候補です。
液晶パネルは、本機は、ADS液晶です。
「ブランド液晶」ではないものの、IPS液晶に相当する性質を持つパネルです。
その上で、エリア制御こそないものの、直下型バックライトを採用しますし、東芝系の画像エンジンとなる、NEOエンジンも、格安4Kとしては期待値が高いです。
動く映像については、倍速パネルこそ不採用ですが、SMR(スムースモーションレート)技術で「2倍速相当」ほどはクリアできています。
その点で、東芝の技術を利用したこの機種は、期待値が高いです。
番組表も、東芝の影響を受けたあとの機種は「ガラパゴス化」していますし問題ないです。
画質の自動調整も、高度に対応し、むろん、新4K放送用チューナーも装備ですから、値段相応の性能は期待して良いでしょう。
保証面も、日本企業でも既存のテレビメーカー以外は、出張修理網を備えませんが、ハイセンスは、出張修理対応なので、まさかの場合にも強いです。
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【2021年6月発売】
【43インチ】
9・TCL P615シリーズ 43P615
¥41,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
10・TCL P615シリーズ 50P615
¥52,300 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
11・TCL P615シリーズ 55P615
¥63,454 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K
フレームレート:4k/120p
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★☆☆
目の疲れにくさ ★★★★☆
音質の良さ ★★★☆☆
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
一方、ハイセンスより安いとなると、5万円をしっかり切る機種となります。
安い機種を選ぶ場合、IPSはIPS (RGBW)である可能性が高いため、ADSか、VA+直下型バックパネルの組み合わせを選ぶのが無難です。
その基準を満たすのは、TCLの格安機が選択肢です。
値段で言えばマクスゼンですが、TCPは、バックライト制御にマイクロディミングを行う点と、しっかり4Kチューナーを装備する点で、画質面でやや有利です。
ハイセンスに比べると、画像エンジンの補間が弱いので、そちらには総合的には負けますが。
加えて、GoogleTVも搭載しますし、ハイセンスより安い、という限定条件を付ける場合、本機は有力な候補でしょう。
保守面も、TCLは訪問修理に対応します。
第7に、ハイエンドクラスのテレビから、1台選ぶならば、
【2022年6月発売】
【65インチ】
21・東芝 REGZA 65Z875L
¥261,754 楽天市場 (1/9執筆時)
【75インチ】
22・東芝 REGZA 75Z875L
¥322,829 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:IPS(量子ドット)
バックライト:MiniLED+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/120P
新4K放送チューナー:搭載(2)
映像の美しさ ★★★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★★
音質の良さ ★★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★★
東芝のZ875Lシリーズでしょう。
テレビにも装置寿命があるので、一般的にはオーバースペックですが、4K液晶で高級機をお探しの場合、本機をオススメとします。
高級機を選ぶ場合、中位機との明らかな画質の違を有無のは、量子ドット(QLED)とminiLEDの採用です。
そういった機種は他社にもあります。
ただ、東芝は、(繰り返すまでもなく)画像エンジンによる調整(とくに超解像技術)が他社より優れます。
その上で、パネル制御において、光の漏れ(ハロ現象)を押さえる独自技術が光ります。2022年機では、最も高度な工夫が採用されているため、(予算が許せば)本機はおすすめです。
日中の視聴においては、明るい部屋を少し苦手とする有機EL機より、本機が優れるとも言えます。
補足:テレビと一緒に揃えたい機器!
というわけで、今回は、4K画質に対応する液晶テレビについて紹介しました。
1・小型液晶テレビの比較
2・大型液晶テレビの比較
3・4K液晶テレビの比較
4・有機ELテレビの比較
5・8Kテレビの比較
6・おすすめTVのまとめ 【結論】
なお、液晶以外、4K以外のテレビについての記事もありますので、よろしくお願いします。
(4KTV以外も含めて)全種類から果たしてどのモデルを選ぶべきか?について、上表6回目の【液晶テレビのまとめ記事】もあります。
視聴するポジションからの「おすすめのテレビサイズ」の選び方なども説明しています。
もしよろしければこちらもご覧ください。
最後に「おまけ」で、同時にそろえると良いだろういくつかの機器について補足します。
1・新4K放送受信に必要な機器
第1に、新4K放送受信に必要な設備です。
デンキヤのTV売り場では「詳しく書いてない場合もある」のですが、設備の更新が必要です。
SH認証があるBSアンテナのほか、ケーブル・分配器の更新も必要な場合があります。
詳しくは、このブログの【新4K放送に必要な設備の比較記事】で詳しく書いています。
2・BDレコーダー
第2に、ブルーレイレコーダーです。
ブルーレイレコーダーは、4K映像を見るためには最も一般的な手段に「思え」ます。
しかし、今までの「ブルーレイ規格のディスク」は、フルハイビジョン画質で記録されており、4K画質ではありません。
そのため、4K画質の再生に対応できる新しい「ウルトラHDブルーレイという新規格の「ブルーレイディスク」を、業界は定義しました。
例えば、上記の『スターウォーズ』などは、ULTRA HD用のブルーレイディスクです。
しかし、従来のレコーダーではこの規格のブルーレイは再生できないため、この規格に対応する新型のブルーレイレコーダーか、対応プレーヤーのいずれかが必須です。
1・SONYのブルーレイレコーダー
2・パナソニックのブルーレイディーガ
3・東芝の全録レグザブルーレイ
4・シャープのアクオスブルーレイ
5・再生専用のブルーレイプレーヤー
6・おすすめブルーレイレコーダー【結論】
テレビと合わせて、レコーダーやプレーヤーを探しているか違いましたら、このブログに別記事があります。
特に6番の【ブルーレイレコーダーの比較記事】では、ソニー・パナソニック・シャープ・東芝のブルーレイレコーダーを全機種紹介しています。合わせてご覧頂ければと思います。
「せっかく4K対応TVを買ったのだから、4K映像も楽しみたい!」という方は、ぜひご検討ください。
3・ストリーミング機器
第3に、ネットストリーミング端末についてです。こちらは、より手軽に4K映像を楽しめる手段と言えます。
ここまで見てきたように、ソニーやシャープのTVなどは、GoogleTVを標準装備し、別売の機器無しでも、ネットの4K動画サービスを広範に利用できるようにしています。
しかし、他社については、「完全対応」しません。しかし、その場合は対応端末を利用すると、多くの4Kコンテンツサービスにアクセス可能です。
興味のある方は、このブログの【セットトップボックスの比較記事】をご覧ください。
4・テレビ用の高音質スピーカー
第4に、スピーカーです。
今回紹介したテレビも、上位機は優れたスピーカーを採用します。
ただし、その音質は、あくまで「テレビレベル」であり、映画館のような、「オーディオグレード」とはほど遠いと言えます。
1・サウンドバーの比較
2・ホームシアターシステムの比較
3・AVアンプの比較
特に最近は、TVの前「だけ」に設置し、音質などを強化できる別売りスピーカーが出ています。1万円程度からラインアップがあります。
詳しくは、【サウンドバー・シアターバーの比較記事】で20機種ほど紹介していますので、よろしければ、合わせてご覧ください。
そのほか、5.1chシアターシステムを紹介する記事もあります。
5・録画用ハードディスク
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第5に、テレビ録画用のハードディスクについてです。
ブルーレイレコーダーを導入しない方で、テレビ録画希望者は、同時に購入することを「強く」オススメします。
経験上、後からだと「面倒に」なって絶対設置しようと思わないからです。具体的なおすすめ製品を知りたい方、【外付けハードディスクの比較記事】もあります。こちらも、よろしくお願いします。
6・サウンドやシアター照明
また、TV購入と同時に、ホームシアターの構築を考えておられる方で、音にこだわりたい方は、以下のようなものがあります。
1・AVアンプの比較
2・シアター用スピーカーの比較
3・サウンドバーの比較
4・プリメインアンプの比較
5・ブルーレイレコーダーの比較
6・ブルーレイプレーヤーの比較
7・液晶テレビの比較
8・家庭用プロジェクターの比較
リアルサラウンドを、本格的に構築したい場合は、1番と2番の機器の組み合わせが基本です。
ただ、最近は、3番の【サウンドバーの比較記事】で書いたような、バータイプもかなり音質が良くなって、個人的にはそちらをオススメしています。
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1・LEDシーリングライトの比較
2・Philips Hue LED照明の比較
また、シアター用の照明が最近、流行の兆しを見せています。
一般的な天井照明で、シアター対応したい場合は1番の記事です。
ただ、上の写真のように、テレビ専用で、HDMI経由で色データをとり、テレビの色と連動して、映像の没入(迫力)をたかめるシステムは2番の記事で紹介しています。
これらの記事もよろしくお願いします。
ではでは。