Top 映像機器 比較2021’【高画質】有機ELテレビ38機の性能とおすすめ:48 55 65インチ (1)

2021年04月02日

比較2021’【高画質】有機ELテレビ38機の性能とおすすめ:48 55 65インチ (1)

【今回レビューする内容】2021年 新製品の有機ELテレビの性能とおすすめ・選び方:液晶テレビと有機ELテレビの画質の違い【48v 55v 65v型】 10万円台 20万円前後からのOLEDテレビ

【評価する製品型番】LGエレクトロニクス OLED55BXPJA OLED65BXPJA OLED48CXPJA OLED55CXPJA OLED55GXPJA OLED65WXPJA パナソニック VIERA TH-55HZ1000 TH-65HZ1000 TH-55GZ1000 TH-55HZ1800 TH-65HZ1800 TH-55GZ2000 TH-55HZ2000 TH-65HZ2000 SONY BRAVIA KJ-48A9S BRAVIA KJ-55A8HA KJ-55A9G 東芝 REGZA 48X8400 55X8400 55X830 65X830 48X9400 65X9400 55X9400 55X9400 シャープ AQUOS 4T-C55CQ1 4T-C65CQ1 4T-C48CQ1 ハイセンス 55X8F 48XF フナイ FE-55U7040 FE-65U7030 FE-55U6030 FE-65U6030

今回のお題
最新の有機ELテレビのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、2021年4月現在、最新の有機ELテレビの比較です。

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 今回は、日本市場にある現行機は、激安機から高級機まで全て網羅する予定です。

1・パネル品質  ★★★★★
2・画像エンジン ★★★★★  
3・音質の良さ  ★★★★★
4・ネット動画  ★★★★★
5・番組表    ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 以下では、いつものように、各機種を順番に紹介していきます。

 そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

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1・4K液晶テレビ
2・有機ELテレビ
3・8Kテレビ
4・19-23インチの小型液晶テレビ
5・24インチの小型液晶テレビ
6・32インチの小型液晶テレビ
7・40-50インチの大型液晶テレビ
8・おすすめ液晶テレビのまとめ 【結論】

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のテレビ比較記事の2回目記事として書いたものです。

1・有機ELテレビと液晶テレビの違い

 さて、今回比較する有機ELテレビですが、一般的に液晶テレビの上位互換」と思われがちです。

 しかし、正確には、「優れた部分」と「劣った部分」がある点には注意するべきです。

 以下、簡単にですが確認しておきましょう。

1・画質面での相違点

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 第1に、黒表現です。

 有機ELテレビは、どの機種も液晶テレビに較べて深みのある「真の黒」が表現できるという点では優れます。

 液晶テレビは、バックライトが必須ですので、無光が表現できず、真の黒が表現できません。対して、有機ELは、自発光できる仕様ですから、完全にオフにできます。

 この点で言えば、有機ELテレビの特性はプラズマテレビに近く、その「代替」としても人気です。

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 第2に、白表現(光線表現)です。

 こちらは、有機ELテレビ課題です。

 白色LEDで白を表現できる液晶に較べると、重ねて色を出さざるを得ない有機ELテレビは、一般的に白の表現力が劣るとされます。

 各社とも、エンジンによるソフト的対応で対処していますが、抜本的な対策はできていない印象です。

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 第3に、ダイナミックレンジ(白と黒の明暗の幅)です。

 これは有機ELテレビの良い部分です。

 液晶テレビが14stopほどであるのに対して、最新の有機ELテレビは21stopと、数値で見てもより広がっています。

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 以上、有機ELテレビの特徴について紹介しました。

 このように、画質面では長所と短所があります。

 そのため、輝度面では、完全に優位性がないので、ソニーシャープなど、液晶方式でも、高性能な製品を作り続けているメーカーもあります。

 ただ、一般的に言えば、「暗くしてシアター」のように見る場合、有機ELテレビは有利で、自然光下でみるならば、映り込みの少ない液晶が強いと言えるでしょう。

 もちろん、メーカーは欠点に自覚的で、映り込み対策も進んでいます。

2・装置寿命と焼き付き

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 装置寿命については、液晶テレビと比較しても特に問題ないと言えます。

 有機ELテレビは、パネルの10万時間と言われます。液晶より短いですが、家庭用としては問題ないでしょう。

 一方、プラズマテレビでみられた「長期間使用時の画面焼き付け」問題は、第2世代の有機ELテレビパネルの登場で、ある程度解決されました。

 実際に、経年変化させて実験させたわけではないので完全な評価はできませんが、焼き付け異常を検知するセンシング技術が高まっています。

 このほか、バックライトが不要な分、有機ELテレビは「薄型」にできるという見かけ上の特長もあります。

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 以上、液晶テレビと有機ELテレビの相違点を較べてみました。

 数年前と較べて、輝度ムラ・焼き付け問題・ノイズの問題の解消が進んでおり、個人的には、20万円台前半の予算で購入するならば、「有機ELテレビ」を選んでも問題ないレベルになったと考えています。

 5-8年間のサイクルで買い換える前提で、この予算を出せる場合は、「デンキヤへGO!」で良いでしょう。

 ただし、上述のように、画質面で、価格帯の液晶テレビに全ての点で上回るわけではないので、液晶TVとはきちんと比較して考えるべきです。

2・LGの有機ELテレビの比較

 というわけで、具体的な比較に入りましょう。

 はじめに、LGエレクトロニクスの製品を紹介します。

 先述のように「有機ELパネル全体の供給元」なので、最初にしっかり見ておかないと、国内外の他社機と比較になりませんから。

 以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2020年6月】

 【55インチ】

 1・ LGエレクトロニクス OLED55BXPJA
  ¥137,395 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 2・LGエレクトロニクス OLED65BXPJA
  ¥199,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(1)

 OLED BXシリーズは、LGエレクトロニクスの販売する有機ELテレビです。

 同社は、大画面の有機ELパネルを生産できる唯一のメーカーです。

 その利点を生かして、比較的安価に有機ELを販売しています。値段の面で4K液晶テレビに唯一競争できるメーカーと言えるでしょう。

 パネルは、同社のOLED液晶です。

 供給元は現在1つなので、この部分で、メーカーごとの本質的な画質の差はない状況です。

 一方、LGのOLEDは「世代」があるのですが、こちらは、第2世代で、明るさは800ニト(800cd/m2)です。

 また、液晶TVで言うところの「エリア制御」にあたる「Luminance Optimizer for Local DimmingII」に対応し、適切に輝度・コントラスト調整をします。

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 画像エンジンは、α7 Gen3 Intelligent Processor 4Kを搭載します。

 LGでは2番目に性能の良いプロセッサです。

 画質にかかわる具体的な処理については、「高精細化」「ノイズ除去」については、フォローされます。

 一方、地デジなど4K水準に満たない画像のアップコンバート時に力を発揮する「超解像技術」については、言及がないです。

 また、豊かな色を表現する特別な「広色域化技術」についても、言及がないです。

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 画質の自動調整は、対応です。

 AIが見ているコンテンツの種類を把握して、自動で最適なジャンルに調整してくれます(標準・シネマ・アニメ・スポーツ)。

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 HDR技術(HDR10)は、「Cinema HDR」という名前で搭載です。

 新4K放送に使われるHLG形式もフォローします。

 HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、輝度を拡大表示できる最新技術で、画像の立体感や解像感を高める4K向きの最新技術です。

 ご存じのように「3Dテレビ」は眼鏡を使う必要がある点がネックで普及しませんでした。HDR技術は「眼鏡なし」でも奥行きを感じられるように進化していくために必要な技術で、それを先駆的にこの機種は採用しました。

 HDRは、夜のシーンなど暗い場面でもしっかり映像が分かるような解像感も期待できます。

 また、標準画質(SDR)のコンテンツを解析し、色補正をしつつアップコンバートする機能(HD効果モード)も装備します。

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 上位のHDR技術としては、「ドルビービジョン IQ」に対応します。

 先述のHDR10の場合、メディア全体で最大輝度が設定されますが、この規格は、1フレーム(画像)ごとに輝度を設定することができるため、テレビの持つ性能をフルに出せます。

 また、LGの場合、未対応のソースでも、エンジンでそれに準じるように再計算されます。この点で、他社と比べても優れるでしょう。

 なお、これ以外に「Ultra HD Premium」という指標もありますが、こちらはパネル・画像部分の業界の品質基準を表すだけでのものです。気にしないで良い部分です。

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 4Kチューナーは、搭載します。

 ただ、シングルチューナーなので、試聴中に裏番組の録画はできない仕様です。

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 なお、新放送についての対応状況や必要設備は、詳しくは【新4K衛星放送対応チューナーの比較記事】で書きました。これを目的に買い換えを検討されている方は、後ほどお読みください。

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 倍速表示機能(オーバードライブ)は、 TruMotion 120として搭載です。

 これはスポーツなど動きのある映像を試聴する場合に重要です。こちらは、「2倍速」ですが、搭載している分、スピード感ある映像に強い機種です。

 ちなみに、有機ELは応答速度の速さ(1ms/GTG)もその特性ですが、そのままだと動画ボケが発生します。

 そのため、倍速駆動できるシステムは、液晶TV同様に必要です。

 録画機能も、別売の外付けハードディスクの増設により対応します。

 裏番組録画も対応です。

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 スピーカーは、左右のフルレンジスピーカーに2個のウーファーで総計40Wの2.2chスピーカーを搭載します。

 その上で、ドルビーアトモス対応です。

 ドルビーアトモスは、高さ方向の音情報もブルーレイなどに入れることで、頭上の航空機の上からの走行音を再現するという方向性の規格で、最近の映画音声などで利用されます。

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 操作性も、良質な画像エンジンを採用しているため、他社に劣りません。

 ただ、番組表の情報量やユーザーインターフェースの使い勝手については、日本のメーカーにやや及ばない印象です。

 しかし、TV機能をさほど重視しない(ゲーム・ブルーレイレコーダー・スカパー中心など)の方は、基本性能が高くお買得なこのモデルを選ぶのは「あり」です。

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 映像配信サービスは、LGの場合、同社のWebOSを利用します。

 ソニーは、GoogleのAndroidTVを採用していますが、こちらは独自のものです。

 ただ、DAZN・Netflix・Amazonビデオ・ツタヤTV・アクトビラなどメジャーな動画サービスは対応しています。

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 音声アシスタントサービスも、搭載です。

 あらかじめ、GoogleアシスタントとAmazon Alexaを選んで利用できます。

 一方、リモコンボタンを押しつつマイクに話す形式です。

 完全にフリーハンドで音声によるON/OFF操作などを希望する場合は、【スマート学習リモコンの比較記事】と【スマートスピーカーの比較記事】で紹介したような、別の機器が必要です。

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 以上、LGのOLED BXシリーズの紹介でした。

 パネル供給メーカーとして価格的メリットを出せている機種です。また、画像エンジンや音質の部分でも、同社の下位シリーズ(液晶)よりも力を入れており、値段以上の性能を期待できるでしょう。

 追随する日本メーカーは、厳しい戦いを強いられそうです。


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 【2020年6月】

 【48インチ】

 3LGエレクトロニクス OLED48CXPJA
  ¥139,700 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【55インチ】

 4・ LGエレクトロニクス OLED55CXPJA
  ¥162,172 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 5・ LGエレクトロニクス OLED65CXPJA
  ¥258,610 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【77インチ】

 6・ LGエレクトロニクス OLED77CXPJA
  ¥565,600 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:48-77型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)

 OLED CXシリーズは、LGエレクトロニクスの販売する有機ELの中級モデルです。

 画面サイズの選択肢は、同社では最も充実しています。

 もっとも「売りたい」グレードなのでしょう。

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 下位機種との大きな違いは、画像エンジンの部分です。

 新開発のα9 Gen3 AI Processor 4Kを搭載します。

 LGの場合「人工知能 =AI」という言葉がある種、キーワードです。

 相当量のデータバンクがあり、表示している画像を適宜解析して最適化していく、という方向性だと思われます。

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 このエンジンは、文字列の場所と人物の顔が認識できる機能があります(AI 映像プロ)。

 また、放送中のジャンル(シネマ・スポーツ・標準・アニメ)の判別も可能です。AIがそれをふまえて、適切な調整を行っていくという方向性です。

 この点で言えば、東芝は、クラウドから「放送中の番組がなにか」データを引っ張ってきて最適化できる仕様です。

 それを除けば、「賢い」と言えそうです。

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 その上で、下位機種と較べると、「4ステップノイズリダクション」「シャープネス強調/オブジェクト強調」など強力な補正を搭載しています。

 ただし、東芝と比べると、フレームを解析して、4Kに満たない地デジなどの画質を高めて表示する、超解像技術に対する言及がないです。

 LGとしては、高い画像処理技術を持ちますが、この部分では、(同社がパネルを提供する)国内勢が太刀打ちできる余地があります。

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 スピーカーは、下位機種と同じです。

 ただ、仮想的に立体感を出すサラウンドの部分で、本機は「バーチャル5.1ch」サウンドに変換可能です。

 ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽を判別して自動調整する「AIサウンドプロ」もこのグレードからとなります。

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 そのほかの部分は、新4K放送用チューナーが2基に増量された程度の差となります。

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 以上、LGOLED CXシリーズの紹介でした。

 パネルの品質と価格の安さはキープしつつ、画像エンジンを強化した製品です。

 有機ELテレビの場合、液晶パネルの供給元はLGだけなので、(価格のほか)画像エンジンの部分の優劣が、メーカー間で比較する場合重要です。

 その部分に「てこ入れ」されているこの機種は、国内他社にとっては「結構な脅威」でしょう。


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 【2020年6月発売】

 【55インチ】

 7・ LGエレクトロニクス OLED55GXPJA
  ¥207,879 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 8・ LGエレクトロニクス OLED65GXPJA
  ¥329,473 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)

 OLED GXシリーズは、LGエレクトロニクスの販売する、もうひとつの有機ELのプレミアムモデルです。

 一方、下位機種にあたる、CXシリーズとの大きな違いは2点です。

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 第1に、ギャラリーデザインの採用です。

 要するに、壁掛けにする倍に、すき間が生じないようなスマートなデザインである、ということです。

 面白いのは、専用金具が可動式で、少しならば左右に首振りができる点です。

 第2に、スピーカーの強化です。

 下位機種は、全音域を担当するフルレンジスピーカー2機と、低音を強調するウーファー2機というシンプルな構成でした。

 こちらは、高音域用にトゥイーターを別に2機搭載する3ウェイ式となっています(総合60W)。

 外部スピーカーを導入しない前提ならば音質は良いでしょう。

 以上、OLED GXシリーズの紹介でした。

 先述のように、パネルが同じ以上、製品の差異化は、画像エンジンなどそれ以外の部分でつきます。

 その点で言えば、画像エンジンほど本質的ではないにせよ、「外観デザイン」「スピーカー」という要素も、有機ELテレビを比較する場合は重要でしょう。

 ただ、TV自体の能力とはやや外れる部分ではあるので、下位機種を選んでも問題ないと思います。


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 【2019年4月】

 【65インチ】

 9・LGエレクトロニクス OLED65WXPJA
  ¥523,300 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)

 WXシリーズは、LGエレクトロニクスのOLED最上位モデルです。

 正確には、8K有機ELモデルのOLED77ZXPJAとOLED88ZXPJA がありますが、200万を軽く超えるので、Atlasにとっては、完全に「他山の石」です。

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 一方、パネルや画像エンジンなどの性能は、下位機種と同じです。

 ただ、チューナーユニットとパネルをある程度離して設置できる機種です。

 チューナーユニットとはFPCケーブルでつなげます。こちらについては、延長FPCケーブルも同梱されているので、チューナーユニットの位置はある程度フレキシブルです。

 その他の部分は、下位機種と同じです。

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 以上、WXシリーズの紹介でした。

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 多様な設置法が提案されますが、やはり「壁掛け」「壁張り」を目的に買う機種でしょう。なお、「ハイエンドモデル」ですが、デザイン部分以外の画質面では変わりません。

 ハイエンドと性能差がほぼないことを考えると、LGの場合、下位機種はお買い得感が高いです。

3・パナソニックの有機ELテレビ

 つづいて、パナソニックが販売する有機ELテレビの紹介です。


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 【2020年6月登場】

 【55インチ】

 10・パナソニック VIERA TH-55HZ1000
  ¥174,850 楽天市場 (4/2執筆時)

 【65インチ】

 11・パナソニック VIERA TH-65HZ1000
  ¥296,500 楽天市場 (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)

 こちらは、パナソニックの4Kテレビ、VIERA 4KHZ1000シリーズです。

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 パネルは、LGのOLED液晶です。

 むろん最新のパネルを採用します。

 国産メーカーの場合、価格面でLGに太刀打ちできないため、画像エンジンや音響、ユーザーインターフェイスなどの面で、「LGに較べていかに使いやすいか」という面での勝負となるでしょう。

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 画像エンジンは、画質面で、LGと差を付けられるという意味で重要な部分です。

 パナソニックの場合、「ヘキサクロマドライブ プラス」という画像補整機能が利用できる高度なエンジンを搭載します。

 「高精細化」については、能力が高いです。

 パナソニックは、有機ELテレビと同じ自発光タイプの「プラズマテレビ」を終盤まで生産していたメーカーであり、黒の表現力には「一家言」あるメーカーです。

 そのため、暗部の階調域の広さが災いしての黒つぶれを防止するためのチューニングには定評があります。

 これは、眩しいほどのデンキヤの展示室ではわかりにくい部分ですが、同方式の旧機をシアターで見た限り、暗部表現は良好と感じました。

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 逆に、有機ELが弱いといわれる白色系の光線表現についても、輝度のチューニングにより鮮やかさが高いです。

 漆黒表現より、むしろこの部分の工夫が、LGに較べてのメリット性と感じます。

 なお、「ヘキサクロマドライブ プラス」は「ノイズ除去」「広色域化技術」を合わせた技術の総称ですので、これらについても「対応」となります。

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 さらに、2019年モデル以降、Dot Contrastパネルコントローラーを追加搭載しました。

 明るさと色情報を別に成業する技術であり、コントラストや色再現性双方を、従来機より改善しています。

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 HDR技術(HDR10)は、対応するモデルです。

 一方、低解像ソースをHDRにアップコンバートする技術については、AI HDRリマスター搭載です。アップコンバートの際の変換アルゴリズムに、AIの機械学習を新たに利用した、とのことです。 

 一方、2020年に本機能の改善があり、問題だった新4K放送の輝度不足について踏み込んだ改良がなされたようです。

 新4K放送は2018年末の放送開始前、(HLG信号規格がどのように定まるか分からないまま)TVを開発せざるを得ない状況だったと聞きます。そのため、各社とも初期モデル(画質調整しないと)「思ったより画面が暗い」と不評でした。

 2019年後半以後に投入したモデルについては、問題があった機種は(各社とも)改良を進めているので、このような「進化」の注意書きは、現在的には意識して良いでしょう。

 安心して購入できます。

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 加えて、素材解像度検出4Kファインリマスターエンジンが搭載です。

 通常画質の映像を4Kにアップコンバートする際の高画質化機能(ノイズ処理)の総称です。おそらく、フレーム間処理を伴わない、オブジェクト型超解像の類でしょう。

 一方、本機は、元素材コンテンツの画質は理解できるようですが、LGや東芝のように、コンテンツ内の物体や文字を識別して処理はしていないようです。

 上位のHDR技術は、ドルビージョンIQ・HDR10+に対応となりました。

 画質の自動調整は、パナソニックは、特段機能として持ちません。

 コンテンツを解析して、自動的に映像モードを変える仕組みはないです。

 ただ、この部分は、(4K機では改良があったので)2021年新型機から加わるかもしれません。

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 倍速表示機能(オーバードライブ)は、「オブジェクト検出倍速処理」として搭載します。

 本機も2倍速で、映像内の動体(オブジェクト)を検出し、動量を検知して処理をする方式です。

 画像内で動体だけを検出して処理できるため、残像感の軽減のほか、輪郭表現がクリアです。

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 その上で、パナソニックは、「クリアモーション」機能を併用します。

 後述する東芝機も、パネルの発光制御で黒画面を挿入する方式をとります。

 しかし、パナソニックの場合、全体ではなく、部分的に黒を挿入できる点で高度です。

 こうした点で、パナソニックの有機ELについては、スポーツやレースなど動く映像に強いと言えそうです。

 録画機能も搭載です。

 この機種の場合、3チューナーなので、見ている番組以外に2つの番組が同時録画できる仕様です。

 また、外出先からの遠隔録画操作やスマホなどに飛ばして、放送中・録画番組の視聴することにも対応します。

 一方、国産機では、東芝は「レコーダーか!にも思える」ほどなのですが、パナソニックはさほど録画機能の充実は見られません

 パナソニックは【ブルーレイレコーダーの比較記事】で紹介したように、自社レコーダーが優秀なので、連携させてそちらを使ってね、という方向性でしょう。

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 4Kチューナーは、搭載です。

 チューナー数は2つなので、裏番組も録画も可能です。

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 スピーカーは、総出力30Wのフルレンジ型スピーカーが2基です。

 実は去年までは総出力50Wで、中音域用にスコーカーがある面白い構成でした。

 そつのない構成ではありますが、この部分は、実質的に「退化した」と言わざるを得ないでしょう。

 ただ、高級TVを買える層は、【サウンドバーの比較記事】で紹介したような専門機を買われる方も多そうですし、「あっさりでええやろ」という方向性でしょう。

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 番組表は、日本メーカーとしてこだわる部分です。

 新聞のTV欄のような表示で見やすく、チャンネル同時表示数や、ジャンル別色分けなど、細かく設定可能です。

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 映像配信サービスは、同社のスマートTVアプリを利用できます。

 同社のアクトビラのほか、Netflix、YouTuve、Amazonビデオ、DAZN、ひかりTVなど、一通り対応します。LGと較べても、充実しています。無線LANも、搭載です。

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 音声アシスタントサービスは、独特です。

 パナソニックもリモコンに音声操作マイクを備え、テレビ操作やある程度のネット検索ができます。

 ただ、自社独自のシステムで、Googleアシスタントなどは利用しません。そのため、(天気やニュースや計算など)の情報検索は不可です。

 そのかわり、TVに関わる音声操作は多彩で、Googleアシスタントでは対応しない動作がかなり多く可能です。おそらく、この部分の利便性を取ったのでしょう。

 一方、別にGoogleアシスタントやAmazon Alexaなどがあれば、リモコンボタンの介在なしに音声操作は可能です。詳しくは、【スマート学習リモコンの比較記事】をご覧ください。

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 以上、パナソニックのVIERA 4KHZ1000シリーズの紹介でした。

 画質に関する部分は、とりわけ、白色系の光線表現については、LGも期待できる部分があります。

 倍速液晶の部分も割と強力ですし、新4K放送のHLG圧縮信号の「暗さ問題」についても、AI HDRリマスターの改良で、明示的に「メスを入れた」ことを発表しており、安心感があります。

 この点で言えば、スポーツなど「動く映像」や、「新4K放送を本格的に観る」というような方は、信頼できる選択肢になるでしょう。

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 【2019年9月登場】

 【55インチ】

 12・パナソニック VIERA TH-55GZ1000
  ¥168,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 13・パナソニック VIERA TH-65GZ1000
  ¥248,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 なお、本機についても旧機種が市場に残ります。

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 先述のように、スピーカーシステムの部分では、旧機種のがむしろ優秀であり、その他の部分も、画質面については、ほとんど新機種と同じです。

 一方、気になる部分は、AI HDRリマスターの改良ですが、新4K放送を当分見るつもりがない方、観る方でも、しっかり、マニュアル調整できる方は、値段の安いこちらでも良いと思います。


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 【2020年8月登場】

 【55インチ】

 14・パナソニック VIERA TH-55HZ1800
  ¥208,335 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 15・パナソニック VIERA TH-65HZ1800
  ¥334,214 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)

 HZ1800シリーズは、パナソニックの2019年モデルの上位機です。

 一方、下位機種より優れるのは、「サウンド」です。

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 スピーカーは、こちらは、総合出力80Wと音の厚みがより増しています。

 LGは最上位機でも60Wでしたので、単純にパワーだけで言えば、パナソニックが上位です。

 その上で、パナソニックは、自社の高級オーディオ部門(テクニクス)の技術を取り入れつつ、オーディオグレードのコンデンサーを利用するなど、音質の部分に最大級の力を注ぎます。

 本機の場合、フルレンジ型スピーカーが左右にあるほか、低音用のウーハーとパッシブラジエータが中央に、そして、上部にイネーブルドスピーカーを2基付属します。

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 イネーブルドスピーカーは、上方向の音の広がりを表現できるスピーカーです。

 近年、映画館や、HDブルーレイメディアの音源には、上の方面のデータが入るようになったので、搭載されます。

 最近のハリウッド映画などのブルーレイは、5.1chサラウンドデーターに加えて、「ドルビーアトモス」という天井方向からの音情報も収録されています。

 そうしたデータを再現できるため、「テレビだけで(疑似的な)立体音響が実現できる」機種です。

 ただ、ドルビーアトモス規格に対応するメディアは、一部の映画・ゲームに現状で限られるので、一般的なTVスピーカーとしては先を行き過ぎな構成にも思えます。

 もちろん、左右に機のフルレンジ型スピーカーもありますし、しっかり音声設定すればニュースなども聞き取りやすいでしょう。

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 ただ、東芝・LGと異なって、ニュース・スポーツ・音楽など、サウンドモードを自動解析して最適化する機能がないので、音声モードを自分で変更しなければならない煩わしさもあります。

 以上、HZ1800シリーズの紹介でした。

 言うまでもなく、スピーカー重視の機種です。

 ただ、ドルビーアトモスなどサラウンド感については、このブログの【サウンドバーの比較記事】で書いたような、別売品を買った方が良いでしょう。

 価格差を考えても、下位機種+別売のサウンドバーの選択肢の方が、満足度は高いかもしれません。

 ただ、配線の手間がない点と、ケーブルレスで美観が良い点で、一体型であるメリット性はあります。


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 【2020年10月登場】

 【55インチ】

 16・パナソニック VIERA TH-55HZ2000  
  ¥269,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 17・パナソニック VIERA TH-65HZ2000  
  ¥402,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)

 GZ2000シリーズは、パナソニックの2019年モデルの最上位機です。

 2020年発売の下位機種との違いは、次の点です。

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 第1に、パネルです。

 本機は、Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイという、特別な名前がつけられます。

 パネル自体はLGのもので同じです。ただ、背面構造・素材を見直し、パネルの持つスペックを最大限引き出す、という方向性です。コントラストの向上に寄与します。

 一方、パネル制御の部分も「Dot ContrastパネルコントローラーPro」として独自調整しているので、色彩や階調表現にもプラスの影響があるとのことです。

 また、高級機だけに、1台ごと、自社工場でかなり細かくキャリブレーションをしている点も、評価できるでしょう。

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 第2に、スピーカーです。

 総合出力140Wと並外れています。

 下位機種同様の前方向け構成ですが、10個のスピーカーユニットと2つのパッシブラジエータと、「てんこ盛り」構成です。 

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 本機も、天井方向に向けたイネーブルドスピーカが2機搭載されるので、映画館のような「天井降そそぎ音」がフォローされます。

 さらに、リモコン搭載のマイクで、視聴位置に合わせた補正をするSpace Tune Autoにも対応なので、立体音響の設定も容易です。

 ただ、それに応じて、値段が高いため、(そこそこ高級な)アンプとスピーカーを別に買うのとさほど値段が変わらないのは、ネックでしょう。

4・SONYの有機ELテレビ

 つづいて、SONYの有機ELテレビの紹介です。


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 【2020年7月登場】

 【48インチ】

 18・SONY BRAVIA KJ-48A9S
  ¥204,709 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【55インチ】

 19・SONY BRAVIA KJ-55A8H
  ¥211,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 20・SONY BRAVIA KJ-65A8H
  ¥345,317 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:48/55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速相当
新4K放送チューナー:搭載(2)

 ソニーA9SシリーズA8Hシリーズは、ソニーの有機ELの入門機です。

 両シリーズは、スピーカーの部分以外の仕様が変わらないので、同時に紹介します。

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 とくに、A9Sシリーズは、有機ELとしては小さめの「48インチ」です。

 107cmで収まるため、Atlasを含め、このサイズは待ち望んでいた感があります。

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 パネルは、先述のように供給元が他社と同一のため、差はないです。

 一方、ソニーの場合、液晶TVと同様に、トリルミナスディスプレイというブランド名が付きます。

 液晶の場合は、パネル制御とバックライト制御を合わせた広色域化技術を示す、オリジナルな「ブランド液晶」だったと言えます。

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 OLEDの場合は、独自の画像解析処理を行うOLEDを「トリルミナスディスプレイ」と称しています。

 具体的には、画像からピックアップできる色の要素を細分化し、独立処理させることで、SONYのメーカー的特徴である、「鮮やかさ」を実現しています。

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 画像エンジンは、X1 Ultimate(エックスワン アルティメット)という同社のハイエンドです。

 昨年モデルよりCPU/GPUが進化しており、機能性が高まりました。

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 「広色域化技術」は、トルリミナス技術として、最も強調するところで、鮮やかな赤色の発色は、特にソニーの独自性です。処理面で抜かりはありません。

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 「高精細化」「ノイズ除去」も多機能です。

 これらの側面に重要な「超解像技術」は、フレーム間処理に伴わない「オブジェクト型超解像」です。

 1フレーム内の被写体の種類を識別し高度に処理をかけますが、「フレーム間処理」もできる東芝よりは、徹底度は下回るでしょう。

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 一方、SONYは、4K未満のコンテンツをアップコンバートする際、超解像処理に加えてノイズ低減処理をしています。

 2つ別々のデータベースを持つため、「デュアルデータベース分析」と同社は呼んでいます。

 画質の自動調整は、一方、イマイチです。

 ソニーも、標準モード以外に、シネマ・ゲームモードなど「手動」で画質モードは切り替えられます。

 ただ、視聴しているコンテンツに合わせて(おまかせで)自動調整される機能はないです。音声モードも同様です。

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 HDR技術(HDR10)は、この機種も搭載します。

 また、標準画質をHDR画質まで高めるHDRリマスターが搭載となっています。もちろん、HLG形式も対応します。

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 一方、新4K放送用のHLG圧縮信号についても、ピクセル コントラストブースターほかの技術で、輝度に関わる対策がなされています。

 上位のHDR技術は、Dolby Visionに対応です。

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 倍速液晶は、本機も搭載です。

 その上で、X-Motion Clarity(エックス モーション クラリティー)に対応します。

 東芝のように全体ではなく、パナソニックのように、画面の一部分に黒挿入することで輝度低下を防ぎつつ、ボケを防いでいます。

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 音質は、ソニーの最も面白い部分です。

 総出力は30Wと並ですが、画面全体を振動させることで音を発生させるアクチュエーターが4基装備されます(A9Sシリーズは3基/25W)。

 従来のオーディオ技術とは一線を画する方法ですが、ステレオ感は良好です。映画などの会話の画面で、複数の登場人物がいる場合の臨場感・奥行き感(どこから声がでているか?)は、良好でした。

 TVスピーカーは「外部スピーカーが買えない場合の劣化番のオマケ」という印象がありました。

 しかし、内蔵でないと扱えない独自性がある分、この機種は「面白い」と言えます。音響製品を多く出す、同社らしいですね。

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 一方、パナソニックの上位機のように、立体音響の「ドルビーアトモス」に対応します。

 上方向のイネーブルドスピーカーがないですが、S-Forceというバーチャルなサラウンド再生技術で、これを再現する方向性です。

 そのほか、ソニーの場合、以前【ウォークマンの比較記事】で紹介した製品でも使われるS-Masterという同社のデジタルアンプを用いるなど、音響メーカーの専門性を活かしています。

 小型音響機器を得意とするメーカーなので、TVとも親和性があると言えます。

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 録画機能は対応です。

 こちらはWチューナー搭載なので2番組録画が可能です。ただ、ダビングには対応しないようです。

 ただ、録画機能のUIは、東芝はもちろん、パナソニック以上にシンプルで、あまり重視していないです。

 なお、外出先などからスマホアプリ経由での録画にも対応します。

 番組表は、ソニーは使いやすく、操作もサクサク動きます

 SONYは番組表の使い勝手については、特に定評があり、リモコンがサクサク動きます。

 ゲーム機開発のノウハウがフルに活かされているのでしょう。レイアウトもジャンル別に分かれて見やすい番組表といえます。無線LANも、内蔵です。

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 映像配信サービスは、ソニーの場合、Android TVを搭載します。

 そのため、4Kコンテンツを含むNetflix・DAZNを含めて好きなアプリをGoogle Playからダウンロードしインストールできます。

 そのため、「スマートTV」としては非常に高度です。AndroidTV対応の有機ELはほかになく、この部分で選ぶメリット性はありそうです。

 無線LANも、搭載です。

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 音声アシスタントサービスは、リモコンのボタンを押すことでGoogleアシスタントを呼び出す方式です。

 完全にフリーハンドで操作したい場合は、【スマートスピーカーの比較】や【Amazon Echoの比較記事】で紹介した、Amazon系かGoogle系の対応機が必要です。

---

 以上、ソニーのA9SシリーズA8Hシリーズの紹介でした。

 画質については、トリルミナスの名を冠しているだけあり、他社よりも赤色系・緑色系の発色が良いです。

 この点で、4K映像などでも特に紀行番組などはとても鮮やかに見える傾向があります。映像美を楽しみたい方は、とくに向くでしょう。

 また、ハイエンドTVを買われる方の多くは、、【ホームシアタースピーカーの比較記事】で紹介したような外部スピーカーを利用するでしょう。

 そのため、他社のTVの場合、スピーカー部分の楽しみがあまりないのですが、「画面から音が出る」形式だけは再現が不可能ですから、面白みがあります。

 個人的には冒頭書いたとおり、設置性の良い小型といえるA9Sシリーズを狙っています。


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 【2019年6月登場】

 【55インチ】

 21・SONY BRAVIA KJ-55A9G
  ¥219,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【65インチ】

 22・SONY BRAVIA KJ-65A9G
  ¥356,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

 【77インチ】

 23・SONY BRAVIA KJ-65A9G
  ¥500,000 Amazon.co.jp (4/2執筆時)

モニターサイズ:55/65型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)

 さらに、ソニーは有機EL液晶の旧上位機としてA9Gシリーズがあります。

 本機の場合、もともと優れたものを積んでいたので、2020年の下位機種と同等です。

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 スピーカーは、出力が20W高い60Wで、本機もアコースティック サーフェス オーディオシステムを採用します。

 ただ、動きのある映像に強いX-Motion Clarityが不採用です。

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 一方、下位機種と比較した場合、リモコンの一部ボタンについて、赤外線のほか、無線も発信するような構成ととし、TVにリモコンを向けなくても操作可能です。

 また、TV本体にもマイクを搭載しており、リモコンのボタンを押さずとも、Googleアシスタントが呼び出せる仕様です。

---

 結論的にいえば、価格の安さは魅力ですが、X-Motion Clarityは、画質面では割と重要なきのうのため、選ぶならば、新機種が良いと思います。

5・東芝の有機ELテレビの比較

 続いて、東芝の有機ELテレビの比較です。


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 【2020年7月登場】

 【48インチ】

 24・東芝 REGZA 48X8400
  ¥162,750 楽天市場 (4/2執筆時)

 【55インチ】

 25・東芝 REGZA 55X8400
  ¥177,800 楽天市場 (4/2執筆時)

モニターサイズ:48/55型
モニターパネル:OLED
倍速液晶:2倍速
新4K放送チューナー:搭載(2)

 東芝X8400シリーズは、同社の有機ELテレビの入門機です。

 本機も小型と言える、48cmをラインナップしてきました。

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 パネルは、カタログでは「自社開発の高コントラスト有機ELパネル」とあります。

 ただ、この製品の場合も、LG供給の第二世代パネルです。

 ようするに、これは、LGから提供を受けたパネルの裏面に自社開発高放熱インナープレートを挿入していることを意味します(55v型に限る

 ただ、熱対策は、輝度やコントラストに影響を与える部分があるため、柔軟な発想で「できる限りの改良」するのは、評価できますし、重要でしょう。

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 画像エンジンは、東芝は、画像エンジンについて、「最もこだわる」メーカーですが、新開発のレグザエンジン Cloud PROを搭載します。

 要するにネット上のクラウドから、視聴中の番組ジャンル情報を取得する仕組みです。

 下位機の場合、エンジンが「推測」して画質を調整していく仕組みですので「間違い」もあるでしょうが、この方式だと、コンテンツを正確に理解するため、調整精度が期待できます。

 ネット接続をしていない場合は、従来方式になるとはいえ、よい方向性の改善でしょう。

 画質改善の部分では、先述のLGを含めて、他社も高度な「高精細化」「ノイズ除去」「広色域化処理」を持ちます。

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 ただ、東芝の場合、これらを網羅した上で、相当高度な超解像処理をなしています。

 その時点のフレーム内の補整だけでなく、前後のフレームも参照して解析する、高度なフレーム間処理は、東芝系の特長です。

 4Kに満たない画像の復元技術は、多種多様です。

 違いがハッキリ出るのは、文字・字幕表示、ゲームのテキスト表示で、読みやすさはかなりのレベルです。

 また、新旧のアニメなどの表現力も、この技術が有効であり、高い親和性があります。

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 肌検出機能で自然な色合いに調整する地デジAIビューティPROには、この技術がフルに活かされます。

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 また、地デジ映像をノイズ処理しつつ4Kにアップコンバートする地デジAIビューティPROは、4K映像に比べて粗いため、3段階の超解像処理をなしています。

 なお、ソニーの上位機も、超解像処理を搭載します(オブジェクト超解像)。

 ただ、これは、フレーム内に完結する処理のため、(この部分だけ取り出せば)東芝に一日の長があると言えます。

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 一方、「真黒表現」は、有機ELテレビの特性としてこちらも有能です。

 白系の光線表現についても、広色域復元プロや、先述の人肌に特化した地デジAIビューティPROにが奏功して、きわめて自然な表現になっています。

 ソニーのトリルミナスのほうが、迫力・映像美はありますが、見つかれしない色彩という点では、こちらがやや優れます。オート画質設定で、映像をいじらないなら、それはなおさらです。

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 画質の自動調整は、東芝は、全社通してみても、最も高度です。

 本機の場合、おまかせAIピクチャーに対応します。

 東芝機は明るさセンサーを使って、利用する部屋の明るさと照明色を把握できます。それに合わせて適切に画像を調整します。もちろん、コンテンツの種類も把握して、適切に処理します。

 このブログにも【LEDシーリングライトの比較記事】がありますが、最近は、調色できるのが普通なので、良い機能だと思います。

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 HDR規格(HDR10)にはこちらも対応します。

 データベースと照合しつつ輝度を調整するAI機械学習HDR復元やコントラスト制御をするHDRリアライザーPROとなど、多彩な技術が網羅されます。

 これらの機能は、標準画質のコンテンツにも有効です。機能は、AI HDRオプティマイザーと総称されます。

 上位のHDR技術は、HDR 10+DOLBY VISION対応です。

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 倍速液晶は、搭載です。4K OLEDクリアダイレクトモーション搭載で、「2倍速」です。

 さらに、本機の場合、この処理に加えて、「黒映像挿入」(インパルスモーションモード)を併用します。

 この場合、輝度低下が問題になるわけですが、直前輝度を上げることで対処しているようです。

 ただ、黒を画面の一部分に展開できる他社機に較べると、この部分は汎用性に欠けます。実際、東芝は、主に、「ゲームモード用」としています。

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 スピーカーは、LGに対抗するため、各社競う部分です。

 東芝は、総合72Wという強力な構成です。

 本機の場合、総計6基のスピーカーユニットです。

 片側に2基のフルレンジウーハーと、高音域用に1基のツイーターを装備します。

 それに、重低音を出すため、パッシブラジエータ2基が備わる形です。なお、パッシブラジエーターは、電磁ユニットがないコーン部分だけのスピーカーで、ウーハーのサポートをするユニットです。

 ツイーターはアルミ製で、周波数帯域40kHz以上との表記です。このスペックだけならば「ハイレゾ対応水準」です。

 配置的に、人の声を聞き取りやすいので、ニュースやドラマなども聞きやすいでしょう。LG同様に、コンテンツに合わせて自動で、音声モードを最適化できる「おまかせサウンド」も搭載です。


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 録画機能は、別売のUSBハードディスクを購入することで対応できます。

 東芝は、この部分が高機能です。

 設定したテーマに沿った「おまかせ録画」ができるのはもちろん、1週間分の録画番組から自動的に「番組表」をつくる「おまかせ録画番組表」機能もあります。

 そのほか、「早見」機能など、TVの域を超えて使えます。

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 【1TBモデル】

 ・バッファロー HDV-SQ1.0U3/VC
  ¥12,200 Amazon.co.jp (6/11執筆時)

 なお、本機は、SeeQVaultという新しいコンテンツ保護技術にも対応します。

 これまでは、TVの録画機能の場合、TVが壊れて買い換えた場合、新しいTVに従来の録画データを写すことはできませんでした。

 しかし、この機能に対応するUSBハードディスクを増設すれば、新しいTV(別のテレビ)でも再生できるようになります。

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 4Kチューナーは、搭載です。

 チューナー数は2つなので、裏番組も録画も可能です。

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 映像配信サービスは、Netflixの4Kサービスや、DAZNを含めて対応です。

 この部分で他社に劣ることはないでしょう。

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 音声アシスタントサービスは、東芝の場合、AmazonのAlexa・Googleアシスタントに公式対応します。

 加えて、LINEのCloverにも対応します。

 例えば、【Amazon Echoの比較記事】で書いたような対応スピーカーを購入した場合、Wi-Fi経由で、テレビの入/切、ボリューム、チャンネルなどの操作が音声にて可能です。

 なお、別売スピーカーなしでも、リモコンボタンを押す動作でもAmazonのAlexaについては、利用可能です。

---

 以上、東芝X8400シリーズシリーズの紹介でした。

 OLEDは各社ともLGからのパネル供給で、サイズや仕様もおそらく共通企画で卸されているので、液晶よりいっそう差がつきにくいです。

 そのなかで、充実する録画機能は、同社の独自性として評価できます。

 その上で、東芝の「売り」である、画像エンジンによる高度な解析が、基本性能を底上げしています。とくに、超解像技術については、どのメーカーより技術水準は高いです。

 スピーカーの部分で、多少目新しさがないものの、それ以外の部分は、高レベルな機種ですね。

後編につづく!
最新の有機ELテレビのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、有機ELテレビを紹介してきました。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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・東芝 REGZA
 :48X9400 65X9400
 :55X9400 77X9400
・シャープ AQUOS
 :
4T-C55CQ1 4T-C65CQ1
 :4T-C48CQ1

・ハイセンス
 :55X8F 48X8F
・フナイ
 :FE-55U7040 FE-65U7030
 :FE-55U6030
FE-65U6030

 次回の後編記事(こちら)では、ここまで紹介できなかった東芝・シャープ・フナイ・ハイセンスの製品を紹介します。

1・パネル品質  ★★★★★
2・画像エンジン ★★★★★  
3・音質の良さ  ★★★★★
4・ネット動画  ★★★★★
5・番組表    ★★★★★
6・総合評価   ★★★★★

 その上で、今回紹介した全製品からいつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種をあげておきたいと思います。

 後編記事は→こちら!

ーー

 前編は最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。

posted by Atlas at 18:12 | 映像機器

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