【今回レビューする内容】2023年 超高倍率ズーム搭載のデジタルカメラの性能とおすすめ・選び方【40倍・50倍・52倍・60倍・65倍・80倍・125倍ズーム】:スポーツ観戦などに最適な高倍率ズーム機:機種の違いと口コミランキングなど
【比較する製品型番】 SONY サイバーショット DSC-HX400V CANON PowerShot SX430 IS SX530 PowerShot SX740 HS SX70 HS パナソニック LUMIX DMC-FZ85 ニコン COOLPIX P950 B600 B700 COOLPIX P1000BK
今回のお題
40倍以上のズーム力を持つデジカメのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2023年1月現在、最新の高倍率ズームを搭載しているコンパクトデジカメの比較です。
1・超高倍率ズームコンデジの比較
倍率:40倍〜125倍
撮像素子:小さめ
予算:3万円〜
2・一般的なズームコンデジの比較
倍率:〜35倍
撮像素子:小さめ
予算:3万円〜
3・高画質なズームコンデジの比較
倍率:〜25倍
撮像素子:大きめ(1型以上)
予算:6万円〜
このブログでは、高倍率ズーム搭載コンデジは、以上の3記事に分けています。
今回は、上表だと「1回目」の記事で、40倍以上のズームカメラだけ扱います。
そのため、比較的格安なズーム機は2回目の記事で、レンズ性能の良い高画質なズーム機については3回目の記事でのフォローです。
ややこしいですが、上記リンクから遷移していただくよう、よろしくお願いします。
ーー
1・超高倍率ズームのデジカメの比較 (1)
1-1:キヤノン
1-2:ニコン
1-3:パナソニック
2・超高倍率ズームのデジカメの比較 (2)
2-1:ソニー
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
ズーム倍率 ★★★★★★
画質の良さ ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★☆☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各社のズームデジカメを一機ずつ比較していきます。
そして、最後に「結論編」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
ーーー
1・1万円台のデジカメの比較
2・3万円台のデジカメの比較
3・レンズの明るいデジカメの比較
4・高倍率ズームデジカメの比較
5・高耐久・防水デジカメの比較
6・動画撮影向けVlogカメラの比較
7・単焦点カメラの比較
8・ミラーレス一眼の比較
9・一眼レフカメラの比較
10・デジカメ全製品からのおすすめ【結論】
0・高倍率ズームコンデジの選び方の基本
はじめに、高倍率ズーム機の「選び方の基本」からです。
コンデジ全体の選び方については、このブログでは、【デジカメの選び方の紹介記事】で、相当細かく書きました。
ただ、「40倍以上の超高倍率機」特有の注意点というものはあるので、あらかじめ「2点」紹介しておきます。
0-1・倍率について
第1に、「倍率」についてです。
今回の記事はズームに注目するわけですが、「何倍ズーム」と言われても正直「ピン」とこない方が多いのではないかと思います。
ニコンのデータによれば、1倍時の画像を40倍に拡大した場合、上のような写真の画角になります。
一眼レフでいえば、1000mm相当の望遠です(35mm換算)。
倍率だけは、プロ用の超望遠レンズのスペックを超えます。
例えば、サッカーなどのスポーツ観戦・野外コンサートなどなら、このサイズで顔まではっきり撮れるはずです。
一方、1倍時の画像を60倍に拡大した場合、上の写真の画角になります。
一眼レフでいえば、1440mm相当の望遠です(35mm換算)。
このレベルだと、相当遠くに離れた被写体でもはっきり撮れます。
バードウォッチングなどには、最適なサイズです。
さらに、1倍時の画像を83倍に拡大した場合、上の写真の画角になります。
一眼レフでいえば、12000mm相当の望遠です。
ここまでの望遠だと何を撮るのかが問題ですが、例えば、望遠鏡なしで月が綺麗に撮れるレベルです。
ただし、上には上があり、最大3000mm相当(120倍)の製品まで現在はあります。
一眼レフカメラだと、30万円以上のレンズで対応する倍率ですが、コンデジの場合、5万円程度の予算でこの倍率が得られます。
なぜなら、コンデジのは、レンズ交換機構が不要で、必要に応じて撮像素子を小さくできるからです。
もちろん、画質は一眼レフカメラの方が上ですが、普段使いには問題ありません。
0-2・画質と重さについて
第2に、「画質」と「重さ」についてです。
これらは、高倍率ズーム機を買う場合、立ち止まって考えて欲しい部分です。
撮像素子は、「40倍以上の超高倍率コンデジ」の場合、1/2.3型です。
大きいほど画質(解像感)が良く、そして本体が重くなります。ただ、(大きい)1型採用機は40倍以上ではないです。
感度や消費電力の違いはありますが、(後で説明するので)とりあえず無視してOKです。
レンズの明るさも、画質に影響する部分です。
高倍率ズーム機は、倍率が高いほど、本体が重く、レンズが暗くなります。
望遠鏡のように、多くの枚数のレンズを通過させるからです。
したがって、「明るく画質のよいレンズ」というのは、(値段ほか)本体やレンズが大きくなるので、「携帯性が相当悪く」なります。
ーー
結論的に言えば、1・「ズーム力の強さ」2・「レンズの明るさ(画質)」3・「本体の軽さ」は、高倍率ズームカメラの場合、両立しないと言えます。
そのため、高倍率ズーム機を選ぶ際には、これら3点のどの部分に「妥協」するかが、「選び方の基本」となります。
多少、ネガティブな思考ですが、これは、高倍率ズーム機が欲しいユーザーの「宿命」です。
1・超高倍率ズームのデジカメの比較 (1)
1-1:キヤノン
1-2:ソニー
1-3:ニコン
1-4:パナソニック
2・超高倍率ズームのデジカメの比較 (2)
=最終的なおすすめ機種の提案
と、いいつつも、これらをバランス良く調整した「名機」といえる機種もあります。
今回の記事では、手ぶれ補正・ピント合わせ(AF)・画像補正の充実度を含めつつ、以上のようなメーカー順に、良い機種を探していくつもりです。
1-1・キヤノンのデジタルカメラ
はじめに、キヤノンのデジカメから紹介していきます。
---
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思うポイントを青字系で記していきます。
【2017年発売】
1・CANON PowerShot SX430 IS
¥47,800 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
【2016年発売】
2・CANON PowerShot SX420 IS
¥49,800 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:45倍
焦点距離 :24mm〜1080mm
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.8
撮像素子: 1/2.3型CCD
画素数:2050万画素
手ぶれ補正:2軸(2.5段)
モニター:3型(約23万)
ファインダー:
AF:コントラスト式(9点)
連写: 0.5枚/秒
動画: 4K非対応
重さ: 323g(バッテリー込)
SX430 ISは、キャノンのPowerShotシリーズに属する高倍率ズーム機です。
なお、2016年旧モデルとなるSX420 ISが(ネットでは)残っています。
42倍ズームですが、それに伴う、F値の若干の変化(望遠側F6.3)を除けば、スペックはほぼ同じです。
画質面では大して性能が変わらないので、買われる際の値段によってはこちらを選んでもよいでしょう。
本体の重さは、325gと軽量です。
この点で言えば、旅行などに持っていくための高倍率ズーム機として、おすすめできます。
ズーム倍率は、45倍ズームと高倍率です。
レンズの明るさも、F値換算で、広角側(1倍ズーム)がF3.2、望遠側(40倍ズーム)がF6.3というスペックです。
F値は、数値が小さいほど「明るい」ことを示します。
他機と較べた場合、広角側も望遠側も、比較的明るいと言えるレンズで、優秀です。
HDR機能は、非搭載です。
HDRとは、露出の数枚の写真を合成することで、逆光時や夜間の黒つぶれ・白飛びをおさえる機能です。
ISO感度も、本機はオート時に、ISO1600なので、優秀ではないです。
この数値からは、夜間撮影などにおける、ノイズ量に影響を測れます。
数字が大きな程、性能が良くなります。
高倍率ズーム機なので仕方ない部分はありますが、条件の悪い場所での撮影には課題があるでしょう。
撮像素子は、1/2.3型CCDです。
これは、高性能とは言えない数値です。
なお、撮像素子とは、カメラの画質を決める最も重要なパーツです。撮像素子が小さければ、「画素数」が高くても、意味がありません。
撮像素子のサイズは「分数」になっており、数値が大きいほど高性能です。
例えば、このカメラは、最低水準といえる1/2.3型ですので、1/1.7型以上のカメラに比べるとカメラ性能が悪いと言うことになります。
また、撮像素子が消費電力が高いCCD式という問題点もあります。連続撮影枚数は180枚と他社の半分ほどです。
連写速度は、0.5枚/秒です。
スポーツや運動会などの撮影にはあまり向きません。
動きのある被写体を撮影する場合は、1ショットでしっかり撮影するのが原則というカメラで、扱いは難しいでしょう。
一方、旅行などで遠くの建物を撮影するなどの用途に限定しておすすめできる機種です。
オートフォーカスは、測距点9点のコントラスト式で、あまり凝った作りではないです。
オートフォーカスは、性能が良いほど、ピント合わせが高精度・高速となり、動く被写体への強さが増します。
ようするに、「動く被写体」の撮影に、本機はあまり向きません。
合焦速度は、同社は数値を出しますが、0.19秒と遅めです。
手ぶれ補正は、光学式手ぶれ補正(2軸)です。
手持ちでの撮影の場合、ズーム倍率を上げるほどブレが酷くなるため、40倍を超える高倍率ズーム機の場合、手ぶれ補正能力は極めて重要です。
一方、コンデジだと、方式的には本機のような、ジャイロによる2軸補正が最高ですが、補正段数の違いは各機であります。
本機の補整力はシャッター2.5段分ですので、さほど強力な補正ではないです。
値段的に仕方ないですが。
ファインダーは、未装備です。
液晶モニターは、3型を装備します。
アングルを変えられるチルト稼働には未対応で、タッチパネルでもないです。
・Canon バッテリーパック NB-11LH
¥3,580 楽天市場 (1/11執筆時)
バッテリーは、交換式です。
先述のように、連続撮影枚数が180枚と少ない機種のため、長期旅行の際は、予備バッテリーを持っていくと万全だと思います。
動画撮影については、「オマケ」程度です。
最大サイズが、ハイビジョン画質(25フレーム/秒)と、ほぼ10年前のスペックです。
あまり性能は期待できないでしょう。
ネットワーク性能は、Wi-Fi未搭載です。
外出先で、スマホとの連動ができず、古くさい仕様です。
---
以上、キャノンのSX410 ISの紹介でした。
「売り」は、軽量性と40倍ズームの搭載です。それ以外の部分は、画質を含めて「価格相応」と言った機種なので、おすすめはできかねる機種です。
また、機能面では、ネットワーク機能が明らかに弱いですが、価格の部分で、これは仕方ないでしょう。
【2018年発売】
3・Canon PowerShot SX740 HS BK
4・Canon PowerShot SX740 HS SL
¥58,608 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
【2017年発売】(中古含む)
5・Canon PowerShot SX730 HS BK
6・Canon PowerShot SX730 HS SL
(¥43,500) Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:40倍
焦点距離 :24mm〜960mm
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.9
撮像素子: 1/2.3型 高感度MOS
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:2軸(3段)
モニター:3型(92万)
ファインダー :
AF:コントラスト式(9点)
連写:(7.4コマ/秒)
動画:4K(30p)
重さ: 299g
PowerShot SX740も、キヤノンの高倍率ズーム搭載機です。
本機も、2017年発売のSX730が残っています。
ただ、画像エンジンが旧世代で、連写速度が毎秒2枚ほど遅いです。
4K動画撮影にも対応しないなど、陳腐化しているため、基本的には、新機種をオススメします。
本体の重さは、300gです。
今回紹介する機種の中では、軽量な機種です。
こちらの場合、重さのかさむ可動式のチルト式液晶搭載です。
その割に、この軽さということは、かなり「頑張った」結果と言えるでしょう。
ただし、タッチパネルは不採用です。
ズーム倍率は、40倍ズームです。
なお、キヤノンは、「プログレッシブズーム」という値があり、そちらは80倍です。
ただ、これは、(画質の劣化する)電子ズーム併用時の値です。
レンズの明るさは、一方、広角側(1倍ズーム)がF3.3、望遠側(40倍ズーム)がF6.9です。
先ほどの機種より、スペックダウン気味ですが、これは、本体の軽量性をとった「代償」です。
冒頭で書いたように、全ての要素の両立は、いかに高級機でも難しいことです。
HDR機能は、非搭載です。
数枚の写真を合成して、逆光時などの黒つぶれを補正するスマホではお馴染みの技術です。
ただ、本機の場合、新しいDiGIC8エンジンの力もあり、貼り合わせによらず、「広ダイナミックレンジ(WDR)」を実現しています。
ISO感度も、本機はオート時に、ISO3200です。
本体価格とズーム倍率を考えれば、標準的でしょう。
撮像素子は、サイズとして言えば、先ほどと同じ1/2.3型です。
ただ、こちらについては、高感度CMOSセンサー(裏面照射型)です。
CMOSなので消費電力が低く、高感度(裏面照射型)なので、暗い場所などでのノイズの軽減力が強いです。
本機は、画像処理エンジン(DIGIC 6)の性能も良いです。
先ほど書いた「やや暗いレンズ」という問題点は、こうした機能でカバーできています。
優れた機種と言えるでしょう。
オートフォーカスは、コントラスト式AFです。
一方、測距点は9点です。
合焦速度は、シングルAFでは0.05秒とのスペック表記です。
なお本機は、追尾AFはないです。
先述のように、そもそも、超高倍率機は特殊なカメラで、動く被写体に向いた機種ではないです。
連写速度は、7.4コマ/秒です。
結構良いスペックですが、この機種は、追尾AFなしなので「ピントを固定した状態」での数値です。
手ぶれ補正は、光学式手ぶれ補正(2軸)です。
補整力は、シャッター段数3段です。
下位機種よりも強力で、補整力は高いです。
液晶モニターは、3型を装備します。
アングルを変えられるチルト稼働に対応ですが、タッチパネルではないです。
また、チルトも上側に180度のみの稼働性です。
ファインダーは、未装備です。
動画撮影は、4K動画の撮影(30p)に対応です。
他社機では、4K時に手ぶれ補正が使えない機種がありますが、この機種には断りがなく、動画専用の5軸手ブレ補正を搭載します。
そのために、動画撮影時でもぶれにくいというメリットがあります。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothLEの双方に対応します。
BluetoothLEは、低消費電力版のBluetoothです。
常駐させてもスマホ・カメラの電力をあまり消費しません。そのため、カメラの電源をオフにした状態でも、アプリ操作だけで、写真が転送できます。
また、iPhoneのAirdprpのように、転送の際は、低速のBluetoothから、高速なWi-Fi回線に自動で切り替わるため、スムーズです。
本機の場合、撮影した画像のスマホへの転送のほか、スマホの位置情報(A-GPS)をBluetooth経由で自動的に写真に付与できます。
アプリなどで、撮影地で写真を管理している方にはとくに向くでしょう。
そのほか、キャノンは、PCにバックアップする際に、差分ファイルのみのアップデートに対応できるので、この点も便利ですね。
---
以上、キヤノンのPowerShot SX730 の紹介でした。
40倍ズームコンデジとしては、本体がスタイリッシュでゴツくないので、女子でも違和感なく持ち歩けそうです。
また、単に遠くが撮れるだけでなく、早く動く被写体や、可動式のチルト液晶を使った自分のスナップ写真など、使い道の幅は広そうです。
【2018年発売】
7・CANON PowerShot SX70 HS
¥70,290 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:65倍
焦点距離 :21mm〜1365mm
広角側の明るさ:F3.4
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子: 1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1610万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5段)
モニター:3型(92万)
ファインダー:
AF:コントラスト式(9点)
連写: 5.7コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 610g(バッテリー込み)
SX70 HSは、キャノンのPowerShotシリーズの上位機です。
本体の重さは、610gです。
軽くはないですが、本機も、電子ビューファインダーと、可動式のバリアングル液晶を採用します。
(重さのかさむ)両装備を考慮すれば、この重さは優秀です。
ズーム倍率は、65倍ズームです。
焦点距離は、21mm〜1365mmですから、広角側をさほど犠牲しない使いやすそうな構成です。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.4と望遠側(60倍ズーム)がF6.5です。
他社の同倍率機と比べると、やや暗めのレンズと言えます。
重さを軽くするために犠牲にされた部分でしょう。
HDR機能は、非搭載です。
ただ、先ほども書きましたが、キャノンは貼り合わせとは異なる方法で、「広ダイナミックレンジ」を実現しています。
HDRのほうが補正力は上ですが、被写体が動いてしまうと無力なので、一長一短です。
ISO感度は、オート時最大でISO3200です。
値段からするとあまり良くないです。レンズやHDRの部分もふまえれば、本機は、夜間利用にはさほど向かないです。
撮像素子は、1/2.3型CMOS を採用します。
しっかり裏面照射型で、夜間撮影などの条件の悪い場所での撮影に強い機種です。
手ぶれ補正は、注目点で、本機はデュアルセンシングIS方式です(2軸+CMOS)。
基本的には、光学式2軸手ぶれ補正なのですが、撮像素子(CMOS)から画像ブレの情報が取得できるため、「2軸+1」として通常の手ぶれ補正より能力は高いです。
超高倍率機で3軸以上はないので、「最高性能」です。
実際、補整力は、シャッター速度5段分とパナソニックに比べて数ランク上位です。
この点で、手持ちで「超望遠」を利用したい場合、本機は有利です。
連写速度は、追尾するサーボAF時で、5.7コマ/秒です。
固定すると10コマ/秒です。
弱くはないですが、連写だけだと、後ほど見る同級のソニー機が結構良いです。
オートフォーカスは、一般的なコントラストAFです。
先ほど書いたとおり、この方式はあまり優れず、スピードとしても広角側で約0.16秒です。
顔検出機能も、持ちません。
その点で、ピント合わせの速度や正確さの期待値はあまり高くないです。
ファインダーは、本機は装備です。
0.39型・236万ドットのファインダーです。
視野角100%ですが、倍率は未開示です。
液晶か有機ELかについても未記載ですが、おそらく有機ELだと思います。
液晶モニターは、3型を装備します。
タッチパネルではないですが、バリアングル液晶ですので、広範囲に画角をかえられます。
ただし、180度回せないので「セルフポートレート」は非対応です。
本機の用途的にはこの仕様で十分です。
動画撮影は、4K(30p)に対応します。
5軸手ぶれ補正が利用できる点で優れます。
撮影機能自体も、4Kタイムラプス・静止画の切り出しなど他社でも人気の機能は網羅しており、問題ないでしょう。
ネットワーク機能は、Bluetooth LEとWI-FI搭載です。
キャノンは、シームレスにWi-Fi回線に移行します。オリジナル画質のスマホへの自動転送にも対応です。
Bluetooth経由でのGPSの位置情報の自動取得もできるため、問題ありません。
Canon バッテリーパック LP-E12
¥4,390 楽天市場 (1/11執筆時)
連続撮影枚数は、325枚です。
予備バッテリーは以上のものになります。
---
以上、キャノンのSX70 HSの紹介でした。
他社の60倍前後の製品と比較する場合、レンズの明るさは平均を下回るものの、倍率・手ぶれ補正・4K動画の使い勝手・スマホとのリンク・バリアングル液晶の採用など、総合力は高いです。
ただ、性能が良い分、他社機とは価格差はかなりあるため、予算との相談になりそうです。
1-2・ニコンのデジタルカメラ
続いて、ニコンの超高倍率デジカメです。
同社は、超高倍率機に結構力を入れていて、面白い機種が多いです。
【2019年】
8・ニコン COOLPIX B600 BK
9・ニコン COOLPIX B600 RD
¥46,980 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:60倍
焦点距離 :24mm〜1400mm
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1676万画素
モニター:3型(92万)
ファインダー:
手ぶれ補正:2軸(3段)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 2コマ/秒
動画:4K非対応
重さ: 500g
COOLPIX B600は、ニコンが発売する、ズームコンデジです。
本体の重さは、500gです。
軽くはないですが、60倍ズーム機としては平均的です。
ズーム倍率は、光学60倍ズームです。
この倍率は、高倍率としては「そこそこ軽量」にしやすいため、各社が競っているといえる倍率で、ライバルも多いです。
焦点距離は、24mm〜1400mmです。
他社と比べると、広角(1番ズーム)側はさほど広範囲に撮れる設定にせず、その分、望遠側を35mm換算で1400mm相当と強化しています。
同じ80倍前後の製品でも、「できるだけ望遠力が欲しい」という場合は、良い選択肢です。
なお、カタログには「最大120倍」という表記がありますが、これは、光学式と電子ズームを併用した場合なので、画質は劣化します。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.3で、望遠側(60倍ズーム)がF6.5です。
60倍前後のズーム機としては、ほぼ平均値です。
HDR機能は、3枚合成のHDR(自動連写合成技術)が利用できます。
そのため、レンズのF値にしては、条件の悪い場所でも、それなりの画質で撮れそうです(夜景モードは4枚合成)。
ISO感度は、オート時のみですが、最大ISO6400です。
高倍率デジカメでは、結構優秀です。
撮像素子は、1/2.3型のCMOS を採用します。
裏面照射型CMOSなので、夜間や逆光などの条件の悪い場所での撮影は強いです。
高感度ノイズの除去も優れますので、夜間撮影も問題なくこなせます。
オートフォーカスは、コントラストAFです。
測距点は9点で、他社機と同じです。
したがって、動物や子どもなど、動く被写体にはさほど強くないです。
顔検出機能は、本機も付属です。
連写速度は、2コマ/秒です。
ただし、フォーカスを固定すると(連写L)と7コマまで(最大14枚)、(画質構わずの)高速連写なら、最大60コマ/秒です(最大25枚)。
手ぶれ補正は、光学式(2軸)で、シャッター速度3段分です。
高倍率機としても問題ない水準でしょう。十分です。
ファインダーは、未搭載です。
液晶モニターは、3型を装備します。
ただ、液晶は固定式で可動しないタイプでアングル調整はできません。
タッチパネルも不採用です。
動画撮影は、4K動画に非対応です。
フルハイビジョン画質(60フレーム秒)の動画までの対応です。
動画専用の5軸手ぶれ補正が付くため、高倍率でもぶれにくい仕様です。
ネットワーク性能は、Wi-FiとBluetooth LEを搭載です。
ニコンは、スマホへの画像の自動転送は、Wi-Fiでなく、Bluetooth LEを利用します。
なお、本機は、BluetoothLEを利用して、スマホの位置情報(A-GPS)の自動取得ができ、便利です。
一方、回線が細いので、スマホへの自動的な画像転送は、撮影したサムネイル画像(200万画素)のみです。
動画や、元画像を転送したい人は不満でしょう。
連続撮影枚数は、280枚です。
予備バッテリーは不要でしょう。予備に買う場合は、型番は(EN-EL12)で5000円程度です。
---
以上、ニコン COOLPIX B600の紹介でした。
比較的低価格ですが、質の良い撮像素子、レンズ、画像エンジンを搭載するよい機種です。
とくに、性能の良い手ぶれ補正を搭載するため、ズーム撮影は高レベルで可能でしょう。Bluetoothの搭載も、使い勝手の面で嬉しい部分です。
【2020年発売】
10・ニコン COOLPIX P950
¥82,000 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:83倍
焦点距離 :24mm〜2000mm
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1605万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5.5段)
モニター:3.2型(約92万)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 1コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 1005g
COOLPIX P950は、ニコンの超高倍率ズーム機です。
現状では2番目に高倍率な機種です。
本体の重さは、1005gです。
小型の一眼レフと標準レンズのセットほどの重さです。
ズーム倍率は、83倍ズームと現時点で、上から2番目の倍率を誇ります。
焦点距離は24mm〜2000mmであり、望遠鏡並みの高倍率をカメラ単体で実現しました。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF2.8と望遠側(80倍ズーム)がF6.5と明るいです。
重くて大きな機種なので、この部分の妥協は必要なかったと思われます。
HDR機能は、本機も搭載です。
夜景時最大4枚、逆光時最大3枚の貼り合わせですので、高倍率コンデジでは最高水準です。
ISO感度は、オート時にISO1600です。
画素数は1605万画素と抑えてある機種ですがこの数字です。
このズーム倍率では、これでも「優秀」と言わざるを得ないでしょう。
撮像素子は、1/2.3型CMOS を採用します。
こちらは、裏面照射型のため、夜間撮影などの条件の悪い場所での撮影に強い機種です。
手ぶれ補正は、一方、デュアル検知光学VRを搭載です。
キャノンのデュアルセンシングIS方式と同じで、ジャイロセンサーのほか、撮像素子から画像ブレの情報を得る方式です。
上表の「2軸+CMOS」タイプです。
取得する情報の種類の違いはありそうですが、補正効果5.5段という数値は優秀です。
オートフォーカスは、一般的なコントラストAFです。
焦点が合うまでの速度が、広角側で約0.12秒ですので、やはり合焦は遅いです。
顔検出機能は、「顔のみ」ですが対応です。
スナップ利用時は、フォーカス性能の多少の底上げになるでしょう。
なお、顔のレベルではなく、物体サイズではありますが、動くターゲットの追尾は可能です。
連写速度は、1コマ/秒です。
ただし、フォーカスを固定(連写H)すると7コマ/秒(最大10枚)です。
下位機種同様に、本機もそこそこ速いです。
液晶モニターは、3.2型です。
タッチパネルではないですが、バリアングルです。
ファインダーは、0.39型で、約236万ドットの有機ELファインダー(約0.68倍)です。
視野角100%(撮影時99%)ですし、性能は期待できます。
動画撮影は、4K(30フレーム/秒)に対応します。
動画再生時にも、レンズシフト式の手ぶれ補正機構は「有効」とのことです。
また、ニコンは、ACTIVEモードによる電子的な手ぶれ補正も使用できるため、乗り物の中や歩きながらの撮影をするさいの「大きなブレ」の軽減も期待できます。
これは、キャノンも同じです。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothに対応します。
BluetoothLEですから、カメラの電源がオフでも、スマホアプリ操作だけで写真が転送できます。
ただし、スマホへの自動転送については、同社の下位機同様に、Bluetoothを用いた200万画素のサムネイルのみです。Wi-Fiを利用しての自動転送には対応せず、手動で選択した画像です。
本機も、スマホの基地局情報を利用するA-GPSも使えます。
ニコン EN-EL20a
¥4,130 楽天市場 (1/11執筆時)
連続撮影枚数は290枚です。
多いので基本的には予備バッテリーは不要でしょう。
---
以上、ニコンのCOOLPIX P950の紹介でした。
2000mm以上の望遠撮影が可能な超高倍率ズームコンデジです。
奇をてらった製品に思えますが、レンズのF値や、フォーカス、ファインダーなど、性能面で配慮がある「優秀作」です。
問題はこのズーム倍率で何を撮影するか?でしょう。
その点でニコンは、高倍率ズームを生かした「月撮影モード」や、「鳥撮影モード」を搭載するなど、こうした使い方を提案しています。
【2018年発売】
11・ニコン COOLPIX P1000
¥114,000 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:125倍
焦点距離 :24mm〜3000mm
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F8
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1605万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5段)
モニター:3.2型(92万)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 1コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 1415g
COOLPIX P1000は、ニコンの超超高倍率ズーム機です。
ニコン史上というか、デジカメ史上最高の倍率機として出してきた製品です。
本体の重さは、1415gです。
「軽量化」という視点は(この際)度外視して、電子ビューファインダーとバリアングル液晶も採用しています。
ズーム倍率は、125倍ズームと現時点で業界最高の倍率を誇ります。
焦点距離は24mm〜3000mmです。
Fマウントニコンの一眼レフの望遠レンズも最高は500mmで、(100万円越えの)単焦点でも800mmです。コンデジの特性を活かした、ニッチ中のニッチな尖ったデジカメです。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF2.8です。
望遠側(120倍ズーム)もF8と意外に明るいです。
明るさを抑えて軽量化する案は「捨てた」感があり、思い切りの良さを感じます。
HDR機能は、非搭載です。
ただ、合成を伴わずに白飛び・黒つぶれをおさえる、アクティブD-ライティングは搭載です。
ある程度は逆光補正は効きます。
ISO感度は、本機も、オート時にISO1600となります。
撮像素子は、下位機種と同じく裏面照射型の1/2.3型CMOS を採用します。
手ぶれ補正は、本機も、「2軸+CMOS」タイプです。
倍率を考えても、補正効果5段という数値は優秀です。
連写速度は、本機も同じで1コマ/秒です。
AFを固定すると、7コマ/秒です。
オートフォーカスは、コントラストAFを使います。
焦点が合うまでの速度は、やはりこの方式だと限界があり、広角側で約0.1秒です。
顔検出機能は、下位機種同様のレベルで搭載です。
液晶モニターは、3.2型です。
タッチパネルではないですが、バリアングルです。
ファインダーは、0.39型で、約236万ドットの有機ELファインダー(約0.68倍)です。
視野角100%(撮影時99%)です。ようするに下位機種と同じ仕様です。
動画撮影は、4K対応です(30p)。
超超望遠レンズを活かして、月などを撮影するなど楽しみは多いでしょう。
また、HDMIクリーンアウト機能があり、HDMIで撮影中(記録中)の映像を出力できますので、外部スクリーンで楽しむこと、または、配信なども可能です。
動画用の手ぶれ補正は、本体2軸と、電子的な手ぶれ補正を併用する形式です。
下位機種と同じです。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothを搭載です。
下位機種同様に、Bluetoothを介したサムネイルの自動転送のほか、GPS内蔵スマホならば位置情報の転送ができます。
ニコン EN-EL20a
¥4,130 楽天市場 (1/11執筆時)
連続撮影枚数は、250枚です。
下位機種より減りましたが、十分でしょう。動画の場合、1時間20分という数値です。
---
以上、ニコンのCOOLPIX P1000の紹介でした。
本体の大きさと重さは(実物を見ると)威圧される大きさです。相当ニッチな製品であり、確固たる目的がある方以外にはオススメしません。
ただ、超望遠レンズを使ったライブ配信など、カメラから新しい発想を広げやすいという意味で、とても貴重なカメラです。ここまで「尖ったデジカメ」は、ニコンだからこそできたとも言えます。
1-3・パナソニックのデジタルカメラ
続いて、パナソニックの低倍率ズームの高級コンデジの比較です。
同社は、伝統的に動画撮影に強い機種を得意とします。
【2017年発売】
12・パナソニック LUMIX DMC-FZ85
¥48,650 Amazon.co.jp (1/11執筆時)
光学ズーム倍率:60倍
焦点距離 :20mm〜1200mm
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F5.9
撮像素子: 1/2.3型高感度MOSセンサー
画素数:1810万画素
手ぶれ補正:2軸
AF:空間認識AF(49点)
連写: 6コマ/秒
ファインダー:液晶(117万)
動画:4K(30p)
モニター:3.0型タッチパネル(104万)
重さ: 616g
DMC-FZ85 は、パナソニックのルミックスシリーズの超高倍率ズーム機です。
本体の重さは、616gです。
60倍ズーム機としては、すこし「重め」です。
ただ、この機種は、電子ビューファインダー(EVF)を搭載する「本格派」です。

ズーム倍率は、60倍ズームです。
パナソニックの場合、12群14枚のレンズ構成のうち、6群を可動レンズにすることでコンパクト性を維持を目指しています。
一方、注意するべきは、35mm換算での焦点距離が、20mm〜1200mmである点です。
ニコンは、望遠側が1400mmでした。
それをふまえると、他社機より広角側(1倍ズーム)は、「広範囲に撮影できる機種」でありつつ、望遠は、「ちょっと弱め」な60倍ズームと言えるでしょう。
ただ、1200mmもあれば、一般的には「相当なズーム力」とは言えます。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF2.8、望遠側(60倍ズーム)が、F5.9です。
たいへん優秀なレンズと言え、暗い場所や、逆光では相当な力を発揮しそうです。
HDR機能は、本機も搭載です。
ただし、オートモード時のみという制約はあります。
ISO感度は、オート時に、最大ISO3200と平均的です。
ただ、拡張時にはISO6400にはできますし、レンズも明るめなので、問題ありません。
撮像素子は、1/2.3型CMOS を採用します。
裏面照射型のため、夜間撮影に強い機種です。
このほか、2次元ノイズリダクションも搭載し、夜間撮影で発生しやすいノイズを軽減する工夫も見られます。
画像補正機能は、超解像技術を採用し、撮影した画像の解像感と階調表現を高める機能を持ちます。
これは、TVにも採用される技術ですが、TVメーカーでもあるパナソニックはカメラにも搭載してきました。
オートフォーカスは、23点の測距点をもつ空間認識AFです。
上位の仕組みを、超高倍率機で搭載するのは、同社くらいです。
仕組み的に言えば、一般的な高倍率コンデジに採用されるコントラスト式AFを改良し、AIにピントを予測させる空間認識AFを採用しています。
そのため、合焦速度が0.09秒とダントツに速いです。
連写とオートフォーカスに強いので、子供やペットなどの動く被写体に強みを持つ機種です。
顔検出機能も、本機は優秀です。
というのも、顔・瞳認識AFに対応するためです。
より精度の高い瞳に対応する機種は限られており、本機はAFの部分で優秀と言えます。
そのほか、暗い場所でもAFを働かせられるローライトAFも付属し、本機はこの部分でも優れます。
連写速度は、6コマ/秒です。
動かない被写体にたいして、AFSで撮影する場合は、10コマ/秒です(最大41コマ)。
ドライブの水準は、かなり高いです。
また、パナソニックは、近年「4Kフォト」モードを「売り」の1つとして、この場合「30コマ/秒」で、長時間撮影が可能です。
この場合、要するに、「4K動画」を「切り出して」写真にしているので、画素数的に約850万画素程度に劣化します。
ただ、決定的瞬間を逃せない場合は、割と実用性はあるでしょう。
また、この機能を「応用」して、複数の写真から、フォーカスポイントを「後から」選べるフォーカスセレクトなど、他社にない独自の機能も見られます。
手ぶれ補正は、光学式(2軸)です。
3群目のレンズをシフトさせる型式で、ソニーに比べると一般的なものです。
補正段数は非公開です。
ファインダーは、装備です。
0.2型と小さく、液晶ですが、1117万ドットで、倍率も0.46倍はあります。
視野角100%ですし、実用水準です。
液晶モニターは、3型を装備します。
超高倍率機では珍しく、タッチパネル式で、ピント合わせなどが感覚的にできます。
ただし、液晶は固定式です。
動画撮影は、4K動画(30フレーム秒)の撮影に対応します。
パナソニックは4K動画に力を入れているメーカーで、撮影時のピント合わせなどの使い勝手が良いです。
4K動画を元にした連写機能である4Kフォト機能を用いれば、30コマ/秒の連続撮影が可能です。
動画として撮影するため、連写注の速度が落ちないので、スローモーション風の写真が撮れます。また、決定的瞬間を逃さず撮影できます。
動画用の手ぶれ補正は、動画に強い5軸手ぶれ補正が不採用で、光学式です。
遠くまでズームしての撮影は固定が必要でしょう。
Panasonic DMW-BMB9
¥4,978 楽天市場 (1/11執筆時)
連続撮影枚数は330枚と多いです。
予備バッテリーは不要でしょうが、念のため紹介すれば以上のバッテリーです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi方式です。
直接スマホとWi-Fiでつなげる(アドホック)ことで、外出先でのスマホでの画像転送はできます。
ただ、Wi-Fi設定を変更する手間がある分、Bluetoothより面倒です。
また、本機はスマホの位置情報(A-GPS)をWi-Fiで取得可能です。ただ、Bluetooth方式ではないので、撮影時に自動でタグは打たれず、手動操作となるためかなり面倒です。
これらの点は、改良の余地があるでしょう。
---
以上、パナソニックのDMC-FZ85 の紹介でした。
60倍ズーム機として見た場合、「広角側も強く」広く撮れる部分、また、4K動画撮影の部分が強みでしょう。
また、ニコンと比較した場合、電子ビューファインダーが搭載される点でも「本格的」と言えます。
最終的な「おすすめ」については、「強力なライバル」である、キヤノンやニコンの上位機を見てから、改めて最後で検討します。
次回につづく!
超高倍率ズームデジカメのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、高倍率ズーム搭載のコンパクトデジタルカメラを紹介しました。
しかし、記事はもう少し「続き」ます。
2・超高倍率ズームのデジカメの比較 (2)
2-1:ソニー
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
ズーム倍率 ★★★★★★
画質の良さ ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★☆☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、ソニーのDSC-HX400Vを追加で紹介します。
その上で、ここまで紹介した全ての機種から、いつものように「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
−
この前半記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題をシェアしていただければ嬉しいです。