【今回レビューする内容】2025年 超高倍率ズーム搭載のデジタルカメラの性能とおすすめ・選び方【16倍・24倍・40倍・50倍・60倍・65倍・83倍・125倍ズーム】:野鳥撮影・天体撮影・スポーツ観戦などに最適な高倍率ズーム機:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】CANON PowerShot SX430 IS SX740 HS SX730 HS SX70 HS ニコン COOLPIX P1100 COOLPIX P1000 COOLPIX B600 COOLPIX P950 Panasonic ルミックス LUMIX DC-TZ95D-W DC-TZ95D-K COOLPIX TZ99 DC-TZ99-W DC-TZ95D-W DC-FZ85-K DC-FZ85D DC-FZ85D-K DSC-RX10M4 コダック PIXPRO AZ405 AZ405BK PIXPRO AZ255 AZ255BK
今回のお題
高倍率ズームデジカメのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2025年10月現在、最新の高倍率ズームのデジカメの比較です。
ズーム倍率だけでなく、総合的な画質を評価しながら、各機を解説していきます。

1・超高倍率ズームデジカメの比較
倍率:24倍〜125倍
現行のコンデジ(デジカメ)では、超高倍率と言ってよい24倍ズームを超える製品に限定して比較していきます。
ちなみに、最高はニコンの125倍ズームです。
ズーム倍率 ★★★★★★
画質の良さ ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★☆☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、ズーム自慢のデジカメをを順番に比較します。
その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に、「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
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1・高画質な小型デジカメの比較【3倍-】
2・高倍率な中型デジカメの比較【24倍-】
3・単焦点のデジカメの比較 【1倍】
4・入門用の格安デジカメの比較
5・高耐久の防水デジカメの比較
6・Vlog動画向けデジカメの比較
7・ミラーレス一眼の比較
8・一眼レフカメラの比較
9・デジカメ全体の選び方【解説】
なお、今回の記事は「モノマニア」のデジカメ特集記事全体としては、2回目の記事として書きました。
1-1・高倍率ズームコンデジの選び方の基本
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具体的な製品比較にはいる前に、高倍率ズーム機の「選び方の基本」を説明しておきます。
コンデジ全体の選び方は、【デジカメの選び方の紹介記事】で、相当細かく書きました。
ただ、「40倍以上の超高倍率機」特有の注意点というものはあります。
以下、ポイントとなる「2点」だけ、紹介しておきます。
1・倍率について
第1に、「倍率」についてです。
今回の記事はズームに注目するわけですが、「何倍ズーム」と言われても正直「ピン」とこない方が多いのではないかと思います。

ニコンのデータによれば、1倍時の画像を40倍に拡大した場合、上のような写真の画角になります。
一眼レフでいえば、1000mm相当の望遠です(35mm換算)。
倍率だけは、プロ用の超望遠レンズのスペックを超えます。
例えば、サッカーなどのスポーツ観戦・野外コンサートなどなら、このサイズで顔まではっきり撮れるはずです。

一方、1倍時の画像を60倍に拡大した場合、上の写真の画角になります。
一眼レフでいえば、1440mm相当の望遠です(35mm換算)。
このレベルだと、相当遠くに離れた被写体でもはっきり撮れます。
バードウォッチングなどには、最適なサイズです。

さらに、1倍時の画像を83倍に拡大した場合、上の写真の画角になります。
一眼レフでいえば、12000mm相当の望遠です。
ここまでの望遠だと何を撮るのかが問題ですが、例えば、望遠鏡なしで月が綺麗に撮れるレベルです。
ただし、上には上があり、最大3000mm相当(120倍)の製品まで現在はあります。

一眼レフカメラだと、30万円以上のレンズで対応する倍率ですが、コンデジの場合、5万円程度の予算でこの倍率が得られます。
なぜなら、コンデジのは、レンズ交換機構が不要で、必要に応じて撮像素子を小さくできるからです。
もちろん、画質は一眼レフカメラの方が上ですが、普段使いには問題ありません。
2・画質と重さについて

第2に、「画質」と「重さ」についてです。
これらは、高倍率ズーム機を買う場合、立ち止まって考えて欲しい部分です。

撮像素子は、「40倍以上の超高倍率コンデジ」の場合、1/2.3型です。
大きいほど画質(解像感)が良く、そして本体が重くなります。ただ、(大きい)1型採用機は、今回も見ますが25倍程度が最大です。
感度や消費電力の違いはありますが、(後で説明するので)とりあえず無視してOKです。

レンズの明るさも、画質に影響する部分です。
高倍率ズーム機は、倍率が高いほど、本体が重く、レンズが暗くなります。
望遠鏡のように、多くの枚数のレンズを通過させるからです。
したがって、「明るく画質のよいレンズ」というのは、(値段ほか)本体やレンズが大きくなるので、「携帯性が相当悪く」なります。
ーー

結論的に言えば、1・「ズーム力の強さ」2・「レンズの明るさ(画質)」3・「本体の軽さ」は、高倍率ズームカメラの場合、両立しないと言えます。
そのため、高倍率ズーム機を選ぶ際には、これら3点のどの部分に「妥協」するかが、「選び方の基本」となります。
多少、ネガティブな思考ですが、これは、高倍率ズーム機が欲しいユーザーの「宿命」です。
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1・超高倍率ズームデジカメの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:キヤノン
1-3:ニコン
1-4:コダック
2・超高倍率ズームデジカメの比較 (2)
2-1:パナソニック
2-2:ソニー
3・超高倍率ズームデジカメの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
というわけで、以下では、メーカー別に、各社の高倍率ズームコンデジを比較していきます。
と、いいつつも、これらをバランス良く調整した「名機」といえる機種もあります。
今回の記事では、手ぶれ補正・ピント合わせ(AF)・画像補正の充実度を含めつつ、以上のようなメーカー順に、良い機種を探していくつもりです。
1-2・キヤノンのデジタルカメラ
はじめに、キヤノンのデジカメから紹介していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思うポイントを青字で記していきます。

【2018年発売】
1・Canon PowerShot SX740 HS BK
2・Canon PowerShot SX740 HS SL
¥88,000 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
【2017年発売】(中古含む)
3・Canon PowerShot SX730 HS BK
4・Canon PowerShot SX730 HS SL
¥62,995 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:40倍
焦点距離 :24mm〜960mm
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.9
撮像素子: 1/2.3型 高感度MOS
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:2軸(3段)
モニター:3型(92万)
ファインダー :
AF:コントラスト式(9点)
連写:(7.4コマ/秒)
動画:4K(30p)
重さ: 299g
PowerShot SX740も、キヤノンの高倍率ズーム搭載機です。
2017年発売のSX730も中古では残ります。
ただ、画像エンジンが旧世代で、連写速度が毎秒2枚ほど遅いです。
4K動画撮影にも対応しないなど、陳腐化しているため、基本的には、新機種をオススメします。

本体の重さは、299gです。
今回紹介する機種の中では、軽量な機種です。
こちらの場合、重さのかさむ可動式のチルト式液晶搭載です。
その割に、この軽さということは、かなり「頑張った」結果と言えるでしょう。
ただし、タッチパネルは不採用です。
画像エンジンは、2018年登場のDiGIC 8です。
同社の場合、2020年登場のDiGIC Xの前世代なので最新ではないです。
その関係で、後述するように、AF(オートフォーカス)部分や、夜間対応性などの部分で現行機に及びません。
ただ、同社の高倍率コンデジで、新エンジンを搭載するものはないので、ここは仕方ないです。

ズーム倍率は、40倍ズームです。
なお、キヤノンは、「プログレッシブズーム」という値があり、そちらは80倍です。
ただ、これは、(画質の劣化する)電子ズーム併用時の値です。
レンズの明るさは、一方、広角側(1倍ズーム)がF3.3、望遠側(40倍ズーム)がF6.9です。
悪くもないが、良くもないレベルです。
これは、ズーム倍率を優先するならば、「軽さ」と両立できない部分ですし、仕方ないです。
冒頭で書いたように、全ての要素の両立は、いかに高級機でも難しいことです。

HDR機能は、非搭載です。
数枚の写真を合成して、逆光時などの黒つぶれを補正するスマホではお馴染みの技術です。
ただ、本機の場合、比較的新しいエンジンの力もあり、貼り合わせによらず、「広ダイナミックレンジ(WDR)」を実現しています。
ISO感度は、ISO100〜3200です。
低倍率機と比べると決して高くないです。
しかし、本体価格とズーム倍率を考えれば、コンデジでは標準レベルでしょう。

撮像素子は、1/2.3型 CMOSです。
あまり大きくないですが、高倍率コンデジではこれが平均です。
ただ、高感度CMOSセンサー(裏面照射型)です。
高感度(裏面照射型)なので、暗い場所などでのノイズの軽減力が強いです。
「やや暗いレンズ」という問題点は、こうした機能でバランスをとっています。
優れた機種と言えるでしょう。

オートフォーカスは、普通のコントラスト式AFです。
一方、測距点は9点です。
合焦速度は、シングルAFでは0.05秒とのスペック表記です。
なお、動く被写体にピントを合わせたまま追いかける「追尾AF」はないです。
超高倍率機は特殊なカメラですので、動く被写体に向いた機種ではないです。

連写速度は、7.4コマ/秒です。
結構良いスペックですが、この機種は、追尾AFなしなので「ピントを固定した状態」での数値です。
手ぶれ補正は、光学式手ぶれ補正(2軸)です。
補整力は、シャッター段数3段です。
それなりに強力で、補整力は高いです。

液晶モニターは、3型を装備します。
アングルを変えられるチルト稼働に対応ですが、タッチパネルではないです。
また、チルトも上側に180度のみの稼働性です。
ファインダーは、未装備です。

動画撮影は、4K動画の撮影(30p)に対応です。
他社機では、4K時に手ぶれ補正が使えない機種がありますが、この機種には断りがなく、動画専用の5軸手ブレ補正を搭載します。
そのために、動画撮影時でもぶれにくいというメリットがあります。

ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothLEの双方に対応します。
BluetoothLEは、低消費電力版のBluetoothです。
常駐させてもスマホ・カメラの電力をあまり消費しません。そのため、カメラの電源をオフにした状態でも、アプリ操作だけで、写真が転送できます。
また、iPhoneのAirdprpのように、転送の際は、低速のBluetoothから、高速なWi-Fi回線に自動で切り替わるため、スムーズです。

そのほか、撮影した画像のスマホへの転送のほか、スマホの位置情報(A-GPS)をBluetooth経由で自動的に写真に付与できます。
アプリなどで、撮影地で写真を管理している方にはとくに向くでしょう。
そのほか、キャノンは、PCにバックアップする際に、差分ファイルのみのアップデートに対応できるので、この点も便利です。
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以上、キヤノンのPowerShot SX730 の紹介でした。
40倍ズームコンデジとしては、本体がスタイリッシュでゴツくないので、女子でも違和感なく持ち歩けそうです。
また、単に遠くが撮れるだけでなく、早く動く被写体や、可動式のチルト液晶を使った自分のスナップ写真など、使い道の幅は広そうです。

【2018年発売】
5・CANON PowerShot SX70 HS
¥94,980 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:65倍
焦点距離 :21mm〜1365mm
広角側の明るさ:F3.4
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子: 1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1610万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5段)
モニター:3型(92万)
ファインダー:液晶(236万)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 5.7コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 610g(バッテリー込み)
SX70 HSは、キャノンのPowerShotシリーズの上位機です。
本体の重さは、610gです。
軽くはないですが、本機も、電子ビューファインダーと、可動式のバリアングル液晶を採用します。
(重さのかさむ)両装備を考慮すれば、この重さは優秀です。
画像エンジンは、2018年登場のDiGIC 8です。

ズーム倍率は、65倍ズームです。
焦点距離は、21mm〜1365mmですから、広角側をさほど犠牲しない使いやすそうな構成です。

レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.4と望遠側(60倍ズーム)がF6.5です。
他社の同倍率機と比べると、やや暗めのレンズと言えます。
重さを軽くするために犠牲にされた部分でしょう。

HDR機能は、非搭載です。
ただ、先ほども書きましたが、キャノンは貼り合わせとは異なる方法で、「広ダイナミックレンジ」を実現しています。
HDRのほうが補正力は上ですが、被写体が動いてしまうと無力なので、一長一短です。
ISO感度は、ISO100〜3200です。
下位機同様ですが、値段からするとあまり良くないです。レンズやHDRの部分もふまえれば、本機は、夜間利用にはさほど向かないです。
撮像素子は、1/2.3型CMOS を採用します。
しっかり裏面照射型で、夜間撮影などの条件の悪い場所での撮影に強い機種です。

手ぶれ補正は、注目点で、本機はデュアルセンシングIS方式です(2軸+CMOS)。

基本的には、光学式2軸手ぶれ補正なのですが、撮像素子(CMOS)から画像ブレの情報が取得できるため、「2軸+1」として通常の手ぶれ補正より能力は高いです。
超高倍率機で3軸以上はないので、「最高性能」です。
実際、補整力は、シャッター速度5段分とパナソニックに比べて数ランク上位です。
この点で、手持ちで「超望遠」を利用したい場合、本機は有利です。

連写速度は、追尾するサーボAF時で、5.7コマ/秒です。
固定すると10コマ/秒です。
弱くはないですが、連写だけだと、後ほど見る同級のソニー機が結構良いです。
オートフォーカスは、一般的なコントラストAFです。
先ほど書いたとおり、この方式はあまり優れず、スピードとしても広角側で約0.16秒です。
顔検出機能も、持ちません。
その点で、ピント合わせの速度や正確さの期待値はあまり高くないです。

ファインダーは、本機は装備です。
0.39型・236万ドットのファインダーです。
視野角100%ですが、倍率は未開示です。
液晶か有機ELかについても未記載ですが、おそらく有機ELだと思います。
液晶モニターは、3型を装備します。
タッチパネルではないですが、バリアングル液晶ですので、広範囲に画角をかえられます。
ただし、180度回せないので「セルフポートレート」は非対応です。
本機の用途的にはこの仕様で十分です。

動画撮影は、4K(30p)に対応します。
5軸手ぶれ補正が利用できる点で優れます。
撮影機能自体も、4Kタイムラプス・静止画の切り出しなど他社でも人気の機能は網羅しており、問題ないでしょう。

ネットワーク機能は、Bluetooth LEとWI-FI搭載です。
キャノンは、シームレスにWi-Fi回線に移行します。オリジナル画質のスマホへの自動転送にも対応です。
Bluetooth経由でのGPSの位置情報の自動取得もできるため、問題ありません。

Canon バッテリーパック LP-E12
¥4,879 楽天市場 (10/15執筆時)
連続撮影枚数は、325枚です。
予備バッテリーは以上のものになります。
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以上、キャノンのSX70 HSの紹介でした。
他社の60倍前後の製品と比較する場合、レンズの明るさは平均を下回るものの、倍率・手ぶれ補正・4K動画の使い勝手・スマホとのリンク・バリアングル液晶の採用など、総合力は高いです。
ただ、性能が良い分、他社機とは価格差はかなりあるため、予算との相談になりそうです。
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【2017年発売】(中古のみ)
6・CANON PowerShot SX430 IS
¥55,000 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:45倍
焦点距離 :24mm〜1080mm
広角側の明るさ:F3.5
望遠側の明るさ:F6.8
撮像素子: 1/2.3型CCD
画素数:2050万画素
手ぶれ補正:2軸(2.5段)
モニター:3型(約23万)
ファインダー:
AF:コントラスト式(9点)
連写: 0.5枚/秒
動画: 4K非対応
重さ: 323g(バッテリー込)
なお、SX430 ISは、最近「生産完了」になった、45倍ズームの下位機です。

一般的に言って、十分な高倍率です。
重さも、323gと、それなりに加減もあります。
レンズの明るさも、広角側がF3.2、望遠側F6.3ですし、日中ならば、十分な実用水準です。
そういった意味で、バランスは良くみえる製品ですが。
撮像素子は、しかし、旧世代の1/2.3型CCDです。
バッテリーを使うCCD形式で、高感度ではないので、夜間や逆光にかなり弱いです。
ISO感度もISO100〜1600ですので。
あとは、ファインダーが未搭載になる点、手ぶれ補正が、普通の光学式で弱い点などが注意点です。
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結論的にいえば、さすがに2017年世代だと、撮像素子ほか、画像エンジンも古い(Digec 4)である関係で諸機能の陳腐化がみられます。
中古を含めて、今だとあまりおすすめできません。
1-3・ニコンのデジタルカメラ

続いて、ニコンの超高倍率デジカメです。
同社は、超高倍率機に結構力を入れていて、面白い機種が多いです。

【2020年発売】
7・ニコン COOLPIX P950
¥95,812 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:83倍
焦点距離 :24mm〜2000mm
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1605万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5.5段)
モニター:3.2型(約92万)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 1コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 1005g
COOLPIX P950は、ニコンの超高倍率ズーム機です。
現状では2番目に高倍率な機種です。
本体の重さは、1005gです。
小型の一眼レフと標準レンズのセットほどの重さです。

ズーム倍率は、83倍ズームと現時点で、上から2番目の倍率を誇ります。
焦点距離は24mm〜2000mmであり、望遠鏡並みの高倍率をカメラ単体で実現しました。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF2.8と望遠側(80倍ズーム)がF6.5と明るいです。
重くて大きな機種なので、この部分の妥協は必要なかったと思われます。
HDR機能は、本機も搭載です。
夜景時最大4枚、逆光時最大3枚の貼り合わせですので、高倍率コンデジでは最高水準です。
ISO感度は、ISO100〜6400です。
画素数は1605万画素と抑えてある部分で、上限の数字は良いです。
ただし、P・S・A・M設定時です。フルオートだと上限ISO1600です。
とはいえ、このズーム倍率では、これでも「満足」と言わざるを得ないでしょう。
撮像素子は、1/2.3型CMOS を採用します。
こちらは、裏面照射型のため、夜間撮影などの条件の悪い場所での撮影に強い機種です。

手ぶれ補正は、一方、デュアル検知光学VRを搭載です。

キャノンのデュアルセンシングIS方式と同じで、ジャイロセンサーのほか、撮像素子から画像ブレの情報を得る方式です。
上表の「2軸+CMOS」タイプです。
取得する情報の種類の違いはありそうですが、補正効果5.5段という数値は優秀です。

オートフォーカスは、一般的なコントラストAFです。
焦点が合うまでの速度が、広角側で約0.12秒ですので、やはり合焦は遅いです。

顔検出機能は、「顔のみ」ですが対応です。
スナップ利用時は、フォーカス性能の多少の底上げになるでしょう。
なお、顔のレベルではなく、物体サイズではありますが、動くターゲットの追尾は可能です。

連写速度は、1コマ/秒です。
ただし、フォーカスを固定すると(連写L)と7コマまで(最大14枚)です。
そこそこ速いです。

液晶モニターは、3.2型です。
タッチパネルではないですが、バリアングルです。
ファインダーは、0.39型で、約236万ドットの有機ELファインダー(約0.68倍)です。
視野角100%(撮影時99%)ですし、性能は期待できます。

動画撮影は、4K(30フレーム/秒)に対応します。
動画再生時にも、レンズシフト式の手ぶれ補正機構は「有効」とのことです。
また、ニコンは、ACTIVEモードによる電子的な手ぶれ補正も使用できるため、乗り物の中や歩きながらの撮影をするさいの「大きなブレ」の軽減も期待できます。

ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetoothに対応します。
BluetoothLEですから、カメラの電源がオフでも、スマホアプリ操作だけで写真が転送できます。
ただし、スマホへの自動転送については、同社の下位機同様に、Bluetoothを用いた200万画素のサムネイルのみです。Wi-Fiを利用しての自動転送には対応せず、手動で選択した画像です。
なお、本機は、BluetoothLEを利用して、スマホの位置情報(A-GPS)の自動取得ができ、便利です。

ニコン EN-EL20a
¥4,490 楽天市場 (10/15執筆時)
連続撮影枚数は290枚です。
多いので基本的には予備バッテリーは不要でしょう。
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以上、ニコンのCOOLPIX P950の紹介でした。
2000mm以上の望遠撮影が可能な超高倍率ズームコンデジです。
奇をてらった製品に思えますが、レンズのF値や、フォーカス、ファインダーなど、性能面で配慮がある「優秀作」です。

問題はこのズーム倍率で何を撮影するか?でしょう。
その点でニコンは、高倍率ズームを生かした「月撮影モード」や、「鳥撮影モード」を搭載するなど、こうした使い方を提案しています。
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【2019年発売】
8・ニコン COOLPIX B600 BK
9・ニコン COOLPIX B600 RD
¥69,800 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:60倍
焦点距離 :24mm〜1400mm
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.5
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1676万画素
モニター:3型(92万)
ファインダー:
手ぶれ補正:2軸(3段)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 2コマ/秒
動画:4K非対応
重さ: 500g
なお、すでに終売ですが、同社の下位機となるのが、COOLPIX B600 です。

ズーム倍率は、光学60倍でした(24mm〜1400mm)。
重さは、そのかわり500gと軽くはないですが、加減はあった製品です。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.3で、望遠側(60倍ズーム)がF6.5です。
広角側は、上位機に比べて、多少弱めでした。
あとは、ファインダーは、未搭載になる部分と、動画撮影が4K未対応になる点、 手ぶれ補正が、普通の光学式(3段)になる点が、目に付く違いです。
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結論的にいえば、60倍クラスだとキヤノンの65倍のPowerShot SX70 HSあたりがライバルになる製品です。
比較する場合、多少軽いですが、高倍率機で重要な、手ぶれ補正の部分であまり工夫がないです。価格からしても、そちらが良いかと思います。

【2025年発売】4960759916631
10・ニコン COOLPIX P1100
¥135,875 楽天市場 (10/15執筆時)
【2018年発売】(中古含む)
11・ニコン COOLPIX P1000
¥155,000 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:125倍
焦点距離 :24mm〜3000mm
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:F8
撮像素子:1/2.3型CMOS (裏面照射型)
画素数:1605万画素
手ぶれ補正:2軸+CMOS(5段)
モニター:3.2型(92万)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:コントラスト式(9点)
連写: 1コマ/秒
動画:4K(30p)
重さ: 1410g
COOLPIX P1100は、ニコンの超超高倍率ズーム機です。
ニコン史上というか、デジカメ史上最高の倍率機として出してきた製品の最新世代です。

旧機種となる、 P1000が残ります。
撮像素子やエンジンなどは、 P1100と同じです。
違いは、主に接続部分の仕様です。
USB端子が、MicroUSBからUSB-Cになったほか、Bluetooth 4.2が、接続安定性の良いBluetooth5.3 LEに更新されています。Wi-Fiは、速度は引き続きWi-Fi4です。ただ、最近のセキュリティ(WPA3)に対応するユニットになっています。
また、これらの変更で、電池の保ちが、10コマですが良くなったほか、総重量も5gですが軽くなりました。
あとは、新モードの鳥の撮影に向く「鳥モード」において、AFエリアが設定できるようになった点が目立つ程度です。
なお、仕様書だと、手ぶれの補正段数の表記が、旧機の5段から、新規の4段に落ちています。ただ、これは、測定基準の変更であり、仕様差はないでしょう。
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結論的にいえば、現状の価格差で言えば、素直に新機種でOKです。
また、そこまで変わっていないので、旧機愛用者の買換も発生しなそうですし、中古価格の下落も当面ない気はします。
以下、新機種をベースに説明を続けます。

本体の重さは、1410gです。
「軽量化」という視点は(この際)度外視して、電子ビューファインダーとバリアングル液晶も採用しています。

ズーム倍率は、125倍ズームと現時点で業界最高の倍率を誇ります。
焦点距離は24mm〜3000mmです。
Fマウントニコンの一眼レフの望遠レンズも最高は500mmで、(100万円越えの)単焦点でも800mmです。コンデジの特性を活かした、ニッチ中のニッチな尖ったデジカメです。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF2.8です。
望遠側(120倍ズーム)もF8と意外に明るいです。
明るさを抑えて軽量化する案は「捨てた」感があり、思い切りの良さを感じます。
HDR機能は、非搭載です。
ただ、合成を伴わずに白飛び・黒つぶれをおさえる、アクティブD-ライティングは搭載です。
ある程度は逆光補正は効きます。
ISO感度は、ISO100〜6400です。
下位機種と同じで、P・S・A・M設定時です。フルオートだと上限ISO1600です。
撮像素子は、下位機種と同じく裏面照射型の1/2.3型CMOS を採用します。

手ぶれ補正は、本機も、「2軸+CMOS」タイプです。
倍率を考えても、補正効果5段という数値は優秀です。
連写速度は、本機も同じで1コマ/秒です。
AFを固定すると、7コマ/秒です。

オートフォーカスは、コントラストAFを使います。
焦点が合うまでの速度は、やはりこの方式だと限界があり、広角側で約0.1秒です。
顔検出機能は、下位機種同様のレベルで搭載です。

液晶モニターは、3.2型です。
タッチパネルではないですが、バリアングルです。
ファインダーは、0.39型で、約236万ドットの有機ELファインダー(約0.68倍)です。
視野角100%(撮影時99%)です。ようするに下位機種と同じ仕様です。

動画撮影は、4K対応です(30p)。
超超望遠レンズを活かして、月などを撮影するなど楽しみは多いでしょう。
また、HDMIクリーンアウト機能があり、HDMIで撮影中(記録中)の映像を出力できますので、外部スクリーンで楽しむこと、または、配信なども可能です。
動画用の手ぶれ補正は、本体2軸と、電子的な手ぶれ補正を併用する形式です。
下位機種と同じです。

ネットワーク機能は、Wi-Fi5とBluetoothを搭載です。
下位機種同様に、Bluetoothを介したサムネイルの自動転送のほか、GPS内蔵スマホならば位置情報の転送ができます。

ニコン EN-EL20a
¥4,490 楽天市場 (10/15執筆時)
連続撮影枚数は、260枚です。
十分でしょう。動画の場合、1時間20分という数値です。
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以上、ニコンのCOOLPIX P1100の紹介でした。
本体の大きさと重さは(実物を見ると)威圧される大きさです。相当ニッチな製品であり、確固たる目的がある方以外にはオススメしません。
ただ、超望遠レンズを使ったライブ配信など、カメラから新しい発想を広げやすいという意味で、とても貴重なカメラです。ここまで「尖ったデジカメ」は、ニコンだからこそできたとも言えます。
1-4・コダックのデジタルカメラ

はじめに、アメリカのコダックの超高倍率カメラの紹介です。
フィルム企業の系譜をもつ会社ですが、現場用などに向く格安コンデジ市場で、日本でも近年プレゼンスを高めています。日本では、マスプロ電工の取扱になります。

【2023年発売】
12・コダック PIXPRO AZ405 AZ405BK
¥44,000 楽天市場 (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:40倍
焦点距離 :24mm〜960mm
広角側の明るさ:F3.3
望遠側の明るさ:F6.8
撮像素子: 1/2.3型 高感度MOS
画素数:2068万画素
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型(460万)
ファインダー :
AF:コントラスト式(9点)
連写:
動画:フルHD/30p
重さ:約436g(574g)
ASTRO ZOOM AZ405は、コダックの発売する高倍率ズーム搭載機です。
若干重めですが、先ほどみたキヤノンのPowerShot SX730 のスペックが似ていて、その格安機といった感じに思える機種です。

海外だと、ホワイトとレッドもあるので、そのうち出るかもしれません。
本体の重さは、436gです。
電池込みだと574gです。
スペックからすると、軽量化はさほど徹底していないです。
ただ、重くはないです。
ズーム倍率は、40倍ズームです。
レンズの明るさは、広角側(1倍ズーム)がF3.3、望遠側(40倍ズーム)がF6.8です。
カメラ周りのスペックは先述のように、キヤノン機と似ます。
ただ、レンズ構成(枚数9は異なりますし、OEMではないのだと思います。
HDR機能は、非搭載です。
ただ、詳しい機能面の説明はないです。
ISO感度は、ISO100〜3200です。
ここもキヤノンと同じです。
撮像素子は、1/2.3型です。
最低減と言えます。
ただ、キヤノン機と同じで裏面照射型(BSI CMOS)であり、ある程度、暗い場所でのノイズ対策はある機種です。

オートフォーカスは、コントラストAF(TTL方式)です。
一方、マルチAFは対応ですが、測距点は9点です。
追尾AFは対応です。この部分は(このクラスだと)性能がよいです。
オートモードも、搭載です(自動シーンモード)。
そのほか、美肌機能、目の補正(大きく・明るく)があるのもユニークです。
顔認識も、対応です。
この部分も性能が良いと言え、犬・猫の認識機能もあります。
瞳認識というわけではないですが、まばたきも認識できます。
このあたりの性能は、発売年によるところが大きいので、本機は良いです。

連写速度は、非公開です。
連射自体はモードとしてあります。
手ぶれ補正は、光学式手ぶれ補正(2軸)です。
補正段数は非公開です。
液晶モニターは、3型を装備します。
ここもキヤノン機と同じで、アングル固定で、タッチパネルではないです。
ファインダーは、未装備です。
動画撮影は、一方、フルHD/30Pまでです。
本機は画像エンジン部分にあまり言及がないですが、そのあたりで差があると言えます。
ネットワーク機能は、Wi-Fiが非搭載です。
このあたりは、値段の理由の1つでしょう。

【Amazon.co.jp限定】
パナソニック エネループ Pro 単3×4本
¥2,400 Amazon.co.jp (10/15執筆時)
バッテリーは、乾電池式です。
おそらく新興市場向けと言うこともあり、コダックはこの仕様が多いです。
ただ、単3電池4本で、300ショットですし、タフです。
カメラ向きにスタミナがあるエネループプロなど、繰り返し使える電池を利用すれば問題ないです。
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以上、コダックのSTRO ZOOM AZ405 の紹介でした。
日本メーカーが安い価格での新作を出さなくなったので、久々に出た新機種でした。
上で書いたように、Wi-Fiがない部分、4K動画に対応できない部分など、残念な部分があるとは言え、オートフォーカス周りは、機能面の「新しさ」も感じます。
倍率の高い製品を少し安めで考えている場合、十分に選択肢にできるでしょう。
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【2023年発売】
13・コダック PIXPRO AZ255 AZ255BK
¥42,680 楽天市場 (10/15執筆時)
光学ズーム倍率:25倍
焦点距離 :24mm〜600mm
広角側の明るさ:F3.7
望遠側の明るさ:F6.2
撮像素子: 1/2.3型 高感度MOS
画素数:1635万画素
手ぶれ補正:2軸
モニター:3型(460万)
ファインダー :
AF:コントラスト式(9点)
連写:
動画:フルHD/30p
重さ:約336g(474g)
なお、同じ乾電池式の25倍ズームとなるASTRO ZOOM AZ255が売られます。
レンズ部分のスペックを除くと、あとは100g軽い部分以外、基本スペックは変わりません。
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結論的にいえば、レンズ倍率が低い割に、あまり明るいレンズでもないですし、コダック機で選ぶならば、断然高倍率機でしょう。
次回につづく!
超高倍率ズームデジカメのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、高倍率ズーム搭載デジカメの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

2・超高倍率ズームデジカメの比較 (2)
2-1:パナソニック
2-2:ソニー
3・超高倍率ズームデジカメの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
ズーム倍率 ★★★★★★
画質の良さ ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★☆☆
フォーカス・連写 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★☆
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、パナソニックとソニー製品を追加で紹介します。
その上で、ここまで紹介した全ての機種から、いつものように「Atlasのおすすめ機種」を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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