【今回レビューする内容】2023年 最新A3カラーレーザープリンターの性能とおすすめ機種;A3カラーレーザープリンタ複合機:EPSON CANON 富士ゼロックス DocuPrint CCOREFIDO NEC 違いとランキング 人気機種の機能の違いや口コミランキング カラーLEDプリンター
【比較する製品型番】OKI COREFIDO C824dn C844dnw C835dnwt C835dnw C863dnw C863dnwv C873dnw C883dnwv C3450dII CANON satera LBP841C LBP861C LBP862Ci LBP863Ci LBP851C LBP852Ci LP-S7180 LP-S7180Z NEC PR-L9160C リコー P C6000L リコー P C6010 ApeosPrint C3060 S ApeosPrint C3560 S ほか
今回のお題
コストの安いA3カラーレーザープリンターのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2023年8月現在、最新のA3カラーレーザープリンタの比較です。
1・A3カラーレーザープリンタの比較 (1)
1-1:キヤノン〈日本〉
1-2:富士フイルム〈日本〉
1-3:沖電気〈日本〉
1-4:RICOH 〈日本〉
2・A3カラーレーザープリンタの比較 (2)
2-1:EPSON・NEC 〈日本〉
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
価格としては、単品カラーレーザーの場合は20万円以内、カラーレーザー複合機の場合、30万以内を目安として、その枠内の製品をみていきます。
印刷コスト ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように各社の製品を比較していきます。
そしてた、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・A4インクジェット複合機(6色)
2・A4インクジェット複合機(4色)
3・A3インクジェット複合機
4・ビジネスインクジェット
5・A4モノクロレーザー
6・A4モノクロレーザー 複合機
7・A4カラーレーザープリンタ
8・A3カラーレーザープリンタ
9・プリンターの基本的な選び方
なお、今回の記事は、このブログのプリンター比較シリーズの8回目記事として書きました。
1-1・キヤノンのA3カラーレーザー
はじめに、キヤノンのA3カラーレーザーからです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2016年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.6〜13.0
1・CANON Satera LBP841C
¥79,800 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:26枚/分
モノクロ印刷速度:26枚 /分
トレイ給紙枚数:350枚
両面印刷:対応
無線LAN:(オプション)
耐用枚数:不明
内蔵メモリー:512MB
解像度: 1200dpi
保証:1年(訪問修理)
寸法:幅545x奥行591×高さ361mm
キヤノンのSatera LBP841Cは、A3カラーレーザープリンターの中では「売れ筋」と言って良い製品です。
本体サイズは、幅545x奥行591×高さ361mmです。
A4機と比較して、床の設置スペースが10cmは余計に必要です。
どの製品も基本的にはそうですが、A3カラーは「企業用」です。
印刷速度は、A4で、1分間にモノクロ26枚・カラー26枚です。
4色のトナーを1回の搬送で定着できる構造のため、モノクロとカラーの速度は同じです。紙の行き来がないため、故障も少なそうです。
なお、A3だとそれぞれ15枚です。
当然ですが、印刷面積(紙送り量)がふえるため、少し伸びます。
印字品質は、能力が高いです。
カラー印刷でもあざやかに印刷できます。とくに、1200dpiでの高解像度印刷に対応している点が魅力です。スクリーン処理をする場合、最大9600dpiとなります。
また、写真のような長尺印刷にも対応です。
搭載メモリーは、標準512MBです。業務用として申し分ない量です。
キャノンはLIPS LXという圧縮転送技術を重視します。
そのため物理メモリーは少なくても心配しなくて良いのですが、やはり、メモリー量が多い機種の方が安定することは間違いないです。
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【純正黒トナー】 CRG-335BLK (1.65万枚)
¥31,300 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CRG-335CYN (1.65万枚)
¥34,100 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3.2円/枚
カラー印刷のコスト
12.6円/枚
初期付属トナー
黒3100枚・カラー4000枚
印刷コストは、メーカー公表値によると、A4原稿の印刷時で上表の通りです。
今回紹介する機種の中でカラーとモノクロのバランスを考えると、最もコストパフォーマンスが良好な機種です。
10万枚毎にメンテナンスキットとITBユニットの交換も必要ですが、そこまでの量を使うことは希でしょう。なお、LBP9200は15万枚ごとです。
上表の数値は、交換を織り込んだメーカーの公称値ですから、これ以上コストが上がることはありません。
初期付属トナーは、黒が3100枚、カラーが4000枚分と量が多い点も魅力です。

550枚ペーパーフィーダ―PF-E1
¥56,270 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
給紙トレイは、250枚対応です。
増設トレイは、550枚対応のものが3段まで対応できます。フル装備すると、「コピー機」のようになります。
自動両面印刷は、標準搭載です。
ネットワークは、USB接続と有線LAN接続に対応します。
無線LANもオプションなら付けられますが、あえて付けるならば、最初から付いている他機のがよいでしょう。
本体保証は、1年間です。
耐久性は、情報がありません。
しかし、ユニットを10万枚ごとに交換推奨していることから判断しても、他社並みの剛性はあるでしょう。
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以上、CANONのSatera LBP841Cの紹介でした。
トナーの販売価格が安く、カラーの印刷速度も実用性を持っている点で、売れているのが分かる機種です。
本体価格は高いですが、両面印刷ユニットが標準装備されている点で、お買得度は高いです。
【2023年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.12〜13.0
【LIPS LX】LBP851C後継機
2・CANON Satera LBP861C
¥125,445 楽天市場 (8/25執筆時)
【LIPS V】LBP852Ci後継機
3・CANON Satera LBP862Ci
¥159,778 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
【LIPS V】
4・CANON Satera LBP863Ci
¥248,800 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:46枚/分
モノクロ印刷速度:46枚 /分
トレイ給紙枚数:640枚
両面印刷:対応
無線LAN:付属
耐用枚数:不明
内蔵メモリー:2GB
解像度: 1200dpi
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅556x奥行585x高さ403 mm
LBP861Cなどは、キヤノンのカラーレーザーの中級機です。
複数の機種があります。
第1に、LBP862Ciは(プチ)上位機です。
LBP861Cとはプリンタードライバの部分で仕様が異なります。
こちらは、LIPS Vという上位のドライバーです。
先述のLIPS LXと、旧来のLIPSIVとの互換性を持たせたバージョンと言えます。ポストスクリプトフォントが内蔵となる関係で結構高額です。そのほか、SDカード用の拡張スロットがある程度の違いとなります。
第2に、LBP863Ciは、同社のフラッグシップです。
この仕様のまま、印刷速度を、20%強速めた製品になります。
また、後述するように利用するトナーの種類が異なるため、トナーコストがより安めになります。
ちなみに、同社の場合、「ハイパフォーマンスフラッグシップ)として、速度的にさらに上位の製品(LBP961C)があります。ただ、40万円を超えるため、今回の記事の射程外です。
あとは、だいたい同じなので、同時にみていきます。
本体サイズは、幅556x奥行585x高さ403 mmです。
標準トレイのサイズが大きいので、下位機種より高さがあります。
印刷速度は、A4で1分間にモノクロ36枚・カラー36枚です。
A3だと18枚です。
先述のように、最上位機だと20%高速で、モノクロ46枚・カラー46枚です。
レーザープリンターは、一般的に上位機になるほど、速度が速くなりますが、その原則を踏襲します。
印字品質は、基本的には下位機種と同じです。
キャノンは(OKI同様に)どの機種もオイルトナーなので、写真印刷には特に向きます。
そのほか、POP印刷用に色域を拡大するOP印刷最適化モード(高彩度プリント)ができるのも特徴です。
搭載メモリーは、2GBです。
保証は、別途有償保守契約をしない場合は6ヶ月です。
キヤノンは2022年頃からの新機種(訪問修理が必要な大型)の保証期間を短くしたようです。少し注意点です。
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CRG-059HBLK(1.35万枚)
¥30,150 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CRG-059HCYN(1.5万枚)
¥26,620 楽天市場 (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3.2円/枚
カラー印刷のコスト
12.6円/枚
初期付属トナー
黒1.55万枚・カラー1.35万枚
印刷コストは、A4原稿の印刷時で、上表の通りです。
先ほどみた下位シリーズと仕組みが異なり、10万枚ごとに変える必要があるのは、3000円の回収トナーボックスのみです。
ただ、印刷コスト自体は、先ほどみた下位シリーズと変わりません。
初期付属トナーは、ただ、黒1.55万枚・カラー1.35万枚と量が多いです。
ようするに、交換用の大容量トナーが初期に付属するわけです。
カラートナーは普通に買うと高いので、かなりお買得感があります。
【純正黒トナー】
CRG-053HBLK (3.3万枚)
¥46,300 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CRG-053HCYN (3.2万枚)
¥44,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
2.5円/枚
カラー印刷のコスト
10.2円/枚
初期付属トナー
黒1.5万枚・カラー1.3万枚
一方、最上位機のLBP863Ciだけは、別の超大容量トナーになります。
そのため、印刷コストは若干安くなります。
初期付属トナーは、上位機の場合、こちらはスタータートナーは、大容量でななく少なめの特別版になる点は、少し注意と言えます。
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結論的にいえば、最大限の速度が不要ならば、最上位機は選ばなくても良いように思います。実際、壊れるまで耐用年数(枚数)まで使うとしても、総コスト(本体価格・トナー)はさほど変わらないと思います。

640枚ペーパーフィーダ―PF-G1
¥37,579 楽天市場 (8/25執筆時)
【2段+キャスター】
2段カセットペディスタ AU1
¥74,621 楽天市場 (8/25執筆時)
給紙トレイは、640枚です。
増設トレイは、640枚対応のものが4段まで対応できます。
キャスター付きで揃えた方が少し安いです。
自動両面印刷は、標準搭載です。
ネットワークは、USB接続と有線LAN接続に対応します。
その上で、Wi-Fi(無線LAN)も対応です。
家庭用の場合、LANと排他的になる製品もありますが、本機は、同時利用可能です。企業でのセキュアな利用を可能にするためです。
本体保証は、1年間です。
耐久性は、情報がありません。
この部分は、他社に比べると、キャノン機に共通する問題点です。
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以上、キヤノンのLBP861Cなどの紹介でした。
10万円を超える機種ですが、印刷速度ほか、標準トレイのサイズも値段相応に伸びています。
その上で、最上位機を除けば、付属する初期トナーの量も多めですので、値段以上にお買得感があります。
一方、耐久性の部分で目安となる数字が出されないのは、この価格だと心配とは言えます。
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【2019年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.9〜13.0
【LIPS LX】
5・CANON Satera LBP851C
¥119,700 楽天市場 (8/25執筆時)
【LIPS V】
6・CANON Satera LBP852Ci
¥153,899 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
トレイ給紙枚数:640枚
両面印刷:対応
無線LAN:非対応
耐用枚数:不明
内蔵メモリー:1GB
解像度: 1200dpi
寸法:幅551x奥行608x高さ403 mm
保証:1年(訪問修理)
なお、このシリーズは、下位機・中位機について以上の旧機が残ります。
若干安いですが、無線LANが非搭載です。
そのほか、メモリーが1GBですが、ここは十分多いので問題ないです。
あとは、液晶が後方に変更になった関係で、本体サイズが変わるのが目に付く違いです。
トナーも新型と同じなので、印刷コストも同じです。印刷速度も変わりません。
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結論的にいえば、無線LAN(Wi-Fi)が不要な環境で、ある程度の値段差がある場合、こちらを選んでもOKです。
1-2・富士フイルムのA3カラーレーザー
つづいて、富士フイルム(旧富士ゼロックス)A3カラーレーザーです。
【2022年発売】
Windows 10〜11 Mac 10.14〜13.0
7・富士フイルム ApeosPrint C3060 S
¥187,000 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:30枚/分
モノクロ印刷速度:30枚 /分
トレイ給紙枚数:310枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:(オプション)
耐用枚数:60万ページ
内蔵メモリー:2GB
解像度: 1200dpi(速度低減有)
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅544.5×奥行538×高さ453mm
ApeosPrint C3960 Sは、富士ゼロックス(現・富士フイルムビジネスイノベーション)のA3カラーレーザーです。
同社では現状で最安となるA3カラーです。なお、このシリーズの場合「C」の文字がない機種(ApeosPrint 3060 S)もありますが、そちらはモノクロ仕様です。
ネットなどで買う場合、注意点です。
そのほか、割と新しい機種なので、過去のOSは割と「ざっくり切った」対応幅なのも、場合によっては気をつけてください。
本体の大きさは、幅544.5×奥行538×高さ453mmです。
キヤノンのLBP841Cとだいたい同じほどです。
A3で30枚ほどのドライブの機種だとこの程度と言えます。
印刷速度は、A4でモノクロ30枚・カラー30枚です。
十分でしょう。A3だと17.2枚ですが、
印字品質は、1200dpiでの高解像度印刷に対応します。
ただ、トナー(EA-Ecoトナー)はオイルレストナーなので、光沢感は負けるものの、耐水性など、普通の印刷には強めのタイプです。
富士フィルムは「光沢感」も強調しますが、オイルレスの範疇で良いという意味です。
搭載メモリーは、2GBと余裕です。
キヤノンのような圧縮技術はないですが、これだけあれば処理は問題ないです。
両面印刷は、この機種は標準対応です。
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【純正黒トナー】
CT203215(1万枚)
¥179,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
CT203216 (1万枚)
¥18,940 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正ドラム】(4本必要)
CT350812 (2.4万枚)
¥9,878 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【トナー回収ボトル】
CWAA0773 (2.4万枚)
¥3,150 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
2.9円/枚
カラー印刷のコスト
11.5円/枚
初期付属トナー
3000枚
印刷コストは、メーカーによると、A4原稿の印刷時で、上表のようになります。
消耗品は、上記のほか、10万枚ごとに定着ユニット(CWAA0787:2.2万円)の交換もあります。
カタログで消耗品欄の扱いではない(ユーザーメンテナンスキット)ので、この部分はコストに組み込まれていないかもしれません。
とはいえ、組み入れても0.2円程度の違いではあります。
いずれにしても、これは耐久性を伸ばすための処置です。
初期付属トナーは、3000枚分です。
増設1段カセットEL301014(670枚)
¥49,500 楽天市場 (8/25執筆時)
給紙トレイは、標準トレイで310枚対応です。背面の手差しが210枚です。
増設トレイはこちらも3段まで追加できます。
ネットワークは、USBと有線LAN(1000BASE-T )です。
ネットワークはオプション(EL301024)プラス2万円ほどになります。
本体保証は、キャノン同様に、半年間です。
耐久性は、明記があり、60万ページ(または5年)と十分です。
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以上、富士ゼロックスのApeosPrint C3060 Sの紹介でした。
現状は発売開始時期ということで、まだ値段が高めの印象です。また、同社は、システム込みでの総合ソリューションで売る企業なので、(個人向けなどに)爆発的に値下がりするかは微妙です。
スペック的には十分なメモリーを搭載するほか、印刷コスト、速度や拡張性も十分ですので、値段がこなれてきたら、選択肢になりそうです。
それまでは、大量継続導入の法人向けでしょう。
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【2022年発売】
Windows 10〜11 Mac 10.14〜13.0
8・富士フイルム ApeosPrint C3560 S
¥239,800 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:35枚/分
モノクロ印刷速度:35枚 /分
トレイ給紙枚数:305枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:(オプション)
耐用枚数:90万ページ
内蔵メモリー:2GB
解像度: 1200dpi(速度低減有)
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅499.5×奥行538×高さ422mm
なお、同じ筐体で、印刷速度を増したのがApeosPrint C3560 Sです。
そのほか、オプションで、ポストスクリプト対応化できるほか、ストレージ(SSD)が増設できる部分が違いです。
完全に業務用ですが、なにかしら(カウントなど)にICカードを利用する場合などに必要なオプションです。
あとは、耐久性が90万枚となる部分以外同じです。
A3も20万円を超えてくると、大企業などでも備える本格的な仕様になりますが、本機もそのようなイメージの機種です。
おなじみの「DocuWorks」を含めて、ハード・ソフト連携が強いので、主戦場は完全にそちらな機種です。
1-3・沖電気のA3カラーレーザー
つづいて、沖電気のA3カラーレーザーです。
今回紹介するメーカーの中では唯一、A3カラーレーザー複合機の展開もあります。
【2019年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
9・OKI COREFIDO C824dn
¥44,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
カラー印刷速度:26枚/分
モノクロ印刷速度:26枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証年数:5年
寸法:幅449x高さ360x奥行552mm
沖電気(OKI)のCOREFIDO C824dnは、同社のA3カラーレーザーでは最も安いモデルです。
本体の大きさは、449 x 552 x 360 mmです。
小さくはないですが、A3対応のカラーレーザーでは「世界最小サイズ」という触れ込みです。
印刷速度は、A4で、モノクロ26枚・カラー26枚です。
また、新開発のヒーターの効用で、ファストプリントも20秒と短縮しています。
印字品質は、定評があります。
リコーは、光沢感重視のオイルトナーです。
とくにカラー文書の印刷力は優秀です。Atlasも(コーヒーをかけてぶっ壊すまでは)OKIのカラーレーザーを使っていましたが、インクの「乗り」が素晴らしかったです。
搭載メモリーは、2019年登場と新しいこともあり、1GBが標準装備です。
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【純正黒トナー】
TC-C3BK1 (5000枚)
¥11,480 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TC-C3BC1 (5000枚)
¥13,540 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正ドラム】(4本必要)
DR-C3BK (3万枚)
¥11,928 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3.4円/枚
カラー印刷のコスト
14.4円/枚
初期付属トナー
2500枚
印刷コストは、A4原稿の印刷時で、上表の通りです。
モノクロ印刷は標準的ですが、カラー印刷のコストは優秀です。
なお、OKIの場合、連続印刷時の印刷コストを別に出していて、若干安くなると言う表記です。
初期付属トナーは、2500枚分とトナー量も比較的多いです。

増設ユニット TRY-C3J1(580枚)
¥40,527 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
給紙トレイは、標準トレイが320枚です。
増設トレイも580枚までと大きいですが、5段まで追加できます。価格は他社よりも安めです。
両面印刷は、標準装備です。
ユニットは別に買うと高いですが、この本体価格で付属するのは優秀だと思います。
本体保証は、沖電気の場合5年間無償保証です。
レーザープリンターは、壊れた場合の修理費が3万円台になることも多く、その点で5年保証が付くのは安心です。装置寿命も60万枚までと、頑丈さも保証されています。
さらに、定着器ユニット、転写ローラー、ベルトユニット、給紙ローラーセットなど、通常は「消耗品」とみなされるパーツについても、OKIは、5年間の無償提供となります。
同社は、搬送構造をシンプルに作ることで、ユーザーでもこれらの部品を容易に交換できるようにした結果です。
ネットワークは、USB接続と有線LAN接続に対応します。
オプションで無線LANモジュール(WL-A1)が用意されますが、メーカー直で頼む必要がありそうです。
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以上、OKIのCOREFIDO C824dnの紹介でした。
印刷スピード・印字品質・両面対応・多めのメモリー・低価格なカラー印刷コストなど、見所の多い機種です。
他社にも良い機種はありますが、コスト面で、5年間無償保証はかなり大きく、60万枚という耐久性をフルに行かせると思います。
【2019年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
10・OKI COREFIDO C835dnw
¥84,280 楽天市場 (8/25執筆時)
【増設トレイ1段セット】
11・OKI COREFIDO C835dnwt
¥110,530 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:100万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証年数:7年
寸法:幅449x高さ360x奥行552 mm
C835dnwは、OKIのCOREFIDOシリーズの上位機です。
やや価格は高いですが、OKIの上位機も10万円以内で射程圏に入ります。
本体の大きさは、下位機種と同じです。
したがって、A3対応のカラーレーザーでは「世界最小サイズ」です。
【純正黒トナー】
TC-C3BK2 (1万枚)
¥19,800 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TC-C3BC2 (1万枚)
¥19,422 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正ドラム】(4本必要)
DR-C3BK (3万枚)
¥11,928 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3.0円/枚
カラー印刷のコスト
12.3円/枚
初期付属トナー
2500枚
印刷コストは、しかし、同じ筐体サイズながら、1万枚の大容量トナーの利用を「開放」しているため、今回紹介する他社機を含めて「最安」水準です。
こちらも、連続印刷時には、5%ほどコストが低まるようです。
印刷速度は、A4でモノクロ36枚・カラー46枚ですから、搬送性能も向上しています。
ファーストプリントも9.9秒とさらに短いです。
本体保証は、さらに、耐用枚数が100万枚・保証期間が7年間に伸びています。
その上で、下位機種は「オプション」だった、無線LANモジュールが「標準装備」になっていますし、価格差以上に性能差は大きいと言えます。
その他の部分は、下位機種に準じます。
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以上、 OKIのC835dnwの紹介でした。
10万円以内の予算で業務用で考えた場合、保証面・性能面で1ランク上位です。
他社機を含めても、業務用に考えている方は、ワンランク上のこの機種は「良い選択肢」となるでしょう。
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【2019年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
12・OKI COREFIDO C844dnw
¥139,980 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:100万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証年数:7年
寸法:幅449x高さ360x奥行552 mm
なお、このシリーズの「最上位機」は、C844dnwです。
やはり同じ筐体を採用しますが、C835dnwと比較して、印刷解像度について、1200dpi(True1200)をフォローしつつ、ポストスクリプト3互換性能がプラスされます。
ただ、いずれも、印刷業(DTP)以外の方は不要でしょうし、基本的には選ばなくて良いと思います。
【2016年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
【増設トレイなし(430枚)】
13・OKI COREFIDO C843dnw
¥229,800 楽天市場 (8/25執筆時)
【増設3段(2170枚)】
14・OKI COREFIDO C843dnwv
¥264,800 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:23枚/分
モノクロ印刷速度:23枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証年数:5年
寸法:幅500x高さ700x奥行600mm(2段)
寸法:幅500x高さ1216x奥行600mm(3段)
沖電気(OKI)のCOREFIDO C843dnwは、同社のA3カラーレーザー複合機です。
かなり高く思えますが、プリンタ・スキャナ機能が付く場合、これくらいは普通です。
C843dnwvは、580枚の増設トレイが最初から3段付属している機種です。
本体の大きさは、増設トレイのない方で、幅500x高さ700x奥行600mmです。
3段増設をなすと、高さが1200mmとなります。
印刷速度は、A4でモノクロ23枚・カラー23枚です。
ベースは、C824dnとだいたい同じで、搬送機構の違いから速度差が出ているものと思います。
印字品質は、プリンタだけの機種と同じです。
LEDプリントヘッドと、カラーの乗りの良いオイルトナーで、同社の印字品質は定評があります。
搭載メモリーは、約1GBです。
加えて、遠隔コピーのジョブ管理のために250GBのHDDが内蔵となります。実際的には「高性能コピー機」です。
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【純正黒トナー】
TNR-C3LK2 (10000枚)
¥17,897 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
TNR-C3LC2(10000枚)
¥20,000 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
【純正ドラム】(4本必要)
ID-C3LK (3万枚)
¥14,459 Amazon.co.jp (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3.0円/枚
カラー印刷のコスト
12.3円/枚
初期付属トナー
2500枚
印刷コストは、A4原稿の印刷時で、メーカー公表値は上表の通りです。
複合機とプリンター単体製品は、トナーが共有化されている場合が多いのですが、OKIは別にしています。
複合機の方が安めですが、発売時期の差によることもあり、実コストは2019年発売のプリンタのみとあまり変わらなそうです。
初期付属トナーは、2500枚分とトナー量も比較的多いです。
給紙トレイは、標準トレイで320枚対応と大容量です。
先述のように、C843dnwvは、、増設トレイユニットH5(TRY-C3H5)を3段増設した状態で売っています。
このほか、「増設トレイユニットH3(TRY-C3H)」という、1フロアで1740 枚というトレイも用意されます。
特殊用途でしょうが、例えばA4だけしか使わないという場合には、有利でしょう。
両面印刷は、この機種は標準装備です。
本体保証は、本機も5年間無償保証です。
ネットワークは、USB接続・有線LAN接続・Wi-Fiに対応します。
スキャナーは、書込解像度は600dpiです。
さほど良いものを積んでいるわけではないですが、ADFが、両面17枚/分の速度で、モノクロ600dpi、カラー300dpiなので、単品スキャナには敵わないとはいえ、そこそこの実用度はあります。
むろん、重送検知など特別な機能はないので、その部分を重視したいならば【ドキュメント種スキャナの比較記事】で紹介した製品を別に用意することをオススメします。
ファックスは、未付属です。
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以上、OKIのCOREFIDO C843dnwの紹介でした。
現状、各社ともこのタイプの格安展開がないので、最安の「カラーレーザー複合機」です。
スキャナ部分もそこそこの実用度はあるため、さほど高いパフォーマンスを望まないならば、本機を選んでも良いかと思います。
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【2016年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
【増設トレイなし(430枚)】
15・OKI COREFIDO C863dnw
¥285,500 楽天市場 (8/25執筆時)
寸法:幅500x高さ700x奥行600mm
【増設3段(2170枚)】
16・OKI COREFIDO C863dnwv
¥327,980 楽天市場 (8/25執筆時)
寸法:幅500x高さ1216x奥行600mm
カラー印刷速度:35枚/分
モノクロ印刷速度:35枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証年数:5年
なお、1つ上位機のC863dnwも「ギリギリ30万以内」の水準です。
本機については、筐体は同じものですが、FAXが付属になるほか、印刷速度が35枚/分と速くなります。
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【2016年発売】
Windows 7〜11 Mac 10.10〜13.0
【増設トレイなし(430枚)】
17・OKI COREFIDO C873dnw
¥329,800 楽天市場 (8/25執筆時)
【増設3段(2170枚)】
18・OKI COREFIDO C883dnwv
¥389,800 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:35枚/分
モノクロ印刷速度:35枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:オプション
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 1200dpi
保証年数:5年
寸法:幅500x高さ700x奥行600mm(2段)
寸法:幅500x高さ1216x奥行600mm(3段)
ちなみに、同社の最上位機は、以上の製品です。
こちらは、解像度が1200dpi(true1200)なので、画質自体がC863dnwより良くなります。
そのほか、2WAY排紙に対応します。基本的にはFAXとコピーが混在してしまうのを防ぐための装備です。
1-4・リコーのA3カラーレーザー
続いて、リコーのA3カラーレーザープリンターの紹介です。
【2022年発売】
Windows 8.1〜11 Mac 10.13〜13.0
19・ リコー P C6000L
¥62,470 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:付属
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:1GB
解像度: 600dpi
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅449x高さ360x奥行552mm
リコー P C6000L は、同社のA3カラーレーザーでは最も安いモデルです。
また、仕様面から行って、上でみたOKIに特注したOEM機とみられます。
形状や仕様は、OKIのA3のエントリークラスの機種に近いです。上のグレードにIP C6020がありますが、通常20万以内で買えそうなのは、ここまでです。
本体の大きさは、幅449x高さ360x奥行552mmです。
先述のように、OKIのエントリークラスと同じです。
印刷速度は、A4でモノクロ・カラー36枚です。
この部分の仕様は、OKIのエントリークラスではなく、ミドルクラスと同等です。
ファーストプリントも同様の20秒です。
印字品質は、ただ異なるでしょう。
OKIは「オイルトナー」ですが、リコーは本機も、他機同様に「オイルレストナー」とのことです。Atlasは情報を確認しただけで、サンプルは見れていませんが、印字見本の発色の傾向は異なるでしょう。
傾向で言えば、光沢感があり「写真」的な画質を出せるオイルトナーに対して、光沢感がない代わりに、オイルレスの場合(耐水性という意味でなく、定着の部分で)滲みにくい、くっきり系になります。
ソフト的な処理の部分も含めて、本機の独自性はおそらくあります。
搭載メモリーは、本機も1GBが標準装備です。
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【純正黒トナー】
ブラック P C6000H (8000枚)
¥14,190 楽天市場 (8/25執筆時)
【純正カラートナー】(3色必要)
シアン P C6000H (7000枚)
¥12,760 楽天市場 (8/25執筆時)
【純正ドラム】(4本必要)
ブラック P C6000 (3万枚)
¥14,850 楽天市場 (8/25執筆時)
黒印刷のコスト
3円/枚
カラー印刷のコスト
12.1円/枚
初期付属トナー
2500枚
印刷コストは、A4原稿の印刷時で、メーカー公表値は上表の通りです。
トナーの部分の仕様はOKと違っていて、独自です。
リコーはオイルレストナーというイメージですが、先述のように、本機はおそらくOKIとの関係で出されているので、写真にも向く、発色の良いオイルトナーだと思います。
初期付属トナーは、2500枚分です。
550枚増設トレイ C6000
¥40,398 楽天市場 (8/25執筆時)
給紙トレイは、標準トレイで320枚対応と大容量です。
また、増設トレイは550枚のものが用意されます。
両面印刷は、この機種は標準装備です。
本体保証は、ただし、標準で6ヶ月です。
本体価格は少し安めですが、有料で保守サービスに加入すると結構高めになります。
法人ではそれで良いでしょうが、個人にはしきいが高めです。
ネットワークは、USB接続と有線LAN接続に対応します。
無線LANは、本機の場合、初期装備です。
耐久性は、60万枚なので、OKIのエントリークラスと同じです。十分でしょう。
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以上、リコーの リコー P C6000Lの紹介でした。
OKIのエントリークラスの入荷が不定なので、本機はその代替として結構良い候補に思います。トナーの種類についても、冒頭書いたように、どちらも良いところがあるので、上下はありません。
保証の部分はネックですが、堅牢性(60万枚)は担保されますし、急いで欲しい場合は選択肢になるかと思います。
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【2022年発売】
Windows 8.1〜11 Mac 10.14〜13.0
20・ リコー P C6010
¥99,980 楽天市場 (8/25執筆時)
カラー印刷速度:36枚/分
モノクロ印刷速度:36枚 /分
トレイ給紙枚数:320枚
両面印刷:標準対応
無線LAN:付属
耐用枚数:60万枚
内蔵メモリー:2GB
解像度: 1200dpi
保証:6ヶ月(訪問修理)
寸法:幅484x高さ360x奥行552mm
なお、同じ印刷速度で、同じトナーを採用する上位機としてリコー P C6010 があります。
本機は、P C6010Mという型番の場合がありますが、そちらは保守パック付の企業向けです。
サイズ面では、幅484x高さ360x奥行552mmですので、幅だけ少し広いです。
下位機種との大きな違いは、印字品質です。
OKIの上位機と同じで、1200dpiの解像度に対応します。
そのほか、ポストスクリプト3互換となる部分と、メモリーが(高解像度処理のため)2GBになる部分が違いです。
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結論的にいえば、他社の場合と同じで、(POP広告作成などで)画質面で1200dpiの対応が必要なかたが選ぶべき機種です。
次回に続く!
A3カラーレーザーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回の、A3カラーレーザープリンタを比較しました。
2・A3カラーレーザープリンタの比較 (2)
2-1:EPSON・NEC 〈日本〉
2-2:最終的なおすすめ機種の提案
印刷コスト ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
印刷速度 ★★★★★
給紙量 ★★★★★
耐久性・保証 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、エプソンとNECのA3機を引き続きみていきます。
その後、ここまで紹介してきた全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案したいと思います。
2回目記事は→こちら!