【今回レビューする内容】2023年 最新モバイルプロジェクターの性能とおすすめ・選び方:ポータブル小型プロジェクター:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】エプソン dreamio EF-11 カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1-NB CX-E1-RD CX-F1-NB CX-F1-RD ViewSonic M2e XGIMI Halo+ WM03A Halo WK03A MogoSeries MOGO Pro+ ANKER Nebula Capsule 3 Laser D2426N11 Nebula Apollo D2410511 Nebula Astro D2400521Nebula Capsule II LG CineBeam PF50KSAJL PH510PGAJL PH55UG Canon C-13W Vivitek QUMI Q8-BK BenQ GS50 GV30 GV11 GV1 GS2 AREA SD-PJHD02 ASUS ZenBeam Latte L1 Acer AOPEN Fire Legend QF12 Fire Legend PV12 ZenBeam S2 S1 E1 P3B C250i popIn popIn Aladdin Vase ASUS ZenBeam E2 グリーンハウス GH-PJTD-WH Xiaomi Mi Smart Projector 2 BHR5209TW
今回のお題
超小型のモバイルプロジェクターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年3月現在、最新のモバイルプロジェクターの比較です。
1・モバイルプロジェクターの比較 (1)
1-1:ASUS〈台湾〉
1-2:アンカー〈米国〉
1-3:LG〈韓国〉
1-4:エプソン〈日本〉
1-5:View Sonic〈アメリカ〉
1-6:XGIMI〈中国〉
2・モバイルプロジェクターの比較 (2)
2-1:キヤノン〈日本〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:ベンキュー〈台湾〉
2-4:カシオ〈日本〉
2-5:PopIn〈韓国〉
2-6:その他の企業〈各社〉
2-7:最終的なおすすめ機種の提案
各社のプロジェクタのうち、重さが300g〜1.3kgの製品を順番に比較していきます。
今回は、ビジネス用の超小型プロジェクタから、家庭やキャンプなどでも使える超小型プロジェクタまで広く紹介しました。
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軽量性 ★★★★★
画質 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を比較・紹介していきます。
そして、最後に「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・家庭用プロジェクターの比較
・用途:ホームシアター(初級)
・解像度:フルHD
・重さ:2.5kg〜
・予算:7万円〜
2・家庭用4Kプロジェクターの比較
・用途:ホームシアター(上級)
・解像度:4K画質
・重さ:3kg〜
・予算:10万円〜
3・ビジネス用プロジェクターの比較
・用途:プレゼン・会議室の据置
・解像度:〜フルHD
・重さ:1.5kg〜
・予算:3.5万円〜
4・モバイルプロジェクターの比較
・用途:持ちはこび・寝室用
・解像度:〜フルHD
・重さ:300g〜1.6kg
・予算:3万円〜
なお、今回の記事は、このブログのプロジェクターの比較シリーズの4回目記事として書いています。
0・モバイルプロジェクタの選び方の基本
はじめに、モバイルプロジェクタの「選び方の基本」の紹介からです。
このジャンルは、プロジェクターとしては「かなり個性」があります。
そのため、(普通のサイズの)プロジェクターと、注意するべき部分が少し違います。
以下では、選ぶ際の主な注意点ほか、比較する場合、重要視するべきポイントを3点あげておきます。
第1に、プロジェクタの明るさです。
プロジェクターは、ルーメン(器具光束)という単位で明るさを示しています。
ライトの発光部分の明るさを示す値ですが、この値が大きな程、光の差し込む「昼間の対応度が高い」ことになります。
ルーメン値は、ガジェットとして持ち歩き、少数のクライアントに(ラフに)「ちょっと見せたい」というレベルならば、400ルーメンもあれば足ります。
しかし、会議室で座って行うような(ある程度本格的な)昼間のプレゼンに使う場合、少なくても1000ルーメンは欲しいです。
これほどあれば、遮光せずとも、(白いカーテンなどで)軽く遮光した部屋でも(ビジネス文書)ならば、視認に足るレベルで、投影可能です。
むろん、「据置と比べて遜色ない」とまではいきません。しかし、実用上、大きな不満は起こらないでしょう。
一方、自宅で「まあみれれば良い」「暗いところでしか使わない」場合は、200ルーメンもあれば、使えます。
(完全にTV替わりの)シアターにするには画質的に無理ですが、用途性が違うので、単純に「モバイルでは駄目!」とはなりません。
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1・仕事での本格的な利用
:1000ルーメン
2・モバイルガジェットとしての利用
:400ルーメン
3・気軽な家庭用・キャンプ用
:200ルーメン
結論的にいえば、用途性に合わせて、以上の基準で選ぶと良いでしょう。
それぞれのカテゴリ向きの製品は、今回の記事でも多く紹介しました。
第2に、バッテリーです。
モバイルプロジェクターの場合、一部の軽量機は、リチウムイオン電池を搭載します。そのため、電源がなくても使えます。
ただ、そういった機種は、最大のルーメン値が低く暗い機種に限られます。また、コンセント未接続時は、自動で照度を落とす機種もあるので注意が必要です。
今回は、バッテリー持続時間を含めて、この部分も重視しながら説明します。
第3に、ビデオ・オンデマンドへの対応です。
最近のモバイルプロジェクターは、単純にWi-Fiを搭載するだけでなく、Android TVなどを搭載する機種があります。
そういった製品は、本体だけで、NetflixやAmazon VideoなどのVODを検索・再生できます。
家庭用として性能を分ける部分ですので、ここも詳しく見ていきたいと思います。
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以上、モバイルプロジェクターの「選び方の基本」を3点あげました。
以下では、こうした観点をふまえながら、各社の製品を紹介していきます。
1-1・ASUSのモバイルプロジェクター
では、具体的な製品を比較していきます。
はじめに紹介するのは、この分野の「先駆者」である台湾のASUS(ASUSTek)です。
モバイルガジェットとして、仕事用で持ち歩く機種が多いですが、上位機には、家庭向きな仕様の製品もあります。
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なお、以下では、高評価できる点は赤字で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2019年発売】
1・ASUS ZenBeam S2 [ブラック]
¥64,020 楽天市場 (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
解像度:1280×720
コントラスト:4000:1
重さ:497g
明るさ:500ルーメン
バッテリー:最大3.5時間
100インチ投影距離: 約2.5m
ZenBeam S2は、台湾のASUSが発売する、モバイルプロジェクターです。
ビジネス用に人気があると言える、軽量機です。
重さは、497グラムです。
もっと軽い機種もありますが、直径12cmですし、モバイルしやすいサイズです。
投影距離は、最低投射距離が1.5mからです。
机に手軽に出して使うというより、壁投影を前提とすると言えます。
ただ、2.5mで100インチ投影できる短焦点ですから、その目的では問題を感じません。
フォーカスも、レーザー距離センサーを併用する方式で、正確性もあります。
明るさは、500ルーメンです。
ガジェット的に持ち運んで、クライアントと簡単なプレゼンを刷る程度ならば「問題ない」といえます。
十分な明るさですから、部屋を多少暗くすればですが、家庭での「テレビ代わり」にも利用できるため、兼用で考えても良いでしょう。
解像度は、もうひとつの注目点です。
さすがに、フルHDは満たしませんが、1280×760とハイビジョン水準です。
ある程度まで「ストレスなく、動画も見れる」といえます。
投影方式は、DLP式です。
比較的小型化しやすい点と、コントラストが高めやすいので、映画などの視聴にわりと適しています。1kg未満のモバイルプロジェクターはほとんどDLP式です。
光源は、LEDです。
小型モバイルプロジェクターでは、省エネ性がよいのでLEDが主流です。
LEDは明るくしにくい難点はありますが、用途的に問題ありません。
端子は、接続用にHDMI端子とUSB-C端子です。
PCにも、スマホにも利便性が良い作りです。
USB-CとHDMI双方を装備するため、iOS系もAndroid系も問題なく利用可能でしょう。
ネットワーク機能は、ただし、Wi-Fiは未装備です。
したがって、Android TVなどは内蔵しない、「ストイックなビジネス用」です。
バッテリーは内蔵式で、最大3.5時間です。
ただし、「エコモード」時の持続時間です。
ルーメン値を落とした場合の持続時間ですが、先述のように、そもそも(椅子に座ったような)長時間のプレゼンを前提にする製品ではないので、あまり気にしなくて良いでしょう。
本体充電は、ACアダプタ経由です。
傾き補正は、自動台形補正が付属します。
未搭載の機種の場合、正面・直角からの投影でないと、映写される映像が台形になりますが、補整ができる機種の場合、この問題を回避可能です。
なお、簡易的ながら、2Wのモノラルスピーカーも付きます。
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以上、ASUS S2の紹介でした。
ビジネス用ガジェットとしては、十分な明るさがある上で、軽いため、第1の選択肢にできると思います。
ミーティングやプレゼンで、図面を簡単に確認してもらったりという使い方に向きます。
その上で、家庭やキャンプなどでも利用できます。
ただ、「エコモード」時で最大3.5時間のバッテリー駆動なので、輝度を高くすると、例えば、(コンセントなしで)2時間映画を見きれる保証はない点だけ、注意してください。あくまで「ビジネス用」です。
なお、本機は、エコモード時のルーメン値が非開示ですが、実際(エコモードで快適が映像がみれるほどは)高くはないと思います。
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【2022年発売】
2・ASUS ZenBeam E2
¥50,727 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.2型)
光源:LED
解像度:WVGA 854 x 480
コントラスト:4000:1
重さ:410g
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大4時間
100インチ投影距離: 約2.54m
なお、2022年に、ZenBeam E2という製品も登場しました。
こちらも、軽く小さく持ちはこびしやすいタイプです。
その上で、Wi-Fiドングル(外付)が付属していて、HDMIほか、Wi-Fiでの接続(ミラーリングなど)にも対応する機種です。
ただ、選ばれる場合、解像度が仕事用としてはかなり弱い点と、先ほどの機種より画面が暗めである点、また、Wi-Fiについては、AirPlay非対応のためかMacの対応情報がない(Win/ iOS/ Androidのみ)部分に注意してください。
バッテリーは、動画再生時「4時間」というスペックです。
ただ、Wi-Fiをつなげず、明るさを抑えた「低消費電力モード」の場合の数字です。
基本的に、Wi-Fiを長時間、実用レベルの明るさで利用したい場合は、付属のACアダプタをつなげた状態というのが「基本」と考えた方が良いかと思います。
そのほか、スマホへの緊急充電に対応するほか、フラッシュライトとして(非常時の)照明に使える機能などが搭載です。自動台形補正も付属で、スピーカーは5Wです。
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結論的にいえば、軽量で(制限がありつつも)Wi-Fiが使える機種はあっても良いとは思います。ただ、上述のように、仕様にクセはあるので、買う前に自分の目的に適っているかは、確認した方が良いでしょう。
宣伝的には、キャンプ用のような使い方の提案ですが、やはり、バッテリー持続時間の部分で、おそらく、ユーザーレビューが「ばらつく」だろう機種に感じました。
【2015年発売】(執筆時在庫なし)
3・ASUS 小型プロジェクター P3B
¥(89,890) 楽天市場 (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
解像度:1280×800
コントラスト:10,000:1
重さ:750g
明るさ:800ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離: 1.7m
P3B は、ASUSの販売するモバイルプロジェクターです。
重さは、750gです。
さほど軽くはないので、普段いつも持ち歩きたい感じではないです。
ただ、サイズについていえば、十分な小型と言え、バッグに入れても邪魔ではないでしょう。
投影距離は、100インチの投影に必要な距離が1.7mと相当な短焦点です。
3.4mの距離があれば、200インチの投影も可能と、実力は高いです。
投写角度もスタンドで2段階に切り替えられます。
投影方式は、一般的なDLP式です。
コントラスト比は10000:1とモバイル用としては優れており、実力はあります。
明るさも、800ルーメンです。
家庭用としての訴求もある機種で、わりと明るいです。
ある程度日光を遮る必要はあるものの、気軽な家庭用、または、本格的なビジネスモバイル用としての実用性は下位機より高そうです。
解像度は、こちらも、1280×800です。
コントラスト比も十分ですから、モバイル用として問題ないでしょう。
バッテリーは、内蔵式です。
「最大3時間」との宣伝表記は、こちらの場合も、エコモード時です。
ただし、500ルーメンと、下位機種の水準に光量を押さえた状況でも1時間は保つので、実用性は向上が見られます。
接続は、HDMIのほか、USBポートに付属のWi-Fiドングルを差せば、無線利用も可能です。
ただ、Wi-Fiの利用は、Android用アプリのみ用意されている点は注意です。
傾き補正は、この機種は、角度検出機能を使った自動台形補整機能が利用できます。
レバーなどで操作しなくても良いため、楽ですね。
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以上、ASUSのP3Bの紹介でした。
もともとは家庭用としての訴求だったかと思いますが、2015年設計で、さすがに、その用途では、VOD非対応など、高級機としてすこし陳腐化しています。
一方、ある程度(重いが)「明るい」仕事用ガジェットとしてはまだ存在感がありますが、後述するように、エプソンがこの程度の価格で、(画質の良い)3LCD機を出してきたため、さすがに終息は近いかな、と思います。
【2020年発売】
4・ ASUS ZenBeam Latte L1
¥51,980 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
光源:LED
画素数 :1280×720
コントラスト:非公開
重さ:585g
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離:約2.65m
ASUSTek ZenBeam Latte L1 は、ASUSが販売するモバイルプロジェクタです。
ここまでみた製品と違って、カジュアルな形でビジネスと言うより個人向けです。
その点で言えば、次にみていくAnker製品がライバルです。
重さは、585gです。
ポーチも付いて、屋外に持ち出しやすい仕様です。
ただ、防滴性などはありません。
投影距離は、100インチで2.65mです。
単焦点ではないですが、水準としては多少ですが短めです。
明るさは、最大で300ルーメンです。
口絵にもありますが、ある程度みいるコンテンツ(映画など)の場合、部屋は暗くすることが前提です。
ANSIルーメンは、「画面の明るさムラ」をふまえた特殊なルーメン値です。ただ、違いはあまり気にしなくてOKです。
端子は、映像用にはHDMI端子を利用します。
投影方式は、こちらも、DLP式です。
テキサスインスツルメンツの製品で素子サイズが公開されます(0.23型)。
中級のモバイル用によく採用されるサイズより少し小さめですので、入門用ラインと言えます。
バッテリーは、内蔵式です。
動画再生時「最大3時間」です。
加えて、省電力モード時となるので、説明書にも詳しい説明はないもの、ルーメン値が落とされた状態での数字となるかもしれません。
加えて、本機は電源がUSB給電ではない(ACアダプタ)なので、モバイルバッテリーからの給電は不可です。
このあたりは作り込みの甘さがみられます。
ネットワーク機能は、本機は、Wi-Fi搭載です。
一方、VOD視聴は、ポルトガルのAptoide社が開発するAptoide TVアプリを利用する形式です。
簡単に言えば、Google OS上で動く、Androidのストアアプリです。スマホで言えば、AndroidならばGoogle PlayやiOSならばApp Storeを、他社が運営しているような感じです。
ただし、特に日本のVODアプリはあまりないです。【こちら】のサイトであらかじめチェックしておくことをおすすめします。
スマホとの連携は、可能です。
本体メニューからミラーリング設定可能ですが、スマホ側のアプリは用意されません。
ASUSとしては、不安定な場合、EShareなどのサードパーティアプリを利用して欲しいとのことでした。
スピーカーは、5Wのステレオスピーカーが内蔵です。
傾き補正は、未搭載です。
本機は、正面投影が原則でしょう。フォーカスもマニュアルです。
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以上、ASUSTek ZenBeam Latte L1の紹介でした。
技術のある会社ですが、本機については作り込みの甘さが目立ちます。
このサイズは、次にみるAnkerがわりと強いですが、同価格帯の製品と比べると、見劣りする部分が目立つという印象です。
1-2・ANKERのモバイルプロジェクター
続いて、アメリカのアンカーの製品です。
モバイルバッテリーで日本のシェアが高い同社ですが、バッテリーを利用する家電も多く展開しています。こちらもその1つですね。
【2020年発売】
5・ANKER Nebula Apollo D2410511
¥46,990 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
光源:LED
画素数 :854x480
コントラスト:非公開
重さ:579g
明るさ:200ルーメン
100インチ投影距離:約3.08m
ANKER Nebula Apollo は、アメリカのANKERが発売するモバイルプロジェクターです。
重さは、約579gです。
重さについては、さほど特化して軽くしたモデルではないです。
投影距離は、その一方で、100インチで3.08mです。
短焦点ではないです。
明るさは、200ANSIルーメンです。
ANSIルーメンは、「画面の明るさムラ」をふまえた特殊なルーメン値です。ただ、違いはあまり気にしなくてOKです。
いずれにしても、あまり明るくないので、日中は「みれれば良い程度」の画質で、じっくり見たい映像コンテンツ基本的に「部屋を暗くして」みる製品です。
コントラスト比は、データとして非公開で、このあたりに、映像専業ではないメーカーとしての弱点が見られます。
端子は、映像用には、HDMI端子を使います。
USB端子は、2.0ですので、キーボードなど操作用に用います。
投影方式は、こちらも、DLP式です。
バッテリーは、内蔵式です。
動画再生時「最大4時間」ですが、Wi-Fiを利用する場合最大3時間です。
USB給電なので同社の大容量USBバッテリーでも給電可能です。最小2.5時間でフル充電されます。
ネットワーク機能は、本機は、Wi-Fi搭載です。
また、Android OS 7.1搭載なので、単機で利用する場合でも、NetflixやYouTubeなどの動画サービスを利用しやすいため、かなり便利です。
スマホとの連携は、Wi-Fi/Bluetooth接続を前提として、iOS Android用にNebula Connectというアプリが用意されます。
単に再生できるだけでなく、キーボードやマウス操作端末としてもスマホを利用可能です。
スピーカーは、もうひとつの見所です。
最近流行の360度全周囲スピーカーを搭載するからです。
【Bluetoothスピーカーの比較記事】でもANKER製品は紹介しましたが、同社は、音響にも最近力を入れてきています。単体でのサラウンド感は、他社のどの機種よりも期待できるでしょう。
また、スピーカーとして利用する場合は30時間バッテリーが保つので、普段は、寝室用のBluetoothスピーカーとして利用して、たまに、プロジェクターとして利用するような利用法もありえます。
傾き補正は、この機種も自動台形補正が付属します。
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以上、ANKER Nebula Apolloの紹介でした。
モバイルプロジェクターの類ですが、室内において持ち歩いて楽しく使える点で、現状では最も「機能がまとまった」良い製品と感じます。
形状的には、家庭用の設計でしょうが、この用途の格安機としてはおすすめできる製品の1つです。
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【2020年発売】
6・ ANKER Nebula Astro D2400521
¥34,990 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
画素数 :854x480
コントラスト:非公開
重さ:470g
明るさ:150ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:約3.08m
なお、2020年に追加発売されたNebula Astroも、画質・機能面では、 Nebula Capsuleと同じです。
ただ、約9cmの球状であり、持ち運びやすい点で人気です。その代わり、バッテリーがわずかに少ない(動画で2.5時間)のですが、それ以外の基本仕様は同じです。
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【2018年発売】
7・Anker Nebula Capsule AK-D411151
8・Anker Nebula Capsule AK-D4111591
¥39,999 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
画素数 :854x480
コントラスト:非公開
重さ:470g
明るさ:100ルーメン
バッテリー:最大4時間
100インチ投影距離:約3.08m
Anker Nebula Capsule は、先行販売されていた製品ですが、現在は、事実上、ANKER Nebula Apolloの下位機種です。
比較する場合、100ルーメンと暗いほか、上部がタッチパネル仕様ではないなどの違いがあります。
いずれにしても、現状の水準では、100ルーメンというのは、暗すぎるでしょう。
【2019年発売】
9・Anker Nebula Capsule II
¥69,990 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
光源:LED
画素数 :1280×720
コントラスト:非公開
重さ:740g
明るさ:200ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離:約3.08m
Nebula Capsule II は、アメリカのANKERが2019年に発売した、この系統の上位機です。
重さは、約740gです。
後述するような高画質化により、重さは増えます。
ただ、サイズは、高さ15cm×直径8cmですので、500mlのビールのロング缶を持ち運ぶような感覚でしょう。
投影距離は、下位機種同様に、100インチで3.08mで、短焦点ではないです。
一方、設置は、この機種から、小型プロジェクターながら、オートフォーカスが利用できるようになりました。
明るさは、本機も、DLP式で、200ANSIルーメンです。
解像度は、下位機種よりあがり、1280×800となります。
コントラスト比は説明されないですが、ハイビジョン水準はクリアするので、画質は下位機種より良いです。
端子は、HDMI端子が付属します。
USBは、本機の場合、フラッシュドライブ用に用意されています。
対応フォーマットは mpeg avi mov isoほか、メジャーな形式はほぼフォローできます。ただし、File Manage」「Kodi」アプリをダウンロードしての再生対応です。
ネットワーク機能は、本機もWi-Fi機能を持ちます。
また、下位機種は、Android7.1を搭載していましたが、GoogleTV用のAndroid TV 9.0を搭載します。
最近汎用的なドングルが出たので、プロジェクターでもわりと搭載するメーカーが増えてきました。
本機も、3000を越えるTV用アプリが利用できます。
投影方式は、こちらも、DLP式です。
バッテリーは、高画質化にとない、3時間と多少短くなっています。
しかし、充電時間自体は、最小2.5時間でフル充電されます。モバイル電源も利用できます。
スマホとの連携は、Wi-Fi/Bluetooth接続を前提として、iOS Android用にNebula Connectというアプリが用意されます。
単に再生できるだけでなく、キーボードやマウス操作端末としてもスマホを利用可能です
その他の部分は、360度スピーカーの出力が5Wから8Wにパワーアップした点などが、従来機との相違です。
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以上、Anker ebula Capsule II の紹介でした。
価格は上がりますが、家庭用としては、より満足できる「解像度」のディスプレイを採用するほか、Android TV 9.0を正式搭載したことで、利便性も向上しています。
その点で言えば、現状でAnker社製品から選ぶ場合、予算が許せばこの機種を選べば間違いない!といえそうです。
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【2022年発売】D2426N11
10・ANKER Nebula Capsule 3 Laser
¥119,900 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
光源:レーザー
解像度:1920x1080 フルHD
コントラスト:非公開
重さ:585g
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:約2.86m
なお、2022年に本機の後継機となるNebula Capsule 3 Laser D2426N11が登場しました。
ポイントは、同社の小型機では初めて、レーザー光源を採用し、解像度もフルHDを達成している点です。しかも、HDR10にも対応します。
モバイル機の場合、レーザー光源である利点は、明るさそのものと言うより、暗い場所での光漏れの少なさです。そのため、同じ300ルーメンという値でも、少し明るく感じます。
消費電力部分でもメリットがあります。
解像度がフルHDと良いにもかかわらず、(エコモード時ながら)2.5時間というスペックです。映画約1本分にできたから「出せた」商品ともいえそうです。
ネットワーク面も、Android TVのバージョンが上がっています。(Android TV 11)
重さも、フルHD対応で、585gと今までにない重さにできています。サイズも小さいです。
そのほか、自動台形補正、オートフォーカス、8Wとそこそこ大きいスピーカーを搭載する点、リモコンに依存しますが、音声AI(Google Assistant)を呼び出せる点など、見どころが多いです。
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結論的にいえば、とにかく小さな「ガジェット好き」には、オススメできる製品です。
フルHD対応で、最低限のバッテリーがありつつ、ここまで軽い製品はいままでなかったと言えますので。
問題は値段です。高い理由はおもに軽さ面ですから。ただ、家庭内でもたまには使いたい方も、ここまで小さいならば、収納性で大きなメリットもあるので、予算の無駄使いにはなりにくい気がします。あとは、素子が多少小さめには思いますが、全体として言えば、選んで良いように思います。
1-3・LGのモバイルプロジェクター
続いて、韓国のLGエレクトロニクスのモバイル用プロジェクターです。
同社も、モバイル用プロジェクターを複数ラインナップします。
【2022年発売】PF50KS同等品
11・LGエレクトロニクス CineBeam PF50KSAJL
¥62,309 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
解像度:1920×1080
コントラスト:100,000:1
重さ:1000g
明るさ:600ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離: 3.18m
PF50KS.AJLは、LGの販売するモバイルプロジェクターです。
同社のモバイルプロジェクターでは、最も画質的な意味でグレードが高い機種です。
重さは、ノートPCなみの1000gと重いです。
ただ、今回の2回目記事である【ビジネス用プロジェクターの比較記事】で紹介したような機種は、軽量といわれる機でも2kgほどはあります。
それをふまえると「モバイル性は抜群」でしょう。
投影距離は、100インチの投影に必要な距離は、3.18mです。
モバイル性はありますが、短焦点ではないです。
投影方式は、一般的なDLP式です。
コントラスト比(ダイナミック比)は、100,000:1と、シアター用でも十分なスペックです。
明るさは、600ルーメンです。
コンセント駆動の機種を除き、バッテリー式だけで比べると、かなり明るいです。
カーテンを引くなどの工夫を史、照度を落とせば、(昼間でも)ビジネスでも使える水準です。
解像度は、こちらは、1920×1080と、フルHD画質です。
モバイルプロジェクターとしては最大の解像度です。
動画視聴にも向きますし、プレゼンでも、細かい文字の視認性が高まります。
先述のように、十分なコントラスト比もありますので、画質は期待して良い機種です。
バッテリーは内蔵式で、2.5時間持ちます。
ただ、コンセントでも起動するため、自宅内での利用にも重宝します。
接続は、HDMIとUSBがそれぞれ2系統を備えます。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備します。
また、この製品は、Google TVではないですが、LGのWebOS 4.5を搭載です。
そのため、YouTube・Netflixなどが単独で利用可能です。
スマホとの連携面は、かなり考えています。
有線では、AndroidならUSB-C、iOSならAVアダプタ経由でつなげますが、スクリーンは、Wi-Fi経由での表示も可能です。
Bluetoothで音声も飛ばせるため、この部分では、他社機より優れます。
傾き補正は、この機種は、垂直方向の自動キーストーン補整を持ちます。
画面に対して機械を正面に置く場合は、確実に修正可能です。
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以上、LGのPF50KSの紹介でした。
重さという意味では、モバイル性はやや低めです。
ただ、フルHD水準であり、画質はとても良いです。本格的な投影ができるモバイル機を探している方には、最良と言える選択肢でしょう。
一方、フルHDは、地上波やBS放送の映像を劣化なしに見れるので、家庭との兼用でもわりと便利に利用できそうです。
ただ、家庭での利用をメインに考えた場合は、Android OSを搭載しませんし、ANKERなどには及ばないと思います。
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【2022年発売】PH510PG後継品
【Amazon限定】
12・ LG Minibeam PH510PGAJL
¥50,967 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
解像度:1280×720
コントラスト:100,000:1
重さ:650g
明るさ:550ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離: 3.18m
なお、LGからは、Amazon限定で、下位機種となる PH510PGが売られています。
こちらは、画面解像度が1280×720と落ちるほか、明るさも550ルーメンとスペックダウンします。
一方、本機は、Wi-Fiを装備しますが、LGのWebOS 4.5を搭載せず、単独でのVOD対応はしません。
そのほか、バッテリー寿命は、2.5時間と短いです。
いずれにしても、この値段差ならば、フルHDスペックの上位機でしょう。
1-4・エプソンのモバイルプロジェクター
続いて、日本のエプソンのモバイルプロジェクターです。
世界的なプロジェクターメーカーですが、「モバイル」と言って良い機種は2020年に初めてでました。
【2020年発売】
13・エプソン dreamio EF-11
¥85,300 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:3LCD液晶 (0.62型)
光源:レーザー
解像度:1920×1080 フルHD
コントラスト:250万:1
重さ:1200g
明るさ:1000ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離:2.24-3.04mm
EF-11 は、日本のエプソンが発売するモバイルプロジェクターです。
重さは、約1200gです。
サイズも、 175mm×175mm×58mmですので、ここまで紹介したような製品よりは重いです。
ただ、形状的には、持ちはこびは可能といって良いでしょうし、それを前提にしてもいる製品です。
投影距離は、100インチワイドで、2.24mからです。
ズームレンズですが、割と短焦点であり、設置性は良いと言えそうです。
明るさは、1000ルーメンです。
冒頭で書いたように、この水準があれば、(座って行うような)昼間の会議でも、(文句を言われにくい)それなりの視認性が担保されます。
さらに、本機の場合、3LCD液晶方式である点は、大きく強調できます。
エプソンの「十八番」ですが、他社のDLP方式などに比べて色再現性の高い液晶方式です。
以前は、コントラストが弱かったのですが改善してきました。液晶を使う方式は、もともと昼間の投影には強かったので、その面では盤石化してきました。
とくに、の方式の場合、明るさを画面が全て白色の「全白」状態(有効光束)だけでなく「カラー表示」状態(カラー光束)でも最大値(1000lm)を保証しています。
DLP式の場合は、あくまで光源の部分の明るさであり、フィルターを通すとカラーの明るさはスペックより落ちているため、この部分で本機は、明るさ部分の期待値がスペック以上に高いです。
この方式は、カラーブレーキングもないので、ノイズレスの部分でも優れます。
なお、光源は、ANKERでもみた、レーザー光源です。
光が拡散しにくい(漏れにくい)ので、暗い場所では画面が少し明るめにみえますので、スペック以上に明るく感じると言えます。
コントラスト比は、言及に値します。
光源にレーザー光源を利用しているため、DN比が250万:1と「テレビ並み」です。
この部分と明るさとの合わせ技で、比較的明るい場所での利用も提案できています。
解像度は、1980×1080となります。
フルHD解像度にフル対応ですので、文句はありません。
端子は、HDMI端子が付属します。
Android TV ELPAP12
¥10,500 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
ネットワーク機能は、ただし、本機にはWi-Fiが内蔵されません。
ただ、同時発売の上記純正のAndroid TVが用意されます。それを差し込めば、Android TVが利用できるため、Netflixほか、Amazon系のネット動画サービスなどに対応可能です。
なお、この端末は、Wi-Fi親機を兼ねています。
そのため無料のミラキャストアプリを利用し、スマホ画像の投写にも対応可能です。
バッテリーは、非搭載です。
かならずコンセントを利用する方式です。
傾き補正も、優秀です。
本機は、タテ自動台形補正機能が付属するうえ、横についても手動で補正ができます。
投影位置は、比較的柔軟に決められるでしょう。
そのほか、モノラルですが、2WAY式のスピーカーが付属です。
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以上、 EF-11の紹介でした。
エプソンが得意の3LCD液晶は、ミラーが多く機構的に小型化が難しいと思いますが、これは最大限頑張ったサイズだとおもいます。モバイルプロジェクターでは、初めて、ある程度明るい場所でも「使える」と言って良い水準に仕上がっています。
無論、バッテリー式ではないので、使途は限定されますが、十分実用的で、また、面白い製品だと感じます。
個人的には、消費電力が、(50%の光量ならば)73Wで済む機種ですし、PC充電対応のUSB-PDの電力なら何とかなりそうな気もするので、USB-C (PD)にした機種が出たら、欲しい気もしました。
1-5・ViewSonicのプロジェクター
つづいて、アメリカのビューソニックの製品です。
同国のテレビメーカーです。日本への進出は最近ですが、プロジェクターの「価格破壊」を進めている印象です。
【2021年発売】
14・ViewSonic M2e
¥65,800 楽天市場 (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
光源:LED
解像度:1920×1080
コントラスト:30,000,000:1
重さ:1kg
明るさ:1000ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離:2.67m
M2e は、アメリカのViewSonicの製品です。台湾系の企業です。
重さは、1000gです。
モバイルプロジェクターとしては、軽くはない水準です。
投影距離は、100インチ投影で、2.67 mです。
モバイルプロジェクターの多くがそうですが、ズーム非搭載なので、距離=画面サイズです。
最小1mほどから投影できますが、設置環境は選びます。
明るさは、1000ルーメンです。
解像度は、1920×1080でフルHDです。
同じほどの明るさ・重さ、バッテリー非搭載である点で、エプソン機がライバルでしょう。
比較する場合、本機は、ズーム非対応ながら、価格は安いです。
投影方式は、DLP式です。
そのため、色再現性については、エプソンの3LCD方式に分がありそうです。
ただ、本機は、4セグメント(RGBB LED)で、Rec.709 125%を達成するほか、DLP式のカラーブレーキング問題にメスが入っています。
その点で言えば、画質に過度の差はないでしょう。
端子は、接続用にHDMI端子が1つと、USB-C端子です。
バッテリーは、非対応です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載です。
また、スタンドアロンでの視聴は、自社システムで可能なようですが、この部分は詳報がないです。
画像からすると、Aptoide TV(Android互換)を利用するようですが、分かりません。
傾き補正は、縦方向の台形補正に対応します。
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以上、ViewSonicのM2eの紹介でした。
おそらく家庭用の「明るい場所でも使える機種」としての開発です。
フルHD機ですし、ルーメン値的に、わりと明るい場所でも利用できそうなので、家庭内に、日中の明るい場所で使う用途(動画を見ながらのワークアウトなど)には良いかもしれません。
一方、会議に持っていくような本格的なモバイルプロジェクターとしても使えないことはないでしょう。ただ、その用途では、ズームレンズが搭載されるエプソン機のほうが、場所を選ばず使いやすそうです。
1-6・XGIMIのプロジェクター
つづいて、中国四川のXGIMI(ジミー・極米科技)が販売する製品です。
「黒船」に日本にやってきた高級モバイルプロジェクタをだす企業です。
【2021年発売】
【上位機種】
15・XGIMI Halo+ WM03A
¥97,790 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
明るさ:900ルーメン(ANSI)
バッテリー:最大2.5時間
【下位機種】
16・XGIMI Halo WK03A
¥81,400 楽天市場 (3/11執筆時)
明るさ:800ルーメン(ANSI)
バッテリー:最大2-4時間
パネルタイプ:DLP (0.33型)
光源:LED
解像度:1920×1080
コントラスト:
重さ:900g
100インチ投影距離:2.66m
XGIMI Halo+ は、中国四川のXGIMI(ジミー・極米科技)が販売する製品です。
日本のデンキヤベースの流通にのる製品です。
XGIMI Haloは、下位機種(旧機種)です。
後述するAndroid TVのバージョンが9.0になるほか、輝度が少し落ちます。
結論的にいえば、値段差はありますが、上位機が少し良いでしょう。
重さは、約900gです。
「モバイル」とはいえ、外への持ちはこびを前提にしない製品です。
後述するように、Android搭載機なので、アンカー機のライバルでしょう。
投影距離は、100インチワイドは、2.66mの投影距離です。
離せば、最大300インチまでとありますが、メーカーは30〜100インチあたりの投影を推奨しています。
オートフォーカスは対応できます。
明るさは、DLPが0.33型で、900ANSIルーメンです。
スペックとしては「良い」です。
解像度は、1980×1080となります。
ようするに、フルHD解像度にフル対応ですので、円筒形タイプの製品としては「ハイグレード」です。
規格面では、小さいですが、HDR10にしっかり対応するほか、MEMC(モーションエンハンサー)の記載もあります。
普通の液晶TVにも見られますが、フレームとフレームの間に計算で補完フレームを入れることで、動く映像に強くするものです。
端子は、こちらも、USB端子(2.0)のほか、HDMI端子が付属します。
機器との接続はHDMIが原則でしょうが、問題ないでしょう。
ネットワーク機能は、一方、Wi-FiとBluetoothが内蔵されます。
Bluetoothは、スピーカー用です。Wi-Fiでは、ワイヤレスでの映像の伝送も可能です。
その上で、本機も、GoogleTV用のAndroid TV 10.0を搭載しますから、Anker機のライバルでしょう。
投影方式は、DLP式です。
素子サイズが公開されていますが、0.33型なのでAnker機と同等です。
バッテリーは、最大2.5時間という表記です。
詳細な情報はないです。
傾き補正は、かなり高度です。
本機については、自動的な4点キーストーン補正なので、40度以内ならば、セットアップなしに、台形補正がなされます。
そのほかは、Harman Kardonのスピーカー搭載が強調されます。
ハーマンは、最近各社にこうしたユニット提供が多いので、ある程度規格化しているかもしれません。
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以上、XGIMI Halo+ の紹介でした。
Android TVを搭載する円筒型機種としては、おそらく初めてのフルHD解像度でした。
値段は相当高いわけですが、(モバイル機の範疇ではですが)明るさも十分ですし、4点キーストーン補正の部分をふくめて、実力は高いです。
日本のサイトも最近構築され、電話サポートもはじまった点で安心感も高まっています。
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【2020年発売】
【自動台形補正あり】
17・XGIMI MogoSeries MOGO Pro+
¥84,800 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
【自動台形補正なし】
18・XGIMI MogoSeries MOGO Pro
¥66,600 Amazon.co.jp (3/11執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
解像度:1920×1080
コントラスト:非公開
重さ:900g
明るさ:300ルーメン(ANSI)
100インチ投影距離:
※上位機のスペック
なお、XGIMI(ジミー・極米科技)は、以上2機の下位機も販売をはじめています。
MOGO Pro+は、上位機同様に、キーストーン補正の部分は強力で、AndroidTVにも対応です。
MOGO Proは、台形補正が手動となるほか、上下の角度調整ができないなどの違いがあります。
一方、いずれもフルHD解像度にも対応するため、XGIMI Haloに近いですが、DLP素子のサイズが小さいです。この点で言えば、基本的に、(暗くして利用する)シアター用途に限定する以外は、XGIMI Haloを選ぶべきでしょう。
次回につづく
モバイルプロジェクターのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回はモバイルプロジェクターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
2・モバイルプロジェクターの比較 (2)
2-1:キヤノン〈日本〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:ベンキュー〈台湾〉
2-4:カシオ〈日本〉
2-5:その他の企業〈各社〉
2-6:最終的なおすすめ機種の提案
軽量性 ★★★★★
画質 ★★★★☆
スマホ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、キヤノンやACERほか、話題のpopIn Aladdin Vaseをふくめ、各社の機種を追加で紹介します。
その上で、今回紹介したモバイル用プロジェクター全機種から、予算別、目的別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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