【今回レビューする内容】2025年 最新モバイルプロジェクター・ポータブルプロジェクターの性能とおすすめ・選び方:家庭用・仕事用ミニプロジェクター:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】アンカー ANKER Nebula Capsule Air D4112511 D4112521 ANKER Nebula Apollo D2410511 Nebula Astro D2400521 Nebula Capsule 3 D2425N11 Nebula Capsule II Nebula Capsule 3 Laser D2426N12 D 2426N11 ASUS ZenBeam Latte L1 ZenBeam L2 ZenBeam E2 LGエレクトロニクス CineBeam PF510Q CineBeam Q HU710PB ViewSonic M2e Acer Fire Legend PV12 AOPEN Fire Legend QF12 ベンキュー BenQ GV50 GV50-JP カシオ FORESIGHT VIEW CX-E1 CX-F1 XGIMI Halo+ WM03A MogoSeries MOGO 2 Pro XGIMI MoGo 3 Pro マジカルポータブルセット JMGO Picoplay+ JMGO PicoFlix AREA MS-PJHD04 BK WH MS-PJHD04ST-BK MS-PJHD04ST-WH MS-PJHD03B Xiaomi Mi Smart Projector 2 BHR5209TW オリオン OP-1001W ダイニチ電子 Wizz WPJ-500 WPJ-V600 WPJ-S400 グリーンハウス GH-PJTD-WH JMGO N1S Nano ほか
今回のお題
ポータブルな小型プロジェクターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のモバイル・ポータブルプロジェクターの比較です。
解像度・明るさなどの画質画の違いほか、モバイル機の場合重要な軽さやバッテリー量を含めて、総合的に分析しました。
明るさ部分のスペックは、モバイル機の場合、用途に合わない機種を選んでしまうと問題なので、とくに注意して説明します。
ビジネス用のモバイルプロジェクタから、寝室向けのポータブルプロジェクタ、あるいは、キャンプなどでも使える、バッテリー搭載プロジェクタまで広く紹介しました。
1・ポータブルプロジェクターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アンカー〈米国〉
1-3:ASUS〈台湾〉
1-4:LG〈韓国〉
1-5:View Sonic〈アメリカ〉
2・ポータブルプロジェクターの比較 (2)
2-1:ACER〈台湾〉
2-2:ベンキュー〈台湾〉
2-3:カシオ〈日本〉
2-4:XGIMI〈中国〉
2-5:JIMGO〈中国〉
2-6:他の企業〈各社〉
3・ポータブルプロジェクターの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、小型プロジェクタの「選び方の基本」を解説します。
その上で、上表のような企業順に各機をみていくという構成です。
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軽量性 ★★★★★
解像度 ★★★★★
明るさ ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後に「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・家庭用プロジェクターの比較
用途:ホームシアター(初級)
解像度:フルHD・WXGA のみ
重さ:2.5kg 〜
2・家庭用4Kプロジェクターの比較
用途:ホームシアター(上級)
解像度:4K・4K UHD のみ
重さ:3kg 〜
3・ビジネス用プロジェクターの比較
用途:プレゼン・会議室の据置
解像度:フルHD・WXGAほか
重さ:1.5kg 〜
4・小型ポータブルプロジェクターの比較
用途:寝室用・持ちはこび用
解像度:4K・フルHD・WXGAほか
重さ:300g 〜
なお、今回の記事は、このブログのプロジェクターの比較シリーズの4回目記事として書いています。
1-1・ポータブルプロジェクタの選び方の基本
はじめに、ポータブルプロジェクター(モバイルプロジェクター)の「選び方の基本」の紹介からです。
このジャンルは、プロジェクターとしては「かなり個性」があります。
そのため、(普通のサイズの)プロジェクターと、注意するべき部分が少し違います。
以下では、選ぶ際の主な注意点ほか、比較する場合、重要視するべきポイントを3点あげておきます。
第1に、プロジェクタの明るさです。
プロジェクターは、ルーメン(器具光束)という単位で明るさを示しています。
ライトの発光部分の明るさを示す値ですが、この値が大きな程、光の差し込む「昼間の対応度が高い」ことになります。
ルーメン値は、ガジェットとして持ち歩き、少数のクライアントに(ラフに)「ちょっと見せたい」というレベルならば、400 ルーメンもあれば足ります。
しかし、会議室で座って行うような(ある程度本格的な)昼間のプレゼンに使う場合、少なくても1000 ルーメンは欲しいです。
これほどあれば、遮光せずとも、(白いカーテンなどで)軽く遮光した部屋でも(ビジネス文書)ならば、視認に足るレベルで、投影可能です。
むろん、「据置と比べて遜色ない」とまではいきません。しかし、実用上、大きな不満は起こらないでしょう。
一方、自宅で「まあみれれば良い」「暗いところでしか使わない」場合は、200ルーメンもあれば、使えます。
(完全にTV替わりの)シアターにするには画質的に無理ですが、用途性が違うので、単純に「モバイルでは駄目!」とはなりません。
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1・仕事での本格的な利用
:1000ルーメン
2・モバイルガジェットとしての利用
:400ルーメン
3・気軽な家庭用・キャンプ用
:200ルーメン
結論的にいえば、用途性に合わせて、以上の基準で選ぶと良いでしょう。
それぞれのカテゴリ向きの製品は、今回の記事でも多く紹介しました。
第2に、バッテリーです。
ポータブルプロジェクターの場合、一部の軽量機は、リチウムイオン電池を搭載します。そのため、電源がなくても使えます。
ただ、そういった機種は、最大のルーメン値が低く暗い機種に限られます。また、コンセント未接続時は、自動で照度を落とす機種もあるので注意が必要です。
今回は、バッテリー持続時間を含めて、この部分も重視しながら説明します。
第3に、ビデオ・オンデマンドへの対応です。
最近のポータブルプロジェクターは、単純にWi-Fiを搭載するだけでなく、Android TVなどを搭載する機種があります。
そういった製品は、本体だけで、NetflixやAmazon VideoなどのVODを検索・再生できます。
家庭用として性能を分ける部分ですので、ここも詳しく見ていきたいと思います。
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以上、モバイルプロジェクターの「選び方の基本」を3点あげました。
以下では、こうした観点をふまえながら、各社の製品を紹介していきます。
1-2・ANKERのポータブルプロジェクター
はじめに、アンカーの製品です。
モバイルバッテリーで日本のシェアが高い米国起源の企業です。
バッテリーを利用する家電も多く展開していますが、プロジェクタもその1つです。
比較的値ごろ感がある製品が多いので、初めにみることにしました。
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なお、以下では、高評価できる点は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2025年発売】
1・ANKER Nebula Capsule Air D4112511
2・ANKER Nebula Capsule Air D4112521
¥49,990 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.16型)
光源:LED
カラー:RGB
画素数:1280×720
コントラスト比:400:1
明るさ:150ルーメン
バッテリー:最大2時間
100インチ投影距離:約2.65m
重さ:650g
Nebula Capsule Airは、アンカーの小型プロジェクターです。
重さは、650gです。
それなりに軽いと言って良いです。
投影距離は、100インチで2.65mです。
ただ、本機の解像度を考えると、そこまで大画面では画質が悪いでしょう。
40インチほどが適当と考えるならば、1.06mでOKです。
解像度は、1280×720です。
ようするに、DVDと同じHD画質で、フルHD未満です。
とはいえ、ここもモバイル用ですし、集中して映像美を楽しむ訳でもないとすれば、問題ないでしょう。
明るさは、ただし、注意点です。
150ANSIルーメンです。
ANSIルーメンは、「画面の明るさムラ」をふまえたルーメン値です。
ただ、モバイル用の場合違いはあまり気にしなくてOKです。
この水準だと、昼間映像視聴に使うならば、一級遮光のカーテンは欲しいです。
ワークアウト教材の「流し見」のような感じならば、それでも良いでしょうが、コントラストは得られません。
端子は、HDMI2.0とUSB-Cを装備です。
USBは、充電ほか、USBメモリからのデータ転送用です。
投影方式は、DLP式です。
素子サイズは、0.16型で、やはり小さいです。
モバイル用としても小さめです。
【黒・白】D0731111 D0731121
Nebula 公式バッテリー搭載三脚スタンド
¥12,990 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
バッテリーは、内蔵バッテリーで最大2時間です。
ただ、9600mAhの蓄電容量のバッテリー搭載スタンドがあります。
これを利用する場合4時間まで伸ばせます。
充電方法は、USB-ACアダプタから行います。
そのため、先ほどの三脚ほか【USBバッテリーの比較記事】で書いたような、AnkerなどのUSB電源で充電もできるでしょう。
ネットワークは、Wi-FiとBluetooth搭載です。
しっかり、Google TVを搭載するので、コンテンツには困らないでしょう。
スマホとの連携は、自社アプリとして、Nebula Connectアプリが用意されます。
単に再生できるだけでなく、キーボードやマウス操作端末としてもスマホを利用可能です。
家庭用の開発ですし、こうした部分は充実します。
スピーカーは、5Wです。
モノラルで音を楽しむ感じではないですが、モバイル用として問題ないです。
なお、Bluetoothで音は出せるので、多少の遅延が気にならないか使い方ならば、外部スピーカーも使えます。
傾き補正は、垂直・水平方向とも自動台形補正が付属します。
本機はオートフォーカスですし、初心者に優しいです。
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以上、アンカーのNebula Capsule Airの紹介でした。
暗い場所での投影で、40型前後の投影ならば、実用水準の性能が見込めます。
バッテリーもそれなりに保ちますし、使い方は色々考えられます。ただし、防水性はないので、キャンプほかには向きません。
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なお、アンカーは、入門機がほかにも多くあります。
以下、違いを説明しておきます。
【2020年発売】
3・ANKER Nebula Apollo D2410511
¥39,990 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
光源:LED
カラー:RGB
画素数 :854x480
コントラスト比:
明るさ:200ルーメン
バッテリー:最大4時間
100インチ投影距離:約3.08m
重さ:579g
第1に、ANKER Nebula Apolloです。
先ほどの機種がでる以前の入門機だった旧機です。
ただ、この世代だと、解像度が854x480でした。
映画ほか「映像自体を観る」というような使い方には必ずしも向かないです。
写真のような、ワークアウトなどに用棟は限定されます。
その使い方では、200ANSIルーメンですので(わずかに)明るい場所でも使いやすいとはいえます。
バッテリーは、内蔵式です。
動画再生時「最大4時間」です。Wi-Fiを利用する場合最大3時間です。
そのほか、搭載のGoogle TVが旧世代(Android OS 7.1)になる点が目立つ違いです。
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結論的にいえば、Nebula Capsule Airとさほど値段は変わりません。
明るさはいずれにしても暗いので、画質(解像度)の高い新機種を選んだ方が良いでしょう。
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【2020年発売】
4・ ANKER Nebula Astro D2400521
¥39,800 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
カラー:RGB
画素数 :854x480
コントラスト比:
明るさ:150ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:約3.08m
重さ:470g
第2に、Nebula Astroです。
約9cmの球状であり、持ち運びやすい点に特徴があります。
バッテリーは、動画で最大2.5時間です。
ただ、解像度、ルーメン値とも弱いです。
スピーカー出力が3Wと弱めにはなるので、機能で言えば、選択肢にはできないでしょう。
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【2019年発売】
5・Anker Nebula Capsule II
¥67,500 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
光源:LED
カラー:RGB
画素数:1280×720
コントラスト比:非公開
明るさ:200ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離:約3.08m
重さ:740g
第3に、 Nebula Capsule 2です。
こちらも旧機です。
登場時は上位機だったので、Nebula Capsule Airと同じ解像度で、ルーメン値は200なので少し明るいと言えます。
ただ、価格的に次に見る上位機とあまり変わりませんし、Google TVも旧世代のAndroid TV 9.0です。
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結論的にいえば、今選べる機種ではないと思います。
【2023年発売】(執筆時500OFFクーポンあり)
6・ANKER Nebula Capsule 3 D2425N11
¥59,490 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.3型)
光源:LED
カラー:RGB
解像度:FHD 1920x1080
コントラスト比:
明るさ:200 ANSI ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:約2.65m
重さ:850g
Nebula Capsule 3 は、アンカーの小型プロジェクターの上位機です。
価格は少し高いですが、性能は格段に上がります。
重さは、約850gです。
高画質機なので、重さは増えます。
サイズは、ただ、高さ16cm×直径7.8cmです。
500mlのビールのロング缶を持ち運ぶような感覚でしょう。
投影距離は、100インチ投影で2.65mになります。
投影方式は、同じDLP式です。
明るさは、200ANSIルーメンです。
部屋の明かりは入れずに使う、基本的に暗い部屋向けのスペックです。
解像度は、ただ、フルHD(1920x1080 )です。
モバイル用だと、この解像度に対応していれば「上級機」といえます。
HDR10にも対応です。
端子は、HDMIが1系統と、USB-Aが1つずつです。
USBは、本機の場合、フラッシュドライブ用に用意されています。
対応フォーマットは mpeg avi mov isoほか、メジャーな形式はほぼフォローできます。
なお、UBC-C端子は充電専用です。
ネットワーク機能は、Wi-FiとBluetooth 5.1に対応です。
本機は、OSとしてGoogle TVをネイティブで内蔵します。
Android TVを搭載する場合は多くありますが、Google TVを内蔵するのは、プロジェクターとしては本機が「世界初」です。
定額動画サービスを利用する場合、横断的な串刺し検索に対応できるほか、「おすすめ」も横断的に提案してくれます。
【黒】D0731111
Nebula 公式バッテリー搭載三脚スタンド
¥12,990 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
バッテリーは、2.5時間と短めです。
フルHD解像度の機種ですし、ここは仕方ないです。
単独で、映画1本程度は見れますし、問題ないでしょう。
充電時間は、最小2.5時間でフル充電されます。充電には、モバイル電源も利用できますし、問題ないでしょう。先ほどの三脚も本機は対応です。
傾き補正は、自動台形補正が付属します。
加えて、オートフォーカス、スクリーンフィット、障害物回避など、設置面での機能は充実します(IEA3.0)。
こうした部分は、2023年前後に技術革新が多かった関係で、本機も充実します。
スピーカーは、8Wの出力です。
小型プロジェクターとしては、良い方です。
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以上、アンカーのNebula Capsule 3の紹介でした。
下位機に比べ価格は上がりますが、家庭用としてより満足できる「解像度」であるほか、Google TV を正式搭載したことで、利便性も向上しています。
屋外で利用するなどの場合のバッテリー持続時間は課題がありますが、USB-C給電自体は、30W前後で給電しているようなので、コンセントから電源を取っている場合は、あまり問題ないかと思います。
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【2024年発売】 D2426N12 D2426N11
7・ANKER Nebula Capsule 3 Laser
¥119,900 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
光源:レーザー
カラー:RGB
解像度:FHD 1920x1080
コントラスト比:500:1
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大2.5時間
100インチ投影距離:約2.86m
重さ:585g
なお、アンカーのモバイル用の最上位機は、Nebula Capsule 3 Laserです。
なお、2022年発売機(D2426N11)と2024年発売機(D2426N12)で型番が変わります。
製品は同じですが、後者は、Android TV 11から、新しいGoogle TVに搭載システムが変更になっています。Amazonは「Google TV搭載」とあったので新型番でしょうが、ほかで買われる場合、念のためチェックをお願いします。
ポイントは、LED光源ではなく、レーザー光源を採用している点です。
モバイル機の場合、レーザー光源である利点は、明るさそのものと言うより、暗い場所での光漏れの少なさです。
300ルーメンという数字ながら、LED光源より画質は向上します。
この部分のスペックが良いことこともあり、コントラスト比も500:1であることが公開されます。色域も、LEDモデルよりも良いでしょう。
ネットワーク面は、先述のように、新機種からGoogle TVになりました。
重さは、一方、585gです。
今までにない重さにできています。サイズも小さいです。
【黒】D0731111
Nebula 公式バッテリー搭載三脚スタンド
¥12,990 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
バッテリーは、最大2.5時間です。
本機の場合も、USBバッテリーで充電できますし、充電機能付きスタンドを利用しても、3.7時間まで延長できます。
傾き補正は、この機種も自動台形補正が付属します。
加えて、オートフォーカスにも対応するので、問題ないです。
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結論的にいえば、光源の部分の違いで画質は、LED採用の下位機より良いです。
ただ、下位機とはだいぶ価格差はあるので、今選ぶならば下位機の方が、費用対効果は高いでしょう。
1-3・ASUSのポータブルプロジェクター
続いて紹介するのは、台湾のASUS(ASUSTek)です。
この分野の「先駆者」ですが、最近はミドルクラス以上がメインです。
モバイルガジェットとして、仕事用で持ち歩く機種が多いですが、上位機には、家庭向きな仕様の製品もあります。
【2020年発売】
8・ ASUS ZenBeam Latte L1
¥52,020 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
光源:LED
カラー:RGB
画素数 :1280×720
コントラスト比:
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大3時間
100インチ投影距離:約2.65m
重さ:585g
ZenBeam Latte L1 は、ASUSが販売するポータブルプロジェクタです。
カジュアルな形で、ビジネス用と言うより、家庭用として出される製品です。
重さは、585gです。
ポーチも付いて、屋外に持ち出しやすい仕様です。
ただ、防滴性などはありません。
投影距離は、100インチ投影したい場合、2.65mです。
単焦点ではないですが、水準としては多少ですが短めです。
解像度は、1280×720です。
フルHDに届かないにせよ、ポータブルプロジェクターでは割と良いです。
明るさは、最大で300ルーメンです。
見入るコンテンツ(映画など)の場合、部屋は暗くすることが前提です。
端子は、映像用にはHDMI端子を利用します。
投影方式は、普通のDLP式です。
比較的小型化しやすい点と、コントラストが高めやすいので、映画などの視聴にわりと適しています。1kg未満のプロジェクターはほとんどDLP式です。
素子サイズは0.23型です。
中級のモバイル機によく採用される少し小さめサイズです。
光源は、LEDです。
小型プロジェクターでは、省エネ性がよいのでLEDが主流です。
LEDは、明るさに難点はある方式ですが、モバイル用の場合は仕方ないです。
バッテリーは、内蔵式です。
動画再生時に、最大3時間の持続性です。
省電力モード時となるので、やや暗めで利用してこの保ちです。
とはいえ、映画1本程度は見切れるので、必要十分ではあります。
コンセントは、USB給電ではない(ACアダプタ)なので、出先での尾、モバイルバッテリーからの給電は不可という部分だけ、注意してください。
ネットワークは、Wi-Fi搭を搭載です。
一方、他社に多くみられる、Android TVは非搭載です。
定額動画サービスは、その「互換」となる、ポルトガルのAptoide社が開発するAptoide TVアプリを利用する形式です。
日本のVODアプリはあまりないです。【こちら】のサイトであらかじめチェックしておくことをおすすめします。
スマホとの連携は、対応です。
家庭内につくられた小型プロジェクターの場合、たいていの製品がミラーリング対応です。
ただ、本機は専用アプリがないので、OS標準のやり方で不安定な場合、EShareなどのサードパーティアプリを利用して欲しいとのことでした。
スピーカーは、5Wのステレオスピーカーが内蔵です。
強くないですが、モバイルだと、どれもこんなものです。
傾き補正は、未搭載です。
未搭載の機種の場合、正面・直角からの投影でないと、映写される映像が台形になります。補整ができる機種の場合は、この問題を回避可能です。
本機は、正面投影が原則でしょう。フォーカスもマニュアルです。
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以上、ASUSTek ZenBeam Latte L1の紹介でした。
技術のある会社ですが、本機については作り込みの甘さが目立ちます。
モバイルは次に見るANKERがわりと強いですが、同価格帯の製品同士で比べると、見劣りする部分が目立ちますので。
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なお、ASUSからは、これ以外にもポータブルプロジェクターをいくつか出します。
簡単にですが、順番に確認しておきます。
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【2024年発売】
9・ ASUS ZenBeam L2
¥130,757 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.23型)
光源:LED
カラー:RGB
解像度:FHD 1920x1080
コントラスト比:400:1
明るさ:960ルーメン
バッテリー:最大3.5時間
100インチ投影距離:約2.65m
重さ:1570g
第1に、ZenBeam L2 です。
似た形状ですが、上位機になります。
重さは、1,570gです。
持ち運べないこともないですが、キャンプなどの本格的な外出時や「家庭内モバイル」用です。。
バッテリーは、低電力モード時の値で3.5時間です。
大きさの割に長くないですが、キャンプなどで、映画1本ほどは、充電なしで見れると言えます。
投影距離は、先ほどの機種と同じです。
100インチ投影したい場合、2.65mです。
解像度は、フルHDです。
値段相応に解像感は良いでしょう。色域も開示があり、sRGBながら120%です。
コントラスト比も400:1なので、小型プロジェクターとしては平均値を超えます。というより、(低すぎて)開示しない製品が多いとも言えますが。
明るさは、最大で900ルーメンです。
この程度あれば、直射日光を遮れば、日中でも視認性が担保できます。
とはいえ、、カーテンなどの対策は必要です。
端子は、HDMIほか、USB-Cが2系統とUSB-Aが1系統です。
USB-Cの片方とUSB-Aは、7.5Wと弱いですが、スマホなどに給電が可能です。
また、USB-Cは、Display Port互換なので、ソコンなどとのDP接続にも使えます。
投影方式や光源は、先ほどの機種と変わりません。
ネットワーク機能は、Wi-Fi搭載です。
正確には、Android TV Boxが付属しているので、自分で取り付けることで対応します。
各社の定額動画サービスほか、Google Playストアにあるアプリがネイティブで使えますし、互換アプリや独自OSを載せる機種よりは良いかと思います。
リモコンも付属です。
音声アシスタントも、リモコンのGoogleボタンを押すことで利用できます。面倒ですが、バッテリー式ですし、ここは仕方ないです。
スピーカーは、10Wです。
ポータブルプロジェクターとしてはそこそこ強力なものが搭載です。
ハーマンカードンとのコラボですが、特段の上位機能はないです。
傾き補正は、搭載です。
水平・垂直とも自動台形補正です。
オートフォーカス・自動障害物回避、コーナー補正なども搭載です。最近技術革新が多い分野ですが、本機は優秀で、設定面でメリット性があります。
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結論的にいえば、高額ですが、フルHD対応で、比較的明るさも出せる機種であり、仕様は豪華です。
ただ、コスパの部分では、ライバル社の同等品に負ける部分はあるので、比較は必要でしょう。最終的な「おすすめ」は記事の最後で改めて考えます。
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【2022年発売】
10・ASUS ZenBeam E2
¥54,506 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.2型)
光源:LED
カラー:RGB
解像度:WVGA 854 x 480
コントラスト比:4000:1
明るさ:300ルーメン
バッテリー:最大4時間
100インチ投影距離: 約2.54m
重さ:410g
第2に、 ZenBeam E2です。
主にビジネス向けの製品として出されている、ASUSのモバイル機です。
解像度は、 854 x 480です。
仕事用と考えても、少し物足りないです。
明るさも、同じことが言えます。
重さは、410gです。
軽く小さく持ちはこびしやすいタイプです。
端子は、HDMIとUSB-Cです。
その上で、Wi-Fiドングル(外付)が付属していて、HDMIほか、Wi-Fiでの接続(ミラーリングなど)にも対応する機種です。
投影方式は、DLP式です。
LEDバックライトなので、仕組みは他機と同じです。
ネットワークは、Wi-Fiが搭載です。
ただ、AirPlay非対応のためか、Macの対応情報がない(Win/ iOS/ Androidのみ)部分が注意点です。
バッテリーは、最大4時間というスペックです。
Wi-Fiをつなげず、明るさを抑えた「低消費電力モード」の場合の数字ですが、同社としては長めです。解像度が低いためでしょう。
そのほか、スマホへの緊急充電に対応するほか、フラッシュライトとして(非常時の)照明に使える機能などが搭載です。
自動台形補正は、付属です。
スピーカーは5Wです。
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結論的にいえば、仕事用として考える場合、やはり、明るさがもう少しあって欲しい部分はある機種です。
1-4・LGのポータブルプロジェクター
続いて、韓国のLGの小型プロジェクターです。
テレビでむしろ有名ですが、プロジェクターも出しています。
【2023年発売】PF50KSAJL後継品
11・LGエレクトロニクス CineBeam PF510Q
¥104,830 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
カラー:RGBB
解像度:FHD 1920x1080
コントラスト比:150,000:1
明るさ:450 ANSI ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離: 2.65m
重さ:1kg
CineBeam PF510Qは、LGのモバイルプロジェクターです。
重さは、1000gです。
仕事用としてみれば「許せる」重さですし、バッグにはしまえる形状でしょう。
投影距離は、100インチの投影に必要な距離は、 2.65mです。
3mは切りますが、短焦点ではないので、大きく出したい場合、設置に距離は必要です。
とはいえ、最小の30インチで80cmにはなるので、ビジネス用に持ち運ぶ場合には十分かもしれません。
投影方式は、DLP方式です。
しかし、バックライトの部分に工夫があり、4ch LED(RGBB)です。
広色域化を目指すための技術です。
4ch LEDは、RGBBの「B(青)」を緑色に精製するフィルターを通すことで、ダイナミックグリーンを再現しています。
色域のスペックは出さないですが、この部分の性能は期待できます。
この方式だとカラーブレーキング(動きの速い映像を映す場合、3原色がしっかり重ならない問題)の解決も測れます。
明るさは、ただ、450 ANSI ルーメンです。
RGBBは明るい製品もありますが、本機のようなモバイルだと日中対応力はないです。
完全に明るい場所での利用は難しいでしょう。商談先などで使うにしても、カーテンを引くなどの工夫は必要です。
解像度は、しっかり、フルHD画質です。
次に4K機を見ますが、1kgまでのモバイルプロジェクターでは最高の解像度です。
動画視聴にも向きますし、プレゼンでも細かい文字の視認性が高まります。
コントラスト比は、ダイナミック比で150,000:1です。
先述のLED方式の部分を含めて、画質は期待して良い機種です。
バッテリーは、非搭載です。
電源は、コンセントから取る方式です。
接続は、HDMIが2系統とUSBが1系統です。
ネットワーク機能は、Wi-FiとLAN端子装備します。
また、この製品は、Google TVではないですが、LGのWebOS 22を搭載です。
そのため、YouTube・Netflixなどの定額動画サービスはだいたい利用可能です。
傾き補正は、垂直方向の自動台形補正は持ちます。
しかし、水平方向の補正やAFなどに対応する、最近の他社機に比べると最低減です。
スピーカーは、総合5Wです。
Bluetooth経由で、外部スピーカーとの連携は可能です。
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以上、LGのCineBeam PF510Q の紹介でした。
色域の部分で個性はありますが、本機のターゲット層が分かりにくい製品に思います。
ビジネス用としては、もう少し明るさが欲しいところですし、家庭用としては、やはりバッテリーは備えていて欲しいですし、設置時のオートアジャストの部分も強化して欲しい感じはあります。
【2024年発売】
12・ LGエレクトロニクス CineBeam Q HU710PB
¥152,820 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:レーザー
カラー;RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト比:45万:1
明るさ:500 ANSI ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離: 2.65m
重さ:1.49kg
CineBeam Q HU710PB も、LGの小型プロジェクターです。
1.5kgを切る重さのモデルだと、日本市場初の4K対応機になると言えます。
重さは、1490gです。
サイズは、107.8x136.5x135mmとかなり小型です。
「4K映像を手のひらサイズに」というキャッチですが、大きめの手ならばですが、実際そんな感じです。
投影距離は、100インチの投影に必要な距離は、 2.65mです。
先ほどの製品と同じです。短焦点ではないです。
投影方式は、DLP方式です。
光源は、しっかり、RGBのレーザー(3ch)です。
4K対応で、サイズ感にすれば優秀といえます。
色域は、DCI-P3で154%です。
色域は、プロジェクター全体で言っても、相当良い数字です。
コントラスト比は、ダイナミック比で450,000:1です。

明るさは、500 ANSI ルーメンです。
ここは、やはりサイズ感に由来する限界というのが公平です。
本機を、モバイル用として紹介するか、(モバイルではない)家庭用として紹介するか迷ったのですが、この部分を考え「モバイル用」としました。
ちなみに、これは他社もですが、日中使える明るさの製品は、口絵もそうする場合が多いです。
本機はそうではないです。
解像度は、先述のように、4Kです。
先述のように、この重さでは、日本市場初でしょう。
その上で、HDR10サポートなので、4K HDR機と言えます。
バッテリーは、非搭載です。
電源は、コンセントから取る方式です。
ただ、付属のUSB-C端子を充電用に使う場合、そちらから電源供給が可能です。
必要なバッテリースペックは65W(20V 3.25A)以上です。
【100W対応ケーブル 1.8m】
Anker 543 USB-Cケーブル 100W
¥1,290 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
給電USBケーブルも普通のUSB-Cケーブルでは駄目で、PD 65W対応を選んでください。
実際、スマホ用だと、USB2.0クラスの遅いUSB-Cケーブルが割とあります。
【24000mAh 65W対応】
Anker 537 Power Bank A1379011
¥11,490 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
バッテリーは、以上のもので対応できます。
ただ【USB-C PD対応モバイルバッテリーの比較記事】で、ほかにも多く紹介していますので、よろしければ、記事の方をご確認ください。
接続は、HDMIとUSB-Cが1系統です。
USB-Cの場合、4K/30Pが最大で、HDRはノンサポートです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備します。
Appleは AirPlay 2も対応です。
定額動画サービスは、本機も、WebOSを利用する方式です(webOS 6.0)
2021年のWebOSなのは、CPUの限界かもしれませんが、コンテンツ的には問題ないです。
傾き補正は、垂直方向の自動台形補正は持ちます。
オートフォーカスもむろんあります。
スピーカーは、総合6Wです。
Bluetooth経由で、外部スピーカーとの連携は可能です。
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以上、LGのCineBeam Q HU710PB の紹介でした。
小型のモバイル用でも、4K対応をマストとする場合、選択肢になるでしょう。
先述のように、日中利用はできない水準ですが、色域・コントラスト比のスペックは優秀なので、しっかり、日光対策をするならば、画質も期待できます。
基本的に家庭用でしょうが、先述のような方法で、アウトドアにも利用できます。むろん、気象条件は注意ですが。
1-5・ViewSonicのプロジェクター
つづいて、アメリカのビューソニックの製品です。
同国のテレビメーカーです。日本への進出は最近ですが、プロジェクターの「価格破壊」を進めている印象です。
【2021年発売】
13・ViewSonic M2e
¥34,900 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
光源:LED
カラー:RGB
解像度:FHD 1920x1080
コントラスト比:30万:1
明るさ:1000ルーメン
バッテリー:
100インチ投影距離:2.67m
重さ:1kg
M2e は、ViewSonicのモバイルプロジェクターです。
同じほどの明るさ・重さ、バッテリー非搭載である点で、1つ上で見たエプソン機がライバルになる機種です。
重さは、1,000gです。
モバイルプロジェクターとしては、軽くはない水準です。
ただ、割としっかりしたケースが付属するなど、持ち運びに配慮があります。
投影距離は、100インチ投影で、2.67 mです。
短焦点ではないので、設置には相応の距離が必要です。
最小1mほどから投影はできるので、40インチ前後の小画面でよいなら問題ないです。
明るさは、1000ルーメンです。
モバイル用ならば、1000lmを達成していれば「立派」です。
解像度は、1920×1080で、しっかり、フルHDです。
投影方式は、DLP式です。
色再現性はエプソンの3LCDに負ける方式です。
ただ、本機は、4セグ(RGBB)にして、色域を補う工夫があります。
色域は、DCI-P3のカバー率は不明ですが、Rec.709 125%を達成します。
DLP式のカラーブレーキング問題にメスが入っていますので、DLPとしては良質です。
コントラスト比も、30万:1です。
いわゆるダイナミック比ですが、この値を達成するモバイル用は「レア」であり優秀です。
端子は、HDMI1つと、USB-C端す。
バッテリーは、非搭載です。
ネットワークは、Wi-Fiを搭載です。
一方、Android TVは未装備です。
ただ、サイトでの説明をみた限り、Aptoide TV(Android互換)を利用する形で、一部の定額動画サービスには対応できるようです。
ただし、日本のVODアプリはあまりないです。お目当てのサービスがあるならば、【こちら】で確認して下さい。
傾き補正は、縦方向のみ、台形補正に対応します。
スピーカーは、総合6Wです。
Harmen/Kardonが外販しているユニットを使っているようです。
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以上、ViewSonicのM2eの紹介でした。
おそらく家庭用の「明るい場所でも使える機種」としての開発です。
エプソン機とスペックが似ていますが、そちらと違い、基本的には家庭用として向くように思います。
フルHD機ですし、わりと明るい場所でも利用できそうなので、家庭内に、日中の明るい場所で使う用途(動画を見ながらのワークアウトなど)には良さそうです。
一方、会議に持っていくような本格的なモバイルプロジェクターとしても使えないことはないです。しかし、その用途では、3LCDである上で、ズームレンズ採用の、エプソンのほうが、使い勝手は良いでしょう。
次回につづく
小型プロジェクターのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は小型プロジェクターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
2・ポータブルプロジェクターの比較 (2)
2-1:ACER〈台湾〉
2-2:ベンキュー〈台湾〉
2-3:カシオ〈日本〉
2-4:XGIMI〈中国〉
2-5:JIMGO〈中国〉
2-6:他の企業〈各社〉
3・ポータブルプロジェクターの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、ACERほか、話題のpopIn Aladdin Vaseをふくめ、各社の機種を追加で紹介します。
軽量性 ★★★★★
解像度 ★★★★★
明るさ ★★★★★
画質の良さ ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)で、今回紹介したモバイル用プロジェクター全機種から、予算別、目的別に「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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