Top ノートPC・タブレット 比較2025’ 最新Androidタブレット73機の性能とおすすめ・選び方 (2)

2025年05月27日

比較2025’ 最新Androidタブレット73機の性能とおすすめ・選び方 (2)

1回目記事からの続きです→こちら

2-1・NEC/レノボのタブレット(上位機)

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 2回目記事のトップバッターは、NECレノボが発売するタブレットPCのうち、1回目記事で紹介できなかった、2社の10インチオーバーの上位シリーズをみていきます。

 先述のように、NECは、レノボからの調達になるので、本体部分のスペックが同じ機種が多いため、同時に紹介しています。

1・Androidタブレットの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:NECレノボ
2・Androidタブレットの比較 (2) 
 2-1:NEC・レノボ〈続き〉
 2-3:Google (pixel)
3・Androidタブレットの比較 (3)
 3-1:サムスン (Galaxy)
 3-2:アイリスオーヤマ
4・Androidタブレットの比較 (4)
 4-1:TCL
 4-2:シャオミ
5・Androidタブレットの比較 (5)

 5-1:ファーウェイ
 5-2:AIWA
 5-3:他の企業
6・Androidタブレットの比較 (6)

 6-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で説明した「選び方の基本」に沿いながら、各機を解説していきます。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2022年発売】(後継機あり)

 【128GB】(メモリ4GB)

 19・ Lenovo Yoga Tab 11 ZA8W0112JP
  ¥42,600 楽天市場 (5/27執筆時)

 【256GB】(メモリ8GB)ZA8W0057JP後継

 20・ Lenovo Yoga Tab 11 ZA8W0113JP
  ¥38,280 楽天市場 (5/27執筆時)

画面:11インチ
解像度:2000 x 1200 (213ppi)
CPU:MediaTek Helio G90T(8コア)
記憶容量:256GB/128GB(UFS 2.1)
バッテリー:7500mAh(15時間)
カメラ:8+8メガ
サイズ:169 ×256 ×(23-7.9)mm
重さ:650g

  Lenovo Yoga Tab 11は、レノボの少し変わった形の11型タブレットです。

 同社のノートPCの商標である「Yoga」を冠していることから分かるように、Android系タブレットPCとしては、「やや特殊」といえる、仕様といえます。

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 画面サイズは、先述のように、11インチです。

 本体のサイズは、166 ×242 ×(24-5.5)mmです。

 このシリーズの場合、写真のように自立します。これは、Google Assistantを利用して、普段はスマートディスプレイとして利用することを想定しています。

 3つのデジタルマイクを装備し、発声を拾って、天気やニュースなどの情報を届けてくれます。

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 したがって、この部分では、【スマートスピーカーの比較記事】で紹介した、GoogleのGoogle Nest Hubや、後ほど見る、Googleの純正タブレットが「ライバル」です。

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 そのほか、モニターキーボードを利用したタイピングから、タッチペン入力まで、利用法の部分で多機能である点が「売り」です。

 バックに開閉式のハンガーが付くため、吊して使うことも提案されます。

 考え方次第で色々に使えるのが、本機の魅力です。

 重さは、650gです。

 色々できる分、やはり重さはあります。

 CPUは、8コアのMediaTek Helio G99(2.2GHz×2+2.0GHz×6)です。

 コアはARM系(Cortex-A76 / A55)です。

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 CPUは、台湾のMediaTek Helio G90T(2.05 GHz×2 + 2.0 GHz×6)です。

 コアはARM系(Cortex-A76 / A55)です。

 スコアは、総合で16.1GHzです。

 2018年と2世代ほど前のCPUです。中級機と入門機の真ん中あたりのスペックです。

 ただ、下位機で4GB、上位機で8GBとわりと贅沢な物理メモリを搭載している部分も含めて、この値段ならば、十分な性能です。

 搭載されるOSは、Android 11です。

 2020年登場のOSです。画面分割やドルビーアトモスに対応しない世代です。

 すでに4世代前なので、若干注意点です。

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 液晶パネルは、2000x1200ppiです。

 フルHDの基準を超える「WUXGA(1920 x 1200」相当のIPS系です。

 ネットワークは、11ac規格(Wi-Fi5)と、Bluetooth 5.0です。

 Wi-Fiは最新ではないですが、問題ないでしょう。

 ストレージは、こちらはUFS 2.1です。

 規格上の速度がeMMCより上です。

 128GB256GBから選べます。

 MicroSDカードを最大512GB増設できるため、ストレージ容量は贅沢です。

 カメラの性能は、前後とも8メガ(800万画素)です。

 コロナ以後、フロントカメラの解像度も重視されてきました。レーザーを使ってフォーカスする、最近のスマホで流行のTOFセンサーも装備です。

 バッテリーは、公称で15時間とのことです。

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 音楽再生は、米国のJBL4基のスピーカーを装備します。

 配置的にステレオと言うより、ドルビーアトモスを活かした、サラウンド性を重視する構成です。YOGAの特殊形状からすると、適切でしょう。

 センサー類は、加速度センサーのほか、光センサー・ジャイロセンサーを装備し、また、グロナスを含めGPSを内蔵します。

 ただし、指紋などの認証センサーは非搭載です。

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 以上、 Lenovo Yoga Tab 11 の紹介でした。

 自宅用で据置用として使う場合、メリット性がありそうです。ただ、2023年にGoogleが、この用途において高性能な「純正」をだしているので、比較は必要です。後ほど見る予定です。


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 【2022年発売】

 【NEC版】(256GBメモリ)

 21・NEC LAVIE Tab T11 T1195/FAS PC-T1195FAS
  ¥58,000 楽天市場 (5/27執筆時)

画面:11.5インチ(OLED)
解像度:2530x1536 (264ppi)
CPU:MediaTek Kompanio 1300T(8コア)
記憶容量:128GB/256GB (USF3.1)
バッテリー:8000mAh 約14時間
カメラ:13+8メガ
サイズ:263.7×166.7×6.8mm
重さ:480g

 NEC LAVIE Tab T11は、NECの販売する11.5型タブレットの上位機です。

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 【専用カバー】

 NEC LAVIE Tab T11 PC-AC-AD034C
  ¥5,120 楽天市場 (5/27執筆時)

 【専用カバー付キーボード】

 NEC LAVIE Tab T11 PC-AC-AD035C
  ¥12,700 楽天市場 (5/27執筆時)

 本機は、周辺機器の部分で専用カバーの用意があります。

 マグネットに連動して電源をON/OFFさせるため、ホールセンサー(磁気センサー)も付属します。

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 画面サイズは、先述のように、11.5インチです。

 本体のサイズは、263.7×166.7×6.8mmです。

 同社の下位機と比べても薄めです。

 本機の場合、カメラが飛び出た形状ですので、握りの部分だけで言えば、6mmは少し切るでしょう。

 つまりAppleのiPad Pro(11インチ)とほぼ同様の重さ・薄さですし、優秀です。

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 CPUは、台湾のMediaTekKompanio 1300T (3GHz×1, 2.6GHz×3, 2GHz×4)です。

 3種類のCPUを混ぜた複雑な構成ですが、省電力性を担保しつつも、1コアでの処理力を重視した良い仕様です。

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 スコアは、合計で18GHzです。

 中級機としての水準(17GHz)は余裕で超え、上級機の入口あたりの数字にみえます。

 2022年登場の新世代のArm系プロセッサ(Cortex-A78 / A55)です。

 iPad Proのような超ハイスペックな製品を除けば、処理力を含めて高い水準と言えます。Androidタブレットだけで言えば、発売時「最高クラス」の処理能力でした。

 搭載されるOSは、Android 12です。

 Android 12Lではないので、画面分割がデフォルト対応されない世代ですが、これは発売時期の関係です。

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 パネルは、OLED(有機EL)です。

 OLEDは、TVでの評価は【有機ELテレビの比較記事】で詳しく書きましたが、日中に弱い部分がああるので、論争的な部分があります。

 しかし、スマホなどの小型端末については、基本的に「液晶の上位互換」と言って良いです。明るさについても、SDRで600ニトをキープしています。

 正確に言えば、長時間同じ画面を表示させるような使い方(例えば、パソコンでのワープロ作業)だと、画面の焼き付き問題がおこる可能性はあります。

 ただ、この部分で深刻な問題が発生したというニュースは聞きません。慎重派のApple(iPad)もそろそろOLEDを出しそうですし、(普通の使いかたなら)問題ないでしょう。

 解像度は、2530x1536です。

 数字が変則的ですが下位機と同じで、パネルの「角が丸い」からです。普通にディスプレイの対角は同じです。

 画面密度の数字も264ppi(相当)ですから良いです。

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 リフレッシュレートは、120Hzです。

 8型でも見ましたが、この水準だと、いわゆる高リフレッシュレート(120Hz)対応機といえます。

 PCほか、PS5などゲーム機が最近対応する規格で、ゲーム利用時に画質効果が期待できますし、OSの操作感やペンタブ利用ほかでも、滑らかさの向上が期待できます。

 なお、リフレッシュレートをふくめた最近のゲーム回りの画質事情は、【ゲーミングモニターの比較記事】で、少し詳しく書いています。 

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 ストレージは、128GBです。

 こちらは、高品質なスマホ同様、高速なUFS 3.1規格です。

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 [64GB〜1TB]

  Samsung EVO Plus 256GB
   ¥1,599〜 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

 ストレージは、64GBです。

 やはり、別売のマイクロSDカードで最大1TBまでの増設に対応します。

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 カメラの性能は、フロント8メガ・リア13メガです。

 タブレットとしては高水準です。ただ、下位シリーズとおなじだとは言えます。

 前世代機は、前後に倍率の異なる2カメラだったので、この部分だけでいえば、負けます。

 前カメラについては、テレワーク時のビデオ通話などでの背景ぼかし用などにも使われましたが、さほどニーズがなかったからかもしれません。

 顔認証に対応しますが、指紋認証は不採用です。

 バッテリーは、最大で14時間です。

 充電は、一般的なUSB-Cケーブルで、2.3時間との表記です。

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 センサー類は、指紋・加速度・光・ジャイロ・電子コンパスを搭載です。

 位置情報は、GPS衛星ほか、ロシアのグロナスもフォローです。

 先ほども書いたように、日本の上空に飛んでいる限り、他国の衛星対応は意味があります。

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 ネットワークは、Wi-Fi 6(アンテナ2本)とBluetooth 5.1を搭載です。

 2020年頃から普及した新規格です。最新ユニットですので【無線ルーターの比較記事】で書いた、Wi-Fi6対応製品が必要ですが、導入すれば、通信安定性は高まるでしょう。

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 前世代は、「Lenovo Precision Pen 2」との連動面を強調した宣伝展開でした。

 本機は宣伝がされませんが、次世代(Lenovo Precision Pen 3)の発売が遅れているからのようです。そちらとは連携する見込みです。

 スピーカーは、本機もJBLの4スピーカーです。

 立体音響規格のドルビーアトモスに対応します。有機EL搭載の部分を含めて、マルチメディア端末として優秀です。

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 以上、Lenovo Tab P11 Pro の紹介でした。

 10インチオーバーの機種の中では、OLEDを採用する部分を含めて「高性能」といえます。

 とくに、高リフレッシュレート対応で、かつ、明るい有機EL搭載など、ゲーム利用や、映像視聴の際の性能は値段相応に高度でしょう。


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 【2021年発売】

 【NEC型番】PC-T1295DAS

 22・NEC LAVIE Tab T12 T1295/DAS
  ¥56,449 楽天市場 (5/27執筆時)

画面:12.6インチ(OLED)
解像度:2560x1600 (240ppi相当)
CPU:Snapdragon 870 (8コア)
記憶容量:256GB
バッテリー:10200mAh 約15時間
カメラ:13+5メガ / 8メガ
サイズ:285.6×184.5×5.6mm
重さ:565g

  NEC LAVIE Tab T12Lenovo Tab P12 Proは、NECが販売するAndroidの上位機です。

 レノボ版(Tab P12 Pro ZA9D0067JP)は終売のようです。

 画面サイズは、12.6インチで大きめです。

 タブレットでは、このあたりが業界全体の最大の画面サイズです。

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 本体サイズは、285.6×184.5×5.6mmです。

 薄さはと重さは優秀です。

 (OSは違うものの)ライバルと言える12.9インチiPad Proより軽くて薄いほどです。

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 CPUは、米国のQualcommのSnapdragon 870(3.2GHz×1, 2.4GHz×3, 1.8GHz×4)です。

 コアは、2019年登場のCortex-A77 / A55を採用したものです。

 世代的には、9インチよりも前の構成で、1つ上で見たQualcomm SM8475Pより、5%ほどの性能は下回ります。

 ただ、、高速であることには変わらず、メモリが16GBで、この部分に起因する体感差はないでしょう。市販されているAndroidタブレットでは、今でも上級と言って良いです。

 搭載されるOSは、Android 11です。

 4世代前ですし、さすがに古いです。

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 パネルは、2.5K相当の2560x1600です。

 液晶ではなくOLED(有機EL)を採用します。

 解像度は同じなので、画面密度は11インチ機より落ちますが、それでも240ppiです。 

 一方、本機は、120Hzのリフレッシュレート対応ですので、ゲーム用に良いかと思います

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 【Amazon限定】 [64GB〜1TB]

 ・Transcend マイクロSDカード
    ¥879〜 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

 ストレージは、256GBです。

 別売のマイクロSDカードで1TBまでの増設に対応します。

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 カメラの性能は、本機も良いです。

 リアカメラは、13M+5Mです。最近のスマホのように画角が異なる2つのカメラを搭載する形です。

 8Mのカメラは広角レンズで、広い範囲の撮影が可能です。

 フロントカメラは8Mです。

 本機は指紋認証もできますが、このカメラで顔認証も対応です。

 バッテリーは、最大で10時間です。

 やや軽め・薄めの作りなので、この部分は少し短めとは言えます。

 充電は、一般的なUSB-Cケーブルで2時間との表記です。

 センサー類は、指紋・加速度・光・ジャイロ・電子コンパス・測距センサー(TOF)を搭載です。

 位置情報は、GPSは単独では非搭載です。

 ネットワークは、Wi-Fi6とBluetooth 5.2を搭載です。

 Wi-Fiは【無線LANルーターの比較記事】で書いた、最新のWi-Fi6ルーターを導入すれば、速度面だけでなく、通信安定性が高まります。

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 Lenovo Precision Pen 2
  ¥9,900 Lenovo直販 (5/27執筆時)

 本機は、以上の、4096段階の筆圧感知に対応するペンに対応します。

 スピーカーは、JBLの4スピーカーで、立体音響規格のドルビーアトモスに対応します。

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 以上、NEC LAVIE Tab T12Lenovo Tab P12 Proの紹介でした。

 大画面のAndroidタブレットで、CPU性能も良い機種です。先述のように、キャリア経由以外で手に入る機種の中では「最も高性能」な製品の1つです。

 問題はOSの古さでしょう。

 後継機の発表がないのですが、実質的に次に見る大画面機がそれにあたるかもしれません。

12.6インチのタブレットPC

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 【2025年発売】

 23・Lenovo Idea Tab Pro ZAE40096JP
  ¥54,780 レノボ直販 (5/27執筆時)

 (お得セット)完全ワイヤレスイヤホン・ケースおまけ

 23・Lenovo Idea Tab Pro ZAE40096JPS334
  ¥55,891 レノボ直販 (5/27執筆時)

記憶容量:256GB(UFS 4.0)

 【2025年発売】(量販店モデル)

 24・Lenovo Idea Tab Pro ZAE50017JP
   ¥80,999 楽天市場 (5/27執筆時)

記憶容量:128GB(UFS 4.0)

画面:12.7インチ
解像度:2944x1840 (273ppi)
CPU: MediaTek Dimensity 8300 (8コア)
記憶容量:256GB(UFS 4.0)
バッテリー:10200mAh(12時間)
カメラ:13+8メガ
サイズ:291 ×189× 6.9mm
重さ:620g

  Idea Tab Proは、レノボのタブレットの大きめサイズです。

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 こちらは直販ほか、量販店モデルがありますが、ストレージが少なめです。一方、期間限定でしょうが、TWF型イヤホン(約4000円相当)がオマケで付く構成がありました。バックパックケース(約2000円相当)もおまけです。

 あとは同じなので、同時にみていきます。

 本体のサイズは、291 ×189× 6.9mmです。

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 画面サイズは、12.7インチです。

 iPad Pro 13型に相当するサイズの製品で、ノートPC代わりに使う方向けの訴求です。

 もちろん、大画面で動画などを見たい方向けともいえます。

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 CPUは、8コアのMediaTek Dimensity 8300 (3.2GHz×4+2.2GHz×4)です。

 コアはARM系(Cortex-A715 / A510)です。

 2022年世代ですが、後ほど見るAI対応機と違って、一般的な利用法で「性能が良い」タイプです。

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 スコアは、今回の計算法だと21.5GHzです。

 上位機として余裕があります。

 ユーザーベンチを見ても、同年発売の同社のハイエンドに採用のCPU(Snapdragon 8 Gen 3 )とほとんど差がないので、(ローカルファイルでのAI対応などの話ではなく)単純にCPU処理で言えば、とても良いと言えます。

 搭載されるOSは、Android 14です。

 2024年登場であり、問題ないです。

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 パネルは、2944x1840ppiの3K液晶パネルです。

 輝度(400nit)以外情報はないですが、実際的にはIPS系パネルでしょう。 

 縦横比は16:10です。

 最近多いWUXGA(1920 x 1200)と同じFHDをすこし伸ばした縦長サイズです。

 パネル密度も高いですし、この価格帯の製品ではだいぶ良くみえます。

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 リフレッシュレートは最大144Hzです。

 本機は、Lenovo Tab Pen Plusが、最初から付属します。

  4096段階の筆圧検知ができる製品です( LPP2.0)。

 センサー類は、加速度・ジャイロと、カメラ用のRGBセンサー(測光センサー)です。

 GPSは、ロシアのグロナスと、欧州のガリレオの補足もできます。

 日本のみちびきは無理ですが、これはたいていの場合そうです。

 このほか、指紋認証センサーも搭載です。

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 ネットワークは、Wi-Fi6(アンテナ2本)、Bluetooth5.3です。

 最新ではないですが、十分な水準でしょう。

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 ストレージは、256GBです。

 高速なUFS4.0で、ここも優秀です。

 マイクロSDカードも1TBまで認識します。

 カメラの性能は、フロントが8M、リアが13Mです。

 リアは、AFもできますし、十分かと思います。

 バッテリーは、公称で11時間とのことです。

 1.5時間でフル充電です。

 音楽再生は、4スピーカーです。

 JBL製です。本機も、立体音響(ドルビーアトモス)に対応させています。

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 以上、 レノボの Idea Tab Pro の紹介でした。

 大画面を「安め」で狙っている場合は良さそうです。

 発売時期や構成をみても、学生用(学校用)をターゲットにした製品に思えますが、実際そうした用途にも、値段を含めて向くような気がします。

 CPUも、その用途には強力です。もちろん、仕事用にも、ノートPC代わりのように使う場合、本機は良いでしょう。


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 【2024年発売】

 25・Lenovo Yoga Tab Plus ZAEG0149JP
  ¥89,980 レノボ直販 (5/27執筆時)

画面:12.7インチ
解像度:2944x1840 (273ppi)
CPU: Snapdragon 8 Gen 3 (8コア)
記憶容量:256GB(UFS 4.0)
バッテリー:10200mAh(12時間)
カメラ:13+2メガ / 13メガ
サイズ:291 ×188.3 × 6.7mm
重さ:640g

  Lenovo Yoga Tab 11は、レノボの「Yoga」シリーズの製品です。

 先ほども出ましたが、革新的(次世代的)な仕様の場合、レノボではこの「」が付くことが多いように思います。

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 画面サイズは、12.7インチです。

 本体のサイズは、291 ×188.3 × 6.7mmです。

 大きめで、重さ(640g)もあります。

 ようするに、キーボードを使っての仕事用、タッチペンを使ったデザイン用などを想定する、上級筐体です。

 CPUは、8コアのMediaTek Helio G99(2.2GHz×2+2.0GHz×6)です。

 コアはARM系(Cortex-A76 / A55)です。

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 CPUは、8コアのSnapdragon 8 Gen 3(3.3GHz×1 + 3.2GHz×3 + 3.0GHz×2 +2.3GHz×2 )です。

 すでにみた、同社の8型のハイエンドと同じです。

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 繰り返せば、2023年登場のCortex-X4を高性能コアとして搭載します。それに、Cortex-A720 / Cortex-A720 / Cortex-A520と組み合わせています。クアルコムのAI対応世代のCPUで、GPU・NPUとも、その処理に耐えるような設計です。

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 なお、レノボの場合、LENOVO AI NOWという自社AIシステムがあります。

 マイクロソフトのAIであるMicrosoft Copilotの「レノボ版」のようなもので、タブレット内のローカルファイル(ドキュメントやメール)のAI処理を可能する仕組みです。

 こちらについては【 Microsoft Surfaceの比較記事】で少し振れました。

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 スコアは、今回の計算方法で、合計23.5GHzです。

 一般向けでは「最高」と言って良いです。

 搭載されるOSは、Android 14です。

 問題ないです。

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 パネルは、2944x1840ppiの低反射パネルです。

 縦横比は16:10のWUXGA(1920 x 1200)と同じまま、解像度を約3Kあたりまで、強化したものです。

 画面密度ベースで言えば、AppleのiPad Pro 13と変わらない水準です。

 色域もP3カバー率で100%ですから広色域で、最大900ニトの明るいパネルを採用します。

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 Lenovo Precision Pen 2
  ¥9,900 Lenovo直販 (5/27執筆時)

 リフレッシュレートは最大144Hzです。

 筆圧検知も4096段階に対応する純正のペンと組み合わせて、デザイン用の訴求もありそうです。

 センサー類は、加速度・ジャイロと、光・近接センサーと、カメラ用のRGBセンサー(測光センサー)です。

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 ネットワークは、Wi-Fi7、Bluetooth5.4です。

 Wi-Fi7は、2023年登場の最新規格です。同じアンテナ本数でも、従来機(Wi-Fi5 Wi-Fi6ほか)より、さらに速度が出ます。 

 近年、Wi-Fi規格が加速度的に進化しているので、5年以上買い替えていないような方は、新しく更新するのも手です。

 本機は、理論上、アンテナ2本(+WB)の速度が出せるでしょう。

 対応ルーターや仕組みは【Wi-Fi7の比較記事】で詳しく書いています。

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 ストレージは、256GBです。

 高速なUFS4.0で、ここもボトルネックにならないようにしています。

 マイクロSDカードも1TBまで認識します。

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 カメラの性能は、リアカメラは、13M+2Mです。

 200万画素の方はマクロ撮影用でしょう。

 フロントカメラは8Mです。

 なお、顔認証に対応する上で、指紋認証も対応します。

 バッテリーは、公称で12時間とのことです。

 1.5時間でフル充電です。

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 音楽再生は、6スピーカーです。

 4ウーファー+2トゥイーターという構成です。

 立体音響(ドルビーアトモス)に対応させています。

 こちらは、JBLと同系列ですが、ハーマンの開発です。

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 以上、 Lenovo Yoga Tab 11 の紹介でした。

 AI世代のハイスペックCPUを搭載しつつ、周辺機能も充実したハイエンド機らしい構成の製品です。

 OLEDを採用しない部分と、画面サイズの違いはありますが、後で見るサムスンの30万円弱のギャラクシーの最上位( Galaxy Tab S10 Ultra)よりだいぶ安い上で、CPU部分の性能(ベンチマーク)だけでいえば5%以内のというのは、コスパの良さも感じました。

 こうした部分で、ハイエンドクラスでは、選べる機種に思います。

2-2・GoogleのタブレットPC

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 つづいて、Google Pixel Tabletです。

 純正タブレットは4-5年「お休み」だったのですが、2023年に復活しました。


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 【2023年発売】(24年追加)

 【128GB】(白・緑)

 26・Google Pixel Tablet Hazel GA06156-JP
 26・Google Pixel Tablet Porcelain GA06158-JP
  ¥62,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

 【256GB】(白・緑)

 27・Google Pixel Tablet Wi-Fiモデル 256GB
 27・Google Pixel Tablet Wi-Fiモデル 256GB
  ¥74,500 楽天市場 (5/27執筆時)

 (廉価版)(ドッキング台座なし:128GB)

 28・Google Pixel Tablet Hazel GA04754-JP
 28・Google Pixel Tablet Porcelain GA04750-JP
  ¥74,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)

画面:10.95インチ
解像度:2560x1600 (276ppi相当)
CPU:Google Tensor G2 Titan M2(8コア)
記憶容量:128GB/256GB (UFS3.1)
バッテリー:12時間
カメラ:8+8メガ
サイズ:258×169×8.1mm
重さ:493g

 Google Pixel Tablet は、グーグルが10.95インチの販売する高級タブレットPCです。

 なお、後述するドッキング充電台座なしのモデルが24年追加されました。

 スペックは同じです。

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 画面サイズは、先述のように、10.95インチです。

 本体のサイズは、258×169×8.1mmです。

 画面サイズ値段からすると、もう少し薄くても良いような気はします。

 とはいえ、重さは500gの大台をしっかり切るので、持ちはこびしにくいわけでもないです。

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 一方、本機は、磁気ドッキングの専用台座(=充電スピーカーホルダ)が付属です。

 つまり、基本的には自宅などに置き、「Android搭載の固定情報端末」のような使い方を提案しています。

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 その部分で言えば、このブログの【スマートスピーカーの比較記事】で紹介したような、Google純正品(Nest TV)を含めた(画面付き)AIスピーカーの「上位品」というほうが、理解しやすいです。

 実際、据置で音声AI(Google Assistant)を呼び出せますし、Google Homeで、スマート家電の管理端末にもできます。

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 CPUは、Google Tensor G2 Titan M2(2.85 GHz ×2, 2.35 GHz×2, 1.8 GHz×4)です。

 プロセッサ構成は、高性能コアはArmのCortex-X1で、高効率コアはCortex-A76 / A55です。

 2020年登場の上級品です。こちらの、Cortex-X1あたりから「AI世代のCPU」と言えるかと思います。

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 スコアは、総合で、17.6GHzです。

 ここまで見た、11インチ前後各社のハイスペックな上級機に及ばない水準です。

 ただ、5万円オーバーの中級機しては合格点でしょう。

 ようするに、普通に使う分には十分です。

 搭載されるOSは、発売時Android 13です。

 純正なので、発売時から5年間はセキュリティアップデートが保証です。

 OSアップデート自体も、2026年まで保証です。

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 液晶パネルは、LCD(液晶)以外の説明はないです。

 ただ、2.5K(2560×1600)の(ADSを含む)IPS系パネルとみて間違いないでしょう。

 スペック的に、色域の表示こそないですが、500ニトという十分な明るさがあるので、この部分でケチってはいません。

 ただ、ゲーミング用ではないので、リフレッシュレートは普通です。

 ストレージは、128GB256GBから選べます。

 速度規格は、しっかりUSF3.1です。

 マイクロSDカードスロットはないので、クラウド運用できない場合は注意です。

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 カメラの性能は、リア・フロントとも8メガです。

 悪くもないですが、さほど重視している数字でもないでしょう。

 4K動画にも対応しません。

 ただ、機能面は、同社のスマホ技術が下りており、HDR、ボケ補正などを含めて充実します。

 動も、Zoomを含めた会議利用に、マイク部分を含めてしっかり配慮があります。オートフレーミングも対応できます。

 顔認証は、不可ですが、指紋センサーがあります。

 バッテリーは、容量は非公開ですが、公称12時間の持続です。

 多くの場合、問題ないでしょう。

 センサー類は、周囲光・加速度・ジャイロ・磁力計・ホールセンサーを装備です。

 磁力計は台座用で、電子コンパスのことではないようです。周囲光センサーも、照度のみで、環境光(照明色)をみるためのものではなさそうです。

 GPSは、未搭載です。

 地図利用などは想定していません。先述のように、外で使えないわけでもないですが、本機は、室内用の端末としての開発です。

 ネットワークは、Wi-Fi6とBluetooth 5.2に対応です。

 タッチペンは、未付属です。

 ただ、USI 2.0規格の製品ならば使えます。

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 このほか、「Chromecast 搭載の唯一のタブレット」という宣伝がなされます。

 ようするに、スマホなどから映像転送されるホスト先になれるということです。

 タブレットにキャストするニーズは普通あまりないわけですが、本機は「台座付き」なので意味があります。

 スピーカーは、タブレット部分に4スピーカー内蔵です。

 スピーカーの挙動はただ不明で、ドルビーアトモスに対応するのかは未記載です。

---

 以上、Google Pixel Tabletの紹介でした。

 自宅内の据置利用をメインに、Android搭載のタブレットが欲しい場合、良い候補になりそうです。

 この方式ならば(モニター付スマートスピーカー型と違い)Android OSのアプリがありさえすれば、サブスク動画サービスなり、ゲームなりが自由に使えるので、ニーズはありそうです。

 逆に持ち出すには不便な端末です。

 GPSが未搭載で、Wi-Fiモデルのみ展開というのは、そうした利用法を想定していない製品であることを示しているとも言えます。


次回に続く
おすすめのAndroid系タブレットは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、Android系タブレットPCの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。

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3・Androidタブレットの比較 (3)
 3-1:サムスン (Galaxy)
 3-2:アイリスオーヤマ
4・Androidタブレットの比較 (4)
 4-1:TCL
 4-2:シャオミ
5・Androidタブレットの比較 (5)

 5-1:ファーウェイ
 5-2:AIWA
 5-3:他の企業
6・Androidタブレットの比較 (6)

 6-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 つづく3回目記事こちら)では、サムスンとアイリスオーヤマの製品を見ていきます。

持ちやすさ ★★★★★
処理速度  ★★★★★

解像度   ★★★★★
画質の良さ ★★★★★

記憶容量  ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 その後、全体の結論編こちら )で、いつものように、予算別・目的別に、Atlasのオススメ機種!を提案していきます。

 3回目記事は→こちら

 引き続き、よろしくお願いします。

posted by Atlas at 18:29 | ノートPC・タブレット

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