【今回レビューする内容】2025年 10万円以内・10万円前後の15.6インチ 16インチの大画面ノートパソコンの性能とおすすめ 4万円台〜10万円台:Windows11対応 ノートPC・オールインワン型ノート性能ランキング
【比較する製品型番】 HP 15-fc0000シリーズ 15-fc0005AU 15-fc0006AU 15-fc0003AU 15-fc0000 15-fd0226TU 15-fd0227TU 15-fc0000AU 15-fd0035TU 15-fd0036TU HP Pavilion 16-ag0005AUシリーズ 16-ag0006AU 16-ag0007AU 16-ag0008AU 16-af0000シリーズ 16-af0011TU 価格.com限定 16-af0012TU 16-af0013TU Victus by HP 15-fa1000 15-fa1258TX 15-fa1259TX レノボ ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP2 21M5CTO1WWJP5 21M5000QJP 21M50057JP 21M5000SJP 21M50056JP 21M5CTO1WWJP6 21M5CTO1WWJP4 ほか
今回のお題
安くて性能の良いノートパソコンのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、大画面のノートパソコンの比較です。
だいたい「10万円以内」、高くても「15万円まで」の予算で買えるものを「サイズ別」にみていきます。
基本となるマシンパワー(CPU・GPU・メモリー)は、ベンチマークを交えて説明します。
そのほか、ストレージの速さや量(HDD/ SSD)や、液晶画面の見やすさ(IPS液晶/TN液晶)、USB端子の速度なども重視して各機を分析しました。
1・大画面ノートPCの比較 (1)
1-1:HP
1-2:レノボ〈Think Pad系〉
2・大画面ノートPCの比較 (2)
2-1:レノボ〈その他〉
2-2:富士通
3・大画面ノートPCの比較 (3)
3-1:DELL
3-2:ASUS
4・大画面ノートPCの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、以上のような企業順に各製品を見ていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論では、全製品から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
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1・格安小型ノートPC(13.3,12.4型)の比較
2・格安中型ノートPC(14型)の比較
3・格安大画面ノートPC (15.6, 16型)の比較
4・VAIOのノートPCの比較
5・MicrosoftのSurface Bookの比較
6・AppleのMacbookの比較
なお、今回は、このブログの「ノートPCの比較記事」全体としては、3回目記事になります。
14型以下の中画面のノートPCほか、VAIO、Microsoft、Apple製品は記事を分けています。
そちらで、お探しだった場合(今回の記事ではなく)上記リンクを直接お読み頂ければと思います。
よろしくお願いします。
1-1・HPの大画面ノートPC(15.6型)
はじめに、アメリカの大手PCメーカーであるHPの製品です。
何十年も前から日本に進出している、世界的なパソコンメーカーです。
HPのノートPCは、「筐体部分の形状・種類(品質)」の違いでの4ランクがあります。
10万円以内ではENVYシリーズまでが「射程圏」です。
1・パフォーマンスモデル
2・スタンダードモデル
3・ベーシックモデル
4・エントリーモデル
さらに、各シリーズ内に、CPU性能・メモリ・ストレージ量などの違いで、以上のような「性能ランク」が示されます。
「パフォーマンスモデル」が最上位で、「エントリーモデル」が最下位です。ただし、各シリーズ全てに全クラスがあるわけではないです。
またモデル番号の末尾には「G2(ジェネレーション2)」などの表記があります。これは、「第2世代」を示していて、細かい仕様のマイナーチェンジがあることを示します。
このほか、「マウス」などのオマケ付きのほうが安い場合もありますが、上の基準だけをみていれば、価格を見誤ることはないでしょう。
結構「分かりやすい」区分なので、今回はこれを利用しながら、各機をみていきます。
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ここから先は、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。
(エントリーモデルは別掲)
【2025年発売】HP 15-fc0000
【ベーシックモデル G2】
1・HP 15-fc0000 15-fc0005AU
¥65,800 HP ダイレクト (5/28執筆時
【ベーシックモデルG2(相当)】(価格コム限定)
1・HP 価格.com限定 G2 15-fc0005AU
¥62,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:AMD Ryzen 3 7320U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【スタンダードプラスG2】
2・HP 15-fc0000 15-fc0006AU
¥75,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
【スタンダードプラスG2(相当)】(価格コム限定)
2・HP 価格.com限定 G2 15-fc0006AU
¥69,900 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 7530U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【パフォーマンスプラスG2】
3・HP 15-fc0000 15-fc0003AU
¥92,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
【パフォーマンスプラスG2(相当)】(価格コム限定)
3・HP 価格.com限定 G2 15-fc0006AU
¥89,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7 7730U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.63kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.3 Wi-fi 6E
バッテリー:10時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
HP 15-fc0000シリーズ は、アメリカのHP(ヒューレットパッカード)の製品です。
同社のHPシリーズに属する格安機で、2025年にモデルチェンジされた第2世代機(G2)です。
現在、リンク先だと「G2」表記のない旧機(2023年機)があります。CPU回りは同じですが、Wi-Fi規格が1世代旧式(WI-FI6)になります。その代わり、2000円相当のマウス( HP 240)がおまけで付きますが、あまり性能は期待できないので不要かと思います。
後ほど書くように、新機種のWI-FI6Eは普及確実ですし、値段差をふまえても新機種でしょう。
このほか、HPシリーズは、より安い「エントリーモデル」もありますが、OSが特殊なので、あとで別に紹介します。
価格は、HPの場合、本機をはじめとする一部構成だと「価格.com限定モデル」があります。
同じ製品ですが、時期によってはこちらのほうが「安い」場合はあります。
両方見比べて、安い方を選ぶと良いと思います。なお、完全に別ページです。
OSは、windows11 Homeを搭載します。
重さは、1.63kgです。
コンパクトな筐体の新設計で、大画面としては、軽めのモデルに仕上がっています。
ディスプレイは、15.6型のフルHD解像度(1920×1080)です。
格安機の場合、この解像度なら問題ないです。
表面処理も、光の写りこみが少なく、ワープロ作業にも非光沢液晶(ノングレア)で、家庭用のほか、ビジネスにも利用しやすい作りです。。
パネルは、広視野角で、目が疲れにくいIPSパネルです。
ノートPC選びで最も重要な液晶の品質の部分で優れるのが、本機の良い部分でしょう。
CPUは、どれもAMD系です。
いずれも、2022年登場の同社のエントリークラスの構成です。
なお、CPUについていえば、インテル系は「信者」が多いといえます。ただ、インテルは2020年前後にCPUの製造プロセスの小型化(省電力化)にやや遅れを取りました。
そのため、AI世代の最近のCPU(Inter Ultra系)は例外として、安めのノートPC向けのCPUは、同じ消費電力ならば、今でもAMDの方が性能が良いと言えます。
CPUスコアは、グレードで変わります。
下位構成は、4コア・8スレッドのRyzen3 7320U(2.4Ghz×4)です。
中位構成は、6コア・12スレッドのRyzen5 7530U(2.0Ghz×6)です。
上位構成は、8コア・16スレッドのRyzen7 7730U(2.0Ghz×8)です。
ベンチマークは、各機でかなりの差があります。
上表は、スコアによる格安ノートPCの快適度を(Atlasの感覚で)示したものです。
一般的な仕事・動画用とし10000を越えると、入門機として普段の作業に苦なく使える、「標準的な水準」といえます。
下位構成は、「標準以下」で今だとやや弱いといえます。
中位構成は、「標準以上」なので、かなりの差です。
価格差をふまえても「Ryzen5 7530U」採用機がお得でしょう。
上位構成は、さらに良いですが、価格からするとやはりお買得感があるのは中位構成です。
グラフィックス(GPU)は、統合型(CPUとメモリ共有)です。
この部分は、各アプリ、特にAI処理に性能が不可欠なので、ノートPCでも最近改良が著しい出Sう。
本機の場合、下位構成から順にRadeon 610M、Vega7、Vega8になります。
下位構成は500前後で、GPUも最低減です。
中位構成以上ならば、入門機相当のノートPCの「現行水準」といえます。
そちらが良いでしょう。
メモリーは、下位構成でも8GBです。
ボトルネックになりやすい部分ですが、入門機では問題ないです。
本機は、「スタンダード」モデル以上だとメモリー(DDR4-3200MHz)はスロット式で交換可能です。
しかし、開口は複雑ですしメーカーも「ユーザーが交換できるタイプではない」とします。
記憶ストレージは、SSDです。
下位構成でも、256GBの容量と十分です。
具体的な速度は示しません。
しかし、PCIe3.0世代なので、現行水準としては、読込速度 3000MB/s あたりが、速度の最高値(理論値)です。
HDDの10倍以上は速く、また、SATA接続の昔のSSDよりも高速です。
ここは問題ないです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi6EとBluetooth5.3に対応です。
Wi-Fi6Eは、とくに注目点です。
前規格となるWI-FI5、WI-FI6ともに使えない 6GHz帯で通信が通信できるからです。
新しく民間に開放されたばかりであまり普及していないのと、干渉しにくい帯域であるため、近所の電波などとの混線がなく、通信速度は安定的です。
速度は、本機は「アンテナ2本」なので、6GHz帯でも理論上1201Mbps(=150メガバイト/秒)の速度が得られます。
ただし、無線LANルーター側の対応も必要です。
とくに、2022年以後に買い替えていない方は、前世代のWi-Fi6にも非対応のWi-Fi5(11ac)のルーターでしょう。
下位互換性があるので接続には問題ないですが、速度は、最大876Mbps(109メガバイト/秒)にボトルネックがあります。
Wi-Fi6E対応機の導入は、速度ほか、規格化された新技術によって通信安定性も高めるため、ご自宅全体の通信改善効果を見込めます。
ただ、話がずれるため、興味のある方は、このブログの【無線LANルーターの比較記事】のほうを後ほどお読みください。
インターフェースは、片側に(四角い)USB-A端子が2つと、反対側に(丸っこい)USB-C形状が1つです。
速度規格は、USB-A・USB-C端子とも、USB3.0です。
値段の高いノートPCではないですし、仕方ない部分です。
なお、このあたりの速度仕様に興味のある方は、このブログの【ポータブルSSDの比較記事】で、ある程度詳しく説明しました。
その他端子としては、プレゼン用にHDMI端子もあります。
BUFFALO LUA5-U3-AGTE-NBK
¥1,780 Amazon.co.jp (5/28執筆時)
一方、コンパクト設計なので、有線LAN端子は省略です。
どうしても必要な場合は、サードパーティのアダプタを利用します。
キーボードは、日本語キーボードが付属します。
キーサイズは、Fキーについては小さいですが、あとは普通のサイズです。
G2からは、Copilot(MicrosoftのAI)キーもつきました。
一方、テンキー(数字キー)が左部分にあります。14インチまでの機種ではスペース的に難しいので、このサイズ特有です。
セキュリティは、指紋認証機能を備えます。
一方、キー部分のバックライトは未装備です。
DVDドライブは、別売です。
最近は「オールインワン」は、大画面機でも各社とも(ほぼ)ないです。
このブログでは【Windows向けブルーレイ・DVDドライブの比較記事】が別にあります。
必要な方は、後ほどご覧ください。
Officeソフトは、オプションです。
追加料金を払えば、インストールしてもらうことは可能です。
なお、パッケージ版を別に買われる場合は、このブログの【Microsoft Office 2024の比較記事】に値段や選び方を書いておきました。
なお、オプションで選べるのはバンドル版です。2つ以上のPCで使う場合は、正規版のほうが良いでしょう。
カメラは、92万画素のHDカメラです。
画質は期待できませんし、簡易的なものです。顔認証もできません。
バッテリーは、MobileMark 2018の測定基準で11時間との表記です。
昔から使われている指標で、日本で多いJEITA2.0と同じほど「甘め」な基準の試験です。
なお、最も測定基準が厳しい「MobileMark 25」ほか、各企業で使う指標は乱立しています。測定基準が異なりすぎて、メーカー間での持続時間は比較しにくいです。
上表で一般的なJEITA2.0に換算する場合の持続時間の目安を示します。しかし、CPUのメーカーや世代で大きく変わるので、あくまで「試験の厳しさの度合い」を示しただけものです。
なお、バッテリーは、スペックから客観的に比較しにくいので、今回の比較記事ではさほどまで重視しません。
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以上、HP 15-fc0000シリーズの紹介でした。
10万円以下の製品としてはスペックはスタンダードですし、他社機と比べる際の基準とすると良いかなと思います。
自宅でも使いたいが、持ちはこびもしたい方で、ある程度大画面なモデルを揃えたい場合に「候補」です。
画面サイズが小さいモデルほど軽くはないですが、ドライブがない分薄いですし、「持ち運べないこともない」ですから。
CPUやSSDなどの性能は十分で、液晶モニターの品質もよい製品です。
「ベーシック」でも十分な性能ですが、セール時は、10万円以下となることもある「スタンダードプラス」は、CPU性能の部分でハイクラスですし、コスパも良いように見えます。
ただ、HPシリーズは、筐体部分の加工などが簡易的なのでやはり「入門機」という表現が適当です。そのため、あとで見る、上位筐体を使用したシリーズと、値段を含めて比較することは重要でしょう。
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【2024年発売】(エントリーモデルは別掲)
【スタンダードモデルV2】
4・HP 15-fc0000 15-fd0226TU 15-fd0227TU
¥133,310 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:Core i5-1334U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.64kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.3 Wi-fi 6
バッテリー:7,5時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
なお、HPのスタンダード機(HP 15-fd0000)は、インテル製CPUを採用する製品も選べます。
10万円前後という今回の「縛り」だと、以上が選択肢です。
一方、先ほど機種と比べて、変わるのは、CPU(GPU)の部分です。
CPUは、10コア12スレッドのCore i5-1334U(1.3GHz×2 + 0.9GHz×8)です。
インテル系の場合は、クロック数の高い高性能コアと、消費電力が低い高効率コアを複合挿せるのが、最近は普通で、こちらもその構成です。
性能面では、AMD採用の中位構成と大きな差はないです。
ただ、割引を含めて、インテル系の価格は少し高めに思います。
その上で、消費電力の関係で、バッテリー持続時間がやや悪いです。
結論的にいえば、やはり、スペックで選ぶならばAMD系がよさそうです。
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【2023年発売】
【エントリーモデル】
5・HP 15s-fc 3000 15-fc0000AU
¥39,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:Athlon Silver 7120U
【エントリーモデル】
6・HP 15-fc0000 HP 15-fd0035TU 15-fd0036TU
¥58,500 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:intel N100
モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
メモリ:4GB
ストレージ:128GB SSD/PCIe
DVD:
重さ: 1.59kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.0 Wi-fi 6
バッテリー:11時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 S
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
このほか、 HPシリーズだと、インテル系・AMD系ともに「エントリーモデル」が展開されます。
ただ、このラインは特殊で、搭載されるWindowsが、Windows 11 Home Sモードです。
不可逆的に解除はできますが、Windowsストアの製品以外インストールできなくしています。途上国などに向けて、性能の劣るCPUのみ搭載を許されるライセンスです。
CPUは、それぞれ、2コアのAMD Athlon Silver 7120Uと、4コアのintel N100です。
価格は安いとはいえ、先ほどの機種との性能差は相当です。
あえて言えば、Intel系のが少しスコアが良いですが、先述のように、GPUの部分を加味すれば、実際はそう変わらないでしょう。
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結論的にいえば、限られた用途で使うにしても、CPUはパワー不足と言えます。SSDやメモリー量も物足りません。
【2024年発売】HP Pavilion 16-ag0000 シリーズ
【スタンダードモデルG4】
7・HP Pavilion 16-ag0005AU 16-ag0006AU
¥119,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:AMD Ryzen 5 8540U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
【パフォーマンスモデル】(参考)
8・HP Pavilion 16-ag0007AU 16-ag0008AU
¥139,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:AMD Ryzen 7f
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th
モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢 タッチ
DVD:
重さ:約1.79kg
接続:USB-A (3.0 3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-Fi6E
バッテリー:12.5時間(MobileMark 25)
カメラ:FHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
HP Pavilion 16-ag(AMD)は、HPのパビリオンシリーズに属するモデルです。
パビリオンは、HPの「中位ランク」の筐体です。
上でみたHPシリーズの本体と異なり、細部まで詰めた産業デザインで、10万円前後のPCと同等のエレガントさが「売り」です。
重さは、1.79kgです。
大画面ノートとして軽量です。
ただ、持ち運ぶのはオススメしません。
画面サイズは、16インチワイドです。
解像度は、WUXGA(1920x1200 )です。
最近のミドルクラスのノートPCでは15.6型に変わって増えてきました。
画面の縦横比が16:10(フルHD16:9)で縦長で、書類作業がしやすいからです。
フルスクリーン表示する場合も、多少黒帯がでる位ですし、問題ないでしょう。
ディスプレイは、タッチパネルです。
Windows11はタッチパネルに便利なOSでもあるので、中位機だと各社とも付く場合があります。
パネルは、視野角の広く、目に優しいIPSパネルです。また、仕事向きの非光沢仕様です。画面左右のベゼル(額縁)も薄めで、スマートで格好良いです。
CPUは、AMD系列です。
2024年登場のAMD Ryzen 8040シリーズです。
下位構成は、6コア12スレッドの AMD Ryzen5 8540U(3.2GHz ×6)です。
上位構成は、8コア16スレッドのAMD Ryzen7 8840U(3.3GHz ×8)です。
他社も、24年発売のミドルクラスは、このCPUの採用例は多いです。
スコアは、下位機は20000前後、上位機だと25000あたりです。
下位機でも、今回の基準だと「快適」水準です。上位機は、「さらに快適」といえます。
これ以上のスペックを求めたい場合、基本的に20万前後の予算になります。
GPUは、統合型です。
24年登場の700シリーズです。下位機は740Mで、上位機は780Mです。
この2つのGPUは、共にAMDがAI処理に特化させた構成で、グラフィックスのベンチが良いです。NPU(AMD Ryzen AI)も搭載して、機械処理に強い仕様にしています。
ファイル検索や、Web会議時の映像・音声最適化ほか、AI利用時の駆動が未対応機よりも良くなります。Copilot(AIアシスタント)のショートカットもあります。
GPUベンチは、下位機でも「かなり快適」な水準と言えます。
本機も、WindowsのAI(Copilot)キー搭載ですが、AI利用には強力なGPUが欠かせないため、最近のミドルクラスPCでは、GPUがかなり強めになってきています。
メモリーは、下位機でも16GBです。
ストレージは、SSDです。
第4世代のPcieです。
ベンチマークは非公開ですが、世代が新しいので、期待値は高いです。
なお、ユーザーによるメモリ増設は「不可」です。近年のノート用はこの仕様が多いです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi6EとBluetooth5.3に対応です。
Wi-Fiは、下位機同様に、回線安定度が高い6GHz帯に対応できる新規格に対応です。
本機もアンテナ2本なので、理論上の最高速は1201Mbps(=150メガバイト/秒)です。
ただし、下位機種で説明したように、2022年以前に買われたルーターだと速度は落ちるでしょう。
詳しくは、【無線LANルーターの比較記事】のほうで書きました。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状が2つです。それに、HDMI2.1が1つです。
速度は、USB-Aの1端子を除いて、全て(速度規格として)USB3.1です。
そのため、このブログの【ポータブルSSDの比較記事】で紹介したような、高速SSDでも速くつなげられます。
なお、本体の電源はUSB-Cから充電する仕様です。65WのUSB-C電源アダプタが付属です。
モバイルする場合、【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介したモバイル電源で、65W出力対応ならば、速度低下もなしに充電できるでしょう。
キーボードは、本機も、テンキー(数字キー)が右側に付きます。
さほど変則配置もなく良い仕様です。タッチパッドも少し大きめです。
その上で下位機種にはなかったキーのバックライトが搭載です。
カメラは、フルHD解像度です。
本機は、顔認証に対応できます。
DVDドライブは、本機も、未搭載です。
バッテリーは、MobileMark 25の測定基準で12時間との表記です。
先述のように、厳しめの基準になるので、この数字が出ていれば水準以上です。
Officeソフトは、オプションです。
追加料金を払えば、インストールしてもらうことは可能です。
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以上、HP Pavilion 16-ag(AMD)の紹介でした。
CPUとモニター部分は、各社の24年機(AMD系)と仕様は似ますので、比較は必要です。
ただ、タッチパネル対応は珍しい上で、第4世代のSSDの採用も明言されます。
端子構成も、Wi-Fiの世代も新しいですし、デザイン性の良い外観を含めてこの価格クラスでは、候補にしやすい製品の1つに思えます。
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【2022年発売】HP Pavilion 16-af0000シリーズ
【スタンダードモデルG3】
9・HP Pavilion 16-af0010TU 16-af0011TU
¥109,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
10・HP Pavilion 16-af0000 価格.com限定
¥114,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:: Core Ultra 5 125U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【パフォーマンスモデル】
11・HP Pavilion 16-af0012TU 16-af0013TU
¥129,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
12・HP Pavilion 16-af0000 価格.com限定
¥134,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)
CPU:: Core Ultra 7 155U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢 タッチ
DVD:
重さ:約1.79kg
接続:USB-A (3.0 3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-Fi6E
バッテリー:11時間(MobileMark 25)
カメラ:FHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
なお、このシリーズには、HP Pavilion 16-af(インテル)という、インテル系CPUを採用するモデルもあります。
こちらも、価格コムモデルがあります。
仕様は同じですが、価格は時期で都度変わるので、買われる場合は比べてください。
CPU以外の部分は、AMD系の場合とほぼ同じです。
バッテリーの保ちも、11時間なので(だいたい)同じです。
CPUは、インテルのCore Ultraです。
GPUとの統合型ですが、Core UltraはAI世代のCPUで、1.4GHzのNPU(AIエンジン)も積む、インテルの新世代ユニットです。
構成は、下位機が、10コア12スレッドのIntel Core Ultra 5 120U (1.4GHz×2 + 0.9GHz×8)、上位機が、12コア14スレッドのIntel Core Ultra 7 155U (1.7GHz×2 + 1.2GHz×8)です。
スコアは、上位機と下位機のベンチが逆転しています。
サンプルの問題もありそうですが、実際、そこまで差は付かない可能性はあります。
先ほどのAMD系と比べると、下位機を含めて、若干スコアが落ちる部分はあります。
GPUは、一方、CPUとの統合型です。
下位機は、Arc7で、上位機は、iGPU 4-Core(Intel Graphics 4-Core iGPU Arc)です。
こちらも、上位機のスコアが振るわない形です。
他社機の場合、上位構成だとCore 7 155Uではなく、クロック速度が強めのCore 7 155Hを採用する事例があります。
その点から言っても、本機の上位構成は選びにくいでしょう。
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結論的にいえば、現状だと、インテル系の下位構成が、値段を含めて最も良くみえます。
CPUはAMD系が良いですが、GPU部分がやや力強い構成ですから。一方、インテル系の上位構成は逆に少し選びにくさを感じます。
【2023年発売】
【スタンダードプラスモデル】
13・HP Victus by HP 15-fa1000 15-fa1258TX
¥119,800 HPダイレクト (5/28執筆時)
CPU:intel Core i5-12450H
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【スタンダードエクストラモデル】
14・HP Victus by HP 15-fa1000 15-fa1259TX
¥119,900 HPダイレクト (5/28執筆時)
CPU:intel Core i5-12500H
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
ドライブ:
重さ:2.29kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI2.1
通信:Bluetooth5.2 Wi-Fi6E LAN
バッテリー:最大5.3時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
Victus 15(Intel) も、HPのノートPCです。
AMD系もありますが、執筆時、15インチで安めのものはありませんでした。
このシリーズは、仕事用ではなく「ゲーミング向け」のラインです。
後述するように単独のGPUを積んでおり、144Hzまでの高リフレッシュレート表示に対応できる機種です。
今回は、ゲーミング用ノートPCの記事ではないですが、グラフィック系の仕事の場合、選択肢になりそうな部分も感じたので紹介します。
重さは、2.29kgです。
強力なCPUとビデオカードを搭載するため、重めです。す。
画面サイズは、15.6インチです。
非光沢液晶のIPS液晶なので、普通に仕事に使っても問題ないです。
ただ、色域などに配慮したデザイナー向けではないですし、HDRにも対応しません。

CPUは、このシリーズ全体でいえば、以上のCPUが選べます。
ただ、最安だと6コア12スレッドのintel Core i5-12450H(2.0GHz×2 1.5GHz×4)、2番目だと12コア16スレッドのintel Core i5-12500H(2.5GHz×4 1.5GHz?×4)です。
CPUスコア的には、中位機でないと20000を越えないですし、ゲーミング用と考えればそちらでしょうか。
GPUは、一方、先述のように、単独のGPUを搭載です。
下位構成だと NVIDIA GeForce RTX 2050、上位機だと、NVIDIA GeForce RTX 4050です。
上位機は特に良いです。
ラップトップPC用のグラボで2023年登場です。この世代は、クロック強化があることから、PU共有型の上位版GPU(Vega系)はもちろん、2000・3000番台より大幅な強化があります。
性能は格段の差です。
GPU専用メモリーも6GB搭載しています。
GPUスコアは、下位機でも8000を超えてきます。
今回はゲーミング用メインの比較ではないですが、ビジネス用の最高水準を遙かに超える「ゲーミング級」です。
単独のGPUを搭載することで、画質を過度に犠牲にしない高リフレッシュレート処理ほか、単独のGPUから可能といえる遅延対策が利用できる部分が、「ゲーミングノートPC」らしいです。
ちなみに、このブログだと【ゲーミングモニターの比較記事】で、ゲーム系の表示技術についていろいろ書いていますが、エントリークラスならばノートPCの利用も「あり」だなと、今回調べて思いました。
一方、GPUを併用する場合、発熱しやすいので、しっかりした冷却ファンを搭載しますす。
廃熱による速度低下は心配なさそうですが、仕組み的に、騒音はあるでしょう。
メモリーは、16GBです。
ストレージは、SSDで512GBです。
速度的にも、PCIe NVMe M.2仕様なので、高速といえます。
ネットワークは、本機も、最新のWi-Fi 6Eに対応し、Bluetoothも5.2です。
先述のようにWi-Fi6Eは、2022年登場の新規格で、新しく民間開放された6GHz帯が利用できるものです。
通信安定性が大きく高まりますが、話がそれるので、興味のある方は、このブログの【Wi-Fi6ルーターの比較記事】をご覧ください。冒頭で説明しました。
インターフェースは、USB-A形状が両側に1つずつと、USB-C形状が1つです。
ただし、USB-C、USB-AともUSB3.0クラスの速度に止まります。
カメラは、動画チャット用が搭載です。
96万画素の普通のHDカメラですが、超解像処理で、フルHDに(疑似的に)アップコンバートする仕組みがあります。画質部分も、ノイズリダクションほか、部屋の明るさを判別し、自動に画像を調整する機能もあります。
搭載マイクもノイキャンですし、(ゲーム)チャットに対する配慮もあります。
キーボードは、日本語キーボードが付属します。
イルミネーションこそないですが、しっかりアイソレーション式のキーボードで、(白の)バックライトもあります。
オフィスソフト・DVDドライブは、本機も未付属です。
そふとは、オプションで追加は可能です。
バッテリーは、緩めのMobileMark 2018基準で最大5.3時間です。
おそらく、GPUを酷使する場合より短くなります。これは、仕方ないでしょう。
スピーカーは、(なにげに)Bang & Olufsen製ユニットです。
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以上、HPのVictus 15(Intel)の紹介でした。
格安ゲーミングモニターとして基本性能を抑えたものでは、安めに思えました。
映像美の部分では、色域やHDRはスタンダードですが、しっかり、144Hzの高リフレッシュレートに対応しますし、カメラ・ネット速度・キーのバックライトほか、ゲーミングに必要な部分も、しっかりした装備にしています。
仕事でも、GPUを割と使う分野の場合は、選べるでしょう。ただ、騒音(発熱)とバーターではあるので、一般的な仕事には、さきほどまでみた、HPシリーズや、Pavilionシリーズどの「普通の」製品が良いかなと思います。
1-2・LenovoのThinkPad(15.6型)
続いて、レノボが販売するThinkPadです。
米国のIBMが販売していた時代からの古参のファンも多いブランドです。ビジネス用のThinkBookと合わせてみていきます。
【2024年発売】
【下位構成】
(指紋センサとbacklightなし)
15・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP2
¥92,697 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
(カメラ720pと指紋センサとbacklightなし)
16・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP5
¥93,258 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
CPU: AMD Ryzen 3 7335U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
【中位構成】
17・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5000QJP
¥114,900 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
(Office2021付属・Win pro 11仕様)
18・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M50057JP
¥140,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 7535HS
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【上位構成】
19・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5000SJP
¥124,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
(Office2021付属・Win pro 11仕様)
20・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M50056JP
¥151,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
CPU: AMD Ryzen 5 7535U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe
【価格コム限定】(カメラ720p、指紋センサとbacklightなし)
21・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP6
¥99,880 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
CPU: AMD Ryzen 7 7735HS
メモリ:32GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe
22・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP4
¥109,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)
CPU: AMD Ryzen 7 7735HS
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD/PCIe
モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢
DVD:
重さ: 約1.81kg〜
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6 LAN
バッテリー:最大24.3時間(JEITA3.0b)
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.1) USB-C (3.1) (3.0) HDMI
OS:Windows 11 Home (Pro)
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間
ThinkPad E16 Gen 2 AMDは、レノボのThinkPad Eシリーズの最新製品です。
ThinkPadでは10万円前後で買えるラインナップになります。
かなりの数の構成例があります。
しかし、基本的には、CPUの違いをはじめにみておいて、あとはメモリ・ストレージの必要量と、Microsoft Officeの付属の有無をみて選べば簡単です。
ただし、レノボの場合、「カスタマイズモデル」と「セット」モデルが混在します。
サイトに「カートに入れる」のボタンがある製品の場合、カスタマイズ不可の「セットモデル」です。価格なりに実用的な構成になっている場合が多いので、初心者にはおすすめです。
「カスタマイズする」ボタンがある機種は、カスタマイズ(CTO)対応です。
Officeの追加ほか、パーツのCTOが有料で可能です。
ただ、一部のパーツ(カメラ、パネル、指紋センサー、バックライトなど)の周辺装備が、通常より下のグレードになっている場合があります。
なお、価格コム限定と上に書いた2モデルも「カスタマイズ」モデルです。こちらだけ、最初からCPUだけ最上位にしてあると考えてください。
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結論的にいえば、あまり詳しくない方は、「カートに入れる」のボタンがある「買い切り」タイプを選んだ方が良いかと思います。
予算に応じて装備は変わりますが偏った装備の場合は少ないので、初心者向きで選びやすいので。
あとは、以下でみる性能面と、Officeの有無だけみればだいたい区別は付くでしょう。
OSは、基本、Windows 11 Homeです。
ただ、一部、Windows 11 Proが選べる構成もあります。
キーボードは、伝統の「赤ボッチ」トラックポイントを装備です。
アメリカのIBMから引き継いだもでるで、コアなファンが多いです。
凹みのついたパンタグラフ式のキーボードは押し味が良いです。剛性やキーピッチなどは、IBM以来の伝統を受け継いでいます。
本機もテンキーが右に付属します。テンキー部分の「独立感」は他社よりあるため、(デスクトップ向けの)フルサイズキーボードに最も近いと言えるでしょう。
いずれにしても、ThinkPadは、Windows系のノートPCでは、レッツノートやVAIOの上位機と並び、伝統的に入力システムは信頼されています。
なお、キー部分のバックライト・指紋センサーも装備です。
重さは、約1.81kg〜です。
構成によって少し変わりますが、いずれにしても持ち運ぶには、やや重めの水準でしょう。
昔はこれくらいの重さを持ち歩く人もいましたが、モバイルPC性能の向上で最近はめったに見かけません。
液晶画面は、非光沢の16インチのIPS液晶です。
色域は普通(sRGBで60%±)ですが、輝度は300ニトありますし、スペックに問題はないです。
解像度はWUXGA (1920 x 1200)です。フルHD相当ではありますが、縦横比が16:10なので、僅かに縦に長いです。
HPでも書いたように、Officeソフトなどを利用する場合、縦長表示できます。
動画などをフルスクリーン表示する場合、隅に黒帯がやや多めにでますが、普通、アスペクト比は維持できるでしょうし、問題ないです。
なお、レノボ機の場合、ディスプレイも「カスタマイズ」できます。
特に+2万円する場合、「色域強化IPS」にできます。
縦横比はそのままで解像度が少し高い2.2K(2240 x 1400)になります。
sRGBカバー率100%で(広色域パネルとまでは言えないものの)色域が広めです。恐らくBOEの高品質IPSで、コントラスト比も少し上がる(1500:1)と思います。
ディスプレイにこだわりたい場合、検討に値します。
CPUは、3種類です。
下位構成の場合、4コア8スレッドのAMD Ryzen 3 7335U (3GHz ×4)です。
中位構成の場合、6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 7535HS (3.0GHz ×6)です。
上位構成の場合、6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 7535U (2.9GHz ×6)です。
価格コム限定は、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 7735HS (3.2GHz ×8)です。
上位機・中位機でスコアが逆転します.。
消費電力は上位機が少ないのですが、バッテリーの保ちはほぼ同じです。 OSの違いはありますが、中位機はよさそうです。
一方、価格コムモデルは、 上位機同様スコア20000を越えており、力強いです。
こちらだけ省電力CPUではないので、バッテリーの保ちは課題となりそうですが、大画面モデルなので構わないという方は多いでしょう。
先述のように、キーボードのバックライトなどの装備の部分で差はありますが、CPUだけ注目すれば選択肢でしょう。
CPUスコアは、下位機種でも、先ほど示した入門機としての「標準」を大きく超えます。
普通の作業だと十分なレベルです。
GPUは、CPUとの統合型で、Radeon 660Mです。
1500前後のスコアですし、実用面で十分な水準です。問題ないです。
なお、価格コム限定のみRadeon 680Mで少し性能は上です。
【8GB×2】(16GB/32GBもあり)
Crucial DDR5-4800 PC5-38400
¥7,080 Amazon.co.jp (5/28執筆時)
メモリーは、下位機種でも8GBです。
ビジネス用では、メモリーが多い方がCPUが強いよりも快適度が増す場合も多いです。
その辺を考慮しています。2スロットの増設で最大64GBまで認識させることが可能です。
ストレージは、下位機種で256GB SSDです。
世代としては、4thで、速度での不満はないと思います。
ネットワークは、最新の高速規格のWi-Fi 6に対応し、Bluetoothも5.2です。
そのほか、有線LAN端子もあります。
インターフェースは、(四角い)USB-A形状が2つと、(丸い)USB-C形状が2つです。
なお、USB-Cの、片方は充電にも利用します。
65W(USB-C PD)で、アダプタも付属です。
速度は、USB-Aは、いずれもUSB3.1です。
USB-Cは、充電に利用する方がUSB3.1で、そうでないほうがUSB3.0です。
端子数は十分ですが、USB-CのUSB3.1側が充電と共用なのは、高速ストレージ運用における注意点です。
なお、65W対応のモバイルバッテリーからならば、速度低下なしで給電もできるでしょう。
バッテリーは、こちらはJEITA3.0表記です。
この基準はアイドル時と動画再生時の2値を併記する規則です。
JEITA3.0bの基準で最大24.2時間、動画再生時(JEITA3.0a)も最大13.2時間 です。
指標が異なるので比較しにくいですし、換算も正確にはできませんが、JEITA2.0だと20時間は越えるでしょう。長めですし優秀です。
オフィスソフトは、付属モデルがあります。
永続版ライセンス、市販版と異なり「そのPCのみ利用できる」ライセンスです。
カメラは、フルHDカメラが搭載です。
この解像度の場合、顔認証(Windows Hello)に対応できます。
ただ下位機種だけ、解像度がHDになります。
また、指紋センサー、キーボードのバックライトも下位機のみ未付属です。
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以上、ThinkPad E16 Gen 2 AMDの紹介でした。
コアなThinkPadの愛用者で、自宅に比較的安めのノートPCを置きたい場合は選択肢になるでしょう。
使ったことのない方でも、堅牢なキーボードなど使い勝手の部分で優秀ですので、ビジネス用の場合は選択肢になります。
ThinkPadは、同社の一般機(ideapad)に比べると、1万円前後高くなるのですが、使い心地の部分でその意味はあるでしょう。
次回の予告
大画面ノートパソコンのおすすめ結論的にこれ!
というわけで、今回は、15.6型の大画面ノートPCの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・大画面ノートPCの比較 (2)
2-1:レノボ〈その他〉
2-2:富士通
3・大画面ノートPCの比較 (3)
3-1:DELL
3-2:ASUS
4・大画面ノートPCの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、今回紹介できなかったレノボのideaPadシリーズなどをみたあと、NECと富士通の製品をみていきます。
マシンパワー ★★★★★
読み書き速度 ★★★★★
ストレージの量 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、結論編となる4回目記事(こちら )では、15.6インチノート全機種の中から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら