Top ノートPC・タブレット 比較2025'【激安】15.6型ノートPC 70機の性能とおすすめ・選び方:15〜16型ノートPC(1)

2025年05月28日

比較2025'【激安】15.6型ノートPC 70機の性能とおすすめ・選び方:15〜16型ノートPC(1)

【今回レビューする内容】2025年 10万円以内・10万円前後の15.6インチ 16インチの大画面ノートパソコンの性能とおすすめ 4万円台〜10万円台:Windows11対応 ノートPC・オールインワン型ノート性能ランキング

【比較する製品型番】 HP 15-fc0000シリーズ 15-fc0005AU 15-fc0006AU 15-fc0003AU 15-fc0000 15-fd0226TU 15-fd0227TU 15-fc0000AU 15-fd0035TU 15-fd0036TU HP Pavilion 16-ag0005AUシリーズ 16-ag0006AU 16-ag0007AU 16-ag0008AU 16-af0000シリーズ 16-af0011TU 価格.com限定 16-af0012TU 16-af0013TU Victus by HP 15-fa1000 15-fa1258TX 15-fa1259TX レノボ ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP2 21M5CTO1WWJP5 21M5000QJP 21M50057JP 21M5000SJP 21M50056JP 21M5CTO1WWJP6 21M5CTO1WWJP4 ほか

今回のお題
安くて性能の良いノートパソコンのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年5月現在、大画面のノートパソコンの比較です。

 だいたい「10万円以内」、高くても「15万円まで」の予算で買えるものを「サイズ別」にみていきます。

 基本となるマシンパワー(CPU・GPU・メモリー)は、ベンチマークを交えて説明します。

 そのほか、ストレージの速さや量(HDD/ SSD)や、液晶画面の見やすさ(IPS液晶/TN液晶)、USB端子の速度なども重視して各機を分析しました。

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1・大画面ノートPCの比較 (1)
 1-1:HP
 1-2:レノボ〈Think Pad系〉
2・大画面ノートPCの比較 (2)
 2-1:レノボ〈その他〉
 2-2:富士通
3・大画面ノートPCの比較 (3)
 3-1:DELL
 3-2:ASUS
4・大画面ノートPCの比較 (4)

 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、以上のような企業順に各製品を見ていきます。

マシンパワー   ★★★★★
読み書き速度   ★★★★★
ストレージの量  ★★★★★
軽量性      ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、最後の結論では、全製品から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

ーー

1・格安小型ノートPC(13.3,12.4型)の比較
2・格安中型ノートPC(14型)の比較
3・格安大画面ノートPC (15.6, 16型)の比較
4・VAIOのノートPCの比較
5・MicrosoftのSurface Bookの比較
6・AppleのMacbookの比較

 なお、今回は、このブログの「ノートPCの比較記事」全体としては、3回目記事になります。

 14型以下の中画面のノートPCほか、VAIO、Microsoft、Apple製品は記事を分けています。

 そちらで、お探しだった場合(今回の記事ではなく)上記リンクを直接お読み頂ければと思います。

 よろしくお願いします。

1-1・HPの大画面ノートPC(15.6型)

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 はじめに、アメリカの大手PCメーカーであるHPの製品です。

 何十年も前から日本に進出している、世界的なパソコンメーカーです。 

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 HPのノートPCは、「筐体部分の形状・種類(品質)」の違いでの4ランクがあります。

 10万円以内ではENVYシリーズまでが「射程圏」です。

 1・パフォーマンスモデル
 2・スタンダードモデル
 3・ベーシックモデル
 4・エントリーモデル

 さらに、各シリーズ内に、CPU性能・メモリ・ストレージ量などの違いで、以上のような「性能ランク」が示されます。

 「パフォーマンスモデル」が最上位で、「エントリーモデル」が最下位です。ただし、各シリーズ全てに全クラスがあるわけではないです。

 またモデル番号の末尾には「G2(ジェネレーション2)」などの表記があります。これは、「第2世代」を示していて、細かい仕様のマイナーチェンジがあることを示します。

 このほか、「マウス」などのオマケ付きのほうが安い場合もありますが、上の基準だけをみていれば、価格を見誤ることはないでしょう。

 結構「分かりやすい」区分なので、今回はこれを利用しながら、各機をみていきます。

ーーー

 ここから先は、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う点は青字で記していきます。


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 (エントリーモデルは別掲)

 【2025年発売】HP 15-fc0000

 【ベーシックモデル G2】

 1・HP 15-fc0000 15-fc0005AU
  ¥65,800 HP ダイレクト (5/28執筆時

 【ベーシックモデルG2(相当)(価格コム限定)

 1・HP 価格.com限定 G2 15-fc0005AU
  ¥62,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:AMD Ryzen 3 7320U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe

 【スタンダードプラスG2】

 2・HP 15-fc0000 15-fc0006AU
  ¥75,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

 【スタンダードプラスG2(相当)(価格コム限定)

 2・HP 価格.com限定 G2 15-fc0006AU
  ¥69,900 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:AMD Ryzen 5 7530U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【パフォーマンスプラスG2】

 3・HP 15-fc0000 15-fc0003AU
  ¥92,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

 パフォーマンスプラスG2(相当)(価格コム限定)

 3・HP 価格.com限定 G2 15-fc0006AU
  ¥89,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:AMD Ryzen 7 7730U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.63kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.3 Wi-fi 6E
バッテリー:10時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 HP 15-fc0000シリーズ は、アメリカのHP(ヒューレットパッカード)の製品です。

 同社のHPシリーズに属する格安機で、2025年にモデルチェンジされた第2世代機(G2)です。

 現在、リンク先だと「G2」表記のない旧機(2023年機)があります。CPU回りは同じですが、Wi-Fi規格が1世代旧式(WI-FI6)になります。その代わり、2000円相当のマウス( HP 240)がおまけで付きますが、あまり性能は期待できないので不要かと思います。

 後ほど書くように、新機種のWI-FI6Eは普及確実ですし、値段差をふまえても新機種でしょう。

 このほか、HPシリーズは、より安い「エントリーモデル」もありますが、OSが特殊なので、あとで別に紹介します。

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 価格は、HPの場合、本機をはじめとする一部構成だと「価格.com限定モデル」があります。

 同じ製品ですが、時期によってはこちらのほうが「安い」場合はあります。

 両方見比べて、安い方を選ぶと良いと思います。なお、完全に別ページです。

 OSは、windows11 Homeを搭載します。

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 重さは、1.63kgです。

 コンパクトな筐体の新設計で、大画面としては、軽めのモデルに仕上がっています。

 ディスプレイは、15.6型フルHD解像度(1920×1080)です。

 格安機の場合、この解像度なら問題ないです。

 表面処理も、光の写りこみが少なく、ワープロ作業にも非光沢液晶(ノングレア)で、家庭用のほか、ビジネスにも利用しやすい作りです。。

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 パネルは、広視野角で、目が疲れにくいIPSパネルです。

 ノートPC選びで最も重要な液晶の品質の部分で優れるのが、本機の良い部分でしょう。

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 CPUは、どれもAMD系です。

 いずれも、2022年登場の同社のエントリークラスの構成です。

 なお、CPUについていえば、インテル系は「信者」が多いといえます。ただ、インテルは2020年前後にCPUの製造プロセスの小型化(省電力化)にやや遅れを取りました。

 そのため、AI世代の最近のCPU(Inter Ultra系)は例外として、安めのノートPC向けのCPUは、同じ消費電力ならば、今でもAMDの方が性能が良いと言えます。 

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 CPUスコアは、グレードで変わります。

 下位構成は、4コア・8スレッドRyzen3 7320U(2.4Ghz×4)です。

 中位構成は、6コア・12スレッドRyzen5 7530U(2.0Ghz×6)です。

 上位構成は、8コア・16スレッドRyzen7 7730U(2.0Ghz×8)です。

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 ベンチマークは、各機でかなりの差があります。

 上表は、スコアによる格安ノートPCの快適度を(Atlasの感覚で)示したものです。

 一般的な仕事・動画用とし10000を越えると、入門機として普段の作業に苦なく使える、「標準的な水準」といえます。

 下位構成は、「標準以下」で今だとやや弱いといえます。

 中位構成は、「標準以上」なので、かなりの差です。

 価格差をふまえても「Ryzen5 7530U」採用機がお得でしょう。

 上位構成は、さらに良いですが、価格からするとやはりお買得感があるのは中位構成です。

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 グラフィックス(GPU)は、統合型(CPUとメモリ共有)です。

 この部分は、各アプリ、特にAI処理に性能が不可欠なので、ノートPCでも最近改良が著しい出Sう。

 本機の場合、下位構成から順にRadeon 610MVega7Vega8になります。

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 下位構成は500前後で、GPUも最低減です。

 中位構成以上ならば、入門機相当のノートPCの「現行水準」といえます。

 そちらが良いでしょう。

 メモリーは、下位構成でも8GBです。

 ボトルネックになりやすい部分ですが、入門機では問題ないです。

 本機は、「スタンダード」モデル以上だとメモリー(DDR4-3200MHz)はスロット式で交換可能です。

 しかし、開口は複雑ですしメーカーも「ユーザーが交換できるタイプではない」とします。

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 記憶ストレージは、SSDです。

 下位構成でも、256GBの容量と十分です。

 具体的な速度は示しません。

 しかし、PCIe3.0世代なので、現行水準としては、読込速度 3000MB/s あたりが、速度の最高値(理論値)です。

 HDDの10倍以上は速く、また、SATA接続の昔のSSDよりも高速です。

 ここは問題ないです。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi6EBluetooth5.3に対応です。

 Wi-Fi6Eは、とくに注目点です。

 前規格となるWI-FI5、WI-FI6ともに使えない 6GHz帯で通信が通信できるからです。

 新しく民間に開放されたばかりであまり普及していないのと、干渉しにくい帯域であるため、近所の電波などとの混線がなく、通信速度は安定的です。

 度は、本機は「アンテナ2本」なので、6GHz帯でも理論上1201Mbps(=150メガバイト/秒)の速度が得られます。

 ただし、無線LANルーター側の対応も必要です。

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 とくに、2022年以後に買い替えていない方は、前世代のWi-Fi6にも非対応のWi-Fi5(11ac)のルーターでしょう。

 下位互換性があるので接続には問題ないですが、速度は、最大876Mbps(109メガバイト/秒)にボトルネックがあります。

 Wi-Fi6E対応機の導入は、速度ほか、規格化された新技術によって通信安定性も高めるため、ご自宅全体の通信改善効果を見込めます。

 ただ、話がずれるため、興味のある方は、このブログの【無線LANルーターの比較記事】のほうを後ほどお読みください。

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 インターフェースは、片側に(四角い)USB-A端子が2つと、反対側に(丸っこい)USB-C形状が1つです。

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 速度規格は、USB-A・USB-C端子とも、USB3.0です。

 値段の高いノートPCではないですし、仕方ない部分です。

 なお、このあたりの速度仕様に興味のある方は、このブログの【ポータブルSSDの比較記事】で、ある程度詳しく説明しました。

 その他端子としては、プレゼン用にHDMI端子もあります。

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 BUFFALO LUA5-U3-AGTE-NBK
  ¥1,780 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 一方、コンパクト設計なので、有線LAN端子省略です。

 どうしても必要な場合は、サードパーティのアダプタを利用します。

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 キーボードは、日本語キーボードが付属します。

 キーサイズは、Fキーについては小さいですが、あとは普通のサイズです。

 G2からは、Copilot(MicrosoftのAI)キーもつきました。

 一方、テンキー(数字キー)が左部分にあります。14インチまでの機種ではスペース的に難しいので、このサイズ特有です。

 セキュリティは、指紋認証機能を備えます。

 一方、キー部分のバックライトは未装備です。

 DVDドライブは、別売です。

 最近は「オールインワン」は、大画面機でも各社とも(ほぼ)ないです。

 このブログでは【Windows向けブルーレイ・DVDドライブの比較記事】が別にあります。

 必要な方は、後ほどご覧ください。

 Officeソフトは、オプションです。

 追加料金を払えば、インストールしてもらうことは可能です。

 なお、パッケージ版を別に買われる場合は、このブログの【Microsoft Office 2024の比較記事】に値段や選び方を書いておきました。

 なお、オプションで選べるのはバンドル版です。2つ以上のPCで使う場合は、正規版のほうが良いでしょう。

 カメラは、92万画素のHDカメラです。

 画質は期待できませんし、簡易的なものです。顔認証もできません。

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 バッテリーは、MobileMark 2018の測定基準で11時間との表記です。

 昔から使われている指標で、日本で多いJEITA2.0と同じほど「甘め」な基準の試験です。

 なお、最も測定基準が厳しいMobileMark 25」ほか、各企業で使う指標は乱立しています。測定基準が異なりすぎて、メーカー間での持続時間は比較しにくいです。

 上表で一般的なJEITA2.0に換算する場合の持続時間の目安を示します。しかし、CPUのメーカーや世代で大きく変わるので、あくまで「試験の厳しさの度合い」を示しただけものです。

 なお、バッテリーは、スペックから客観的に比較しにくいので、今回の比較記事ではさほどまで重視しません

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 以上、HP 15-fc0000シリーズの紹介でした。

 10万円以下の製品としてはスペックはスタンダードですし、他社機と比べる際の基準とすると良いかなと思います。

 自宅でも使いたいが、持ちはこびもしたい方で、ある程度大画面なモデルを揃えたい場合に「候補」です。

 画面サイズが小さいモデルほど軽くはないですが、ドライブがない分薄いですし、「持ち運べないこともない」ですから。

 CPUSSDなどの性能は十分で、液晶モニターの品質もよい製品です。

 「ベーシック」でも十分な性能ですが、セール時は、10万円以下となることもある「スタンダードプラスは、CPU性能の部分でハイクラスですし、コスパも良いように見えます。

 ただ、HPシリーズは、筐体部分の加工などが簡易的なのでやはり「入門機」という表現が適当です。そのため、あとで見る、上位筐体を使用したシリーズと、値段を含めて比較することは重要でしょう。 

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 【2024年発売】(エントリーモデルは別掲)

 【スタンダードモデルV2】

 4・HP 15-fc0000 15-fd0226TU 15-fd0227TU
  ¥133,310 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:Core i5-1334U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe

モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
DVD:
重さ: 1.64kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.3 Wi-fi 6
バッテリー:7,5時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 なお、HPのスタンダード機(HP 15-fd0000)は、インテル製CPUを採用する製品も選べます。

 10万円前後という今回の「縛り」だと、以上が選択肢です。


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 一方、先ほど機種と比べて、変わるのは、CPU(GPU)の部分です。

 CPUは、10コア12スレッドCore i5-1334U(1.3GHz×2 + 0.9GHz×8)です。

 インテル系の場合は、クロック数の高い高性能コアと、消費電力が低い高効率コアを複合挿せるのが、最近は普通で、こちらもその構成です。

 性能面では、AMD採用の中位構成と大きな差はないです。

 ただ、割引を含めて、インテル系の価格は少し高めに思います。

 その上で、消費電力の関係で、バッテリー持続時間がやや悪いです。

 結論的にいえば、やはり、スペックで選ぶならばAMD系がよさそうです。

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 【2023年発売】

 【エントリーモデル】

 5・HP 15s-fc 3000 15-fc0000AU
  ¥39,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:Athlon Silver 7120U

 【エントリーモデル】

 6・HP 15-fc0000 HP 15-fd0035TU 15-fd0036TU
  ¥58,500 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:intel N100

モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
メモリ:4GB
ストレージ:128GB SSD/PCIe
DVD:
重さ: 1.59kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI
通信:Bluetooth5.0 Wi-fi 6
バッテリー:11時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素前面カメラ
OS:Windows 11 S
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 このほか、 HPシリーズだと、インテル系・AMD系ともに「エントリーモデル」が展開されます。

 ただ、このラインは特殊で、搭載されるWindowsが、Windows 11 Home Sモードです。

 不可逆的に解除はできますが、Windowsストアの製品以外インストールできなくしています。途上国などに向けて、性能の劣るCPUのみ搭載を許されるライセンスです。

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 CPUは、それぞれ、2コアのAMD Athlon Silver 7120Uと、4コアのintel N100です。

 価格は安いとはいえ、先ほどの機種との性能差は相当です。

 あえて言えば、Intel系のが少しスコアが良いですが、先述のように、GPUの部分を加味すれば、実際はそう変わらないでしょう。

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 結論的にいえば、限られた用途で使うにしても、CPUはパワー不足と言えます。SSDやメモリー量も物足りません。


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 【2024年発売】HP Pavilion 16-ag0000 シリーズ

 【スタンダードモデルG4】

 7・HP Pavilion 16-ag0005AU 16-ag0006AU
  ¥119,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:AMD Ryzen 5 8540U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th

 【パフォーマンスモデル】(参考)

 8・HP Pavilion 16-ag0007AU 16-ag0008AU
  ¥139,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:AMD Ryzen 7f
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe 4th

モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢 タッチ
DVD:
重さ:約1.79kg
接続:USB-A (3.0 3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-Fi6E
バッテリー:12.5時間(MobileMark 25)
カメラ:FHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 HP Pavilion 16-ag(AMD)は、HPのパビリオンシリーズに属するモデルです。

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 パビリオンは、HPの「中位ランク」の筐体です。

 上でみたHPシリーズの本体と異なり、細部まで詰めた産業デザインで、10万円前後のPCと同等のエレガントさが「売り」です。

 重さは、1.79kgです。

 大画面ノートとして軽量です。

 ただ、持ち運ぶのはオススメしません。

 画面サイズは、16インチワイドです。

 解像度は、WUXGA(1920x1200 )です。

 最近のミドルクラスのノートPCでは15.6型に変わって増えてきました。

 画面の縦横比が16:10(フルHD16:9)で縦長で、書類作業がしやすいからです。

 フルスクリーン表示する場合も、多少黒帯がでる位ですし、問題ないでしょう。

 ディスプレイは、タッチパネルです。

 Windows11はタッチパネルに便利なOSでもあるので、中位機だと各社とも付く場合があります。

 パネルは、視野角の広く、目に優しいIPSパネルです。また、仕事向きの非光沢仕様です。画面左右のベゼル(額縁)も薄めで、スマートで格好良いです。

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 CPUは、AMD系列です。

 2024年登場のAMD Ryzen 8040シリーズです。

 下位構成は、6コア12スレッドAMD Ryzen5 8540U(3.2GHz ×6)です。

 上位構成は、8コア16スレッドAMD Ryzen7 8840U(3.3GHz ×8)です。

 他社も、24年発売のミドルクラスは、このCPUの採用例は多いです。

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 スコアは、下位機は20000前後、上位機だと25000あたりです。

 下位機でも、今回の基準だと「快適」水準です。上位機は、「さらに快適」といえます。

 これ以上のスペックを求めたい場合、基本的に20万前後の予算になります。

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 GPUは、統合型です。

 24年登場の700シリーズです。下位機は740Mで、上位機は780Mです。

 この2つのGPUは、共にAMDがAI処理に特化させた構成で、グラフィックスのベンチが良いです。NPU(AMD Ryzen AI)も搭載して、機械処理に強い仕様にしています。

 ファイル検索や、Web会議時の映像・音声最適化ほか、AI利用時の駆動が未対応機よりも良くなります。Copilot(AIアシスタント)のショートカットもあります。

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 GPUベンチは、下位機でも「かなり快適」な水準と言えます。

 本機も、WindowsのAI(Copilot)キー搭載ですが、AI利用には強力なGPUが欠かせないため、最近のミドルクラスPCでは、GPUがかなり強めになってきています。

 メモリーは、下位機でも16GBです。

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 ストレージは、SSDです。

 第4世代のPcieです。

 ベンチマークは非公開ですが、世代が新しいので、期待値は高いです。

 なお、ユーザーによるメモリ増設は「不可」です。近年のノート用はこの仕様が多いです。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi6EとBluetooth5.3に対応です。

 Wi-Fiは、下位機同様に、回線安定度が高い6GHz帯に対応できる新規格に対応です。

 本機もアンテナ2本なので、理論上の最高速は1201Mbps(=150メガバイト/秒)です。

 ただし、下位機種で説明したように、2022年以前に買われたルーターだと速度は落ちるでしょう。

 詳しくは、【無線LANルーターの比較記事】のほうで書きました。

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 インターフェースは、(四角い)USB-A形状が両側に1つずつと、(丸い)USB-C形状が2つです。それに、HDMI2.1が1つです。

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 速度は、USB-Aの1端子を除いて、全て(速度規格として)USB3.1です。

 そのため、このブログの【ポータブルSSDの比較記事】で紹介したような、高速SSDでも速くつなげられます。

 なお、本体の電源はUSB-Cから充電する仕様です。65WのUSB-C電源アダプタが付属です。

 モバイルする場合、【USB-PDモバイルバッテリーの比較記事】で紹介したモバイル電源で、65W出力対応ならば、速度低下もなしに充電できるでしょう。

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 キーボードは、本機も、テンキー(数字キー)が右側に付きます。

 さほど変則配置もなく良い仕様です。タッチパッドも少し大きめです。

 その上で下位機種にはなかったキーのバックライトが搭載です。

 カメラは、フルHD解像度です。

 本機は、顔認証に対応できます。

 DVDドライブは、本機も、未搭載です。

 バッテリーは、MobileMark 25の測定基準で12時間との表記です。

 先述のように、厳しめの基準になるので、この数字が出ていれば水準以上です。

 Officeソフトは、オプションです。

 追加料金を払えば、インストールしてもらうことは可能です。

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 以上、HP Pavilion 16-ag(AMD)の紹介でした。

 CPUとモニター部分は、各社の24年機(AMD系)と仕様は似ますので、比較は必要です。

 ただ、タッチパネル対応は珍しい上で、第4世代のSSDの採用も明言されます。

 端子構成も、Wi-Fiの世代も新しいですし、デザイン性の良い外観を含めてこの価格クラスでは、候補にしやすい製品の1つに思えます。

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 【2022年発売】HP Pavilion 16-af0000シリーズ

 【スタンダードモデルG3】

 9・HP Pavilion 16-af0010TU 16-af0011TU
  ¥109,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

 10・HP Pavilion 16-af0000 価格.com限定
  ¥114,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:: Core Ultra 5 125U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【パフォーマンスモデル】

 11・HP Pavilion 16-af0012TU 16-af0013TU
  ¥129,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

 12・HP Pavilion 16-af0000 価格.com限定
  ¥134,800 HP ダイレクト (5/28執筆時)

CPU:: Core Ultra 7 155U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢 タッチ
DVD:
重さ:約1.79kg
接続:USB-A (3.0 3.1) USB-C (3.1)×2 HDMI
通信:Bluetooth 5.3 Wi-Fi6E
バッテリー:11時間(MobileMark 25)
カメラ:FHD 1080p カメラ
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 なお、このシリーズには、HP Pavilion 16-af(インテル)という、インテル系CPUを採用するモデルもあります。

 こちらも、価格コムモデルがあります。

 仕様は同じですが、価格は時期で都度変わるので、買われる場合は比べてください。

 CPU以外の部分は、AMD系の場合とほぼ同じです。

 バッテリーの保ちも、11時間なので(だいたい)同じです。

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 CPUは、インテルのCore Ultraです。

 GPUとの統合型ですが、Core UltraAI世代のCPUで、1.4GHzのNPU(AIエンジン)も積む、インテルの新世代ユニットです。

 構成は、下位機が、10コア12スレッドのIntel Core Ultra 5 120U (1.4GHz×2 + 0.9GHz×8)、上位機が、12コア14スレッドのIntel Core Ultra 7 155U (1.7GHz×2 + 1.2GHz×8)です。

 スコアは、上位機と下位機のベンチが逆転しています。

 サンプルの問題もありそうですが、実際、そこまで差は付かない可能性はあります。

 先ほどのAMD系と比べると、下位機を含めて、若干スコアが落ちる部分はあります。

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 GPUは、一方、CPUとの統合型です。

 下位機は、Arc7で、上位機は、iGPU 4-CoreIntel Graphics 4-Core iGPU Arc)です。

 こちらも、上位機のスコアが振るわない形です。

 他社機の場合、上位構成だとCore 7 155Uではなく、クロック速度が強めのCore 7 155Hを採用する事例があります。

 その点から言っても、本機の上位構成は選びにくいでしょう。

---

 結論的にいえば、現状だと、インテル系の下位構成が、値段を含めて最も良くみえます。

 CPUはAMD系が良いですが、GPU部分がやや力強い構成ですから。一方、インテル系の上位構成は逆に少し選びにくさを感じます。


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 【2023年発売】

 【スタンダードプラスモデル】

 13・HP  Victus by HP 15-fa1000 15-fa1258TX
  ¥119,800 HPダイレクト (5/28執筆時)

CPU:intel Core i5-12450H
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【スタンダードエクストラモデル】

 14・HP  Victus by HP 15-fa1000 15-fa1259TX
  ¥119,900 HPダイレクト (5/28執筆時)

CPU:intel Core i5-12500H
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

モニター:15.6フルHD IPS 非光沢
ドライブ:
重さ:2.29kg
接続:USB-A (3.0)×2 USB-C (3.0) HDMI2.1
通信:Bluetooth5.2 Wi-Fi6E LAN
バッテリー:最大5.3時間(MobileMark 2018)
カメラ:92万画素
OS:Windows 11 Home
ソフト:Office 2024(追加可)  
保証:1年間

 Victus 15(Intel) も、HPのノートPCです。

 AMD系もありますが、執筆時、15インチで安めのものはありませんでした。

 このシリーズは、仕事用ではなく「ゲーミング向け」のラインです。

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 後述するように単独のGPUを積んでおり、144Hzまでの高リフレッシュレート表示に対応できる機種です。

 今回は、ゲーミング用ノートPCの記事ではないですが、グラフィック系の仕事の場合、選択肢になりそうな部分も感じたので紹介します。

 重さは、2.29kgです。

 強力なCPUとビデオカードを搭載するため、重めです。す。

 画面サイズは、15.6インチです。

 非光沢液晶のIPS液晶なので、普通に仕事に使っても問題ないです。

 ただ、色域などに配慮したデザイナー向けではないですし、HDRにも対応しません。

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 CPUは、このシリーズ全体でいえば、以上のCPUが選べます。

 ただ、最安だと6コア12スレッドintel Core i5-12450H(2.0GHz×2 1.5GHz×4)、2番目だと12コア16スレッドintel Core i5-12500H(2.5GHz×4 1.5GHz?×4)です。

 CPUスコア的には、中位機でないと20000を越えないですし、ゲーミング用と考えればそちらでしょうか。

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 GPUは、一方、先述のように、単独のGPUを搭載です。

 下位構成だと NVIDIA GeForce RTX 2050、上位機だと、NVIDIA GeForce RTX 4050です。

 上位機は特に良いです。

 ラップトップPC用のグラボで2023年登場です。この世代は、クロック強化があることから、PU共有型の上位版GPU(Vega系)はもちろん、2000・3000番台より大幅な強化があります。

 性能は格段の差です。

 GPU専用メモリーも6GB搭載しています。

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 GPUスコアは、下位機でも8000を超えてきます。

 今回はゲーミング用メインの比較ではないですが、ビジネス用の最高水準を遙かに超える「ゲーミング級」です。

 単独のGPUを搭載することで、画質を過度に犠牲にしない高リフレッシュレート処理ほか、単独のGPUから可能といえる遅延対策が利用できる部分が、「ゲーミングノートPC」らしいです。 

 ちなみに、このブログだと【ゲーミングモニターの比較記事】で、ゲーム系の表示技術についていろいろ書いていますが、エントリークラスならばノートPCの利用も「あり」だなと、今回調べて思いました。

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 一方、GPUを併用する場合、発熱しやすいので、しっかりした冷却ファンを搭載しますす。

 廃熱による速度低下は心配なさそうですが、仕組み的に、騒音はあるでしょう。

 メモリーは、16GBです。

 ストレージは、SSDで512GBです。

 速度的にも、PCIe NVMe M.2仕様なので、高速といえます。

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 ネットワークは、本機も、最新のWi-Fi 6Eに対応し、Bluetooth5.2です。

 先述のようにWi-Fi6Eは、2022年登場の新規格で、新しく民間開放された6GHz帯が利用できるものです。

 通信安定性が大きく高まりますが、話がそれるので、興味のある方は、このブログの【Wi-Fi6ルーターの比較記事】をご覧ください。冒頭で説明しました。

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 インターフェースは、USB-A形状が両側に1つずつと、USB-C形状が1つです。

 ただし、USB-C、USB-AともUSB3.0クラスの速度に止まります。

 カメラは、動画チャット用が搭載です。

 96万画素の普通のHDカメラですが、超解像処理で、フルHDに(疑似的に)アップコンバートする仕組みがあります。画質部分も、ノイズリダクションほか、部屋の明るさを判別し、自動に画像を調整する機能もあります。 

 搭載マイクもノイキャンですし、(ゲーム)チャットに対する配慮もあります。

 キーボードは、日本語キーボードが付属します。

 イルミネーションこそないですが、しっかりアイソレーション式のキーボードで、(白の)バックライトもあります。

 オフィスソフト・DVDドライブは、本機も未付属です。

 そふとは、オプションで追加は可能です。

 バッテリーは、緩めのMobileMark 2018基準で最大5.3時間です。

 おそらく、GPUを酷使する場合より短くなります。これは、仕方ないでしょう。

 スピーカーは、(なにげに)Bang & Olufsen製ユニットです。

---

 以上、HPVictus 15(Intel)の紹介でした。

 格安ゲーミングモニターとして基本性能を抑えたものでは、安めに思えました。

 映像美の部分では、色域やHDRはスタンダードですが、しっかり、144Hzの高リフレッシュレートに対応しますし、カメラ・ネット速度・キーのバックライトほか、ゲーミングに必要な部分も、しっかりした装備にしています。

 仕事でも、GPUを割と使う分野の場合は、選べるでしょう。ただ、騒音(発熱)とバーターではあるので、一般的な仕事には、さきほどまでみた、HPシリーズや、Pavilionシリーズどの「普通の」製品が良いかなと思います。

1-2・LenovoのThinkPad(15.6型)

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 続いて、レノボが販売するThinkPadです。

 米国のIBMが販売していた時代からの古参のファンも多いブランドです。ビジネス用のThinkBookと合わせてみていきます。


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 【2024年発売】

 【下位構成

 (指紋センサとbacklightなし)

 15・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP2
  ¥92,697 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

 (カメラ720pと指紋センサとbacklightなし)

 16・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP5
  ¥93,258 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

CPU: AMD Ryzen 3 7335U
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe

 【中位構成】

 17・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5000QJP
  ¥114,900 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

 (Office2021付属・Win pro 11仕様)

 18・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M50057JP
  ¥140,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

CPU: AMD Ryzen 5 7535HS
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【上位構成】

 19・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5000SJP
  ¥124,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

 (Office2021付属・Win pro 11仕様)

 20・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M50056JP
  ¥151,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

CPU: AMD Ryzen 5 7535U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD/PCIe

 【価格コム限定】(カメラ720p、指紋センサとbacklightなし)

 21・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP6
  ¥99,880 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

CPU: AMD Ryzen 7 7735HS
メモリ:32GB
ストレージ:256GB SSD/PCIe

 【価格コム限定】(指紋センサとbacklightなし)

 22・ThinkPad E16 Gen 2 AMD 21M5CTO1WWJP4
  ¥109,800 Lenovoダイレクト (5/28執筆時)

CPU: AMD Ryzen 7 7735HS
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD/PCIe

モニター:16型 WUXGA IPS液晶 非光沢
DVD:
重さ: 約1.81kg〜
通信:Bluetooth 5 Wi-Fi6 LAN
バッテリー:最大24.3時間JEITA3.0b
カメラ:FHD 1080p カメラ
接続: USB-A (3.1) USB-C (3.1) (3.0)  HDMI
OS:Windows 11 Home (Pro)
ソフト:Office 2024(追加可)
保証:1年間

 ThinkPad E16 Gen 2 AMDは、レノボThinkPad Eシリーズの最新製品です。

 ThinkPadでは10万円前後で買えるラインナップになります。

 かなりの数の構成例があります。

 しかし、基本的には、CPUの違いをはじめにみておいて、あとはメモリ・ストレージの必要量と、Microsoft Officeの付属の有無をみて選べば簡単です。

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 ただし、レノボの場合、「カスタマイズモデル」と「セット」モデルが混在します。

 サイトに「カートに入れる」のボタンがある製品の場合、カスタマイズ不可の「セットモデル」です。価格なりに実用的な構成になっている場合が多いので、初心者にはおすすめです。

カスタマイズする」ボタンがある機種は、カスタマイズ(CTO)対応です。

 Officeの追加ほか、パーツのCTOが有料で可能です。

 ただ、一部のパーツ(カメラ、パネル、指紋センサー、バックライトなど)の周辺装備が、通常より下のグレードになっている場合があります。

 なお、価格コム限定と上に書いた2モデルも「カスタマイズ」モデルです。こちらだけ、最初からCPUだけ最上位にしてあると考えてください。

---

 結論的にいえば、あまり詳しくない方は、「カートに入れる」のボタンがある「買い切り」タイプを選んだ方が良いかと思います。 

 予算に応じて装備は変わりますが偏った装備の場合は少ないので、初心者向きで選びやすいので。

 あとは、以下でみる性能面と、Officeの有無だけみればだいたい区別は付くでしょう。

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 OSは、基本、Windows 11 Homeです。

 ただ、一部、Windows 11 Proが選べる構成もあります。

 キーボードは、伝統の「赤ボッチ」トラックポイントを装備です。

 アメリカのIBMから引き継いだもでるで、コアなファンが多いです。

 凹みのついたパンタグラフ式のキーボードは押し味が良いです。剛性やキーピッチなどは、IBM以来の伝統を受け継いでいます。

 本機もテンキーが右に付属します。テンキー部分の「独立感」は他社よりあるため、(デスクトップ向けの)フルサイズキーボードに最も近いと言えるでしょう。

 いずれにしても、ThinkPadは、Windows系のノートPCでは、レッツノートやVAIOの上位機と並び、伝統的に入力システムは信頼されています。

 なお、キー部分のバックライト・指紋センサーも装備です。

 重さは、約1.81kg〜です。

 構成によって少し変わりますが、いずれにしても持ち運ぶには、やや重めの水準でしょう。

 昔はこれくらいの重さを持ち歩く人もいましたが、モバイルPC性能の向上で最近はめったに見かけません。

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 液晶画面は、非光沢16インチのIPS液晶です。

 色域は普通(sRGBで60%±)ですが、輝度は300ニトありますし、スペックに問題はないです。

 解像度はWUXGA (1920 x 1200)です。フルHD相当ではありますが、縦横比が16:10なので、僅かに縦に長いです。

 HPでも書いたように、Officeソフトなどを利用する場合、縦長表示できます。

 動画などをフルスクリーン表示する場合、隅に黒帯がやや多めにでますが、普通、アスペクト比は維持できるでしょうし、問題ないです。 

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 なお、レノボ機の場合、ディスプレイも「カスタマイズ」できます。

 特に+2万円する場合、「色域強化IPS」にできます。

 縦横比はそのままで解像度が少し高い2.2K(2240 x 1400)になります。

 sRGBカバー率100%で(広色域パネルとまでは言えないものの)色域が広めです。恐らくBOEの高品質IPSで、コントラスト比も少し上がる(1500:1)と思います。

 ディスプレイにこだわりたい場合、検討に値します。

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 CPUは、3種類です。

 下位構成の場合、4コア8スレッドAMD Ryzen 3 7335U (3GHz ×4)です。

 中位構成の場合、6コア12スレッドAMD Ryzen 5 7535HS (3.0GHz ×6)です。

 上位構成の場合、6コア12スレッドAMD Ryzen 5 7535U (2.9GHz ×6)です。

 価格コム限定は、8コア16スレッドAMD Ryzen 7 7735HS (3.2GHz ×8)です。

 上位機・中位機でスコアが逆転します.。

 消費電力は上位機が少ないのですが、バッテリーの保ちはほぼ同じです。 OSの違いはありますが、中位機はよさそうです。

 一方、価格コムモデルは、 上位機同様スコア20000を越えており、力強いです。

 こちらだけ省電力CPUではないので、バッテリーの保ちは課題となりそうですが、大画面モデルなので構わないという方は多いでしょう。

 先述のように、キーボードのバックライトなどの装備の部分ではありますが、CPUだけ注目すれば選択肢でしょう。

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 CPUスコアは、下位機種でも、先ほど示した入門機としての「標準」を大きく超えます。

 普通の作業だと十分なレベルです。

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 GPUは、CPUとの統合型で、Radeon 660Mです。

 1500前後のスコアですし、実用面で十分な水準です。問題ないです。

 なお、価格コム限定のみRadeon 680Mで少し性能は上です。

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 【8GB×2】(16GB/32GBもあり)

 Crucial DDR5-4800 PC5-38400
  ¥7,080 Amazon.co.jp (5/28執筆時)

 メモリーは、下位機種でも8GBです。

 ビジネス用では、メモリーが多い方がCPUが強いよりも快適度が増す場合も多いです。

 その辺を考慮しています。2スロットの増設で最大64GBまで認識させることが可能です。

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 ストレージは、下位機種で256GB SSDです。

 世代としては、4thで、速度での不満はないと思います。

 ネットワークは、最新の高速規格のWi-Fi 6に対応し、Bluetooth5.2です。

 そのほか、有線LAN端子もあります。

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 インターフェースは、(四角い)USB-A形状が2つと、(丸い)USB-C形状が2つです。

 なお、USB-Cの、片方は充電にも利用します。

 65W(USB-C PD)で、アダプタも付属です。

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 速度は、USB-Aは、いずれもUSB3.1です。

 USB-Cは、充電に利用する方がUSB3.1で、そうでないほうがUSB3.0です。

 端子数は十分ですが、USB-CのUSB3.1側が充電と共用なのは、高速ストレージ運用における注意点です。

 なお、65W対応のモバイルバッテリーからならば、速度低下なしで給電もできるでしょう。

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 バッテリーは、こちらはJEITA3.0表記です。

 この基準はアイドル時と動画再生時の2値を併記する規則です。

 JEITA3.0bの基準で最大24.2時間、動画再生時(JEITA3.0a)も最大13.2時間 です。

 指標が異なるので比較しにくいですし、換算も正確にはできませんが、JEITA2.0だと20時間は越えるでしょう。長めですし優秀です。

 オフィスソフトは、付属モデルがあります。

 永続版ライセンス、市販版と異なり「そのPCのみ利用できる」ライセンスです。

 カメラは、フルHDカメラが搭載です。

 この解像度の場合、顔認証(Windows Hello)に対応できます。

 ただ下位機種だけ、解像度がHDになります。

 また、指紋センサー、キーボードのバックライトも下位機のみ未付属です。

 以上、ThinkPad E16 Gen 2 AMDの紹介でした。

 コアなThinkPadの愛用者で、自宅に比較的安めのノートPCを置きたい場合は選択肢になるでしょう。

 使ったことのない方でも、堅牢なキーボードなど使い勝手の部分で優秀ですので、ビジネス用の場合は選択肢になります。

 ThinkPadは、同社の一般機(ideapad)に比べると、1万円前後高くなるのですが、使い心地の部分でその意味はあるでしょう。

次回の予告
大画面ノートパソコンのおすすめ結論的
にこれ!

 というわけで、今回は、15.6型の大画面ノートPCの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

   201908071256.jpg

2・大画面ノートPCの比較 (2)
 2-1:レノボ〈その他〉
 2-2:富士通
3・大画面ノートPCの比較 (3)
 3-1:DELL
 3-2:ASUS
4・大画面ノートPCの比較 (4)

 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら】では、今回紹介できなかったレノボideaPadシリーズなどをみたあと、NECと富士通の製品をみていきます。

マシンパワー   ★★★★★
読み書き速度   ★★★★★
ストレージの量  ★★★★★
軽量性      ★★★★★
バッテリーの保ち ★★★★★
画面の見やすさ  ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、結論編となる4回目記事こちら )では、15.6インチノート全機種の中から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 20:11 | ノートPC・タブレット

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