【今回レビューする内容】2024-2025年 美味しい!カレーレトルトの味の紹介とおすすめ:メーカー別人気商品の紹介・辛さや肉の量など タイカレー・インドカレー・スープカレー・ご当地カレーレトルト:味・辛さ・カロリーなどのランキング
今回のお題
美味しい!レトルトカレーのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年12月現在、販売中のレトルトカレーの味を比較します。
自他ともに認める「カレー好き」なAtlasが、試食したレトルトカレーを「写真付き」で紹介していきます。
1・レトルトカレーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:大手3社のカレー
2・レトルトカレーの比較 (2)
2-1:インド風カレー(日本)
2-2:インドのカレー (インド)
2-3:タイカレー
2-4:スープカレー
3・レトルトカレーの比較 (3)
3-1:ご当地カレー
3-2:その他のカレー
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事(今回)は、普段Atlasが基準にしているレトルトカレーの「選び方の基本」を説明します。
その後、大手3社(新宿中村屋・ヱスビー食品・ハウス)のラインナップを順番にみていきます。
2回目記事は、ネットで主に手に入るような「珍しい」タイプを含めて、内外のカレーを順番にみていきます。
もちろん掲載じているのは、「Atlasが実食した商品限定」です。
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 243kcal
総合評価 ★★★★☆
というわけで、紹介をはじめます。
今回は、以上のような指標で、各製品を比較します。
そして、最後に、結論として、Atlasのおすすめカレーを提案していきます。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・ミネラルウォーターの比較
2・タンサンペットボトルの比較
3・地ビールの比較
4・麦酒の比較
5・お米の比較
6・トクホ飲料の比較
9・野菜ジュースの比較
8・レトルトカレーの比較
9・コーヒー豆の比較
なお、今回の記事は、このブログの食品関連の比較記事の8回目記事として書きました。
1-1・カレーレトルトの選び方の基本!
Atlasは、カレーが好きです。食べ歩きも、レトルトも好きです。自分でも(スパイスで)作ります。
「レトルトカレー」も、仕事場で過ごす期間はほぼ毎日、1月にして10-15食は食べています。
そうした「経験値」から、ある程度「美味しいレトルトの見分け方」が分かってきました。
牛肉
豚肉
鶏肉
挽肉(ミンチ)
結論的にいえば、美味しいレトルトカレーを選ぶ場合の最も重要な基本!は、使われている「肉の種類」です。
なぜなら、高温高圧で殺菌するという、「レトルトパック」という特性上、「手作りカレー」の場合は美味しい素材でも、レトルトにすると総じて「最悪」という材料があるからです。
それは、豚肉と牛肉です。
(嬉しい例外はたまにありますが)、これらを素材にしたカレーは、肉の水分量(給水量)の関係で、たいてい、肉がボソボソで、Atlasを満足させません。
味だし用としては優秀でしょうが、肉の塊が大きければ大きいほどに、食味・食感が悪くなります。
後述するように、煮込み方やサイズの工夫で、「肉の味と食感」が楽しみやすいカレーも(若干ですが)あります。ただ、(同じ名前のレトルトでも)保存状態や調理時期で、肉の部分の味の差は結構あります。
反面、優秀なのはチキンです。
上手に調理したものだと、レトルトカレーでも水分が抜けておらず、美味しいことが多いです。ハズレが最も少ないと言えます。
チキンの場合は、お肉の固まりが大きいほど、基本的に美味しくなる傾向です。
キーマカレーなど、挽肉(ミンチ)にした素材は、同様に優秀です。
肉が見えないほど細かいので、食感においてボソボソ感を感じないからです。同じような理由で、「肉の形が見えないほど長時間煮込んだ製品」や「すじ肉を使う製品」は、美味しい確率が高いです。
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結論を改めて書けば、外れる確率の少ないレトルトカレーは「チキン」と「挽肉」です。なお、シーフードカレーならば、牡蠣など、もともと水気のある食材はわりと優秀です。
これ以外については、優秀なカレーレトルトは、あまり食べたことがありません。(チルドカレー/地方カレーは除く)
いずれにしても、個人的には、豚肉や牛肉の味をキープできる、安価なレトルト技術が発明されたら「ノーベル賞級」だと思っています。
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もちろん、その他の部分、例えば、スパイスの種類や野菜の味など、多方面の要素が影響してきます。
しかし、その部分は「嗜好」として、個人の好みに左右される部分が大きいため、比較(記事)として意味をなさないように感じます。
そこで、今回の記事では、特に、素材としての「肉」に注目しながら、各社のレトルトカレーを比較してみたいと思います!
1-2・大手3社のカレーレトルトの比較
1・新宿中村屋
2 ・S&B
3・ハウス
さて、最初に紹介するのは、スーパーなどで必ず見かける日本の大手3社のカレーです。
歴史をふまえると、「イギリス風」というのが正確でしょう。しかし、いずれにしても歴史的に日本に「土着化」しているカレーで、最もなじみ深い種類のカレーです。
1・新宿中村屋のカレー
はじめに、新宿中村屋のカレーからです。
スーパーで見かけるレトルトカレーだと、種類とては同社の製品が最も多いと言えます。
後述するように、大正時代から100年以上、インド式カリーを作ってきた会社です。
1・インドカレー
=大正時代からの「純印度式」日本カレー
2・純欧風カレー
=デミグラスソースの欧風カレー
3・旅するインド
=スパイシーなインド風カレー
4・極めるインドカリー
=プレミアムな「純印度式」カレー
5・味文化シリーズ
=ネット通販限定の「別注」カレー
なお、同社は、スパイスと味の傾向で、シリーズを分けています。主立ったものだけあげれば、以上の5つのシリーズです。
シリーズ内では味の傾向は似るため、以上のような順番でみていくつもりです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で書いていきます。
【200g×5個】
1・新宿中村屋 インドカリービーフスパイシー
¥1,509 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 227kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、新宿中村屋の牛肉カリー・ビーフスパイシーです。
中村屋のカレーでは、1つ300円前後のレギュラーな価格帯の製品です。
こちらは、「インドカリー」という名前で、同社が昔から出す(ど)定番のシリーズに属するカレーです
なお、少し歴史を辿れば、1914年に日本に亡命した、インドの独立運動家のラース・ビハーリー・ボースの世話をしたのが、新宿中村屋の相馬愛蔵です。
その縁で教えて貰って中村屋で出されていたカレーがベースとのことです。
日本のカレーは、インドを統治していたイギリス人がスパイスミックスの形で、本国に持ち帰っていた、「本場」とは名ばかりのカレーミックス(カレー粉)を導入したものです。
しかし、中村屋のカレーは、ルーツが別ルートです。確かに、「サラサラ系」ですし、インド人が作るカレーに近いです。
牛肉カレーですが、先ほどのものよりも1個当たりの値段が安いカレーです。
辛さは、中辛程度です。
味付けは、先述のようにサラサラ系で、苦みが少々、後から辛みという感じです。
ガラムマサラミックスというか、クミンが利いている感じで確かにスパイシーです。酸味もあります。
利用されている肉はは、牛肉です。
調理法が刷新されておいしくなっており、牛としては珍しくボソボソしません。
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以上、新宿中村屋の牛肉カリー・ビーフスパイシーの紹介でした。
比較的安く、牛肉系では美味しいと言って良い製品です。
大きめのジャガイモも、サラサラスープに悪影響を及ぼさず、良い感じです。中村屋のカレーの味付けが好きならば、こちらは、定番化しても良いカレーだと思います。
【180g×5個】
2・新宿中村屋 インドカリー濃厚ビーフ
¥1,623 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★★ 274kcal
総合評価 ★★★★☆
新宿中村屋の牛肉カリー・濃厚ビーフも、同社の定番シリーズとなる「インドカリー」シリーズのカレーです。
先ほどみた製品と、スパイスが同じ方向性なので、ベースとなる味は同じです。
ただ、具材などが微妙に変わってきます。
辛さは、こちらも中辛程度です。
味付けは、リンゴ系の甘みが表に出ており、こちらの方が食べやすいです。
かといって辛さがないわけでなく、しっかり後からスパイスを感じます。バランスがとても良いカレーです。ルーはこちらも「サラサラ」系です。
利用されている肉は、牛肉の薄切り肉です。レトルトの牛肉の場合、薄切りの方が、ぼそぼそせず、かえって美味しい気がします。
最近味が改良されて、お肉がグリルされるようになりました。
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以上、新宿中村屋の牛肉カリー・濃厚ビーフの紹介でした。
改良で味が変わって、最近「受けるタイプの味」になった印象です。
ジャガイモもはいっていますが、こちらも、バランスを崩していません。肉を食べた感はないでしょうが、美味しいビーフカレーです。
【180g×5】
3・新宿中村屋 インドカリー 濃厚マイルドチキン
¥1,758 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★☆
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★☆☆ 294kcal
総合評価 ★★★☆☆
こちらは、新宿中村屋のインドカリー 濃厚マイルドチキンです。
このカレーも定番の「インドカリー」シリーズに属します。
辛さは、中辛です。
最初の口当たりは、マンゴー系の果実系甘みが先にくるので「甘口」ですが、徐々に苦く、辛くなります。同社の製品の多くみられるパターンです。
味付けは、味としては甘めです。
中身の具は、ジャガイモがレトルトには珍しく、わりと美味しく食べれました。
利用されている肉は、ただ、レトルトに相性が良い鶏肉にしてはボソボソで、「味だし」用です。
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以上、新宿中村屋のインドカリー 濃厚マイルドチキンの紹介でした。
先述のように、甘さが先に来て、辛くなる系統のカレーです。相反する傾向の表現ですが、美味しいカレーはこの要素が共存します。
ただ、このカレーについて言えば、スパイスの辛さ(苦み)と、フルーツ・ヨーグルト系の甘みが不調和で、同社の製品としては、イマイチ感があります。
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【180g×5】(無化調)
4・新宿中村屋 インドカリー スパイシーチキン
¥2,180 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【180g×5】
5・新宿中村屋 インドカリー タンドリーバターチキン
¥1,758 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
なお、中村屋の「インドカリー」シリーズには、チキン系のカレーが(さらに)2種類あります。
スパイシーチキンは、濃厚マイルドチキンのような甘みは感じず、このシリーズの「定番」に近い、オーソドックスな味です。こちらだけは無化調です。
辛さは、「大辛口」で、先も後も中も辛いです。酸味が少し足りないのと、辛さの緩和でウスターソースを入れたら、ちょうど良くなりました。
チキンは少なめで味出し用です。むしろジャガイモが目立ちましたが、レトルト特有の煮崩れがなく、美味しかったです。
タンドリーバターチキンは、生クリーム系で、(少し子供向けというか)イギリスに土着したインドカレージャンルの1つとなるチキンティッカマサラに味が近いです。
最近増えた日本の(ファストフード系の)インドカレーチェーンの味はこれが多いです。
肉は骨付きになりますが、肉はパサつきましたし、味だし用です。ルーはすこし緩めで、ほどよい塩梅でした。
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結論的にいえば、 濃厚マイルドチキンがAtlasが食べた中では最も個性的といえ、そちらがおすすめです。また、味の部分では、タンドリーバターチキンも「リピートしても良い」と思わせるレベルでした。
【190g×5個】
6・新宿中村屋 インドカリーベジタブル
¥2,160 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ☆☆☆☆☆
低カロリー ★★★★☆ 256kcal
総合評価 ★★★★★
こちらは、新宿中村屋のインドカリーベジタブルです。
やはり定番の「インドカリー」シリーズの一角を占めます。
ただ、名前の通り野菜中心であり、スパイス部分以外の味は大きく違います。
辛さは、中辛クラスです。
野菜の甘みが先に来る感じですが、後からピリリとくる、中村屋さんらしいカレーです。
味付けは、野菜の甘さに特長があります。
本当に、野菜はゴロゴロ入っています。最も個性の強いのは「かぼちゃ」で、カレーに甘みをくわえています。そのほか、ニンジン・ジャガイモ・ひよこ豆などが入ります。
利用されている肉は、ありません。
一方、お肉の入っていない代わりに、野菜が250gも入っています。
ただし、チキンエキス・ポークエキスなどをカレールーの方に使うので、ベジタリアンではないですが、ゴロゴロ野菜が入っているので、野菜不足を補えます。
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以上、新宿中村屋のインドカリーベジタブルの紹介でした。
お肉はないわけですが、食べたときの満足感(満腹感)は高く、ルーには味としてお肉の要素もあります。「ベジタブル」と聞いて想像するより豊かで、「肉大好き」のAtlasも満足しました。
ルーはサラサラ系です。胃もたれしにくいので「朝カレー」に向いていると思います。
【180g×5個】
7・新宿中村屋 純欧風ビーフカリー
¥2,763 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★★ 241kcal
総合評価 ★★★★★
こちらは、中村屋 純欧風ビーフカリー コク深いデミの芳醇リッチです。
中村屋はかなりの数のカレーを展開していて、基本スパイスの違いなどで、シリーズわけがなされます。
こちらの商品は、ここまで見てきた「インドカリー」系ではなく、「純欧風」という別のシリーズに属します。
ようするに、イギリスを経由したカレー粉の伝統に、フランス料理の基本ソースの1つであるブラウンソース(デミグラス)を加えた欧風カレーです。
辛さは、こちらも中辛程度ですが、すこし甘めです。
味付けは、ビーフストロガノフやハッシュドビーフ系の味に近いです。
ようするに、デミグラスソースとワインの風味豊かな系統で、中村屋の通常ラインとは一線を画します。
大きめの、マッシュルームが入るなど、素材も欧風となります。
利用されている肉は、牛肉の角切りです。
中村屋は、最近お肉を真空で煮込むような製法に一部変えたのですが、その良い部分がでています。
それでも、多少パサパサしましたが、大き目で食べ応えもありました。
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以上、純欧風ビーフカリー コク深いデミの芳醇リッチの紹介でした。
欧風で、従来の中村屋系列ではない味ですので、同社のベースとなる味が好きな固定ファンには微妙かもしれません。
ハッシュドビーフやハヤシライスのカレー風という印象で買うと良いでしょう。デミを使うカレーも、間違いなく美味しいカレーです。
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【180g×5個】
8・新宿中村屋 純欧風ビーフカリー
¥2.268 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★★ 249kcal
総合評価 ★★★★☆
なお、「純欧風」シリーズでは、「クリーミーなコクの濃厚リッチ 」という姉妹品もあります。
こちらについては、デミではなく、生クリームベースで甘口です。お肉は大きめですが、ややぼそっとした風が残っていたので、個人的にはデミ版のが好きです。
なお、写真に見えるのはマッシュルームですが、ペースト状のポルチーニ茸も風味付けに利用されているとのことです。
【160g×5個】
9・新宿中村屋 THE濃厚 リッチマイルドカリー
¥1,566 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★☆
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 219kcal
総合評価 ★★★★☆
THE濃厚 リッチマイルドカリー は、2024年に中村屋が展開した製品です。
味としては、「インド」よりでなく1つ上で見た「純欧風」の方向性です。
ただ、価格は少し安めで、名前通り「コク」を強調したものです。
辛さは、そこまで辛くないです。
リンゴ系、デミグラス系の優しい味が先に来る「小辛」といった感じです。
味付けは、先述のように、生クリームバター系、デミ系の「欧風」です。
ただ、(ウスター系)ソースをかけたような日本の家庭のカレーにむしろ近いです。
利用されている肉は、牛肉・豚肉・鶏肉とされます。
ただ、基本的に風味をだすためのもので、お肉自体としては、コンビーフ的な繊維状の肉が見える程度です。
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以上、 THE濃厚 リッチマイルドカリーの紹介でした。
同社の製品の中では、家庭で再現しやすい味に思います。美味しいが、珍しくはないなという感じです。
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【160g×5個】
10・新宿中村屋 THE濃厚 リッチスパイシーカリー
¥1,566 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 209kcal
総合評価 ★★★★☆
なお、このシリーズは、 リッチスパイシーカレーという展開もあります。
比べる場合、こちらは、若干「インドよりの欧風」です。
玉ねぎとデミグラスは強く感じますが、カルダモンの香りが強く感じる「爽やか系」な辛みを感じます。
辛さは、辛口です。
口当たりは甘めですが、食べると辛いタイプです。
肉は、やはり、コンビーフ的なものが見えますが、食感を楽しむタイプではないです。
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結論的にいえば、、こちらの方が、このシリーズでは個人的に美味しく感じました。
【2022年登場】【150g×5個】
11・新宿中村屋 インドカリー 南インドキーマ
¥1,848 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★☆☆
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★☆ 280kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、新宿中村屋の南インドキーマです。
定番の「インドカリー」シリーズのカレーでしたが、2022年に「インドカリー香りとコクのキーマ」から名前が変わって、「インドを旅する 」シリーズの1つに転籍しました。
辛さは、「辛口」です。
前世代よりすこし辛めになった感じがあります。
味付けは、鶏挽肉の味が良く出ており、挽肉なので食感も問題ありません。
なお、今回「インドを旅する」シリーズの創設にあたり、無化調になりました。
実際そのような感じで、良く言えば「素朴で素直な味」です。単調なので、ある種の「物足りなさ」は強く感じますが、スパイスの爽やかさが直で届きますので、シリーズの方向性には適うのでしょう。
利用されている肉は、鶏肉のミンチです。
固形の鶏肉や牛肉モデルは、肉の旨さの点で評価できないモノが多いですが、挽肉を使うキーマカレーは、レトルトでも比較的本格的なモノが多いと思います。
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以上、新宿中村屋の南インドキーマの紹介でした。
爽やか系の風味で、同社のインドシリーズとはベースが異なる感じで、他社のキーマにあまり見られない「爽やかに香るキーマ」という印象を持ちました。
ただ、キーマとしても量が少なめで、味の深みもあまりないので、多少物足りなさは感じました。
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【2022年登場】【150g×5個】
12・新宿中村屋 インドカリー カシミールビーフ
¥1,894 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★★ 182kcal
総合評価 ★★★★★
同時に、「インドを旅する 」からは、カシミールビーフという製品が登場です。
東京のカレー有名店「デリー」のカシミールカレーが有名ですが、こちらは、あくまで、ムスリムの多いパキスタン国境のカシミール地方のカレーを再現という意味です。
ようするに、ムスリム系のカレーで牛肉を使ったカレーです。
味は、辛口で、初めから辛いタイプで、生姜を強く感じます。
玉ネギやりんごペースト(とくにリンゴ)の甘みが強くでています。
一方、スープは粘性のない「水系」ですが、中村屋の定番(インドシリーズ)のベースカレーの味はあり、独特の(クセになる)苦みもしました。
肉は、牛肉ですが、味だし用であり、食べた感はないです。
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結論的にいえば、「インドを旅する 」シリーズだけで言えば、こちらの方が個人的に好きです。
旧キーマは定番でしたが、どちらかといえば、こちらの方が好きな味です。カロリーも182Kcalと抑えめですので、その部分でも使い勝手が良いです。
2・エスビーのカレー
続いてに、エスビー食品です。
カレールー(カレー粉)でもプレゼンスがありますが、カレーレトルトだと、「噂の名店」シリーズほか、各地のカレーの名店とコラボしたカレーを多く出します。
【200g×5個】
13・S&B 噂の名店バターチキンカレーお店の中辛
¥2,650 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★☆ 335kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、S&Bのバターチキンカレーです。
300円以内に収まる通常価格帯のレトルトカレーです。
辛さは、「中辛」ですが、一般的な中辛より多少辛めに感じました。
「ピリ辛」という表現が適当でしょうか。
味付けは、味は色から想像付きますが、ベースはトマトであり、酸味を強く感じます。酸っぱいカレーが好きな人は一定数いますし、「あり」だと思います。甘みは全くありません。
利用されている肉は、しかし、チキンの胸肉で、多少ぱさつきました。
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以上、S&Bのバターチキンカレーの紹介でした。
商品の名前から想像する味とは少し違いましたが、全体として、隠し味のカシューナッツの香ばしさも効いており、出来のよい(飽きの来ない)カレーの1つだと思います。
ただし、肉は改善の余地があります。
【150g×6個】
14・S&B ローストオニオンカレー
¥1,616 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 191kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、S&Bの濃厚好きのごちそう熟成玉ねぎとブイヨンのローストオニオンカレーです。
長すぎる名前なのですが、良かれ悪しかれ、「濃厚なローストオニオンカレー」だけで言い表せる味です。
辛さは、「中辛」ですが、印象としては「甘口」です。
玉ネギとクリームと砂糖のコクのある甘さが際立ちますので。
ただ、辛みはあるので総合すれば「中辛」で異論はないです。
味付けは、先ほど書いたように「濃厚なローストオニオンカレー」です。
焦がし気味に焙煎した玉ネギの味が前面に出ています。
利用されている肉は、牛肉ですが、塊としては見あたらない感じです。
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以上、S&Bのローストオニオンカレーの紹介でした。
この製品は、通常より少なめの量の150gなので、要するに、少し多めのご飯に「混ぜ混ぜ」して食べるタイプです。
カロリーはかなり低いのですが、味が濃いので、ご飯のほうを食べ過ぎる危険はあります。
全体としては、(隠し味に)ソースをかけた家庭のカレーという感じで、好みは分かれそうです。
【180g×5】
15・S&B 噂の名店大阪あまからビーフカレー鮮烈な辛口
¥1,774 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 255kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、S&Bの大阪あまからビーフカレー 鮮烈な辛口 です。
こちらも300円前後で収まる通常価格帯のレトルトです。
辛さは、「あまから」なのに「鮮烈な辛口」という謎のキャッチフレーズ通りでした。
口あたりは、「大辛口」でとびきり辛いです。ここで紹介したカレーの中でもダントツの部類かもです。
しかし、「甘辛」とあるように、甘みも感じられます。甘みは「砂糖・チャツネ系の直接的な甘み」です。
味付けは、砂糖系の甘さが特徴です。
他の味の要素としては、酸味はないので、後から補っても良い感じです。
利用されている肉は、牛肉ですが、ぱさつく感じですので、この部分では価格相応で期待はできません。
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以上、大阪あまからビーフカレーの紹介でした。
Atlasは、考えてみれば、大阪でカレーを食べたことありませんでした。意外性ならばNO1で、ある意味衝撃の味ですので、カレーで「パンチ」を得たい人は試して欲しいですね。
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【150g×5】
16・S&B 湘南ドライカレー珊瑚礁 お店の中辛
¥2,483 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★☆ 296kcal
総合評価 ★★★★★
このほか、噂の名店シリーズでは、「噂の名店 湘南ドライカレー」も長年のロングセラーです。
先ほどみた、中村屋のキーマは「無化調」で素朴な味でしたが、正確は全く逆で、「甘みとコクのあるキーマ」です。
大阪あまからと同じで、中辛ですが、甘さを強く感じます。
肉は、豚の挽き肉ですが、肉を食べている感じは十分にあります。
味の濃さからすると、ビックリするほどののカロリーでもないです。
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結論的にいえば、キーマ系では独特ですが、食べ応えがあるため、バター・クリーム系の味が好きな方には、オススメできます。
【180g×5個】
17・S&B 神田カレーグランプリ 100時間カレー B&R
¥1,609 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 250kcal
総合評価 ★★★★☆
100時間カレー B&R は、S&Bの製品で、「神田カレーグランプリ」シリーズの製品です。
名称通り「神田カレーグランプリ」のタイアップ企画です。
2011年から東京神田の町おこしの一環で行われているもので、S&Bが協賛している関係で、いくつか製品化がなされています。カレー1杯で1枚の食事者投票が基本です。
今回は、2度受賞という100時間カレー B&Rのレビューです。
辛さは、さほどでもなく、甘口と中辛の中間くらいです。
味付けは、酸味が特徴的です。
ソース・トマト・ケチャップ系の味が結構しっかり分かる、「ソース」系です。
甘みもありますが、その上で、おそらくスパイス由来の苦みもあり味は結構複雑です。
そのほか、塩分が少し強めに感じました。
180gのパッケージに3.4gなので、やはり多めです。ご飯の量は多めが良いでしょう。
利用されている肉は、牛肉です。
見えるくらいの大きさはありますが、やはり、ぱさつく感じです。
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以上、100時間カレー B&R の紹介でした。
味は複雑で、レトルトカレーとして個性的なので、珍しいカレーを買いたい方は良いです。
ただ、同社のレトルトの多くに共通しますが、肉の食感については課題があるでしょう。
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なお、このシリーズは、このほかも一通り試食しました。
いくつか紹介しておきます。
【180g×5個】
18・S&B マンダラビーフマサラカレー
¥1,609 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 250kcal
総合評価 ★★★★☆
第1に、「マンダラビーフマサラカレー」です。
辛さは、中辛程度です。
ただ、すりおろしリンゴのあまみを感じる系統で、こちらも「小辛」くらいと言えます。
肉は、結構大きいのですが、ビーフにありがちですが、ボソボソです。
オーストラリア産表記でした。
味は、「マサラ」の名前どおり、苦めでスパイシーです。
コリアンダー系の味かと思います。結構、油濃い系の味ですので、ご飯は多めが良いでしょう。食べ応えはあります。
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【180g×5個】
19・S&B 日乃屋カレー 和風ビーフカレー
¥1,842 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 260kcal
総合評価 ★★★★☆
第2に、「日乃屋カレー 和風ビーフカレー」です。
かなり個性的な味です。
辛さは、中辛です。
しかし、甘いです。
市販のカレーでここまで甘いのは珍しいでしょう。玉ねぎほか、砂糖、ココナツミルク、みりんなど、直接的にあまい素材を多く使います。
カロリーはそれでも普通ですが、糖質量は(書いていないですが)多そうです。
味は、和風出汁のあじもしなくはないですが、やはり、甘さが先に来ます。
肉は、牛肉ですが、基本的に味出し用です。
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結論的にいえば、甘辛カレーのなかでも相当甘いといえ、「最強の甘辛カレー」というのが感想です。
美味しく中毒性になる味ですが、分かりやすいシンプルな味といえばそうなので、同じものを食べ続けると、飽きは来るでしょう。
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【セット品】
・S&B 神田カレーグランプリカレー 6種
¥3,028 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
このほか、神田グランプリ系のレトルトについては、詰め合わせがあります。
実食していますが、写真を撮り忘れたりしているので、また、改めて食べたら何かしら書きます。
【200g】
20・S&B ディナーカレー エクストラビーフ
¥461 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★☆☆☆
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★☆
低カロリー ★★★★☆ 270kcal
総合評価 ★★★★☆
ディナーカレー エクストラビーフも、S&Bの製品です。
「ディナーカレー」はカレー粉の販売もある同社の定番です。
2024年に製品名が変わったので改めて食べて、メモを取りましたが、従来品と味の傾向は変わなかったです。
辛さは、こちらも甘口と中辛の中間くらいです。
従来と同じで塩分と甘みが前にきます。
味付けは、フレンチ系です。
クリームが強めの濃厚なタイプです。牛肉系の出汁の味です。
利用されている肉は、牛肉です。
ワインで煮こんだ牛肉ですが、大きめで、おもったよりもパサつかなくて美味しかったです。
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以上、ヱスビー食品のディナーカレー の紹介でした。
同社の高級系看板商品ですが、やはり「フレンチカレー」として完成度が高いです。
品の良いコクがあって、素直に美味しいと感じました。ただ、味は重いので、名前通り「ディナー向き」でしょう。
3・ハウスのカレー
続いてに、ハウス食品です。
自社の定番ルー(バーモントカレーなど)とおなじ名前のレトルトもだします。
ただ、エスビー同様に「カレーショップコラボ」のほうが、個性的なので、そちらメインで見ています。
【150g×5個】
21・ハウス 選ばれし人気店牛豚キーマカレー
¥1,596 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★☆
味わい ★★★★☆
お肉の味 ★★★☆☆
低カロリー ★★★★★ 223kcal
総合評価 ★★★★☆
こちらは、ハウスの選ばれし人気店 牛豚キーマカレー です。
大阪の超人気店の「旧ヤム邸」の監修となります。
スパイスの香りを大事にする店ですが、実際、こちらもそうです。
辛さは、一般的な中辛よりは辛口よりです。
味付けは、スパイシーの一言です。
中村屋系列とは明らかに異なり、カルダモンがとにかく効いており、「爽やか」です。
ハーブ系の味わいがあるサラサラ系です。味は複雑で、しっかり苦みもあります。
利用されている肉は、キーマカレーなので見えない感じです。
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以上、ハウスの選ばれし人気店 牛豚キーマカレーの紹介でした。
色々あるキーマカレーのなかでは、「珍しい系統」です。Atasはこの系統の味が好きなので、リピートするでしょう。
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【180g×5個】
22・ハウス 選ばれし人気店 濃厚バターチキンカレー
¥1,773 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
なお、このシリーズについては、個性的な製品が結構あります。
インド料理シタール監修のバターチキンカレーもそうでした。
生クリームとトマトベースの甘口で、日本人には「シチューかけご飯」の感覚に近いのですが、尖った個性ではあります。
ただ、お肉はが「ボソった」ので、このシリーズではキーマの方を評価しました。
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【180g×5個】
23・ハウス選ばれし人気店 芳醇チキンカレー 180g ×5
¥1,596 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
こちらも、相当個性的です。新宿の魯珈の監修です。
味は、辛いとかよりも「苦い・苦い・苦い」という個性です。クミンやクローブといったスパイス系のカレーで、「クミン味」であり、超個性的です。
面白いとは感じますが、カレーとして旨いかは、判断が分かれる味でしょう。
肉は見えない感じで、辛さは中・小辛といったところです。
【180g×5個】
24・ハウス 選ばれし人気店 スリランカカリー チキン
¥1,773 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★☆☆☆
低カロリー ★★★★★ 172kcal
総合評価 ★★★★★
スリランカカリー チキンは、ハウスが販売する個性的なカレーです。
味は、とにかく「スリランカ」ということで、かつお節がとにかく強いです。
ココナツのコクもあるので、和風スープカレーにみられる味とは異なります。ガーリックも強めです。ルーはサラサラ系です。
辛さは、辛口で、お肉は、塊としては見あたらないので「出汁用」と言えます。
とにかく、かつお節が強いので、その系統の味が好きな方に向くでしょう。
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以上、ハウスのリランカカリー チキンの紹介でした。
さらさら系で「魚介系」なカレーが好きな方にはおすすめできます。
この系統は、カロリーも結構低めになるので、その部分を気にする方も良いでしょう。
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・ハウス 選ばれし人気店 9種レトルトセット
¥3,158 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
このほか、ハウスの「選ばれし人気店」シリーズは、どれも「誰でも味に違いが分かる」が店を選ぶ基準になっていそうな位、どれも味が違います。
その部分で、セットで買うには、食べ飽きず適していると言えます。
今回の結論
美味しいレトルトカレーのおすすめは結論的にこの製品!
以上、今回はレトルトカレーについての1回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
2・レトルトカレーの比較 (2)
2-1:インド風カレー(日本)
2-2:インドのカレー (インド)
2-3:タイカレー
2-4:スープカレー
3・レトルトカレーの比較 (3)
3-1:ご当地カレー
3-2:その他のカレー
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、大手3社以外の定番カレーをもう少しだけ紹介したあと、その他のタイプのカレーを引き続き紹介します。
ルーの辛さ ★★★★★
味わい ★★★★★
お肉の味 ★★★★★
低カロリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる3回目記事(こちら)では、結論編として、今回紹介した全てのカレーから、Atlasのおすすめ!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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