【今回レビューする内容】2023年 USBフラッシュメモリーの速度とおすすめ・選び方: AES 256bit AES256 企業向けセキュリティUSBメモリー対応 Windows 11 Mac OS対応
【比較する製品型番】バッファロー RUF3-KSW トランセンド DataTraveler Kyson TS32GJF720S JetFlash 920 TS256GJF920 キオクシア U202 U301 U365 Silicon Power Blaze SANDISK Ultra Fit Cruzer Fit SDCZ880-128G-J57-128GB SDCZ880-256G-J57-256GB SONY USM128GQX アルカナイト ARCANITE AK58256G AK58512G AK581T AK58128G IODATA U3-LC/1T CORSAIR Voyager GS キングストンAXE MEMORY アクスSUPERB IODATA U3-DASH64G U3-DASH128G サンワサプライ UFD-3HN8GW UFD-3HN16GW ほか
今回のお題
最新のUSBメモリーのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2023年3月現在、最新のUSBフラッシュメモリーの比較をします。
1・USBメモリーの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:標準タイプ
1-3・高速タイプ
2・USBメモリーの比較記事 (2)
2-1:情報保護タイプ
2−2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回は、「選び方の基本」をはじめに紹介します。
その上で、小型を含めた「標準タイプ」、速度が200MB/sを超える「超高速タイプ」、暗号化機能が付く「情報保護タイプ」と、3つのカテゴリに分けて比較していきます。
最大1TBの「大容量タイプ」まで、広く紹介しました。
スピード ★★★★★
携帯性 ★★★★★
高級感 ★★★★★
データ保護 ★★★★★
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、メーカー・機種ごと、各機を個別に比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
1-1・USBメモリの選び方の基本
1・速度
2・保証期間
3・セキュリティ(AES 256)
はじめに、USBメモリーの選び方の基本の説明からです。
スペック的に較べる場合、重要となる以上3点についての解説です。
小分けして、順番に見ていきます。
第1に、USBメモリの速度です。
高品質なUSBメモリは、販売するメーカーが自社製品を実測し、最大速度の情報を開示しています。
ただ、表示義務はないので、格安機は読み書き共に速度は非開示です。
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結論的にいえば、ある程度、快適に利用したい場合は、普段の持ち歩き用であっても、最低限、速度表示のある高性能品を選ぶべきです。
なお、今回も、メーカーが実測値を示している場合は、しっかり記載し比較しています。
なお、USBの速度規格で言えば、USBメモリは、格安品を除けば、USB3.0規格が普通です。
USB3.0でも5Gb/s(=625メガバイト/秒)まで通せるため、SSDなどと違って、USB規格に由来するのボトルネックはないです。
なお、高速モデルを買われて「予想外に速度が出ない」場合、PC側端子がUSB2.0端子(最大60MB/秒)である可能性を疑ってください。
今でも格安ノートPCやモニターなどのUSBハブは、(マウスなどの接続用に)USB2.0がありますので、また、PC側が規格を誤認識する場合(特にゆっくり挿した場合)もあるので、「指し直し」も試しましょう。
第2に、USBメモリの保証期間です。
国内のPC周辺機器メーカーの一部の場合、保証期間は1年間の場合が多いです。
アイオーデータなど、3年保証を出す企業もありますが、海外企業の製品だと、5年保証・無期限保証の製品もあります。
同じほどの価格ならば、長期保証が得られるもののほうが安心感があります。
ただ、海外企業の製品でも「並行輸入品」は、一部を除いて、保証が得られない点がリスクがありますので、注意してください。
昔に比べると「偽物」は減りましたが、並行輸入の場合、その部分も注意が必要です。
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結論的にいえば、ある程度の信頼性を担保したい場合は、「国内正規品」がオススメです。
第3に、USBメモリセキュリティです。
企業向けのUSBメモリーは、ハードウェアロック機能が内蔵されるものがあります。
メモリー内に256ビットの暗号化(AES256)の仕組みあるので、盗難時に分解されても、データを防護できる仕様です。
パスコードも、ソフトのインストール不要で、利用できます。
個人向けのUSBメモリーも、ソフトウェアロック機能を持つ機種はあります。
ハードウェアロックと同じで、ソフトウェア方式の場合も、強力なAES256や、AES128などの暗号化ができます。
USBメモリに暗号化ソフトをインストールする方式を採用する企業(アイオーデータ・エレコムなど)の場合、出先のPCなどでもインストール不要で利用できます。
ただ、暗号化・復号化処理をPC側のCPUに依存するので、書込・読込に相当時間もかかりますので、サイズの小さい書類ファイルの利用に限定されるでしょう。また、ゲスト権限(非管理者)で、ソフト実行も無理です。
基本、ソフトウェア方式は、一部のデータだけ暗号化したいという「個人用」と考えてください。
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結論的にいえば、持ちはこび利用が多く、非力なノートPC利用も想定できるUSBメモリの場合、ハードウェアロックがあるほうが便利です。
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以上、USBメモリを失敗なく選ぶ場合のポイントを3点紹介しました。
今回は、これらの基準をふまえながら、人気のUSBフラッシュメモリを紹介していきます。
1・USB-Aメモリーの比較
形状:四角形状の端子
2・USB-Cメモリーの比較
形状:丸い形状の端子
なお、最後に1点だけ注意です。
今回は(四角い)USB-A形状のメモリーに限定しての比較です。
リバーシブル型を含めて、(丸い)USB-C端子があるモデルは、「別記事」です。
2回目記事となる【USB-Cメモリーの比較記事】をご覧ください。
よろしくお願いします。
1-2・標準のUSBメモリーの比較
さっそく、比較をはじめましょう。
はじめに普通のUSB規格のメモリーの紹介です。
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なお、ここからの本文は、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2019年発売】
[16GB]
1・バッファロー RUF3-KSW16G
¥686 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
1・バッファロー RUF3-KSW32G
¥779 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
1・バッファロー RUF3-KSW64G
¥1,455 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.1
長さ:65mm
速度:
セキュリティ:
保証: 1年保証
RUF3-KSWシリーズは、日本の周辺機器メーカーであるBUFFALOが販売するUSBメモリーです。
「日常に彩りを」をコンセプトに、主に女性をターゲットに販売されて人気を得ています。
本体の長さは、しかしながら、6.5センチですので、最近の製品としては、大きめです。
接続端子は、キャップをなくす可能性のないノック式で、この点は便利です。
取り外す際に、勝手にノックしてくれるオートリターン機能も便利です。
一方、ノック式は収納時に端子がむき出しになるため、ストラップホールを利用するなど、カバンの中のゴミゴミした部分から切り離して運用するのが良いでしょう。
速度は、非公開です。
有志のデータでは、だいたい、読出80MB/秒・書込20MB/秒といった水準です。
セキュリティは、暗号化には非対応です。
保証は、、1年保証と短いです。
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以上、バッファローのRUF3-KSWシリーズの紹介でした。
デザイン性・利便性は高く評価できる機種です。
ただ、速度面・保証面でネックがあるため、「ファッション」として選ぶ人以外は、選択肢とはならないでしょう。
【2015年発売】
[32GB]
2・ Transcend TS32GJF700
2・ Transcend TS32GJF730
¥1,089 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
3・ Transcend TS64GJF700
¥1,459 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
4・ Transcend TS128GJF700
¥2,280 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:61.5mm
速度: 読出 52MB/秒、書込 30MB/秒
セキュリティ:
保証: 5年保証
JF700は、台湾のトランセンド社が発売する「ジェットフラッシュ」シリーズのUSBメモリーです。
値段の安い製品として、人気があります。
本体の長さは、6センチ強で、大きめです。
接続端子も、標準的なキャップ式です。
持ち運ぶ際や保存の際の端子部分の保護にはよいですが、利用の際に取り外す手間がある仕様です。
速度は、USBメモリーの記憶容量によって異なります。
64GBモデルは 読出52MB/秒、書込30MB/秒、32GBモデルは、読出 70MB/秒、書込20MB/秒というスペックです。
いずれも、「高速」というレベルではないですが、安めの製品にもかかわらず、速度の情報開示されるのは、好印象です。
セキュリティは、暗号化には非対応です。
保証は、日本正規販売品です。
経年変化・過失によらない部分について「5年保証」が得られます。
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以上、JF700シリーズの紹介でした。
格安で、速度もそこそこ保証されているのが「売り」ですから、値段有線で考えた場合は、選択肢となります。
一方、そのサイズのほか、キャップ形式というのは難点です。キャップだけなくす危険があるからです。
不注意な人には向かない製品と言えます。
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【2014年発売】
【通常型番】
[64GB-256GB]
5・Transcend TS64GJF790K
¥1,389〜 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
【Amazon限定】【LEDランプなし】
[64GB]
6・Transcend TS64GJF790 KBE
¥999 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
6・Transcend TS128GJF790 KBE
¥1,690 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
6・Transcend TS256GJF790K
¥3,280 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:63.6mm
速度:
セキュリティ:
保証: 5年保証
なお、同社からは、JetFlash 790シリーズという製品もあります。
しかし、速度的な情報の開示がない機種です。
ただ、有志のベンチマークを見ると、読出100MB/s・書込40MB/sとのことですが、ロット単位での速度の違いはありえるため、あまりオススメはできません。
【2020年発売】
[16GB]
7・キオクシア KUC-3A016GW
¥968 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
7・キオクシア KUC-3A032GW
¥1,537 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
7・キオクシア KUC-3A064GW
¥1,310 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
7・キオクシア KUC-3A128GW
¥2,980 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.2 (Gen1)
長さ:51.4mm
速度:
セキュリティ:
保証: 1年間保証
U301シリーズは、キオクシア(旧東芝メモリー)の販売する「トランスメモリー」ブランドの格安USBです。
今となっては少ない、日本国内で生産工場を持つ日本企業製のUSBメモリーです。
旧製品は赤色パッケージで、東芝では2番目に安い製品でした。
本体の長さは、長さは5センチほどです。
接続端子は、キャップ式です。
つまり、サイズに関する規格は先ほどの商品と同じです。
速度は、情報非開示です。
ただ、先ほどの製品と比べると、こちらはUSB3.2 (gen1)対応です。
この規格は、2019年頃に業界の規格名が変わる前はUSB3.0と呼ばれていたもので速度も同じです。
保証は、1年保証です。
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以上、HN-U30シリーズの紹介でした。
国内企業の東芝が安いメモリーを出せるのは、自社でフラッシュメモリを生産できる企業だからです。
そのため、この製品も同社のNAND型フラッシュメモリの採用は「確実」で、品質は期待できます。ただし、価格・速度からすると、もうすこし上位の製品が良いかと思います。
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【2020年発売】
[16GB]
8・キオクシア KUC-2A016GW
¥990 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
8・キオクシア KUC-2A032GW
¥959 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
8・キオクシア KUC-2A064GW
¥1,670 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
8・キオクシア KUC-2A128GW
¥2,701 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB2.0
長さ:51.4mm
速度:
セキュリティ:
保証:1年間保証
なお、同社の最廉価製品です。
こちらは、今回紹介する製品のなかでも、例外的にUSBがUSB2.0規格です。
USB2.0は規格上(最大60メガバイト/秒)が最大速度です。
格安のUSBメモリーは最大値まで速度が出ないため、(理論上)USB2.0であることは速度的なボトルネックにならない「はず」です。
しかし、実際の運用(実測値)では、USB3.0機に比べて遅いです。
性能から選べる機種ではないと言えます。
【2020年発売】
[32GB]
9・キオクシア KUS-3A032GK
¥1,321 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
9・キオクシア KUS-3A064GK
¥1,594 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
9・キオクシア KUS-3A128GK
¥3,026 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
9・キオクシア KUS-3A256GK
¥6,168 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:55.0mm
速度: 読出50MB
セキュリティ:
保証:
U365シリーズは、キオクシア(旧東芝)のUSBメモリーの上位製品です。
本機は、Amazon直販限定の旧製品がまだ残っています。
本体の長さは、55cmです。
ダイヤルによるスライド収納式となります。
持ちはこびには便利でしょう。
速度は、格安ですが、最大読み出し50MB/sという数字が開示されます。
USB3.0対応です。
ただし、書込は非開示です。
セキュリティは、暗号化には、非対応です。
保証は、商品には明記されませんが、東芝国内正規品なので1年でしょう。
もちろん、Amazon直販ですし、初期不良の面倒はみてくれます。
三重県の四日市工場で生産された、BiCS FLASH系列という記述があるため、安心感はあります。
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以上、 U365シリーズの紹介でした。
販売開始年が新しく、メモリーの世代も新しそうです。速度情報が一部開示されている製品としては安いため、値段重視ならば、選択肢にしてよい製品と言えます。
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【2020年発売】
[32GB]
10・キオクシア KUS-2A032GW
¥1,200 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
10・キオクシア KUS-2A064GW
¥1,581 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
10・キオクシア KUS-2A128GW
¥2,700 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB2.0
長さ:55.0mm
速度:
セキュリティ:
保証:
なお、同じくノック式の従来品として、これらの型番の製品もあります。
ただし、USB2.0で、速度の開示もないです。
値段面から考えても、選ぶ必要は無いでしょう。
【2018年発売】
【Amazon限定】
[32GB]
11・Sandisk SDCZ430-032G-J57
¥917 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
11・Sandisk SDCZ430-064G-J57
¥1,486 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
11・SanDisk SDCZ430-128G-J57
¥2,375 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
11・Sandisk SDCZ430-256G-J57
¥3,792 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[512GB]
11・Sandisk SDCZ430-512G-J57
(¥8,730) Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.1(gen1)
長さ:19.0mm
速度: 読出130MB/秒
セキュリティ:128bit AES(ソフト)
保証: 5年保証
SANDISK Ultra Fitシリーズは、アメリカのサンディスクの超小型USBメモリーです。
長いこと日本未発売だったのですが、Amazonが直売をはじめました。
本体の長さは1.9センチです。
接続端子は、キャップ式です。
ただ、パソコンのUSB端子に差しっぱなしで使うのがデフォルトでしょう。
速度は、「読出速度」みのみ情報開示があり 読出130MB/秒です。この部分は、かなり高速と言えます。
なお、本機は「USB3.1(gen1)」という規格です。これは、従来的なUSB3.0端子に互換するので、気にせずOKです。もちろん、旧来のUSB3.0端子で使っても、「速度劣化」はないです。
セキュリティは、ソフトウェアロック(128AES)には対応です。
冒頭詳しく説明した、ハードウェアロックには対応できませんし、256AESでもないです。
保証は、Amazon限定品については、5年保証が得られます。
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以上、SANDISK Ultra Fitシリーズの紹介でした。
同社も東芝同様フラッシュメモリーが生産できるメーカーですが、特に高速・高品質モデルに強いメーカーです。
Amazonが取り扱うようになって、安心して購入できるモデルとなりました。
32GB:SDCZ430-032G-G46
64GB:SDCZ430-064G-G46
128GB:SDCZ430-128G-G4
256GB:SDCZ430-256G-G46
なお、ネットで売られる場合、以上の型番の製品が、グローバル型番の「並行輸入」になりますので、注意してください。
【2017年発売】
【上位機種】
[16GB]
12・Transcend TS16GJF720S
¥2,180 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
12・Transcend TS32GJF720S
¥3,580 Amazon.co.jp (3/21執筆時
【下位機種】
[32GB]
13・Transcend TS32GJF710S
¥1,480 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
13・Transcend TS64GJF710S
¥1,980 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
13・Transcend TS32GJF710S
¥3,780 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:22.40mm
速度: 読出 130MB/秒 書込 24MB/秒
セキュリティ:256bit AES(ソフト)
保証: 5年保証
Transcend キャップレスシリーズは、台湾のトランセンドの小型メモリーです。
本体の長さは、2.2センチで、こちらも超小型です。
接続端子は、キャップがなく、そのまま挿入するキャップレス式です。
パソコンなどに直差しするような利用法ですが、「とって」があるので出し入れは容易です。
速度は、上位機種は、MLCタイプメモリを利用するため、読出130MB/秒、書込24MB/秒と高速です。
ただし、下位機種の場合、現在は情報がないですが、以前は、読出90MB/秒、書込24MB/秒との表記でした。
セキュリティは、ソフトウェアロック(256AES)には対応です。
「Transcend Elite」というアプリですが、USBメモリー全体ではなく、ファイル単位で暗号化し、ロックをかけるものです。
復号も含めて、このソフトのインストールが必要な仕様です。Mac用とWindows用もありますが、基本的には自所有のPCに限定して利用するものでしょう。
保証は、国内正規品であるため、下位機種は2年保証、上位機種は5年保証となります。
その他、明示的に防滴性能を表明している点が、この機種の良い部分でしょう。
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以上、トランセンドのキャップレスシリーズの紹介でした。
保証が得られる点、国内正規品で偽物リスクが低い点で、小型で高速なモデルを選ぶならこの製品が良いでしょう。
価格差もさほどないので、32GBの上位機種がもっとも良いかと思います。
【2022年発売】
[32GB]
14・エレコム MF-SU3A032GSV
¥2,445 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
14・エレコム MF-SU3A064GSV
¥3,973 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
14・エレコム MF-SU3A128GSV
¥6,109 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:21.50mm
速度: 読出 200MB/秒
セキュリティ:256bit AES(ソフト)
保証: 1年保証
MF-SU3ASVシリーズは、日本のエレコムの販売する小型のメモリーです。
本体の長さは、約2.2センチで、やはり超小型です。
接続端子は、こちらも、キャップレスです。
速度は、読出のデータのみですが、実測値で200MB/秒です。
書込速度は非開示ですが、これは多くの企業もそうですし、仕方ないです。
おそらく、そちらは普通でしょう。
セキュリティは、ただ、本機はソフトウェアロック(256AES)には対応です。
同社のソフト(PASS×AES)をUSBメモリーにソフトを入れておけば、出先のPCでの復号も可能です。
また、このソフトでも、(暗号化機能のない)同社の普通のパスコードソフト(PASS)を利用する場合でも、3台まではPW不要で利用できるような設定が可能です。
いずれも、WindowsとMac用のソフトが用意されます。
保証は、1年間です。
やや短いです。
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以上、エレコムのMF-SU3ASVシリーズの紹介でした。
小型でも、速度を求める場合、選択肢にできそうな製品です。高速なだけに、1年間の保証という部分はネックに思えますが、ニーズはあると思います。
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【2021年発売】
[16GB]
15・ IODATA U3-AB16CV/SW
¥1,509 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
15・ IODATA U3-AB32CV/SW
¥1,745 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
15・ IODATA U3-AB64CV/SW
¥2,190 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
15・ IODATA U3-AB128CV/SW
¥3,372 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:69mm
速度:
セキュリティ:
保証: 1年保証
このほか、標準タイプだと、アイオーデータが U3-ABCVシリーズを出しています。
速度保証がなく、保証も1年です。
ただ、コネクタを除く本体にSIAA認証の抗菌加工をしているワンポイントがあります。
最近、PC周辺機器にこの仕様が増えてきました。
「増殖を防ぐ」のであって、菌が存在できないわけではない点には注意しつつも、時代を反映した仕様と言えます。
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【2016年発売】
[16GB]
16・シリコンパワー SP016GBUF3B02V1K
¥640 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[32GB]
16・シリコンパワー SP032GBUF3B02V1K
¥680 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
16・シリコンパワー SP064GBUF3B02V1K
¥890 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
16・シリコンパワー SP128GBUF3B02V1K
¥1,390 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:60.6mm
速度:
セキュリティ:
保証: 永久保証
あとは、台湾のシリコンパワーのBlaze B02も、格安のUSBメモリーではロングセラーです。
保証は、無期限な部分が良い部分ですが、キャップ式なので、無くしやすいのが玉に瑕でしょう。ストラップホールをうまく利用すると良いかと思います。
1-3・高速なUSBメモリーの比較
続いて、ここからは、同じUSB3.0規格メモリーながら、より高速なスピードを得れるUSBフラッシュメモリーを紹介します。
例えば、OSの起動に使いたい場合などにオススメの機種です。
【 DataTraveler Kysonシリーズ】
[128GB]
17・キングストン DTKN/128GB
¥3,204 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
18・キングストン DTKN/256GB
¥6,511 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:72.2mm
速度: 読出210MB/s 書込60MB/s
セキュリティ:
保証: 5年保証
DataTraveler Kysonは、米国のキングストンが販売する製品です。
本機については、32GB(DTKN/32GB )と64GB(DTKN/64GB )もあります。しかし、書込速度の保証があるのは、128GB以上です。
本体の長さは、12.6センチです。
ただし、キーリングのループの部分があるので、実際はさほど長くはないです。
接続端子は、キャップレス式です。
その上で、超小型USBメモリーにあったように、本体自体をそのまま端子に挿入できる形状です。
したがって、厚み4.9mmとスリムです。
速度は、読出200MB/秒、書込60MB/秒 となります。
このあたりは、高速機の範疇では「そこそこ」で、あまり評価できません。
保証は、5年保証です。
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以上、キングストンのDataTraveler Kysonの紹介でした。
高速なキャップレス式としては、次のソニー機もあります。
比較する場合、収納時の長さの部分では劣るものの、本機の方が幅においてスリムなので、機器側の状況(隣のUSB端子の機器と被るなど)に左右されず利用できそうです。
一方、つけやすそうなキーリングがありますが、キャップレス式は収納時も端子がむき出しなので、つける場所は選びます。
【ポケットビットシリーズ 各色】
[32GB]
19・SONY USM32GQX
¥5,231 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB]
20・SONY USM64GQX
¥8,499 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB]
21・SONY USM128GQX
¥15,576 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:69.4mm
速度:読出 226MB/秒
セキュリティ:256bit AES(ソフト)
保証: 1年保証
ポケットビットシリーズは、ソニーの高速USBメモリーです。
デザインは2種類ですが、両方とも、非常に高級感のあるメタルデザインで、デザイン性で他社に抜きんでています。個人的にも所有しているモデルの1つです。
本体の長さは、6.9センチで、高速タイプにしてはサンディスクよりも短めです。
幅についても19.7mmとスマートです。
端子部分は、(ボールペンのように)ノックでUSB端子部分が出るキャップレス方式を採用しているため、持ちはこびに便利です。
収納時に端子の部分は(ほこり)カバーされませんが、これは他社の同タイプも同じです。
あまり壊れると聞く部分でもないですし、この程度の保護でも良いかとは思います。
速度は、ソニーでは、この製品に限って、読出速度の開示があります。
いずれのサイズも読出226MB/秒になります。
書込は非開示ですが、所有製品でベンチマークを取ったところ、140MB/秒前後でした。
セキュリティは、ソフトウェアロック(256AES)には対応です。
LBファイルロック2というソフトです。
こちらも、メモリに入れておけばインストール不要で利用できますが、ファイル単位でのロックで、メモリ全体にロックをかけるものではないです。
また、Windows専用です。
保証は、日本正規販売品ですが、1年です。
ソニーはメモリーを自社生産していないので、この辺は仕方ないです。
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以上、ポケットビットシリーズの紹介でした。
外観の作りは「デザイン家電水準」であり、デザイン性を求める場合はこれ以上の選択肢はないでしょう。SONYのロゴを含めて、「格好良い」です。
速度も申し分ないですが、やはりネックは割高な価格でしょうね。なお、こちらは「おまけ」として、ファイル暗号化ソフトが付いています。
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【速度保証あり】
[32GB] U3-DASH32G/W
22・IODATA U3-DASH32G/K
¥2,691 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[64GB] U3-DASH64G/W
23・IODATA U3-DASH64G/K
¥2,697 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[128GB] U3-DASH128G/W
24・IODATA U3-DASH128G/K
¥5,121 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0
長さ:59mm
速度: 読出200MB/s
セキュリティ:256bit AES(ソフト)
保証: 1年保証
アイオーデータからも、だいたい同じ読み出し速度のキャップレス式が出ています。
書込速度は、非開示で、保証も短い点は、ソニーと同じです。
セキュリティも、ファイル単位で暗号化できるQuickSecureAES256が付属です。
本機も、ゲストログインでないならば、出先のPCでもソフトのインストールなしで利用可能です。Windows用とMac用ともプログラムは用意されます。
価格は「安め」と言えます。
ただ、外観のデザイン性はイマイチに見えます。
【Amazon限定】
[128GB]
25・アルカナイト (ARCANITE) AK58128G
¥3,277 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
25・アルカナイト (ARCANITE) AK58256G
¥6,074 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 400MB/秒 書込100MB/秒
[512GB]
26・アルカナイト (ARCANITE) AK58512G
¥9,280 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[1TB]
26・アルカナイト (ARCANITE) AK581T
¥23,980 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 400MB/秒 書込200MB/秒
USB規格:USB3.0
長さ:56.7mm
セキュリティ:
保証:2年保証
アルカナイトは、台湾のGISH INTERNATIONAL(志旭国際)グループの企業が、Amazon限定で販売する製品です。
本体の長さは、5.7センチで、だいたい普通のサイズです。
接続端子は、キャップ式です。
利用する際は逆側に取り付けておく形式です。
速度は、512GB以上は、読出400MB/秒 書込200MB/秒です。
ただし、256GB以下は、書込が100MB/秒に落ちます。
保証は、この製品は、2年保証となります。
セキュリティは、本機は暗号化に未対応です。
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以上、アルカナイトの製品の紹介でした。
読出が400MB/秒を前後の製品では、価格が安いです。
とくに、512GB以上は書込も速いので、比較的安くて高速なモデルを探している場合は良いでしょう。
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【Amazon限定ブランド】
[64GB]
27・アクスSUPERB USBメモリAX3F64
¥2,871 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 400MB/秒 書込115MB/秒
[128GB]
28・アクスSUPERB USBメモリAX3F128
¥3,983 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
28・アクスSUPERB USBメモリAX3F256
¥6,150 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 400MB/秒 書込200MB/秒
[512GB]
29・アクスSUPERB USBメモリAX3F512
¥13,765 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 400MB/秒 書込300MB/秒
[1TB]
30・アクスSUPERB USBメモリ1TB
¥22,701 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
速度:読出 500MB/秒 書込400MB/秒
USB規格:USB3.0
長さ:55.8mm
セキュリティ:
保証:2年保証
Amazonでは、AXE MEMORY(アクスメモリー)という、同じく台湾に本拠を置く企業のUSBメモリーもみられます。各サイズの速度がアルカナイトより少し良い感じです。
同じく、「ノンブランド系」ではありますが保証は2年付きます。ベンチマークも「相応」に出ていますので、問題ないでしょう。
【2020年発売】
[1TB]
31・IODATA U3-LC/1T
¥25,970 楽天市場 (3/21執筆時)
USB規格:USB3.0 (USB3.2gen1)
長さ:80.0mm
速度: 読出400MB/秒 /書込350MB/秒
セキュリティ:
保証:3年保証
U3-LCシリーズは、日本のアイオーデータの高速USBメモリーです。
本体の長さは、8センチです。
7cmと8cmの差は体感的には結構さがあるので、「思ったよりも長めかな?」と感じます。
ただ、たいていの高速タイプを選びたい方は、この部分は妥協すべきところです。
接続端子は、キャップ方式です。
用途的に、日常的に持ち運ぶ人は少ないでしょうし、問題ないと言えばそうです。
速度は、しかしながら、読出400MB/秒・書込350MB/秒と「爆速」と言えます。
本体が長いので、性能の良いコントローラーを積めるからです。
また、速度の上でHDDより高速なので、PS4の運用(アプリインストール)についても、保証がでています。
この手の大容量製品は、USB端子形状の相性もあるため、その部分でも表明されるのは嬉しいです。
保証は、日本正規販売品ですが、3年保証と他社より少し短めです。
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以上、アイオーデータのU3-LCシリーズの紹介でした。
速度が相当速いUSBメモリーです。
大きめで、キーリングなどもなく持ちはこびを前提にはしませんが、4K動画などの受け渡しや、OSのインストールなどのニーズでは、活躍するでしょう。
【2020年発売】
[128GB]
32・ トランセンド TS128GJF920
¥4,424 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
32・トランセンド TS256GJF920
¥6,480 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.2 (gen1)
長さ:62mm
速度: 読出 420MB/s 書込400MB/s
セキュリティ:256bit AES(ソフト)
保証:5年保証
JetFlash 920は、台湾のトランセンドの高速USBメモリーです。
長さは、62cmです。
高速メモリとして短いため、収納性が高いのが利点です。
デザインは、アルミ製の本体で、格好良いです。
接続端子は、ただし、キャップ式です。
運搬時の端子保護力は高いですが、キャップ紛失の危険はあります。
速度は、読出420MB/秒/・書込400MB/秒です。
アイオーデータとほぼ同級で、「超高速」な製品です。
セキュリティは、ソフトウェアロック(256AES)には対応です。
本機も、基本的に、ファイル単位で暗号化するレベルのものです。
保証は、日本正規販売品で、5年保証です。
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以上、JetFlash 920の紹介でした。
実効速度はアイオーデータとほぼ同じです。大容量タイプはないですが、256GBまでならば、小型で価格も安い本機の方が良いでしょう。
【2017年発売】
[128GB]
33・Sandisk SDCZ880-128G-J57
¥4,338 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[256GB]
34・Sandisk SDCZ880-256G-J57
¥6,517 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[512GB]
35・Sandisk SDCZ880-512G-J57
¥10,469 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
[1TB]
36・Sandisk SDCZ880-1T00-J57
¥17,219 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
USB規格:USB3.1
長さ:70.8mm
速度: 読出420MB 秒/書込380MB/秒
セキュリティ:128bit AES(ソフト)
保証: 無期限保証
エクストリーム プロシリーズは、米国のサンディスクの高速USBメモリーです。
長さは、7センチ持ちはこびしやすい長さをキープしています。ただし、太さは2.1cmほどと他社並みです。
接続端子は、ただし、スライド式でキャップがないので、収納しやすいです。
速度は、読出420MB/秒/書込380MB/秒です。
大容量モデルはとくに「最速級」です。
速度を重視して考える場合は「最強」といえます。
セキュリティは、ソフトウェアロック(128AES)には対応です。
保証は、日本正規販売品で、無期限保証です。
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以上、エクストリーム プロシリーズの紹介でした。
自社で中身のフラッシュメモリまで生産できる同社の利点を活かし、価格的なメリットが高い製品です。
グループで中身も製造できる点で信頼性のあるメーカーですし、こちらを選べばとりあえず後悔しないだろうと言える優品です。
次回に続く!
最新のUSBメモリのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、最新のUSBメモリーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ続きます。
2・USBメモリーの比較記事 (2)
2-1:情報保護タイプ
2−2:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、ハードウェアロックに対応する情報保護タイプを追加で紹介します。
スピード ★★★★☆
携帯性 ★★★★★★
高級感 ★★★★★
データ保護 ★★★★☆
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、今回紹介した全機種のうちから、いつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきたいと思います。
2回目記事は→こちら
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