【今回レビューする内容】2025年 パソコン用スピーカーの性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応 小型PCスピーカー ゲーム向けアクティブスピーカー:アンプ内蔵のステレオスピーカー:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】Creative Stage SE mini Creative Pebble Pro SP-PBLPRO-GR SP-PBLV3-BK SP-PBLV2-BK Creative Pebble Nova SP-PBLNV-WHA SP-PBLNV-BKA GW-T20II-R2 GW-T40II-R2 SP-T60-BK SP-T100-BK Pebble X SP-PBLX-BK X Plus SP-PBLXP-BK Katana SE SP-SBKSE V2X SP-SBKV2X-A フォスター FOSTEX PM0.1BD PM0.3BD PM0.4c(B) エディファイア Edifier M60 ED-M60 ED-MR4-BK R1280T ED-R1280T-A R1280Ts R1380DB R1280DBs ED-R1280T-B R990BT R980T R1000T4 R1700BTs R1850DB S880DB-A S880DB MKII ED-S880DBMK2 ED-S880DB ED-R1100 ED-R19BT A ED-QR65-BK ED-M60-BK ED-QR30 ED-MR5 オーディオテクニカ AT-SP105 AT-SP95 AT-SP3X AT-SP3X WH Quantum Duo JBLQUANTUMDUOBLK 104-BT-Y3 104-BTW-Y3 Aオーディオエンジン udioengine HD4 BLK Audioengine A2+ Next Gen AE-A2BT2-BLK HD5 KRIPTON KS-33G KS-11G KS-55HG SONY SA-Z1 ロジクール Z313 Z150BK Z407 Z313 Z313a サンワサプライMM-SPU9BKN 400-SP107 400-SP114 FiiO SA1 FIO-SA1-W FiiO SA1 FIO-SA1-B FiiO SP3 BT FIO-SP3BT-B FIO-SP3BT-W Razer Nommo V2 Pro LEVIATHAN V2 Razer Leviathan V2 Pro RZ05-04160100-R3A1Bose Companion 2 Series III multimedia speaker system YU EVE Audio SC203 ELAC Debut ConneX DCB41 ほか
今回のお題
最新のPC用スピーカーのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2025年11月現在、最新のPC用のデスクトップスピーカーの比較です。
ハイレゾ対応の小型デスクトップスピーカーから、ゲーム向けのバータイプ、DTM向けの大型アクティブスピーカーまで、各社の代表的なモデルを取り上げていきます。
アンプやスピーカーユニットの仕様を確認しながら、音質面の特徴と各機の違いを丁寧に説明していきます。

1・PCスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CREATIVE〈シンガポール〉
1-3:Edifier 1〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:サンワサプライ〈日本〉
3-4:Razer〈米国〉
3-5:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:ELAC〈ドイツ〉
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事は、はじめに「選び方の基本」を説明します。
そのあと、以上のような順番で、メーカーごとに各機を紹介していきます。
低音域の迫力 ★★★★★
中音域の明瞭さ ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量再生 ★★★★★
端子構成 ★★★★★
設置性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、いつものように、最後の結論では「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・PC用スピーカーの選び方の基本!
1・アンプの性能
2・本体サイズ
3・スピーカー口径
4・ハイレゾ対応
5・PCとの接続方法
はじめに、PCスピーカーの「選び方の基本」から説明していきます。
音楽用スピーカーに比べて、PC用は少し「特殊」で、注意するべき部分が多いです。
ポイントとなる上の5点について、以下の順番で説明していきます。
第1に、アンプの性能です。
PCスピーカーは、音を増幅するアンプが内蔵された「パワードスピーカー」です。
ミニコンポの本体部分がそのままスピーカー側に内蔵されていると考えると、イメージしやすいと思います。PC(サウンドボード)は、本体側だけで十分な音量まで増幅する機構を原則として備えていないため、このタイプでないと実用的な音量で音を出せません。
そのため、PCスピーカーという特殊なジャンルが成立しています。
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結論的に言えば、音質を重視して選ぶ場合は、スピーカー部分だけでなく、アンプ性能も考慮に入れながら製品を選ぶ必要があります。特に重要な値はアンプ出力(W)です。
今回の記事では、しっかりした音が鳴るかどうかをふまえて、各機の比較を行っています。
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第2に、本体サイズです。
これは設置性だけでなく、音質にも関わります。
PCスピーカーは、狭い机の上に置き、耳の近くで「近接視聴」するからです。
サイズが大きすぎると、良好なステレオ感が得にくくなります。
また、夜など小音量で再生したい場合、大きいスピーカーでは中・低音域のバランスが崩れ、ボーカルの再生や、セリフのある動画の再生が聴きとりにくくなる場合があります。
設置場所も、ノートPCを除けば注意が必要です。
上の図は、Atlasの経験から、スピーカーの横幅を基準に「最低限必要」と言える机の横幅の目安を示したものです。
例えば、普通の事務机(横幅80cm)に27型のモニターを置くとします。その場合、横幅が10cm前後までのスピーカーをおすすめします。それ以上になると、ステレオ感が得にくい上に、見た目の圧迫感も増してしまうからです。
もちろん、PC用として販売(宣伝)される13cm以上のスピーカーもあります。ただ、こうした製品は、机上棚を設けるなどの工夫ができる方、あるいは、Bluetoothなどで無線化するなどして、離して配置できる環境の方に向いた構成と言えます。

ノートPCの場合は、設置面でより自由度が高くなります。
しかし、不釣り合いに大きいスピーカーは邪魔になりやすい上に、座りながらの近接視聴(小音量視聴)にも必ずしも向かないため、バランスが悪いです。
やはり、一般的には、横幅が10cm前後のスピーカー、長くても13cmまでのスピーカーが一般的な机だと扱いやすいと言えます。
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結論的に言えば、PCスピーカーを購入する場合、まずは「サイズ」をみてから、選ぶ必要があります。
スピーカーは「サイズが大きいほど音質が良い」というのが原則であり、ある種の「常識」です。しかし、「近接視聴」が前提になるPCスピーカーの場合は、状況が少し異なる点に注意してください。
もちろん、本体のサイズ感は、特に低音のボリューム感(量感)を得るためには重要です。「クリエーター向けの大きめのアクティブスピーカー」をお探しの方で、そうした要素を重視したい場合もあるでしょう。
今回の記事では、この部分も踏まえつつ、目的別に「おすすめ機種」を提案していく予定です。
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第3に、スピーカーの口径です。
アクティブスピーカーの場合、先述のアンプ出力に加えて、搭載されるスピーカーの数や口径の大きさで音質が(だいたい)決まると言っても過言ではありません。
ただし、PC用スピーカーは特に小型です。そのため、搭載できるユニットサイズにはどうしても制限があります。
このため、高性能機では、振動板の素材や配置、あるいはDSP技術など、音響工学的・電気的な手段を組み合わせて音質を補強しています。
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結論的に言えば、PC用スピーカーの場合は、こうした部分でどの程度工夫しているかが特に重要になります。
音楽好きのなかには、音源の自然さ(ピュアオーディオ的な方向)を重視したい方も多く、低音や高音が無理に強調されがちな「味付け」を好まない人も少なくありません。
しかし、PC用の場合は、音圧不足のほうが音への悪影響が大きくなることも多いため、これらの要素は無視できません。今回の記事でも、こうした工夫の有無を含めて、重要なポイントとして説明していきます。
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第4に、ハイレゾ音源への対応です。
最近は、Amazon Music Unlimitedをはじめ、定額聴き放題で高音質なハイレゾ音源が増えています。
しかし、高音質で再生するためには、スピーカー自体がハイレゾ規格に対応している必要があります。
日本の業界基準では、高音側の再生周波数帯域が40kHz以上であるスピーカーを「ハイレゾ認証機」と見なします。海外製でも、日本の認証を取得してこのロゴを使っている例が見られます。す。
今回の記事では、各機の規格対応の状況も重要視して、説明していきます。
一方で、海外製の高級機では、この数値目標をあえて追わない例も少なくありません。無理な高域延長は歪みや設計上の副作用を招く場合があるからです。
加えて、人間の可聴域上限(およそ〜20kHz)をふまえると、40kHzという基準値は安全マージンが大き過ぎるという見方もあります。
実際には、20〜25kHz程度の上限でも優れた音を聴かせるスピーカーは多いです。とくにハイレゾ・リマスター音源では、「なめらかさ」「残響の自然さ」「帯域起因の窮屈さの少なさ」といった改善を感じられる場合が少なくありません。言い換えれば、「CDでは埋もれがちな微細な成分を探せる」ようになると言えます。
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結論的にいえば 「ハイレゾ認定」は先ほど書いた留意点があります。
ただ、PC用スピーカーの場合は、格安の入門グレードの製品も多いため、認証対応であることは品質面の一つの安心材料になり得ます。今回も、その意味で一定程度重視しながら説明していきます。
そのほか、デジタル接続を行う場合は、Bluetoothの規格やUSB-DACの仕様も、ハイレゾ再生を考える上で重要です。本編では、それらの情報についても丁寧に解説していくつもりです。
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1・アナログ端子
2・デジタル端子(USB・光・同軸)
3・ワイヤレス接続(Bluetooth)
PCスピーカーは、基本的に上のいずれかの方法でPCと接続します。

アナログ端子を使う方法は、最もオーソドックスです。
付属のステレオケーブルを用いて、PC側のステレオミニ端子やRCA端子に接続します。
PC側のサウンドカード(またはオンボード音源)の性能によって音質が変わる部分はありますが、最も簡単で、トラブルも生じにくい接続方法です。
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デジタル端子は、一部の機種に搭載例が見られます。
USB端子・光デジタル・同軸接続と、いくつかの種類に分けられます。
いずれの場合も、スピーカー側でデジタル信号の変換(D/A変換)を行います。お使いのPCのサウンドカードの性能があまり高くない場合でも、スピーカー側の設計に応じてきちんと鳴らせる利点があります。また、アナログ接続に比べると、ノイズの影響を受けにくい点もメリットです。
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結論的にいえば、PC側のサウンドカードの性能が「かなり高性能」というケースを除けば、デジタル接続のほうが音質面で有利なことが多く、対応スピーカーならば、「アナログ」接続以上におすすめできる接続方法です。
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ワイヤレス接続は、PC用だとBluetooth接続が中心です。
PCスピーカーでWi-Fiを搭載するタイプは、現状ではほとんど見られません。この場合は、上の図で示したBluetoothの圧縮転送規格(コーデック)が重要になります。
SBCは、、Bluetooth機器であれば基本的にどの製品も対応します。
しかし、PCスピーカーとPC双方が上位規格に対応していると音質は良くなります。
ただし、PCスピーカーとPCの双方が上位のコーデックに対応している場合は、音質面でより有利になる場合が多いです。
上の表では、数字(ms)が大きいほど「ズレ量が増える」ことになります。ゲームや動画視聴では、口パクのズレなどにつながるため、この点も今回の比較では注意しながら説明していきます。

一方、今回の記事では、接続方法がBluetoothだけというスピーカーは、基本的には扱いません。
PCゲーム用・PC用として専用設計され、Bluetoothも併用できるモデルに絞って紹介します。
1・小型Bluetoothスピーカーの比較
2・大型Bluetoothスピーカーの比較
音楽だけ聴ければ「多少音が遅れても気にならない」という方で、特に机上に置く必要もない場合は、PCスピーカーではなく音楽用スピーカーを選んでも良いでしょう。
その場合は、上のリンク記事をご覧ください。
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というわけで、ここまでは、PCスピーカーの「選び方の基本」の説明でした。
こうした観点にもとづいて、以下では、冒頭で書いたメーカーの順番で、各社の製品を見ていきます。
1-2・CreativeのPCスピーカー

はじめに、CreativeのPCスピーカーです。
同社は、サウンドボード(サウンドブラスター)をはじめ、PC向けの音楽機器やDTM機器を得意とする、シンガポールの老舗企業です。PC用スピーカーのラインナップ数は、日本市場でもトップクラスのメーカーと言えます。
同社は、一般的なブックシェルフ型の製品のほか、Pebble(小石)をイメージしたコンパクト型や、バー型スピーカーなど、バリエーションが豊富です。種類ごとに、順番に見ていこうと思います。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントは赤系の文字色で、イマイチな部分については青字で書いていきます。

【2021年発売】
【通常型番】
1・Creative T20 Series II GW-T20II-R2
¥13,200 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【特定店向け型番】(性能は同じ)
2・Creative T20 Series II GW-T20II-R2A
¥13,200 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:14W+14W(RMS)
スピーカー:約6.8cm(実測)
周波数帯域: 50Hz-20kHz
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm
Creative GigaWorks T20 Series IIは、Creativeが販売するPCスピーカーです。
ベースになっているのは2014年発売のGW-T20-IIRで、2021年に型番だけが変更されました。同時に、特定店舗向けの別型番も登場しましたが、性能は同じです。

サイズは、幅8.46×高さ23×奥行14.3cm です。
背が高めですが、台形の形状なので、それほど圧迫感はありません。 横幅も狭めなので、本機が物理的に置けない机は多くないはずです。
PCとの接続は、アナログ方式です。
付属のステレオケーブル(2M)でPCとつなぐ、最もシンプルな形式です。
アンプ出力は、総合28W(RMS)です。
この価格帯としては十分にパワフルな部類で、音量面での余裕があります。
同社のPCスピーカーは、昔から「音圧の高さ」が売りですが、本機もその路線にあります。

スピーカーは、ステレオの2ウェイ・バスレフ方式です。
中・低音域を担当するウーファーが約6.8cm、高音域用のツイーターが約1cmです。素材は、ウーファーがグラスファイバーコーン、ツイーターがシルクドームです。
特に、ウーファの素材は、弾性・剛性面で工夫があると言えます。
配置は、ツイーターが下側に配置される少し変わった構造で、背面には低音強化のためのバスレフポートがあります。
音質は、同社のPCスピーカーに共通する傾向で、高音域は「明るく元気」です。
中音域も明瞭さがあり、ボーカルはしっかり前面に出てきます。
低音域は重低音までは出ませんが、本体サイズを考えると、量感は十分に感じられます。
全体としては、厚めの低音と元気な高音で聴かせるV字(ドンシャリ系)の音傾向です。ボーカルやアコースティック系の楽曲を気持ちよく聴けるタイプと言えます。
PC用は近接視聴が前提になりますが、そうした用途にはよく合います。ただし、BGM用として長時間流しっぱなしにする場合には、やや聴き疲れしやすいと感じる方もいるかもしれません。この点は注意点です。
クロス付近については、高音域は元気で中音域は明瞭ですが、大きな段差感はあまり感じません。あえて言えば、中域と低域のつながりのほうがわずかに気になりますが、価格帯を考えれば十分に及第点です。
小音量再生は、近接視聴時であれば、それなりにバランスを保って鳴らせます。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
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以上、CreativeのGigaWorks T20 の紹介でした。
音のキャラクターがはっきりした「個性的な」スピーカーで、ユーザーの好みは分かれる機種だと思います。小型でも、ゲームサウンドなど低音域の迫力が欲しいジャンルで使いたい場合には、特に「向く」1台です。
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【2021年発売】(2機の性能は同じ)
3・Creative T40 Series II GW-T40II-R2
¥15,800 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
3・Creative T40 Series II GW-T40II-R2A
¥15,810 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:16W+16W(RMS)
スピーカー:約6.8cm×2(実測)
周波数帯域: 50Hz-20kHz
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm
なお、ウーファーを2系統で搭載する3ウェイ・バスレフ方式の上位機があります。
音質は、下位機に比べて中音域がしっかり補われており、音圧も十分に感じられます。
ただし、ある程度ボリュームを上げないと、音像がややぼやけて(ばらけて)聞こえる傾向があります。
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結論的にいえば、使い勝手や音のまとまりを重視する場合は、下位機種の構成のほうが扱いやすく、より一般向けのサウンドだと思います。

【2021年発売】
4・Creative T60 SP-T60-BK
¥10,727 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W (RMS)
スピーカー:約7cm
周波数帯域: 50Hz-20kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅9.2× 高さ19.9×奥行14.7cm
Creative T60も、Creativeの製品です。
こちらもスタンダード形状のPC用スピーカーですが、Bluetooth接続を含め、接続性の面ではより充実したモデルです。

大きさは、幅9.2× 高さ19.8×奥行14.7cmです。
上方面を含めて比較的コンパクトで、設置性は良好です。
コントロール側のユニットは、奥行きが約1cmだけ深くなっています。
PCとの接続は、同社の小型機と基本的に共通です。
USB-DACを内蔵しており、アナログ接続に加えて、USB-C端子を使ったデジタル転送にも対応します。
DAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する装置)の詳細な性能は非公表ですが、PCオーディオ用途であれば、アナログよりUSB接続を優先したほうが、ノイズの乗りにくさも含めて音質面では有利と考えられます。
USB-Cケーブルに加えて、USB-A変換アダプタも付属するため、ほとんどのPCとそのまま接続できます。
電源は、コンセントから取る方式です。

ネットワークは、Bluetoothを搭載します。
対応する圧縮コーデックはSBCのみです。
SBCは(およそ220ms)と、音声の遅延が比較的大きくなりやすいため、ゲームや映画用途にはあまり向きません。
アンプ出力は、総合で30Wです。
本機のサイズ感からすると標準的なクラスであり、必要十分なパワーと言えるでしょう。

スピーカーの直径は、7cmです。
本機はフルレンジ(1ウェイ)構成で、背面にはバスレフポート(BasXPort)があり、低音域を補強します。小型機によく見られる構造です。
音質は、フルレンジ1基の構成ということもあり、先ほどの2ウェイ機に比べると全体に「おとなしめ」です。
その一方で、中音域は聴きやすく、低音の質感も保たれるため、PCで「仕事をしながら」BGM的に音楽を流す用途であれば、こちらの方がちょうど良いと感じる場面も多いでしょう。
音質強化技術は、Sound Blasterオーディオ処理技術に対応します。
オーディオ信号を解析し、サラウンド感を高めるための処理で、同社がPC用サウンドカードで培ってきた技術の応用とされています。
人間の声(中音域)を識別して強調する「Clear Dialog」機能も備えており、テレワークでの音声チャットや、映画・ドラマの視聴などにも有効です。

テレワークという観点では、本機はマイク端子も搭載します。
有線ヘッドセットを接続でき、その際には、発言時のみマイクを自動でオンにする「VoiceDetect」と、エアコンなどの環境ノイズを低減する「NoiseClean」といった機能も利用できます。
ただし、これらの機能は専用アプリを介して動作するため、現状ではWindowsのみの対応です。
ボリューム調節は、右スピーカー前面のツマミで行います。
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以上、CreativeのT60 の紹介でした。
スピーカーとアンプだけを見ると、音質面は「及第点クラス」の構成ですが、USB接続に対応する点で、下位機より一段加点できます。
さらに、テレワーク時代に合った各種機能を備えているため、こうしたニーズに合う方にとっては、かなり有力な選択肢と言える製品です。
PC作業を中心としつつ、音楽とオンライン会議を快適にこなしたい場合に、選んで良い1台だと思います。
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【2019年発売】
5・Creative T100 SP-T100-BK
¥12,727 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:20W+20W (RMS)
スピーカー:約7cm
周波数帯域: 50Hz-20kHz
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅9.3× 高さ20.8×奥行13.0cm
一方、だいたい同じグレードで、よく似た形状のCreative T100という機種があります。

サイズは、T60より少し背が高い程度で、全体としてはほぼ同じクラスです。
PCとの接続は、しかし、USB-C接続に非対応です。
マイク端子も非搭載です。
その代わりに、光デジタル端子を備えますが、対応機器が限られるため、利用シーンはやや狭いかもしれません。
Bluetoothは、SBCのみですので、評価はできません。
アンプ出力は、総合で40Wです。
同社の小型機の中では上位クラスのパワーです。
スピーカーの直径は、本機も7cmです。
ただし、背面のバスレフポート(BasXPort)のサイズや設計からすると、T60より低音域はやや強めに感じられるチューニングです。
なお、本機のバスレフポート(空気孔)は背面にありますが、上向きに開口する専用設計(BasXPort)となっているため、壁ぎわに設置しても、背面に大きなスペースを取らなくても使いやすい構造です。
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結論的にいえば、本質的な音質、とくに低音域の量感ではT60より上位です。音の分離もしっかりしており、総合的な音質面では先ほどの機種を上回ると感じます。
同クラスの他社機と比べても、フルレンジ構成ゆえに派手さは控えめですが、そのぶん聴き疲れしにくい音質と言えます。
この構成でPCとのUSB-C接続ができればさらに理想的ですが、そこにこだわらない使い方であれば、本機を優先して選んでよい一台です。
【2024年発売】
【サブウーファーなし】
6・Creative Pebble X SP-PBLX-BK
¥14,800 楽天市場 (11/9執筆時)
【サブウーファーあり】
6・Creative Pebble X Plus SP-PBLXP-BK
¥20,800 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W(RMS)
スピーカー:7cm(+8.9cm)
周波数帯域: 45Hz(60Hz)-20kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅139.5x高さ131.8x奥行136.5mm
Creative Pebble X SP-PBLX-も、Creativeの製品です。
Pebble(小石)型スピーカーは他社からも出ていますが、同社Pebbleシリーズの評価は総じて高めです。ここでは、サブウーファー付きのCreative Pebble X Plusとあわせて見ていきます。

本体サイズは、幅139.5x高さ131.8x奥行136.5mmです。
設置性をそれほど気にせず机上に置きやすい形状です。
シリーズとしては初めてRGBライティングに対応しました。色や発光パターンはスマホアプリから設定でき、好みに応じて調整が可能です。
電源は、USB-C端子から取りますが、その1本で音楽データの転送も行えます。
ここは少し解説が必要です。
本機のアンプ出力は、総合30W(RMS)、ピーク60Wと、サイズ感からするとかなり余裕のある設計です。
一方で、USB-C端子は、格安ノートPCだと給電能力がそれほど高くなく、実質的にUSB 3.0クラス相当の電力(5V 2A程度)しか出せない場合があります。
本機は、最低でも約10W、十分な音量と音質を引き出したい場合は、30W程度の供給電力が必要になります。
エレコム MPA-ACCP30BK
¥2,879 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
結論的にいえば、お使いのPC、あるいはPC用モニターのUSB-C端子が、30W以上のUSB-C PD規格に対応しているならば、本機をそのまま利用できます。
スペック上のピーク値は60Wですが、電源としては30Wもあれば実用上は問題ありません。
無理な場合、上記のような30W(15V 2A)以上出せるUSB-Cアダプタを導入する必要があります。ただ、その分配線が煩雑になりやすく、積極的にはおすすめしにくい方法です。

接続方法は、USB-C・Bluetooth・アナログ接続から選べます。
音質重視の場合、USB-C接続が良いです。
ただし、USB-Cケーブル1本だけで、音楽データの転送と電源供給を同時に行う場合、供給電力は最大約15Wにとどまり、パワーが半分程度になるため、その分音質面でも余裕がなくなります。
ここは重要な注意点です。
ネットワークは、接続の安定性に優れたBluetooth 5.3を採用しています。
ただし、対応コーデックはSBCのみで、無線接続では音質面はあくまで「便利さ優先」のレベルにとどまります。
スピーカーは、7cmのフルレンジ(1ウェイ)ユニットです。
同社のPebble型シリーズとしては、もっとも大口径のドライバーを搭載します。
ドライバーが約45度上向きに配置されている構造は、超小型スピーカーで問題になりがちな指向性の面で有利に働く設計です。
低音域は、パッシブラジエータ(BassFlex)で補強します。筐体サイズを考えれば、最低限欲しい音圧は確保できる構成と言えます。
オーディオ処理は、同社が得意とする分野です。
本機も、セリフの明瞭化処理(Clear Dialog)や、低音強化技術(BassFlex)に対応します。
サブウーファーは、上位機種のPebble X Plusのみに付属します。2.1ch構成での使用が可能です。
およそ15cm四方のキューブ型ユニットで、約8.9cmのドライバーとパッシブラジエータを搭載します。個別の電源を持たないパッシブタイプのため、最大出力はメインと合わせて総合30Wである点は変わりません。
接続は、付属のRCAケーブルで本体と接続します。
ボリューム調節は、本体右スピーカー前面の調整つまみで行います。
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以上、Creative Pebble Xの紹介でした。
超小型のPCスピーカーでは、音質面で評判のあるシリーズです。
このサイズ・形状の製品としてはアンプのパワー面で優れており、ゲームや映画の視聴を重視する場合の有力候補になります。小さめの机で使う場合や、ノートPC用に手軽なスピーカーを探している場合にも、候補にしやすいモデルです。
ただし、USB-Cケーブル1本だけでPCと接続する構成では、供給電力の制約から音質が落ちる点は注意が必要です。給電系統を分けて使える環境であれば、本来の性能をより引き出しやすくなります。
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なお、同社のPebble型を含めて、設置性が有利で、もう少し安めの展開が複数あります。
順番にみておきます。

【2022年発売】SP-PBLPRO-BKA SP-PBLPRO-WHA
7・CREATIVE Pebble Pro SP-PBLPRO-BK
7・CREATIVE Pebble Pro SP-PBLPRO-WH
¥9,480 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W(RMS)
スピーカー:5.72cm
周波数帯域: 80Hz-20kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅12.3x高さ12.3x奥行11.8cm
第1に、Pebble Pro SP-PBLPROです。
先ほどのPebble Xシリーズが登場する前は、本機がシリーズの最上位機でした。

大きさは、幅12.3x高さ12.3x奥行11.8cmです。
Pebble Xよりひと回り小さいサイズで、サブウーファー付きモデルはありません。RGBライティング機能も省略されています。
ドライバーは、5.72cmです。
口径はPebble Xより小さく、アンプ出力は同じく総合30Wであるものの、低音域の量感は先ほどの機種ほどは出ません。
機能面では、セリフの明瞭化処理(Clear Dialog)に対応している旨の記載があります。
新機種のPebble Xシリーズには明記されていない機能です。
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結論的にいえば、「仕事をしながら、BGMとして聞き流す」ような使い方ならば、こちらの方が向いている印象です。スピーカーを主にチャット用に使う場合などは、特にそう言えます。
一方で、ゲーム用途(ゲーミング)など、趣味的に迫力あるサウンドも楽しみたい場合は、先ほどのPebble Xシリーズの方が低音の押し出しは強く、向いているでしょう。
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【2020年発売】
【8W出力(4W+4W】+Bluetooth5 .0
8・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-BK
8・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-WH
¥6,796 楽天市場 (11/9執筆時)
【8W出力(4W+4W】
9・CREATIVE Pebble V2 SP-PBLV2-BK
9・CREATIVE Pebble V2 SP-PBLV2-BKA
¥3,680 楽天市場 (11/9執筆時)
【4.4W出力(2.2W+2.2W】
(ライティングなし)
10・Creative Pebble SP-PBL-BK
10・Creative Pebble SP-PBL-WH
¥2,180 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
(ライティングあり)
11・Creative Pebble SE SP-PBLSE-BK
¥2,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【8.0W出力】SP-PBLPL-BK同型
12・CREATIVE Pebble Plus SP-PBLP-BK
¥5,800 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:上記参照
スピーカー:5.72cm
周波数帯域: 100Hz-18kHz
接続:USB・Bluetooth・アナログ
サイズ:12.3x12.0x11.9cm
※ V3のスペック
第2に、Pebble V3 などです。
同じPebble形状を採用した下位機種(あるいは旧シリーズ)にあたります。
音質は、出力がだいぶ弱めになるので、とくに低音域の充実度で上位機種との違いが出ます。
接続方法は、V3以外は、Bluetooth接続に非対応です。
Pebbleは、USB-Cではなく、端子がUSB-Aです。
Pebble Plusは、サブウーファー付きのモデルです。
小型のサブウーファーで、スピーカーユニット径は約10cmです。
ただしUSB-A給電です。合計8Wクラスの電源をPCのUSBポートから安定して取るのは、PC側の給電能力次第では、少しハードルが高い場合もあります。
【2025年発売】
13・Creative Pebble Nova SP-PBLNV-WHA
13・Creative Pebble Nova SP-PBLNV-BKA
¥41,800 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:25W+25W(RMS)
スピーカー:7.5+2.4cm
周波数帯域: 20Hz-50kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅149.2x高さ150.3x奥行150.8mm
Pebble Nova も、CreativeのPebbleタイプに属する上位機種です。
Pebble(小石)タイプとしては、かなり高級なモデルになります。

大きさは、幅149.2x高さ150.3x奥行150.8mmです。
幅・奥行ともおよそ15cmありますので、Pebble型として言えば、設置性はそれほど良いとは言えません。
電源は、USB-C(65W)から取ります。
PCやモニターからこのクラスの電力を直接供給できる機種は多くないため、USB-PD電源アダプタが同梱されています。基本的には、コンセントからそのアダプタ経由で電源を取る使い方になります。
接続方法は、USB-C・Bluetooth5.3・アナログ接続に対応します。
Bluetoothは、対応コーデックがSBCのみなので、音質に大きな期待はできません。
PCとは、USB-C接続が基本になります。
電源用とは別系統のUSB-C端子を備えており、そちらをPC側と接続します。

スピーカーは、2ウェイのパッシブラジエータ方式です。
ウーファーが約7.5cm、ツイーターが約2.4cmという構成で、低音域は、パッシブラジエータで補います。小型スピーカーではときどき見られる形式です。
低音域は、パッシブラジエータで補う小型ではたまにみられる形式です。
2つのユニットは同軸上に配置されています。ブックシェルフ型やヘッドホン(イヤホン)などでは見かける構造ですが、PC用のPebbleシリーズとしては初めて採用された形式です。
同軸配置の他機種と同じで、音の定位感は良好です。
アンプ出力も、総合50W(ピーク100W)です。
こ このタイプのサイズ感としては、かなり余裕のある出力です。
ボリューム調節は、本体上部に配置されたボタンで行います。
本機もRGBライティングに対応しており、専用ドライバー(ソフトウェア)が必要ですが、別売のトールスタンドに載せ替えて使うこともできます。
スタンド自体は角度や高さを自由に調整できる仕様ではなく、その点の機能性は備わっていません。
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以上、Creative Pebble Novaの紹介でした。
Pebbleタイプに限って言えば、音質面では最も高い水準が期待できるモデルでしょう。
また、外観の「格好良さ」も評価できるポイントです。
一方、設置性があまり良くないことに加え、形状的な制約もあるため、同等クラスの音域や音圧が期待できる同社のバスレフ型スピーカー各種と比べると、価格面ではかなり割高に感じます。

【2021年発売】SP-SBKV2X-A
14・Creative Sound BlasterX Katana V2X
¥39,800 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:50W+40W (RMS)
スピーカー:6.35cm×2 1.9cm×2 13.3cm
周波数帯域:50Hz-20kHz
接続:USB・Bluetooth4.2・光
サイズ:幅60× 高さ6.2×奥行9.5cm
Creative Sound BlasterX Katana V2Xは、Creativeが発売するバータイプのPC用スピーカーです。
メインの用途として想定されているのはPCゲーム用です。

本体サイズは、幅60× 高さ6.2×奥行9.5cmです。
写真ではテレビに合わせていますが、この横幅であれば、一般的なPC用ゲーミングモニターでも問題なく合わせやすい大きさです。
PCとの接続は、Bluetooth(SBC・AAC)や光デジタル端子、HDMIなども利用できますが、基本的にはUSB接続が前提になります。

アンプ出力は、総合で90W(RMS)です。
スピーカーはミッドレンジ(6.35cm×2)トゥイーター( 3.4cm×2)で総合45Wです。加えて、サブウーファー が13.3cmで35Wです。
5ユニット構成ということもあり、幅60cmというサイズ感からすると、音圧とサラウンド感はかなり期待できる構成です。
ハイレゾは、規格上USBでは24bit/96kHzまでの入力に対応です。
ただし、スピーカーユニット側の再生周波数帯域は、いわゆるハイレゾ認証クラスのスペックではありません。
サブウーファーとの接続は、有線となります。
仮想サラウンドは、5.1ch対応に対応します。
PC/MacとUSB接続する場合、まずPC側で5.1chのPCM音源を出力し、本体側で同社独自のDSPにより、2.1chスピーカー構成での仮想サラウンド再生を行います。ただし、発売時期の関係もあり、Dolby Atmosなどの立体音響フォーマットには対応していません。

一方、本機は同社の専用チップを利用したサラウンド技術「Super X-Fi」に対応します。
これはヘッドホン出力を使用する場合にのみ有効な機能です。耳の形状などを個別にマッピングし、ヘッドホン再生時の定位や空間表現を改善するシステムで、ゲーム用途では併用するユーザーも多く、意味のある付加価値と言えます。
ボリューム調整は、本体上面の操作スイッチに加えて、付属のリモコンからも行えます。
そのほか、ゲーム用という位置づけもあり、LEDイルミネーションを搭載しています。消灯も可能です。
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以上、Creative Sound BlasterX Katana V2Xの紹介でした。
近接視聴の場合、バータイプはBGM的な音楽視聴にはあまり向きません。
一方で、サラウンド感や迫力は得やすいため、ゲームや映画視聴を中心に考えた場合には、おすすめしやすい方式です。そのうえで、ヘッドホン併用時にSuper X-Fiを使える点が、本機ならではの見どころと言えます。
なお、このタイプについては【TV向けのサウンドバーの比較記事】でも書きましたが、TV用であってもUSBに対応し、PCでも流用できそうなモデルはいくつか存在します。
ただし、USB端子を備え、ここまで小型にまとめられたサウンドバーは多くないため、23インチ前後のゲーミングモニターと組み合わせる場合、とくに「存在感」のある製品だと感じます。
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このほか、同社のバータイプの製品について、以下、簡単に確認しておきます。

【2023年発売】
15・CREATIVE Sound Blaster Katana SE SP-SBKSE
¥42,799 楽天市場 (11/9執筆時)
出力:90W (RMS)
スピーカー:7.62cm×2 1.9cm×2 13.3cm
サイズ:幅65× 高さ.7.8×奥行10.9cm
第1に、 Sound Blaster Katana SEです。
先ほどの機種にたいして、こちらは別体のサブウーファーを持たない構成になります。
本体内部のウーファーをやや大きめにしたうえで、低音を補強する目的でパッシブラジエータ(電気信号を直接与えない受動型の振動板)を4基搭載しています。
総合出力は、Katana V2Xと同じく90W(RMS)で、Super X-Fiにも対応します。
ただし、本体の高さがやや出るため、どちらかと言えば「テレビ向けの小型サウンドバー」という印象が強い構成です。
低音の量感はしっかり出ると思われますが、質という点では、専用サブウーファーで低音を受け持つKatana V2Xのほうが有利と言えるでしょう。
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【2023年発売】51MF8410AA000
【上位機】12W+12W
16・Creative Stage SE STGESE-BK
¥8,900 楽天市場 (11/9執筆時)
【中位機】6W+6W (2025年追加)
16・Creative Sound Blaster GS3 SP-SBGS3-WHA
¥7,980 楽天市場 (11/9執筆時)
【下位機】6W+6W
16・Creative Stage SE mini SP-STGESM-BK
¥3,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:12W+12W (RMS)
スピーカー:75×52mm ×2
周波数帯域: 55Hz-20kHz
接続:USB・Bluetooth5.3
サイズ:幅41× 高さ6.8×奥行10.8cm
※上位機のスペック
第2に、Creative Stage SE などです。
同じバータイプですが、価格を抑えた入門機という位置づけになります。

大手メーカーのPC向けとしては、この価格帯のサウンドバーはこれまであまりなく、意外と盲点を突いた製品に思えます。

スピーカーユニットは、グレードによって異なります。
この部分だけ、グレードごとに見ておきます。
上位機は、75×52mmのレーストラック型ウーファーを左右に各1基、合計2基搭載します。
加えて、中央部に低音を補うパッシブラジエータが1つ配置されています。
こちらは、機構としては空間サラウンド技術をフォローしつつ、トーン調整機能や、セリフの聞き取りを強化するClear Dialogにも対応します。
低音域は比較的力強く再生でき、必要に応じてセリフの聞き取り(中音域)も補強できる仕様と言えます。価格帯をふまえると、基本が押さえられており、かなり好印象です。

中位機は、75×52mmのドライバー2基という構成です。
低音域はこちらはバスレフで強化するタイプです。
アンプ出力も総合12Wと上位機の半分です。
その代わり、電源はPCからのUSB-C給電のみで動作します。ただし、10W程度の給電力でも鳴りはしますが、音質面では余裕がなくなるため、PC側のUSB-C出力には注意が必要です(少なくとも15W程度は欲しいところです)。
一方で、中位機もサラウンド機能(SuperWideオーディオエンハンスメント)を備えますが、上位機と異なり、左右方向(2D方向)の拡張にとどまり、セリフ強調などの追加機能はありません。

下位機は、ドライバーサイズ自体は中位機と同じです。
ただし、サラウンド系の機能は省かれており、シンプルなステレオ構成です。
リモコンもないです。
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結論的にいえば、上位機については、先ほど見たPebbleシリーズの上位機と比べた場合、ステレオ感では劣る一方で、低音(重低音)については、サブウーファー付きのX Plusを除けば、優位と言えるバランスです。
比較的安価にゲーム用のサウンドバーを導入したいケースでは、なかなか良い選択肢のひとつになるでしょう。ただし、先ほど見た(バー型の)KATANAシリーズと比べると、音質、とくに音圧やスケール感の部分では、さすがに決定的な差があると考えられます。
1-3・EDIFIERのPCスピーカー

続いては、香港のEdifier(エディファイヤー)のPCスピーカーを紹介します。
日本では、PC周辺機器メーカーのプリンストンが代理店を務めています。米国のAmazonで売れ筋となったことで、世界的な知名度が高まりました。

【2024年発売】
17・Edifier ED-R1280T ED-R1280T-B
¥17,253 楽天市場 (11/9執筆時)
(サブウーファ端子付)B0D3Q8FHJF
17・Edifier R1280Ts B087CP5JB2
¥16,191 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【2018年発売】(在庫限り)ED-R1280T-A同等品
17・Edifier R1280T
¥16,590 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+1.3cm
周波数帯域: 52Hz-20kHz
接続:アナログ×2(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14.5×高さ23.4×奥行19.6cm
ED-R1280T-Bは、香港のエディファイヤーが販売するPCスピーカーです。
「ED」ではじまる型番は、日本の代理店であるプリンストンが扱うモデルです。
R1280Tsは、AmazonのEdifier直販モデルで、サブウーファ出力用の端子が追加されています。
R1280Tは、直販モデルの旧仕様です。
こちらはユニット径がやや小さく(10.1cm+1.3cm)、筐体サイズも多少異なります。
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結論的にいえば、改良」と考えてよく、基本的には2024年発売機のうちから最も安いものを選べば良いでしょう。
あとは、同じなので、一緒に見ていきます。

大きさは、幅14.5×高さ23.4×奥行19.6cmです。
幅が15cm近くありますから、PC用としてはやや大きめです。
27インチのPCモニターの脇に置くならば、机の幅は120cm欲しいところです。
ノートPCなら100cm以下でも大丈夫でしょうが、奥行も70cm程度は必要です。
PCとの接続は、ステレオケーブルを使うアナログ方式です。
付属の3.5mm-RCAケーブルを使う形式です。
RCA端子は2系統あるので、複数の機器からの入力にも対応できます。
アンプ出力は、総合42Wです。
PC用スピーカーとしては、しっかりパワーがある部類といえるでしょう。

スピーカーは、2WAY式です。
低音再生用のウーハーが11.6cm、高音再生用のツイーターが1.3cmです。
ツイーターはシルクコーン、ウーハーはPPコーンを採用しています。
音質は、中音域の明瞭さと、中低音の厚みを重視した傾向です。
高音域は「きらびやかさ」よりも自然さを重視した中庸な印象です。
重低音や低音の質感(スピード感)はそこまで強調せず、中音域のボーカルはしっかりと浮かび上がります。総じて、PCでのBGM用途には及第点レベルで、聴き疲れにくい音質です。
小音量での再生は、あまり得意とはいえません。
小音量だと低音は少し痩せて聞こえます。
ボリューム調節は、本体サイドと付属リモコンの双方で可能です。
高音域と低音域のバランスもダイヤルで調整できるので、しっかり追い込めばAtlasの印象も変わるかもしれません。
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以上、エディファイヤのED-R1280T-Bの紹介でした。
低音の重層感は、1万円前後の製品としては良好です。
一方、設置面では、デスクの幅と奥行は、JISの事務机程度(幅100×奥行70cm)だとやや窮屈ですし、過度な近接視聴にならないように、あらかじめ設置方法を考えてくべき機種です。
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なお、本機に前後するグレードの製品がほかにあります。
以下、確認しておきます。

【2022年発売】ED-R1100-A
18・Edifier ED-R1100
¥9,636 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+1.3cm
周波数帯域: 65Hz-20kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14×高さ22.6×奥行19.7cm
第1に、ED-R1100です。
先ほどのED-R1280T-Bの1グレード下位にあたる製品です。
ユニットサイズは、先ほどと同じです。アンプ出力も同様です。
ただし、低音域のスペックはやや劣ります。
利便性の面では、リモコンが付属しません。
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結論的にいえば、、外観のグレードも含めて、価格差以上に上位機より見劣りする印象です。低音域側のスペックにも差があるため、可能であれば上位機を選ぶほうが良いでしょう。
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【2013年発売】
(Bluetoothあり)
19・Edifier R990BT
¥10,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
(Bluetoothなし)
20・Edifier R980T
¥9,999 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
出力:12W+12W
スピーカー:10.16cm+1.27cm
周波数帯域: 60Hz-18kHz
接続:アナログ×2 (BT)
サイズ:幅14.0×高さ22.6×奥行19.7cm
第2に、R990BTです。
ほどのED-R1100よりも、さらに下位にあたるモデルです。
ユニットは、ウーファー・ツイーターともやや小さくなります。
そのうえで、出力も総合24Wとほぼ半減し、リモコンも省略された仕様です。
やはり、あまりおすすめしにくいモデルです。
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【2022年発売】 ED-R19U2後継
21・Edifier R19BT ED-R19BT
¥9,636 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:2W+2W
スピーカー:6.98cm
周波数帯域: 80Hz-19kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅8.4×高さ17.5×奥行10.5cm
第3に、ED-R19BTです。
同社の製品としては例外的に小型なモデルです。Bluetoothは搭載しています。
ユニットは、6.98cmのフルレンジです。
サイズ感からすると仕方がない部分もありますが、低音域は出にくい傾向です。
アンプも、総合4Wと控えめです。
USB 3.0給電(約4W)で動作するため、その点に由来する限界といえます。
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結論的にいえば、同クラスの他社機と比べても、出力の弱さはやはり気になります。
おすすめしにくい機種です。

【2022年発売】
【通常型番】R1380DB-BR
22・Edifier R1380DB-BR-A
¥16,373 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【2020年発売】(下位機種)
22・Edifier R1280DBs 【茶】
22・Edifier R1280DBs 【黒】
¥21,490 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+2.5cm
周波数帯域: 55Hz-20kHz
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.2×高さ24.1×奥行20.0cm
R1380DBは、Edifierの中級機です。
同社の入門機グレードより1ランク上の製品で、接続方法を多様化させた「上位版」という位置づけです。
なお、R1280DBsは、ネットワーク部分の仕様がほぼ同じ下位機です。
スピーカーユニットはやや小さめで、入門機相当の構成(10.1cm+1.3cm)です。価格面も含めて考えると、選択肢にはしにくいでしょう。
サイズは、幅15.2×高さ24.1×奥行20.0cmです。
幅が広めなので、設置スペースはあらかじめ確認してください。
PCとの接続は、アナログ入力に加えて、光デジタル端子と同軸端子も備えます。
アナログ接続を避けた方が、音質面では有利です。
ネットワークは、Bluetooth 5.1です。
コーデックはSBCほか、上位機のみですがaptXへの対応表記があります。
スピーカーは、バスレフポートを備えた2WAY式です。
先ほどの下位シリーズと比べると、ウーファーは同じサイズ(11.6cm)ですが、トゥイーターが2.5cmと大きめです。
周波数帯域もわずかに広く表記されている点から、音域の広さの面で上位に位置づけていると言えます。
アンプ出力は、総合42Wなので、下位機と同じ水準です。
ハイレゾは、非対応です。
96kHzクラスまではデジタル入力としては通せますが、ハイレゾ基準には届きません。
先ほど見た同社の入門機(ED-R1280T)と比べて、大きく言及したい違いはありません。
小音量での再生は、そこまで得意とは言えないでしょう。
ボリューム調節は、後部です。
ただ、リモコンが付属するので、問題ないでしょう。
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以上、エディファイヤーのR1380DBの紹介でした。
アナログ接続での音質は、先ほどの入門機と比べて大きく変わる印象ではありません。
しかし、デジタル接続を使う場合、音質面では下位機よりかなり有利といえます。価格は高めですが、この部分で追加投資する価値はあるモデルです。
ただし、幅方向の設置スペースだけは、あらかじめしっかり確認しておいてください。

【2024年発売】
(各色)
23・Edifier M60
¥23,389 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
(各色)
23・Edifier ED-M60-BK
23・Edifier ED-M60-WH
23・Edifier ED-M60-CD
23・Edifier ED-M60-LP
¥22,336 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:33W+33W
スピーカー:10.1cm+1.9cm
周波数帯域: 59Hz-40kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅10.0×高16.8×奥行14.7cm
ED-M60も、エディファイヤーのアンプ付きPCスピーカーの中位機です。
Amazonではメーカーのダイレクト販売もありますが、性能は同じです。

大きさは、幅10.0×高さ16.8×奥行14.7cmです。
同社の製品、あるいは他社も含めても、ハイレゾ対応機としては最も幅が狭い部類と言える製品です。。
このサイズならば、横幅があまりない机でも、大画面モニターを使っている方を含めて左右配置がしやすいでしょう。
PCとの接続は、アナログのほかUSB-Cが選べます。
「選び方の基本」でも書きましたが、PCとの接続の場合はノイズ対策の面も含めて、基本的にはUSB-C接続が良いでしょう。昔は質の良いサウンドボードを使っている場合は例外でしたが、今ではそれほど関係ないと感じます。

ハイレゾは、USB-C接続で対応できます。
USB-DACは24bit/96kHz対応ですので、市販のFLAC音源なら問題なく再生できます。
ハイレゾ入門機として標準的な水準ですし、このレベルであれば多くの方には十分でしょう。

ネットワークは、Bluetooth 5.3です。
コーデックは、SBCとLDACに対応します。
機器側の対応は必要ですが、LDACでもハイレゾ再生に対応できます。
アンプ出力は、総合66Wです(クラスD)。
本機のサイズ感を考えれば、十分以上のパワーといえます。

スピーカーは、2WAY式です。
低音再生用のウーハーが7.6cm、高音再生用のツイーターが2.7cmです。
ウーファーのサイズ自体は標準的ですがアルミ製です。ツイーターは一般的なシルクドームながらやや大きめで、この点にはしっかりとした特徴があります。
バスレフポートは、左右で場所が変わります。
右は背面上部、左は前面下部に配置されています。
やユニークな構成ですが、音響設計上の理由によるものと思われ、実用上の問題は感じません。同社は同様の仕様の製品を他にも展開しています。
ただし、右側は背面ポートの関係で、壁からは少し離して設置したほうが良いでしょう。背面にバスレフポートがあるタイプは、どの製品でも共通して言える点です。
音質は、良好です。
高音域はハイレゾ対応機ではありますが、きらびやかさ」よりは、自然さ(耳あたり)重視した傾向です。PC用では、あまり「聴き疲れない」ほうが使いやすいため、個人的にはこの仕様が好ましく感じられます。中音域は明瞭さをしっかり確保でき、ボーカルもしっかり前目に出ます。
低音域も、量感・質感(スピード感)ともに、このクラスとしては良い部類です。
重低音については、周波数帯域(59Hz)からですがPC用途ならば「まずまず」な水樹陰で、やはり問題ないでしょう。映像視聴用としても十分です。
小音量での再生も、特に問題は感じません。
ボリューム調節は、リモコンは未付属です。
ただし、本体上部で手元から調整できるので、実用上は大きな不便はないでしょう。
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以上、エエディファイヤー ED-M60の紹介でした。
ハイレゾ対応機では、設置性に優れた製品です。スピーカーやアンプの質、接続手段も、この価格帯としては充実しており、まとまりの良いスペックと言えます。
音質は、ハイレゾ機としては、ややウォームで「自然さ」重視のキャラクターです。ただ、PC用としては、BGM用途で考えている方も多いでしょう。ハイレゾ音源の解像感も楽しみつつ、聴き疲れにくい音質を求める場合には有効な選択肢です。
一方で、低音のボリューム感は映画用途でも十分ですが、ミッドサブを含む「重低音」はそれほど強くありません。別にサブウーファーを使わない場合で、そこを重視したい場合は、次に見る、もう少し本体が大きなモデルを検討しても良いでしょう。
とはいえ、価格にも一定の値ごろ感がありますし、PC向けスタンダードクラスの製品としては、現状かなりおすすめしやすいモデルです。
次回に続く
PC用スピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:サンワサプライ〈日本〉
3-4:Razer〈米国〉
3-5:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:ELAC〈ドイツ〉
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、Edifierの上位機をみたあと、オーディオテクニカやフォスター電機(Fostex)など日本企業製品などをさらに紹介します。
低音域の迫力 ★★★★★
中音域の明瞭さ ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量再生 ★★★★★
端子構成 ★★★★★
設置性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら )では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
