Top オーディオ製品 比較2023'【高音質】PCスピーカー71機の性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応 (1)

2023年06月24日

比較2023'【高音質】PCスピーカー71機の性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応 (1)

【今回レビューする内容】2023年 パソコン用スピーカーの性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応 小型PCスピーカー ゲーム向けアクティブスピーカー アンプ内蔵ステレオスピーカー:機種の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】オーディオテクニカ AT-SP95 FOSTEX PM0.3BD PM0.4c(B) PM0.3H(B) Creative Pebble Pro SP-PBLPRO-GR SP-PBLV3-BK SP-PBLV2-BK GW-T20II-R2 GW-T40II-R2 SP-T60-BK SP-T100-BK Katana SBX-KTN Katana SE SP-SBKSE V2X SP-SBKV2X-A Edifier ED-MR4-BK R1280T ED-R1280T-A R1280Ts R1380DB R1280DBs R1700BTs R1850DB ED-S880DB S880DB-A ED-R1100 ED-R19BT AINEX ASP-SB04A ASP-SB03 ASP-SB02 JBL PEBBLES Quantum Duo JBLQUANTUMDUOBLK 104-BT-Y3 104-BTW-Y3 Audioengine A2+ HD3 TANNOY GOLD 5 KRIPTON KS-55Hyper KS-33 KS-11 SONY SA-Z1 ロジクール S150 Z313 Z150BK Z407 Z625 サンワサプライ M-SPL19UBK 400-SP082 MM-SPU10BKN MM-SPU9BKN FiiO SP3 FIO-SP3-B Razer Nommo V2 Pro LEVIATHAN V2 ほか

今回のお題
最新のPC用スピーカーのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年6月現在、最新のPC用のデスクトップスピーカー比較です。

 アンプ・スピーカー部分の仕様をみながら音質重視で説明します。

 低音域の力強さほか、小音量時の音質、あるいは、スピーカー自体のサイズにも注目し、ニーズに合う機種を提案します。

 ハイレゾ対応状況を含めて、音質を劣化させず音源を聴きたい場合の「接続法」などの基本部分も説明しました。

  202306241300.jpg

 デスクトップ用のステレオ機がメインですが、ゲーム向けのバータイプ、あるいは、DTM用の大きめまで、70機以上取りあげました。

1・PCスピーカーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:オーディオテクニカ〈日本〉
 1-3:CREATIVE〈シンガポール〉
 1-4:フォスター〈日本〉
 1-5:Edifier〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
 2-1:オーディオテクニカ〈日本〉
 2-2:ロジクール〈スイス〉
 2-3:JBL〈米国〉
 2-4:Audioengine〈米国〉
 2-5:FiiO〈中国〉
 2-6:タンノイ〈英国〉
 2-7:SONY〈日本〉 
 2-8:LG〈韓国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
 3-1:クリプトン〈日本〉
 3-2:パイオニアDJ〈日本〉
 3-3:Mackie〈米国〉
 3-4:サンワサプライ〈日本〉
 3-5:Razer〈米国〉
 3-6:その他
 3-7:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事は、はじめに「選び方の基本」を説明します。

 そのあと、以上のような順番で、メーカーごとに各機を紹介していきます。

 202306241305.jpg

 なお、ソニー(CAS-1)ほか、ヤマハ(NX-50)とBOSE(M2, Companion 20, Companion 2 Series III)と、老舗の小型ロングセラー機は、後継機なしに生産完了になりました。

 淋しい状況ですが、今回はそれらの代替機を含めて提案していきます。

音質の良さ  ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
設置スペース ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、いつものように、最後の結論ではAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

1-1・PC用スピーカーの選び方の基本!

1・アンプの性能
2・本体サイズ
3・スピーカー口径
4・ハイレゾ対応
5・PCとの接続方法

 はじめに、PCスピーカーの「選び方の基本」の説明からです。

 このブログでは、色々な種類のスピーカーを比較しています。しかし、パソコン向けはやや「特殊」で、注意するべき部分が多いと言えます。

 選ぶ際に「大事」といえる、上表の5点について、順番に説明していきます。


 201601121735.jpg   

 第1に、アンプの性能です。

 PCスピーカーは、音を増幅するアンプが内蔵された特別なスピーカーです。

 専門的には「パワードスピーカー」と言います。

 「ミニコンポ」の本体部分が内蔵されたスピーカーと言えば、分かりやすいか思います。

 PCには、本体で音を十分に増幅する機構がないため、アンプが内蔵されたスピーカーでないと音が出ません

 そのため、普通のスピーカーと違う、PCスピーカーと特殊ジャンルがあるわけです。

ーーー

 結論的に言えば、音質を重視して選ぶ場合、アンプ部分の性能も考慮に入れながら製品を選ぶ必要があります。

 「キーワード」となる、30W(ワット)などの形式で示される「アンプ出力」です。この部分を含めて、今回の記事では、それをふまえて比較しています。


 201810200940.jpg

 第2に、本体サイズです。

 これは、「設置性」だけでなく「音質」に関わります。

 PCスピーカーは、耳の近くでの近接視聴するスピーカーだからです。

 机の上に設置する場合、大きすぎると、良好なステレオ感が得られません

 また、夜など、小音量で再生したい場合、大きいスピーカーだと中・低音域が「劣化」する場合が多いです。

 ボーカルの再生や、セリフのある動画の再生がひどく聴き取りにくくなります。

 202303031829.jpg

 加えて、PCモニター脇に置く考えの方は、スピーカーの幅も見てください。

 幅が13cmを超える製品は、普通の事務机(80cm幅)だと窮屈です。

 机上棚などの工夫ができる場合や、ノートPCの場合は問題ないですが。

 なお、今回の記事では、幅の情報も出して説明します。

ーー 

 結論的に言えば、PCスピーカーは、サイズを考慮して選ぶ必要があります。

 「オーディオ用スピーカー」は「サイズが大きい」ほど音質が良いというのが原則であり「常識」です。

 しかし、PCスピーカーの場合は少し異なる点、注意してください。

 今回の記事では「クリエーター向けの大きめのアクティブスピーカー」も比較していますが、個人用とは、しっかり分けて紹介します。


 201806211740.jpg

 第3に、スピーカーの口径です。

 ざっくり言えば、スピーカーの音質はスピーカー数・口径の大きさで決まります。

 PCスピーカーは、しかし小型ですから、(いくらお金を積んでも)大きなユニットが載りません。

 それでは、特に低音域が「弱くスカスカな音」になってしまうので、高品質なものほど、音響工学的・電気的な別の手段で、強化しています。

ーー 

 結論的に言えば、PCスピーカーの場合、こうした部分の工夫もポイントとなってきます。

 音楽好きのなかには、音源の自然さ(ピュアオーディオ)を重視したい方も多く、低音/高音が無理に強調される傾向のサウンドを嫌う人が多いです。  

 しかし、PCスピーカーの場合、ボリュームを下げた場合など、(特に)低音域が足りない場合の支障が大きいです。

 そのため、ある程度「妥協」して、「PCスピーカーとはそういう種類のスピーカー」だと思って楽しんだ方が、納得のいくスピーカーが選べるでしょう。


 201806211759.jpg

 第4に、ハイレゾ音源への対応です。

 Amazon Musicをはじめ、定額聴き放題でも最近、高音質なハイレゾ音源が増えています。

 高音質で再生するためには、スピーカー側の対応が必要です。

 業界団体基準は、高音再生力の値が40kHz以上であるスピーカーが「ハイレゾ対応機」です。

 今回は、各機の対応状況が分かるようにしています。

 なお、PCスピーカーの場合、(多少ドンシャリしても)「低音域も強い」という観点で対応機を選んだ方が、近接視聴に向いたハイレゾスピーカーが選べます。


 202109161632.jpg

1・アナログ端子
2・デジタル端子(USB・光・同軸)
3・ワイヤレス接続(Bluetooth)

 第5に、PCとの接続法です。

 PCスピーカーの場合、上表のいずれかの接続方法に対応します。

ーーー

 202201210109.jpg

 アナログ端子を使う方法が、最もオーソドックスです。

 付属のステレオケーブルで、PC側ステレオミニ端子RCA端子につなげるものです。

 PC側のカードの性能によって音質が変わる部分はありますが、最も簡単で、問題も生じにくい接続方法です。

ーーー

 202207211908.jpg

 デジタル端子は、一部の機種に搭載例が見られます。

 USB端子・光デジタル・同軸接続と細かく分けられます。

 いずれも、音楽データがスピーカーで届き、D/A変換(=デジタルデータをアナログデータに変換すること)のは、スピーカー内で行います。

 PCのサウンドカードが「へぼい」場合も、スピーカー性能に応じてそれなりに鳴らしてくれる利点と、アナログに比べてノイズが発生しにくい利点があります。

 結論的にいえば、PC側のサウンドカードの性能が「無茶苦茶良い」という場合を除けば、アナログよりこちらのほうが音質は良く、おすすめです。

ーーー

 202207211428.jpg

 ワイヤレス接続は、第3の選択肢です。

 PCスピーカーは、Wi-Fiの搭載例はなく、Bluetoothが基本です。

 この場合、上表で示したBluetoothの圧縮転送規格が重要です。

 どの製品でも対応するのがSBC規格です。

 しかし、PCスピーカーとPC双方が「より上位の規格」に対応していると、上位圧縮規格が使えるため、音質は良くなります。

 一方、音楽では問題にならないのですが、映像視聴にも使う場合、低スペックなコーデックだと「音の遅延(映像との音ズレ)」の問題もあります。

 先ほどの表では、数字が大きいほど「ズレ量が増える」ことになります。ゲームほか、動画視聴で「口パクのズレ」につながるので、今回も注意して説明していきます。

   201809041634.jpg

 なお、今回の記事でも、接続法が「Bluetoothだけ」というスピーカーは基本扱いません。

 PCゲーム用・PC用に専用開発され、Bluetooth「も」使えるモデルに限ってます。 

1・小型Bluetoothスピーカーの比較
2・大型Bluetoothスピーカーの比較

 なお、音楽だけ聴ければ「音が遅れても問題ない」という方は、今回の記事より適切なものをほかに用意しています。

 「音楽用」ですが、BGM用途ならば、PCでも(普通に)使えますし、種類も多いです。上のリンク記事をご覧ください。

ーーー

 こうした観点に基づいて、以下、具体的な機種の比較に入ります。

1-2・CreativeのPCスピーカー

 202109161553.jpg

 はじめに、CreativeのPCスピーカーです。

 PC音楽機器(DTM)が得意のシンガポールの老舗企業です。「サウンドブラスター」は、PC用サウンドカードの草分けです。

 PC用スピーカーのラインナップ数は、日本で最も多い企業ですのではじめに取りあげます。

ーー

 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤字で、イマイチな部分については青字で書いていきま


 202109161607.jpg

 【2021年発売】

 【通常型番】

 1・Creative T20 Series II GW-T20II-R2
  ¥13,200 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【特定店向け型番】(性能は同じ)

 2・Creative T20 Series II GW-T20II-R2A
  ¥13,200 楽天市場 (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:14W+14W(RMS)
スピーカー:約6.8cm(実測)
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50Hz
小音量:★★★★☆
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm

 Creative GigaWorks T20 Series IIは、Creativeが販売するPCスピーカーです。

 ベースは2014年発売のGW-T20-IIRです。2021年に型番だけ変わりました。

 同時に、特定店向けに別型番の製品も出ましたが、性能は同じです。

 201902021047.jpg

 大きさは、幅8.46×高さ23×奥行14.3cm です。

 多少ですが「背の高さ」があるモデルです。

 ただ、台形形状であり、圧迫感はありません。

 PCとの接続は、アナログ方式です。

 ステレオケーブルでPCとつなげる最もシンプルな形式です。

 2mのケーブルが付属するので、PC側にヘッドホン端子があればすぐ使えるでしょう。

 アンプ出力は、総合28Wです。

 この価格帯では、RMS(総合出力)表記で片側14Wというのは強力です。

 サウンド面での音圧は、同社の昔からの「売り」です。

 純粋に迫力という部分だけとれば、この価格帯では強調できます。

 201902021053.jpg

 スピーカーの直径は、上図の様にユニットが片側2つの2ウェイ型を採用します。

 低音再生用のウーハーが、実測で6.8cm高音再生用のツイーターが1cmほどです。

 素材的には、ウーハーは、グラスファイバーコーン、ツイーターは、シルクコーンです。

 スピーカーが片方に2つある2ウェイ型の場合、一般的に、低音域と高音域の品質がアップします。

 一方で、「音の受け渡し」のある中音域(ボーカルなどの音域)は難が出る場合もあります。

 本機はツイーターが下方に配置される面白い構造ですが、低音域と高音域が強調される「派手め」の味付けです。好みは分かれるでしょう。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。

---

 以上、CreativeGigaWorks T20 の紹介でした。

 個性的にスピーカーで、ユーザー評価が分かれるだろう機種です。

 小型でも、ゲームサウンドなど、低音域の迫力が欲しいジャンルに利用する場合は「向く」でしょう。

  201902021109.jpg

 【2021年発売】

 【通常型番】

 3・Creative T40 Series II GW-T40II-R2
  ¥15,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【特定店向け型番】(性能は同じ)

 4・Creative T40 Series II GW-T40II-R2A
  ¥15,800 楽天市場 (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:16W+16W(RMS)
スピーカー:約6.8cm×2(実測)
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm

 なお、ウーハーをWで搭載する、3WAY式を採用する上位機があります。

 下位機種より中音域は補完された印象で、音圧(迫力)という意味でも有利です。

 ただ、この構成は、音量がある程度ないと音がぼやける(ばらける)傾向です。

 下位機種の構成のほうが使い勝手が良く「同社らしいサウンド」という気はしました。


 202303031244.jpg  

 【2022年発売】

 5・CREATIVE Pebble Pro SP-PBLPRO-GR
  ¥8,900 楽天市場 (6/24執筆時)  

ハイレゾ:
出力:15W+15W(RMS)
スピーカー:5.72cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 80Hz
小音量:★★★★★
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:12.3x12.3x11.8cm

 Pebble Pro SP-PBLPROは、ノートPC用に向けた同社の製品です。

 Pebble(小石)型は他社もだしますが、同製品の評価は高いです。

  202303031254.jpg

 大きさは、12.3x12.3x11.8cmです。

 写真で見るより体積はありますが、モニターの下などのスペースを有効に活かせます。

 電源は、(丸い)USB-Cから取りますが、それ1本で音楽データも送れます。

 ここは少し解説が必要です。

 本機は、アンプ出力が総合30W(RMS)とサイズ感に見合わず強力です。

 202303031424.jpg  

 ただ、USB-C端子は、格安PCだと、通信・充電規格USB 3.0の場合があります。

 本機は、最低でも10W、良音を得たい場合30Wの供給電力が必要です。

 202303031521.jpg

 エレコム MPA-ACCP30BK
  ¥2,555 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 結論的にいえば、USB-C PD規格に対応する上で、30W以上の出力が担保できるUSB-C端子を持つPCが必要です。PCのスペック表を確認してください。

 無理な場合、純正品(別売)ほかの、30W(15V 2A)が出せるUSB-Cアダプタが必要です。

 なお、最近のモニターは、USB-C PD給電できるのが常識化してきました。

 デスクトップならば、モニターから取れる場合も多いでしょう。

 202303031354.jpg

 接続方法は、USB-Cが基本です。

 ただ、USB-Cケーブル1本で、音楽データと電源供給の同時利用は無理ですので、USB-C端子は、本機には2系統あります。

 ネットワークBluetooth5.3です。

 音質があまり良くないSBCですが、小型スピーカーですしこれでも問題ないです。

 そのほか、アナログ接続も可能です。

 202303031345.jpg  

 スピーカーは、5.72cmのフルレンジ(1ウェイ)です。

 ドライバーが上向きな部分は、超小型スピーカーでは良い形式です。

 ユーザーが本機の音質の評価する理由の1つです。

 低音域をパッシブラジエータ(電気回路がないスピーカー)で補うので、サイズ感から言えばですが、そこそこの音圧もを期待できます。

 オーディオ処理は同社の得意な分野ですが、本機も、セリフの明瞭化処理(クリアーダイアログ )や、低音強化(BassFlex)の言及があります。

 ボリューム調節は、調整つまみが本体の右前面にあります。

---

 以上、Pebble Pro SP-PBLPROの紹介でした。

 超小型のPスピーカーでは、音質面で評判のあるモデルです。

 小さな机で使う場合ほか、ノートPC用に手軽な製品を探している場合の選択肢です。

 後ほど見る、ロジクールの格安機がライバルになるでしょうが、しっかり電源を取れる場合、本機の音圧は優れます。

ーー

 202303061227.jpg

 【2020年発売】

 【8W出力(4W+4W】+Bluetooth5 .0

 6・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-BK
 6・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-WH
  ¥4,872 楽天市場 (6/24執筆時)  

 【8W出力(4W+4W】

 7・CREATIVE Pebble V2 SP-PBLV2-BK
  ¥3,300 楽天市場 (6/24執筆時)  

 【4.4W出力(2.2W+2.2W】

 8・Creative Pebble SP-PBL-BK
 8・Creative Pebble SP-PBL-WH
  ¥2,310 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【8.0W出力】SP-PBLPL-BK同型

 9・CREATIVE Pebble Plus SP-PBLP-BK
  ¥4,700 Amazon.co.jp (6/24執筆時)  

ハイレゾ:
出力:上記参照
スピーカー:5.72cm
高音域:★★★☆☆ 17kHz
低音域:★★★☆☆ 100Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB・Bluetooth・アナログ
サイズ:12.3x12.0x11.9cm
※ V3のスペック

 なお、本機の下位機種(あるいは旧シリーズ)となるのが以上の各モデルです。

 音質は、出力がだいぶ弱めになるので、とくに低音域の充実度の部分で差があります。

 接続方法は、V3以外は、Bluetooth接続に非対応です。

  Pebbleは、USB-Cではなく、端子がUSB-Aです。

 Pebble Plusは、(サブ)ウーファが付属となります。

 小型で、スピーカーユニットは10cmです。このサイズならば、階下に影響することもないでしょう。ただし、本機もUSB-Aです。

 8Wの電源をPCのUSBから安定的に取るのは、少しハードルが高いかもしれません。


 202109161626.jpg

 【2021年発売】

 10・Creative T60 SP-T60-BK
  ¥10,727 Amazon.co.jp (6/24執筆時) 

ハイレゾ:
出力:15W+15W (RMS)
スピーカー:約7cm
高音域:★★★★☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50kHz
小音量:★★★★☆
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅9.2× 高さ19.9×奥行14.7cm

 Creative T60も、Creativeの製品です。

  202109161632.jpg

 大きさは、幅9.2× 高さ19.8×奥行14.7cmです。

 上方面を含めて比較的コンパクトで、設置性は良いです。

 コントロール側は1cmだけ奥行がよけいにあります。

 PCとの接続は、同社の小型機と同じです。

 USB-DACを装備するので、アナログ接続ほか、USB-C端子を使ったデジタル転送対応です。

 DAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する装置)の性能は不明ですが、PCオーディオですし、アナログよりこの方でつなげた方が、ノイズの乗りにくさを含め、音質は良いでしょう。

 USB-Cケーブルほか、USB-A変換アダプタも付くのでどのPCともつながります。

 電源は、ただし、コンセントから取る方式になります。

 ネットワークは、Bluetoothを搭載します。

 圧縮コーデックが音質の悪いSBCのみです。

 SBCは(220m/秒)と音も遅延しやすいので、ゲームや映画にはすこし向かないです。

 アンプ出力は、総合で30Wです。

 本機のサイズ感からすると標準的です。

 問題ないでしょう。

 202109161639.jpg

 スピーカーの直径は、7cmです。

 本機はフルレンジ(1ウェイ)です。

 後面にバスレフポート(BasXPort)があり、低音域を増幅します。

 小型機によく見られる工夫です。

 音質強化技術は、Sound Blasterオーディオ処理技術の言及があります。

 オーディオ分析し、サラウンド感を高める工夫です。同社が、PC用カードで培った技術の応用とのことです。

 人間の声(中音域)を識別して強化できる機能(Clear Dialog)もあるため、テレワークなどのチャットほか、映画などにも有効です。

  202109161648.jpg

 一方、テレワークの部分で言えば、本機は、マイク端子を備えます。

 有線ヘッドセットをつなげられます。その際は、連動して、発言時のみマイクをオンにする機能(VoiceDetect)と、エアコンなどの環境ノイズの低減(NoiseClean)も利用できます。

 ただし、この部分だけは、同社のアプリを介すので、現状でWindowsのみ対応です。

  ボリューム調節は、右のフロント部分にあります。

---

 以上、CreativeT60 の紹介でした。

 大手がだす「しっかりした製品」に限定して言えば、久しぶりの新製品です。

 音質はスピーカー・アンプ部分は「及第点程度」の構成ですが、USBでつなげられる部分で、少し加点できます。

 その上で、テレワーク時代にあった諸機能があるため、このニーズに合う方には、相当良い製品と言えます。選んで良いでしょう。

ーーー

 202102031033.jpg

 【2019年発売】

 11・Creative T100 SP-T100-BK
  ¥12,726 Amazon.co.jp (6/24執筆時) 

ハイレゾ:
出力:20W+20W (RMS)
スピーカー:約7cm
高音域:★★★★☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50kHz
小音量:★★★★☆
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅9.3× 高さ20.8×奥行13.0cm

 一方、だいたい同じグレードで、煮た形のCreative T100という機種があります。

 202109161609.jpg

 サイズは、少し背が高いですが、ほぼ同じです。

 PCとの接続は、しかし、USB-C接続に非対応です。

 マイク端子もないです。

 代わりに、光デジタル端子を持ちますが、利用の幅は狭いかと思います。

 Bluetoothは、やはりSBCですので、「おまけ」レベルです。

 アンプ出力は、ただ、総合で40Wですので、同社では上位です。

 スピーカーの直径は、本機も7cmですが、後面のバスレフポート(BasXPort)のサイズからして、T60よりは低音域は強いです。

---

 結論的にいえば、本質的な音質は、T60より上位です。

 フルレンジなので派手さはないにせよ、聴き疲れしにくい音質です。

 しかし、端子構成(拡張性)の部分では、T60と比べると、すこし古くさいかなと思うので、選ぶならばそちらでしょうか。


 202211031202.jpg

 【2016年発売】

 12・Creative Sound BlasterX Katana SBX-KTN
  ¥29,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時) 

ハイレゾ:
出力:45W+30W (RMS)
スピーカー:6.35cm×2 3.4cm×2 13.3cm
高音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
小音量:★★★☆☆
接続:USB・Bluetooth4.2・光
サイズ:幅60× 高さ6×奥行7.9cm

 Sound BlasterX Katana SBX-KTNは、Creativeの発売するバータイプのPC用です。

 ゲーム用としての販売です。

 202211031214.jpg

 本体サイズは、幅60× 高さ6×奥行79.0cmです。

 PCとの接続は、Bluetooth(SBC・AAC)や光端子も利用できます。

 しかし、基本的にはUSB接続です。

 202211031212.jpg

 アンプ出力は、75Wです(RMS.)。

 スピーカーの直径はミッドレンジ(6.35cm×2)トゥイーター( 3.4cm×2)で総合45W、サブウーファー 13.3cmの35Wです。

 5スピーカー構成なので、幅60cmというサイズ感からすると、音圧やサラウンド感は良いかと思います。

 ハイレゾは、規格上、USBで24bit/96kHzが通るのでハイレゾ級です。

 ただ、スピーカーの部分で、ハイレゾ対応水準にないです。

 サブウーファーとの接続は、ただし、有線となります。

 202211031215.jpg

 仮想サラウンドは、7.1ch対応です。

 Dolbyなどの規格は2.1chまでですが、Windows用の同社のソフト(Sound Blaster Connect)を通して、自社独自の方式でこれを実現します。

 割と良いですが、立体音響のDolby Atmosに対応できない点は残念です。

 ボリューム調整は、本体上部のスイッチほか、リモコンで対応できます。

 そのほか、ゲーム用なので(消せますが)LEDイルミネーションがあります。

---

 以上、SBX-KTNの紹介でした。

 近接視聴の場合、バータイプはBGM的な音楽視聴にはさほど向きません

 ただ、サラウンド感(迫力)が出るので、ゲームや映画視聴を中心に考えた場合、オススメできる方式です。

 このタイプは【TV向けのサウンドバーの比較記事】で書きましたが、TV用でもUSBに対応し、PCでも使えそうなものはあります。

 ただ、USB端子搭載型でここまで小型のものはないので、23インチ前後のゲーミングモニターと合わせる場合、とくにプレゼンスがある製品に思います。

ーーー

 202306241133.jpg

 【2021年発売】SP-SBKV2X-A

 13・Creative Sound BlasterX Katana V2X
  ¥29,800 楽天市場 (6/24執筆時) 

出力:50W+40W (RMS)
スピーカー:6.35cm×2 1.9cm×2 13.3cm
サイズ:幅60× 高さ6.2×奥行9.5cm

 なお、このシリーズにはKatana V2X という上位機も存在します。

 縦型のサブウーファーになるのが目立ちます。

 本体サイズは、中身のスピーカー構成を含めて、下位機とほぼ変わりません。

 ただ、出力は、20%弱パワフルになっています。

 202306241152.jpg

 一方、本機は、同社の専用チップを利用したサラウンド技術(Super X-Fi)に対応します。

 ヘッドホン出力をする場合のみ有効な機能です。

 耳形状のマッピングで、音質を改善するシステムです。ゲーム用は併用する方も多いので意味があります。ただ、この部分は、他社(Apple SONY)が「空間オーディオ」として規格整備を進めているので、将来的な展開は不明です。

 なお、エンジン(Sound Blaster Acoustic Engine)自体は同じなので、出力以外は下位機と同じといえます。

ーーー

202306241145.jpg

 【2023年発売】

 ・CREATIVE Sound Blaster Katana SE SP-SBKSE
  ¥42,799 (6/24執筆時) 

出力:90W (RMS)
スピーカー:7.62cm×2 1.9cm×2 13.3cm
サイズ:幅65× 高さ.7.8×奥行10.9cm

 このほか、別付サブウーファーがない構成の製品も登場します。

 内部のウーファーをやや大きめにした上で、低音を強化するためにパッシブラジエータ(=電気を通わせないスピーカー)を4基装備させます。

 総合出力は、Katana V2Xと同じ90Wで、Super X-Fiも対応です。

 ただ、多少背丈がでる部分で「テレビ向けの小型機」な感じはあります。また、重低音はでるでしょうが、 V2X のようにサブウーファーで強化するほうが、質は良いでしょう。

1-3・フォステックスのPCスピーカー

 202109161708.jpg

 続いて、日本のフォスターのPCスピーカーの紹介します。

 同社は、iPhone用の音響部品を供給するOEM企業としても有名です。

 しかし「フォステクス」ブランドで、昔からPC用スピーカーを直売しています。


 201806220824.jpg

 【2017年発売】

 【Bluetoothなし】

 14・FOSTEX PM0.3H(B) 【黒】
 15・FOSTEX PM0.3H(W)【白】
  ¥19,250 楽天市場 (6/24執筆時)

ハイレゾ:対応
出力:15W+15W
スピーカー:7.5cm+1.9cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 110Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ(3.5mm RCA)
サイズ:幅10.0× 高さ18.5×奥行13.0cm

 PM0.3Hは、FOSTEXの販売するPCスピーカーです。

  201806211759.jpg

 本機は、「ハイレゾ音源対応」を表明します。

 国内メーカーでは対応するPCスピーカーでは最安です。

 大きさは、幅10.0×高さ18.5×奥行13.0cmです。

 こちらも、机に無理なく置けるサイズと言えます。

 PCとの接続は、ステレオケーブルによるアナログ方式です。

 ケーブルは、1.5メートルのものが付属します。

 アンプ出力は、総合30Wです。

 本体のサイズ感からすれば、納得のできる数字です。

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハー(グラスファイバー)が7.5cm高音再生用のシルクドーム型ツイーターが1.8cmです。

 2ウェイ式にすることで、ハイレゾに最低限必要な40kHzに対応させています。

 201806220831.jpg

 ・FOSTEX PM-SUBmini2
  ¥22,770 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 本機は、出力50Wのサブウーハーとのセット利用も提案されています。

 配線は、PCからサブウーハーのRCA(アナログ端子)に付属ケーブルでつなぎ、そこからPCスピーカーに接続する方法です。

 綺麗に配線できるかは、確認を要するでしょう。

 ボリューム調節は、本機の場合、裏側です。

---

 以上、フォステックスPM0.3Hの紹介でした。

 ハイレゾ対応の「入門機」としてプレゼンスがあります。次に見るEdifierは強力なライバルですが、日本企業という部分にこだわる場合は、本機も良いでしょう。

ーーー

 そのほか、フォステックスはこれ以外の別の機種をいくつか出します。

 以下で、簡単に見ておきます。

 202306241752.jpg

 【2023年発売】

 【Bluetooth対応】(2023年追加)

 16・FOSTEX PM0.3BD
  ¥35,000 楽天市場 (6/24執筆時)

接続:USB-C Bluetooth アナログ

 第1に、PM0.3BD です。

 先ほどの機種の改良機で、BluetoothとUSB-Cに対応させたものです。

 対応するコーデックは、SBC・AACです。

 そのため、ハイレゾはBluetoothでは扱えないです。

 USBは、96.0 kHz/24bitまで対応のDACですので、高水準でないにせよハイレゾ水準です。

 スピーカーは、口径・素材とも先ほどと同じですが、若干調整が入ったようです。 

202306241748.jpg

 一方、いじりにくい背面スイッチの切替で「MUSIC・VOICE」の両モードができました。

 ここは少し気になる部分です。

 旧来のハイレゾ設計のユニットのままデジタル化させたので、切替が「必要」になった部分があるのではと思います。

 音質は、機会を見つけて(おいおい)確認するつもりでいますが、選ばれる場合レビューに注意してください。

ーーー

 201905051254.jpg

 【2017年発売】

 17・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.1e
  ¥13,860 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:5W+5W
スピーカー:5.5cm
高音域:★★★☆☆ 35kHz
低音域:★★★☆☆ 80Hz
小音量:★★★★☆
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅8.6×高さ17.5×奥行15.2cm

 第2に、 PM0.1eです。入門機になります。

 本機は、2WAY式ではなく、ハイレゾには対応しない機種で、アンプも総合10Wです。

 コーン素材はグラスファイバー繊維ですこし「こだわり」はありますが、やはり上位機ほど見どころはないです。

ーーー

 201810200925.jpg

 【2016年発売】

 18・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c
  ¥39,600 楽天市場 (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:30W+30W
スピーカー:1.9cm+10cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 20Hz
小音量:★★☆☆☆
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅13× 高さ22× 奥行16.9cm

 第3に、PM0.4です。

 本体色は、(`M0.4CBJPN)と( PM0.4CWJPN)から選択可能です。 

 ハイレゾ音源は、上位機ながら未対応と言えます。

 周波数帯域の部分で、業界基準に満たないからです。

 アンプ出力は総合60Wで、ウーファーも少し大きめですので、下位機種よりパワフルです。

 サイズは、幅13× 高さ22× 奥行16.9cmです。

 若干大きいので、ステレオ感を得たい場合、ある程度広く、奥行の深い机に向く機種です。

 ボリューム調節は、後部にあります。

1-4・EDIFIERのPCスピーカー

 202109161720.jpg

 続いては、香港のエディファイヤーのスピーカーを紹介します。

 日本では、PC周辺機器メーカーのプリンストンが代理店となっています。米Amazonで売れ筋となり、ワールドワイドで知名度が上がりました。


 201902021000.jpg

 【2018年発売】

 【通常型番】

 19・Edifier ED-R1280T-A
  ¥13,460 楽天市場 (6/24執筆時)

 【直販用型番】

 19・Edifier R1280T
  ¥13,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【サブウーファ端子付】

 19・Edifier R1280Ts
  ¥14,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:10.1m+1.3cm
高音域:★★★☆☆ 18Hz
低音域:★★★★☆ 75Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ×2(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14.6×高さ23.4×奥行19.6cm

 ED-R1280T は、香港のエディファイヤーが販売するPCスピーカーです。

 日本の代理店(プリンストン)モデルと、AmazonでのEdifier直販モデルがありますが、性能は同じです。

 R1280Tsは、直販用のみの展開で、「プチ上位機」となります。

 サブウーファ出力があるほか、リモコンにサラウンドボタンが付属です。

 再生周波数帯域は52Hz-20KHzと少し異なる表記ですが、ユニットは同じなので、音質は変わらないと思います。

 あとは、同じなので、一緒に見ていきます。

 201905051301.jpg

 大きさは、幅14.6×高さ23.4×奥行19.6cmです。

 幅が15cm近く大きいです。

 202303031829.jpg

 27インチのPCモニターの脇に置くならば、机の幅は120cm欲しいところです。

 ノートPCなら100cm以下でも大丈夫でしょうが、奥行も70cm程度は必要です。

 棚置きなど工夫するならば問題ないです。

 PCとの接続は、ステレオケーブルを使うアナログ方式です。

 ステレオジャックとの接続は、付属の3.5mm-RCAケーブルで利用する形式です。

 RCA端子は2系統あるので、複数の機器からの入力もできます。

 アンプ出力は、総合42Wです。

 PC用スピーカーとしては、しっかりパワーがある製品です。

 201902021015.jpg

 スピーカーは、2WAY式です。

 片側について、低音再生用のウーハーが10.1cm高音再生用のツイーターが1.3cmです。

 ツイーターがシルクコーンで、ウーハーがPPコーンです。

 オーディオでは割と良く見る素材です。

 前面に大きめのバスレフポートがあります。

 低音域の音抜けがよくなるのでPC向きです。ただ、小さめなツイーターとも合わせて、キレは多少悪い印象で、もっさり感はあります。

 小音量での再生は、ユニットが大きめですので得意とは言えません。

 夜間など、近接して小音量で再生する場合に、バランスが取れなくなる(もわっとした感じになりやすい)傾向です。

 ある程度の音量で聴きたいデイタイム用です。

 ボリューム調節は、サイド及びリモコンで可能です。

 高音域と低音域のバランスもダイヤル調整できるので、しっかり調整すればAtlasの印象も変わるかも知れません。

---

 以上、エディファイヤのED-R1280Tの紹介でした。

 試聴の限り、米国Amazonで人気が火がついた、という理由が分かる気がする製品でした。低音の重層感は1万円前後の製品としては良いです。

 デスクの幅と奥行は、JISの事務机程度(幅100×奥行70cm)だと狭いでしょうし、フォスターの大型機と同じで、過度に近接視聴にならないよう、あらかじめ、設置方法は考えてください。

ーーー


  202211021906.jpg

 【2022年発売】 

 【通常型番】R1380DB-BR-A

 20・Edifier R1380DB-BR
  ¥14,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【直販用型番】

 21・Edifier R1380DB
  ¥14,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【2020年発売】(下位機種)

 22・Edifier R1280DBs 【茶】
 22・Edifier R1280DBs 【黒】
  ¥17,890 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+2.5cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.2×高さ24.1×奥行20.0cm

 なお、このグレードの1ランク上は、R1380DBです。

 接続方法を多様化させた「上位版」です。

 また、R1280DBsは、ネットワーク部分が同じ仕様の下位機です。

 スピーカーユニットはR1280シリーズと同じなので、R1380DBに対しては「下位機」になります。

 202204201517.jpg 

 音質面では、R1380DBは、R1280シリーズとは、バスレフの位置など、スピーカーユニットの配置が変わりますが、ユニットサイズはほとんど同じです。

 配置は、次に見る上位機にむしろ近いです。

 周波数帯域も多少広く表示している点からて、音質面で(ごくわずか)上の製品とみて良いでしょう。 

 PCとの接続は、通常のアナログ入力ほか、光デジタル端子同軸端子も付属です。

 冒頭詳しく書いたように、こちらでつなげた方が音質部分で有利です。

 ハイレゾ音源も、96kHz水準まではデジタルでも対応です。

 ネットワークは、Bluetooth 5.1です。

 コーデックはSBCほか、Apt-Xへの対応です。

 R1280DBsもアップグレード後は、Bluetooth 5.0表記です。

コーデックの表記がないのでSBCのみと考えてください。

---

 結論的にいえば、R1380DBは、選択肢にできそうです。

 PC利用をメインとしつつも、スマホなどからも音楽を転送したいという方には、本機は割と良いでしょう。ただし、本機も、設置幅は考慮してください


 202201210234.jpg

 【2020年発売】

 【BT5 サブウーファ端子付】

 23・Edifier R1700BTs
  ¥20,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【2015年発売】

 24・Edifier R1700BT
  ¥19,590 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:10.1m+1.9cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 52Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cm

 R1700BTsも、エディファイヤーのアンプ付きPCスピーカーの中位機です。

 こちらは、Amazonでの直販限定です。

 R1700BTという旧機種が残ります。

 ただ、Bluetoothのバージョンが古いので、安定面では新機種が良いかと思います。

 202201210245.jpg

 大きさは、幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cmです。

 PCデスクへの設置は(ノートPCを除けば)本機も難しいでしょう。

 机の両側で合計30cmが取られても問題ないか確認してください。

 PCとの接続は、アナログ式です。

 2系統あります。

 202207211428.jpg

 ネットワークは、加えて、Bluetooth 5.0です。

 本機は、コーデックがApt-Xを含むApt-X HDまでの対応なので、Android系スマホとは特に相性が良さそうです。

 AACは、ただ、SocがQualcomm 3031/V5.0なので非対応です。iOS系だとSBCです。

 アンプ出力は、総合66Wです(RMS)。

 もっとパワフルな機種はありますが、値段としては優秀です。

 PCスピーカーとして使う場合も、(十分に奥行をとれるならば)問題ないです。

 202201210259.jpg

 スピーカーは、2WAY式です。

 低音再生用のウーハーが10.1cm高音再生用のツイーターが1.9cmです。

 ツイーターが大きめで、また、バスレフが前にあります。ただ、素材を含めて基本的には、ED-R1280Tと同じグレードです。

 ただ、アンプの部分で性能は良いですし、配置的にも本機の方が、素直なステレオ感はは得やすそうです。

 小音量での再生は、(PC用という意味では)得意とは言えないでしょう。

 ボリューム調節は、サイド及びリモコンで可能です。

---

 以上、エディファイヤの R1700BTs の紹介でした。

 音質は、下位機種機種よりもです。これは間違いないです。

 今回は「PCデスク上」で使える機種を主に紹介しています。その用途だと、サイズ感からおすすめは難しいです。

 しかし、机上棚での運用、あるいは、かなり幅広な机(>120cm)ならば、選択肢にできると言えます。

ーーー

 202201210321.jpg

 25・Edifier R1850DB
  ¥22,990 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:35W+35W
スピーカー:10.1m+1.9cm
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.5×高さ25.4×奥行22.3cm

 26・Edifier R2000DB
  ¥------- Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:12.7m+2.5cm
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅17.5×高さ28.8×奥行23.0cm

 なお、本機は、同型の上位機があります。

 202201210319.jpg

 第1に、R1850DBです。

 先ほどみたR1700BTsと(奥行以外)ほぼ同じ大きさです。

 しかし、同軸接続と光デジタルに対応できる製品です。

 一方、Bluetoothも搭載ですが、Bluetooth 5.0に対応しない旧式で、対応コーデックも不明です。なんとなく、「進化版」が遠からずでそうです。

 202201210325.jpg

 第2に、R2000DBです。

 さらに大きな本体で、アンプ出力、スピーカーの口径も大きくなります。

 ツイーターも、25mmです。同じシルクドームですが「Eagle Eye」として、特別な名前を付けた同社の「看板」となります。ウーファーは、12.6mmです。

 ただし、Bluetoothのバージョンが古く、コーデックも不明です。

--

 結論的にいえば、近接視聴を旨とするPC用としてはですが、やはり、設置スペースは注意してください。


  202002211151.jpg

 【2018年発売】

 【通常型番】

 27・Edifier ED-S880DB
  ¥34,880 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

 【Amazon専用型番】(性能は同じ

 27・Edifier S880DB-A
  ¥37,273 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:対応
出力:42W+42W
スピーカー:9.5cm+1.9cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅13.7× 高さ23.0×奥行16.8cm

 ED-S880DBは、日本の代理店のプリンストンが仲介するEdifierの高級機です。

 本機も、Amazon型番のモデルがありますが、性能は同じです。

 202002211246.jpg

 大きさは、幅13.7× 高さ23.0×奥行16.8cm  となります。

 202303031829.jpg

 小型機ではないですが、27型のPCモニターの横に置く場合でも、幅100cmの机ならば(なんとか)置けそうです。

 ノートPCやより小型のモニターならば、問題ないです。

 PCとの接続は、アナログをふくめ、複数選べますが、一般的にデジタル方式を利用します。

 光デジタル端子・USB端子・同軸ということになりますが、どれでも、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源に対応できます。

 一方、本機はBluetoothも搭載するのですが、コーデック記載がなく、おそらくSBC規格のみです。

 この部分の実用性はありません。

 なお、その他、本機は、DAC(PCM9211)オペアンプ(TAS5754M)の品番も公開しています。米国のTexas Instruments製です。

 アンプ出力は、88Wです。

 もちろん、最大出力ですが、アクティブスピーカーとして優秀であることは変わりません。

 202002211254.jpg

 スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは9.5cm高音再生用のツイーターは1.8cmです。

 とくにツイーターはチタンラミネート加工をなし、高音域の振動制御に好影響を与えています。

 小音量再生については、本当の最小音量という意味ではなく、日中「小さめ」で聴くという意味では、このクラスでも問題ない出来です。

 ボリューム調節は、ただし、調整つまみが本体の裏面です。

 ただ、リモコンが付属するため、問題ありません。

---

 以上、EdifierED-S880DBの紹介でした。

 ONKYOが、PC用スピーカーから撤退して以来、このグレードの選択肢が減っており、本機は構成等して「かなり貴重」です。

 アンプ出力、大きなスピーカーユニット、デジタル接続、ハイレゾと、欲しい部分は網羅されているので、現在選ぶとすると、かなり良い選択肢です。

ーー

 このほか、プリンストンで取扱がある正規輸入モデルが、2系統あります。

 202303061232.jpg

 【2022年発売】 ED-R19U2後継

 28・Edifier ED-R19BT
  ¥9,327 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:2W+2W
スピーカー:6.98cm
高音域:★★★☆☆ 80Hz
低音域:★★★★☆ 19kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅8.4×高さ17.5×奥行10.5cm

 第1に、ED-R19BTは、同社の製品としては、例外的に小型な製品で、Bluetoothも搭載です。

 ユニットは、フルレンジの6.98cmです。

 サイズ感からすると仕方ないですが、低音は出にくいです。

 アンプも、総合4Wと弱いです。

 USB3.0給電(4W)なので、その部分に由来する限界です。

ーー

 202002211119.jpg

 【2022年】ED-R1100-A

 29・Edifier ED-R1100
  ¥9,327 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+1.3cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★★☆ 65kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14×高さ22.6×奥行19.7cm

 第2に、ED-R1100は、中型の格安機です。

 ユニットは、ウーファーが11.6cmとこのクラスでは大きいです。

 低音域方向では同社の中位機と比較しても、性能がやや上です。

 利便性の部分では、リモコンが未付属になるのが注意点です。

ーー

 202303031615.jpg

 【2022年発売】

 30・Edifier ED-MR4-BK
 30・Edifier ED-MR4-WH
  ¥16,345 Amazon.co.jp (6/24執筆時)

ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:10.6m+2.5cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★★☆ 60kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)TRS
サイズ:幅14×高さ22.8×奥行17.0cm

 第3に、ED-MR4は、音楽用のモニタースピーカーです。

 202303031623.jpg

 同社にしては、冒険のないスピーカー配置なのは、フラットな音質にするためです。

 ドイツのKLIPPELのチューンとのことです。

 それでも、ウーファーは、ケプラーに見えますし、こだわりは感じる製品です。

 ただ、特化的な製品なので、その用途に使う場合に選択肢になる類の製品です。

次回に続く
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

  201806221008.jpg

2・PCスピーカーの比較 (2)
 2-1:オーディオテクニカ〈日本〉
 2-2:ロジクール〈スイス〉
 2-3:JBL〈米国〉
 2-4:Audioengine〈米国〉
 2-5:FiiO〈中国〉
 2-6:タンノイ〈英国〉
 2-7:SONY〈日本〉 
 2-8:LG〈韓国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
 3-1:クリプトン〈日本〉
 3-2:パイオニアDJ〈日本〉
 3-3:Mackie〈米国〉
 3-4:サンワサプライ〈日本〉
 3-5:Razer〈米国〉
 3-6:その他
 3-7:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)では、上記の製品をさらに紹介します。

音質の良さ  ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
設置スペース ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、3回目記事こちら)では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

 今回の前編記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 14:42 | オーディオ製品

 このブログ家電批評モノマニアには「家電やモノの比較記事」が約350本あります!

 よろしければ、下部のリンク集をご覧ください。

 家電批評モノマニアは、「家電ブログランキング」に参戦中です。右のリンクから「クリックで応援」お願いします!  201302192014.jpg

<広告>

          

Googleなどの検索エンジンでは

「家電批評モノマニア」「家電ジャンル」or「型番」

の単語入力で、このブログの個別記事検索ができます!





          




 今後の記事は、【Twitter アカウント】でツイートしています。お題も募集中!

monomani31.png