【今回レビューする内容】2024-2025年 パソコン用スピーカーの性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応 小型PCスピーカー ゲーム向けアクティブスピーカー アンプ内蔵ステレオスピーカー:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】Creative Stage SE mini SP-STGESM-BK SE STGESE-BK Creative Pebble Pro SP-PBLPRO-GR SP-PBLV3-BK SP-PBLV2-BK GW-T20II-R2 GW-T40II-R2 SP-T60-BK SP-T100-BK Pebble X SP-PBLX-BK X Plus SP-PBLXP-BK Katana SBX-KTN Katana SE SP-SBKSE V2X SP-SBKV2X-A フォスター FOSTEX PM0.1BD PM0.3BD PM0.4c(B) PM0.3H(B) エディファイア Edifier M60 ED-M60 ED-MR4-BK R1280T ED-R1280T-A R1280Ts R1380DB R1280DBs ED-R1280T-B R990BT R980T R1000T4 R1700BTs R1850DB S880DB-A S880DB MKII ED-S880DBMK2 ED-S880DB ED-R1100 ED-R19BT A ED-QR65-BK ED-M60-BK オーディオテクニカ AT-SP105 AT-SP95 AT-SP105 JBL PEBBLES Quantum Duo JBLQUANTUMDUOBLK 104-BT-Y3 104-BTW-Y3 Audioengine A2+ HD3 HD5 HOME MUSIC SYSTEM TANNOY GOLD 5 KRIPTON KS-33G KS-11G KS-55HG SONY SA-Z1 ロジクール S150 Z313 Z150BK Z407 Z625 Z313 Z313a サンワ 400-SP114 400-SP107 M-SPL19UBK 400-SP082 400-SP068 MM-SPL22UBK MM-SPU9BKN FiiO SP3 BT FIO-SP3BT-B FIO-SP3BT-W FiiO SP3 FIO-SP3-B Razer Nommo V2 Pro LEVIATHAN V2 NZXT AP-SPKB2-JP AP-SPKW2-JP Razer Leviathan V2 Pro RZ05-04160100-R3A1Bose Companion 2 Series III multimedia speaker system Kanto YU2 YU4 MACKIE CR2-X Bar PRO CR2-X CUBE EVE Audio SC203 ほか
今回のお題
最新のPC用スピーカーのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2024年12月現在、最新のPC用のデスクトップスピーカーの比較です。
アンプ・スピーカー部分の仕様をみながら音質重視で説明します。
低音域の力強さほか、小音量時の音質、あるいは、スピーカー自体のサイズにも注目し、ニーズに合う機種を提案します。
ハイレゾ対応状況を含めて、音質を劣化させず音源を聴きたい場合の「接続法」などの基本部分も説明しました。
デスクトップ用のステレオ機がメインですが、ゲーム向けのバータイプ、あるいは、DTM用の大きめまで、70機以上取りあげました。
1・PCスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CREATIVE〈シンガポール〉
1-3:Edifier 1〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:ロジクール〈スイス〉
2-5:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:Mackie〈米国〉
3-4:サンワサプライ〈日本〉
3-5:Razer〈米国〉
3-6:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:タンノイ〈英国〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:その他
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事は、はじめに「選び方の基本」を説明します。
そのあと、以上のような順番で、メーカーごとに各機を紹介していきます。
音質の良さ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
設置スペース ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、いつものように、最後の結論では「Atlasのおすすめ機種」を提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・PC用スピーカーの選び方の基本!
1・アンプの性能
2・本体サイズ
3・スピーカー口径
4・ハイレゾ対応
5・PCとの接続方法
はじめに、PCスピーカーの「選び方の基本」の説明からです。
このブログでは、色々な種類のスピーカーを比較しています。しかし、パソコン向けはやや「特殊」で、注意するべき部分が多いと言えます。
選ぶ際に「大事」といえる、上表の5点について、順番に説明していきます。
第1に、アンプの性能です。
PCスピーカーは、音を増幅するアンプが内蔵された特別なスピーカーです。
専門的には「パワードスピーカー」と言います。
ミニコンポの本体部分が内蔵されたスピーカーと言えば、分かりやすいか思います。
PCには、本体で音を十分に増幅する機構がないため、アンプが内蔵されたスピーカーでないと音が出ません。
そのため、普通のスピーカーと違う、PCスピーカーと特殊ジャンルがあるわけです。
----
結論的に言えば、音質を重視して選ぶ場合、アンプ部分の性能も考慮に入れながら製品を選ぶ必要があります。
「キーワード」となる、30W(ワット)などの形式で示される「アンプ出力」です。この部分を含めて、今回の記事では、それをふまえて比較しています。
ーーーー
第2に、本体サイズです。
これは、「設置性」だけでなく「音質」に関わります。
PCスピーカーは、耳の近くでの近接視聴するスピーカーだからです。
机の上に設置する場合、大きすぎると、良好なステレオ感が得られません。
また、夜など、小音量で再生したい場合、大きいスピーカーだと中・低音域が「劣化」する場合が多いです。
ボーカルの再生や、セリフのある動画の再生がひどく聴き取りにくくなります。
設置場所も、ノートPCやモニターの両脇にスピーカーを置く予定の場合、注意が必要です。
上表は、スピーカーの横幅を基準に、「最低減」必要といえる机の横幅を示したものです。
例えば、よくある普通の事務机の横幅は80cmの幅です。
その場合、PCモニターが27型でも24型でも、13cm以上の横幅のスピーカーは邪魔です。
80cmほどの横幅の机ならば、横幅が10〜11cm前後までのスピーカーをおすすめします。
それ以上だと、ステレオ感が得にくい上で、見た目の圧迫感も増すからです。
もちろん、PC用として販売(宣伝)がある13cm以上のスピーカーもあります。
しかし、(普通の)机で使うことを基本的には前提にしておらず、ボードに置いたり、机上棚などの工夫ができる方、あるいは、Bluetoothなどで無線化して、離して配置できる方に向けたものと言えます。
ノートPCの場合は、むろん、設置面でより自由度があります。
しかし、不釣り合いに大きいスピーカーは邪魔である上で、座りながらの近接視聴(小音量視聴)に向くとも言えないので、バランスが悪いです。
やはり、10cmかもっと狭めの横幅のスピーカーが良いでしょう。
なお、今回の記事では、幅の情報も出して説明します。
----
結論的に言えば、PCスピーカーは、サイズを考慮して選ぶ必要があります。
「オーディオ用スピーカー」は「サイズが大きい」ほど音質が良いというのが原則であり「常識」です。
しかし、「近接視聴」になるPCスピーカーの場合は少し異なる点、注意してください。
今回の記事では「クリエーター向けの大きめのアクティブスピーカー」も比較していますが、個人用とは、しっかり分けて紹介します。
ーーーー
第3に、スピーカーの口径です。
ざっくり言えば、スピーカーの音質はスピーカー数・口径の大きさで決まります。
PCスピーカーは、しかし小型ですから、(いくらお金を積んでも)大きなユニットが載りません。
それでは、特に低音域が「弱くスカスカな音」になってしまうので、高品質なものほど、音響工学的・電気的な別の手段で、強化しています。
---
結論的に言えば、PCスピーカーの場合、こうした部分の工夫もポイントとなってきます。
音楽好きのなかには、音源の自然さ(ピュアオーディオ)を重視したい方も多く、低音/高音が無理に強調される傾向のサウンドを嫌う人が多いです。
しかし、PCスピーカーの場合、ボリュームを下げた場合など、(特に)低音域が足りない場合の支障が大きいです。
そのため、ある程度「妥協」して、「PCスピーカーとはそういう種類のスピーカー」だと思って楽しんだ方が、納得のいくスピーカーが選べるでしょう。
ーーーー
第4に、ハイレゾ音源への対応です。
Amazon Musicをはじめ、定額聴き放題でも最近、高音質なハイレゾ音源が増えています。
高音質で再生するためには、スピーカー側の対応が必要です。
業界団体基準は、高音再生力の値が40kHz以上であるスピーカーがハイレゾ対応機です。
今回は、各機の対応状況が分かるようにしています。
なお、PCスピーカーの場合、(多少ドンシャリしても)「低音域も強い」という観点で対応機を選んだ方が、近接視聴に向いたハイレゾスピーカーが選べます。
1・アナログ端子
2・デジタル端子(USB・光・同軸)
3・ワイヤレス接続(Bluetooth)
PCスピーカーの場合、上表のいずれかの接続方法に対応します。
ーーー
アナログ端子を使う方法が、最もオーソドックスです。
付属のステレオケーブルで、PC側ステレオミニ端子やRCA端子につなげるものです。
PC側のカードの性能によって音質が変わる部分はありますが、最も簡単で、問題も生じにくい接続方法です。
デジタル端子は、一部の機種に搭載例が見られます。
USB端子・光デジタル・同軸接続と細かく分けられます。
いずれも、音楽データがスピーカーで届き、D/A変換(=デジタルデータをアナログデータに変換すること)のは、スピーカー内で行います。
PCのサウンドカードが「へぼい」場合も、スピーカー性能に応じてそれなりに鳴らしてくれる利点と、アナログに比べてノイズが発生しにくい利点があります。
結論的にいえば、PC側のサウンドカードの性能が「無茶苦茶良い」という場合を除けば、アナログよりこちらのほうが音質は良く、おすすめです。
ワイヤレス接続は、第3の選択肢です。
PCスピーカーは、Wi-Fiの搭載例はなく、Bluetoothが基本です。
この場合、上表で示したBluetoothの圧縮転送規格が重要です。
どの製品でも対応するのがSBC規格です。
しかし、PCスピーカーとPC双方が「より上位の規格」に対応していると、上位圧縮規格が使えるため、音質は良くなります。
一方、音楽では問題にならないのですが、映像視聴にも使う場合、低スペックなコーデックだと「音の遅延(映像との音ズレ)」の問題もあります。
先ほどの表では、数字が大きいほど「ズレ量が増える」ことになります。ゲームほか、動画視聴で「口パクのズレ」につながるので、今回も注意して説明していきます。
なお、今回の記事でも、接続法が「Bluetoothだけ」というスピーカーは基本扱いません。
PCゲーム用・PC用に専用開発され、Bluetooth「も」使えるモデルに限っています。
1・小型Bluetoothスピーカーの比較
2・大型Bluetoothスピーカーの比較
なお、音楽だけ聴ければ「音が遅れても問題ない」という方は、今回の記事より適切なものをほかに用意しています。
「音楽用」ですが、BGM用途ならば、PCでも(普通に)使えますし、種類も多いです。上のリンク記事をご覧ください。
ーーー
こうした観点に基づいて、以下、具体的な機種の比較に入ります。
1-2・CreativeのPCスピーカー
はじめに、CreativeのPCスピーカーです。
PC音楽機器(DTM)が得意のシンガポールの老舗企業です。「サウンドブラスター」は、PC用サウンドカードの草分けです。
PC用スピーカーのラインナップ数は、日本で最も多い企業ですのではじめに取りあげます。
ーー
なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな部分については青字で書いていきます。
【2021年発売】
【通常型番】
1・Creative T20 Series II GW-T20II-R2
¥13,200 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
【特定店向け型番】(性能は同じ)
2・Creative T20 Series II GW-T20II-R2A
¥13,200 楽天市場 (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:14W+14W(RMS)
スピーカー:約6.8cm(実測)
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50Hz
小音量:★★★★☆
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm
Creative GigaWorks T20 Series IIは、Creativeが販売するPCスピーカーです。
ベースは2014年発売のGW-T20-IIRです。2021年に型番だけ変わりました。
同時に、特定店向けに別型番の製品も出ましたが、性能は同じです。
大きさは、幅8.46×高さ23×奥行14.3cm です。
多少ですが「背の高さ」があるモデルです。
ただ、台形形状であり、圧迫感はありません。
PCとの接続は、アナログ方式です。
ステレオケーブルでPCとつなげる最もシンプルな形式です。
2mのケーブルが付属するので、PC側にヘッドホン端子があればすぐ使えるでしょう。
アンプ出力は、総合28Wです。
この価格帯では、RMS(総合出力)表記で片側14Wというのは強力です。
サウンド面での音圧は、同社の昔からの「売り」です。
純粋に迫力という部分だけとれば、この価格帯では強調できます。
スピーカーの直径は、上図の様にユニットが片側2つの2ウェイ型を採用します。
低音再生用のウーハーが、実測で6.8cm、高音再生用のツイーターが1cmほどです。
素材的には、ウーハーは、グラスファイバーコーン、ツイーターは、シルクコーンです。
スピーカーが片方に2つある2ウェイ型の場合、一般的に、低音域と高音域の品質がアップします。
一方で、「音の受け渡し」のある中音域(ボーカルなどの音域)は難が出る場合もあります。
本機はツイーターが下方に配置される面白い構造ですが、低音域と高音域が強調される「派手め」の味付けです。好みは分かれるでしょう。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
---
以上、CreativeのGigaWorks T20 の紹介でした。
個性的にスピーカーで、ユーザー評価が分かれるだろう機種です。
小型でも、ゲームサウンドなど、低音域の迫力が欲しいジャンルに利用する場合は「向く」でしょう。
−
【2021年発売】(2機の性能は同じ)
3・Creative T40 Series II GW-T40II-R2
¥15,800 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
3・Creative T40 Series II GW-T40II-R2A
¥15,810 楽天市場 (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:16W+16W(RMS)
スピーカー:約6.8cm×2(実測)
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8.46×高さ23×奥行14.3cm
なお、ウーハーをWで搭載する、3WAY式を採用する上位機があります。
下位機種より中音域は補完された印象で、音圧(迫力)という意味でも有利です。
ただ、この構成は、音量がある程度ないと音がぼやける(ばらける)傾向です。
下位機種の構成のほうが使い勝手が良く「同社らしいサウンド」という気はしました。
【2024年発売】
【サブウーファーなし】
4・Creative Pebble X SP-PBLX-BK
¥14,800 楽天市場 (12/17執筆時)
【サブウーファーあり】
4・Creative Pebble X Plus SP-PBLXP-BK
¥20,790 楽天市場 (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W(RMS)
スピーカー:7cm(+8.9cm)
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 60Hz (45Hz)
小音量:★★★★★
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅139.5x高さ131.8x奥行136.5mm
Creative Pebble X SP-PBLX-は、ノートPC用に向けた同社の製品です。
Pebble(小石)型は他社もだしますが、同製品の評価は高いです。
サブウーファー付のCreative Pebble X Plusを含めて同時にみていきます。
大きさは、幅139.5x高さ131.8x奥行136.5mmです。
このタイプは設置性を気にせず置きやすいです。なお、シリーズで初めて、RGBライティングに対応しました。色やパターンはスマホで設定でき、調整も可能です。
電源は、USB-Cから取りますが、それ1本で音楽データも送れます。
ここは少し解説が必要です。
本機は、アンプ出力が総合30W(RMS)、ピーク60Wとサイズ感に見合わず強力です。
ただ、USB-C端子は、格安PCだと、通信・充電規格がUSB 3.0の場合があります。
本機は、最低でも10W、良音を得たい場合30Wの供給電力が必要です。
Creative 67W GanN Charge SP-GNC67
¥7,980 楽天市場 (12/17執筆時)
エレコム MPA-ACCP30BK
¥2,837 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
結論的にいえば、USB-C PD規格に対応する上で、30W以上の出力が担保できるUSB-C端子を持つPCが必要です。PCのスペック表を確認してください。ピークは60Wですが、電源は30W以上で問題ないです。
無理な場合、純正品(別売)ほかの、30W(15V 2A)以上出せるUSB-Cアダプタが必要です。
なお、最近のモニターは、USB-C PD給電できるのが常識化してきました。
デスクトップならば、モニターから取れる場合も多いでしょう。
接続方法は、USB-Cが基本です。
ただ、USB-Cケーブル1本で、音楽データと電源供給の同時利用の場合は、最大15Wとパワーが半減です。USB-C端子は、本機には2系統あり、片方を給電用にします。
ネットワークは、Bluetooth5.3です。
音質があまり良くないSBCですが、小型スピーカーですしこれでも問題ないです。
そのほか、アナログ接続も可能です。
スピーカーは、7cmのフルレンジ(1ウェイ)です。
同社のPebble型では最も大きいです。
ドライバーが45度上向きなのは、超小型スピーカーでは良い形式です。
ユーザーが本機の音質の評価する理由の1つです。
低音域をパッシブラジエータ(BassFlex)で補うので、サイズ感から言えばですが、そこそこの音圧もを期待できます。
オーディオ処理は同社の得意な分野ですが、本機も、セリフの明瞭化処理(クリアーダイアログ )や、低音強化(BassFlex)の言及があります。
サブウーファーは、上位機種のみ付属で、2.1chにできます。
15cm四方の正方形のユニットで、8,9cmのユニットとパッシブラジエータを搭載します。個別電源はないタイプですので、最大で総合30Wである部分は変わりません。
RCAケーブルを本体につなげます。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の右前面にあります。
---
以上、Creative Pebble Xの紹介でした。
超小型のPCスピーカーでは、音質面で評判のあるモデルです。
この形状の製品ではパワー部分では最も良いので、ゲームや映画視聴目的で選ぶならばこちらでしょう。小さな机で使う場合ほか、ノートPC用に手軽な製品を探している場合の選択肢です。
後ほど見る、ロジクールの格安機がライバルになるでしょうが、しっかり電源を取れる場合、本機の音圧は優れます。
ーー
なお、同社のPebble型を含めて、設置性が有利で、もう少し安めの展開が複数あります。
順番にみておきます。
【2022年発売】白は、SP-PBLPRO-WHA
5・CREATIVE Pebble Pro SP-PBLPRO-GR
¥8,900 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
5・CREATIVE Pebble Pro SP-PBLPRO-GRA
¥8,900 楽天市場 (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W(RMS)
スピーカー:5.72cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 80Hz
小音量:★★★★★
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅12.3x高さ12.3x奥行11.8cm
第1に、Pebble Pro SP-PBLPROです。
先ほどの機種が出る前は最上位機だったものです。
流通経路で型番が分かれますが、性能は同じです。
大きさは、幅12.3x高さ12.3x奥行11.8cmです。
多少小さいですが、サブウーファー付きはないです。ライティングもないです。
ドライバーは、5.72cmです。
多少小さめで、パワーは同じ30Wながら、低音域は先ほどの機種ほどはでません。
機能面では、セリフの明瞭化処理(クリアーダイアログ )の記載があります。
新機種に未記載の機能です。
---
結論的にいえば、仕事をしながら、聞き流すような感じならば、こちらの方が良さそうです。スピーカーをチャット用に使う場合などは特にそう言えます。
ゲーム(ゲーミング)用など趣味的にも利用する場合は、先ほどの製品のほうが迫力はでます。
ーーー
【2020年発売】
【8W出力(4W+4W】+Bluetooth5 .0
6・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-BK
6・CREATIVE Pebble V3 SP-PBLV3-WH
¥5,999 楽天市場 (12/17執筆時)
【8W出力(4W+4W】
7・CREATIVE Pebble V2 SP-PBLV2-BK
7・CREATIVE Pebble V2 SP-PBLV2-BKA
¥3,300 楽天市場 (12/17執筆時)
【4.4W出力(2.2W+2.2W】
(ライティングなし)
8・Creative Pebble SP-PBL-BK
8・Creative Pebble SP-PBL-WH
¥1,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
(ライティングあり)
8・Creative Pebble SE SP-PBLSE-BK
¥2,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
【8.0W出力】SP-PBLPL-BK同型
9・CREATIVE Pebble Plus SP-PBLP-BK
¥4,700 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:上記参照
スピーカー:5.72cm
高音域:★★★☆☆ 17kHz
低音域:★★★☆☆ 100Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB・Bluetooth・アナログ
サイズ:12.3x12.0x11.9cm
※ V3のスペック
第2に、Pebble V3 などです。
この形状野下位機種(あるいは旧シリーズ)になります。
音質は、出力がだいぶ弱めになるので、とくに低音域の充実度の部分で差があります。
接続方法は、V3以外は、Bluetooth接続に非対応です。
Pebbleは、USB-Cではなく、端子がUSB-Aです。
Pebble Plusは、(サブ)ウーファが付属となります。
小型で、スピーカーユニットは10cmです。このサイズならば、階下に影響することもないでしょう。ただし、本機もUSB-Aです。
8Wの電源をPCのUSBから安定的に取るのは、少しハードルが高いかもしれません。
ーーー
【2023年発売】51MF8410AA000
10・Creative Stage SE STGESE-BK
¥8,900 楽天市場 (12/17執筆時)
【下位機】6W+6W
11・Creative Stage SE mini SP-STGESM-BK
¥3,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:12W+12W (RMS)
スピーカー:
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 55Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB・Bluetooth5.3
サイズ:幅41× 高さ6.8×奥行10.8cm
第3に、Creative Stage です。
格安機の入門機という部分は同じですが、形状的にバータイプです。
大手では、PC向けだと、この価格のバーはなかったので以外と盲点を突いた製品に思えます。
スピーカーユニットは、口径については非開示です。
しかし、上位機だと、楕円形ドライバーのステレオと、中央部に、低音を補うパッシブラジエータがみられます。
こちらは、機構としてサラウンド技術をフォローし、トーン調整や、セリフの聞きとりを強化するClear Dialogなどに対応します。
したがって、低音域については、わりと力強く再生できる上で、必要に応じて、セリフの聞きとり(中音域)も強化できる仕様と言えます。基本をふまえており、割と良く思います。
電源は、ただし、コンセントから取る必要はあります。
一方、下位機として、Creative Stage SE mini も出ました。
こちらは、より小さいですが、サラウンド技術などが全省略で、スピーカーユニットの情報自体がない点で、廉価版です。
その代わり、USB-C給電になりますが、音質の期待値は低いです。リモコンもないです。
--
結論的にいえば、上位機については、先ほどみた(小石形状の)Pebble 上位機と比べた場合、ステレオ感はイマイチである一方、低音(重低音)はサブウーファ付だったX Plusを除けば、良いと思います。
安めでゲーム用に考える場合、割と良い選択肢の1つになるでしょう。ただ、後ほどみる、同じくバータイプの同社のKATANAシリーズとは、音質(音圧)部分で決定的な差はあるでしょう。
【2021年発売】
12・Creative T60 SP-T60-BK
¥10,727 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W (RMS)
スピーカー:約7cm
高音域:★★★★☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50kHz
小音量:★★★★☆
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅9.2× 高さ19.9×奥行14.7cm
Creative T60も、Creativeの製品です。
大きさは、幅9.2× 高さ19.8×奥行14.7cmです。
上方面を含めて比較的コンパクトで、設置性は良いです。
コントロール側は1cmだけ奥行がよけいにあります。
PCとの接続は、同社の小型機と同じです。
USB-DACを装備するので、アナログ接続ほか、USB-C端子を使ったデジタル転送対応です。
DAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する装置)の性能は不明ですが、PCオーディオですし、アナログよりこの方でつなげた方が、ノイズの乗りにくさを含め、音質は良いでしょう。
USB-Cケーブルほか、USB-A変換アダプタも付くのでどのPCともつながります。
電源は、ただし、コンセントから取る方式になります。
ネットワークは、Bluetoothを搭載します。
圧縮コーデックが音質の悪いSBCのみです。
SBCは(220m/秒)と音も遅延しやすいので、ゲームや映画にはすこし向かないです。
アンプ出力は、総合で30Wです。
本機のサイズ感からすると標準的です。
問題ないでしょう。
スピーカーの直径は、7cmです。
本機はフルレンジ(1ウェイ)です。
後面にバスレフポート(BasXPort)があり、低音域を増幅します。
小型機によく見られる工夫です。
音質強化技術は、Sound Blasterオーディオ処理技術の言及があります。
オーディオ分析し、サラウンド感を高める工夫です。同社が、PC用カードで培った技術の応用とのことです。
人間の声(中音域)を識別して強化できる機能(Clear Dialog)もあるため、テレワークなどのチャットほか、映画などにも有効です。
一方、テレワークの部分で言えば、本機は、マイク端子を備えます。
有線ヘッドセットをつなげられます。その際は、連動して、発言時のみマイクをオンにする機能(VoiceDetect)と、エアコンなどの環境ノイズの低減(NoiseClean)も利用できます。
ただし、この部分だけは、同社のアプリを介すので、現状でWindowsのみ対応です。
ボリューム調節は、右のフロント部分にあります。
---
以上、CreativeのT60 の紹介でした。
大手がだす「しっかりした製品」に限定して言えば、久しぶりの新製品です。
音質はスピーカー・アンプ部分は「及第点程度」の構成ですが、USBでつなげられる部分で、少し加点できます。
その上で、テレワーク時代にあった諸機能があるため、このニーズに合う方には、相当良い製品と言えます。選んで良いでしょう。
ーーー
【2019年発売】
13・Creative T100 SP-T100-BK
¥11,545 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:20W+20W (RMS)
スピーカー:約7cm
高音域:★★★★☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 50kHz
小音量:★★★★☆
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅9.3× 高さ20.8×奥行13.0cm
一方、だいたい同じグレードで、煮た形のCreative T100という機種があります。
サイズは、少し背が高いですが、ほぼ同じです。
PCとの接続は、しかし、USB-C接続に非対応です。
マイク端子もないです。
代わりに、光デジタル端子を持ちますが、利用の幅は狭いかと思います。
Bluetoothは、やはりSBCですので、「おまけ」レベルです。
アンプ出力は、ただ、総合で40Wですので、同社では上位です。
スピーカーの直径は、本機も7cmですが、後面のバスレフポート(BasXPort)のサイズからして、T60よりは低音域は強いです。
---
結論的にいえば、本質的な音質は、T60より上位です。
フルレンジなので派手さはないにせよ、聴き疲れしにくい音質です。
しかし、端子構成(拡張性)の部分では、T60と比べると、すこし古くさいかなと思うので、選ぶならばそちらでしょうか。
【2016年発売】
14・Creative Sound BlasterX Katana SBX-KTN
¥29,310 楽天市場 (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:45W+30W (RMS)
スピーカー:6.35cm×2 3.4cm×2 13.3cm
高音域:★★★★☆
低音域:★★★★★
小音量:★★★☆☆
接続:USB・Bluetooth4.2・光
サイズ:幅60× 高さ6×奥行7.9cm
Sound BlasterX Katana SBX-KTNは、Creativeの発売するバータイプのPC用です。
ゲーム用としての販売です。
本体サイズは、幅60× 高さ6×奥行79.0cmです。
PCとの接続は、Bluetooth(SBC・AAC)や光端子も利用できます。
しかし、基本的にはUSB接続です。
アンプ出力は、75Wです(RMS.)。
スピーカーの直径はミッドレンジ(6.35cm×2)トゥイーター( 3.4cm×2)で総合45W、サブウーファー 13.3cmの35Wです。
5スピーカー構成なので、幅60cmというサイズ感からすると、音圧やサラウンド感は良いかと思います。
ハイレゾは、規格上、USBで24bit/96kHzが通るのでハイレゾ級です。
ただ、スピーカーの部分で、ハイレゾ対応水準にないです。
サブウーファーとの接続は、ただし、有線となります。
仮想サラウンドは、7.1ch対応です。
Dolbyなどの規格は2.1chまでですが、Windows用の同社のソフト(Sound Blaster Connect)を通して、自社独自の方式でこれを実現します。
割と良いですが、立体音響のDolby Atmosに対応できない点は残念です。
ボリューム調整は、本体上部のスイッチほか、リモコンで対応できます。
そのほか、ゲーム用なので(消せますが)LEDイルミネーションがあります。
---
以上、SBX-KTNの紹介でした。
近接視聴の場合、バータイプはBGM的な音楽視聴にはさほど向きません。
ただ、サラウンド感(迫力)が出るので、ゲームや映画視聴を中心に考えた場合、オススメできる方式です。
このタイプは【TV向けのサウンドバーの比較記事】で書きましたが、TV用でもUSBに対応し、PCでも使えそうなものはあります。
ただ、USB端子搭載型でここまで小型のものはないので、23インチ前後のゲーミングモニターと合わせる場合、とくにプレゼンスがある製品に思います。
ーーー
【2021年発売】SP-SBKV2X-A
15・Creative Sound BlasterX Katana V2X
¥39,800 楽天市場 (12/17執筆時)
出力:50W+40W (RMS)
スピーカー:6.35cm×2 1.9cm×2 13.3cm
サイズ:幅60× 高さ6.2×奥行9.5cm
なお、このシリーズにはKatana V2X という上位機も存在します。
縦型のサブウーファーになるのが目立ちます。
本体サイズは、中身のスピーカー構成を含めて、下位機とほぼ変わりません。
ただ、出力は、20%弱パワフルになっています。
一方、本機は、同社の専用チップを利用したサラウンド技術(Super X-Fi)に対応します。
ヘッドホン出力をする場合のみ有効な機能です。
耳形状のマッピングで、音質を改善するシステムです。ゲーム用は併用する方も多いので意味があります。ただ、この部分は、他社(Apple SONY)が「空間オーディオ」として規格整備を進めているので、将来的な展開は不明です。
なお、エンジン(Sound Blaster Acoustic Engine)自体は同じなので、出力以外は下位機と同じといえます。
ーーー
【2023年発売】
16・CREATIVE Sound Blaster Katana SE SP-SBKSE
¥42,799 楽天市場 (12/17執筆時)
出力:90W (RMS)
スピーカー:7.62cm×2 1.9cm×2 13.3cm
サイズ:幅65× 高さ.7.8×奥行10.9cm
このほか、別付サブウーファーがない構成の製品も登場します。
内部のウーファーをやや大きめにした上で、低音を強化するためにパッシブラジエータ(=電気を通わせないスピーカー)を4基装備させます。
総合出力は、Katana V2Xと同じ90Wで、Super X-Fiも対応です。
ただ、多少背丈がでる部分で「テレビ向けの小型機」な感じはあります。また、重低音はでるでしょうが、 V2X のようにサブウーファーで強化するほうが、質は良いでしょう。
1-3・EDIFIERのPCスピーカー
続いては、香港のエディファイヤーのスピーカーを紹介します。
日本では、PC周辺機器メーカーのプリンストンが代理店となっています。米Amazonで売れ筋となり、ワールドワイドで知名度が上がりました。
【2024年発売】
17・Edifier ED-R1280T ED-R1280T-B
¥13,450 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
(サブウーファ端子付)
17・Edifier R1280Ts
¥17,990 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
【2018年発売】(在庫限り)ED-R1280T-A同等品
17・Edifier R1280T
¥16,490 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+1.3cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★★☆ 52Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ×2(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14.5×高さ23.4×奥行19.6cm
ED-R1280T-Bは、香港のエディファイヤーが販売するPCスピーカーです。
「ED」ではじまるものは日本の代理店(プリンストン)が代理店のモデルです。
R1280Tsは、Amazonで売られるEdifier直販モデルで、サブウーファ出力が加わります。
R1280Tは、直販モデルの旧仕様です。
若干スピーカーが小さい(10.1cm+1.3cm)か、サイズも多少変わります(幅14.5×高さ24.0×奥行16.0cm)。なお、この仕様は、プリンストン型番だと「ED-R1280T-A」という型番でしたが、そちらは販売終了です。
---
結論的にいえば「改良」に思えますし基本的には新機種で良いでしょう。
あとは、同じなので、一緒に見ていきます。
大きさは、幅14.5×高さ23.4×奥行19.6cmです。
幅が15cm近くですから、やや大きいです。
27インチのPCモニターの脇に置くならば、机の幅は120cm欲しいところです。
ノートPCなら100cm以下でも大丈夫でしょうが、奥行も70cm程度は必要です。
棚置きなど工夫するならば問題ないです。
PCとの接続は、ステレオケーブルを使うアナログ方式です。
ステレオジャックとの接続は、付属の3.5mm-RCAケーブルで利用する形式です。
RCA端子は2系統あるので、複数の機器からの入力もできます。
アンプ出力は、総合42Wです。
PC用スピーカーとしては、しっかりパワーがある製品です。
スピーカーは、2WAY式です。
片側について、低音再生用のウーハーが11.6cm、高音再生用のツイーターが1.3cmです。
ツイーターがシルクコーンで、ウーハーがPPコーンです。
オーディオでは割と良く見る素材です。
前面に大きめのバスレフポートがあります。
低音域の音抜けがよくなるのでPC向きです。ただ、小さめなツイーターとも合わせて、キレは多少悪い印象で、もっさり感はあります。
小音量での再生は、ユニットが大きめですので得意とは言えません。
夜間など、近接して小音量で再生する場合に、バランスが取れなくなる(もわっとした感じになりやすい)傾向です。
ある程度の音量で聴きたいデイタイム用です。
ボリューム調節は、サイド及びリモコンで可能です。
高音域と低音域のバランスもダイヤル調整できるので、しっかり調整すればAtlasの印象も変わるかも知れません。
---
以上、エディファイヤのED-R1280T-Bの紹介でした。
試聴の限り、米国Amazonで人気が火がついた、という理由が分かる気がする製品でした。低音の重層感は1万円前後の製品としては良いです。
デスクの幅と奥行は、JISの事務机程度(幅100×奥行70cm)だと狭いでしょうし、フォスターの大型機と同じで、過度に近接視聴にならないよう、あらかじめ、設置方法は考えてください。
ーーー
なお、本機に前後するグレードの製品がほかにあります。
以下、確認しておきます。
ーーー
【2022年発売】ED-R1100-A
18・Edifier ED-R1100
¥9,636 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+1.3cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★★☆ 65kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)
サイズ:幅14×高さ22.6×奥行19.7cm
第1に、ED-R1100です。
1つ上の製品の1グレード下位の製品です。
ユニットサイズは、先ほどと同じです。アンプ出力も同様です。
しかし、低音域のスペックが少し落ちます。
利便性の部分では、リモコンが未付属になります。
---
結論的にいえば、外観グレードをふくめて、値段差以上に上位機より落ちる印象です。低音域側のスペックに差もあるため、できれば上位機が良いでしょう。
【2013年発売】
(Bluetoothあり)
19・Edifier R990BT
¥10,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
(Bluetoothなし)
20・Edifier R980T
¥9,990 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
出力:12W+12W
スピーカー:10.16cm+1.27cm
高音域:★★★☆☆ 18kHz
低音域:★★★☆☆ 60Hz
小音量:★★★☆☆
接続:アナログ×2 (BT)
サイズ:幅14.0×高さ22.6×奥行19.7cm
第2に、R990BTです。
その下位機です。
ユニットは、ウーファー・ツイーターともやや小さくなります。
その上で出力が総合24Wと半減です。リモコンも省略される仕様です。
やはり、あまりおすすめできません。
ーーー
【2022年発売】 ED-R19U2後継
21・Edifier R19BT ED-R19BT
¥9,636 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:2W+2W
スピーカー:6.98cm
高音域:★★★☆☆ 80Hz
低音域:★★★★☆ 19kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅8.4×高さ17.5×奥行10.5cm
第3に、ED-R19BTです。
同社の製品としては、例外的に小型な製品です。Bluetoothも搭載です。
ユニットは、フルレンジの6.98cmです。
サイズ感からすると仕方ないですが、低音域は出にくいです。
アンプも、総合4Wと弱いです。
USB3.0給電(4W)なので、その部分に由来する限界です。
---
結論的にいえば、同級の他社機と比べても、津力の弱さはやはり気になります。
こちらはあまりおすすめしません。
【2022年発売】
【通常型番】R1380DB-BR
22・Edifier R1380DB-BR-A
¥16,727 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
【2020年発売】(下位機種)
22・Edifier R1280DBs 【茶】
22・Edifier R1280DBs 【黒】
¥21,490 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:11.6cm+2.5cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.2×高さ24.1×奥行20.0cm
R1380DBは、Edifierの中級機です。
同社の入門機グレードより1ランク上の製品で、接続方法を多様化させた「上位版」です。
なお、R1280DBsは、ネットワーク部分が同じ仕様の下位機です。
スピーカーユニットはやや小さめで入門機相当10.1cm+1.3cm)です。価格を含めて選択肢にしにくいでしょう。
サイズは、幅15.2×高さ24.1×奥行20.0cmです。
幅広なので、設置場所は見てください。
PCとの接続は、通常のアナログ入力ほか、光デジタル端子と同軸端子も付属です。
冒頭詳しく書いたように、こちらでつなげた方が音質部分で有利です。
ネットワークは、Bluetooth 5.1です。
コーデックはSBCほか、上位機のみですが、Apt-Xへの対応表記です。
スピーカーは、本機も、バスレフポートありの2WAY式です。
下位シリーズとは、ただスピーカー構成が変わります。
ウーファーは同じサイズ(11.6cm)ですが、トゥイーターが2.5cmと大きめです。
周波数帯域も多少広く表示している点からして、音域の広さで(ごくわずか)上の製品と位置づけていると言えます。
アンプ出力は、下位機と同じ水準です。
ハイレゾは、非対応です。
96kHz水準まではデジタルで通りますが、周波数帯域としてはハイレゾ基準に届きません。
あとは、先ほどみた同社の入門機に対して言及したい違いはないです。
小音量での再生は、そこまで得意とは言えないでしょう。
ボリューム調節は、後部です。
ただ、リモコンが付属するので、問題ないでしょう。
---
以上、R1380DBの紹介でした。
(アナログな)音質面では入門機とそこまで変わりません。ただ、デジタルでつなげる場合、音質は下位機よりだいぶ有利でしょう。値段は入門機より高いですが、追加投資する価値はあるといえます。
ただし、設置幅は考慮してください。
【2024年発売】
23・Edifier ED-M60-BK
23・Edifier ED-M60-WH
23・Edifier ED-M60-CD
¥23,979 楽天市場 (12/17執筆時)
23・Edifier M60
¥23,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:33W+33W
スピーカー:10.1m+1.9cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★★☆ 58Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅10.0×高16.8×奥行14.7cm
ED-M60も、エディファイヤーのアンプ付きPCスピーカーの中位機です。
Amazonで、直販のダイレクト販売もありますが、性能は同じです。
大きさは、幅10.0×高16.8×奥行14.7cmです。
同社の製品、あるいは、他社も含めてもハイレゾ対応機では、最も「幅が狭い」といえる製品です。
このサイズならば、横幅がほとんどない机で、大画面を使っている方も、左右配置が可能でしょう。
PCとの接続は、アナログほかUSB-Cが選べます。
「選び方の基本」でも書きましたが、PCの場合、ノイズ対策の部分を含めて、USB-Cが良いでしょう。昔は、質の良いサウンドボードを使っている場合例外でしたが、いまだと関係ない感じです。
ハイレゾは、USB-Cで対応できます。
DACは、24bit/ 96kHzですので、市販のFlac音源ならば普通に対応できます。
ハイレゾ入門機の水準ですし、これで問題ないかと思います。
ネットワークは、Bluetooth 5.3です。
コーデックは、SBCとLDACに対応します。
機器側の対応は必要ですが、LDACでもハイレゾ対応です。
アンプ出力は、総合66Wです(クラスD)。
本機のサイズ感を考えれば十分以上でしょう。
スピーカーは、2WAY式です。
低音再生用のウーハーが7.6cm、高音再生用のツイーターが2.7cmです。
ウーファーは並ですがアルミ製です。ツイーターは一般的なシルクドームですが、やや大きめです。
しっかり特長がある部分も見どころです。
小音量での再生は、この構成ならば、問題ないでしょう。
ボリューム調節は、リモコンは未付属です。
ただ、上部で調整できるので、問題ないです。
---
以上、エディファイヤの ED-M60の紹介でした。
ハイレゾ対応機では、最も設置性が良い製品です。
スピーカー・アンプの質や接続手段もこの値段だと豪華でありまとまったスペックです。
価格も値ごろ感を感じますし、PC向けのスタンダードクラスの製品では、現状でかなりおすすめできる製品です。
次回に続く
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:ロジクール〈スイス〉
2-5:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:Mackie〈米国〉
3-4:サンワサプライ〈日本〉
3-5:Razer〈米国〉
3-6:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:タンノイ〈英国〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:その他
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、Edifierの上位機をみたあと、オーディオテクニカやフォスター電機(Fostex)など日本企業製品などをさらに紹介します。
音質の良さ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
設置スペース ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら )では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら