【今回レビューする内容】2023年 最新ミニコンポの性能とおすすめ・選び方:人気機種の音質の違いと性能ランキング・セットコンポ システムコンポ ハイレゾ スマホ対応機iPhone Android PC Mac対応
【比較する製品型番】SONY CMT-SX7 CMT-SBT100 CMT-SBT40 S W パナソニック SC-HC320 SC-HC420 SC-PMX90 SC-RS75 SC-RS60 EX-S55 SC-PMX150-S JVC NX-W30 NX-W31 ケンウッドM-EB50 LCA-10 オリオン SMC-350BT SMC-160BT 東芝 Aurex TY-AK2 EX-D6 harman/kardon SoundSticks 4 JVC EX-HR99 EX-S55 EX-HR10000 JVC Victor WOOD CONE EX-D6 DENON RCD-N10 RCD-M41-SP RCD-M41-K marantz M-CR612/FN M-CR612/FN テクニクス OTTAVA f SC-C70MK2-S SC-C70MK2-K ほか
今回のお題
スマホやハイレゾ対応の高音質ミニコンポのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2023年6月現在、最新のミニコンポの比較です。
オーディオ入門用の音楽再生機器として30年を超える歴史を持つ商品です。
Atlasの長年の経験をふまえつつ、音質部分のスペックにこだわって比較しました。
1・ミニコンポの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック
1-3:JVC
1-4:マランツ
2・ミニコンポの比較(2)
2-1:DENON
2-2:SONY
2-3:東芝
2-4:オリオン
2-5:BOSE
2-6:他の企業
3・ミニコンポの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、主にスペック面での「選び方の基本」を示します。
その後、上表のようなメーカー順で各機を比較していきます。
高音域再生力 ★★★★★
低音域再生力 ★★★★★
アンプ性能 ★★★★☆
ネットワーク ★★★★★
設置性の良さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
また、最後の結論編(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案する形式で書いていきます。
よろしくお願いします。
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1・PC用スピーカーの比較
2・ミニコンポの比較
3・Bluetoothスピーカーの比較
1-1・ミニコンポの選び方の基本
1・スピーカーとアンプの性能
2・Bluetoothの転送規格
3・Wi-Fiと定額音楽サービス
はじめに、ミニコンポの「選び方の基本」の紹介からです。
昔ならば「スピーカー・アンプ」の部分の説明だけで済みました。
しかし、最近は、ネット(ストリーミング)の普及で、BluetoothとWi-Fiに関する注意点も出てきましたので、それを含めて、あらかじめ3点解説しておきます。
1・スピーカーとアンプ
第1に、スピーカーとアンプの性能です。
スピーカーは、原則として、ウーファー「口径が大きいほど」しっかりした低音が出ます。
ミニコンポの場合、ウーファー1基だけを装備する「1ウェイ(フルレンジ)」型が多いです。
しかし、ハイレゾ音源に対応できるような高級機の場合、ウーファーほか、高音域用のトゥイーターを搭載する「2ウェイ」あるいは「3ウェイ」もあります。
ただ、多いほど(原則的に)音域は広くなります。しかし、「音の継ぎ目」が多くなるので、中音域が不自然になる傾向もあるので、一長一短があります。
その部分の善し悪しは、試聴結果を含めつつ本編で詳しく説明します。
アンプは、コンポなので内蔵されます。
ある程度強くないと、音圧が低く、とくに低音が弱くなります。
スペック的に総合100W以上あれば、文句はないですが、欲張ると「本体が大きくなる」部分があります。
そのため、小さめを探している場合は、小さくても「低音を増幅できる工夫」について、しっかり説明している機種を選ぶのがポイントになってきます。
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結論的にいえば、これらの部分は、音質重視でミニコンポを選ぶ場合、今も昔も、最初にみなければいけない部分です。
それを知る「手がかり」になる数字(再生周波数帯域など)を含め、今回の記事では、詳しく説明していくつもりです。
2・Bluetooth部分の性能
第2に、Bluetooth部分の性能です。
スマホの普及で、音質重視で、ミニコンポを選ぶ場合、ここも重要になりました。
実際、比較的安価なミニコンポでも、最近は基本装備ですから。
ただ、Bluetoothは回線が細いので、転送時に音質がかなり劣化します。
例えば、スマホに保存してある楽曲が「CD音質(ロスレス)」でも、その音質でコンポに届けられる機種は希です。
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利用時の音質は、ミニコンポが対応できるBluetoothコーデック(圧縮規格)がポイントになります。
どの製品でも対応するのがSBCです。
しかし、ミニコンポととスマホなど再生機器と双方が「より上位の規格」に対応していると、上位圧縮規格が自動で使われ、音質は良くなります。
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結論的にいえば、iOS系のスマホで転送するならば「AAC」、Android系なら「Apt-X」に対応できていれば、「音質に配慮がある」と判断してOKです。
また、SBCのみの対応でも、コンポ側の再計算で「リマスター」できる機種も「そこそこ音質に配慮がある」と考えてOKです。
このあたりが、Bluetoothに関わる現行水準です。
3・Wi-Fiとストリーミング配信

第3に、Wi-Fiとストリーミング配信です。
音楽配信サービスの普及で、上位機だとWi-Fiが備わる機種があります。
音質は、良いです。
Bluetoothと違い、音を圧縮せずに送れるからです。
CDより音質が良いハイレゾ音源の転送もできます。
専用アプリで、スマホやタブレットからハイレゾ音源を含めて、転送できるようなシステムにしています。
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定額音楽サービスも、Wi-Fi搭載機ならば、硬度に利用できます。
Bluetoothだけのミニコンポでも再生自体はできます。
しかし、Wi-Fiがあると、高音質で再生可能です。
設定は、(基本)簡単です。
コンポを販売するメーカーが用意するスマホアプリで対応する範囲のサービスならば、ごくごく簡単に設定可能です。
ただ、それ以外のサービスについては、解説が必要です。
すこし詳しく書いておきます。
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Wi-Fi搭載コンポは、多くの場合、Chromecast built-in(旧名:Google Cast)という規格に対応しています。
Chromecast built-inは、Googleの定めた規格です。
しかし、主要な映像・音楽サービスならば、iOSでも、Androidでもスマホなどから「キャスト」して、再生できる仕組みがあります。
例えば、Spotify・Apple music・YouTube musicは、この仕組みで再生対応です。
対応できるサービスの全リストは【GoogleのFAQ】にあります。
なお、PC(Mac)のGoogle Chromeブラウザからも「キャスト」ができるものもあります(一部)。
1・スマホの電池が減りにくい
2・電話通話時、音楽が止まらない
3・スマホとコンポに別に音を出せる
Chromecast built-inは、スマホで楽曲(リスト)をセットした後は、スマホを介さず、直接サーバーとコンポがつながります。
そのため、上表に示したメリットも合わせて享受できます。
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一方、対応できない定額音楽サービスもあります。
例えば、Amazon Musicは、Chromecast built-inに非対応です。
【Amazon echoの比較記事】で書いたように、Prime会員以外でも「完全無料」で音楽を利用できる方法もあるので、広く人気です。
しかし、解決法はあります。
iOS系の場合、コンポは、AppleのAirPlay 2にも対応する機種がほとんどですので、そちらの仕組みで利用できます。
データはスマホを介する方式ですが、問題ないでしょう。
Android系も、Amazon側が自社アプリ(Amazon Music)で対応再生できるように対策していますので、問題ないです。
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結論的にいえば、スマホの楽曲を高音質で再生したいならば「Wi-Fi搭載はマスト」でしょう。
定額音楽サービスも、極度に開発年が古い機種を除けば、Chromecast built-inとAirPlay 2に対応するはずなので、問題ないです。問題がありそうならば、個別に指摘することにします。
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以上、現段階でミニコンポを買う場合、考えた方が良い部分を3点説明しました。
USB接続や、ラジオの部分など、もう少し説明したいことはありますが、そちらは、機種説明」の部分で、おいおい書いていきます。
以下、冒頭示したような企業順に、各機をみていきます。
1-2・パナソニックのミニコンポ
はじめに、パナソニックのミニコンポからです。
日本の大手家電では、ソニーがミニコンポから撤退傾向なので、同社のプレゼンスは増しました。
比較的安めのコンポから、上級機まで最も展開数が多いのが同社と言えます。
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なお、以下では、高評価できるポイントを赤字で、イマイチな部分を青字で、表記していきます。
【2021年発売】
1・パナソニック SC-HC320-W
2・パナソニック SC-HC320-K
¥15,109 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:
最大出力:10W×2 (8Ω)
スピーカー:8cm
外部接続: Bluetooth4.2
コーデック:SBC
USBメモリ:可
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★☆☆
低音域:★★★☆☆
SC-HC320 は、パナソニックのミニコンポの「入門機」です。
本体サイズは、幅409×高さ198×奥行107mmです。
小型で設置性が良い点と、デザイン性の高さで人気の機種です。
40cmの幅ですし、どこにでも置けるでしょう。
CDの再生は、一般的な「音楽CD」に対応できます。
そのほか、MP3やWMAに圧縮して焼き付けたCD-Rの再生にも対応できる機種です。
スピーカー構成は、左右に1つずつスピーカーのある1ウェイ方式です。
同社の上位機は片側2つの「2ウェイ方式」ですが、このグレードだと1つで、全音域をならすフルレンジになります。
音の継ぎ目がない分、中音域はしっかり聞こえる方式ですが、高音域の伸びがイマイチで、その部分で、上位機に負けます。その部分で、ハイレゾ非対応です。
ユニットは、8cmのコーン型スピーカーです。
このパーツは、基本的に大きなほど音は安定します。
本機は、スピーカー自体の奥行がない割に大きめなので「割と良く鳴る」製品です。
ただし、サイズやユニット数の関係で音の自然な重圧感は、上位機に及びません。
アンプは、総合20Wです。
このパーツは、電流・電圧を増幅して、スピーカーに音を出させる回路です。
サイズ感からして仕方ないですが、10W×2と出力が弱めです。
音質部分の工夫は、ノイズ対策が強調されます。
LincsD-Amp Vの採用で、ノイズ対策の部分では進化が見られます。
スマホ・PCからの再生は、Bluetooth通信での対応です。
この方式の場合、Wi-Fiなどより帯域が狭いので、デジタル音声信号を「圧縮」してミニコンポに送ります。
圧縮方式をコーデックと言いますが、上表のように規格が複数あります。しかし、本機は、低音質のSBC規格のみ対応です。
音質は、圧縮音源(MP3)レベルと言えます。
しかし、本機には、MP3リマスター機能があります。
圧縮音源を計算で、アップコンバートするので、SBCでも音質はそれなりには向上すると言えます。小さめのミニコンポの場合、割と重要な工夫です。
USB端子からの再生は、対応です。
このブログの【USBメモリーの比較記事】で紹介したような製品にいれた音楽データも再生可能です。曲名が選べない(基本シャッフル再生)ので、BGM用とは言えます。
PCからUSBケーブルを引き込んで音楽が再生できるわけではない点、注意してください。上位機だと、USB-DACを搭載し、これが可能な機種もあります。
ラジオは、FM・ワイドFMに対応します。
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以上、 パナソニックのSC-HC320の紹介でした。
思想的には「薄型スピーカーでどれだけ音質を高めるか」という哲学のもとで設計された機種と言えます。
そのため外観のデザイン性は「抜群」です。
音質面でも、XBS Masterの効用で低音はそれなりに出ていますので、1万円前後で、CDやスマホからの再生がメインならば、選択肢にできますです。
【2021年発売】
3・パナソニック ミニコンポ SC-HC420-S
4・パナソニック ミニコンポ SC-HC420-K
¥18,882 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:
最大出力:20W×2 (8Ω)
スピーカー:8cm
外部接続: Bluetooth 4.2
コーデック:SBC
USBメモリ:可
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★☆☆
低音域:★★★★☆
SC-HC420 は、パナソニックの中級のミニコンポです
本体サイズは、420mm×225mm×102 mmです。
下位機種と較べると、やや高さはあります。
しかし、幅は42cmで済むので、設置性は良いです。
CDの再生は、通常の音楽CD・CD-Rの再生が可能です。
一方、本機の「売り」は、デジタル5チェンジャーです。
本機は、4GBフラッシュメモリを内蔵しており、そこにCDを録音する機能があります。
CD音質で5枚(MP3音質で25枚)まで録音でき、お気に入りボタンでそのCDが再生できる仕組みがあります。
昭和時代の「ジュークボックス」的な機能で、年配の方の受けが良さそうです。
スピーカー構成は、本機も、1ウェイ方式です。
ユニットは、8cmのコーン型スピーカーです。下位機種と同じです。
ただ、低音域を強化するため、225mmのツイステッドポートが装備されています。
音質は、結果、小型のユニットでも膨らみのある低音が実現されます。
上位機として良い工夫でしょう。ノイズ対策としてLincsD-Amp Vも装備です。
アンプは、総合40Wです。
下位機種より2倍になっており、この部分でも、主に低音域への効果が期待できます。
スマホ・PCからの再生は、下位機と同じく、Bluetoothのみです。
コーデックも同じで、SBC規格のみ対応です
ラジオも、同じで、ワイドFMにも対応します。
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以上、パナソニックのSC-HC420 の紹介でした。
デジタル5チェンジャー機能が魅力の製品です。
音質的にも、ツイステッドポートの採用で、小型機の弱点である低音がある程度でます。
この点で言えば、スタイリッシュな小型機でも、低音域が豊かな製品が欲しい方は、有力な候補でしょう。
【2019年発売】
5・パナソニック SC-PMX90-S
¥25,973 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:60W×2
スピーカー:14cm+1.9cm+1.5cm
外部接続: Bluetooth USB-DAC
コーデック:SBC
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★☆ 50kHz
低音域:★★★★★ 41Hz
SC-PMX90は、パナソニックのミニコンポの上級機です。
パナソニックの場合、この価格帯からハイレゾ音源対応です。
CDには収録できない高音域の音を収録した「上位の音源」です。
販売されているCDでは再生は無理ですが、後述するPCを経由させる方法で再生させることができます。
ハイレゾ音源は、最近は、Amazon Musicでも対応になりました。
音質を体験されたい場合は、現在キャンペーン中の【Amazonプライム会員】の「30日間の無料体験登録」を利用すると良いでしょう。
話がそれるので、興味のある方は、このブログの【Amazon echoの比較記事】をご覧ください。
本体サイズは、アンプ部分の横幅が21.1cmで、スピーカーが16.1cmです。
ここまで見た製品より大きいですが、60cm×30cmほどのボードならば設置可能です。
見かけよりは「小型」です。
CDの再生は、音楽CDのほか、CD-Rなどに焼き付けたMP3に対応します。
スピーカー構成は、独特です。
片方のスピーカーに3つのユニットがある「3ウェイシステム」です。
低音域用の14cmのウーファー、中音域用の1.9cmのドーム型ツイーター、高音域用の1.5cmのピエゾ型スーパーツイーターという構成です。
「3ウェイシステム」は、高音と低音が伸びやかに出やすいメリット性があります。
しかし、ユニット間で、音の受け渡しが2カ所で発生するため、つなぎ目になる中音域の音質が犠牲になる場合があります。
ただ、うまくバランス設計したスピーカーの場合、メリット性の方が上回ります。その点で言えば、本機は「ロングセラー」ですので、問題はないでしょう。
コーン素材は、孟宗竹の竹炭材を利用した紙素材のPPコーです。
この部分に「こだわり」があるのも嬉しいです。
特性としては、スピーカーの応答性の向上に効果があります。
再生周波数帯域は、同社は公開しています。
本格的なオーディオ機器の場合、上表のようなスペックが、各社の音楽製品のカタログに載ります。
この数値を見ると、その能力や、開発思想が、一定程度分かります。
本機の場合は、41Hz〜50kHzです。
第1に、高音域の周波数帯域(数値が高いほど高音が出る)は、50kHzです。
50kHz以上でハイレゾ音源に対応となるので、しっかり、ハイレゾ音源に対応できるスペックです。
第2に、低音域の周波数帯域(数値が低いほど低音が出る)は、41Hzです。
大きめのウーファを搭載するため、高レベルです。
音質は、これらの傾向をふまえると、音域の広さに特長のある「ジャパニーズサウンド」です。
実際聴くと、どちらかといえば「重低音重視」の作りではあります。
アンプ出力は、総合120Wと強力です。
スピーカーを十分にならしきれるでしょう。
スマホからの再生は、Bluetoothを用います。
圧縮規格はSBCのみ対応ですので、再生音質は悪いです。
接続規格も、Bluetooth 2.1+EDRです。
回線は太めで送受信に問題ないですが、回線安定性は最新世代に適わず、スマホのバッテリーはやや減りやすいでしょう。
PCからの再生は、Bluetoothのほか、本体後面のUSB接続が選べます。
USB-DAC搭載なので、PCの音源をそのまま再生できます。
音源的も、FLACのほか、DSD 2.8MHzまでのハイレゾ音源に対応できます。
USB端子からの再生も、対応します。
前面端子でも、MP3・AAC・AIFF・FLAC・WAV・DSDとハイレゾを含む主要規格に対応します。
ラジオは、ワイドFMを含めて対応です。
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以上、パナソニックのSC-PMX90の紹介でした。
ハイレゾ音源を扱ってみたい方には「候補」とできる機種です。USBケーブルを利用すれば、先述のストリーミング音源(Amazon Music)でも扱えるでしょうし、興味のある方は良いかと思います。
一方、音質部分では、スピーカー構成で、高音域と低音域が強調されやすい傾向があります。
その点で言えば、小音量で高音質を楽しむと言うよりも、通常音源を大きめの音量で、重低音を強調しながら聞きたい方に向いたミニコンポです。
そのような使い方(聴き方)が好みならば良い選択肢です。
【2018年発売】
6・パナソニック SC-RS60-K
7・パナソニック SC-RS60-W
¥25,540 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:40W×2
スピーカー:6.5cm+4cm
外部接続: Bluetooth2.1+EDR
コーデック:SBC
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★☆☆ 50kHz
低音域:★★★★☆
SC-RS60 は、パナソニックのミニコンポの、別コンセプトの上位機です。
本体サイズは、幅45x高さ10.7x奥行24.5cmです。
「外観デザイン重視の小型設計」ながら、ハイレゾ音源に対応できるミニコンポです。
CDの再生は、対応です。
本体に内蔵する4GBのメモリーに、CDを5枚分自動録音し、「お気に入りボタン」で呼び出せるデジタル5チェンジャーも採用です
再生周波数帯域は、非公開です。
ただし、ハイレゾ音源に対応を表明していることから、規格上、高音域は、50kHzはあるでしょう。。
スピーカー構成は、2ウェイです。
つまり、低音域と中音域再生につかう6.5cmのウーファーと、高音域用の4cmのドーム型ツイーターという構成です。
ユニット自体は小さいので、特に低音が心配になります。
しかし、本機は、曲線型のツイステッドポートの採用で、本体の大きさの割には、低音を響かせる構造です。
コーン素材は、本機も孟宗竹の竹炭材を利用した紙素材のPPコーンを使っています。
音質は、試聴の限り、スピーカーの大きさ以上の迫力は感じます。
また、比較的音量を抑えても、バランスが崩れないので、その部分も評価できます。
サラウンド感を得たい場合も、不自然な感じになりにくいクリアサラウンド機能で、2段階でかかりが調整できます。
Panasonic Music Streaming
¥0 Apple App Store
Panasonic Music Streaming
¥0 Google Play
スマホからの再生は、Bluetoothのみ対応です。
以上の専用アプリが用意されていますので、それ経由でも使えます。
コーデックはSBCのみです。しかし、MP3 リ.マスターで、アップコンバートはするので、それなりに音質は期待できるでしょう。
Bluetooth規格は、ただし、Bluetooth 2.1+EDRなので、スマホのバッテリーの減りと、通信安定性は、新世代に少し負けます。
USB端子からの再生は、ハイレゾ音源をふくめて対応です。
PCからのUSBケーブルでの接続には非対応です。Bluetoothを使うことになります。
ラジオは、ワイドFMを含めて対応です。
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以上、パナソニックの SC-RS60 の紹介でした。
ハイレゾに公式対応する機種としては、小型で設置性が良い機種です。デジタル5チェンジャーなど「面白く実用的」な機能も目をひきます。
BGM用に比較的小型な機種を探している方には、本機は、小音量でもわりとバランスのある再生が可能なので、良い選択肢の1つと言えます。
【2021年発売】
8・パナソニック SC-PMX900-S
¥58,723 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
【2017年発売】
8'・パナソニック SC-PMX150-S
¥39,900 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:60W×2
スピーカー:14cm+1.9cm+1.2cm
外部接続: Bluetooth Wi-Fi
コーデック:SBC
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★★ 100kHz
低音域:★★★★★ 41Hz
SC-PMX150は、パナソニックのミニコンポの最上位機です。
後で見るように、パナソニックの高級オーディオブランドのテクニクスを冠した製品だと、より高いモデルはあります。しかし、自社レーベルだとこれが最上位です。
また、本機も、その技術者による「Tuned by Technics」として売られる製品です。
旧機種となる2017年発売のSC-PMX150が残ります。
スピーカーやアンプ周りの性能は同じですが、パーツ単位では「Tuned by Technics」として、いくつか入替があるようです。
また、5年落ちの製品であるので、Wi-FiやBluetoothのバーコンが古いほか、光デジタル入力がないなど端子構成が異なります。
結論的にいえば、本機の場合、新チューニングの部分ほか、ネットワーク部分が相当陳腐化してるので、新機種を選んだ方が良いでしょう。
本体サイズは、アンプ部分の横幅が21.1cmで、スピーカーが16.1cmです。
先ほどの機種と同じで、60cm×30cmほどのボードならば設置可能でしょう。
CDの再生は、音楽CDのほか、CD-Rなどに焼き付けたMP3の再生に対応できます。
スピーカー構成は、3ウェイです。
低音域用の14cmのウーファー、中音域用の1.9cmのシルクドームツイーター、高音域用の1.2cmのスーパーソニックツイーターという構成です。
先ほど書いたように、「3ウェイ」は、高音と低音が伸びやかに出やすいメリット性があります。
一方、ユニット間での音の受け渡しが2カ所で発生するため、つなぎ目になる中音域の音質が犠牲になる場合があります。
音質は、しかし、本機の方は、そういった欠点がみられず、高レベルです。
スペックでも、高音域用のスーパーソニックツイーターは、高音域の周波数帯域が100kHzまで対応と、下位機種の約2倍の性能です。
高解像度のハイレゾ音源再生も余裕でこなせるスペックです。
アンプ出力は、総合120Wです。
下位機種と同じ値ですが、強いです。
スマホ・PCからの再生は、BluetoothとWi-Fi方式に対応します。
Bluetoothは、圧縮コーデックが、SBCのほかAACに対応です。
AACはiOSも標準対応なので、iPhone系とは相性が良いです。
本機も、独自にアップスケーリングして補正する、MP3 リ.マスター・Bluetoothリ.マスターが使えるので、SBCでも一定の音質補正効果は期待できるでしょう。
Wi-Fiの場合、圧縮せずに音声を送れます。
スマホに保存してあるデータならば、パナソニックの純正アプリ(Panasonic Music Control)で管理・転送できます。
定額音楽サービスも、対応可能です。
自社アプリで対応できるのは、以上の3種だけです。
ただ、Chromecast built-inとAirPlay 2に対応できるので、Amazon Music ・Spotify・Apple music・YouTube musicほか、たいがいの主要サービスは、Wi-Fi利用可能です。
この部分は、今回の記事の冒頭(選び方の基本)でかなり詳しく書いています。
ハイレゾ音源も、先述の専用アプリで、Wi-Fi伝送できます。
本機の場合、CDハイレゾリマスター機能が付属している点もポイントです。
MP3 リマスター機能と同じで、ハイレゾに満たないCDグレードの音源を再計算し、ハイレゾ並に「アップサンプリング」する機能です。
その点では、CD音源の音質の底上げ効果を期待できるため、ハイレゾ音源をお持ちでない場合も意味があると言えます。
USB端子からの再生は、この機種もハイレゾ音源を含めて再生に対応できます。
WAVとFLAC規格に対応します。
ラジオは、本機もワイドFMを含めて対応します。
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以上、パナソニックの SC-PMX100の紹介でした。
スピーカーとセットで売っているタイプのミニコンポとしては、今回紹介する中でも高価なモデルの1つです。
本機は、音質劣化がないWi-Fi接続を選べるため、スマホ・PCから手軽にCD音質やハイレゾ音質の再生ができる点が魅力です。
やや高いですが、無線接続による利便性と・劣化しない転送方式・高性能なスピーカー・ハイレゾリマスターと、「現在のトレンド」と言える部分を網羅しています。
これらの点で、この価格帯の製品の中では、相当オススメできる製品の1つです。
1-3・JVCのミニコンポ
続いて、JVCケンウッドのミニコンポです。
オーディオ機器だと「木」に注目した製品を特長とする製品が多い日本企業です。
パナソニックと同じく、安めから高めへの順番で書きます。
【2018年発売】
9・JVC NX-W30 【木調】
¥17,678 楽天市場 (6/25執筆時)
10・JVC NX-W31 【ブラック】
¥19,870 楽天市場 (6/25執筆時)
ハイレゾ:
最大出力:10W×2 (8Ω)
スピーカー:8cm
外部接続: Bluetooth4.2
コーデック:SBC
USBメモリ:可
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★☆☆
低音域:★★★☆☆
NX-W30 は、JVCケンウッドが販売するミニコンポです。
昭和を意識させる最近にない「渋い」デザインで、デンキヤ店頭でも「異彩を放つ」存在です。
本体色は、ブラックもありますが、特定量販店限定に なります。
本体サイズは、幅405×高さ123×奥行284mmです。
奥行はありますが、最も問題の幅は40cmです。
設置性はかなり良いです。
CDの再生は、普通の音楽CDのほか、CD-Rなどに焼き付けたMP3に対応します。
スピーカーは、ユニット1つの1ウェイ(フルレンジ)です。
口径は、ただ5cm強です。
パナソニックの下位機(8cm)より小さいです。この部分は、小型化の副作用です。
ただ、キャビネットを、単品スピーカーのような木製(MDF)にすることで、音質表現としての「木のあたたかみ」を出そうという工夫は評価できます。
アンプは、総合30Wです。
この部分は、逆に小型ですが、そこそこパワフルです。
音質は、サイズ感からすれば「聴ける音質」です。
ただ、後ろにバスレフポートがある仕様ですが、スピーカーサイズの限界から低音域はイマイチです。また、音もさほど拡がらない感じです。
スマホ・PCからの再生は、Bluetoothで対応です。
ただし、コーデックはSBCで、音源の向上機能も特段ないです。
USB端子からの再生は、MP3なら対応です。
ラジオは、ワイドFMを含めて対応です。
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以上、JVCのNX-W30 の紹介でした。
レトロな雰囲気で、モダンのパナソニックの小型機とは対照的あり、面白さを感じます。
一方、奥行がある分低音は膨らむ感じはありますが、実際的には、低音域方面に限界を感じました。
【2020年発売】
11・ケンウッド ミニコンポ M-EB50-S
¥18,800 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:
最大出力:25W×2(6Ω)
スピーカー:11cm
外部接続: Bluetooth4.2 USB
コーデック:SBC
USBメモリ:可
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★☆☆ 20lHz
低音域:★★★★☆ 60Hz
M-EB50 は、JVCケンウッドが販売するミニコンポです。
同社は、高性能品は、JVCブランドで売りますが、本機は「ケンウッド」ブランドで売ります。おそらく、日本の年配の方に「通る名前」だからです。
本体サイズは、幅200mm×奥行241×高さ119 mmです。
スピーカーの幅は、134mmですから、設置には、最低55cm程の幅が必要です。
CDの再生は、通常の音楽CDとCD-Rの再生も可能です。
スピーカー構成は、2基のユニットを装備する2ウェイ方式です。
中・低音域を担当するウーファーは11cm、高音域を担当するトゥイーターは4cmです。
いずれも、このクラスのミニコンポでは「大きめ」と言えます。
アンプ出力は、総合50Wです。
値段からすれば良い水準のデジタルアンプです。
音質は、このグレードでは、ユニット口径も影響し、低音は出る方です。
堅実な作りですが、コーン素材を含めて、値段以上の工夫はないです。
あとの部分は、1つ上でみた下位機種とかわりません。
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以上、JVCケンウッドのM-EB50の紹介でした。
音響的には、オーソドックスで面白みに欠ける製品ですが、スピーカーやアンプ部分は「堅実」な作りです。
ボックス型のこうした形状で、1万円台の製品は最近市場から消えかけていたので、その穴を埋める存在として重要でしょう。
JVCブランドではなく、年配の方の知名度が高い「ケンウッド」ブランドを利用している点からも、そうした方への訴求を狙っての製品と言えます。
【2018年発売】
12・JVC コンポ EX-S55-T【茶】
13・JVC コンポ EX-S55-B【黒】
¥40,180 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:25W×2 (4Ω)
スピーカー:8.5cm
外部接続: Bluetooth
コーデック:SBC
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★★★ 30Hz
EX-S55は、JVCの販売するミニコンポです。
本体サイズは、アンプが21.9cmでスピーカーが14cmです。
したがって、幅40cm×奥行30cmほどのボードがあれば設置が可能です。
CDの再生は、音楽CDのほか、CD-Rなどに焼き付けたMP3・WMAに対応します。
スピーカー構成は、1ウェイです。
高音域と低音域を分けずに、1つのユニットで高音から低音までまかなう方式です。
数を増やさないのは、中音域の音の継ぎ目を感じず、落ち着いた音楽が聴ける製品としたいためでしょう。
ユニットは、振動板を木製にするJVC独自の方式を採用します。
JVCは、素材としての木にかなりのこだわりのあるメーカーで、ヘッドフォンなどにも木が多く採用されます。
高音域は、40kHzです。
1ウェイですが、業界の示す、ハイレゾ対応水準にギリギリながら対応です。
低音域は、30Hzです。
数字で全てが分かるとは言いませんが、メーカーが「低音に力を入れている」機種であることは分かります。
アンプは、総合50Wです。
そこそこ強力です。
音質は、試聴した限り、コンパクトスピーカーとしてよい音です。
ケブラー繊維などを使う最近のスピーカーと比べると、解像感よりも、聞きやすさを重視した音質です。
スマホ・PCからの再生は、Bluetoothで対応します。
対応コーデックは、SBCのみです。
パナソニックと比べると、特段の補整技術も記載がないです。。
USB端子からの再生は、対応します。
ただし、USBケーブルでPCとの直結は不可ですので、本機はこの接続で、ハイレゾ音源に対応する機種です。
DACは192kHz/24bitまで対応できます。
ラジオは、ワイドFMを含めて対応です。
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以上、JVCのEX-S55の紹介でした。
小型製品では、デザインのオシャレさのほか、ウッドデザインの振動板など音質面での面白さも兼ね備えた機種です。
ハイレゾは、やや「オマケ的」ながら、CD音源クラスまでの再生ならば、本体の大きさ以上の音質が期待できるでしょう。
木製スピーカー構成は、とくに、クラシック(弦楽器・ピアノ)との相性が良いので、「大人」にも良さそうです。
もちろん、音圧の点では、中型スピーカーをもつ製品には敵いません。
ただし、スピーカーとスピーカーと幅があまり取れない場合(1m以上)や、耳までの距離が十分取れない場合(1m以上)は、むしろ、小型機の方が良質なステレオ感を得られるでしょう。
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【2020年発売】
14・JVC Victor WOOD CONE EX-D6
¥59,378 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:
最大出力:20W×2 (4Ω)
スピーカー:8.5cm
外部接続: Bluetooth 5.0
コーデック:SSD AAC Apt-X HD LL
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★★
低音域:★★★★★
一方、JVCは、「ビクター」レーベルで、2020年末に、ウッドコーンの一体型も出しています。
レーベル的に、オールドユーザー向けに出された製品です。
ウッドコーンの口径は同じ8.5cmですが、アンプは、総合40Wと少し弱くなります。
スマホ・PCからの再生は、Bluetoothで対応します。
Bluetoothのバージョンは、新しい、Bluetooth 5ですので、安定性が高いです。
コーデックも、SBC、AAC、aptXに対応です。
その上で、低遅延で、TVなどからの伝送に有利なaptX LLと、ハイレゾ伝送規格のaptX HDに対応する製品です。クアルコム社の最新チップでしょう。
しかし、スピーカーの側の再生周波数帯域が、ハイレゾ対応水準ではないため、業界の認証はクリアできない機種です。
本機は、コンポからイヤホンなどへのBluetooth送信もできますが、その場合はSBCのみとなります。
サンワダイレクト 400-BTAD008
¥7,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
aptX LLは、TVがネイティブに対応する場合は少ないため、別売の専用受信機が必要です。TVの両側に置き、ゲームや映像視聴などにも使う場合は、考えても良いでしょう。
1-3・マランツのミニコンポ
続いて、JVCケンウッドのミニコンポです。
オーディオ機器だと「木」に注目した製品を特長とする製品が多い日本企業です。
パナソニックと同じく、安めから高めへの順番で書きます。
【2019年モデル】
【下位機種】
15・JVC コンポ EX-HR99
¥133,642 楽天市場 (6/25執筆時)
【上位機種】
16・JVC コンポ EX-HR10000
¥172,280 楽天市場 (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:50W×2 (4Ω)
スピーカー:9cm
外部接続: Bluetooth 4.2
コーデック:SSD AAC Apt-X
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★★
低音域:★★★★★
EX-HR55は、JVCの販売するミニコンポの上級機です。
以前は、先ほどみた同社の下位機種との間に、中位機があったのですが( EX-HR55 EX-HR5)もあったのですが、最近、生産完了となりました。
一方、上位機種のEX-HR10も、まだ展開があります。
違いは、素材です。
低音の質を高めるために装備されるウッドブロックをレッドオーク材にしたり、キャビネットの吸音材をメイプル材にしたり、ボイスコイルのボビンにブナ材を採用したり、やはり「木にこだわり」設計しています。
主張があって良いですが、ここまでくると「魔術の領域」なので、下位機種で良いでしょう。
本体サイズは、幅279×高さ118×奥行289cmです。
スピーカーの幅は12cmです。
本機の場合、60cm×30cmほどのボードならば設置できる中型です。
CDの再生は、市販の音楽CDのほか、CD-Rなどに焼き付けたMP3・WMAに対応します。
スピーカー構成は、本機も「ウッドコーン」を採用した1ウェイ方式です。
ある種メーカーの「哲学」ですが、ユニットサイズは9cmですので下位機(8cm)とさほど変わりません。
天然素材ですし、(割れ問題から)むやみに大きくできないのではないかと思います。とはいえ、削り出し部品を増やすなど木製パーツの洗練化がなされています。
アンプは、しかし、2倍で総合100Wです。
「ウッドコーンスピーカーの実力」を十分に支えられる余裕を持たせています。
小型モデルとしては、十分なスペックでしょう。
音質は、同社の下位機種の「延長線上」といえるものです。
低音・高音を過度に強調しないため、聴き疲れしにくいと言えます。
。
加えて、DEUSというデジタルアンプを採用します。
加えて、パナソニックの「ハイレゾリマスター機能」のように、CD音質をハイレゾ並みに拡張するNEW「K2テクノロジー」を搭載します。
値段が高い分、上位の音質向上技術もそれなりに備わってます。
スマホからの再生は、充実します。
Bluetoothを搭載し、SBCほか、AACとaptXに対応します。
ハイレゾ音質の再生はできませんが、スピーカーとの相性からそもそも向かない機種なので、これで良いです。
PCからの再生は、Bluetoothほか、あえて言えば、デジタル入力端子が利用できます。
光と同軸が1端子ずつです。
デスクトップPCなど、これらの接続端子がある場合に限って伝送できます。サンプリング周波は、192kHz/24bitなので、ハイレゾ音源に対応水準です。
USB端子からの再生も、対応できます。
ハイレゾ音源も、FLAC/WAV(192kHz/24bit)に対応します。
ラジオは、FMとワイドFMに対応です。
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以上、JVCのEX-HR99の紹介でした。
下位機種よりもアンプの出力や音源の補整機能が優れる機種です。
その点で言えば基礎能力は高い機種でしょう。
あまり音量を出さずに、落ち着いてゆっくり聴きたい方で、「単品システムを組まずに手軽に高音質を得たい」方は、こちらを選ぶと、高い満足感を得られるでしょう。
ただ、費用対効果が良いと言えない部分はあるので、本機「ウッドコーン」という部分を楽しみたい方向けです。万人向けとは言えません。
1-4・マランツのミニコンポ
続いて、マランツのミニコンポです。
日本の高級オーディオ企業の1つです。現在は同企業のDENONと比べて、「素直でキレイな音」な製品が多い印象です。
【2019年発売】
17・marantz CDレシーバー M-CR612/FN
18・marantz CDレシーバー M-CR612/FB
¥55,461 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
17'・DALI SPEKTOR1
¥29,700 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ハイレゾ:対応
最大出力:60W×2(6Ω)
スピーカー:10cm+2.7cm
外部接続: Bluetooth Wi-Fi LAN 光
コーデック:SBC
USBメモリ;対応
配信: ラジオ(FM)
高音域:★★★★☆
低音域:★★★★☆
M-CR612 は、マランツの販売する製品です。
本機の場合、正確には「ネットワークCDレシーバー」であり、スピーカーは別売です。
ただ、デンキヤでは、同じグループのダリのSPEKTOR1 がセットで並んでいましたので、それとの組み合わせで書きます。
本体サイズは、アンプ部分が幅29.2cmで、スピーカーが16.2cmです。
設置スペースは70×40cmほどのスペースは最低限必要です。
CDの再生は、市販のCDのほか、MP3 ・MMAの圧縮音源に対応します。
スピーカー構成は、「2ウェイバスレフ型」です。
11.5cmのコーン型のウーファーと、高音域用の2.1cmのドーム型トゥイーターの構成です。
ウーファーは、一般的なパルプ製ですが、微粒子パルプを利用するウッドファイバーコーンです。ツイーターは、新開発の高速振動タイプです。
低音は、バスレフポートで膨らましています。
ハイレゾは、レシーバー側については対応です。
DACは、192kHz/24bit(DSD 5.6MHz)ですので、一般向けに問題ないです。
再生周波数帯域は、スピーカーのスペック的に、59Hz〜26.0kHzです。
このスピーカーの場合、高音域においてハイレゾに満たないため、CD音質以上の音源を扱いたい場合は、スピーカーは別のものが良いでしょう。
アンプは、総合120Wです。
かなり余裕のあるスペックです。
スマホ・PCからの再生は、Bluetooth・Wi-Fi・有線LANな・光デジタルと、複数の接続パターンに対応です。
Bluetoothは、SBCのみです。
Wi-Fiは、本機は搭載です。
同社のアプリ(HEOS)を媒介に、ハイレゾ音源の伝送もできます。
Android系・iOS系ともに用意されます。
音楽ストリーミング配信は、HEOSアプリ経由で使うのが基本です。
大手では、Amazon Music・Spotify・Tunes inなどが基本対応です。
一方、パナソニックと較べる場合、AppleのAirplay2には対応ですが、Chromecast built-in に対応しないので、マイナーサービスへの対応幅は(特にAndroid系スマホでは)狭めです。
そのほか、Wi-Fiを利用して、【Amazon Alexa対応端末の比較記事】で紹介したようなAlexa対応端末による音声操作に対応します。
USB端子からの再生も、ハイレゾ対応です。
ただし、USB端子はメモリー専用です。
ラジオは、FM・AMに対応します。
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以上、マランツのM-CR612 の紹介でした。
単体のアンプ兼CDレシーバーと考えると、総合120Wの出力を含めて実力がある製品です。
スピーカーは、ダリも良いですが、本機のハイレゾスペックを活かすならば、【ブックシェルフスピーカーの比較記事】で見たような他機でも良いかなとは思います。
次回に続く!
高音質なミニコンポのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ミニコンポの最新機を比較してきました。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・ミニコンポの比較(2)
2-1:DENON
2-2:SONY
2-3:東芝
2-4:オリオン
2-5:BOSE
2-6:他の企業
3・ミニコンポの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事【こちら】では、前編で紹介しきれなかった各社のシステムコンポを紹介します。
高音域再生力 ★★★★★
低音域再生力 ★★★★★
アンプ性能 ★★★★☆
ネットワーク ★★★★★
設置性の良さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事となる結論編【こちら】で、今回紹介する全機種のなかから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら