【今回レビューする製品】2025年 家庭用・ビジネス用のネットワークHDD の性能とおすすめ・選び方:LinkStation・LAN DISK:初心者向けNAS 小規模オフィス法人向け:機種の違いや性能ランキング
【比較する主な製品】バッファロー LinkStation ネットワーク対応HDD LS210D0101G LS210D0201G LS210D0201N LS210D0301G LS210D0301N LS210D0401N LS210D0601G LS210D0601N LS220D0202N LS220D0402N S220D0602N LS220D0802N LS220D1202N LS710D0101 LS710D0201/N LS710D0301/N LS710D0401/N LS710D0601/N LS710D0801/N LS720D0202/N LS720D0402/N LS720D0602/N LS720D0802/N LS720D1202/N LS720D1602/N アイオーデータIODATA LAN DISK L HDL1-LA02/E HDL1-LA04/E HDL1-LA06/E HDL1-LA08/E HDL1-LE01 HDL1-LE02 HDL2-LE02/E HDL1-LE04 HDL2-LE04/E HDL1-LE06 HDL2-LE06/E HDL1-LE08 HDL2-LE08/E HDL2-LE02N HDL2-LE04N HDL2-LE08N HDL2-LE12N HDL2-LE16N HDL2-LE02 HDL2-LE04/E HDL2-LE08/E HDL2-LE12/E HDL2-LE16/E HDL2-LE02N HDL2-LE04N HDL2-LE08N HDL2-LE12N HDL2-LE16N Synology BeeStation BST150-4T ほか
今回のお題
最新のNAS(ネットワークストレージ)のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年4月現在、最新のNAS(ネットワークHDD) の比較です。
家庭向けNASは、仕事向け、TV録画特化型にかかわらず、全機種を紹介します。
法人向けやケースNASも、安価で、良さそうなものをピックアップして見ていきます。
スペック面では、転送速度ほか、TV再生に関わる諸規格への対応、あるいは、本体の静音性などに注目して比較します。
1・一般向けのNASの比較
用途:各種のデータ保存
容量:1TB〜16TB
価格:1万円〜
= 入門者向けの格安NAS
2・マルチメディアNASの比較
用途:TV動画・音楽の保存・視聴
容量:1TB〜4TB
価格:2万円〜
= 動画整理が大得意なTV向けNAS
3・ケースNAS NASキットの比較
用途:上級者向け
容量:HDD別売
価格:2万円〜
=高度な機能を持つ上級NAS
記事は、大きく、3回の記事に分けて構成しました。
1・一般向けのNASの比較 (1)
:IODATA〈LAN DISK〉
:バッファロー〈NAS〉
:Synology〈BeeStation〉
1回目記事(今回)は、動画・写真・文書データの保存など、何にでも使えるハードディスク内蔵型のNASを比較します。
展開は3社のみの展開ですので、その製品を比較します。
仕様が良いビジネス用もみますが、初めて買う方も、このカテゴリが最適です。
2・マルチメディアNASの比較
:IODATA〈RECBOX〉
:バッファロー〈ナスネ〉
:パナソニック〈DIGA〉
2回目記事は、テレビ番組の保存と再生に強い専用設計の製品の紹介です。
バッファローのナスネや、アイオーデータのRECBOXなどです。
TV録画に主に使いたい方は、2回目記事(こちら)をお読みください。
3・ケースNAS・NASキットの比較
:Synology〈台湾〉
:QNAP〈台湾〉
:ASUSTOR〈台湾〉
3回目記事は、「ケースのみのNAS」の紹介です。
このタイプは、台湾の3社が日本市場を握っています。
どれも「上級者用・専門家用」です。初心者向けの「手加減」がないので、設定・説明書を含めてかなり複雑です。
そういった製品をお探しの場合は、3回目記事は【こちら】をご覧ください。
よろしくお願いします。
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アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各機種を1機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
1・格安な初心者向けNASの比較
はじめに、比較的、価格が安いといえる、入門用のNASを紹介します。
どちらかと言えば、ビジネス向きに設計されているNASですが、ご家庭で動画や音楽データの保存もある程度まで快適にできます。
1・一般向けのNASの比較 (1)
1-1:バッファロー
1-2:IODATA
2・一般向けのNASの比較(2)
2-1:IODATA 〈法人向け〉
2-2:Synology
2-3:目的別のおすすめの提案【結論】
冒頭で書いたように、以上のような企業順で書いていきます。
1-1・バッファローのNAS
はじめに、日本のバッファローが販売するNASです。
格安品では、後ほどみるライバルのアイオーデータよりも、とくに家庭向きの機能が充実している印象です。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
【HDD1台モデル】
【1TB】
1・バッファロー LS210D0101G
¥13,518 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】
2・バッファロー LS210D0201G
¥14,535 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
2・バッファロー LS210D0201N
¥18,810 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【3TB】
3・バッファロー LS210D0301G
¥15,192 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
3・バッファロー LS210D0301N
¥20,790 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】LS210D0501G 同等品
4・バッファロー LS210D0401N
¥24,970 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】LS210D0601G 同等品
5・バッファロー LS210D0601G
¥32,177 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
5・バッファロー LS210D0601N
¥38,500 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:57MB/秒(RAID 1)
LAN端子:1000BASE-T
動画のムーブ:対応
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:なし
LS210DGシリーズは、バッファローNASの入門機です。
2種類の型番があります。
「G」で終わる型番が通常モデルで、「N」で終わる型番が特定店向けで。
性能差はないですので、値段で決めてOKです。
サイズは、幅45×高さ128×奥行き205mmです。
本機は、HDD1台搭載のNASとして、平均的なサイズです。
転送速度は、情報公開があります。
実効速度として、読出57MB/秒、書込59MB/秒とのスペック公開です。
入門機相当の製品ですし、上位機より遅めです。
これは、内蔵HDDの性能よりも、CPU処理の弱さが原因でしょう。
中身のHDDは、製造企業ほか、細かいスペックの記載がないです。
普通の5400回転の標準品でしょう。
LAN端子は、1000BASE-Tです。
NASは、そのLAN端子から、ケーブルをルーターにつなげて使います。
ただ、速度規格があります。
入門機に多い1000BASE-Tの場合、125MB/秒が規格上のボトルネックです。
ただ、本機は、そもそもそこまでの速度は出せない仕様なので、問題ないです。
NASとしてできることは、製品により変わります。
本機の場合、次の6点にまとめられます。
順番にみていきます。
第1に、ファイルサーバー機能です。
PC(Win Mac)やスマホ(iOS Android)を問わず、NASに保存したファイルを取得したり、保存したりできます。
一方、本機の場合、保存ファイルを(AIにより)自動整理したり、便利に検索したりするような機能性まではないです。
こういった機能性は、ケースNASなどの専門機に限ります。
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第2に、外出先からのファイルへのアクセスです。
今どきのNASは、これも基本装備です。
バッファローは、自社の認証用サーバーを用意しているので、ブラウザからでも簡単に、自宅のNASにアクセスできます。スマホならば専用アプリ(WebAccess)を利用すれば、より簡単です。
サービス利用に追加用金は不要です。
ここは、Dropboxをはじめとするクラウドストレージとの相違です。
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第3に、メディアサーバー機能です。
スマホやタブレットで、各メディアを再生する機能です。
iOS・Android向けに、専用アプリ(WebAccess)が用意されます。
そちらを経由して、自宅内外から動画や写真をリモート視聴できます。
Windows Macも、対応するDLNAソフトを経由させれば、遠隔再生が可能です。
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第4に、テレビの録画ムーブ機能です。
著作権保護がある録画番組を、NASに移せる機能です。
業界規格のDTCP-IP規格にNAS側が対応している必要があります。
本機は対応なので、地デジやBSなどの著作権保護コンテンツも、LAN経由で、本機に移すことができます。
映像視聴も、DTCP-IP規格対応のソフトがあれば、スマホ・PCでも視聴できます。
ただし、本機は、DTCP-IP+(plus)規格には非対応です。
そのため、NASに保存したTV映像(著作権のある番組)は、自宅ネットワーク内でしか見られません。
このほか、のちほど【映像用NASの比較記事】で取りあげる、バッファローのnasne(ナスネ)を使って録画する場合、自動で新しい番組だけを差分でダビングすることもできます。
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第5に、自動バックアップ機能です。
Windows向けに自動バックアップソフトが提供されます。
Macは、OS標準のタイムマシン機能が利用できるので不要です。
一方、書類など、特定のフォルダ単位の同期がができるソフトは未付属です。
NAS対応もできるフリーソフトほかを利用する必要があるでしょう。
第6に、プリンターの共有です。
NASのUSB端子にプリンターをつなぐことで、ネットワークプリンタにできる機能性です。これは、Windowsのみ対応です。
保証は、1年です。
バッファローは、軽度の論理障害の復旧に関して「保証期限内無償対応」というサービスが付属です。
ただ、重度の呼称は別料金ですし1年限定ですし、そこまで大きなおまけではないです。
消費電力は、24W(2TB以下は18W)です。
常時稼動でも、問題ないです。
静音性は、この程度の速度仕様の製品だと、基本、問題ないです。
ファンも不要なので。
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以上、バッファローLS210DGシリーズの紹介でした。
転送速度や、HDDの耐久性などは、後ほど見る上位機に及ばないスペックです。
しかし、入門機として必要十分な性能と機能性はあるため、そこまで高度な運用を考えていないライトユーザーならば、本機でも十分です。
同様の製品は、次に見る、アイオーデータにもあります。
比べる場合、仕事用のバックアップ部分は他社に負ける部分はあります。しかし、メディア・動画サーバーとしての機能性を含めて総合的に言えば、本機は、現行の入門用として「割と良い」です。
なお、最終的な「おすすめ」については、記事の最後で、改めてまとめるつもりです。
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【2018年発売】
【HDD2台モデル】
【2TB】LS220D0202G
6・バッファロー LS220D0202N
¥28,050 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】LS220D0502G
7・バッファロー LS220D0402N
¥33,220 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】LS220D0602G
8・バッファロー LS220D0602N
¥40,590 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】LS220D0802G
9・バッファロー LS220D0802N
¥50,930 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【12TB】LS220D1202G
10・バッファロー LS220D1202N
¥75,900 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:57MB/秒(RAID 1)
LAN端子:1000BASE-T
動画のムーブ:対応
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:あり
なお、LS220DNシリーズは、先ほどの機種と同グレードですが、HDDを2台搭載するタイプです。
サイズは、幅87×高さ128×奥行205cmです。
下位機に比べて、幅が2倍弱大きくなります。
2台だと発熱するので、後部にファンがあります。
一方、HDD2台の場合、次の2つのモードが選べます。
第1に、ミラーリング RAID 1です。
こちらは、全く同じデータを2台にバックアップするモードです。
自動的に2つのハードディスクにバックアップを取っていくので、片方のHDDが壊れた際でもデータが復旧できます。
第2に、高速化 RAID 0です。
こちらは、2倍速で書き込みができるモードです。
データを分割して2カ所に書き込むので2倍速アクセスができます。
このほか、普通に、2台の外付けディスクとして普通に運用することも可能です。
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転送速度は、示される実効速度は、先ほどの1台の機種と同じです。
実際は、RAID 0だと、これより速く使えるでしょうが、速度の目安は非開示です。
あとの部分のスペックは、先ほどの1台機と変わりません。
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結論的にいえば、上で説明した、RAIDが便利に感じる場合、2台モデルを選んでも良いでしょう。ただし、仕組み上ファンと回転音が大きめです。
消費電力も、(最大)50W弱と、他社の同級モデルと比べて、そこまで良くないです。
この点で、ライト層のカジュアル利用ならば、1台モデルのほうが良いかなとは思います。
逆に言えば、中級者以上は、次に見る、2.5GクラスのLANを搭載する機種と比較しても良いかと思います。
【2020年発売】
【HDD1台モデル】
【1TB】
11・バッファロー LS710D0101
¥16,300 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【2TB】LS710D0201
12・バッファロー LS710D0201/N
¥17,380 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【3TB】LS710D0301
13・バッファロー LS710D0301/N
¥30,270 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】LS710D0401
14・バッファロー LS710D0401/N
¥29,700 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】LS710D0601
15・バッファロー LS710D0601/N
¥44,660 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】LS710D0801
16・バッファロー LS710D0801/N
¥61,710 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:234.3MB/秒
LAN端子:2.5G
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:あり
LS710Dシリーズは、バッファローのNASの上位機です。
末尾「N」はネット限定型番ですが、通常のデンキヤ販売のモデルと性能は同じです。
サイズは、幅60×奥行128×高さ207mmです。
本機は、HDD1台搭載機ですが、そこそこ幅はあります。
転送速度は、読出が234.3MB/sで、書込も188.4MB/sです。
HDD 1台だけのNASですが、スペック上、かなり高速と言えます。
中身のHDDは、細かいスペックの記載がないです。
回転数も非開示ですが、実際7200回転でしょう。
上表は大手のWDの主要な3.5型のHDDユニットのスペックを、グレードごとに示したものです。
本機は、サーバー・データセンター用の高耐久モデルかは不明です。
高耐久スペックがなく、高速な内蔵HDDもWDや東芝ほかで作っていますので。
LAN端子は、2.5G(マルチ・ギガビット)です。
同社の下位機は、1000BASE-Tでした。
その場合、LAN規格の限界で125MB/秒あたりにボトルネックがあります。
RAID 0の速度は活かせないので、本機は、LANの仕様を格上げしています。
ただし、2.5Gの速度を活かすには、ルーターとケーブル側も対応が必要です。
現行品でも、格安ルーターで2.5G対応しているものは少ないです。
対応ルーターは、このブログでは【無線ルーターの比較記事】で多く紹介しています。
一方、ルーターが非対応だと、125MB/秒がボトルネックになります。
とはいえ、入門機クラスでは100MB/秒出せる機種さえ限られるため、対応ルーターを当面買うつもりのない方でも、先ほどみた入門機よりは高速につながるでしょう。
ファンは、付属です。
HDD2台のモデルは、廃熱がマストなので、ファンレス機は皆無です。
静音性は、したがって課題になります。
ファン音もですが、7200回転のHDDは振動もあるためです。
筐体が大きいのも、廃熱面もふまえてでしょう。
少なくとも、スペック上、静音性は強調されていません。
NASとしてできることは、先ほどみた下位機と同じです。
次に見るアイオーデータの製品に比べ、一般用NASでもメディア対応の部分がわりと充実します。
DLNAほか、DTCP-IP規格にも対応ですので。
CPUは、低発熱タイプの6コアです。
クロック数は不明です。しかし、NASとしては割と強めのCPUでう。
処理は、同級のアイオーデータ機よりやや良いでしょう。
例えば、本機の処理力だと同時録画・再生・ダビング数は3ストリームまでいけます。
自動ムーブしている状況でも、最大で2台のテレビで再生も可能です。
あとは、下位機に対して、特別に言及したい違いはないです。
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以上、バッファローのLS710Dシリーズの紹介でした。
回線速度は、2.5G対応らしいスペックで、上級機らしくて良いです。
CPUパワーの部分を含めて、安定して通信が行えそうです。
一方、内蔵するHDDの情報がないです。
HDD速度から推定するに、それなりに発熱はしそうです。(動画の保存のように)常時稼動させるような使い方だと、耐久面でやや心配です。静音性も課題です。
こうした点で、ある程度、TVや生活空間からから離れた、風通しが良い場所に設置した方が良いでしょう。
また、テレビ利用を中心に考えるならば、冒頭で書いたように、2回目記事(こちら)でみるような、専門性がより強めのマルチメディアNASとの比較もしてください。
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【2020年発売】
【HDD2台モデル】
【2TB】
17・バッファロー LS720D0202/N
¥26,410 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】
18・バッファロー LS720D0402/N
¥30,500 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】
19・バッファロー LS720D0602/N
¥42,970 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】
20・バッファロー LS720D0802/N
¥52,565 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【12TB】
21・バッファロー LS720D1202/N
¥87,230 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【16TB】
22・バッファロー LS720D1602/N
¥115,500 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:271.3MB/秒(最大)
LAN端子:2.5G
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:あり
なお、LS720Dシリーズは、同じグレードですがHDD 2台になる製品です。
転送速度は、速いです。
HDD2台に同時に書き込むRaid 0の場合の値で、読出271MB/秒、書込224MB/秒です。
RAID1でも、読出260.7MB/sですから、やはり優秀です。
中身のHDDは、示されるスペックがRAID1でも速いので、7200回転だと思います。
メーカーは、不定です。
したがって、静音性と発熱の問題は、一般家庭用としては、やや課題でしょう。
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結論的にいえば、2台同時で運用して、速度を稼ぎたいなどの理由があるならば、本機を選ぶ意義はあります。
ただ、常時稼動させる場合、発熱と静音性は一般家庭だとやはり課題でしょう。耐久面でも、内蔵HDDの(耐久面での)出自が不定なのがマイナスです。
低消費電力なCPUの採用で、6コアにしては消費電力自体は36W(8TB以上48W)と加減はありますが、そのように思います。
いずれにしても、NASだけでなく、ルーター回りもしっかり2.5Gにして運用する、中級者以上に、基本的には向く製品です。
【2022年発売】
【法人向け:HDD1台】
【1TB〜8TB】
23・バッファロー LS710DNBシリーズ
¥26,245〜 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
1TB:LS710DN0101B
2TB:LS710DN0301B
4TB:LS710DN0401B
6TB;LS710DN0601B
8TB:LS710DN0801B
読出速度:234.3MB/秒
【法人向け:HDD2台】
【2TB〜16TB】
24・バッファローLS720DNBシリーズ
¥49,012〜 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
2TB:LS720DN0202B
4TB:LS720DN0402B
6TB:LS720DN0602B
8TB:LS720DN0802B
12TB:LS720DN1202B
16TB:LS720DN1602B
読出速度:271.3MB/秒(最大)
LAN端子:2.5G
動画のムーブ:
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:あり
LS710DNBシリーズは、バッファローの法人向けモデルです。
HDD1台とHDD2台のモデルがありますが、同時にみていきます。
本機の場合も、末尾に「N」が付くものが特定店向け(1年保証)、「B」のものが通常型番(3年保証)です。
保証年数以外の部分の、性能は同じです。
転送速度は、1つ上でみた、同社の家庭向けの上級機と変わりません。
LANは、同じく、2.5Gですし、速度回りのスペックに差はないです。
中身のHDDは、しかし、大きな違いです。
本機のみ、サーバー用の高速・高耐久モデル(WD RED Plus・Seagate IronWolf・東芝 MNシリーズ)のいずれかであることが、保証されます。
時期で調達先を換えているというより、容量で変わるのかなと思います。
速度的に、WDならば、7200回転のWD RED Proでしょう。
HDD1台の製品も同じだと思います。
一方、バッファロー独自の工夫としては、指定時間だけOFFとするスリープタイマー機能があります。
CPUは、本機も、6コアです。
そのほか、HDDとeMMC上と双方にファームウェアを載せる仕組み(ファームウェア二重構造)ほか、故障(修理)に至らないための工夫も充実します。
機能面では、一方、同社の家庭向けと違い、DTCP-IPとDLNAが未対応です。
ストイックな仕事向である部分は、すこし注意してください。
保証期間は、3年です。
同社の一般機より長めですが、アイオーデータ(5年)より短いです。
消費電力は、24W(6TB以上36W)です。
あとは、下位機に対して、言及したい違いはないです。
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以上、バッファローのLS710DNBシリーズの紹介でした。
法人向けモデルは、後ほどみるアイオーデータもだします。
速度面は互角で、CPU回りは、(少なくともコア数は)バッファローのがわずかに良いように思えます。
一方、先述の保証期間の部分ほか、アイオーデータ側は、ビジネス向けに、独自のRAIDモードを搭載するなど、若干、工夫の質でバッファローは負けるかなと思います。
最終的なおすすめは、記事の最後で、改めて考えたいと思います。
1-2・アイオーデータのNAS
続いて、日本のアイオーデータが販売するNASです。
このグレードだと、同社はソフト面では「仕事向け」に強い印象である一方、家庭向け機能については、すこしバッファローに「負ける」感じがあります。
【2025年発売】
【HDD1台モデル】
【2TB】HDL1-LA02
25・IODATA LAN DISK L HDL1-LA02/E
¥19,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】HDL1-LA04
26・IODATA LAN DISK L HDL1-LA04/E
¥26,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】HDL1-LA06
27・IODATA LAN DISK L HDL1-LA06/E
¥39,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】HDL1-LA08
28・IODATA LAN DISK L HDL1-LA08/E
¥49,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:
LAN端子:1000BASE-T
動画のムーブ:
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:なし
HDL1-LA/Eシリーズは、アイオーデータの入門機です。
伝統ある同社のがLAN DISKシリーズの1つで、主にビジネス向けになります。
なお、上で紹介している型番は、すべて「/E」で終わっていますが、「ネット限定型番」です。通常は「/E」がない型番ですが、性能は同じです。
本体のサイズは、幅45×奥行142×高さ171mmです。
HDD1台内蔵の「スリムタイプ」となります。
転送速度は、非開示です。
旧機は、97MB/秒(最大)あたりの実効速度を明記していました。
しかし、現状だと、バッファローの入門機より速いとも、遅いとも言えません。
NASとしてできることは、これらの機種の場合、次の5つです。
バッファローの入門機と同じように箇条書きで書いておきます。
第1に、ファイルサーバー機能です。
パソコン(Win Mac)でも、タブレット・スマホ(iOS Android)でも、保存したファイルにアクセスできます。
機能面も、冒頭書いた、バッファローの入門機ができることはほぼ可能です。
第2に、外出先からのファイルへのアクセスです。
同社も自社の認証用サーバーを無料開放するため、接続は(ルーターを高度にセキュアにしていない限りは)簡単です。
スマホアプリ(Remote Link Files)を使えば、スマホからも簡単に接続できます。
PC (Win Mac)も、ブラウザほか、専用アプリ(LAN DISK CONNECT)アクセスは簡単です。
このアプリは、他社製NASの登録もできるので、一括管理もできます。
第3に、メディアサーバー機能です。
この機種もメディア再生が可能です。
スマホの場合、Remote Link Filesという自社アプリを利用します。
動画のストリーミング再生にも対応します。
対応するDLNAアプリを用意すれば、PC等でもメディアの視聴が可能です。
第4に、自動バックアップ機能です。
この部分は、自社ソフトが割と充実しています。
Windowsでは、自動バックアップ用のEasy Saver4LEと、書類など選んだフォルダだけ同時できるSync Withが用意されます。
Macは、タイムマシンがあるので自動バックアップソフトは不要ですが、Sync Withはあれば便利でしょう。
いずれも、購入後、ダウンロードしての利用になります。
一方、バッファロー機と比べる場合、TVのムーブ・ダビングには非対応です。
DTCP-IP規格対応に対応しないからです。
地デジなど著作権保護コンテンツは転送も再生もできません。
プリンター共有機能も、未装備になります。
あとは、先ほどみた、バッファローの入門機と大きく変わりません。
消費電力は、30Wです。
9.2W(typ)とのデーからしてもここは問題ないです。
保証は、こちらも、1年間です。
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以上、アイオーデータ−のHDL1-LAシリーズの紹介でした。
用途やスペックは特段強調するところはない製品です。
とはいえ、PCやスマホのデータを保存し、自宅あるいは外出先から簡単にアクセスしたい程度の使い方ならば、用途としては十分です。
バッファローの入門機より安ければ、選んでも良いでしょう。
ただし、家庭用で考える場合で、TVのムーブを用途に考えている場合は、規格上対応できない点は、注意点です。
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【2018年発売】
【HDD2台モデル】
【2TB】
29・IODATA HDL2-TA2/E
¥27,300 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】
30・IODATA HDL2-TA4/E
¥32,500 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】
31・IODATA HDL2-TA6/E
¥(43,540) Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】
32・IODATA HDL2-TA8/E
¥48,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:約86MB/秒(最大)
LAN端子:1000BASE-T
動画のムーブ:
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:なし
なお、HDL2-TA/Eシリーズは、先ほどの製品を2ドライブにして、Raidを組めるようにした製品です。
速度は、こちらは、開示があります。
高速なRaid0接続時の数字ですが、HDDほか、LAN部分の仕様がボトルネックとなるので、あまり速くはないです。
あとの部分は、先ほどの機種と大きく変わりません。
---
結論的にいえば、示される速度は、バッファローのHDD2台の入門機より多少速いです。
ただ、バッファロー機はRAID時の速度ではなさそうなので、実際そこまで変わらないでしょう。基本的には、値段で決めて良いように思います。
TVのムーブ・ダビング利用をする場合、アイオーデータだと対応できない点だけ注意してください。
【2024年発売】
【HDD1台モデル】
【1TB】
33・IODATA LAN DISK HDL1-LE01
¥19,500 楽天市場 (4/29執筆時)
【2TB】
34・IODATA LAN DISK HDL1-LE02
¥20,800 楽天市場 (4/29執筆時)
34・IODATA LAN DISK HDL2-LE02/E
¥20,800 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【4TB】
35・IODATA LAN DISK HDL1-LE04
¥27,000 楽天市場 (4/29執筆時)
35・IODATA LAN DISK HDL2-LE04/E
¥27,000 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【6TB】
36・IODATA LAN DISK HDL1-LE06
¥40,551 楽天市場 (4/29執筆時)
36・IODATA LAN DISK HDL2-LE06/E
¥34,460 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】
37・IODATA LAN DISK HDL1-LE08
¥56,100 楽天市場 (4/29執筆時)
37・IODATA LAN DISK HDL2-LE08/E
¥47,680 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:238.7MB/秒
LAN端子:2.5G
動画のムーブ:
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:なし
HDL1-LEシリーズは、IO-DATAのNASの上級機です。
HDD1台モデルになります。2台モデルもありますが、次に分けて紹介する予定です。
なお、Amazonだと型番末尾に「/E」が付きますが、性能は同じです。安い方で良いでしょう。
HDDへの転送速度は、読出で238.7MB/秒という数字です。
同社の従来機よりかなり速くなります。
有線LANも、マルチギガビットです。
バッファローにもあった2.5G対応ですので、この速度がでます。
ただし、繰り返し書いているように、最高速を得るためには、ルーターとケーブルも2.5G対応である必要があります。
【Wi-Fi6対応の無線LANルーターの比較記事】などで紹介した2.5G・10Gに対応のLAN端子を備えるルーターは「マスト」です。
非対応の場合、1000Base-Tでつながるので、125MB/秒にボトルネックが生じます。
それでも、同社の入門NASよりは速いですが。
ハードディスクのメーカーは、非開示です。
何とも言えませんが示される速度からしておらく7200回転でしょう。
ただ、WD Red Proのような、サーバー用の高耐久モデルかは不明です。
バッファローと同じで、後ほど見る法人用は、高耐久HDDで「確定」ですが、値段差を考えると、速度は速いが、耐久性は普通の一派向けの7200回転かと思います。
CPUは、 4コアのARM Cortex-A55(2.0GHz)です。
さほど新しい世代ではな4コアですが、問題ないでしょう。
CPUが良いと、転送速度の値が良くなります。
同時並行して、HDDに同時アクセスが生じるような場合に処理が速くなるため、数値としても、実感としても、高速性を感じられるでしょう。
ファンは、ファンレスです。
静音性の高いファンレス機とのことですが、サーバー用だと7200回転でも、センサーを含めノイズ対策は高度なので、採用しているようです。
ただ、廃熱やエアフローは、細かい記述がないです。24時間フルに回す場合は、(少なくとも)置き場所に配慮は必要でしょう。
NASとしてできることは、同社の入門機とほとんど同じです。
したがって、TVのムーブの点で、DTCP-IP規格には本機も対応しません。
この部分を期待して探している場合は、2回目記事(こちら)で書くような、専用のマルチメディアNASが良いかと思います。
保証は1年です。
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以上、HDL1-LEシリーズの紹介でした。
下位機種と比べると、ポイントは、「NASとしての機能性」はほぼ同じです。しかし、アクセス速度など基本となる能力が向上しているといえる機種です。
速度的に、完全に2.5G対応する場合、ルーター経路を含めた買い替えが必要な場合もあり、しきいは高いです。
ただ、未導入でも、125MB/秒まではでるため、(100MB/sにすら届かない)各社の入門機より、快適とは言えます。
いずれにしても、同級のバッファロー機がライバルとなるでしょう。最終的なおすすめは、記事の最後で改めて考えます。
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【2024年発売】
【HDD2台モデル】
【2TB】
38・IODATA LAN DISK HDL2-LE02
¥29,800 楽天市場 (4/29執筆時)
【4TB】HDL2-LE04
39・IODATA LAN DISK HDL2-LE04/E
¥33,582 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【8TB】 HDL2-LE08
40・IODATA LAN DISK HDL2-LE08/E
¥45,973 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【12TB】HDL2-LE12
41・IODATA LAN DISK HDL2-LE12/E
¥67,582 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
【16TB】HDL2-LE16
42・IODATA LAN DISK HDL2-LE16/E
¥89,500 Amazon.co.jp (4/29執筆時)
読出速度:294.2MB/秒
LAN端子:2.5G
動画のムーブ:
スマホ動画視聴:対応
自宅外アクセス:対応
空冷ファン:あり
なお、HDL2-LEシリーズは、このグレードのHDD2台モデルです。
サイズは、幅83×奥行144×高さ185mmです。
それなりに存在感はありますし、2台搭載の他機と同じで、ファン搭載機です。
HDDへの転送速度は、RAID 0時に、読出294MB/s、書込266.2MB/sです。
LAN端子は、しっかり、2.5Gです。
中身のHDDは、メーカー非開示です。
サーバー用HDDの仕様の明言もないです。
交換用に示されるHDDの型番(HDLA-OP8BGほか)は、NAS用ではないです。
また、2024年以前は、WDのHDDとの記載でしたが、現在でもそれ以外の調達もあるような註記がありました。
なお、後ほど見る本機の法人向け仕様(HDL2-LENシリーズ)は、内蔵されるHDD自体がサーバー用の明言もあります。
この部分の質を気にされる方は、あとでそちらもチェックして下さい。
回転数は、おそらく7200回転です。
サーバー向けの高耐久ではない、各社のスタンダード仕様のどれかにあたるでしょう。
5400回転でも、Reid 0ならば5400回転でも、示される速度は出せそうですが、そちらかなと思います。
静音性は、さすがにファンは付けています。
HDDの2台運用ですので。
ほかの部分は、HDD1台の製品と仕様は、同じです。
消費電力は、50Wです。
多めですが、18W(typ)と言うことなので、通常はそこまで使わないようです。
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結論的にいえば、2台でRAIDを組む場合で、ルーターを含めて、速度が活かせるご自宅の場合、有力な選択肢の1つでしょう。ファンがありますし、家庭用でも常用に近い状況でつかうのにも良さそうです。
ただ、HDD部分の耐久性で、サーバー用の高耐久HDDは、おそらく不使用です。その部分の仕様を気にされる場合は、次に見る、法人向けモデルをご検討ください。
次回に続く!
最新のNASのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今日は、最新の一般向けのNASの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・一般向けのNASの比較(2)
2-1:IODATA 〈法人向け〉
2-2:Synology
2-3:目的別のおすすめの提案【結論】
アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかったアイオーデータの法人向けモデルなどをみたあと、「結論編」に入ります。
記事で扱う一般向けNAS全ての機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、どうかよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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