【今回レビューする製品】2022年 家庭用・ビジネス用ネットワークHDD(NAS)の性能とおすすめ・選び方:ネットワークストレージ ハードディスク:初心者向け 小規模オフィス法人向け:機種の違いやできること 性能ランキング・録画対応のナスネ代替機
【比較する主な製品】バッファロー LinkStation LS210D0201G LS210D0301G LS210D0401G LS220D0202G LS220D0402G LS510D0201G S510D0301G LS510D0401G LS520D0202G LS520D0402G LS710D0201 LS710D0301 LS710D0401 LS720D0202 S720D0402 IODATA HDL-TA1/E HDL-TA2/E HDL-TA3/E HDL2-TA2/E HDL2-TA4/E HDL-AAX2/E HDL-AAX3/E DL-AAX4/E HDL2-AAX2/E DL2-AAX4/E HDL2-AAX6/E
今回のお題
最新のNAS(ネットワークストレージ)のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2022年11月現在、最新のNAS (ネットワークHDD)を比較します。
1・一般向けのNASの比較
・用途:各種のデータ保存
・容量:1TB〜16TB
・価格:1万円〜
= 入門者向けの格安NAS
2・マルチメディアNASの比較
・用途:TV動画の保存・視聴
・容量:1TB〜4TB
・価格:2万円〜
= 動画整理が大得意なTV向けNAS
3・上級者向けNASの比較
・用途:企業や専門家向け
・容量:(HDD別売)
・価格:2万円〜
=高度な機能を持つ上級NAS
4・おすすめNASのまとめ 【結論】
=目的別のおすすめNASの最終提案
ただ、今回は、全4回の記事に分けて紹介しています。
今回は、上表リンクの 1回目記事となります。
1・一般向けのNASの比較
1-1:IODATA〈LAN DISK〉
1-2:バッファロー〈NAS〉
1回目記事では、動画・写真・文書データの保存など、何にでも使えるハードディスク内蔵型の「初心者向けのNAS」の紹介です。
日本のアイオーデータとバッファロー2社のみの展開ですので、その製品を比較します。
(あまり詳しくない方が)初めて買うならば、このクラスが最適です。
2・マルチメディアNASの比較
2-1:IODATA〈RECBOX〉
2-2:バッファロー〈ナスネ〉
2-3:パナソニック〈DIGA〉
2回目記事は、テレビ番組の保存と再生に強い専用設計の製品の紹介です。
バッファローのナスネや、アイオーデータのRECBOXなどですが、TV録画に主に使いたい方は、2回目記事(こちら)をお読みください。
ただし、今回みていく(格安の)「初心者向けのNAS」でも、動画保存やTV録画はある程度まで可能です。
1回目からお読みいただいても良いかと思います。
3・上級者向けNASの比較
3-1:Synology〈台湾〉
3-2:QNAP〈台湾〉
3-3:ASUSTOR〈台湾〉
3回目記事は、「ケースのみのNAS」の紹介です。
このタイプは、台湾の3社が日本市場を握っています。
どれも「上級者用・専門家用」です。初心者向けの「手加減」がないので、設定・説明書を含めてかなり複雑です。
そういった製品をお探しの場合は、3回目記事は【こちら】をご覧ください。
よろしくお願いします。
ーーー
アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各機種を1機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
1・格安な初心者向けNASの比較
はじめに、比較的、価格が安いといえる、入門用のNASを紹介します。
どちらかと言えば、ビジネス向きに設計されているNASですが、ご家庭で動画や音楽データの保存もある程度まで快適にできます。
TV関連機能などについても、このカテゴリー機種もある程度付属するため、家庭用でも比較的安い機種を狙っている方については、こちらからお読みください。
--
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
【HDD1台】エントリーモデル
1・バッファロー LS210D0101G 【1TB】
¥12,657 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
1・バッファロー LS210D0201G 【2TB】
1・バッファロー LS210D0201N 【2TB】
¥12,300〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
1・バッファロー LS210D0301G 【3TB】
1・バッファロー LS210D0301N 【3TB】
¥14,327〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
1・バッファロー LS210D0401G 【4TB】
1・バッファロー LS210D0401N 【4TB】
¥17,772〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
1・バッファロー LS210D0601G 【6TB】
1・バッファロー LS210D0601N 【6TB】
¥29,828〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:1-6TB
読出速度:57MB/秒
動画のムーブ:対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【HDD2台】エントリーモデル
2・バッファロー LS220D0202G【2TB】
2・バッファロー LS220D0202N【2TB】
¥18,327〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
2・バッファロー LS220D0402G【4TB】
2・バッファロー LS220D0402N【4TB】
¥24,400〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
2・バッファロー LS220D0602G【6TB】
2・バッファロー LS220D0602N【6TB】
¥29,500〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
2・バッファロー LS220D0802G【8TB】
2・バッファロー LS220D0802N【8TB】
¥37,518〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
2・バッファロー LS220D1202G【12TB】
2・バッファロー LS220D1202N【12TB】
¥66,600〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-12TB
読出速度:114MB/秒(最大)
動画のムーブ:対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
これらは、バッファローのリンクステーションシリーズに属するNASです。
「G」で終わる型番が「通常モデル」、「N」で終わる型番が、Amazon限定製品となります。
限定製品は、軽度の論理障害の復旧に関して「保証期限内無償対応」というサービスが未付属です。
ただ、重度の呼称は別料金ですし、1年限定ですから、業務用に考えていないならば、値段の安い方で良いと思います。
本体のサイズは、「横長形状」と「スリム形状」の2種類があります。
このうち、「横長形状」のNASは、1機にハードディスクが2台入っています。
1機にハードディスクが2台の場合、主に2つのメリットがあります。
第1に、同じデータを2台にバックアップできる点です(ミラーリング RAID 1)。
自動的に2つのハードディスクにバックアップを取っていくので、片方のHDDが壊れた際でもデータが復旧できます。
第2に、2倍速で書き込みができる点です(高速化 RAID 0)。
1つのデータを分割して2カ所に書き込むので、ハードディスクに2倍で読み込み/書き込みができます。
ただし、これらは、仕組み上、どちらかの機能しか選択できない点は注意してください。
ーー
ハードディスクの容量は、12TBまであります。
読出:最大57MB/秒
書込;最大59MB/秒
HDDへの転送速度は、上表の通りです。
もちろん、NASにつなげる際のWi-FiやLANの転送速度にも左右されます。しかし、ルーターやPCがよほど古い機種でないならば、この程度の速度は出るでしょう。
なお、先述のRAID 0でつなげた場合は、「2倍速相当」になるでしょう。
ーー
NASとしてできることは、この機種の場合、次の5つです。
第1に、ファイルサーバー機能です。
言いかえれば、ワードで作ったテキストファイルなどファイル全般の保存とアクセスに関わる機能です。
NASとして最も重要な機能ですが、この機種はは「十分」なレベルの機能を搭載します。
アクセス可能な端末は、パソコン(Win Mac)のほか、タブレットやスマホ(iOS Android)です。
有線LANで、ご自宅に無線ルーターとつなげれば、これらの端末でつながります。
ーー
第2に、メディアサーバー機能です。
「ビジネス用」として紹介していますが、この機種も、スマホでメディア再生が可能です。
この製品の場合、iOS・Android双方にWebAccessというアプリが用意されます。
これを使って、屋内でも、外出先でも遠隔視聴が可能です。Windows Macも、対応するDLNAソフトを利用することで、遠隔再生が可能です。
−
第3に、テレビの録画ムーブ機能です。
業界規格のDTCP-IP規格対応しますので、地デジやBSなどの著作権保護コンテンツでも、録画した番組の転送(ムーブ)ができます。
ご自宅のレコーダーで録画した番組を、LAN経由でNASに移動できます。
映像は、スマホでの視聴のほか、DTCP-IP規格対応のソフトさえあれば、PCでも再生対応できます。
ただし、この機種は、DTCP-IP+(plus)規格には非対応ですので、ムーブしたTV映像(著作権のある番組)は、「自宅のネットワーク内」でしか見れません。
「外出先」では、自分で撮った動画などを除けば、視聴不可能です。
第4に、外出先からのファイルへのアクセスです。
この機種はビジネス用なので、(著作権が保護された動画以外)、自宅ネットワーク外の外出先でもアクセス可能です。
利用にあたりに追加料金が不要である点が、Dropboxをはじめとするクラウドディスクとの相違です。
第5に、自動バックアップ機能です。
Macについては、OS標準のタイムマシン機能が利用できます。
Windowsについては、差分アップデートなどができる、ソフトが付属しないので、他社製ソフトを利用することになります。
一方、面白いのは、ソニーのナスネとリンクさせ、新しい番組だけを差分でダビングできる機能です。
「共存共栄」という点でも面白いと感じます。
そのほか、プリンター共有機能が搭載されますが、Windowsのみ対応になります。
Macの場合は、Time Machineのバックアップ用として、また、iTUnesが自動でNAS上のデータを発見できるiTunesサーバー機能も利用できます。
---
以上、バッファローのエントリーモデルのNASの紹介でした。
ビジネス用ならば、外出先からファイルに自由にアクセスできる」こういった機種が良いでしょう。
一方、初心者向けのメディア・動画サーバーとしては、TVチューナーを独自に搭載しないため、限界はある機種です。
なお、最終的な「おすすめ」については、記事の最後で、改めてまとめるつもりです。
【2018年発売】
【HDD1台】エントリーモデル
3・IODATA HDL-TA1/E 【1TB】
3・IODATA HDL-TA1 【1TB】
¥14,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
3・IODATA HDL-TA2/E 【2TB】
3・IODATA HDL-TA2 【2TB】
¥15,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
3・IODATA HDL-TA3/E 【3TB】
3・IODATA HDL-TA3 【3TB】
¥18,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
3・IODATA HDL-TA4/E 【4TB】
3・IODATA HDL-TA4【4TB】
¥22,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:1-4TB
読出速度:97MB/秒(最大)
動画のムーブ:非対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【2020年発売】
【HDD2台】エントリーモデル
4・IODATA HDL2-TA2/E 【2TB】
4・IODATA HDL2-TA2 【2TB】
¥24,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
4・IODATA HDL2-TA4/E 【4TB】
4・IODATA HDL2-TA4 【4TB】
¥27,340〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
4・IODATA HDL2-TA6/E 【6TB】
4・IODATA HDL2-TA6 【6TB】
¥34,800〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
4・IODATA HDL2-TA8/E 【8TB】
4・IODATA HDL2-TA8 【8TB】
¥40,620〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-8TB
読出速度:約100MB/秒(最大)
動画のムーブ:非対応
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
HDL-TAシリーズは、日本のアイ・オー・データ機器が「LAN DISK」シリーズとして、ビジネス用に販売するNASです。
本機も、型番が2つあります。「E」で終わる型番は、「ネット限定型番」です。性能は同じですが、限定型番については、通常付属する1MのLANケーブルが未付属なぶん、通常機より、少し安いです。
本体のサイズは、本機も1機内蔵の「スリムタイプ」と、2機内蔵の「横長形状」があります。
違いについては、1つ上のバッファロー機と同様です。
読出:最大97MB/秒
書込;最大73MB/秒
HDDへの転送速度は、メーカーの実測値として、以上のデータが提供されています。
バッファローと比較すると、エントリークラスの製品ながら、速度明記はバッファローよりも速いです。
読出:最大86MB/秒
書込;最大71MB/秒
一方、2機モデルは、わずかですが、CPU制御の関係か、速度が落ちます。
もちろん、raid 0(2倍速)を利用する場合は高速化できるでしょう。
ただし、LANケーブル(1ギガビット)自体の規格上のボトルネックは125MB/秒です。実際は、Raid 0でも100MB前後だと考えられます。
NASとしてできることは、これらの機種の場合、次の5つです。
ーー
第1に、ファイルサーバー機能です。
アクセス可能な端末は、パソコン(Win Mac)、タブレットやスマホ(iOS Android)です。
機能面について言えば、ライバルのバッファローができることはほぼ可能です。
第2に、メディアサーバー機能です。
この機種もメディア再生が可能です。
スマホの場合、Remote Link Filesという自社アプリを利用します。
こちらは、ファイルの閲覧だけでなく、動画のストリーミング再生にも対応します。また、対応するDLNAアプリを用意すれば、PC等でもメディアの視聴が可能です。
ーー
第3に、テレビの録画ムーブ機能です。
この部分はこの製品の注意点です。
なぜなら、DTCP-IP規格対応に非対応だからです。そのため、地デジなど著作権保護コンテンツは転送も再生もできません。
第4に、外出先からのファイルへのアクセスです。
その部分は、先述のRemote Link Filesを使えば、スマホから簡単にアクセスできます。
PC/Macも同様に、Remote Link PC Syncという自社アプリを通して、実行可能です。
第5に、自動バックアップ機能です。
この機種は、バッファローもありますが、「無料ソフト」という点では、こちらが充実しています。
Windows系では、指定部分や差分ファイルのアップデートができるEasy Saver4LEとSync Withも利用できます。Macはタイムマシンがあるので、差分アップデート用のSync Withのみ利用します。
その他の部分は、プリンター共有機能がない点以外は、BUFFALOと同じです。
---
以上、アイオーデータ−のHDL-TAシリーズの紹介でした。
格安な製品で色もオシャレです。ただ、録画した番組の転送(ムーブ)に対応できない点はネックでしょう。
一方、転送速度(読出)は、ライバルのバッファローのエントリー機より高速です。頻繁にファイルにアクセスされる方で、1機のHDDで構わない方は、こちらが良いでしょう。
【2018年発売】
【HDD1台】
5・バッファロー LS510D0101G 【1TB】
¥15,200 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
5・バッファロー LS510D0201G【2TB】
¥14,664 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
5・バッファロー LS510D0301G 【3TB】
¥17,273 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
5・バッファロー LS510D0401G 【4TB】
¥21,164 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-12TB
読出速度:100MB/秒(最大)
動画のムーブ:対応(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【HDD2台】
6・バッファロー LS520D0202G 【2TB】
¥23,037 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
6・バッファロー LS520D0402G 【4TB】
¥27,918 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
6・バッファロー LS520D0602G 【6TB】
¥32,464 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
6・バッファロー LS520D0802G 【8TB】
¥39,427 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-12TB
読出速度:100MB/秒(最大)
動画のムーブ:対応(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
LS510GシリーズとLS520Gシリーズは、バッファローのリンクステーションシリーズの上級モデルです。
ハードディスクは、HDDが1台のモデルと、2台のモデルが選べます。
他機同様に、2台内蔵されるモデルは、2台同時バックアップ(RAID 0)や、同時利用による高速書込(RAID 1)に対応します。
HDDへの転送速度は、100Mb/sという数値が公開されます。
実測値で比較すると、同じく2コアCPUを搭載するものの、BUFFALO機の方が速度が劣ります。
ハードディスクのメーカーは、本製品も非開示です。
NASとしてできることは、アイオーデータ機とほとんど変わりません。
TVのムーブについては、 追加料金なしでDTCP-IP規格に対応ですから、この部分は、アイオーデータより良いです。
ただ、クラウドとの連携機能がないなど、機能面でやや面白みが欠ける、という感じの製品です。
----
以上、バッファローのLS510GシリーズとLS520Gシリーズの紹介でした。
2コアCPU搭載の高性能な機種として、アイオーデータのHDL-AAシリーズの「ライバル」です。
BUFFALO機の場合、ファイルサーバー機能のブラウザ上のインターフェースなどは、こなれていてバッファローは使いやすいです。
【HDD1台】
【2020年発売】【Amazon限定型番あり】
【1TB】
7・IODATA HDL-AAX1
¥16,379 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【2TB】
7・IODATA HDL-AAX2/E
7・IODATA HDL-AAX2
¥19,190 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【3TB】
7・IODATA HDL-AAX3/E
7・IODATA HDL-AAX3
¥20,890 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TB】
7・IODATA HDL-AAX4/E
7・IODATA HDL-AAX4
¥24,290 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TB】
7・IODATA HDL-AAX6/E
7・IODATA HDL-AAX6
¥33,519 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【8TB】
7・IODATA HDL-AAX8/E
7・IODATA HDL-AAX8
¥55,920 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【12TB】
7・IODATA HDL-AAX12
¥64,800 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:1-12TB
読出速度:173.5MB/秒
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【HDD2台】デュアルコアCPUモデル
【2020年発売】【Amazon限定型番あり】
【2TB】
8・IODATA HDL2-AAX2/E
8・IODATA HDL2-AAX2
¥26,061 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【4TB】
8・IODATA HDL2-AAX4/E
8・IODATA HDL2-AAX4
¥30,410 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【6TB】
8・IODATA HDL2-AAX6/E
8・IODATA HDL2-AAX6
¥42,660 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【8TB】
8・IODATA HDL2-AAX8/E
8・IODATA HDL2-AAX8
¥46,740 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【12TB】
8・IODATA HDL2-AAX12/E
8・IODATA HDL2-AAX12
¥71,062 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【16TB】
8・IODATA HDL2-AAX16/E
8・IODATA HDL2-AAX16
¥102,860 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
【ケースのみ】
8・IODATA HDL2-AAX0/E
¥23,030 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-16TB
読出速度:226.6MB/秒(最大)
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
HDL-AAXシリーズとHDL2-AAXシリーズは、IOデータが、2020年から販売をはじめた、最新上位機です。
本体のサイズは、「横長形状」と「スリム形状」の2種類があります。
「横長形状」は、ハードディスクを2台搭載し、2台同時バックアップや、同時利用による高速書込が、可能です。詳しくは、先ほど説明した製品と同じです。
なお、2台搭載モデルについては、価格が多少安い、Amazon限定製品もあります(型番末尾に/Eが付くモデル)。
簡易包装ですが、性能や保証は同等です。
HDDへの転送速度は、上表の通りです。
この製品は、CPUが2コアです。
同時並行して、HDDに同時アクセスが生じるような場合に処理が速くなるため、数値としても、実感としても、高速性を感じられるでしょう。
こうした部分があり、読出速度が、1台モデルで、173.6MB/s、2台モデルで226.6MB/sと、高速です。
2台HDDモデルの場合、RAID 0時に、書込も226.6MB/sとなります。
ただ、有線LAN(1000BASE-T)ケーブルの対応速度は最大1000Mpbs(125MB/秒)がボトルネックです。
そのため、普通に利用する際は、HDDを2台搭載する機種も1台と同じ速度限界となります。
しかし、本機は、LANポートが 2.5GBASE-T対応です。
TP-Link TX401
¥9,980 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
ミヨシ 5e対応 LANケーブル
¥198〜 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
NASの場合、「対応するルーター(ないし、スイッチングハブ)」のほかに、「5e対応LANケーブル」と、対応するイーサネットアダプタが必要です。
ただ、総取り替えすれば、ボトルネックはなくなるでしょう。
なお、最近は、ニューロ光をはじめとする、超高速光回線の普及もあり、最近、超高速マルチギガビット対応機器(2.5GbEなど)が普及をみせています。
そのため、このブログの【Wi-Fi6対応の無線LANルーターの比較記事】でも書いたように、(無線・有線双方で)、最大1000Mpbs(125MB/秒)以上の速度が出せるルーターが発売されはじめました。
--
結論的にいえば、実際的に、速度アップは望めますが、結構「上級者向け」といえます。
一方、設備を「総取り替え」しないならば、速度は下位機種とほぼ変わらないでしょう。
ハードディスクのメーカーは、本機は非開示です。
以前は(旧機種)は、信頼性の高いWD採用との情報がありましたが、新シリーズになり消えました。
ただ、引き続き、保証は3年で、筐体は日本での製造です。
NASとしてできることは、一方、下位機種とほとんど同じです。
大きな相違点は2点です。
第1に、DTCP-IP規格に対応する点です。
同社の下位機種は未対応でしたが、これにより、著作権が保護されたテレビ番組のムーブに対応できます。
ただし、この製品の場合、対応には、追加の1000円のライセンス料が必要です。
解除した場合は、自宅内に限りですが、テレビのムーブと、ストリーミング再生が可能です。ただし、公式アプリは用意されません。
第2に、自動バックアップ機能の充実です。
下位機種同様に、便利なバックアップソフトが付いた上、Dropboxのほか、Amazon S3・Microsoft Azureなどと同期させることができます。
そのほか、法人向けですが、端末認証機能があるため、セキュリティレベルの向上にも寄与しそうです
---
以上、HDL-AAXシリーズとHDL2-AAXシリーズの紹介でした。
ポイントは、「NASとしての便利機能の充実」というより、アクセス速度など基本となる能力が向上している点です。
その上で、DTCP-IP規格に対応し、各種クラウドとの連携するなど、利便性も高めています。
2.5GBASE-Tについては、導入までのしきいは高いですが、導入しないとしてもスピード重視な上級者には、結構良さそうな製品です。
ただ、中身のハードディスクのメーカーが本機から消えたので、耐久性にこだわる場合は、空ケースモデルを購入し、自分で納得のできるHDDを入れると良いと思います。
【2020年発売】【Amazon限定型番あり】
【HDD1台】
9・バッファロー LS710D0101 【1TB】
¥19,305 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
9・バッファロー LS710D0201/N 【2TB】
9・バッファロー LS710D0201【2TB】
¥17,380 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
9・バッファロー LS710D0301/N 【3TB】
9・バッファロー LS710D0301 【3TB】
¥20,270 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
9・バッファロー LS710D0401/N 【4TB】
9・バッファロー LS710D0401 【4TB】
¥22,320 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
9・バッファロー LS710D0601/N 【6TB】
9・バッファロー LS710D0601 【6TB】
¥34,600 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
9・バッファロー LS710D0801/N 【8TB】
9・バッファロー LS710D0801 【8TB】
¥56,090 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:1-12TB
読出速度:188.4MB/秒
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【HDD2台】
10・バッファロー LS720D0202/N【2TB】
10・バッファロー LS720D0202【2TB】
¥26,410 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
10・バッファロー LS720D0402/N【4TB】
10・バッファロー LS720D0402【4TB】
¥30,500 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
10・バッファロー LS720D0602/N 【6TB】
10・バッファロー LS720D0602 【6TB】
¥42,970 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
10・バッファロー LS720D0802/N 【8TB】
10・バッファロー LS720D0802 【8TB】
¥47,060 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
10・バッファロー LS720D1202/N 【12TB】
10・バッファロー LS720D1202 【12TB】
¥73,490 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
10・バッファロー LS720D1602/N 【16TB】
10・バッファロー LS720D1602 【16TB】
¥104,200 Amazon.co.jp (11/16執筆時)
HDD容量:2-16TB
読出速度:271.3MB/秒(最大)
動画のムーブ:有料(DTCP-IP)
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
LS710DシリーズとLS720Dシリーズは、バッファローのNASの上位機です。
1つ上で紹介した、IO-DATA上位機と同じで、HDD1台と2台の構成が選べる、高速モデルという位置づけです。
HDDへの転送速度は、1台・2台それぞれについて上表の通りです。
読出速度が、1台モデルで、188.4MB/sです。
2台HDDモデルの場合、RAID1で、260.7MB/sです、RAID 0時には、271.3MB/sとなります。
測定環境の差があるので、IO-DATAと単純に比較はできないですが、数値としては後発だったバッファローのが、それぞれ高いです。
一方、本機についても、LANの部分が2.5GBASE-T対応であり、上の数値はそれをふまえたものです。
そのため、ルーター含めて経路が1000BASE-Tの機器ならば、最大1000Mpbs(125MB/秒)がボトルネックです。
ハードディスクのメーカーは、本機も非開示です。
NASとしてできることは、本機も、DLNAほか、DTCP-IP規格に対応です。
とくに、アイオーデータと比較する場合、ライセンス料が不要(込み)なのは良い部分でしょう。解除した場合は、自宅内に限りですがテレビのムーブと、ストリーミング再生が可能です。
一方、アイオーデータは、同時録画・再生・ダビング数は2ストリームまでですが、バッファローの場合は、3ストリームまでいけます。
家族が多い場合、自動ムーブしつつ、最大で2台のテレビで再生も可能です。
自動バックアップ機能は、Appleのタイムマシンなどを含めて、本機も対応します。
ただ、Dropbox・Amazon S3・Microsoft Azureなど、仕事向け・法人向けについては、未対応です。
---
以上、バッファローのLS710DシリーズとLS720Dシリーズは、紹介でした。
ライバルは、同じく2.5GBASE-T対応のアイオーデータ製品でしょう。
比較する場合、仕事に便利な機能は、アイオーデータに負ける部分があるものの、こと家庭用として、動画などを保存する使途については、わずかに本機が優勢に思えます。
バッファローは、次に紹介するように、この筐体で法人用を「別モデル」として出したため、家庭用の部分で機能を充実できた側面はありそうです。
ーーーー
【HDD1台】
【1TB〜8TB】
11・バッファロー LS720NDシリーズ
¥26,244〜 楽天市場 (11/16執筆時)
LS710DN0101B 【1TB】
LS710DN0201B 【2TB】
LS710DN0301B 【3TB】
LS710DN0401B 【4TB】
LS710DN0601B 【6TB】
LS710DN0801B 【8TB】
HDD容量:1-12TB
読出速度:188.4MB/秒
動画のムーブ:
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
【HDD2台】
12・バッファローLS710NDシリーズ
¥37,200〜 楽天市場 (11/16執筆時)
LS720DN0202B【2TB】
LS720DN0402B【4TB】
LS720DN0602B 【6TB】
LS720DN0802B 【8TB】
LS720DN1202B 【12TB】
LS720DN1602B 【16TB】
HDD容量:2-16TB
読出速度:271.3MB/秒(最大)
動画のムーブ:
スマホでの動画視聴:対応
自宅外からのアクセス:対応
なお、バッファローは、本機と同一筐体・同一速度のHDDを採用する「法人向け(小規模オフィス向け)」モデルもあります。
こちらの場合、保証が3年と長い利点があるほか、中身のHDDが各社のサーバー用の高耐久モデル(WD RED・Seagate IronWolf・東芝 MNシリーズ)のいずれかであることが確定しています。
この点では家庭用でもニーズがありそうですが、(DTCP-IP DLNA)が未対応です。
やはり、基本それらが不要な仕事向けとなるため、その部分は注意してください。
次回に続く!
最新のNASのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今日は、最新のNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を比較しました。
記事は、まだまだ「続き」ます。
1・一般向けのNASの比較
・用途:各種のデータ保存
・容量:1TB〜16TB
・価格:1万円〜
= 入門者向けの格安NAS
2・マルチメディアNASの比較
・用途:TV動画の保存・視聴
・容量:1TB〜4TB
・価格:2万円〜
= 動画整理が大得意なTV向けNAS
3・上級者向けNASの比較
・用途:企業や専門家向け
・容量:(HDD別売)
・価格:2万円〜
=高度な機能を持つ上級NAS
4・おすすめNASのまとめ 【結論】
=目的別のおすすめNASの最終提案
次回の2回目記事【こちら】では、TV用のに特化した各社のNASを紹介します。
アクセス速度 ★★★★★
ビジネスでの利用 ★★★★★
テレビ録画の保存 ★★★★★
動画・写真の保存 ★★★★★
オフィスでの共用 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、「結論編」となる4回目記事(こちら)では、今回紹介した全ての機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、どうかよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
---
今回の記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ幸いです!!(↓)