【今回レビューする内容】2023年 マイクロSDカードの性能とおすすめ・人気製品の選び方:スマホ・カメラ・ビデオカメラ・ドラレコ・監視カメラ向け:読出・書込速度の違いや性能ランキング:U3 V30対応 microSDHC microSDXC
【比較するブランド】 キオクシア トランセンド サンディスク サムスン キングストン Nextorage エレコム 旭東エレクトロニクス グリーンハウスほか 16GB 32GB 64GB 128GB 256GB 512GB 1TBモデル
今回のお題
高品質なMicroSDカードのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今回は、2023年4月現在、最新のMicroSDカードを比較します。
ExperiaなどAndroid系スマホや、GoProなどのカメラのほか、ドライブレコーダー・音楽プレーヤーにも向く、信頼性の高いMicroSDカードを紹介する予定です。
1・Micro SDカードの比較記事 (1)
1-1・選び方の基本の説明【導入】
1-2・ 高速タイプ
用途:スマホ・4K動画
速度:275MB/秒(MAX)
1-3・高耐久タイプ
用途:ドラレコ・監視カメラ
速度:100MB/秒(MAX)
2・Micro SDカードの比較記事 (2)
2-1・標準タイプ
用途:コンデジ・ゲーム機
速度:---
2-2:おすすめの提案【まとめ】
今回は、マイクSDカードの「選び方の基本」を説明したあと、速度と耐久性の部分でわけながら、各社の製品を比較していきます。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後に「結論」部分では、上表のような観点から、Atlasのおすすめ製品を提案していきます。
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1・ SDカードの比較
2・ MicroSDカードの比較
今回の記事は、一連のSDカード比較シリーズの2回目記事として書いたものです。
1-1・MicroSDカードの選び方の基本
具体的な製品比較にはいる前に、「マイクロカードの選び方の基本」について、説明しておきます。
1・書込速度の速さ (write)
2・読込速度の速さ (read)
3・耐久性・耐水性の高さ
4・十分な記憶容量
5・国内正規品であること
ポイントとなる、上表の5つの要素について紹介します。
1・書込速度の速さ(write)
第1に、機器からマイクロSDカードに書き込む際の書き込み速度です。
SDカードや、マイクロSDカードの場合、カタログには、「メーカーが自主公表する速度」が載ります。
上のカードだと90MB/秒です。
ただ、カードの「最大速度」ですので、撮影方法次第で遅くなる場合があります。
書込速度は、一方、業界のカンファレンス(SDアソシエーション)が定めた速度表示規格(UHSスピードクラス)という統一基準があります。
2010年に定められたUHSスピードクラス(U1 U3)や、2017年のビデオスピードクラス(V30 V60 V90)です。
これらの数字は、「最大書込速度」ではなく、これ以上は書込速度が落ちないことを証明する「最低書込速度」です。
4K動画撮影をする場合、書込が落ちて、コマ落ちが発生すると「困る」ので、「最大書込速度」は(ほぼ)どうでも良く、「最低書込速度の保証」が重要です。
コマ落ち防止のために、4KではV30以上が推奨されています。
ちなみに、8KではV90(60MB/秒)ですが、マイクロSDカードには対応製品はないので、関係ありません。
なお、V30は、U3とカード選びにおいては「同義」と考えてOKです。
先述のカードで言えば、「メーカーが自主公表する速度」は90MB/秒です。
しかし、認定アイコンはV30 U3(30MB/秒)なので、使用状況によっては、その速度までは落ちることを示しています。
・4K動画
=V30/ U3(30MB/秒)
この部分に注意するべき人は、ビデオ・スマホなどにかかわらず、4K動画を撮影する人です。
ただ、対応機(V30/U3)と、その下位機(U1)とはあまり価格差がないので、信頼性を含めて、それ以外の用途の場合も、V30(U3)対応機を選ぶと安心でしょう。
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一方、速度について言えば、最近は、A1 A2規格(アプリケーション・パフォーマンス・クラス)という指標も出はじめました。
これは、スマホ向けの数字で、アプリ操作時の「快適度」を示すものです。
A2規格は、実際の書込実体に近い、4K IOPSのランダムリードと2K IOPSのランダムライトについても規格上の保証があります。
ただ、V30対応クラスのMicro SDカードなら、普通A2水準はクリアしますし、今のところこの数値は、選ぶ際に「みなくても良い」と思います。
2・読出速度の速さ(read)
第2に、機器からマイクロSDカードに書き込む際の読み出し速度の速さです。
こちらも、カンファレンスが定めた統一規格があります。
以前は「クラス10・クラス4」など、業界団体が決めた速度基準が利用できました。
しかし、現在は、ほぼ全てのカードが最高の「クラス10を上回る状況」なので、基準としてさほど意味がなくなっています。
性能の悪い製品を買った場合、カードへの転送速度が遅くなります。その結果、動画の読出しや音楽データの読み出しなどでは、遅延が起こることもあります。
高品質なカードは、メーカーが自主的に、「読出速度」の「理論値」を宣伝記載する場合が多いです。ただし、理論値と実測値にも差があります。
格安のカードは、一方で、同じ製品でも個体差が著しいという問題もあります。正しいスペックを掴むのは容易ではない状況です。
こうした点をふまえると、現状では、「信頼できるメーカーの正規品」を買うのが最も「間違いのない方法」です。詳しくは、具体的な製品比較の中で書きたいと思います。
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加えて、超高速タイプを狙う方への注意です。
スマホ・カメラ・PCともに、機器側のIF(インターフェース)にも「ボトルネック」があります。
多くの場合、UHS-1(SDR104)の水準なので、104MB/秒あたりが限界です。
これ以上の速度が出せる製品もあります。
しかし、基本的に「専用リーダー」を介した場合の速度です。
つまり、「PCなどでの書込/読出」の高速化を狙う用途以外では(現状で)104MB/秒以上だせるカードを選んでも「高いだけ」と言えます。
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結論的にいえば、一般的には100MB/秒あたり出せるカードがおすすめです。
3・耐久性・耐水性の強さ
第3に、McroSDカードの、耐久性・耐水性です。
これは、特に、雨天対応のデジカメやスマホなどにおいては、重要視したい部分です。格安製品だと、完全防水に非対応なものもありますので、注意が必要です。
また、ドラレコ・音楽プレーヤーでの利用などは、耐衝撃性や繰り返しアクセス時の耐久性にも注意が必要です。
4・記憶容量の多さ
第4に、McroSDカードの、記憶容量です。
「64GB」MicroSDカードで、だいたい記憶できるのは、平均的には、上表の通りです。
音楽だと、だいたい以上のような曲数です。必要に応じて量を決めれば良いですが、4K動画に使うならば256GBあっても良いかと思います。
ただし、お使いの機器によっては、32GB、あるいは64GBあたりで、それ以上の容量を認識しなくなる場合があります。
心配ならば、機器の説明書を確認しておくと良いでしょう。
5・国内正規品であること
第5に、国内正規品を選ぶことです。
MicroSDカードは、世界で流通しているため、正規流通ルート以外に、並行輸入品やバルク品が多く出回っています。
これらは国内正規品に比べて低価格ながら、発売元で「5年間などの長期保証が受けられない」ほか、とくに高価格なカードは、(見かけから真贋がつかないため)「偽物リスクが高い」と言えます。
国内正規品は、しっかりとしたパッケージに入り、保証書(規定)が入るのが普通です。
今回は、Amazon本体が直輸入するような、「出所が明瞭な並行輸入品」を除いて、可能な限り、正規代理店を経由した国内正規品を取りあげます。
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というわけで、以上の4点のポイントをふまえて、ここからは具体的な製品を比較していきましょう。
冒頭でも書いたように主に速度順で、速いものから順番に、各製品を見ていきます。
1-2・高速なマイクロSDカード
はじめに、高速なマイクロSDカードからです。
PC用ほか、スマホ・カメラでの「4K動画撮影」を考える場合、このカテゴリの製品を選びます。
速度的は、100Mb/秒以上の製品です。
いずれも、4K 5.7K動画に対応できる水準のV30(U3)規格をクリアします。
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なお、以下の説明では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記します。
【2022年発売】 【国内正規品】
・SANDISK EXTREMEシリーズ
[32GB]
1・ SANDISK SDSQXAT-032G-GH3MA
¥1,241 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
1・ SANDISK SDSQXAT-032G-JN3MD
¥4,215 楽天市場 (4/2執筆時)
読出:最大100Mb/秒
書込:最大60Mb/秒
[64GB]
2・ SANDISK SDSQXAH-064G-GH3MA
¥1,589 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
2・SANDISK SDSQXAH-064G-JN3MD
¥6,000 楽天市場 (4/2執筆時)
読出:最大170Mb/秒
書込:最大80Mb/秒
[128GB]
3・ SANDISK SDSQXAA-128G-GH3MA
¥2,390 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
3・ SANDISK SDSQXAA-128G-JN3MD
¥9,672 楽天市場 (4/2執筆時)
読出:最大190Mb/秒
書込:最大90Mb/秒
[256GB]
4・ SANDISK SDSQXAV-256G-GH3MAA
¥3,951 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
4・SANDISK SDSQXAV-256G-JN3MD
¥15,042 楽天市場 (4/2執筆時)
[512GB]
5・ SANDISK SDSQXAV-512G-GH3MA
¥7,119 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
5・ SANDISK SDSQXAV-512G-JN3MD
¥27,266 楽天市場 (4/2執筆時)
[1TB]
6・ SANDISK SDSQXAV-1T00-GH3MA
¥15,576 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
6・SANDISK SDSQXAV-1T00-JN3MD
¥37,890 楽天市場 (4/2執筆時)
読出:最大190Mb/秒
書込:最大130Mb/秒
クラス:U3 V30
保証:無期限保証
SANDISK EXTREMEシリーズは、アメリカのSanDiskのMicroSDカードです。
型番が、デンキヤルートの日本国内型番と、Amazonのグローバル型番に分かれますが、値段差がありますが、性能は同じです。
もう恒例ですが、Sandisk/WD連合の製品をグローバルで調達するらしいAmazonは、売価が相当安いです。
転送速度は、256GB以上は、読み 190MB/秒 書き130MB/秒という水準です。
それ以下は速度が落ちますが、それでもV30はクリアしますので、優秀です。
一方、冒頭で書いたように、スマホやカメラなどの機器側のインターフェースの「限界」から、104MB/秒に規格上のボトルネックがあります。。
・Sandisk PRO-READER SDPR5A8-0000-GBAND
¥10,818 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
本機の場合、この速度を得るには、自社の「SanDisk QuickFlowテクノロジー」対応リーダーが必要になります。ようするに「PC専用で速くなる」という感じで捉えてください。
製品保証は、正規品であり、無期限保証になります。
サンディスクの充実する国内保証は、サンディスクの保証対象説明に書いてあるように、正規品のみに対応します。
Amazonで売っているグローバル型番の製品も、しっかり保証対象です。
堅牢性は、海外製品なのでJIS規格では示されないものの、耐衝撃性・温度耐性・防水・X線耐性は示されており、安定感があります。
その他、SDカードが壊れてしまったときに使える「レスキュープロ」というソフトの1年間無料利用権も付属します。
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以上、SanDiskのエクストリームシリーズの紹介でした。
同社は「高級カードメーカー」として品質の高さはお墨付きです。耐久性も高いですし、メモリーの品質も長期的に評判の良い企業です。そのため、多少高くても「サンディスクを指名買い」する方は多いです。
4K動画用に確実性と信頼性を重んじて選ばれる場合は、こちらは良い製品です。ただし、104MB/秒の問題がありますし、PCなどで高速処理をする必要がない場合は「オーバースペック」です。
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・SANDISK EXTREME PROシリーズ
【国内正規品】
[64GB]
7・ Sandisk SDSQXPJ-064G-JN3M3
¥6,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[128GB]
8・ Sandisk SDSQXPJ-128G-JN3M3
¥15,050 楽天市場 (4/2執筆時)
速度規格:UHS-II
クラス:U3
読出:最大275Mb/秒
書込:最大100Mb/秒
保証:無期限保証
なお、同社からは、以上のような、超高速機がありました。今は生産終了で在庫限りです。
【UHS-2】〈1250MB/秒〉
・ProGrade Digital PG07
¥11,630 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
こちらは、SDカードの規格ではお馴染みのUHS-II規格に対応する場合、高速になります。
対応リーダーは高いですし、ニッチなので販売が終わったのかと思います。
【2021年発売】
[128GB] MB-MD128KA/IT同級品
9・サムスンMB-MD128KA/EC
¥2,190 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB] MB-MD256KA/IT同級品
9・サムスン MB-MD256KA/EC
¥3,990 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[512GB] MB-MD512KA/IT同級品
9・サムスン MB-MD512KA/EC
¥7,910 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[512GB] (専用カードリーダー付属)
9・サムスン MB-MD512KA-DR/EC
¥14,780 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 A2 V30
読出:最大160Mb/秒
書込:最大122Mb/秒
保証:10年間
Samsung PRO Plusは、サムスンの高速対応タイプのMicroSDカードです。
転送速度は、読み 160MB/秒 書き122MB/秒という水準です。
ただし、Sandiskで説明したように、スマホ・カメラだと、インターフェース速度の関係で104MB/秒に規格上のボトルネックがあります。
本機は、実測値が出ていますので、読み 92MB/秒 書き83MB/秒に近い値でしょう。
PCについても、専用リーダーが必要です。ただ、512GBのみセットモデルがあります。
Delkin DDREADER-55
¥2,399 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
一方、このシリーズは、自社規格ではなく、、SDアソシエーションの新規格(UHS-I DDR200)での対応です。
そのため、他社製の対応リーダーでもこの速度が出るでしょう。
保証期間は、こちらも、国内正規品で10年保証です。
耐久性は、JIS 防水保護等級7(IPX7)準拠で、防水、耐熱、耐X線、耐磁、耐落下、耐摩耗が表明されます。
防磁は珍しいですが、最大15,000ガウスまでとのことです。
ただし、あとでみる、ドラレコ専用モデルに比べると耐衝撃性・繰り返し耐久性・EEC機能は備えませんので、ドラレコ向きではないです。
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以上、サムスンの EVO Plusの紹介でした。
大容量かつUHS-3 V30規格に対応ということで、4K動画を撮る場合におすすめできます。
価格面では上のサムスン(グローバル型番)より少し高め水準ですが、汎用規格(DDR200)に対応している部分で、将来性はあると評価できるかもしれません。
ただ、現状では機器側のMicro-SDカードスロットの速度限界もあるので、4K動画利用でもスペックを追わないならば、後で見るような、V30に対応しつつも、少し安い下位モデルなどでも良いかと思います。
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【2021年発売】
[64GB] MB-MC64KA/IT同級品
10・サムスン MB-MC64KA/EC
¥980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U1 A1 V10
読出:最大130Mb/秒
書込:
[128GB] MB-MC64KA/IT同級品
11・サムスン MB-MC128KA/EC
¥1,410 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB] MB-MC64KA/IT同級品
11・サムスン MB-MC256KA/EC
¥2,680 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[512GB] MB-MC64KA/IT同級品
11・サムスン MB-MC512KA/EC
¥5,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 A2 V30
読出:最大130Mb/秒
書込:(最大90Mb/秒)
保証:10年間
なお、サムスンについては、本機の廉価版として、EVO Plus というシリーズもあります
転送速度は、読み 130MB/秒という水準です。
本機も、スマホ・カメラでの利用の場合、104MB/秒に規格上のボトルネックがあります。
書込は、非開示です。
ユーザーベンチマークを参考にすると、DDR200はもちろん、SDR104の接続時の速度は上位機に少し及ばないようで、最大90Mb/秒ほどです。
ただ、V30にはしっかり対応する水準なので、4K動画などでの利用では問題ありません。
価格も安めなので、後ほど見る100MB/秒前後の各社の製品と比較して安いようならば、4K動画用として、選択肢にしても良いかと思います。
【2022年発売】
[32GB] (V10)
12・旭東エレクトロニクス SE-MSDU1032C180
¥2,430 楽天市場 (4/2執筆時)
[64GB]
12・旭東エレクトロニクス SE-MSDU1064B185
¥4,180 楽天市場 (4/2執筆時)
[128GB]
12・旭東エレクトロニクス SE-MSDU1128B185
¥6,980 楽天市場 (4/2執筆時)
[256GB]
12・旭東エレクトロニクス SE-MSDU1256B185
¥11,880 楽天市場 (4/2執筆時)
クラス:U3 A2 V30
読出:最大185Mb/秒
書込:最大150Mb/秒
保証:3年間
ULTIMATE PROは、大阪の旭東エレクトロニクス(SUNEAST)が販売する、高速なマイクロSDカードです。
同社は、工場を持たない企業なので、調達して販売している形です。
Delkin DDREADER-55
¥2,399 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
転送速度は、読込が185MB/秒で、書込も150MB/秒です。
もちろん、繰り返し述べているように、DDR200対応リーダーを使う場合です。
使わない場合は、それぞれ、読込98MB/秒・書込90MBというスペックです。
ただし、32GBだけは、スペックが落ちる(180MB/120MB)ほか、V30認証がないので選ぶとしてもそれ以外です。
なお、Samsung同様に、SDアソシエーションの新規格(UHS-I DDR200)で、高速対応させています。
したがって、本機の場合も、104MB/秒以上で利用したい場合は、対応リーダーを買ってください。
保証期間は、国内正規品で、3年間です。
耐久性は、ただ書込耐久(3000回)以外、情報がないです。
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以上、SUNEASTのULTIMATE PROの紹介でした。
本機の場合は「シンプル」で、1つ上でみたサムスンと値段を比べ、十分安いようならば、選択肢になります。
ノンブランド系で、保証が短い点と、ベンチマーク系のユーザーレビューが少ないので、ある程度の値段差がないならば、選択肢にはしにくいです。
【2020年発売】
・Transcend Ultra Performanceシリーズ
[64GB]
13・トランセンド 340S TS64GUSD340S
¥2,580 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
速度規格:UHS-II
クラス:U3 V30 A2
読出:最大160Mb/秒
書込:最大80Mb/秒
保証:5年保証
[128GB]
14・トランセンド 340S TS128GUSD340S
¥3,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB]
14・トランセンド 340S TS256GUSD340S
¥4,480 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 V30 A2
読出:最大165Mb/秒
書込:最大125Mb/秒
保証:5年保証
Ultra Performance 340Sは、台湾のトランセンドのMicroSDカードです。
同社では最も高速なモデルです。
転送速度は、読み 165MB/秒 書き125MB/です。
ただし、64GBモデルだけはスペックダウンです。
本機の場合も104MB/秒で通常ボトルネックがあります。
Transcend 6-in-1 TS-HUB5C
¥3,973 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
同社の場合、SDアソシエーションの新規格(UHS-I DDR200)の対応表明はなく、上記の自社リーダーを利用した場合のみこの速度との表記です。
おそらく、SandiskのQuickFlowのような自社テクノロジーを利用してのことでしょう。
なお、本機は、V30(U3)規格に対応するほか、スマホ用のSDカードの規格となる「A2規格」に対応します。
製品保証は、国内正規品であり、5年保証になります。
耐久性は、温度耐性、防水性、耐衝撃性、耐X線、耐静電性が示されています。
同社の下位機種と同じです。
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以上、トランセンドのUltra Performance 340Sの紹介でした。
サンディスクの超高速カードは正規品が高いので、実際的な値段で買えるカードしては有力候補です。
重要規格にはしっかり対応しますので、速度重視ならば、選んで良い製品でしょう。
【2020年発売】
【32GB】
15・ キオクシア EXCERIA PLUS KMUH-A032G
¥2,844 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【64GB】
15・ キオクシア EXCERIA PLUS KMUH-A064G
¥4,199 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【128GB】
15・ キオクシア EXCERIA PLUS KMUH-A128G
¥6,200 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【256GB】
15・キオクシア EXCERIA PLUS KMUH-A256G
¥12,610 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【512GB】
15・キオクシア EXCERIA PLUS KMUH-A512G
¥19,800 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3
読出:最大100Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:5年間
EXCERIA PLUS は、キオクシア(旧東芝メモリー)の販売するUHS-3対応カードです。
同社の「4K動画対応製品」としては、最も安く、最も高速です。
KIOXIA(キオクシア) は、東芝からメモリー部門が分社化(筆頭株主は東芝)した会社です。
2020年から同社名義で、旧東芝でもお馴染みだった「EXCERIA」の販売が始まりました。
メモリーは引き続き、四日市工場の生産が続いており、そのあたりに価値が見いだせそうです。
転送速度は、読出最大100Mb/秒、書込最大85Mb/秒となります。
なお、本機はUHS-I(SDR104)のみ対応です。しかし、上位機器はスマホ・カメラ側が対応できないので、4K動画などの利用でも全く問題になりません。
その部分をふまえれば、PCなどに移す作業時に速さは不要だし、別に専用カードリーダーを用意するまでもないと思っている方の場合、このクラスでも問題ないと言えます。
堅牢性は、下位機種同様で問題ないです。
つまり、JIS 防水保護等級7(IPX7)準拠で、耐温度性・静電耐性・耐X線・5M落下耐性の明記があります。
また、東芝は、破損時の発火や加熱を防ぐ、ヒューズについては明記があります。
保証期間は、5年と割と長いです。
こちらも、2年間とやや短いです。
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以上、キオクシアのEXCERIA PLUSの紹介でした。
4K動画対応で、速度面の心配はしなくて良い機種です。耐衝撃性も高いですし、四日市工場生産の安心感もあります。
ただ、先述のサンディスクの製品に比べると、スピードに比して価格は高めです。
【2019年発売】
[64GB]
16・トランセンド 330S TS64GUSD330S
¥2,180 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[128GB]
16・トランセンド 330S TS128GUSD330S
¥3,480 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB]
16・トランセンド 330S TS256GUSD330S
¥4,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 A2
読出:最大100Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:5年間
[32GB]
17・トランセンド 500S TS32GUSD500S
¥3,280 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[64GB]
17・トランセンド 500S TS64GUSD500S
¥6,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 V30 A2
読出:最大100Mb/秒
書込:最大60Mb/秒
保証:5年間
台湾のトランセンドの330sシリーズは、同社のV30規格対応製品です。
旧製品として、500sシリーズが残りますが、既に価格は逆転しています。
転送速度は、読込が90MB/秒と高速な上、書込も書き 85MB/秒となります。
4K動画に対応できるため、ビデオカメラ用などに使える製品です。
保証期間は、こちらも国内正規品で、5年保証です
。国内正規品で、しっかりとパッケージ入りです。
堅牢性は、IPX7水準の完全防水を装備する上で、耐温度性・静電耐性・耐X線・耐衝撃性とほぼ「フル装備」です。
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以上、トランセンドの330sシリーズの紹介でした。
サムソンのEVO+シリーズがライバルでしょう。比較すると理論値での速度がやや及ばず、価格も高めなので、現状ではやや選びにくい機種となっています。
1-3・高耐久なマイクロSDカード
つづいて、カードの耐久性が高いマイクロSDカードです。
「耐久」は、ここでは、落下・防水耐性という意味だけではなく、繰り返しの書込に強いという意味です。
ドラレコや監視カメラなど、常に書込を続けるデバイスにむく、少し特殊な製品ですので、同じ速度の製品と比べると少し高めです。
なお、これらの製品は「耐久時間」が重要なので、各製品は、【1.5万時間】など、耐久時間のスペックを示しています。
【2020年】
・SANDISK MAX ENDURANCEシリーズ
[32GB] 【1.5万時間】
18・SANDISK SDSQQVR-032G-JN3ID
¥3,739 楽天市場 (4/2執筆時)
[64GB] 【13万時間】
18・SANDISK SDSQQVR-064G-JN3ID
¥6,362 楽天市場 (4/2執筆時)
[128GB] 【16万時間】
18・SANDISK SDSQQVR-128G-JN3ID
¥8,800 楽天市場 (4/2執筆時)
[256GB] 【112万時間】
18・ SANDISK SDSQQVR-256G-JN3ID
¥13,533 楽天市場 (4/2執筆時)
【Amazon限定】
[32GB]【2500時間】
19・SANDISK SDSQQNR-032G-GH3IA
¥1,241 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[64GB]【5000時間】
19・SANDISK SDSQQNR-064G-GH3IA
¥1,231 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[128GB]【1万時間】
19・SANDISK SDSQQNR-128G-GH3IA
¥2,390 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB]【2万時間】
19・ SANDISKSDSQQNR-256G-GH3IA
¥3,639 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:UHS-3
読出:最大100Mb/秒
書込:最大40Mb/秒
保証:3年間/2年間
MAX ENDURANCEシリーズは、サンディスクの高耐久MicroSDカードです。
こちらについても、Amazon限定モデルがありますが、仕様は同じです。SDカードアダプタは、通常機でもAmazon限定でも付属します。
転送速度は、読出最大100Mb/秒です。書込速度は40mb/秒です。
本機も、UHS-3及びV30対応で、4K動画撮影でも利用できる製品です。
ただ、【ドライブレコーダーの比較記事】でも書きましたが、ちらほら、WQHD(2560×1440)解像度を超える機種も出てきたので、速度面も重要になってきました。
耐久性は、本機もJIS 防水保護等級7(IPX7)準拠です。
先述のように、同社の場合、先ほど見た通常品( ULTRAシリーズ)も同等の耐久性があります。
その上で、本機は、フルHD画質での書き込み時、256GBモデルで最大で12万時間(13年以上)という、相当の耐久期間も示されます。
同様のスペックを出す、他社よりだいぶ長いです。
必然的に、繰返の書込耐性も高いといえるので、その部分でも優秀でしょう。
保証期間は、通常製品は3年間、Amazon専用型番だと、2年間ですが、その分安いです。
なお、Amazon専用型番については、耐久性の保証期間がだいぶ短いですので、何かしらの差があります。
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以上、サンディスクのMAX ENDURANCEシリーズの紹介でした。
高所の監視カメラなどに利用する場合、期間面の信頼性が高い方が安心感があるでしょう。
もともと信頼性では定評のあるブランドですし、こちらを選ぶのは良いと思います。
【2022年発売】
【Amazon限定】
[32GB](17.5万時間)MB-MJ32KA-IT同型
20・サムスン MB-MJ32KA-IT/EC
¥1,380 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[64GB](35万時間)MB-MJ64KA-IT同型
20・サムスン MB-MJ64KA-IT/EC
¥1,990 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大100Mb/秒
書込:最大40Mb/秒
保証:3年限定保証(32GBは2年)
[128GB](70万時間)MB-MJ128KA-IT同型
21・サムスン MB-MJ128KA-IT/EC
¥3,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB](140万時間)MB-MJ256KA-IT同型
21・サムスン MB-MJ256KA-IT/EC
¥7,980 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U1 V10
読出:最大100Mb/秒
書込:最大30Mb/秒
保証:5年限定保証
Samsung PRO Enduranceは、韓国のサムスンが販売する高耐久なマイクロSDカードです。
流通経路によって、型番末尾にECが付かない場合もありますが、性能は同じです。
サンディスク同様、自社で中身も生産できる企業で、価格的にもライバルになる場合が被いです。
転送速度は、読出最大100Mb/秒、書込最大40Mb/秒です。
ただし、64GB以下は、30Mb/秒と書込がすこし遅くなります。
そちらだけV30(U1)規格にも非対応になります。
耐久性は、防水・耐温度・耐X線・耐磁・耐落下・耐摩耗とフル装備です。
耐久時間も、容量あたりの数値で言えば、サンディスクの正規流通品と張り合えるトップ級です。
書込の耐性は、本機は64GBで1.5万時間です。
十分でしょう。
保証期間は、128GB以上は、5年保証になるため、サンディスクよりは手厚いです。
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以上、Samsung PRO Enduranceの紹介でした。
値段的に、このレベルの耐久性を示す製品として、最安級です。
中身の生産メーカーとしての信頼性もありますし、「選べる」製品と言えます。
【2019年発売】
[64GB](1.5万時間)
22・トランセンド TS64GUSD350V
¥2,090 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[128GB](3万時間)
22・トランセンド TS128GUSD350V
¥2,780 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U1
読出:最大95Mb/秒
書込:最大45Mb/秒
保証:2年間
【Amazon限定】
[32GB](7500時間)
23・トランセンド TS64GUSD350V-E
¥1,150 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[64GB](1.5万時間)
23・トランセンド TS64GUSD350V-E
¥1,490 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[128GB](3万時間)
23・トランセンド TS128GUSD350V-E
¥2,290 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
[256GB](6万時間)
23・トランセンド TS256GUSD350V-E
¥3,990 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U1
読出:最大95Mb/秒
書込:最大45Mb/秒
保証:2年間
350Vシリーズは、トランセンドが発売する、高耐久モデルです。
転送速度は、読出最大95Mb/秒、書込最大45Mb/秒です。
ただし、V30(U1)規格には非対応なので、最低書込速度の保証性は低いです。
耐久性は、JIS 防水保護等級7(IPX7)準拠で、防水対応です。
この点は、同社の通常製品と同じですが、繰り返し書込耐性が、128GBモデルで170TBと、通常より高いです。
書込の耐性は、本機は64GBで1.5万時間です。
サムスンやサンディスクに比べると、数値的に少し弱いです。
保証期間は、一方で、ハードに使われることを想定してか、2年間とやや短いです。
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以上、トランセンドの350Vシリーズの紹介でした。
耐久時間表記がある製品では安いので、ニーズはあるかと思います。
ただ、最低書込速度の保証性がU1(10MB/秒)である部分と、耐久時間の目安が値段の面短い点は、注意点です。
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【国内正規品】
【16GB】
24・ケンウッド KNA-SD16C
¥5,217 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
【64GB】
24・ケンウッド KNA-SD32C
¥7,773 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大95Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:
【128GB】
25・ケンウッド KNA-SD1280
¥17,113 Amazon.co.jp (4/2執筆時)
クラス:U3 V30
読出:最大95Mb/秒
書込:最大55Mb/秒
保証:
なお、ケンウッドも、自社のナビ向けに、高耐久と銘打ったマイクロSDカードを出します。
自社では作らないので、どこかしらの企業からの調達です。
16GBと32GBは「100倍長持ち」表記で、128GBは「10倍長持ち」表記です。
ここまでみたように、ドラレコは上記書込なので、容量が多い方が、繰り返し耐性に強いです。ただ、この表記を信頼するならば、128GBは避けた方が良いです。
実際、128GBは、普通の3D NAND型ですが、それ以外は、工業用のpSLC方式ですので、仕組み上の差があります。
ただ、いずれのカードについても、ケンウッド製のドラレコやナビユーザー向けに、これらのカード利用を前提とした「交換時期のお知らせ」を得たい場合に買うモデルです。
それ以外のユーザーが選ぶ理由はないでしょう。
次回につづく!
おすすめのMicroSDカードは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、売れ筋のMicroSDカードを比較してきました。
記事はもう少しだけ続きます。
2・Micro SDカードの比較記事 (2)
2-1:標準タイプ
用途・コンデジ・ゲーム機
速度・10MB/秒〜
2-2:最終的なおすすめの提案【まとめ】
次回の2回目記事(こちら)では、今回少し残してしまった「高耐久モデル」をもう少しだけみます。
その上で、さほど速度を必要としない方向けに、比較的安い製品をみていきます。
スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、ここまで紹介してきた全機種から、いつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!について提案していきます。
2回目記事は→こちら
引き続き、よろしくお願いします。
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