Top PC用液晶モニター 比較2025'【31.5型】4Kモニター61機の性能とおすすめ:31.5インチ 32インチ(1)

2025年09月17日

比較2025'【31.5型】4Kモニター61機の性能とおすすめ:31.5インチ 32インチ(1)

【今回レビューする内容】 2025年 31.5インチのPC用4K液晶ディスプレイの価格・性能とおすすめ・選び方: 31.5インチ・32インチ編

【比較する製品型番】Dell U3225QE S3225QS S3225QS-A P3225QE P3223QE S3225QC-R S3225QS-R LGエレクトロニクス 32UN650K-W 32UR500K-B 32UR550K-B 32BR55U-B 32U720A-B LG Smart Monitor 32U830SA-W 32U721SA-W 32U880SA-W 32SR83U-W 32SR73U-W 32UQ85RV-W 32UQ850V-W 32UN880K-B 32SR75U-W  EIZO FlexScan EV3240X-BK EV3240X-WT フィリップス 32E1N5800LA/11 32E1N1800LA/11 329P1H/11 32B1U3900/11 iiyama ProLite XB3288UHSU-B5 ベンキュー MA320U MA320U-JP PD3205U PD3205U-JP PD3205UA AQCOLOR PD3225U PD3225U-JP PD3220U RD320U SW321C SW321C-JP ASUS ProArt PA32UCX-P ProArt PA329CRV PA32UCG PA329CV VP32UQ ProArt Display OLED PA32DC PA32UCR-K PA32UCXR JAPANNEXT JN-V3150UR-HSP JN-V3152UHDR-HSP JN-V3152UHDR JN-iB315UR4FL-C65W JN-IB315UR4FL-C65W-HSP JN-i315U JN-V3150UHDR JN-V3150UHDR-HSP JN-i315UR-HSP JN-V315UHDR-C65W-N JN-IPS315U-HSP JN-IPS321UHD JN-IPS315UHDR-C90W-HSP JN-V3152UHDR-G JN-V3152UHDR-HSP-G N-V315U-HSPC6 Apple Pro Display XDR IODATA EX-LD4K321VB Acer SB322QKbmiipx Lenovo ThinkVision T32UD-40 64B0GAR1JP ほか

今回のお題
31.5型の4K 5Kモニターのおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年9月現在、最新の、31.5型前後の大きめ4Kモニターの比較です。

 解像度的に、5Kモニターも含めて見ていきます。

 基本となるパネルのスペックほか、スタンド部分の調整力、あるいは、明るさセンサーなどの独自の工夫などに注目しながら、長時間作業でも「目が疲れにくい」モニターを提案していきます。

 そのほか、各機の保証期間の長さや保証内容にも注目しました。

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1・31.5型4Kモニターの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:DELL〈米国〉
 1-3:LG〈韓国〉
 1-4:EIZO〈日本〉
2・31.5型4Kモニターの比較 (2) 
 2-1:BenQ〈台湾〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:アイオーデータ〈日本〉
3・31.5型4Kモニターの比較 (3) 
 3-1:イイヤマ〈日本〉
 3-2:フィリップス〈欧州〉
 3-3:JAPANNEXT〈日本〉
 3-4:Apple〈米国〉
 3-5:レノボ・Acer ほか
4・4Kモニターの比較
 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめに、31.5インチモニターの「選び方の基本」を説明したあと、以上のようなメーカー順で、各社の製品をみていくつもりです。

液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証     ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 最後の「結論」では、上表のような観点から、いつものように、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。

 よろしくお願いします。

ーーー

1・4Kモニターの比較 (1)
:サイズ:27型・28型
;解像度:4K 5K
2・4Kモニターの比較 (2)
:サイズ:31.5型・32型
;解像度:4K 6K
3・4Kモニターの比較 (3)
:サイズ:40型以上
;解像度:4K
4・4Kモニターの比較 (4)
:サイズ:23.8型以下
;解像度:4K
5・4Kモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案

 なお、今回の記事は、このブログの4Kモニター比較記事全体としては、3回目記事となります。

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6・4Kゲーミングモニターの比較

 一方、31.5インチの4Kモニターを含めて、144Hzを超える高リフレッシュレート対応の「ゲーム専用」は、記事を「完全に別のもの」にしています。

 こういった製品をお探しの場合、以上のリンク先の記事をご利用ください。

 よろしくお願いします。

1-1・31.5型4Kモニターの選び方の基本

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 はじめに、大画面4Kモニターの「選び方の基本」について書いておきます。

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 液晶パネルの品質など、4K液晶モニター全体の「基本的な選び方」は、一連の4Kモニターの比較記事の導入記事こちら)で、かなり詳しく説明しました。

 スペック面に興味のある方は、そちらからご覧いただければと思います。

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 そのため、ここでは、31.5インチという「サイズ」に関する「選び方の基本」だけ説明しておきます。

 1サイズ小さい27型機に較べる場合、31.5型は、横に5cm程伸びたサイズです。

 ご家庭のデスクで作業をする場合は、31.5型が「限界のサイズ」と言えます。

 202112091902.jpg

 ただし、70cm程度の奥行の机で利用すると、31.5型は目が疲れやすいサイズです。

 画面の左右で視線の移動が多くなること、また、モニターと目が近すぎて目に入る光量が多くなることが、主な理由です。

 最近は「ブルーライト」が悪者にされることが多いですが、距離というのは、それよりも(よほど)大事な部分です。

---

 結論的にいえば、(どうしても)作業領域が必要な方や、デザイナーなどに限って、31.5型をおすすめします。

 Atlasの場合、老眼世代の方を含めて、家庭用としては、27型モニターを友人に「おすすめ」することが多いです。

 202108101141.jpg

 なお、31.5インチ(698×393mm)と32インチ(708x399mm)は、画面サイズ的にほとんど変わらないと言えます。

 分けて考えてもあまり意味がないので、同じものとして考えてください。

ーーー

 というわけで、具体的な4K(5K)モニターの比較に入ります。

 記事の冒頭書いたようなメーカー順に、製品を紹介していきます。

1-2・デルの4Kモニターの比較

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 はじめに、米国デルの4Kモニターです。

 昔から4Kモニターにはわりと力を入れていて、いくつも人気モニターを輩出してきた企業です。

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 なお、以下では、イマイチな部分は青字で、高評価できる部分は赤系の文字色で、本文を書いていきます。


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 【31.5インチ】

 【2025年発売】

 1・Dell U3225QE
  ¥125,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:450cd/u
パネル: Black-IPS ノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:120Hz(4K)
HDR:HDR600
USB給電: 140W
接続端子:HDMI2.1 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.3  
保証期間:3年

 U3225QEは、DELLの販売する31.5インチの4Kモニターです。

 「デジタルハイエンドシリーズ」という同社の一般向けの上級ラインの最新機となります。

 旧機が残ります。

 比べる場合、上表のように輝度、リフレッシュレート、HDR輝度、USB給電力の点で、スペック差があります。

 ただ、価格差はある上で、旧機でも、一般向けだと(十分に)良いスペックです。費用対効果は、むしろそちらが高めに思いますし、選んでもOKです。

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 パネルは、ノングレア(非光沢)のBlack IPS(=Nano IPS Black)です。

 視野角が広く、目にも優しいIPSの改良型のLGの上位パネルです。

 IPSだと、1000;1前後の場合が普通ですが、この場合2-3倍の値を出せます。

 新型は、3000:1とより高いので、LG製の2025年登場の新型パネルかと思います。

 「目の優しさ」の部分というより、映像美の部分の進化として意義深いです。

 色域は、DCI-P3のカバー率で99 %です。

 動画方面の色域指標で、最近は、sRGB、Adobe RGBより重要になってきています。

 高いほど優秀ですが、本機は「広色域パネル」と言って良いです。

 本機は、本格的なデザイナー専門機ではないですが、一般的ユーザー向けにはかなり良いスペックです。

 液晶の輝度は、450cd/uです。

 映像コンテンツの進化で、家庭用機でも、要求される輝度は最近増しています。

 あまり高すぎると、輝度を落としにくく、書類仕事に向かない部分がでてきますし、これだけあれば十分でしょう。

 応答速度は、オーバードライブ時、5ms (GTG)です。

 通常時は8msですが、問題のないレベルです。

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 HDRは、HDR600です。

 必ピーク輝度などの基準を満たします。

 リフレッシュレートは、120Hzです。

 本格的なゲーミング用のスペックではないですが、PS5には対応水準です。

 チラツキ対策もFreeSyncプレミアムなので、ゲーム用の入門機的な水準はあります。

 画質調整機能は、わりと「あっさり」です。

 「目の優しさ」の部分は、低輝度利用時のチラツキを防止するバックライトのフリッカー対策と、最近搭載が多いブルーライトカット機能は付属です。

 これらは、どのモニターでもほぼ対応です。

 「映像美」の部分では、一方、特段の機能は明言されません。

 米国系の企業は基本、PCに任せる方向性で、最低限レベルの場合が多いです。

 ただ、モニターのマニュアル調整については、後面ジョイスティックで操作できるなど、配慮はみられます。

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 接続端子は、HDMI2.0x2 ・DisplayPort ・USB-Cです。

 USB-Cは、アップストリームポートもあるので、デイジーチェーン(数珠つなぎ)が可能です。

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 また、USB-C端子は、140WクラスのUSB-C(Thunderbolt 4)給電対応です。

 MacBookの仕様を出しましたが、Windowsのゲーミングノートでも、速度低下なしに充電もできる水準です。

 HDMI端子は、2.1規格なので、4KHDR信号も通ります。

 HDCP2.2にも、対応です。

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 USBハブも、搭載です。

 コネクタ形状は(丸い)USB-Cが1つと(四角い)USB-Aが、表裏に総計6つです。

 速度は、いずれもUSB3.1クラスですので、高速対応です。

 ハブのUSB-Cを給電に使う場合は、USB-C1つは15W給電が可能です。

 このほかLAN端子も備えます。


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 スタンドの品質は、前後左右高さ回転と全てに対応する「フルスペック」です。

 調整幅は、チルト角度(上21° 下5°)、高さ(15cm)、左右(90度)と縦回転に対応します。

 他社高級機と比べても可動範囲で引けをとりません。 

 「目の優しさ」の部分で、アームの性能は重要ですし、本機はこの部分でも優秀です。

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  Dell SB521A
  ¥5,219 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 スピーカーは、付属しません。

 しかし、Uシリーズは別売の専用スピーカーの搭載が可能です。

 このブログの【サウンドバーの比較記事】紹介したようなバータイプです。

 RMS表記で3.6Wのステレオなので、10W程度の出力は期待できそうです。ただ、【PCスピーカーの比較記事】で紹介したような、外部接続の製品の方が音は良いでしょう。

 ただ、スマートに設置できるのは良い部分でしょうし、一般的なモニター搭載スピーカーより音質はだいぶ良いです。

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 保証は、3年です。

 DELLのハイエンドラインのモニターは、普通の保証以外に、「3年間のプレミアムパネル交換保証(無輝点保証)」があります。

 常時消灯(黒点)こそ保証されませんが、この部分も、同社の「売り」と言えます。

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 以上、DELLU3225QEの紹介でした。

 良いパネルを使いますが、仕様的に「デザイナー用」ではなく、「デジタルハイエンド」の名前が示すように、一般ユーザーで画質の良いものを探している方に向く機種です。

 「映像美」の部分に注目して選びたい場合、IPS Blackパネルは選択肢になります。

 QLED(量子ドットLED)を採用する機種と違い、輝度表現や色域の部分で「味付け濃いめ」でもないので、(一般的な)仕事との兼用にも向くと思います。

 他社に比べてアイケアの部分で強い仕様でもないですが、モニター用としては向くかと思います。

ーー

 なお、DELLからは、この画面サイズの4K機(下位機)の販売がほかにあります。

 違いを確認しておきます。

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 【31.5インチ】

 【2025年発売】

 (通常型番:3年保証)

 2・Dell S3225QS S3225QS-R
  ¥71,800 楽天市場 (9/17執筆時)

 (Amazon型番:5年保証)

 3・Dell S3225QS-A
  ¥65,200 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:300cd/u
パネル:VAノングレア
コントラスト比:3000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:120Hz(4K)   
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.1×2 DP1.4
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

 第1に、S3225QS-Rです。

 先ほどの機種の1グレード下位機種になります。

 Amazonモデルは、保証5年と長いほかは同じです。

 形状は、Sシリーズと言うことで、ベゼルを薄くしたことで、多少ですがスリムです。

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 パネルは、ノングレア(非光沢)のVAです。

 このシリーズの27型はIPSですが、31.5型は変わります。

 コントラスト比(黒の締まり)は、3000:1とVAらしいです。

 ただ、輝度が300cd/uとそこまで良くないです。

 色域は、P3のカバー率で、95%と「広色域」とまでは言えないですが上位の水準です。

 HDRは、本機は輝度が低めなので、HDR10の水準です。

 接続端子は、HDMI2.1が2つと、DPです。

 USB端子は、ハブを含めてないです。

 スタンドは、チルト(上5° 下21°)のみです。

 ただ、画面が大きなモデルですし、ここは許せます。

 その他の仕様は、上位機に準じます。

 ただし、Sシリーズは、無輝点保証が付かない3年保証です。

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 結論的にいえば、VAなので、仕事用のテキスト作業には全く向かない点が注意点です。

 独自のギラツブがあり、近接視聴だと目が疲れるので。

 TV代わりのような使い方ならば良いでしょうが、IPSでも最近はコントラスト比が高いモデルが出てきています。ドライブをかけない状況でのネイティブの応答速度はVAは遅いので、ゲームには向きません。

 なんとなくですが、調達の関係で仕方なしにVAを載せているような感じで、仕様的に中途半端感があります。

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 【31.5インチ】

 【2025年発売】

 4・Dell P3225QE
  ¥84,301 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【2022年発売】1000:1 60Hz

 4・Dell P3223QE
  ¥72,800 楽天市場 (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1500:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:100Hz(4K)
HDR:
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.1 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
スピーカー:
4K動画再生:HDCP2.3
保証期間:3年

 第2に、S3225QCです。

 旧機種が残りますが、コントラスト比(1500:1→1000:1 )とリフレッシュレート(100Hz→60Hz)が旧水準です。

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 こちらは、同社の(普通の)ビジネス用の上位シリーズとなる「プロフェッショナルシリーズ」の製品です。

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 パネルは、こちらは、IPSです。

 スペックは、輝度(350cd/u)、コントラスト(1500:1)です。

 色域は、P3カバー率は非公開(sRGB 99%)ですので、広色域ではないです。

 ただ、全体としては、平均よりスペック高めのIPSで、質が良いです。

 HDRは、ビジネス用に不要なので、対応させていません。

 接続端子は、HDMI2.1と、DP1.4 USB-Cです。

 USB-Cは、90W給電にも対応します。 

 この水準の給電力ならば、ゲーミングノートPCなどではなければ、フル速度で充給電できます。

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 USBハブも搭載です。

 USB-A (USB 3.0)が3つと、USB-C(USB3.0)が1つです。

 なお、デイジーチェーンは非対応です。

 スタンドは、フル稼動です。

 可動幅は「前後(上5° 下21°)左右(60°)高さ(15cm)と回転です。

 あとは、だいたい同じです。

 保証も、プロフェッショナルシリーズなので、3年保証で、無輝点保証も付きます。

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 結論的にいえば、ストイックな仕事として、1パネルで利用するならば、選べる製品です。

 その用途だとHDRも、色域も不要ですので。

 スタンドの仕様も、 90WのUSB給電力も、便利に使えるでしょうし。

 ただ、映像視聴などまで含めて、汎用的に使いたい場合は、(輝度や、コントラスト比の数字は良いですが)、色域アー、HDR非対応の部分を含めて、あまり向かないと言えます。

 仕事用としても、他社機との仕様の比較は必要でしょう


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 【31.6インチ】【2025年発売】

 (3年保証)

 5・Dell S3225QC  S3225QC-R
  ¥120,178 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
パネル:QD-OLED
コントラスト比:150万:1
応答速度:0.03ms (GtoG)
リフレッシュレート:120Hz(4K)  
HDR:HDR True Black 400
USB給電: 90W
接続端子:HDMI2.1×2 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA:100mm
スピーカー:5W×5
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

 S3225Qは、DELLの販売する31.6インチの4Kモニターです。

 Sシリーズの27型は液晶ですが、31.6型はQD-OLED(量子ドット+有機EL)になります。

 仕様的に「総合エンターテインメント」向けという感じのモニターですが、本格的なゲーミングモニターとまでは言えないため、こちらで紹介しています。

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 パネルは、OLED(有機EL)をパネルに採用した製品です。

 正確には、量子ドット技術を使うQD-OLEDのほうです。

 TCL CSOTも作りますが、おそらく、サムスンのパネルでしょう。

 パネル表面は、ゲーム用だと低反射処理された半光沢(ハーフグレア)が多いですが、本機はゲーム特化型ではないということで、ノングレア(非光沢)です。

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 仕事にも利用する場合、この仕様のほうが良いでしょう。

 OLEDらしく、コントラスト比(150万:1)と黒の締まりは、最高で「映像美」を楽しめます。とくに、QD-OLEDの場合、色域が広く(DCI-P3 99%)、「色鮮やか」です。

 「エンターテインメント」向けというDELLの位置づけは的を得ています。

 輝度は、ただし250cd/uです。

 この種のパネルの弱点で、カーテンほか直射日光などに対する対策が必要です。

 応答速度は、オーバードライブ時、0.03ms (GtoG)です。

 液晶に比べてOLEDが優れる部分です。一方、リフレッシュレート自体は、低くないにせよ、最大120Hz ですので、本格的なゲーミングモニターではないです。

 もちろん、PCゲームほか、PS5などを含めて、普通のゲーム機にライトに使うならば、問題ないです。

 チラツキ対策もFreeSyncプレミアムプロなので、その部分も高度ですし。

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 HDR True Black 400です。

 OLEDの場合、表記が液晶磬と変わります。

 なお、本機のピーク輝度は1000cd/uですが、全白輝度の部分でHDR400の水準ということになります。

 画質調整機能は、引き続き、わりと「あっさり」です。

 フリッカー対策はあります。

 接続端子は、HDMI2.1が2基と、USB-C1基です。

 USB-Cは90W給電に対応です。

 HDCP2.2にも、対応です。

 USBハブも、搭載です。

 USB3.0(USB-C)が2ポートで、こちらも15W給電ならば可能です。

 スタンドの品質は、前後左右高さ回転と全てに対応する「フルスペック」です。

 調整幅は、チルト角度(上21° 下5°)、高さ(11cm)、左右(30度)と縦回転です。

 あくまでSシリーズなので、品質は良いものの同社の最上位機ほどは動きません。

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 スピーカーは、本体に内蔵されています。

 5Wのユニットを5基搭載し、一般的な内蔵スピーカーよりも余裕のある音量感を得られます。

 個々のドライバーがどのチャンネルを受け持つかは公表されていませんが、モニター側の信号処理でステレオなどの通常音源を仮想的に立体化する「空間オーディオ」に対応します。

 さらに、画面下の赤外線センサーで頭の位置を検出するヘッドトラッキング機能をもつので、顔の向きや座る位置に合わせて音像が追従し、臨場感が高まります。

 専用フォーマットがなくても(一般的な動画や音楽でも)効果は得られますし、対応ゲームや映画ではより自然な広がりを感じられます。

  詳細は当ブログの【ヘッドホン・イヤホンの選び方】でも触れています。興味のある方はご覧ください。

 保証は、3年です。

 こちらも、「3年間のプレミアムパネル交換保証(無輝点保証)」があります。

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 以上、DELLS3225QC-Rの紹介でした。

 パネルの表示性能、スタンドの稼働性、端子構成の部分が上級機として仕様がまとまっている上で、スピーカー部分の機能性に、相当の個性があるのが「売り」でしょう。

 動画視聴やゲームなど、エンターテインメント中心にハイエンド4K機を探していた方で、あるていど「仕事」にも使いたい場合、良い候補に思います。

 そこまで高いリフレッシュは不要で、また、外部スピーカーを別に買うまでもないと考えている「ライト層」は意外と多そうですし、ニーズはあるかと思います。

1-3・LGの4Kモニターの比較

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 続いて、LGエレクトロニクスの4Kモニターです。

 同社は、自社で(部品としての)IPSが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。


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 【2024年発売】

 【31.5インチ】

 6・LGエレクトロニクス 32UN650K-W
  ¥46,800
Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR: HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP
スタンド:チルト 高さ
VESA:100mm   
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

  32UN650Kは、LGの4Kモニターです。

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 液晶パネルは、非光沢のIPSです。

 色域は、DCI-P3カバー95%です。

 したがって、広色域IPSとまでは言えないですが、普通のIPSより「ちょい上」です。

 動的なコンテンツについて「デザイナー向け」の入門用あたりではあります。

 なお、本機は出荷前にキャリブレーション(色合わせ)をなしています。精度は分かりませんが、色ムラに関する個体差は少なそうです。

 応答速度も、5ms (GTG)です。

 動く映像の画質に影響しますが、問題ない数字です。

 HDRは、対応です。

 ピーク輝度保証のないHDR10ですので「そこそこ水準」です。

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 画質調整機能は、高レベルです。

 「映像美」に関する部分では、テレビでお馴染みの超解像技術が採用されます。

 画質の粗い動画などを補整できるため、画像全般が高画質化します。そのほか、主にゲーム向けですが、暗部補正技術(ブラックスタビライザー)など一通り揃います。

 「目の優しさ」の部分では、基本となるフリッカーフリー機能も搭載されます。

 なお、ゲーム専用機ではないものの、AMD FreeSyncに対応します。

 また、DASモードを搭載しているため、ビデオカードが対応している場合、環境によってはゲームの応答速度の強化も望めます。

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 スタンドは、(不満がないという意味で)最低限の稼動はします。

 角度(上15° 下5°)、上下に11cmの調整幅です。

 左右や回転はできないほか、その他の調整幅も「高性能」とまでは言えないレベルです。

 接続端子は、DisplayPort 1.2、HDMI 2.0ポートが2つという構成です。

 ケーブルは、いずれも付属です。

 HDCP2.2には、対応です。

 保証は、3年間です。

 LG機も、保証期間内における無輝点保証をなします。

 ドット欠け(黒点)保証はないですが、これは他社もそうです。

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 以上、LG27UP650の紹介でした。

 格安に購入でき、特に動画面に強い高画質な27インチモニターといえます。

 費用対効果は高いでしょう。

 スタンドの品質も十分ですから、ビジネスに、ゲームに万能に使いやすい4K機と言えます。


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 【2024年発売】【31.5インチ】

 7LGエレクトロニクス 32UR500K-B
  ¥39,900 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP
スタンド:チルト

 8・LGエレクトロニクス 32UR550K-B
  ¥39,800 楽天市場 (9/17執筆時)

USB給電:
接続端子:HDMI2.0x2 DP
スタンド:チルト 高さ 回転

 9・LGエレクトロニクス 32BR55U-B
  ¥52,999 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 (性能は同じ)

 9・LGエレクトロニクス 32BR55UK-B
  ¥(48,000) Amazon.co.jp (9/17執筆時)

USB給電65W
接続端子:HDMI2.0x2 DP USB-C
スタンド:チルト 高さ 回転

 (2025年追加:角形台座)

 10・LGエレクトロニクス 32U720A-B
  ¥60,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

USB給電:90W
接続端子:HDMI2.0x2 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転

解像度:4K(3840×2160)
輝度:250cd/u
パネル:VA ノングレア
コントラスト比:3000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
応答速度:4ms (GTG)
VESA:100mm   
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:HDCP2.2  
保証期間:3年

 32UR500Kなどは、LGの31.5インチの4Kモニターです。 

 202509171652.jpg

 複数の系統ありますが、スタンドと接続端子の構成が変わります。また、追加ででた2025年機はパネル部分は同じですが、USB給電力が90Wに強化されているほか、新型スタンドとなり、左右稼動が可能になりました。

--

 結論的にいえば、アーム交換を前提にしない場合は、チルト式は選ばない方が良いでしょう。

 あとはだいたい同じなので、同時にみていきます。

 202501142028.jpg

 パネルは、どれも、VAパネルです。

 VAは、どちらかといえば、TV向きです。コントラスト比も高く「黒が引き締まり」ます。高級TVの多くはVAを利用する場合が多いです。

 一方、テキスト表示などの場合、「ギラツブ」と呼ばれる独特の粒状感があり、目の優しさの部分でイマイチなパネルです。

 したがって、テキスト表示と言うより、動画視聴やゲームに向く製品です。

 色域は、DCI-P3カバー率で、90%です。

 デザイナー向けの広色域化パネルではないですが、数字は示します。

 応答速度は、Over Drive時には4msです。

 液晶の輝度は、ただ、250cd/uです。

 フルHDクラスならともかくとして、4Kだとこのスペックは標準以下です。

 HDRは、輝度の関係でHDR10とはなりますが、採用です。

 201602171300.jpg

 画質調整機能もは、下位機種同様です。

 「目の優しさ」「映像美」双方において同じ技術を持ちます。

 202501010930.jpg

 スタンドの品質は、下位機はチルト角度のみです。

 中位機以上だと、上下・高さ・縦回転の調整ができます。

 調整幅は、チルト(上20° 下5°)高さ11cmと縦回転です。

 2025年に登場した新型(2U720A)は、LGが最近採用している可動性を改良した新型スタンドで、チルト(上25° 下5°)、左右(60°)、高さ13cmと縦回転です。

 接続端子は、HDMI x2DisplayPortです。

 上位構成だと、これに加えて、USB-C規格の接続に対応します。

 USB-C給電は、ノートPCなどに対して、最大90Wです。。

 HDCP2.2には、対応です。

 保証は、3年間です。

 保証期間内における無輝点保証もあります。

---

 以上、LG32UR500Kの紹介でした。

 VAパネルなので、動画向きです。

 ただ、輝度が不安要素です。

 バックライトは経年変化で輝度が落ちる点も含めて、その用途でも物足りないと感じます。


 202509171635.jpg

 【31.5インチ】 

 【2025年発売】

 (チルト+高さ+回転)

 11・LG Smart Monitor 32U830SA-W
  ¥87,900 楽天市場 (9/17執筆時)

 【2024年発売】

 (チルト・高さ)

 11・LG MyView Smart Monitor 32SR83U-W
  ¥62,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

パネル:IPS ノングレア
輝度:400cd/u
コントラスト比:1000:1

 【2025年発売】

 (チルトのみ)

 12・LG Smart Monitor 32U721SA-W
  ¥57,444 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 【2024年発売】

 (チルト・高さ)

 12・LG MyView Smart Monitor 32SR75U-W
  ¥42,800 楽天市場 (9/17執筆時)

 (チルトのみ)

 12・LG MyView Smart Monitor 32SR73U-W
  ¥62,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

パネル:VA ノングレア
輝度:250cd/u
コントラスト比:3000:1

解像度:4K(3840×2160)
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電: 65W
スタンド:上記参照
VESA:100mm   
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

  Smart Monitorシリーズは、LGエレクトロニクスの中級機です。

 このシリーズは少し特殊で、どちらかと言えば、チューナーレステレビに近い感じです。

 新旧ありますが、搭載のWEB OSのバージョンが1つ古い(webOS 23)です。あとは、大きく変わりませんが、OSアップグレード保証がないので、同じほどの価格ならば新機種をおすすめします。

 一方、パネルがVAの製品は実質的に下位機です。

 色域は、DCI-P3 95%となかなか良いですが、輝度が250cd/uです。

--

 結論的にいえば、VAは映像視聴用に良い部分はありますが、輝度が(今どきの)4K機として少し心許ないので、できれば上位機をおすすめします。スタンドの稼働性もそちらが良いので。

 あとは同じです。以下は、2025年の上位機をベースにみていきます。 

 202408211024.jpg

 本体仕様は、両機ともチューナーレスTVに近いです。

 LGのWebOSを積んでいて、アプリ対応できる定額動画サービスなどの視聴が可能です。

 リモコンも付属します。また、【LGの4Kテレビの比較記事】でみている同社のTV用の上位リモコンも使えます。むろん、TVチューナーは、未付属です。

 そのほか、本機は、Wi-Fiを搭載するので、同社のアプリ(LG ThinQアプリ)で、スマホをリモコンとしての操作にも対応できます。

 202402021326.jpg

 加えて、スマホからの映像のキャストも、AppleのAirplay2や、ミラキャストに対応するため、専用のSTB機器がなくても可能です。

 202501142028.jpg

 パネルは、上位機は、非光沢のIPSです。

 輝度は、400cd/uです。

 コントラスト比は並なので、同社の上位IPSではないです。ただ、色域はDCI-P3 95%ですので、広色域IPSとまでは言えませんが、色域は広いです。

 IPSとしてはテレビ向きな味付けとも言えます。

 ただし、一般的なテレビと違って非光沢ですので、半光沢(ハーフグレア)のテレビとは見え方は変わります。

 HDRは、HDR10には対応です。

 応答速度は、IPSとしては平均値と言える5ms (GTG)です。

 202412311151.jpg

 画質調整機能は、自動輝度センサーの言及があります。

 周囲の明るさから、画面輝度を適切に調整する機能です。ただ、部屋の照明色などまでみる環境光センサーではないようです。

 また、コンテンツ自体の輝度を測定して「映像美」を高めるような使い方は、(ベンキューと違い)言及がないです。

 とはいえ、TVでもこの仕様は効果的ですし「目の優しさ」に寄与するとも言えます。フリッカーフリーも、むろん対応です。

 一方、TV的な部分での画像補正は言及がないです。ここは(大画面の)4Kテレビとの差とと言えそうです。

 202509171632.jpg

 スタンドは、上位機だと高さ(11cm)とチルト(下5度 上15度)と縦回転ができます。

 左右は動かせませんが、まあ良いでしょう。

 202412311226.jpg

 接続端子は、HDMIが2系統とDP・USB-Cという構成です。

 一方、本機はWi-Fi内蔵なので「コードレス接続(Win)」の提案もあります。いわゆる「キャスト」ですが、場合によっては便利でしょう。

 USB-C給電は、65Wの給電ができます。

 ノートPCの接続を予定している方は便利でしょう。

 スピーカーは、総合10Wのステレオです。

 PC用モニターとしては強め、テレビとしては弱めの水準です。

 ただ、本機はHDMIについてeARCに対応なので、【サウンドバーの比較記事】で書いたような高性能な外部スピーカーを簡単につなげられます。

 保証は、本機も3年間です。

 なお、LG機も、保証期間内における無輝点保証をなします。ドット欠け(黒点)保証はないですが、これは他社もそうです。

--

 以上、LGSmart Monitorシリーズの紹介でした。

 家庭用として「動画も見られたら便利だな」という場合に良い選択肢です。Wi-Fi経由のキャストも実用性がありますし、家庭向きには意外と良い構成に思います。

 パネルも、上位機ならば、スタンダードなノングレアのIPSです。明るさセンサーの工夫で「目の優しさ」にも配慮があります。

 こうした点をふまえると、主には「趣味用」だが、たまに「仕事」というような場合に合いそうです。

ーーー

 202509171639.jpg

 【31.5インチ】 

 【2025年発売】 

 (通常スタンド)

 13・LG Smart Monitor 32U880SA-W
  ¥129,800 楽天市場 (9/17執筆時)

 (フレキシブルスタンド)

 13・LG Smart Monitor Swing 32U889SA-W
  ¥110,091 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS グレア・タッチパネル
輝度:350cd/u
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電: 65W
スタンド:チルト+左右+高さ+回転
VESA:100mm   
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

 なお、2025年から、Smart Monitorシリーズの「タッチパネル仕様」の製品が出ました。

 202509171642.jpg

 タッチパネルという仕様上、光沢液晶で、若干輝度は落ちています。

 ただ、とくにフレキシブルスタンド版は、教育機関などで結構便利な使途がありそうで、面白いと思いました。

 今回の比較記事の趣旨からすると「対象外」ですが、面白い試みに思いました。

 なお、LGはスタンド面で定期的に面白いコンセプトを出しますが、さすがに今回の仕様は「ニッチ」なので、ずっと続くことはないようには感じます。手に入れたい場合はある程度早めに買った方が良いかもしれません。


 202408221406.jpg

 【31.5インチ】

 【2024年発売】32UQ850-W後継機

 (キャリブレーションセンサー付属)

 14・LGエレクトロニクス 32UQ85RV-W
  ¥99,880 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

 (キャリブレーションセンサーなし)

 14・LGエレクトロニクス 32UQ850V-W
  ¥74,095 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:400cd/u
パネル:Black IPSノングレア
コントラスト比:2000:1
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR400
USB給電: 90W
応答速度:5ms (GTG)
接続端子:HDMIx2 DP USB-C
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA:100mm   
スピーカー:内蔵(5w×2)
4K動画再生:HDCP2.2  
保証期間:3年

 32UQ850Vは、LGの31.5インチの4Kモニターの上級機です。

 なお、キャリブレーションセンサーが未付属(別売)となる27UQ850Vもあります。

 パネル部分の性能は同じです。専用設計ですし、キャリブレーターとしては値段も安めですから付属モデルが良いでしょう。

  202210311106.jpg

 仕様としては、別売のハードウェアキャリブレーションに対応する製品です。

 また、マシンスペック的にも、静止画・動画問わずに便利に使えそうな水準です。

 202501142028.jpg

 液晶パネルはBlack IPS(=Nano IPS Black)パネルです。

 IPS液晶の「進化形」です。とくにIPS液晶が苦手な「黒の締まり」を強化できます。

 結果、コントラスト比は2000:1と、(VAに及ばないものの)IPS系では高水準です。

 繰り返しになりますが、「目の優しさ」の部分では、コントラストはあまり意味がないです。

 しかし、「階調表現」が良くなることで、IPSの品質そのままで、映像美の部分で性能が良くなります。

 色域は、DCI-P3はカバー率98 %です。

 IPS-Blackの場合、広色域であるのが普通ですが、本機もそうです。

 202405112020.jpg

 液晶の輝度は、400cd/uです。

 応答速度は、オーバードライブ時、5ms (GTG)です。

 HDRは、HDR400に対応です。

 202302251413.jpg

 画質調整機能は、下位機種と同様ですが高レベルです。

 ただ、他社機の多くはこの部分が「あっさり」ですから、それに比べると充実しています。

 低解像度コンテンツの底上げをする超解像技術(Super Resolution+)ほか、黒の表現量を高めるBlack Stabilizerなどお馴染みの機能を網羅します。

 「目の優しさ」の部分は、低輝度利用時のチラツキを防止するバックライトのフリッカー対策と、最近搭載が多いブルーライトカット機能が付属です。

 202302251422.jpg

 スタンドの品質は、前後・高さ・回転に対応します。

 左右の角度調整はできませんが、ここは脚でも調整できるので致命的ではないです。

 調整幅は、下(5度)・上(20度)・高さ(11cm)の稼動範囲です。

 高さ方面の調整力は少し弱めに思えますが、大きめのモニターなので、やはり問題ないでしょう。

 「目の優しさ」の部分では、十分に合格点です。

  202302251414.jpg

 接続端子は、HDMI2.0x2・DisplayPort・USB-Cです。

 USB-C端子は、90W給電です。

 16インチのノートPCなら速度低下なしに充電できます。

 ただし、出力はないのでPCのデイジーチェーン(数珠つなぎ)は、想定されません

 202203011450.jpg

 USBハブは、USB-A(USB3.0)が1つとUSB-B(USB2.0)が1つ用意されます。

 KVM対応なので、複数のPCを利用する場合、マウスやキーボードををつなげておくとディスプレイ側で、一括した同時切替が可能です。

 ケーブルは、各種ケーブルが全て同梱されます。

 スピーカーは、総合10Wで付属です。

 HDCP2.2にも、対応です。

 保証は、3年です。

 無輝点保証もしっかりあります。

---

 以上、LG32UQ850Vの紹介でした。

 他社提供もありますが同社が開発するNano-IPS Black搭載の「LGのご本家版」と言えます。例年DELLが先行して、LGが後から出すような順番ですが、今回もそうでした。

 値段差を見ずに言えば、LGのほうが映像部分の調整においては上位です。DELLはどちらかと言えば、ビジネスニーズをくみ取る方向なので、同じパネルでも、意外と「住み分け」はされている印象です。

 あえて言えば、デザイン用としてだけでなく、楽しみのために利用する場合、先述の「ブラックスタビライザ」ほか、テレビ系の画像補正が(テレビ屋さんとして)LGは強いと言えます。

ーーーー

 202210311306.jpg

 【2024年発売】【31.5インチ】

 15・LGエレクトロニクス 32UN880K-B
  ¥63,055 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
応答速度:5ms (GTG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:HDR10
USB給電: 60W
接続端子:HDMI2.0x2 DisplayPort USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm   
スピーカー:5W×2
4K動画再生:HDCP2.2
保証期間:3年

 このほか、LGからは、アームスタンド式にした少し特殊なモデルも展開です。

 202210311310.jpg  

 図のような、机に取り付ける形式のアームが初期添付です。

 液晶パネルは、発売時期の関係もあり、普通のIPSです。

 輝度は350cd/uで、DCI-P3カバー率95%です。

 コントラスト比も普通なので、上質なIPSではありますが、先ほどの機種とははあルトは言えます。

 202108091815.jpg

 スタンドは、4軸です。

 そのため【モニターアームの比較記事】でみたような、別売の専門機のほうが稼働性が良い部分はあります。

 ただ、レバーなしで上下動に対応する部分など、構造はしっかりしています。なにより、耐荷重的な意味で、純正の安心感はあります。

 ニッチですが良い仕様に思えます。ただ、モニターアームと本体は別に届くので、設置は自分でやることになります。

1-4・EIZOのモニターの比較

  202108071153.jpg

 続いて、日本のEIZOのモニターです。

 ビジネス用が得意な老舗の液晶メーカーで、品質で選びたい場合、人気のあるメーカーです。


 202306181824.jpg

 【31.5インチ】

 【2023年発売】EV3285後継機

 15・EIZO FlexScan EV3240X-BK
 16・EIZO FlexScan EV3240X-WT
  ¥158,809 Amazon.co.jp (9/17執筆時)

解像度:4K(3840×2160)
輝度:350cd/u
パネル:IPS-Black(相当) ノングレア
コントラスト比:2000:1
応答速度:5ms (GtoG)
リフレッシュレート:60Hz(4K)
HDR:
USB給電: 94W
接続端子: HDMI×2 DP USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA:100mm
4K動画再生:HDCP2.2   
保証期間:5年

 EV3285は、日本のEIZOの31.5インチの製品です。

 下部を含めて、フレームがない、4辺フレームレスなデザインの、ビジネス用高級機です。

 202501142028.jpg

 液晶パネルは、ノングレア(非光沢)のIPSです。

 輝度は、350cd/uと平均的です。

 色域は、DCI-P3カバー率は不明です。「sRGB相当」という情報だけです。

 コントラスト比はIPSとしては高め2000:1ですし、IPS Blackのような上位パネルの1つであるとは思います。

 ただ、ストイックな書類仕事用として、輝度や色域における副作用を出さないために、あえてこのように調整にしている、という感じでAtlasは捉えました。

 202402051803.jpg

 表示色数は、EIZO機はデザイナーを除けば1677万色8bitフルカラーです。

 他社の場合、もう少し安いクラスでも10.7億色フルカラーの機種はあります。

 しかし、8ビットパネルをディザリング処理を使ったFRC技術(Frame Rate Control)で「底上げ」している疑似10.7億色のものも多いです。

 FRC処理(ディザリング)は、仕組み上点滅(錯視)を利用しますし、弊害としてチラツキにより目が疲れる可能性はあります。EIZOの場合、仕事用は「目の優しさ優先だから、EIZO機はこの仕様にしているように思います。

 なお、表示色数階調表現においてやや差が付く程度で、本質的な画質にはさほど関係しません。

 応答速度は、5msとそこそこです。

 HDRは、非対応です、

 対応させるために輝度ピークを無理にあげると、色調や目の優しさの部分で無理が出ます。

 そのため、本機の性質上、あえて非搭載なのでしょう。

 201811230943.jpg

 画像補正機能は、「目の優しさ」の部分がとにかく充実します。

 EIZOの場合、最低輝度が1cd/uまでしっかり落とせることが、注目点です。

 目の疲れを防止するためには、輝度を十分に下げた状態での視認性が重要です。 EIZOはこの点で優れています。

 また、明るさセンサー(Auto EcoView)で、低輝度時にもしっかり見やすい状況に調整する力も優れます。なお、カタログでは「環境光を感知し」と説明がありますが、同じセンサーを使うベンキューと違って照明の色温度もみれる環境光センサーではないです。

 ディスプレイの輝度のみに関係する部分なので、この仕様にしているようです。ただ、暖色系の照明だとうまく反応しないことは(少し)あり得るでしょう。

 そのほか、フリッカー対策・ブルーライトカットなど、他社の主要機能は網羅します。 

 とくに、周囲の明るさがわかるので、特に低輝度に調整した際に、フリッカーを完全にカットすることも可能です。

  202306181528.jpg

 スタンドの品質は、手前のスペースを活かすため独特の形状です。

 ノートPCを含めた収納力を重視したようです。

 調整幅は、一方、高さ19cm、チルト角度(上35° 下5°)、左右(90°)と回転とフル稼動です。

 EIZOは、他社より、スタンドの稼働性を重視する部分があり、本機もそうです。 

 202306181527.jpg

 接続端子は、HDMI端子が2系統のほか、DisplayPortがとUSB-Cポートがあります。

 なお本機のHDMI端子は、HDMI1.4です。(ビデオカードによって例外はあるのですが)4Kの場合30Pまでです。

 USB-CかDPでつなげる前提で買う方が失敗はないかと思います。

 USB-Cは、94W給電対応です。

 ハイスペックノートPCでも、コンセント充電に比べて速度低下なしで充電可能でしょう。

 ケーブルも、2mのケーブルが、全て用意されています。

 HDCP2.2には、対応です。

 スピーカーは、1Wの簡易的なものが付属です。

 202007011519.jpg

 保証期間は、5年保証と他社より長めの保証が付属です。

 また、6ヶ月ですが無輝点保証も付けます。

 なお「輝点」とは、画面を黒表示させた時に、画面の1ピクセルが発光してしまうという「不良」のことです。 DELLやLGはこの部分も3年保証ですが、他社は付けない場合がほとんどなので、それでもポイントと言えます。

 同社は、出荷前に、しっかりキャリブレーションして送るため、品質信頼性は高いです。

---

 以上、EIZOEV3285の紹介でした。

 10万円オーバーの製品ですが、信頼性が高い高品質モニターです。

 HDRに対応しない点で、「ビジネスより」なオールマイティ機とはなりますが、HDIMIなど端子も多いので、画質重視のマルチ用途のモニターとして活躍すると思います。

 輝度調整が巧みなほか、色ムラなどの検品もしっかりしているため、「目の優しさ」の部分は折り紙付きです。

 品質重視の場合は最良の選択肢でしょう。

次回に続く
31.5型の4K 5Kモニターのおすすめ
結論的にこれ

 というわけで、今回は、31.5インチの4K液晶モニタの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ続きます。

 201502111423.jpg

2・31.5型4Kモニターの比較 (2) 
 2-1:BenQ〈台湾〉
 2-2:ASUS〈台湾〉
 2-3:アイオーデータ〈日本〉
3・31.5型4Kモニターの比較 (3) 
 3-1:イイヤマ〈日本〉
 3-2:フィリップス〈欧州〉
 3-3:JAPANNEXT〈日本〉
 3-4:Apple〈米国〉
 3-5:レノボ・Acer ほか
4・4Kモニターの比較
 4-1:最終的なおすすめの提案【結論】

 続く2回目記事こちら)では、今回紹介できなかった各社の31.5インチの4Kモニターを追加で紹介します。

液晶パネルの画質 ★★★★★
目の疲れにくさ  ★★★★★
動画・ゲーム対応 ★★★★★
品質保証     ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、結論編となる、最終回記事こちら】で、 ここまで紹介した全てのモデルから、予算別・目的別のAtlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。

 2回目記事は→こちら 

 引き続きよろしくお願いします。

posted by Atlas at 20:51 | PC用液晶モニター

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