【今回レビューする内容】2023年 軽量コードレス・スティック式掃除機の性能とおすすめ・選び方: フローリング向け:業務用マキタ掃除機:ダイソン・パナソニック・日立・マキタ・エレクトロラックス・シャープ・東芝
【紹介する製品型番】マキタ CL115FDW CL108FDSMW CL108FDSHW CL107FDSHW CL182FDRFW CL282FDRFW CL281FDRFW CL280FDRFW CL181FDRFW CL180FDRFW CL282FDFCW CL281FDFCW CL280FDFCW シャープ RACTIVE Air EC-AR7 EC-FR7 EC-VR3SX-S EC-VR3S-N EC-FR7-B EC-FR5-B 日立 PV-BL1J-W PV-BL30H-N PV-BL2H PV-BL1H PV-BL20G PV-BL10G PV-BL3J PV-BL50J PV-BL30J PV-BL1K PV-BL50K PV-BL30K かるパックスティック PKV-BK3K-V
今回のお題
超軽量なコードレス掃除機のおすすめはどの機種?
ども!Atlasです。
今日は、2023年1月現在、最新の各社のコードレス掃除機を比較します。
1・強力なコードレス掃除機の比較
・主な使途:じゅうたんも対応
・重さ: 1.5kg〜3kg
・予算:3万円〜10万円
2・軽量なコードレス掃除機の比較
・主な使途:フローリング・畳
・重さ:0.8kg〜1.5kg
・予算:1万円〜7万円
3・2WAY式コードレス掃除機の比較
・主な使途:フローリング・ソファ
・重さ:2kg〜3kg
・予算:1.5万円〜7万円
4・おすすめコードレス掃除機 【結論】
・用途別のおすすめ機種の提案
コードレス掃除機は数が多いので、用途別に記事を分けています。
今回は、2回目記事です。
フローリング・畳限定の対応ながら「超軽量タイプ」の掃除機を紹介します。
ただし、「コードレス掃除機の選び方の基本」は、1回目記事の冒頭でまとめました。
重さ・パワーなどの点で、どのように選べばよいかをお悩みの場合は、1回目記事(こちら)からお読みいただければ、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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1・軽量なコードレス掃除機の比較 (1)
1-1:マキタ〈日本〉
1-2:シャープ〈日本〉
1-3:日立 〈日本〉
2・軽量なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
2-3:パナソニック〈日本〉
3・軽量なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:ダイソン 〈英国〉
3-2:シャーク〈米国〉
3-3:レイコップ〈韓国〉
4・おすすめのコードレス掃除機【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
というわけで、今回は、軽量なコードレス掃除機を、以上のようなメーカー順に紹介します。
吸引力の強さ ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
掃除機の軽さ ★★★★★
ヘッドの性能 ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論編(こちら)では、上表のようなポイントをふまえつつ、全機種から、目的別・価格別におすすめ機種を提案していきたいと思います。
1-1・【軽量】マキタの掃除機の比較
はじめに、マキタのコードレス掃除機の紹介からです。
「業務用掃除機」としてシェアも多い会社ですが、圧倒的な軽量性から、家電事情に詳しい人には、「軽量小型のサブ機」として長いこと人気です。
Atlasも使っていた時期がありますが、最近は、他社の強力なライバル軽量機も現れており、軽量機として必ずしも「唯一」ではなくなっています。
今回は、その辺の事情を含めて見ていこうと思います。
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なお、以下では、いつものように、オススメできるポイントを赤字で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2018年発売開始】
1・マキタ 充電式クリーナー CL108FDSHW
¥15,000 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
【2016年発売開始】
2・マキタ 充電式クリーナー CL107FDSHW
¥16,890 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1300グラム(本体1000g)
吸い込み仕事率: 30W
標準駆動時間:(12分)
集塵方式:紙パックほか
ヘッド:
充電時間: 22分
CL108FDシリーズは、マキタの人気の充電式クリーナーです。
新旧両機種あります。旧機種は、新機種より100g重いです。吸込仕事率はわずかに上(32W)ですが、現在的には新機種で良いでしょう。
マキタの充電式クリーナーは、建築現場や新幹線の車内清掃で使われていた業務用モデルを、家庭用にデザインし直したモデルです。
なお、現在「アマゾン」のリンク先では「新しいモデル」としてCL280FDZWが紹介されます。
これは、後ほど紹介する上位機の、CL280FDシリーズになります。しかも、「ZW」は、バッテリー充電器が付属しないモデルですので、注意が必要です。
本体の重さは、この機種の最大の「売り」です。
スティックタイプの掃除機としては圧倒的に軽い1000グラムです。
ただし、ここはマキタと他社機を比較する場合の注意点ですが、(他社と異なり)ノズルとパイプ部分の重さがスペックに加わっていません。
それを加味すると、おおよそ、1300g前後になるでしょう。
それでも軽量で、運転はかなりしやすいです。そのかわり、OFFスイッチと、強弱の切替スイッチ、バッテリー切れお知らせ用のLEDライトのみと外観は簡素です。
吸引力は、一方で、吸い込み仕事率が最大30Wです。
絨毯は対応できませんが、フローリングの掃除なら十分以上です。威力的には、ふとん圧縮袋の吸引も余裕です。
掃除機のヘッドは、一方注意が必要です。
というのも、自走式でないのはもちろん、裏側にブラシもない仕様だからです。
絨毯用のヘッドも別売でありますが、その場合も、エアーヘッド構造ではないため、「フローリング以外は不得意」です。
バッテリー持続時間は、今回は「標準運転」時の時間で他社と比べます。
本機の場合、標準運転(仕事率 5W)だと25分です。
ただ、他社と比較する場合、ヘッド構造を含めてマキタは特殊なので、標準=弱相当とみなすのが妥当です。
強運転(仕事率20W)だと12分なので、(比較する場合)その程度と考えれば良いかと思いますパワフル運転(仕事率30W)で、10分です。
マキタ BL1015 10.8V 1.5Ah
¥5,773 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
なお、本機の場合、マキタが販売している「BL1015 A-59841」というバッテリーが1つ付属しており、それを利用します。
バッテリー充電時間は、約22分で満充電と、かなり高速です。業務用では15分充電の機種もありますが、充電器が大きいため、家庭用では採用されません。
サイクロンは、搭載されず、こちらは、紙パック式の掃除機になります。
makita 抗菌紙パック10枚入 A-48511
¥444 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
makita ダストバッグ1枚入 A-43957
¥156 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
消耗品単価は以上の通りですが、ケースが小さいため、Atlasは「繰り返し使えるダストパック」をおすすめしています。
ゴミが溜まったら捨てるだけで、繰り返しの利用が可能です。コストパフォーマンスが良いです。
本体の収納は、軽量機なので、壁に立て掛けておくほか、ヒモで吊すことも可能です。
一方、バッテリーは、充電時に取り外して、急速充電器で充電する仕様です。充電器のサイズは、無骨ですが、比較的小型です。
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以上、マキタの充電式クリーナーCL108FDシリーズの紹介でした。
フローリングに特化して考えるならば、軽量・格安で、しかも充電が速い機種として実力があります。
ワンルームにお住まいの方や、ちょっとした掃除に使える家庭用のサブ機としては「おすすめ」できます。
ただ、掃除機のヘッドにブラシもない仕様ですので、カーペットの掃除には全く向きません。また、ヘッドが小さめなので、広い部分の掃除には向かないでしょう。
とはいえ8畳程度の掃除ならば、「第一の選択肢」とできます。
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【2020年発売開始】
3・マキタ 充電式クリーナー CL108FDSMW
¥18,437 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1400グラム(本体1100g)
吸い込み仕事率: 30W
標準駆動時間:(31分)
集塵方式:紙パックほか
ヘッド:
充電時間: 60分
なお、マキタの軽量機は、ほかにも選択肢があります。
CL108FDSMWは、CL108FDシリーズと同じ本体で性能も同じすが、バッテリー容量を強化している製品です。
本機は、強運転(標準運転相当)でも31分と持続時間が延びています。
ただ、100gバッテリーが重くなるほか、(当然ながら)充電時間が60分です。
持った際のバランスが良いとも言えないので、あまりオススメできません。
これを導入するならば、先ほどの機種を買って、(価格差の分)バッテリーを1個余分に購入して、交互利用で運用する方が個人的にはオススメです。
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【2021年発売】
4・マキタ 充電式クリーナー CL115FDW
¥12,659 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1300グラム(本体1000g)
吸い込み仕事率: 35W
標準駆動時間:(16分)
集塵方式:紙パック
ヘッド:
充電時間: 4時間
なお、マキタの軽量機は、ほかにも選択肢があります。
CL115FDWシリーズは、マキタでは最軽量の機種です。
本体色は、ホワイト(CL115FDWI)ほか、レッド(CL115FDWR)とピンク(CL115FDWP)があります。
一方、完全に「家庭向き」となるので、バッテリーが交換できない内蔵式です。
吸込仕事率はわずかに良いですが、内蔵式で、充電時間が4時間というのは、マキタの良い部分が完全にないようなモノですし、あまりオススメできません。
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【2011年発売開始】
5・マキタ充電式クリーナー CL182FDRFW
¥27,045 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1700グラム(本体1400g)
吸い込み仕事率: 35W
標準駆動時間:(20分)
集塵方式:紙パックほか
ヘッド:
充電時間: 22分
同じく、旧製品の上位機も併売中です。
こちらも、ダストバッグ(紙パック)を利用する集塵方式ですが、仕事率は37Wと強力です。
ただし、重さは、おおよそ1700gですので、マキタながら、とても「軽量」とは言えない代物です。
実際、価格面でも、この値段を出せば、他社の「エアーヘッド付きの軽量機」も選択肢になるため、家庭用としては、やや魅力にかけるでしょう。
【2019年4月発売開始】
【紙パック・スイッチ式】
6・マキタ充電式クリーナー CL282FDRFW
¥33,680 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1800グラム(本体1500g)
吸い込み仕事率: 60W
【カプセル吸塵・スイッチ式】
6・マキタ充電式クリーナー CL281FDRFW
¥33,480 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1700グラム(本体1400g)
吸い込み仕事率: 60W
【カプセル吸塵・トリガー式】
6・マキタ充電式クリーナー CL280FDRFW
¥31,341 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1700グラム(本体1400g)
吸い込み仕事率: 45W
標準駆動時間:(20分)
集塵方式:フィルター
ヘッド:
充電時間: 22分
これらは、マキタの掃除機の上位シリーズになります。
3機種あります。
第1に、【紙パック・スイッチ式】のCL282FDシリーズです。
吸塵方法は、下位機種同様に、紙パックかダストパックを利用する方式です。
電源は、上部の電源ボタンで入り切りする方式です。
第2に、【カプセル吸塵・スイッチ式】のCL281FDシリーズです。
吸塵方法は、洗って繰り返し使えるフィルター付カプセルを利用する方式です。
電源は、こちらも上部の電源ボタンで入り切りする方式です。
第3に、【カプセル吸塵・トリガー式】のCL280FDシリーズです。
吸塵方法は、この機種も、洗って繰り返し使えるフィルター付カプセルを利用する方式です。
電源は、上部の電源のほか、下部のトリガーを握った際だけでも運転できる方式です。
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これら3方式、いずれも使いました。しかし、Atlas的には、トリガー式のほうが利便性が高く感じます。
本体の重さは、ノズルとヘッドの部分も込みで考えた場合、おおよそ1700gです。
自走式でもエアータービン式でもない機種と考えると、重さはネックです。
吸引力は、いずれも、マキタ史上では最高に強力です。
ブラシレスモーターをマキタでは初めて搭載したためで、最大60Wの仕事率です。
強弱も60W・42W・15Wの3段階で強弱が調整できます。ただし、【トリガー方式】のみ、最大45Wの仕事率で、強弱の調整は固定です。
いずれも、カーペット掃除はまだ能力的に向かないレベルですが、フローリングまでなら相当の吸引力が期待できます。
掃除機のヘッドは、引き続き、裏側にブラシもなく、エアーヘッド構造ではなた単純なものです。
バッテリー持続時間は、【スイッチ式】で最大運転した場合15分、【トリガー式】は、20分です。
スイッチ方式の場合、強弱が調整できるため、最大では50分保ちます。
バッテリー充電時間は、約22分で満充電と速いです。
この部分は、引き続き、マキタの魅力と言えます。
充電を忘れても、掃除したいときにすぐ掃除ができるメリットは高いです。
消耗品は、【紙パック式】については、下位機種と同じです。
もちろん、繰り返し使えるダストバッグも利用できます。
マキタ(makita) 高機能フィルタ A-58207
¥580 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
一方、【カプセル吸塵】の機種は、こちらを利用します。
カプセル内の繰り返し使える高性能フィルタ ーに付属したゴミを、手でこそぎ落とす方式です。
フィルターは、水洗いでき繰り返し利用できる仕様です。ダストバッグ方式と同じでコスパは良いでしょう。
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以上、マキタの上位シリーズの紹介でした。
下位機種に比べると価格は高いですが、吸引力は上昇しています。
一方で、価格が高い点と、本体が重い点、ヘッドが小さい点は、ネックです。いずれにしても、マキタを選ぶならば、下位機でしょう。
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【2016年4月発売開始】
【スイッチ方式】
7・マキタ CL181FDRFW
¥27,409 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
【トリガー方式】
8・マキタ CL180FDRFW
¥26,321 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1700グラム(本体1400g)
吸い込み仕事率: 37W
標準駆動時間:(20分)
集塵方式:フィルター
ヘッド:
充電時間: 22分
なお、これらの製品には、上記型番の旧機種が残っています。
ただし、ブラシレスモーター不採用であり、吸込仕事率が新機種よりも多少弱めとなります。
【2019年4月発売開始】
【紙パック・スイッチ式】
9・マキタ CL282FDFCW
¥36,280 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2160グラム(本体1500g)
吸い込み仕事率: 60W
【カプセル吸塵・スイッチ式】
10・マキタ CL281FDFCW
¥36,100 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2060グラム
吸い込み仕事率: 60W
【カプセル吸塵・トリガー式】
11・マキタ CL280FDFCW
¥33,264 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2060グラム
吸い込み仕事率: 45W
標準駆動時間:(20分)
集塵方式:フィルター
ヘッド:
充電時間: 22分
これらは、1つ上で紹介した「重め」ながら「パワフル」なマキタ機の「姉妹機」です。
具体的には、吸塵機構の部分に、通常別売(A-68856)のロック付サイクロンアタッチメントを付属させたものです。
この機構は、特に吸塵力をブーストするものではなく、ゴミを遠心分離して捨てやすくし、かつ、排気を綺麗にするためのユニットです。
その他の部分は、先ほどの機種と同じです。
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以上、CL281FDFCWとCL280FDFCWの紹介でした。
サイクロンユニットの搭載は機能強化です。ただ、搭載することで、総重量(本体・ヘッド・ノズル・サイクロン)の合計で2kgを越えてくるとなるのは、同社の製品最大のメリット性を削ります。
業務用としては正統な進化である一方、家庭向けにはより選びがたい機種なっています。
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なお、マキタは、これより上位の機種もあります(CL002GRD CL002GRDC CL001GRDC CL001GRD CL003GRDW CL003GRDO )。
ただ、「じゅうたん対応」を表明しているので、【じゅうたん対応コードレス掃除機の3回目記事】でフォローしています。
1-2・【軽量】シャープの機種の比較
続いて、シャープの軽量型の機種を紹介します。
軽量機としては、マキタの強力なライバルです。
【2022年7月発売】(ホワイト・ブラック)
12・シャープ RACTIVE Air EC-AR8-W
12・シャープ RACTIVE Air EC-AR8-B
¥37,229 楽天市場 (1/10執筆時)
【2021年7月発売】(ピンク・ゴールド)
12・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-P
12・シャープ RACTIVE Air EC-AR7-N
¥38,470 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1200グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: エアタービン式
充電時間: 80分
EC-AR8ラインは、シャープのラクティブエアシリーズに属する軽量特化型のコードレス掃除機です。
新旧両機種あります。
今年度は、使い勝手の部分にメスが入りました。
後ほど書くように、シャープ機は、従来から足で押さえながらの手元スイッチで、ハンディ(あるいは、すき間掃除)への転換が容易な構造(スグトル構造)です。
その際、取り外したヘッド(あるいはパイプ付きヘッド)が自立するようになったのが、今年の改良点です(新スグトル構造)。
利用後、床掃除に「すばやく戻れる」ようになりました。これはシンプルなようでいて、かなり便利な進化に思えます。
あとは、ブラシの改良で、左右の際のゴミが取りやすく改良された点が主な違いです。
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結論的にいえば、この価格差ならば旧機種でしょうが、新機種も着実に進化していると言えます。
本体の重さは、1200グラムです。
この、2021年モデルで「5世代目」となりますが、年々軽量化しています。
RACTIVE Airという名前が示すとおり、サイクロン式では最軽量です。
紙パック式・フィルタ式を加えてもマキタの上位機より軽い機種で、操作性はかなり良いです。
軽量化は、パイプ部分に素材として高価なドライカーボンパイプをを用いるほか、モーターの軽量化を図っているからです。
吸引力は、ターボモーター採用で小型機としては強いです。
2019年に開発された大風量高圧3Dファンモーターは、従来比30%のパワーアップとの評価です。
旧モデルも30%向上でしたので、初代と比較したら、もはや別機種でしょう。
ライバルは、同じく超軽量タイプのマキタのCL107だと思いますが、それと比べても、ゴミをしっかり吸います。
掃除機のヘッドは、エアータービン式です。
軽量化優先でモーターは採用されませんが、空気の力でブラシが回転します。
こうした回転ブラシが付属しないマキタと比較しても、一度に取り切るゴミの量が多いです。また、
なお、2022年機からは、ヘッドの隅までブラシを拡げることで、壁ぎわの吸引力を高めています。
そのほか、これは2021年機からですがブラシの毛が高密度になり、毛絡みしにくい「からみにく〜いブラシ」になっています。この部分の対策はパナソニックなどもしますが、掃除機の最近のトレンドです。
カーペットは、あくまでエアータービン式なので、「簡易的な対応」に止まります。
しかし、ちょっとしたじゅうたん掃除なら対応できますし、フローリング・板床ならば、十分な吸引力です。壁際もゴミがとりやすい「ペタッとヘッド」構造です。
【駆動時間:35分】
SHARP バッテリー BY-7SB25
¥9,000 楽天市場 (1/10執筆時)
【駆動時間:28分】
SHARP バッテリー BY-5SB
¥6,845 楽天市場 (1/10執筆時)
バッテリー持続時間は、標準で最大28分駆動できます。
バッテリーは1つ付属しますが、買い足すことも可能です。
なお、28分の保ちなのですが、旧機種に付属していたBY-5SBは安く、こちらでも使えます。
マキタと同じで、掃除機から取り外して付属の充電器に入れるタイプです。
充電器は省スペース設計でどこに置いても邪魔になりません。充電器も無骨なマキタに比べるとスタイリッシュです。
個人的にこのシリーズを使っていますが、バッテリーは2個あるほうが利便性が格段に良いです。
また、運転時間の点で言えば、赤外線式のグリップセンサーが付いたので、手を離した場合、一時的に運転が止まります。
実際の利用可能時間は伸びるでしょう。
センサーは、先述のグリップセンサーほか、床面検知センサーが付属です。
センサー利用時は「自動(オート)」で強弱調整をする運転となり、平均28分ほどの稼働時間になります。
このセンサーは、吸引圧の変化から床面を検知するという掃除機独特のものです。キャニスター型からロボット型を含めて、昔から今まで諸機に搭載があります。
今回紹介している軽量型は、どれも「じゅうたん対応水準ではない」(=使い分けが少ない)ので、さほど重視しなくてよいです。ただ、例えば、キッチンマットなどはあるでしょうし、あればあったで、便利です。
マキタはセンサーがないので、ワンポイントでしょう。
バッテリーの充電時間は、100分とマキタほどではないですが、短めです。
また、バッテリーは本体に差し込むだけで使えますので、入替はマキタと同じレベルで楽です。
遠心分離サイクロンは、ゴミが圧縮できる圧縮サイクロンは非採用です。
清潔性も、ゴミ捨ては、他社にもっと容易なモデルはありますが、2ボタンで手を汚さずゴミが捨てられる構造です。また、開ける際に、毛絡みがとれる構造(スルッとポイ)もあります。
まめにゴミを捨てる必要があるものの、その点で苦ではありません。
本体の収納は、小型軽量機種としては考えられていると言えます。
というのも、専用スタンドなしに壁際にに立て掛けるだけで完全に安定するからです。
重心構造を相当工夫しており、このあたりの設計も素晴らしいです。もちろん、フックも付くので、カウンターなどにちょっとかけておけるのも便利です。
一方、スタンド台も付属するのですが、本機については、個人的には不要かなと思っています。
付属品は、ヘッド内蔵で外すだけで利用できる「スグトルブラシ」のほか、ハンディノズルが付属します。
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以上、シャープのEC-AR8ラインの紹介でした。
長いことマキタの「一人勝ち」が続いていた、軽量タイプの掃除機ですが、それに風穴を開けた製品です。
価格的・重さ的にはマキタの上位機との比較とはなりますが、家庭用としてのデザイン性・ヘッドの性能・ゴミ捨てに関する清潔面では、1つ抜けた性能です。
小型機では久しぶりの「名機」と言えるでしょう。1世代前のモデルですが、Atlasも愛用しています。
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なお、このシリーズは、毎年仕様を大きく変えていたので「予備部品在庫」が多いためか、新品のアウトレットモデルが、ネットでは豊富です。
【2019年8月発売】
(バッテリー2個)
13・シャープ RACTIVE Air EC-VR3SX-S
¥46,028 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
(バッテリー1個)
13・シャープ RACTIVE Air EC-VR3S-N
¥34,000 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1300グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:20分×2
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: エアタービン式
充電時間: 80分
EC-VR3SXラインは、2019年の上位仕様の機種でした。
重さは、1300gです。
新機種よりわずかに思いですが、一般的には「軽い」といえる水準です。
一世代新しい、2021年機(EC-AR7)に対して、スタンドがないのと、ゴミ箱の構造が多少違って、毛絡みの自動除去(スルッとポイ」)がないのが違いです。
ただ、これらは、気にするほどではないです。
先述のように、このシリーズは、スタンドなしでも立て掛けやすい構造ですから、実際問題はすくないでしょう。
モーターは最新機と同じ世代ですし、絶対欲しいと言える、「スグトルブラシ」の工夫も、「グリップセンサー」も、装備しています。
【駆動時間:20分】
SHARP バッテリー BY-5SB
¥6,845 楽天市場 (1/10執筆時)
とくに、EC-VR3SXは、持続時間が短い旧世代のほうとはなりますが、別に買うと割と高めのバッテリーが2個付属します。充電時間も80分です。
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結論的にいえば、バッテリー2個付属のEC-VR3SXは、バッテリー1個の価格を加味して、2021年機より十分に安い場合は、選んでも良いように思えます。
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【2020年8月発売】1.4kg
14・シャープ RACTIVE Air EC-FR7-B
¥25,535 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
【2019年8月発売】1.5kg
14・シャープ RACTIVE Air EC-FR5-B
¥25,800 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1400グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:21分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: エアタービン式
充電時間: 4時間
そのほか、以上の旧機種も残ります。
EC-FR7ラインは、2020年発売の製品です。
本体の重さは、1400グラムです。
軽いと言えばそうですが、ドライカーボンが不採用で、最新機に対しては200g重いです。
また、赤外線式のグリップセンサーが省略されます。
充電器の仕様もことなり、充電時間が4時間と使い勝手が悪いです。バッテリーも、先ほどみた量の少ない方です。
付属品も、スタンドほか「スグトルブラシ」がないなど、機能差が相当あります。
EC-FR5ラインは、同じグレードの2019年機です。
軽量化処理が突き詰めあられる前の世代になるので、重さが1500gです。
本機はスタンドが付くのですが、先述のように、充電器が別で、立て掛けやすいこのシリーズについては、スタンドは「マスト」ではないです。
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結論的にいえば、これら2機については、最新機種に対して性能差が激しいため、あまりオススメしません。
1-3・【軽量】・日立の掃除機の比較
続いて、日立の軽量型の機種を紹介します。
日立は軽量タイプについては、2019年からと比較的最近の展開です。
【上位機種】
【2021年12月発売】PV-BL3J(N)
15・日立 ラクかるスティック PV-BL3J-N
¥36,980 楽天市場 (1/10執筆時)
【下位機種】
【2022年12月発売】PV-BL1K(W)
15・日立 ラクかるスティック PV-BL1K-W
¥53,313 楽天市場 (1/10執筆時)
【2021年12月発売】PV-BL1J(W)
15・日立 ラクかるスティック PV-BL1J-W
¥27,960 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1100グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
充電時間:3時間30分
ラクかるスティック PV-BL3J は、日立の軽量タイプの上位機です。
PV-BL1K-Wはその下位機種です。
上位機と比較する場合、後述する、ゴミくっきりライトが未付属となるほか、隙間ブラシが2WAYでなくなります。ゴミくっきりライトは、日立の「目玉」でもあるので、上位機が良いでしょう。
なお、下位機だけは2022年に型番が変わりましたが、新旧での性能は同じです。
もともとは、シャープのREACTIVE Airをベンチマークにした製品と言えます。
同社は、「最先端の尖った製品」をだすより、他社製品を「改良」して、「ワンポイント」付け加えることに長けています。こちらも、その系統の製品でしょう。
本体の重さは、1100グラムです。
シャープ現行機より100g軽量です。
強度を保ちつつ部分的にパイプを削る技術(トポロジー最適化)が主に寄与していると思われます。
シャープの素材的な工夫(カーボン)ではなく、技術的な工夫と言えます。
吸引力は、ハイパワー3Dファンモーターを搭載です。
アルミ素材で軽量化を図りつつ、新開発の斜流ファンと固定翼の工夫で小型ながら吸引力を担保する構造です。
一方、「モーターの日立」の看板がある同社ですが、仕事率などのデータは非公開です。
本機は「ターボモード」はありますが、5秒間ではあまり意味ないでしょう。
あくまで、フローリング用であり、他社と差は無いです。
掃除機のヘッドは、モーターを使った自走式です。
わりと強力なモーターなので、ブラシを回転させることで吸引を強めるだけでなく、前方向への推進もアシストしてくれます。
先行したシャープの製品は、エアタービン式でしたから、この部分も日立が付け加えた「ワンポイント」と言えます。暗い場所に強いLEDランプも独自です。
さらに、日立は、パワフル スマートヘッドLightという独自のシステムを採用します。
押すときのみ前方のフラップが開き、引く時は後方のフラップが開くダブルシンクロフラップです。
前方のフラップは、壁際のゴミ取りにも効果があります。一方、後方のフラップは、じゅうたんの吸い付きを抑えつつ、吸塵力をキープするための仕組みです。
ただ、本機については、そもそもじゅうたんには厳しいスペックですし、吸引力からすれば、床へのさほど張り付きもあまり問題にならないと言えます。
このほか、2021年機からは、最近の業界トレンドである「毛絡みを防ぐブラシ」を採用しました。その上で、こちらはダイソン機が選考しましたが、ゴミの見やすい緑色のLEDも採用です。
バッテリー持続時間は、標準で最大30分駆動できます。
シャープより長めですが、日立は取り外し・交換ができません。
センサーは、シャープと違って未付属です。
床面検知センサーがないので、自動の強弱調整はしません。ただ、先ほども書いたように、じゅうたん対応機ではない場合、フローリング・畳なら(まあ)なくても良いかなとは思います。
バッテリーの充電時間は、約3.5時間とかなり時間がかかる点も不安要素です。
シャープのように交換前提でもないです。
ワンルームなどで「あまり使わないので、持続時間は問題ない」という方もいるでしょう。
しかし、掃除機のバッテリーは、実際使っていると「きちんと充電できていない場合」や「異常放電している場合」があります。
そのため、2個バッテリーを用意して、交換できるシャープの方式の方がストレスになりません。
遠心分離サイクロンは、ゴミ圧縮機能(からまんプレス構造)があります。
ワンプッシュでゴミが捨てられる構造ですので、、シャープに比べても利便性は高いです。
本体の収納については、スティックスタンドが付属します。
自立はしないので、壁際設置が原則です。
そのほか、ダストボックス周りに加えてブラシも水洗いできる点は、シャープよりも徹底しています。
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以上、日立のラクかるスティック PV-BL3J-N の紹介でした。
シャープのREACTIVE Airが「ベンチマーク」の後発品ですが、数世代の進化で独自性も増してきました。したがって、シャープ機とどちらを選ぶか?ということになります。
日立の一番の「売り」は、「自走式ヘッド」「ゴミ圧縮機能」を搭載する部分です。一方、イマイチなのは、「バッテリー充電時間とが取り外しできない点」です。
最終的なオススメ機種は、記事の最後に改めて考えます。
しかし、結論を先取りして言えば、フローリングがメインの掃除機の場合、(そもそも本体が軽く操作性も良いので)日立のような自走式である必要は必ずしもないとAtlasは考えています。
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【2020年12月発売】
【上位機種】
16・日立 ラクかるスティック PV-BL2H N
¥33,151 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
【下位機種】
16・日立 ラクかるスティック PV-BL1H W
¥26,800 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
【2020年1月発売】
【下位機種】
16・日立 ラクかるスティック PV-BL10G-R
¥32,800 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1300グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
充電時間:3時間30分
なお、ラクかるスティックは、2世代前の旧機種が、Amazonなどでまだ販売があります。
旧機種には、上位機と下位機種もありました。
PV-BL2H(旧機種の上位機)は、新機種に対して、緑色のLEDの採用と、毛絡みしにくいブラシが不採用です。
PV-BL1H(旧機種の下位機機)は、さらに、ヘッドのシンクロフラップ機能が未付属であるほか、充電スタンドも未装備です。
一方、2年落ちのモデルも残ります。
PV-BL10Gは、2020年春モデルの下位機です。
この年のモデルは、軽量化がなされていない1300gであるほか、モーターが旧式(小型・軽量ハイパワーファンモーターTR)でした。
改良は「パワフルさ」より「軽量化」が軸だったのでこの部分はあまり問題には感じ舞せん。
ただ、LED照明とシンクロフラップが非採用で、スティックスタンドも省略です。
さらに、サイクロン部分でのゴミ圧縮機能も未付属です。
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結論的にいえば、2021年秋の上位機(PV-BL2H N)は「お買得感が高い」です。
値段が安いうちは、選んで良いかと思います。ただ、下位機種は止めた方が良いでしょう。
【2022年12月発売】PKV-BK3K(V)
17・日立 かるパックスティック PKV-BK3K-V
¥63,040 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1100グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:30分
集塵方式:紙パック式 (0.4L)
ヘッド: 自走式
充電時間:2時間
かるパックスティック PKV-BK3K も、日立の軽量タイプの上位機です。
2022年末初登場の機種ですが、基本的に、上で見た「ラクかるスティック」の仕様を基にしながら「紙パック式」にした製品です。
本機のような「高級」な軽量スティックハンディ掃除機で、紙パック式というのは、意外と「市場にない」ので、良いマーケティングに思えます。
本体の重さは、本機も1100グラムです。
紙パック式なので、本体形状はすこし異なるのですが、バランスを含めて上で見た「ラクかるスティック」とほぼ変わらないと言えます。
吸引力は、非開示です。
ただ、本機もモーターはハイパワー3Dファンモーターです。ゴミ袋が空の状態で吸わせた感じではありますが、実際の吸引力自体は「ラクかる」と変わらないと思います。
紙パック式の弱点である、パックが一杯に近づいた際の吸引力の低下についても、風経路を工夫した「パワー長持ち機構」があるので、配慮があると言えます。
日立 3枚入り紙パック GP-S120FS
¥1,302 楽天市場 (1/10執筆時)
一方、紙パックは、0.4Lサイズのこちらが純正です。最初に1枚付属します。
集塵性能のほか、抗菌に配慮がある製品です。
ただし、0.4Lという集塵量は、同社の(押し歩くタイプの)キャニスター型掃除機のパックの1/4〜1/3です。
パック自体も専用サイズということを考えると、消耗品費は安くはないでしょう。日立は「2ヶ月に1回ほど」といいますが、ほぼメイン機に近い間隔で使う場合、そうもいかないかなと思います。
先ほどみた、マキタのように、繰り返し使用もできませんので、この部分は購入前に「要検討」です。
あとの部分は、ヘッドの構造や、付属品、バッテリー持続時間を含めて、バッテリー充電時間は、2時間と短時間になる意外は「ラクかるスティック」の仕様と同じです。
そちらの説明をご覧ください。
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以上、日立のかるパックスティック PKV-BK3K の紹介でした。
先述のように、軽量スティックハンディ掃除機で、紙パック式というのは、意外と「市場にない」ので珍しい製品です。
ただ、改めて仕様をみると、0.4Lという集塵量は消耗品費の上でネックです。特殊な紙パックですから「サブスク的」に純正を買うしか手段がなさそうですから。
もちろん、ゴミに「手を触れなくて済む」点で、紙パック式は良い部分もあります。しかし、サイクロンでも最近は、「ゴミに触れずゴミ捨て可能」な製品が多くありますし、本機は(落ち着いて考えると)すこし選びにくいです。
他の大手がこういった製品を出さなかった「理由はある」ように思いました。
【2022年11月発売】
【上位機種】
18・日立 パワかるスティック PV-BL50K-N
¥69,450 楽天市場 (1/10執筆時)
【下位機種】
18・日立 パワかるスティック PV-BL30K-N
¥60,800 楽天市場 (1/10執筆時)
【2021年11月発売】
【上位機種】
19・日立 パワかるスティック PV-BL50J-N
¥59,799 楽天市場 (1/10執筆時)
【下位機種】
19・日立 パワかるスティック PV-BL30J-N
¥54,800 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1400グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
充電時間:3時間30分
PV-BL50Kは、日立の軽量タイプの最上位機です。
「パワかるスティック」という名前で、サイクロン式です。本機は、過度に軽くはせず、ある程度のパワーを持たせた機種です。
PV-BL30Kは、下位機種で、後述するように、付属するアクセサリーの部分で差があります。
なお、上位機・下位機とも旧機種が残りますが、性能は同じです。値段で決めてOKです。
本体の重さは、1400グラムです。
軽量ですが、同社の最軽量機と比べると300g重いとは言えます。
ただ、一般的に「軽く感じる」のは間違いないでしょう。
吸引力は、ジェット3Dファンモーターを搭載です。
2021年登場で、同社の「じゅうたん用」の重いモデルにも使われるものです。
ラクかるスティックよりも吸引力はあるでしょう。
吸引力については明言はないですが、毛の短いじゅうたんの写真はあるので、下位機種よりは期待できるでしょう。
ただ、一般的な意味でのカーペットは、このクラスでは非対応です。モーターだけでなく、サイクロン機構やパイプの径など、いろいろな要素があるからです。
掃除機のヘッドは、本機も、モーターで、前後の動きをアシストできる自走式です。
ダブルシンクロフラップや、からみにくいブラシの工夫など、下位機種と同じです。
一方本機は、「ライト」の文字のないパワフル スマートヘッドです。
下位機種(ラクかる)と同じ23cmのヘッドですが、上下に幅広で、その分吸引力が期待できる仕様です。
バッテリー持続時間は、標準で最大40分駆動できます。
センサーは、床質センサーなど、本機も未付属です。
この点からも、(毛の長い)じゅうたん対応タイプとして付くってはいないと言えます。
バッテリーの充電時間は、約3.5時間です。
一方、バッテリーは着脱できるため、交換しながらの連続使用はできます。
マキタやシャープに合わせた形ですが、ただ、バッテリーはあくまで市販されない「保守パーツ」(PV-BL50J-00)であり、単独充電器があるので、「とりあえず」という感じです。
そもそも、充電時間は3.5時間ですし、あまり便利には感じません。
遠心分離サイクロンは、本機もゴミ圧縮機能(からまんプレス構造)があります。
また、本機も、ワンプッシュでゴミが捨てられる構造です。
本体の収納については、本機も自立はしないので、スティックスタンドが付属します。
そのほか、ダストボックスとブラシも水洗いできる点も下位機種と同じです。
アクセサリーは、結構充実します。
テーブルなどハンディタイプで使う際のハンディブラシ、ファブリック用のミニモーターヘッド、伸縮する2WAYすき間ブラシと、小物を吸引しないですむほうきブラシです。
日立は、わりとパーツの使い勝手にこだわりがあり、どれもわりと便利です。
なお、下位機種については、ファブリック用がモーターヘッドでない上で、すき間用吸口・ハンディブラシという付属品構成になります。充電スタンドも、上位機と違って充電機能がないので、充電ケーブルは本体に直付けになります。
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以上、日立のパワかるスティックPV-BL50Kの紹介でした。
同社のラインアップの中では、じゅうたん対応機と、超軽量機の間を埋める存在と言えます。たまに絨緞は使うので、軽量でも少しパワーが欲しいという場合に候補でしょう。
ただ、この手の中間に位置するモデルは「どっちつかず感」はあるので、個人的には選びにくさを感じます。
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【2021年3月発売】
20・日立 パワかるスティック PV-BL30H-N
¥47,600 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1400グラム
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
充電時間:3時間30分
なお、本機も、旧機種があります。
2021年3月発売ですが、コロナ禍があったので実質的には2020年モデルです。
新機種と比べると、モーターが1世代目で、出力が10%低めです。
また、毛絡みしにくいブラシが不採用です。
アクセサリーは、ハンディブラシ2WAY・すき間ブラシ・ふとん用吸口で、ミニモーターヘッドが未付属なので、ファブリックの掃除には新機種より負ける部分があります。
スタンドも付きますが、新機種の下位機種と同じ方式で、充電できないタイプとなります。やはり、新機種同様に「どっちつかず感」はありますし、選びにくさを感じます。
次回に続く!
コードレス掃除機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、軽量のコードレスの掃除機について紹介しました。
しかし、記事は、もう少し続きます。
2・軽量なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-2:東芝〈日本〉
2-3:パナソニック〈日本〉
3・軽量なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:ダイソン 〈英国〉
3-2:シャーク〈米国〉
3-3:レイコップ〈韓国〉
4・おすすめのコードレス掃除機【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
続く、2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかったメーカーの「軽量なコードレス掃除機」を追加で紹介します。
吸引力の強さ ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
掃除機の軽さ ★★★★★
ヘッドの性能 ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
ひきつづき、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら