Top 自転車関係 比較2025'【通勤向け】電動自転車23点の性能とおすすめ :スポーツ車・シティサイクル型 (1)

2025年06月20日

比較2025'【通勤向け】電動自転車23点の性能とおすすめ :スポーツ車・シティサイクル型 (1)

【今回レビューする内容】2025年 通勤通学用の電動アシスト自転車の性能比較と選び方:人気車種の違いと性能ランキング

【比較する製品型番】ヤマハ PAS CITY-SP5 PA27CSP5 PAS CITY-V PA24CV PAS CITY-X PA20CX PAS CITY-C PA20CC AS Ami PA26A PAS RIN PA26RN PAS mina PA26M PAS VIENTA5 PA26V PAS Brace PA26B ブリヂストン ステップクルーズe ST6B45 アルベルトe B400 A7LB45 A7SB45 A6LB45 カジュナe CE6B45 パナソニック ティモS BE-FTS633 ティモL BE-FTL633 ティモA BE-FTA634 ティモDX ベロスター BE-FTD753 ベロスター・ミニ BE-FVS071 ハリヤ BE-FH671

今回のお題
通勤通学向きの電動自転車のおすすめモデルはどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2025年6月現在、最新の電動自転車(電動アシスト自転車)の比較です。

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1・電動アシスト自転車の比較 (普通車)
2・電動アシスト自転車の比較 (シティ)
3・電動アシスト自転車の比較 (子乗せ)

 なお、今回の記事は3回連続記事の「2回目記事」です。

 通勤通学に向いた(フレームがまっすぐな)シティと、スポーツ車・小径のベロ型の人気機種を紹介します。

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 ただし、女子男子でも、(フレームが曲がって)乗りやすい普通電動アシスト自転車が良い場合は、1番の【普通電動アシスト自転車の比較記事】のほうをご覧ください。

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加速性能   ★★★★★
走行安定性  ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
車体重量   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各機種を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ車種を提案する形式で執筆していきます。

1-1・電動アシスト自転車の選び方の基本

 具体的な製品の比較にはいる前に、「電動アシスト自転車の選び方の基本」をあらかじめ説明しておきます。

1:センサー
2:バッテリー量
3:変速

 とくに、(自分でこぐ)普通の自転車と違う上記の2点について、あらかじめ説明しておきます。

1・センサー性能の違い

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 はじめに、センサー違いについてです。

 (例外はありますが)各社とも上位モデルは、上記3つのセンサーを装備します。

 電動アシスト自転車は、法律で「最大アシスト力」が定められている関係もあり、センサー性能が、「アシストがなめらかさ」を規定する部分があります。

 重要な部分ですので、センサーの機能を解説しておきます。

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 第1に、トルクセンサーです。

 これは、ペダルを踏みつける力を感知するセンサーです。

 要するに、アシストの力を決めるためのセンサーです。

 どの電動自転車にも(だいたい)搭載されるものです。

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 第2に、スピードセンサーです。

 これは、文字通り速度を感知するセンサーです。

 一部の自転車は、これが未付属です。

 ただ、このセンサーがあると、ギアチェンジをしたときに、アシスト力がより効率よく持続します。

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 第3に、クランクセンサーです。

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 クランクとは、自転車を回転させる部分のパーツです。クランクセンサーは、この回転数を感知するセンサーです。

 とくに、「乗り心地のなめらかさ」に影響する部分ですが、一部の自転車は、これも未付属です。

 トルクセンサーだけの場合、自転車のペダルを踏み込んだときだけのアシストになってしまいます。そのため、自転車ペダルを下に踏み込んだとき、下から上に戻すときでアシストにムラが生じます。

 搭載機は、クランクセンサーが、トルクセンサーを補完して、ペダルを踏みつけているときだけではなく、回転しているときにも正確なアシストをするために、加速がスムーズで乗り心地がアップします。

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 結論的にいえば、3つのセンサーを備えるかどうかが、まず「1つめのポイント」となります。

 一部メーカーの「最安機」は網羅しない場合、または、搭載の有無を、購入者向けのカタログで明示しない場合があります。

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 今回は、こうした機能や、それらを補完する機能(タフパワーアシストやスマートパワー)といった機能を含めて、センサー部分にできる限り注意して見ていきます。

2・バッテリー性能の違い

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 続いて、バッテリー性能の違いです。

 各社とも、モード別に、(購入当初の)バッテリーの最大持続時間を明示します。

 若い方で、例えば「坂だけ少しアシストがあればOK」という場合は、エコモードの数字で選んでください。

 ただ、「あまり体力に自信がない」方は、エコモードを利用しても、ストレスを抱えるだけです。強モードを基準に、1週間くらいは充電なしで済む製品を選ぶと良いでしょう。

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 一方、ブリヂストンについて言えば、運動エネルギーの回生システムがあります。

 F1のMGU-Kのようなもので、坂道など、前輪ブレーキ使用時に発生した電力を回生充電します。

 バッテリーの持続時間が回復するため、表記上の持続時間が他社より長めとなります。

 加えて、この仕組みだと、(自動車のエンジンブレーキのように)坂でのブレーキ性能が向上します。

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 一方、、坂がない平地だとやや短くなる部分があります。

 そのため、特に、街乗り平地ユーザーの場合、持続距離数より、バッテリー用の多寡を比較した方が実際的となります。

 そのため、バッテリー量(アンペア/時間)についても、今回は比較しています。

3・変速機性能の違い

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 続いて、変速機の性能の違いです。

 今回紹介する「通勤通学用」は、5段変速など、変速機の段数が多いモデルも多いです。

 先述のように、電動アシスト自転車は、法律上の問題もありつつ、(スピードが出すぎないように)ギア比での最大アシスト力が制限される仕組みがあります。

 そのため、普通の自転車よりも変速の段数は重要で、多いほど、速度に応じてアシスト制御が最適化されます。

 普通電動アシスト車(ママチャリタイプ)と違って、今回紹介するタイプは、体力的にさほど問題ない世代が乗る車種ですし、この部分を重視しても良いかと思います。

ーーー

 というわけで、「電動アシスト自転車の選び方の基本」の紹介でした。

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 これら以外も、盗難防止のための施錠の利便性や、盗難保障(買い換え保証)なども重要です。

1・シティ型電動アシスト自転車の比較 (1)
 1-1:選び方の基本の紹介【導入】
 1-2:ヤマハ
 1-3:ブリヂストン
 1-4:パナソニック
2・シティ型電動アシスト自転車の比較 (2)
 2-1:パナソニック〈続き〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 こうした部分については、各社の製品を説明するなかで、おいおい説明しようと思います。

 今回は、以上のようなメーカー順にみていきます。

1-2・ヤマハの電動アシスト自転車

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 では、比較をはじめます。

 はじめに、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車の紹介からです。

 なお、ヤマハは、他社同様に毎年「新車(新モデル)」を出します。しかし、同社に限っては、「型番が毎年同じ」ですので、購入される場合は「年度」を注意してください。

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 では、具体的な製品の比較に入ります。

 以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記します。



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 【2024年12月発売】

 【27インチ】25PA27CSP5

 1・ヤマハ PAS CITY-SP5 PA27CSP5
  ¥132,858 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【27インチ】:154cm以上
シフト数:5段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):86キロ
走行可能距離(フルパワー) :53キロ
急速充電時間:4時間 
自転車の重さ::27.3キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 こちらは、ヤマハのPAS City-SP5です。

 タイヤは、27インチです。

 「ママチャリ」タイプのヤマハのPASシリーズ(上図)と比べると、タイヤの径が27インチと大きめです。

 この部分で、背の高い方にはPASシリーズよりも快適です。

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 センサーは、乗り心地に関係する3つのセンサーが「しっかり」搭載されています。

 先ほども紹介したトルク・スピード・クランクセンサーで同社の「売り」である「滑らかな乗り心地」は上位機種同様に楽しめます。 

 特に、同社の場合、他社機にない場合もある「クランクセンサー」が備わります。

 ペダルのこぎ出し時のアシストがスムーズで、低速時のカクツキも少ないので、気持ちよい「自然な加速」が得やすいというメリットがあります。

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 加えて、2025年モデルからは従来このグレードでは装備されなかった、スマートパワーモード(スマートパワーアシスト)が装備されました。

 自動車における「オートマ」のような感じで捉えてください。設定しておけば、モード切替不要で、アシスト力を調整します。

 アシスト力を道の傾斜などに合わせて柔軟に変化させることで、バッテリー持続時間と快適性を高める工夫です。

 一方、全回見た買い物用(ママチャリ)と比べると、通勤通学用はアシストレベルを、少し下げています。ただ、購入する年齢層や性別を加味したものですので、一般的に、問題ないです。

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 走行可能距離は、フルパワーで53キロ、エコモードで86キロです。

 同じバッテリー量でも、走行距離が前回紹介した「ママチャリ」タイプより航続距離は長いです。先述のように、アシストレベルの違いによります。

 充電に要する時間は、4時間です。

 しかし、30分で20%程の充電が可能ですので、うっかり充電し忘れた日にも安心です。

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 変速は、内装5段変速です。

 3段である(ママチャリタイプの)PASシリーズよりも加速はスムーズで快適です。

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 ライトは、LED2灯のわりと強力なタイプです。

 オートライトも対応です。テールランプも、ソーラーなので夜間自動点滅です。

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 サドルは、長時間乗りやすい「ふかふか」なタイプです。

 そのほか、ステンレス製のリムとスポークで錆びにくくEマイティロードタイヤを採用しており、耐久性が高いです。

 施錠は、1つのキーで、ワイヤー錠・サークル錠・バッテリーロックの3つの施錠ができる、1キー3ロックです。

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 モニターは、同社の「スマートクロックスイッチ」です。

 時計機能のほか、カロリー表示に対応します。

 カロリー計算は、ペダルを踏み込む力から計算する方法です。

 一方、走行速度は出ません。

 保証は、車両保証のほか3年間の盗難保険が付いているところもメリット性です。

 盗難補償は、全額保証ではなく、「本体価格の30%(1年目及び2年目)、50%(3年目)をご負担いただくだけで同型車の新車を購入できる」というものです。

 また、最近は、パナソニックなど他社も盗難保険をつけるようになりました。

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 以上、ヤマハのPAS City-SP5の紹介でした。

 シティサイクルタイプでは、最も安い車種の1つです。

 一方、後ほど見る同タイプの他社機に比べる場合、「クランクセンサー」を装備する点をふくめて、平地での加速の滑らかさ安定性(乗り心地)の点で、他社よりも有利な部分があります。

 街乗りの場合、段差などが多いような場所だと、特にヤマハ機は良いでしょう。

 また「スマートパワーアシスト」対応で、自動車で言う「オートマ」的な手軽さもあるので、あまり考えなくても、気持ちよく走行しやすいです。

 坂道もそれなりに強いため、坂道ほか、あまり状態の良くない舗装がある地域などには、有利かなと思います。

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 【2024年2月発売】

 【24インチ】各色

 2・ヤマハ PAS CITY-V PA24CV
  ¥146,000 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【27インチ】:154cm以上
シフト数:5段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):100キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ::22.6キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 なお、ヤマハのCityシリーズには、別系統のPAS CITY-Vという製品があります。

 名前の由来でしょうが、フロントに、制動力が良いVブレーキを採用します。

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 クラシックなデザイン性のほか、タイヤが24インチになるほか、ハンドルがフラットバーであることが目を引きます。

 全体的な特長としては、軽量化を突き詰めており、22.4kgとかなり軽めです。それもあって、SP5より容量の少ない12.3Ahのバッテリーながら、航続距離はかなり長めです。

 リアの反射灯がたんなるリフレクターである点、バスケットが基本装備されない点や、鍵がサークル錠のみである点、リフレクターがLEDでない点などで下位機種とも言える製品です。

 しかし、「大人格好よい」のは確かです。

 変速やアシストレベルなどは、SP5と同じです。


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 【2025年2月発売】

 【20インチ】25PA20CX

 3・ヤマハ PAS CITY-X PA20CX
  ¥137,192 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【20インチ】:153cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):116キロ
走行可能距離(フルパワー) :69キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ::20.9キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 こちらは、ヤマハのPAS CITY-Xです。最近人気がある車種です。

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 20インチの小径のタイヤを搭載したベロタイプの電動自転車です。

 ちなみに小径だから遅いという認識は間違いです。

 Atlasは小径車ものりますが、小径でも割とスピードが出ます。ギア比の関係で、進む距離もほとんど同じです。とくに、蹴り出しは良いです。

 一方、路面の振動を拾いやすい部分や、加速後の慣性での速度維持面では負けます。ここは、自転車が全部小径車にならない理由と言えます。

 まあ、好き好きですし、シティなら、実際ファッション的な意味で選んでも良いかと思います。

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 センサーは、こちらもトリプルセンサーが搭載され、快適なアシストが得られます。

 スマートパワーモード(スマートパワーアシスト)も搭載です。

 走行可能距離は、フルパワーで116キロ、エコモードで69キロです。

 バッテリーは、15.8Ahです。

 24年モデルになって増加しました。

 割と長いのは、小径車の利点を活かして本体重量を軽量化してあるためです。

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 重さは、20.9キロです。

 電動自転車としては、軽量級です。

 フレームに軽量素材であるアルミを使っているため、この重さが実現できています。

 充電に要する時間は、3.5時間です。

 30分で25%程の充電が可能です。

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 ブレーキは、制動の良いスポーツ車用のVブレーキが採用されます。

 ベロは、基本的にスポーツ車として設計されているためです。

 先ほどのPAS City-SP5は、ママチャリのFブレーキでした。

 それと比べて、制御にコツは要る一方、効きは一般的に良く、制動距離も短くなります。

 ハンドルは、ストレートハンドルで、サドルも座りやすいスポーツタイプです。

 変速は、ただし、こちらは、普通に3段です。

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 前照灯は、砲弾型で、遠くに向かってワイドに照らすタイプです。

 夜間に自動点灯するオートライト対応です。

 ただし、後部の反射板は、ソーラー式ではないので自動点灯(点滅)はしません。

 なお、カゴは、本機は別売で、好きなモノを付けるという仕様となります。鍵は、1キーでバッテリーと車輪に施錠できる1キー2ロックです。

 こちらも製品保証のほか、3年間の盗難補償も付属します。

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 以上、ヤマハのPAS CITY-Xの紹介でした。

 坂道を通勤・通学する方で、できるだけスタイリッシュなモデルが欲しければこちらが良いでしょう。20インチの小径車である点もデザイン的にはオススメです。

 電動自転車はバッテリーを搭載する形状から、小径車の方がフォルムが綺麗に見えるとAtlasは思います。

 見た目で、電動自転車を乗っている感が最も少ないスポーティなモデルである点も、おすすめです。

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 【2025年2月発売】

  【20インチ】25PA20CC 

 4・ヤマハ PAS CITY-C PA20CC 
  ¥130,680 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【20インチ】:140cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ::21キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 なお、PAS CITY-Cは、曲線的なデザインですが、PAS CITY-Xの姉妹機になります。

 バッテリー容量を含めて基本性能は同じです。

 しかし、こちらの方がサドルが低く、ハンドルバーが高いという形状の機種です。

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 結論的にいえば、安定走行性はPAS CITY-Xのほうが高いですが、デザイン的にこちらを選んでも良いと思います。


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 【2025年2月発売】

 【26インチ】25PA26A

 5・ヤマハ PAS Ami PA26A
  ¥131,978 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:147cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):98キロ
走行可能距離(フルパワー) :58キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ::27.7キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS Amiは、自転車の部分のデザインがやや異なるモデルです。

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 本機も「通学・通勤モデル」としての紹介ですが、曲線的にフレーム形状的に(昔風に言えば)「女子用」です。

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 走行可能距離は、フルパワーで57キロ、エコモードで96キロです。

 15.4Ahのバッテリーです。「通学・通勤モデル」としての役割性から多めです。

 アシスト力は、一方、こここまで見てきた「PAS CITY系(アシストレベル3」より強めの、アシストレベル4です。

 同社のママチャリ系買い物用(PASシリーズ)と同等で、この部分も(昔風に言えば)「女子用」を意図しているからでしょう。

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 センサーは、本機も、トリプルセンサーです。

 先ほど説明したタフパワーアシストも付属するので、本機も、平地では段差に強く、坂道でにも強いと言えます。

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 モニターは、他機同様に、同社のスマートクロックスイッチです。

 走行速度はみれない一方、カロリー消費の推定値はだせます。

 変速は、本機も3段です。

 充電に要する時間は、4時間です。

 自転車の重さは、一方で28.1キロ重めです。

 やはり、デザイン性を重視しているためでしょう。

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 その他の装備は、大型バスケットや、大きめのテリーサドルなど、デザイン面の違いとなります。

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 装備面は、PAS CITY系だと搭載されないパーキングストッパーが付属です。

 買い物用(ママチャリ)と同じ仕様で、回すことで、ハンドルを半固定する仕組みです。

 前照灯は、砲弾型です。

 遠くに向かってワイドに照らす仕様です。本機もオートライト対応です。

 後部の反射板もソーラー式で、自動点灯です。

 ブレーキは、普通のFブレーキです。

 施錠は、1つのキーで、ワイヤー錠・サークル錠・バッテリーロックの3つの施錠ができる、1キー3ロックです。

 この部分は、通勤通学用だと強固に越したことはないでしょう。

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 以上、ヤマハのPAS Amiの紹介でした。

 どちらかといえば、若い女性に使いやすい配色にした特別デザインのモデルです。

 また、ここまで見たシティよりパワーアシストが強いので、あまり脚に自信がない方に向くでしょう。

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 なお、(いわゆる)「女子用」の通勤通学用には、いくつかのバリエーションがあります。

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 【2025年2月発売】

 【26インチ】25PA26RN

 6・ヤマハ PAS RIN PA26RN
  ¥135,333 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:146cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):96キロ
走行可能距離(フルパワー) :61キロ
急速充電時間:4.5時間 
自転車の重さ::27.6キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 第1に、PAS RINです。

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 PAS RINは、「カワイイより、カッコイイが好き」というコンセプトで、フラットバーのハンドルや、あまり曲線を強調しないフレームなど、パーツ形状が異なります。

 バッテリー量やアシスト力は同じなので、純粋にデザイン上の好みで決めても良いです。

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 【2024年2月発売】

 【26インチ】

 7・ヤマハ PAS minä PA26M
  ¥151,980 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:145cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:15.8アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:4時間 
自転車の重さ::24キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 第2に、PAS minäです。

 (いわゆる)「女子用」の通勤通学用です。

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 こちらについては、クラシックなデザインで、ターゲット層の年齢は少し高めかと思います。パーツのグレードも(主にファッション的な意味で)少し良いので、その分値段が高いと言えます。

 一方、本機は、アシスト力は同じですが、バッテリー量は12.3アンペアなので、少し少なめです。

 ただ、車体重量自体が23.8kgと結構軽くなるので、航続距離はあまり変わらないのでこの部分は問題ないでしょう。ただし、カゴは標準では未付属です。



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 【2024年4月発売】

 【26インチ】 各色

 8・ヤマハ PAS VIENTA5 PA26V
  ¥163,680 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:149cm以上
シフト数:5段変速 
バッテリー容量:12.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):74キロ
走行可能距離(フルパワー):45キロ
急速充電時間:3.5時間 
自転車の重さ::21.0キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS VIENTA5も、ヤマハのスポーツタイプの電動自転車です。

 26インチ車だけのラインナップです。

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 形状は、フラットバー採用のクロスバイク的なスポーツ車です。

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 変速は、内装5段です。

 シマノのS.P.E.C.5で、変速もスムーズです。

 マウンテンやクロスバーロードのような、ラピッドファイア式になります。

 センサーは、トリプルセンサーです。

 ただ、スポーツ車なので、スマートパワーアシストは装備されません。

 アシストレベル3ですので、仕様は少しストイックです。

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 走行可能距離は、フルパワーで74キロ、エコモードで45キロです。

 バッテリー量は、12.3Ahですので、加減されています。

 充電に要する時間は、3.5時間です。

 30分で25%程の充電が可能です。

 重さは、バッテリー量の少なさもあり、21kgと軽めです。

 むろん、電動でないクロスよりだいぶ重いですが、ある程度軽くして、慣性運転時を含めて、車重を感じず軽快に走れるようにしているのだと言えます。

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 モニターは、他機同様、スマートクロックスイッチです。

 サイコン的なスピード表示は対応しません。

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 前照灯は、砲弾型のホワイトLED1灯です。

 オートライトも対応ですが、リアのリフレクターは、ソーラー式ではないので点滅します。

 ブレーキは、スポーツ車仕様の、Vブレーキです。

 制動は良いでしょう。

 こちらも製品保証のほか、3年間の盗難補償も付属します。

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 以上、ヤマハのPAS VIENTA5の紹介でした。

 クロスバイクに形状が近いタイプで、変速機が5段というのが「売り」です。

 変速機の操作性が良いため、電動ではないスポーツ車が「しんどく」なった方の、買い換えには良いでしょう。


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 【2024年4月発売】

 【26インチ】 各色

 9・ヤマハ PAS Brace PA26B
   ¥176,700 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:156cm以上
シフト数:8段変速 
バッテリー容量:15.4アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):91キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:4時間 
自転車の重さ::23.0キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 PAS Braceは、ヤマハの26インチのスポーツ系の電動自転車です。

 昔からあるシリーズの最新機です。

 他の電動アシスト自転車に比べると高額ですが、売れている人気機種と言えます。

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 形状は、 こちらも、クロスバイクタイプのスポーツ車です。

 サドルも、スポーティサドル3で、ふかふかタイプではないです。

 ただ、ある程度クッション性はあるタイプなので、しっかりした姿勢でのれば、痛くはならないでしょう。気になったら、買い替えれば良いかなと思います。

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 変速は、内装8段変速です。

 先ほど書いたように、変速が多いほど、速度に応じてアシスト制御が最適化されるため、電動アシスト自転車の場合は、変速が多いほど快適です。

 変速機は、ラピッドファイヤ式の変速機です。

 ギアは、内装ギアのため、変速部分が汚れずメンテナンスの手間がかかりません。

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 走行可能距離は、エコモードで90キロ、フルパワーで60キロです。

 15.4Ahと中サイズのバッテリー量のため、少し長めです。

 長距離のライドもこなせます。

 アシスト力は「レベル4」です。

 つまり、普通のシティや、買い物用と同じ、割と強めのアシストにしています。

 充電に要する時間は、4時間です。

 センサーは、トリプルセンサーを搭載しています。

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 モニターは、下位機と同じ、スマートクロックスイッチです。

 消費カロリー表示はできますが、速度表示はしないタイプです。

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 前照灯は、ハンドル部分に付属します。

 2灯なので割と広く照らせそうです。オートライト対応です。

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 その他の、装備は、町乗りに適したマウンテンバイク寄りのクロスバイク仕様です。

 制動力とコントロール性に優れるディスクブレーキ、リアのVブレーキ、町の道路の段差を吸収するサスペンションとセミスリックタイヤなどが装備されます。

 高価な機種ですが、車両保証のほか3年間の盗難補償が付きます。

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 以上、ヤマハ PAS BraceXLの紹介でした。

 クロスやスポーツバイクを乗り慣れている方が、(若干年を感じて)電動アシスト車が欲しくなった場合、候補になりそうです。

 変速段数の多さは、電動自転車の場合でも有利ですし、細かい部分の仕様も、通常車のスポーツバイクに近いといえる装備を持ちます。快適な走行ができるでしょう。

1-3・ブリヂストンの電動シティサイクル

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 つづいて、ブリヂストンのシティサイクルタイプを紹介します。


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 【2024年11月発売】

 【26インチ】各色

 10・ブリヂストン ステップクルーズe ST6B45
  ¥141,196 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:144cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):200キロ
走行可能距離(フルパワー) :62キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ27.4キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

  ステップクルーズeは、ブリヂストンの販売する電動自転車です。

 形状は、シティ型です。

 幅広のクルーザーハンドルを装備するほか、直線的なフレームを含め、独特のフォルムの自転車です。

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 センサーは、トルク・クランク・スピードセンサーです。

 スピードセンサーは記載がないですが、アシストの法定上限速度(24km/h)の関係で、実際は付属されていると思われます(要調査)。

 クランク回転だけだと(ギア比の関係もあり)推定以上はできないでしょうし。 

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 モニターは、同社の、スマートワンタッチパネルです。

 機能としてはシンプルで、速度もカロリーも表示しません。 

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 走行可能距離は、エコモードで200キロ、フルパワーで62キロとなります。

 他社機と比べても、トップクラスの航続性能です。

 この車種は、バッテリーは14.3Ah相当との記載です。

 スペックで言えば(9.9Ah/37.5V)なのですが、この距離が実現できるには、後ほど書く「回生充電」機能があるためです。

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 アシスト方法は、本機は、前輪はモーター駆動、後輪は人の力で駆動する「両輪駆動」です。

 一般的なアシスト車だと、前輪駆動(スポーツ車は後輪の場合あり)ですので、珍しいです。

 発進時の加速性に寄与するほか、荷物が多くても安定しやすいほか、「モーターブレーキ」として機能するので、制動部分での利点もあります。

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 本機の場合、後輪ブレーキ(左ブレーキ)をかけたとき、自動で前輪のブレーキがかかり、そのエネルギーを充電する機構があります。

 これを回生充電と言います。

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 このほか、平地や下り坂でペダルを漕がない状態でも発電するので、坂道が多い場所などでこれを使う場合、走行可能距離はかなり伸びます

 これを加味すると、同じバッテリー量の他社機より、航続距離は長いです。

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 一方、航続距離の計算は、ある程度の勾配の坂道があることが前提ですので、平地だけの場合は、実際短くなります。

 14.3アンペアのバッテリーなので、車体重量とバッテリー量が近い他社機とさほど変わらなくなる、とは言えます。

 この部分で、坂道の多い地域にお住まいで、比較的移動距離が長い場合、わりと効果を発揮すると言えます。

 充電に要する時間は、4時間10分となります。

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 安全面では、スリップ制御技術も採用されており、安全性の面では、シティサイクルでは最高レベルです。

 また、この機種は、いわゆる「両輪駆動」です。

 力を伝えやすいベルトドライブも採用されているため、加速時の安定性や安全性の面でメリットがあります。

 ブリヂストンは、普通自転車ではベルト車「アルベルト」を20年近く出してきました。

 その技術を電動アシスト自転車に応用したものになります。ベルトドライブは、チェーンと違って油を差す必要が無いため、メンテナンス要らずで、また、パンツの裾が汚れる心配もありません。

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 加えて、回生充電の部分が、車のエンジンブレーキのように、スピードを減じてくれるので、その部分でも安全性が高いと言えます。

 なお、かかり具合は調整できるため、平地でペダルを漕がない状態の航続距離にはさほど影響を与えません。

 前照灯は、オートライト対応です。

 プチトリオバッテリーランプ(3灯)で、ワイドに配光するものです。

 リアのリフレクターは、ソーラー式ではないです。

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 ハンドルロックは、「くるピタ」です。

 写真のリングを回してハンドルを半固定する仕組みです。

 あれば、一荷物の載せ卸しに便利ですが、ヤマハのように、スタンドに連動するより便利な仕様のものもあります。

 そのほか、車両保証のほか、3年間の盗難保険が付属します。

---

 以上、ブリヂストンのステップクルーズeの紹介でした。

 10万円前後で買える普通車のスポーツタイプとして価値の高い製品だと思います。

 両輪駆動・回生充電など面白い機能を加えており、アシストブレーキ採用などの安全性も高いため、坂道の多い場所の自転車、あるいは、載せる荷物が重めの方にオススメできる機種です。

 もちろん、平地中心の地域や、坂があってもさほどの勾配がない場合、あるいは、信号による停止なども少ない感じの通勤通学路の場合は、回生充電の部分があまり活きないとは言えます。

 また、押し歩く際も、車重が少し重い部分があります。つまり、傾斜がキツくて、いずれにしても「押さざるを得ない」地域の場合、車体自体が軽く、坂道に強いパナソニック機と比較は必要でしょう。

 その部分で言えば、向く地域と、そうでもない地域はあるように思います。


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 【2024年11月発売】

 【26インチ】

 11・アルベルトe L型 A6LB45
  ¥164,197 楽天市場 (6/20執筆時)

 【27インチ】

 11・アルベルトe L型 A7LB45
  ¥162,578 楽天市場 (6/20執筆時)

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 【27インチ】

 12・アルベルトe S型 A7SB45
  ¥163,306 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:144cm以上
適正身長【27インチ】:148cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコ):135キロ(200キロ)
走行可能距離(フル) :51キロ(62キロ)
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:26.6キロ/25.8キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

  アルベルトeも、ブリヂストンのシティタイプの電動自転車です。

 ステップクルーズと比べる場合、機能面は似ています。

 例えば、ベルトドライブの採用や、回生充電、回生ブレーキ、スリップ制御技術、両輪駆動などの技術を搭載するのは、ステップクルーズと同じです。

 ただ、後述するように、夜間対応力の強化など、より通学用に向けた仕様にしている機種と理解すると、違いが分かるかと思います。


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 形状は、 L型S型とあります。

 S型は、フレームが直線的なモデルで、L型は曲線的なモデルです。

 デザイン面以外の相違はありません。

 ただ、L型のみ、27型ほか、タイヤが小さめな26型があります。背の低い方、あるいは、低めに慣れている方向けです。

 後述するように、26型の方がスペック上の走行距離は長くなるのですが、 一般的には、27型が乗りやすいでしょう。

 重さは、26kg前後です。

 さほど軽くないですが、荷台がない部分で、多少軽いと言えます。

 センサーは、先ほどの機種と構成は同じです。

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 モニターは、こちらも同社の、スマートワンタッチパネルです。

 速度もカロリーも表示しません。 

 変速は、3段です。

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 走行可能距離は、L型・S型とも27型でエコモードで135キロ、フルパワーで51キロとなります。

 ステップクルーズeと同じ14.3Ah相当のバッテリーですが、走行距離が短いです。

 これは、車体重量や、27インチという車輪の径の関係でしょう。

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 実際、L型の26インチの場合、走行距離の数字は伸びます。

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 装備面は、若干、ステップクルーズeと変わります。

 例えば、こちらは後部の荷台がない仕様です。

 前照灯は、より明るいタイプとなるシングルパワー バッテリーランプです。

 オートライト対応です。

 また、リアのリフレクターも、ソーラー充電で点滅する仕様です。

 こうした装備の違いも、同じバッテリー容量でも持続可能距離がステップクルーズより多少短くなりる理由です。

 しかし、安全面は高いので、夜間走行が多い方はむしろこちらを選ぶべきでしょう。

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 あとは、だいたいステップクルーズeと同じです。

 ただ、通学向きと言うことで、後輪錠のほかワイヤーロックも付属します。

 同じ鍵で利用できます。

 電動自転車は「重さ」が盗難防止に奏功する気もしますが、前輪を押し歩く形での盗難はありえますので、Wロックである点はわりと重要です。

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 以上、 ブリヂストンのアルベルトe の紹介でした。

 設計のコンセプト通り、学生用の通学用途に向いた機種です。ライトほか安全性能も高く、オススメできるモデルです。

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【2024年11月発売】【26インチ】

 13・カジュナe ベーシックライン CE6B45
  ¥153,780〜 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:144cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:14.3アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコ):200キロ
走行可能距離(フル) :62キロ
急速充電時間:4時間10分 
自転車の重さ:28.6キロ
センサー:トルク・スピード・クランク

 なお、2020年からアルベルトeを「フェミニン」な外観にした製品が登場しました。


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 回生充電やベルトを含めて、走行系の性能は同じです。

 ただ、本機は26インチの車輪なので、走行可能距離は、ステップクルーズeと同じく、最大200kmと長めになります。

 ただし、車体重量自体は後部に荷台が付くなど、装備面の関係でやや重めです。

 一方、パンク耐性のあるタイヤ、頑丈なホイールや、制動力のあるブレーキなど、アルベルトeの基本装備がない部分があります。まあ、男の子と違って「無理な運転をしない」という部分からだと思います。

1-4・パナソニックの電動シティサイクル

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 最後に、パナソニックの電動シティサイクルを紹介します。


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 【2024年11月発売】

 【26インチ】 BE-FTS632後継機

 14・パナソニック ティモS BE-FTS633
  ¥132,222 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:147cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ:27..41g
センサー:トルク・スピード

 ティモ・Sは、パナソニックの通学向けの電動アシスト自転車です

 2023年に型番が変わりましたが、価格改定によるもので、性能は同じです。

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 走行可能距離は、いずれも、エコモードで107キロ、フルパワーで59キロです。

 かなり長いですが、パナソニックは回生充電などは使わず、16.0Ah(25.2V-16A)と多めのバッテリー量を搭載するからです。

 ヤマハも最近は多くなってきましたが、パナソニックの場合、世界的なバッテリー製造メーカーですので、昔からこの部分は強みでした。

 一方、回生充電式のブリヂストンと比べた場合は、坂が多い地形ならばブリヂストンが、平地中心ならばパナソニックの方が、若干、性能は上回るでしょう。

 充電時間は、約5時間です。

 若干長めでしょう。

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 モニターは、「液晶スイッチ5」タイプです。

 かなりシンプルで、スピード表示もできません。

 ただ、同じスイッチタイプが常に搭載ではないですが、24年以降のティモ系の場合、タイヤの空気チェック機能があります。

 後述するセンサーの情報から空気圧を推定するというものです。時速10km-19kmでのアシスト走行で、10分以上、なだらかな平面を走行した場合、計測がはたらき、足りなそうならば、表示が出るという仕組みです。

 ビッグデータのAi学習による分析成果のように思える新機能です。

 実際の前後のタイヤの圧を見ているわけではないですが、目安にはなりそうです。

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 センサーは、トルク・スピードセンサーです。

 ヤマハと比べると、クランクセンサーの記載はないです。

 ただ、モーター部分について「カルパワードライブユニット」を装備します。

 近年登場したパナソニックのモーターで、モータ自体を軽量化したものです。

 シティの場合、それ以外の装備が重めなので(ママチャリタイプほど)車重自体の軽さは目立ちませんが、従来より軽くなっています。

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 性能面では、加速力が自慢です。

 坂道などで加速を付けようと思ってペダルを強く漕いだときの加速力に効果を発揮します。(もっとも辛い)坂道の発進時にパナソニックは力強いといえます。

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 このモーターは、中速域の加速力も強めになるので、スピードの伸びは従来より良いとされます。

 町中で(法定速度を守りながら)快適に加速できます。

 一方、加速のなめらかさにかかわるクランク(回転)センサーは、少なくとも今年度のカタログ上、確認できません

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 前照灯は、2灯です(リトルLEDビームランプ2)。

 リフレクターでワイドに配光するタイプです。特徴的な明るさというわけではないですが、夜間のオートライトは対応です。

 リアの反射版は、ソーラー式で、自動点滅にも対応です。

 ハンドルロックは、「くるピタ」です。

 他社でも見ましたが、リング操作で、ハンドルを半固定するものです。

 施錠は、1キー3ロックです。

 同じ鍵で、後輪ロック、ワイヤーロック、バッテリーロックが同時にできて便利です。

 タイヤも、ブロックタイヤで、悪天候にも強そうです。

 また、車両保証のほか、3年間の盗難保険も付属します。

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 以上、パナソニックのティモ・Sシリーズの紹介でした。

 バッテリー量が自慢の機種です。ただ、この部分で、ヤマハも最近は伸びてきたこともあり、エコモード時を除けば、さほどの優位性はなくなったかなと思います。

 また、ブリヂストンと比べると、回生充電、回生ブレーキ、スリップ制御技術、両輪駆動などの技術は不採用です。安全性や、走行安定性は、ブリヂストンが総合的にはよさそうで

 ただ、先述のように、「カルパワードライブユニット」の恩恵で、本機は坂道での加速力は強い機種ですし、その部分を重視する場合、候補にはできそうです。

ーーー

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 【2024年11月発売】

 【26インチ】BE-FTL632後継機

 15・パナソニック ティモL BE-FTL633
  ¥132,000 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):107キロ
走行可能距離(フルパワー) :59キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ:26.8kg
センサー:トルク・スピード

 なお、やや形状のことなる同級機として「ティモ・L」というモデルもあります。

 「大人かわいい」をテーマとした学校通学用モデルとして売られます。

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 写真のように、フレームが低くなるので、跨ぎやすいほか、タイヤが耐久性の高いハードランナータイヤになります。

 その代わり、盗難を防ぐサドルガードマン機構がないほか、サドルの「ふかふか度」が少し削られるなどしつつ、だいたい同じ車重にしています。

--

 結論的にいえば、「ティモ・L」とスペック面で決定的な差はないので、フレーム形状の好みだけで決めて良いでしょう。

ーー

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 【2024年11月発売】

 【26インチ】 BE-FTA634後継機

 16・パナソニック ティモA BE-FTA634
  ¥123,000 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【26インチ】:141cm以上
シフト数:3段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):59キロ
走行可能距離(フルパワー) :107キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ:26.6kg
センサー:トルク・スピード

 一方、ティモ・Aも、これら同級の製品です。

 こちらは、ティモ・Lほどではないものの、フレームが、ティモ・Sほりすこし低めです。

 高校生などで少し背が低めだが、フレームがまっすぐな「格好良い系」のシティが良い場合は選択肢になるかと思います。


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 【2024年11月発売】

 【27インチ】BE-FTD752後継機

 17・パナソニック ティモDX BE-FTD753
  ¥132,479 楽天市場 (6/20執筆時)

適正身長【27インチ】:149cm以上
シフト数:5段変速 
バッテリー容量:16.0アンペア/時間 
バッテリー寿命:700〜900回
走行可能距離(エコモード):71キロ
走行可能距離(フルパワー) :46キロ
急速充電時間:5時間 
自転車の重さ:28.7キロ
センサー:トルク・スピード

 ティモ・DXは、パナソニックの通学向けの電動アシスト自転車です。

 タイヤは、27インチだけの展開です。

 (体力があり)大きめのタイヤを好む学生のニーズに合わせてあります。タイヤの耐久性も「ハードランナータイヤ」の採用で頑強です。

 重さも、28.7キロです。

 軽量化より、ステンレスを多用した装備など、耐久性を重視したモデルと言えます。

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 走行可能距離は、エコモードで71キロ、フルパワーで49キロです。

 なお、さきほどのティモシリーズより持続が落ちてはいます。

 ただ、短距離の街乗りならば、一般的に言って、十分でしょう。

 充電時間は、5時間とやや長めです。

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 変速は、内装5段変速です。

 ヤマハにも対応機種がありましたが、通常の3段に較べると、シフト調整をまめにする方については、乗りやすさは上位です。

 なお、こちらも、空気チェックに対応します。

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 ライトは、4灯でかなり明るいライトです(足も灯4-LEDビームランプ2)

 もちろん、オートライトです。リアの反射板もソーラー式で、自動点滅です。

 その他の点は、センサー部分を含めて、ここまで見た他のティモシリーズと基本性能は、だいたい同じです。

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 以上、パナソニックのティモ・DXの紹介でした。

 「変速5段」ですので、坂道での発進や、急な坂道の登攀などでは威力を発揮しやすいでしょう。

 ただ、車重はそれなりに重いので、押し歩きの際やとりまわしを考えると、基本的には、体格が良い方向きに思えます。

次回につづく!
通勤/通学向け電動自転車のおすすめは結論的にこれ! 

 というわけで、今回は、通勤通学向けの電動アシスト自転車の比較の1回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

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2・シティ型電動アシスト自転車の比較 (2)
 2-1:パナソニック〈続き〉
 2-2:最終的なおすすめの提案【結論】

加速性能   ★★★★★
走行安定性  ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
車体重量   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 続く、2回目記事こちら)では、今回見た車種全部から、目的別・用途別にAtlasのオススメ車種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

ーー

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posted by Atlas at 13:56 | 自転車関係

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