【今回レビューする内容】 2024年 最新の電気圧力鍋の性能とおすすめ・選び方:人気の時短調理機のレビュー 動作圧力の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】Panasonic NF-PC400-K SR-MP300-K タイガーTIGER COOKPOT COK-A220-KM COK-A220-WM COK-B220-KM COK-B220-WM COK-N220KM COK-N400KM COK-B400-KM T-fal Cook4me Express CY8521JP CY8708JP CY8701JP Cook4me 6L CY8751JP CY8711JP 3L CY8748JP CY8711JP T-fal Cook4me Touch 3L CY8768JP CY876AJP CY9221JP アイリスオーヤマPC-MB3-H KPC-MB3-G KPC-MA3-B PC-MA3-H KPC-MA3-G PC-MA3-R PC-MA3-T C-MA3-W PMPC-MA2-B KPC-MA2-B PC-MA2-W PMPC-MA4 KPC-MA4-B PC-MA4-W KPC-REMA3-W PC-MA2-R シロカ おうちシェフPRO SP-2DM251 東芝 RCP-30R ショップジャパン クッキングプロ V3 CKPV3WS1 コイズミ KSC-3501 ほか
今回のお題
高性能で使いやすい電気圧力鍋のおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2024年10月現在、最新の電気圧力鍋の比較です。
気になる安全対策はもちろん、圧力の強さ(時短効果)や、調理機能(自動調理)の違いなどに注目しながら、各社の最新機種を細かく紹介します。
1・電気圧力鍋の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:タイガー〈日本〉
1-4:T-Fal〈仏国〉
1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・電気圧力鍋の比較 (2)
2-1:シロカ〈日本〉
2-2:コイズミ 〈日本〉
2-3:ワンダーシェフ〈日本〉
2-4:Instant Brands〈米国〉
2-5:エムケー精工〈日本〉
2-6:Shop Japan〈日本〉
3・電気圧力鍋の比較 (3)
3-1:東芝〈日本〉
3-2:他の家電メーカー
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、電気圧力鍋の「選び方の基本」を示します。
その後、上表のような順番でメーカーごと順番に製品をみていきます。
時短効果 ★★★★★
自動調理 ★★★★★
レシピ数 ★★★★★
予約調理 ★★★★★
調理容量 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論編(こちら)では、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきたいと思います。
よろしくお願いします。
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1・圧力鍋の比較
2・電気圧力鍋の比較
3・多機能調理機の比較
なお、今回は圧力系の家電比較シリーズの2回目記事として書いています。
1-1・電気圧力鍋の選び方の基本!
具体的な製品紹介にはいる前に、電気圧力鍋の「選び方の基本」を確認しておきます。
1・圧力の強さ
2・調理メニューの多彩さ
3・サイズ面の選び方
4・安全性
スペック面で、自分に合ったモデルを選ぶ場合に重要になる、以上の4点についての解説になります。
第1に、かけられる圧力の強さです。
電気圧力鍋は、ほとんどの製品が70kpa前後です。
ガス火(IH式)の圧力鍋と違い、火加減式をみずに「放っておく」ことができるので、過度に「時短効果」を高めなくても問題ないからです。
減圧時間を考えると、結局、時間面でさほどの差は生まないとも言えます。
一方、硬いお肉を柔らかくしたい場合は、高圧だと軟化させやすいのも事実です。
その点を重視したい場合、95kpa前後の高圧をだせる電気圧力鍋を選ぶ意味はあります。
一方、作動圧力が高いと、野菜のビタミンが消失したり、魚などが荷崩れしやすいという弊害があります。
そういった場合も、電気圧力鍋だと、マイコン制御で、温度(圧力)調整がしっかりできる機種もあるため、今回はその部分も詳しく説明していくつもりです。
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結論的にいえば、電気圧力鍋の場合、70kpa前後が適当と言え、それ以上だと、逆に注意を要する部分があると言えます。
第2に、調理メニューの多彩さです。
調理方法として言えば、圧力調理だけという機種は少ないです。
電気鍋のような常圧調理、ローストビーフほか、より低い温度での低温調理(スロークック)、カレーなどの無水調理など、圧力と関係ない調理ができる機種が増えています。
自動調理も、最近ではポイントとなります。
レシピに合わせて食材を入れるだけで、勝手に「自動調理」してくれる、電気圧力鍋も増えています。
自動調理に強い機種は、(シャープのヘルシオほか)圧力を使わない機種を含めて【マルチクッカーの比較記事】でも比較しています。実際、この手の家電と、電気圧力鍋との境目は、最近はっきりしなくなっています。
一方、逆説的に言えば、上位機は、基本的にこうした、圧力に関わらない部分で、多機能ゆえに「値段が高い」といえます。
この部分で便利に感じないようならば、同じメーカーの入門機で良い場合が多い点が注意点です。
![202204061119.jpg](http://miyashita.sakura.ne.jp/sblo_files/monomania/image/202204061119.jpg)
第3に、電気圧力鍋のサイズです。
今回は、各機の「調理容量」を示しながら比較します。
一部機種は、鍋の「満水容量」で表示していますが、それだと正確なサイズが分からないので、その差は注意をしています。
調理容量は、2-4人家庭向きの場合、2.0Lもあれば、基本十分に思えます。
これほどあれば、豚の確認ならば、600g前後まで一度に処理できますので。
逆に、1-2人暮らしの場合は、1.5L前後のモデルでも、十分でしょう。
第4に、安全性です。
この部分を懸念している方は多いと思います。
しかし、電気式はガス式と違って、火加減は機械任せです。
ふたを確実に閉め、容量を守って使い、ノズルを掃除して、無理に調理中にふたを開けたりしなければ、初心者でも「安全」に利用できます。
安全装備は、圧力鍋の場合、電気を使うものも、ガス火のものも、法令基準をクリアします。
つまり、公的なPSC認証を取らないと販売できない仕組みです。
この部分で「しきいが高い」ので、海外のノンブランド品は、(Atlasが見る限り)ネットでも見あたらないです。
また、しっかりした大手企業の製品は、製品安全協会の「SGマーク」が貼られています。
認可を得るための「家庭用の圧力なべ及び圧力がまのSG基準」が定められています。例えば、ふたや本体の材質、低圧(5kpa以下)でないと開閉できない構造などです。
ただ、その基準を上回る「多重の安全装備」がみられる機種はあります。
とくに、ふたロック検知の部分は、機種により差があるので、しっかり比べるつもりです。
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以上、電気圧力鍋の「選び方の基本」の紹介でした。
これ以外にも重要な点はありますが、各社の製品を見ながら、おいおい説明していくことにします。
1-2・パナソニックの電気圧力鍋の比較
というわけで、具体的な製品比較にはります。
はじめにパナソニックの電気圧力鍋です。
いうまでもない日本の総合家電メーカーで、電気圧力鍋の生産歴も長いです。
この分野の老舗、最新機もデンキヤではかなりの人気機種です。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2023年発売】
1・Panasonic 電気圧力鍋 NF-PC400-K¥20,500 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2.6L
自動メニュー:20種類
【2019年発売】
1・Panasonic 電気圧力鍋 SR-MP300-K¥17,400 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2.0L
自動メニュー:7種類
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:
常圧調理(煮込み):70度 85度
予約調理:対応
NF-PC400は、パナソニックの電気圧力鍋です。
旧機種となる、やや小型のSR-MP300も継続販売です(写真)。
かけられる圧は新機種と同じです。
ただ、設置幅が29.2cmなので新機種より5cmほどスリムです。ただし、調理容量は2L(新規は2.6L)で、自動メニューも7(新規は20)です。
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結論的にいえば、設置場所に問題なく、ある程度「まとめて作りたい」ご家庭ならば、NF-PC400が良いように見えます。逆に、1-2人家庭ならば、SR-MP300でしょう。
小さいとは言え、例えば豚の角煮出言えば、豚肉600g程度は処理できますので。
あとは、目立つ違いはないため、新機種をベースに同時にみていきます。
本体の大きさは、幅34×奥行27.4×高さ26.2 cmです。
「ひさし」の部分で幅が出るデザインですので、圧迫感はないです。
このサイズはアイリスなども出しますが、奥行が狭いのでその方面設置性は良く、家庭に置いて邪魔にならないをと言えます。
調理容量は、新機種は、調理容量として2.6L(満水容量3.9L)です。
普通の炊飯器よりサイズは大きいですが、ご飯ならば5合まで炊けます。
カレーならば、だいたい6人皿の容量で、3-4人家族まで対応できます。
ちなみに、炊飯は圧力鍋だと粘りと柔らかさがでやすく「本職」に大きく劣ります。Atlas的には、兼用はあまりおすすめしていません。
ただ、玄米を炊く方は、割と多いようです。
かけられる圧力は、70kpa(115度)の1段階です。
「ほどほどの圧力で、初心者にも使やすい」という部分を志向した製品です。
とはいえ、お肉などを柔らかくするには、十分なパワーです。
電気は、ガス式と異なり「火加減をを見張らずにほっておける」ので、過度の作動圧力は、不要です。
作動圧力が高いと魚などが荷崩れするので、70kpaで問題ないでしょう。
低圧での調理は、非対応です。
そもそも、70kpaの圧ですし、不要との判断でしょう。
長時間煮込み(スロークック)は、対応です。
圧力をかけず、一定温度で加熱する機能を「スロークック」といいます。
沸騰温度に至らせない低温調理で、煮物や玉子豆腐なども美味しく作ることが可能です。
他社には、無段階で温度調整できる製品もあります。
本機は85度と70度の2段階で調整ですが、その精度は「ワンポイント」です。
70度なら、甘酒や温泉玉子なども調理可能です。
自動調理メニューは、旧機種は6種類でした。
豚の角煮のほか、肉じゃが、ヘルシースープ、玄米、 黒豆、甘酒です。
これに、新機種になって「塩ゆで豚・牛すじ煮込み・サバ味噌・筑前煮・おでん・ロールキャベツ・ブイヤベース」などが、加わり20種類です。
本格的な「自動調理機」の場合、100を超える数の自動レシピはあります。
それに比べると弱いですが、日常的に電気圧力鍋で作りたい料理は網羅しているように思います。「手放し・全自動」の「どらえもんの秘密道具」のようなものが欲しいわけでないならば、十分に思います。
レシピ集は、一方取扱説明書に約80種類ほか、オンラインのレシピ集だと、それ以上にあり多めです。
【こちら】でレシピの一端がみれます。
この場合の自動メニューとの差は、「無水調理・煮込み・低温(70/85度)」を選んで、時間指定するだけです。そのため、「完全にボタン1つ」でなくて「2つ」で良いならば、100レシピは簡単に作れると言えます。
豚の角煮は、最大量で1350gで、「総調理時間」が90分となります。
70kpaの作動圧の製品として、1.5時間の調理時間は多少長く思います。ただ、パナソニックの場合、「加圧時間」ではなく「調理時間」の表記です。
量も量なのでこのくらいでも納得です。あまり減らすと「自動」だとうまくできないですが、1/2〜3/4程度なら、調味料を減じればうまくできるでしょう。
一方、一度に1300gという処理可能量は、「自動調理」としては多めです。
圧力式の機種は(ほぼどれもですが)下ゆでせず、少量の調味料(水分で)「ほったらかし」なレシピです。
角煮の「自動調理」ボタンを押せば仕込みは終わりなので、手間いらずです。こだわる人は、マニュアルで、ゆでを別にやった方が美味しいとは言えますが、肉の質が良いと、このままでもわりと美味しいです。
無水調理も、対応です。
無水調理とは、素材の持つ水分だけで調理する電気圧力鍋ならではの料理法です。
本機は、マニュアル運転時に、「無水調理」という専用のボタンがあり、高度に対応できます。
レシピ集にも、「白菜と豚バラのミルフィーユ」「豆乳煮込み さんまといちじくのトマト煮込み」などのレシピが提案されます。
予約調理機能は、自動メニュー設定時のみ、その一部が利用可能です。
具体的には、3時間から12時間の幅で、カレー・塩ゆで豚・肉じゃが・角煮・ヘルシースープ・玄米・ごはんの7メニューついては設定が可能です。予約調理後には保温になります。
多くはないですが、主要なメニューはしっかり押さえています。
お手入れは、露受け・おもり・パッキンなどを掃除する必要があります。
さほどたいへんではない作業です。さらに、本機は内鍋がフッ素加工です。
最近一部の海外製で、フッ素加工されていないものもありますが、このあたりは万全です。
安全性の部分でも、能力は高いです。
ふたを閉めないと稼働しない(フタロック検知)など、配慮があります。
電気圧力鍋はガス式と比較すると「火の消し忘れ」などはないので、安全性は基本的に高いです。これらの点で、電気圧力鍋は「初心者向き」です。
そのほか、ロックピンや、蒸気を逃がす構造など、JIS基準に準拠する仕組みは網羅します。
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以上、パナソニックのNF-PC400の紹介でした。
十分な調理容量で、3-4人分のまとめ作りもできて、かつ邪魔にならないサイズと言えます。
一方、これから見ていくように、予約調理機能や無水調理機能、作動圧力など、個別部分で一芸に秀でた機種は、他社機にも多いです。
しかし、「総合家電メーカー」のパナソニックらしく、「総合力」として考えると、本機は、よく考えられており、抜きんでたものがあります。
とくに「時短効果(圧力)」と「予約調理」を両取りしたいと考える方には、よい候補となるでしょう。
レシピ集も充実しますし、「買ったけど使わなくなる」危険性も少ないです。
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【2023年発売】
2・パナソニック NF-AC1000-K
¥74,200 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2.4L
圧力の最大値:100kPa 121度
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):35度-90度
自動メニュー:25種類
予約調理:対応
このほか、パナソニックは、「オートクッカー ビストロ」というフラッグシップ機も展開があります。
電気圧力鍋としては、100kPaと相当強力な製品で、低圧(70kPa)・超低圧(25kPa)も出せる機種です。
ただ、本機は、食材の「かき混ぜ機能」付きで、自動調理の部分に個性のある機種です。
そのため、今回の記事ではなく、このブログの【マルチクッカーの比較記事】の方で詳しく紹介しています。
1-3・タイガーの電気圧力鍋の比較
続いて、タイガー魔法瓶の電気圧力鍋です。
製造する家電分野が似ている点で象印のライバル企業です。
その点で言えば、息の長かった象印製品(EL-MB30)の生産終了と入れ替わるように、圧力鍋に新規参入してきたのは印象的でした。
【2024年11月発売】
3・タイガー COOKPOT COK-B220-KM
3・タイガー COOKPOT COK-B220-WM
¥27,800 楽天市場 (10/25執筆時)
【2023年発売】(炒めなし)
3・タイガー COOKPOT COK-A220-KM
3・タイガー COOKPOT COK-A220-WM
¥15,900 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【Amazon限定】(炒めなし)COK-N220KM
4・タイガー COOKPOT COK-N220-KM¥24,800 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:1.2L(満水容量 2.2L)
【2024年11月発売】
5・タイガー COOKPOT COK-B400-KM
¥32,800 楽天市場 (10/25執筆時)
【Amazon限定】(炒めなし)COK-N400KM
6・タイガー COOKPOT COK-N400-KM
¥---- Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2.5L(満水容量 2.5L)
圧力の最大値:15kpa 104℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):30-100度
自動メニュー:43種類
予約調理:
COK-B220KMとCOK-B220WMは、タイガーの電気圧力鍋です。
同社の「100周年記念モデル」として展開された、同社の新ジャンル家電の1つです。同社の、圧力式の炊飯器をベースに開発した、電気圧力鍋と言えます。
サイズは、1.2Lと2.5Lの展開です。
大きい方は、24年に追加されました。
一方、いずれも、複数の型番があります。
2024年(現行機)は、自動メニューの2品追加(濃厚焼きいもと白米早炊き)と、青椒肉絲ほか、手動での「炒め」という調理技法の新対応です。
「炒め」は目を惹きますが、実際的には、ふたを開け放った状態で、内鍋で炒められるというだけの話です。他社もありますが、フライパンでやった方が(正直)数倍手早いですし、手放しにできるわけでもないので、便利ではないです。
ただ、この所作は鍋を傷めやすいので、コートが替わっている可能性はあります。
Amazon限定は、24年発売ですが、「炒め」はなく、自動メニューも23年旧機と同じです。
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結論的にいえば、値段のやすいうちは、旧機種でOKです。
本体の大きさ・調理容量は、サイズで変わります。
1.2Lモデルは、幅28.1×奥行27.4×高さ22.6cmです。
3合のご飯も炊けるのですが、要するに3合用の炊飯器と同じほどのサイズです。
コンパクトと言えます。
サイズ感からしたら1-2人向きでしょう。カレーや、副菜1品でよい考えるならば、最大3人用といえます。
2.5Lモデルは、幅31.9×奥行32.4×高さ25.7cmです。
満水容量が増えますが、それによる独自の追加メニューはないです。
むろん、一升炊きほどのサイズですし、調理容量は増えます(ご飯で6合炊き)
こちらの場合、カレー・豚の角煮を含めて6人前とされます。
かけられる圧力は、本機の注意点で15kpa 104℃です。
ようするに、タイガーの1.15気圧の炊飯器の技術そのままです。
少なくとも低圧(45kPa 109度)が出せる他社機と比べて、圧による時短効果は(ほぼ)期待できません。
また、角煮用のばら肉や豆程度のお肉を柔らかくする力はあるでしょうが、魚を含めて、骨まで柔らかくするような使い方は、対応できない水準です。
豚の角煮の場合、レシピでは、450g(2.5Lは900g)の豚肉を使って、90分の調理時間です。
パナソニックと同じで、加圧時間ではなく「調理時間」表記です。
同じく、下ゆでなしの「材料を一気にいれる」レシピになります。
調理容量からするとかかる時間は長めです。【マルチクッカーの比較記事】でみている、圧を使わない電気調理器でもそれくらいの時間ですので、圧による時短効果は、実際イマイチです。
「放ったらかし家電」ですしここは問題ないです。もちろん、同じ時間使う分には、常圧の製品より、肉を柔らかくする効果も期待できるでしょう。
一方、超低圧ゆえに時短効果に乏しい点は、タイガーも認識しているようです。
そのため「別のメリット性」を強調します。
4点あるので、順番に紹介しておきます。
第1に、低圧だから煮崩れしにくいという部分です。
上図では、ジャガイモ・ニンジンなどを例にしています。ただ、高圧な100Kpa(2気圧)の圧力鍋に比べて、食感が残るという話に止まります。
他社に多いといえる中圧(40-70kPa)の圧力鍋と比較したデータではない点が注意点です。
第2に、「うま圧(1.15気圧)」だから、お肉が柔らかくてジューシーという部分です。
上図も高圧な100Kpa(2気圧)の高圧との比較です。肉の保水率が良く、柔らかく仕上がることを示します。
ただし、高圧で煮こむとで柔らかく、また美味しくなるといえる豚肉の話ではなく、煮込むと硬くなる鶏肉(ささみ)の事例です。適切と言えるかはやや微妙でしょう。
第3に、ご飯を美味しく炊き上げるという部分です。
ここは、説明不要でしょう。圧のかかり方は炊飯器と同じなので、指摘するように「向く」と思います。
第4に、減圧時間が速いという部分です。
圧が低いので、減圧に必要な時間が短くて済むので、すぐに食卓に出せるという説明です。
他社機が表に示される自然減圧に時間がかかるとも思えないとは言え、そのように言えると思います。
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結論的にいえば、ご飯が美味しいという部分を除くと、以上4点の訴求は説得力がないように思いました。
煮崩れも、減圧も、それは(同社が昔出していた)高圧な100Kpa(2気圧)と比べるからそのように言えるだけです。お肉についても、先述のように鶏のささみの話です。
先ほどみたパナソニック機を含め、最近は、中圧・標準圧(40kPa-70kPa)程度の圧力の機種が多いですし、それだと普通、ここは問題になっていないと思います。
低圧での調理は、そもそも、圧が低い機種なので、こなせるでしょう。
時短効果があるかは置いておき、煮崩れしやすい魚なども問題ないでしょう。
ちなみに、カレイの煮付け(2切れ)で22分の調理時間です。
長時間煮込み(スロークック)は、対応できます。
沸騰温度以下については、30-60度の制御が可能ですので、発酵に使えます。
自動調理メニューは、43種類です。
メニュー数としては多いです。カレー・角煮・魚の煮付け・豚の角煮など、基本メニューはしっかり網羅です。
無水調理も、自動メニューとして対応です。
自動だと上図の3種類に限定されますが、火加減(3段階)と時間を設定してのマニュアル操作は可能なので、料理好きの方はアレンジメニューに挑戦できます。
予約調理は、対応です。
一方、自動の場合、ごはん・玄米以外は、直後の加熱で、最大12時間まで保温です。マニュアルも、圧力調理・無水・スロー調理については可能です。
一方、保温時に美味しさを維持するための、マイコンでの温度制御などはなさないようです。
お手入れは、ただ超低圧ゆえに簡単です。
上記の3点を丸洗いするだけなので、とても楽です。
素晴らしいことに、食洗機も対応です。
安全性の面では、やはり、超低圧なので、問題ないです。
ガスを使う圧力鍋の場合と異なり爆発の危険性は皆無と言えます。
電気圧力鍋の導入をためらう理由の多くはここでしょうが、本機はそれがないと言えます。
レシピ集は、付属します。100種類以上です。
同社のサイト【こちら】でも、「電気圧力鍋」を指定すれば検索可能です。
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以上、タイガーの電気圧力鍋の紹介でした。
似たような低圧機から象印が撤退してすぐ出てきた製品です。
ただ、(炊飯以外の部分で)超低圧でも圧力がかけられることに対する意義が伝わってこないので、電気圧力鍋としては評価できないという感じです。
その点で言えば、本機は、むしろこのブログの【マルチクッカーの比較記事】でみているような、常圧の電気調理器(多機能調理機)がライバルのです。
そちらとの比較で言えば、多彩な自動メニューが設定されている点や、おそらく、炊飯器と部品が共有できるためしょうが、本体価格が割と「安め水準」です。
圧力は美味しい炊飯のための「オマケ」で、あとは(ほぼ常圧の)電気調理器として考えたら、手入れも楽で、安全であるわけで良い機種に思えます。
炊飯機能メインで兼用を考えるならば、選択肢の1つにできるでしょう。できれば、保温についてのもう少し工夫があればもっと良かったのですが、タイガーは、炊飯専用機でも(格安機は)伝統的に保温部分にノータッチの傾向ですので、仕方ないでしょうか。
1-4・ティファールの電気圧力鍋の比較
続いて、フランスのT-Falの電気圧力鍋です。
海外ブランドで「洋食」も得意ですが、以外に「和風・アジア風」なメニューも多いです。
【2024年発売】(250レシピ)
7・T-fal Cook4me 6L CY8751JP¥37,673 Amazon co.jp (10/25執筆時)
【2022年発売】(250レシピ)
8・T-fal Cook4me 6L CY8711JP¥22,980 Amazon co.jp (10/25執筆時)
【2019年発売】(210レシピ)CY8521JPA
9・T-fal Cook4me Express CY8521JP¥16,800 楽天市場 (10/25執筆時)
調理容量:約4.5L(満水容量6L)
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):75度 90度
自動メニュー:250種類
予約調理:
クックフォーミー 6Lは、フランスのT-Falの製品です。
これら製品も、電気圧力鍋です。
ただ、調理パターンが多彩で、仕掛けるだけで「全自動」で料理ができる点を売りです。
そのため、このブログの【多機能マルチクッカーの比較記事】でも、本機のそのあたりの良い部分を他機と比較しながら紹介しています。
ニーズとしては、自動メニューの多彩さで、料理のレパートリーを増やすという方向性です。マニュアル調理も可能なので、電気圧力鍋としても普通に利用できます。
こちらには旧機種が残ります。
2022年・2024年モデルの性能は同じです。
2019年モデル(T-fal Cook4me Express)は、外観デザインとレシピが異なります。
比べると無水調理のレシピ少なくカレーなど数種類だけです。
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結論的にいえば、無水調理に興味がないならば、2019年の上位機でも良いでしょう。欲しい場合は、22年機以降で、値段で決めて良いでしょう。
あとは、同じなので、まとめて紹介します。
本体の大きさは、380×350×325mmです。
旧機種も新機種もサイズは同じです。
容量が多いので、この手の調理器具として一回り大きいです。
目安を言えば、だいたい、家庭用の大きめ「炊飯器」のサイズと言えます。
調理容量は、4.0Lです(満水容量6L)。
内臓の鍋は深底の両手鍋の形状で、最大で4-6人分は大量調理が可能です。
かけられる圧力は、70kPa(115度)です。
パナソニックと同じで、しっかりとした圧力がかけられる製品で、「時短」も可能です。
自動調理メニューは、圧倒的な250レシピです。
【ティファールのレシピ集】に見られるように、和洋を問わず、多彩な調理が可能です。
なお、単鶏チキンのように、炒める(焼く)を伴う料理は、当然ですが、ヘラなどで焼き加減を人間が見る必要があるので、圧力調理に至るまでの下準備は人間の作業です。
豚の角煮は、自動メニューの場合、600gの豚肉を利用する形式で30分で可能です。
同じ作動圧力のパナソニックよりも短いのは、おそらく鍋の大きさが奏功していると思います。
そのほか、材料の準備時間を含めていないからと言う可能性もありますが、いずれにしても早い方です。
無水調理も、対応です。
先述のように、2019年機までは他社の類似機に大きく劣っていましたが、今回一気に40種類に拡充です。
メニュー的には、和洋中・エスニック問わず増えていて、メキシコのチリコンカンから、白菜のミルク煮、麻婆白菜まで素材の味を活かせるレシピが増えました。
予約調理機能は、持ち合わせません。
その部分で、「ほったらかし度」は、低いです。要するに「自分が料理している間、一品増やしたい」というニーズに合う製品です。
ただ、この機種は、大きな液晶が付属するため、下準備を含めて、表示されます。
要するに、料理名を選択し、人数を入力すれば、必要な材料が表示されるので、その指示通りに料理すれば、美味しい料理ができます。
低圧での調理は、一方、機能としてありません。
一定の圧をかけるので、例えば、次に見るタイガーの超低圧機などに比べれば、ビタミンの残存率は低めでしょう。
そのかわり、調理時間は早いので、一長一短な部分となります。
一方、マニュアル設定で75度の弱火で煮込めるので、この機種は、一般的な「スロークッカー」として利用できます。
長時間煮込み(スロークック)は、対応します。
お手入れは、ふたや減圧ボール・バルブなどの掃除は必要です。ただ、面倒ではないです。
一方、クッキングカップや蒸し器(台)以外は食洗機非対応です。
内鍋は、セラミックコートです。フッ素ではないのは、加熱性(焼き目)を重視したためでしょう。こびり付きも、セラミックなら(まあ)大丈夫です。
安全面は、ロック検知を含めて、フル装備なので、安心して利用できます。
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以上、T-falのクックフォーミー・エクスプレスの紹介でした。
本機の場合、時短効果が期待できる70kPa(115度)を出せる上で、自動調理機能が多彩である点が、良い部分です。
加圧のほか、「蒸す」・「煮込む」・「炒める」という動作もできるため、料理のレパートリーは国内勢を圧倒するでしょう。
一方、本機は、「予約調理」に非対応ですから、「ほったらかし調理」は、さほど得意ではないです。
その点で、自分で調理場に立ちながら、おかずを一品増やしたい「お料理好き」におすすめできる製品です。
マニュアル調理も可能ですし、上級の電気圧力鍋として便利に利用できます。
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このほか、T-FALからは、若干小型の製品がいくつか展開されます。
本機との違いを中心に説明します。
【2024年発売】(250レシピ)
10・T-fal Cook4me 3L CY8768JP
10・T-fal Cook4me 3L CY876AJP
¥33,320 Amazon co.jp (10/25執筆時)
【2023年発売】(250レシピ)
11・T-fal Cook4me 3L CY8748JP
11・T-fal Cook4me 3L CY8711JP
¥22,490 Amazon co.jp (10/25執筆時)
【2020年発売】(210レシピ)
12・T-fal Cook4me 3L CY8708JP
12・T-fal Cook4me 3L CY8701JP
¥16,690 楽天市場 (10/25執筆時)
調理容量:約2L(満水容量3L)
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):75度 90度
自動メニュー:250種類
予約調理:
第1に、Cook4me 3L です。
こちらも旧機が残りますが、2022年機は新機種と同じで、20年機は無水調理のレシピが少なめです。
調理容量は、2Lサイズ(満水容量3L)です。
サイズは、幅324×長さ314×高さ268mmです。
6L機と比べると、ひとまわり小型なので、少人数世帯ならばこれでも良いと思います。
副菜ならば、3-4人分の調理に対応と言っても良いでしょう。
マニュアル利用での「まとめて調理」はあまりせず、自動調理メインならこのサイズ良いでしょう。
ちなみに、ご飯は4合まで炊けます。
なお、白黒2色ですが、直営店はアイボリーの限定色があります。
メニュー数は、250種類です。
旧機の場合、上位機と同じで、無水レシピが少なめで、合計210種になります。
具体的なレシピは、【ティファールのレシピ集】で確認できますが、分量を除けばできる要理は上位機と基本的に同じです。
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【2023年発売】(270レシピ)
13・T-fal Cook4me Touch 3L CY9221JP
¥51,790 Amazon co.jp (10/25執筆時)
調理容量:約2L(満水容量3L)
圧力の最大値:100/70/40kpa -119℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):75度 90度
自動メニュー:270種類
予約調理:
第2に、Cook4me Touch 3L です。
小型の「プレミアム機」と言えます。6Lサイズの機種より仕様は「豪華」です。
調理容量は、こちらも 2Lサイズ(満水容量3L)です。
基本的には2-3人向きといえます。
サイズは、幅324×長さ314×高さ268mmです。
下位機種と全く同じです。
しかし、「クックフォーミータッチ」の名前通り、大きな「カラータッチパネル」を搭載します。
操作性や、レシピや調理方法の視認性は下位機種以上に良いです。
また、目線より下に置くことが多い調理器具ですが、パネルの角度も変更できます。
ネットワークは、こちらはWi-Fiを装備します。
スマホで「冷蔵庫の食材など」からレシピを検索して、本体にレシピ転送ができます。高級オーブンレンジではこうした工夫がありますが、圧力鍋だと(たぶん)初めて見ました。
圧力も、最大100kPaで、可変的に70Pa・40Paも出せる仕様です。
その部分で言えば、自動調理はもちろん、マニュアル調理も高度にです。
メニュー数は、270種類です。
弱かった無水調理のレシピが40種類に増加したのが目立つ部分です。
鍋本体は、一方、総ステンレス(+セラミックコート)になります。
アルミ合金より蓄熱性が良い素材で、メンテ性も多少よくなります。
お手入れは、圧が強まった機種ですが下位機と同じなので面倒はないです。
電気式だと蒸気も自動排気ですし、安全装備もあるので、他機同様に安全と言えます。
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結論的にいえば、かなり高い機種ですが、高い理由はあると思える機種です。
スマホとの連動は、こうした「自動メニュー」が多いタイプだと確実に便利でしょう。マニュアルで利用する場合も圧を3段階で調整できるので、利用の幅が広く、ベテランユーザーも「納得」と言えます。
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このほか、同社には圧力がかけられる他製品として「ラクラ・クッカー プラス コンパクト」「ラクラ・クッカー ミニ」などがあります。
ただ、これについては、【マルチクッカーの比較記事】のほうで書いています。
1-5・アイリスオーヤマの電気圧力鍋
続いて、日本のアイリスオーヤマの電気圧力鍋です。
電気圧力鍋への参入は最近ですが、価格面の値ごろ感もあって、人気があります。
【ヘルシープラスあり】
【2021年発売】
14・アイリスオーヤマ KPC-MA3-H
14・アイリスオーヤマ KPC-MA3-G
¥17,385 楽天市場 (10/25執筆時)
【2023年発売】
15・アイリスオーヤマ KPC-MB3-G
¥13,937 楽天市場 (10/25執筆時)
【ヘルシープラスなし】
16・アイリスオーヤマ PC-MA3-W¥12,300 楽天市場 (10/25執筆時)
調理容量:2L(2-3人家族)
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):30度-100度
自動メニュー:108種類
予約調理:対応
KPC-MA3は、アイリスオーヤマが2021年に発売した電気圧力鍋です。
2系統あります。
上位機のみ新製品がでましたが、基本性能は同じです。
下位機は、ただ、自動メニューが6種類です。
本機の最大の特長といえる52種類の「ヘルシープラス」メニューに非対応ですし、選ぶならば新機種でしょう。
本体の大きさは、30×30.1×22.4cmです。
調理容量は、2Lです(満水容量3L)。
2-3人に対応するサイズの製品としては、決して大きくない本体です
かけられる圧力は、70kPa(115度)です。
作動圧力は他社を含めた全体の平均値的で、最近の「業界標準」をクリアします。
冒頭書いたように、電気圧力鍋の場合、この圧で問題を感じません。
低圧での調理は、この機種は圧の手動調整ができないため、本機は非対応です。
ただ、圧がさほど高くならない機種ですし、そのままでもこなせそうです。
長時間煮込み(スロークック)も、対応できます。
この機種の場合、マイコン制御で、100℃〜40℃まで4℃刻みの温度調節が可能です。
ご飯の調理も可能ですが、白米炊飯については、この方式はさほど味は期待できないでしょう。
豚の角煮の場合、350gの豚肉のレシピがあります。
調理時間は60分です。
自動メニューのレシピは、T-Falと同じで水分少なめで調理し、下ゆでを伴わないで一気に完成させるタイプです。
後者は、 マイコン制御で、100℃〜40℃まで4℃刻みの温度調節が可能です。
その上で、圧力がかけられる機種です。
ご飯の調理も可能ですが、白米炊飯については、この方式はさほど味は期待できないでしょう。
自動調理メニューは、108種類です。
うち、52種類が「ヘルシープラスメニュー」です。
肉料理・魚料理・スープ料理・カレー・鍋ほか、「低糖質・食物繊維・塩分控えめ・低カロリー」といくつかの特性がある料理が用意される要素を持つ部分が特長です。
他社にない「流行りそうなアイデア」かと思います。カロリー別にメニューが選べる点も良いです。
モノクロながら大きめの液晶を装備した点を活かし、使い勝手もよさそうです。
無水調理は、本機も対応です。
予約調理機能は、簡易的です。
機能としてはありますが、ご飯を除けば、仕掛けてすぐに調理をして、そのまま、保温という形式です。
とくにセンシングもしないため、基本的には、作ってすぐ食べるべきでしょう。
そのほか、面白い部分としては、ふたを取り外して煮込み鍋としても使える点です。
これは、他社にない機能ですが、ガラスふたのようなものが別に付くとなお「よさげ」です。
お手入れは、鍋本体と、調圧弁・水受け・調圧弁キャップ・圧力表示ピンを掃除します。
圧力表示ピンを取り外して洗う必要があるため、すこし掃除の点数は多めです。
内鍋は他社同様にフッ素加工ですから、お手入れは楽です。
安全性の面は、本機は、加圧機構がレバー式ですし、初心者でも割と扱いやすいでしょう。
フタの密封状況を検知する機能も付属します。シロカと同程度です。
レシピ集は、付属です。
オンラインでも公開されており、約60種類のメニューが【こちら】で確認できます。
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以上、アイリスオーヤマの電気圧力鍋の紹介でした。
やはり目に付くのは、国産機にもかかわらず「値段が安い」点です。
その上で、白黒ながら液晶パネルを装備することで、自動メニューが108種類と多いので、割と楽しんで使えそうなのが「売れている理由」でしょう。作動圧力も問題ありません。
むろん「ヘルシーメニュー」は強い個性であり、この部分を優先したい人は、選ぶ意味が高そうです。
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なお、アイリスオーヤマからは、このサイズの下位機種がいくつかあります。
違いを確認しておきます。
【2023年発売】
17・アイリスオーヤマ PMPC-REMA3-W
17・アイリスオーヤマ PMPC-REMA3-H
¥9,071 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2リットル
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:
常圧調理(煮込み):35度-100度
自動メニュー:15種類
予約調理:対応
第1に、PMPC-REMA3です。
先ほどの機種の下位機になります。
一方、作動圧力ははこちらも70kpaです。
サイズは、幅30×奥行28×高さ約273cmです。
先ほどの機種とほぼ変わりません。
ご飯は、ただ、4号ではなく、3合までという仕様です。
ただ、こちらは、大きい液晶パネルがない関係で、自動メニューが15種のみです(手動65種)。
【2019年発売】
【上位機種】(ガラスフタ付き)
18・アイリスオーヤマ PMPC-MA2-B¥11,920 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【中位機種】(ガラスフタなし)
19・アイリスオーヤマ KPC-MA2-B¥12,800 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【下位機種】
20・アイリスオーヤマ PC-MA2-W20・アイリスオーヤマ PC-MA2-T
20・アイリスオーヤマ PC-MA2-R
¥9,980 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:1.4リットル
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):40度-100度
自動メニュー:69種類
予約調理:対応
PMPC-MA2は、アイリスオーヤマが2019年に発売した電気圧力鍋です。
先ほどの機種の小型版といえます。ただ、ヘルシーメニューは非搭載です。
中位機種となるKPC-MA2-Bは、調理後に利用できるガラスのフタが付属しない製品です。
そのほか、後述するように、自動メニューのレシピ構成が少し異なります。
下位機種のPC-MA2は、作動圧力などは同じですが、自動メニューが6種と大幅に少ないです。
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結論的にいえば、選ぶならば、中位機種以上でしょう。
本体の大きさは、28.2×28.6×21.3cmです。
サイズ的に言えば、他社機より奥行がない形状ですかsら、設置性は良いと思います。
調理容量は、1.4Lです(満水容量2.2L)。
先ほどの機種より小型です。
かけられる圧力は、本機も、70kPa(115度)です。
低圧での調理は、この機種は圧の手動調整ができないため、非対応です。
ただ、圧がさほど高くならない機種ですし、そのままでもこなせそうです。
長時間煮込み(スロークック)も、対応できます。
豚の角煮の場合、300gの豚肉が調理できます。
調理時間は55分なので、同じ作動圧力のパナソニックとだいたい同じです。
なお、手動では600gも対応できるでしょうが、自動メニューは、2-3人前相当の300gとなる部分は、大量に一度に作りたい方は、とくに留意してください。
自動調理メニューは、65種類です。
新機種より少ないですが、しっかり液晶装備です。
なお、 上位機PMPC-MA2は、上表の通りです。
中位機KPC-MA2のレシピについては【公式サイト】に記載がある65種類です。
単純に4種類の増減というわけでなく、上位機にない、シュークルート・グリーンカレーなどレシピは中位機だけにあります。逆に、デミチキンやパーニャカウダなどはありません。
とはいえ、定番メニューは一緒ですし、その部分に、過度にこだわらなくても良さそうです。
予約調理機能は、簡易的です。
機能としてはありますが、ご飯を除けば、仕掛けてすぐに調理をして、そのまま、保温という形式です。
とくにセンシングもしないため、基本的には、作ってすぐ食べるべきでしょう。
無水調理は、カレーについてのみ、自動メニューがあります。
そのほか、面白い部分としては、ふたを取り外して煮込み鍋としても使える点です。
これは、他社にない機能ですが、ガラスふたのようなものが別に付くとなお「よさげ」です。
お手入れは、鍋本体と、調圧弁・水受け・調圧弁キャップ・圧力表示ピンを掃除します。
圧力表示ピンを取り外して洗う必要があるため、すこし掃除の点数は多めです。
内鍋は他社同様にフッ素加工ですから、お手入れは楽です。
安全性の面は、本機は、加圧機構がレバー式ですし、初心者でも割と扱いやすいでしょう。
フタの密封状況を検知する機能も付属します。
レシピ集は、アイリスオーヤマも豊富です。
オンラインでも公開されており、約60種類のメニューが【こちら】で確認できます。
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以上、アイリスオーヤマの電気圧力鍋の紹介でした。
基本的に先ほどの機種の小型機で、調理技法は同じです。
残念なのは、同社の個性と言えるヘルシーメニューがない点でしょうが、そこは「自分で工夫する」という場合は本機も良いかと思います。
ただ、1人暮らし用と考える場合、予約調理や保温などは、もう少し充実すると良いかなと思います。
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【2020年発売】
【上位機種】(ガラスフタ付き)
21・アイリスオーヤマ PMPC-MA4-B
¥17,171 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【中位機種】(ガラスフタなし)
22・アイリスオーヤマ KPC-MA4-B
22・アイリスオーヤマ PC-MA4-T
¥19,000 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
【下位機種】
23・アイリスオーヤマ PC-MA4-W
¥16,000 Amazon.co.jp (10/25執筆時)
調理容量:2.6リットル
圧力の最大値:70kpa 115℃
低圧調理:対応
常圧調理(煮込み):40度-100度
自動メニュー:90種類
予約調理:対応
なお、2020年に本機の大容量タイプがでました。
上位機、下位機、中位機の違いは、小型機と同じです。
サイズは、W320×D334×H232mmとなりますが、調理容量が2.6Lと世帯用になります。
また、最上位機は、主にサイズが大型化されたことで、チャーシューやイワシの生姜煮など、レシピが80種まで増えました。なお、中位機は80種で、下位機は6種です。
それ以外は基本的に同じです。
世帯用には良い製品だと思いますが、同程度の容量の他社機より、本体が大きめである点は、注意してください。
次回に続く!
電気圧力鍋のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、、今回は、各メーカーの電気圧力鍋の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
1・電気圧力鍋の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:タイガー〈日本〉
1-4:T-Fal〈仏国〉
1-5:アイリスオーヤマ〈日本〉
2・電気圧力鍋の比較 (2)
2-1:シロカ〈日本〉
2-2:コイズミ 〈日本〉
2-3:ワンダーシェフ〈日本〉
2-4:Instant Brands〈米国〉
2-5:エムケー精工〈日本〉
2-6:Shop Japan〈日本〉
3・電気圧力鍋の比較 (3)
3-1:東芝〈日本〉
3-2:他の家電メーカー
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】