Top 映像機器 比較2022’【LG】4K液晶テレビ23機の性能とおすすめ:nano cell (5)

2022年09月28日

比較2022’【LG】4K液晶テレビ23機の性能とおすすめ:nano cell (5)

【今回レビューする内容】2022年 LGエレクトロニクスの最新4Kテレビの性能とおすすめ・選び方:LGテレビの評判・人気機種の違いや性能ランキング

【比較する製品型番】LG UQ9100 43UQ9100PJD 50UQ9100PJD 55UQ9100PJD 65UQ9100PJD 75UQ9100PJD NED80JQA 50QNED80JQA 55QNED80JQA QNED90 55QNED85JQA 65QNED85JQA 75QNED85JQA 86QNED85JQA 43UP8000PJB 50UP8000PJ 55UP8000PJB 65UP8000PJB 43NANO76JPA 50NANO76JPA 55NANO76JPA 65NANO76JPA 75NANO76JPA 55NANO90JPA 65NANO90JPA 75NANO90JPA 86NANO90JPA 50NANO85JPA 65QNED90JPA 75QNED90JPA 86QNED90JPA 55NANO91JNA 65NANO91JNA

今回のお題
最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?

 どもAtlasです。

 今回は、2022年9月現在、最新の4K液晶テレビの比較5回目記事です。 

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1・東芝の4K液晶TVの比較
 :レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
 :アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
 :ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
 :ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
 :ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
 :Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
 :TCL TV〈中国〉
8・各社の4K液晶TVの比較
 :フナイ〈日本〉
 :アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
 :オリオン山善・三菱
 :maxzenDMM ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
 =全機からのおすすめ機種の提案

 5回目記事となる今回は、韓国のLGエレクトロニクスの4K液晶テレビを紹介していきます。

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 そのほかのメーカーのテレビをお探しのかたは、以上のリンクをご利用ください。

---

 なお、「4K液晶テレビの選び方の基本」は、今回の1回目記事こちら)に書きましたので、そちらからお読みいただいた方がわかりやすいかと思います。

  よろしくお願いします。

映像の美しさ  ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★  
音質の良さ   ★★★★★
ネット動画   ★★★★★
番組表     ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。

 そして、最後の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。

ーーーー

1・小型液晶テレビの比較
2・大型液晶テレビの比較
3・4K液晶テレビの比較
4・有機ELテレビの比較
5・8Kテレビの比較
6・おすすめTVのまとめ 【結論】

 なお、今回の記事は、TVを紹介した一連の記事としては「3回目記事」の一環として書きました。

 LGの場合、上位は(もちろん)OLEDですが、そちらは、4回目記事でのフォローです。

5-1・LGの液晶TVの比較

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 というわけで、韓国のLGの液晶テレビの紹介です。

 グローバル仕様な機種が多い印象ですが、最近は、番組表などを含めて、日本の現地化にも力を入れています。 

 LGはいくつかグレードがわかれていて、それぞれ旧機種もあるため、「入門機」「中級機」「高級機」にわけて説明します。

5-1・LGの入門機

 はじめに、各年度のLGの4K液晶テレビの入門機からです。

 なお、以下では、前回と同じように、Atlasのおすすめできるポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で書きます。


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 【2022年5月発売】

 【43インチ】

  1・LGエレクトロニクス 43UQ9100PJD
   ¥72,873 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【50インチ】

  2・LGエレクトロニクス 50UQ9100PJD
   ¥102,114 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【55インチ】

  3・LGエレクトロニクス 55UQ9100PJD
   ¥115,865 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】

  4・LGエレクトロニクス 65UQ9100PJD
   ¥241,260 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【75インチ】

  5・LGエレクトロニクス 75UQ9100PJD
   ¥265,233 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:IPS
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 UQ9100シリーズは、LGエレクトロニクス社入門機の2022年モデルです。

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 同社は、世界的な液晶パネルメーカーであるため、比較的低価格で品質の良い液晶テレビを出すことができます。

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 液晶パネルは、IPS液晶を採用します。

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 他社機でも説明したようにIPS液晶は、コントラストが弱いので「黒の引き締まり」はVA液晶に及びません。

 しかし、視野角の広さと目の疲れにくさにおいては、定評があります。

 入門機グレードの場合、むしろこのタイプの方が表示品質は良いです。

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 一方、LGは、色の三原色に白を加えた4色IPSパネル(RGBW型)という、コントラスト性能がさらに劣る、廉価モデルを過去に出していました。

 新興企業の場合、基本見分けが付かないのですが、パナソニックやLGなど、老舗のTVメーカーは、その場合、しっかり情報を出していました。 

 先例に従えば、本機も断りがないので、RGBと理解できます。

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 バックライトは、直下型です。

 東芝なども採用する方式で、本体パネルを薄く

しにくい半面、明暗差をしっかり出しやすい点で、画質部分では優れます。

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 ただ、発光する場所を個別制御するエリア制御(部分駆動)はしないので、水準としては、価格相応の入門機です。

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 4Kチューナーは、新4K放送チューナーを搭載です。

 ただし、4Kチューナーは1基だけですので、新4K放送視聴中の裏番組の録画は非対応です。

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 HDR10技術は、HDR10 Proとして対応です。

 HDRは、4Kと同時に普及してきている輝度に関する新しい業界規格です。

 対応する場合、画像の立体感や解像感を高まります。

 最近は、ゲーム機やNetflixなどの映画コンテンツほか、新4K衛星放送では、HLGとして対応しているので、4Kテレビを選ぶ場合には重要です。

 一方LGの場合「すべての画像で」HDR地デジなど標準画質(SDR)のコンテンツも、計算でHDR水準の輝度とする技術(旧名:HDR効果)も搭載です。

 こちらはメーカーによっては搭載がないですが、LGはあります。

 倍速液晶は、パネルとしては、非搭載です。

 対応機は、スポーツなど動きのある映像の場合、残像感が減ります。

 ただ、説明書をみれば、本機は、バックライト点滅制御で疑似的にこれを表現するTruMotionに対応します。業界的な言い回しだと「2倍速相当」です。

 入門機としては、対策がない機種もあるため、それよりは良いでしょう。 

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 画像エンジンは、α5 Gen5 AI Processor 4Kを搭載です。

 同社の入門機に搭載されるものです。

 他社の場合と同じで、性能が良いエンジン(CPU)を搭載すると、操作性の他、上位の画質や音質向上技術が搭載できます。

 画質向上技術は、LGは「AI映像」と総称しています。

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 言及される画像補正技術は、コントラストの自動調整を示すAI輝度のみです。

 他社のように、ノイズ削減広色域化(ダイナミックカラー)・高詳細化(アップスケーリング)の言及はありますが、詳しい説明はなく、やや物足りないです。

 超解像処理などの言及もないです

 画質の自動調整は、本機については未搭載です。

 コンテンツに合わせて、自分でのモード変更が必要です。

 ただ、手動ですが、ゲーム機については、映像及び音を最適化するする設定は、LGは入門機から細かいです(ゲームオプティマイザー)。

 操作性も、良質な画像エンジンを採用しているため、他社に劣りません。

 録画機能も、別売の外付けハードディスクの増設により対応します。

 新4K放送を除けば、裏番組録画も対応です。

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 番組表は、その一方であまり強調されません。

 EPGは取得し、日本の他社同様に番組情報も得られますが、画面の情報量と視認性は、工夫がイマイチです。

 ただ、乗せているエンジンが良いためか、サクサクと動く操作性はかなり良いですし、ネットテレビなどを操作するためのUIの出来も良いです。

 いずれにしても、TV機能をさほど重視しない(ゲーム・ブルーレイレコーダー・スカパー中心など)の方は、基本性能が高くお買得なこのモデルを選ぶのは「あり」です。

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 映像配信サービスは、LGの場合、同社のWebOSを利用します。

 ソニーやシャープは、GoogleのGoogleTVを採用していますが、こちらは独自のものです。上図の様にメジャーなサービスは対応します。

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 一方、LGの場合、スポーツアラーム機能が1つの見どころです。

 好きなチーム(あるいは選手)を登録しておくと、他番組視聴中でも、試合開始と終了、スコア経過を通知してもらえます。

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 海外の試合を多くみる方向けでしょうが、面白いかと思います。

 サッカーほか、ゴルフ・ベースボール・ バスケ・ホッケー・ラグビー・アメフット・クリケットに対応です。

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 【2022年モデル】

 LG マジックリモコン MR22GJ
  ¥4,482 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 ただ、本機は、リモコンが普通のものです。

 LGの場合、以上のマジックリモコンでの操作に最適化されているため、問題を感じたら増設しても良いでしょう。

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 ただ、この部分は、前も書きましたが、このブログの【STB機器の比較記事】で詳しく比較したような機器を買って、TVの後ろのUSB端子に付ければ良い話です。

 制御にそちらのCPUを使うため、駆動も安定的です。

 スピーカーの音質は、総合出力は、20Wと多少非力です。

 フルレンジスピーカー2基ですし、特段、強調する部分はないです。

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 非力なので、音質を重視する場合は、このブログの【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を導入してもよいでしょう。

 その点で言えば、本機は、HDMI端子がeARC対応なので、多チャンネル機でも増設しやすいです。

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 なお、先述のように、このグレードでは画質は自動調整されませんが、音についてはAIサウンドプロとして一部の調整が可能です。

 例えば、ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽のジャンルが識別できるため、コンテンツに合わせて自動で最適化されます(アダプティブサウンドコントロール)。

 音量も、コンテンツを移動しても、テレビ側が音量を分析し、大きさがキープされます。サービスでボリュームが変わる場合が多いので、ネット動画視聴時にこれは割と有効です(オートボリュームレベリング)。

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 HFR(ハイフレームレート)は、次世代ゲーム機に使う場合、あると「なめらかな動き」が楽しめます。LGの場合、2021年モデルは入門機から全機種対応です。

 本機は、HDMI 2.1規格に対応ですが、PS5でフォローもはじまる4K/120Hz4K/120p)のフレームレートには非対応です。

 カクツキを減らす、VRR(バリアブル・リフレッシュ・レート)と、自動的に遅延時間を短縮するALLM設定はフォローです。

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1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較

 音声アシスタントサービスは、未搭載です。

 音声でのハンズフリー操作をしたい場合は、【スマートスピーカーの比較記事】で紹介したような各社の専用スピーカーが必要です。

 詳しくは、上表のリンク記事をご覧ください。

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 以上、LGのUQ9100シリーズの紹介でした。

 入門機ですが、直下型LEDを採用しつつ、IPS液晶であるという基本部分が優秀です。その上で、2倍速相当の倍速対応である部分も評価できます。

 一方、画像エンジンによる画質アップの部分がイマイチです。

 一方、UIは必ずしも「ガラパゴス化」されていない部分はあります。ただ、とくに、ゲームやスポーツ視聴については「グローバル」な部分を逆に評価する方もいるかなと思います。

ーーーー

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 【2021年5月発売】

 【43インチ】

  6・LGエレクトロニクス 43UP8000PJB
   ¥55,000 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【50インチ】

  7・LGエレクトロニクス 50UP8000PJ
   ¥79,776 楽天市場 (9/28執筆時)

 【55インチ】

  8・LGエレクトロニクス 55UP8000PJB
   ¥80,560 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

  9・LGエレクトロニクス 65UP8000PJB
   ¥114,000 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:IPS
バックライト:直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 60p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 なお、2021年モデルの入門機UP8000シリーズも、一定数残ります。

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 パネル部分の基本性能は、新機種と同様です。

 違いは、画像エンジンが1世代前である点ですが、それに伴って削られる機能はないので、ここも問題ないでしょう。

 唯一、サウンド部分で、(プロではない)「AIサウンド」となります。ただ、音質の自動調整機能はありますし、明示的な差は示されていません。

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 結論的にいえば、値段が安いうちは、こちらを選んでも構わないでしょう。

 ただ、そろそろ在庫は少なくなってきています。

5-2・LGの中級機

 つづいて、各年度のLGの4K液晶テレビの中級機です。

 このグレードの場合、売り出し時価格は10万を超える場合が多いです。

 ただ、型落ちだと10万を下回る場合もあります。


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 【2022年5月発売】

 【50インチ】(VA)

  10・LGエレクトロニクス 50QNED80JQA
   ¥112,800 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:量子ドットNano Cell VA

 【55インチ】(IPS)

  11・LGエレクトロニクス 55QNED80JQA
   ¥136,000 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:量子ドットNano Cell IPS

バックライト;エッジ型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 QNED80JQAシリーズは、LGエレクトロニクス社の2022年の中級機です。

 同社の場合、このグレードから、パネル生産メーカーらしい「個性」が強まります。

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 液晶パネルは、本機も、自然な色合いで、目も疲れにくいIPS液晶パネルを採用します。

 ただし、50インチだけは、黒が引き締まる、VA液晶パネルです。

 TVの場合、PC用と違って(長時間見つめるわけではないので)VAパネルでも問題はないです。VAのが少し「派手め」な味つけの場合が多いですが、逆に、「黒の締まり」は良く、画像の奥行感はだせる傾向です。

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 一方、両モデルともに、液晶パネル部分に工夫があります。

 「ナノセル(LG NanoCell)」と呼ばれる技術です。少し詳しく書いておきます。

 ナノセルは、液晶(LCD)部分についてのLG独自の工夫です。

 液晶テレビは、一般的に(青と黄色の蛍光体を混ぜて作った)白色のLED光源(WLED)から、中間のフィルムでカラー(RGB)を作っています。

 ただこの方式だと、HDR時代の輝度と演色性が十分出せないため、LGはバックライト直上の蛍光体フィルムに工夫をします。

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 それがナノセル(Nano-IPS)です。

 バックライト直上に、特定の波長の光を吸収する1nmの微小粒子(蛍光体フィルム)を敷くすることで、色バランスを最適化し、パネルの演色性を高めます。

 特に赤色については、黄色系の類似色の混ざりを押さえられるので、鮮明度が高まります。

 パネル成形時の工夫なので、パネル提供業者ゆえにできる工夫と言えます。

 方向性としてはRGBカラーの純度向上をと目指すものです。横から見ても色変化が少ないといえます。2010年代後半に登場した技術となります。

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 一方、2020年年代になると、この記述はさらに進化します。

 「ナノセル」の進化形としての「量子ドットナノセル」の登場です。

 具体的には、バックライト直上に量子ドットフィルムを備え、その上にナノセルフィルム(ナノオーガニックフィルム)を被せる「ハイブリッド方式」にしました。

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 量子ドットフィルムは、他社モデルでも説明しましたが、HDR時代のコンテンツに対応するため、近年出てきた技術です。

 色域(あざやかさ)ほか「輝度」と「黒の締まり(コントラスト)」を同時に高めることができるので、他社高級機では多く採用がみられます。

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 しかし、LGの場合、「ハイブリッド方式」にすることで、従来の赤の純度の高さを維持したまま、「黒の締まり」(輝度・コントラスト表現)を高めることを意図しています。

 なお、ナノセル(量子ドットナノセル)は、LGのテレビ以外には使われない単語(商標)です。

 しかし、LGはパネル世界的なパネル提供業者ですから、QLEDを併用した最新パネルを含めて、実質的に他社の上位機クラスに、(遅かれ早かれ)技術提供をしています。

 他社の上位機にも「LGパネルかな」と思わせるモデルはあります。

 実際、「パネル名」として商標登録し、その名前を他社に使ってもらった方が、LGのブランド力は高まる気がします。しかし、業界的な「事情」があるのでしょう。

 とはいえ、いずれも、LGの自社技術ですので、先端技術を搭載したテレビを、ライバルより「安く販売できる」部分はあるとおもいます。

 実際、「量子ドットナノセル」を売出時価格で中級機の価格で出せるのは同社くらいでしょう。LG機を選ぶ、大きな「動機」になると言えます。

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 バックライトは、エッジ型+エリア制御です。

 エッジ型は、直下型に比べて、テレビが薄くスタイリッシュにできる反面、直下型より光の明暗表現に弱いです。

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 ただ、本機は、エリア制御(部分駆動)ができるタイプなので、(エッジ型の範疇では)対策はあるタイプです。

 パネル部分で高度な工夫があるから「薄型化できた」ととも言えます。

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 4Kチューナーは、新4K放送チューナーを搭載です。

 ただし、LGは4Kチューナーは1基だけですので、裏番組録画は非対応です。

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 HDR10技術は、対応です。

 先述のHDR効果モードも利用可能です。

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 倍速液晶は、 TruMotion 240(120Hz)が搭載です。

 本機の場合、倍速パネルと黒挿入(Motion Pro)による方式で4倍速相当です。

 動きのある映像には強いでしょう。

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 画像エンジンは、本機からα7 Gen5 AI Processor 4Kを装備します。

 他社の場合と同じで、性能が良いエンジン(CPU)を搭載すると、操作性の他、上位の画質や音質向上技術が搭載できます。

 画質向上技術は、LGは「AI映像プロ」と総称しています。

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 一方、第5世代(Gen5)で初めて追加された機能は、ダイナミックビット処理です。

 東芝機で「美肌」機能は色々説明しましたが、狙いはそれと同じで、人の肌の色の補整です。

 そのほか、「フレーム内処理」ではありますが、コントラスト・詳細感を復元する機能(ダイナミックトーンマッピング)の言及もあります。

 ただ、同級の東芝製品、あるいは、上位のLG製品に比べると、(いわゆる)超解像技術の採用はみられないので、この部分でははあります。

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 画質の自動調整は、本機は対応です(AI映像プロ)。

 AIが見ているコンテンツの種類を把握して、自動で最適なモードに調整してくれます。

 一般人は手動で画質モードを変えることはあまりないですから、ある意味、初心者には効果的な機能です。

 もちろん、手動で、モードを固定させることもできます。

 なお、音声の自動調整(AIサウンドプロ)も、下位機種同様に搭載です。

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 操作性・録画機能番組表・映像配信サービスなどの部分は、同社の下位機種と同じです。

 ただ、下位機種では別売だった、(上位の)マジックリモコンが付属です。

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 スピーカーの音質は、ユニット自体は総合出力は20Wのステレオなので強調できません。

 一応、バーチャルサラウンド技術で、仮想的に5.1.2chを再現できるため、Dolby Atmos対応とはなりますが、イマイチです。

 この部分を重視したいならば、本機についても、【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を導入するとよいでしょう。

 1万円台の予算で買えるモデルでも、音質はそちらのが上です。LGも出しています。

 本機は、eARCも対応するので、増設も容易でしょう。

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 音声アシスタントサービスは、先述のマジックリモコンのボタンを押すことで、AIを呼び出せます。

 LGのAI以外に(排他的ですが)Amazon Alexa」「Google アシスタントも選べます。リモコンのボタンを押すことで、AIに情報を聞いたり、声で操作をお願いしたりできます。

1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較

 ただし、リモコンを押さずに、「座ったまま」たのみたい場合は、以上の記事で説明したような製品が別に必要です。

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 HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Hz対応です。

 最近は中級機だと、各社もしっかり対応しています。ゲーム用に問題ありません。

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 以上、LGのNANO90シリーズの紹介でした。

 エリア制御を伴う直下型なので、「ナノセルディスプレイ」の搭載も相まって、画質部分では期待値が下位機種より高いです。

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 以上、LGのQNED80JQAシリーズの紹介でした。

 上位の量子ドットナノセルパネルが、この値段で買える、という部分が魅力です。

 パネル部分だけで言えば、大手のテレビメーカーの中でもLGはやはり強いです。

 画像処理による補整は、他社の同級機はより充実している機種もありますので、比較は必要です。

 それでも、店頭で感じる、LG製品の色彩の鮮やかさやクリアさは、この部分に由来するため、パネルを重視する場合は、こちらはよい選択肢でしょう。

 使い勝手の部分では、リモコンやUIの操作性を含め「ガラパゴスと言うよりグローバル」な仕様ではありますが、若い世代ならば、違和感はないかと思います。


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 【2021年5月発売】

 【55インチ】

  12・LGエレクトロニクス 55NANO90JPA
   ¥99,888 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【65インチ】

  13・LGエレクトロニクス 65NANO90JPA
   ¥149,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【75インチ】

  14・LGエレクトロニクス 75NANO90JPA
   ¥189,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【86インチ】

  15・LGエレクトロニクス 86NANO90JPA
   ¥349,800 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:Nano Cell Display(IPS)
バックライト:直下型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 NANO90シリーズは、LGエレクトロニクス社の2021年の中級機です。

 このグレードの場合、新旧の違いが結構あるため、詳しめにみていきます。

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 液晶パネルは、「ナノセル IPS」です。

 赤が綺麗に出る上位のIPSですが、新機種と違って、QLED(量子ドット)は不採用です。

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 バックライトは、新機種と違って、直下型です。

 その上で、本機は、エリア制御(エリア駆動)します。

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 直下型+エリア制御は、東芝なども上位機で採用ですが、エリア制御技術がある場合、明暗差の表現に結構な差がつくため、明確に上位と言えます。

 最近、直下型でも、エッジ型のようにパネルが薄い、スリムタイプが出ました。本機もそうで「スリム直下型エリア駆動パネル」として売られます。

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 4Kチューナー・HDR10技術倍速液晶の部分は、新機種と仕様は変わりません。

 4K放送のチューナー数は、旧機種でも、少なめです。

 倍速は、新機種同様の4倍速相当で搭載です。HDR部分も問題ありません。

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 画像エンジンは、α7 Gen4 AI Processor 4Kです。

 新機種と同じグレードの1世代前になります。

 機能面では、先ほどかいた人の肌色の補整(ダイナミックビット処理)に非対応です。

 ただ、肌色を飽和させず自然にする処理はするため、大差ではないでしょう。

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 画質の自動調整は、新機種と同じく、対応です。

 操作性・録画機能番組表・映像配信サービスなどの部分も、同じです。

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 スピーカーの音質は、総合出力は40Wと、下位機種より伸びます。

 また、スピーカー構成も、ミッドレンジ+トゥイーター+ウーファーで総計6基のユニットです。

 うち2基は、ハイトスピーカーの役割を果たすため、ゲームや映画コンテンツで、流行している、3D立体音響規格である、ドルビーアトモスにリアルで対応できます。

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 音声アシスタントサービスは、先述のマジックリモコンのボタンを押すことで、AIを呼び出せます。

 HFR(ハイフレームレート)は、4K/120Hz対応です。

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 以上、LGのNANO90シリーズの紹介でした。

 新機種と比べると、QLED技術が不採用になるかわりに、バックパネルは、新機種とちがって、エッジ型ではなく、直下型のエリア駆動になります。

 その部分をふまえれば、新機種と「そう大きくは画質は変わらないでしょう。

 ただ、輝度表現・黒の締まり・奥行感は、新機種がよいので、映画などの高解像コンテンツを重視する場合は、新機種が良いです。

 一方、色の鮮やかさはもともと本機は良かったですし、内蔵スピーカーは新機種より少し良い水準になります。

 その分で、一般人がリビング用に普通に使う「高画質テレビ」が欲しいならば、値段面で「割と良い選択肢」に思えます。

ーーー

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 【2021年5月発売】

 【50インチ】

  16・LGエレクトロニクス 50NANO85JPA
   ¥89,800 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:Nano Cell Display(VA)
バックライト;エッジ型+エリア制御
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 なお、2021年については、中級機にNANO85シリーズという製品もありました。

 グレードは、2021年のNANO90シリーズの下ですが、同じ画像エンジンで、仕様はほとんど同じです。

 202107191407.jpg

 大きな違いは、バックライトがエッジ型である点です。

 直下型より光の明暗表現に弱いですが、エリア制御(部分駆動)はできるタイプなので、(エッジ型の範疇では)対策はあるタイプです。

 液晶は、Nano Cell Displayですが、VAパネルになる点も相違点です。

 そのほか、スピーカー部分で、本機は20Wなので、音圧は弱くなります。

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 結論的にいえば、予算があれば、2021年機のNANO90シリーズでしょう。ただ、それなりに価格差もあるので、本機で妥協しても、まあ良いかと思います。

5-3・LGの上級機

 最後に、各年度のLGの4K液晶テレビの上位機です。


  202206191354.jpg

 【2022年6月発売】

 【55インチ】

  17・LGエレクトロニクス 55QNED85JQA
   ¥207,999 楽天市場 (9/28執筆時)

 【65インチ】

  18・LGエレクトロニクス 65QNED85JQA
   ¥261,800 楽天市場 (9/28執筆時)

 【75インチ】

  19・LGエレクトロニクス 75QNED85JQA
   ¥334,440 楽天市場 (9/28執筆時)

 【86インチ】

  20・LGエレクトロニクス 86QNED85JQA
   ¥540,960 楽天市場 (9/28執筆時)

モニターパネル:量子ドットNano Cell IPS
バックライト:高詳細直下型エリア駆動
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 QNED90シリーズは、LGエレクトロニクス社の最上位機です。

 4K液晶パネルでは、同社の製品では最も高価な製品です。

 202206182208.jpg

 液晶パネルは、中位機と同じで「量子ドットナノセルカラーディスプレイ」です。

 先述のように、色域が広く、輝度やコントラストも出しやすい、最新の「ブランド液晶」です。こちらについては、すべてIPSを採用します。

 202107191456.jpg

 バックライトは、本機も直下型+エリア制御です。

 その上で、本機については、MiniLEDバックライトで、より細かく制御できるため、「高詳細直下型エリア駆動」と呼ばれます。

 明暗差の表現がよりかなり細かくできます。

 コントラスト部分に難がある、IPS液晶の欠点を補う技術と言えます。

 202107191439.jpg

 結果、液晶パネルの部分だけで言えば、本機が、業界ではトップクラスの性能といえそうです。

 もちろん、広色域化や明暗表現の強化は、他の方法でもできるので、他社高級機が劣るわけではないですが、IPS液晶を採用する機種に限れば、このやり方が最先端に思えます。

 東芝ほかも上位機だとこの構成なので、他社にも提供されてはいるでしょうけれど。

 202206191255.jpg

 画像エンジンは、2022年の中級機(QNED80JQAシリーズ)と同じ、α7 Gen5 AI Processor 4Kです。

 LGの場合、同じエンジンだと、画像処理、音声処理の部分の機能は変わらないため、この部分のプラスアルファはありません。

 もうひとつ上位のエンジンもあるのですが、4K液晶だと使われていません。

 202107191353.jpg

 スピーカーの音質は、総合出力は40Wです。

 2022年機になって中位機は20Wとすこし弱めになりましたが、このグレードの場合はそのままです。

 スピーカー構成は、ミッドレンジ+トゥイーター+ウーファーで、総計6基のユニットです。

 このうち2基は、ハイトスピーカーの役割を果たすため、ゲームや映画コンテンツで、流行している、3D立体音響規格である、ドルビーアトモスにリアルで対応できます。

 一方、ソニーなどと比べると、地デジなどの通常音源を再計算で立体音響化するアップコンバートには、非対応です。

 倍速液晶など、そのほかの仕様は、2022年の中級機(QNED80JQAシリーズ)と基本的に同じです。

 HFR(ハイフレームレート)は、本機も4K/120Hz対応です。

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 以上、LGのQNED90シリーズの紹介でした。

 高画質ですが、値段的にはLGが得意にする有機ELに手が届くクラスです。

 そうなると、液晶をあえて選ぶメリット性という話になりますが、LGがいうように、明るい昼間の部屋での視認性は、OLEDに対してメリット性があると言えます。

ーーー

  202107191433.jpg

 【2021年6月発売】

 【65インチ】(8月登場)

  21・LGエレクトロニクス 65QNED90JPA
   ¥362,900 楽天市場 (9/28執筆時)

 【75インチ】

  22・LGエレクトロニクス 75QNED90JPA
   ¥398,900 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

 【86インチ】(9月登場)

  23・LGエレクトロニクス 86QNED90JPA
   ¥709,000 Amazon.co.jp (9/28執筆時)

モニターパネル:量子ドットNano Cell IPS
バックライト:高詳細直下型エリア駆動
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K/HDR10
フレームレート: 4K/ 120p
新4K放送チューナー:搭載(1)

 なお、本機についても2021年モデルが残ります。

 202206182208.jpg

 このグレードの場合、昨年モデルから、miniLEDQLEDを使っていたので、中位機の場合と違って、新旧であまり差はないです。

 あえて言えば、先述のダイナミックビット処理で、新機種について肌色の表現力が上がった部分と、スピーカーで、仮想的な5.1.2chの再生に対応した程度です。

---

 結論的にいえば、もう値段差が逆転しているので通常は選択肢にならないでしょうが、セールがある場合、新旧関わらず値段で決めてOKです。

次回記事の予告
4K液晶TVのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、LGの4K液晶テレビを紹介してきました。

 しかし、記事は、まだまだ「つづき」ます。

  201809011945.jpg

1・東芝の4K液晶TVの比較
 :レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
 :アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
 :ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
 :ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
 :ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
 :Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
 :TCL TV〈中国〉
8・各社の4K液晶TVの比較
 :フナイ〈日本〉
 :アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
 :オリオン山善・三菱
 :maxzenDMM ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
 =全機からのおすすめ機種の提案

 次回の第6回目の記事こちら)では、中国勢となる、ハイセンス4K液晶テレビを比較します。

映像の美しさ  ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★  
音質の良さ   ★★★★★
ネット動画   ★★★★★
番組表     ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、10回目の結論こちら)では、ここまで紹介してきた全機種を対象に、上表のようなポイントから、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!について書きたいと思います。 

 引き続き、よろしくお願いします。

 6回目の記事は→こちら

posted by Atlas at 17:47 | 映像機器

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