【今回レビューする製品】2026年 ブランド鍋の性能とおすすめ・選び方:ルクルーゼ ストウブ T-Fal マイヤーほか :片手鍋・両手鍋・ソースパン・雪平鍋:ホーロー鍋 使い方の違いと性能面のランキング
【比較する製品型番】T-Fal IHルージュ・アンリミテッド G26223 G26244 キャストラインアロマプロ E25144 E25172 E25195 E222S3 オプティスペース IHステンレス G72822 G72823 G7284 サーモス KNA-016S-R KNA-018S-R KNA-020S-R KNB-016S-GY KNB-018S-GY KNB-020S-GY 遠藤商事 業務用 TKG 雪平鍋 Meyer ミッドナイト MNH-S16 MNH-W20 ルクルーゼ シグニチャー ココットロンド ココットオーバル ココットエブリ18 20 ストウブ ココット ラウンド オーバル バーミキュラ オーブンポット2 OP2R18S OP2R22S OP2R26S オーブンポット2 shallow OP2S18S OP2S22S-PK OP2S26S マイヤー マキシム エスエス MXS-S16 MXS-W20 MXS-W24 ヘスタン ナノボンド Fissler サンフランシスコ オリジナルプロフィコレクション ほか
今回のお題
機能性が高いブランド鍋はどのように選ぶのがおすすめ?
ども!Atlasです。
今日は、2026年1月現在、最新の、各社の料理用の鍋の比較です。
「アルミプレス(フッ素加工)」、「ホーロー鋳物」、「ステンレス」などの基材の違いをふまえつつ、日々の使いやすさにかかわる軽量性にも力点をおいて、説明しました。

1・人気ブランドの鍋の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ティファール〈フランス〉
1-3:ルクルーゼ〈フランス〉
1-4:ストウブ〈フランス〉
1-5:バーミキュラ〈日本〉
2・人気ブランドの鍋の比較 (2)
2-1:MEYER〈米国〉
2-2:フィスラー〈ドイツ〉
2-3:サーモス〈日本〉
2-4:遠藤商事〈日本〉
3・人気ブランドの鍋の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに「選び方の基本」を説明します。
その後、メーカー順に各社の製品をみていき明日。
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本体の軽さ ★★★★★
蓄熱性 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
メンテしやすさ ★★★★★
無水調理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そのうえで、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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一方、一点だけ「お願い」です。

1・インジニオ・ネオのセット【T-Fal】
2・取っ手の取れるフライパン【全社】
このブログでは、各社から発売される、人気の「ハンドル部分が取れる」鍋・フライパンのセットは、別記事での扱いです。
これらは、ランク・グレードのラインナップ構成が「特殊」のため、今回の記事とは「完全に別の記事」として紹介しています。
恐れ入りますが、上記の3つのリンク記事をご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・鍋の選び方の基本
はじめに、鍋の種類別にざっくりとした「選び方の基本」を示しておきます。
大ざっぱに言って、鍋は基材の加工法と、本体のコーティングの違いで大きく3つのジャンルに分けて理解できます。
今回の記事もその区分に沿って説明しますが、それぞれの特徴について、あらかじめ簡単に説明しておきます。

第1に、プレス加工のアルミパンです。
もっとも一般的な鍋で、スーパーマーケットなどでも格安品が売られています。
基材は、プレス加工されたアルミです。
アルミは熱伝導性が良いので、素早く加熱するのが良い点です。
簡単なレトルトの「湯沸かし」などに使う場合最適です。

コーティングは、フッ素系コーティングが普通です。
製品名としては「テフロン」とも呼ばれるお馴染みの表面加工です。
ただ、コートにはグレードがあります。例えば、大手のティファール(上表)コートの層数でコートにランクを付けます。

テフロン系の製品も、無印の「テフロン」以外、数段階でコートにランクを付ける点では同じです。
ただ、一般的に「鍋」はフライパンほど、熱の面でも、調理の面でも酷使しないので、そこまで強度が強いフッ素加工はなされないのが普通であり、十分です。
とはいえ、浅めでフライパンに近い使い方をする製品については、この部分に「注意」した方が良いとも言えます。この部分は今回の記事でも、触れていく予定です。
素材特性は、先ほど書いたように熱伝導性が自慢です。
その上で、アルミということで「圧倒的な軽さ」が他方式に比べてあります。
逆に、蓄熱性はほとんど期待できないので、弱火でじっくり煮込むことは一般的に「苦手」です。火加減に気をつけても、鍋基板の部分が薄く、熱量のバッファになりにくいので、熱が安定しにくく、焦げ付きの失敗も生じやすいといえます。

なお、アルミは、非磁性体なのでそのままだと使えないため、アルミ製の鍋のうちIH兼用製品は底面だけステンレスの張り地をします。
ただ、その部分を加味しても、蓄熱性は他方式に負けますし、軽さは他方式に優ります。
密閉性も、一般的にいって、フタが軽めな部分もあり期待できません。
そのため、例えば野菜の水分を生かした「無水調理」のようなことはできません。
メンテナンスは、全方式のうち最も楽です。
特に鍋の場合、熱や金属のヘラでフッ素を炒める可能性がフライパンより低いので、丁寧に扱えば、長年使えます。ただし、強火で空だきするようなことをした場合は例外ですが。
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結論的にいえば、アルミパンは、オールマイティに使える点で、家庭に1つ、2つあると便利な種類と言えます。
熱伝導がよくすぐ温まる性質がある上で、片付けが楽だからです。

第2に、鋳鉄鍛造のホーロー(琺瑯)の鍋です。
1万円台の比較的高級な鍋に多い種類です。
フランスのルクルーゼやストウブの製品、日本だと、バーミキュラの高級機を今回みています。

基材は、鋳鉄(アイロンキャスト)です。
プレス加工ではなく鋳造で作られます。鋳造だと、プレス加工では曲げないほどの厚みの製品を作れるため蓄熱性が抜群の製品ができます。例えば、お寺の梵鐘なども鋳造です。
長時間煮込みは大得意で、無水調理などもできる仕様です。
コーティングは、ガラス(ホーロー)です。
例えば、ルクルーゼだとエナメルガラスを鋳鉄の上に吹き付けています。
鋳鉄は錆びますし、中性洗剤も原則使えない上で、汚れが取りにくく、味の面でも鉄味が出やすいので、耐久性と使い勝手を高めるための工夫です。

素材特性は、先述のように、蓄熱性は抜群です。
食材を長時間煮込みむ場合、極弱火でも、温度変化が少なく安定的に加熱できます。
光熱費の節約になるほか、厚い鋳鉄やフタがバッファになって内部温度の急変が少ないため、その部分の「監視」頻度も少なくできます。

密閉性は、最高です。
フタも一般的に重さがある上で、密閉率が高まるような設計が各社ともあります。
そのため、野菜の無水調理のようなことも可能です。食材自体の熱をフタ上部の形状の工夫(リブ)で庫内に還元しやすくしています。
なお、圧力鍋ではないので、庫内の温度は100度以上にはなりません。逆に、自然に蒸気が抜けるような穴や機構があるのが普通です。
熱伝導性は、逆に弱点です。
鋳鉄はアルミよりだいぶ熱まわりが悪いので、使える温度になるまで時間がかかります。その点で「スロークック」系のキッチンウェアです。
アルミ系同様、中火以下で使うのが基本ですが、淡泊氏が「くっつきやすい」部分で言えば、時短にはより慎重になるべき種類です。
重さも、アルミ系の鍋に比べて、明確な欠点です。
本編で書くように、2kg以上あるのが普通です。できれば、出し入れしやすいシンク下などに置きたい感じです。ただ、軽量化しすぎると蓄熱性が悪くなるので、このあたりは「バーター」です。
一方、日本の優秀な鋳造技術である程度「軽く」した上で、フタの密閉性などの工夫で、やや「軽量」にしたバーミキュラの製品などもあるので、今回みていきます。
メンテナンスは、やや課題です。
フッ素加工と違って表面が「滑る」わけではないので、お肉やお魚などタンパク質成分が「くっつき」そうな料理は、やや注意が必要です。
炒めの下処理ならば、しっかり油をなじませ、しっかりした温度になってから具材を入れれば、問題ないです。もっとも、別にフライパンで処理できる料理ならば、その方が簡単には思います。
耐久性は、大切に使えば「一生もの」です。
ただ、ホーローは熱に強い一方衝撃に弱いので、食洗機などで洗う場合、他の食器類との接触に気をつける必要があります。研磨剤や漂白剤にも弱いと言えます。
一方、バーミキュラなど「メンテナンス修理」に対応してくれる製品はあります。
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結論的にいえば、ホーロー鍋は、他の種類の鍋もいくつか持っている方が、「オプション」として持つのに適しています。
ただ、中火以下の火力で、上で触れたような注意をまもって使う場合、煮込みや無水調理などは、とても上手にこなしてくれます。やや高いですが、適切に使えば「一生持つ」でしょう。
逆に、フッ素系のアルミ鍋の感覚で「適当に」使うと「大失敗」するので、結構式の「引き出物」のようなものには向かないでしょう。
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なお、T-Falは、鋳鉄ではなくアルミ素材で同じように鋳造(キャスト)した製品を出します。
プレス加工より鍋に「厚み」を持たせられるので「軽くて、蓄熱性が高い」上で、「メンテナンスも楽」な初心者向きの製品です。アルミなので「熱回り」も速いです。
一方、フッ素は剥げるので「一生もの」ではない点、また、蓄熱性もアルミは鋳鉄に遠く及ばない性質なので、あくまで「入門用」です。
ただ、1万円以下で買える上で、扱いやすいので、煮込み系の入門用の鍋としておすすめできるタイプです。今回の記事でもみています。

第3に、ステンレス製の鍋です。
基材は、ステンレス鋼で、それをプレス加工したものです。
鉄にクロムを一定量混ぜた合金です。配合率にいくつか種類がありますが、高品質な製品は、18-8ステンレスの場合が多いです。
外観は、 光沢感のあるステンレスだけで作られているため、「丁寧に使えば」キッチンでこれほど美しい調理器具はないだろうという製品です。

コーティングは、原則的に「なし」です。
例外的に、フッ素を吹き付けた製品もありますが主流ではないですし、その場合、ステンレスの耐久面の良さが完全に活かせないように思います。
蓄熱性は、アルミプレス(フッ素加工)の製品と同レベルです。
同じ体積では蓄熱性はステンレスが上なのですが、アルミ鍋はステンレスより厚みがあるので、変わらないという評価です。
なお、この部分は、このブログの【炊飯器の選び方の記事】で書いたような、IHヒーターが胴回りにもあり、かつ、搭載できる鍋の体積が限られる炊飯器とは事情がかわってきます。

熱伝導性は、一方、アルミプレスの製品より悪いです。
ここが弱点の鋳鉄の製品と比べても悪いと言って良いです。
それもあり、熱伝導性は、ステンレス鍋の多くは、熱源のある底面だけはアルミにするなどの対策があります。ただ、側面まで熱が回りにくいので、たまに、かき混ぜないと上下の温度差は生じやすいです。
ただ、こうした弱点を克服した、側面も3層にする「フルクラッド3層ステンレス」な高級品はあるのでそれは例外とします。
耐久性も、フッ素コートや塗装がない点で有利です。
ステンレス自体も堅牢な金属ですし、プロの調理器具がこの仕様が多いのは、主にこのためです。
大事に使えば「一生もの」」です。気をつけないと「ステンレス焼け」しますが、時間をかければクリーナーで「リセット」はできます。
メンテナンスは、ただ、注意点です。
下処理時に炒めにも使うならば、利用前に油をしっかり回してなじませるのはもちろん、食材の水気などもしっかり処理して、中火以下で、かつ、加熱させすぎないように見張る必要があります。
個人的に(フライパンの話ですが)ステンレスパンを使う場合、それが嫌で、油を多く使っていました。
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結論的にいえば、ステンレス製は、プロのような「耐久性重視」を重視する場合は選択肢です。ただし、メンテ部分や調理法に、上で書いたように、特有の「お約束」はあるので、その部分であまり苦労をしたくない方には、おすすめしません。
また、煮込み系にはあまり向かないので、その他種類の鍋(ホーローなど)と並行して持つのがよいでしょう。
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以上、今回紹介する3種の鍋のジャンルについてあらかじめ書きました。
結論的にいえば、基本的にはじめに揃えるべきはアルミのプレス加工の鍋だと思います。
その上で、煮込み系・無水調理に挑戦したい方はホーロー鍋を選ぶのが良いでしょう。
ステンレスは、美観と耐久面を除けば(プロ料理人でない限り)そこまで推せるものではないです。
一般向き記事として、料理好きが「おすすめ」する場合もありますが、同じレベルで使うまでには、失敗経験を経ないと難しいです。
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というわけで、ここからは具体的な製品の比較をはじめます。
冒頭で書いたように、素材別に、各社の代表的な鍋を順番にみていきます。
1-2・T-Falの料理用鍋の比較

はじめにフランスのティファールからです。
キッチンウェアではお馴染みの企業で、日本ではグループセブジャパンが販売します。
同社は、フッ素加工の鍋が主流です。しかし、アルミ鋳物のキャストラインや、ステンレス鍋なども展開します。
バリエーションが多いので最初に取りあげることにしました。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2021年発売】
【18cm ソースパン】
1・T-Fal IHルージュ・アンリミテッド G26223
¥4,936 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1269g(蓋込)
満水容量: 2.4L
【20cm シチューパン】
2・T-Fal IHルージュ・アンリミテッド G26244
¥4,957 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1559g(蓋込)
満水容量: 3.2L
タイプ:IH兼用
基材:アルミ(プレス加工)
コーティング:フッ素
蓄熱性:
IHルージュ・アンリミテッドは、T-Falを看板製品となるフッ素系の鍋です。

タイプは、IH兼用のフッ素コートのアルミ鍋です。
IH調理機に対応するため底面に張り地があるので、ガス火専用モデルよりもやや重くなります。アルミ素材のままだとIH調理機が働かないのでそうしています。
重さは、18cmのソースパン、約1.3kgです。
フタ部分を除けば1kgほどですので、ホーロー鍋よりだいぶ軽いです。
ただ、先述のように、ステンレスの張り底が必要なので、ガス火専用のフッ素コートのアルミ鍋よりは重いと言えます。

ラインナップは、2種類です。
18cmの片手鍋(ソースパン)と、20cmの両手鍋(シチューパン)の
シンプルな構成ですが、最も使い勝手がよい校正です。
十分に鍋が暖まると中心の印が消える「おしらせマーク」は、T-Falの特長で鍋の場合もあります。カレーなどで、鍋でそのまま炒める場合などに便利でしょう。

コーティングは、チタンインテンスです。
同社の場合、なべ内部のコーティングはランクがあります。
フライパンの場合、チタンアンリミテッドなどより「堅牢」なコートがなされます。一方、鍋の場合このグレードが最高です。
フライパンほど高温に晒されることは少なく、また、ヘラを使う料理も少ないため、これでも十分です。

耐久性は、ただ、フッ素系の鍋では高めです。
こちらでも、基層にのアルミの上に、プライマー2層とチタン粒子入りで耐摩耗性が優秀のトップコート、そして滑り重視のフィニッシュ層と4層です。
鍋としては十分な性能です。他社の格安のフッ素系のアルミ鍋は、アルミ基層+プライマー+1層フッ素の「2層コート」が普通ですから。
ただし、これあは他社鍋の場合もそうですが、あくまで「中火」で基本に使う設計です。長く保たせたい場合、火加減で冒険しないのが肝心です。
利用できる料理は、煮込む、揚げるです。
「揚げる」は16cm以下を除けば、T-Falは禁止しません。
オーブンはハンドルからして利用は想定外です。

ハンドルも、強度が高く、経年変化でグラつくことは少ないです。
フライパン用と同じ構造です。
食器洗い機は、利用可能です。
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以上、T-FalのIHルージュ・アンリミテッドの紹介でした。
取って付きの鍋では割と安めで、フッ素コーティングの寿命も長めと評価できる製品です。あまり「強火」で炒める系に使わないような用途ならば、「買ったのがいつか忘れるほど」は長く使えます。
この点で、一般向けにおすすめできます。

【20cm シチューポット】
3・T-Fal キャストラインアロマプロ E25144
¥6,473 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1575g(蓋あり)
満水容量:3L
【28cm シャローパン】
4・T-Fal キャストラインアロマプロ E25172
¥7,433 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2450g(蓋あり)
満水容量:4.5L
【28cm ライスポット】
5・T-Fal キャストライアロマプロ E25195
¥6,255 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1000g(蓋あり)
満水容量:2.6L
タイプ:IH兼用
基材:アルミ(鋳物)
コーティング:フッ素
蓄熱性:高い
キャストライン アロマ プロも、ティファールの販売する家庭用の鍋です。

タイプは、IH兼用のフッ素コートの「アルミ鋳物」の鍋です。
本機は鍋底の厚みがあるホンモノの鋳物(キャスト)です。
プレス加工ではできない底面の厚みを出せるので 熱伝導率の面では一般的なプレス加工の鍋より上位です。

重さは、28cmシャローパンで(ふた込み)2.4kgです。
アルミは軽量なので、ルクルーゼやバーミキュラのような鋳鉄のホーロー鋳物に比べると軽いです。また、アルミは熱伝導性も高いので、立ち上がりも速いと言えます。
ただし、鋳物特有の抜群の蓄熱性は「そこそこ」で、ホーロー系より2-3割ほどおちる水準です。長時間弱火で炒める煮込み料理の徹底度では負けます。フタも軽いので、野菜などの無水調理もできません。
サイズ構成は、3種類です。いずれも両手鍋です。
20cmで深底のシチューポットと、28cmの浅型で口が広いシャローパンと、ご飯(3合炊き)専用のライスポットです。

利用できる料理は、無水調理を含む煮込むのほか、揚げる、炊くです。
シチューポットは、実際的には、煮る用専用でしょう。
具の量にもよりますが、家庭用のカレールー(8皿分)は使い切れるでしょう。そのほか雪利用の穴が両側に付きます。
シャローパンは、炒めることを想定している形です。
「とって」部分も鋳物ですが、オーブン対応は明記がないです。

コーティングは、シャローパンは4層のチタンフォースです。問題ないです。
炒めることを想定しているからです。シチューパンはチタンです。
無水調理は、先述のように、想定していません。
食器洗い機は、利用可能です。
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以上、ティファールのキャストラインの紹介でした。
「煮込み」用に特化した鍋を探している場合T-Falブランドでは候補です。
後ほど見るように、ホーロー鋳物の製品の方が、本格的に長時間煮る場合便利ですが、重さもある上で、ノンスティック(フッ素加工)ではないので、値段を含めて「料理好き向け」ですから。
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【24cm オール・イン・ワン ポット】
6・T-Fal キャストライン 両手鍋 E222S3
¥8,900 楽天市場 (1/10執筆時)
重さ:1230g+750g(蓋あり)
満水容量:4.6L + 2L
タイプ:IH兼用
基材:アルミ(鋳物)
コーティング:フッ素
蓄熱性:高い
このほか、同シリーズには少し面白い両手鍋もあります。

ようするに、24cmフライパンと24cm鍋の「2in1」です。
ひっくり返したふた部分がIH兼用のフライパンになって、その用途にも使えるというアイデアです。

本機は、フライパンが重い上ぶたの役割を果たすので、無水調理にも対応します。ごはんも炊けます。
細かく言えば、この形状でフライパンとしての利用の利便性は悪いですし、コーティングや、(適切な温度を教えてくれる)お馴染みのTマークもないです。
ただ、しっかりしたレシピ集は付属しますし(Atlasと違い)「頭が柔らかい」方には、色々と面白く使えるかと思います。
比較的安く手に入る、高耐久の鍋として需要があります。
コーティングは、チタンです。
コーティングは平凡ですが、問題ないです。
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結論的にいえば、フライパン部分はハンドルもないですし「おまけ」と考えてください。
基本的にはT-Fal製品で無水調理に挑戦したいかた向けの製品です。その用途では収納性も、重さも、値段も、ホーロー系より有利なので、入門用としては良さそうです。
もちろん、密閉性や蓄熱性の部分で差はあるため、あくまで入門用といえます。

【2021年発売】
【16cm 片手鍋】G72822
7・T-fal オプティスペース IHステンレス
¥3,136 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:964g(蓋込)
満水容量: 1.7L
【18cm 片手鍋】G72823
8・T-fal オプティスペース IHステンレス
¥3,491 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1144g(蓋込)
満水容量: 2.4L
【20cm 両手鍋】G7284
9・T-fal オプティスペース IHステンレス
¥4,505 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1311g(蓋込)
満水容量: 3.2L
タイプ:IH兼用
基材:ステンレス
コーティング:なし
蓄熱性:
オプティスペース IHステンレスは、ティファールの販売するステンレス鍋です。

タイプは、IH兼用のステンレス鍋です。
図のように、シリーズのセットでコンパクトに収納できることを「売り」にしています。

一方、底面も「総ステンレス」だと「選び方の基本」も書いたように、ステンレスは熱伝導性が悪いので、熱が底面全体に拡がりません。そのため、底面のみ「アルミ」とのプレスになります。
ただ、側面はステンレスだけなので、若干、上下の水温のムラは出やすいとも言えます。
コーティングは、鍋はなされません。
ただ、このシリーズのフライパンはフッ素コートがあります。
サイズ構成は、3種類で宇。
16cmと18cmの片手鍋(ソースパン)と、20cmの両手鍋(シチューポット)です。
重さは、18cmの片手鍋で1144gです。
T-Falのフッ素加工(アルミ)の鍋と比べて、10%ほど軽いです。
重量はふた(200g強)込みの重さになるので、本体は軽めと言って良いです。
利用できる料理は、煮込む、揚げるです。
「揚げる」は16cm以下を除けば、T-Falは禁止しません。
オーブンはハンドルからして利用は想定外です。
食洗機も、明示的に使用可とは言っていません。
ただ、使用する洗剤や食洗機の説明に従えという記載です。

保証は、10年です。
ステンレスの製品は耐久性が良いためです。
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以上、T-falのオプティスペース IHステンレスの紹介でした。
冒頭の「選び方の基本」で書いたように、ステンレスは、利用時の温度や、油の引き方など、あるいは、お手入れ方法に「作法」があります。耐久面や美観においてメリットはありますが、そういったものを守って使う方に向きます。
ただ、本機は「安め」ですし、お湯しか沸かさないような使い方ならば、初心者でも問題ないでしょう。実際、ハンドルを含めて、「一生もの」のような感じではないです。
1-3・ルクルーゼの鍋の比較
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つづいて、ロングセラーのフランスの「ルクルーゼ」の鍋をみていきます。
同社は、日本におけるホーロー鍋ブームの火付け役と言え、固定ファンが多いです。
なお、ホーローは、鍋の大きさが複数ありますが、料理ごとに合わせるのが基本です。入門におすすめなのは、20cm辺りのサイズでしょう。

【両手鍋:16cm】(14-30cmもあり)
10・ルクルーゼ ココットロンド
¥27,778 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1900g(蓋あり)
満水容量:1.3L
11・ルクルーゼ ココットロンド
¥27,962 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2300g(蓋あり)
満水容量:1.8L
12・ルクルーゼ ココットロンド
¥36234 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2800g(蓋あり)
満水容量:2.4L
13・ルクルーゼ ココットロンド
¥34,500 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3500g(蓋あり)
満水容量:3.3L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス(エナメル)
蓄熱性:高い
ココット・ロンドは、フランスのルクルーゼが販売するホーロー鍋です。
ホーロータイプでは、全世界で最もポピュラーな鍋と言えます。。

タイプは、IH兼用のガラスコートのホーロー鍋です。
基層は、鋳鉄で鋳造したキャストアイロンです。同社の場合基層が3mm程度と分厚く、その部分で蓄熱性を担保しています。
熱伝導性はイマイチなので温まるまでは時間がかかるのですが、それ以降は、弱火で安定温度で加熱できるので、長時間煮込みに向きます。
鋳鉄の上に同社はホーロー(琺瑯)をコートします。
ガラス質ですが、同社の場合はエナメルガラスです。鋳鉄は錆びますし、中性洗剤も原則使えない上で、汚れが取りにくく、味の面でも鉄味が出やすいので、耐久性と使い勝手を高めるための工夫です。
ただし、「選び方の基本」で書いたように、フッ素系の鍋と違い、肉や魚はこびり付きやすいので、少なくとも下処理段階ならば、別にフライパンで行うのが良いです。
ラインナップは、色によって異なります。
14cmから30cmまでの日本国内正規品が現在見られます。
重さは、注意点です。
20cmクラス(満水容量24L)で、本体重量は2.8kgです。ハンドルも鋳物なので、鍋のつまみが熱くなる点も注意が必要です。
ただ、フライパンと異なり置いて使う前提の製品なので、致命的な欠点ではないです。
形状は、鍋が尻つぼみの円すい形です。そのため、同社の製品は内径に対して満水容量は少なめになります。
そのため、水気の多い調理をする場合、すこし大きめが良いかと思います。

利用できる料理は、煮込むのほか、揚げる、炊くなどです。
ルクルーゼは、フタを含めて重めで厚いので、内部の蓄熱性を活かした長時間の煮込みは得意です。熱源が不安定だったり、火加減の多少の誤差は、鍋の厚みがバッファになって、失敗は少ない印象です。
なお、オーブンは使えますが、耐熱温度は200度です。
最近の製品としてはやや弱めの数字です。

ただ、ルクルーゼは、【Amazonではレシピ集が相当ある】ため、初心者でも、火加減などは楽しみながら覚えられます。

無水調理は、対応とします。
ただ、構造的にそこまで密閉率は高くなく、後ほど見るバーミキュラほど特化していない印象はあります。
伝統的なドーム型のふた構造(ドームエフェクト)と、三穴のスチームコントロール構造、そして(ふたの)底部の突起(ピコ)が効果的に水分を保持することにより、高いアロマレイン効果を期待できます。
ただ、例えば、少量の水を加えた方が、野菜料理の仕上がりは良いタイプです。
食器洗い機は、対応です。
24cm程度ならば【食器洗い機の比較記事】で書いたパナソニックの小型機でも入ります。
耐久性は、大事に使えば長持ちするといえます。
とくに、食洗機は気をつけるべき、他のカトラリーと接触して、傷が付くようなことはあります。とはいえ、「大事に使えば長持ちする」とは言えます。
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以上、ルクルーゼのココット・ロンドの紹介でした。
ホーロー鍋ですし、とくに、低温・長時間での煮込み系に興味のある方に向きます。料理本も多くあるため、料理好きの方で、新しい鍋を追加したい場合、選んで良いでしょう。
一方、他社機(バーミキュラ)に比べると重めですし、完全な「無水調理」は実際難しいので、水を一滴も足さないという点では、及ばない部分もあるでしょう。
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なお、ココットロンドは、いくつかの姉妹機があります。
順番にみておきます。

【両手鍋:16cm】
14・ルクルーゼ シグニチャー ココットロンド
¥23,104 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2200g(蓋あり)
満水容量:1.3L
15・ルクルーゼ シグニチャー ココットロンド
¥27,800 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2600g(蓋あり)
満水容量:1.8L
16・ルクルーゼ シグニチャー ココットロンド
¥28,400 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3100g(蓋あり)
満水容量:2.4L
17・ルクルーゼ シグニチャー ココットロンド
¥45,100 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3700g(蓋あり)
満水容量:3.4L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス(高密度)
蓄熱性:高い
第1に、シグニチャーシリーズです。
ココットロンドの改良版で「プチ上位機」といえます。

相違点は、主に3点です。
第1に、鋳物のハンドルです。
こちらの方が45%広いです。
重さは変わりませんが、このつまみ形状の場合、重量感は感じにくいでしょう。
第2に、耐熱温度です。
こちらは、250度です。
【中型スチームオーブンレンジの比較記事】で説明したように、最近は300度だせる製品もありますが、この水準ならば合格点でしょう。
ノブの改良で実現しました。
第3に、エナメルコートの改良です。
耐衝撃性で約16%、耐熱衝撃性で35%向上したとされます。
耐熱性の向上にも寄与する部分ですが、全体的にコーティングは堅牢になりました。

そのほかは、若干のデザインの改良に止まります。
なお、マットブラックは、従来の光沢のあるエナメルではなく、つや消しなホーローなので、見かけは「渋い」です。
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結論的にいえば、使い勝手と耐久性の部分で、先ほどの製品より高度です。
とくに耐熱温度の面は、オーブン料理に使っている方には待ちに待った改良と言えます。
総じて価格は高いため、オーブンを前提としないならば下位機種でも良いでしょう。
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【両手鍋:25cm】
18・シグニチャー ココットオーバル
¥44,000 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3800g(蓋あり)
満水容量:3.31L
【両手鍋:27cm】
19・シグニチャー ココットオーバル
¥38,327 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:4400g(蓋あり)
満水容量:4.L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス(高密度)
蓄熱性:高い
第2に、シグニチャー ココットオーバルです。
2016年から展開されたもうひとつの上位シリーズです。
仕様は、基本的にシグニチャー ココットロンドと同じです。
しかし、オーバル(楕円形)で広めの鍋になります。
そのため、お魚の煮込み料理などにおいて形が崩れないメリットがあります。
ただし、27cmモデルは米袋並みの4.4kgの重さとなるため、本当にこのサイズが必要かは要検討です。
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【18cm】
20・ルクルーゼ ココットエブリ18
¥22,727 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2700g(蓋あり)
満水容量:2L
【20cm】
21・ルクルーゼ ココットエブリ20
¥29,700 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3300g(蓋あり)
満水容量:2.5L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス
蓄熱性:高い
第3に、ココットエブリ18 です。
2019年に展開されたシリーズです。
形状から類推できるように「炊く」ことを前提とする設計です。
18cmで3合、28cmで5合ほど炊けます。
特殊な製品で、どちらかと言えば【炊飯用土鍋の比較記事】で紹介したような、他社製品がライバルとなるでしょう。
1-4・ストウブの鍋の比較

つづいて、フランスのストウブの製品です。
フランスの企業で、やはりホーロー鍋に強みがあります。日本だと、ルクルーゼに比べて販売価格が「安め」の場合が多いです。
どちらを選ぶか悩んでいる人も多いでしょうが、その違いを見ていきます。

【両手鍋:16cm】(10cm〜34cmもあり)
22・ストウブ ココット ラウンド
¥17,100 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2340g(蓋あり)
満水容量:1.2L
【両手鍋:20cm】
23・ストウブ ココット ラウンド
¥20,922 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3600g(蓋あり)
満水容量:1.5L
【両手鍋:22cm】
23・ストウブ ココット ラウンド
¥23,209 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3900g(蓋あり)
満水容量:2.6L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス
蓄熱性:高い
ココット ラウンドは、ストウブ(staub)の販売するホーロー鍋です。

タイプは、IH兼用のガラスコートのホーロー鍋です。
先ほどみたルクルーゼと同じで、エナメル系のコートです。

利用できる料理は、煮込むのほか、揚げる、炊くなどです。
ただ、オーブン調理は、上ハンドルの耐熱温度が250度です。ルクルーゼの上位(シグニチャ)と同じで、装備はやや良いです。

無水調理は、ただ、高度に対応です。
重いフタの装備はこのためとも言えますが得意です。
ルクルーゼに比べても「少量の水」が望ましいというような註記もない水準です。 
水蒸気を思いフタで逃しにくいようにした上で、フタのピコ(突起)があり、そこを伝って、食材に雨のように還元するアロマレイン構造を持ちます。
ルクルーゼより水分をかなり戻すため、無水調理だけで言えばこちらが上です。バーミキュラの比べても、動作原理はだいぶ変わりますが、「無水調理」の部分はそこまで大きな仕様差はない感じです。
ただし、バーミキュラとちがって、後述する(鍋底で焼いてから無水調理する)無水ベイクが非対応という点では違いです。ただ、事前にフライパンなりで焼き目をつければ、こちらでも再現できるでしょう。ただ、温度差は生じるので、仕上がり差はあると思います。、
ラインナップは、色によって異なります。
ただ、10cmから34cmとこちらも幅広いです。
重さは、一方、20cmクラスでも、3.6kgです。
ここは本機の難点です。先述のように、フタで密閉する方式なので、ここは仕方ないでです。軽さも欲しい場合は、バーミキュラをみてください。
メンテナンスは、ルクルーゼのホーロー鍋と大きく変わりません。
ただ、鍋の内部をあえて、粗く凹凸をつけてある黒エマイユ加工は言及に値します。焦げ付いたときのお手入れはやや簡単です。薄いお肉など、くっつきやすいタンパク質系の食材の調理も、やや楽かと思います。
食器洗い機は、利用可能です。
ただ、洗剤による変色の恐れがあるため推奨はされません。また、こちらも、ホーローですので、他の食器類とぶつかって傷むリスクもあります。
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以上、ストウブのココット ラウンドの紹介でした。
無水調理を中心にホーロー鍋の導入を考えている方は、性能面と価格面でおすすめです。
実際の味の違いはともかく、例えば、「野菜だけの真の甘み」を体験できる部分は面白みも感じます。、
ただ、密閉性を高めるために「おもり」としてフタを利用するため、相当重いです。選ぶ場合は、鍋のサイズのほか、その重量にも注目すると良いでしょう。
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【11-31cm】(価格は23cm)
24・ストウブ ココット オーバル【各色】
¥22,321〜 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
なお、ストウブにも、オーバル(楕円形)タイプがあります。

大きいサイズのものは、ルクルーゼのシグニチャー ココットオーバルと同様に、お魚などに向きます。
ストウブは、割と小型なモデルもあるのが特徴です。ホワイトソースを利用したグラタン系の料理などに良いでしょう。
1-4・バーミキュラの鍋の比較

つづいて、日本のバーミキュラです。
日本の鋳物企業の愛知ドビーが展開する製品で、日本製のホーロー鍋としてはダントツ有名で、コアなファンを持ちます。
ここでのフランス勢に比べると、「無水調理」ができた上で「軽い」というのが良い部分です。

【2023年発売】
【18cm両手鍋】深さ8.1cm
OP2R18S-PK OP2R18S-NV OP2R18S-WH
25・バーミキュラ オーブンポット2
¥26,179 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2000g(蓋あり)
満水容量:1.9L
【22cm両手鍋】深さ9.8cm
OP2R22S-PK OP2R22S-NV OP2R22S-WH
26・バーミキュラ オーブンポット2
¥39,930 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2500g(蓋あり)
満水容量:3.5L
【26cm両手鍋】深さ11.5cm
OP2R26S-PK OP2R26S-NV OP2R26S-WH
27・バーミキュラ オーブンポット2
¥39,930 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:4100g(蓋あり)
満水容量:5.6L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス(瞬間蒸発)
蓄熱性:高い
オーブンポット2は、バーミキュラのホーロー鍋です。

タイプは、IH兼用のガラスコートのホーロー鍋です。
他社のホーロー鍋と仕組みは変わりません。
コーティングは、鋳物(鉄と炭素の合金)の上にガラス質のホーローを鋳かけて表面処理がなされています。層数は3層でした。
一方、今シリーズは層数は非公開です。
ただ、同社のフライパン(エナメルサーモ)にも使われる、「瞬間蒸発ホーロー」技術を新採用します。これにより、焼付け、炒めに対する性能が向上しました。
また後述する「無水ベイク」という調理法がこの改良で対応になります。一方、無水調理時も「素材本来の味を引き出す」とされますが、実際的には「焼き工程」に関わる改良です。
無水調理部分は後ほど書く、密閉性に関わる鋳造技術がむしろ大きく寄与します。

サイズ構成は、18cm、22cm、26cmが基本です。
重さも満水容量からすると、旧モデルより加減がある印象です。
第一世代(オープンポット1)はフタ部分も両側にとってがある方式でしたが、今回はスタンディングハンドルになりました。 直販だとベーシックタイプも選べますが、逆に微妙に高めです。
若干用途性が変わるので書きませんでしたが、MINI 14cmモデルもあります。
重さは、特に22cmまでの製品ははっきり「軽め」です。
ふたを含めて競合他社より「軽い」点は強調できます。

構造上の特長は、鍋の底部のリブ底です。
同社は軽量化のため鋳物をできるだけ薄く作る独自の鋳造技術があります。従来3mm前後だった下部の肉厚が、2mm(最薄部)でなっています。
実際にルクルーゼより、満水容量比でかなり軽いです。
それもあって、リブ底にして食材を浮かすことで過剰な熱を移さないような配慮からです。フタ側は、他社同様に「アロマレイン効果」を期待したリブ形状もあります。なお、リブの形状は今回変更がありました。炒める場合での利用などに配慮したものです。

蓄熱性は、ホーロー鍋なので高いです。
厳密には、他社より鋳鉄を薄くしているためやや差はあるでしょうが、実用面でそれを感じるレベルではないでしょう。
逆に、鋳鉄が薄い利点で低出力(弱火 400W)時に、1Lでの沸騰時間が約5分短くなったとされます。
ルクルーゼ(4.5mmほど)や、ストウブ(4.2mmほど)の底面の肉厚なので、立ち上がりは他社よりも速いです。
なお、ホーロー系やフッ素系を問わずは、どの企業も原則強火は禁止で、中火以下で使います。また、上図で中火の沸騰時間で説明しないのは、宣伝と言うより、無水調理利用を想定した表記だと思います。

利用できる料理は、煮込む、炊く、揚げるです。
とくに「炊く」には定評があり、このブログの【高性能炊飯器の比較記事】で紹介したような専用機も派生しています。加えて今回から「無水ベイク」という調理法が加わりました。
簡単に言えば、はじめにオリーブ油などを引いて鍋底で焼き目を付けてから無水調理するレシピです。先述の2つの改良(瞬間蒸発ホーローとリブ底)可能になったメニューです。
メニューをみると、セラミック系フライパンで事前調理しておけばストウブでも可能そうですが。温度の部分で仕上げは変わるでしょうし、アレンジが必要です。なにより、1つの鍋で完結できる魅力もあります。
焼付けしてから無水調理するレシピが加えられたので、そのための改良です。
一方、無水調理時も「素材本来の味を引き出す」とされますが、どちらかと言えば「焼き工程」に関わる改良でしょう。無水調理部分は後ほど書く、密閉性の部分の方が大きく寄与します。
揚げ物は、今回から対応になりました。
中火以下で加熱するような指示です。

無水調理は、重さとのバーターですが、高度に可能です。
またこの部分を「売り」としています。
同社の場合、ストウブより軽量ですが、日本の鋳物技術を活かしたテーパーエアタイト構造を採用することで、気密性を高めます。「0.01mm」の精度とのことです。
食器洗い機も、新機種になって対応です。
ただ、ここは注意点です。
ホーローのカトラリーと同じで(あくまでガラス質なので)擦れると傷が付くからです。単独で洗うような指示です。加えて、研磨剤や漂白剤もNGです。これは、ストウブやルクルーゼにしても言えることです。
ただ、同社は修理も対応です。長く愛用できるのはポイントです。

毎日の「バーミキュラ」レシピ
¥1,430 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
専用レシピは、ネットレシピを含めてかなり多いといえます。
レシピ本も、ネットを含めて多めです。−
以上、バーミキュラのオーブンポット2の紹介でした。
価格差はあっての話ですが、ライバル社の製品より軽量で、「無水調理」に対応できる点で魅力があります。
ストウブも対応ですが軽さが難点になるため、特に22cmまでの製品で賄える場合、その点で第一候補にして良いでしょう
ホーロー鍋は基本的に「スロークック系」好きに向く鍋ではありますが、薄さ由来の熱回りの良さからの「時短」要素もみられる点も特長です。
ストウブやルクルーゼに比べて、鍋全体が薄いデメリットで蓄熱量は負けるでしょう。そ厳密に言えば、揚げ物時の温度の安定性ほか、「煮つめたい系」で少し火加減強めでの加熱した場合は、やや不利な可能性が高いです。また、オーブンの耐熱温度は、他社以上の300℃ではありますが、やはり薄めの作りですので急冷や急加熱など粗雑には使いにくいでしょう。
もっとも、いずれも「あえて比べれば」という話です。製品完成度の高さは強調できますし、個人的にも、ホーロー系で今買うならばこれだと思います。
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【2024年発売】
【18cm両手鍋】深さ5.9cm
OP2S18S-PK OP2S18S-NV OP2S18S-WH
28・バーミキュラ オーブンポット2 shallow
¥24,200 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:1900g(蓋あり)
満水容量:1.4L
【22cm両手鍋】深さ7.1cm
OP2S22S-PK OP2S22S-NV OP2S22S-WH
29・バーミキュラ オーブンポット2 shallow
¥30,579 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:2600g(蓋あり)
満水容量:2.5L
【26cm両手鍋】深さ8.3cm
OP2S26S-PK OP2S26S-NV OP2S26S-WH
30・バーミキュラ オーブンポット2 shallow
¥26,179 Amazon.co.jp (1/10執筆時)
重さ:3600g(蓋あり)
満水容量:4.0L
タイプ:IH兼用
基材:ホーロー鋳物(鋳鉄)
コーティング:ガラス(瞬間蒸発)
蓄熱性:高い
このほか、オーブンポット2 shallowは、それぞれのサイズについて、底浅モデルの展開です。

深さは、上に表記しましたが、各サイズとも通常品より浅めです。
同社によると、無水ベイク、炒め調理などに向くとされます。
個人的にこちらの22cmを持っています。無水調理もできますが、カレーやシチューなど汁ものならば、市販の素で「6皿分」だとやや厳しいです。その他の主菜の調理用として言えば(多めの)2人前ほどまでなら作れそうです。
逆に「フライパン」的な利用法はそこ浅ですから、向く感じです。すきやき用にも良いかもしれません。
今回の結論
人気のブランド鍋のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、各社のブランド鍋の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ続きます。

2・人気ブランドの鍋の比較 (2)
2-1:MEYER〈米国〉
2-2:フィスラー〈ドイツ〉
2-3:サーモス〈日本〉
2-4:遠藤商事〈日本〉
3・人気ブランドの鍋の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事【こちら】では、ステンレス製の鍋を紹介します。
T-Falはもちろん、プロのシェフにも人気の米国のマイヤー・ドイツのフィスラー・イタリアのラゴスティーナの上位製品を紹介します。
本体の軽さ ★★★★★
蓄熱性 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
メンテしやすさ ★★★★★
無水調理 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の3回目記事(こちら)では、ここまで紹介してきた全ての鍋から、いつものように、Atlasのおすすめ機種!をあげていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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