Top 健康家電 比較2024'【スマホ連携】体温計11機の性能とおすすめ:iPhone・Android対応

2024年12月04日

比較2024'【スマホ連携】体温計11機の性能とおすすめ:iPhone・Android対応

【今回レビューする内容】2024年 スマホ対応の体温計の性能とおすすめ・選び方:Bluetooth対応婦人用体温計・基礎体温計 Apple ヘルスケア Google Fit対応

【紹介する製品型番】オムロン けんおんくん MC-6810T2オムロン MC-652LC 音波通信体温計 けんおんくん MC-6800B TDK HT-201・A&D スマートフォン対応予測式体温計 UT-201BLE Plus SEASTAR シースター スマホ対応非接触体温計 Pit S-708BT テルモ 電子体温計S100 シチズン CTEB723CA ほか

今回のお題
スマホで使える体温計のおすすめはどの製品?

 どもAtlasです。

 今日は、2024年12月現在最新の基礎体温計(婦人体温計)の比較です。

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 製品としては、あまり展開数はないです。

 しかし、スマホと連動して、体温を記録できる機種を厳選して5機ほど紹介したいと思います。

ーー

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 今回の記事で紹介する製品は、管理医療機器です。

 そのため、平成25年に施行された医薬品医療機器法 に基づいて、医療機器認証番号を開示している製品に限定して紹介します。

 詳しくは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による説明をご覧ください。また、利用は日本国内専用となります。

ーー

1・スマホと連動する体重計
2・ワイヤレス活動量計
3・ランニングウォッチ
4・スマホ対応血圧計
5・スマホ対応基礎体温計
6・EMS腹筋ベルト

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」の健康家電比較記事5回目記事として書きました。

1・オムロンの体温計の比較


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 というわけで、具体的な製品の比較に入ります。

 はじめに、日本のオムロンからです。

 以下では、いつものように、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。


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 【2014年発売】

 【医療機器認証番号:223AGBZX00261A01】

 1・オムロン MC-652LC-BW
 2・オムロン MC-652LC-W
 3・オムロン MC-652LC-PK
  ¥3,618 Amazon.co.jp
(12/4執筆時)

製品形態:基礎体温計
測定時間:最短10秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大30回

 MC-652LCは、日本の大手医療機器メーカーのオムロン体温計です。

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 製品ジャンルは、基礎体温計です。

 基礎体温計(婦人体温計)とは、家電的に言えば「数秒で舌で計れる体温計」のことです。

 もちろん、男性でも、子どもでも検温できます

 検温にかかる時間は、10秒です。

 ただし、その場合、数値の正確性は、通常の体温計に比べるとさほど期待できず、いわゆる5分後の予測体温です。

 ただ、そのまま口に入れ続ければ、実測検温にも対応できます。体温が安定するまでで、最大で5分です。

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 オムロン・コネクト
  ¥0 Apple app Store
 
オムロン・コネクト
  ¥0 Google Play

 データの転送は、Bluetoothを用います。

 オムロンが提供する無料アプリOMRON connectと利用し、データを転送・閲覧できます。

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1・スマホと連動する体重計
2・スマホ対応血圧計

 アプリは、同社の血圧計・体重計と共通化されているので、このブログの以上の記事で紹介している製品と同時に管理し、また分析できます。

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 オムロンは、サードパーティの女性向け健康アプリとなる「ルナルナ体温ノート 」や「ラルーン 」などの、アプリとの連携も公式に対応表明しています。

 純正アプリとの連携は、本機は対応可能です。

 各スマホ純正の健康アプリとなる、iOSのヘルスケアアプリGoogle Fitに、データの転送可能です。

 それを経由させれば、他社の健康アプリとも比較的簡単に連動できるでしょう。

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 転送方法は、測定後、通信ケースを兼ねたケースに収納した後、先述のOMRON connectを起動させ、データ更新をさせるだけです。

 毎日転送させずとも、40日分は保存できます。32日分を超えた際は、点滅で知らせてくれます。

 一方、本機は、(正確な時がみれるという意味では)時計機能がないのですが、時間経過(=1日)を把握しています。

 それをふまえ、1日の最初の検温(3分以内に測定し直した場合は最終回の検温)を記録していく方式です。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池9ヶ月持ちます。

 コンビニにあるCR2032ボタン電池でOKです。ただ、収納ケースに入れないと電源がOFFにならないため、気をつける必要があります。

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 以上、オムロンのMC-652LCの紹介でした。

 ロングセラー機ですが、現状で最も「高性能」と言えるスマホ転送対応モデルです。

 自分の体調を「科学的」に管理したい方に、本機は向くでしょう。


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 【2022年発売】

 【医療機器認証番号:303AGBZX00094000】

 4・オムロン けんおんくん MC-6810T2
  ¥7,740 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計(予測式)
測定時間:最短20秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大60回

 MC-6810T2も、オムロン体温計です。

 製品ジャンルは、予測式の腋下専用体温計です。

 脇の下で測定する方式で、最もポピュラーなものです。

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 検温にかかる時間は、20秒です。

 この場合も、予測体温です。実測検温したい場合は、そのまま、脇の下にホールドしつつ(最大)10分となります。

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 オムロン・コネクト
  ¥0 Apple app Store
 
オムロン・コネクト
  ¥0 Google Play

 データの転送は、Bluetoothを用います。

 利用するアプリは、先ほどの基礎体温計と同じです。

 転送方法も、同じです。

 付属の収納ケースに入れた後、アプリを起動するだけです。

 一方、本機は、時間把握は(不完全な形でも)できない仕様です。

 先ほどみた機種と違って、最大40日分の一括転送は非対応です。

 スマホをアプリ起動せずあとでリンクする場合、その時点のデータのみ転送されます。

 本体自体には、60回分(実測30回分)のメモリはなされます。

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 不便な仕様におもいます。

 本機は、どうも、個人用というより、システム込みで企業での検温用に売っていることで、この仕様にしているようです。

 仮に、複数の人が同時に利用するとしたら、このシステムだと日時の把握は当然できないでしょうから。

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 その部分で言えば、水洗いできるなど、共用時における清潔性に配慮があります。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、1年持ちます。

 使う電池は同じです。

 なお、本機については、オートパワーオフ機能があります。

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 以上、オムロンのMC-6810T2の紹介でした。

 先述のように、どちらかと言うと「企業の集団検温向け」で、システム設計込みで体温管理をするための製品に思えます。

 脇の下検温が良い場合は、個人用としては、後ほど見るA&Dの製品のほうが、時計把握(日にち)ができる分、良いかと思います。

 一方、時計(日にち)把握も要らず、1回ごとスマホを起動しての記録で良い場合は、次に紹介する、オムロンの下位モデルで十分でしょう。


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 【2021年発売】

 【医療機器認証番号:302AGBZX00125000】

 5・オムロン 音波通信体温計 MC-6800B
  ¥2,230 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計(予測式)
測定時間:最短15秒
実測検温:対応
転送方式:音波式
記録保持:なし

 けんおんくん MC-6800Bも、オムロン体温計です。

 2021年に登場した新製品です。

 製品ジャンルは、腋下(えきか)専用体温計です。

 ようするに、よくみかける脇の下で測るタイプです。 

 検温にかかる時間は、15秒です。

 むろん、予測体温ですので、実測したい場合は、10分です。 

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  転送方法は、かなり面白い仕組みが使われます。

 体温計から発せられる「音波」を、スマホがマイクで拾うという「音波転送式」です。

 30年以上前のPCメディアが、マシン語を「テープレコーダーの音」で記録していたのをふと思い出しました。

 「体温」という転送するデータ量が小さいのをうまく活かした仕組みで、たいへん感心しました。写真のように体温計を置くことで、データ転送ができます。

 ただし、検温終了後「2分間のみ」音波発信し、その後はデータごと消えるというシンプルな仕組みです。

 体温計自体には、前回計測値は1回分保持しますが、そのデータをスマホに後から転送するのは不可です。

 スマホを準備した後に、検温してください。

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 オムロン・コネクト
  ¥0 Apple app Store
 
オムロン・コネクト
  ¥0 Google Play

 利用するアプリは、同じです。

 したがって、サードパーティのアプリとの連携や、さきほど説明したような体重計との連動も可能です。

 純正アプリとの連携は、本機も、対応可能です。

 iOSのヘルスケアアプリGoogle Fitに、データの転送可能です。

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 パナソニックCR1220
  ¥347 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、CR1220ボタン電池です。

 実測検温を毎日したとして1年、予測検温で約2年保ちます。

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 以上、オムロンのMC-6800Bの紹介でした。

 個人的に、リンクはBluetoothを使うしかない!と固定観念があったので、音波式という仕組みに驚いた製品です。実用性もありますので、割と良い方向性に思えます。

 Atlasも買いました。

 難点は、即時の転送しかできない部分です。もし、この点が改良された音波転送式の上位機があれば、Atlasも欲しいかなと思います。

2・テルモの体温計の比較

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 続いて、日本のTerumoです。

 オムロンと並んで、同社の体温計はドラッグストアなどで見かけることが多いです。


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 【2014年発売】

 【医療機器認証番号:226ADBZX00142000】

 6・テルモ WOMAN℃ 女性体温計 W525DZ
  ¥3,450 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:基礎体温計
測定時間:最短20秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大30回

  テルモ電子体温計W525は、テルモの販売する体温計です。

 製品ジャンルは、基礎体温計です。

 オムロンでも見ましたが、口中で検温するタイプです。

 検温にかかる時間は、20秒です。

 この部分は早ければ良いというものでもないでしょうが、数字で言えば、オムロンの10秒に負けます。

 ただ、実用上、10秒も20秒もさしてかわらないのでしょうが、実測検温についても2倍で、最大10分なので、速度面で及ばないとは言えます。

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 メディセーフデータシェア for Home
 ¥無料 Google Play  

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 ¥無料 Apple App Store

 スマホとの連携は、内臓のNFC(FeliCa おサイフケータイ NFC-F)を介して可能です。

 同社のアプリを利用し、NFC対応スマホをかざすだけです。

 血糖値・血圧などを管理するアプリと共用になります。もちろん、スマホ側がNFC対応でないと、利用は無理です。

 また、iOSのヘルスケアアプリGoogle Fitについても、直接連携できません。

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 ただ、ルナルナ 体温ノート・楽天キレイドナビの2つのAndroidのサードパーティアプリには公式に連携しますので、そちらを介せばできるかもしれません。

 なお、同名アプリはiOSにもありますが、仕様の関係で体温計と連携できません。 

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 転送方法は、先述のように、かざすだけでOKです。

 480日分までメモリーされ、内臓の時計機能もあるため、まとめて転送という場合は、こちらのほうが便利でしょう。

 また、大きめのモニターに、生理周期ほかが表示できるので、本体だけで確認できる項目も、オムロンの基礎体温計より充実します。

 この部分でも、「たまにだけスマホに転送したい」という場合に良いように思えます。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、1年持ちます。

 コンビニにあるCR2032ボタン電池でOKです。測定後3分でオートオフになります。

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 以上、テルモ電子体温計W525の紹介でした。

 オムロンの基礎体温計がライバルです。

 比較する場合、毎回の測定の速さと、スマホアプリ連携面(特に各OSの純正健康アプリとのリンク)では、少し負けます。

 ただ、本機については、時計が内蔵されるため計測時間のデータが正確のまま、体温計に480日分までメモリされ続ける仕様です。

 その上でモニターで確認できる項目が多いので、毎日スマホを出すのが面倒と感じる方は、オムロンの基礎体温計より向くでしょう。もちろん、スマホがNFC対応でないと駄目です。


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 【2021年発売】

 【医療機器認証番号:303AABZX00012】

 7・テルモ 電子体温計S100
  ¥7,700 テルモ直販 (12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計(予測式)
測定時間:最短20秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大30回

 電子体温計S100 は、テルモが自社の100周年記念に出した製品です。

 昔の(今もありますが)水銀体温計をイメージした細いフォルムで、実際、実用性よりも「記念的な色合い」が強い製品です。実際、直販限定になります。

 ただ、この手のコンセプトの製品は、Atlasは「至極好き」です。

 デザインがよいと思ったら、プロダクトデザインは深澤直人さんでした。

 日本では無印良品などでお馴染みですが、このブログだと【LAMYのボールペンの比較記事】で同氏デザインの製品を取りあげています。

 製品ジャンルは、普通の予測式で、脇の下に入れるタイプです。

 検温にかかる時間は、20秒です。

 実測検温は最大10分です。終了時は、チャイムではなく振動でお知らせします。

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 スマホとの連携は、対応です。

 本機についてはBluetooth式で、本機のための専用アプリ(テルモ体温アプリ)も、iOS系、Android系と用意するほどの力の入れようです。

 これとは別に設定用アプリ(テルモ電子体温計S100 Setting)を用意していて、体温計表示の明るさや色を調整できます。

 一方、純正アプリについては、残念ですが、iOSのヘルスケアアプリGoogle Fitについても、直接連携できません

 転送方法は、Bluetooth式です。

 過去の計測のメモリーはされず、時計機能もないため、測定後3分でオートオフになるまでに、以アプリを開きBluetoothでデータ転送です。

 電池は、1年半持ちます。

 単4のアルカリ電池2本です。

 コンビニにあるCR2032ボタン電池でOKです。測定後3分でオートオフになります。

---

 以上、テルモ 電子体温計S100 の紹介でした。

 デザイン面では文句の付けようがなく、シンプルで洗練されたデザインです。

 アプリも本機のためだけの開発で、(価格は高いものの)贅沢な仕様だと思います。セレクトショップ系に「深澤直人」で卸せば、それなりに売れそうな製品と感じました。

 ただ、実用面で言うと、独自アプリで、各OSの純正アプリにデータリンクできないのが最大のネックでしょう。専用開発のアプリだけに、将来的に更新が続くのかも未知数ですので、(個人的に欲しいのですが)そこだけが懸念材料です。

 この部分が解決したら、良いガジェットになると感じました。

2・TDKの体温計の比較

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 続いて、日本のTDKの体温計です。

 もともと東芝が売っていたモデルを、再編時以降は、同社が引き継いで生産しています。引き続き、日本の工場(大分県日出町)で生産とのことです。


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 【2016年発売】

 【医療機器認証番号:301AGBZX00073000】

 8・TDK婦人用電子体温計 HT-201
  ¥(2,990) Amazon.co.jp
(12/4執筆時)

製品形態:基礎体温計
測定時間:最短40秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth
記録保持:最大7回

 HT-201は、TDKが販売する体温計です。

す。

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 製品ジャンルは、本機も基礎体温計です。

 舌で計測するタイプです。

 検温にかかる時間は、40秒です。

 時間と精度はバーターではありますが、睡眠起床後すぐの予測体温を得たいならば、多少不利でしょう。本機も、続けて口に入れておけば実測検温が可能です。

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 婦人体温計専用アプリ BBT APP HT
  ¥0 Apple app store (12/4執筆時)
 婦人体温計専用アプリ BBT APP HT
  ¥0 google play (12/4執筆時)

 データの転送は、本機も、Bluetoothで行います。

 用意されるアプリは、TDKの場合、検温に特化したアプリなので、その部分だけ単独で評価するならば、使いやすそうです。

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 その上で、以上のサードパーティアプリでの利用も、公式的に保証します。

 このあたりの汎用性が、この体温計の魅力でしょう。

 純正アプリとの連携は、弱点です。

 Apple純正のヘルスケアアプリや、Android純正のGoogle Fitなどの純正アプリとの連携は非対応です。

 そのため、今後のアプリの更新状況によっては、蓄積データが消失する危険はあります。長期に使っていきたい人は、この点は気をつけた方が良いでしょう。

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 転送方法は、スマホアプリを起動・リンクさせた上で、本体のボタンを押すだけです。

 一方、本機へのデータの蓄積件数は7回分と少し少なめです。なお、本機は、時計機能はないので、まとめて転送する際は「何日分」ではなく「何回分」の表記となります。

 手動登録は必要と言えます。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、約1年保ちます。 

 本機も、コンビニでも売っているCR2032ボタン電池でOKです。

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 他の測定器具との連携は、非対応です。

 TDKは、体重計・血圧計などの測定器具の販売がないので、この方面も弱いです。

---

 以上、TDKHT-201の紹介でした。

 健康データについて、体温だけの管理で良いならば、格安で良い製品でしょう。ただし、測定にかかる時間や、純正アプリとの連携ができない点など、課題と言える部分もあります。

3・A&Dの体温計の比較

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 続いて、日本の計器メーカー、A&Dの製品です。


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 【2021年発売】

 【医療機器認証番号:224AHBZX00013000 】

 9・A&D Bluetooth体温計 UT-201BLE PLUS
  ¥4,197 楽天市場
(12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計
測定時間:最短30秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth 4.0
記録保持:最大90回

 UT-201BLE Plusは、日本の計器メーカーA&D体温計です。

 2021年に約6年降りに新機種に更新されました。

 製品ジャンルは、腋下(えきか)専用体温計です。

 オムロンの「けんおんくん MC-6800B」の説明でも書きましたが、よくみかける脇の下で測るタイプです。 

 検温にかかる時間は、予測検温が30秒です。

 少し長めです。

 実測検温は、方式的な限界もあり、10分です。

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 A&D Connect Smart
  ¥0 Apple app store (12/4執筆時)
 A&D Connect Smart
  ¥0 google play (12/4執筆時)

 データの転送は、Bluetooth 4.0です。

 以上の純正アプリを利用して、同期させます。データのまとめての転送に対応できます。

 90データまで保存されるため、データ数としては多いです。

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 また、本機については、普通の時計を内蔵します。

 1日のなかでも、アプリで複数回の体温の記録が可能です。「基礎体温」を図ることを主眼に置く製品とは差異化されています。

 純正アプリとの連携は、Apple純正のヘルスケアアプリには対応表明があります。

 ただ、Android純正のGoogle Fitは、確認できません。

1・スマホと連動する体重計
2・スマホ対応血圧計

 他の測定器具との連携は、可能です。

 自社製品として、体重計と血圧計が見られ、上記アプリで同時管理できます。

 もちろん、iOS系の場合、ヘルスケアアプリを介せば、比較的柔軟に、好きなアプリが利用できます。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、約1年保ちます。

 本機も、コンビニでも売っているCR2032ボタン電池でOKです。

 なお、他社もそうですが、初期添付の電池は、お試し用なので、寿命は短めです。

---

 以上、UT-201BLE Plusの紹介でした。

 脇の下で測定するタイプのBluetooth対応機として貴重です。

 ライバルは音波転送式のオムロン機でしょう。

 あちらの方が仕組みは単純で安いですが、データをまとめてスマホに転送できる部分で、本機の方が利便性は上でしょう。

 一方、製品としては、基礎体温を測るというより、(男性を含め)何らかの目的で、継続的に体温を管理したい方に向くと言えます。

4・A&Dの体温計の比較

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 続いて、シチズンのBluetooth対応体温計です。


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 【2023年発売】(加筆予定)

 【医療機器認証番号: 304ADBZX00004000 】

 10・シチズン CTEB723CA
  ¥3,727 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計
測定時間:最短30秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE 5.1
記録保持:前回分のみ

 CTEB723CA は、シチズンのBluetooth対応体温計です。

 同社の場合、スマホ連動型は2023年からの展開です。

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 製品ジャンルは、腋下(えきか)専用体温計です。

 脇の下で測るタイプです。

 一方、「ぴたッチメント」が付属するのがポイントで、お年寄りなど脇の下に挟みにくい場合、ずり落ちにくい仕様です。

 アタッチメントはシリコン製で洗うこともできます。

 検温にかかる時間は、予測検温が30秒です。

 A&Dと同じで少し長めです。

 実測検温も同様で、10分です。

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 シチズンヘルスケア 健康予約
  ¥0 Apple app store (12/4執筆時)
 シチズンヘルスケア 健康予約
  ¥0 google play (12/4執筆時)

 データの転送は、Bluetooth LE 5.1です。

 通信安定性も、消費電力部分も良い、最新規格です。

 一方、本機は、体温計自体に時計機能がないです。

 そのため、データは都度の転送になります。アプリを起動してから、体温計の電源ボタンを押してデータを転送します。

 体温計自体も、前回の検温の記憶を呼び出せるだけになります。

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 【ベータ版】

 ヘルスコネクト(ベータ版)
   ¥0 Google Play

 純正アプリとの連携は、Apple純正のヘルスケアアプリには対応表明があります。

 ただ、Android純正のGoogle(Google Fit)は、純正の転送アプリ(ヘルスコネクト)で、発売日対応予定とのことです。

 他の測定器具との連携は、同社の血圧計とのリンクが可能です。

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 【1個入り】

 東芝CR-2025EC
  ¥178 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、予測検温で2500回、実測で1500回と多いです。

 CR2025ボタン電池です。

 なお、他社もそうですが、初期添付の電池は、お試し用なので、寿命は短めです。

---

 以上、シチズン CTEB723CA の紹介でした。

 付属するぴたッチメント」がポイントでしょう。

 それ以外は、飛び抜けた個性はないですが、ターゲット層がはっきりしている部分は、良いように思えました。一方、時計機能は搭載されていない点と、(純正アプリだけを使うならば)その部分が、多少「あっさり」な点とは、少し物足りないです。

5・A&Dの体温計の比較

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 続いて、日本のSEASTARの製品です。

 ベビー向け医療機器の会社で、その一環での展開です。


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 【2019年発売】

 【医療機器認証番号:229ALBZX00020A01 】

 11・シースター ベビースマイルPit+ S-708
  ¥7,480 楽天市場 (12/4執筆時)

製品形態:非接触体温計
測定時間:0.1秒
実測検温:
転送方式:Bluetooth 4.0
記録保持:最大25回

 ベビースマイルPit+ S-708 は、日本のシースターの製品です。

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 製品ジャンルは、非接触型体温計です。

 スマホに対応する市販品では(おそらく)唯一の非接触型です。

 赤外線温度センサーでアバウトな皮膚表面の温度を測る「 皮膚赤外線体温計」です。最近は、時代柄、そこらで見かけるタイプです。

 赤外線センサーなので、人以外の物体の温度を測る、温度計モードも付属です。

 使途としては、ミルクやお風呂の温度を計測したりできます。

 検温にかかる時間は、0.1秒です。

 このタイプは、正確さは他の方式のように担保されないのは、出先での利用などで皆さんご存じの通りです。

 ただ、普段、同じように利用し、代替の測定数値を把握しておけば、異常は察知できるわけです。

 その点で、スマホ対応は、本機の場合かなり「意味のある」仕様だと思います。

 実測検温は、むろんできません。

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 体温くん
  ¥0 Apple app store (12/4執筆時)
 体温くん

  ¥0 google play (12/4執筆時)

 データの転送は、Bluetooth 4.0です。

 以上の純正アプリを利用して、同期させます。

 Bluetoothは常駐型のLEではないので、アプリを起動させた状態で、体温計を起動させて測定する、というフローです。

 25回分までデータは体温計内に溜められますが、本機は時計機能がないので、「まとめて転送」のような使い方は想定していません。

 純正アプリとの連携は、iOS・Androidともに表明がありません。

 電池は、単4アルカリ電池2本です。

 1日1-2回の測定で1年保ちます。

---

 以上、ベビースマイルPit+ S-708 の紹介でした。

 接触式で記録ができる体温計は唯一かと思います。データログをとって、平均値をとれば、測定意義は増しますし、あって良い製品だと思います。

今回の結論
スマホで使えるおすすめの体温計は結論的にこれ!

 というわけで、今回は、スマホと連動する体温計について書きました。

 最後に、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。


 第1に、信頼性・利便性の点で最もおすすめできる基礎体温計は、

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 【2014年発売】

 【医療機器認証番号:223AGBZX00261A01】

 1・オムロン MC-652LC-BW
 2・オムロン MC-652LC-W
 3・オムロン MC-652LC-PK
  ¥3,618 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:基礎体温計
測定時間:最短10秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大30回

 オムロンのMC-652が良いと思います。

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 最短10秒という短時間で測れる利便性があるほか、連携面を含めて、純正アプリの「オムロンコネクト」の作りがしっかりしている点が評価できます。

 オムロンは、大きな健康家電メーカーで、このソフトは、体重計を含む、同社のネットワーク製品全般に使われます。そのため「いきなりアプリの更新がなくなる」というリスクも避けられます。

 その上で、このアプリは、IOS Android双方の純正の健康アプリに数値が送れるため、消失リスクも少ないと言えます。

 計器(ハード)としても、アプリ(ソフト)としても、作り込まれているため、舌下での測定に抵抗がない場合は、性別に関わらず、本機が良いでしょう。

ーー

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 【2014年発売】

 【医療機器認証番号:226ADBZX00142000】

 6・テルモ WOMAN℃ 女性体温計 W525DZ
  ¥3,450 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

製品形態:基礎体温計
測定時間:最短20秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth LE
記録保持:最大30回

 一方、本編でも書いたように、普段は体温計自体で確認し、たまにスマホにリンクさせて、じっくり確認したい場合は、テルモのW525は選択肢にできるでしょう。

 オムロンも、まとめて40日分転送できますが、本機は「時計機能」があるので、日時がオムロンより正確に記録できるほか、モニターだけでも生理周期などを確認できます。

 モニターが大きい分本体もすこし大きめですが、実測検温でないならば、問題はなさそうです。ただし、スマホがNFC対応でないと使えない部分は注意してください。


 第2に、ライフロガーほか、健康データの長期的記録を考えている方には、

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 【2021年発売】

 【医療機器認証番号:224AHBZX00013000 】

 9・A&D Bluetooth体温計 UT-201BLE PLUS
  ¥4,197 楽天市場
(12/4執筆時)

製品形態:腋下専用体温計
測定時間:最短30秒
実測検温:対応
転送方式:Bluetooth 4.0
記録保持:最大90回

 A&Eの体温計でしょう。

 オムロンの「けんおんくん」も技術的に「面白い」ですが、2分間というデータ転送の「縛り」は、「データロガー」としては、やや不便に思います。

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 その点、脇の下で測れる一般的な形式を採用する上で、1日1回に限定せず、何回でもデータを測れます。

 時計機能があるため、毎回スマホに転送する必要もなく、まとめて転送できる部分でも利便性が高いです。

 一方、女性用に特化した作りでなく、その部分のアプリ連携に弱い部分はあります。

 ただ、iOS系を使う限りは、純正アプリとの連携はできるため、iPhoneユーザーはあまり問題にならないと感じます。

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 【4個入り】

 パナソニックCR-2032/4H
  ¥911 Amazon.co.jp (12/4執筆時)

 電池は、約1年保ちますが、初期添付の製品はお試し用なので、同時に購入しても良いでしょう。

 ただし、コンビニでも普通に売ってます。


 第3に、非接触型でスマホ転送できる体温計を探している方には、

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 【2019年発売】

 【医療機器認証番号:229ALBZX00020A01 】

 10・シースター ベビースマイルPit+ S-708
  ¥7,480 楽天市場 (12/4執筆時)

製品形態:非接触体温計
測定時間:0.1秒
実測検温:
転送方式:Bluetooth 4.0
記録保持:最大25回

 ベビースマイルPit+ S-708 でしょう。

 基本的には「赤ちゃん」などのためのもので、ほかの用途はあまり思いつきません。

 スマホで管理すると平均値をしっかり把握できるため、このタイプの難点と言える、データの信頼度は増すかと思います。

 そのほか、(Atlasは思いつきませんでしたが)0.1秒で温度が測れる部分で、何かしら応用した使い方をしたい方もいるかもしれません。

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 というわけで、今回は、スマホと連動する体温計の紹介でした。

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1・スマホと連動する体重計
2・ワイヤレス活動量計
3・ランニングウォッチ
4・スマホ対応血圧計
5・スマホ対応基礎体温計
6・EMS腹筋ベルト

 最後になりましたが、このブログの健康家電に関する他の記事も、どうかよろしくお願いいたします。

 Bluetooth対応で、体温と同時にデータ管理できるものも多いので、同時に導入を考えるのも良いでしょう。

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posted by Atlas at 10:05 | 健康家電

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